JP4216760B2 - 手術用吸収シート - Google Patents

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Description

本発明は、脳外科手術、あるいは整形外科手術などの際に用いる手術用吸収シートに関する。
脳外科手術、あるいは整形外科手術の際に用いられるこの種の手術用吸収シートは、体液あるいは血液の吸収特性とともに、患部への挿入あるいは回収が容易であることが重要である。
すなわち、患部に配設した手術用吸収シートは、浸透した血液、あるいは生理食塩水によって患部に強く密着してしまい、回収の際には剥離抵抗となって、その回収に支障をきたすおそれがあり、迅速な処置を要する手術において、患部からの手術用吸収シートの剥離性および回収性を改善することは大きな課題である。
そして、使用後の手術用吸収シートの患部からの回収が困難な原因としては、吸液によって形態が維持できずに団子状になることが挙げられ、その結果、吸引器の管の入り口に手術用吸収シートが引っ掛かって素早い回収が困難であることが指摘されている(例えば、特許文献1参照。)。このため、この特許文献1に記載された手術用吸収シートは、剛性が大きいセルロース連続長繊維不織布を綿ガーゼあるいは合繊ネットフィルムに複合させ、形態安定性を改善して回収性を向上している。
また、この種の手術用吸収シートとして、投入、あるいは患部および患部周辺からの回収を容易にするための回収糸を取り付け、回収時などにはその回収糸を引き出し用の目印として兼用し、かつその回収糸を手繰って手術用吸収シートを回収するものも知られている(例えば、特許文献2および特許文献3参照。)。
特開2001−299804号公報(第3−5頁) 特開2002−325773号公報(第2−4頁、図1) 特開2002−325774号公報(第2−3頁、図1)
しかしながら、上述の特許文献1に記載された手術用吸収シートでは、手術用吸収シートが体液、あるいは血液を吸収してもその形態が崩れずに、吸引器に吸引されやすい初期形態の維持を目的としており、手術用吸収シート自体の患部からの剥離性を向上させたものではない。また、この特許文献1に記載された手術用吸収シートでは、回収糸なども設けられておらず、回収性が良好とはいえないという問題点を有している。
また、特許文献2あるいは特許文献3に記載された手術用吸収シートでは、回収糸により回収性は向上するものの、患部からの手術用吸収シートの剥離性については検討されていない。
本発明は、このような点に鑑みなされたもので、患部からの剥離性を向上して回収を容易にした手術用吸収シートを提供することを目的とする。
請求項1記載の手術用吸収シートは、吸収性部材と、この吸収性部材に取り付けられた回収糸と、撥水性を有する部材で網目状に形成され、前記吸収性部材の少なくとも一部を覆う覆い部材とを具備し、前記覆い部材は、前記吸収性部材の全体を被覆し、かつ前記吸収性部材に接着されていないものである。
そして、吸収性部材の少なくとも一部を、撥水性を有する部材で網目状に形成された覆い部材で覆うことで、吸収性部材と、体液あるいは血液を介して接触する患部との間隔が広がり、患部との接触面積を間接的に小さくできるので、吸収性部材と患部との間に生じる吸着力を低下させることが可能となり、かつ覆い部材を吸収性部材に接着せずに、この覆い部材で吸収性部材の全体を被覆することで患部からの剥離性が向上し、吸収性部材に取り付けられた回収糸、あるいは吸引器などを用いて患部からの回収性を向上することが可能になる
請求項記載の手術用吸収シートは、請求項記載の手術用吸収シートにおいて、吸収性部材は、X線造影効果を有する部材を少なくとも一部に備えているものである。
そして、吸収性部材の少なくとも一部にX線造影効果を有する部材を備えることで、X線撮影により吸収性部材の存在を容易に確認でき、患部からの取り残しを防止することが可能になる。
請求項1記載の発明によれば、吸収性部材の少なくとも一部を、撥水性を有する部材で網目状に形成された覆い部材で覆うことで、吸収性部材と、体液あるいは血液を介して接触する患部との間隔が広がり、患部との接触面積を間接的に小さくできるので、吸収性部材と患部との間に生じる吸着力を低下させることができ、かつ覆い部材を吸収性部材に接着せずに、この覆い部材で吸収性部材の全体を被覆することで、患部からの剥離性が向上し、吸収性部材に取り付けられた回収糸、あるいは吸引器などを用いて患部からの回収性を向上できる
請求項記載の発明によれば、吸収性部材の少なくとも一部にX線造影効果を有する部材を備えることで、X線撮影により吸収性部材の存在を容易に確認でき、患部からの取り残しを防止できる。
以下、本発明の一関連技術の手術用吸収シートの構成を図面を参照して説明する。
図1において、1は手術用吸収シートであり、この手術用吸収シート1は、例えば脳神経外科用に用いられる脱脂綿である。そして、この手術用吸収シート1は、吸収性部材としての吸収性シート2と、この吸収性シート2に縫い付けられた回収糸3と、吸収性シート2を覆う覆い部材としてのカバーであるシート4とを備えている。
吸収性シート2は、長繊維の純セルロースを、高圧水を噴射するなどの特殊加工によりシート化したもので、脳の手術部位(患部)の血液を吸収したり、生理食塩水をしみこませて患部周辺の乾燥を防止したりすることを目的として用いられる。そして、この吸収性シート2は、脱脂綿、ガーゼ、不織布、パルプなどの形態、あるいはそれら2種類以上の組み合わせの形態で、例えば平面視で四角形状に形成されている。
また、この吸収性シート2は、例えばX線造影糸などの、X線造影効果を有する部材を備えている。
ここで、X線造影糸としては、例えば硫酸バリウムをプラスチック樹脂と混合して糸状に形成したものなどを用いる。硫酸バリウムと混合するプラスチック樹脂としては、例えばポリ塩化ビニル、ポリプロピレン、ポリエステル、ポリエチレン、ポリスチレン、あるいはシリコーンなどが用いられる。
なお、吸収性シート2に用いられるX線造影効果を有する部材としては、硫酸バリウムを熱可塑性樹脂と混合して溶融および圧着したものなども可能である。この熱可塑性樹脂としては、例えばポリ塩化ビニル、ポリプロピレン、ポリエチレン、あるいはポリスチレンなどとする。
回収糸3は、例えば吸収性シート2の長手方向の一端部に縫付糸5により縫い付けられ、回収の際の目印ともなるものである。
そして、シート4は、例えばポリエチレン、ポリプロピレン、ポリスチレン、エチレン酢酸ビニル共重合体など、あるいはこれら2種類以上の組み合わせなどの、撥水性を有し、かつ体内組織などを傷つけないようにできる限り柔らかい樹脂などの素材にて、網目状に形成されている。また、このシート4は、筒状に形成され、吸収性シート2の長手方向の他端部近傍から回収糸3が縫い付けられた縫付糸5の近傍までを被覆している。
なお、シート4による吸収性シート2の被覆方法は、例えば成形の容易性を考慮して熱融着などの方法が適当であるが、特にこの方法に限定されるものではない。熱融着にてシート4で吸収性シート2を被覆する場合には、接合部の剛性が必要以上に大きくならないようにする。また、吸収性シート2とシート4とを接合する際に接着剤を用いると、手術中に接着剤の成分が溶出するおそれがあるため、適当ではない。
次に、上記一関連技術の作用効果を説明する。
患部に使用された手術用吸収シート1は、吸収性シート2により血液、あるいは体液を吸収し、患部との接触部分に吸着力すなわち張力(剥離力)にて患部に強く密着しようとする。すなわち、吸収性シート2と血液あるいは体液を介して接触する患部との接触面積が大きいほど、吸収性シート2と患部との間に生じる張力が大きくなり、吸収性シート2の患部からの剥離性が悪くなる。
このため、吸収性シート2を網目状に形成したシート4で一部を被覆することで、シート4が吸収性シート2と患部との間を広げ、これら吸収性シート2と患部との接触面積を低減し、手術用吸収シート1の剥離性を向上でき、手術用吸収シート1の回収を容易にできる。
さらに、撥水性を有する部材でシート4を形成することで、患部からの手術用吸収シート1の剥離性をより向上できる。
また、吸収性シート2がX線造影効果を有する部材を備えることで、手術部位を閉じる前にX線撮影により吸収性シート2の存在を容易に確認でき、手術用吸収シート1の患部からの取り残しを確実に防止できる。
なお、上記一関連技術の形態において、図2に示す一実施の形態のように、吸収性シート2の全体をシート4で被覆する構成も可能である。この場合には、吸収性シート2に回収糸3を縫付糸5で縫い付けた後、シート4にて吸収性シート2全体を被覆するようにする。この結果、手術用吸収シート1の剥離性をより向上できる。
また、シート4は、吸収性シート2の少なくとも一部を覆う構成であれば、例えば吸収性シート2の表面の一部を覆う構成など、他の様々な形状とすることができる。
本発明の一関連技術の手術用吸収シートを示す平面図である。 同上手術用吸収シートの実施の形態を示す斜視図である。
符号の説明
1 手術用吸収シート
2 吸収性部材としての吸収性シート
3 回収糸
4 覆い部材としてのシート

Claims (2)

  1. 吸収性部材と、
    この吸収性部材に取り付けられた回収糸と、
    撥水性を有する部材で網目状に形成され、前記吸収性部材の少なくとも一部を覆う覆い部材とを具備し
    前記覆い部材は、前記吸収性部材の全体を被覆し、かつ前記吸収性部材に接着されていない
    ことを特徴とした手術用吸収シート。
  2. 吸収性部材は、X線造影効果を有する部材を少なくとも一部に備えている
    ことを特徴とした請求項記載の手術用吸収シート。
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