JP4216160B2 - 産業廃棄物処理装置 - Google Patents

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Description

本発明は、産業廃棄物処理装置に関するものであり、特に金属含有産業廃棄物を高温溶融炉内で溶融する際に、この溶融によって溶出する溶融金属をスラグから分離して回収し得るようにした産業廃棄物処理装置に関する。
自動車や家庭電化製品などの金属含有産業廃棄物を処理する一方法として、これらの産業廃棄物を高温の溶融炉で溶融する方法が用いられている。この溶融による処理方法の一例を図2により説明する。図2において前記産業廃棄物W1 またはその解砕物W2はロータリーキルン60の基部に設けられた導入口62から導入され、この基部に設置された第1バーナー63によって熱風が供給され、例えば1400℃以上の温度で溶融される。この溶融によって産業廃棄物中の可燃物は熱分解されてガス化し、一方、金属を含む不燃性物質はロータリーキルン内の前記温度によって溶融状態または半溶融状態の流動体Fになる。
生成したガス成分はロータリーキルンの開放端部65から2次燃焼室3に送られ、この2次燃焼室3で更に第2バーナー34からの熱風と空気供給管35からの空気の供給を受けて高温で燃焼されて例えばダイオキシンや悪臭物質などが分解され、2次燃焼室の排出口33から燃焼ガスGとして排出される。この燃焼ガスGは、図示しないが更に熱交換工程、ダイオキシン再生成防止のためのクエンチ工程、煤塵・有害ガス除去工程などを経て大気中に放出される。
ロータリーキルン内に生成した流動体Fは、このロータリーキルンの胴部61の傾斜に沿って流動し、開放端部65から水砕ピット4に排出される。水砕ピット4に導入された流動体Fは、この水砕ピット4内で水冷されると共に破砕され、結晶性または非結晶性の砕塊Rとなり、コンベア42によって搬出される。この砕塊Rは従来から埋立てや建設資材などの土木建設用として用いられている。
前記産業廃棄物の処理方法において、溶融によってロータリーキルン内に生成する流動体Fは、一般に金属とスラグとの混成物である。このスラグの組成は通常、SiO/Al/CaOを主成分とするものであって、一例を挙げれば、SiOが32〜45重量%、Alが10〜30重量%、CaOが7〜14重量%を占め、残部がFe酸化物などとなっている。この組成を有するスラグは溶融温度が高くしかも溶融物の粘度が高いので、例えば前記のロータリーキルン60内を水砕ピット4に向けて流動させるためには炉内温度を1400℃以上とする必要があった。またこの高温に耐えるため、ロータリーキルンの内張り耐火物としてはアルミナ系耐火煉瓦が用いられていた。
前記の産業廃棄物処理方法において、得られた砕塊RにはFeを始めとしてCu、Au、Agなどの有用な、または高価な金属が含まれている。しかし、これまでそれら有用金属の回収は試みられていなかった。その理由は、ロータリーキルン内における前記流動体Fの粘度が、前記スラグの高溶融温度・高粘度に起因して極めて高いので、ロータリーキルン内で溶融金属と溶融スラグとが混成体を形成して分離せず、この流動体Fを水砕ピット4で解砕した後に得られる砕塊Rを選別して金属を回収する作業が経済的に引き合わなかったからである。高温のため、スラグ中で酸化も促進され、特にCuが酸化され、溶融金属層が形成され難かったこともある。
また前記の産業廃棄物処理方法では、前記のようにロータリーキルン内における流動体Fの溶融温度が高いことに起因して、ロータリーキルンの内壁が熔損しやすく、溶融炉の耐用期間が短いという問題もあった。
本発明は前記の課題を解決するためになされたものであって、従ってその第一の目的は、金属含有産業廃棄物を溶融炉内に導入して溶融するに際して、この溶融によって溶出する溶融金属をスラグから分離して回収し得るようにした産業廃棄物処理方法を提供することにある。また本発明の第二の目的は、溶融炉の熔損を防止して溶融炉の耐用期間を延長することにある。
前記の課題を解決するために本発明は、金属含有産業廃棄物を溶融するロータリーキルン式溶融炉と、該溶融炉内で生成された溶融金属および溶融スラグからなる流動体を冷却、破砕する冷却破砕手段とを備える産業廃棄物処理装置であって、前記産業廃棄物およびスラグ溶融剤を前記溶融炉内に導入する搬入機構を備え、前記スラグ溶融剤を前記溶融炉内へ導入することによって、該溶融炉内における前記産業廃棄物の溶融により生成するスラグの溶融温度が1400℃以下となるようにこのスラグの塩基度(CaO/SiO重量比)を調整し、前記溶融スラグの流動性を増大させることにより、前記溶融炉内で前記溶融金属と前記溶融スラグとをこれらの比重差により分離する構成とされ、前記冷却破砕手段は、前記溶融炉から排出される前記流動体を冷却し破砕する水槽を備え、前記溶融金属と前記溶融スラグとを互いが分離した状態で前記溶融炉から流下させ、前記水槽内で冷却破砕し、金属とスラグとを別の砕塊として得る構成とされたことを特徴とする。
一般に前記産業廃棄物をロータリーキルン式溶融炉内に導入して溶融すると、産業廃棄物に含まれていた金属が溶出すると共にスラグが生成する。このスラグは、その塩基度を特定範囲内に調整すると、結晶組成の変化が起こって溶融温度が1400℃以下に低下する。そして溶融温度が1400℃以下となる結晶組成の領域では、溶融スラグの粘度が著しく低下することがわかった。従って、スラグの溶融温度が1400℃以下となるようにその塩基度を調整すれば、溶融スラグの粘度が低下して流動性が増し、温度低下とともに溶融金属がスラグの下層となって酸素と接触しなくなるため、その酸化が防止され、ロータリーキルン式溶融炉内で溶融スラグと溶融金属とがその比重差によって良好に分離するようになる。
ロータリーキルン式溶融炉内で溶融金属と溶融スラグとが良好に分離していれば、この溶融炉から冷却破砕手段としての水砕ピットなどに導入して冷却解砕した際に、金属とスラグとが互いに異なる砕塊として得られるので、例えば磁気選鉱法などによって金属砕塊を選別し、高い回収率で金属を回収することができる。
また、ロータリーキルン式溶融炉であれば、傾斜した回転筒状溶融炉の上方端部から産業廃棄物を導入し加熱溶融することにより、溶融金属と溶融スラグとが良好に分離した状態で下方の開放端部から連続的に排出されるので、容易かつ連続的に金属を回収することができる。
前記において、前記冷却破砕手段により得られた砕塊を金属の破塊とスラグの破塊とに分別する磁気選鉱装置を備えることを特徴とする。
この場合、金属の砕塊として、特に、銅および金などの貴金属を始めとする各種金属を高い回収率で確実に回収することができる。
また、前記において、スラグの塩基度は、0.35〜1.35の範囲内に調整することが好ましい。
各種産業廃棄物から生成するスラグの元来の溶融温度は、前記のように概略1400℃以上であるが、個別にはその産業廃棄物の組成により異なっている。しかし、いずれの産業廃棄物においても、スラグの塩基度を前記範囲内に調整すれば、その溶融温度を1400℃以下に降下させることができる。塩基度が0.35未満では、スラグの溶融温度を1400℃以下にすることが困難である。塩基度が1.35を越えると、この調整のために要するスラグ溶融剤の量が多くなって排出されるスラグ量が多くなり運転効率が低下する。
前記スラグの塩基度は、CaOを含むスラグ溶融剤の添加により調整することが好ましい。
一般に、自動車や家庭電化製品などの金属含有産業廃棄物を溶融したときに生成するスラグの塩基度(CaO/SiO重量比)は、0.15〜0.3程度である。これを、スラグの溶融温度を1400℃以下とする塩基度(0.35〜1.35)と比較するとCaOが不足している。従って、CaOを含むスラグ溶融剤を溶融炉に添加することにより塩基度を前記0.35〜1.35の範囲内に調整することができる。CaOを含むスラグ溶融剤の例としては、例えば石灰石、消石灰、CaOを含む中和沈澱物、または他の製造工程で得られるCaOに富むスラグなどを挙げることができる。
前記溶融炉内には、C(炭素)を含む還元剤を添加してもよい。
前記産業廃棄物を溶融炉内で溶融するに際して、少なくとも溶融物は、金属の酸化によるスラグへの移行を防ぐために還元雰囲気下に置くことが好ましい。産業廃棄物中に有機物質などのC成分(可燃物)が多く含まれている場合はこれら未燃焼のC成分が溶融炉内の溶融物に溶け込み還元雰囲気を形成するので問題ないが、既に焼却処理されたものとか、少ない場合は、産業廃棄物の処理量に対して2重量%〜20重量%程度のCを含む還元剤を添加すれば、有価金属を還元でき、溶融金属が酸化によってスラグ側に移行することによる金属の損失を防止することができる。Cを含む還元剤の例としては、好ましくはコークス、他に粉炭、石炭、有機物廃材などを挙げることができる。
前記溶融炉内の少なくとも前記スラグが接触する部分は、MgOを主成分とする塩基性マグネシア系耐火材で被覆することが好ましい。
前記のようにスラグの溶融温度を1400℃以下とするためにCaOを含むスラグ溶融剤を添加して塩基度を高くすると、従来から溶融炉の内壁に用いられているアルミナ系耐火材は、その耐火材中のAl成分と前記スラグ溶融剤中のCaOとが反応して低融点化合物を形成し、炉の耐久性を低下させる。炉壁の耐火材として前記のMgOを主成分とする塩基性マグネシア系耐火材を用いれば、塩基度を高くしても炉壁が侵食されることはなく、溶融炉の耐久性が向上する。
本発明の産業廃棄物処理装置は、処理物の形状を問わずに処理可能であるとともに、溶融によって生成するスラグの溶融温度が1400℃以下となるようにこのスラグの塩基度を調整するものであるので、金属含有産業廃棄物を溶融炉内に導入して溶融するに際して、金属とスラグとを容易に分離することができ、有用金属または高価金属が有利に回収できるようになる。
以下、本発明の実施の形態を図面を用いて説明する。
図1は本発明の産業廃棄物処理装置の一例を示している。この処理装置は、基本的には図2に示した従来の処理装置と同様であるが、ただしロータリーキルンの内壁が塩基性マグネシア系煉瓦、具体的にはマグネシア・クロミア煉瓦で覆われている。
図1において、この産業廃棄物処理装置は概略、搬入機構1と、ロータリーキルン式溶融炉2と、2次燃焼室3と、水砕ピット(冷却破砕手段)4とからなっている。
搬入機構1は、処理する産業廃棄物の状態に応じて、大型の産業廃棄物W1を搬入する機構11と、解砕されたまたは小型の産業廃棄物W2をコンベアで搬入する機構12とを備えている。
ロータリーキルン式溶融炉2は、円筒状の胴部21が基部から開放端部25に向けて下方に傾斜するように設置され、回転機構24,24によって円筒の中心軸を回転軸として回転するようになっている。この胴部21の内壁は、前記のようにマグネシア・クロミア煉瓦で覆われている。また胴部21の中間部には、図示しないが中間加熱設備が設けられている。
ロータリーキルン式溶融炉2の基部には産業廃棄物W1,W2の導入口22と、第1バーナー23とが設けられ、下方の開放端部25は2次燃焼室3の下端部に開放されている。
2次燃焼室3は立設された管体であって、下端部には水砕ピット4に通じる流動体の排出口31が設けられ、その上方の管壁に、前記ロータリーキルンの開放端部25を受ける開口32が形成されている。また、2次燃焼室3の上部には排出口33が設けられて、図示しない排ガス後処理装置とダクトで連結されている。この2次燃焼室3の中間部には、排ガスを高温で燃焼するための第2バーナー34と空気供給管35とが設けられている。前記排ガス後処理装置は、熱交換器、ダイオキシン再生成防止のためのクエンチ装置、煤塵・有害ガス除外装置などを含み、これらの装置を経由した排ガスは最終的に大気中に放出される。
水砕ピット4は、ロータリーキルンの開放端部25から排出された流動体を冷却し破砕する水槽41と、破砕された砕塊Rを搬出するコンベア42とを有している。
次に前記産業廃棄物処理装置を用いる本発明の一実施形態について説明する。
先ずロータリーキルン2の胴部21を回転し、第1バーナー23を点火して胴部21内部を1400℃以下の適温、例えば1350℃に加熱しておく。
次に、例えば廃自動車のプレス解砕体(産業廃棄物W2)をコンベア付きの搬入機構12によってロータリーキルンの基部に搬送し、導入口22から胴部21内に導入する。なお、プレス解砕体は、ロータリーキルン方式では、形状は特に問題とせず、粉体状でも一体物でも投入できるものであれば、溶融処理可能である。他の溶融炉方式(例えばガス化溶融炉)では、形状に関して前処理が重要とされ、ペレット状化が好まれ、一体物やプレス品は不適切とされている。
このとき、産業廃棄物W2の導入量に対応して、予め計算された量の消石灰をスラグ溶融剤として同時に搬入機構12から導入する。導入する消石灰の量は、溶融によって生成するスラグSの溶融温度が1400℃以下、例えば1350℃になるように、スラグSの塩基度(CaO/SiO重量比)を調整できる量であって、予めスラグSの組成分析によって計算される。
消石灰と共にロータリーキルン2内に導入された産業廃棄物W2は、第1バーナー23の熱風によって溶融され、可燃物は分解されてガス化し、一方、金属を含む不燃性物質はロータリーキルン内の前記温度によって溶融状態または半溶融状態の流動体Fとなる。
生成したガス成分はロータリーキルン2の開放端部25から2次燃焼室3に送られ、この2次燃焼室3で、更に第2バーナー34からの熱風と空気供給管35からの空気の供給を受けて高温で燃焼され、例えばダイオキシンや悪臭物質などが分解され、排出口33から燃焼ガスGとして後処理工程に向けて排出される。
ロータリーキルン2内に形成された前記流動体Fは、胴部21の傾斜に沿って流動しながら、この間に消石灰の添加によって塩基度が上昇して流動性が増したスラグSと、Feを主成分とし他の金属を含む溶融金属Mとが比重差によって分離する。この溶融金属Mと溶融スラグSは、互いに分離した状態でロータリーキルンの開放端部25から流下し、水砕ピット4の水槽41内で冷却され破砕され砕塊Rとなる。このとき、金属とスラグとは別の砕塊として得られる。得られた砕塊Rはコンベア42によって搬出される。
得られた砕塊Rは、例えば磁気選鉱装置などによって、金属の砕塊とスラグの砕塊とに容易に分別することができる。
(試験例)
図1に示した産業廃棄物処理装置において、産業廃棄物W2として廃自動車のプレス解砕体を用い、スラグ溶融剤として消石灰を用い、このときの塩基度を表1に示すように種々に変化させて、溶融温度1350℃で溶融を行った。磁気選鉱装置によって金属砕塊を分別し、各塩基度におけるCu回収率を測定した。結果を表1に示す。
Figure 0004216160
表1から明らかなように、スラグ溶融剤を添加してスラグの塩基度を0.35〜1.35の範囲内で変化させた場合には、いずれも90重量%以上の高いCu回収率が得られた。これに比べ、塩基度が0.35未満の場合は、Cu回収率が低く、溶融炉内において溶融金属とスラグとが十分に分離していないことを示している。
金属含有産業廃棄物を溶融炉内に導入して溶融するに際して、この溶融によって溶出する溶融金属をスラグから分離して回収することができるとともに、溶融炉の熔損を防止して溶融炉の耐用期間を延長することができる。
本発明の産業廃棄物処理装置の一実施形態を示す断面図である。 従来の産業廃棄物処理装置の一例を示す断面図である。
符号の説明
1,11,12:搬入機構
2:ロータリーキルン式溶融炉
21:胴部
22:導入口
23:第1バーナー
24;回転機構
25:開放端部
3:2次燃焼室
4:水砕ピット(冷却破砕手段)
41:水槽
42:コンベア
W1:産業廃棄物
W2:産業廃棄物またはその解砕物
F:流動体
S:スラグ
M:溶融金属
R:砕塊

Claims (6)

  1. 金属含有産業廃棄物を溶融するロータリーキルン式溶融炉と、
    該溶融炉内で生成された溶融金属および溶融スラグからなる流動体を冷却、破砕する冷却破砕手段とを備える産業廃棄物処理装置であって、
    前記産業廃棄物およびスラグ溶融剤を前記溶融炉内に導入する搬入機構を備え、
    前記スラグ溶融剤を前記溶融炉内へ導入することによって、該溶融炉内における前記産業廃棄物の溶融により生成するスラグの溶融温度が1400℃以下となるようにこのスラグの塩基度(CaO/SiO重量比)を調整し、前記溶融スラグの流動性を増大させることにより、前記溶融炉内で前記溶融金属と前記溶融スラグとをこれらの比重差により分離する構成とされ、
    前記冷却破砕手段は、前記溶融炉から排出される前記流動体を冷却し破砕する水槽を備え、
    前記溶融金属と前記溶融スラグとを互いが分離した状態で前記溶融炉から流下させ、前記水槽内で冷却破砕し、金属とスラグとを別の砕塊として得る構成とされたことを特徴とする産業廃棄物処理装置。
  2. 請求項1記載の産業廃棄物処理装置において、
    前記冷却破砕手段により得られた砕塊を金属の破塊とスラグの破塊とに分別する磁気選鉱装置を備えることを特徴とする産業廃棄物処理装置。
  3. 前記スラグの塩基度を、0.35〜1.35の範囲内に調整することを特徴とする請求項1または2に記載の産業廃棄物処理装置。
  4. 前記スラグの塩基度を、CaOを含むスラグ溶融剤の添加により調整することを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれかに記載の産業廃棄物処理装置。
  5. 前記溶融炉内に、C(炭素)を含む還元剤を添加することを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれかに記載の産業廃棄物処理装置。
  6. 前記溶融炉内の少なくとも前記スラグが接触する部分を、MgOを主成分とする塩基性マグネシア系耐火材で被覆することを特徴とする請求項1〜請求項5のいずれかに記載の産業廃棄物処理装置。
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