JP4223063B2 - 飲料水ボトルの帯状取手部品 - Google Patents

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Description

本発明は、飲料サーバーに使用される飲料水ボトルの取手に関するものである。
アルコール類、清涼飲料、ミネラルウォーター等の容器としてプラスチック製の容器が多量に用いられている。容器の容量が1Liter(以下LiterはLと略す。)程度ならば、その扱い方法は容易であるが、容量が2L以上になると、その重量のため、扱いがやや難しくなり、これらの容器では、持ち運びの便宜のため、把持部である取手を備えている場合が多い。
ミネラルウォーター等の飲料水を冷却し冷水としたもの並びに加熱して温水としたものを注水できる飲料サーバーが、ホテル、会社内等でよく見受けられる。ミネラルウォーター等が入った飲料水の供給ボトル(以下飲料水ボトル1とする。)は、図1に示すように、その開口部を下にして飲料サーバー2に連結される。この飲料水ボトル1は5〜20Lの容量であり、その大きさや重量のため、その取り扱いには把持部である取手(以下取手とする。)が必要とされる。この取手が飲料水ボトルの外側に突出していると、運搬、保管時には支障をきたすため、図2のように飲料水ボトル1の胴部17を凹状として、その凹部14(以下飲料水ボトルの凹部あるいは単に凹部という。)に取手を装着させる場合が多い。図示しないが、取手が、飲料水ボトルと同時に凹部内に飲料水ボトルの上下方向に沿って筒状に成形され、その筒状の中にも飲料水がはいる構造のものがある。この構造の飲料水ボトルでは、繰り返し使用する場合、凹部にある筒状の取手内壁の洗浄が困難であるとの問題が生じていた。飲料水ボトルの大部分は、プラスチック材料の射出成形により製造される。そこで、凹部を有する飲料水ボトルに別途用意した取手を装着する方法も考えられた。その方法の概略図を図3に示す。容器となる中空体43はブロー金型4により成形される。ブロー金型4内に中空体43のもとになるプリフォーム41と別途成形した図示しない取手をインサートして配した後、圧縮空気42を圧入し、中空体43が成形され、また同時に取手と中空体43の外面が嵌合して中空体43に取手が装着されるとするものである。
すなわち、飲料水ボトルの取手には、飲料水ボトルの上下方向に沿ったグリップ部と、このグリップ部の上下両端に設けられた脚部とを有し、この脚部が飲料水ボトルに設けられた凹部の外面に嵌合させて装着されるものがある。ここで外面とは、飲料水ボトルを形成する容器の肉厚の外側の面をいう。また、取手に脚部はなく、取手のグリップ部の両端を、直接飲料水ボトルに設けられた凹部の外面に嵌合させて装着するものもある。前者では、取手の脚部に設けられた突起部を飲料水ボトルの凹部の外面に窪ませた場所に嵌合するように納めた状態で飲料水ボトルに装着されている。また、後者では、同様に取手のグリップ部を飲料水ボトルの凹部の外面に窪ませた場所に嵌合するように納めた状態で飲料水ボトルに装着されている。さらに、取手のグリップ部と脚部の両方を飲料水ボトルの凹部の外面に窪ませた場所に嵌合するように納めて取手を装着した飲料水ボトルもある。いずれもこの状態での飲料水ボトルへの取手の装着は、前述のように飲料水ボトルのブロー金型内に別途成形した前記取手をインサートして配した後、ブロー成形を施すと同時によりなされている。ここで、取手とは、グリップ部と脚部(脚部がない場合はグリップ部のみ)を含めた全体をいい、グリップ部、脚部というときには、断りがない限り、取手のグリップ部、取手の脚部を示すものとする。また本発明の帯状取手部品においても同様にグリップ部、脚部と表現する。
図4は、取手13を飲料水ボトル1の凹部14の外面12にブロー成形時に嵌合させて装着した部分図である。
飲料水ボトル1に設けられた凹部14の外面12である凹部天井面14aと凹部床面14bには、取手の両端を飲料水ボトル1に嵌合して装着させるため、取手13の両先端部を包むように凸凹の窪みが形成されている(取手と外面の接触部16)。これは取手13を飲料水ボトル1に固定するために必要であり、飲料水ボトル1のブロー金型(単に金型とする場合もある。)は、この取手13の両端を飲料水ボトルに嵌合させるため、凸凹の窪みを考慮して作られている。飲料水ボトル1の成形時において、溶融状態の樹脂が、飲料水ボトルの金型内で、取手13の先端部に回り込むが、取手13と外面の接触部16は、前述の通り凸凹となっているため、溶融状態の樹脂が円滑に流れにくく、飲料水ボトル1のその部分の肉厚が他の部分のそれと比べて薄くなる傾向にある。また、成形時に、溶融した樹脂が、飲料水ボトルの金型内のこの部分では、複雑な動きをするため、飲料水ボトルの凹部の取手と外面の接触部16に凸凹の窪みが形成されず、取手と嵌合せずガタが生じる場合や、取手の周りに樹脂が廻り込めず、飲料水ボトルに孔が生ずるなどの射出成形作業での不良率を上げる原因にもなっている。
飲料水ボトル1は、空になれば飲料水を充填させて繰り返し使用される。上記の成形方法では、前述のように飲料水ボトル1の取手と外面の接触部16の肉厚が薄いため、強度が弱く、継続して使用している途上において、取手と外面の接触部16である飲料水ボトル1の外面にクラックや孔が生じる場合がある。 飲料水ボトルにクラック等が生じた場合には、以下のような問題が生ずる。
図1において、飲料サーバー2には、飲料水ボトル1からジョイント24を通し、冷水タンク21内に飲料水が流れ込む。冷水タンク21内には仕切板25があり、この仕切板25の下に冷却パイプが置かれ、仕切り板25の下に流れ込んだ飲料水は冷却されて、冷水部23に保存される。また、冷水タンク21に入ってきた飲料水の一部は仕切板25により導水パイプ27を通して温水タンク22に流れ、ヒーター28により熱せられて温水タンク22に保存される。冷水は、冷水口29a、温水は温水口29bより注水される。 飲料水ボトル1は、開口部を下にして飲料サーバー2と連結されている。飲料水ボトル1内は減圧された状態になっているため、飲料水ボトルの開口部を下にして置いても、飲料水ボトル1内の飲料水は冷水タンク21や温水タンク22に一度に流れ込まないで、冷水タンク21や温水タンク22の水位を一定に保持することができている。飲料水ボトルの外面にクラック等が入ると、飲料水ボトルの減圧状態は解かれるため、飲料水ボトル内の飲料水は冷水タンク21や温水タンク22に一度に流れ込み、冷水タンク21や温水タンク22からオバーフローしてしまい、飲料サーバー2としての機能を失ってしまう。かかる問題を回避するためには、飲料水ボトル1の取手と外面の接触部16の肉厚を厚くし、さらに取手と飲料水ボトルとの密着性をよくして、繰り返し使用に耐えることが必要とされる。密着とは、取手と飲料水ボトルの間にすき間がないようにぴったりと接触させる意味である。
一方において、飲料水ボトルは、用途の違いから、その取手とは異なる材料例えば飲料水ボトルはポリエチレンテレフタレート、取手はポリプロピレンのような場合がある。破損した飲料水ボトル等を廃棄し、再利用しようとする場合、材料が異なる場合には選別して収集する必要があるが、飲料水ボトルと取手が嵌合して装着していると、使用している材料が、例え異なっていても、選別収集に手間がかかり、材料のリサイクルが難しいということが生じる。
飲料水ボトルに取手を付ける方法としては、2L程度のビンについての取り付け容易な容器把持具がある(特許文献1)。また運搬保管時にスペースを取らないように、容器の胴部に凹部をつくり、その凹部に容器の上下方向に取手を嵌合させる方法がある(特許文献2)。これらはいずれも2L程度の容器であれば十分に取手としての機能を果たせるものと思われる。しかし飲料サーバーに使用する飲料水ボトルは、5〜20Lの容量であり、この構造では強度が不足する。
次に、プラスチックボトルにおいて、胴部の稜線部の近傍に胴部を貫く開口部を形成し稜線部を取手とするもの(特許文献3)、容器本体の肩部から側壁に沿って手指の入る取手を形成する方法(特許文献4)、容器胴部に把持用の凹部を形成し、かつ凹部の下方に複数の環状リブを形成したものがある(特許文献5)。これらの発明では、取手付きの飲料水ボトルを生産するための金型等の経費が高く、また、5〜20Lの容器を扱うには強度の点で不安がある。
すなわち、請求項1の発明は、 飲料サーバーに飲料水を供給する胴部に凹部を有する飲料水ボトルに装着する取手について、飲料水ボトルの胴部の凹部に巻きつける帯と、その帯の両端に均等に分割された取手のグリップ部と脚部とが連結され、その帯を飲料水ボトルの胴部の凹部に巻きつけ、均等に分割された取手のグリップ部及び取手の脚部の接合面を互いに向かい合わせて接合し、接合した帯状取手部品のグリップ部及び脚部の両端が、飲料水ボトルの凹部の上下外面に密着させて固定し、飲料水ボトルに取手を装着することを特徴とする帯状取手部である。
特開2005−41513 実開平5−51730号公報 特開平8−318921号公報 特開2001−146237号公報 特開2003−226315号公報 特開平10−297635号公報
そこで、飲料サーバーに用いる飲料水ボトルの取手について、飲料水ボトルの成形時の不良率を低下し、取手付き飲料水ボトルが繰り返し使用でき、さらに廃棄時には取手と飲料水ボトルの選別作業を容易にすることが可能となる飲料水ボトルの取手とすることが、本発明の解決しようとする問題点である。
すなわち、1の発明は、飲料サーバーに飲料水を供給する飲料水ボトルに装着する取手について、飲料水ボトルの胴部に巻きつける帯と、その帯の両端に均等に分割された取手のグリップ部と脚部とが連結され、その帯を飲料水ボトルの胴部に巻きつけ、均等に分割された取手のグリップ部及び取手の脚部の接合面を互いに向かい合わせて接合し、飲料水ボトルに固定して、飲料水ボトルに取手を装着することを特徴とする帯状取手部品である。
飲料サーバーとは、前述のように、温水あるいは冷水等の飲料水を注出する装置であり、図1にその概略図を示す。飲料水とはミネラルウォーターだけでなく、清涼飲料水等飲用に供するものをいう。飲料水ボトルは、飲料水を充填し、飲料サーバーに飲料水を供給する容器であり、繰り返し使用される。「均等に分割された」とは、取手は飲料水ボトルの上下方向に沿って装着するものであるが、この取手を上下方向に沿って、その中心にて左右に切断した形であることを表現したものであり、取手の部分であるグリップ部及び脚部も同様に均等に分割された形であることを表現したものである。なお、「均等に」としているが、飲料水ボトルの上下方向からみて左右に分割された取手が、左右完全に同一というものではない。分割された取手のグリップ部及び取手の脚部の接合がクランプによる場合、あるいはネジ孔内へのタッピングビスによる場合等には、分割された取手の左右の形状が異なる場合もあるためである。 飲料水ボトルの取手は、飲料水ボトルの上下方向に沿って、飲料水ボトルの胴部に装着される。取手はその上下方向に沿って均等に分割された形で帯の両端に付けられている。取手にはグリップ部と脚部があり、均等に分割されている。この分割された面が、取手のグリップ部及び取手の脚部の接合面となる。帯状取手部品の帯を飲料水ボトルの胴部に巻きつけ、次に、この接合面を接合して、飲料水ボトルに帯状取手部品が固定され、取手が飲料水ボトルに装着される。帯状取手部品の帯の幅は、飲料水ボトル胴部の外周形状に対応して変化することもあり、必ずしも帯全体として同一幅であるとは限らない。なお、帯状取手部品の長手方向、すなわち分割された取手が連結されている方向を長さとし、長手方向と直角の方向の長さを帯の幅または単に幅と表現する。取手のグリップ部及び取手の脚部の接合面どうしの接合方法としては、ネジ止め、溶着、接着、クランプ等の方法がある。しかし接合方法はこれらに限るものではない。なお、飲料水ボトルに帯状取手部品を着ける場合を固定とし、その結果取手として飲料水ボトルに付いたときには、(取手の)装着と表現する。
2の発明は、帯状取手部品の飲料水ボトルの胴部に巻きつける帯について、帯に複数のくり抜き窓を有することを特徴とする第1の発明の帯状取手部品である。
飲料水ボトルは、その胴部が円筒形に限られず、4角筒形、6角筒形等のものがある。この多角筒形胴部の角部に帯状取手部品を巻きつけるとき、帯の屈折性が必要である。帯に屈折性がないと、帯状取手部品の帯が飲料水ボトルの角部に密着せず、帯状取手部品の帯と飲料水ボトルの間にすき間ができて、いわゆるガタが生じてしまう。そのために帯状取手部品の帯の一部分にくり抜き窓を作り、その部分での屈折性をつけるものである。換言すれば帯の幅を減少させて、その部分を柔らかくして角部に密着させるためである。なお、密着とは、前述のように、特に断りがない場合には、接着剤等で貼り付けて一体化することではなく、飲料水ボトルの胴部と帯状取手部品の帯の間にすき間ができないようにぴったりと接触することをいう。
3の発明は、帯状取手部品の飲料水ボトルの胴部に巻きつける帯について、帯の一部を蛇腹構造とすることを特徴とする1乃至2の発明のいずれかの帯状取手部品である。
蛇腹構造とは、換言すれば、山折と谷折のフレキシブル構造のことである。帯状取手部品の帯の一部を蛇腹構造とすることにより、帯に伸縮性を与えて、飲料水ボトルの胴部に巻きつけるときの作業性を向上させ、さらに、飲料水ボトルと帯状取手部品との密着性を向上させるものである。
第4の発明は、射出成形により生産されるプラスチック製の1乃至の発明のいずれかの帯状取手部品である。
帯状取手部品の製法と材料を限定するものである。射出成形とは、溶融したプラスチックを金型に圧入、充填して冷却固化して、成形する方法であり、プラスチックとは、可塑性のある高分子材料をいい、ゴムのような弾性体の高分子材料も含まれる。
第5の発明は、飲料水ボトルの胴部の外周形状に合わせて、成形された第4の発明の帯状取手部品である。
飲料水ボトルの胴部の外周形状とは、飲料水ボトル胴部の外面の曲がりや凸凹の形状をいうが、その胴部は、円筒形、多角筒形あるいはそれに凹部を付けた様々な形がある。さらには胴部の表面に補強のためリブを付けている場合等もある。この胴部に巻きつける帯状取手部品の帯が平面的に成形されていると、弾性があるプラスチック材料であっても、帯が飲料水ボトルの曲がりや凸凹に追従せず、帯が飲料水ボトルの外面に密着せず、帯状取手部品と飲料水ボトルの間でガタが生じてしまう。そこで、予め帯状取手部品の帯の形状を飲料水ボトルの外周形状に合わせた帯状取手部品の金型を作り、これにより帯状取手部品を成形して、飲料水ボトルとの密着を強くしてガタを防ぐものである。中でも、凹部を有する飲料水ボトルでは、その凹部に取手を装着するため、凹部を形成するコーナー部では、帯状取手部品の帯を90度近く屈折する必要がある。そのため、予め帯状取手部品の帯をそのコーナー部の形状に合わせて、帯状取手部品にほぼ90度の曲げ加工を施す場合もある。また帯状取手部品の帯を凹部の天井面や床面に密着させるためにコの字型に湾曲させる場合もある。帯状取手部品と飲料水ボトルを密着し固定する方がよりガタのない取手を装着するためである。さらに、射出成形では、湾曲した形状の方が、金型を安価に製造できる場合があるためである。
6の発明は、1乃至第5の発明のいずれかの帯状取手部品を、飲料水ボトルの胴部に巻きつけ、帯状取手部品の分割された取手のグリップ部接合面及び取手の脚部の接合面を互いに向かい合わせて接合し、飲料水ボトルに固定し、取手が装着された取手付き飲料水ボトルである。
飲料水ボトルには、胴部に凹部を有さない円筒形、多角筒形の飲料水ボトルもある。それらの飲料水ボトルの胴部に帯状取手部品を固定し、取手を装着することができるため、この取手付き飲料水ボトルを参考例としたものである。
7の発明は、 1乃至5の発明のいずれかの帯状取手部品を、胴部に凹部を有する飲料水ボトルの胴部に巻きつけ、帯状取手部品の分割された取手のグリップ部接合面及び脚部の接合面を互いに向かい合わせて接合し、接合した帯状取手部品のグリップ部及び脚部の両端、または、接合した帯状取手部品のグリップ部の両端か脚部の両端のいずれかが、飲料水ボトルの凹部の上下外面に密着させて固定し、取手が装着された取手付き飲料水ボトルである。
飲料水ボトルでは、運搬、保管の便宜のため、胴部に凹部をつけこの凹部に取手を装着しているものも多い。請求項記載の発明は、胴部に凹部がある飲料水ボトルについて、帯状取手部品を付ける場合に限定したものである。飲料水ボトルに凹部があることを利用して、凹部の上下面とグリップ部及び脚部の先端を密着させて飲料水ボトルと帯状取手部品を固定し、帯状取手部品と飲料水ボトルのガタを少なくして、取手付き飲料水ボトルの繰り返し使用する頻度を高めようとするものである。なお、飲料水ボトルの胴部の形状によっては、凹部の上下面にグリップ部の先端部だけあるいは脚部の先端部だけが密着する場合もある。
第1の発明の帯状取手部品によれば、飲料水ボトルとは別に帯状取手部品を製造するため、飲料水ボトルの容量、外形に合わせた、多様な帯状取手部品を製造することができ、また5〜20Lの飲料水ボトルについても、これを取り扱うための十分な強度を有する取手を飲料水ボトルに装着するということができる。さらに、飲料水ボトルのブロー成形と同時に取手を装着するという作業がないため、飲料水ボトルの成形不良を低減でき、飲料水ボトルと取手の接触面の肉厚を厚くすることができ、飲料水ボトルに生ずるクラックを防ぎ、繰り返し使用可能な飲料水ボトルとすることができる。また、飲料水ボトルと取手の材料が異なっていても、飲料水ボトルと取手は手軽に分離できるため、廃棄時の選別回収が容易であり材料のリサイクルにも寄与することができる。
第2の発明の帯状取手部品によれば、帯状取手部品の帯にくり抜き窓をつくることによって、帯に屈折性を与えるために、飲料水ボトルに帯状取手部品が密着して固定される効果がある。特に多角筒形の飲料水ボトルにおいては、角部に帯状取手部品の帯を密着させるのに効果がある。
第3の発明の帯状取手部品によれば、帯状取手部品の帯の一部を蛇腹構造とすることにより、帯に伸縮性を持たせ、帯状取手部品を飲料水ボトルにより密着して固定する効果がある。
第4の発明の帯状取手部品によれば、プラスチックを材料とした射出成形法で製造することにより、製造コストを安価にすることが可能となる。
5の発明によれば、飲料水ボトルの胴部の外周形状に合わせて成形された帯状取手部品とすることにより、帯状取手部品を飲料水ボトルに固定するときの作業性が上がり、さらには密着して飲料水ボトルに固定することができる。
第6の発明の取手付き飲料水ボトルによれば、凹部のない容量の大きい例えば5〜20Lの飲料水ボトルにおいても、帯状取手部品を固定して、取手付き飲料水ボトルとすることができる。
第7の発明の取手付き飲料水ボトルによれば、凹部を有する飲料水ボトルに対し、帯状取手部品の帯だけでなく、取手のグリップ部等も飲料水ボトルの凹部外面と密着するため、取手と飲料水ボトルの接触面積が広がり、取手と飲料水ボトルの間にいわゆるガタが生じない取手付き飲料水ボトルとすることができる。
本帯状取手を使用する例を以下に挙げる。
帯状取手部品の展開図を図5から図7に示す。図5は、くり抜き窓や蛇腹構造のない帯状取手部品であり、正面図と平面図を示す。図6はくり抜き窓を有する帯状取手部品であり、図7はくり抜き窓と蛇腹部を有する帯状取手部品である。図6と図7では、平面図は図5と変わりないため省いている。いずれの帯状取手部品3も、胴部に凹部14を有する飲料水ボトル1用のものであり、帯33の飲料水ボトル1の凹部14のコーナー部18に接する箇所33aは、湾曲に成形され、さらに飲料水ボトルの上下方向に沿って湾曲しているコーナー部18に帯を密着させるため、この箇所での帯の幅を狭くしている。33bはコーナー部18と接する箇所33aと脚部をつなぐ帯であり、凹部側面14cと密着する箇所であり、帯の幅を長くしている。33cは、凹部天井面14aと凹部床面14bに帯が密着するよう脚部からグリップ部にまで帯を湾曲して立体的にした箇所である。これらは、第5の発明を具現化したものであり、図8乃至図10にも示されている。なお、帯状取手部品の材料としてはポリプロピレンを用いた。
飲料水ボトル1は円筒形だけではなく、多角筒形のものもある。多角筒形の飲料水ボトル1では、その角部に帯状取手部品3を密着させるように巻く必要があり、その箇所では帯に屈折性が要求される。そこで図6に示すように、飲料水ボトルの角部に密着する部分では帯の一部にくり抜き窓38を設け、帯の幅を狭めたものである。またくり抜き窓の両端にリブ部37をつけて帯の強度の補強をしている。図7では、帯状取手部品のくり抜き窓38の上下部分に蛇腹部39を設けている。蛇腹部39により、伸縮性を持たせ飲料水ボトルに帯状取手部品を固定するときの作業性を向上させ、さらに飲料水ボトルと帯状取手部品との密着性をあげることができる。
図8及び図9は6角筒形飲料水ボトルに帯状取手部品を固定した取手付き飲料水ボトルの斜視図と取手が装着された部分の展開図である。飲料水ボトル1は、胴部17に凹部14があり、この凹部14内に取手が装着されている。くり抜き窓38をもうけた帯状取手部品3を使用している。帯状取手部品3は、あらかじめ飲料水ボトル1の形状に合わせた金型により、帯33の長さ、リム部37、くり抜き窓38及び曲げ加工等が一体的に成形される。この帯状取手部品を飲料水ボトルの凹部14の凹部側面14c中央にグリップ部接合面34と脚部接合面35が密着するようにして飲料水ボトルに巻きつけ、グリップ部接合面34と脚部接合面35をあわせクランプ等で締めつけ次にネジ孔36にタッピングビスを入れて、グリップ部接合面34と脚部接合面35を接合し、帯状取手部品を飲料水ボトルに固定し、取手を装着させる。このとき飲料水ボトルの凹部天井面14aと凹部床面14bには帯の凹部天井面及び床面との密着部33cが密着しさらに、グリップ部31と脚部32も凹部天井面14aと凹部床面14bに密着して帯状取手部品と飲料水ボトルにいわゆるガタが生じないように調整している。第7の発明の実施例である。
図10及び図11は、くり抜き窓38と蛇腹部39を設けた帯状取手部品3を飲料水ボトル1に固定した取手付き飲料水ボトルである。図10に示されるように帯状取手部品は、その取手が飲料水ボトル胴部の凹部中央にくるように飲料水ボトルに固定される。飲料水ボトルのプラスチック材料としては、ポリカーボネートを用い、帯状取手部品は前述と同じ、ポリプロピレンを用いている。帯状取手部品を飲料水ボトルに固定し、取手付き飲料水ボトルとして出荷する。飲料水製造工場にて飲料水ボトル内を滅菌等した後飲料水が充填され、出荷されて飲料サーバーに取り付けられる。そして飲料水ボトルは繰り返し使用される。
飲料サーバーは、広く普及してきているため、これに使用する飲料水ボトルの需要はさらに増加するものと推測される。飲料水ボトルの容量、形状の多様化に対応した取手を供給することができ、かつ繰り返し使用可能な取手付き飲料水ボトルの供給が可能となる。また飲料水ボトルの廃棄時には選別採集することが容易なため、材料のリサイクルが可能となる。したがって本発明は今後利用される機会が増加することと思われる。
飲料サーバーの概略図 飲料水ボトル 中空体成形図 取手と外面の接触部 帯状取手部品 くり抜き窓付き帯状取手部品 くり抜き窓及び蛇腹部付き帯状取手部品 帯状取手部品が付いた飲料水ボトルの斜視図 帯状取手部品が飲料水ボトルに付いた展開図 帯状取手部品が付いた取手付き飲料水ボトル背面図 帯状取手部品が付いた取手付き飲料水ボトル側面図
符号の説明
1 飲料水ボトル 11 (飲料水ボトルの)内部
12 (飲料水ボトル容器の)外面 13 取手 14 凹部
14a 凹部天井面 14b 凹部床面 14c 凹部側面 15 開口部
16 取手と外面の接触部 17 胴部 18 コーナー部
2 飲料サーバー 21 冷水タンク 22 温水タンク 23 冷水部
24 ジョイント 25 仕切板 26 冷却パイプ 27 導水パイプ
28 ヒーター 29a 冷水口 29b 温水口
3 帯状取手部品 31 グリップ部 32 脚部 33 帯
(31グリップ部と32脚部を合わせて取手13とする場合もある)
33a 帯の幅短縮と曲げ加工部 33b 帯の取手との連結部
33c 帯の凹部天井面及び床面との密着部 34 グリップ部接合面
35 脚部接合面 36ネジ孔 37 リブ部 38 くり抜き窓 39 蛇腹部
4 金型 41 プリフォーム 42 圧縮空気 43 中空体

Claims (4)

  1. 飲料サーバーに飲料水を供給する胴部に凹部14を有する飲料水ボトル1の胴部に帯状取手部品3の帯部33を巻きつけた取手付き飲料水ボトルであって、
    帯状取手部品3は、飲料水ボトル1の胴部に巻きつける帯33と、帯33の両端に均等に分割された取手のグリップ部31及び脚部32とが連結され、その帯33を飲料水ボトルの胴部に巻きつけ、均等に分割されたグリップ部31と脚部32の接合面34,35を凹部14の凹部側面14cの中央において互いに向かい合わせて接合して飲料水ボトルに固定され、
    飲料水ボトル1の凹部14のコーナー部18に接する箇所33aは、湾曲に成形され、この箇所での帯の幅を狭くし、
    コーナー部18と接する箇所33aと脚部をつなぐ帯である、帯の取手との連絡部33bは、その箇所の帯の幅を長くして、凹部側面14cと密着させ、
    凹部天井面14aと床面14bの接する帯の凹部天井面及び床面との密着部33cは、凹部天井面14aと床面14bに帯が密着するように脚部からグリップ部までの帯を湾曲して立体的にし、
    さらにグリップ部31の上下両端が凹部14の天井面14aと床面14bに密着するように取手が装着された取手付き飲料水ボトル。
  2. 飲料水ボトルの胴部に巻きつける帯33について、帯に複数のくり抜き窓38を有する請求項1の取手付き飲料水ボトル。
  3. 飲料水ボトルの胴部に巻きつける帯33について、帯の一部を蛇腹39構造にした請求項1の取手付き飲料水ボトル。
  4. 飲料水ボトル1と帯状取手部品3を射出成形によるプラスチック製とした請求項1の取手付き飲料水ボトル。
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