JP4215741B2 - 回路遮断器 - Google Patents

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Description

本発明は、回路遮断器に関し、特に固定接点台と引き外し機構部を一体にした回路遮断器に関する。
回路遮断器は、送配電線や変電所母線・機器等の短絡故障時にその回路を自動遮断するための開閉器であるが、平常時は回路の開閉にも用いられている。
従来の回路遮断器は、例えば特開平6−52777号公報に開示されているように、接点ブリッジ(可動接点台)に設けられた1対の可動接点と、これら可動接点のそれぞれに対向して設けられた固定接点を有している。これらの可動接点と固定接点の組は可動接点台の回転中心に関して点対称位置に配置され、これらの可動接点と固定接点の組は実質的に同時に閉成するよう構成されていた。また、従来の回路遮断器は特開平6−325680号公報に開示されているように接点部分のユニットと引外し機構を含むユニットが別々に構成され、それらをねじ止めで接続することにより回路遮断器を組み立てていた。さらにまた、従来の回路遮断器は特公平7−123021号公報に開示されているように、引外し機構の電磁力を機械的出力に変換する部分も充電部であった。
特開平6―52777号公報 特開平6−325680号公報 特公平7−123021号公報
従来技術における可動接点と固定接点の組はそれぞれ固定接点に可動接点が当接した位置で可動接点台の動きが停止してしまうため接点の表面同士がほとんど摺動することなく、そのため接点の表面に酸化被膜等ができやすいという問題があった。また、従来技術では、接点部分と引外し機構部分とが別々に製作されて筐体への組み込み時点で初めて両者が接続されるため、組立時にねじ止め等の工数がかかるとともに、組立後でないと動作チェックができないという問題があった。さらにまた、従来技術の引外し機構は電磁力を機械的出力に変換する部分も充電部であったため、保守点検等で不用意にさわってしまうと感電事故につながるおそれがあった。
本発明の目的は、可動接点台のワイプを確実に得られて安定した遮断性能を有する回路遮断器を提供することにある。
また、本発明の目的は、組立時の作業性に優れた回路遮断器を提供することにある。
本発明の他の目的は、引外し機構の電磁力を機械的出力に変換する変換機構部を主回路からも電気的に絶縁することにより安全性の高い回路遮断器を提供することにある。
本発明は、電源側固定接点台、電源側固定接点、電源側可動接点、可動接点台、負荷側可動接点、負荷側固定接点及び負荷側固定接点台を有し、電源側端子から開閉可能な接点部分を介して負荷側端子に至る主回路と、前記可動接点台を回動させることにより前記主回路を開閉する開閉機構部と、前記主回路の電流が異常状態となったときに前記開閉機構部を引き外すための機械的出力を発生する引外し機構部と、絶縁物により形成されて前記主回路の少なくとも前記接点部分をその内部に格納する格納手段と、絶縁物により形成されて前記主回路と前記開閉機構と前記引外し機構部と前記格納手段を格納するよう構成された筐体を備えた回路遮断器であって、前記電源側端子と前記負荷側端子と前記引き外し機構部とが前記格納手段の外部に配設されるよう構成されたユニットを有し、前記引き外し機構は、オイルダッシュポット、コイル、及び継鉄とより構成し、該オイルダッシュポットの端部に該継鉄を固着し、前記負荷側固定接点台の立上り部の上端部は前記コイルの一方の端部と固着し、前記負荷側固定接点台の立上り部と前記負荷側端子の立上り部を前記コイルを介して接続して、前記負荷側固定接点台と前記コイルと前記負荷側端子とを一体化し、前記ユニットに装着することを特徴とする。


本発明によれば、組立時の作業性に優れた回路遮断器を得ることができる。
また、本発明によれば、引外し機構の電磁力を機械的出力に変換する変換機構部を主回路からも電気的に絶縁することにより安全性の高い回路遮断器を得ることができる。
本発明の発明の実施の形態を図面を用いて説明する。
本発明の回路遮断器の一実施例について、図1〜図18を用いて説明する。
本実施例は3極の回路遮断器に本発明を適用したものである。
本実施例の回路遮断器は、図1、図2に示されるように、カバー40a及びケース40bを有する筐体40内に、各極に電源側固定接点台1、電源側固定接点2、電源側可動接点3、可動接点台4、負荷側可動接点5、負荷側固定接点6及び負荷側固定接点台7を有する主回路100と、この主回路100に電気的に接続された電源側端子1aおよび負荷側端子7cとを備えている。
図1、図5、図10に示されるように、電源側固定接点台1と負荷側固定接点台7は、回動自在に保持された可動接点台4の回転中心に対して実質的に点対称位置に設けられている。電源側固定接点台1は、電源側可動接点3と対向する位置に電源側固定接点2を有し、負荷側固定接点台7は負荷側可動接点5と対向する位置に負荷側固定接点6を有している。
可動接点台4は、その回転中心に対して点対称位置にそれぞれ電源側可動接点3、負荷側可動接点5を有している。可動接点台4は可動接点台ホルダ20に回動自在に保持され、この可動接点台ホルダ20は保持手段80により回動自在に保持される。主回路100の少なくとも電源側固定接点2から可動接点台4を介して負荷側固定接点6に至る部分と可動接点台ホルダ20と保持手段80とは格納手段としての主回路ケース22の内部に格納されてユニット90を構成している。本実施例では、保持手段80は絶縁物により形成された主回路ケース22に一体に形成されている。本実施例ではさらに主回路100の電流が異常状態となったときに動作して機械的出力を発生する引外し機構部50が、図9に示すように、負荷側固定接点台7の負荷側固定接点6が固着される端部7aと反対側の端部7bに負荷側端子7cとともに一体に固着されている。
主回路ケース22はその外部に引外し機構部50の装着部22aを有し、各ユニット90は電源側端子1aと負荷側端子7cと引外し機構部50とが主回路ケース22の外部に配設された状態で、図2に示すように3極分の可動接点台ホルダ20の回転軸が実質的に同一直線上になるように並設される。ここで言う「実質的に」とは許容される範囲内での位置のずれあるいは角度のずれを有するものも含むということである。なお、図2において、電源側端子1aを上にして見たとき一番左側の極はユニット90内の主回路100を示しており、主回路ケース22,引外し機構部50の図示は省略されている。
本実施例の引き外し機構部50は図9に示すように負荷側固定接点台7と負荷側端子7cとの間に接続されたコイル52と、このコイル52の内部に設けられた固定コアとしての筒状のオイルダッシュポット53と、L字形に形成されてL字の水平な辺54hにこのオイルダッシュポット53が固着される継鉄54と、この継鉄54のL字の垂直な辺54vの端部に回動自在に係止されてコイル52が励磁されたときにオイルダッシュポット53に吸引されて磁気回路のループを形成する可動コア55と、可動コア55をオイルダッシュポット53から離間させる方向に付勢するばね56を有している。すなわち、本実施例では、主回路100に異常電流が流れた時にこのコイル52に発生する電磁力を機械的出力に変換する変換機構部51はオイルダッシュポット53と、継鉄54と、可動コア55とばね56により構成されている。
図6に示されるように、負荷側固定接点台7にはコイル52の軸方向の長さよりも長い立ち上がり寸法を有する立ち上がり部7dが形成されている。本実施例ではオイルダッシュポット53の頂部53aの径はコイル52の内径より大きく形成されているため、オイルダッシュポット53にコイル52を先に嵌挿しておき、その後オイルダッシュポット53の端部53bに継鉄54がろうづけ等により固着される。この状態でコイル52はオイルダッシュポット53が内部に設けられたまま、負荷側固定接点台7の立ち上がり部7dと負荷側端子7cの立ち上がり部7eに接続される。この立ち上がり部7dの上端部にはコイル52の一方の端部、すなわち、巻始め端あるいは巻終わり端のいずれか一方、がろうづけ等により電気的接続を有するよう固着される。一方負荷側端子7cにも立ち上がり部7eが形成され、この立ち上がり部7eの上部にはコイル52の他方の端部、すなわち、巻終わり端あるいは巻始め端、がろうづけ等により電気的接続を有するよう固着される。これにより、負荷側固定接点台7と負荷側端子7cとがコイル52を介して一体に接続される。可動コア55、ばね56はこの後継鉄54に装着され、図9に示される組立品となる。図6および図9に示される組立品は、この負荷側固定接点台7とコイル52と負荷側端子7cとが一体化されているので、形状が安定で負荷側固定接点台7とコイル52と負荷側端子7cとの位置関係が一定しており、ケース40b内に組込むときに、産業用ロボット等で取り扱うのが容易となる。なお、図7は図6の組立品をオイルダッシュポット53の頂部53aの側から見た図、図8は図6の組立品をオイルダッシュポット53の底部53c側から見た図である。
図8に示されるように、負荷側固定接点台7にはオイルダッシュポット53の底部53cが貫通する孔7fが形成される。この孔7fはオイルダッシュポット53の直径に対して十分に大きく形成される。この十分に大きくとは、孔7fの直径とオイルダッシュポット53の直径とが、オイルダッシュポット53が取り付けられたときに寸法公差等によりオイルダッシュポット53が多少ずれても負荷側固定接点台7と非接触で電気的な絶縁距離を維持できる寸法差を有しているということである。さらに、オイルダッシュポット53のコイル52に対向する外周面には絶縁物58が巻回され、オイルダッシュポット53は主回路100から電気的に絶縁される。
オイルダッシュポット53は端部53bがL字形の継鉄54にろう付け等により固着され、継鉄54には可動コア55が回動自在に係止される。可動コア55はばね56により付勢されて通常はオイルダッシュポット53の頂部53aから離間した位置にある。コイル52が励磁されるとオイルダッシュポット53の磁気吸引力がばね56の付勢力に打ち勝って可動コア55がオイルダッシュポット53の頂部53aに吸引されて接触し、オイルダッシュポット53−オイルダッシュポット53の端部53b−継鉄54−可動コア55−オイルダッシュポット53の頂部53a−オイルダッシュポット53という磁気回路のループを形成する。継鉄54は主回路ケース22の外部に形成された引外し機構部50の装着部22aに装着され、主回路100から電気的に絶縁された状態で保持される。これにより引外し機構部50の引外しのための機械的出力を発生する部分、すなわち、図10に示すように、変換機構部51はコイル52及び主回路100のいずれからも電気的に絶縁された状態で格納手段の装着部22aに装着され、保守・点検時の安全性を高めることができる。また、各極毎に電源側端子1aから負荷側端子7cに至る主回路100と引外し機構部50を含む部分が一体化されてユニット90が構成されるため、複数極の回路遮断器を得るにはユニット90を必要な極数(本実施例では3極)分だけ組み合わせればよく、組立時の作業性が大幅に向上するとともに優れた生産性を得ることができる。
この3極のユニットの内の中央の極のユニット90の外側には開閉機構部30が装着される。開閉機構部30は、図14、図15に示すように、フレーム30w内に、ハンドル60が装着されるレバー30t、トグルリンクを構成する上リンク30c及び下リンク30b、定格電流の範囲内での通常のON状態・OFF状態時(以下通常時)にトグルリンクを直線状態に保つフック30d、通常時にフック30dを係止する引外し金具30h、引外し金具30hを回動自在に軸止するピン30g、引外し機構部50の動作を伝達する共通引外し軸30a、共通引外し軸30aの動きを引外し金具30hに伝達するトリップ金具30e、トリップ金具30eを回動自在に軸止するピン30f、通常時のON。OFF動作および引外し時にレバー30tとトグルリンク30および30cを付勢する付勢ばね30sが装着されて構成されている。共通引外し軸30aは本実施例では3極の引外し機構部50のいずれが動作してもその動作をトリップ金具に伝達できるように3極分のユニット90にわたってユニット90の上面とほぼ並行して延びている。可動接点台4は、可動接点台ホルダ20と連結部材25を介して開閉機構部30の下リンク30bに機械的に接続される。主回路100の開閉は可動接点台4を回動させることにより行われる。通常の手動による開閉操作では、開閉機構30がハンドル60によりON操作あるいはOFF操作される。開閉機構30がON操作されると下リンク30bの動作により電源側固定接点台1と負荷側固定接点台7とを電気的に接続する位置まで接点ホルダ20が回転する。これにより主回路100は閉成される。3極のユニット90の間には各極の可動接点台ホルダ20を同時に回転させて、各極の接点の開閉を同時に行わせる連結部材25が設けられる。なお、ここで言う「同時」とは完全に同じタイミングだけではなく、許容される範囲内での時間差を有する場合も含むものである。一方、開閉機構30がOFF操作されると下リンク30bの動作により電源側固定接点台1と負荷側固定接点台7とが電気的に切り離される位置まで各極の可動接点台ホルダ20が同時に回転する。これにより主回路100は開離される。
短絡あるいは過負荷等により定格電流より大きい異常電流が流れたときには引外し機構部50が動作して開閉機構30に引外し動作を行わせる。各極の引外し機構部50は共通引外し軸30aを介して開閉機構部30にその動作を伝達できる位置に配設されて複数極の内少なくとも1つの極の主回路の電流が異常状態となったときに開閉機構部30を引き外すよう構成される。引外しが行われると、各極の可動接点台ホルダ20が電源側固定接点台1と負荷側固定接点台7とが電気的に切り離される位置まで同時に回転し、主回路100を開離させることにより回路を遮断する。
図10に示されるように、各ユニット90の主回路ケース22の底面には位置決め用の凹部22gと凸部22hが形成されている。一方、図1に示されるように、ケース40b内面の底部には凹部22gと係合する突起40gと凸部22hに係合する凹部40hが形成されている。また、電源側端子1a、負荷側端子7cにはそれぞれねじ孔1n、7nが形成されている。極数分(本実施例では3極分)のユニット90はその内の1極(本実施例では中央の極)に開閉機構部30が装着された状態で連結部材25を介して接続され、この状態でケース40b内にこのケース40bの開口している側から底部に向かって挿入される。挿入終了状態では図1に示されるように、ユニット90の位置決め用の凹部22gと凸部22hとがそれぞれケース40b内面底部の突起40gと凹部40hとに係合し、主回路100の延びる方向(電源側端子から負荷側端子に向かう方向)の動き、あるいは位置ずれを規制する。一方、図2に示されるように、主回路100の延びる方向と直交する方向の動きあるいは位置ずれはケース40bの両側面の側壁40s、各極間に形成された隔壁40kにより規制される。これにより、ユニット90をケース40b内に組み込むときの位置決めが容易にでき、組立作業性が向上する。さらに、図1に示されるように、各極のユニット90は、ねじ孔1n、7nにねじ44がケース40bの底面側から装着されねじ止めされることにより、ケース40bにねじ止めで固着される。これによりユニット90のケース40bの底部から開口している側に向かう方向の動きを規制あるいは防止できる。また、同時に各ユニット90の主回路100の延びる方向および主回路100の延びる方向と直交する方向の位置が固定される。本実施例では各極あたり2カ所のねじ止めでユニット90をケース40b内に固定でき、組立工数を大幅に低減できる。また、組立作業を落とし込み作業とすることができるので、産業用ロボット等を用いた自動組立が可能となる。
さらに、従来の回路遮断器では開閉機構等を筐体のケース底面のねじ止め孔からねじ止めにより固定していた。従来は開閉機構も充電部となるのでこのねじを絶縁することが必要であり、ケースの底面に絶縁性の覆いを設けて絶縁していた。そのためケース底面が二重構造となり、寸法の大型化、重量の増大、組立工数の増大を招いていた。
本実施例では、回路遮断器は、電源側端子1aから開閉可能な接点部分、すなわち、電源側固定接点2、電源側可動接点3、負荷側可動接点5、負荷側固定接点6を介して負荷側端子7cに至る主回路100と、接点部分2,3,5,6を開閉する開閉機構部30と、この主回路100の電流が異常状態となったときに開閉機構部30を引き外すための機械的出力を発生する引外し機構部50と、絶縁物により形成されて主回路100の少なくとも接点部分2,3,5,6をその内部に格納する格納手段22と、絶縁物により形成されて主回路100と開閉機構部30と引外し機構部50と格納手段22を格納するよう構成された筐体40を備えている。格納手段22に引外し機構部50が一体化されてユニット90が構成され、中央の極のユニット90にはさらに開閉機構部30が装着される。電源側端子1a及び負荷側端子7cは格納手段22から突出するよう配設されており、電源側端子1a及び負荷側端子7cは筐体40のケース40b端部の端子取付部にねじ止め固定することによりユニットが筐体40内に固定される。
本実施例では端子部分のねじ止めだけで各ユニット90をケース40bに固定できるのでケース底面のねじ止め孔が不要になるとともにケース底面を二重にする必要がなく、筐体の寸法の小型化、軽量化がはかれる。さらに、ユニット90を固定するねじの本数が少なくて済み、組立工数の低減を図ることができる。本実施例ではケース40bのユニット90を収納する部分の底面にはねじ止め孔等の貫通部が存在せず、ケース40bの底面自体の絶縁物層で塞がれているので、ユニット90収納部分への塵埃や湿気の侵入を防止でき、信頼性の向上を図ることができる。また、底部がケース40bの底面自体の絶縁物層だけで構成されるため、ケース40b内部での発熱を底部を介して逃がすことができ、温度上昇を少なくすることができる。
各ユニットにおいて、主回路は電源側固定接点台1および負荷側固定接点台7を流れる電流の向きと可動接点台4を流れる電流の向きとが逆になって電磁反発力を発生するよう配設されている。具体的には、図6〜図10に示されるように、電源側固定接点台1および負荷側固定接点台7には切り起こし部1k、7kが形成されてこの切り起こし部1k、7kの先端部にそれぞれ電源側固定接点2及び負荷側固定接点6が固着される。これによりこの切り起こし部1k、7kを流れる電流が可動接点台4を流れる電流と逆方向となり、短絡電流等の異常に大きい電流(定格電流の10倍以上)が流れたとき電源側固定接点台1および負荷側固定接点台7と可動接点台4との間に電磁反発力が発生して可動接点台4が反発開離するよう構成される。
一方、通常のON・OFF動作の時には、主回路100の閉成時に電源側固定接点2と電源側可動接点3間のワイプ量と、負荷側可動接点5と負荷側固定接点6間のワイプ量とが異なるよう構成されている。一般に、回路遮断器等においては接点圧を得るため、あるいは接点表面の酸化被膜を除去して接触状態を良好に保つために、開閉機構部がONされると、開閉機構部は可動接点台を可動接点と固定接点が接触する位置を超える位置まで可動接点台を移動させようとする。このときに、固定接点及び固定接点台がなかった場合に可動接点が到達する位置と、固定接点及び固定接点台がある場合に可動接点と固定接点が接触する位置との距離をワイプという。本実施例では、図11に示すように、主回路100の閉成時に電源側固定接点2と電源側可動接点3間のワイプ量が、負荷側可動接点5と負荷側固定接点6間のワイプ量より小さくなるよう構成される。具体的には、図11(a)、(b)に示すように負荷側固定接点6と負荷側可動接点5のなす角が電源側固定接点2と電源側可動接点3のなす角より大きくなるように負荷側固定接点台7の切り起こし部7kの角度と電源側固定接点台1の切り起こし部1kの角度とがそれぞれ設定される。これにより、電源側固定接点2の電源側可動接点3に対向する面は負荷側固定接点6の負荷側可動接点5に対向する面を含む平面に平行な平面に対し所定の角度をなす平面に含まれるように電源側固定接点台1と負荷側固定接点台7とが形成される。そのため、図11(b)に示されるように、主回路がOFF状態からON状態に移行するときにおよび負荷側可動接点5と負荷側固定接点6の組が閉成したとき(接触したとき)に電源側固定接点2と電源側可動接点3の組の接点間には間隙Gが形成される。この状態から両方の接点の組が閉成されて主回路がON状態になるまで可動接点台4がさらに回動し負荷側可動接点5と負荷側固定接点6は摺動しながら接触を継続し、一方、電源側固定接点2と電源側可動接点3は接触した後接点ばねの力により摺動して電源側、負荷側ともON状態になる。従って、負荷側可動接点5と負荷側固定接点6間のワイプ量が電源側固定接点2と電源側可動接点3間のワイプ量より大きくなり、負荷側における接点の接触抵抗を小さくすることができる。
特に本実施例では負荷側固定接点台7と負荷側端子7cとの間にコイル52が介在しているため、負荷側固定接点6での発熱は電源側固定接点2に比べて放熱されにくい。一方、電源側固定接点2は電源側固定接点台1を介して電源側端子1aに接続されているので放熱されやすい。そのため、上記のように負荷側可動接点5と負荷側固定接点6間のワイプ量を電源側固定接点2と電源側可動接点3間のワイプ量より大きくして負荷側における接点の接触抵抗を小さくすることにより、負荷側固定接点6での発熱量を減少させることができ、接点の温度上昇を小さくすることができる。これにより、発熱が少なく安全性、信頼性に優れた回路遮断器を得られる。
ワイプを得るにはこれに限ることはなく、図12あるいは図13に示される構成でもよい。図12は第1の変形例で、切り起こし部を設ける代わりに同図(b)に示すように電源側固定接点台1、負荷側固定接点台7の曲げ角度を変えるとともに可動接点台4の電源側可動接点3と負荷側可動接点5が平行線に対して所定の角度を持つように構成したものである。この変形例においても、主回路100がOFF状態からON状態に移行するときにおよび負荷側可動接点5と負荷側固定接点6の組が閉成したとき(接触したとき)に電源側固定接点2と電源側可動接点3の組の接点間には間隙Gが形成され、図11の場合と同様に、電源側固定接点2と電源側可動接点3間のワイプ量が、負荷側可動接点6と負荷側固定接点5間のワイプ量より小さくなる。
図13は第2の変形例で、第1の変形例と同様に切り起こし部を設ける代わりに同図(b)に示すように電源側固定接点台1、負荷側固定接点台7の曲げ角度を変えるとともに可動接点台4の電源側可動接点3と負荷側可動接点5が平行線に対して所定の角度を持つように構成したものである。この変形例では、負荷側固定接点6と負荷側可動接点5の組の接点間に間隙Gが形成され、負荷側可動接点5と負荷側固定接点6間のワイプ量が電源側固定接点2と電源側可動接点3間のワイプ量より小さくなる。この変形例は、電源側での発熱が大きい場合の対策として有効である。
これにより本実施例では負荷側、あるいは電源側で接触抵抗を減少させることができ、接点での発熱を減少させることができる。
主回路ケース中の電源側固定接点台1、負荷側固定接点台7および可動接点台4の接点近傍には遮断時に発生するアークを吸引して冷却するアークシュート(消弧装置)24が設けられる。アークをさらに消弧装置24に効果的に導くため、本実施例では電源側固定接点台1、負荷側固定接点台7のそれぞれにアークホーン26が設けられている。本実施例では冷却されたアークガスを排出するアーク排出口22b、22cが主回路ケース22の電源側及び負荷側の双方に設けられている。電源側のアーク排出口22bは回路遮断器筺体40の表面側40c(操作ハンドル60が設けられる側)に向かって延び、筺体電源側端部の表面近傍に開口した電源側排出口40eに連通する。一方、負荷側のアーク排出口22cは主回路ケース22の端面の底面40d近傍に設けられ、筺体負荷側底部の負荷側アーク排出路40fに連通する。これにより、遮断動作が行われたときに電源側ではアークガスが表面40c側に噴出するので、電源側の端子1aと遮断器が取り付けられている取付板(図示せず。)(分電盤内では通常この取付板は電気的に接地されている。)との間にアークガス中の金属溶融物が付着するのが防止され、遮断後に地絡事故が発生するのを防止できる(電源側端子1aは主回路100が遮断されても電圧が印加されている)。一方、負荷側ではアークガスが筺体底部40dの負荷側アーク排出路40fを介して筺体40の負荷側端面の底面側に噴出する。そのため、引外し機構部50にアークガス中の金属溶融物が付着するのが防止されて信頼性が向上する。
本実施例では、主回路100に短絡電流のような異常な大電流が流れたとき可動接点台4は電源側固定接点台1および負荷側固定接点台7に対して電磁反発力によりアークが切れる位置まで開離するよう構成されている。このとき、リバウンド、すなわち一度反発開離した可動接点台4が再び電源側固定接点台1および負荷側固定接点台7に接近して再びアークが発生して電流が流れ出す現象を防止するため、可動接点台ホルダ20には可動接点台4のロック機構が設けられている。本実施例ではこのロック機構として特願平10−118110号で出願された構成のものを用いている。すなわち、可動接点ホルダ20に可動接点台4等が装着された状態においては、図17に示すように可動接点台ホルダ20は第1のピン16により回動自在に軸支されたストッパ枠10と、このストッパ枠10に回動自在に軸支された第2のピン14とを有する。可動接点台4は第2のピン14と係合する係合部4Aを備え、可動接点台4が反発したときに第2のピン14が係合部4Aに係合してロックし、可動接点台4を反発位置に保持する。第1のピン16は図16に示すように可動接点台ホルダ20に開けられた孔20bに挿通され、ストッパ枠10の孔10dを貫通してストッパ枠10を可動接点台ホルダ20内に回動自在に保持する。図18に示すように、第1のピン16には溝16aが設けられ、ストッパ枠10を可動接点台ホルダ20内に回動自在に保持する状態でこの溝16aにEリング17が装着され抜け止めが行われる。ストッパ枠10は「U」字形断面を有しており、立ち上がり部10aには孔10dと孔10eとが設けられる。孔10dには第1のピン16が装着され、孔10eには第2のピン14が回動自在に装着される。また、「U」字の底辺にはばね8の一端を装着するための長円孔10bおよび半円状の切り欠き10cが設けられる。一方ばね8の他端は図5に示されるように可動接点台4の凹部4Bに係止される。
この状態で短絡電流等の大電流が流れると、可動接点台4は反発開離し、反発終了後は図19に示すように可動接点台4が第2のピン14に係合したて保持され、リバウンドが防止される。そのため、本実施例では特願平10−118110号と同様に、反発終了後の係合状態では第2のピン14が係合部4Aをロックする力が増大し、リバウンドを確実に防止できて遮断性能に優れた回路遮断器を得ることができる。
本発明の一実施例における回路遮断器の構成を示す正面断面図である。 本発明の一実施例における回路遮断器のカバーを開けた状態を示す平面図である。 本発明の一実施例における回路遮断器の構成を示す平面図である。 本発明の一実施例における回路遮断器のユニットの接続状態を示す平面図である。 本発明の一実施例における回路遮断器のユニットの負荷側固定接点台取付前の状態を示す正面断面図である。 本発明の一実施例における回路遮断器の負荷側固定接点台にオイルダッシュポット、継鉄、コイルを取り付けた状態を示す正面図である。 本発明の一実施例における回路遮断器の負荷側固定接点台にオイルダッシュポット、継鉄、コイルを取り付けた状態を示す平面図である。 本発明の一実施例における回路遮断器の負荷側固定接点台にオイルダッシュポット、継鉄、コイルを取り付けた状態を示す底面図である。 本発明の一実施例における回路遮断器の負荷側固定接点台にオイルダッシュポット、継鉄、コイル、可動コアおよびばねを取り付けた状態を示す正面図である。 本発明の一実施例における回路遮断器のユニットの構造を示す正面断面図である。 本発明の一実施例における回路遮断器のワイプを発生させる構造を示す側面図で、同図(a)はギャップの形成状態を示す主要部の正面図、同図(b)はワイプ終了後の状態を示す正面図である。 本発明の一実施例における回路遮断器のワイプを発生させる構造の第1の変形例を示す正面図で、同図(a)はギャップの形成状態を示す主要部の側面図、同図(b)はワイプ終了後の状態を示す正面図である。 本発明の一実施例における回路遮断器のワイプを発生させる構造の第2の変形例を示す正面図で、同図(a)はギャップの形成状態を示す主要部の側面図、同図(b)はワイプ終了後の状態を示す正面図である。 本発明の一実施例における回路遮断器の開閉機構部の構成を示す正面断面図である。 本発明の一実施例における回路遮断器の開閉機構部の共通引外し軸の取付状態を示す側面図である。 本発明の一実施例における回路遮断器の可動接点ホルダの外形形状を示す正面図である。 本発明の一実施例における回路遮断器の可動接点ホルダの内部構成を示す正面断面図である。 本発明の一実施例における回路遮断器のストッパ枠の構成を示す分解斜視図である。 本発明の一実施例における回路遮断器の可動接点台の反発終了後のロック状態を示す正面断面図である。
符号の説明
1:電源側固定接点台、1a:電源側端子2:電源側固定接点、3:電源側可動接点4:可動接点台、5:負荷側可動接点、6:負荷側固定接点、7:負荷側固定接点台、7c:負荷側端子、8:接点バネ、10:ストッパ枠、14:第1のピン、16:第2のピン、20:可動接点台ホルダ、22:主回路ケース、22a:装着部、25:連結部材、30:開閉機構部、50:引外し機構部、52:コイル、53:オイルダッシュポット、54:継鉄、55:可動コア、56:ばね、80:保持手段、90:ユニット、100:主回路

Claims (1)

  1. 電源側固定接点台、電源側固定接点、電源側可動接点、可動接点台、負荷側可動接点、負荷側固定接点及び負荷側固定接点台を有し、電源側端子から開閉可能な接点部分を介して負荷側端子に至る主回路と、前記可動接点台を回動させることにより前記主回路を開閉する開閉機構部と、前記主回路の電流が異常状態となったときに前記開閉機構部を引き外すための機械的出力を発生する引外し機構部と、絶縁物により形成されて前記主回路の少なくとも前記接点部分をその内部に格納する格納手段と、絶縁物により形成されて前記主回路と前記開閉機構と前記引外し機構部と前記格納手段を格納するよう構成された筐体を備えた回路遮断器であって、
    前記電源側端子と前記負荷側端子と前記引き外し機構部とが前記格納手段の外部に配設されるよう構成されたユニットを有し、
    前記引き外し機構は、オイルダッシュポット、コイル、及び継鉄とより構成し、
    該オイルダッシュポットの端部に該継鉄を固着し、
    前記負荷側固定接点台の立上り部の上端部は前記コイルの一方の端部と固着し、
    前記負荷側固定接点台の立上り部と前記負荷側端子の立上り部を前記コイルを介して接続して、
    前記負荷側固定接点台と前記コイルと前記負荷側端子とを一体化し、
    前記ユニットに装着することを特徴とする回路遮断器。
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