JP4216022B2 - ディスクブレーキ - Google Patents

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【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、パーキングブレーキ兼用型のディスクブレーキに関する。
【0002】
【従来の技術】
パーキングブレーキ兼用型のディスクブレーキは、ディスクを介して両側に配置される一対のパッドと、ピストンを有底筒状のシリンダに摺動可能に嵌合させるとともにピストンの摺動によって一対のパッドをディスクに接触させるキャリパと、シリンダ内に配置されるとともに、該シリンダの底部から突出するオペレーティングシャフトの回転運動を直線運動に変換するボールランプ機構と、シリンダ内に配置され、ボールランプ機構の直線運動で移動するプッシュロッドと、シリンダ内においてプッシュロッドに螺合されるとともにピストンに当接し、プッシュロッドで押圧されてピストンをシリンダに対し強制的に摺動させるナット部材と、シリンダ内においてナット部材とプッシュロッドとの位置調整を行うアジャスト部と、プッシュロッドをボールランプ機構の方向に付勢するプッシュロッド付勢部材と、プッシュロッド付勢部材をプッシュロッドとの間で保持するカバー部材とを有するものがあり、そのなかに、組付けを容易とするため、ボールランプ機構、プッシュロッドおよびカバー部材等を一つの組立体のカートリッジとしているものがある(例えば、特許第2739879号公報参照)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
上記した従来のディスクブレーキにおいては、シリンダの底部側に設けられるボールランプ機構を、シリンダ底部側に当接させた状態に維持しておく必要がある。このため、このボールランプ機構の半径方向外側であるシリンダの底部近傍の内周面に係合溝を形成しこの係合溝に止め輪を嵌合させて、この止め輪によってボールランプ機構の部品を係止するようになっている。
【0004】
その結果、ボールランプ機構の外側に止め輪を嵌合させる必要があることから、シリンダの径方向の寸法を拡大せざるを得ず、キャリパが大型化してしまうという問題があった。また、シリンダの内周面の底部近傍に係合溝を形成する工程と、この底部近傍の係合溝に止め輪を止める工程と、止め輪が底部近傍の係合溝に正確に嵌合しているかを検査する工程とが必要となり、開口部よりも奥方であって作業が行い難いことから作業工数が増大しコストが増大してしまうという問題があった。
【0005】
したがって、本発明の目的は、ボールランプ機構をその半径方向外側の止め輪を用いずにシリンダの底部側に当接させた状態に維持することを可能とすることで、シリンダの径方向寸法の拡大を抑制してキャリパの小型化を図ることができるとともに、製造に必要な作業工数を大幅に削減しコストを大幅に低減することができるディスクブレーキの提供を目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明の請求項1記載のディスクブレーキは、ディスクを介して両側に配置される一対のパッドと、ピストンを有底筒状のシリンダに摺動可能に嵌合させるとともに前記ピストンの摺動によって前記一対のパッドをディスクに接触させるキャリパと、前記シリンダ内に配置されるとともに、該シリンダの外底部からシリンダ外へ突出するオペレーティングシャフトの回転運動を直線運動に変換するボールランプ機構と、前記シリンダ内に配置され、前記ボールランプ機構の直線運動で移動するプッシュロッドと、前記シリンダ内に配置され、前記プッシュロッドに螺合されるとともに前記ピストンに当接し、前記プッシュロッドで押圧されて前記ピストンを前記シリンダに対し強制的に摺動させるナット部材と、前記シリンダ内に配置され、前記プッシュロッドを前記ボールランプ機構の方向に付勢するプッシュロッド付勢部材と、前記シリンダ内に配置され、前記プッシュロッド付勢部材を前記プッシュロッドとの間で保持するカバー部材と、を備えたものであって、前記ボールランプ機構、前記プッシュロッド、前記プッシュロッド付勢部材および前記カバー部材を一つの組立体のカートリッジとするとともに、前記プッシュロッドは、その径方向で前記カバー部材から突出する複数の部分を有し、前記シリンダ内に挿入された前記カートリッジを前記プッシュロッドを介して前記シリンダの底部方向に押圧する弾性部材が前記シリンダ内に形成される段部と前記プッシュロッドの前記突出する複数の部分との間に設けられることを特徴としている。
【0007】
このように、ボールランプ機構、プッシュロッド、プッシュロッド付勢部材およびカバー部材を一つの組立体のカートリッジとするとともに、シリンダ内に挿入されたこのカートリッジをカートリッジ付勢部材でプッシュロッドを介してシリンダの底部側に押圧して当接状態に維持する構成となっているため、ボールランプ機構をその半径方向外側の止め輪を用いずにシリンダの底部側に当接させた状態に維持することができる。また、プッシュロッド付勢部材とカートリッジ付勢部材とでプッシュロッドをシリンダ底部方向に押圧しているため、プッシュロッド付勢部材のバネ力を低減することが可能となる。
【0009】
また、シリンダ内に形成された段部とプッシュロッドとの間に弾性部材を設けるため、弾性部材は耐食性等を考慮する必要がなくなるとともに、砂等の付着がなくなる。
【0010】
本発明の請求項記載のディスクブレーキは、請求項記載のものに関して、前記段部は、前記プッシュロッドと前記プッシュロッド付勢部材との当接部よりも前記シリンダの開口部側に設けられていることを特徴としている。
【0011】
このように、段部は、プッシュロッドとプッシュロッド付勢部材との当接部よりもシリンダの開口部側に設けられているため、仮に止め輪でシリンダ内に段部を形成することになっても、止め輪を係合させる係合溝をシリンダの開口部側に形成できる。
【0012】
本発明の請求項3記載のディスクブレーキは、ディスクを介して両側に配置される一対のパッドと、ピストンを有底筒状のシリンダに摺動可能に嵌合させるとともに前記ピストンの摺動によって前記一対のパッドをディスクに接触させるキャリパと、前記シリンダ内に配置されるとともに、該シリンダの外底部からシリンダ外へ突出するオペレーティングシャフトの回転運動を直線運動に変換するボールランプ機構と、前記シリンダ内に配置され、前記ボールランプ機構の直線運動で移動するプッシュロッドと、前記シリンダ内に配置され、前記プッシュロッドに螺合されるとともに前記ピストンに当接し、前記プッシュロッドで押圧されて前記ピストンを前記シリンダに対し摺動させるナット部材と、前記シリンダ内に配置され、前記プッシュロッドの回転を制限するカバー部材と、を備えたものであって、前記ボールランプ機構、前記プッシュロッド、および前記カバー部材を一つの組立体のカートリッジとするとともに、前記プッシュロッドは、その径方向で前記カバー部材から突出する複数の部分を有し、前記シリンダ内に挿入された前記カートリッジを前記プッシュロッドを介して前記シリンダの底部方向に押圧する弾性部材が前記シリンダ内に形成される段部と前記プッシュロッドの前記突出する複数の部分との間に設けられることを特徴としている。
【0013】
このように、ボールランプ機構、プッシュロッド、カバー部材を一つの組立体のカートリッジとするとともに、シリンダ内に挿入されたこのカートリッジをプッシュロッド付勢部材でプッシュロッドを介してシリンダの底部側に押圧して当接状態に維持する構成となっているため、ボールランプ機構をその半径方向外側の止め輪を用いずにシリンダの底部側に当接させた状態に維持することができる。しかも、カートリッジの付勢とプッシュロッドの付勢とを一つのプッシュロッド付勢手段で行うことができ、カートリッジ内にプッシュロッド付勢手段が存在しない構成にできる。
また、シリンダ内に形成された段部とプッシュロッドとの間に弾性部材を設けるため、弾性部材は耐食性等を考慮する必要がなくなるとともに、砂等の付着がなくなる。
本発明の請求項4記載のディスクブレーキは、請求項3記載のものに関して、前記段部は、前記プッシュロッドと前記プッシュロッド付勢部材との当接部よりも前記シリンダの開口部側に設けられていることを特徴としている。
このように、段部は、プッシュロッドとプッシュロッド付勢部材との当接部よりもシリンダの開口部側に設けられているため、仮に止め輪でシリンダ内に段部を形成することになっても、止め輪を係合させる係合溝をシリンダの開口部側に形成できる。
【0014】
【発明の実施の形態】
本発明の一実施形態のディスクブレーキを図1および図2を参照して以下に説明する。
【0015】
本実施形態のディスクブレーキは、車両の非回転部に固定されるキャリア12と、このキャリア12にディスク13を介して両側に配設された状態で摺動可能に支持される一対のパッド14と、キャリア12にディスク13の軸線方向に沿って摺動自在となるよう支持されて一対のパッド14を両側から挟持するキャリパ17とで主に構成されている。
【0016】
キャリパ17は、一方のパッド14のディスク13に対し反対側に開口部側を対向配置させる有底筒状のシリンダ20と、このシリンダ20の半径方向における一側からディスク13の外周部を跨いで延出するディスクパス部21と、このディスクパス部21のシリンダ20に対し反対側から他方のパッド14のディスク13に対し反対側に対向するように延出する爪部22とを有するキャリパ本体23を有している。
【0017】
また、キャリパ17は、有底筒状に形成されて底部25側をパッド14側に向けてキャリパ本体23のシリンダ20のボア26に摺動自在に嵌合されるピストン28を有している。
【0018】
キャリパ17は、ピストン28をパッド14方向に突出させることによって、このピストン28と爪部22とで一対のパッド14を両側から把持することによりディスク13に接触させるものである。
【0019】
上記ピストン28は、ブレーキペダルへの踏み込み操作による通常制動時には、図示せぬマスタシリンダからシリンダ20内に導入されるブレーキ液圧でシリンダ20から爪部22の方向に突出させられることにより一対のパッド14をディスク13に押圧させて制動力を発生させるものであるが、シリンダ20内には、ピストン28をこのようなブレーキ液圧ではなく機械的に突出させることにより一対のパッド14をディスク13に押圧させて制動力を発生させるパーキングブレーキ機構30が設けられている。
【0020】
パーキングブレーキ機構30は、シリンダ20内に配置されるボールランプ機構32を有している。
【0021】
このボールランプ機構32は、軸部33とこの軸部33の一端側から半径方向外方に広がる円板部34とを有するオペレーティングシャフト35と、このオペレーティングシャフト35の軸部33を挿通させる略有孔円板状のベース板36と、オペレーティングシャフト35の円板部34とベース板36との間に介装される複数のボール37とを有している。ベース板36には、半径方向外側に一部突出する複数の回止凸部38が形成されている。
【0022】
シリンダ20の底部40の外面(外底部)40Aに筒状部40Bが形成され、また、シリンダ20の内外を連通する孔40Cが形成されている。この孔40C内には、略円筒状の鋼材に合成樹脂等の絶縁材がコーティングされたものからなるブッシュ41が挿入されている。このブッシュ41は、電食し難く、摺動性が良く、耐久性があれば、どのような材質のものを用いても良い。
【0023】
そして、ボールランプ機構32は、シリンダ20の底部40のブッシュ41の内周面で構成される挿通穴43に、オペレーティングシャフト35の軸部33を挿通させた状態で、そのベース板36をシリンダ20の底部40の内面40Dに当接させている。
【0024】
なお、オペレーティングシャフト35の軸部33には、挿通穴43との隙間をシールするシールリング44が保持されている。
【0025】
また、シリンダ20の底部40の内面40Dおよびボールランプ機構32のベース板36には、互いに嵌合することでベース板36のシリンダ20に対する回り止めを行う回止部46が設けられている。ここで、この回止部46は、具体的には、シリンダ20の底部40に固定された軸部47と、この軸部47を挿入させるようにベース板36に形成された穴部48とで構成されている。
【0026】
ここで、ボールランプ機構32は、オペレーティングシャフト35の円板部34に設けられたボール37を支持するための溝50が円周方向にずれるにしたがって深さを徐々に異ならせており、その結果、オペレーティングシャフト35の回転運動を、オペレーティングシャフト35の軸線方向に沿った直線運動に変換する。
【0027】
オペレーティングシャフト35の円板部34の軸部33に対し反対側の中央部には、円板状の高硬度部材51が一体的に設けられている。この高硬度部材51は、オペレーティングシャフト35の高硬度部材51を除く部分よりも高硬度なものとされている。具体的には、高硬度部材51はHRC(ロックウェル硬さのCスケール)60〜70とされ、オペレーティングシャフト35の高硬度部材51を除く部分はHRC30〜40とされている。なお、オペレーティングシャフト35の高硬度部材51を除く部分は、作動時における折れ等の発生を防止するために硬度が抑えられている。
【0028】
パーキングブレーキ機構30は、ボールランプ機構32の直線運動で移動するプッシュロッド53が、シリンダ20内のボールランプ機構32よりもピストン28側に配置されている。このプッシュロッド53は、軸部54とこの軸部54の一端側から半径方向外方に広がる円板部55とを有する形状をなしており、円板部55には、さらに半径方向外側に一部突出する、プッシュロッド53の回り止めを図るための複数の回止凸部56が形成されている。また、円板部55の軸部54に対し反対側には中央に凹部57が形成されており、この凹部57には、ボール58が嵌合されている。このボール58がボールランプ機構32の高硬度部材51に当接する。
【0029】
パーキングブレーキ機構30は、シリンダ20内においてプッシュロッド53の軸部54の円板部55に対し反対側に多条ネジ60で螺合されるナット部材61を有している。これにより、ボールランプ機構32のオペレーティングシャフト35の回転運動にともなう軸線方向に沿う直線運動でボール58を介してプッシュロッド53およびナット部材61が軸線方向に直線運動し、ナット部材61がピストン28に当接してこのピストン28をシリンダ20に対し強制的に軸線方向に摺動させる。
【0030】
パーキングブレーキ機構30は、シリンダ20内においてナット部材61とプッシュロッド53との位置調整を行うアジャスト部63を有している。このアジャスト部63は、ピストン28の内周側に形成された係合溝64に係合される止め輪65によってピストン28に支持されるもので、ピストン28がシリンダ20内に導入されたブレーキ液圧によって軸方向に移動する際には、停止状態にあるプッシュロッド53に対し、ナット部材61を回転させながらピストン28に追従させて軸方向に移動させる。また、アジャスト部63は、プッシュロッド53が軸線方向に直線運動する際には、ナット部材61をプッシュロッド53に対し回転させることなく、その結果、多条ネジ60によってナット部材61をプッシュロッド53と一体に直線運動させる。
【0031】
パーキングブレーキ機構30は、シリンダ20内において、ナット部材61の一部とプッシュロッド53の一部とボールランプ機構32の一部とを覆うように設けられた略段付き円筒状のカバー部材(スプリングカバー)67と、プッシュロッド53の円板部55とカバー部材67のピストン28側との間に介装されたプッシュロッド付勢スプリング(プッシュロッド付勢部材)68とを有している。
【0032】
カバー部材67は、そのボールランプ機構32側の端部に形成された、半径方向内方にV字状に切り込まれることにより内側に突出する形状をなす複数の加締部69でボールランプ機構32のベース板36のプッシュロッド53に対し反対側に係止されている。そして、プッシュロッド付勢スプリング68は、プッシュロッド53をボールランプ機構32の方向に付勢することになり、カバー部材67は、プッシュロッド付勢スプリング68をプッシュロッド53との間で保持することになる。
【0033】
カバー部材67には、このカバー部材67のシリンダ20に対する回り止めのためボールランプ機構32のベース板36の複数の回止凸部38を挿入させる複数の回止溝部70と、プッシュロッド53の複数の回止凸部56を回り止めのため挿入させる複数の回止穴部71が設けられている。すなわち、カバー部材67はプッシュロッド53の回転を制限する。
【0034】
そして、本実施形態においては、パーキングブレーキ機構30は、シリンダ20に組み付ける前段階で、オペレーティングシャフト35およびベース板36を含むボールランプ機構32、ボール58、プッシュロッド53、プッシュロッド付勢スプリング68およびカバー部材67が一つの組立体のカートリッジ73とされている。
【0035】
すなわち、カバー部材67にプッシュロッド付勢スプリング68を挿入し、プッシュロッド53をプッシュロッド付勢スプリング68の内側に挿入して、プッシュロッド53にボールを介してボールランプ機構32を当接させる。そして、プッシュロッド付勢スプリング68を適宜縮長させた状態で、カバー部材67の端部を加締めて加締部69を形成することにより、ボールランプ機構32のプッシュロッド53に対し反対側にカバー部材67を係止させる。すると、プッシュロッド付勢スプリング68の付勢力によりプッシュロッド53およびボールランプ機構32がカバー部材67から抜け出る方向に付勢されるが、ボールランプ機構32がカバー部材67の加締部69で係止されることでこの抜けが規制され、ボールランプ機構32、プッシュロッド53、ボール58、プッシュロッド付勢スプリング68およびカバー部材67が一つの組立体のカートリッジ73となる。
【0036】
図2にも示すように、プッシュロッド53における複数の回止凸部56のカバー部材67から突出する部分の軸部54側に、一段凹むカートリッジ側係止段部100がそれぞれ形成されている。
【0037】
シリンダ20内には、プッシュロッド53とプッシュロッド付勢スプリング68との当接部よりもシリンダ20の開口部101側となる位置にシリンダ側係止段部(段部)102が形成されている。このシリンダ側係止段部102は、シリンダ20のボア26において、プッシュロッド53とプッシュロッド付勢スプリング68との当接部よりもシリンダ20の開口部101側に形成された環状の係合溝104と、この係合溝104に係合するC字状の止め輪105とで構成されている。
【0038】
そして、カートリッジ73の上記したカートリッジ側係止段部100と、これよりもシリンダ20の開口部101側にある上記したシリンダ側係止段部102との間に、カートリッジ73をシリンダ20の底部40の方向に押圧するカートリッジ付勢スプリング(カートリッジ付勢部材、弾性部材)106が介装されている。
【0039】
上記のように予め組み立てられたカートリッジ73を、そのオペレーティングシャフト35をシリンダ20の底部40の挿通穴43に挿通させつつ、シリンダ20内に挿入させた後、カートリッジ付勢スプリング106をカートリッジ73のカートリッジ側係止段部100に当接させる。そして、シリンダ20内にC字状の止め輪105を挿入し、この止め輪105でカートリッジ付勢スプリング106を圧縮させながら、止め輪105をシリンダ20の係合溝104に係合させる。一方、シリンダ20から突出するオペレーティングシャフト35には、このオペレーティングシャフト35を覆うように可撓性のブーツ74が被せられる。さらに、オペレーティングシャフト35から側方に延出するようにレバー76をオペレーティングシャフト35に取り付け、ナット77をオペレーティングシャフト35に螺合させる。
【0040】
この状態で、カートリッジ付勢スプリング106は、プッシュロッド53およびこれに当接するボールランプ機構32をシリンダ20の底部40の方向に押圧することになり、その結果、ボールランプ機構32のベース板36に加締められたカバー部材67で覆われるカートリッジ73をシリンダ20の底部40の方向に押圧する。そして、カートリッジ付勢スプリング106は、プッシュロッド53に当接するボールランプ機構32をシリンダ20の底部40に当接させた状態に維持する。
【0041】
なお、ゴムブーツ74、レバー76およびナット77も、パーキングブレーキ機構30の一部を構成する。
【0042】
そして、ピストン28にナット部材61を嵌合させるとともに、アジャスト部63を止め輪65でピストン28に係止させることで、ピストン28、ナット部材61およびアジャスト部63を別の組立体としておき、ナット部材61にプッシュロッド53を螺合させることで、キャリパ17が組み立てられる。
【0043】
このような構成のディスクブレーキでは、図示せぬパーキングブレーキが操作されることによりレバー76が回動させられると、ボールランプ機構32のオペレーティングシャフト35がディスク13の方向に移動し、ボール58を介してプッシュロッド53をディスク13の方向に移動させる。すると、プッシュロッド53と一体にナット部材61が移動し、ピストン28をディスク13の方向に移動させて、機械的に一対のパッド14をディスク13に押し付ける。
【0044】
以上に述べた本実施形態のディスクブレーキによれば、ボールランプ機構32、プッシュロッド53、プッシュロッド付勢スプリング68およびカバー部材67を一つの組立体のカートリッジ73とするとともに、シリンダ20内に挿入されたこのカートリッジ73をカートリッジ付勢スプリング106でプッシュロッド53を介してシリンダ20の底部40側に押圧して当接状態に維持する構成となっているため、ボールランプ機構32をその半径方向外側の止め輪を用いずにシリンダ20の底部40側に当接させた状態に維持することができる。したがって、シリンダ20の径方向寸法の拡大を抑制してキャリパ17の小型化を図ることができるとともに、製造に必要な作業工数を大幅に削減しコストを大幅に低減することができる。
【0045】
また、プッシュロッド付勢スプリング68とカートリッジ付勢スプリング106とでプッシュロッド53をシリンダ底部方向に押圧しているため、プッシュロッド付勢スプリング68のバネ力を低減することが可能となる。したがって、カートリッジ73を組み立てるときに、ナット部材61とプッシュロッド53とを螺合させるための力やボールランプ機構32をカバー部材67に押し込むための力を低減でき、カートリッジ73の組付けが容易になる。
【0046】
加えて、シリンダ20内に形成されたシリンダ側係止段部102とプッシュロッド53との間に弾性部材からなるカートリッジ付勢スプリング106を設けるため、カートリッジ付勢スプリング106は外に設ける場合のように耐食性等を考慮する必要がなくなるとともに、砂等の付着がなくなる。したがって、カートリッジ付勢スプリング106のコストを低減することができるとともに、安定した付勢力を維持できる。
【0047】
しかも、シリンダ側係止段部102は、プッシュロッド53とプッシュロッド付勢スプリング68との当接部よりもシリンダ20の開口部101側に設けられているため、上記のように止め輪105でシリンダ20内にシリンダ側係止段部102を形成することになっても、係合溝104をシリンダ20の開口部101側に確実に形成できる。したがって、係合溝104の形成、係合溝104への止め輪105の係合および止め輪105の検査等の工程を簡単に行うことが確実にでき、作業工数を大幅に削減しコストを大幅に低減することが確実にできる。
【0048】
なお、上記実施形態では、カートリッジ付勢スプリング106をコイルスプリングとして説明したが、弾性変形してプッシュロッド53の作動時の移動を許容できるものであれば、金属の皿バネや、ゴムや樹脂製のリング部材等の弾性体を用いても良い。
【0049】
また、止め輪105によりシリンダ側係止段部102を形成したが、シリンダ20の内周面を加工してシリンダ側係止段部102としてもよく、この場合には止め輪105の装着が不要となり、組立効率が向上する。この場合、シリンダ20の内周面の底部側を大径とし開口部側を小径とすることでシリンダ側係止段部102を形成したり、シリンダ20の内周面の底部側および開口部側を大径とし、中間部分を小径とすることで環状の凸部を形成してこれをシリンダ側係止段部102としたりできる。
【0050】
なお、以上においては、プッシュロッド付勢スプリング68とカートリッジ付勢スプリング106とをそれぞれ設ける場合を例にとり説明したが、これらはともにプッシュロッド53をシリンダ20の底部40側に付勢するものであるため、プッシュロッド付勢スプリング68をなくし、カートリッジ付勢スプリング106のみをプッシュロッド付勢部材として設けることも可能である。
【0051】
この場合も、ボールランプ機構32、プッシュロッド53、カバー部材67を一つの組立体のカートリッジ73とするとともに、シリンダ20内に挿入されたこのカートリッジ73をプッシュロッド付勢部材としてのカートリッジ付勢スプリング106でプッシュロッド53を介してシリンダ20の底部40側に押圧して当接状態に維持する構成となるため、上記と同様の効果を奏することになる。
【0052】
しかも、カートリッジ73の付勢とプッシュロッド53の付勢とを一つのカートリッジ付勢スプリング106で行うことができるため、部品点数が減りコストを低減することができる。加えて、カートリッジ73内にプッシュロッド付勢スプリングが存在しないため、カートリッジ73の組付けがさらに容易になる。
【0053】
【発明の効果】
以上詳述したように、本発明の請求項1記載のディスクブレーキによれば、ボールランプ機構、プッシュロッド、プッシュロッド付勢部材およびカバー部材を一つの組立体のカートリッジとするとともに、シリンダ内に挿入されたこのカートリッジをカートリッジ付勢部材でプッシュロッドを介してシリンダの底部側に押圧して当接状態に維持する構成となっているため、ボールランプ機構をその半径方向外側の止め輪を用いずにシリンダの底部側に当接させた状態に維持することができる。したがって、シリンダの径方向寸法の拡大を抑制してキャリパの小型化を図ることができるとともに、製造に必要な作業工数を大幅に削減しコストを大幅に低減することができる。
【0054】
また、プッシュロッド付勢部材とカートリッジ付勢部材とでプッシュロッドをシリンダ底部方向に押圧しているため、プッシュロッド付勢部材のバネ力を低減することが可能となる。したがって、カートリッジを組み立てるときに、ナット部材とプッシュロッドとを螺合するための力やボールランプ機構をカバー部材に押し込むための力が低減でき、カートリッジの組付けが容易になる。
【0055】
また、シリンダ内に形成された段部とプッシュロッドとの間に弾性部材を設けるため、弾性部材は耐食性等を考慮する必要がなくなるとともに、砂等の付着がなくなる。したがって、弾性部材のコストを低減することができるとともに、安定した付勢力を維持できる。
【0056】
本発明の請求項記載のディスクブレーキによれば、段部は、プッシュロッドとプッシュロッド付勢部材との当接部よりもシリンダの開口部側に設けられているため、仮に止め輪でシリンダ内に段部を形成することになっても、止め輪を係合させる係合溝をシリンダの開口部側に形成できる。したがって、係合溝の形成、係合溝への止め輪の係合および止め輪の検査等の工程を簡単に行うことが確実にでき、作業工数を大幅に削減しコストを大幅に低減することが確実にできる。
【0057】
本発明の請求項記載のディスクブレーキによれば、ボールランプ機構、プッシュロッド、カバー部材を一つの組立体のカートリッジとするとともに、シリンダ内に挿入されたこのカートリッジをプッシュロッド付勢部材でプッシュロッドを介してシリンダの底部側に押圧して当接状態に維持する構成となっているため、ボールランプ機構をその半径方向外側の止め輪を用いずにシリンダの底部側に当接させた状態に維持することができる。したがって、シリンダの径方向寸法の拡大を抑制してキャリパの小型化を図ることができるとともに、製造に必要な作業工数を大幅に削減しコストを大幅に低減することができる。
【0058】
しかも、カートリッジの付勢とプッシュロッドの付勢とを一つのプッシュロッド付勢手段で行うことができるため、部品点数が減りコストを低減することができる。加えて、カートリッジ内にプッシュロッド付勢手段が存在しないため、カートリッジの組付けがさらに容易になる。
本発明の請求項4載のディスクブレーキによれば、段部は、プッシュロッドとプッシュロッド付勢部材との当接部よりもシリンダの開口部側に設けられているため、仮に止め輪でシリンダ内に段部を形成することになっても、止め輪を係合させる係合溝をシリンダの開口部側に形成できる。したがって、係合溝の形成、係合溝への止め輪の係合および止め輪の検査等の工程を簡単に行うことが確実にでき、作業工数を大幅に削減しコストを大幅に低減することが確実にできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態のディスクブレーキを示す主断面図である。
【図2】 本発明の一実施形態のディスクブレーキのプッシュロッドを示す図1におけるZ−Z線に沿う断面図である。
【符号の説明】
13 ディスク
14 パッド
17 キャリパ
20 シリンダ
28 ピストン
32 ボールランプ機構
35 オペレーティングシャフト
40 底部
53 プッシュロッド
61 ナット部材
68 プッシュロッド付勢スプリング(プッシュロッド付勢部材)
67 カバー部材
73 カートリッジ
102 シリンダ側係止段部(段部)
106 カートリッジ付勢スプリング(カートリッジ付勢部材、弾性部材)

Claims (4)

  1. ディスクを介して両側に配置される一対のパッドと、
    ピストンを有底筒状のシリンダに摺動可能に嵌合させるとともに前記ピストンの摺動によって前記一対のパッドをディスクに接触させるキャリパと、
    前記シリンダ内に配置されるとともに、該シリンダの外底部からシリンダ外へ突出するオペレーティングシャフトの回転運動を直線運動に変換するボールランプ機構と、
    前記シリンダ内に配置され、前記ボールランプ機構の直線運動で移動するプッシュロッドと、
    前記シリンダ内に配置され、前記プッシュロッドに螺合されるとともに前記ピストンに当接し、前記プッシュロッドで押圧されて前記ピストンを前記シリンダに対し摺動させるナット部材と、
    前記シリンダ内に配置され、前記プッシュロッドを前記ボールランプ機構の方向に付勢するプッシュロッド付勢部材と、
    前記シリンダ内に配置され、前記プッシュロッド付勢部材を前記プッシュロッドとの間で保持するカバー部材と、
    を備えたディスクブレーキにおいて、
    前記ボールランプ機構、前記プッシュロッド、前記プッシュロッド付勢部材および前記カバー部材を一つの組立体のカートリッジとするとともに、前記プッシュロッドは、その径方向で前記カバー部材から突出する複数の部分を有し、前記シリンダ内に挿入された前記カートリッジを前記プッシュロッドを介して前記シリンダの底部方向に押圧する弾性部材が前記シリンダ内に形成される段部と前記プッシュロッドの前記突出する複数の部分との間に設けられることを特徴とするディスクブレーキ。
  2. 前記段部は、前記プッシュロッドと前記プッシュロッド付勢部材との当接部よりも前記シリンダの開口部側に設けられていることを特徴とする請求項1記載のディスクブレーキ。
  3. ディスクを介して両側に配置される一対のパッドと、
    ピストンを有底筒状のシリンダに摺動可能に嵌合させるとともに前記ピストンの摺動によって前記一対のパッドをディスクに接触させるキャリパと、
    前記シリンダ内に配置されるとともに、該シリンダの外底部からシリンダ外へ突出するオペレーティングシャフトの回転運動を直線運動に変換するボールランプ機構と、
    前記シリンダ内に配置され、前記ボールランプ機構の直線運動で移動するプッシュロッドと、
    前記シリンダ内に配置され、前記プッシュロッドに螺合されるとともに前記ピストンに当接し、前記プッシュロッドで押圧されて前記ピストンを前記シリンダに対し摺動させるナット部材と、
    前記シリンダ内に配置され、前記プッシュロッドの回転を制限するカバー部材と、
    を備えたディスクブレーキにおいて、
    前記ボールランプ機構、前記プッシュロッド、および前記カバー部材を一つの組立体のカートリッジとするとともに、前記プッシュロッドは、その径方向で前記カバー部材から突出する複数の部分を有し、前記シリンダ内に挿入された前記カートリッジを前記プッシュロッドを介して前記シリンダの底部方向に押圧する弾性部材が前記シリンダ内に形成される段部と前記プッシュロッドの前記突出する複数の部分との間に設けられることを特徴とするディスクブレーキ。
  4. 前記段部は、前記プッシュロッドと前記プッシュロッド付勢部材との当接部よりも前記シリンダの開口部側に設けられていることを特徴とする請求項3記載のディスクブレーキ。
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