JP4220971B2 - 自動車の後部車体構造 - Google Patents

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Description

本発明は、自動車の後部車体構造に係り、側面衝突時の安全性を高める技術に関する。
モノコック構造のボディを採用した自動車では、操縦安定性や衝突安全性等を高めるべく、ドア開口部の強度や剛性を十分に確保する必要がある。ドア開口部の強度や剛性は、各ピラーやルーフサイドレールもさることながら、サイドシル(ロッカパネルとも言う)の構造や形状に大きく依存する。サイドシルの構造としては、鋼板プレス成形品のサイドシルインナ(インナパネル)とリーンフォースメントパネルとサイドシルアウタ(アウタパネル)とをスポット溶接して2つの閉断面を形成したもの(例えば、特許文献1参照)が一般的であり、側面衝突に対する強度や剛性を向上させる方法としては、サイドシルインナとリーンフォースメントパネルとの間にバルクヘッド(隔壁)を設置したもの(例えば、特許文献2参照)が公知となっている。なお、バルクヘッドは、側面衝突時にミドルフロアクロスメンバに衝突エネルギを伝達すべく、ミドルフロアクロスメンバの側方に設置されるものが一般的である。
一方、モノコック構造のボディを採用した自動車では、側面衝突時におけるボディの変形を抑制するため、ドア開口部を構成するサイドシルの幅を大きくすることが望ましい。ところが、サイドシルの幅とフロアの幅とはトレードオフの関係にあるため、サイドシルを一律に大きくした場合、リヤシートが3人掛けとなるセダン型乗用車では後席乗員の足下スペースが狭くなる問題があった。そこで、リヤシートの側方でサイドシルインナに傾斜部を設け、リヤシートの前方側でのサイドシルの幅を後方側での幅に対して小さくすることを行われている。
特開平7−89464号公報(段落0011、図3) 特開2004−306777号公報(段落0016、図1)
リヤシートの前方側でのサイドシルの幅を小さくすべくサイドシルインナに傾斜部を設けた場合、その傾斜部がミドルフロアクロスメンバの側方に位置し、前述のバルクヘッドが傾斜部に対峙することが多い。この場合、側面衝突時にサイドシルが変形してバルクヘッドが車体内側に押し込まれると、その先端がサイドシルインナに衝突した後に傾斜部に沿って後方に滑ることで、バルクヘッドが後方に倒れ込んでしまうことがあった。バルクヘッドが倒れ込んだ場合、サイドシルからミドルフロアクロスメンバへの衝突エネルギの伝達が円滑に行われなくなり、ボディの変形が大きくなる問題が生じる。
本発明は、このような背景に鑑みなされたもので、側面衝突時におけるボディの変形を抑制した自動車の後部車体構造を提供することを目的とする。
請求項1の発明に係る自動車の後部車体構造は、車体内側のサイドシルインナと車体外側のサイドシルアウタとを接合してなるサイドシルと、このサイドシルの内部に設けられて当該サイドシルの内部空間を内側と外側とに仕切るリーンフォースメントパネルとを備えた自動車の後部車体構造であって、後席前端部近傍において、前記サイドシルインナが傾斜部をもって後方に向けて拡幅し、前記リーンフォースメントパネルから当該傾斜部に向けてバルクヘッドが立設され、前記サイドシルインナに当該バルクヘッドの後部に対峙するストッパが立設されたことを特徴とする。
請求項1の自動車の後部車体構造によれば、側面衝突時にバルクヘッドの先端がサイドシルインナの傾斜部で後方に滑っても、バルクヘッドの後部がストッパに係止されるため、ミドルフロアクロスメンバ等への衝突エネルギの伝達が円滑に行われる。
以下、図面を参照して、本発明を適用した自動車の後部車体構造の一実施形態を詳細に説明する。
図1は実施形態に係る自動車のボディを示す斜視図であり、図2は図1中のA部を別の角度から視た拡大透視斜視図であり、図3は実施形態に係るサイドシルの要部横断面図であり、図4は図3中のB矢視図である。また、図5は実施形態の作用説明図である。
≪実施形態の構成≫
図1に示すように、本実施形態は、セダン型4ドア乗用車のボディに本発明を適用したものである。本実施形態のボディ1は、フロントボディ2や、ルーフパネル3、フロアパネル4、左右のアウタパネル5,6等をスポット溶接によって組み立ててなるモノコック構造が採られている。ボディ1の側面には、フロントドア(図示せず)がその前端にヒンジ結合される前部ドア開口7と、リヤドア(図示せず)がその前端にヒンジ結合される後部ドア開口8とが形成されている。そして、後部ドア開口8の下部には後部サイドシル(以下、単にサイドシルと記す)10が形成されている。
<サイドシル>
図2〜図4に示すように、サイドシル10は、車体内側のサイドシルインナ11と、車体外側のサイドシルアウタ12と、補強部材であるリーンフォースメントパネル13とをスポット溶接(各図中に溶接部を符号SWで示す)によって接合することで形成されている。
サイドシルインナ11は、上壁11aと側壁11bと下壁11cとからなる外向きに開いた断面コ字形状を呈しており、上壁11aおよび下壁11cの先端部にはそれぞれ外向き(上向きおよび下向き)の接合フランジ11d,11eが立設されている。サイドシルインナ11は図示しないリヤシートの前端部近傍で傾斜部11fをもって後方に向けて拡幅されており、その傾斜部11fの近傍にはミドルフロアクロスメンバ14が接合されている。
リーンフォースメントパネル13は、上壁13aと側壁13bと下壁13cとからなる内向きに開いた断面コ字形状を呈しており、上壁13aおよび下壁13cの先端部にはサイドシルインナ11の接合フランジ11d,11eに接合されるそれぞれ外向きの接合フランジ13d,13eが立設されている。また、サイドシルアウタ12は、サイドシル10の強度や剛性への寄与が少ない外板パネルであり、その上下端にはリーンフォースメントパネル13の接合フランジ13d,13eに接合されるそれぞれ外向きの接合フランジ12d,12eが立設されている。
<バルクヘッドおよびストッパ>
リーンフォースメントパネル13の側壁13bには、サイドシルインナ11の傾斜部11fに対応する部位に鋼板プレス成型品のバルクヘッド15が接合されている。バルクヘッド15は、前部縦壁部16と後部縦壁部17とを連結部18により連結してなる断面略コ字形状を呈している。前部縦壁部16と後部縦壁部17とは、その基端側がリーンフォースメントパネル13の内壁面と略同一形状に形成されている。そして、前部縦壁部16の外周には、略全周にわたるフランジ16dと、リーンフォースメントパネル13の上壁13aにスポット溶接される接合フランジ16aと、側壁13bにスポット溶接される接合フランジ16bと、下壁13cにスポット溶接される接合フランジ16cとが前方に向けて延設されている。また、後部縦壁部17の外周には、略全周にわたるフランジ17dと、サイドシルインナ11の上壁13aにスポット溶接される接合フランジ17aと、側壁13bにスポット溶接される接合フランジ17bと、下壁13cにスポット溶接される接合フランジ17cとが後方に向けて延設されている。一方、連結部18は、前部縦壁部16側にサイドシルインナ11の傾斜部11fに所定の間隔S1をもって対峙する傾斜面18fを有している。
サイドシルインナ11には、傾斜部11fの若干後方に鋼板プレス成型品のストッパ20が接合されている。ストッパ20は、取付部21と係止部22とからなる断面略L字形状を呈している。取付部21にはサイドシルインナ11の側壁11bにスポット溶接される接合フランジ21bが後方に向けて延設されている。一方、係止部22はバルクヘッド15の後部縦壁部17に対して所定の間隔S2をもって対峙しており、その上下端からは、サイドシルインナ11の上壁11aにスポット溶接される接合フランジ22aと、下壁11cにスポット溶接される接合フランジ22cとが後方に向けて延設されている。
≪実施形態の作用≫
自動車の走行時あるいは停車時において、他の車両や障害物(以下、他車30で代表させる)がサイドシル10の側面に衝突することがある。この際、他車30との衝突エネルギが大きい場合、図5に示すように、サイドシルアウタ12とリーンフォースメントパネル13とが車両内側に向けて変形し、リーンフォースメントパネル13に接合されたバルクヘッド15も車両内側に押し込まれる。バルクヘッド15が車両内側に所定距離押し込まれると、連結部18の傾斜面18fがサイドシルインナ11の傾斜部11fに当接する。そして、バルクヘッド15が車両内側に更に押し込まれると、傾斜部11fに沿って傾斜面18f(すなわち、連結部18)が後方に滑り、前部縦壁部16が接合フランジ16a,16cを支点に折れ曲がり始め、後部縦壁部17が接合フランジ17a,17cを支点に折れ曲がり始める。
本実施形態の場合、連結部18が後方に所定距離滑ると、図5に示すように、バルクヘッド15の後部縦壁部17がストッパ20の係止部22に衝突して係止され、連結部18の後方への滑りが阻止される。これにより、サイドシル10の側面に加えられた衝突エネルギは、バルクヘッド15および傾斜部11fを介してミドルフロアクロスメンバ14に伝達されることで効果的に吸収され、ボディ1の大きな変形が起こり難くなる。
以上で具体的実施形態の説明を終えるが、本発明は上記実施形態に限定されることなく幅広く変形実施することができる。例えば、上記実施形態は本発明をセダン型4ドア乗用車に適用したものであるが、2ドア自動車等、他の自動車に本発明を適用してもよい。また、サイドシルの具体的構造を始め、バルクヘッドやストッパの具体的形状等についても、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
実施形態に係る自動車のボディを示す斜視図である。 図1中のA部を別の角度から視た拡大透視斜視図である。 実施形態に係るサイドシルの要部横断面図である。 図3中のB矢視図である。 実施形態の作用説明図である。
符号の説明
10 サイドシル
11 サイドシルインナ
12 サイドシルアウタ
13 リーンフォースメントパネル
14 ミドルフロアクロスメンバ
15 バルクヘッド
18f 傾斜面
20 ストッパ

Claims (1)

  1. 車体内側のサイドシルインナと車体外側のサイドシルアウタとを接合してなるサイドシルと、このサイドシルの内部に設けられて当該サイドシルの内部空間を内側と外側とに仕切るリーンフォースメントパネルとを備えた自動車の後部車体構造であって、
    後席前端部近傍において、前記サイドシルインナが傾斜部をもって後方に向けて拡幅し、
    前記リーンフォースメントパネルから当該傾斜部に向けてバルクヘッドが立設され、
    前記サイドシルインナに当該バルクヘッドの後部に対峙するストッパが立設されたことを特徴とする自動車の後部車体構造。
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