JP4219256B2 - 共有空間構造体 - Google Patents

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本発明は、共有空間構造体の外郭を画定する所定位置から立設したポールと、隣り合う前記ポールの上端にそれぞれ連結することで、ほぼ水平状態に支持されるフレームとの組み合わせから成る共有空間構造体に関する。
近年、オフィス等のオープン化を図り、コミュニケーションを活発化させるということが唱えられ初められており、一般に、天井から床まで柱を立てて、柱の間を壁で覆うようにして部屋を造るようにしたもの、或いはパーティションにより空間を間仕切り所要のスペースを得るようにしたもの等が従来より知られている。
本出願人は、これらはオフィス等のオープン化によるコミュニケーションの活発化という目的を達成するための解放された空間構造体として、床の所定位置にベース部材を設置し、それぞれのベース部材にポールを立設させ、互いのポールの上端にフレーム部材を係合させ、フレーム部材をほぼ水平状態に支持させることにより、それ以外の外部空間と充分開放された関係で連接している構造体(以下、共有空間構造体と定義する。)を提案している(例えば、特許文献1参照。)。
特開2002−138693号公報(段落0011、第1図)
特許文献1の共有空間構造体にあっては、上面視、直角二等辺三角形の形状を構成する3本のフレームを利用するため、構造上強固なものであるものの直角二等辺三角形の組み合わせとなり、要求される種々の形状(特定形状の長方形等)を構成することができなかった。
本発明は、このような問題点に着目してなされたもので、ポールに外部から外圧が加えられても、複数のフレームとポールとが互いに堅固に連結され、ポールとフレームの連結から構成される上面視方形が維持可能に構築された共有空間構造体を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明の請求項1に記載の共有空間構造体は、共有空間構造体の外郭を画定する所定位置から立設したポールと、隣り合う前記ポールの上端にそれぞれ連結することで、ほぼ水平状態に支持されるフレームとの組み合わせから成る共有空間構造体であって、上面視方形となるように少なくとも4本のポールと4本のフレームにより最小単位の共有空間構造体が構成されるとともに、前記4本のポールの対角に対向するポール同士が、互いのポールが引き合う方向の張力が付加されるように線材により連結され、各ポールの上端面には、線材が係止される係止軸が突設されるとともに、ポールの上端に、線材の端部と係止軸の上方を覆うカバー部材を取り付けたことを特徴としている。
この特徴によれば、4本のポールの対角に対向するポールの同士が線材によって連結され、このポール同士が線材の張力により互いに引き合うので、上面視方形の形状を維持でき、互いに線材の張力によってフレームとポールとの連結が堅固に維持され補強されることから、外部からの外圧に対して強い共有空間構造体が構築される。そしてカバー部材によって線材がカバーされるため、線材が係止軸から取り外れてしまうことを防止できる。
本発明の請求項2に記載の共有空間構造体は、請求項1に記載の共有空間構造体であって、前記ポールの上端にそれぞれ連結されるフレームと同じ高さ、若しくはフレームのさらに上方位置で、前記線材がポールに連結されていることを特徴としている。
この特徴によれば、それぞれのフレームの連結によって構成される共有空間構造体のフレーム位置と同じ高さか、それ以上の高さに線材が張られることによって、外部空間より区画された共有空間の高さからくる圧迫感を減少させることができ、快適感を与えることができる。
本発明の請求項3に記載の共有空間構造体は、請求項1または2に記載の共有空間構造体であって、各線材が、長手方向の所定位置に長さの調整機能を有するターンバックルを有するものとしたことを特徴としている。
この特徴によれば、ターンバックルをポール間に連結した後に線材の長さを調整できるので、線材の張力の調整も行うことができ、該線材の張力が弱まった場合には容易に保守メンテナンスを行え、常に一定の張力を維持させることができる。
本発明の請求項4に記載の共有空間構造体は、請求項3に記載の共有空間構造体であって、各線材のターンバックルの位置が、線材の長手方向中央からどちら側かの端部に僅かにずらした位置としたことを特徴としている。
この特徴によれば、互いのターンバックルが同じ位置で交差することがないので、線材の長さ調整を行う際に互いのターンバックルの調整に支障をきたすことを未然に防止できる。
本発明の請求項5に記載の共有空間構造体は、請求項1乃至4のいずれかに記載の共有空間構造体であって、前記最小共有空間構造体にポールとフレームを付加することで、一部ポールとフレームを共有する連続した複数の最小共有空間構造体を有する共有空間構造体が構成されるとともに、各ポールの上端面には、複数の係止孔が形成され、前記構造体の対角に対向する前記ポールの上端同士が、最も近距離に位置する互いの係止孔に係止軸が突設され、該係止軸に線材が係止されて連結されるようになっていることを特徴としている。
この特徴によれば、ポール間の最短距離に形成された係止軸に線材が連結されることで、線材の引張力によってポールが回転することを防止できる。
本発明の実施例を以下に説明する。
以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明すると、まず図1にはワークスペースとして構築した共有空間構造体1の全体図が示されており、この共有空間構造体1は、主にポール3(この実施例では6本示されており、3a、3b、3c、3d、3e、3fとする)と、フレーム41と、一部に下部受材35とが組み合わされて構築されている。
本実施例のフレーム41は、主に補強部材としての第1フレーム部材4と、後述するように補強および案内レールそしてパネル支持部として機能する第2フレーム部材6から構成されている。
共有空間構造体1を構成する最小共有空間構造体の単位は、図1に示されるように、4本のポール3a〜3dと、4本のフレーム41と、下部受材35から成る空間構造体が、それ以外の外部空間と充分開放された関係で連接できる構造体(最小共有空間構造体)であることをいう。さらに最小共有空間構造体に2本のポール3e、3fと、3本の第1フレーム部材4、3本のフレーム41、下部受材35から成る空間構造体を連接することで、共有空間構造体1’が共有空間構造体1に接続されるように構成されている。
即ち、本実施例の共有空間構造体1ではポール3a、3b及びフレーム41で囲まれた部分、ポール3b、ポール3c及びフレーム41で囲まれた部分及び、上部の4本のフレーム41で囲まれた部分、の3箇所の部分が外部空間と開放された関係で連接され、ポール3d、ポール3c及びフレーム41で囲まれた部分が隣接する共有空間構造体1’に連接され、共有空間が拡張されている。
ポール3a、3d及びフレーム41、下部受材35で囲まれた部分、ポール3d、3e及びフレーム41、下部受材35で囲まれた部分、ポール3e、3f及びフレーム41、下部受材35で囲まれた部分には、それぞれパネル体20a、パネル体20b、パネル体20cからなるパネル体20が設けられていて、共有空間構造体1、1’の一部が閉鎖的な形になっているが、パネル体20の調設は自由である。
また、対角に位置する対向する2本のポール3間には、後述する線材40が2本交差するように掛け渡されており、共有空間構造体1、1’のそれぞれの上面視方形を構成する4本のフレーム4の補強部材となっている。
また、共有空間構造体1、1’の床面7にはテーブル50と椅子52が配置され、ポール3a、3b、ポール3d、3c、ポール3e、3f間の第1フレーム部材4には照明灯51が設けられており、例えば、パネル体20に資料やグラフを貼付したり、テーブル50で作業をしたりと、共有空間構造体1の使用目的に応じて、付属物を配設し使い勝手の良いものにすることができるようになっている。
なお、本実施例では最小単位の共有空間構造体を構成する共有空間構造体1、1’を組み合わせて共有空間の広さを拡張しているが、利用する共有空間構造体の広さに応じて、これら最小共有空間構造体を複数組み合わせれば良い。
次に、本実施例で使用されている共有空間構造体1の具体的な構造について説明する。図2にはポール3a、フレーム41の一部である第1フレーム部材4及び第2フレーム部材6、下部受材35、端部連結部材30、アジャスタ2の分解組立図が示されている。第1フレーム部材4は、中空管のアッパービーム4aとローワビーム4bとを中間材4cの上下端にそれぞれ溶接して構成されている。第2フレーム部材6は、上端に上向凹溝6c、下端に下向凹溝6dがそれぞれ長手方向に形成されており、長手方向の側面にパネル体20を固定するためのネジ受溝6eが形成され、端部の上下にボルト孔6fが形成されている。
アッパービーム4aとローワビーム4bの端部には、ボルトを介して止着部材12が取り付けられ、止着部材12は、下方に延出しており、ここに第2フレーム部材6がボルト孔6fにボルト止めされ、第1フレーム部材4と第2フレーム部材6は一体となりフレーム41が構成される。
このフレームをポール3aに取り付けるには、図3(a)に示されるように、ポール3に形成される溝部9の上端から取付材11を下方に挿通させていき、取付材11の頭部に形成された係止頭部11aがポール3aの上端に引っ掛かるまで挿通させる。そして、止着材12を取付材11に形成される螺合孔(図示略)を利用して、ボルト(図示略)を締めることで、ポール3a形成される係止片10が取付材11と止着部材12とで挟持されて、ポール3aの上部にフレームが取り付けられる。
図2に示されるように、下部受材35の上端には長手方向に溝条35aが形成され、この下部受材35の端部には、L字に形成された止着部材37がボルトを介して取り付けられている。この下部受材35をポール3aに取り付けるには、図3(b)に示されるように、ポール3の溝部9の下端から下部受材35を上方に挿通させ、止着材37を取付材36に形成される螺合孔(図示略)を利用して、ボルトを締めることで、ポール3に形成される係止片10が取付材36と止着部材37とで挟持されて、ポール3aの上部に下部受材35が取り付けられる。
図2に戻り、ポール3aの中心部には雌ネジ部3Xが形成されており、ポール3aの下端側からアジャスタ2のネジ部材2aを雌ネジ部3Xに螺合させることでアジャスタ2が取り付けられポール3aの高さ調整が行えるようになっており、床面7が多少変形或いは傾斜していても常にフレームを水平状態に維持できるように構成されている。
また、ポール3aの上端側からカバー部材(図示略)の下部に形成された螺合雄ネジ(図示略)を雌ネジ部3Xに螺合させることでカバー部材が取り付けられ、取付材11の係止頭部11aがカバー部材によりおさえられ、第1フレーム部材4の上方への抜け出しが阻止できるようになっている。
ポール3aに取り付けられた取付材11と取付材36の間の溝部9には、端部連結部材30が係合されており、この端部連結部材30は後述するパネル体20を案内及び閉鎖するためのものであり、この端部連結部材30の取付構造について以下に詳述する。
図4に示されるように、本実施例のポール3aの断面形状は、円周に外側部が若干拡がった略U字状の8つの溝部9が上下方向に延びており、各溝部9の外方を向く開口9aの左右両側に、遊端が互いに向き合って離間する左右の係止片10により溝部9の一部が覆われている。本実施例において溝部9は円柱状のポールに形成しているため、比較的多くの溝部9を形成でき、そのために第1フレーム部材4の取付け方向が選択できる。また、ポール形状は円柱状と限らず、例えば四角柱状のもので4つの溝を形成するようにしたものであってもよい。
端部連結部材30は、弾性を有する硬質樹脂から構成される硬質部30aと、弾性を有する軟質樹脂から構成される軟質部30bとが2色成形法で一体成形されており、硬質部30aは先端が4股のフォーク状に延出しており、内方の2股の先端には外方に向くように係止爪30cが形成され、外方の2股の先端は内方の2股よりも若干短くなっている。
ポール3aの溝部9に端部連結部材30を取り付ける際には、硬質部30aの係止爪30cを開口9aに向けて強く押圧して嵌め込むことで、係止片10が内方2股の係止爪30cと外方2股の先端に挟持され、端部連結部材30が溝部9に固定される。一方、軟質部30bは、パネル体20の側端枠24に形成された溝条24bに収納される程度の大きさで形成されており、外圧が加えられると弾性変形可能になっており、外圧から解放されると元の形状に弾性復帰するようになっている。
このように、端部連結部材30に軟質部30bが設けられることで、共有空間構造体1の枠体に取り付けられた際に、パネル体20の側端枠24が軟質部30bによって保護されるようになっている。
以上のように、フレーム41、下部受材35、端部連結部材30、アジャスタ2のポール3aへの組付構造を説明をしたが、同様に他の複数のポール3b、3c、3d、3e、3fにも同様の手順により、これら各種部材(フレーム41、下部受材35、端部連結部材30、アジャスタ2)の取り付けを行うことで、共有空間構造体1を構成することができる。
次に、共有空間構造体1に設けられたパネル体20の説明をパネル体20aを例として以下に説明する。なお、パネル体20bとパネル体20cはパネル体20aと略同様の構成のため説明を省略する。
図5(a)に示されるように、パネル体20aは、パネル板22と、パネル板22の周縁を構成する4本の枠体である上端枠25、下端枠26、左右の側端枠24と、これら4本の枠体のコーナ部を連結する4つのコーナ連結部材27から構成されている。
コーナ連結部材27は、矩形状のパネル板22の4箇所のコーナ部にそれぞれ装着されるもので、パネル板22外周の4辺に装着される上端枠25、下端枠26ないし左右の側端枠24の端部同士を連結するようになっている。そこで、パネル体20aの外周縁を構成する枠体である上端枠25、下端枠26、左右の側端枠24の連結構造を図5(b)を用いて詳しく説明する。
コーナ連結部材27の交差する両端に形成された連結棒27bは、それぞれ上端枠25と側端枠24の端部に形成される接続穴25c、24cに嵌入可能に形成されている。嵌入された連結棒27bは、上端枠25と側端枠24に形成された2つの挿通孔(図示略)を介して挿通した連結ボルト27eを連結棒27bに形成される螺合孔(図示略)螺着することで上端枠25と側端枠24がコーナ連結部材27を介して連結される。同様に下端枠26と側端枠24との連結も、コーナ連結部材27を介して連結される。
そこで、図5(a)、(b)に示すように、これら連結された上端枠25、下端枠26ないし左右の側端枠24、コーナ連結部材27の内面側には、パネル板22を取り付けるためのパネル溝25a、26a、24a、27aが形成されており、パネル板22の4辺がこれたパネル溝25a、26a、24a、27aに嵌合されることでパネル板22が取り付けられおり、パネル板22の外周縁を保護するための枠体が構築されるようになっている。
このようにして構成されたパネル体20aの上端枠25には、L字形の連結片23が予め上端枠25に形成された一対のネジ孔(図示略)に2本のボルト23bを介して固定されている。この連結片23には後述において説明するパネル体20aを第2フレーム部材6に取り付けるための連結孔23aが形成されている。
パネル体20aの下端枠26の両端に連結されたコーナ連結部材27には、螺合溝27cが形成されており、パネル体20aの高さ調節を行う調整部材であるジャッキボルト28が螺合されている。この左右下端に設けられたジャッキボルト28を介して、パネル体20aが支持されるようになっている。なお、ジャッキボルト28の下端部は、前述の床面7上に敷設された下部受材35の上端に形成された溝条35a内に載置可能な形状になっている(図2参照)。
上記において説明したパネル体20aを共有空間構造体1に取り付けるには、図6に示されるように、上端枠25に設けられた一対の連結片23を第2フレーム部材6の下向凹溝6dに挿入させ、上端枠25が第2フレーム部材6に水平になるように持ち上げていき、下端枠26の両端部のコーナー連結部材27に設けられたジャッキボルト28を下部受材35の溝条35aに嵌合させる。
このように、ジャッキボルト28の下端を下部受材35の溝条35aに嵌合させるだけで、パネル体20aの設置場所の位置合わせの調整を行う必要がなく、パネル体20aを容易に下部受材35に取り付けることができるとともに、ジャッキボルト28の下端の嵌合により下部受材35からパネル体が外れる恐れもない。このようにポール3a方向に向かってパネル体20aを端部連結部材30に当接する位置まで移動させることで取り付けが完了する。同様の取付手順で共有空間構造体1の枠体にパネル体20bとパネル体20cが取り付けられ、本実施例の共有空間構造体1が構成される。
次に、以上の説明のように構成された共有空間構造体1の上面視方形を構成する4本のフレーム4(図1参照)の補強部材となっている線材40について詳述する。
この線材40は図7に示されるように、金属製の線材により構成され、両端部が環状に屈曲処理され取付部40aがそれぞれ形成されている。中央部には線材40の長さを調整するための調整機能を有するターンバックル40bが設けられていて、線材40の長手方向を軸として回動させることで、線材40を所望の長さに調整できるようになっている。
図8(a)(b)に示されるように、線材40はポール3aの上端部を構成する線材係止部材43に連結されるようになっている。線材係止部材43には、係止軸42を係止する複数の係止孔43aと、カバー部材45に螺合される取付ボルト45Xが貫通可能な貫通孔43bと、カバー部材45の案内ピン45aを線材係止部材43に位置固定するための複数のピン受孔43cが形成されている。
まず、図8(a)に示されるように、係止軸42を線材40の取付部40aに挿通させながら係止孔43aに螺合させ、線材係止部材43に突設させた状態で固定させることで、線材40が係止軸42に係止され線材係止部材43に連結される。
次いで、取付ボルト45Xがカバー部材45のボルト孔45cと線材係止部材43の貫通孔43bとを介して、さらにポール3aの雌ネジ部3Xに螺合することで、カバー部材45が線材係止部材43を挟み込んで、ポール3aに固定される。
上記の線材40の連結により、図8(b)に示されるように、線材40両端の取付部40aは係止軸42を介して、ポール3aとポール3cにそれぞれ連結される。図示しないが、ポール3bとポール3dにも同様に線材40が連結される。
なお、取付ボルト45Xが雌ネジ部3Xに螺合する際には、案内ピン45aがピン受孔43cに嵌入され、カバー部材45によって線材40の取付部40aがカバーされるため、線材40が係止軸42から取り外れてしまうことを防止でき、線材40とポール3aとの連結状態が容易に解除されないようになっている。
したがって、線材40の連結位置がポール3aやフレーム4よりも高い位置に、線材40が張られることによって、外部空間より区画された共有空間構造体1の共有空間の高さからくる圧迫感を減少させることができ、快適感を与えることができる。
また、線材40には長さ調整を行うためのターンバックル40bが設けられているので、ターンバックル40bの調整により線材40の張力の調整も行うことができ、線材40の張力が弱まった場合には容易に保守メンテナンスを行え、常に一定の張力を維持させることができる。
この線材40の連結状態における互いの係止軸42の位置関係は、共有空間構造体1の上面視方形の対角に対向するポール3aとポール3cの上端部にそれぞれ設けられた線材係止部材43同士が、最も近距離に位置する互いの係止孔43aに係止軸42がそれぞれ突設されている。このように、ポール3aとポール3c間の最短距離に形成された係止軸42に線材40が連結されることで、線材40の引張力によって、それぞれのポール3a、3cが回転することを防止できる。
以上に説明した線材40によって、図9に示されるように4本のポール3a、3b、3c、3dの対角に対向するポール3aとポール3c、ポール3bとポール3dのそれぞれが線材40の張力により互いに引き合うので、上面視方形の形状を維持でき、互いに線材40の張力によって、フレーム41とポール3との連結が堅固に維持され補強されることから、外部からの外圧に対して強い共有空間構造体1が構築される。
また、交差するターンバックル40bの位置を線材40の長手方向中央からどちら側かの端部に僅かにずらした位置とすることで、互いのターンバックル40bが同じ位置で交差することがないので、線材40の長さ調整を行う際に互いのターンバックル40bの調整に支障をきたすことを未然に防止できる。
以上、本発明の実施例を図面により説明してきたが、具体的な構成はこれら実施例に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における変更や追加があっても本発明に含まれ、例えば上記実施例では、線材40の取り付け位置を共有空間構造体1の上部に位置し、上面視方形を形成する4本のフレーム(第1フレーム部材4、第2フレーム部材6)と4本のポール3の上端よりも上方に位置するように連結され配設することで、共有空間構造体1の天井の高さをなるべく低くしない構成になっているが、本発明はこれに限定されるものではなく、ポール3の対角に対向するポール3の同士を連結する線材40の連結構造を備えていれば、線材40の取り付け位置は任意で良い。
また、上記実施例では、線材40の長さ調整を行うために、線材40の略中央部にターンバックル40bを取り付けることで線材40の長さ調整を行い、張力の調整をしているが、本発明はこれに限定されるものではなく、長さの調整機能を有する他の構成をもちいて線材4の長さの調整を行うようにしても良い。
本発明の共有空間構造体の全体斜視図である。 ポール、フレーム、下部受材、端部連結部材の分解組立斜視図である。 (a)は、図2に示すポールにフレームが取り付けられたA−A平面断面図である。 (b)は、図2に示すポールに下部受材が取り付けられたB−B平面断面図である。 図2に示すポールに端部連結部材が取り付けられたC−C線の平面断面図である。 (a)は、パネル体の正面図である。 (b)は、パネル体の分解組立正面図である。 共有空間構造体にパネル体を取り付ける取付過程を示す正面図である。 ターンバックルの平面図である。 ポールにターンバックルを取り付ける過程を示す分解取付正面図である。 ターンバックルによる共有空間構造体の安定強度を示す平面図である。
符号の説明
1、1’ 共有空間構造体
2 アジャスタ
2a ネジ部材
3 ポール
3a、3b、3c、3d、3e、3f 6本の各ポール
3X 雌ネジ部
4 第1フレーム部材(フレームの一部)
4a アッパービーム
4b ローワビーム
4c 中間材
6 第2フレーム部材(フレームの一部)
6c 上向凹溝
6d 下向凹溝
6e ネジ受溝
6f ボルト孔
7 床面
8 取付ネジ
9 溝部
9a 開口
10 係止片
11 取付材
11a 係止頭部
12 止着部材
20 パネル体
20a パネル体
20b パネル体
20c パネル体
22 パネル板
23 連結片
23a 連結孔
23b ボルト
24 側端枠(枠体の一部)
24a パネル溝
24b 溝条
24c 接続穴
25 上端枠(枠体の一部)
25a パネル溝
25c 接続穴
26 下端枠(枠体の一部)
26a パネル溝
26c 接続穴
27 コーナ連結部材(枠体の一部)
27a パネル溝
27b 連結棒
27c 螺合溝
27e 連結ボルト
28 ジャッキボルト(調整部材)
29 パネル本体
30 端部連結部材
30a 硬質部
30b 軟質部
30c 係止爪
35 下部受材
35a 溝条
36 取付材
37 止着部材
40 線材
40a 取付部
40b ターンバックル
41 フレーム
42 係止軸
43 線材係止部材
43a 係止孔
43b 貫通孔
43c ピン受孔
45 カバー部材
45a 案内ピン
45b ボルト孔
45X 取付ボルト
50 テーブル
51 照明灯
52 椅子

Claims (5)

  1. 共有空間構造体の外郭を画定する所定位置から立設したポールと、隣り合う前記ポールの上端にそれぞれ連結することで、ほぼ水平状態に支持されるフレームとの組み合わせから成る共有空間構造体であって、上面視方形となるように少なくとも4本のポールと4本のフレームにより最小単位の共有空間構造体が構成されるとともに、前記4本のポールの対角に対向するポール同士が、互いのポールが引き合う方向の張力が付加されるように線材により連結され、各ポールの上端面には、線材が係止される係止軸が突設されるとともに、ポールの上端に、線材の端部と係止軸の上方を覆うカバー部材を取り付けたことを特徴とする共有空間構造体。
  2. 前記ポールの上端にそれぞれ連結されるフレームと同じ高さ、若しくはフレームのさらに上方位置で、前記線材がポールに連結されている請求項1に記載の共有空間構造体。
  3. 各線材が、長手方向の所定位置に長さの調整機能を有するターンバックルを有するものとした請求項1または2に記載の共有空間構造体。
  4. 各線材のターンバックルの位置が、線材の長手方向中央からどちら側かの端部に僅かにずらした位置とした請求項3に記載の共有空間構造体。
  5. 前記最小共有空間構造体にポールとフレームを付加することで、一部ポールとフレームを共有する連続した複数の最小共有空間構造体を有する共有空間構造体が構成されるとともに、各ポールの上端面には、複数の係止孔が形成され、前記構造体の対角に対向する前記ポールの上端同士が、最も近距離に位置する互いの係止孔に前記係止軸が突設され、該係止軸に線材が係止されて連結されるようになっている請求項1乃至4のいずれかに記載の共有空間構造体。
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