JP4219236B2 - エンジンの燃料供給装置 - Google Patents

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Description

本発明は、エンジンの燃料供給装置に関し、詳細には、液化天然ガス等を燃料とし、かつこの液化燃料を貯蔵するための複数の燃料タンクを備える液化燃料自動車用エンジンの燃料供給装置において、各燃料タンクに貯蔵されている燃料を均等に消費するための技術に関する。
近年、石油代替燃料を使用したエンジンの開発が進められており、石油代替燃料のうち代表的なものに、液化天然ガス(以下「LNG」という。)、液化石油ガス(以下「LPG」という。)及びジメチルエーテル(以下「DME」という。)がある。これらの液化燃料を自動車用エンジンの燃料として使用する場合は、次のことが問題となる。現在、液化燃料の補給ステーションは、都市圏及びその近郊の限られた地域にしか存在しない。このため、実用上の要求から、自動車の航続距離を長く設定することが必要となる。液化燃料のエネルギー密度は圧縮天然ガス等のガス燃料と比較してかなり大きいものの、それでも充分な航続距離を確保するには、1つの燃料タンクだけでは足りず、複数の燃料タンクを併設することが必要となる。ここで、液化燃料用の燃料タンクは、充填圧力が非常に高いことから、一般的にまゆ型の形状とされる。このため、車上に搭載することのできる位置が制限され、プロペラシャフトを含む駆動伝達系が存在する車両中心線上に配置することが困難である。また、車両中心線に対して左右の片側にまとめて配置することは、重量バランスの観点から好ましくない。以上の実状から、燃料タンクは、車両中心線に対し、左右に割り振って配置することになる(特許文献1)。
特開平06−055944号公報(段落番号0003)
燃料タンクを左右に割り振って配置することで、重量バランスの問題は解消される。しかしながら、各燃料タンクに貯蔵されている燃料を均等に、同じ量ずつ消費することは、困難であることが多い。これは、主に、各燃料タンクについて設けられる燃料供給管及びこの配管に介装される調圧装置における流通抵抗を均一にすることができないためである。また、それ以外の種々の要因にも起因する。各燃料タンクにおける燃料の消費に差が生じた結果、いずれかの燃料タンクが他に先んじて空になったときは、例えば、液化燃料としてLNGを採用した場合に、次のことが問題となる。
一般的に、LNGは、沸点が非常に低く、常温下では加圧したとしても液体の状態に保ち得ないことが知られている。このため、LNG用の燃料タンクは、前述のようにまゆ型の形状として耐圧性を持たせるとともに、外部からの熱の侵入を遮断するため、内筒及び外筒からなる二重構造とされている。それでも熱の侵入が完全に遮断されるわけではなく、LNGが液層として貯蔵されることで、燃料タンク内を所要の低温状態に保ち得るのである。従って、いずれかの燃料タンクが空になったときは、その燃料タンク内が侵入した熱により暖められ、LNGの沸点以上の温度となってしまう。このような状態でLNGを補給するには、まず、燃料タンク内を冷却し、LNGの沸点未満の温度にすることが必要となる。このため、補給完了までに工数がかかるうえ、予冷に際して発生したボイルオフガスを処理することも必要となるので、作業が煩雑となる。
前掲の特許文献1には、複数の燃料タンクを設けた場合に、各燃料タンクに貯蔵されている燃料を均等に消費し得る方法が開示されている。しかしながら、この方法は、燃料が多く消費された燃料タンクから他方の燃料タンクに余剰の燃料を移すものであり、そのために燃料タンク同士をつなぐ連絡通路を設けることが必要となる。このような構成では、連絡通路に断熱性を持たせることが必要となり、構成が複雑となるうえ、連絡通路が車両中心線上を横切ることになるため、レイアウト上の制約も多い。
本発明は、LNG等の液化燃料を貯蔵するための複数の燃料タンクを備える液化燃料自動車用エンジンの燃料供給装置おいて、各燃料タンクに貯蔵されている燃料が均等に消費されるようにすることで、上記の問題を解消するものであり、特に、これを簡単に実現することを目的とする。
このため、本発明では、液化燃料自動車用エンジンの液化燃料を貯蔵する第1及び第2の燃料タンクを設けるとともに、第1の燃料タンク内の燃料をエンジンに対して所定の第1の流量で供給する手段と、第2の燃料タンク内の燃料をエンジンに対して所定の第2の流量で供給する手段とを設ける。そして、第1の燃料タンクに残されている燃料の量と、第2の燃料タンクに残されている燃料の量との差を燃料残量差として検出し、検出した燃料残量差をもとに、前記第1及び第2の流量の少なくとも一方を通常時に対して変化させて、燃料残量差を減少させることとする。ここで、第1又は第2の流量は、検出した燃料残量差が所定値以上であるときにのみ変化させることとし、流量を変化させてから所定の時間を経過してもなお、所定値以上の燃料残量差が検出されるときは、第1又は第2の流量の通常時に対する変化代を拡大する。
ここで、流量を変化させるときは、第1の燃料タンクに残されている燃料の量が第2の燃料タンクに残されている燃料の量よりも多い場合に、第1の流量を第2の流量よりも多くするのが好ましく、特に、第1の流量を通常時よりも増大させるとともに、第2の流量を通常時よりも減少させるのが好ましい。
また、燃料残量差は、第1の燃料タンクに残されている燃料の液位と、第2の燃料タンクに残されている燃料の液位との差として検出するのが好ましい。
また、第1の燃料タンクについて第1の燃料ポンプが設けられるとともに、第2の燃料タンクについて第2の燃料ポンプが設けられる場合に、第1及び第2の流量の少なくとも一方を変化させるため、これらの燃料ポンプの少なくとも一方の吐出し量を変化させるのが好ましい。
本発明は、LNG、LPG又はDMEを燃料とする液化燃料自動車用エンジンに適用するのが好ましい。
本発明によれば、LNG等の液化燃料を貯蔵するための複数の燃料タンクを備える液化燃料自動車用エンジンの燃料供給装置において、燃料タンク間の燃料残量差を検出するとともに、検出した燃料残量差に応じ、各燃料タンクからの燃料供給量を調節し、燃料の消費が遅い燃料タンクからのものを増大させることとした。このため、各燃料タンクにおける燃料の消費を均等に進めることができ、一部の燃料タンクだけが先んじて空になるといった不具合が発生するのを防止することができる。また、本発明によれば、断熱性の確保が容易であり、構成も簡単である。
以下に図面を参照して、本発明の実施の形態について説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係る液化燃料自動車1の駆動系の構成を示している。本実施形態において、自動車1は、トラックであり、搭載されたエンジン11は、液化燃料であるLPGを燃料としている。また、燃料の噴射方式には、高圧インジェクタによる筒内噴射式が採用されている。
エンジン11は、フレーム12に固定されて、自動車1に搭載されている。エンジン11のクランクシャフトは、図示しない変速機を介してプロペラシャフト13と接続されており、プロペラシャフト13は、ディファレンシャル14を介して左右の車輪駆動軸15a,15b及び駆動輪16a,16bと接続されている。エンジン11に供給される燃料、すなわち、LPGは、2つの燃料タンク21a,21bに分けて貯蔵されている。これらの燃料タンク21a,21bは、耐圧性を持たせるためにまゆ型に形成されており、プロペラシャフト13を含む駆動伝達系との干渉を避けるため、フレーム12の外側に位置させて、フレーム12の各サイドメンバ121a,121bに1つずつ固定されている。燃料タンク21a,21bに貯蔵されている燃料は、エンジン11の運転時において、燃料供給管22を介してエンジン11に供給される。燃料供給管22には、調圧装置23が介装されており、この調圧装置23により噴射に必要な圧力への制御が行われる。調圧装置23は、フレーム12の外側に位置させて、一方のサイドメンバ121aに固定されている。
図2は、燃料供給系の構成を示している。ここでは、2つの燃料タンク21a,21bのうち、一方(21a:「第1の燃料タンク」に相当する。)で代表して説明することとする。なお、本燃料供給系は、液化燃料を液体のままエンジンに供給するものであり、燃料には、LPGのほか、例えば、DMEを採用することができる。
燃料タンク21aは、内筒211及び外筒212からなる二重構造に構成され、内部の断熱性が保持されている。燃料は、内筒211内において、常温である外気の温度よりも低い温度で、かつ加圧された状態で貯蔵されている。燃料タンク21aに対し、燃料供給管22は、外部より内筒211及び外筒212を貫通させて挿入されている。燃料タンク21a内において、燃料供給管22は、燃料タンク21a(具体的には、内筒211)の底部近傍まで延伸している。
燃料供給管22には、第1のフィードポンプ24a、図示しない第2のフィードポンプ及び調圧装置23が介装されており、燃料供給管22の先端には、インジェクタ25が接続されている。
フィードポンプ24aは、燃料タンク21aに貯蔵されている燃料を汲み上げるためのものである。コントロールユニット31からの信号に応じたポンプ回転数及び吐出し量で作動し、燃料タンク21aから燃料を汲み上げ、下流の燃料供給管22に送り出す。
調圧装置23は、フィードポンプ24aにより汲み上げられた燃料の圧力を、インジェクタ25による噴射に必要な圧力に上昇させるためのものである。本実施形態に係る調圧装置23は、冷却装置231、昇圧ポンプ232及びアキュムレータ233を含んで構成される。冷却装置231は、昇圧ポンプ232による圧縮時に燃料が蒸発しないように、燃料を予め冷却するためのものであり、昇圧ポンプ232の上流に設置されている。昇圧ポンプ232は、調圧装置23の本質的な機能を営むものであり、燃料の圧力をフィードポンプ24aにより形成された一次圧力から、噴射に必要な二次圧力に上昇させる。アキュムレータ233は、加速時など、燃料噴射量が大きく変動する場合にもインジェクタ25に燃料を安定して供給するためのものであり、昇圧ポンプ232の下流に設置されている。
インジェクタ25は、調圧装置23により所定の圧力に昇圧された燃料をエンジン11に対して噴霧として供給するためのものであり、エンジン11において、燃焼室に臨ませて気筒毎に設置されている。
また、アキュムレータ233と燃料タンク21aとは、燃料戻し管26により接続されており、この燃料戻し管26には、圧力制御弁27が介装されている。アキュムレータ233内の圧力が規定値を超えて上昇した場合に、圧力制御弁27が開くことで、余剰の燃料が燃料タンク21aに戻される。
本実施形態に係る燃料タンク21aには、内圧保持装置が設けられている。この内圧保持装置は、貯蔵されている燃料の消費に伴って燃料タンク21a内の圧力が低下するのを防止するためのものであり、燃料タンク21a内の底部と上部とを連絡する燃料循環管28と、この燃料循環管28に介装された流路開閉弁29及び加圧蒸発器30とを含んで構成される。燃料タンク21aに貯蔵されている燃料の圧力が規定値以下に低下した場合に、流路開閉弁29が開き、加圧蒸発器30により蒸発させた燃料ガスが燃料タンク21aに戻されることで、低下した圧力が回復する。
他方の燃料タンク21bに貯蔵されている燃料は、第2のフィードポンプにより汲み上げられ、第1のフィードポンプ24aと調圧装置23との間で燃料タンク21aから汲み上げられた燃料と合流する。すなわち、本燃料供給系において、フィードポンプは、各燃料タンク21a,21bについて個別に設けられている。他方、調圧装置23は、双方の燃料タンク21a,21bについて共通に設けられている。
燃料タンク21a内には、貯蔵されている燃料の液位Paを検出する液位センサ41aが設置されている。液位Paは、燃料タンク21aに残されている燃料の量を示す指標として検出される。本実施形態に係る液位センサ41aは、可変抵抗型のセンサである。アームを介してフロート42aが取り付けられており、このフロート42aの位置を液位Paとして検出する。検出された液位Paは、コントロールユニット31に出力される。コントロールユニット31は、入力した液位Paに基づいて燃料タンク21aに設けられたフィードポンプ24aのポンプ回転数を制御し、その吐出し量を制御する。なお、他方の燃料タンク21b内にも同様な構成の液位センサが設置されている。この液位センサにより検出された液位Pbも、コントロールユニット31に出力され、他方の燃料タンク21bに設けられたフィードポンプのポンプ回転数及び吐出し量の制御に用いられる。また、液位センサとして、静電容量型のセンサを採用してもよい。
次に、燃料残量の制御に関するコントロールユニット31の動作をフローチャートにより説明する。
図3は、ポンプ回転数設定ルーチンのフローチャートである。このルーチンは、所定の時間毎に実行され、このルーチンにより各フィードポンプのポンプ回転数Na,Nbが設定される。
S101では、ポンプ基本回転数Nbaseを設定する。ポンプ基本回転数Nbaseは、燃料タンク21a,21bに貯蔵されている燃料を汲み上げ、一次圧力を形成するためのものとして、一定値に設定されている。
S102では、各液位センサにより検出された液位Pa,Pbを読み込み、記憶する。
S103では、読み込んだ各液位Pa,Pbをそれぞれに平均化する。例えば、液位Paについて、それまでに読み込んだ液位Paのうち、最新の10個(Pan-9〜Pan)を移動平均する(Pa=Σ(Pan-9〜Pan)/10)。
S104では、平均化した液位Pa,Pbの差を算出し、得た値を液位差DIFF(=Pa−Pb)に設定する。なお、この液位差DIFFが本実施形態に係る「燃料残量差」に相当する。
S105では、算出した液位差DIFFの絶対値(=|DIFF|)が所定値SLdiff以上であるか否かを判定する。所定値SLdiffは、各燃料タンク21a,21bにおける燃料の消費を均等に進めるうえで、均等であるか否かのしきいを定めるものであり、例えば、Pa,Pbのうち高い方の液位の3%の大きさに設定する。SLdiff以上であるときは、S106へ進み、SLdiff未満であるときは、S112へ進む。
S106では、液位が高い方の燃料タンク(例えば、21a)について設けられたフィードポンプのポンプ回転数Naを所定値ΔNupだけ増大させる(Na=Nbase+ΔNup)。
S107では、液位が低い方の燃料タンク21bについて設けられたフィードポンプのポンプ回転数Nbを所定値ΔNdownだけ減少させる(Nb=Nbase−ΔNdown)。所定値ΔNup,ΔNdownの関係は、所定値ΔNupを加算することによるフィードポンプの吐出し量の増加代と、所定値ΔNdownを減算することによるフィードポンプの吐出し量の減少代とが等しくなるものであるとよい。
S108では、カウンタ値CNTを1だけ増加させる(CNT=CNT+1)。カウンタ値CNTは、液位差DIFFの絶対値が所定値SLdiff未満であるときに、後述するように0に設定される。
S109では、カウンタ値CNTが所定値SLcntに達したか否かを判定する。達したときは、S110へ進み、達していないときは、本ルーチンの出力として、S106及び107で増減された各ポンプ回転数Na,Nbを出力し、本ルーチンをリターンする。
S110では、液位が高い方の燃料タンク21aについて設けられたフィードポンプのポンプ回転数Naを更に所定値ΔNupだけ増大させる。
また、S111では、液位が低い方の燃料タンク21bについて設けられたフィードポンプのポンプ回転数Nbを更に所定値ΔNdownだけ減少させるとともに、本ルーチンの出力として、S110及び111で更に増減された各ポンプ回転数Na,Nbを出力する。なお、液位差DIFFの拡大を防止するため、ポンプ回転数Nbを0に設定し、フィードポンプを停止させてもよい。
S112では、カウント値CNTを0に設定する。また、S112では、各燃料タンク21a,21bにおける燃料の消費が均等に進んでいるか、あるいは一旦は一方の燃料タンク21bに貯蔵されている燃料が急速に消費されたものの、以上のようなポンプ回転数Na,Nbの制御によりその不均衡が解消されたとして、本ルーチンの出力として、ポンプ基本回転数Nbaseを出力する。
なお、以上のようなポンプ回転数Na,Nbの制御の結果、液位が高い方の燃料タンク21aについて設けられたフィードポンプのポンプ回転数Naは、液位差DIFFの絶対値が所定値SLdiff以上となってからの時間に応じ、図4に示すようにステップ的に増大されることになる。
本実施形態に関し、一方の燃料タンク21aについて設けられるフィードポンプ24aが第1の燃料供給手段としての機能を、他方の燃料タンク21bについて設けられるフィードポンプ(図示せず)が第2の燃料供給手段としての機能を持つ。また、コントロールユニット31が持つ機能のうち、図3に示すフローチャートのS102〜104が燃料残量差検出手段に、同フローチャートのS105〜112が燃料供給量制御手段に相当する。
本実施形態によれば、次のような効果を得ることができる。
すなわち、本実施形態では、複数の燃料タンク21a,21bを備える液化燃料自動車用エンジン11において、燃料タンク21a,21b間の液位差DIFFを検出するとともに、検出した液位差DIFFに応じ、各燃料タンク21a,21bについて設けられたフィードポンプのポンプ回転数Na,Nbを調整することとした。このため、本実施形態によれば、一方の燃料タンク21bにおける燃料の消費が他方の燃料タンク21aにおけるよりも急速に進んだ場合に、燃料の消費が遅い燃料タンク21aについて設けられたフィードポンプのポンプ回転数Naを他方のフィードポンプのポンプ回転数Nbよりも増大させ、その燃料タンク21aに貯蔵されている燃料を積極的に消費することで、燃料タンク21a,21b間における燃料の消費の不均衡を解消し、一方の燃料タンク21bだけが先んじて空になるといった不具合が発生するのを防止することができる。
また、本実施形態によれば、フィードポンプのポンプ回転数Na,Nbの制御により燃料の消費の不均衡を解消することとしたので、燃料タンク21a,21b同士を連絡する連絡通路を形成する必要がなく、構成が簡単であり、また、外気に露出する部分を増加させずに済むため、断熱性の確保も容易である。
以上では、液化燃料を液体のままエンジンに供給するものについて説明したが、本発明は、そのようなものに限らず、次のように液化燃料を蒸発させたうえでエンジンに供給するものに適用することもできる。
図5は、本発明の他の実施形態に係る燃料供給系の構成を示している。燃料タンク21a,21bなど、先の実施形態におけると同じ要素は、同じ符号により示している。本実施形態では、燃料としてLNGが採用されており、燃料の噴射方式には、インジェクションノズルによる一点噴射式が採用されている。
本燃料供給系の特徴は、燃料供給管22に介装された調圧装置23が、供給蒸発器235及びバッファタンク236を含んで構成される点にある。燃料供給管22には、調圧装置23のほか、電磁制御弁51a及び図示しない別の電磁制御弁が介装されており、燃料供給管22の先端には、インジェクションノズル52が接続されている。また、先の実施形態におけると同様に、燃料タンク21a,21b、内圧保持装置及びコントロールユニット31が設けられるとともに、各燃料タンク21a,21bに対し、フロートが取り付けられた可変抵抗型の液位センサが設けられている。
本燃料供給系の構成を一方の燃料タンク21aで代表して説明する。
本燃料供給系において、燃料供給管22は、燃料タンク21aに対して下方より内筒211及び外筒212を貫通して挿入されており、その先端は、燃料タンク21a内の底部に位置されている。
電磁制御弁51aは、燃料供給管22の実質的な流路面積を定め、燃料タンク21aから供給される燃料の流量を制御するためのものであり、調圧装置23の上流に設置されている。コントロールユニット31からの信号に応じて電磁制御弁51aのソレノイドが作動すると、燃料供給管22が開放され、燃料タンク21a内の圧力により燃料が流出する。燃料の流出に際し、電磁制御弁51aにより流量が制御される。
調圧装置23の供給蒸発器235は、燃料タンク21aから流出した燃料を蒸発させるとともに、インジェクションノズル52による噴射に適した燃料ガスの圧力を形成するためのものであり、エンジン冷却水を熱媒体としている。バッファタンク236は、インジェクションノズル52に燃料を安定して供給するためのものであり、供給蒸発器236の下流に設置されている。
インジェクションノズル52は、調圧装置23により蒸発させた燃料ガスをエンジン11に供給するためのものであり、エンジン11において、全気筒について共通のものとして、吸気マニホールドに設置されている。
他の燃料タンク21bから供給される燃料は、電磁制御弁51aと調圧装置23との間で燃焼タンク21aから供給される燃料と合流する。他の燃料タンク21bについても燃料タンク21aと同様な構成の電磁制御弁が設けられている。
本実施形態によっても先の実施形態と同様の効果を得ることができる。
すなわち、本実施形態によれば、燃料タンク21a,21b間の液位差DIFFを検出するとともに、検出した液位差DIFFに応じ、各燃料タンク21a,21bについて設けられた電磁制御弁を作動させ、例えば、一方の燃料タンク21bにおける燃料(液化燃料)の消費が他方の燃料タンク21aにおけるよりも急速に進んだ場合は、燃料の消費が遅い燃料タンク21aについて設けられた電磁制御弁を他方の電磁制御弁51bよりも大きく開かせ、その燃料タンク21aから供給される燃料の流量を他方の燃料タンク21bから供給される燃料の流量よりも多くすることで、その燃料タンク21aに貯蔵されている燃料を積極的に消費することができる。このため、燃料タンク21a,21b間における燃料の消費の不均衡を解消し、一方の燃料タンク21bだけが先んじて空になるといった不具合が発生するのを防止することができる。
また、本実施形態によれば、電磁制御弁の制御により燃料の消費の不均衡を解消することとしたので、先の実施形態と同様に燃料タンク21a,21b同士を連絡する連絡通路を形成する必要がなく、構成が簡単であり、かつ断熱性の確保も容易である。
本発明の一実施形態に係る液化燃料自動車の駆動系の構成 同上実施形態に係る燃料供給系の構成 ポンプ回転数設定ルーチンのフローチャート 時間に応じたポンプ回転数の変化 本発明の他の実施形態に係る燃料供給系の構成
符号の説明
1…自動車、11…エンジン、12…フレーム、13…プロペラシャフト、14…ディファレンシャル、15…車輪駆動軸、16…駆動輪、21…燃料タンク、211…内筒、212…外筒、22…燃料供給管、23…調圧装置、231…冷却装置、232…昇圧ポンプ、233…アキュムレータ、235…供給蒸発器、236…バッファタンク、24…フィードポンプ、25…インジェクタ、26…燃料戻し管、27…圧力制御弁、28…燃料循環管、29…流路開閉弁、30…加圧蒸発器、31…コントロールユニット、41…液位センサ、42…フロート、51…電磁制御弁、52…インジェクションノズル。

Claims (7)

  1. 液化燃料自動車に搭載された第1及び第2の燃料タンクと、
    第1の燃料タンクについて設けられ、前記液化燃料自動車のエンジンに対し、第1の燃料タンク内の液化燃料を所定の第1の流量で供給する第1の燃料供給手段と、
    第2の燃料タンクについて設けられ、前記エンジンに対し、第2の燃料タンク内の液化燃料を所定の第2の流量で供給する第2の燃料供給手段と、
    第1の燃料タンクに残されている燃料の量と、第2の燃料タンクに残されている燃料の量との差を燃料残量差として検出する燃料残量差検出手段と、
    燃料残量差検出手段により検出した燃料残量差をもとに、前記第1及び第2の流量の少なくとも一方を通常時に対して変化させて、前記燃料残量差を減少させる燃料供給量制御手段と、
    を含んで構成され
    燃料供給量制御手段は、前記燃料残量差が所定値以上であるときに第1及び第2の流量の少なくとも一方を変化させ、第1又は第2の流量を変化させてから所定の時間を経過してもなお、前記燃料残量差が所定値以上であるときに、第1又は第2の流量の通常時に対する変化代を拡大するエンジンの燃料供給装置。
  2. 前記第1及び第2の燃料タンクからの一次圧力の燃料を、エンジンに対する供給に必要な二次圧力に上昇させるための調圧装置を更に含んで構成され、
    この調圧装置は、
    前記一次圧力の燃料を冷却可能に配設された冷却装置と、
    冷却装置により冷却された燃料の圧力を前記二次圧力に上昇させる昇圧ポンプと、
    昇圧ポンプの下流側の燃料通路と前記第1及び第2の燃料タンクとの間に接続された燃料戻し管と、
    昇圧ポンプによる昇圧後の燃料のうち、前記二次圧力を超える余剰分の燃料を前記燃料戻し管を介して前記第1及び第2の燃料タンクに戻す圧力制御弁と、
    を含んで構成される請求項1に記載のエンジンの燃料供給装置。
  3. 燃料供給量制御手段は、第1の燃料タンクに残されている燃料の量が第2の燃料タンクに残されている燃料の量よりも多い場合に、第1及び第2の流量の少なくとも一方を変化させて、第1の流量を第2の流量よりも多くする請求項1又は2に記載のエンジンの燃料供給装置。
  4. 燃料供給量制御手段は、第1の燃料タンクに残されている燃料の量が第2の燃料タンクに残されている燃料の量よりも多い場合に、第1の流量を通常時よりも増大させるとともに、第2の流量を通常時よりも減少させる請求項3に記載のエンジンの燃料供給装置。
  5. 燃料残量差検出手段は、第1の燃料タンクに残されている燃料の液位を検出する第1の液位センサと、第2の燃料タンクに残されている燃料の液位を検出する第2の液位センサとを含んで構成され、前記燃料残量差として、これらの液位センサにより検出した液位の差を検出する請求項1〜のいずれかに記載のエンジンの燃料供給装置。
  6. 第1の燃料供給手段が第1の燃料タンクについて設けられた第1の燃料ポンプを含んで構成されるとともに、第2の燃料供給手段が第2の燃料タンクについて設けられた第2の燃料ポンプを含んで構成される場合に、燃料供給量制御手段は、これらの燃料ポンプの少なくとも一方の吐出し量を変化させて、第1及び第2の流量の少なくとも一方を変化させる請求項1〜のいずれかに記載のエンジンの燃料供給装置。
  7. LNG、LPG又はDMEを燃料とする液化燃料自動車用エンジンに設けられる請求項1〜のいずれかに記載のエンジンの燃料供給装置。
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