JP4213690B2 - 超精密位置制御システム - Google Patents

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Description

本発明は超精密位置制御システムに係り、より詳細には、Z方向移動、X軸回転、及びY軸回転の3自由度運動をさらに正確に制御できる超精密位置制御システムに関する。
周知の如く、産業現場の各分野で超精密級位置制御技術の重要性はだんだんと増大している。特に、半導体技術の発展は、回路の高集積化を要求した結果、最新のマイクロプロセッサの場合、使われる線幅が0.18[μm]程度であり、この場合、ウェーハを製作するモーションステージに要求される精密度は、線幅の1/10程度で20[nm]の再現性(Reproducibility)が要求される。また、サブミクロン級の超精密移送装置の具現は、原子間力顕微鏡(AFM;Atomic Force Microscope)、走査型電子顕微鏡(SEM;Scanning Electron Microscope)等の超精密測定分野と情報産業などの産業分野でも活用できるなど、その応用範囲が広範囲である。
リニアモーターを用いるか、サーボモーターとボールスクリューとを利用する一般的な位置制御装置は、比較的長い行程距離を有しているが、バックラッシュなどの構造的な限界によって具現しうる位置精密度に限界がある。また、一般的な位置制御装置では垂直方向の運動を得るためにアクチュエータ自体を垂直方向に配列することによって、システム全体が高まる短所がある。これは高精度を必要とする作業で垂直方向への位置制御に多くの難点を伴う。
一方、“μm”以下級に運動する超精密位置制御装置は、非線形的な要因を除去するか、最小化するために摩擦部分がないように設計されねばならない。のみならず、アクチュエータ自体も“μm”以下級で容易に駆動され、反復性の高い要素を使用せねばならない。
したがって、一般的に超精密位置制御技術分野では、圧電効果(piezo effect)を用いて位置を制御する技術を使用している。このような圧電効果とは、圧電素子の特殊な結晶に外力を加えて変形させれば、その表面に電圧が発生し、逆に、結晶に電圧を掛けると、変位や力が発生する現象をいう。このような圧電現象を示す素子としては、水晶、電気石、チタン、酸バリウムなどがあり、圧電現象は超精密位置制御技術、電気音響変換器、圧電浄化、超音波加湿器、魚群探知機、超音波診断装置などに応用されている。
このような圧電効果を用いた位置制御システムに関する従来の技術のうち、特許文献1に記載された技術は、図1に示されたような構造を有する。図1において第1移送機構30、第2移送機構40、及び第3移送機構50はX方向、Y方向、及びZ軸に対して回転する方向の動きを作れる。また、第4移送機構60、第5移送機構70、及び第6移送機構80は、圧電素子に電圧を掛けて変形すれば、図2の挺子構造によってZ方向に動きが発生するようになる。このように圧電素子を用いる6個の移送機構を組合わせると、6個の自由度を有するモーションステージ20が形成される。
前記モーションステージ20の場合、比較的単純な形で6個の自由度を有するように製作されたが、それぞれのヒンジ部分が何れも円形により製作され、構造的に1つの移動物体に6個の自由度のヒンジが同時に取り付けられている。
図1及び図2を参照すれば、圧電素子アクチュエータ61と、第1ヒンジ部材62と、第2ヒンジ部材63と、固定ブロック64と、第3ヒンジ部材67と、レバー部材68とは何れもベース10に対してモーションステージ20を垂直方向に移動させるZ軸並進運動だけでなく、X軸回転運動及びY軸回転運動をさせる第1移送機構30、第2移送機構40、第3移送機構50を構成する。一方、第1から第3移送機構30、40、50は、X軸並進運動、Y軸並進運動、及びZ軸回転運動を行う第4移送機構60、第5移送機構70、及び第6移送機構80と連動してベース10に対してモーションステージ20の6個の自由度による運動を可能ならしめる。
上記の特許文献1は、第1に、円形に細く製作されたヒンジ部分が、撓み変形以外のあらゆる方向に変形が発生して捻れるようになる。したがって、全体システムの剛性及び安定性が非常に落ちる。
第2に、あらゆる圧電素子の終端が同時にモーションステージ20に固定されているので、それぞれの方向に対する運動が相互影響を受けて(coupled motion、parasitic motion)精密な駆動が難しい構造である。言い換えれば、特定方向にモーションステージを動かすためには、あらゆるアクチュエータへの入力を同時に計算するか、フィードバック制御を通じて入力を計算せねばならないので、制御し難くなる。
第3に、圧電素子の大きな力を薄いヒンジ部分が直接受けるために、小さい外力でも壊れるか、塑性変形が起こる恐れが大きい。
第4に、図2に示されたレバー構造は、完壁な垂直方向への運動ではなく、ヒンジ63aに対して回動されるので、所望しない方向への運動を起こすことになる。最後に、圧電素子の最大膨脹はその長さの0.1[%]程度に過ぎないが、前記メカニズムは変位増幅設計がなされていないために、モーションステージ20の移動範囲が圧電素子の変形範囲と同一に制限されている。
既存の超精密位置制御システムで使用する弾性ヒンジメカニズムの製作特性上、X方向並進、Y方向並進、Z軸回転の自由度を有する平面モーションステージの製作は容易であるが、相対的にZ方向並進、X軸回転、及びY軸回転の自由度を有する平面モーションステージの製作は容易ではない。なぜなら、弾性ヒンジの製作方法は、一般的にワイヤー放電加工(Wire Electro−Discharge−Machining)であるが、この方法が、平面上の加工でない、3次元的な加工は難しいからである。
また、超精密駆動メカニズムの駆動源として頻繁に使われる積層型圧電素子は、大きな駆動力及び数[nm]以下の優れた分解能を有するが、変形範囲が全長の約0.1[%]に制限される短所があり、Z方向の駆動が必要な場合にモーションステージが高まる。したがって、全体モーションステージを低めつつ、同時にZ方向に大きな変位を発生させうる弾性ヒンジメカニズムが要求されている。
韓国特許第396,020号明細書
本発明は前記問題点を考慮して創案されたものであって、ブリッジ構造を有する弾性ヒンジメカニズムを使用して全体高さを一定範囲(例えば、25[mm])以内に保持しつつ、圧電素子の変形量を機構的に増幅して広い運動範囲を有する位置制御システムを提供することを目的とする。
また、本発明は、Z方向並進、X方向回転、及びY方向回転の自由度に対してさらに精密な制御が可能な位置制御システムを提供することを他の目的とする。
前記目的を達成するために本発明に係る超精密位置制御システムは、中心に向かって等角度で配置され、前記配置された方向と平行した方向に圧電素子を収容する複数のベースユニットによって構成されるベースと、前記ベースユニット各々に対応する位置に備えられて圧電素子の長手方向の変位を前記ベースの底面に垂直な方向の変位に変換する複数のブリッジユニットと、前記変換された変位の関係によって前記垂直方向並進運動、前記垂直方向と直角をなす第1軸に対する回転運動、または前記垂直方向及び前記第1軸と何れも直角をなす第2軸に対する回転運動のうちの少なくとも1つの運動を行うモーションステージと、前記圧電素子を制御する制御手段と、を含むことを特徴とする。
前記ベースユニットは、圧電素子の長手方向に弾性復元力を提供するヒンジバネを備えることが望ましい。
前記ヒンジバネは、前記ベースユニットに直線状貫通スロットと、左右対称形状を有する‘コ’状貫通スロットとの対が長手方向に沿って交互に配置されることによって形成されることが望ましい。
前記ベースユニットは、前記圧電素子に長手方向の変位が発生する時、前記ヒンジバネの作用によって前記圧電素子の長手方向に移動する移動ホールと、前記圧電素子の変位発生に関係なく固定される固定ホールと、を含み、前記移動ホールを通じて前記ブリッジユニットの一方の側と結合され、前記固定ホールを通じて前記ブリッジユニットの他方の側と結合されることが望ましい。
前記ブリッジユニットは、六面体の形状を有する複数のブリッジブロックが前記圧電素子の長手方向に一列に配列され、前記配列される複数のブリッジブロック間は弾性ヒンジによって連結されることが望ましい。
前記ベースユニットは、前記圧電素子に長手方向の変位が発生する時、前記ヒンジバネの作用によって前記圧電素子の長手方向に移動する移動ホールと、前記圧電素子の変位発生に関係なく固定される固定ホールと、を含み、前記移動ホールを通じて一列に配列されたブリッジブロックの一端に存在するブリッジブロックの下面と結合され、前記固定ホールを通じて前記一端の他方の端に存在するブリッジブロックの下面と結合されることが望ましい。
前記一列に配列されるブリッジブロックのうち中央ブロックの上面と前記モーションステージとが結合されることが望ましい。
前記弾性ヒンジは、前記ブリッジブロックと一体に形成され、前記一列に配列されるブリッジブロックのうち中央ブロックから遠ざかるものほど低い位置を有することが望ましい。
前記ブリッジユニットの長さと前記弾性ヒンジの高さの差とを用いて前記圧電素子の長手方向変化に対する前記ブリッジユニットの高さ変化の比を調節することが望ましい。
前記弾性ヒンジは、ブリッジユニットの長手方向に対して一定の厚さを有するか、または、前記弾性ヒンジはブリッジユニットの長手方向に対して中央が凹状を有することが望ましい。
前記圧電素子が長くなれば、前記ブリッジユニットは高さ方向に変位が発生し、前記圧電素子が短くなれば、前記ブリッジユニットは高さ方向の逆方向に変位が発生することが望ましい。
前記垂直方向並進運動は、前記複数のブリッジの垂直方向変位を同一にすることによってなされることが望ましい。
前記第1軸に対する回転運動及び前記第2軸に対する回転運動は、前記複数のブリッジの垂直方向変位を異ならせることによってなされることが望ましい。
本発明によれば、圧電素子の長所である連続的な運動を保持して高い分解能を得られ、全体の形態を修正せず、中段のブリッジ構造の微細な設計変更だけでも、モーションステージの駆動範囲と動き特性を変えられる。
また本発明によれば、さらに小型の超精密位置制御システムを製作しうる。
また本発明によれば、変位測定を行うための空間が用意されているので、キャパシタタイプの超精密変位測定装置を取り付けて自体的な閉回路制御が可能である。
また、本発明によるブリッジユニットは、対称的に配置されて互いに力学的均衡を保持するので、熱変形によるエラーを最小化し、所望しない方向の運動を最大限減らせる。
以下、添付された図面を参照して本発明の望ましい実施例を詳細に説明する。本発明の利点及び特徴、そしてこれを達成する方法は添付された図面に基づいて詳細に後述されている実施例を参照すれば明確になる。しかし、本発明は以下で開示される実施例に限定されるものではなく、この実施例から外れて多様な形に具現でき、本明細書で説明する実施例は本発明の開示を完全にし、本発明が属する技術分野で当業者に発明の範ちゅうを完全に報せるために提供されるものであり、本発明は請求項及び発明の詳細な説明により定義されるだけである。一方、明細書全体に亙って同一な参照符号は同一な構成要素を示す。
図3は、本発明の一実施例による超精密位置制御システム1000の構成を示す図面である。超精密位置制御システム1000は、モーションステージ100と、ブリッジ結合体200と、ベース300と、圧電素子400a、400b、400c、及び圧電素子400a、400b、400cに加える電圧を調節して圧電素子400a、400b、400cの変位を制御する制御手段(図示せず)と、を含んで構成されうる。
モーションステージ100と、ブリッジ結合体200と、ベース300とは何れも微小変位に対して弾性及び復元力を有する金属材料、その他の弾性材料を用いて製作されうる。
圧電素子400a、400b、400cは、電気的エネルギーが加えられれば変位を発生する素子であって、その発生した変位によってベースユニット310、320、330内の固定ホール303a、303b、303cと移動ホール302a、302b、302cとの間の距離を変化させる。
ベース300は、ブリッジユニット210、230、250の数に対応する数のベースユニット310、320、330を含む。それぞれのベースユニット310、320、330は地面に対して相対的な動きのない固定ホール303a、303b、303cと、地面に対して相対的な動きを有する移動ホール302a、302b、302cと、圧電素子400a、400b、400cを収容する圧電素子収容溝301a、301b、301cと、複数の貫通スロットを用いて板バネの効果を示すヒンジバネ304a、304b、304cとを含んで構成されうる。
ヒンジバネ304a、304b、304cは、圧電素子400a、400b、400cに変位が発生すれば、弾性変形されつつ、前記圧電素子に反発力を提供して前記圧電素子の変位が除去された時、最初の位置及び形状に復元する役割をする。またヒンジバネ304a、304b、304cは摩擦を減らし、圧電素子の変形時に運動連続性を保持する役割も有する。
ブリッジ200は、複数のブリッジユニット210、230、250よりなり、ブリッジユニット210、230、250はその数によってステージ中心を基準に等角度を形成する。ブリッジユニット210、230、250は、複数のブリッジブロックと、ブリッジブロック間を連結する弾性ヒンジとよりなるが、前記複数のブリッジブロックのうち特定ブロックには、上部のモーションステージ100との固定のための第1スクリューホール212、232、252が備えられ、前記複数のブリッジブロックのうち他の特定ブロックには下部ベース300の固定ホール303a、303b、303cとの固定のための第2スクリューホール211、231、251と、ベース300の移動ホール302a、302b、302cとの固定のための第3スクリューホール213、233、253とが備えられる。
ブリッジユニット210、230、250は、移動ホール302a、302b、302cの水平移動によって、第3スクリューホール213、223、233を有するブロックが水平移動するようになり、したがって、ブリッジユニット210、230、250に水平変位が発生する。そして、弾性ヒンジの作用によって前記水平変位は、ブリッジユニット210、230、250に垂直変位を発生させる。したがって、第1スクリューホールを有するブリッジブロックは、垂直変位をモーションステージ100に伝達するようになる。水平変位によって垂直変位が発生するメカニズムについてのさらに詳細な説明は、図11の説明で述べる。
モーションステージ100は、ブリッジ結合体200から運動を伝達されてZ軸(鉛直方向)並進運動、X軸(鉛直方向と垂直である任意の軸)回転運動、またはY軸(Z軸及びX軸何れにも垂直である軸)回転運動、すなわち超精密な3個の自由度運動を行う。モーションステージ100は、所定の厚さを有するプレートであって、プレートの形状は、円形、多角形、他に如何なる形状よりなってもよく、モーションステージ100上には半導体測定プローブ、超精密光学装置によるミラーの自動駆動装置など、超精密運動が必要な物体を取り付けうる。本発明では、円形プレートを使用することとする。モーションステージ100には、ブリッジユニット210、230、250と各々1つずつ結合可能に正三角形の頂点に各々位置するモーションステージホール101、102、103が備えられる。
本発明で、各種ホール間の締結方式は、螺合方式、ピン結合方式、溶接方式、接着方式などいかなる固定方式でも具現できるということは当業者には自明な事実である。そして、ヒンジバネ304a、304b、304c及び弾性ヒンジの変形は、弾性領域内でだけなされることとする。超精密位置制御システムでの変位は、微小であるために弾性領域内でだけ運動を行うと仮定しても十分であるためである。
図4を参照すれば、本発明による超精密位置制御システム1000はモーションステージ100を超精密運動させるための制御手段500を含む。
制御手段500は、ユーザ命令によって圧電素子駆動信号を出力して制御するコントローラ510と、コントローラ510からの駆動信号を増幅して第1から第3圧電素子400a、400b、400c各々に入力する第1から第3増幅器512、522、532と、ブリッジユニット210、230、250によって3個の自由度運動を伝達されるモーションステージ100の運動位置を感知する第1から第3センサー513、523、533を備える。モーションステージ100の運動位置は第1から第3センサー513、523、533によって感知され、コントローラ510は第1から第3センサー513、523、533各々から入力されるフィードバック信号によってモーションステージ100の運動位置を補正する。
本実施例において第1から第3センサー513、523、533各々は、モーションステージ100の上面に取り付けられるミラー(図示せず)とこのミラーにレーザービームを走査するレーザーを有する外部レーザーインターフェロメータ(図示せず)によって構成されうる。またはキャパシタタイプの超精密変位測定装置をモーションステージ100とベース300との間に取り付けて構成しうる。そして、第1から第3圧電素子400a、400b、400cと第1から第3増幅器512、522、532とは各々ケーブルによって電気的に接続されている。
図5は、本発明の一実施例による超精密位置制御システム1000で、モーションステージ100とブリッジ結合体200とベース300とが組立された外形を示す図面である。モーションステージ100の直径は90[mm]、システム1000の高さは約25[mm]のスケールを有しうる。
このように、ベースユニット310、320、330とブリッジユニット210、230、250とは、その数によって等角度で配置される。本実施例では、その数が3であるために、ベースユニット310、320、330が120°間隔で配置され、これにより、ブリッジユニット210、230、250も同じく120°間隔で配置される。これはモーションステージ100の超精密運動を実現するために過拘束を避けて3点支持方式を採択したものである。しかし、3点以上の支持方式を使用しても本発明を具現できるということは言うまでもない。
図6は、ベースユニット310の構成を示す図面である。これ以外のベースユニット320、330も同様な構成を有する。このようにベースユニット310は、圧電素子収容溝301a、固定ホール303a、移動ホール302a、及びヒンジバネ304aを含んで構成されるが、ヒンジバネ304aは複数の貫通スロット304a−1、304a−2、304a−3、304a−4、304a−5、304a−6を含む。ここで、陰影で彩色された部分は地面に垂直方向に貫通されていることを示す。
このようにヒンジバネ304aで貫通スロットが交互に配置されれば、機能上板バネと同じ構造が形成され、圧電素子の長手方向に変位が発生する時、ヒンジバネ304aが反発力を作用させて変位が除去されれば、再び元の位置に戻す。このようにヒンジバネ304aが圧縮膨脹されることによって、移動ホール302aは圧電素子の長手方向に動くが、固定ホール303aはヒンジバネ304aの動作とは関係なく固定された位置に存在する。
変位が除去される時、正確な原点(原位置)に戻すということは、超精密位置システムで非常に重要な部分の1つである。超精密位置システムで使われる変位は微小なので、ベースユニット310の弾性領域内でのヒンジバネ304aの変形を起こして原点に正確に復元されうるものである。
ヒンジバネ304aは、本発明の実施例では直線状貫通スロット304a−5、304a−6と、左右対称形状を有する‘コ’状貫通スロットの対(304a−1及び304a−2、または、304a−3及び304a−4)が長手方向に沿って交互に配置される構造を有する。当業者ならばこれ以外にも異なる形状の貫通スロットを使用してヒンジバネを具現でき、貫通スロットの数も必要によって調整できるであろう。
圧電素子収容溝301aには、圧電素子400aが実装されるが、商用の多階層圧電素子(multilayer piezo actuators)は、“cm”当たり約10[μm]の変形範囲を有する。したがって、多様な適用分野において、柔軟性のあるヒンジを使用して圧電素子の小さな変位を増幅させる。柔軟性のあるヒンジは、ギアやピンジョイントに比べてバックラッシュがなく、潤滑の必要がなく、かつ簡素なデザインを有する長所がある。
一般的に、変位増幅メカニズムは、2つの方法に分けられうる。1つは、図7の(a)に示されたような挺子方式の柔軟性ヒンジメカニズムである。挺子方式の装置で、増幅比はピボットヒンジ間の距離によって決定される。そして、横方向リンクが高剛性を有することを要求する。この方式は、相対的に小さな数の柔軟性ピボットヒンジを必要とするが、リンクの大きさとヒンジの変形とは、増幅比によって比例するので、高い効率を期待することは難しい。
他のヒンジメカニズムとしては、図7の(b)のようなブリッジ方式の柔軟性ヒンジメカニズムがある。この方式は、簡素で、かつ対称的な構造を有するので相対的にデザインしやすい。但し、挺子方式よりはヒンジの柔軟性がさらに高いことを要求する。本発明は概念上、このようなブリッジ方式のメカニズムを使用する。
本発明の一実施例によるブリッジ200は、3つのブリッジユニット210、230、250よりなることとする。しかし、これは1つの実施例に過ぎず、複数のブリッジユニットを360上に等角度で配置することによって、本発明の技術的思想を具現できるということは当業者ならば十分に理解しうる。
図8は、本発明の一実施例によるブリッジユニット210の外形を示す斜視図である。本ブリッジユニット210以外に他のブリッジユニット230、250も同様な構造を有する。ブリッジユニット210は、六面体形状を有する所定数のブリッジブロック214からブリッジブロック218と、各ブリッジブロックの間を連結する弾性ヒンジ219から弾性ヒンジ222を含むが、弾性ヒンジ219から弾性ヒンジ222とブリッジブロック214からブリッジブロック218は一体に製作される。ブリッジブロックのうちモーションステージ中心方向に位置するブリッジブロック、すなわち第1ブリッジブロック214には第2スクリューホール216が下部のベースユニット310の固定ホール301aと結合可能に備えられ、モーションステージ中心の逆方向に位置するブリッジブロック、すなわち、第5ブリッジブロック218には第3スクリューホール213が下部のベースユニット310の移動ホール302aと結合可能に備えられる。そして、中央ブリッジブロック、すなわち第3ブリッジブロック212には第1スクリューホール217が上部のモーションステージと結合可能に備えられる。
本実施例では、ブリッジブロックの数が5つである場合を例としたが、これに限定されず、ブリッジブロックの数が3つ以上であれば、本発明の技術的思想を適用しうる。
図9は、図8のブリッジユニット210をA方向から見た形状を示す図面である。ブリッジブロック214からブリッジブロック218の間を連結する弾性ヒンジ219から弾性ヒンジ222は所定の厚さを有し、A方向に沿って一定の形状を有する。また左右方向にも一定の厚さを有すると設計する。しかし、弾性ヒンジの厚さが、必ずしも一定している必要はなく、図10での弾性ヒンジ219のように中央部が凹状を有しても、その他に異なる厚さを有しても良い。図10のような弾性ヒンジ形状は相対的に製作し難いが、力学構造を考慮する時、このような形状を有することがさらに安定的である。
一方、それぞれの弾性ヒンジ219から弾性ヒンジ222は何れも同じ形状を有するようにも、相異なる形状を有するようにも設計できるが、力学的均衡などを考慮する時、何れも同じ形状(及び厚さ)を有するものとして説明する。弾性ヒンジ219から弾性ヒンジ222の形状は何れも同一であるとしても、その位置には多少の差がある。図9に示されたように、第1弾性ヒンジ219と第4弾性ヒンジ222とは、z軸方向に同じ高さh1を有し、第2弾性ヒンジ220と第3弾性ヒンジ221とは同じ高さh2を有するが、h1とh2とは一致せず、h2とh1との間には所定のオフセットtoffほどの高さの差が存在する。このようなオフセットtoffの差によって水平変位に対する垂直変位の比率が変わる。
第1ブリッジブロック214は、その下面がベースユニット310の固定ホール303aと固定されねばならず、第5ブリッジブロック215は、その下面がベースユニット310の移動ホール302aと固定されねばならないので、他のブリッジブロック215、216、217より下面がt2ほど低く設計される。そして、第3ブリッジブロック216は、その上面がモーションステージ100に固定されねばならないので、他のブリッジブロック214、215、217、218に比べて上面がt1だけ高く設計される。このような設計変数t1及びt2は、当業者ならば実際の設計環境によって適切に選択されうるので、その具体的な寸法については説明しない。
図11は、圧電素子400aの長さ変化による水平変位uによってブリッジユニット210に垂直変位zが発生するメカニズムを示す図面である。圧電素子には、作動前にあらかじめ初期電圧(作動範囲の中間程度の電圧)を掛けることが一般的である。次いで、作動時に初期電圧より高い電圧を掛ければ、圧電素子は長手方向に延び、初期電圧より低い電圧を掛ければ、圧電素子は長手方向に縮まる。したがって、圧電素子の長さを延ばすか、縮める制御が行える。
圧電素子400aに初期電圧より高い電圧を加えれば、圧電素子400aが長手方向に延び、これにより移動ホール302a及び第5ブリッジブロック216はモーションステージ中心の逆方向に移動して負の水平変位−uを発生させ、これは再びブリッジブロック216の負の垂直変位−zを発生させる。
圧電素子400aに初期電圧より低い電圧を加えれば、圧電素子400aの長さが縮まり、これにより、移動ホール302a及び第5ブリッジブロック218がモーションステージの中心方向に移動して正の水平変位uを発生させ、これにより、第3ブリッジブロック216には垂直変位zが発生する。このように水平変位uによって垂直変位zが発生することは、弾性ヒンジ219から弾性ヒンジ222間の高さ方向オフセットtoffが存在するためであり、オフセットの大きさ及びブリッジユニット210の長さによって増幅比、すなわち、垂直変位z/水平変位u値が決まる。オフセットtoffが大きいほど相対的に増幅比が小さくなり、オフセットtoffが小さいほど相対的に増幅比が大きくなる。したがって、ユーザは、オフセットtoffを調節することによって、モーションステージの運動大きさを調節しうる。通常、増幅比は5〜10倍程度の比が得られる。
オフセットtoffが決まれば、弾性領域において水平変位uと垂直変位zとの間にはz=f(u)のように表現される関数関係(一対一関数)がなされ、このような関数関係は機構的な関係によって決定され、数値解釈プログラムを用いたシミュレーションまたは実験を通じて探し出せる。
図12から図14は、位置制御システム1000が各々Z方向並進運動、X軸回転運動、Y軸回転運動を制御する方法を説明する図面である。図12のように変位がz1であるZ方向並進運動が必要であれば、ブリッジユニット210、230、250は各々Z方向にz1だけの変位を発生させればよい。このために必要な水平変位はz=f(u)の関係式より求められ、該求められた水平変位だけ圧電素子の長さを減少させれば、つまり図12のようなZ方向並進運動を具現しうる。もちろん、前記水平変位だけ圧電素子の長さを増加させれば、負のZ方向並進運動をも具現しうる。
図13のように、X軸を中心としてθだけ回転運動をしようとする場合があると仮定する。モーションステージ平面でZ軸方向は一義的に決定されるが、X軸とY軸方向はそうではない。したがって、X軸をまず特定する必要があり、それにより、Y軸方向が決定される。もし、正三角形をなすモーションステージホール101、102、103のうち第1モーションステージホール101と第3モーションステージホール103とを連結する直線をX軸とすれば、X軸回転運動は第2モーションステージホール102のZ方向変位を調節することによって、X軸回転運動を起こせる。但し、第1モーションステージホール101及び第3モーションステージホール103も変位は発生しないが、回転角度によって回転される。
もし、前記直線と第2モーションステージホール102との距離がd2であれば、x軸を中心にθだけ回転運動をするための第2モーションステージホール102のZ軸変位z2は次の数式(1)のように求められる。ここで、θは超精密位置制御システムでは、ほぼ“0”に近い値であるために、z2はd2とθとの積に近似しうる。
[数1]
z2=d2×tan−1(θ)≒d2×θ ・・・(1)
この式からZ軸変位z2を求められ、ブリッジユニット220はZ方向にz1だけ変位を発生させればよい。これにより、必要な水平変位は、またz=f(u)の関係式より求められる。
同様に、負のX軸回転方向にθxだけ回転しようとすれば、前記必要な水平変位だけ圧電素子の長さを延ばせば良い。
図14は、負のY軸回転方向にθだけ回転運動をしようとする例を示す図面である。モーションステージ平面で、この場合には第1モーションステージホール101は固定され、第2モーションステージホール102と第3モーションステージホール103とは相異なる変位を有する。幾何学上、第1モーションステージホール101を通る回転軸と、第2モーションステージホール102との距離d4は前記回転軸と第3モーションステージホール103との距離d3の1/2となる。
ここで、数式(1)のような方法でd3とθより第3モーションステージホール103のZ方向変位z3を決定し、d4とθより第2モーションステージホール102のZ方向変位z4を決定しうる。z3及びz4は、各々ブリッジユニット250が伝達するZ方向変位と、ブリッジユニット230が伝達するZ方向変位と同一なので、これにより各ブリッジユニット250、230に伝達されねばならない水平変位を決定しうる。
同様に、正のY軸回転方向にθだけ回転しようとすれば、前記決定される水平変位だけ圧電素子の長さを延ばせば良い。
以上、本発明による超精密位置制御システムは、Z軸方向並進運動、X軸回転運動、及びY軸回転運動を支援することを説明した。それ以外の残りの3個の自由度運動は既存の発明を用いて相対的に精密に具現できるので、本発明による超精密位置決定システムを残りの3個の自由度運動を支援する既存のモーションステージ(例えば、特許文献1)位置に取り付けるならば、結局6個の自由度運動を何れも支援可能となる。
以上、添付図を参照して本発明の実施例を説明したが、 本発明が属する技術分野で当業者ならば本発明がその技術的思想や必須特徴を変更せずとも他の具体的な形に実施されうるということが理解できるであろう。したがって、前述した実施例は全ての面で例示的なものであって、限定的なものではないと理解せねばならない。
本発明は、超精密位置制御技術分野に幅広く適用されうる。
従来の技術による位置制御システムの構造を示す図面である。 図1の位置制御システムでZ方向の動きを発生させる原理を説明する図面である。 本発明の一実施例による超精密位置制御システムの構成を示す図面である。 モーションステージを超精密運動させるための制御手段の構成を示すブロック図である。 図3の位置制御システムでモーションステージ、ブリッジ結合体、及びベースが組立てられた外形を示す図面である。 ベースユニットの構成を示す図面である。 変位増幅メカニズムの2つのケースを説明する図面である。 本発明の一実施例によるブリッジユニットの外形を示す斜視図である。 図8のブリッジユニットをA方向から見た形状を示す図面である。 異なる形状を有する弾性ヒンジの例を示す図面である。 圧電素子の長さ変化による水平変位によってブリッジユニットに垂直変位が発生するメカニズムを示す図面である。 位置制御システムがZ方向並進運動を制御する方法を説明する図面である。 位置制御システムがX軸回転運動を制御する方法を説明する図面である。 位置制御システムがY軸回転運動を制御する方法を説明する図面である。
符号の説明
100 モーションステージ
200 ブリッジ結合体
210、230、250 ブリッジユニット
300 ベース
310、320、330 ベースユニット
301a、301b、301c 圧電素子収容溝
302a、302b、302c 移動ホール
303a、303b、303c 固定ホール
304a、304b、304c 貫通スロット
400a、400b、400c 圧電素子

Claims (12)

  1. ベースであって、該ベースの中心に向かって等角度で配置され、前記配置された方向と平行方向に圧電素子を収容する複数のベースユニットによって構成されるベースと、
    前記ベースユニット各々の上面に前記圧電素子を覆うように備えられ、圧電素子の長手方向の変位を前記ベースの底面に垂直な方向の変位に変換する複数のブリッジユニットと、
    前記変換された変位の関係によって前記垂直方向並進運動、前記垂直方向と直角をなす第1軸に対する回転運動、または前記垂直方向及び前記第1軸と何れも直角をなす第2軸に対する回転運動のうちの少なくとも1つの運動を行うモーションステージと、
    前記圧電素子を制御する制御手段と、を含み、
    前記ブリッジユニットは、六面体の形状を有する複数のブリッジブロックが前記圧電素子の長手方向と平行な方向に並列に配列され、前記配列される複数のブリッジブロックは弾性ヒンジによって連結され、
    前記弾性ヒンジは、前記ブリッジブロックと一体に形成され、前記一列に配列されるブリッジブロックのうち中央ブロックは他のブリッジブロックに比べて上面が高く、両端のブリッジブロックは他のブリッジブロックより下面が低いことを特徴とする超精密位置制御システム。
  2. 前記ベースユニットは、圧電素子の長手方向に前記ベースユニット自身の弾性復元力を提供するヒンジバネを、前記圧電素子の周囲の前記ベースユニット自身に形成していることを特徴とする請求項1に記載の超精密位置制御システム。
  3. 前記ヒンジバネは、前記ベースユニットに、圧電素子の長手方向と直交する方向に延在する直線状貫通スロットと、左右対称形状を有する‘コ’状の貫通スロットのが長手方向に沿って交互に配置されることによって形成されることを特徴とする請求項2に記載の超精密位置制御システム。
  4. 前記ベースユニットは、前記圧電素子の長手方向に沿って前記圧電素子の前後に配置された移動ホール及び固定ホールであって、
    前記圧電素子に対してベース中心と反対側かつ前記ヒンジバネの内側に配置され、前記圧電素子に長手方向の変位が発生する時、前記圧電素子が、前記ベースユニットを内部から押圧することによる前記ヒンジバネの作用によって、前記圧電素子の長手方向に移動する移動ホールと、前記圧電素子及び前記ヒンジバネに対してベース中心側に配置され、前記圧電素子の変位発生に関係なく固定される固定ホールと、を含み、
    前記移動ホールを通じて前記ブリッジユニットの一方の側と結合され、前記固定ホールを通じて前記ブリッジユニットの他方の側と結合されることを特徴とする請求項2に記載の超精密位置制御システム。
  5. 前記ベースユニットは、圧電素子の長手方向に沿って前記圧電素子の前後に配置された移動ホール及び固定ホールであって、
    前記圧電素子に対してベース中心と反対側かつ前記ヒンジバネの内側に配置され、前記圧電素子に長手方向の変位が発生する時、前記圧電素子が、前記ベースユニットを内部から押圧することによる前記ヒンジバネの作用によって、前記圧電素子の長手方向に移動する移動ホールと、前記圧電素子及び前記ヒンジバネに対してベース中心側に配置され、前記圧電素子の変位発生に関係なく固定される固定ホールと、を含み、
    前記ベースユニットは、一列に配列されたブリッジブロックのうち一端に存在するブリッジブロックの下面と、前記移動ホールを通じて結合され、前記固定ホールを通じて前記一端の他方の端に存在するブリッジブロックの下面と結合されることを特徴とする請求項に記載の超精密位置制御システム。
  6. 前記一列に配列されるブリッジブロックのうち中央ブロックの上面と前記モーションステージとが結合されることを特徴とする請求項に記載の超精密位置制御システム。
  7. 記弾性ヒンジの高さとの差を用いて前記圧電素子の長手方向変化に対する前記ブリッジユニットの高さ変化の比を調節することを特徴とする請求項に記載の超精密位置制御システム。
  8. 前記弾性ヒンジは、ブリッジユニットの長手方向に対して一定の厚さを有することを特徴とする請求項に記載の超精密位置制御システム。
  9. 前記弾性ヒンジは、ブリッジユニットの長手方向に対して中央に凹状を有することを特徴とする請求項に記載の超精密位置制御システム。
  10. 前記圧電素子が長くなれば、前記ブリッジユニットは垂直方向に変位が発生し、前記圧電素子が短くなれば、前記ブリッジユニットは垂直方向の逆方向に変位が発生することを特徴とする請求項に記載の超精密位置制御システム。
  11. 前記垂直方向並進運動は、前記複数のブリッジユニットの垂直方向変位を同一にすることによってなることを特徴とする請求項1に記載の超精密位置制御システム。
  12. 前記第1軸に対する回転運動及び前記第2軸に対する回転運動は、前記複数のブリッジユニットの垂直方向変位を異ならせることによってなることを特徴とする請求項1に記載の超精密位置制御システム。
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