JP4222247B2 - 屋内設置型燃焼装置 - Google Patents

屋内設置型燃焼装置 Download PDF

Info

Publication number
JP4222247B2
JP4222247B2 JP2004115710A JP2004115710A JP4222247B2 JP 4222247 B2 JP4222247 B2 JP 4222247B2 JP 2004115710 A JP2004115710 A JP 2004115710A JP 2004115710 A JP2004115710 A JP 2004115710A JP 4222247 B2 JP4222247 B2 JP 4222247B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
blower fan
combustion
temperature
concentration
water heater
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2004115710A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2005300003A (ja
Inventor
宜儀 神田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Noritz Corp
Original Assignee
Noritz Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Noritz Corp filed Critical Noritz Corp
Priority to JP2004115710A priority Critical patent/JP4222247B2/ja
Publication of JP2005300003A publication Critical patent/JP2005300003A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4222247B2 publication Critical patent/JP4222247B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Regulation And Control Of Combustion (AREA)

Description

本発明は、屋内に設置される給湯器などの屋内設置型燃焼装置に関し、さらに詳しくは、燃焼を停止させた後に燃焼に起因する臭気が燃焼装置の内部から屋内に漏れ出ることを好適に抑制することができる屋内設置型燃焼装置に関する。
屋内設置型の給湯器は、燃焼部を備えた給湯器本体が屋内に設置され、燃焼ガスは排気通路を介して屋外に排出されるようになっている(たとえば、特許文献1,2を参照)。燃焼部は、たとえばバーナとこのバーナを囲むバーナケースなどの缶体とを備えており、この缶体内には送風ファンによって燃焼用の空気が供給されるようになっている。そして、この缶体内において発生した燃焼ガスは熱交換器を通過して排気ダクトに至り、排ガスとして屋外に排出されるようになっている。このような屋内設置型の給湯器によれば、給湯器本体が屋内に設置されるため、寒冷地や冬季における凍結などの不具合を回避するのに好適となる。
しかしながら、上記したような屋内設置型の給湯器においては、次に述べるように、屋外設置型にはみられない特有の問題点が生じていた。
すなわち、給湯器が運転されている際には、その給湯器本体が設置されている部屋の換気扇も同時に使用されていることにより、その部屋が負圧状態となっている場合がある。このような状況下において、給湯器の運転が停止され、送風ファンの駆動が停止すると、給湯器本体内の各部や排気ダクト内の気体成分が、上記した負圧の作用により、缶体の隙間などから部屋内に漏れ出る場合がある。その一方、給湯器本体の内部などには、タール成分が付着している場合、あるいは排ガス成分が未だ残存している場合がある。このため、それらの臭いが給湯器本体の外部に漏れて、部屋の中が臭くなる場合があった。
なお、従来においては、臭い低減機能を備えた燃焼装置として、特許文献3に記載のものがある。ところが、同文献に記載のものは、バーナの灯芯を利用して燃料灯油を燃焼させる場合において、その燃焼開始時に発生する臭気を臭気センサにより検出し、その検出値に応じてバーナの灯芯の位置を制御するものであり、このような構成では上記したように燃焼停止後において臭気が漏れ出る問題を解消することはできない。
特開平10−47655号公報 特開平11−311410号公報 特開平1−306719号公報
本発明は、このような事情のもとで考え出されたものであって、燃焼を停止した後に臭気が屋内に漏れ出ることを適切に抑制することが可能な屋内設置型燃焼装置を提供することを課題としている。
上記の課題を解決するため、本発明では、次の技術的手段を講じている。
本発明によって提供される屋内設置型燃焼装置は、屋内に配され、かつ燃料を燃焼させる燃焼部と、この燃焼部における燃焼により発生した燃焼ガスを排気通路を介して屋外に排出可能な送風ファンと、を備えている、屋内設置型燃焼装置であって、送風ファン駆動用の操作スイッチと、前記燃焼部の燃焼停止状態において前記操作スイッチが操作されたときに、前記送風ファンを駆動させて強制換気を行なわせる制御手段と、前記排気通路内に存在するガスの温度、または前記燃焼部から前記排気通路に至る構成部材の少なくとも一部分の温度を検出するための温度センサと、を備えており、前記制御手段は、前記操作スイッチの操作に基づいて前記送風ファンの駆動を開始させた後には、前記温度センサによって検出される温度が所定値を超えている間は前記送風ファンの駆動を継続させ、かつ前記温度が所定値以下に低下したときには、その時点またはその時点から予め定められた時間が経過した時点で前記送風ファンの駆動を停止させるように構成されている。
このような構成によれば、ユーザの意志により送風ファンを強制的に駆動させて燃焼装置内の臭気を屋外に排出し屋内が負圧状態になっている場合であっても、臭気が燃焼装置の内部から屋内に漏れ出ないようにすることができる。もちろん、臭気を屋外に排出する動作は、燃焼装置に具備されている送風ファンを利用して行なうために、合理的であり、それ専用の送風ファンを別途設ける必要はない。
さらに、前記構成によれば、温度センサによって検出される温度が高く、臭気の濃度が高い可能性がある場合には、排気通路内のガスを屋外に排出する動作が継続されるために、臭気が多く残っているにも拘わらず、送風ファンの駆動が停止するといった不具合を無くすことができる。また、前記温度が所定値以下に低下し、臭気の存在の可能性が非常に低い状態になると、送風ファンの駆動が停止するために、送風ファンが無駄に駆動し続けるといったことも無い。
本発明の好ましい実施の形態においては、前記制御手段は、前記操作スイッチの操作に基づいて前記送風ファンを駆動させるときには、前記温度センサによって検出される温度が低いときよりも高いときの方が前記送風ファンの回転数が高くなるように、前記温度に対応して前記送風ファンの回転数を制御する構成とされている。このような構成によれば、温度センサによって検出される温度が高く、臭気の濃度が高い可能性があるときには送風ファンの回転数も高いため、濃度の高い臭気を屋外に排出する処理を短時間で行ない、この臭気が燃焼装置内から屋内に漏れ出ることをより確実に防止することができる。また、前記温度が低く、臭気の濃度が低いときには送風ファンの回転数が低くなるために、送風ファンが不必要に高速で回転される無駄を無くすことができる。
本発明の好ましい実施の形態においては、前記燃焼部の燃焼停止時における前記送風ファンの回転数を変更設定可能なファン回転数変更手段をさらに備えている。このような構成によれば、臭気の発生量や送風ファンの駆動音などの種々の条件を勘案して、ユーザのニーズにあった状態で送風ファンを駆動させることができる。
本発明のその他の特徴および利点は、添付図面を参照して以下に行なう発明の実施の形態の説明から、より明らかになるであろう。
以下、本発明の好ましい実施の形態を、図面を参照して具体的に説明する。
図1は屋内設置型給湯器の一実施形態を示している。本実施形態の屋内設置型給湯器Aは、屋内にそれぞれ設置される給湯器本体1とリモコン用操作盤2とを備えている。また、この屋内設置型給湯器Aは、給湯器本体1からの排ガスを屋外に排出するように、給湯器本体1の後述する内部排気ダクト13Aに接続された外部排気ダクト13Bも備えている。
給湯器本体1は、その基本的な構成については従来既存のものと同様であり、送風ファン10、燃焼部11、熱交換部12、内部排気ダクト13A、および制御部14を備えている。これらは、いずれも外装ケース19内に収容されている。ただし、内部排気ダクト13A内には臭気センサ4が設けられ、かつ燃焼部11の燃焼停止中においてはこの臭気センサ4を利用して検出されるデータに応じて制御部14が送風ファン10の駆動制御を行なう構成とされており、この点が従来既存のものとは相違している。
燃焼部11は、下部が開口した略ボックス状の上部缶体15a内にバーナ11aが配された構成を有しており、バーナ11aは、たとえば灯油を燃料としてその気化ガスを下向きに燃焼させるいわゆる逆燃式の構成とされている。送風ファン10は、燃焼部11に対してその上方から燃焼用の空気を供給するとともに、燃焼部11から熱交換部12および内部排気ダクト13Aを経て外部排気ダクト13Bに至るまで一連にがった排気通路5に存在するガスを屋外に排出する役割を果たす。熱交換部12は、入水口16aおよび出湯口16bを有する管体16内に供給される水との熱交換を行なうためのものであり、上部缶体15aの下部に連結された筒状の下部缶体15bを有している。この下部缶体15bの上部においては、その外周壁に管体16の一部が巻き付けられた構造とされている。下部缶体15bの下部においては、管体16の他の一部がこの下部缶体15bの内部を通過し、かつ複数枚のフィン16cを備えた構成とされている。内部排気ダクト13Aは、熱交換部12を通過して下部缶体15bの底部開口部から下方に排出されてきた燃焼ガスを導くものである。外部排気ダクト13Bは、内部排気ダクト13Aに設けられた開口部13aを介してこの内部排気ダクト13Aと連通接続されている。
臭気センサ4は、HC(炭化水素)の濃度検出を行なうためのものであり、内部排気ダクト13A内のうち、熱交換部12に比較的近い底部または底部近傍に設けられている。燃焼部11において不完全燃焼を起こすと、CO(一酸化炭素)やHCなどが発生するが、COとは異なり、HCは臭気成分であり、このHCの濃度が高いほど臭いが強いものとなる。臭気センサ4の一例としては、HCが存在すると酸化還元反応を生じて電気抵抗値が変化するたとえば酸化スズ(SnO2)を利用したものが挙げられる。この臭気センサ4は、制御部14と接続されており、制御部14はこの臭気センサ4を利用して排ガス中におけるHCの濃度を判断できるようになっている。
制御部14は、CPUやこれに付属するメモリなどを備えたマイクロコンピュータを用いて構成されており、メモリに記憶されているプログラムや各種のデータ類、およびリモコン用操作盤2を利用して入力されたデータなどに応じて給湯器本体1内の各部の制御や信号処理を行なう。この制御部14は、燃焼部11を駆動させるときには、送風ファン10の駆動用のモータMを制御し、燃焼部11に対する燃焼用空気の供給量が最適となるように送風ファン10の回転数を制御する。これに対し、燃焼が停止した後においては、後述するように、この制御部14は所定のポストパージ処理制御、およびHC濃度に基づいた送風ファン10の駆動制御を行なうように構成されている。この制御部14のメモリには、燃焼停止時における送風ファン10の回転数のデータが記憶されており、このデータの内容については、リモコン用操作盤2の複数の操作スイッチ20aを所定の手順で操作することにより変更できるようになっている。
次に、上記した屋内設置型給湯器Aの作用、ならびに制御部14の処理動作手順について、図2に示したフローチャートを参照しつつ説明する。
まず、制御部14は、燃焼部11が燃焼状態にあるか否かを判断しており、その燃焼が停止すると(S1:YES)、直ちにポストパージを実行する(S2)。このポストパージは、燃焼停止後に排気通路5内に存在する排ガスを強制的に屋外に排出させるためのものであり、たとえば送風ファン10を2600rpmの回転数で2分間継続して駆動させることにより行なう。なお、このポストパージは、臭気センサ4を利用して検出されるHCの濃度には関係なく実行される。
次いで、前記ポストパージが終了すると(S3:YES)、制御部14は、臭気センサ4を利用して検出される排ガス中のHCの濃度を参照し、その濃度に基づいて送風ファン10を制御する。より具体的には、制御部14は、前記HCの濃度が、たとえば100ppmを超える範囲、100〜50ppmの範囲、50〜20ppmの範囲、および20〜10ppmの範囲のいずれであるかによって、それらの範囲ごとに予め設定されている回転数X1〜X4で送風ファン10を駆動させる(S4〜S7,S12〜S15)。この送風ファン10の駆動により、排気通路5内の臭気は屋外に強制的に排出されることとなり、たとえば上部缶体15aおよび下部缶体15bの接続部分などに隙間が存在し、かつ給湯器本体1が設置されている屋内が負圧状態にあったとしても、前記隙間から排気通路5内の臭気が家屋内に漏れ出ることが好適に防止される。なお、後述の説明から理解されるように、HCの濃度が10ppm未満の場合、制御部14は送風ファン10を駆動させず、送風ファン10が不必要に駆動しないようになっている。
回転数X1〜X4の具体的な数値の一例を挙げると、回転数X1はポストパージ時の回転数よりもやや低速の2000rpm、回転数X2は800rpm、回転数X3は500rpm、回転数X4は300rpmである。これらの数値が示すように、制御部14は、HCの濃度が高いときには送風ファン10を高速で回転させるが、その濃度が低くなるにしたがって送風ファン10の回転速度を低下させるようになっている。制御部14は、HCの濃度を継続して監視しており、その濃度が変化すると、それに対応して送風ファン10の回転数を変更する制御を行なっている。したがって、ポストパージ終了直後において、たとえばHCの濃度が100ppmを超え、かつ送風ファン10が回転数X1で回転していた場合であっても、その後HCの濃度が低下するにしたがって送風ファン10の回転数は、X2〜X4へと低下していくこととなる。このような制御によれば、HCの濃度に的確に対応した送風ファン10の駆動がなされ、HCの濃度が高いときにはHCの屋外への排出が迅速になされる。また、HCの濃度が低下したときには、送風ファン10が不必要に高速回転することが回避される。このような送風ファン10の制御過程において、MOQがオンになると、その時点でこの制御は中断され、燃焼モードに移行する(S16:YES)。なお、ここでMOQとは、給湯器が出湯運転を行なうのに必要な熱交換用の管体16への最小通水量であり、MOQがオンになるとは、管体16に最小通水量以上の通水がなされたことを意味している。
上記した制御により、HCの濃度がたとえば10ppm以下に低下した場合、あるいはポストパージ終了直後のHCの濃度が10ppm以下であった場合には(S7:YES)、制御部14は、タイマセットを行なうとともに、送風ファン10の駆動を停止させる(S8,S9)。次いで、その後MOQオンがあれば燃焼モードに移行するが(S11:YES)、そうでない場合にはタイムアップとなった時点で臭気を強制排除するための換気制御を終了する(S10:YES)。前記タイマセット時からタイムアップになるまでの時間は、たとえば5分程度である。ただし、好ましくは、この時間はリモコン用操作盤2などを利用して増減変更可能とされている。制御部14は、前記タイムアップになるまでの期間中は送風ファン10の駆動を停止させたままである。このような制御によれば、HCの測定濃度が10ppmの値をはさんで上下に変動した場合に、送風ファン10が回転数X4で回転する動作とその停止動作とを繰り返すいわゆる送風ファンのハンチング現象を適切に防止することができる。また、上記したように、HCの濃度が一定値以下(たとえば10ppm以下)の微小濃度に低下したときに送風ファン10の駆動を停止させれば、送風ファン10が長時間にわたって不必要に駆動されないようにすることができる。
前記の回転数X1〜X4は、リモコン用操作盤2の操作スイッチ20aを操作することにより任意に変更することができるため、ユーザにとってより好ましいものとなる。すなわち、送風ファン10の回転速度を速めると、排気通路5の換気能力が高まるものの、送風ファン10の駆動音は大きくなる傾向がある。したがって、臭気の発生度合いと送風ファン10の駆動音の大きさとの兼ね合いなどを考慮し、ユーザの要望に応じた条件で臭気排除用の換気を行なうことが可能となる。
図3は屋内設置型給湯器の他の実施形態を示している。なお、同図において、前記実施形態と同一または類似の要素には、前記実施形態と同一の符号を付している。
本実施形態の屋内設置型給湯器Aaは、リモコン用操作盤2に消臭用スイッチ20bが設けられた構成を有している。この消臭用スイッチ20bは、本発明でいう送風ファン駆動用の操作スイッチの一例に相当する。制御部14は、燃焼部11の燃焼停止時において消臭用スイッチ20bが操作されたときには、送風ファン10を駆動し、後述する内容で制御するように構成されている。ただし、リモコン用操作盤2は、操作スイッチ20aを所定の手順で操作することにより、消臭用スイッチ20bの操作の有効・無効のいずれかを任意に選択して設定することが可能に構成されており、制御部14はその設定にしたがった制御を行なうように構成されている。
次に、上記した屋内設置型給湯器Aaの作用、ならびに制御部14の処理動作手順について、図4に示したフローチャートを参照しつつ説明する。
まず、制御部14は、前記実施形態と同様に、燃焼部11における燃焼が停止すると、ポストパージを開始する(S21:YES,S22)。ポストパージを終了した段階において、消臭用スイッチ20bがユーザによってオン操作されている場合、あるいはポストパージの終了後において消臭用スイッチ20bが操作された場合には(S23:YES,S24:YES)、制御部14は、その消臭用スイッチ20bの操作が有効状態に設定されているか否かを判断する(S25)。そして、制御部14は、その操作が有効であると判断したときには(S25:YES)、次に述べるように、臭気センサ4を利用して検出されるHCの濃度を参照し、送風ファン10を回転させる。
制御部14は、HCの濃度がたとえば50ppm以下である場合には、タイマセットを行なうとともに、送風ファン10を回転数X5で回転させる(S26:YES,S27,S28)。これに対し、HCの濃度が50ppmを超えている場合には、送風ファン10を回転数X6で回転させる。回転数X5,X6の具体的数値の一例を挙げると、回転数X5は500rpmであり、回転数X6は800rpmである。送風ファン10は、HCの濃度が高い場合の方が低い場合よりも高速回転するようになっている。したがって、HCの濃度が高いときには、排気通路5内の換気、ひいては臭気の排除が高速で行なわれることとなる。一方、HCの濃度が低いときには、送風ファン10が不必要に高速回転しないようにし、送風ファン10の駆動音を小さくすることもできる。
制御部14は、前記実施形態と同様に、臭気センサ4を利用して検出されるHCの濃度の監視を継続しており、HCの濃度が当初は50ppmを超え、かつ送風ファン10が回転数X6で回転していた場合であっても、その後HCの濃度が50ppm以下に低下すると、送風ファン10を回転数X5に低下させる。制御部14は、送風ファン10を回転数X5で回転させる動作を開始した後において、MOQがオンになることなく(S31:NO)、前記タイマセットされた時間がタイムアップになると、その時点で送風ファン10の駆動を停止させる(S29:YES,S30)。これにより、ユーザが積極的に送風ファン10の駆動を停止させるための操作を行なわなくても送風ファン10を停止させることができ、送風ファン10が長時間にわたって無駄に駆動されることが回避される。なお、タイマセットからタイムアップまでの時間は、たとえば数分程度であるが、この時間についても、前記実施形態の場合と同様に、リモコン用操作盤2のスイッチ操作などにより変更できるようにすることが好ましい。
上記した場合とは異なり、消臭用スイッチ20bがオン操作されず、また仮に消臭用スイッチ20bがオン操作された場合であっても、その操作が有効状態に設定されていない場合には(S24:NO,S25:NO)、上記したような送風ファン10の駆動はなされず、その後MOQがオンとなった時点で燃焼モードに移行することとなる(S33:YES)。
本実施形態においても、前記実施形態と同様に、燃焼部11における燃焼停止後に、送風ファン10を駆動させて、排気通路5を強制的に換気し、臭気が給湯器本体1の内部から屋内に漏れ出ないようにすることが可能である。また、送風ファン10の駆動は、ユーザの操作によりなされるために、ユーザ本位の使用が可能である。
なお、本実施形態においては、送風ファン10を回転数X5で一定時間だけ回転させた後には、直ちに送風ファン10の駆動を停止させているがこれに限定されない。たとえば、送風ファン10を一定時間だけ駆動させた後においても、臭気センサ4を利用して検出されるHCの濃度を参照し、図2に示したステップS7〜S11と同様に、HCの濃度が予め定められた低濃度(たとえば10ppm)以下となったときに初めて送風ファン10を停止させるようにしてもかまわない。また、本実施形態においては、HCの濃度が50ppmを超えているか否かによって送風ファン10の回転数は相違するものの、この送風ファン10はいずれの場合においても駆動される。したがって、消臭用スイッチ20bを操作したユーザに対して、送風ファン10が確実に回転することによる安心感を与えることが可能である。ただしやはりこれに限定されず、消臭用スイッチ20bを操作した場合であっても、HCの濃度が低い場合には、送風ファン10が駆動されないようにし、HCの濃度が予め定められた値を超えている場合にのみ送風ファン10が駆動されるように構成することもできる。
図5および図6は、本発明が適用された屋内設置型給湯器における制御部の動作手順の他の例を示すフローチャートである。
図5に示すフローチャートに対応する屋内設置型給湯器は、図3を参照して説明すると、同図の仮想線で示すように、内部排気ダクト13A内の底部または底部近傍に、温度センサ6が設けられた構成を有している。本実施形態においては、臭気センサ4が設けられている必要はない。温度センサ6は、たとえばサーミスタを利用して構成されており、制御部14は、この温度センサ6を利用して内部排気ダクト13A内における排ガスの温度を検出できるように構成され、かつその検出温度にしたがって次に述べるような制御を行なうようになっている。
まず、図5に示すステップS41〜S45は、図4に示したステップS21〜S25と同様であり、燃焼部11における燃焼が停止した後のポストパージが終了し(S41:YES,S42,S43:YES)、消臭用スイッチ20bがオン操作され、かつその消臭用スイッチ20bのオン操作が有効状態に設定されている場合(S44:YES,S45:YES)、制御部14は、温度センサ6を利用して検出される排ガスの温度を参照する(S46)。そして、その温度がたとえば150°Cを超える範囲、150〜100°Cの範囲、100〜80°Cの範囲、80〜40°Cの範囲のいずれであるかにより、それらの温度範囲に対応して予め設定された回転数X7〜X10で送風ファン10を回転させる(S46〜S49,S54〜S57)。この送風ファン10の回転により、排気通路5の換気が行なわれる。なお、回転数X7〜X10の具体的な値は、たとえば先に述べた回転数X1〜X4と同様な値であり、排ガスの温度が高いほど送風ファン10は高速回転するようになっている。
排ガスの温度が高い場合には、排気通路5内に残存しているタール分などから臭気が発生し易く、排ガスの温度が低い場合よりも臭気が発生し易い。本実施形態においては、排ガスの温度が高く、臭気が多く発生し易い条件のときには、送風ファン10を高速で回転させるために、排気通路5の換気が高速でなされ、臭気が給湯器本体1の外部に漏れ出ることを確実に防止することができる。制御部14は、温度センサ6を利用して検出される排ガスの温度を継続して監視しており、その温度が低下するにしたがって送風ファン10の回転数を低下させていく。排ガスの温度が、たとえば40°C以下となったときには、制御部14は、タイマセットを行なうとともに、送風ファン10の駆動を停止させ、図2に示したフローチャートのステップS8〜S11と同様な手順で臭気排除用の換気制御を終了する(S50〜S53)。
本実施形態においては、温度センサ6を利用して検出される排ガスの温度に基づいて送風ファン10の回転数を複数段階に切り替えており、図3および図4を参照して説明した実施形態と同様に、臭気の量に対応した合理的な制御が行なわれる。また、送風ファン10の停止動作も、制御部14の制御により行なわれるために便利である。
本発明においては、排ガスの温度に代えて、いわゆる缶体温度に基づいて、送風ファン10の回転数制御を行なう構成とすることも可能である。この構成を実現するには、たとえば図3に示す屋内設置型給湯器において、温度センサ6Aを管体16の表面のうち、下部缶体15bの底部寄り部分の表面に取り付けるなどして、この温度センサ6Aを利用して缶体温度を制御部14において検出できるようにしておく。制御部14については、前記缶体温度に基づき、図5に示した手順と同様な処理を実行するように構成しておく。ただし、缶体温度と排ガス温度とは相違するため、次に述べるように、それに対応した変更が必要である。
図6は、缶体温度に基づいて送風ファン10の制御を行なう場合の制御部14の一部の動作手手順の一例を示しており、同図に示すステップS46'〜S49'は、図5に示したステップS46〜S49に対応している。本実施形態においては、たとえば缶体温度が60°Cを超える範囲、60〜50°Cの範囲、50〜40°Cの範囲、および40〜35°Cの範囲のいずれであるかにより、制御部14は送風ファン10を回転数X7〜X10で回転させるようになっている。
このような構成によっても、排ガスの温度に基づいて送風ファン10の回転数制御を行なった場合と同様に、温度が高く、臭気ガスが多く発生する可能性が高い場合には送風ファン10による送風量を多くする反面、温度が低く、臭気ガスの発生量が少ない可能性が高い場合には送風ファン10による送風量を少なくすることができる。
もちろん、温度センサを利用して缶体温度を検出する場合、管体16に代えて、缶体15a,15bの外面などに温度センサを取り付けた構成としてもかまわない。また、内部排気ダクト13Aの外面に取り付けた構成とすることもできる。
図7に示すフローチャートの実施形態においては、燃焼部11における燃焼の停止後のポストパージが終了し(S61:YES,S62,S63:YES)、消臭用スイッチ20bがオン操作され、かつそのオン操作が有効状態に設定されている場合(S64:YES,S65:YES)、制御部14は、タイマセットを行なうとともに、送風ファン10を直ちに駆動させる(S66,S67)。そして、この送風ファン10の駆動は、MOQがオンにならなければ、予め定められた時間は継続して行なわれ、タイムアップになった時点で停止する(S68:YES,S69,S70)。一方、上記とは異なり、消臭用スイッチ20bのオン操作がなされない場合、およびオン操作がなされた場合であっても、その操作が有効状態には設定されていない場合には、送風ファン10は駆動されない(S64:NO,S65:NO)。
本実施形態においては、臭気の濃度や排気温度などに対応させて送風ファン10の回転数を制御していないものの、ユーザのスイッチ操作により送風ファン10を積極的に駆動させて、臭気を屋外に強制排気することが可能であり、やはり前述の実施形態と同様に、本発明の目的を達成することが可能である。本実施形態においては、温度センサや臭気センサが不要であり、コストを廉価にすることができる。もちろん、臭気の強制排気は、給湯器本体1に備えられている送風ファン10を利用して行なっており、別の送風ファンを追加して設ける必要もない。なお、本実施形態においても、他の実施形態と同様に、送風ファン10の回転数をユーザなどが適宜変更できるようにしておくことが好ましい。
図8に示すフローチャートの実施形態においては、燃焼停止後のポストパージが終了すると(S81:YES,S82,S83:YES)、制御部14は、常時換気モードがオン設定されているか否かを判断する(S84)。そして、その常時換気モードがオン設定されている場合には、直ちに送風ファン10を駆動させる(S84:YES,S85)。この送風ファン10の駆動は、MOQがオンにならない限り継続して実行される(S86:NO)。前記常時換気モードの設定は、リモコン用操作盤2のスイッチ操作によってオン・オフの切り替えを行なうことが可能とされている。
本実施形態においては、常時換気モードが設定されている限りは、ユーザがスイッチ操作などを行なわなくても、ポストパージが終了した時点で送風ファン10が駆動し、臭気の強制排気が実行される。送風ファン10は、MOQがオンにならない限り(およびこの屋内設置型給湯器の電源をオフにしない限り)は駆動し続けるが、やはりこの送風ファン10の駆動により本発明の目的を達成することが可能である。前記常時換気モードをオン設定にするか否かは、ユーザが任意に選択できるために便利である
本発明は、上述した実施形態に限定されない。本発明に係る屋内設置型燃焼装置の各部の具体的な構成は、種々に設計変更自在である。
温度センサとしては、種々のタイプのものを用いることができる。
臭気を屋外に排出するのに利用される送風ファンは、燃焼部の前段(燃焼空気供給側)に設けられたものでなくてもよく、燃焼部の後段(排気ダクト側)に設けられたものであってもよい。燃焼部についても、その具体的な構成は問わず、燃料の種別も問わない。
本発明に係る屋内設置型燃焼装置は、給湯器に限らず、それ以外の燃焼装置として構成し得ることは言うまでもない。上記実施形態については、室内の空気を給気する室内給気屋外排気タイプの屋内設置型給湯器を用いて説明したが、このタイプに限らず、屋外から給気筒を介して吸気する屋外給気屋外排気型の燃焼装置にも適用できることは勿論であり、本発明は、屋内に設置し、かつ屋外にその燃焼ガスを排気するタイプの燃焼装置であれば適用することができる。
内設置型給湯器の一実施形態を示す概略断面図である。 図1に示す屋内設置型給湯器における制御部の動作処理手順の一例を示すフローチャートである。 内設置型給湯器の他の実施形態を示す概略断面図である。 図3に示す屋内設置型給湯器における制御部の動作処理手順の一例を示すフローチャートである。 本発明が適用された屋内設置型給湯器における制御部の動作処理手順の他の例を示すフローチャートである。 本発明が適用された屋内設置型給湯器における制御部の一部の動作処理手順の他の例を示すフローチャートである。 内設置型給湯器における制御部の動作処理手順の他の例を示すフローチャートである。 内設置型給湯器における制御部の動作処理手順の他の例を示すフローチャートである。
符号の説明
A,Aa 屋内設置型給湯器(屋内設置型燃焼装置)
1 給湯器本体
4 臭気センサ
5 排気通路
6,6A 温度センサ
10 送風ファン
11 燃焼部
13A 内部排気ダクト
13B 外部排気ダクト
14 制御部(制御手段)
20b 消臭用スイッチ(送風ファン駆動用の操作スイッチ)

Claims (3)

  1. 屋内に配され、かつ燃料を燃焼させる燃焼部と、
    この燃焼部における燃焼により発生した燃焼ガスを排気通路を介して屋外に排出可能な送風ファンと、
    を備えている、屋内設置型燃焼装置であって、
    送風ファン駆動用の操作スイッチと、
    前記燃焼部の燃焼停止状態において前記操作スイッチが操作されたときに、前記送風ファンを駆動させて強制換気を行なわせる制御手段と、
    前記排気通路内に存在するガスの温度、または前記燃焼部から前記排気通路に至る構成部材の少なくとも一部分の温度を検出するための温度センサと、を備えており、
    前記制御手段は、前記操作スイッチの操作に基づいて前記送風ファンの駆動を開始させた後には、前記温度センサによって検出される温度が所定値を超えている間は前記送風ファンの駆動を継続させ、かつ前記温度が所定値以下に低下したときには、その時点またはその時点から予め定められた時間が経過した時点で前記送風ファンの駆動を停止させるように構成されていることを特徴とする、屋内設置型燃焼装置。
  2. 前記制御手段は、前記操作スイッチの操作に基づいて前記送風ファンを駆動させるときには、前記温度センサによって検出される温度が低いときよりも高いときの方が前記送風ファンの回転数が高くなるように、前記温度に対応して前記送風ファンの回転数を制御する構成とされている、請求項1に記載の屋内設置型燃焼装置。
  3. 前記燃焼部の燃焼停止時における前記送風ファンの回転数を変更設定可能なファン回転数変更手段をさらに備えている、請求項1または2に記載の屋内設置型燃焼装置
JP2004115710A 2004-04-09 2004-04-09 屋内設置型燃焼装置 Expired - Fee Related JP4222247B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004115710A JP4222247B2 (ja) 2004-04-09 2004-04-09 屋内設置型燃焼装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004115710A JP4222247B2 (ja) 2004-04-09 2004-04-09 屋内設置型燃焼装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2005300003A JP2005300003A (ja) 2005-10-27
JP4222247B2 true JP4222247B2 (ja) 2009-02-12

Family

ID=35331748

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004115710A Expired - Fee Related JP4222247B2 (ja) 2004-04-09 2004-04-09 屋内設置型燃焼装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4222247B2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JP2005300003A (ja) 2005-10-27

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2010002064A (ja) 温風暖房機
JP2013072582A (ja) 浴室暖房乾燥装置
JP4222247B2 (ja) 屋内設置型燃焼装置
KR101017492B1 (ko) 가스 절감 및 기구 보호를 위한 보일러의 동결방지운전방법
KR100736707B1 (ko) 환기 열회수장치 및 방법
JP3558439B2 (ja) 安全燃焼装置
JP3266738B2 (ja) Co検出センサ付燃焼機器の断続燃焼時の燃焼制御方法およびその装置
JP2001116305A (ja) 換気装置
JP2002156113A (ja) ガス機器
JP2971723B2 (ja) 燃焼装置
JP2633438B2 (ja) 温風暖房機
JPH0821623A (ja) 燃焼機器の不完全燃焼発生時の制御方法およびその装置
JPH11141865A (ja) 給湯器およびその制御方法
JPH05157228A (ja) 給湯機
JP2001153355A (ja) ガス燃焼装置用監視装置
KR940007185B1 (ko) 전기공조기의 핫 스타트 난방운전방법
JPH07269849A (ja) 給湯装置
JP3566765B2 (ja) 燃焼装置
KR0169056B1 (ko) 역풍발생시 가스보일러의 온수온도 유지방법
JP2022086426A (ja) 燃焼装置
JP3824419B2 (ja) 換気扇の運転制御装置
JP3591888B2 (ja) 加熱装置
JP2742015B2 (ja) 給湯装置
JPH10246432A (ja) 燃焼機器およびその点火方法
JP4379512B2 (ja) 空気調和機

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20070402

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20080619

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20080715

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20080718

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20080829

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20080916

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20081028

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20081110

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111128

Year of fee payment: 3

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees