JP4214524B2 - アミノ酸誘導体およびそれらを有効成分として含有する薬剤 - Google Patents

アミノ酸誘導体およびそれらを有効成分として含有する薬剤 Download PDF

Info

Publication number
JP4214524B2
JP4214524B2 JP2004252307A JP2004252307A JP4214524B2 JP 4214524 B2 JP4214524 B2 JP 4214524B2 JP 2004252307 A JP2004252307 A JP 2004252307A JP 2004252307 A JP2004252307 A JP 2004252307A JP 4214524 B2 JP4214524 B2 JP 4214524B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
group
cyclohexylmethylthio
propanamide
ylcarbonylamino
benzylpiperidin
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2004252307A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2005068152A5 (ja
JP2005068152A (ja
Inventor
卓哉 世古
仁 加藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ono Pharmaceutical Co Ltd
Original Assignee
Ono Pharmaceutical Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ono Pharmaceutical Co Ltd filed Critical Ono Pharmaceutical Co Ltd
Priority to JP2004252307A priority Critical patent/JP4214524B2/ja
Publication of JP2005068152A publication Critical patent/JP2005068152A/ja
Publication of JP2005068152A5 publication Critical patent/JP2005068152A5/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4214524B2 publication Critical patent/JP4214524B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Description

本発明は一般式(I)で示されるアミノ酸誘導体、その製造方法、およびその誘導体を有効成分として含有する薬剤に関する。
さらに詳しくは、一般式(I)
Figure 0004214524
(式中、すべての記号は後記と同じ意味を表わす。)で示されるアミノ酸誘導体、それらの非毒性塩およびそれらの水和物、それらの製造方法、およびそれらを有効成分として含有するN型カルシウムチャネル阻害剤に関する。
カルシウムイオンは細胞内伝達物質の一つとして知られており、細胞内でのカルシウム濃度の変化が引き金となって、様々な生理機能が発現することが示唆されている。細胞内カルシウム濃度が上昇する要因として、細胞外からのカルシウムイオンの流入が挙げられる。その流入の入り口に相当するのが膜電位依存性カルシウムチャネルである。膜電位依存性カルシウムチャネルは、膜電位の脱分極により開き、電気化学的勾配に従って細胞外のカルシウムイオンを選択的に流入させる。膜電位依存性カルシウムチャネルは、現在、N型、L型、P型、Q型、T型に分類されている。L型およびT型カルシウムチャネルは多種多様の組織に存在しているが、L型は特に平滑筋および心筋細胞に多く存在することが知られている。一方、N型およびP型カルシウムチャネルは主として、神経系に存在しており、種々の神経伝達物質の放出に関与している。この神経伝達物質は通常、神経終末のシナプス小胞に貯蔵されているが、情報伝達により神経の活動電位がシナプス前線維を伝導し神経終末に達すると、膜電位依存性カルシウムチャネルが活性化され、神経終末にカルシウムイオンが流入する。これにより、シナプス小胞がシナプス前膜に融合し、神経伝達物質が放出される。放出された神経伝達物質はシナプス後膜の受容体に作用し、シナプス伝達に関与する。以上のことから、N型カルシウムチャネル阻害剤は神経伝達物質の大量放出によって引き起こされる種々の疾患に有用であると考えられるため、例えば、脳梗塞(J. Cereb. Blood Flow Metab., 17, 421-429, 1997;非特許文献1)、一過性脳虚血発作、心臓手術後の脳脊髄障害、脊髄血管障害、ストレス性高血圧(Science., 239, 57-61, 1988;非特許文献2)、神経症、てんかん、喘息、頻尿等の予防および/または治療、または鎮痛剤(Pain., 60, 83-90, 1995;非特許文献3)としても有用であると考えられる。
N型カルシウムチャネル阻害剤としては、イモ貝の毒から単離されたω−コノトキシンGIVA、ω−コノトキシンMVIIAが知られている。
しかし、これらのω−コノトキシン類はペプチド化合物であるため、例えば、生体内への移行性等といった、種々の問題点が予想される。このため、これらの阻害剤を非ペプチド化、言い換えれば低分子化することが望まれており、以下に示すような低分子化合物の報告がいくつかされている。
例えば、特開平8-217671号公報(特許文献1)には、一般式(A)
Figure 0004214524
(式中、R1AおよびR2Aは同一もしくは異なって、炭素数1乃至19個を有する直鎖もしくは分岐鎖状のアルキル基または炭素数2乃至19個を有する直鎖状もしくは分岐鎖状のアルケニル基を示す。)で示されるグリシン誘導体およびその塩がN型カルシウムチャネル阻害剤である旨の開示がある。
欧州特許第805147号明細書(特許文献2)には、一般式(B)
Figure 0004214524
(式中、R1Bはアルキルを表わし、R2Bは水素、置換されていてもよいアルキル、置換されていてもよいアリールまたは置換されていてもよいヘテロアリールを表わし、R3Bは水素原子、CNを表わし、XBは単結合またはSO2を表わし、R4B、R5B、R6B、R8B、R9BおよびR10Bはそれぞれ水素原子またはアルキルを表わし、ABはCH2またはYBCO(基中、YBは単結合を表わす。)を表わし、R7Bはアミノ酸のC−α置換基またはそれらのエステルを表わし、R6BおよびR7Bは一緒になって、C1〜4アルキルまたは水酸基で置換されていてもよいC3〜5アルキレン、またはCH2−ZB−CH2(基中、ZBはCO、S、SO、SO2を表わす。)を表わし、R7Bおよび
8Bは一緒になって、C1〜4アルキルまたは水酸基で置換されていてもよいC3〜5アルキレンを表わし、BBはCON(R21B)を表わし、mBは0〜2を表わし、R11Bは水素原子またはアルキルを表わし、R12Bは水素原子、アルキル、置換されていてもよいアリールまたは置換されていてもよいヘテロアリールを表わし、R13Bはアルキル、置換されていてもよいアリール、または置換されていてもよいヘテロアリールを表わし、R12BおよびR13Bは一緒になってC3〜8シクロアルキルを表わす。)で示される化合物、それらの塩またはそれらのエステルがカルシウムチャネル調節作用を有していることが記載されている(式中の基の説明は必要な部分を抜粋した。)。
また、特開昭61-200950号公報(特許文献3)には、一般式(C)
Figure 0004214524
(式中、RCおよびR1Cは、各々独立して少なくとも1つの電子吸引基もしくは少なくとも1つの電子供与基で置換された、または置換されない低級アルキル、アリール低級アルキルまたはフェニル、R2CおよびR3Cは、各々独立して水素、または少なくとも1つの電子吸引基もしくは少なくとも1つの電子供与基で置換された、または置換されない低級アルキル、アリール低級アルキルまたはフェニル、およびnCは1〜4を意味する)で示される化合物またはその医薬上許容される塩が抗痙攣剤である旨の開示がある。
また、本発明者(出願人)はN型カルシウムチャネル阻害剤について、すでに国際出願(国際公開第99/02146号パンフレット;特許文献4)を行なっている。
さらに、N型カルシウムチャネル阻害剤についての出願として国際公開第98/54123号パンフレット(特許文献5)が挙げられる。
上記以外の出願として、国際公開第99/25686号パンフレット(特許文献6)(ケモカインの作用を阻害する環状アミン誘導体)が挙げられる。
特開平8-217671号公報 欧州特許第805147号明細書 特開昭61-200950号公報 国際公開第99/02146号パンフレット 国際公開第98/54123号パンフレット 国際公開第99/25686号パンフレット J. Cereb. Blood Flow Metab., 17, 421-429, 1997 Science., 239, 57-61, 1988 Pain., 60, 83-90, 1995
本発明者らは、N型カルシウムチャネルに対して阻害作用を有する化合物を見出すべく鋭意研究を行なった結果、新規なアミノ酸誘導体が目的を達成することを見出した。
本発明は、
(1) 一般式(I)
Figure 0004214524
[式中、
1は、
1)C1〜15アルキル基、
2)C1〜8アルコキシ基、
3)フェニル基、
4)C3〜8シクロアルキル基、
5)ヘテロ環基、
6)フェニル基、C3〜8シクロアルキル基、またはヘテロ環基で置換されたC1〜4アルキル基、
7)フェニル基、C3〜8シクロアルキル基、またはヘテロ環基で置換されたC1〜4アルコキシ基、または
8)フェニル基、C3〜8シクロアルキル基、またはヘテロ環基で置換されたC2〜4アルケニル基を表わし、
上記R1基中のすべてのフェニル基、C3〜8シクロアルキル基、およびヘテロ環基は以下の(i)〜(xi)から選択される1〜3個の基で置換されてもよく:
(i)C1〜4アルキル基、
(ii)C1〜4アルコキシ基、
(iii)フェニル基、
(iv)フェノキシ基、
(v)ベンジルオキシ基、
(vi)−SR5基(基中、R5は水素原子、またはC1〜4アルキル基を表わす。)、
(vii)C2〜5アシル基、
(viii)ハロゲン原子、
(ix)C1〜4アルコキシカルボニル基、
(x)ニトロ基、
(xi)−NR67基(基中、R6およびR7はそれぞれ独立して、水素原子、C1〜4アルキル基、またはC1〜4アルコキシカルボニル基を表わすか、またはR6とR7は結合している窒素原子と一緒になって、別に1個の窒素原子または1個の酸素原子を含んでもよい5〜7員の飽和ヘテロ環を表わす。)、
Aは、単結合、−CO−基または−SO2−基を表わし、
2は、水素原子、または1個のフェニル基で置換されてもよいC1〜4アルキル基を表わし、
Dは、C1〜4アルキレン基、またはC2〜4アルケニレン基を表わし、
Eは、
1)−COO−基、
2)−OCO−基、
3)−CONR8−基(基中、R8は水素原子、またはC1〜4アルキル基を表わす。)、
4)−NR9CO−基(基中、R9は水素原子、またはC1〜4アルキル基を表わす。)、
5)−O−基、
6)−S−基、
7)−SO−基、
8)−SO2−基、
9)−NR10−基(基中、R10は水素原子、またはC1〜4アルキル基を表わす。)、
10)−CO−基、
11)−SO2NR11−基(基中、R11は水素原子、またはC1〜4アルキル基を表わす。)、または
12)−NR12SO2−基(基中、R12は水素原子、またはC1〜4アルキル基を表わす。)を表わし、
3は、
1)炭素環基、
2)ヘテロ環基、または
3)炭素環基、またはヘテロ環基で置換されたC1〜4アルキル基を表わし、
上記R3基中のすべての炭素環基、およびヘテロ環基は以下の(i)〜(xi)から選択される1〜3個の基で置換されてもよく:
(i)C1〜4アルキル基、
(ii)C1〜4アルコキシ基、
(iii)フェニル基、
(iv)フェノキシ基、
(v)ベンジルオキシ基、
(vi)−SR13基(基中、R13は水素原子、またはC1〜4アルキル基を表わす。)、
(vii)C2〜5アシル基、
(viii)ハロゲン原子、
(ix)C1〜4アルコキシカルボニル基、
(x)ニトロ基、
(xi)−NR1415基(基中、R14およびR15はそれぞれ独立して、水素原子、C1〜4アルキル基、またはC1〜4アルコキシカルボニル基を表わすか、またはR14とR15は結合している窒素原子と一緒になって、別に1個の窒素原子または1個の酸素原子を含んでもよい5〜7員の飽和ヘテロ環を表わす。)、
JはJ1またはJ2を表わし、
1は、
1)−O−基、または
2)−NR16−基(基中、R16は水素原子、またはC1〜4アルキル基を表わす。)を表わし、
2は、
1)−NR17−基(基中、R17は1個のフェニル基で置換されたC1〜4アルキル基、NR1819基(基中、R18およびR19はそれぞれ独立して、水素原子、またはC1〜4アルキル基を表わす。)、水酸基、C1〜4アルコキシ基、−(C1〜4アルキレン)−OH、−(C1〜4アルキレン)−O−(C1〜4アルキル)基、または−(C1〜4アルキレン)−O−(C2〜5アシル)基を表わす。)、
2)−NR20−NR21−基(基中、R20およびR21はそれぞれ独立して、水素原子、または1個のフェニル基で置換されてもよいC1〜4アルキル基を表わす。)、
3)−NR22−(C1〜4アルキレン)−NR23−基(基中、R22および
23はそれぞれ独立して、水素原子、または1個のフェニル基で置換されてもよいC1〜4アルキル基を表わす。)、
4)−NR24−(C1〜4アルキレン)−O−基(基中、R24は水素原子、または1個のフェニル基で置換されてもよいC1〜4アルキル基を表わす。)、または
5)−NR25−(C1〜4アルキレン)−S−基(基中、R25は水素原子、または1個のフェニル基で置換されてもよいC1〜4アルキル基を表わす。)を表わし、
4はR4-1、R4-2またはR4-3を表わし、
4-1は、
1)C1〜8アルキル基、
2)炭素環基、
3)ヘテロ環基、
4)下記(i)〜(v)から選択される1〜3個の基で置換されたC1〜8アルキル基;
(i)炭素環基、
(ii)ヘテロ環基、
(iii)COOR26基(基中、R26は水素原子、または1個のフェニル基で置換されたC1〜4アルキル基(基中、フェニルはC1〜4アルコキシ基で置換されてもよい。)を表わす。)、
(iv)SR27基(基中、R27は水素原子、またはC1〜4アルキル基を表わす。)、
(v)OR28基(基中、R28は水素原子、またはC1〜4アルキル基を表わす。)を表わし、
また、Jが−NR17−基、−NR20−NR21−基、または−NR22−(C1〜4アルキレン)−NR23−基を表わすとき、R4-1とR17、R4-1
21およびR4-1とR23はそれぞれ結合している窒素原子と一緒になって、ヘテロ環基を表わしてもよく、
上記R4-1基中のすべての炭素環基およびヘテロ環基、および、R4-1
17、R4-1とR21およびR4-1とR23が結合している窒素原子と一緒になって表わすヘテロ環基は以下の(i)〜(xi)から選択される1〜3個の基で置換されてもよく:
(i)C1〜4アルキル基、
(ii)C1〜4アルコキシ基、
(iii)フェニル基、
(iv)フェノキシ基、
(v)ベンジルオキシ基、
(vi)−SR29基(基中、R29は水素原子、またはC1〜4アルキル基を表わす。)、
(vii)C2〜5アシル基、
(viii)ハロゲン原子、
(ix)C1〜4アルコキシカルボニル基、
(x)ニトロ基、
(xi)−NR3031基(基中、R30およびR31はそれぞれ独立して、水素原子、C1〜4アルキル基、またはC1〜4アルコキシカルボニル基を表わすか、またはR30とR31は結合している窒素原子と一緒になって、別に1個の窒素原子または1個の酸素原子を含んでもよい5〜7員の飽和ヘテロ環を表わす。)、
4-2は、
1)炭素環基、
2)ヘテロ環基、
3)下記(i)〜(v)から選択される1〜3個の基で置換されたC1〜8アルキル基;
(i)炭素環基、
(ii)ヘテロ環基、
(iii)COOR32基(基中、R32は水素原子、または1個のフェニル基で置換されたC1〜4アルキル基(基中、フェニルはC1〜4アルコキシ基で置換されてもよい。)を表わす。)、
(iv)SR33基(基中、R33は水素原子、またはC1〜4アルキル基を表わす。)、
(v)OR34基(基中、R34は水素原子、またはC1〜4アルキル基を表わす。)を表わし、
また、Jが−NR16−基、−NR17−基、−NR20−NR21−基、または−NR22−(C1〜4アルキレン)−NR23−基を表わすとき、R4-2
16、R4-2とR17、R4-2とR21およびR4-2とR23はそれぞれ結合している窒素原子と一緒になって、ヘテロ環基を表わしてもよく、
上記R4-2基中のすべての炭素環基およびヘテロ環基、およびR4-2
16、R4-2とR17、R4-2とR21およびR4-2とR23が結合している窒素原子と一緒になって表わすヘテロ環基のうち、少なくとも1つの環は1個の水酸基または1個の−O−(C1〜4アルキレン)−O−(C1〜4アルキル)基で置換されており、さらに以下の(i)〜(xiii)から選択される1〜2個の基で置換されてもよく:
(i)C1〜4アルキル基、
(ii)C1〜4アルコキシ基、
(iii)フェニル基、
(iv)フェノキシ基、
(v)ベンジルオキシ基、
(vi)−SR35基(基中、R35は水素原子、またはC1〜4アルキル基を表わす。)、
(vii)C2〜5アシル基、
(viii)ハロゲン原子、
(ix)C1〜4アルコキシカルボニル基、
(x)ニトロ基、
(xi)−NR3637基(基中、R36およびR37はそれぞれ独立して、水素原子、C1〜4アルキル基、またはC1〜4アルコキシカルボニル基を表わすか、またはR36とR37は結合している窒素原子と一緒になって、別に1個の窒素原子または1個の酸素原子を含んでもよい5〜7員の飽和ヘテロ環を表わす。)、
(xii)水酸基、
(xiii)−O−(C1〜4アルキレン)−O−(C1〜4アルキル)基、
4-3は−L−M基を表わし、
−L−は、
1)−(1〜3個の置換基で置換されてもよい炭素環)−基、
2)−(1〜3個の置換基で置換されてもよいヘテロ環)−基、または
3)−(C1〜4アルキレン)−(1〜3個の置換基で置換されてもよい炭素環またはヘテロ環)−基を表わし、
また、Jが−NR16−基、−NR17−基、−NR20−NR21−基、または−NR22−(C1〜4アルキレン)−NR23−基を表わすとき、LとR16、LとR17、LとR21およびLとR23はそれぞれ結合している窒素原子と一緒になって、−(1〜3個の置換基で置換されてもよいヘテロ環)−基を表わしてもよく、
Mは、
1)1〜3個の置換基で置換されてもよい炭素環基またはヘテロ環基(ただし、炭素環基がフェニル基を表わすときは少なくとも1個の置換基で置換されているものとし、ヘテロ環基が
Figure 0004214524
で示されるように窒素原子からL基に結合し、かつ別に1個の窒素原子または1個の酸素原子を含んでもよい5〜7員の飽和へテロ環を表わすときは少なくとも1個の置換基で置換されているものとする)、
2)以下の(i)〜(ii)から選択される1〜2個の基で置換されたC1〜4アルキル基;
(i)1〜3個の置換基で置換されてもよい炭素環基、
(ii)1〜3個の置換基で置換されてもよいヘテロ環基、
3)−O−(1〜3個の置換基で置換されてもよい炭素環またはヘテロ環)基(ただし、炭素環がフェニル基を表わすときは少なくとも1個の置換基で置換されているものとする)、
4)−S−(1〜3個の置換基で置換されてもよい炭素環またはヘテロ環)基、
5)−NR38−(1〜3個の置換基で置換されてもよい炭素環またはヘテロ環)基(基中、R38は水素原子、または1個のフェニル基で置換されてもよいC1〜4アルキル基を表わす。)、
6)−O−CH2−(1〜3個の置換基で置換されてもよい炭素環)基(ただし、炭素環がフェニル基を表わすときは少なくとも1個の置換基で置換されているものとする)、
7)−O−(C2〜4アルキレン)−(1〜3個の置換基で置換されてもよい炭素環)基、
8)−O−(C1〜4アルキレン)−(1〜3個の置換基で置換されてもよいヘテロ環)基、
9)−S−(C1〜4アルキレン)−(1〜3個の置換基で置換されてもよい炭素環またはヘテロ環)基、
10)−NR39−(C1〜4アルキレン)−(1〜3個の置換基で置換されてもよい炭素環またはヘテロ環)基(基中、R39は水素原子、1個のフェニル基で置換されてもよいC1〜4アルキル基、または1〜3個のハロゲン原子で置換されてもよいC2〜5アシル基を表わす。)または
11)−CO−(1〜3個の置換基で置換されてもよい炭素環またはヘテロ環)基を表わし、
上記LおよびM基中の炭素環基およびヘテロ環基、およびLとR16、LとR17、LとR21およびLとR23が結合している窒素原子と一緒になって表わすヘテロ環基の置換基は以下の(i)〜(xiv)から選択される;
(i)C1〜4アルキル基、
(ii)C2〜4アルケニル基、
(iii)水酸基、
(iv)C1〜4アルコキシ基、
(v)−(C1〜4アルキレン)−OH基、
(vi)−O−(C1〜4アルキレン)−O−(C1〜4アルキル)基、
(vii)ハロゲン原子、
(viii)NR4041基(基中、R40およびR41はそれぞれ独立して、水素原子、C1〜4アルキル基、またはC1〜4アルコキシカルボニル基を表わすか、またはR40とR41は結合している窒素原子と一緒になって、別に1個の窒素原子または1個の酸素原子を含んでもよい5〜7員の飽和ヘテロ環を表わす。)、
(ix)SR42基(基中、R42は水素原子またはC1〜4アルキル基を表わす。)、
(x)ニトロ基、
(xi)トリフルオロメチル基、
(xii)C1〜4アルコキシカルボニル基、
(xiii)オキソ基
(xiv)C2〜5アシル基。
ただし、JがJ1を表わすとき、R4はR4-1を表わさないものとする。]
で示されるアミノ酸誘導体、それらの非毒性塩、またはそれらの水和物、
(2)一般式(I)で示されるアミノ酸誘導体、それらの非毒性塩、またはそれらの水和物を有効成分として含有するN型カルシウムチャネル阻害剤、および
(3)一般式(I)で示されるアミノ酸誘導体、それらの非毒性塩、またはそれらの水和物の製造方法に関する。
本発明においては、特に指示しない限り異性体はこれをすべて包含する。例えば、アルキル、アルケニル、アルキニル基、アルキレン基には直鎖のものおよび分岐鎖のものが含まれる。さらに二重結合、環、縮合環における異性体(E、Z、シス、トランス体)、不斉炭素の存在等による異性体(R、S体、α、β体、エナンチオマー、ジアステレオマー)、旋光性を有する光学異性体(D、L、d、l体)、クロマトグラフィー分離による極性体(高極性体、低極性体)、平衡化合物、これらの任意の割合の化合物、ラセミ混合物は、すべて本発明に含まれる。
一般式(I)中、R1によって表わされるC1〜15アルキル基とは、メチル、エチル、プロピル、ブチル、ペンチル、ヘキシル、ヘプチル、オクチル、ノニル、デシル、ウンデシル、ドデシル、トリデシル、テトラデシル、ペンタデシル基およびこれらの異性体を意味する。
一般式(I)中、R17によって表わされるC1〜4アルコキシ基とは、メトキシ、エトキシ、プロポキシ、ブトキシ基およびそれらの異性体を意味する。
一般式(I)中、R1によって表わされるC1〜8アルコキシ基とは、メトキシ、エトキシ、プロポキシ、ブトキシ、ペンチルオキシ、ヘキシルオキシ、ヘプチルオキシ、オクチルオキシ基およびそれらの異性体を意味する。
一般式(I)中、R1によって表わされるC3〜8シクロアルキル基、R1基中のC1〜4アルキル基、C1〜4アルコキシ基およびC2〜4アルケニル基の置換基であるC3〜8シクロアルキル基とは、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロヘプチルおよびシクロオクチル基を意味する。
一般式(I)中、R5、R6、R7、R8、R9、R10、R11、R12、R13、R14、R15、R16、R18、R19、R27、R28、R29、R30、R31、R33、R34、R35、R36、R37、R40、R41、R42によって表わされるC1〜4アルキル基とは、メチル、エチル、プロピル、ブチル基およびそれらの異性体を意味する。
一般式(I)中、R1基中のフェニル基、C3〜8シクロアルキル基およびヘテロ環基の置換基であるC1〜4アルキル基、またはR3、R4、L、M基中の炭素環基およびヘテロ環基、およびR4-1とR17、R4-1とR21、R4-1とR23、R4-2とR16、R4-2とR17、R4-2とR21、R4-2とR23、LとR16、LとR17、LとR21およびLとR23が結合している窒素原子と一緒になって表わすヘテロ環基の置換基であるC1〜4アルキル基とはメチル、エチル、プロピル、ブチル基およびそれらの異性体を意味する。
一般式(I)中、R1によって表わされるフェニル基、C3〜8シクロアルキル基またはヘテロ環基で置換されたC1〜4アルキル基とは、フェニル基、C3〜8シクロアルキル基またはヘテロ環基で置換されたメチル、エチル、プロピル、ブチル基およびそれらの異性体を意味する。
一般式(I)中、R2、R20、R21、R22、R23、R24、R25、R38、R39によって表わされる1個のフェニル基で置換されてもよいC1〜4アルキル基とは、1個のフェニル基で置換されてもよいメチル、エチル、プロピル、ブチル基およびそれらの異性体を意味する。
一般式(I)中、R17、R26、R32によって表わされる1個のフェニル基で置換されたC1〜4アルキル基とは、1個のフェニル基で置換されたメチル、エチル、プロピル、ブチル基およびそれらの異性体を意味する。
一般式(I)中、R3によって表わされる炭素環基またはヘテロ環基で置換されたC1〜4アルキル基とは、炭素環基またはヘテロ環基で置換されたメチル、エチル、プロピル、ブチル基およびそれらの異性体を意味する。
一般式(I)中、R17によって表わされる−(C1〜4アルキレン)−O−(C1〜4アルキル)基中のC1〜4アルキル基、またはR4-2、L、M基中の炭素環基、ヘテロ環基、およびR4-2とR16、R4-2とR17、R4-2とR21、R4-2とR23、LとR16、LとR17、LとR21およびLとR23が結合している窒素原子と一緒になって表わすヘテロ環基の置換基である−O−(C1〜4アルキレン)−O−(C1〜4アルキル)基中のC1〜4アルキル基とは、メチル、エチル、プロピル、ブチル基およびそれらの異性体を意味する。
一般式(I)中、Mによって表わされる(i)〜(ii)から選択される1〜2個の基で置換されたC1〜4アルキル基とは、(i)〜(ii)から選択される1〜2個の基で置換されたメチル、エチル、プロピル、ブチル基およびそれらの異性体を意味する。
一般式(I)中、R4-1によって表わされるC1〜8アルキル基とは、メチル、エチル、プロピル、ブチル、ペンチル、ヘキシル、ヘプチル、オクチル基およびそれらの異性体を意味する。
一般式(I)中、R4-1、R4-2によって表わされる(i)〜(v)から選択される1〜3個の基で置換されたC1〜8アルキル基とは、i)〜(v)から選択される1〜3個の基で置換されたメチル、エチル、プロピル、ブチル、プロピル、ペンチル、ヘキシル、ヘプチル、オクチル基およびそれらの異性体を意味する。
一般式(I)中、R1にって表わされるフェニル基、C3〜8シクロアルキル基またはヘテロ環基で置換されたC1〜4アルコキシ基とは、フェニル基、C3〜8シクロアルキル基またはヘテロ環基で置換されたメトキシ、エトキシ、プロポキシ、ブトキシ基およびそれらの異性体を意味する。
一般式(I)中、R1基中のフェニル基、C3〜8シクロアルキル基およびヘテロ環基の置換基であるC1〜4アルコキシ基、またはR3、R4、L、M基中の炭素環基、ヘテロ環基、およびR4-1とR17、R4-1とR21、R4-1とR23、R4-2とR16、R4-2とR17、R4-2とR21、R4-2とR23、LとR16、LとR17、LとR21およびLとR23が結合している窒素原子と一緒になって表わすヘテロ環基の置換基であるC1〜4アルコキシ基とは、メトキシ、エトキシ、プロポキシ、ブトキシ基およびそれらの異性体を意味する。
一般式(I)中、R26、R32基中の1個のフェニル基で置換されたC1〜4アルキル基のフェニル基の置換基であるC1〜4アルコキシ基とは、メトキシ、エトキシ、プロポキシ、ブトキシ基およびそれらの異性体を意味する。
一般式(I)中、R1によって表わされるフェニル基、シクロアルキル基またはヘテロ環基で置換されたC2〜4アルケニル基とは、フェニル基、シクロアルキル基またはヘテロ環基で置換されたエテニル、プロペニル、ブテニル基およびそれらの異性体を意味する。
一般式(I)中、L、M基中の炭素環基、ヘテロ環基、およびLとR16、LとR17、LとR21およびLとR23が結合している窒素原子と一緒になって表わすヘテロ環基の置換基であるC2〜4アルケニル基とは、エテニル、プロペニル、ブテニル基およびそれらの異性体を意味する。
一般式(I)中、R17によって表わされる−(C1〜4アルキレン)−O−(C2〜5アシル)基中のC2〜5アシル基とは、アセチル、プロピオニル、ブチリル、バレリル基およびこれらの異性体を意味する。
一般式(I)中、R39によって表わされる1〜3個のハロゲン原子で置換されてもよいC2〜5アシル基とは、1〜3個のハロゲン原子で置換されてもよいアセチル、プロピオニル、ブチリル、バレリル基およびこれらの異性体を意味する。
一般式(I)中、R1基中のフェニル基、C3〜8シクロアルキル基およびヘテロ環基の置換基であるC2〜5アシル基、またはR3、R4、L、M基中の炭素環基、ヘテロ環基、およびR4-1とR17、R4-1とR21、R4-1とR23、R4-2とR16、R4-2とR17、R4-2とR21、R4-2とR23、LとR16、LとR17、LとR21およびLとR23が結合している窒素原子と一緒になって表わすヘテロ環基の置換基であるC2〜5アシル基とは、アセチル、プロピオニル、ブチリル、バレリル基およびこれらの異性体を意味する。
一般式(I)中、R39によって表わされるC2〜5アシル基の置換基であるハロゲン原子、またはR1基中のフェニル基、C3〜8シクロアルキル基およびヘテロ環基の置換基であるハロゲン原子、またはR3、R4、L、M基中の炭素環基、ヘテロ環基、およびR4-1とR17、R4-1とR21、R4-1とR23、R4-2とR16、R4-2とR17、R4-2とR21、R4-2とR23、LとR16、LとR17、LとR21およびLとR23が結合している窒素原子と一緒になって表わすヘテロ環基の置換基であるハロゲン原子とは、フッ素原子、塩素原子、臭素原子およびヨウ素原子である。
一般式(I)中、R6、R7、R14、R15、R30、R31、R36、R37、R40、R41によって表わされるC1〜4アルコキシカルボニル基とは、メトキシカルボニル、エトキシカルボニル、プロポキシカルボニル、ブトキシカルボニル基およびそれらの異性体を意味する。
一般式(I)中、R1基中のフェニル基、C3〜8シクロアルキル基およびヘテロ環基の置換基であるC1〜4アルコキシカルボニル基、またはR3、R4、L、M基中の炭素環基、ヘテロ環基、およびR4-1とR17、R4-1とR21、R4-1とR23、R4-2とR16、R4-2とR17、R4-2とR21、R4-2とR23、LとR16、LとR17、LとR21およびLとR23が結合している窒素原子と一緒になって表わすヘテロ環基の置換基であるC1〜4アルコキシカルボニル基とは、メトキシカルボニル、エトキシカルボニル、プロポキシカルボニル、ブトキシカルボニル基およびそれらの異性体を意味する。
一般式(I)中、Dによって表わされるC1〜4アルキレン基とは、メチレン、エチレン、プロピレン、ブチレン基およびそれらの異性体を意味する。
一般式(I)中、J2によって表わされる−NR22−(C1〜4アルキレン)−NR23−基、−NR24−(C1〜4アルキレン)−O−基および−NR25−(C1〜4アルキレン)−S−基中のC1〜4アルキレン基、またはR17によって表わされる−(C1〜4アルキレン)−OH、−(C1〜4アルキレン)−O−(C1〜4アルキル)基および−(C1〜4アルキレン)−O−(C2〜5アシル)基中のC1〜4アルキレン基、またはLによって表わされる−(C1〜4アルキレン)−(1〜3個の置換基で置換されてもよい炭素環またはヘテロ環)−基中のC1〜4アルキレン基、またはMによって表わされる−O−(C1〜4アルキレン)−(1〜3個の置換基で置換されてもよいヘテロ環)基、−S−(C1〜4アルキレン)−(1〜3個の置換基で置換されてもよい炭素環またはヘテロ環)基および−NR39−(C1〜4アルキレン)−(1〜3個の置換基で置換されてもよい炭素環またはヘテロ環)基中のC1〜4アルキレン基とは、メチレン、エチレン、プロピレン、ブチレン基およびそれらの異性体を意味する。
一般式(I)中、Mによって表わされる−O−(C2〜4アルキレン)−(1〜3個の置換基で置換されてもよい炭素環)基中のC2〜4アルキレン基とは、エチレン、プロピレン、ブチレン基およびそれらの異性体を意味する。
一般式(I)中、R4、L、M基中の炭素環基、ヘテロ環基、およびR4-2とR16、R4-2とR17、R4-2とR21、R4-2とR23、LとR16、LとR17、LとR21およびLとR23が結合している窒素原子と一緒になって表わすヘテロ環基の置換基である−O−(C1〜4アルキレン)−O−(C1〜4アルキル)基中のC1〜4アルキレン基とは、メチレン、エチレン、プロピレン、ブチレン基およびそれらの異性体を意味する。
一般式(I)中、L、M基中の炭素環基、ヘテロ環基、およびLとR16、LとR17、LとR21およびLとR23が結合している窒素原子と一緒になって表わすヘテロ環基の置換基である−(C1〜4アルキレン)−OH基中のC1〜4アルキレン基とは、メチレン、エチレン、プロピレン、ブチレン基およびそれらの異性体を意味する。
一般式(I)中、Dによって表わされるC2〜4アルケニレン基とは、エテニレン、プロペニレン、ブテニレン基およびそれらの異性体を意味する。
一般式(I)中、R6とR7、R14とR15、R30とR31、R36とR37、およびR40とR41が結合している窒素原子と一緒になって表わす、別に1個の窒素原子または1個の酸素原子を含んでもよい5〜7員の飽和ヘテロ環とは、例えば、ピロリジン、ピペリジン、ピペラジン、モルホリン、ペルヒドロアゼピンを意味する。
一般式(I)中、R3、R4、L、M基中の炭素環基とは、C3〜10の単環、二環式炭素環および架橋式炭素環を表わす。例えば、C3〜10の単環、二環式炭素環および架橋式炭素環としてはシクロプロパン、シクロブタン、シクロペンタン、シクロヘキサン、シクロヘプタン、シクロオクタン、シクロノナン、シクロデカン、シクロペンテン、シクロヘキセン、シクロペンタジエン、シクロヘキサジエン、ベンゼン、ペンタレン、インデン、ナフタレン、アズレン、ジヒドロナフタレン、テトラヒドロナフタレン、ペルヒドロナフタレン、インダン(ジヒドロインデン)、ペルヒドロインデン、ビシクロペンタン、ビシクロヘキサン、ビシクロヘプタン(ビシクロ[2.2.1]ヘプタン)、ビシクロヘプテン(ビシクロ[2.2.1]ヘプタ−2−エン)、ビシクロオクタン、ビシクロノナン、ビシクロデカン、アダマンタン等が挙げられる。
一般式(I)中、R1、R3、R4、L、M基中のヘテロ環基とは、1〜2個の窒素原子、1〜2個の酸素原子および/または1個の硫黄原子を含む不飽和、一部または全部飽和の5〜15員の単環または二環式複素環基(以下、定義(A)で定義した複素環基と表示する。)を表わす。例えば、1〜2個の窒素原子、1〜2個の酸素原子および/または1個の硫黄原子を含む不飽和、一部または全部飽和の5〜15員の単環または二環式複素環基としては、ピロリン、ピロリジン、イミダゾリン、イミダゾリジン、ピラゾリン、ピラゾリジン、ピペリジン、ピペラジン、テトラヒドロピリミジン、ヘキサヒドロピリミジン、テトラヒドロピリダジン、ヘキサヒドロピリダジン、ヘキサヒドロアゼピン、ジヒドロフラン、テトラヒドロフラン、ジヒドロピラン、テトラヒドロピラン、ジヒドロチオフェン、テトラヒドロチオフェン、ジヒドロチアイン(ジヒドロチオピラン)、テトラヒドロチアイン(テトラヒドロチオピラン)、ジヒドロオキサゾール、テトラヒドロオキサゾール、ジヒドロイソオキサゾール、テトラヒドロイソオキサゾール、ジヒドロチアゾール、テトラヒドロチアゾール(チアゾリジン)、ジヒドロイソチアゾール、テトライソチアゾール、モルホリン、チオモルホリン、インドリン、イソインドリン、ジヒドロインダゾール、ペルヒドロインダゾール、ジヒドロキノリン、テトラヒドロキノリン、ペルヒドロキノリン、ジヒドロイソキノリン、テトラヒドロイソキノリン、ペルヒドロイソキノリン、ジヒドロフタラジン、テトラヒドロフタラジン、ペルヒドロフタラジン、ジヒドロナフチリジン、テトラヒドロナフチリジン、ペルヒドロナフチリジン、ジヒドロキノキサリン、テトラヒドロキノキサリン、ペルヒドロキノキサリン、ジヒドロキナゾリン、テトラヒドロキナゾリン、ペルヒドロキナゾリン、ジヒドロシンノリン、テトラヒドロシンノリン、ペルヒドロシンノリン、ジヒドロベンゾオキサゾール、ペルヒドロベンゾオキサゾール、ジヒドロベンゾチアゾール、ペルヒドロベンゾチアゾール、ジヒドロベンゾイミダゾール、ペルヒドロベンゾイミダゾール、ジヒドロベンゾオキサジン、ジオキサインダン、ベンゾジオキサン、キヌクリジン、ピロール、イミダゾール、ピラゾール、ピリジン、ピラジン、ピリミジン、ピリダジン、アゼピン、ジアゼピン、フラン、ピラン、オキセピン、オキサゼピン、チオフェン、チアイン(チオピラン)、チエピン、オキサゾール、イソオキサゾール、チアゾール、イソチアゾール、オキサジアゾール、オキサジン、オキサジアジン、オキサアゼピン、オキサジアゼピン、チアジアゾール、チアジン、チアジアジン、チアゼピン、チアジアゼピン、インドール、イソインドール、ベンゾフラン、イソベンゾフラン、ベンゾチオフェン、イソベンゾチオフェン、インダゾール、キノリン、イソキノリン、フタラジン、ナフチリジン、キノキサリン、キナゾリン、シンノリン、ベンゾオキサゾール、ベンゾチアゾール、ベンゾイミダゾール、オキサテトラヒドロフラン等が挙げられる。
一般式(I)中、R4-1とR17、R4-1とR21、R4-1とR23、R4-2とR16、R4-2とR17、R4-2とR21、R4-2とR23、LとR16、LとR17、LとR21およびLとR23が結合している窒素原子と一緒になって表わすヘテロ環基とは、1個の窒素原子を必ず含み、さらに1個の窒素原子、1個の酸素原子および/または1個の硫黄原子を含んでもよい不飽和、一部または全部飽和の5〜15員の単環または二環式複素環基を表わす。例えば、1個の窒素原子を必ず含み、さらに1個の窒素原子、1〜2個の酸素原子および/または1個の硫黄原子を含んでもよい一部または全部飽和の5〜15員の単環または二環式複素環基としては、ピロリン、ピロリジン、イミダゾリン、イミダゾリジン、ピラゾリン、ピラゾリジン、ピペリジン、ピペラジン、テトラヒドロピリミジン、ヘキサヒドロピリミジン、テトラヒドロピリダジン、ヘキサヒドロピリダジン、ヘキサヒドロアゼピン、テトラヒドロオキサゾール、テトラヒドロイソオキサゾール、テトラヒドロチアゾール、テトラヒドロイソチアゾール、モルホリン、チオモルホリン、インドリン、イソインドリン、ジヒドロインダゾール、ペルヒドロインダゾール、ジヒドロキノリン、テトラヒドロキノリン、ペルヒドロキノリン、ジヒドロイソキノリン、テトラヒドロイソキノリン、ペルヒドロイソキノリン、ジヒドロフタラジン、テトラヒドロフタラジン、ペルヒドロフタラジン、ジヒドロナフチリジン、テトラヒドロナフチリジン、ペルヒドロナフチリジン、ジヒドロキノキサリン、テトラヒドロキノキサリン、ペルヒドロキノキサリン、ジヒドロキナゾリン、テトラヒドロキナゾリン、ペルヒドロキナゾリン、ジヒドロシンノリン、テトラヒドロシンノリン、ペルヒドロシンノリン、ジヒドロベンゾオキサゾール、ペルヒドロベンゾオキサゾール、ジヒドロベンゾチアゾール、ペルヒドロベンゾチアゾール、ジヒドロベンゾイミダゾール、ペルヒドロベンゾイミダゾール、ピロール、イミダゾール、ピラゾール、インドール、イソインドール、インダゾール、ベンゾイミダゾール等が挙げられる。
1として好ましくは、C1〜8アルコキシ基、フェニル基、C3〜8シクロアルキル基、ヘテロ環基、またはフェニル基、C3〜8シクロアルキル基またはヘテロ環基で置換されたC1〜4アルキル基であり、より好ましくはヘテロ環基(ただし、前記したすべてのすべてのフェニル基、シクロアルキル基およびヘテロ環基は置換されていてもよい。)である。このようなヘテロ環基として、先述した定義(A)で定義した複素環基が挙げられるが、好ましくは1〜2個の窒素原子、および1〜2個の酸素原子または1個の硫黄原子を含む不飽和、一部または全部飽和の5〜15員の単環または二環式複素環基(例えば、ジヒドロオキサゾール、テトラヒドロオキサゾール、ジヒドロイソオキサゾール、テトラヒドロイソオキサゾール、ジヒドロチアゾール、テトラヒドロチアゾール(チアゾリジン)、ジヒドロイソチアゾール、テトライソチアゾール、モルホリン、チオモルホリン、ジヒドロベンゾオキサゾール、ペルヒドロベンゾオキサゾール、ジヒドロベンゾチアゾール、ペルヒドロベンゾチアゾール、ジヒドロベンゾオキサジン、オキサゼピン、オキサゾール、イソオキサゾール、チアゾール、イソチアゾール、オキサジアゾール、オキサジン、オキサジアジン、オキサアゼピン、オキサジアゼピン、チアジアゾール、チアジン、チアジアジン、チアゼピン、チアジアゼピン、ベンゾオキサゾール、ベンゾチアゾール等)であり、より好ましくは、1個の窒素原子、および1個の酸素原子または1個の硫黄原子を含む不飽和、一部または全部飽和の5〜7員の単環式複素環基(例えば、ジヒドロオキサゾール、テトラヒドロオキサゾール、ジヒドロイソオキサゾール、テトラヒドロイソオキサゾール、ジヒドロチアゾール、テトラヒドロチアゾール(チアゾリジン)、ジヒドロイソチアゾール、テトライソチアゾール、モルホリン、チオモルホリン、オキサゼピン、オキサゾール、イソオキサゾール、チアゾール、イソチアゾール、オキサジン、オキサアゼピン、チアジン、チアゼピン等)であり、最も好ましくはテトラヒドロチアゾール(チアゾリジン)である。
Aとして好ましくは、単結合または−CO−基であり、より好ましくは−CO−基である。
Dとしていずれの基も好ましいが、より好ましくは、C1〜4アルキレン基であり、最も好ましくはメチレン基である。
2としていずれの基も好ましいが、より好ましくは、水素原子または1個のフェニル基で置換されたメチル基であり、最も好ましくは水素原子である。
Eとして好ましくは、−COO−基、−O−基、−S−基、−SO−基、または−SO2−基であり、より好ましくは−O−基または−S−基であり、最も好ましくは−S−基である。
3基として好ましくは炭素環基または炭素環基で置換されたC1〜4アルキル基(ただし、前記したすべての炭素環基は置換されてもよい。)であり、より好ましくは、シクロプロパン、シクロブタン、シクロペンタン、シクロヘキサン、シクロヘプタン、シクロオクタン、シクロノナン、シクロデカンで表わされるC3〜10シクロアルキル基またはC3〜10シクロアルキル基で置換されたC1〜4アルキル基(ただし、前記したすべてのシクロアルキル基は置換されてもよい。)である。さらに、好ましくはシクロペンチルまたはシクロヘキシル基、またはシクロペンチルまたはシクロヘキシル基で置換されたメチル基であり、最も好ましくはシクロヘキシル基で置換されたメチル基である。
Jとして好ましくは、−NR16−基(基中、R16は前記と同じ意味を表わす。)または−NR22−(C1〜4アルキレン)−NR23−基(基中、R22およびR23は前記と同じ意味を表わす。)であり、より好ましくは−NR16−基である。
4として好ましくは、R4-3で表わされる基(−L−M基)である。
上記の場合、Lとしてはいずれの基も好ましいが、より好ましくは、1〜3個の置換基で置換されてもよいヘテロ環基である。このようなヘテロ環基としては先述した定義(A)で定義した複素環基が挙げられるが、好ましくは1〜2個の窒素原子を含む不飽和、一部または全部飽和の5〜15員の単環または二環式複素環基(例えば、ピロリン、ピロリジン、イミダゾリン、イミダゾリジン、ピラゾリン、ピラゾリジン、ピペリジン、ピペラジン、テトラヒドロピリミジン、ヘキサヒドロピリミジン、テトラヒドロピリダジン、ヘキサヒドロピリダジン、ヘキサヒドロアゼピン、インドリン、イソインドリン、ジヒドロインダゾール、ペルヒドロインダゾール、ジヒドロキノリン、テトラヒドロキノリン、ペルヒドロキノリン、ジヒドロイソキノリン、テトラヒドロイソキノリン、ペルヒドロイソキノリン、ジヒドロフタラジン、テトラヒドロフタラジン、ペルヒドロフタラジン、ジヒドロナフチリジン、テトラヒドロナフチリジン、ペルヒドロナフチリジン、ジヒドロキノキサリン、テトラヒドロキノキサリン、ペルヒドロキノキサリン、ジヒドロキナゾリン、テトラヒドロキナゾリン、ペルヒドロキナゾリン、ジヒドロシンノリン、テトラヒドロシンノリン、ペルヒドロシンノリン、ジヒドロベンゾイミダゾール、ペルヒドロベンゾイミダゾール、キヌクリジン、ピロール、イミダゾール、ピラゾール、ピリジン、ピラジン、ピリミジン、ピリダジン、アゼピン、ジアゼピン、インドール、イソインドール、インダゾール、キノリン、イソキノリン、フタラジン、ナフチリジン、キノキサリン、キナゾリン、シンノリン、ベンゾイミダゾール等)であり、より好ましくは、1〜2個の窒素原子を含む不飽和、一部または全部飽和の5〜7員の単環式複素環基(例えば、ピロリン、ピロリジン、イミダゾリン、イミダゾリジン、ピラゾリン、ピラゾリジン、ピペリジン、ピペラジン、テトラヒドロピリミジン、ヘキサヒドロピリミジン、テトラヒドロピリダジン、ヘキサヒドロピリダジン、ヘキサヒドロアゼピン、ピロール、イミダゾール、ピラゾール、ピリジン、ピラジン、ピリミジン、ピリダジン、アゼピン、ジアゼピン等)であり、最も好ましくは、ピペリジンである。
また、Mとしてはいずれの基も好ましいが、より好ましくは、1〜3個の置換基で置換されてもよい炭素環基およびヘテロ環基からなる群から選択される1〜2個の基で置換されたC1〜4アルキル基である。さらに好ましくは、1〜3個の置換基で置換されてもよいフェニル基およびC3〜10のシクロアルキル基からなる群から選択される1〜2個の基で置換されたC1〜4アルキル基あり、最も好ましくは、1個のフェニル基で置換されたメチル基である。
1中の各種の環は、無置換、置換基を有する場合のいずれも好ましいが、より好ましくは無置換であるか、C1〜4アルキル基、ハロゲン原子、C1〜4アルコキシカルボニル基で置換された環であり、最も好ましくはC1〜4アルコキシカルボニル基で置換された環である。
4中の各種の環の置換基、またはJとR4が一緒になってヘテロ環を表わす時にそのへテロ環が有する置換基としては、いずれの置換基も好ましい(無置換の環が含まれる場合には、無置換の環も好ましい。)。
4のうち、R4-2基中のすべての炭素環基およびヘテロ環基、およびR4-2とR16、R4-2とR17、R4-2とR21およびR4-2とR23が結合している窒素原子と一緒になって表わすヘテロ環基のうち、少なくとも1つの環が1個の水酸基で置換されており、さらに以下の(i)〜(xii)から選択される1〜2個の基で置換されてもよいヘテロ環基が好ましい:
(i)C1〜4アルキル基、
(ii)C1〜4アルコキシ基、
(iii)フェニル基、
(iv)フェノキシ基、
(v)ベンジルオキシ基、
(vi)−SR35基(基中、R35は水素原子、またはC1〜4アルキル基を表わす。)、
(vii)C2〜5アシル基、
(viii)ハロゲン原子、
(ix)C1〜4アルコキシカルボニル基、
(x)ニトロ基、
(xi)−NR3637基(基中、R36およびR37はそれぞれ独立して、水素原子、C1〜4アルキル基、またはC1〜4アルコキシカルボニル基を表わすか、またはR36とR37は結合している窒素原子と一緒になって、別に1個の窒素原子または1個の酸素原子を含んでもよい5〜7員の飽和ヘテロ環を表わす。)、
(xii)水酸基。
また、R4のうち、LおよびM基中の炭素環基およびヘテロ環基、およびLとR16、LとR17、LとR21およびLとR23が結合している窒素原子と一緒になって表わすヘテロ環基の置換基としては、以下の(i)〜(v)および(vii)〜(xiv)から選択される基が好ましい。
(i)C1〜4アルキル基、
(ii)C2〜4アルケニル基、
(iii)水酸基、
(iv)C1〜4アルコキシ基、
(v)−(C1〜4アルキレン)−OH基、
(vii)ハロゲン原子、
(viii)NR4041基(基中、R40およびR41はそれぞれ独立して、水素原子、C1〜4アルキル基、またはC1〜4アルコキシカルボニル基を表わすか、またはR40とR41は結合している窒素原子と一緒になって、別に1個の窒素原子または1個の酸素原子を含んでもよい5〜7員の飽和ヘテロ環を表わす。)、
(ix)SR42基(基中、R42は水素原子またはC1〜4アルキル基を表わす。)、
(x)ニトロ基、
(xi)トリフルオロメチル基、
(xii)C1〜4アルコキシカルボニル基、
(xiii)オキソ基
(xiv)C2〜5アシル基。
[塩]
本発明においてはすべての非毒性塩を包含する。
例えば、一般式(I)で示される本発明化合物は、公知の方法で相当する塩に変換される。塩は、毒性のない、水溶性のものが好ましい。適当な塩としては、アルカリ金属(カリウム、ナトリウム等)の塩、アルカリ土類金属(カルシウム、マグネシウム等)の塩、アンモニウム塩、薬学的に許容される有機アミン(テトラメチルアンモニウム、トリエチルアミン、メチルアミン、ジメチルアミン、シクロペンチルアミン、ジシクロヘキシルアミン、ベンジルアミン、フェネチルアミン、ピペリジン、モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリス(ヒドロキシメチル)アミン、リジン、アルギニン、N−メチル−D−グルカミン等)の塩が挙げられる。
一般式(I)で示される本発明化合物は、公知の方法で相当する酸付加塩に変換される。酸付加塩は毒性のない、水溶性のものが好ましい。適当な酸付加塩としては、塩酸塩、臭化水素酸塩、硫酸塩、リン酸塩、硝酸塩のような無機酸塩、または酢酸塩、トリフルオロ酢酸塩、乳酸塩、酒石酸塩、シュウ酸塩、フマル酸塩、マレイン酸塩、クエン酸塩、安息香酸塩、メタンスルホン酸塩、エタンスルホン酸塩、ベンゼンスルホン酸塩、トルエンスルホン酸塩、イセチオン酸塩、グルクロン酸塩、グルコン酸塩のような有機酸塩が挙げられる。
また、一般式(I)で示される本発明化合物またはその塩は、公知の方法により、水和物に変換することもできる。
一般式(I)で示される化合物のうち、好ましい化合物としては、
一般式(Ia)
Figure 0004214524
(式中、すべての記号は前記と同じ意味を表わす。)で示される化合物、
一般式(Ib)
Figure 0004214524
(式中、すべての記号は前記と同じ意味を表わす。)で示される化合物、
一般式(Ic)
Figure 0004214524
(式中、すべての記号は前記と同じ意味を表わす。)で示される化合物、
一般式(Id)
Figure 0004214524
(式中、すべての記号は前記と同じ意味を表わす。)で示される化合物、
一般式(Ie)
Figure 0004214524
(式中、すべての記号は前記と同じ意味を表わす。)で示される化合物、
一般式(If)
Figure 0004214524
(式中、すべての記号は前記と同じ意味を表わす。)で示される化合物、
一般式(Ig)
Figure 0004214524
(式中、すべての記号は前記と同じ意味を表わす。)で示される化合物、
一般式(Ih)
Figure 0004214524
(式中、すべての記号は前記と同じ意味を表わす。)で示される化合物、それらの非毒性塩またはそれらの水和物が挙げられる。より好ましくは、一般式(Ia)または(Ib)(式中、すべての記号は前記と同じ意味を表わす。)で示される化合物、それらの非毒性塩またはそれらの水和物が挙げられる。
具体的な化合物としては、以下の表1から表40に記載した化合物、それらの非毒性塩およびそれらの水和物、および実施例に記載した化合物が挙げられる。なお、以下に示す具体的な化合物は、不斉炭素の存在によって生じる異性体、すなわち、R体、S体、およびRS体も含むものとする。また、以下の各表中、Meはメチル基を表わし、Bocはt−ブトキシカルボニル基を表わし、i−Buはイソブチル基を表わし、Acはアセチル基を表わす。
Figure 0004214524
Figure 0004214524
Figure 0004214524
Figure 0004214524
Figure 0004214524
Figure 0004214524
Figure 0004214524
Figure 0004214524
Figure 0004214524
Figure 0004214524
Figure 0004214524
Figure 0004214524
Figure 0004214524
Figure 0004214524
Figure 0004214524
Figure 0004214524
Figure 0004214524
Figure 0004214524
Figure 0004214524
Figure 0004214524
Figure 0004214524
Figure 0004214524
Figure 0004214524
Figure 0004214524
Figure 0004214524
Figure 0004214524
Figure 0004214524
Figure 0004214524
Figure 0004214524
Figure 0004214524
Figure 0004214524
Figure 0004214524
Figure 0004214524
Figure 0004214524
Figure 0004214524
Figure 0004214524
Figure 0004214524
Figure 0004214524
Figure 0004214524
Figure 0004214524
[本発明化合物の製造方法]
(a)一般式(I)で示される化合物のうち、Eが−COO−基、−OCO−基、−CONR8−基、−NR9CO−基、−O−基、−S−基、または−CO−基である化合物、すなわち一般式(I−A)
Figure 0004214524
(式中、R1-1はR1と同じ意味を表わすが、R1-1によって表わされる基に含まれるアミノ基は保護が必要な場合には保護されているものとし、R3-1はR3と同じ意味を表わすが、R3-1によって表わされる基に含まれるアミノ基は保護が必要な場合には保護されているものとし、R4-4はR4と同じ意味を表わすが、R4-4によって表わされる基に含まれる−COOH基、水酸基またはアミノ基は保護が必要な場合には保護されているものとし、J3はJと同じ意味を表わすが、J3によって表わされる基に含まれるアミノ基または水酸基は保護が必要な場合には保護されているものとし、E1は−COO−基、−OCO−基、−CONR8−基、−NR9CO−基、−O−基、−S−基、または−CO−基を表わし、その他の記号は前記と同じ意味を表わす。)で示される本発明化合物は、一般式(II)
Figure 0004214524
(式中、すべての記号は前記と同じ意味を表わす。)で示される化合物と、
一般式(III)
Figure 0004214524
(式中、J4は−OH基、−NHR16基、−NHR17基、−NR21−NHR20基、−NR23−(C1〜4アルキレン)−NHR22基、−O−(C1〜4アルキレン)−NHR24基、−S−(C1〜4アルキレン)−NHR25基またはNH基を有するヘテロ環基(このヘテロ環基は前記のR4-2とR16、LとR16、R4-1とR17、R4-2とR17、LとR17がそれぞれ結合している窒素原子と一緒になって表わすヘテロ環基と同じ意味を表わす。)を表わし(各基中すべての記号は前記と同じ意味を表わす。)、R4-4は前記と同じ意味を表わす。)
で示される化合物をアミド化またはエステル化反応に付すことにより、製造することができるか、または一般式(IV)
Figure 0004214524
(式中、E2は−COOH基、−NHR9基(基中、R9は前記と同じ意味を表わす。)、または−OH基を表わし、その他の記号は前記と同じ意味を表わす。)で示される化合物と、
一般式(V)
Figure 0004214524
(式中、E3は−OH基、−NHR8基(基中、R8は前記と同じ意味を表わす。)、または−COOH基を表わし、その他の記号は前記と同じ意味を表わす。)で示される化合物をアミド化またはエステル化反応に付すことにより製造することができる。
前記アミド化反応は公知であり、例えば
(1)酸ハライドを用いる方法、
(2)混合酸無水物を用いる方法、
(3)縮合剤を用いる方法等が挙げられる。
これらの方法を具体的に説明すると、
(1)酸ハライドを用いる方法は、例えば、カルボン酸を有機溶媒(クロロホルム、塩化メチレン、ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、酢酸エチル等)中または無溶媒で、酸ハライド(オキザリルクロリド、チオニルクロリド、クロロギ酸イソブチル等)と−20℃〜還流温度で反応させ、得られた酸ハライドを三級アミン(ピリジン、トリエチルアミン、ジメチルアニリン、ジメチルアミノピリジン、N−メチルモルホリン等)の存在下、アミンと有機溶媒(クロロホルム、塩化メチレン、ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン等)中、0〜40℃で反応させることにより行なわれる。
(2)混合酸無水物を用いる方法は、例えば、カルボン酸を有機溶媒(クロロホルム、塩化メチレン、ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン等)中または無溶媒で、三級アミン(ピリジン、トリエチルアミン、ジメチルアニリン、ジメチルアミノピリジン、N−メチルモルホリン等)の存在下、酸ハライド(ピバロイルクロリド、トシルクロリド、メシルクロリド、クロロギ酸エチル、クロロギ酸イソブチル等)と、−20〜40℃で反応させ、得られた混合酸無水物を有機溶媒(クロロホルム、塩化メチレン、ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン等)中、相当するアミンと0〜40℃で反応させることにより行なわれる。
(3)縮合剤(1,3−ジシクロヘキシルカルボジイミド(DCC)、1−エチル−3−[3−(ジメチルアミノ)プロピル]カルボジイミド(EDC)、2−クロロ−1−メチルピリジニウムヨウ素、1,1′−カルボニルジイミダゾール(CDI)等)を混合して用いる方法は、例えば、カルボン酸とアミンを、有機溶媒(クロロホルム、塩化メチレン、ジメチルホルムアミド、ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン等)中、または無溶媒で三級アミン(ピリジン、トリエチルアミン、ジメチルアニリン、ジメチルアミノピリジン等)を用いるか、または用いないで、縮合剤を用い、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール(HoBt)を用いるか用いないで、0〜40℃で反応させることにより行なわれる。
これら(1)、(2)および(3)の反応は、いずれも不活性ガス(アルゴン、窒素等)雰囲気下、無水条件で行なうことが望ましい。
また、エステル化反応も上記アミド化反応と同様の方法により、行なうことができる。
また、一般式(I−A)で示される化合物のうち、E1が−S−基で示される化合物、すなわち一般式(I−A−1)
Figure 0004214524
(式中、すべての記号は前記と同じ意味を表わす。)で示される化合物は、一般式(VI)
Figure 0004214524
(式中、すべての記号は前記と同じ意味を表わす。)で示される化合物と、
一般式(VII)
Figure 0004214524
(式中、Xはハロゲン原子を表わし、その他の記号は前記と同じ意味を表わす。)で示される化合物を反応させることにより、製造することもできる。
一般式(VI)で示される化合物と一般式(VII)で示される化合物の反応は公知であり、例えば、有機溶媒(ジメチルホルムアミド、アセトン等)中、塩基(炭酸カリウム等)存在下、0〜40℃で反応させることにより行なわれる。
(b)一般式(I)で示される化合物のうち、Eが−SO−基、−SO2−基である化合物、すなわち一般式(I−B)
Figure 0004214524
(式中、E4は−SO−基、または−SO2−基を表わし、その他の記号は前記と同じ意味を表わす。)で示される化合物は、前記一般式(I−A)で示される化合物のうち、E1が−S−基である化合物を酸化反応に付すことにより、製造することができる。
前記酸化反応は公知であり、スルフィド基をスルホキシド基に酸化する場合には、例えば、有機溶媒(塩化メチレン、クロロホルム、ベンゼン、ヘキサン、t−ブチルアルコール等)中、1当量の酸化剤(過酸化水素、過ヨウ素酸ナトリウム、亜硝酸アシル、過ホウ素酸ナトリウム、過酸(m−クロロ過安息香酸、過酢酸等)等)の存在下、数分間、−78〜0℃の温度で反応させることにより行なわれる。
また、スルフィド基をスルホン基に酸化する場合には、例えば、有機溶媒(塩化メチレン、クロロホルム、ベンゼン、ヘキサン、t−ブチルアルコール等)中で、過剰の酸化剤(過酸化水素、過ヨウ素酸ナトリウム、過マンガン酸カリウム、過ホウ素酸ナトリウム、過硫酸水素カリウム、過酸(m−クロロ過安息香酸、過酢酸等)等)の存在下、数時間、−78〜40℃の温度で反応させることにより行なわれる。
(c)一般式(I)で示される化合物のうち、Eが−NR10−基である化合物、すなわち一般式(I−C)
Figure 0004214524
(式中、すべての記号は前記と同じ意味を表わす。)で示される化合物は、
一般式(VIII)
Figure 0004214524
(式中、すべての記号は前記と同じ意味を表わす。)で示される化合物と、
一般式(IX)
Figure 0004214524
(式中、すべての記号は前記と同じ意味を表わす。)で示される化合物を反応させることにより製造することができる。
一般式(VIII)で示される化合物と一般式(IX)で示される化合物との反応は公知であり、例えば、一般式(VIII)で示される化合物を有機溶媒(メタノール、エタノール等)中、還元剤(水素化シアノホウ素ナトリウム、水素化ホウ素ナトリウム等)、または必要に応じてpH調節剤(酢酸等)を用いて、反応温度0℃〜40℃で一般式(IX)で示される化合物と反応させることにより行なうことができる。
(d)一般式(I)で示される化合物のうち、Eが−SO2NR11−基である化合物、すなわち一般式(I−D)
Figure 0004214524
(式中、すべての記号は前記と同じ意味を表わす。)で示される化合物は、
一般式(X)
Figure 0004214524
(式中、すべての記号は前記と同じ意味を表わす。)で示される化合物と、
一般式(XI)
Figure 0004214524
(式中、すべての記号は前記と同じ意味を表わす。)で示される化合物を反応させることにより製造することができる。
一般式(X)で示される化合物と一般式(XI)で示される化合物との反応は公知であり、例えば、一般式(X)で示される化合物を有機溶媒(クロロホルム、塩化メチレン、ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン等)中、塩基(トリフェニルホスフィン等)および酸ハライド(オキザリルクロリド、チオニルクロリド等)と−20℃〜還流温度で反応させ、ついで、三級アミン(ピリジン、トリエチルアミン、ジメチルアニリン、ジメチルアミノピリジン等)の存在下、一般式(XI)で示される化合物と有機溶媒(クロロホルム、塩化メチレン、ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン等)中、0〜40℃で反応させることにより行なわれる。
(e)一般式(I)で示される化合物のうち、Eが−NR12SO2−基である化合物、すなわち一般式(I−E)
Figure 0004214524
(式中、すべての記号は前記と同じ意味を表わす。)で示される化合物は、
一般式(XII)
Figure 0004214524
(式中、すべての記号は前記と同じ意味を表わす。)で示される化合物と、
一般式(XIII)
Figure 0004214524
(式中、Xはハロゲン原子を表わし、その他の記号は前記と同じ意味を表わす。)で示される化合物を反応させることにより、製造することができる。
一般式(XII)で示される化合物と一般式(XIII)で示される化合物の反応は、例えば、一般式(XII)で示される化合物を有機溶媒(クロロホルム、塩化メチレン、ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン等)中、三級アミン(ピリジン、トリエチルアミン、ジメチルアニリン、ジメチルアミノピリジン等)の存在下、反応温度0℃〜40℃で、一般式(XIII)で示される化合物と反応させることにより、行なうことができる。
(f)一般式(I)で示される化合物のうち、Aが−CO−基、または
−SO2−基である化合物、すなわち一般式(I−F)
Figure 0004214524
(式中、A1は−CO−基または−SO2−基を表わし、その他の記号は前記と同じ意味を表わす。)で示される化合物は、一般式(XIV)
Figure 0004214524
(式中、すべての記号は前記と同じ意味を表わす。)で示される化合物と、一般式(XV)
Figure 0004214524
(式中、A2は−COOH基または−SO3H基を表わし、その他の記号は前記と同じ意味を表わす。)で示される化合物をアミド化反応またはスルホンアミド化反応に付すことにより、製造することができる。
アミド化反応およびスルホンアミド化反応は前記と同様の方法で行なうことができる。
(g)一般式(I)で示される化合物のうち、Aが単結合を表わし、R1がフェニル基、C3〜8シクロアルキル基、またはヘテロ環基で置換されたC1〜4アルキル基を表わす化合物、すなわち一般式(I−G)
Figure 0004214524
(式中、R1-2はフェニル基、C3〜8シクロアルキル基、またはヘテロ環基で置換されたC1〜4アルキル基(各環の置換基として、アミノ基が存在するとき、保護が必要な場合には保護されているものとする)を表わし、その他の記号は前記と同じ意味を表わす。)で示される化合物は、一般式(XIV)
Figure 0004214524
(式中、すべての記号は前記と同じ意味を表わす。)で示される化合物と、一般式(XVI)
Figure 0004214524
(式中、R1-3はフェニル基、C3〜8シクロアルキル基、ヘテロ環基、またはフェニル基、C3〜8シクロアルキル基、またはヘテロ環基で置換されたC1〜3アルキル基(各環の置換基として、アミノ基が存在するとき、保護が必要な場合には保護されているものとする)を表わす。)を反応させることにより、製造することができる。
この反応は、前記の一般式(VIII)で示される化合物と一般式(IX)で示される化合物の反応と同様の方法で行なうことができる。
(h)一般式(I)で示される化合物のうち、R1が少なくとも1個の窒素原子を含むヘテロ環基または少なくとも1個の窒素原子を含むヘテロ環基で置換されたC1〜4アルキル基を表わし、かつ当該ヘテロ環の置換基がC2〜5アシル基またはC1〜4アルコキシカルボニル基である化合物、すなわち一般式(I−H)
Figure 0004214524
(式中、R43は単結合またはC1〜4アルキレン基を表わし、R44はC1〜4アルコキシカルボニル基またはC2〜5アシル基を表わし、R45はC1〜4アルキル基、C1〜4アルコキシ基、フェニル基、フェノキシ基、ベンジルオキシ基、−SR5基、ハロゲン原子、ニトロ基または−NR67基を表わし、nは0〜2を表わし、
Figure 0004214524
はR1基中のヘテロ環基と同じ意味を表わすが、少なくとも1個の窒素原子を含むヘテロ環基を意味する。また、R45で示される置換基にアミノ基が存在するとき、保護が必要な場合には保護されているものとする。その他の記号は前記と同じ意味を表わす。)で示される化合物は、一般式(XVII)
Figure 0004214524
(式中、すべての記号は前記と同じ意味を表わす。)で示される化合物と、一般式(XVIII)
Figure 0004214524
(式中、R44は前記と同じ意味を表わす。)で示される化合物をアミド化反応に付すことにより、製造することができる。
アミド化反応は前記と同様の方法で行なうことができる。
(i)一般式(I)で示される化合物のうち、一般式(I−I)
Figure 0004214524
(式中、R1-4、R3-2、R4-5、J4はそれぞれR1、R3、R4、Jと同じ意味を表わすが、それらのうち少なくとも1個の基が−COOH基、水酸基またはアミノ基を含有する基を表わし、その他の記号は前記と同じ意味を表わす。)で示される化合物は、前記一般式(I−A)、一般式(I−A−1)、一般式(I−B)、一般式(I−C)、一般式(I−D)、一般式(I−E)、一般式(I−F)、一般式(I−G)または一般式(I−H)で示される化合物を、アルカリ加水分解における脱保護反応、酸条件下における脱保護反応および/または加水素分解反応に付すことにより製造することができる。
アルカリ加水分解反応は公知であり、例えば、有機溶媒(メタノール、テトラヒドロフラン、ジオキサン等)中、アルカリ金属の水酸化物(水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化リチウム等)、アルカリ土類金属の水酸化物(水酸化カルシウム等)または炭酸塩(炭酸ナトリウム、炭酸カリウム等)あるいはその水溶液もしくはこれらの混合物を用いて0〜40℃の温度で行なわれる。
酸性条件下での脱保護反応は公知であり、例えば有機溶媒(塩化メチレン、クロロホルム、ジオキサン、酢酸エチル、アニソール等)中または無溶媒で、有機酸(トリフルオロ酢酸、メタンスルホン酸、ヨウ化トリメチルシリル等)、または無機酸(塩酸等)もしくはこれらの混合物(臭化水素酢酸等)中、0〜90℃の温度で行なわれる。
加水素分解反応は公知であり、例えば、有機溶媒(テトラヒドロフラン、ジオキサン、ジエチルエーテル、酢酸エチル、メタノール、エタノール等)中、水素雰囲気下、触媒(パラジウム炭素、パラジウム、水酸化パラジウム、酢酸パラジウム、パラジウム黒、白金黒、ニッケル、ラネーニッケル等)を用いて、常圧または加圧下、0〜80℃で反応させることにより行なわれる。
当業者には容易に理解できることであるが、カルボキシル基、水酸基の保護基としてはt−ブチル基、ベンジル基等が挙げられるが、それ以外にも容易にかつ選択的に脱離できる基であれば特に限定されない。例えばT. W. Greene, Protective Groups in Organic Synthesis, Wiley, New York, 1991に記載されたものが用いられる。アミノ基の保護基としては、ベンジルオキシカルボニル基、t−ブトキシカルボニル基が挙げられるが、それ以外にも容易にかつ選択的に脱離できる基であれば特に限定されない。またこれらの保護基を使い分けることにより、目的とする本発明化合物が容易に製造される。
一般式(II)、一般式(III)、一般式(IV)、一般式(V)、一般式(VI)、一般式(VII)、一般式(VIII)、一般式(IX)、一般式(X)、一般式(XI)、一般式(XII)、一般式(XIII)、一般式(XIV)、一般式(XV)、一般式(XVI)、一般式(XVII)、一般式(XVIII)で示される化合物は、それ自体公知であるか、または公知の方法、または実施例に記載した方法により製造することができるが、特にこれらに限定されるものではない。
例えば、一般式(X)で示される化合物は、Liebigs Ann. Chem, 776-783, 1979記載の方法により、製造することができる。
例えば、一般式(XII)で示される化合物は、J. Org. Chem., Vol. 44, No. 10, 1979記載の方法により、製造することができる。
例えば、一般式(XIV)で示される化合物のうち、Eが−O−基、−S−基、−SO−基、−SO2−基である化合物、すなわち一般式(XIV’)で示される化合物、および一般式(XVII)で示される化合物のうち、Eが−O−基、−S−基、−SO−基、−SO2−基である化合物、すなわち一般式(XVII’)で示される化合物は以下の反応工程式1および反応工程式2によって示される方法により、製造することができる。
また、一般式(II)で示される化合物のうち、一般式(II’)
Figure 0004214524
(式中、すべての記号は前記と同じ意味を表わす。)
で示される化合物は以下の反応工程式3によって示される方法によっても製造することができる。
Figure 0004214524
Figure 0004214524
Figure 0004214524
(各反応工程式中、E5は−O−基、−S−基、−SO−基、またはSO2−基を表わし、Bocはt−ブトキシカルボニル基を表わし、(Boc)2Oはジ−t−ブチルジカーボネートを表わし、R46は単結合またはC1〜3アルキレン基を表わし、R47は水酸基または2,5−ジオキソピロリジン−1−イルオキシ基を表わし、その他の記号は前記と同じ意味を表わす。)
前記反応工程式中の反応は公知の方法により行なわれる。前記反応工程式において、出発物質として用いる化合物はそれ自体公知であるか、あるいは公知の方法により容易に製造することができる。
また、本発明における他の出発物質および各試薬は、それ自体公知であるか、または公知の方法により製造することができる。
本明細書中の各反応において、反応生成物は通常の精製手段、例えば、常圧下または減圧下における蒸留、シリカゲルまたはケイ酸マグネシウムを用いた高速液体クロマトグラフィー、薄層クロマトグラフィー、あるいはカラムクロマトグラフィーまたは洗浄、再結晶等の方法により精製することができる。精製は各反応ごとに行なってもよいし、いくつかの反応終了後に行なってもよい。
[本発明化合物の薬理活性]
一般式(I)で示される本発明化合物がN型カルシウムチャネル阻害活性を有することは、以下の実験によって証明された。
N型カルシウムチャネル阻害活性:
FEBS Lett., (1988) 235, 178-182に記載の方法に準じて細胞を分化誘導し、蛍光試薬Fura−2・AM(最終濃度10μM)を37℃で30分間負荷した後、25mM HEPESを含むクレブス緩衝液で置換し、細胞懸濁液とした。細胞懸濁液とニフェジピンおよび本発明化合物を含む溶液あるいは本発明化合物を含まない溶液を5分間インキュベーションした。ついで塩化カリウム溶液(最終濃度80mM)を加えて細胞を脱分極させた後、励起波長
340および380nmのUVを交互に照射した際の蛍光波長500nmの強度を、細胞内カルシウム測定装置(日本分光、CAF-110)を用いて測定した。細胞内へのカルシウム流入に対する本発明化合物(最終濃度3μM)の阻害効果はピーク時の蛍光強度比変化量(△R)から次式により算出した。
Figure 0004214524
結果を表41に示す。
Figure 0004214524
また、Pflugers Archives, (1981) 391, 85-100に記載されているパッチクランプ法を用いて、本発明化合物を測定した結果、本発明化合物は10μMの濃度で、N型カルシウムチャネルを通過するバリウムイオンの移動(カルシウム電流)を明らかに阻害した。なお、測定に用いた細胞はFEBS Lett., (1988) 235, 178-182に準じて培養した。
[毒性]
本発明化合物の毒性は非常に低いものであり、医薬として使用するために十分安全であると考えられる。
[医薬品への適用] 一般式(I)で示される本発明化合物は、N型カルシウムチャネルを阻害することで、脳梗塞、一過性脳虚血発作、心臓手術後の脳脊髄障害、脊髄血管障害、ストレス性高血圧、神経症、てんかん、喘息、頻尿等の予防および/または治療薬、または鎮痛剤として有用である。
一般式(I)で示される本発明化合物、その非毒性の塩、酸付加塩、またはその水和物を上記の目的で用いるには、通常、全身的または局所的に、経口または非経口の形で投与される。
投与量は、年齢、体重、症状、治療効果、投与方法、処理時間等により異なるが、通常、成人一人あたり、1回につき、1mgから1000 mgの範囲で、1日1回から数回経口投与されるか、または成人一人あたり、1回につき、0.1mgから100mgの範囲で、1日1回から数回非経口投与(好ましくは、静脈内投与)されるか、または1日1時間から24時間の範囲で静脈内に持続投与される。
もちろん前記したように、投与量は、種々の条件によって変動するので、上記投与量より少ない量で十分な場合もあるし、また範囲を越えて必要な場合もある。
本発明化合物を投与する際には、経口投与のための内服用固形剤、内服用液剤および、非経口投与のための注射剤、外用剤、坐剤等として用いられる。
経口投与のための内服用固形剤には、錠剤、丸剤、カプセル剤、散剤、顆粒剤等が含まれる。カプセル剤には、ハードカプセルおよびソフトカプセルが含まれる。
このような内服用固形剤においては、ひとつまたはそれ以上の活性物質はそのままか、または賦形剤(ラクトース、マンニトール、グルコース、微結晶セルロース、デンプン等)、結合剤(ヒドロキシプロピルセルロース、ポリビニルピロリドン、メタケイ酸アルミン酸マグネシウム等)、崩壊剤(繊維素グリコール酸カルシウム等)、滑沢剤(ステアリン酸マグネシウム等)、安定剤、溶解補助剤(グルタミン酸、アスパラギン酸等)等と混合され、常法に従って製剤化して用いられる。また、必要によりコーティング剤(白糖、ゼラチン、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロースフタレート等)で被覆していてもよいし、また2以上の層で被覆していてもよい。さらにゼラチンのような吸収されうる物質のカプセルも包含される。
経口投与のための内服用液剤は、薬剤的に許容される水剤、懸濁剤・乳剤、シロップ剤、エリキシル剤等を含む。このような液剤においては、ひとつまたはそれ以上の活性物質が、一般的に用いられる希釈剤(精製水、エタノールまたはそれらの混液等)に溶解、懸濁または乳化される。さらにこの液剤は、湿潤剤、懸濁化剤、乳化剤、甘味剤、風味剤、芳香剤、保存剤、緩衝剤等を含有していてもよい。
非経口投与のための注射剤としては、溶液、懸濁液、乳濁液および用時溶剤に溶解または懸濁して用いる固形の注射剤を包含する。注射剤は、ひとつまたはそれ以上の活性物質を溶剤に溶解、懸濁または乳化させて用いられる。溶剤として、例えば注射用蒸留水、生理食塩水、植物油、プロピレングリコール、ポリエチレングリコール、エタノールのようなアルコール類等およびそれらの組み合わせが用いられる。さらにこの注射剤は、安定剤、溶解補助剤(グルタミン酸、アスパラギン酸、ポリソルベート80(登録商標)等)、懸濁化剤、乳化剤、無痛化剤、緩衝剤、保存剤等を含んでいてもよい。これらは最終工程において滅菌するか無菌操作法によって製造、調製される。また無菌の固形剤、例えば凍結乾燥品を製造し、その使用前に無菌化または無菌の注射用蒸留水または他の溶剤に溶解して使用することもできる。
非経口投与のためのその他の製剤としては、ひとつまたはそれ以上の活性物質を含み、常法により処方される外用液剤、軟膏剤、塗布剤、吸入剤、スプレー剤、坐剤および膣内投与のためのペッサリー等が含まれる。
スプレー剤は、一般的に用いられる希釈剤以外に亜硫酸水素ナトリウムのような安定剤と等張性を与えるような緩衝剤、例えば塩化ナトリウム、クエン酸ナトリウムあるいはクエン酸のような等張剤を含有していてもよい。スプレー剤の製造方法は、例えば米国特許第2,868,691号および同第3,095,355号に詳しく記載されている。
以下、参考例および実施例によって本発明を詳述するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
クロマトグラフィーによる分離の箇所およびTLCに示されているカッコ内の溶媒は、使用した溶出溶媒または展開溶媒を示し、割合は体積比を表わす。
NMRの箇所に示されているカッコ内の溶媒は、測定に使用した溶媒を示している。
参考例1
(2R)−2−t−ブトキシカルボニルアミノ−3−シクロヘキシルメチルチオプロパン酸
Figure 0004214524
L−システイン(133mg)のエタノール(10ml)溶液に2N−水酸化ナトリウム水溶液(1.1ml)、(ブロモメチル)シクロヘキサン(0.17ml)を加え、室温で2.5時間撹拌した。反応混合溶液に2N−水酸化ナトリウム水溶液(0.6ml)、ジ−t−ブチルジカーボネート(0.28ml)を加え、1時間撹拌した。エタノールを留去後、1N−塩酸を加えて酸性にし、酢酸エチルで抽出した。抽出液を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、濃縮した。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム:メタノール=19:1)で精製し、下記物性値を有する標題化合物(135mg)を得た。
TLC:Rf 0.21(酢酸エチル:酢酸:水=9:1:1);
NMR(CDCl3):δ 4.42-4.28 (1H, m), 3.01 (1H, dd, J=14.2, 5.2Hz), 2.92 (1H, dd, J=14.2, 3.4Hz), 2.45 (2H, d, J=7.0Hz), 1.91-0.81 (20H, m)。
参考例2
(2S)−2−t−ブトキシカルボニルアミノ−3−シクロヘキシルメトキシプロパン酸
Figure 0004214524
(2S)−3−ヒドロキシ−2−t−ブトキシカルボニルアミノプロパン酸(10.11g)のジメチルホルムアミド(200ml、以下DMFと略す)溶液に氷冷下、水素化ナトリウム(60%,3.95g)を加え、0℃で30分間撹拌した。反応混合溶液に氷冷下で、(ブロモメチル)シクロヘキサン(9.0ml)を滴下し、ヨウ化テトラ−n−ブチルアンモニウム(910mg)を加え、室温で23時間撹拌した。さらに、反応混合溶液に(ブロモメチル)シクロヘキサン(2.1ml)を滴下後、4時間撹拌し、再度(ブロモメチル)シクロヘキサン(2.1ml)を滴下後、室温で25時間撹拌した。反応混合溶液を濃縮後、残留物を1N−塩酸で希釈し、酢酸エチルで抽出した。抽出液を水、飽和食塩水で順次洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、濃縮した。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム:メタノール=97:3)で精製し、下記物性値を有する標題化合物(2.52g)を得た。
TLC:Rf 0.21(クロロホルム:メタノール=9:1);
NMR(CDCl3):δ 5.59-5.40 (1H, m), 4.46-4.27 (1H, m), 3.89-3.76 (1H, m), 3.64 (1H, dd, J=9.4, 4.6Hz), 3.27 (2H, d, J=6.2Hz), 1.79-0.79 (20H, m)。
実施例1
(2R)−N−(1−ベンジルピペリジン−4−イル)−2−t−ブトキシカルボニルアミノ−3−シクロヘキシルメチルチオプロパンアミド
Figure 0004214524
参考例1で製造した化合物(726mg)および4−アミノ−1−ベンジルピペリジン(0.47ml)の塩化メチレン(12ml)溶液に、氷冷下、1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)−カルボジイミド・塩酸塩(527mg)および1−ヒドロキシベンゾトリアゾール(421mg)を順次加え、3時間撹拌した。反応混合溶液を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液、水および飽和食塩水で順次洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、濃縮した。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(メタノール:クロロホルム=3:97)で精製し、下記物性値を有する本発明化合物(1.05g)を得た。
TLC:Rf 0.62(メタノール:クロロホルム=1:9);
NMR(CDCl3):δ 7.34-7.22 (m, 5H), 6.31 (d, J=7.8Hz, 1H), 5.37 (d, J=6.0Hz, 1H), 4.17-4.11 (m, 1H), 3.86-3.74 (m, 1H), 3.49 (s, 2H), 2.94 (dd, J=13.5, 5.4Hz, 1H), 2.80-2.73 (m, 3H), 2.47 (dd, J=12.6, 6.9Hz, 1H), 2.43 (dd, J=12.6, 6.9Hz, 1H), 2.19-2.10 (m, 2H), 1.95-1.60 (m, 8H), 1.58-1.38 (m, 13H), 1.30-1.05 (m, 3H), 1.00-0.85 (m, 2H)。
実施例1(1)〜実施例1(30)
実施例1において、参考例1または参考例2で製造した化合物に、4−アミノ−1−ベンジルピペリジンまたはそれに相当するアミン誘導体を実施例1と同様の目的の操作で反応させることにより、以下の本発明化合物を得た。
実施例1(1)
(2R)−N−(4−ヒドロキシベンジル)−2−t−ブトキシカルボニルアミノ−3−シクロヘキシルメチルチオプロパンアミド
Figure 0004214524
TLC:Rf 0.52(酢酸エチル:ヘキサン=1:1);
NMR(CDCl3):δ 7.13-7.06 (2H, m), 6.78-6.67 (3H, m), 6.20 (1H, s), 5.38 (1H, d, J=7.2Hz), 4.36 (2H, d, J=6.0Hz), 4.29-4.19 (1H, m), 2.96 (1H, dd, J=14.0, 6.0Hz), 2.83 (1H, dd, J=14.0, 6.6Hz), 2.42 (2H, d, J=6.6H z), 1.85-0.78 (20H, m)。
実施例1(2)
(2S)−N−(1−ベンジルピペリジン−4−イル)−2−t−ブトキシカルボニルアミノ−3−シクロヘキシルメトキシプロパンアミド
Figure 0004214524
TLC:Rf 0.23(メタノール:塩化メチレン=1:19);
NMR(CDCl3):δ 7.37-7.23 (m, 5H), 6.47-6.35 (m, 1H), 5.45-5.32 (m, 1H), 4.20-4.10 (m, 1H), 3.88-3.73 (m, 2H), 3.50 (s, 2H), 3.50-3.40 (m, 1H), 3.26 (d, J=6Hz, 2H), 2.84-2.72 (m, 2H), 2.22-2.10 (m, 2H), 1.95-1.84 (m, 2H), 1.76-1.61 (m, 5H), 1.50-1.37 (m, 12H), 1.31-1.06 (m, 3H), 1.00-0.83 (m, 2H)。
実施例1(3)
(2R)−N−(1−ベンジルピペリジン−4−イルメチル)−2−t−ブトキシカルボニルアミノ−3−シクロヘキシルメチルチオプロパンアミド
Figure 0004214524
TLC:Rf 0.41(メタノール:クロロホルム=1:9);
NMR(CDCl3):δ 7.31-7.20 (m, 5H), 6.47 (t, J=5.4Hz, 1H), 5.36 (d, J=7.2Hz, 1H), 4.16 (dd, J=12.6, 7.5Hz, 1H), 3.49 (s, 2H), 3.23-3.09 (m, 2H), 2.95 (dd, J=14.1, 5.7Hz, 1H), 2.90-2.86 (m, 2H), 2.78 (dd, J=14.1, 7.2Hz, 1H), 2.47 (dd, J=12.6, 6.9Hz, 1H), 2.42 (dd, J=12.6, 6.6Hz, 1H), 1.99-1.90 (m, 2H), 1.84-1.65 (m, 7H), 1.55-1.05 (m, 16H), 0.98-0.86 (m, 2H)。
実施例1(4)
(2R)−N−(3−メトキシメトキシ−4−メトキシベンジル)−2−t−ブトキシカルボニルアミノ−3−シクロヘキシルメチルチオプロパンアミド
Figure 0004214524
TLC:Rf 0.36(ヘキサン:酢酸エチル=2:1);
NMR(CDCl3):δ 7.07 (d, J=1.8Hz, 1H), 6.93 (dd, J=8.4, 1.8Hz, 1H), 6.84 (d, J=8.4Hz, 1H), 6.65 (t, J=6.0Hz, 1H), 5.37 (d, J=6.6Hz, 1H), 5.23 (s, 2H), 4.38 (d, J=6.0Hz, 2H), 4.29-4.19 (m, 1H), 3.87 (s, 3H), 3.52. (s, 3H), 2.98. (dd, J=13.8, 5.4Hz, 1H), 2.82 (dd, J=13.8, 7.0Hz, 1H), 2.52-2.35 (m, 2H), 1.86-1.59 (m, 5H), 1.53-1.36 (m, 10H), 1.34-0.80 (m, 5H)。
実施例1(5)
(2R)−N−(1−(4−メトキシベンジル)ピペリジン−4−イルメチル)−2−t−ブトキシカルボニルアミノ−3−シクロヘキシルメチルチオプロパンアミド
Figure 0004214524
TLC:Rf 0.39(メタノール:クロロホルム=1:9);
NMR(CDCl3):δ 7.25-7.19 (m, 2H), 6.89-6.81 (m, 2H), 6.48 (t, J=5.8Hz, 1H), 5.35 (d, J=7.4Hz, 1H), 4.21-4.11 (m, 1H), 3.80 (s, 3H), 3.46 (s, 2H), 3.19-3.11 (m, 2H), 3.00-2.72 (m, 4H), 2.44 (d, J=6.6Hz, 2H), 2.04-0.79 (m, 27H)。
実施例1(6)
(2R)−N−メチル−N−(1−ベンジルピロリジン−3−イル)−2−t−ブトキシカルボニルアミノ−3−シクロヘキシルメチルチオプロパンアミド
Figure 0004214524
TLC:Rf 0.49(クロロホルム:メタノール=9:1);
NMR(CD3OD):δ 7.33-7.20 (m, 5H), 5.17-4.68 (m, 2H), 3.73-3.49 (m, 2H), 3.16 and 2.91-2.03 (m, 12H), 1.98-1.59 (m, 6H), 1.48-0.80 (m, 15H)。
実施例1(7)
(2R)−N−(1−(4−メトキシベンジル)ピペリジン−4−イル)−2−t−ブトキシカルボニルアミノ−3−シクロヘキシルメチルチオプロパンアミド
Figure 0004214524
TLC:Rf 0.37(メタノール:クロロホルム=1:9);
NMR(CDCl3):δ 7.25-7.18 (m, 2H), 6.89-6.82 (m, 2H), 6.31 (d, J=8.4Hz, 1H), 5.36 (d, J=7.4Hz, 1H), 4.19-4.09 (m, 1H), 3.91-3.70 (m, 4H), 3.43 (s, 2H), 2.94 (dd, J=13.6, 5.2Hz, 1H), 2.81-2.71 (m, 3H), 2.45 (d, J=6.6Hz, 2H), 2.19-2.05 (m, 2H), 1.85-0.81 (m, 24H)
実施例1(8)
(2R)−N−(1−(4−メトキシベンゾイル)ピペリジン−4−イル)−2−t−ブトキシカルボニルアミノ−3−シクロヘキシルメチルチオプロパンアミド
Figure 0004214524
TLC:Rf 0.17(酢酸エチル:ヘキサン=1:2);
NMR(CDCl3):δ 7.40-7.33 (m, 2H), 6.93-6.89 (m, 2H), 6.45 (d, J=7.5Hz, 1H), 5.35 (d, J=7.5Hz, 1H), 4.16 (dd, J=12.9, 7.2Hz), 4.09-3.93 (m, 1H), 3.83 (s, 3H), 3.14-3.04 (m, 2H), 2.95 (dd, J=13.8, 5.4Hz, 1H), 2.78 (dd, J=13.8, 7.2Hz, 1H), 2.47 (dd, J=13.8, 7.2Hz, 1H), 2.43 (dd, J=13.8, 6.9Hz, 1H), 2.03-1.91 (m, 2H), 1.85-1.78 (m, 2H), 1.75-1.63 (m, 4H), 1.54-1.38 (m, 13H), 1.30-1.06 (m, 3H), 1.00-0.85 (m, 2H)。
実施例1(9)
(2R)−N−(1−(4−フルオロベンジル)ピペリジン−4−イルメチル)−2−t−ブトキシカルボニルアミノ−3−シクロヘキシルメチルチオプロパンアミド
Figure 0004214524
TLC:Rf 0.28(メタノール:クロロホルム=1:19);
NMR(CDCl3):δ 7.31-7.20 (m, 2H), 7.05-6.93 (m, 2H), 6.48 (t, J=5.8Hz, 1H), 5.36 (d, J=7.2Hz, 1H), 4.17 (td, J=7.0, 5.4Hz, 1H), 3.46 (s, 2H), 3.20-3.13 (m, 2H), 3.00-2.73 (m, 4H), 2.45 (d, J=6.6Hz, 2H), 2.00-0.78 (m, 27H)。
実施例1(10)
N−((1R)−2−シクロヘキシルメチルチオ−1−(4−ベンジルピペラジン−1−イルカルボニル)エチル)カルバミド酸・t−ブチルエステル
Figure 0004214524
TLC:Rf 0.45(ヘキサン:酢酸エチル=1:1);
NMR(CD3OD):δ 7.34-7.22 (m, 5H), 4.70 (t, J=6.9Hz, 1H), 3.74-3.44 (m, 6H), 2.83 (dd, J=13.5, 6.9Hz, 1H), 2.63 (dd, J=13.5, 6.9Hz, 1H), 2.57-2.41 (m, 6H), 1.86-1.64 (m, 5H), 1.50-1.36 (m, 10H), 1.33-1.09 (m, 3H), 1.01-0.87 (m, 2H)。
実施例1(11)
N−((1R)−2−シクロヘキシルメチルチオ−1−(4−ジフェニルメチルピペラジン−1−イルカルボニル)エチル)カルバミド酸・t−ブチルエステル
Figure 0004214524
TLC:Rf 0.22(酢酸エチル:クロロホルム=1:39);
NMR(CDCl3):δ 7.41 (d, J=7.5Hz, 4H), 7.28 (d, J=7.5Hz, 4H), 7.21-7.17 (m, 2H), 5.42 (d, J=10.2Hz, 1H), 4.76-4.68 (m, 2H), 4.23 (s, 2H), 3.69-3.50 (m, 4H), 2.81 (dd, J=14.4, 9.0Hz, 1H), 2.68 (dd, J=14.4, 6.9Hz, 1H), 2.46-2.32 (m, 6H), 1.86-1.57 (m, 5H), 1.49-1.34 (m, 10H), 1.30-1.05 (m, 3H), 0.98-0.83 (m, 2H)。
実施例1(12)
(2R)−N−(2−ベンジルアミノエチル)−2−t−ブトキシカルボニルアミノ−3−シクロヘキシルメチルチオプロパンアミド
Figure 0004214524
TLC:Rf 0.49(クロロホルム:メタノール=9:1);
NMR(CDCl3):δ 7.34-7.22 (m, 5H), 6.88-6.72 (br, 1H), 4.25-4.15 (m, 1H), 3.79 (s, 2H), 3.42-3.33 (m, 2H), 2.94 (dd, J=13.6, 5.6Hz, 1H), 2.85-2.75 (m, 3H), 2.43 (d, J=6.6Hz, 2H), 1.86-1.58 (m, 5H), 1.55-1.35 (m, 10H), 1.33-0.81 (m, 5H)。
実施例1(13)
N−((1R)−2−シクロヘキシルメチルチオ−1−(4−(4−メトキシフェニル)ピペラジン−1−イルカルボニル)エチル)カルバミド酸・t−ブチルエステル
Figure 0004214524
TLC:Rf 0.33(酢酸エチル:ヘキサン=1:2);
NMR(CDCl3):δ 6.92-6.83 (m, 4H), 5.43 (d, J=9.0Hz, 1H), 4.82 (dd, J = 15.0, 7.5Hz, 1H), 3.83-3.72 (m, 7H), 3.15-3.04 (m, 4H), 2.87 (dd, J=13.5, 7.2Hz, 1H), 2.75 (dd, J=13.5, 6.0Hz, 1H), 2.44 (d, J=6.9Hz, 2H), 1.88-0.85 (m, 20H)。
実施例1(14)
(2R)−N−(1−(4−フルオロベンジル)ピペリジン−4−イル)−2−t−ブトキシカルボニルアミノ−3−シクロヘキシルメチルチオプロパンアミド
Figure 0004214524
TLC:Rf 0.33(酢酸エチル:ヘキサン=1:2);
NMR(CDCl3):δ 7.31-7.23 (m, 2H), 7.03-6.95 (m, 2H), 6.32 (d, J=7.8Hz, 1H), 5.37 (d, J=6.6Hz, 1H), 4.14 (dd, J=12.9, 6.6Hz, 1H), 3.86-3.73 (m, 1H), 3.45 (s, 2H), 2.94 (dd, J=13.8, 5.4Hz, 1H), 2.80-2.73 (m, 3H), 2.47 (dd, J=12.6, 6.9Hz, 1H), 2.43 (dd, J=12.6, 6.9Hz, 1H), 2.17-2.08 (m, 2H), 1.95-1.60 (m, 7H), 1.55-1.38 (m, 12H), 1.30-1.05 (m, 3H), 1.00-0.85 (m, 2H)。
実施例1(15)
(2R)−N−(1−(4−フルオロベンゾイル)ピペリジン−4−イル)−2−t−ブトキシカルボニルアミノ−3−シクロヘキシルメチルチオプロパンアミド
Figure 0004214524
TLC:Rf 0.33(酢酸エチル:ヘキサン=1:2);
NMR(CDCl3):δ 7.44-7.37 (m, 2H), 7.14-7.06 (m, 2H), 6.46 (d, J=7.5Hz, 1H), 5.35 (d, J=6.9Hz, 1H), 4.52 (br.s, 1H), 4.20-4.13 (m, 1H), 4.07-3.96 (m, 1H), 3.75 (br.s, 1H), 3.22-3.00 (m, 2H), 2.95 (dd, J=13.8, 5.4Hz, 1H), 2.78 (dd, J=13.8, 7.2Hz, 1H), 2.51-2.39 (m, 2H), 2.08-1.60 (m, 7H), 1.54-1.06 (m, 15H), 1.00-0.84 (m, 2H)。
実施例1(16)
N−((1R)−2−シクロヘキシルメチルチオ−1−(4−(ピリジン−2−イル)ピペラジン−1−イルカルボニル)エチル)カルバミド酸・t−ブチルエステル
Figure 0004214524
TLC:Rf 0.73(酢酸エチル:ヘキサン=2:1);
NMR(CDCl3):δ 8.23-8.20 (m, 1H), 7.56-7.47 (m, 1H), 6.71-6.64 (m, 2H), 5.44 (d, J=8.8Hz, 1H), 4.82 (dd, J=14.6, 6.6Hz, 1H), 3.83-3.52 (m, 8H), 2.88 (dd, J=13.4, 7.6Hz, 1H), 2.75 (dd, J=13.4, 5.8Hz, 1H), 2.44 (d, J=6.8Hz, 2H), 1.89-0.80 (m, 20H)。
実施例1(17)
N−((1R)−2−シクロヘキシルメチルチオ−1−(4−(ピリジン−4−イル)ピペラジン−1−イルカルボニル)エチル)カルバミド酸・t−ブチルエステル
Figure 0004214524
TLC:Rf 0.35(メタノール:クロロホルム=1:9);
NMR(CDCl3):δ 8.32 (dd, J=4.8, 1.8Hz, 1H), 6.67 (dd, J=4.8, 1.8Hz, 1H), 5.40 (d, J=9.2Hz, 1H), 4.86-4.74 (m, 1H), 3.86-3.75 (m, 4H), 3.50-3.30 (m, 4H), 2.87 (dd, J=13.6, 7.8Hz, 1H), 2.76 (dd, J=13.6, 5.8Hz, 1H), 2.44 (d, J=6.6Hz, 2H), 1.88-0.80 (m, 20H)。
実施例1(18)
(2R)−N−(4−(モルホリン−4−イルメチル)フェニル)−2−t−ブトキシカルボニルアミノ−3−シクロヘキシルメチルチオプロパンアミド
Figure 0004214524
TLC:Rf 0.40(メタノール:クロロホルム=1:19);
NMR(CDCl3):δ 8.40 (s, 1H), 7.47 (d, J=8.4Hz, 2H), 7.28 (d, J=8.4Hz, 2H), 5.47 (d, J=6.9Hz, 1H), 4.37-4.30 (m, 1H), 3.71-3.68 (m, 4H), 3.46 (s, 2H), 3.04 (dd, J=13.8, 5.7Hz, 1H), 2.88 (dd, J=13.8, 6.9Hz, 1H), 2.48 (d, J=6.6Hz, 2H), 2.44-2.39 (m, 4H), 1.86-1.60 (m, 5H), 1.53-1.38 (m, 10H), 1.29-1.04 (m, 3H), 0.99-0.85 (m, 2H)。
実施例1(19)
N−((1R)−2−シクロヘキシルメチルチオ−1−(4−フェニルアミノピペリジン−1−イルカルボニル)エチル)カルバミド酸・t−ブチルエステル
Figure 0004214524
TLC:Rf 0.40(ヘキサン:酢酸エチル=2:1);
NMR(CDCl3):δ 7.19 (t, J=8.4Hz, 2H), 6.72 (t, J=7.2Hz, 1H), 6.61 (d, J=8.4Hz, 2H), 5.43 (d, J=8.4Hz, 1H), 4.84-4.77 (m, 1H), 4.52-4.42 (br, 1H), 4.07-3.95 (br, 1H), 3.66-3.44 (m, 2H), 3.32-3.23 (m, 1H), 3.00-2.82 (m, 2H), 2.75-2.69 (m, 1H), 2.46-2.42 (m, 2H), 2.21-2.07 (m, 2H), 1.87-1.07 (m, 20H), 0.99-0.86 (m, 2H)。
実施例1(20)
(2R)−N−(4−(N’−メチル−N’−フェニルアミノ)ベンジル)−2−t−ブトキシカルボニルアミノ−3−シクロヘキシルメチルチオプロパンアミド
Figure 0004214524
TLC:Rf 0.55(酢酸エチル:ヘキサン=1:2);
NMR(CDCl3):δ 7.31-7.24 (m, 2H), 7.21-7.15 (m, 2H), 7.04-6.93 (m, 5H), 6.64 (t, J=5.1Hz, 1H), 5.36 (d, J=6.0Hz, 1H), 4.40 (d, J=5.4Hz, 2H), 4.24 (dd, J=12.9, 6.6Hz, 1H), 3.30 (s, 3H), 2.99 (dd, J=14.1, 5.7Hz, 1H), 2.82 (dd, J=14.1, 6.9Hz, 1H), 2.46 (dd, J=12.6, 6.9Hz, 1H), 2.41 (dd, J=12.6, 6.9Hz, 1H), 1.85-0.83 (m, 20H)。
実施例1(21)
(2R)−N−((4−メトキシフェニル)アミノ)−2−t−ブトキシカルボニルアミノ−3−シクロヘキシルメチルチオプロパンアミド
Figure 0004214524
TLC:Rf 0.26(酢酸エチル:ヘキサン=1:2);
NMR(CDCl3):δ 8.22 (s, 1H), 6.86-6.76 (m, 4H), 6.05-5.90 (b, 1H), 5.36 (d, J=8Hz, 1H), 4.35-4.25 (m, 1H), 3.76 (s, 3H), 2.95 (dd, J=14, 6Hz, 1H), 2.84 (dd, J=14, 8Hz, 1H), 2.45 (d, J=8Hz, 2H), 1.85-1.55 (m, 5H), 1.55-1.35 (m, 10H), 1.32-1.03 (m, 3H), 1.00-0.84 (m, 2H)。
実施例1(22)
(2R)−N−アミノ−N−ベンジル−2−t−ブトキシカルボニルアミノ−3−シクロヘキシルメチルチオプロパンアミド
Figure 0004214524
TLC:Rf 0.28(酢酸エチル:ヘキサン=1:2);
NMR(CDCl3):δ 7.77 (s, 1H), 7.42-7.25 (m, 5H), 5.32-5.22 (d, J=8Hz, 1H), 5.00-4.75 (b, 1H), 4.23-4.13 (m, 1H), 3.98 (s, 2H), 2.91 (dd, J=14, 6Hz, 1H), 2.78 (dd, J=14, 8Hz, 1H), 2.50-2.35 (m, 2H), 1.85-1.55 (m, 5H), 1.50-1.35 (m, 10H), 1.35-1.04 (m, 3H), 1.00-0.83 (m, 2H)。
実施例1(23)
(2S)−N−(1−ベンジルピペリジン−4−イル)−2−t−ブトキシカルボニルアミノ−3−シクロヘキシルメチルチオプロパンアミド
Figure 0004214524
TLC:Rf 0.40(メタノール:クロロホルム=1:9);
NMR(CDCl3):δ 7.34-7.20 (m, 5H), 6.32 (d, J=7.8Hz, 1H), 5.37 (d, J=7.0Hz, 1H), 4.19-4.07 (m, 1H), 3.90-3.71 (m, 1H), 3.49 (s, 2H), 2.94 (dd, J=13.6, 5.6Hz, 1H), 2.84-2.69 (m, 3H), 2.45 (d, J=6.6Hz, 2H), 2.21-2.08 (m, 2H), 1.95-0.79 (m, 24H)。
実施例1(24)
(2R)−N−(1−ベンジルピペリジン−4−イル)−2−t−ブトキシカルボニルアミノ−3−シクロペンチルメチルチオプロパンアミド
Figure 0004214524
TLC:Rf 0.54(クロロホルム:メタノール=9:1);
NMR(CDCl3):δ 7.32-7.20 (m, 5H), 6.32 (d, J=8.2Hz, 1H), 5.37 (d, J=7.4Hz, 1H), 4.20-4.10 (m, 1H), 3.90-3.71. (m, 1H), 3.49 (s, 2H), 2.96 (dd, J=13.8, 5.4Hz, 1H), 2.83-2.73 (m, 3H), 2.57 (d, J=6.4Hz, 2H), 2.21-1.68 (m, 7H), 1.66-1.40 (m, 15H), 1.28-1.13 (m, 2H)。
実施例1(25)
(2R)−N−(1−ベンジルピペリジン−4−イル)−2−t−ブトキシカルボニルアミノ−3−シクロヘプチルメチルチオプロパンアミド
Figure 0004214524
TLC:Rf 0.32(塩化メチレン:メタノール=19:1);
NMR(CDCl3):δ 7.40-7.20 (m, 5H), 6.31 (d, J=8.0Hz, 1H), 5.36 (d, J=7.0Hz, 1H), 4.19-4.09 (m, 1H), 3.89-3.70 (m, 1H), 3.49 (s, 2H), 2.94 (dd, J=13.4, 5.4Hz, 1H), 2.81-2.71 (m, 3H), 2.48 (d, J=6.6Hz, 2H), 2.21-2.09 (m, 2H), 1.92-1.13 (m, 26H)。
実施例1(26)
(2R)−N−(1−ベンジルピペリジン−4−イル)−N−メチル−2−t−ブトキシカルボニルアミノ−3−シクロヘキシルメチルチオプロパンアミド
Figure 0004214524
TLC:Rf 0.46(メタノール:クロロホルム=1:19);
NMR(CDCl3):δ 7.36-7.20 (m, 5H), 5.39 (d, J=8.7Hz, 1H), 4.83-4.72 (m, 1H), 4.51-4.40 and 3.87-3.73 (m, 1H), 3.52 (s, 2H), 3.04-2.66 (m, 7H), 2.44-2.41 (m, 2H), 2.16-0.84 (m, 26H)。
実施例1(27)
(2R)−N−(2−アセトキシエチル)−N−(1−ベンジルピペリジン−4−イル)−2−t−ブトキシカルボニルアミノ−3−シクロヘキシルメチルチオプロパンアミド
Figure 0004214524
TLC:Rf 0.42(メタノール:クロロホルム=1:19);
NMR(CDCl3):δ 7.38-7.20 (m, 5H), 5.36-5.26 (m, 1H), 4.38-4.09 (m, 2H), 3.87-3.24 (m, 5H), 3.06-2.65 (m, 4H), 2.44-2.38 (m, 2H), 2.16-0.80 (m, 29H)。
実施例1(28)
(2R)−N−(1−ベンジルピペリジン−4−イル)−2−t−ブトキシカルボニルアミノ−3−シクロヘキシルメチルチオ−3−メチルブタンアミド
Figure 0004214524
TLC:Rf 0.34(メタノール:塩化メチレン=1:19);
NMR(CDCl3):δ 7.38-7.20 (m, 5H), 6.65-6.55 (m, 1H), 5.66-5.57 (m, 1H), 4.14-4.04 (m, 1H), 3.89-3.75 (m, 1H), 3.49 (s, 2H), 2.83-2.72 (m, 2H), 2.49 (d, J=7Hz, 2H), 2.21-2.09 (m, 2H), 1.98-1.60 (m, 7H), 1.60-1.33 (m, 15H), 1.33-1.10 (m, 6H), 1.05-0.88 (m, 2H)。
実施例1(29)
N−((1R)−2−シクロヘキシルメチルチオ−1−(4−(N’−ベンジル−N’−トリフルオロアセチルアミノ)ピペリジン−1−イルカルボニル)エチル)カルバミド酸・t−ブチルエステル
Figure 0004214524
TLC:Rf 0.60(酢酸エチル:ヘキサン=1:2);
NMR(CDCl3):δ 7.41-7.11 (m, 6H), 5.39-5.23 (m, 1H), 4.84-4.48 (m, 4H), 4.34-3.93 (m, 2H), 3.21-2.23 (m, 6H), 1.98-0.75 (m, 23H)。
実施例1(30)
N−((1R)−2−シクロヘキシルメチルチオ−1−(4−(N’−ベンジル−N’−メチルアミノ)ピペリジン−1−イルカルボニル)エチル)カルバミド酸・t−ブチルエステル
Figure 0004214524
TLC:Rf 0.26(メタノール:クロロホルム=1:49);
NMR(CDCl3):δ 7.40-7.20 (m, 5H), 5.44 (d, J=8.4Hz, 1H), 4.86-4.56 (m, 2H), 4.16-3.99 (m, 1H), 3.58 (s, 2H), 3.16-2.40 (m, 7H), 2.19 (s, 3H), 2.00-0.80 (m, 24H)。
参考例3
(2R)−N−(1−ベンジルピペリジン−4−イル)−2−アミノ−3−シクロヘキシルメチルチオプロパンアミド・2塩酸塩
Figure 0004214524
実施例1で製造した化合物(933mg)のジオキサン(2ml)溶液に4N−塩酸−ジオキサン(10ml)を加え、室温で30分間撹拌した。反応混合溶液を濃縮し、粗製の標題化合物(916mg)を得た。この化合物は精製することなく次の反応に用いた。
実施例2
(2R)−N−(1−ベンジルピペリジン−4−イル)−3−シクロヘキシルメチルチオ−2−((4R)−3−t−ブトキシカルボニルチアゾリジン−4−イルカルボニルアミノ)プロパンアミド
Figure 0004214524
参考例3で製造した化合物(916mg)および(4R)−3−t−ブトキシカルボニルチアゾリジン−4−イルカルボン酸(0.30ml)の塩化メチレン(11ml)溶液に、氷冷下、1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)−カルボジイミド・塩酸塩(495mg)および1−ヒドロキシベンゾトリアゾール(396mg)を順次加え、3時間撹拌した。反応混合溶液を水、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液および飽和食塩水で順次洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、濃縮した。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(メタノール:クロロホルム=3:97)で精製し、下記物性値を有する本発明化合物(1.17g)を得た。
TLC:Rf 0.44(メタノール:クロロホルム=1:9);
NMR(CDCl3):δ 7.34-7.21 (5H, m), 7.15 (1H, d, J=6.6Hz), 6.77 (1H, br.s), 4.67-4.40 (4H, m), 3.81-3.69 (1H, m), 3.49 (2H, s), 3.35-3.12 (3H, m), 2.82-2.69 (3H, m), 2.49-2.37 (2H, m), 2.16-2.09 (2H, m), 1.93-1.3 6 (19H, m), 1.30-1.05 (3H, m), 0.96-0.85 (2H, m)。
実施例3〜実施例3(36)
実施例1〜実施例1(30)で製造した化合物を、参考例3→実施例2(実施例2においては、(4R)−3−t−ブトキシカルボニルチアゾリジン−4−イルカルボン酸または相当する誘導体を用いた)と同様の目的の操作に付すことにより、以下の本発明化合物を得た。なお、実施例3(36)の化合物を製造するにおいて、(+)−3−t−ブトキシカルボニルチアゾリジン−2−イルカルボン酸を用いた。
実施例3
(2R)−N−(4−ヒドロキシベンジル)−3−シクロヘキシルメチルチオ−2−((2RS)−3−t−ブトキシカルボニルチアゾリジン−2−イルカルボニルアミノ)プロパンアミド
Figure 0004214524
TLC:Rf 0.36(酢酸エチル:ヘキサン=1:1);
NMR(CD3OD):δ 7.12 (2H, d, J=8.4Hz), 6.71 (2H, d, J=8.4Hz), 5.22 (1H, br.s), 4.53-4.44 (1H, m), 4.34 (1H, d, J=14.8Hz), 4.23 (1H, d, J=14.8Hz), 3.98-3.86 (1H, m), 3.77-3.64 (1H, m), 3.34-2.69 (4H, m), 2.42 (2H , d, J=7.0Hz), 1.90-0.83 (20H, m)。
実施例3(1)
(2R)−N−(4−ヒドロキシベンジル)−3−シクロヘキシルメチルチオ−2−((4R)−3−t−ブトキシカルボニルチアゾリジン−4−イルカルボニルアミノ)プロパンアミド
Figure 0004214524
TLC:Rf 0.44(酢酸エチル:ヘキサン=1:1);
NMR(CD3OD):δ 7.12 (2H, d, J=8.4Hz), 6.74-6.68 (2H, m), 4.65-4.44 (4H, m), 4.31 (1H, d, J=14.8Hz), 4.23 (1H, d, J=14.8Hz), 3.35 (1H, dd, J=12.2, 7.4Hz), 3.12 (1H, dd, J=12.2, 4.8Hz), 2.99-2.68 (2H, m), 2.41 (2H , d, J=7.0Hz), 1.88-0.81 (20H, m)。
実施例3(2)
(2R)−N−(1−ベンジルピペリジン−4−イルメチル)−3−シクロヘキシルメチルチオ−2−((4R)−3−t−ブトキシカルボニルチアゾリジン−4−イルカルボニルアミノ)プロパンアミド
Figure 0004214524
TLC:Rf 0.28(メタノール:クロロホルム=1:19);
NMR(CDCl3):δ 7.32-7.20 (5H, m), 7.11 (1H, d, J=8.1Hz), 6.96 (1H, br.s), 4.65-4.44 (4H, m), 3.49 (2H, s), 3.30-3.20 (4H, m), 3.08-2.93 (1H, m), 2.91-2.81 (2H, m), 2.74 (1H, dd, J=13.8, 6.6Hz), 2.49-2.32 (2H, m ), 1.98-1.88 (2H, m), 1.84-1.04 (23H, m), 0.98-0.82 (2H, m)。
実施例3(3)
(2R)−N−(3−ヒドロキシ−4−メトキシベンジル)−3−シクロヘキシルメチルチオ−2−((4R)−3−t−ブトキシカルボニルチアゾリジン−4−イルカルボニルアミノ)プロパンアミド
Figure 0004214524
TLC:Rf 0.38(ヘキサン:酢酸エチル=1:1);
NMR(CD3OD):δ 6.86-6.70 (3H, m), 4.65-4.45 (4H, m), 4.25 (2H, s), 3.81 (3H, s), 3.35 (1H, dd, J=7.2, 12.0Hz), 3.12 (1H, dd, J=4.8, 12.0Hz), 3.03-2.67 (2H, br), 2.41 (2H, d, J=7.0Hz), 1.84-1.58 (5H, m), 1.53-1.34 (10H, m), 1.32-0.83 (5H, m)。
実施例3(4)
(2R)−N−(1−(4−メトキシベンジル)ピペリジン−4−イルメチル)−3−シクロヘキシルメチルチオ−2−((4R)−3−t−ブトキシカルボニルチアゾリジン−4−イルカルボニルアミノ)プロパンアミド
Figure 0004214524
TLC:Rf 0.44(メタノール:クロロホルム=1:9);
NMR(CDCl3):δ 7.22 (2H, d, J=8.7Hz), 7.11 (1H, d, J=8.1Hz), 6.97 (1H, br.s), 6.87-6.82 (2H, m), 4.65-4.45 (4H, m), 3.80 (3H, s), 3.45 (2H, s), 3.30-3.21 (4H, m), 3.04-2.86 (3H, m), 2.74 (1H, dd, J=13.8, 6.3Hz), 2.48-2.34 (2H, m), 1.98-0.82 (27H, m)。
実施例3(5)
(2R)−N−メチル−N−(1−ベンジルピロリジン−3−イル)−3−シクロヘキシルメチルチオ−2−((4R)−3−t−ブトキシカルボニルチアゾリジン−4−イルカルボニルアミノ)プロパンアミド
Figure 0004214524
TLC:Rf 0.46(塩化メチレン:メタノール=19:1);
NMR(CDCl3):δ 7.33-7.22 (m, 5H), 7.19-6.79 (br, 1H), 5.24-4.97 (br, 1.5H), 4.83-4.52 (br, 2.5H), 4.38 (d, J=9.6Hz, 1H), 3.71-3.64 (m, 1H), 3.50 (d, J=12.9Hz, 1H), 3.37-3.16 (m, 3.5H), 2.96-2.11 (m, 10.5H), 1.93-1.64 (m, 6H), 1.48-1.33 (m, 10H), 1.28-0.81 (m, 5H)。
実施例3(6)
(2R)−N−(1−(4−メトキシベンジル)ピペリジン−4−イル)−3−シクロヘキシルメチルチオ−2−((4R)−3−t−ブトキシカルボニルチアゾリジン−4−イルカルボニルアミノ)プロパンアミド
Figure 0004214524
TLC:Rf 0.34(メタノール:クロロホルム=1:9);
NMR(CDCl3):δ 7.25-7.21 (m, 2H), 7.14 (d, J=6.6Hz, 1H), 6.87-6.83 (m, 2H), 6.72 (br.s, 1H), 4.66-4.43 (m, 4H), 3.81-3.67 (m, 4H), 3.44 (s, 2H), 3.35-3.14 (m, 3H), 2.81-2.69 (m, 3H), 2.50-2.35 (m, 2H), 2.16-2.05 (m, 2H), 1.94- 1.35 (m, 19H), 1.30-1.04 (m, 3H), 0.98-0.83 (m, 2H)。
実施例3(7)
(2R)−N−(1−(4−メトキシベンゾイル)ピペリジン−4−イル)−3−シクロヘキシルメチルチオ−2−((4R)−3−t−ブトキシカルボニルチアゾリジン−4−イルカルボニルアミノ)プロパンアミド
Figure 0004214524
TLC:Rf 0.36(酢酸エチル);
NMR(CDCl3):δ 7.38-7.34 (m, 2H), 7.12 (d, J=6.6Hz, 1H), 7.04 (br.s, 1H), 6.91-6.87 (m, 2H), 4.64-4.48 (m, 4H), 4.05-3.92 (m, 1H), 3.83 (m, 3H), 3.37-3.25 (m, 3H), 3.16-2.97 (m, 2H), 2.75 (dd , J=13.8, 5.7Hz, 1H), 2.47-2.34 (m, 2H), 2.06-1.35 (m, 21H), 1.31-1.06 (m, 3H), 0.98-0.83 (m, 2H)。
実施例3(8)
(2S)−N−(1−ベンジルピペリジン−4−イル)−3−シクロヘキシルメトキシ−2−((4R)−3−t−ブトキシカルボニルチアゾリジン−4−イルカルボニルアミノ)プロパンアミド
Figure 0004214524
TLC:Rf 0.19(メタノール:塩化メチレン=1:19);
NMR(CDCl3):δ 7.40-7.20 (m, 5H), 6.99 (d, J=7Hz, 1H), 6.83-6.65 (m, 1H), 4.67-4.54 (m, 2H), 4.45-4.36 (m, 2H), 4.02-3.87 (m, 1H), 3.85-3.70 (m, 1H), 3.54-3.40 (m, 3H), 3.33-3.15 (m, 4H), 2.87-2.74 (m, 2H), 2.20-2.05 (m, 2H), 1.94-1.80 (m, 2H), 1.78-1.62 (m, 5H), 1.62-1.40 (m, 12H), 1.31-1.06 (m, 3H), 1.00-0.82 (m, 2H)。
実施例3(9)
(2R)−N−(2−ベンジルアミノエチル)−3−シクロヘキシルメチルチオ−2−((4R)−3−t−ブトキシカルボニルチアゾリジン−4−イルカルボニルアミノ)プロパンアミド
Figure 0004214524
TLC:Rf 0.37(クロロホルム:メタノール=9:1);
NMR(CD3OD):δ 7.36-7.21 (m, 5H), 4.62 (d, J=9.0Hz, 1H), 4.61-4.54 (br, 1H), 4.45 (d, J=9.0Hz, 1H), 4.42 (t, J=6.9Hz, 1H), 3.75 (s, 2H), 3.48-3.27 (m, 3H), 3.13 (dd, J=12.0, 4.8Hz, 1H), 2.96-2.75 (br, 2H), 2.74 (t, J=6.0Hz, 2H), 2.42 (d, J=6.9Hz, 2H), 1.84-1.61 (m, 5H), 1.57-1.34 (m, 10H), 1.32-1.08 (m, 3H), 0.99-0.86 (m, 2H)。
実施例3(10)
(4R)−N−((1R)−2−シクロヘキシルメチルチオ−1−(4−ベンジルピペラジン−1−イルカルボニル)エチル)−3−t−ブトキシカルボニルチアゾリジン−4−イルカルボキサミド
Figure 0004214524
TLC:Rf 0.40(クロロホルム:メタノール=19:1);
NMR(CD3OD):δ 7.33-7.22 (m, 5H), 4.99 (t, J=6.9Hz, 1H), 4.64-4.52 (m, 2H), 4.46 (d, J=9.0Hz, 1H), 3.72-3.43 (m, 6H), 3.41-3.29 (br, 1H), 3.10 (dd, J=12.0, 4.5Hz, 1H), 2.92 (dd, J=13.5, 7.5Hz, 1H), 2.68 (dd, J=13.5, 6.3Hz, 1H), 2.52-2.42 (m, 6H), 1.85-1.63 (m, 5H), 1.52-1.36 (m, 10H), 1.33-1.09 (m, 3H), 1.03-0.87 (m, 2H)。
実施例3(11)
(4R)−N−((1R)−2−シクロヘキシルメチルチオ−1−(4−ジフェニルメチルピペラジン−1−イルカルボニル)エチル)−3−t−ブトキシカルボニルチアゾリジン−4−イルカルボキサミド
Figure 0004214524
TLC:Rf 0.38(酢酸エチル:ヘキサン=1:2);
NMR(CDCl3):δ 7.48-6.90 (m, 11H), 5.04-4.97 (m, 1H), 4.84-4.55 (m, 2H), 4.38 (d, J=9.3Hz, 1H), 4.24 (s, 1H), 3.77-3.52 (m, 4H), 3.40-3.34 (m, 1H), 3.26-3.14 (m, 1H), 2.85 (dd, J =13.5, 6.9Hz, 1H), 2.70 (dd, J=13.5, 5.4Hz, 1H), 2.45-2.34 (m, 6H), 1.84-1.32 (m, 15H), 1.29-1.04 (m, 3H), 0.98-0.82 (m, 2H)。
実施例3(12)
(4R)−N−((1R)−2−シクロヘキシルメチルチオ−1−(4−(4−メトキシフェニル)ピペラジン−1−イルカルボニル)エチル)−3−t−ブトキシカルボニルチアゾリジン−4−イルカルボキサミド
Figure 0004214524
TLC:Rf 0.45(酢酸エチル:ヘキサン=1:1);
NMR(CDCl3):δ 7.15 (br.s, 1H), 6.92-6.83 (m, 4H), 5.13-5.07 (m, 1H), 4.72-4.66 (m, 2H), 4.40 (d, J=9.3Hz, 1H), 3.85-3.71 (m, 7H), 3.37 (dd, J=11.4, 2.7Hz, 1H), 3.28-3.17 (m, 1H), 3.12-3.03 (m, 4H), 2.90 (dd, J=13.5, 7.2Hz, 1H), 2.76 (dd, J=13.5, 6.0Hz, 1H), 2.44 (d, J=6.6Hz, 2H), 1.86-1.59 (m, 5H), 1.54-1.36 (m, 10H), 1.29-1.05 (m, 3H), 0.98-0.85 (m, 2H)。
実施例3(13)
(2R)−N−(1−(4−フルオロベンジル)ピペリジン−4−イル)−3−シクロヘキシルメチルチオ−2−((4R)−3−t−ブトキシカルボニルチアゾリジン−4−イルカルボニルアミノ)プロパンアミド
Figure 0004214524
TLC:Rf 0.56(メタノール:クロロホルム=1:9);
NMR(CDCl3):δ 7.32-7.23 (m, 2H), 7.14 (d, J=6.9Hz, 1H), 7.02-6.95 (m, 2H), 6.79 (br.s, 1H), 4.67-4.40 (m, 4H), 3.82-3.68 (m, 1H), 3.45 (s, 2H), 3.35-3.16 (m, 3H), 2.79-2.69 (m, 3H), 2.50-2.34 (m, 2H), 2.16- 2.06 (m, 2H), 1.93-1.36 (m, 19H), 1.30-1.04 (m, 3H), 0.98-0.82 (m, 2H)。
実施例3(14)
(2R)−N−(1−(4−フルオロベンゾイル)ピペリジン−4−イル)−3−シクロヘキシルメチルチオ−2−((4R)−3−t−ブトキシカルボニルチアゾリジン−4−イルカルボニルアミノ)プロパンアミド
Figure 0004214524
TLC:Rf 0.50(酢酸エチル);
NMR(CDCl3):δ 7.43-7.36 (m, 2H), 7.12-7.05 (m, 4H), 4.63-4.48 (m, 5H), 4.07-3.94 (m, 1H), 3.73 (br.s, 1H), 3.37-3.25 (m, 3H), 3.07 (br.s, 2H), 2.75 (dd, J=14.1, 6.0Hz, 1H), 2.47-2.34 (m, 2H), 2.05-1.36 (m, 19H), 1.32-1.05 (m, 3H), 0.98-0.82 (m, 2H)。
実施例3(15)
(4R)−N−((1R)−2−シクロヘキシルメチルチオ−1−(4−(ピリジン−2−イル)ピペラジン−1−イルカルボニル)エチル)−3−t−ブトキシカルボニルチアゾリジン−4−イルカルボキサミド
Figure 0004214524
TLC:Rf 0.42(酢酸エチル:ヘキサン=2:1);
NMR(CDCl3):δ 8.22-8.19 (m, 1H), 7.55-7.49 (m, 1H), 7.26 (br.s, 1H), 6.70-6.65 (m, 1H), 5.14-5.07 (m, 1H), 4.86-4.50 (m, 2H), 4.40 (d, J=9.3Hz, 1H), 3.84-3.54 (m, 8H), 3.38 (dd, J=11.7, 2.7Hz, 1H), 3.26- 3.16 (m, 1H), 2.91 (dd, J=13.5, 7.2Hz, 1H), 2.77 (dd, J=13.5, 5.7Hz, 1H), 2.44 (d, J=6.9Hz, 2H), 1.85-1.58 (m, 5H), 1.54-1.35 (m, 10H), 1.28-1.05 (m, 3H), 0.98-0.83 (m, 2H)。
実施例3(16)
(4R)−N−((1R)−2−シクロヘキシルメチルチオ−1−(4−(ピリジン−4−イル)ピペラジン−1−イルカルボニル)エチル)−3−t−ブトキシカルボニルチアゾリジン−4−イルカルボキサミド
Figure 0004214524
TLC:Rf 0.42(メタノール:クロロホルム=1:19);
NMR(CDCl3):δ 8.33-8.31 (m, 2H), 7.10 (br.s, 1H), 6.68-6.66 (m, 2H), 5.12-5.04 (m, 1H), 4.79-4.50 (m, 2H), 4.39 (d, J=9.3Hz, 1H), 3.91-3.61 (m, 4H), 3.49-3.19 (m, 6H), 2.90 (dd, J=13.5, 7.8Hz, 1H), 2.77 (dd, J=13.5, 5.7Hz, 1H), 2.44 (d, J=6.9Hz, 2H), 1.89-1.60 (m, 5H), 1.53-1.35 (m, 10H), 1.30-1.05 (m, 3H), 0.99-0.83 (m, 2H)。
実施例3(17)
(2R)−N−(1−ベンジルピペリジン−4−イル)−3−シクロヘキシルメチルチオ−2−((3RS)−4−t−ブトキシカルボニルチオモルホリン−3−イルカルボニルアミノ)プロパンアミド
Figure 0004214524
TLC:Rf 0.39(塩化メチレン:メタノール=93:7);
NMR(CDCl3):δ 7.40-7.20 (m, 5H), 7.12-6.93 (m, 1H), 6.68-6.45 (m, 1H), 5.11-4.93 (m, 1H), 4.54-4.18 (m, 2H), 3.86-3.70 (m, 1H), 3.49 (s, 2H), 3.34-2.60 (m, 8H), 2.57-2.37 (m, 3H), 2.21-2.07 (m, 2H), 1.96-1.35 (m, 19H), 1.31-1.05 (m, 3H), 1.03-0.84 (m, 2H)。
実施例3(18)
(2R)−N−(4−(モルホリン−4−イルメチル)フェニル)−3−シクロヘキシルメチルチオ−2−((4R)−3−t−ブトキシカルボニルチアゾリジン−4−イルカルボニルアミノ)プロパンアミド
Figure 0004214524
TLC:Rf 0.38(メタノール:クロロホルム=1:19);
NMR(CD3OD):δ 7.57 (d, J=8.1Hz, 2H), 7.31-7.27 (m, 2H), 4.66-4.56 (m, 3H), 4.50 (d, J=9.3Hz, 1H), 3.68-3.65 (m, 4H), 3.48 (s, 2H), 3.39 (dd, J=12.0, 8.1Hz, 1H), 3.22 (dd, J=12.0, 4.8Hz, 1H), 3.06-2. 80 (m, 2H), 2.47-2.42 (m, 6H), 1.86-1.75 (m, 2H), 1.73-1.58 (m, 3H), 1.54-1.36 (m, 10H), 1.30-1.05 (m, 3H), 0.98-0.83 (m, 2H)。
実施例3(19)
(4R)−N−((1R)−2−シクロヘキシルメチルチオ−1−(4−フェニルアミノピペリジン−1−イルカルボニル)エチル)−3−t−ブトキシカルボニルチアゾリジン−4−イルカルボキサミド
Figure 0004214524
TLC:Rf 0.50(ヘキサン:酢酸エチル=1:1);
NMR(CDCl3):δ 7.22-7.04 (m, 3H), 6.77-6.71 (br, 1H), 6.67-6.59 (br, 2H), 5.12-5.05 (m, 1H), 4.86-4.55 (br, 2H), 4.48-4.37 (m, 2H), 4.09-3.94 (br, 1H), 3.59-3.50 (m, 1H), 3.39-3.19 (m, 3H), 2.95-2.85 (m, 2H), 2.78-2.70 (m, 1H), 2.45-2.41 (m, 2H), 2.22-2.06 (br, 2H), 1.83-1.06 (m, 20H), 0.98-0.85 (m, 2H)。
実施例3(20)
(2R)−N−(1−ベンジルピペリジン−4−イル)−3−シクロヘキシルメチルチオ−2−((4RS)−3−t−ブトキシカルボニル−1,3−ペルヒドロチアジン−4−イルカルボニルアミノ)プロパンアミド
Figure 0004214524
TLC:Rf 0.33(酢酸エチル:ヘキサン=1:2);
NMR(CD3OD):δ 7.40-7.23 (m, 5H), 4.93-4.38 (m, 4H), 3.73-3.57 (m, 1H), 3.53 (s, 2H), 3.05-2.71 (m, 5H), 2.65-2.52 (m, 1H), 2.50-2.34 (m, 3H), 2.23-2.06 (m, 2H), 2.06-1.78 (m, 5H), 1.78-1.35 (m, 15H), 1.31-1.07 (m, 3H), 1.05-0.85 (m, 2H)。
実施例3(21)
(2R)−N−(4−(N’−メチル−N’−フェニルアミノ)ベンジル)−3−シクロヘキシルメチルチオ−2−((4R)−3−t−ブトキシカルボニルチアゾリジン−4−イルカルボニルアミノ)プロパンアミド
Figure 0004214524
TLC:Rf 0.28(酢酸エチル:ヘキサン=1:2);
NMR(CDCl3):δ 7.32-7.12 (m, 6H), 7.00 (d, J=8.4Hz, 2H), 6.97-6.92 (m, 3H), 4.65 (dd, J=6.6, 4.2Hz, 1H), 0.8 (m, 2H), 4.45 (d, J=9.6Hz, 1H), 4.41-4.30 (m, 2H), 3.36-3.12 (m, 6H), 2.79 (dd, J=13.8, 6.3Hz, 1H), 2.47-2.30 (m, 2H), 1.84-1.56 (m, 5H), 1.47-1.38 (m, 10H), 1.30-1.04 (m, 3H), 0.97-0.78 (m, 2H)。
実施例3(22)
(2R)−N−((4−メトキシフェニル)アミノ)−3−シクロヘキシルメチルチオ−2−((4R)−3−t−ブトキシカルボニルチアゾリジン−4−イルカルボニルアミノ)プロパンアミド
Figure 0004214524
TLC:Rf 0.20(酢酸エチル:ヘキサン=2:3);
NMR(CDCl3):δ 8.85-8.63 (b, 1H), 7.22-7.08 (m, 1H), 6.88-6.75 (m, 4H), 6.07-5.90 (m, 1H), 4.77-4.45 (m, 4H), 3.74 (s, 3H), 3.40-3.10 (m, 3H), 2.82 (dd, J=14, 7Hz, 1H), 2.50-2.28 (m, 2H), 1.84-1.58 (m, 5H), 1.55-1.36 (m, 10H), 1.31-1.04 (m, 3H), 0.99-0.83 (m, 2H)。
実施例3(23)
(2R)−N−アミノ−N−ベンジル−3−シクロヘキシルメチルチオ−2−((4R)−3−t−ブトキシカルボニルチアゾリジン−4−イルカルボニルアミノ)プロパンアミド
Figure 0004214524
TLC:Rf 0.20(酢酸エチル:ヘキサン=2:3);
NMR(CDCl3):δ 8.40-8.15 (b, 1H), 7.39-7.24 (m, 5H), 7.15-7.00 (m, 1H), 4.64-4.40 (m, 4H), 3.96 (s, 2H), 3.34-3.20 (m, 2H), 3.20-3.00 (b, 1H), 2.76 (dd, J=14, 7Hz, 1H), 2.43 (dd, J=12, 7Hz, 1H), 2.40 (dd, J=14, 7Hz, 1H), 1.86-1.55 (m, 5H), 1.55-1.35 (m, 10H), 1.30-1.03 (m, 3H), 0.98-0.83 (m, 2H)。
実施例3(24)
(2R)−N−(1−ベンジルピペリジン−4−イル)−3−シクロヘキシルメチルチオ−2−((4S)−3−t−ブトキシカルボニルチアゾリジン−4−イルカルボニルアミノ)プロパンアミド
Figure 0004214524
TLC:Rf 0.63(メタノール:クロロホルム=1:9);
NMR(CDCl3):δ 7.34-7.23 (m, 5H), 7.14 (d, J=6.9Hz, 1H), 6.58 (br.s, 1H), 4.70 (dd, J=6.3, 3.0Hz, 1H), 4.63 (d, J=9.3Hz, 1H), 4.52-4.43 (m, 2H), 3.84-3.71 (m, 1H), 3.49 (s, 2H), 3.35 (dd, J=11.7, 3.0Hz, 1H), 3.26-3.04 (m, 2H), 2.84-2.70 (m, 3H), 2.49 (dd, J=12.9, 6.6Hz, 1H), 2.42 (dd, J=12.9, 6.9Hz, 1H), 2.17-2.07 (m, 2H), 1.94-1.37 (m, 19H), 1.32-1.04 (m, 3H), 1.00-0.84 (m, 2H)。
実施例3(25)
(2S)−N−(1−ベンジルピペリジン−4−イル)−3−シクロヘキシルメチルチオ−2−((4R)−3−t−ブトキシカルボニルチアゾリジン−4−イルカルボニルアミノ)プロパンアミド
Figure 0004214524
TLC:Rf 0.46(メタノール:クロロホルム=1:9);
NMR(CDCl3):δ 7.36-7.22 (m, 5H), 7.13 (d, J=7.2Hz, 1H), 6.58 (br.s, 1H), 4.70 (dd, J=6.3, 3.0Hz, 1H), 4.63 (d, J=9.3Hz, 1H), 4.52-4.43 (m, 2H), 3.83-3.70 (m, 1H), 3.49 (s, 2H), 3.35 (dd, J=11.7, 3.0Hz, 1H), 3.24-3.06 (m, 2H), 2.81-2.70 (m, 3H), 2.49 (dd, J=12.9, 6.6Hz, 1H), 2.42 (dd, J=12.9, 6.9Hz, 1H), 2.17-2.07 (m, 2H), 1.93-1.37 (m, 19H), 1.31-1.04 (m, 3H), 0.99-0.84 (m, 2H)。
実施例3(26)
(2S)−N−(1−ベンジルピペリジン−4−イル)−3−シクロヘキシルメチルチオ−2−((4S)−3−t−ブトキシカルボニルチアゾリジン−4−イルカルボニルアミノ)プロパンアミド
Figure 0004214524
TLC:Rf 0.38(メタノール:クロロホルム=1:9);
NMR(CDCl3):δ 7.34-7.21 (m, 5H), 7.15 (d, J=6.9Hz, 1H), 6.78 (br.s, 1H), 4.67-4.44 (m, 4H), 3.82-3.68 (m, 1H), 3.50 (s, 2H), 3.32 (dd, J=12.0, 3.9Hz, 1H), 3.27 (dd, J=12.0, 6.3Hz, 1H), 3.19 (br.s, 1H) , 2.82-2.69 (m, 3H), 2.50-2.34 (m, 2H), 2.17-2.08 (m, 2H), 1.93-1.36 (m, 19H), 1.31-1.04 (m, 3H), 0.99-0.82 (m, 2H)。
実施例3(27)
(2R)−N−(1−ベンジルピペリジン−4−イル)−3−シクロペンチルメチルチオ−2−((4R)−3−t−ブトキシカルボニルチアゾリジン−4−イルカルボニルアミノ)プロパンアミド
Figure 0004214524
TLC:Rf 0.48(クロロホルム:メタノール=9:1);
NMR(CD3OD):δ 7.32-7.22 (m, 5H), 4.64-4.43 (m, 4H), 3.70-3.58 (m, 1H), 3.52 (s, 2H), 3.39-3.37 (m, 1H), 3.14 (dd, J=12.0, 4.8Hz, 1H), 2.95-2.69 (br, 4H), 2.56 (d, J=7.2Hz, 2H), 2.17-1.96 (m, 3H), 1.85-1.75 (m, 4H), 1.68-1.46 (m, 15H), 1.32-1.17 (m, 2H)。
実施例3(28)
(2R)−N−(1−ベンジルピペリジン−4−イル)−3−シクロヘプチルメチルチオ−2−((4R)−3−t−ブトキシカルボニルチアゾリジン−4−イルカルボニルアミノ)プロパンアミド
Figure 0004214524
TLC:Rf 0.35(クロロホルム:メタノール=19:1);
NMR(CD3OD):δ 7.33-7.00 (m, 5H), 4.65-4.41 (m, 4H), 3.72-3.58 (m, 1H), 3.52 (s, 2H), 3.37. (dd, J=12.0, 7.6Hz, 1H), 3.14 (dd, J=12.0, 4.8Hz, 1H), 2.95-2.67 (br, 4H), 2.46 (d, J=6.6Hz, 2H), 2.20-2.07 (m, 2H), 1.87-1.16 (m, 26H)。
実施例3(29)
(2R)−N−(1−ベンジルピペリジン−4−イル)−3−シクロヘキシルメチルチオ−2−((4R)−3−t−ブトキシカルボニル−5,5−ジメチルチアゾリジン−4−イルカルボニルアミノ)プロパンアミド
Figure 0004214524
TLC:Rf 0.40(塩化メチレン:メタノール=93:7);
NMR(CD3OD):δ 7.40-7.20 (m, 5H), 4.69-4.39 (m, 3H), 4.10 (s, 1H), 3.70-3.58 (m, 1H), 3.52 (s, 2H), 2.96-2.65 (m, 4H), 2.50-2.40 (m, 2H), 2.19-2.04 (m, 2H), 1.91-1.08 (m, 28H), 1.03-0.87 (m, 2H)。
実施例3(30)
(2R)−N−(2−アセトキシエチル)−N−(1−ベンジルピペリジン−4−イル)−3−シクロヘキシルメチルチオ−2−((4R)−3−t−ブトキシカルボニルチアゾリジン−4−イルカルボニルアミノ)プロパンアミド
Figure 0004214524
TLC:Rf 0.50(メタノール:クロロホルム=1:19);
NMR(CDCl3):δ 7.36-6.80 (m, 6H), 5.14-5.04 (m, 1H), 4.85-4.53 (m, 2H), 4.40-4.25 (m, 1H), 4.22-4.10 (m, 2H), 3.86-3.11 (m, 7H), 3.04-2.65 (m, 4H), 2.44-2.41 (m, 2H), 2.16-0.82 (m, 29H)。
実施例3(31)
(2R)−N−(1−ベンジルピペリジン−4−イル)−3−シクロヘキシルメチルチオ−3−メチル−2−((4R)−3−t−ブトキシカルボニルチアゾリジン−4−イルカルボニルアミノ)ブタンアミド
Figure 0004214524
TLC:Rf 0.18(塩化メチレン:メタノール=19:1);
NMR(CDCl3):δ 7.40-7.20 (m, 6H), 6.80-6.63 (b, 1H), 4.66 (dd, J=8, 3Hz, 1H), 4.69-4.52 (m, 1H), 4.46 (d, J=10Hz, 1H), 4.35-4.20 (m, 1H), 3.84-3.69 (m, 1H), 3.49 (s, 2H), 3.33 (dd, J=14, 3Hz, 1H), 3.25 (dd, J=14, 8Hz, 1H), 2.86-2.73 (m, 2H), 2.55-2.32 (m, 2H), 2.20-2.05 (m, 2H), 1.96-1.60 (m, 9H), 1.60-1.33 (m, 13H), 1.33-1.05 (m, 6H), 1.03-0.85 (m, 2H)。
実施例3(32)
(4R)−N−((1R)−2−シクロヘキシルメチルチオ−1−(4−(N’−ベンジル−N’−トリフルオロアセチルアミノ)ピペリジン−1−イルカルボニル)エチル)−3−t−ブトキシカルボニルチアゾリジン−4−イルカルボキサミド
Figure 0004214524
TLC:Rf 0.26(酢酸エチル:ヘキサン=1:2);
NMR(CDCl3):δ 7.50-6.80 (m, 6H), 5.05-4.94 (m, 1H), 4.77-4.56 (m, 5H), 4.38-4.35 (m, 1H), 4.25-3.96 (m, 2H), 3.39-2.96 (m, 3H), 2.91-2.35 (m, 5H), 1.94-0.80 (m, 24H)。
実施例3(33)
(2R)−N−(1−ベンジルピペリジン−4−イル)−3−シクロヘキシルメチルチオ−2−((2RS,4R)−3−t−ブトキシカルボニル−2−メチルチアゾリジン−4−イルカルボニルアミノ)プロパンアミド
Figure 0004214524
TLC:Rf 0.42(塩化メチレン:メタノール=9:1);
NMR(CDCl3):δ 7.35-7.20 (m, 6H), 6.93-6.78 (b, 1H), 5.19 (q, J=6Hz, 1H), 4.68 (t, J=6Hz, 1H), 4.54-4.42 (m, 1H), 3.83-3.68 (m, 1H), 3.50 (s, 2H), 3.41-3.10 (m, 3H), 2.85-2.68 (m, 3H), 2.50-2.32 (m, 2H), 2.18-2.07 (m, 2H), 1.93-1.33 (m, 22H), 1.33-1.03 (m, 3H), 0.98-0.80 (m, 2H)。
実施例3(34)
(4R)−N−((1R)−2−シクロヘキシルメチルチオ−1−(4−(N’−ベンジル−N’−メチルアミノ)ピペリジン−1−イルカルボニル)エチル)−3−t−ブトキシカルボニルチアゾリジン−4−イルカルボキサミド
Figure 0004214524
TLC:Rf 0.76(メタノール:クロロホルム=1:9);
NMR(CD3OD):δ 7.58-7.46 (m, 5H), 5.08-4.95 (m, 1H), 4.78-4.04 (m, 7H), 3.74-3.57 (m, 1H), 3.45-3.06 (m, 3H), 3.01-2.86 (m, 1H), 2.82-2.64 (m, 5H), 2.50-2.43 (m, 2H), 2.30-2.10 (m, 2H), 2.06-0.86 (m, 24H)。
実施例3(35)
(2R)−N−(1−ベンジルピペリジン−4−イル)−3−シクロヘキシルメチルチオ−2−((2RS)−3−t−ブトキシカルボニルチアゾリジン−2−イルカルボニルアミノ)プロパンアミド
Figure 0004214524
TLC:Rf 0.36(塩化メチレン:メタノール=19:1);
NMR(CDCl3):δ 7.37-7.20 (m, 5H), 6.93-6.73 (b, 1H), 6.73-6.35 (b, 1H), 5.24 (b) and 5.19 (s) (1H), 4.48-4.35 (m, 1H), 3.93-3.70 (m, 3H), 3.53-3.47 (m, 2H), 3.33-2.92 (m, 3H), 2.85-2.63 (m, 3H), 2.56-2.38 (m, 2H), 2.21-2.07 (m, 2H), 1.95-1.35 (m, 19H), 1.33-1.03 (m, 3H), 1.00-0.83 (m, 2H)。
実施例3(36)
(2R)−N−(1−べンジルピペリジン−4−イル)−3−シクロヘキシルメチルチオ−2−(3−t−ブトキシカルボニルチアゾリジン−2−イルカルボニルアミノ)プロパンアミド
Figure 0004214524
(*の絶対配置の決定は行なっていないが、単一の光学異性体である。)
[α]D=+27.26(c 0.50, CHCl3);
TLC:Rf 0.26(塩化メチレン:メタノール=19:1);
NMR(CDCl3):δ 7.37-7.20 (m, 5H), 6.90-6.76 (b, 1H), 6.67-6.45 (b, 1H), 5.20 (s, 1H), 4.48-4.35 (m, 1H), 3.93-3.70 (m, 3H), 3.49 (s, 2H), 3.34-2.94 (m, 3H), 2.84-2.63 (m, 3H), 2.56-2.41 (m, 2H), 2.20-2.06 (m, 2H), 1.94-1, 36 (m, 19H), 1.31-1.05 (m, 3H), 1.01-0.84 (m, 2H)。
実施例4
(2R)−N−(1−ベンジルピペリジン−4−イル)−3−シクロヘキシルメチルチオ−2−(((4R)−3−t−ブトキシカルボニルチアゾリジン−4−イルメチル)アミノ)プロパンアミド
Figure 0004214524
参考例3で製造した化合物(600mg)およびN−メチルモルホリン(131mg)をエタノール(5ml)に溶解し、(4R)−3−t−ブトキシカルボニル−4−ホルミルチアゾリジン(304mg)および水素化シアノホウ素ナトリウム(124mg)を順次加えた。反応混合溶液に酢酸を加えて、pHを5.5にした後、室温で一晩撹拌した。反応混合溶液に飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加え、酢酸エチルで抽出した。抽出液を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、濃縮した。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム:メタノール=40:1)で精製し、下記物性値を有する本発明化合物(553mg)を得た。
TLC:Rf 0.48(クロロホルム:メタノール=19:1);
NMR(CD3OD):δ 7.33-7.20 (m, 5H), 4.55 (d, J=9.3Hz, 1H), 4.38-4.22 (m, 1H), 4.20 (d, J=9.3Hz, 1H), 3.77-3.60 (m, 1H), 3.53 (s, 2H), 3.19 (dd, J=7.5, 5.7Hz, 1H), 3.12-2.57 (m, 8H), 2.42 (d, J=6.6Hz, 2H), 2.24-2.08 (m, 2H), 1.93-0.82 (m, 15H), 1.47 (s, 9H)。
実施例4(1)
(2R)−N−(1−ベンジルピペリジン−4−イル)−3−シクロヘキシルメチルチオ−2−((3−t−ブトキシカルボニルチアゾリジン−2−イルメチル)アミノ)プロパンアミド
Figure 0004214524
実施例4において、(4R)−3−t−ブトキシカルボニル−4−ホルミルチアゾリジンの代わりに、(+)−3−t−ブトキシカルボニル−2−ホルミルチアゾリジンを用いて、実施例4と同様の目的の操作を行ない、下記物性値を有する本発明化合物を得た。
(*の絶対配置の決定は行なっていないが、単一の光学異性体である。)
[α]D=−13.46(c 0.50, CHCl3);
TLC:Rf 0.33(塩化メチレン:メタノール=19:1);
NMR(CDCl3):δ 7.48 (d, J=10Hz, 1H), 7.35-7.20 (m, 5H), 5.18-5.05 (m, 1H), 4.10-3.88 (m, 1H), 3.88-3.65 (m, 1H), 3.61-3.47 (m, 3H), 3.19-2.71 (m, 8H), 2.58 (dd, J=14, 9Hz, 1H), 2.41 (dd, J=12.6Hz, 1H), 2.39 (dd, J=12.6Hz, 1H), 2.23-2.05 (m, 2H), 1.98-1.30 (m, 19H), 1.30-1.05 (m, 3H), 1.05-0.80 (m, 2H)。
実施例5
(2R)−N−(1−ベンジルピペリジン−4−イル)−3−シクロヘキシルメチルチオ−2−((4R)−チアゾリジン−4−イルカルボニルアミノ)プロパンアミド・2塩酸塩
Figure 0004214524
実施例2で製造した化合物(615mg)のジオキサン(5ml)溶液に、4N−塩酸−ジオキサン(6ml)を加え、室温で30分間撹拌した。反応混合溶液を濃縮し、下記物性値を有する本発明化合物(590mg)を得た。
TLC:Rf 0.49(メタノール:クロロホルム=1:9);
NMR(CD3OD):δ 8.49-8.43 (1H, m), 7.58-7.46 (5H, m), 4.64-4.52 (1H, m), 4.48-4.38 (3H, m), 4.11-3.84 (1H, m), 3.62-3.49 (4H, m), 3.40-3.22 (2H, m), 3.16-3.06 (2H, m), 2.98-2.74 (2H, m), 2.52-2.45 (2H, m), 2.18-2 .03 (2H, m), 1.92-1.61 (7H, m), 1.52-1.37 (1H, m), 1.32-1.08 (3H, m), 1.04-0.90 (2H, m)。
実施例5(1)〜実施例5(11)
実施例3(2)〜実施例3(6)、実施例3(8)〜実施例3(10)、実施例3(19)、実施例3(29)および実施例3(31)で製造した化合物を、実施例5と同様の目的の操作に付すことにより、以下の本発明化合物を得た。
実施例5(1)
(2R)−N−(1−ベンジルピペリジン−4−イルメチル)−3−シクロヘキシルメチルチオ−2−((4R)−チアゾリジン−4−イルカルボニルアミノ)プロパンアミド・2塩酸塩
Figure 0004214524
TLC:Rf 0.27(メタノール:クロロホルム=1:9);
NMR(CD3OD):δ 8.39 (1H, t, J=12.0Hz), 7.57-7.46 (5H, m), 4.60 (1H, t, J=6.9Hz), 4.47-4.38 (4H, m), 4.30 (2H, s), 3.76-3.46 (6H, m), 3.28-2.88 (6H, m), 2.79 (1H, dd, J=13.8, 7.8Hz), 2.47 (2H, d, J=6.9Hz), 2.06-1.60 (8H, m), 1.55-1.38 (3H, m), 1.33-1.09 (3H, m), 1.03-0.88 (2H, m)。
実施例5(2)
(2R)−N−(1−(4−メトキシベンジル)ピペリジン−4−イルメチル)−3−シクロヘキシルメチルチオ−2−((4R)−チアゾリジン−4−イルカルボニルアミノ)プロパンアミド・2塩酸塩
Figure 0004214524
TLC:Rf 0.31(メタノール:クロロホルム=1:9);
NMR(CD3OD):δ 8.39 (1H, t, J=6.0Hz), 7.46-7.42 (2H, m), 7.02-6.98 (2H, m), 4.62-4.57 (1H, m), 4.47-4.38 (3H, m), 4.23 (2H, s), 3.82 (3H, s), 3.62-3.55 (2H, m), 3.49-3.45 (2H, m), 3.28-3.04 (4H, m), 2.98-2.77 (4H, m), 2.49-2.46 (2H, m), 2.06-0.86 (18H, m)。
実施例5(3)
(2R)−N−(1−(4−メトキシベンジル)ピペリジン−4−イル)−3−シクロヘキシルメチルチオ−2−((4R)−チアゾリジン−4−イルカルボニルアミノ)プロパンアミド・2塩酸塩
Figure 0004214524
TLC:Rf 0.25(メタノール:クロロホルム=1:9);
NMR(CD3OD):δ 8.44 (d, J=6.9Hz, 1H), 7.48-7.43 (m, 2H), 7.04-6.99 (m, 2H), 4.64-4.54 (m, 1H), 4.48-4.38 (m, 3H), 4.24 (s, 2H), 4.10-3.84 (m, 1H), 3.82 (s, 3H), 3.68-3.47 (m, 3H), 3.36-3.22 (m, 1H), 3.12-3.02 ( m, 2H), 2.98-2.74 (m, 2H), 2.51-2.45 (m, 2H), 2.18-2.01 (m, 2H), 1.90-1.60 (m, 7H), 1.52-1.37 (m, 1H), 1.34-1.08 (m, 3H), 1.05-0.87 (m, 2H)。
実施例5(4)
(2R)−N−(3−ヒドロキシ−4−メトキシベンジル)−3−シクロヘキシルメチルチオ−2−((4R)−チアゾリジン−4−イルカルボニルアミノ)プロパンアミド・塩酸塩
Figure 0004214524
TLC:Rf 0.21(ヘキサン:酢酸エチル=1:1);
NMR(CD3OD):δ 6.86-6.70 (m, 3H), 4.62-4.49 (m, 2H), 4.43 (d, J=10.0Hz, 1H), 4.40 (d, J=10.0Hz, 1H), 4.26 (s, 2H), 3.82 (s, 3H), 3.57 (dd, J=12.0, 7.2Hz, 1H), 3.22 (dd, J=12.0, 7.2Hz, 1H), 2.92 (dd, J=14.0, 6.6Hz, 1H), 2.78 (dd, J=14.0, 8.2Hz, 1H), 2.43 (d, J=6.8Hz, 2H), 1.87-1.56 (m, 5H), 1.54-0.80 (m, 6H)。
実施例5(5)
(2R)−N−メチル−N−(1−ベンジルピロリジン−3−イル)−3−シクロヘキシルメチルチオ−2−((4R)−チアゾリジン−4−イルカルボニルアミノ)プロパンアミド・2塩酸塩
Figure 0004214524
TLC:Rf 0.44(クロロホルム:メタノール:アンモニア=9:1:0.1);
NMR(CD3OD):δ 7.58-7.43 (m, 5H), 4.65-4.12 (m, 6H), 3.95-3.19 (m, 9H), 3.03-2.12 (m, 7H), 1.90-1.59 (m, 5H), 1.57-0.80 (m, 6H)。
実施例5(6)
(2S)−N−(1−ベンジルピペリジン−4−イル)−3−シクロヘキシルメトキシ−2−((4R)−チアゾリジン−4−イルカルボニルアミノ)プロパンアミド・2塩酸塩
Figure 0004214524
TLC:Rf 0.46(メタノール:塩化メチレン=1:9);
NMR(CD3OD):δ 7.60-7.47 (m, 5H), 4.67-4.29 (m, 6H), 4.13-3.86 (m, 1H), 3.79-3.45 (m, 6H), 3.40-3.20 (m, 2H), 3.18-3.04 (m, 2H), 2.18-2.00 (m, 2H), 1.93-1.47 (m, 8H), 1.36-1.07 (m, 3H), 1.03-0.84 (m, 2H)。
実施例5(7)
(2R)−N−(2−ベンジルアミノエチル)−3−シクロヘキシルメチルチオ−2−((4R)−チアゾリジン−4−イルカルボニルアミノ)プロパンアミド・2塩酸塩
Figure 0004214524
TLC:Rf 0.21(クロロホルム:メタノール:アンモニア=9:1:0. 1);
NMR(CD3OD):δ 7.55-7.43 (m, 5H), 4.62 (dd, J=7.5, 6.9Hz, 1H), 4.47 (dd, J=8.1, 6.0Hz, 1H), 4.41 (s, 2H), 4.27 (s, 2H), 3.67-3.48 (m, 3H), 3.31 (dd, J = 12.0, 6.9Hz, 1H), 3.22 (t, J=6.0Hz, 2H), 2.97 (dd, J=13.8, 6.0Hz, 1H), 2.83 (dd, J=13.8, 8.1Hz, 1H), 2.47 (d, J=6.6Hz, 2H), 1.85-1.62 (m, 5H), 1.54-1.38 (m, 1H), 1.33-1.08 (m, 3H), 1.02-0.89 (m, 2H)。
実施例5(8)
(4R)−N−((1R)−2−シクロヘキシルメチルチオ−1−(4−ベンジルピペラジン−1−イルカルボニル)エチル)チアゾリジン−4−イルカルボキサミド・2塩酸塩
Figure 0004214524
TLC:Rf 0.32(クロロホルム:メタノール=9:1);
NMR(DMSO-d6):δ 12.20-11.56 (br, 1H), 10.82-9.58 (br, 1H), 9.37-9.14 (br, 1H), 7.65-7.62 (m, 2H), 7.44-7.42 (m, 3H), 4.78 (dd, J=14.1, 6.9Hz, 1H), 4.51-4.22 (m, 5H), 4.15-3.04 (m, 10H), 2.83 (dd, J=13.5, 6.9Hz, 1H), 2.65 (dd, J=13.5, 6.9Hz, 1H), 2.40 (d, J=6.6Hz, 2H), 1.75-1.57 (m, 5H), 1.44-1.29 (m, 1H), 1.23-1.00 (m, 3H), 0.92-0.80 (m, 2H)。
実施例5(9)
(4R)−N−((1R)−2−シクロヘキシルメチルチオ−1−(4−フェニルアミノピペリジン−1−イルカルボニル)エチル)チアゾリジン−4−イルカルボキサミド・2塩酸塩
Figure 0004214524
TLC:Rf 0.54(クロロホルム:メタノール=9:1);
NMR(CD3OD):δ 7.63-7.52 (m, 5H), 5.02 (t, J=7.2Hz, 1H), 4.65-4.38 (m, 4H), 4.27-4.14 (br, 1H), 3.92-3.82 (m, 1H), 3.67-3.53 (m, 1H), 3.35-3.17 (m, 2H), 2.99-2.90 (m, 1H), 2.79-2.69 (m, 2H), 2.50-2.43 (m, 2H), 2.14-2.00 (m, 2H), 1.93-1.59 (m, 7H), 1.53-1.08 (m, 4H), 1.02-0.87 (m, 2H)。
実施例5(10)
(2R)−N−(1−ベンジルピペリジン−4−イル)−3−シクロヘキシルメチルチオ−2−((4R)−5,5−ジメチルチアゾリジン−4−イルカルボニルアミノ)プロパンアミド・2塩酸塩
Figure 0004214524
TLC:Rf 0.43(塩化メチレン:メタノール=9:1);
NMR(CD3OD):δ 7.60-7.45 (m, 5H), 4.55-4.46 (m, 3H), 4.40 and 4.31 (s, 2H), 4.20 and 4.18 (s, 1H), 4.10-4.05 and 3.98-3.84 (m, 1H), 3.56-3.45 and 3.41-3.33 (m, 2H), 3.41-3.33 and 3.18-3.05 (m, 2H), 3.00-2.76 (m, 2H), 2.52 and 2.48 (d, J=7Hz, 2H), 2.19-2.00 (m, 2H), 1.95-1.56 (m, 10H), 1.54-1.09 (m, 7H), 1.06-0.88 (m, 2H)。
実施例5(11)
(2R)−N−(1−ベンジルピペリジン−4−イル)−3−シクロヘキシルメチルチオ−3−メチル−2−((4R)−チアゾリジン−4−イルカルボニルアミノ)ブタンアミド・2塩酸塩
Figure 0004214524
TLC:Rf 0.48(塩化メチレン:メタノール=9:1);
NMR(CD3OD):δ 7.60-7.45 (m, 5H), 4.66-4.58 (m, 1H), 4.51 and 4.31 (s, 2H), 4.48-4.37 (m, 2H), 4.13-4.06 and 3.98-3.85 (m, 1H), 3.75-3.45 and 3.44-3.32 (m, 4H), 3.44-3.32 and 3.25-3.04 (m, 4H), 2.53 and 2.48 (d, J=7Hz, 2H), 2.20-2.05 (m, 2H), 1.93-1.60 (m, 7H), 1.50-1.08 (m, 10H), 1.08-0.89 (m, 2H)。
実施例6
(4R)−N−((1R)−2−シクロヘキシルメチルチオ−1−(4−ベンジルピペラジン−1−イルカルボニル)エチル)チアゾリジン−4−イルカルボキサミド
Figure 0004214524
実施例5(8)で製造した化合物(566mg)を酢酸エチル(20ml)に分散し、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(20ml)を加えて、室温で5分間撹拌した。反応混合溶液を酢酸エチルで抽出した。抽出液を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、濃縮した。残留物を減圧下乾燥し、下記物性値を有する本発明化合物(378mg)を得た。
TLC:Rf 0.32(クロロホルム:メタノール=9:1);
NMR(CD3OD):δ 7.34-7.22 (m, 5H), 4.97 (t, J=6.6Hz, 1H), 4.18 (d, J=9.3Hz, 1H), 4.13 (d, J=9.3Hz, 1H), 4.05 (dd, J=7.5, 4.8Hz, 1H), 3.69-3.53 (m, 6H), 3.15 (dd, J=10.5, 4.8Hz, 1H), 3.03 (dd, J=10.5, 7.5Hz, 1H), 2.90 (dd, J=13.5, 6.6Hz, 1H), 2.71 (dd, J=13.5, 6.6Hz, 1H), 2.57-2.40 (m, 6H), 1.84-1.63 (m, 5H), 1.49-1.09 (m, 4H), 1.00-0.87 (m, 2H)。
実施例6(1)
(2R)−N−(2−ベンジルアミノエチル)−3−シクロヘキシルメチルチオ−2−((4R)−チアゾリジン−4−イルカルボニルアミノ)プロパンアミド
Figure 0004214524
実施例5(7)で製造した化合物を、実施例6と同様の目的の操作に付すことにより、下記物性値を有する本発明化合物を得た。
TLC:Rf 0.26(クロロホルム:メタノール:アンモニア=9:1:0.1);
NMR(CD3OD):δ 7.36-7.21 (m, 5H), 4.40 (dd, J=7.2, 6.0Hz, 1H), 4.21-4.40 (m, 3H), 3.76 (s, 2H), 3.39-3.34 (m, 2H), 3.21 (dd, J=10.5, 4.5Hz, 1H), 3.01 (dd, J=10.5, 7.2Hz, 1H), 2.90 (dd, J=13.5, 6.0Hz, 1H), 2.79 (dd, J=13.5, 7.2Hz, 1H), 2.74 (t, J=6.3Hz, 2H), 2.40 (d, J=6.9Hz, 2H), 1.83-1.62 (m, 5H), 1.48-1.08 (m, 4H), 0.98-0.85 (m, 2H)。
実施例7〜実施例7(11)
実施例3(7)、実施例3(11)〜実施例3(16)、実施例3(18)〜実施例3(19)、実施例3(21)、実施例3(23)および実施例4で製造した化合物を実施例5→実施例6と同様の目的の操作に付すことにより、以下の本発明化合物を得た。
実施例7
(2R)−N−(1−(4−メトキシベンゾイル)ピペリジン−4−イル)−3−シクロヘキシルメチルチオ−2−((4R)−チアゾリジン−4−イルカルボニルアミノ)プロパンアミド
Figure 0004214524
TLC:Rf 0.54(メタノール:クロロホルム=1:9);
NMR(CDCl3):δ 7.86 (d, J=7.5Hz, 1H), 7.39-7.35 (m, 2H), 6.93-6.89 (m, 2H), 6.65 (d, J=7.5Hz, 1H), 4.41-4.33 (m, 1H), 4.27 (d, J=9.9Hz, 1H), 4.21-4.17 (m, 1H), 4.06-3.95 (m, 2H), 3.83 (s, 3H), 3.43 (dd, J=11.1, 4.2Hz, 1H), 3.15-3.02 (m, 3H), 2.90 (dd, J=13.5, 6.6Hz, 1H), 2.79 (dd, J=13.5, 7.2Hz, 1H), 2.46 (d, J=6.9Hz, 2H), 2.06-1.60 (m, 7H), 1.53-1.38 (m, 3H), 1.31-1.05 (m, 3H), 0.99-0. 86 (m, 2H) 。
実施例7(1)
(4R)−N−((1R)−2−シクロヘキシルメチルチオ−1−(4−ジフェニルメチルピペラジン−1−イルカルボニル)エチル)チアゾリジン−4−イルカルボキサミド
Figure 0004214524
TLC:Rf 0.58(メタノール:クロロホルム=1:19);
NMR(CDCl3):δ 7.82 (d, J=8.7Hz, 1H), 7.42-7.37 (m, 4H), 7.31-7.26 (m, 4H), 7.22-7.17 (m, 2H), 5.03-4.95 (m, 1H), 4.27-4.21 (m, 2H), 4.14-4.10 (m, 1H), 4.06 (d, J=9.9Hz 1H), 3.67-3.59 (m, 4H), 3.41 (dd, J=10.8, 4.5Hz, 1H), 3.11 (dd, J=10.8, 7.8Hz, 1H), 2.85 (dd, J=13.5, 6.6Hz, 1H), 2.69 (dd, J=13.5, 6.6Hz, 1H), 2.48-2.32 (m, 6H), 1.84-1.32 (m, 6H), 1.28-1.04 (m, 3H), 0.96-0.82 (m, 2H)。
実施例7(2)
(2R)−N−(1−(4−フルオロベンゾイル)ピペリジン−4−イル)−3−シクロヘキシルメチルチオ−2−((4R)−チアゾリジン−4−イルカルボニルアミノ)プロパンアミド
Figure 0004214524
TLC:Rf 0.30(メタノール:クロロホルム=1:19);
NMR(CDCl3):δ 7.87 (d, J=7.5Hz, 1H), 7.44-7.37 (m, 2H), 7.14-7.06 (m, 2H), 6.63 (d, J=7.2Hz, 1H), 4.64-4.19 (m, 4H), 4.07-3.96 (m, 2H), 3.44 (dd, J=10.5, 3.9Hz, 1H), 3.20-3.00 (m, 3H), 2.90 (dd, J=13.8 , 6.6Hz, 1H), 2.79 (dd, J=13.8, 7.5Hz, 1H), 2.46 (d, J=6.9Hz, 2H), 2.06-1.62 (m, 5H), 1.52-1.38 (m, 3H), 1.31-1.06 (m, 3H), 1.00-0.85 (m, 2H)。
実施例7(3)
(2R)−N−(1−(4−フルオロベンジル)ピペリジン−4−イル)−3−シクロヘキシルメチルチオ−2−((4R)−チアゾリジン−4−イルカルボニルアミノ)プロパンアミド
Figure 0004214524
TLC:Rf 0.52(メタノール:クロロホルム=1:9);
NMR(CDCl3):δ 7.85 (d, J=7.2Hz, 1H), 7.32-7.24 (m, 2H), 7.04-6.97 (m, 2H), 6.44 (d, J=8.1Hz, 1H), 4.39-4.32 (m, 1H), 4.26 (d, J=9.6Hz, 1H), 4.17 (dd, J=7.8, 3.9Hz, 1H), 4.05 (d, J=9.6Hz, 1H), 3.8 6-3.73 (m, 1H), 3.47 (s, 2H), 3.42 (dd, J=11.1, 4.2Hz, 1H), 3.12 (dd, J=11.1, 7.8Hz, 1H), 2.89 (dd, J=13.5, 6.0Hz, 1H), 2.83-2.72 (m, 3H), 2.47 (d, J=6.6Hz, 2H), 2.15 (t, J=10.8Hz, 2H ), 1.96-1.37 (m, 10H), 1.32-1.05 (m, 3H), 0.99-0.84 (m, 2H)。
実施例7(4)
(4R)−N−((1R)−2−シクロヘキシルメチルチオ−1−(4−(4−メトキシフェニル)ピペラジン−1−イルカルボニル)エチル)チアゾリジン−4−イルカルボキサミド
Figure 0004214524
TLC:Rf 0.50(メタノール:クロロホルム=1:19);
NMR(CDCl3):δ 7.85 (d, J=8.7Hz, 1H), 6.92-6.83 (m, 4H), 5.11-5.04 (m, 1H), 4.27 (d, J=9.9Hz, 1H), 4.15 (dd, J=7.5, 4.2Hz, 1H), 4.07 (d, J=9.9Hz, 1H), 3.89-3.70 (m, 7H), 3.44 (dd, J=10.8, 4.2Hz, 1 H), 3.18-3.01 (m, 5H), 2.90 (dd, J=13.5, 6.9Hz, 1H), 2.76 (dd, J=13.5, 6.0Hz, 1H), 2.42 (d, J=6.9Hz, 2H), 1.85-1.58 (m, 5H), 1.49-1.35 (m, 1H), 1.29-1.05 (m, 3H), 0.98-0.83 (m, 2H)。
実施例7(5)
(4R)−N−((1R)−2−シクロヘキシルメチルチオ−1−(4−(ピリジン−2−イル)ピペラジン−1−イルカルボニル)エチル)チアゾリジン−4−イルカルボキサミド
Figure 0004214524
TLC:Rf 0.38(メタノール:クロロホルム=1:19);
NMR(CDCl3):δ 8.22-8.19 (m, 1H), 7.85 (d, J=8.4Hz, 1H), 7.55-7.49 (m, 1H), 6.71-6.64 (m, 2H), 5.12-5.04 (m, 1H), 4.27 (d, J=9.9Hz, 1H), 4.15 (dd, J=7.5, 4.2Hz, 1H), 4.07 (d, J=9.9Hz, 1H), 3.85-3.54 (m, 8H), 3.44 (dd, J=10. 8, 4.2Hz, 1H), 3.12 (dd, J=10.8, 7.5Hz, 1H), 2.91 (dd, J=13.2, 6.9Hz, 1H), 2.76 (dd, J=13.2, 6.3Hz, 1H), 2.42 (d, J=6.9Hz, 2H), 1.86-1.59 (m, 6H), 1.50-1.35 (m, 1H), 1.30-1.04 (m, 3H) , 0.99-0.84 (m, 2H)。
実施例7(6)
(4R)−N−((1R)−2−シクロヘキシルメチルチオ−1−(4−(ピリジン−4−イル)ピペラジン−1−イルカルボニル)エチル)チアゾリジン−4−イルカルボキサミド
Figure 0004214524
TLC:Rf 0.51(メタノール:クロロホルム=2:8);
NMR(CDCl3):δ 8.32 (dd, J=5.1, 1.8Hz, 2H), 7.83 (d, J=8.7Hz, 1H), 6.67 (dd, J=5.1, 1.8Hz, 2H), 5.09-5.01 (m, 1H), 4.27 (d, J=9.9Hz, 1H), 4.19-4.14 (m, 1H), 4.05 (d, J=9.9Hz, 1H), 3.90-3.74 (m, 4H), 3.52-3.32 (m, 5H), 3.12 (dd, J=10.8, 7.8Hz, 1H), 2.90 (dd, J=13.2, 7.5Hz, 1H), 2.77 (dd, J=13.2, 6.3Hz, 1H), 2.42 (d, J=6.9Hz, 2H), 2.02-1.60 (m, 6H), 1.50-1.34 (m, 1H), 1.30-1.04 (m, 3H), 1.00-0.84 (m, 2H)。
実施例7(7)
(2R)−N−(4−(モルホリン−4−イルメチル)フェニル)−3−シクロヘキシルメチルチオ−2−((4R)−チアゾリジン−4−イルカルボニルアミノ)プロパンアミド
Figure 0004214524
TLC:Rf 0.24(メタノール:クロロホルム=1:19);
NMR(CDCl3):δ 8.70 (br.s, 1H), 7.99 (d, J=7.8Hz, 1H), 7.50-7.45 (m, 2H), 7.27 (d, J=8.4Hz, 2H), 4.58 (dd, J=14.4, 7.2Hz, 1H), 4.31-4.23 (m, 2H), 4.08 (d, J=9.9Hz, 1H), 3.71-3.68 (m, 4H), 3.50-3.46 (m, 3H), 3.14 (dd, J=10.8, 7.8Hz, 1H), 3.00 (dd, J=13.8, 6.6Hz, 1H), 2.91 (dd, J=13.8, 6.9Hz, 1H), 2.49 (d, J=6.9, 2H), 2.44-2.41 (m, 4H), 1.87-1.59 (m, 5H), 1.54-1.38 (m, 1H), 1.30-1 .04 (m, 3H), 1.00-0.84 (m, 2H)。
実施例7(8)
(4R)−N−((1R)−2−シクロヘキシルメチルチオ−1−(4−フェニルアミノピペリジン−1−イルカルボニル)エチル)チアゾリジン−4−イルカルボキサミド
Figure 0004214524
TLC:Rf 0.51(クロロホルム:メタノール=9:1);
NMR(CDCl3):δ 7.85 (t, J=7.5Hz, 1H), 7.21-7.16 (m, 2H), 6.73 (t, J=7.2Hz, 1H), 6.61 (d, J=7.5Hz, 2H), 5.11-5.02 (m, 1H), 4.51-4.43 (m, 1H), 4.27 (d, J=9.9Hz, 1H), 4.18-4.01 (m, 3H), 3.60-3.51 (m, 1H), 3.46-3.40 (m, 1H), 3.33-3.23 (m, 1H), 3.13 (dd, J=10.8, 7.5Hz, 1H), 3.01-2.85 (m, 2H), 2.78-2.69 (m, 1H), 2.44-2.40 (m, 2H), 2.22-2.07 (br, 2H), 1.82-1.06 (m, 11H), 0.98-0.86 (m, 2H)。
実施例7(9)
(2R)−N−(4−(N’−メチル−N’−フェニルアミノ)ベンジル)−3−シクロヘキシルメチルチオ−2−((4R)−チアゾリジン−4−イルカルボニルアミノ)プロパンアミド
Figure 0004214524
TLC:Rf 0.56(メタノール:クロロホルム=1:9);
NMR(CDCl3):δ 7.88 (d, J=7.6Hz, 1H), 7.32-7.25 (m, 2H), 7.19-7.14 (m, 2H), 7.05-6.92 (m, 5H), 6.76 (t, J=5.7Hz, 1H), 4.46 (dd, J=14.7, 7.2Hz, 1H), 4.39-4.37 (m, 2H), 4.26 (d, J=9.9Hz, 1H), 4.15 (dd, J=7.2, 3.9Hz, 1H), 4.05 (d, J=9.9Hz, 1H), 3.40 (dd, J=10.8, 3.9Hz, 1H), 3.30 (s, 3H), 3.09 (dd, J=10.8, 7.8Hz, 1H), 2.92 (dd, J=13.8, 6.3Hz, 1H), 2.83 (dd, J=13.8, 7.2Hz, 1H), 2 .54-2.37 (m, 3H), 1.86-1.58 (m, 5H), 1.51-1.36 (m, 1H), 1.30-1.04 (m, 3H), 0.99-0.83 (m, 2H)。
実施例7(10)
(2R)−N−アミノ−N−ベンジル−3−シクロヘキシルメチルチオ−2−((4R)−チアゾリジン−4−イルカルボニルアミノ)プロパンアミド
Figure 0004214524
TLC:Rf 0.22(塩化メチレン:メタノール=19:1);
NMR(CDCl3):δ 7.88 (bs, 1H), 7.78 (d, J=8Hz, 1H), 7.39-7.25 (m, 5H), 5.00-4.65 (b, 1H), 4.37 (q, J=8Hz, 1H), 4.25 (d, J=11Hz, 1H), 4.12 (dd, J=7, 4Hz, 1H), 4.02 (d, J=11Hz, 1H), 3.98 (s, 2H), 3.41 (dd, J=11, 4Hz, 1H), 3.09 (dd, J=11, 8Hz, 1H), 2.85 (dd, J=14, 6Hz, 1Hz), 2.80 (dd, J=14, 6Hz, 1H), 2.53-2.25 (b, 1H), 2.42 (d, J=7Hz, 2H), 1.85-1.50 (m, 5H), 1.50-1.34 (m, 1H), 1.30-1.03 (m, 3H), 1.00-0.83 (m, 2H)。
実施例7(11)
(2R)−N−(1−ベンジルピペリジン−4−イル)−3−シクロヘキシルメチルチオ−2−(((4R)−チアゾリジン−4−イルメチル)アミノ)プロパンアミド
Figure 0004214524
TLC:Rf 0.47(クロロホルム:メタノール=9:1);
NMR(CD3OD):δ 7.33-7.20 (m, 5H), 4.14 (d, J=9.4Hz, 1H), 4.05 (d, J=9.4Hz, 1H), 3.77-3.52 (m, 2H), 3.52 (s, 2H), 3.18 (dd, J=7.5, 5.7Hz, 1H), 2.97 (dd, J=10.2, 6.2Hz, 1H), 2.92-2.50 (m, 7H), 2.42 (d, J=6.6Hz, 2H), 2.23-2.07 (m, 2H), 1.90-0.80 (m, 15H)。
実施例8
(2R)−N−(1−ベンジルピペリジン−4−イル)−3−シクロヘキシルメチルチオ−2−((4R)−3−t−ブトキシカルボニルチアゾリジン−4−イルカルボニルアミノ)プロパンアミド・塩酸塩
Figure 0004214524
実施例2で製造した化合物(1.241g)の酢酸エチル(10ml)溶液に0.1N−塩酸−酢酸エチル(20.6ml)溶液を加え、濃縮した。残留物を酢酸エチル−ヘキサンで再結晶し、下記物性値を有する本発明化合物(1.11g)を得た。
TLC:Rf 0.60(メタノール:クロロホルム=1:9);
NMR(DMSO-d6):δ 10.74 (br.s, 1H), 8.39-8.14 (m, 2H), 7.60-7.57 (m, 2H), 7.45-7.43 (m, 3H), 4.59-4.21 (m, 6H), 3.80-3.66 (m, 1H), 3.42-3.12 (m, 3H), 3.06-2.91 (m, 3H) 2.75-2.56 (m, 2H), 2.40 (d, J=6.6Hz, 2H), 1.94-1.52 (m, 9H), 1.45-1.00 (m, 13H), 0.95-0.79 (m, 2H)。
実施例9〜実施例9(4)
参考例3で製造した化合物、および実施例1(26)で製造した化合物を参考例3と同様の目的の操作に付して製造した化合物を、実施例2→実施例8と同様の目的の操作に付すことにより、以下の本発明化合物を得た。
実施例9
(2R)−N−(1−ベンジルピペリジン−4−イル)−3−シクロヘキシルメチルチオ−2−((4R)−3−イソプロピルオキシカルボニルチアゾリジン−4−イルカルボニルアミノ)プロパンアミド・塩酸塩
Figure 0004214524
TLC:Rf 0.50(メタノール:クロロホルム=1:9);
NMR(CD3OD):δ 7.35-7.24 (m, 5H), 4.98-4.82 (m, 1H), 4.66 (d, J=9.0Hz, 1H), 4.62 (dd, J=7.2, 4.8Hz, 1H), 4.51 (d, J=9.0Hz, 1H), 4.44 (dd, J=7.5, 6.3Hz, 1H), 3.74-3.58 (m, 3H), 3.38 (dd, J=12.0, 7.5 H z, 1H), 3.15 (dd, J=12.0, 4.5Hz, 1H), 2.98-2.69 (m, 4H), 2.44 (d, J=6.9Hz, 2H), 2.30-2.20 (m, 2H), 1.93-1.78 (m, 4H), 1.76-1.36 (m, 6H), 1.34-1.08 (m, 9H), 1.02-0.86 (m, 2H)。
実施例9(1)
(2R)−N−(1−ベンジルピペリジン−4−イル)−N−メチル−3−シクロヘキシルメチルチオ−2−((4R)−3−t−ブトキシカルボニルチアゾリジン−4−イルカルボニルアミノ)プロパンアミド・塩酸塩
Figure 0004214524
TLC:Rf 0.38(メタノール:クロロホルム=1:19);
NMR(CD3OD):δ 7.59-7.46 (m, 5H), 5.10-4.89 (m, 1H), 4.63-4.42 (m, 4H), 4.35 and 4.32 (s, 2H), 3.64-3.50 (m, 2H), 3.42-3.28 (m, 1H), 3.26-2.68 (m, 8H), 2.47-2.42 (m, 2H), 2.28-1.60 (m, 8H), 1.54-0.84 (m, 16H)。
実施例9(2)
(2R)−N−(1−ベンジルピペリジン−4−イル)−3−シクロヘキシルメチルチオ−2−((4R)−2,2−ジメチルチアゾリジン−4−イルカルボニルアミノ)プロパンアミド・2塩酸塩
Figure 0004214524
TLC:Rf 0.30(塩化メチレン:メタノール=93:7);
NMR(CD3OD):δ 7.60-7.45 (m, 5H), 4.80-4.72 (m, 1H), 4.63-4.57 and 4.50-4.43 (m, 1H), 4.41 and 4.31 (s, 2H), 4.13-4.06 and 3.99-3.86 (m, 1H), 3.80-3.68 (m, 1H), 3.56-3.33 (m, 3H), 3.19-3.05 (m, 2H), 3.00-2.74 (m, 2H), 2.51 and 2.47 (d, J=7Hz, 2H), 2.18-2.02 (m, 2H), 1.95-1.60 (m, 13H), 1.52-1.37 (m, 1H), 1.37-1.08 (m, 3H), 1.05-0.88 (m, 2H)。
実施例9(3)
(2R)−N−(1−べンジルピペリジン−4−イル)−3−シクロヘキシルメチルチオ−2−((2S,4S)−1−t−ブトキシカルボニル−4−フルオロピロリジン−2−イルカルボニルアミノ)プロパンアミド・塩酸塩
Figure 0004214524
TLC:Rf 0.72(メタノール:クロロホルム=1:9);
NMR(CD3OD):δ 8.27-7.82 (m, 2H), 7.54-7.48 (m, 5H), 5.24 (d, J=52.5Hz, 1H), 4.46-4.23 (m, 4H), 4.05-3.67 (m, 2H), 3.60-3.03 (m, 5H), 2.99-2.68 (m, 2H), 2.63-2.30 (m, 4H), 2.22-0.86 (m, 24H)。
実施例9(4)
(2R)−N−(1−ベンジルピペリジン−4−イル)−3−シクロヘキシルメチルチオ−2−((2S)−1−t−ブトキシカルボニル−4,4−ジフルオロピロリジン−2−イルカルボニルアミノ)プロパンアミド・塩酸塩
Figure 0004214524
TLC:Rf 0.32(メタノール:クロロホルム=3:97);
NMR(CD3OD):δ 8.46-8.02 (m, 2H), 7.58-7.46 (m, 5H), 4.47-4.31 (m, 4H), 3.98-3.64 (m, 3H), 3.56-3.46 (m, 2H), 3.44-3.04 (m, 5H), 2.94-2.64 (m, 3H), 2.54-2.30 (m, 3H), 2.18-2.00 (m, 2H), 1.90-0.86 (m, 24H)。
実施例10
(2R)−N−(1−ベンジルピペリジン−4−イル)−3−シクロヘキシルメチルチオ−2−((4R)−3−(2−メチルプロポキシカルボニル)チアゾリジン−4−イルカルボニルアミノ)プロパンアミド
Figure 0004214524
実施例5で製造した化合物(352mg)の塩化メチレン(6ml)溶液に、氷冷下、N−メチルモルホリン(0.14ml)およびクロロぎ酸イソブチル(0.85ml)を順次加え、室温で一晩撹拌した。反応混合溶液に飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(10ml)を加え、塩化メチレン(10ml)で抽出した。抽出液を飽和食塩水(15ml)で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、濃縮した。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(塩化メチレン:メタノール=19:1)で精製し、下記物性値を有する本発明化合物(304mg)を得た。
TLC:Rf 0.46(クロロホルム:メタノール=9:1);
NMR(CD3OD):δ 7.33-7.22 (m, 5H), 4.69 (d, J=9.0Hz, 1H), 4.64 (dd, J=7.2, 4.8Hz, 1H), 4.53 (d, J=9.0Hz, 1H), 4.44 (dd, J=7.8, 6.3Hz, 1H), 3.99-3.78 (br, 2H), 3.69-3.58 (m, 1H), 3.52 (s, 2H), 3.42-3.36 (m, 1H), 3.16 (dd, J=11.7, 4.8Hz, 1H), 2.99-2.69 (br, 4H), 2.44 (d, J=6.9Hz, 2H), 2.17-2.09 (m, 2H), 2.03-1.36 (m, 11H), 1.33-1.09 (m, 3H), 1.01-0.88 (m, 8H)。
実施例10(1)
(2R)−N−(1−ベンジルピペリジン−4−イル)−3−シクロヘキシルメチルチオ−2−((4R)−3−メトキシカルボニルチアゾリジン−4−イルカルボニルアミノ)プロパンアミド
Figure 0004214524
実施例5で製造した化合物を実施例10と同様の目的の操作に付すことにより、下記物性値を有する本発明化合物を得た。
TLC:Rf 0.36(メタノール:クロロホルム=1:19);
NMR(CDCl3):δ 7.34-7.22 (m, 5H), 7.10 (d, J=7.8Hz, 1H), 6.65 (br.s, 1H), 4.76-4.62 (m, 2H), 4.52-4.40 (m, 2H), 3.83-3.72 (m, 4H), 3.50 (s, 2H), 3.33 (dd, J=12.0, 3.9Hz, 1H), 3.27 (dd, J=12.0, 6.9Hz, 1 H), 3.16-3.02 (m, 1H), 2.86-2.72 (m, 3H), 2.48 (dd, J=12.3, 6.6Hz, 1H), 2.43 (dd, J=12.3, 6.9Hz, 1H), 2.17-2.08 (m, 2H), 1.94-1.36 (m, 10H), 1.32-1.05 (m, 3H), 1.00-0.84 (m, 2H)。
実施例11〜実施例11(2)
実施例5で製造した化合物を、実施例10→実施例8と同様の目的の操作に付すことにより、以下の本発明化合物を得た。
実施例11
(2R)−N−(1−ベンジルピペリジン−4−イル)−3−シクロヘキシルメチルチオ−2−((4R)−3−ピバロイルチアゾリジン−4−イルカルボニルアミノ)プロパンアミド・塩酸塩
Figure 0004214524
TLC:Rf 0.49(クロロホルム:メタノール=9:1);
NMR(DMSO-d6, 100℃):δ 10.94-10.63 (br, 1H), 8.05-7.74 (br, 2H), 7.67-7.57 (m, 2H), 7.45-7.43 (m, 3H), 5.01 (dd, J=7.5, 4.5Hz, 1H), 4.98 (d, J=9.0Hz, 1H), 4.53 (d, J=9.0Hz, 1H), 4.44-4.33 (br, 1H), 4.30-4.15 (br, 2H), 3.83-3.66 (br, 1H), 3.38-3.20 (m, 3H), 3.09 (dd, J=11.5, 4.5Hz, 1H), 3.06-2.92 (br, 2H), 2.85-2.72 (br, 2H), 2.43 (d, J=6.5Hz, 2H), 2.12-1.84 (br, 4H), 1.77-1.58 (m, 5H), 1.46-1.38 (m, 1H), 1.27-1.09 (m, 12H), 0.99-0.91 (m, 2H)。
実施例11(1)
(2R)−N−(1−ベンジルピペリジン−4−イル)−3−シクロヘキシルメチルチオ−2−((4R)−3−(3−メチルブチリル)チアゾリジン−4−イルカルボニルアミノ)プロパンアミド・塩酸塩
Figure 0004214524
TLC:Rf 0.51(クロロホルム:メタノール=9:1);
NMR(DMSO-d6, 100℃):δ 10.89-10.60 (br, 1H), 8.14-7.74 (br, 2H), 7.62-7.60 (m, 2H), 7.48-7.43 (m, 3H), 4.85 (dd, J=7.0, 4.5Hz, 1H), 4.80 (d, J=9.5Hz, 1H), 4.58-4.33 (br, 2H), 4.32-4.16 (br, 2H), 3.82-3.66 (br, 1H), 3.39-3.24 (br, 3H), 3.14-3.11 (m, 1H), 3.09-2.92 (br, 2H), 2.87-2.69 (br, 2H), 2.43 (d, J=7.0Hz, 2H), 2.32-2.14 (br, 2H), 2.09-1.83 (m, 5H), 1.77-1.57 (m, 5H), 1.47-1.38 (m, 1H), 1.26-1.10 (m, 3H), 0.99-0.92 (m, 8H)。
実施例11(2)
(2R)−N−(1−ベンジルピペリジン−4−イル)−3−シクロヘキシルメチルチオ−2−((4R)−3−(2−メチルプロピオニル)チアゾリジン−4−イルカルボニルアミノ)プロパンアミド・塩酸塩
Figure 0004214524
TLC:Rf 0.52(クロロホルム:メタノール=9:1);
NMR(DMSO-d6, 100℃):δ 10.92-10.65 (br, 1H), 8.06-7.71 (br, 2H), 7.62-7.60 (m, 2H), 7.45-7.43 (m, 3H), 4.88-4.82 (m, 2H), 4.56-4.46 (br, 1H), 4.44-4.33 (br, 1H), 4.31-4.14 (br, 2H), 3.83-3.72 (br, 1H), 3.40-3.26 (br, 3H), 3.16-3.12 (m, 1H), 3.10-2.92 (br, 2H), 2.87-2.69 (br, 2H), 2.51-2.48 (m, 1H), 2.43 (d, J=6.5Hz, 2H), 2.00-1.83 (m, 9H), 1.46-1.38 (m, 1H), 1.26-0.91 (m, 11H)。
実施例12
(2R)−N−(2−ヒドロキシエチル)−N−(1−ベンジルピペリジン−4−イル)−3−シクロヘキシルメチルチオ−2−((4R)−3−t−ブトキシカルボニルチアゾリジン−4−イルカルボニルアミノ)プロパンアミド・塩酸塩
Figure 0004214524
実施例3(30)で製造した化合物(160mg)のメタノール(4ml)溶液に、炭酸カリウム(64mg)を加え、室温で30分間撹拌した。反応混合溶液を水に加え、酢酸エチルで抽出した。抽出液を水および飽和食塩水で順次洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、濃縮した。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(メタノール:クロロホルム=1:40)で精製した。精製物を実施例8と同様の目的の操作に付すことにより、下記物性値を有する本発明化合物(120mg)を得た。
TLC:Rf 0.34(メタノール:クロロホルム=1:19);
NMR(CD3OD):δ 7.49 (s, 5H), 5.19-4.93 (m, 1H), 4.66-4.54 (m, 2H), 4.49-4.43 (m, 1H), 4.34-3.98 (m, 3H), 3.84-3.27 (m, 8H), 3.22-2.87 (m, 4H), 2.78-2.64 (m, 1H), 2.47-2.28 (m, 3H), 2.13-1.60 (m, 8H), 1.53-1.09 ( m, 12H), 1.01-0.85 (m, 3H)。
実施例12(1)
(4R)−N−((1R)−2−シクロヘキシルメチルチオ−1−(4−ベンジルアミノピペリジン−1−イルカルボニル)エチル)−3−t−ブトキシカルボニルチアゾリジン−4−イルカルボキサミド・塩酸塩
Figure 0004214524
実施例3(32)で製造した化合物を、実施例12と同様の目的の操作に付すことにより、下記物性値を有する本発明化合物を得た。
TLC:Rf 0.47(メタノール:クロロホルム=1:9);
NMR(CD3OD):δ 7.54-7.44 (m, 5H), 5.04-4.94 (m, 1H), 4.70-4.52 (m, 3H), 4.48-4.43 (m, 1H), 4.38-4.16 (m, 3H), 3.56-3.32 (m, 2H), 3.26-3.18 (m, 1H), 3.17-3.07 (m, 1H), 2.99-2.88 (m, 1H), 2.80-2.67 (m, 2H), 2.49-2.44 (m, 2H), 2.36-2.18 (m, 2H) 1.90-0.85 (m, 22H)。
実施例13
(2R)−N−(1−ベンジルビペリジン−4−イル)−3−シクロヘキシルメチルチオ−2−(((4R)−3−(3−メチルブチリル)チアゾリジン−4−イルメチル)アミノ)プロパンアミド・2塩酸塩
Figure 0004214524
参考例3で製造した化合物を、実施例4→実施例8と同様の目的の操作に付すことにより、下記物性値を有する本発明化合物を得た。
TLC:Rf 0.49(塩化メチレン:メタノール=93:7);
NMR(CD3OD):δ 7.60-7.45 (m, 5H), 4.77-4.66 (m, 2H), 4.63-4.55 (m, 1H), 4.42 and 4.32 (s, 2H), 4.24-4.18 and 4.09-3.94 (m, 2H), 3.58-3.48 (m, 2H), 3.42-3.22 (m, 4H), 3.20-2.73 (m, 4H), 2.62-2.50 (m, 2H), 2.38-2.32 (m, 2H), 2.25-2.03 (m, 3H), 1.98-1.62 (m, 7H), 1.58-1.42 (m, 1H), 1.38-1, 10 (m, 3H), 1.08-0.90 (m, 8H)。
実施例14〜実施例4(1)
実施例1において、参考例1で製造した化合物またはそれに相当する誘導体に4−アミノ−1−ベンジルピペリジンまたはそれに相当するアミン誘導体を実施例1と同様の目的の操作で反応させることにより、以下の本発明化合物を得た。
実施例14
(2R)−N−(1−(4−メチルベンジル)ピペリジン−4−イル)−2−t−ブトキシカルボニルアミノ−3−シクロヘキシルメチルチオプロパンアミド
Figure 0004214524
TLC:Rf 0.26(メタノール:クロロホルム=1:19);
NMR(CD3OD):δ 7.21-7.10 (m, 4H), 4.16-4.09 (m, 1H), 3.73-3.58 (m, 1H), 3.47 (s, 2H), 2.89-2.77 (m, 3H), 2.66 (dd, J=13.6, 7.8Hz, 1H), 2.43 (d, J=6.8Hz, 2H), 2.31 (s, 3H), 2.17-2.05 (m, 2H), 1.86-1.12 (m, 22H), 1.03-0.84 (m, 2H)。
実施例14(1)
(2RS)−N−(1−ベンジルピペリジン−4−イル)−2−t−ブトキシカルボニルアミノ−4−シクロヘキシルチオブタンアミド
Figure 0004214524
TLC:Rf 0.74(メタノール:クロロホルム=1:9);
NMR(CDCl3):δ 7.40-7.20 (m, 5H), 6.20-6.05 (br, 1H), 5.25-5.10 (br, 1H), 4.25-4.10 (m, 1H), 3.90-3.68 (m, 1H), 3.49 (s, 2H), 2.86-2.46 (m, 5H), 2.21-1.15 (m, 18H), 1.44 (s, 9H)。
実施例15
(2R)−N−(1−ベンジルピペリジン−4−イル)−2−t−ブトキシカルボニルアミノ−3−シクロヘキシルメチルスルフィニルプロパンアミド
Figure 0004214524
実施例1で製造した化合物(900mg)を塩化メチレン(20ml)に溶解し、−70℃に冷却後、m−クロロ過安息香酸(344mg)を加えた。反応混合溶液を−70℃から−50℃に昇温しながら、3時間半撹拌した。反応混合溶液に、飽和チオ硫酸ナトリウム水溶液を加え、撹拌した後、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加えた。有機層を分離後、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、溶媒を留去した。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(メタノール:クロロホルム=1:30→1:10)で精製し、下記物性値を有する本発明化合物(714mg)を得た。
TLC:Rf 0.58(メタノール:クロロホルム=1:9);
NMR(CD3OD):δ 7.33-7.22 (m, 5H), 4.49-4.39 (m, 1H), 3.73-3.60 (m, 1H), 3.51 (s, 2H), 3.28-3.20 (m, 1H), 3.06-2.73 (m, 4H), 2.63 (dd, J=12.9, 9.0Hz, 1H), 2.20-2.08 (m, 2H), 2.00-1.02 (m, 15H), 1.44 (s, 9H) 。
実施例16〜実施例16(20)
実施例1、実施例1(1)、実施例1(2)、実施例1(12)、実施例14、実施例14(1)または実施例15で製造した化合物を参考例3→実施例2(実施例2においては、(4R)−3−t−ブトキシカルボニルチアゾリジン−4−イルカルボン酸または相当する誘導体を用いた。)と同様の目的の操作に付し、さらに必要に応じて実施例8と同様の目的の操作に付すことにより、以下の本発明化合物を得た。
実施例16
(2R)−N−(1−ベンジルピペリジン−4−イル)−3−シクロヘキシルメチルチオ−2−((2S)−1−t−ブトキシカルボニル−1,2,3,6−テトラヒドロピリジン−2−イルカルボニルアミノ)プロパンアミド・塩酸塩
Figure 0004214524
TLC:Rf 0.29(メタノール:クロロホルム=1:19);
NMR(CD3OD):δ 8.33-8.16 (m, 1H), 7.90-7.86 (m, 1H), 7.55-7.44 (m, 5H), 5.80-5.60 (m, 2H), 4.46-4.23 (m, 3H), 4.16-3.76 (m, 3H), 3.58-3.00 (m, 4H), 2.91-2.35 (m, 6H), 2.18-1.96 (m, 2H), 1.88-1.08 (m, 20H), 1.02- 0.85 (m, 2H)。
実施例16(1)
(2R)−N−(1−ベンジルピペリジン−4−イル)−3−シクロヘキシルメチルチオ−2−((2S)−1−t−ブトキシカルボニルピペリジン−2−イルカルボニルアミノ)プロパンアミド・塩酸塩
Figure 0004214524
TLC:Rf 0.34(メタノール:クロロホルム=1:9);
NMR(CD3OD):δ 8.29 (br. s, 1H), 7.79 (br. s, 1H), 7.56-7.45 (m, 5H), 4.68 (d, J=3.0Hz, 1H), 4.44 (dd, J=14.4, 7.5Hz, 1H), 4.31 (s, 2H), 3.98-3.83 (m, 2H), 3.60-3.00 (m, 5H), 2.89 (dd, J=13.2, 6.0Hz, 1H ), 2.80-2.72 (m, 1H), 2.44 (d, J=6.9Hz, 2H), 2.20-1.95 (m, 3H), 1.88-1.08 (m, 24H), 1.02-0.85 (m, 2H)。
実施例16(2)
(2R)−N−(1−ベンジルピペリジン−4−イル)−3−シクロヘキシルメチルチオ−2−((4S)−3−t−ブトキシカルボニルオキサゾリジン−4−イルカルボニルアミノ)プロパンアミド
Figure 0004214524
TLC:Rf 0.14(メタノール:クロロホルム=1:19);
NMR(CDCl3):δ 7.33-7.20 (m, 6H), 6.73 (br. s, 1H), 4.96 (br. s, 1H), 4.87 (d, J=4.2Hz, 1H), 4.49 (br. s, 1H), 4.36 (t, J=6.0Hz, 1H), 4.20 (d, J=6.0Hz, 2H), 3.83-3.70 (m, 1H), 3.50 (s, 2H), 3.13 (br. s, 1H), 2.86-2.70 (m, 3H), 2.49-2.37 (m, 2H), 2.17-2.09 (m, 2H), 1.94-1.36 (m, 19H), 1.31-1.04 (m, 3H), 0.98-0.82 (m, 2H)。
実施例16(3)
(2R)−N−(1−ベンジルピペリジン−4−イル)−3−シクロヘキシルメチルチオ−2−((2S)−1−t−ブトキシカルボニルピロリジン−2−イルカルボニルアミノ)プロパンアミド・塩酸塩
Figure 0004214524
TLC:Rf 0.56(メタノール:クロロホルム=1:9);
NMR(CD3OD):δ 8.44-7.89 (m, 2H), 7.54-7.46 (m, 5H), 4.46-4.30 (m, 3H), 4.24-4.12 (m, 1H), 4.04-3.82 (m, 1H), 3.60-3.02 (m, 6H), 2.94-2.66 (m, 2H), 2.48-2.38 (m, 2H), 2.32-0.82 (m, 28H)。
実施例16(4)
(2R)−N−(1−ベンジルピペリジン−4−イル)−3−シクロヘキシルメチルチオ−2−((2S,4RS)−1−t−ブトキシカルボニル−4−メチルチオピロリジン−2−イルカルボニルアミノ)プロパンアミド
Figure 0004214524
TLC:Rf 0.57(メタノール:クロロホルム=1:9);
NMR(CDCl3):δ 7.34-7.02 (m, 7H), 4.62-4.52 (m, 1H), 4.34-4.25 (m, 1H), 3.90-3.66 (m, 2H), 3.49 (s, 2H), 3.45-3.24 (m, 3H), 2.86-2.68 (m, 3H), 2.65-2.55 (m, 1H), 2.48-2.32 (m, 2H), 2.24-2.06 (m, 6H), 1.94-1.34 (m, 19H), 1.30-1.04 (m, 3H), 1.00-0.82 (m, 2H)。
実施例16(5)
(2R)−N−(1−ベンジルピペリジン−4−イル)−3−シクロヘキシルメチルチオ−2−((3S)−4−t−ブトキシカルボニルモルホリン−3−イルカルボニルアミノ)プロパンアミド
Figure 0004214524
TLC:Rf 0.71(メタノール:クロロホルム=1:9);
NMR(CDCl3):δ 7.32-7.22 (m, 5H), 6.96 (d, J=7.2Hz, 1H), 6.47 (d, J=5.4Hz, 1H), 4.48-4.42 (m, 3H), 3.88-3.72 (m, 3H), 3.58 (dd, J=12.0, 3.9Hz, 1H), 3.53-3.44 (m, 3H), 3.30-3.16 (m, 1H), 3.10-2.96 (m, 1H), 2.84-2.69 (m, 3H), 2.54-2.42 (m, 2H), 2.19-2.09 (m, 2H), 1.94-1.38 (m, 19H), 1.32-1.06 (m, 3H), 1.01-0.85 (m, 2H)。
実施例16(6)
(2R)−N−(1−ベンジルピペリジン−4−イル)−3−シクロヘキシルメチルチオ−2−(2−フェノキシベンゾイルアミノ)プロパンアミド
Figure 0004214524
TLC:Rf 0.43(メタノール:クロロホルム=1:9);
NMR(CDCl3):δ 8.53 (d, J=7.2Hz, 1H), 8.18 (dd, J=7.8, 1.8Hz, 1H), 7.44-7.16 (m, 10H), 7.10-7.07 (m, 2H), 6.88 (d, J=8.4Hz, 1H), 6.44 (d, J=8.1Hz, 1H), 4.73-4.66 (m, 1H), 3.82-3.68 (m , 1H), 3.46 (s, 2H), 3.06 (dd, J=13.5, 4.8Hz, 1H), 2.77-2.70 (m, 3H), 2.46 (dd, J=12.3, 6.6Hz, 1H), 2.40 (dd, J=12.3, 6.9Hz, 1H), 2.16-2.05 (m, 2H), 1.90-1.58 (m, 7H), 1.50-1.30 (m, 3H), 1.26-1.03 (m, 3H), 0.94-0.78 (m, 2H)。
実施例16(7)
(2R)−N−(1−ベンジルピペリジン−4−イル)−3−シクロヘキシルメチルチオ−2−(3−フェノキシベンゾイルアミノ)プロパンアミド
Figure 0004214524
TLC:Rf 0.46(メタノール:クロロホルム=1:9);
NMR(CDCl3):δ 7.51-7.10 (m, 13H), 7.04-6.98 (m, 2H), 6.55 (d, J=7.8Hz, 1H), 4.59-4.52 (m, 1H), 3.88-3.75 (m, 1H), 3.49 (s, 2H), 3.05 (dd, J=13.8, 4.2Hz, 1H), 2.80-2.72 (m, 3H), 2.58 (dd, J=12.6, 6.9Hz, 1H), 2.53 (dd, J=12.6, 6.9Hz, 1H), 2.21-2.11 (m, 2H), 1.98-1.40 (m, 10H), 1.31-1.05 (m, 3H), 1.01-0.86 (m, 2H)。
実施例16(8)
(2R)−N−(1−ベンジルピペリジン−4−イル)−3−シクロヘキシルメチルチオ−2−(4−フェノキシベンゾイルアミノ)プロパンアミド
Figure 0004214524
TLC:Rf 0.37(メタノール:クロロホルム=1:19);
NMR(CDCl3):δ 7.83-7.76 (m, 2H), 7.44-7.14 (m, 9H), 7.08-6.97 (m, 4H), 6.60 (d, J=7.8Hz, 1H), 4.64-4.54 (m, 1H), 3.92-3.74 (m, 1H), 3.49 (s, 2H), 3.07 (dd, J=13.6, 4.4Hz, 1H), 2.84-2.72 (m, 3H), 2.60 (dd, J=12.8, 6.6Hz, 1H), 2.53 (dd, J=12.8, 7.0Hz, 1H), 2.23-2.08 (m, 2H), 2.00-0.83 (m, 15H)。
実施例16(9)
(2R)−N−(1−ベンジルピペリジン−4−イル)−3−シクロヘキシルメチルチオ−2−(3−t−ブトキシカルボニルチオフェン−4−イルカルボニルアミノ)プロパンアミド
Figure 0004214524
TLC:Rf 0.47(メタノール:クロロホルム=1:19);
NMR(CDCl3):δ 8.87 (d, J=7.8Hz, 1H), 8.11 (d, J=3.6Hz, 1H), 8.06 (d, J=3.6Hz, 1H), 7.30-7.20 (m, 5H), 7.01 (d, J=8.1Hz, 1H), 4.76-4.69 (m, 1H), 3.88-3.76 (m, 1H), 3.48 (s, 2H), 3.12 (dd, J=13.8, 6 .0Hz, 1H), 2.95 (dd, J=13.8, 6.3Hz, 1H), 2.81-2.76 (m, 2H), 2.49 (dd, J=12.6, 6.9Hz, 1H), 2.44 (dd, J=12.6, 6.6Hz, 1H), 2.18-2.08 (m, 2H), 1.96-1.36 (m, 19H), 1.28-1.03 (m, 3H), 0.98-0.8 2 (m, 2H)。
実施例16(10)
(2R)−N−(1−ベンジルピペリジン−4−イル)−3−シクロヘキシルメチルチオ−2−(2−t−ブトキシカルボニルベンゾイルアミノ)プロパンアミド
Figure 0004214524
TLC:Rf 0.46(メタノール:クロロホルム=1:19);
NMR(CDCl3):δ 7.93-7.90 (m, 1H), 7.58-7.41 (m, 4H), 7.33-7.20 (m, 5H), 6.53 (d, J=7.8Hz, 1H), 4.73 (dt, J=7.8, 5.7Hz, 1H), 3.90-3.76 (m, 1H), 3.54-3.45 (m, 2H), 3.27 (dd, J=13.8, 5.7Hz, 1H), 2.93 (dd, J=13.8, 6.0Hz, 1H), 2.86-2.81 (m, 2H), 2.54-2.41 (m, 2H), 2.16-2.05 (m, 2H), 1.99-1.38 (m, 19H), 1.30-1.04 (m, 3H), 0.99-0.84 (m, 2H)。
実施例16(11)
(2R)−N−(1−ベンジルピペリジン−4−イル)−3−シクロヘキシルメチルチオ−2−(4−t−ブトキシカルボニルベンゾイルアミノ)プロパンアミド
Figure 0004214524
TLC:Rf 0.40(メタノール:クロロホルム=1:19);
NMR(CDCl3):δ 8.06-8.03 (m, 2H), 7.86-7.83 (m, 2H), 7.34-7.22 (m, 5H), 6.57 (d, J=7.8Hz, 1H), 4.61-4.54 (m, 1H), 3.90-3.78 (m, 1H), 3.50 (s, 2H), 3.08 (dd, J=14.1, 4.5Hz, 2H), 2.81-2.73 (m, 3H), 2.65-2.53 (m, 2H), 2.23-2.11 (m, 2H), 1.99-1.43 (m, 19H), 1.33-1.08 (m, 3H), 1.05-0.89 (m, 2H)。
実施例16(12)
(2R)−N−(1−ベンジルピペリジン−4−イル)−3−シクロヘキシルメチルチオ−2−(3−t−ブトキシカルボニルベンゾイルアミノ)プロパンアミド
Figure 0004214524
TLC:Rf 0.39(メタノール:クロロホルム=1:19);
NMR(CDCl3):δ 8.39 (t, J=1.8Hz, 1H), 8.17-8.12 (m, 1H), 8.01-7.97 (m, 1H), 7.51 (t, J=7.4Hz, 1H), 7.34-7.24 (m, 5H), 6.56 (d, J=8.4Hz, 1H), 4.65-4.55 (m, 1H), 3.93-3.75 (m, 1H), 3.49 (s, 2H), 3.08 (dd, J=14.0, 4.8Hz, 1H), 2.85-2.72 (m, 3H), 2.66-2.49 (m, 2H), 2.25-2.09 (m, 2H), 2.03-1.40 (m, 19H), 1.35-0.85 (m, 5H)。
実施例16(13)
(2R)−N−(1−ベンジルピペリジン−4−イル)−3−シクロヘキシルメチルチオ−2−(1−フェニルシクロヘキシルカルボニルアミノ)プロパンアミド
Figure 0004214524
TLC:Rf 0.67(メタノール:クロロホルム=1:9);
NMR(CDCl3):δ 7.45-7.22 (m, 10H), 6.29 (d, J=7.0Hz, 1H), 6.18 (d, J=8.0Hz, 1H), 4.41-4.31 (m, 1H), 3.78-3.57 (m, 1H), 3.48 (s, 2H), 2.88 (dd, J=14.0, 5.4Hz, 1H), 2.76-2.69 (m, 2H), 2.60 (dd, J=14.0, 7 .2Hz, 1H), 2.42-2.22 (m, 4H), 2.18-0.79 (m, 25H)。
実施例16(14)
(2R)−N−(1−(4−メチルベンジル)ピペリジン−4−イル)−3−シクロヘキシルメチルチオ−2−((4R)−3−t−ブトキシカルボニルチアゾリジン−4−イルカルボニルアミノ)プロパンアミド
Figure 0004214524
TLC:Rf 0.49(メタノール:クロロホルム=1:9);
NMR(CD3OD):δ 7.18 (d, J=8.1Hz, 2H), 7.12 (d, J=8.1Hz, 2H), 4.64-4.53 (m, 2H), 4.48-4.42 (m, 2H), 3.69-3.59 (m, 1H), 3.47 (s, 2H), 3.39-3.33 (m, 1H), 3.13 (dd, J=12.0, 4.8Hz, 1H), 2.91-2.68 (br, 4H), 2.44 (d, J=6.9Hz, 2H), 2.31 (s, 3H), 2.15-2.07 (m, 2H), 1.88-1.77 (br, 4H), 1.76-1.36 (m, 15H), 1.33-1.09 (m, 3H), 1.00-0.87 (m, 2H)。
実施例16(15
(2RS)−N−(1−ベンジルピペリジン−4−イル)−4−シクロヘキシルチオ−2−((4R)−3−t−ブトキシカルボニルチアゾリジン−4−イルカルボニルアミノ)ブタンアミド
Figure 0004214524
TLC:Rf 0.50(メタノール:クロロホルム=1:9);
NMR(CD3OD):δ 7.40-7.20 (m, 5H), 4.65-4.40 (m, 4H), 3.75-3.55 (m, 1H), 3.55 and 3.54 (s, 2H), 3.45-3.28 (m, 1H), 3.11 (dd, J=12.0, 4.6Hz, 1H), 2.95-2.80 (m, 2H), 2.73-2.40 (m, 3H), 2.25-1.20 (m, 27H)。
実施例16(16)
(2R)−N−(1−ベンジルピペリジン−4−イル)−3−シクロヘキシルメチルスルフィニル−2−((4R)−3−t−ブトキシカルボニルチアゾリジン−4−イルカルボニルアミノ)プロパンアミド
Figure 0004214524
TLC:Rf 0.55(メタノール:クロロホルム=1:9);
NMR(CD3OD):δ 7.34-7.20 (m, 5H), 4.84-4.70 (m, 1H), 4.65-4.45 (m, 3H), 3.74-3.56 (m, 1H), 3.51 (s, 2H), 3.44-3.00 (m, 4H), 2.92-2.59 (m, 4H), 2.20-1.00 (m, 17H), 1.49 (s, 9H)。
実施例16(17)
(2S)−N−(1−ベンジルピペリジン−4−イル)−3−シクロヘキシルメトキシ−2−((4S)−3−t−ブトキシカルボニルオキサゾリジン−4−イルカルボニルアミノ)プロパンアミド
Figure 0004214524
TLC:Rf 0.29(メタノール:クロロホルム=1:19);
NMR(CD3OD):δ 7.32-7.22 (m, 5H), 4.90-4.86 (m, 2H), 4.51-4.43 (br, 1H), 4.33 (dd, J=7.5, 4.5Hz, 1H), 4.22 (t, J=7.5Hz, 1H), 4.07-3.96 (br, 1H), 3.71-3.56 (m, 3H), 3.51 (s, 2H), 3.25 (dd, J=9.0, 6.3Hz, 1H), 3.23 (dd, J=9.0, 6.6Hz, 1H), 2.89-2.80 (br, 2H), 2.13 (dt, J=11.7, 2.4Hz, 2H), 1.84-1.39 (m, 19H), 1.31-1.09 (m, 3H), 0.99-0.86 (m, 2H)。
実施例16(18)
(2R)−N−(2−ベンジルアミノエチル)−3−シクロヘキシルメチルチオ−2−((4R)−3−イソプロピルオキシカルボニルチアゾリジン−4−イルカルボニルアミノ)プロパンアミド・塩酸塩
Figure 0004214524
TLC:Rf 0.50(メタノール:クロロホルム=1:9);
NMR(CD3OD):δ 7.52-7.40 (m, 5H), 4.94-4.82 (m, 1H), 4.67-4.64 (m, 2H), 4.48 (d, J=9.0Hz, 1H), 4.53-4.28 (br, 1H), 4.22 (d, J=13.2Hz, 1H), 4.19 (d, J=13.2Hz, 1H), 3.67-3.34 (m, 3H), 3.23-3.09 (m, 3H), 3.01-2.77 (m, 2H), 2.45 (d, J=7.2Hz, 2H), 1.86-1.63 (m, 5H), 1.52-1.09 (m, 10H), 1.01-0.88 (m, 2H)。
実施例16(19)
(2R)−N−(2−ベンジルアミノエチル)−3−シクロヘキシルメチルチオ−2−((4R)−3−(3−メチルブチリル)チアゾリジン−4−イルカルボニルアミノ)プロパンアミド・塩酸塩
Figure 0004214524
TLC:Rf 0.46(メタノール:クロロホルム=1:9);
NMR(DMSO-d6):δ 9.40-9.00 (br, 2H), 8.25-7.90 (br, 2H), 7.56-7.55 (m, 2H), 7.43-7.40 (m, 3H), 4.88-4.80 (m, 2H), 4.47-4.36 (m, 2H), 4.16 (s, 2H), 3.53-3.41 (m, 2H), 3.37-3.27 (br, 1H), 3.20-3.14 (m, 1H), 3.05-2.94 (m, 2H), 2.91 (dd, J=13.5, 6.0Hz, 1H), 2.78 (dd, J=13.5, 7.5Hz, 1H), 2.44 (d, J=7.0Hz, 2H), 2.30-2.15 (br, 2H), 2.09-2.01 (m, 1H), 1.78-1.58 (m, 5H), 1.47-1.39 (m, 1H), 1.26-1.09 (m, 3H), 0.99-0.90 (m, 8H)。
実施例16(20)
(2R)−N−(1−(4−ヒドロキシベンジル)ピペリジン−4−イル)−3−シクロヘキシルメチルチオ−2−((4R)−3−t−ブトキシカルボニルチアゾリジン−4−イルカルボニルアミノ)プロパンアミド
Figure 0004214524
TLC:Rf 0.31(メタノール:クロロホルム=1:9);
NMR(CD3OD):δ 7.12 (d, J=8.4Hz, 2H), 6.73 (d, J=8.4Hz, 2H), 4.64-4.53 (m, 2H), 4.48-4.42 (m, 2H), 3.69-3.61 (m, 1H), 3.43-3.33 (m, 3H), 3.14 (dd, J=12.0, 4.8Hz, 1H), 2.90-2.71 (br, 4H), 2.44 (d, J=6.9Hz, 2H), 2.15-2.08 (m, 2H), 1.89-1.77 (br, 4H), 1.75-1.37 (m, 15H), 1.33-1.09 (m, 3H), 1.00-0.88 (m, 2H)。
実施例17
(4R)−N−((1R)−2−シクロヘキシルメチルチオ−1−(4−ベンジルアミノピペリジン−1−イルカルボニル)エチル)−3−(3−メチルブチリル)チアゾリジン−4−イルカルボキサミド・塩酸塩
Figure 0004214524
実施例3(32)で製造した化合物を、実施例5→実施例10(実施例10においては、クロロギ酸イソブチルの代わりに塩化イソバレリルを用いた。)→実施例12と同様の目的の操作に付すことにより、下記物性値を有する本発明化合物を得た。
TLC:Rf 0.32(メタノール:塩化メチレン=7:93);
NMR(CD3OD):δ 7.55-7.43 (m, 5H), 5.07-4.93 (m, 1H), 4.90-4.72 (m, 2H), 4.70-4.50 (m, 2H), 4.42-4.10 (m, 3H), 3.56-3.08 (m, 4H), 3.00-2.87 (m, 1H), 2.82-2.66 (m, 2H), 2.50-2.00 (m, 7H), 1.90-1.60 (m, 6H), 1.60-1.36 (m, 2H), 1.36-1.09 (m, 3H), 1.04-0.88 (m, 8H)。
実施例18
(4R)−N−((1R)−2−シクロヘキシルメチルチオ−1−(4−ベンジルアミノピペリジン−1−イルカルボニル)エチル)−3−イソプロピルオキシカルボニルチアゾリジン−4−イルカルボキサミド・塩酸塩
Figure 0004214524
実施例1(29)で製造した化合物を、参考例3→実施例2(実施例2においては、(4R)−3−t−ブトキシカルボニルチアゾリジン−4−イルカルボン酸の代わりに(4R)−3−イソプロピルオキシカルボニルチアゾリジン−4−イルカルボン酸を用いた。)→実施例12と同様の目的の操作に付すことにより、下記物性値を有する本発明化合物を得た。
TLC:Rf 0.38(メタノール:塩化メチレン=7:93);
NMR(CD3OD):δ 7.58-7.40 (m, 5H), 5.05-4.94 (m, 1H), 4.93-4.80 (m, 1H), 4.73-4.57 (m, 3H), 4.48 (d, J=9Hz, 1H), 4.36-4.16 (m, 3H), 3.56-3.05 (m, 4H), 3.01-2.87 (m, 1H), 2.80-2.66 (m, 2H), 2.50-2.42 (m, 2H), 2.34-2.17 (m, 2H), 1.90-1.61 (m, 6H), 1.61-1.37 (m, 2H), 1.36-1.10 (m, 9H), 1.03-0.88 (m, 2H).
実施例19
(2R)−N−(1−ベンジルピペリジン−4−イル)−3−シクロヘキシルメチルチオ−2−((4R)−2,2−ジメチル−3−(3−メチルブチリル)チアゾリジン−4−イルカルボニルアミノ)プロパンアミド・塩酸塩
Figure 0004214524
参考例3で製造した化合物を実施例2(実施例2においては、(4R)−3−t−ブトキシカルボニルチアゾリジン−4−イルカルボン酸の代わりに(4R)−2,2−ジメチルチアゾリジン−4−イルカルボン酸・塩酸塩を用いた。)→実施例10(実施例10においては、クロロギ酸イソブチルの代わりに塩化イソバレリルを用いた。)→実施例8と同様の目的の操作に付すことにより、下記物性値を有する本発明化合物を得た。
TLC:Rf 0.26(メタノール:塩化メチレン=7:93);
NMR(CD3OD):δ 7.58-7.43 (m, 5H), 4.95-4.88 and 4.50-4.28 (m, 1H), 4.50-4.28 (m, 3H), 4.10-3.83 (m, 1H), 3.56-3.33 (m, 3H), 3.20-3.05 (m, 3H), 2.95-2.70 (m, 2H), 2.50-2.38 (m, 2H), 2.27-1.98 (m, 5H), 1.90-1.60 (m, 10H), 1.53-1.35 (m, 1H), 1.35-1.08 (m, 3H), 1.05-0.85 (m, 11H)。
実施例20〜実施例20(2)
実施例3(8)、実施例3(9)または実施例3(27)で製造した化合物を、実施例8と同様の目的の操作に付すことにより、以下の本発明化合物を得た。
実施例20
(2S)−N−(1−ベンジルピペリジン−4−イル)−3−シクロヘキシルメトキシ−2−((4R)−3−t−ブトキシカルボニルチアゾリジン−4−イルカルボニルアミノ)プロパンアミド・塩酸塩
Figure 0004214524
TLC:Rf 0.39(メタノール:塩化メチレン=1:19);
NMR(CD3OD):δ 7.60-7.43 (m, 5H), 4.65-4.52 (m, 2H), 4.52-4.37 (m, 2H), 4.31 (s, 2H), 4.02-3.85 (m, 1H), 3.79-3.05 (m, 10H), 2.18-2.03 (m, 2H), 1.96-1.62 (m, 7H), 1.60-1.36 (m, 10H), 1.33-1.10 (m, 3H), 1.02-0.83 (m, 2H)。
実施例20(1)
(2R)−N−(2−ベンジルアミノエチル)−3−シクロヘキシルメチルチオ−2−((4R)−3−t−ブトキシカルボニルチアゾリジン−4−イルカルボニルアミノ)プロパンアミド・塩酸塩
Figure 0004214524
TLC:Rf 0.50(メタノール:クロロホルム=1:9);
NMR(CD3OD):δ 7.53-7.43 (m, 5H), 4.63-4.59 (m, 2H), 4.45 (d, J=9.3Hz, 1H), 4.39-4.28 (br, 1H), 4.27 (d, J=12.9Hz, 1H), 4.23 (d, J=12.9Hz, 1H), 3.74-3.32 (br, 3H), 3.25-3.11 (m, 3H), 2.99-2.74 (br, 2H), 2.45 (d, J=6.9Hz, 2H), 1.85-1.63 (m, 5H), 1.47-1.37 (m, 10H), 1.34-1.09 (m, 3H), 1.02-0.89 (m, 2H)。
実施例20(2)
(2R)−N−(1−ベンジルピペリジン−4−イル)−3−シクロペンチルメチルチオ−2−((4R)−3−t−ブトキシカルボニルチアゾリジン−4−イルカルボニルアミノ)プロパンアミド・塩酸塩
Figure 0004214524
TLC:Rf 0.39(メタノール:塩化メチレン=1:19);
NMR(CD3OD):δ 7.60-7.43 (m, 5H), 4.66-4.55 (m, 2H), 4.51-4.39 (m, 2H), 4.31 (s, 2H), 4.02-3.84 (m, 1H), 3.58-3.02 (m, 6H), 2.98-2.72 (m, 2H), 2.57 (d, J=8Hz, 2H), 2.20-1.95 (m, 3H), 1.90-1.71 (m, 3H), 1.71-1.35 (m, 14H), 1.33-1.13 (m, 2H)。
実施例21〜実施例21(5)
実施例2、実施例3(8)または実施例3(9)で製造した化合物を、公知の方法によって相当する塩に変換して、以下の本発明化合物を得た。
実施例21
(2R)−N−(1−ベンジルピペリジン−4−イル)−3−シクロヘキシルメチルチオ−2−((4R)−3−t−ブトキシカルボニルチアゾリジン−4−イルカルボニルアミノ)プロパンアミド・シュウ酸塩
Figure 0004214524
TLC:Rf 0.69 (メタノール:クロロホルム=1:14);
NMR(CD3OD):δ 7.53-7.43 (m, 5H), 4.62 (d, J=9.2Hz, 1H), 4.57 (dd, J=7.2, 4.5Hz, 1H), 4.47 (d, J=9.2Hz, 1H), 4.40-4.39 (m, 1H), 4.30 (s, 2H), 3.98-3.85 (m, 1H), 3.52-3.30 (m, 3H), 3.20-3.05 (m, 3H), 2.92-2.71 (m, 2H), 2.44 (d, J=6.9Hz, 2H), 2.15-2.03 (m, 2H), 1.93-1.60 (m, 7H), 1.52-1.08 (m, 4H), 1.46 (s, 9H), 1.02-0.86 (m, 2H)。
実施例21(1)
(2S)−N−(1−ベンジルピペリジン−4−イル)−3−シクロヘキシルメトキシ−2−((4R)−3−t−ブトキシカルボニルチアゾリジン−4−イルカルボニルアミノ)プロパンアミド・シュウ酸塩
Figure 0004214524
TLC:Rf 0.44(メタノール:クロロホルム=1:19);
NMR(CD3OD):δ 7.48 (S, 5H), 4.64-4.36 (m, 4H), 4.29 (s, 2H), 4.01-3.84 (m, 1H), 3.80-3.04 (m, 10H), 2.18-0.80 (m, 24H)。
実施例21(2)
(2R)−N−(2−ベンジルアミノエチル)−3−シクロヘキシルメチルチオ−2−((4R)−3−t−ブトキシカルボニルチアゾリジン−4−イルカルボニルアミノ)プロパンアミド・シュウ酸塩
Figure 0004214524
TLC:Rf 0.45(メタノール:クロロホルム=1:9);
NMR(DMSO-d6):δ 8.51-8.14 (br, 2H), 7.48-7.38 (m, 5H), 4.59-4.45 (m, 2H), 4.36-4.30 (m, 2H), 4.13 (s, 2H), 3.41-3.24 (m, 3H), 3.03-2.86 (m, 3H), 2.79-2.55 (m, 2H), 2.38 (d, J=6.9Hz, 2H), 1.75-1.56 (m, 5H), 1.41-1.24 (m, 10H), 1.23-1.03 (m, 3H), 0.92-0.80 (m, 2H)。
実施例21(3)
(2R)−N−(1−ベンジルピペリジン−4−イル)−3−シクロヘキシルメチルチオ−2−((4R)−3−t−ブトキシカルボニルチアゾリジン−4−イルカルボニルアミノ)プロパンアミド・フマル酸塩
Figure 0004214524
TLC:Rf 0.69(メタノール:クロロホルム=1:14);
NMR(CD3OD):δ 7.50-7.42 (m, 5H), 6.70 (s, 2H), 4.62 (d, J=9.2Hz, 1H), 4.57 (dd, J=7.1, 4.7Hz, 1H), 4.47 (d, J=9.2Hz, 1H), 4.40-4.39 (m, 1H), 4.15 (s, 2H), 3.92-3.81 (m, 1H), 3.42-3.30 (m, 3H), 3.15-3.10 (m, 1H), 3.01-2.73 (m, 4H), 2.44 (d, J=6.9Hz, 2H), 2.10-2.00 (m, 2H), 1.88-1.60 (m, 7H), 1.55-1.08 (m, 4H), 1.46 (s, 9H), 1.02-0.87 (m, 2H)。
実施例21(4)
(2S)−N−(1−ベンジルピペリジン−4−イル)−3−シクロヘキシルメトキシ−2−((4R)−3−t−ブトキシカルボニルチアゾリジン−4−イルカルボニルアミノ)プロパンアミド・フマル酸塩
Figure 0004214524
TLC:Rf 0.46(メタノール:クロロホルム=1:19);
NMR(CD3OD):δ 7.45 (S, 5H), 6.70 (s, 2H), 4.64-4.36 (m, 4H), 4.15 (s, 2H), 3.97-3.79 (m, 1H), 3.76-3.54 (m, 2H), 3.43-3.22 (m, 5H), 3.13 (dd, J=12.0, 4.6Hz, 1H), 3.03-2.86 (m, 2H), 2.13-1.96 (m, 2H), 1.90-1. 10 (m, 20H), 1.04-0.80 (m, 2H)。
実施例21(5)
(2R)−N−(2−ベンジルアミノエチル)−3−シクロヘキシルメチルチオ−2−((4R)−3−t−ブトキシカルボニルチアゾリジン−4−イルカルボニルアミノ)プロパンアミド・マロン酸塩
Figure 0004214524
TLC:Rf 0.46(メタノール:クロロホルム=1:9);
NMR(CDCl3):δ 8.39-8.00 (br, 1H), 7.62-7.32 (m, 6H), 4.64 (t, J=5.0Hz, 1H), 4.55 (d, J=9.2Hz, 1H), 4.39 (d, J=9.2Hz, 1H), 4.32-4.26 (m, 1H), 4.19 (d, J=13.2Hz, 1H), 4.13 (d, J=13.2Hz, 1H), 3.71-3.38 (br, 2H), 3.30-3.10 (m, 6H), 2.98-2.86 (m, 2H), 2.38 (d, J=6.9Hz, 2H), 1.82-1.60 (m, 5H), 1.54-1.35 (m, 10H), 1.28-1.05 (m, 3H), 0.94-0.83 (m, 2H)。
参考例4
(4R)−チアゾリジン−4−イルカルボン酸
Figure 0004214524
L−システイン(100.22g)の水溶液(180ml)に、氷冷下、35%ギ酸溶液(85.0ml)を滴下し、1時間撹拌した。析出した結晶をろ取し、得られた結晶をエタノールで洗浄後、減圧下乾燥し、下記物性値を有する標題化合物(105.4g)を得た。
TLC:Rf 0.30(酢酸エチル:酢酸:水=3:1:1);
NMR(D2O):δ 4.32 (1H, d, J = 10.2Hz), 4.30 (1H, dd, J = 7.5, 5.7Hz), 4.20 (1H, d, J=10.2Hz), 3.28 (1H, dd, J=12.0, 7.5Hz), 3.18 (1H, dd, J = 12.0, 5.7Hz)。
参考例5
(4R)−3−t−ブトキシカルボニルチアゾリジン−4−イルカルボン酸
Figure 0004214524
参考例4で製造した化合物(122g)のエタノール(500ml)溶液に室温で2N−水酸化ナトリウム水溶液(460ml)を加えた。この溶液に氷冷下、ジ−t−ブチルジカーボネート(230ml)を滴下した。反応混合溶液を1時間半撹拌した後、減圧下濃縮し、氷冷下、2N−塩酸で中和し、酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧下濃縮し、下記物性値を有する標題化合物(214g)を得た。
TLC:Rf 0.29(メタノール:クロロホルム=1:9);
NMR(CD3OD):δ 4.80-4.62 (1H, m), 4.56 (1H, d, J = 8.7Hz), 4.43-4.38 (1H, m), 3.44-3.32 (1H, m), 3.25-3.14 (1H, m), 1.47 and 1.43 (9H, s)。
参考例6
(2R)−2−t−ブトキシカルボニルアミノ−3−シクロヘキシルメチルチオプロパン酸
Figure 0004214524
L−システイン(4.24g)のエタノール(35ml)溶液に、2N−水酸化ナトリウム水溶液(35ml)を加えた。この溶液を還流させた後に(ブロモメチル)シクロヘキサン(5.4ml)を加えた。反応混合溶液を4時間撹拌した後、ジ−t−ブチルジカーボネート(8.8ml)を滴下し、2時間撹拌した。減圧下、エタノールを留去し、氷冷下、2N−塩酸を加えて酸性にし、酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧下濃縮し、標題化合物(10.5g)を得た。なお、この標題化合物は参考例1で製造した化合物と同一である。
実施例22
(2R)−N−(1−ベンジルピペリジン−4−イル)−2−t−ブトキシカルボニルアミノ−3−シクロヘキシルメチルチオプロパンアミド
Figure 0004214524
参考例6で製造した化合物(316g)のジメチルホルムアミド(950ml)溶液に、氷冷下、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール(153g)、4−アミノ−1−ベンジルピペリジン(204ml)および1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)−カルボジイミド・塩酸塩(230g)を順次加え、2時間半撹拌した。反応混合液を氷水にあけ、酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液および飽和食塩水で順次洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧下濃縮した。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(メタノール:塩化メチレン=1:19)で精製し、本発明化合物(425g)を得た。なお、この本発明化合物は実施例1で製造した化合物と同一である。
参考例7
(2R)−N−(1−ベンジルピペリジン−4−イル)−2−アミノ−3−シクロヘキシルメチルチオプロパンアミド・2塩酸塩
Figure 0004214524
実施例22で製造した化合物(423g)に室温下、4N−塩化水素−ジオキサン溶液(1600ml)を加え、3時間撹拌した後、減圧下濃縮し、得られた固体をエーテルで洗浄し、下記物性値を有する標題化合物(427g)を得た。なお、この標題化合物は参考例3で製造した化合物と同一である。
TLC:Rf 0.49(メタノール:クロロホルム=1:9);
NMR(CD3OD):δ 7.61-7.47 (m, 5H), 4.42 and 4.30 (s, 2H), 4.25-4.14 and 4.02-3.91 (m, 2H), 3.57-3.46 (m, 2H), 3.38-3.32 and 3.12-2.84 (m, 4H), 2.65-2.45 (m, 2H), 2.19-1.83 (m, 6H), 1.74-1.63 (m, 3H), 1.58-1.41 (m, 1H), 1.36-1.09 (m, 3H), 1.05-0.90 (m, 2H)。
実施例23
(2R)−N−(1−ベンジルピペリジン−4−イル)−3−シクロヘキシルメチルチオ−2−((4R)−3−t−ブトキシカルボニルチアゾリジン−4−イルカルボニルアミノ)プロパンアミド
Figure 0004214524
参考例7で製造した化合物(426g)のジメチルホルムアミド(1000ml)溶液に、氷冷下、N−メチルモルホリン(190ml)、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール(132g)、参考例5で製造した化合物(202g)および1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)−カルボジイミド・塩酸塩(199g)を順次加えた。反応混合溶液を3時間撹拌後、氷水(4000ml)および酢酸エチル(1000ml)にあけ、酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液および飽和食塩水で順次洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧下濃縮した。得られた固体にエタノールおよび水を加えて再結晶し、本発明化合物(420g)を得た。なお、この本発明化合物は実施例2で製造した化合物と同一である。
参考例8
(4R)−3−t−ブトキシカルボニルチアゾリジン−4−イルカルボン酸・2,5−ジオキソピロリジン−1−イルエステル
Figure 0004214524
参考例5で製造した化合物(233g)およびN−ヒドロキシスクシンイミド(126.5g)のジメチルホルムアミド(1000ml)溶液に氷冷下、1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)−カルボジイミド・塩酸塩(210.9g)を加えた。反応混合溶液を3時間撹拌した後、氷水(3000ml)にあけ、析出した結晶を減圧下ろ取した。ろ取物を氷水で洗浄し、減圧下乾燥した。残留物をイソプロピルアルコールで再結晶し、下記物性値を有する標題化合物(322.2g)を得た。
TLC:Rf 0.70(酢酸エチル);
NMR(CDCl3):δ 5.25-5.10 and 5.00-4.85 (m, 1H), 4.75-4.40 (m, 2H), 3.60-3.35 (m, 2H), 2.85 (s, 4H), 1.49 (s, 9H)。
参考例9
(2R)−2−((4R)−3−t−ブトキシカルボニルチアゾリジン−4−イルカルボニルアミノ)−3−シクロヘキシルメチルチオプロパン酸
Figure 0004214524
L−システイン(30.3g)のエタノール(500ml)懸濁液に2N−水酸化ナトリウム水溶液(250ml)を加えた。この溶液に(ブロモメチル)シクロヘキサン(40.1ml)を加えた。反応混合溶液を2時間還流した後室温に冷却し、参考例8で製造した化合物(82.6g)およびジメチルホルムアミド(50ml)を加えた。反応混合溶液を3時間撹袢した後減圧下濃縮した。得られた残渣に氷と2N−塩酸を加えて酸性にし、酢酸エチルで抽出した。有機層を水および飽和食塩水で順次洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧下溶媒留去し、下記物性値を有する標題化合物(109.2g)を得た。
TLC:Rf 0.37(メタノール:クロロホルム=1:10);
NMR(CDCl3):δ 4.83-4.57 (m, 3H), 4.48-4.37 (m, 1H), 3.47-3.14 (m, 2H), 2.99 (d, J = 6Hz, 2H), 2.43 (d, J = 7Hz, 2H), 1.86-1.56 (m, 5H), 1.56-1.370 (m, 10H), 1.34-1.05 (m, 3H), 1.05-0.80 (m, 2H)。
実施例24
(2R)−N−(1−ベンジルピペリジン−4−イル)−3−シクロヘキシルメチルチオ−2−((4R)−3−t−ブトキシカルボニルチアゾリジン−4−イルカルボニルアミノ)プロパンアミド
Figure 0004214524
参考例9で製造した化合物(108.2g)のアセトニトリル(1200ml)溶液に、氷冷下、N−メチルモルホリン(27.5ml)およびクロロギ酸イソブチル(32.4ml)を順次滴下した。反応混合溶液を30分間、氷冷下で撹袢し、4−アミノ−1−ベンジルピペリジン(47.6g)のアセトニトリル(500ml)溶液を滴下した。反応混合溶液を30分撹拌した後、水(7000ml)にあけ、析出物を減圧下ろ取した。ろ取物を水で洗浄後、イソプロピルアルコール(1000ml)を加えて再結晶し、本発明化合物(98.3g)を得た。なお、この本発明化合物は実施例2および実施例23で製造した化合物と同一である。
製剤例1
以下の各成分を常法により混合した後打錠して、一錠中に50mgの活性成分を含有する錠剤100錠を得た。
・(2R)−N−(1−ベンジルピペリジン−4−イル)−3−シクロヘキシルメチルチオ−2−((4R)−3−t−ブトキシカルボニルチアゾリジン−4−イルカルボニルアミノ)プロパンアミド ………5.0g
・カルボキシメチルセルロースカルシウム(崩壊剤) ………0.2g
・ステアリン酸マグネシウム(潤滑剤) ………0.1g
・微結晶セルロース ………4.7g
製剤例2
以下の各成分を常法により混合した後、溶液を常法により滅菌し、5mlずつアンプルに充填し、常法により凍結乾燥し、1アンプル中20mgの活性成分を含有するアンプル100本を得た。
・(2R)−N−(1−ベンジルピペリジン−4−イル)−3−シクロヘキシルメチルチオ−2−((4R)−3−t−ブトキシカルボニルチアゾリジン−4−イルカルボニルアミノ)プロパンアミド ………2.00g
・マンニトール ………20g
・蒸留水 ………500ml

Claims (5)

  1. 一般式(I)
    Figure 0004214524
    [式中、R1は、フェニル基、C3〜8シクロアルキル基、チアゾール、ピペリジン、ピロリジン、チオフェン、モルホリンまたはチオモルホリンを表わし、
    上記R1基中のすべてのフェニル基、C3〜8シクロアルキル基、チアゾール、ピペリジン、ピロリジン、チオフェン、モルホリンまたはチオモルホリンは、以下の(i)〜(vii)から選択される1〜3個の置換基で置換されていてもよく:(i)C1〜4アルキル基、(ii)−SR5基(基中、R5は水素原子またはC1〜4アルキル基を表わす。)、(iii)C2〜5アシル基、(iv)ハロゲン原子、(v)C1〜4アルコキシカルボニル基、(vi)フェニル基および(vii)フェノキシ基、
    Aは、単結合または−CO−基を表わし、
    2は、水素原子を表わし、
    Dは、C1〜4アルキレン基を表わし、
    Eは、−O−基、−S−基または−SO−基を表わし、
    3は、C3〜10シクロアルキル基またはC3〜10シクロアルキル基で置換されたC1〜4アルキル基を表わし、
    Jは、J1またはJ2を表わし、
    1は、−NR16−基(基中、R16は、水素原子またはC1〜4アルキル基を表わす。)を表わし、
    2は、
    1)−NR17−基(基中、R17は、アミノ基、−(C1〜4アルキレン)−OHまたは−(C1〜4アルキレン)−O−(C2〜5アシル)基を表わす。)、
    2)−NR20−NR21−基(基中、R20およびR21は水素原子を表わす。)、
    3)−NR22−(C1〜4アルキレン)−NR23−基(基中、R22およびR23はそれぞれ独立して、水素原子、または1個のフェニル基で置換されてもよいC1〜4アルキル基を表わす。)を表わし、
    4は、R4-1、R4-2またはR4-3を表わし、
    4-1は、
    1)フェニル基
    2)1〜3個のフェニル基で置換されたC1〜8アルキル基を表わし、ただし、Jが−NR22−(C1〜4アルキレン)−NR23−基を表わすとき、R4-1とR23はそれぞれ結合している窒素原子と一緒になって、ピペラジン基を表わしてもよく、
    上記R4-1基中のすべてのフェニル基は、1〜3個のC1〜4アルコキシ基で置換されてもよく、
    4-2は、
    1)フェニル基
    2)1個のフェニル基で置換されたC1〜8アルキル基を表わし、ただし、Jが−NR22−(C1〜4アルキレン)−NR23−基を表わすとき、R4-2とR23はそれぞれ結合している窒素原子と一緒になって、ピペラジン基を表わしてもよく、
    上記R4-2基中のフェニル基は1個の水酸基または1個の−O−(C1〜4アルキレン)−O−(C1〜4アルキル)基で置換されており、さらに1〜2個のC1〜4アルコキシ基で置換されてもよく、
    4-3は、−L−M基を表わし、
    −L−は、
    1)−(1〜3個の置換基で置換されてもよいフェニル基)−基、
    2)−(1〜3個の置換基で置換されてもよいピペリジンまたはピロリジン)−基、または
    3)−(C1〜4アルキレン)−(1〜3個の置換基で置換されてもよいフェニル基、ピペリジンまたはピロリジン)−基を表わし、
    Mは、
    1)1〜3個の置換基で置換されてもよいフェニル基または1〜3個の置換基で置換されてもよいモルホリンで置換されたC1〜4アルキル基、
    2)−NR38−(1〜3個の置換基で置換されてもよいフェニル基)基(基中、R38は水素原子、または1個のフェニル基で置換されてもよいC1〜4アルキル基を表わす。)、または
    3)−CO−(1〜3個の置換基で置換されてもよいフェニル基)基を表わし、
    上記LおよびM基中のフェニル基およびピペリジンまたはピロリジンは、(i)C1〜4アルキル基、(ii)水酸基、(iii)C1〜4アルコキシ基、(iv)ハロゲン原子から選択される置換基を有していてもよい。ただし、Jが−NR16−基の場合、R4はR4-1を取らない。]で示されるアミノ酸誘導体、それらの非毒性塩、またはそれらの水和物(ただし、(2R)−N−(1−ベンジルピペリジン−4−イル)−3−シクロヘキシルメチルチオ−2−((4R)−3−t−ブトキシカルボニルチアゾリジン−4−イルカルボニルアミノ)プロパンアミド、その酸付加塩、およびそれらの水和物は除く。)。
  2. 化合物が、
    (1) (2R)−N−(1−ベンジルピペリジン−4−イル)−3−シクロヘキシルメチルチオ−2−(2−フェノキシベンゾイルアミノ)プロパンアミド、
    (2) (2R)−N−(1−ベンジルピペリジン−4−イル)−3−シクロヘキシルメチルチオ−2−(3−フェノキシベンゾイルアミノ)プロパンアミド、
    (3) (2R)−N−(1−ベンジルピペリジン−4−イル)−3−シクロヘキシルメチルチオ−2−(4−フェノキシベンゾイルアミノ)プロパンアミド、
    (4) (2R)−N−(1−ベンジルピペリジン−4−イル)−3−シクロヘキシルメチルチオ−2−(2−t−ブトキシカルボニルベンゾイルアミノ)プロパンアミド、
    (5) (2R)−N−(1−ベンジルピペリジン−4−イル)−3−シクロヘキシルメチルチオ−2−(4−t−ブトキシカルボニルベンゾイルアミノ)プロパンアミド、
    (6) (2R)−N−(1−ベンジルピペリジン−4−イル)−3−シクロヘキシルメチルチオ−2−(3−t−ブトキシカルボニルベンゾイルアミノ)プロパンアミドもしくは
    (7) (2R)−N−(1−ベンジルピペリジン−4−イル)−3−シクロヘキシルメチルチオ−2−(1−フェニルシクロヘキシルカルボニルアミノ)プロパンアミド、またはそれらの非毒性塩、またはそれらの水和物である請求項1記載の化合物。
  3. 化合物が、
    (2) (2R)−N−(4−ヒドロキシベンジル)−3−シクロヘキシルメチルチオ−2−((2RS)−3−t−ブトキシカルボニルチアゾリジン−2−イルカルボニルアミノ)プロパンアミド、
    (3) (2R)−N−(4−ヒドロキシベンジル)−3−シクロヘキシルメチルチオ−2−((4R)−3−t−ブトキシカルボニルチアゾリジン−4−イルカルボニルアミノ)プロパンアミド、
    (4) (2R)−N−(1−ベンジルピペリジン−4−イルメチル)−3−シクロヘキシルメチルチオ−2−((4R)−3−t−ブトキシカルボニルチアゾリジン−4−イルカルボニルアミノ)プロパンアミド、
    (5) (2R)−N−(3−ヒドロキシ−4−メトキシベンジル)−3−シクロヘキシルメチルチオ−2−((4R)−3−t−ブトキシカルボニルチアゾリジン−4−イルカルボニルアミノ)プロパンアミド、
    (6) (2R)−N−(1−(4−メトキシベンジル)ピペリジン−4−イルメチル)−3−シクロヘキシルメチルチオ−2−((4R)−3−t−ブトキシカルボニルチアゾリジン−4−イルカルボニルアミノ)プロパンアミド、
    (7) (2R)−N−メチル−N−(1−ベンジルピロリジン−3−イル)−3−シクロヘキシルメチルチオ−2−((4R)−3−t−ブトキシカルボニルチアゾリジン−4−イルカルボニルアミノ)プロパンアミド、
    (8) (2R)−N−(1−(4−メトキシベンジル)ピペリジン−4−イル)−3−シクロヘキシルメチルチオ−2−((4R)−3−t−ブトキシカルボニルチアゾリジン−4−イルカルボニルアミノ)プロパンアミド、
    (9) (2R)−N−(1−(4−メトキシベンゾイル)ピペリジン−4−イル)−3−シクロヘキシルメチルチオ−2−((4R)−3−t−ブトキシカルボニルチアゾリジン−4−イルカルボニルアミノ)プロパンアミド、
    (10) (2S)−N−(1−ベンジルピペリジン−4−イル)−3−シクロヘキシルメトキシ−2−((4R)−3−t−ブトキシカルボニルチアゾリジン−4−イルカルボニルアミノ)プロパンアミド、
    (11) (2R)−N−(2−ベンジルアミノエチル)−3−シクロヘキシルメチルチオ−2−((4R)−3−t−ブトキシカルボニルチアゾリジン−4−イルカルボニルアミノ)プロパンアミド、
    (12) (4R)−N−((1R)−2−シクロヘキシルメチルチオ−1−(4−ベンジルピペラジン−1−イルカルボニル)エチル)−3−t−ブトキシカルボニルチアゾリジン−4−イルカルボキサミド、
    (15) (2R)−N−(1−(4−フルオロベンジル)ピペリジン−4−イル)−3−シクロヘキシルメチルチオ−2−((4R)−3−t−ブトキシカルボニルチアゾリジン−4−イルカルボニルアミノ)プロパンアミド、
    (16) (2R)−N−(1−(4−フルオロベンゾイル)ピペリジン−4−イル)−3−シクロヘキシルメチルチオ−2−((4R)−3−t−ブトキシカルボニルチアゾリジン−4−イルカルボニルアミノ)プロパンアミド、
    (19) (2R)−N−(1−ベンジルピペリジン−4−イル)−3−シクロヘキシルメチルチオ−2−((3RS)−4−t−ブトキシカルボニルチオモルホリン−3−イルカルボニルアミノ)プロパンアミド、
    (20) (2R)−N−(4−(モルホリン−4−イルメチル)フェニル)−3−シクロヘキシルメチルチオ−2−((4R)−3−t−ブトキシカルボニルチアゾリジン−4−イルカルボニルアミノ)プロパンアミド、
    (22) (2R)−N−(1−ベンジルピペリジン−4−イル)−3−シクロヘキシルメチルチオ−2−((4RS)−3−t−ブトキシカルボニル−1,3−ペルヒドロチアジン−4−イルカルボニルアミノ)プロパンアミド、
    (23) (2R)−N−(4−(N'−メチル−N'−フェニルアミノ)ベンジル)−3−シクロヘキシルメチルチオ−2−((4R)−3−t−ブトキシカルボニルチアゾリジン−4−イルカルボニルアミノ)プロパンアミド、
    (24) (2R)−N−((4−メトキシフェニル)アミノ)−3−シクロヘキシルメチルチオ−2−((4R)−3−t−ブトキシカルボニルチアゾリジン−4−イルカルボニルアミノ)プロパンアミド、
    (25) (2R)−N−アミノ−N−ベンジル−3−シクロヘキシルメチルチオ−2−((4R)−3−t−ブトキシカルボニルチアゾリジン−4−イルカルボニルアミノ)プロパンアミド、
    (26) (2R)−N−(1−ベンジルピペリジン−4−イル)−3−シクロヘキシルメチルチオ−2−((4S)−3−t−ブトキシカルボニルチアゾリジン−4−イルカルボニルアミノ)プロパンアミド、
    (27) (2S)−N−(1−ベンジルピペリジン−4−イル)−3−シクロヘキシルメチルチオ−2−((4R)−3−t−ブトキシカルボニルチアゾリジン−4−イルカルボニルアミノ)プロパンアミド、
    (28) (2S)−N−(1−ベンジルピペリジン−4−イル)−3−シクロヘキシルメチルチオ−2−((4S)−3−t−ブトキシカルボニルチアゾリジン−4−イルカルボニルアミノ)プロパンアミド、
    (29) (2R)−N−(1−ベンジルピペリジン−4−イル)−3−シクロペンチルメチルチオ−2−((4R)−3−t−ブトキシカルボニルチアゾリジン−4−イルカルボニルアミノ)プロパンアミド、
    (30) (2R)−N−(1−ベンジルピペリジン−4−イル)−3−シクロヘプチルメチルチオ−2−((4R)−3−t−ブトキシカルボニルチアゾリジン−4−イルカルボニルアミノ)プロパンアミド、
    (31) (2R)−N−(1−ベンジルピペリジン−4−イル)−3−シクロヘキシルメチルチオ−2−((4R)−3−t−ブトキシカルボニル−5,5−ジメチルチアゾリジン−4−イルカルボニルアミノ)プロパンアミド、
    (32) (2R)−N−(2−アセトキシエチル)−N−(1−ベンジルピペリジン−4−イル)−3−シクロヘキシルメチルチオ−2−((4R)−3−t−ブトキシカルボニルチアゾリジン−4−イルカルボニルアミノ)プロパンアミド、
    (33) (2R)−N−(1−ベンジルピペリジン−4−イル)−3−シクロヘキシルメチルチオ−3−メチル−2−((4R)−3−t−ブトキシカルボニルチアゾリジン−4−イルカルボニルアミノ)ブタンアミド、
    (35) (2R)−N−(1−ベンジルピペリジン−4−イル)−3−シクロヘキシルメチルチオ−2−((2RS,4R)−3−t−ブトキシカルボニル−2−メチルチアゾリジン−4−イルカルボニルアミノ)プロパンアミド、
    (37) (2R)−N−(1−ベンジルピペリジン−4−イル)−3−シクロヘキシルメチルチオ−2−((2RS)−3−t−ブトキシカルボニルチアゾリジン−2−イルカルボニルアミノ)プロパンアミド、
    (38) (2R)−N−(1−ベンジルピペリジン−4−イル)−3−シクロヘキシルメチルチオ−2−(3−t−ブトキシカルボニルチアゾリジン−2−イルカルボニルアミノ)プロパンアミド、
    (39) (2R)−N−(1−ベンジルピペリジン−4−イル)−3−シクロヘキシルメチルチオ−2−(((4R)−3−t−ブトキシカルボニルチアゾリジン−4−イルメチル)アミノ)プロパンアミド、
    (40) (2R)−N−(1−ベンジルピペリジン−4−イル)−3−シクロヘキシルメチルチオ−2−((3−t−ブトキシカルボニルチアゾリジン−2−イルメチル)アミノ)プロパンアミド、
    (41) (2R)−N−(1−ベンジルピペリジン−4−イル)−3−シクロヘキシルメチルチオ−2−((4R)−チアゾリジン−4−イルカルボニルアミノ)プロパンアミド、
    (42) (2R)−N−(1−ベンジルピペリジン−4−イルメチル)−3−シクロヘキシルメチルチオ−2−((4R)−チアゾリジン−4−イルカルボニルアミノ)プロパンアミド、
    (43) (2R)−N−(1−(4−メトキシベンジル)ピペリジン−4−イルメチル)−3−シクロヘキシルメチルチオ−2−((4R)−チアゾリジン−4−イルカルボニルアミノ)プロパンアミド、
    (44) (2R)−N−(1−(4−メトキシベンジル)ピペリジン−4−イル)−3−シクロヘキシルメチルチオ−2−((4R)−チアゾリジン−4−イルカルボニルアミノ)プロパンアミド、
    (45) (2R)−N−(3−ヒドロキシ−4−メトキシベンジル)−3−シクロヘキシルメチルチオ−2−((4R)−チアゾリジン−4−イルカルボニルアミノ)プロパンアミド、
    (46) (2R)−N−メチル−N−(1−ベンジルピロリジン−3−イル)−3−シクロヘキシルメチルチオ−2−((4R)−チアゾリジン−4−イルカルボニルアミノ)プロパンアミド、
    (47) (2S)−N−(1−ベンジルピペリジン−4−イル)−3−シクロヘキシルメトキシ−2−((4R)−チアゾリジン−4−イルカルボニルアミノ)プロパンアミド、
    (48) (2R)−N−(2−ベンジルアミノエチル)−3−シクロヘキシルメチルチオ−2−((4R)−チアゾリジン−4−イルカルボニルアミノ)プロパンアミド、
    (49) (4R)−N−((1R)−2−シクロヘキシルメチルチオ−1−(4−ベンジルピペラジン−1−イルカルボニル)エチル)チアゾリジン−4−イルカルボキサミド、
    (51) (2R)−N−(1−ベンジルピペリジン−4−イル)−3−シクロヘキシルメチルチオ−2−((4R)−5,5−ジメチルチアゾリジン−4−イルカルボニルアミノ)プロパンアミド、
    (52) (2R)−N−(1−ベンジルピペリジン−4−イル)−3−シクロヘキシルメチルチオ−3−メチル−2−((4R)−チアゾリジン−4−イルカルボニルアミノ)ブタンアミド、
    (53) (2R)−N−(1−(4−メトキシベンゾイル)ピペリジン−4−イル)−3−シクロヘキシルメチルチオ−2−((4R)−チアゾリジン−4−イルカルボニルアミノ)プロパンアミド、
    (55) (2R)−N−(1−(4−フルオロベンゾイル)ピペリジン−4−イル)−3−シクロヘキシルメチルチオ−2−((4R)−チアゾリジン−4−イルカルボニルアミノ)プロパンアミド、
    (56) (2R)−N−(1−(4−フルオロベンジル)ピペリジン−4−イル)−3−シクロヘキシルメチルチオ−2−((4R)−チアゾリジン−4−イルカルボニルアミノ)プロパンアミド、
    (60) (2R)−N−(4−(モルホリン−4−イルメチル)フェニル)−3−シクロヘキシルメチルチオ−2−((4R)−チアゾリジン−4−イルカルボニルアミノ)プロパンアミド、
    (61) (2R)−N−(4−(N'−メチル−N'−フェニルアミノ)ベンジル)−3−シクロヘキシルメチルチオ−2−((4R)−チアゾリジン−4−イルカルボニルアミノ)プロパンアミド、
    (62) (2R)−N−アミノ−N−ベンジル−3−シクロヘキシルメチルチオ−2−((4R)−チアゾリジン−4−イルカルボニルアミノ)プロパンアミド、
    (63) (2R)−N−(1−ベンジルピペリジン−4−イル)−3−シクロヘキシルメチルチオ−2−(((4R)−チアゾリジン−4−イルメチル)アミノ)プロパンアミド、
    (64) (2R)−N−(1−ベンジルピペリジン−4−イル)−3−シクロヘキシルメチルチオ−2−((4R)−3−イソプロピルオキシカルボニルチアゾリジン−4−イルカルボニルアミノ)プロパンアミド、
    (65) (2R)−N−(1−ベンジルピペリジン−4−イル)−N−メチル−3−シクロヘキシルメチルチオ−2−((4R)−3−t−ブトキシカルボニルチアゾリジン−4−イルカルボニルアミノ)プロパンアミド、
    (66) (2R)−N−(1−ベンジルピペリジン−4−イル)−3−シクロヘキシルメチルチオ−2−((4R)−2,2−ジメチルチアゾリジン−4−イルカルボニルアミノ)プロパンアミド、
    (67) (2R)−N−(1−ベンジルピペリジン−4−イル)−3−シクロヘキシルメチルチオ−2−((2S,4S)−1−t−ブトキシカルボニル−4−フルオロピロリジン−2−イルカルボニルアミノ)プロパンアミド、
    (68) (2R)−N−(1−ベンジルピペリジン−4−イル)−3−シクロヘキシルメチルチオ−2−((2S)−1−t−ブトキシカルボニル−4,4−ジフルオロピロリジン−2−イルカルボニルアミノ)プロパンアミド、
    (69) (2R)−N−(1−ベンジルピペリジン−4−イル)−3−シクロヘキシルメチルチオ−2−((4R)−3−(2−メチルプロポキシカルボニル)チアゾリジン−4−イルカルボニルアミノ)プロパンアミド、
    (70) (2R)−N−(1−ベンジルピペリジン−4−イル)−3−シクロヘキシルメチルチオ−2−((4R)−3−メトキシカルボニルチアゾリジン−4−イルカルボニルアミノ)プロパンアミド、
    (71) (2R)−N−(1−ベンジルピペリジン−4−イル)−3−シクロヘキシルメチルチオ−2−((4R)−3−ピバロイルチアゾリジン−4−イルカルボニルアミノ)プロパンアミド、
    (72) (2R)−N−(1−ベンジルピペリジン−4−イル)−3−シクロヘキシルメチルチオ−2−((4R)−3−(3−メチルブチリル)チアゾリジン−4−イルカルボニルアミノ)プロパンアミド、
    (73) (2R)−N−(1−ベンジルピペリジン−4−イル)−3−シクロヘキシルメチルチオ−2−((4R)−3−(2−メチルプロピオニル)チアゾリジン−4−イルカルボニルアミノ)プロパンアミド、
    (74) (2R)−N−(2−ヒドロキシエチル)−N−(1−ベンジルピペリジン−4−イル)−3−シクロヘキシルメチルチオ−2−((4R)−3−t−ブトキシカルボニルチアゾリジン−4−イルカルボニルアミノ)プロパンアミド、もしくは
    (76) (2R)−N−(1−ベンジルピペリジン−4−イル)−3−シクロヘキシルメチルチオ−2−(((4R)−3−(3−メチルブチリル)チアゾリジン−4−イルメチル)アミノ)プロパンアミド、またはそれらの非毒性塩、またはそれらの水和物である請求項1記載の化合物。
  4. 化合物が、
    (1) (2R)−N−(1−ベンジルピペリジン−4−イル)−3−シクロヘキシルメチルチオ−2−((2S)−1−t−ブトキシカルボニル−1,2,3,6−テトラヒドロピリジン−2−イルカルボニルアミノ)プロパンアミド、
    (2) (2R)−N−(1−ベンジルピペリジン−4−イル)−3−シクロヘキシルメチルチオ−2−((2S)−1−t−ブトキシカルボニルピペリジン−2−イルカルボニルアミノ)プロパンアミド、
    (3) (2R)−N−(1−ベンジルピペリジン−4−イル)−3−シクロヘキシルメチルチオ−2−((4S)−3−t−ブトキシカルボニルオキサゾリジン−4−イルカルボニルアミノ)プロパンアミド、
    (4) (2R)−N−(1−ベンジルピペリジン−4−イル)−3−シクロヘキシルメチルチオ−2−((2S)−1−t−ブトキシカルボニルピロリジン−2−イルカルボニルアミノ)プロパンアミド、
    (5) (2R)−N−(1−ベンジルピペリジン−4−イル)−3−シクロヘキシルメチルチオ−2−((2S,4RS)−1−t−ブトキシカルボニル−4−メチルチオピロリジン−2−イルカルボニルアミノ)プロパンアミド、
    (6) (2R)−N−(1−ベンジルピペリジン−4−イル)−3−シクロヘキシルメチルチオ−2−((3S)−4−t−ブトキシカルボニルモルホリン−3−イルカルボニルアミノ)プロパンアミド、
    (7) (2R)−N−(1−ベンジルピペリジン−4−イル)−3−シクロヘキシルメチルチオ−2−(3−t−ブトキシカルボニルチオフェン−4−イルカルボニルアミノ)プロパンアミド、
    (8) (2R)−N−(1−(4−メチルベンジル)ピペリジン−4−イル)−3−シクロヘキシルメチルチオ−2−((4R)−3−t−ブトキシカルボニルチアゾリジン−4−イルカルボニルアミノ)プロパンアミド、
    (9) (2RS)−N−(1−ベンジルピペリジン−4−イル)−4−シクロヘキシルチオ−2−((4R)−3−t−ブトキシカルボニルチアゾリジン−4−イルカルボニルアミノ)ブタンアミド、
    (10) (2R)−N−(1−ベンジルピペリジン−4−イル)−3−シクロヘキシルメチルスルフィニル−2−((4R)−3−t−ブトキシカルボニルチアゾリジン−4−イルカルボニルアミノ)プロパンアミド、
    (11) (2S)−N−(1−ベンジルピペリジン−4−イル)−3−シクロヘキシルメトキシ−2−((4S)−3−t−ブトキシカルボニルオキサゾリジン−4−イルカルボニルアミノ)プロパンアミド、
    (12) (2R)−N−(2−ベンジルアミノエチル)−3−シクロヘキシルメチルチオ−2−((4R)−3−イソプロピルオキシカルボニルチアゾリジン−4−イルカルボニルアミノ)プロパンアミド、
    (13) (2R)−N−(2−ベンジルアミノエチル)−3−シクロヘキシルメチルチオ−2−((4R)−3−(3−メチルブチリル)チアゾリジン−4−イルカルボニルアミノ)プロパンアミド、
    (14) (2R)−N−(1−(4−ヒドロキシベンジル)ピペリジン−4−イル)−3−シクロヘキシルメチルチオ−2−((4R)−3−t−ブトキシカルボニルチアゾリジン−4−イルカルボニルアミノ)プロパンアミド、もしくは
    (17) (2R)−N−(1−ベンジルピペリジン−4−イル)−3−シクロヘキシルメチルチオ−2−((4R)−2,2−ジメチル−3−(3−メチルブチリル)チアゾリジン−4−イルカルボニルアミノ)プロパンアミド、またはそれらの非毒性塩、またはそれらの水和物である請求項1記載の化合物
  5. (2R)−N−(1−ベンジルピペリジン−4−イル)−3−シクロヘキシルメチルチオ−2−((4R)−3−t−ブトキシカルボニルチアゾリジン−4−イルカルボニルアミノ)プロパンアミド、それらの非毒性塩、またはそれらの水和物を有効成分として含有する痛みの治療剤。
JP2004252307A 1998-06-26 2004-08-31 アミノ酸誘導体およびそれらを有効成分として含有する薬剤 Expired - Fee Related JP4214524B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004252307A JP4214524B2 (ja) 1998-06-26 2004-08-31 アミノ酸誘導体およびそれらを有効成分として含有する薬剤

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP19512598 1998-06-26
JP2004252307A JP4214524B2 (ja) 1998-06-26 2004-08-31 アミノ酸誘導体およびそれらを有効成分として含有する薬剤

Related Parent Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000557231A Division JP3620644B2 (ja) 1998-06-26 1999-06-25 アミノ酸誘導体およびそれらを有効成分として含有する薬剤

Publications (3)

Publication Number Publication Date
JP2005068152A JP2005068152A (ja) 2005-03-17
JP2005068152A5 JP2005068152A5 (ja) 2005-09-22
JP4214524B2 true JP4214524B2 (ja) 2009-01-28

Family

ID=34424951

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004252307A Expired - Fee Related JP4214524B2 (ja) 1998-06-26 2004-08-31 アミノ酸誘導体およびそれらを有効成分として含有する薬剤

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4214524B2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JP2005068152A (ja) 2005-03-17

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3620644B2 (ja) アミノ酸誘導体およびそれらを有効成分として含有する薬剤
DE69833858T2 (de) Aminosäurederivate
JP6399148B2 (ja) 血栓塞栓症の治療のための第XIa因子阻害剤としての置換ピロリジン
RU2607045C2 (ru) Бензиламиновые производные как ингибиторы калликреина плазмы
KR20000015785A (ko) 페닐설폰아미드 유도체
KR100976063B1 (ko) 신규한 벤즈아미드 유도체 화합물 및 그의 제조방법
KR20000047461A (ko) 트롬빈 억제제
EP2607352A1 (en) Pipecolate-diketoamides for treatment of psychiatric disorders
CA3113463A1 (en) Nitroxoline prodrug and use thereof
JPWO2002096892A1 (ja) オキサジアゾール誘導体化合物およびその化合物を有効成分とする薬剤
KR100633349B1 (ko) 아미노산 유도체 및 이들을 유효 성분으로서 함유하는 약제
EP1234821A1 (en) 1,3,4-oxadiazoline derivatives and drugs containing these derivatives as the active ingredient
JP4214524B2 (ja) アミノ酸誘導体およびそれらを有効成分として含有する薬剤
US6797720B2 (en) 1,3,4-oxadiazoline derivative and an agent comprising its derivative as active ingredient
US5151497A (en) Histidyl peptide derivatives
JP2002363163A (ja) ベンズアゼピン誘導体
KR100522012B1 (ko) 아미노산 유도체
MXPA00012599A (en) Amino acid derivatives and drugs containing the same as the active ingredient
JPH10204054A (ja) フェニルスルホンアミド誘導体
JP4312672B2 (ja) 新規カルボン酸誘導体
JP4312656B2 (ja) 新規なヒドロキシカルボン酸誘導体
JP4265993B2 (ja) 新規なカルボン酸誘導体
JP2001172245A (ja) アミノブタン酸誘導体
JP3391038B2 (ja) カルボン酸アミド誘導体
KR20000052621A (ko) 경구흡수가 뛰어난 펩티드성 트롬빈 억제제

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20050628

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20050628

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20070705

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20080416

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20080616

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20080814

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20080916

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20081010

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20081023

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111114

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111114

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111114

Year of fee payment: 3

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees