JP4218169B2 - 電磁駆動弁を有する内燃機関 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、電磁駆動弁を少なくとも排気弁として複数搭載する内燃機関に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種の内燃機関としては、例えば特公平7−111127に記載された内燃機関のように、電磁石による電磁力とスプリングによるバネ力との協働によって直接吸排気弁を駆動する電磁駆動弁機構を備える。この電磁駆動弁機構は、弁体と連動して直線動作(リフト)する軸体をその動作方向の両側からスプリングによって付勢することにより、同軸体を、これと連動する弁体とともに所定位置(中立位置)に保持する。そして、この軸体(弁体)に固有振動を生じさせるととも、同じくその動作方向の両側から電磁力を適宜付与することにより、その動作態様を制御して各弁体の開閉弁タイミングや開弁量(リフト量)を操作する。
【0003】
このように、いわゆる電磁駆動弁としての吸気弁或いは排気弁を搭載する内燃機関では、例えばクランクシャフトとベルト連結されたカムシャフトの回転に伴って吸排気弁を開閉弁動作させるタイプ(以下、カムタイプという)のものとは異なり、個々の吸排気弁を独立して駆動制御することとなる。このため、各弁の開閉弁動作のタイミング(バルブタイミング)、動作角の変更にかかる制御の自由度、更には所望のリフト位置に弁を遷移させる際の弁動作の応答性等々に関して優れた特質を有する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記のようにスプリングのバネ力によって発生するアーマチャの固有振動が弁体の基本動作を決定づける電磁駆動弁においては、特定の振幅に見合う弁体の変位速度が、基本的にはスプリングの機械的特性(バネ定数)によって定まる。一方、内燃機関が、広い機関回転数の領域で好適な運転状態を得るためには、高い機関回転数に対して十分に速い動作速度で開閉弁動作させることが少なくとも必要となる。この結果、通常スプリングの機械的特性は、高い機関回転数に追従できる弁体の変位速度に見合うように選択されることとなる。
【0005】
ちなみに、上記カムタイプの内燃機関では、機関回転数の低下に伴ってカムシャフトの回転速度も低下するため、低い機関回転数の領域では吸排気弁の開閉弁動作も緩やかとなる。
【0006】
ところが、電磁駆動弁を搭載する内燃機関にあって、上述のように高い機関回転数に適合するよう設定された弁体の変位速度で機関回転数の全領域にわたって吸排気弁の開閉弁動作を行うようにすると、カムタイプの内燃機関と比べて低い機関回転数の領域で排気脈動に起因する騒音が際だってしまうこととなる。機関回転数の低下に伴って排気脈動の周期は長くなるにも関わらず、排気弁の開弁動作がそのままであることから、カムタイプの内燃機関との比較において、機関回転数が低くなるほど排気の吐出速度(流速)が(カムタイプのものより)相対的に大きくなるためである。
【0007】
本発明は、このような実情に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、中低速の機関回転数領域における排気音を好適に抑制することのできる電磁駆動弁を有する内燃機関を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明は、電磁石の電磁力とスプリングの付勢力との協働によって、一方の変位端から他方の変位端にかけて弁体を往復させることにより開閉弁動作を行う電磁駆動弁を、排気弁として同一気筒に複数有する内燃機関において、当該内燃機関の機関回転数に応じて、前記各排気弁間における相対的な開弁タイミングを変更すると共に、当該内燃機関の機関回転数が低くなる程、開弁タイミングの最も早い排気弁と、最も遅い排気弁とのタイミング差を大きくすることを要旨とする。
【0009】
内燃機関にとって、排気弁動作に要求される機能は当該機関の機関回転数によって異なる。例えば、高速回転域では、機関出力軸の高速回転動作への追従性や排気流出の迅速性が要求され、他方、中低速回転域では、燃焼室から排出される排気の脈動を抑制すべく緩やかに排気を流出させることが好ましい。その一方、電磁駆動弁ではその機械的な特質上、弁体の変位速度、すなわち開閉弁動作にかかる弁体の動作速度を基本的には一定に保持するの好ましい。
【0010】
同構成によれば、各排気弁間における相対的な開閉弁タイミングを変更することにより、各弁体の変位速度そのものを変更することなく、排気流出口の実質的な開放速度を変化させることができるようになる。例えば複数の排気弁を同時に開弁させる場合と、タイミングをずらして順次開弁させる場合とを比較すると、後者の方が、実質上、排気流出口を緩やかに開放することとなる。
【0011】
また、当該内燃機関の機関回転数が低くなる程、開弁タイミングの最も早い排気弁と、最も遅い排気弁とのタイミング差を大きくするのがよい。
中低速回転域において、燃焼室から排出される排気は緩やかに流出させる方が排気脈動を抑制する上で好適であることは上述した通りである。
【0012】
同構成によれば、機関回転数が低くなる程、実質上、排気流出口を緩やかに開放されることとなり、排気脈動が好適に抑制される。よって、とくに低中速回転域での機関運転にかかる静粛性が向上する。
【0013】
また、当該内燃機関の機関回転数が所定回転数以下である場合に、前記各排気弁間における相対的な開弁タイミングを異ならせることとしてもよい。
同構成によっても、比較的低い機関回転数の領域における排気脈動が好適に抑制され、同領域での機関運転にかかる静粛性が向上する。
【0014】
なお、以上の各構成は可能なかぎり組み合わせることができる。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を電磁駆動弁搭載の内燃機関に適用した一実施の形態について図面を参照して説明する。
【0016】
図1は、本実施の形態にかかる電磁駆動弁搭載の内燃機関を概略的に示す構成図である。
同図1に示す内燃機関1は、複数の気筒21を備えるとともに、吸入行程、圧縮行程、爆発行程及び排気行程の4行程サイクルを繰り返して機関出力を得るガソリンエンジンである。
【0017】
内燃機関1は、複数の気筒21及び冷却水路1cが形成されたシリンダブロック1bと、このシリンダブロック1bの上部に固定されたシリンダヘッド1aとを備えている。
【0018】
シリンダブロック1bには、機関出力軸であるクランクシャフト23が回転自在に支持され、このクランクシャフト23は、各気筒21内に摺動自在に装填されたピストン22と連結されている。
【0019】
ピストン22の上方には、ピストン22の頂面とシリンダヘッド1aの壁面とに囲まれた燃焼室24が形成されている。シリンダヘッド1aには、燃焼室24に臨むよう点火栓25が取り付けられ、この点火栓25には、該点火栓25に駆動電流を通電するためのイグナイタ25aが接続されている。
【0020】
シリンダヘッド1aには、2つの吸気ポート26の開口端と2つの排気ポート27の開口端とが燃焼室24に臨むよう形成されている。
また、各吸気ポート26は、内燃機関1のシリンダヘッド1aに取り付けられた吸気枝管33の各開口端と連通している。また、シリンダヘッド1aには、吸気ポート26に噴孔を臨ませるように燃料噴射弁32が取り付けられている。燃料噴射弁32は、加圧ポンプ(図示略)を介し燃料タンク(図示略)から移送された燃料(ガソリン)を、吸気ポート26内(燃焼室24方向)に噴射供給する。吸気枝管33は、吸気の脈動を抑制するためのサージタンク34に接続されている。サージタンク34には、吸気管35が接続され、吸気管35は、吸気中の塵や埃等を取り除くためのエアクリーナボックス36と接続されている。
【0021】
吸気管35には、該吸気管35内を流れる新気の質量(吸入空気質量)に対応した電気信号を出力するエアフローメータ44が取り付けられている。吸気管35においてエアフローメータ44より下流の部位には、同吸気管35内を流れる吸気の流量を調整するスロットル弁39が設けられている。
【0022】
スロットル弁39には、ステップモータ等からなり印加電力の大きさに応じてスロットル弁39を開閉弁駆動するスロットル用アクチュエータ40と、スロットル弁39の開度に対応した電気信号を出力するスロットルポジションセンサ41と、アクセルペダル42に機械的に接続され同アクセルペダル42の操作量に対応した電気信号を出力するアクセルポジションセンサ43とが取り付けられている。
【0023】
一方、内燃機関1の各排気ポート27は、シリンダヘッド1aに取り付けられた排気枝管45の各枝管と連通している。排気枝管45は、排気浄化触媒46を介して排気管47に接続され、排気管47は、下流にて図示しないマフラーと接続されている。
【0024】
排気枝管45には、同排気枝管45内を流れる排気の空燃比、言い換えれば排気浄化触媒46に流入する排気の空燃比に対応した電気信号を出力する空燃比センサ48が取り付けられている。
【0025】
排気浄化触媒46は、例えば、同排気浄化触媒46に流入する排気の空燃比が理論空燃比近傍の所定の空燃比であるときに排気中に含まれる炭化水素(HC)、一酸化炭素(CO)、窒素酸化物(NOx)を浄化する三元触媒、該排気浄化触媒46に流入する排気の空燃比がリーン空燃比であるときは排気中に含まれる窒素酸化物(NOx)を吸蔵し、流入排気の空燃比が理論空燃比もしくはリッチ空燃比であるときは吸蔵していた窒素酸化物(NOx)を放出しつつ還元・浄化する吸蔵還元型NOx触媒、同排気浄化触媒46に流入する排気の空燃比が酸素過剰状態にあり且つ所定の還元剤が存在するときに排気中の窒素酸化物(NOx)を還元・浄化する選択還元型NOx触媒、若しくは上述した各種の触媒を適宜組み合わせてなる触媒である。
【0026】
また、クランクシャフト23の端部に取り付けられたタイミングロータ51aとタイミングロータ51a近傍のシリンダブロック1bに取り付けられた電磁ピックアップ51bとからなるクランクポジションセンサ51は、クランクシャフト23の回転位相に応じた電気信号を出力することで、クランク角や機関回転数NEを把握できるようにする。また、シリンダブロック1bに取り付けられた水温センサ52は、内燃機関1の内部に形成された冷却水路1cを流れる冷却水の温度を検出する。
【0027】
一方、吸気ポート26の各開口端は、シリンダヘッド1aに進退自在に支持された電磁駆動弁(吸気弁)28によって開閉されるようになっており、これら吸気弁28は、シリンダヘッド1aに設けられた電磁駆動弁機構(以下、吸気側電磁駆動弁機構と記す)30によって開閉弁駆動されるようになっている。
【0028】
また、排気ポート27の各開口端はシリンダヘッド1aに進退自在に支持された電磁駆動弁(排気弁)29により開閉されるようになっており、これら排気弁29は、シリンダヘッド1aに設けられた電磁駆動弁機構(以下、排気側電磁駆動弁機構と記す)31によって開閉弁駆動されるようになっている。
【0029】
ここで、吸気側電磁駆動弁機構30と排気側電磁駆動弁機構31の具体的な構成について詳述する。なお、吸気側電磁駆動弁機構30と排気側電磁駆動弁機構31とは同様の構成であるため、排気側電磁駆動弁機構31のみを例に挙げて説明する。
【0030】
図2は、排気側電磁駆動弁機構31の内部構造を概略的に示す側断面図である。
同図2に示すように、排気側電磁駆動弁機構31は、シリンダヘッド1aの頂面から燃焼室24(排気ポート27)にかけて形成された貫通孔内に、軸体と弁体とを一体として備えた排気弁29の軸体部分を組み込み、これを貫通孔に沿って直線的に往復動作(変位動作)させることにより燃焼室24に臨む排気ポート27の開口端を開閉する。
【0031】
先ず、シリンダヘッド1aは、その頂面から燃焼室24に向かって上層部材(アッパヘッド)1a'、中層部材(ミドルヘッド)1a''、及び下層部材(ロアヘッド)1a'''が積層された構造を有する。頂面から排気ポート27にかけて形成される上記の貫通孔は、これら各層を貫通する3つの孔が連通して形成されることとなっている。
【0032】
これら3つの孔のうち、アッパヘッド1a'に形成された孔300Aには、同上層部材1a'の上下面それぞれの側から第1コア(上段)301及び第2コア(下段)302が組み込まれる。排気弁29の軸体(弁軸)29bは、これら第1コア301及び第2コア302によって取り囲まれた状態で支持され、その上端部を第1コア301の上面に延出させる。また、第1コア301及び第2コア302間に確保された間隙G1内には、弁軸29bに周設された弁駆動体(アーマチャ)305が存在する。このアーマチャ305は、円板状の軟磁性体からなる。さらに、第1コア301において間隙G1に臨む部位には、第1の電磁コイル303が埋設されており、第2コア302において同じくG2に臨む部位には第2の電磁コイル304が埋設されている。
【0033】
アッパヘッド1a'の頂面には、下端部にフランジを形成する円筒形状のアッパキャップ310が、第1コイル301を覆うかたちで同フランジを介してボルト締着されている。アッパキャップ310の上端部は、その内径と同等の外径を有する円柱形状の蓋材310aによって閉塞されている。蓋材310aは、その外周面をアッパキャップ310の内周面に螺合することによって取り付けられている。アッパキャップ310の蓋材310a下面には、保持部材310b及び同保持部材に上端部を保持された第1スプリング306が組み込まれている。第1スプリング306はその下端部を、弁軸29bの上端部に固定されたアッパリテーナ311に当接させ、同アッパリテーナ311(弁軸29b)を燃焼室24方向に向かって付勢している。
【0034】
ミドルヘッド1a''を貫通する孔300B内では、排気弁29の弁軸29bがアッパヘッド1a'側、及びロアヘッド1a'''側に延設される二本の軸体として分離されている。機関運転中、熱膨張により弁軸29bが伸長することによって弁としてのシール性機能を悪化させることが、この分離部位の存在によって防止される。また、分離された両軸体が互いに対峙する部位において、ロアヘッド側に延設される軸体の端部にはラッシュアジャスタ29cが設けられている。このラッシュアジャスタ29cは他方の軸体の端部に設けられたキャップ29dとともに、孔300B内に確保された所定空間G2に収容されることとなる。ラッシュアジャスタ29cは、排気弁29が全閉状態(最小リフト量)となったときにのみ油路P1を通じて供給されるオイルの油圧の作用を介して、その内部に設けられたプランジャをキャップ29dに向かって押し出す機能を有する周知の機構である。このラッシュアジャスタの働きにより両軸体間のあそび(クリアランス)がなくなり両軸体が好適に連動することとなる。
【0035】
ミドルヘッド1a''の孔300Bの一部(下部)は、これと連通するロアヘッド1a'''の孔300Cの一部(上部)と併せて、ラッシュアジャスタ29cよりも大きな内径を有する円柱形状のスプリング収容空間G3を形成している。スプリング収容空間G3の底面には、第2スプリング307が組み込まれている。第2スプリング307はその上端部を、弁軸29bに周設固定されたロアリテーナ312に当接させ、同ロアリテーナ312(弁軸29b)をアッパキャップ310方向に向かって付勢している。
【0036】
スプリング収容空間G3につづき、同収容空間G3の内径より小さな内径を有する孔が、同収容空間G3の底面から排気ポート27まで貫通する。このスプリング収容空間G3の底面から排気ポート27まで貫通する孔の内周には、筒状のバルブガイド201が固定されている。この筒状のバルブガイド201は、弁軸29bのうち、およそスプリング収容空間G3の底面から吸気ポート26に亘る部分を軸方向に沿って進退自在に支持する。
【0037】
弁軸29bの下端(排気ポート側端部)に固定された弁体29aは、燃焼室24における排気ポート26の開口端に設けられた弁座200に着座もしくは離座することによって排気ポート27の開閉を行う。
【0038】
なお、弁軸29bの軸方向の長さは、アーマチャ305が所定の間隙G1において第1コア301と第2コア302との中間位置に保持されているとき、すなわちアーマチャ305が中立状態にあるときに、弁体29aが全開側変位端と全閉側変位端との中間の位置(以下、中開位置と記す)に保持されるよう設定されているものとする。
【0039】
このように構成された排気側電磁駆動弁機構31では、第1の電磁コイル303及び第2の電磁コイル304へ励磁電流(指示電流)が通電されていない場合は、アーマチャ305が中立状態となり、それに伴って弁体29aが中開位置に保持される。
【0040】
排気側電磁駆動弁機構31の第1の電磁コイル303に励磁電流が通電されると、第1コア301と第1の電磁コイル303とアーマチャ305との間には、アーマチャ305を第1コア301側へ変位させる方向の電磁力が発生する。
【0041】
一方、排気側電磁駆動弁機構31の第2の電磁コイル304に指示電流が通電されると、第2コア302と第2の電磁コイル304とアーマチャ305との間には、アーマチャ305を第2コア302側へ変位させる方向の電磁力が発生する。
【0042】
すなわち排気側電磁駆動弁機構31では、第1の電磁コイル303と第2の電磁コイル304とに交互に指示電流が通電されることにより、両電磁コイル303,304の電磁力とスプリング306,307の付勢力(バネ力)とが協働してアーマチャ305を進退させる。もって弁体29aが開閉弁駆動されることになる。このとき、スプリング306,307のバネ力によってアーマチャ305や弁体29aに固有振動が発生しているところに、電磁コイル303,304に対する指示電流の通電タイミングや通電量の変更が加味されることにより、排気弁29の開閉弁タイミング(バルブタイミング)や開弁量を制御することが可能となる。
【0043】
なお、本実施の形態にかかる内燃機関1は、各気筒21上に排気側電磁駆動弁機構31を2体ずつ備える他、吸気弁28を駆動して吸気ポート26の開口端を開閉すべく、これら排気側電磁駆動弁機構31とほぼ同等の構造及び機能を有する吸気側電磁駆動弁機構30を同じく2体ずつ備えている。
【0044】
図3には、内燃機関1に備えられた各気筒21(燃焼室24)に連通する吸気ポート26及び排気ポート27それぞれの開口端の配置関係を概略的に示す上視図である。ちなみに、内燃機関1に備えられた全ての気筒21について、吸気ポート26及び排気ポート27それぞれの開口端の配置関係は略同一であるものとする。
【0045】
同図3に示すように、本実施の形態にかかる内燃機関1では、気筒21の頂面に向かって吸気ポート26の開口端と、排気ポート27の開口端とが各々2つずつ並列して配設される。また、吸気ポート26の各開口端と、排気ポート27の各開口端との直上には、各開口端に対応する吸気側電磁駆動弁機構30(便宜上、30A,30Bとして区別する)、若しくは排気側電磁駆動弁機構31(同じく便宜上、31A,31Bとして区別する)が取り付けられる。
【0046】
以上のように構成された内燃機関1には、同内燃機関1の運転状態を制御するための電子制御ユニット(Electronic Control Unit:ECU、以下ECUと記す)20が併設されている(図1参照)。
【0047】
ECU20には、吸気側振動センサ30a、排気側振動センサ31a、スロットルポジションセンサ41、アクセルポジションセンサ43、エアフローメータ44、空燃比センサ48、クランクポジションセンサ51、水温センサ52等の各種センサが電気配線を介して接続され、各センサの出力信号がECU20に入力されるようになっている。
【0048】
ECU20には、イグナイタ25a、吸気側電磁駆動弁機構30、排気側電磁駆動弁機構31、燃料噴射弁32等が電気配線を介して接続されており、ECU20は、各種センサの出力信号値をパラメータとしてイグナイタ25a、燃料噴射弁32、吸気側電磁駆動弁機構30、排気側電磁駆動弁機構31等を各種駆動回路30b,31b等を介して駆動制御する。
【0049】
また、ECU20は、図4に示すように、双方向性バス400によって相互に接続されたCPU401とROM402とRAM403とバックアップRAM404と外部入力回路405と外部出力回路406とを備えた論理演算回路として構成されている。
【0050】
外部入力回路405は、吸気側振動センサ30a、排気側振動センサ31a、スロットルポジションセンサ41、アクセルポジションセンサ43、エアフローメータ44、空燃比センサ48、クランクポジションセンサ51、水温センサ52等各種センサの出力信号をCPU401やRAM403へ送信する。
【0051】
外部出力回路406は、CPU401から出力される制御信号をイグナイタ25a、燃料噴射弁32、吸気側電磁駆動弁機構30、或いは排気側電磁駆動弁機構31の各種駆動回路30b,31b等へ送信する。
【0052】
RAM403は、各センサの出力信号に関するデータ、例えばクランクポジションセンサ51の出力信号に基づいて算出される機関回転数NEといったCPU401の演算結果等を記憶する。RAM403に記憶される各種のデータは、クランクポジションセンサ51が信号を出力する度に最新のデータに書き換えられる。
【0053】
バックアップRAM404は、内燃機関1の運転停止後もデータを保持する不揮発性のメモリである。
ROM402は、燃料噴射量を決定するための燃料噴射量制御ルーチン、燃料噴射時期を決定するための燃料噴射時期制御ルーチン、各気筒21の点火栓25の点火時期を決定するための点火時期制御ルーチン、スロットル弁39の開度を決定するためのスロットル開度制御ルーチン等、周知の各種アプリケーションプログラムや、制御マップ等を記憶している。
【0054】
また、ROM402は、吸気弁28を所望の動作タイミングや動作速度をもって開閉弁駆動するための(吸気弁)開弁量制御ルーチンや、排気弁29をこれも所望の動作タイミングや動作速度をもって開閉弁駆動するための(排気弁)開弁量制御ルーチンを記憶している。上述した各電磁駆動弁機構30,31の開閉弁駆動は、これら制御ルーチンに従ってECU20が出力する指令信号に基づいて行われる。
【0055】
ここで、ECU20が駆動回路30b、31bを介して行う各電磁駆動弁機構30、31の駆動制御について、排気側電磁駆動弁機構31を例にとって説明する。
【0056】
図5(a)〜(c)は、排気側電磁駆動弁機構31に取り付けられた排気弁29が閉弁状態から開弁状態に移行する際、そのリフト量(図5(a))、第2の電磁コイル304への通電される指示電流の電流値(図5(b))、及び第1の電磁コイル303(図5(c))へ通電される指示電流の電流値がどのように変化するのか、それぞれの変化態様を同一時間軸上に示すタイムチャートである。
【0057】
先ず、図5(a)に示すように、アーマチャ305が第1の電磁コイル303に当接(着座)した状態(最小リフト量)にある排気弁29が、所定のタイミングで遷移(変位)を開始する。そして或る程度まで加速した後に所定の速度をもって上昇し、その後除々に減速して開弁状態になったところ(最大リフト量)で停止する。ちなみに、排気弁29が閉弁位置(最小リフト量)に達する際には、弁体29aが気筒21内の弁座へ到達(着座)するのとほぼ同時に、アーマチャ305が第1の電磁コイル303へ到達(着座)する。
【0058】
次に図5(b)に示すように、排気弁29を動作させるべく駆動回路31bを介して第2の電磁コイル304に通電される指示電流の電流波形は、比較的大きな電流値I1を所定時間継続し、一旦電流値I2まで下げ、次に比較的小さな電流値I3を所定時間継続して、その後さらに小さな電流値I4を保持するといったものとなる。
【0059】
一方、図5(c)に示すように、第1の電磁コイル303に通電する電流は、排気弁29の開弁動作が開始される直前まで所定の電流値I5に保持する。この状態から同電流値I5を電流値I6まで降下させ、逆方向へ電流を流すことで排弁29の開弁動作が開始される。電流値I6は、その後さらに所定の電流値I7(「0」値であるのが好適である)に切り替わる。
【0060】
すなわち、両電磁コイル303,304に全く通電が行われていない状態でも、アーマチャ305を中立状態に保持するスプリングの付勢力が働いている。このため、排気弁29を閉弁状態に保持するには、所定値I5の電流(保持電流)が第1の電磁コイル303に通電されている必要がある。この保持電流の通電が中断されることで(時刻t0)、スプリングの付勢力がアーマチャ305を中立状態に復元させる力として作用し、開弁動作が開始される。その後、時刻t1において第2の電磁コイル304に所定量I1の電流が通電されることで、開弁動作が加速される。その後、一旦電流値を所定値I2まで降下させることによって排気弁29は減速し、弁体29a及びアーマチャ305がなめらかに着座する(時刻tc)。着座の直前及び直後には、電流値I2よりもやや大きな電流値I3をもって通電が行われる。その後は、アーマチャ305を中立状態に復元させるスプリングの付勢力にうち勝つだけの吸引力を第2の電磁コイル304に与える所定値I4の電流(保持電流)の通電が次回の閉弁動作の開始まで持続されることとなる。
【0061】
閉弁動作に関しては、第1の電磁コイル303への通電が上記閉弁動作における第2の電磁コイル304への通電と同様の態様で実行される一方、第2の電磁コイル304への通電が上記閉弁動作における第1の電磁コイル303への通電と同様の態様で実行される。
【0062】
また、吸気側電磁機構30への通電態様と吸気弁28の動作態様との関係も、上述した排気側電磁機構31に関するものと同様である。このため、ここでの詳しい説明は割愛する。
【0063】
次に、上記排気弁29の開閉弁動作に関し、両電磁コイル303,304への通電量を制御すべくECU20によって行われる制御手順の概要について、フローチャートを参照して説明する。
【0064】
図6には、第1の電磁コイル303及び第2の電磁コイル304へ供給される指示電流について、その電流量(電流値)、通電タイミング、及び通電時間を含めた電流の波形を決定するための「開弁量制御ルーチン」を示す。
【0065】
同ルーチンは、ECU20を通じて内燃機関1の始動と同時にその実行が開始されるとともに、所定時間毎に周期的に実行される。
同ルーチンに処理が移行すると、ECU20は先ず、ステップS1において、排気弁29に対する開弁要求、若しくは閉弁要求が生じているか否かを判断する。そして、この判断が肯定である場合には続くステップS2に移行し、否定である場合には本ルーチンを一旦抜ける。
【0066】
ステップS2においては、機関回転数NEに基づいて、現在の機関運転状態がどの機関回転数領域にあるのかを特定する。本実施の形態では、機関回転数NEが予め設定された所定の機関回転数NE1を上回っている場合には高速回転域、所定の機関回転数NE1以下である場合には中低速回転域にあると認識するものとする。またこの他、同ステップS2においてECU20は、例えば機関負荷等運転状態を代表する他のパラメータの認識も行う。
【0067】
続くステップS3においては、上記ステップS2で認識した機関回転数領域や、運転状態を代表する他のパラメータに基づいて、目標となる開弁タイミング若しくは閉弁タイミングや弁体29aの変位速度を含めた各排気弁29の動作態様を設定する。
【0068】
ここで設定された各排気弁29の動作態様を実現すべく、後続のステップS4においては、駆動対象となる各排気弁29(作動弁)について指示電流の電流波形を決定する。なお、ここでいう指示電流の電流波形とは、先の図5において説明した電流値I0,I1,I2,I3,I4,I5,I6及びI7の大きさや通電開始タイミング、さらに当該各電流値間の切り替えタイミング等を意味する。
【0069】
そして、続くステップS5において、各排気側電磁駆動弁機構31に対し、決定された電流波形からなる指示電流を駆動回路31b(図4参照)を通じ供給することとなる。
【0070】
上記処理手順に基づき、本ルーチンでは、内燃機関1の各気筒21上に設けられた個々の排気側電磁駆動弁機構31に排気弁29の開閉弁動作を実行させる。
なお、各吸気側電磁機構30については、同一気筒上の各機構30によって駆動される吸気弁28が、機関回転数NEに関わらず相互に同一のタイミングで開弁動作を行うこととなる他は、上記「開弁量制御ルーチン」と略同様の制御ロジックに従って駆動制御されることとなる。
【0071】
ところで、上記各排気弁29に関する「開弁量制御ルーチン」において、ステップS3で排気弁29の開弁タイミングを設定するにあたり現在の運転状態が高速回転域にある場合には、同一気筒21上に設けられた排気側電磁駆動弁機構31A,31B(図3参照)は同一タイミングで開閉弁駆動する。一方、現在の運転状態が低中速回転域にある場合には、同一気筒21上に設けられた排気側電磁駆動弁機構31A,31Bを異なるタイミングで開閉弁駆動することとなる。
【0072】
例えば図7は、現在の運転状態が低中速回転域にあるとECU20が認識した場合、排気側電磁駆動弁機構31A,31Bによって駆動される各排気弁29がどのような変化態様で開閉弁動作を行うこととなるのか、各々のリフト量推移を示すタイムチャートである。なお、同図中、実線Aは排気側電磁駆動弁機構31Aに駆動される排気弁29のリフト量推移を示し、一点鎖線Bは排気側電磁駆動弁機構31Bに駆動される排気弁29のリフト量推移を示す。また、制御対象となる各電磁駆動弁機構31(31A,31B)が設けられた気筒21について、そのクランクシャフト23の回転位相が下死点及び上死点にあるタイミングを、それぞれBDC(下死点)及びTDC(上死点)として時間軸(横軸)上に示す。
【0073】
同図7に示すように、各機構31A,31Bによって駆動される排気弁が、相互に異なるタイミングで開弁動作し、所定時間最大リフト量を維持した後、今度は同一タイミングで閉弁動作を行うこととなっている。
【0074】
ちなみに、同一の条件下において、好適な運転状態の維持に要求される排気流出の態様を、両機構31A,31Bが同一タイミングで排気弁を開弁動作することで達成する場合には、両機構31A,31Bの排気弁は、共に破線で示されるリフト量推移を示すこととなる。この場合、機関回転数NEに見合った好適な運転状態は確保されるものの、運転状態が中低速回転域にあるにも関わらず、高速回転域である場合と同等の態様で、排気ポート27の開口端が急速に開放されることとなる。このため、燃焼室24から吸気ポート27への排気の急激な吐出が生じ、中低速回転域でありながら排気騒音が際だってしまう。さらに、中低速回転域特有の排気脈動が、この開口端の急な開放によって一層助長されてしまうこととなる。
【0075】
この点、本実施の形態によれば、各排気弁29の開弁タイミングを相互に異ならせることにより、先ず、一方の排気弁29の開弁動作を開始させ、その開弁量がある程度まで達したところで他方の排気弁29の開弁動作を開始させるといった制御を行うこととなる。そしてこのような制御態様により、実質上、排気ポート27の開口端を緩やかに開放することと同等の効果が得られ、排気の急激な吐出が抑制される。
【0076】
従って、中低速回転域における排気脈動が好適に抑制されて排気騒音の最小化が図られ、もって機関運転にかかる静粛性が向上することとなる。
また、こうした効果を得るために、電磁駆動弁の動作速度(弁体の変位速度)を変更することもないため、スプリングのバネ力によって生じる固有振動により弁体の基本動作が決定づけられる電磁駆動弁にとっては、その制御にかかる信頼性や制御構造の簡易性においても優位性がある。
【0077】
なお、本実施の形態では、上記「開弁量制御ルーチン」(図6)において説明したように、機関回転数NEが予め設定された所定の機関回転数NE1以下であれば現在の運転状態が中低速回転域にあるとECU20が認識し、同一気筒上の2本の排気弁29の開弁タイミングを異ならせる制御を実行することとした。これに対し、基準となる機関回転数NEを複数設定する等して、両排気弁29間の相対的な開弁タイミングを、現在の機関回転数NEに応じて複数段階、或いは無段階に変更することとしてもよい。この場合、機関回転数NEが低くなるほど、両排気弁29相互間における開弁タイミングのタイミング差は、大きくなるように設定しておく。また、単に機関回転数NEのみによって、一義的に両排気弁29の相対的なタイミングを変更する旨や、そのタイミング差を決定するばかりでなく、機関負荷や冷却水の温度等を加味することにより、現在の運転状態から推定される排気脈動の振幅や周波数に応じて、各排気弁29の相対的なタイミングを制御することとしてもよい。
【0078】
また、本実施の形態にかかる内燃機関1のように、同一気筒上に吸気弁28及び排気弁29が2本ずつ設けられたものに限らず、例えば3本以上の排気弁を有する内燃機関に本発明を適用することもできる。この場合、各弁の相対的な開弁タイミングを適宜制御すればよいが、少なくとも、開弁タイミングを最も早くする排気弁と、開弁タイミングを最も遅くする排気弁とを決め、両者間における開弁タイミングのタイミング差を機関回転数NEに応じて制御することとすれば、本実施の形態と同等若しくはこれに準ずる効果を奏することはできる。
【0079】
また、単気筒から構成されるか、複数気筒から構成されるかに関わらず、また同じ複数気筒から構成される内燃機関にしても、搭載気筒数に関わらず、同一気筒上に少なくとも複数の電磁駆動弁を排気弁として有する内燃機関であれば、上記排気弁に関する「開弁量制御ルーチン」の制御ロジックを適用して本実施の形態と同等若しくはこれに準ずる効果を得ることができる。例えば排気弁のみを電磁駆動弁として備え、吸気弁をカムシャフトの回転によって開閉弁駆動するものに本発明を適用することもできる。
【0080】
また、本実施の形態で採用することとした各電磁駆動弁機構30,31は、アーマチャの変位する両変位端にそれぞれ電磁コイルを備えるとともに、これとは別途に、2本のスプリングがアーマチャを中立位置に保持べく互いに対向する方向に向かって各リテーナ311、312を付勢する構成を有している。これに対し、アーマチャの変位方向に沿って、一方の側からのみスプリングが弁若しくは弁と連動する部材を付勢するとともに他方の側にはアーマチャの変位動作を規制する規制部材を設け、さらに、スプリングの付勢力と対向する方向のみに向かってアーマチャに吸引力が作用するように電磁石を配設するよう各電磁駆動弁機構を構成してもよい。
【0081】
また、本実施の形態にかかる電磁駆動弁機構31(30)では、弁軸29bを2本の軸体に分離し、分離された両軸体間にラッシュアジャスタ機構を備えることとした。これに対し、こうしたラッシュアジャスタ機構を設けることなく、単に弁軸を2つの軸体に分離し、分離された両軸体の端部が適宜互いに当接するのみの構成としてもよい。さらに、分離部位自体をとくに設けることなく、弁軸を一本の軸体として形成してもよい。
【0082】
また、本実施の形態で採用することとした内燃機関1は、吸気経路(吸気ポート)に燃料を噴射供給するいわゆる4サイクルガソリンエンジンであるが、各気筒内に直接燃料を噴射する燃料噴射弁32を具備したエンジンや、ディーゼルエンジン、さらには、2サイクルエンジンといった他の内燃機関にも本発明を適用することはできる。
【0083】
とくに、本実施の形態にかかる電磁駆動弁機構30,31のように、高い精度をもって吸気弁や排気弁の動作を制御することができる電磁駆動弁機構を搭載した内燃機関1では、スロットル弁39を設けずに、吸気弁や排気弁の開閉弁操作のみをもって当該内燃機関1を運転させるシステム構成(いわゆるスロットルレス・システム)を適用することとしてもよい。
【0084】
【発明の効果】
本発明によれば、各排気弁間における相対的な開閉弁タイミングを変更することにより、各弁体の変位速度そのものを変更することなく、排気流出口の実質的な開放速度を変化させることができるようになる。
【0085】
また、機関回転数が低くなる程、実質上、排気流出口を緩やかに開放されることとなり、排気脈動が好適に抑制され、とくに低中速回転域での機関運転にかかる静粛性が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる電磁駆動弁を有する内燃機関の一実施の形態を示す概略構成図。
【図2】同実施の形態に採用される排気側電磁駆動弁機構の内部構造を示す側断面図。
【図3】同実施の形態にかかる内燃機関の各気筒上において、吸気ポート及び排気ポートの配置関係を概略的に示す上視図。
【図4】同実施の形態に採用されるECUの電気的構成を示すブロック図。
【図5】排気弁が閉弁状態から開弁状態に移行する際のリフト量、及び各電磁コイルに通電される指示電流の変化態様を示すタイムチャート。
【図6】同実施の形態にかかる開弁量制御手順を示すフローチャート。
【図7】低中速回転域における同一気筒上の各排気弁のリフト量推移を示すタイムチャート。
【符号の説明】
1 内燃機関
1a シリンダヘッド
1b シリンダブロック
1c 冷却水路
20 ECU
21 気筒
23 クランクシャフト
24 燃焼室
25 点火栓
25a イグナイタ
26 吸気ポート
27 排気ポート
28 吸気弁
29 排気弁
29a 弁体
29b 弁軸
29c ラッシュアジャスタ
29d キャップ
30 吸気側電磁駆動弁機構
30b 駆動回路
31 排気側電磁駆動弁機構
31b 駆動回路
32 燃料噴射弁
33 吸気枝管
34 サージタンク
35 吸気管
39 スロットル弁
40 スロットル用アクチュエータ
41 スロットルポジションセンサ
42 アクセルペダル
43 アクセルポジションセンサ
44 エアフローメータ
45 排気枝管
46 排気浄化触媒
47 排気管
48 空燃比センサ
51a タイミングロータ
51b 電磁ピックアップ
52 水温センサ
200 弁座
201 バルブガイド
301 第1コア
302 第2コア
303 第1の電磁コイル
304 第2の電磁コイル
305 アーマチャ
306 第1スプリング
307 第2スプリング
311 アッパリテーナ
312 ロアリテーナ
400 双方向性バス
401 CPU
402 ROM
403 RAM
404 バックアップRAM
405 外部入力回路
406 外部出力回路

Claims (2)

  1. 電磁石の電磁力とスプリングの付勢力との協働によって、一方の変位端から他方の変位端にかけて弁体を往復させることにより開閉弁動作を行う電磁駆動弁を、排気弁として同一気筒に複数有する内燃機関において、
    当該内燃機関の機関回転数に応じて、前記各排気弁間における相対的な開弁タイミングを変更すると共に、当該内燃機関の機関回転数が低くなる程、開弁タイミングの最も早い排気弁と、最も遅い排気弁とのタイミング差を大きくすることを特徴とする電磁駆動弁を有する内燃機関。
  2. 当該内燃機関の機関回転数が所定回転数以下である場合に、前記各排気弁間における相対的な開弁タイミングを異ならせることを特徴とする請求項記載の電磁駆動弁を有する内燃機関。
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