JP4213075B2 - 発光素子,電子機器および発光素子の製造方法 - Google Patents
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Description
また、特許文献2には、二重構造の蛍光管における断熱性を利用して、点灯時間の短縮や周囲温度の変動による輝度変動を抑制する技術が示されている。
このように、高周波数の電圧を蛍光管に印加することにより、水銀蒸気における単位時間あたりの励起回数(電気エネルギーによる励起)を増やし、紫外線放出量を増大させて、蛍光体膜による紫外線の可視光への変換量を増加させることが可能となる。
従って、表示装置のバックライトとして使用される蛍光管に関し、紫外線−可視光変換効率を向上させるとともに、電力(電気パワー)投入量を増加させ、管面輝度をアップできるようになっている。
また、特許文献3〜5には、蛍光管の幾何学的条件(ガラス管の外径や肉厚)を調整することで、低消費電力化や歩留りの向上を図る技術が記載されている。
一方、発光量の増大については、電気光変換の効率だけでなく、蛍光管からの光の取り出し効率を向上させることでも行える。
しかしながら、上記の文献には、光取り出し効率を向上させる具体的な技術について、何ら開示されていない。
n(a/r)≦1 … (a)
なる関係を満たすことで、自素子の外部に取り出された取り出し光束量の、上記発光面から放出された全光束量に対する比である光の取り出し効率が、一方側の面が発光面である平板状の透明層からなる平面蛍光素子における光の取り出し効率を超えるように構成されていることを特徴としている。また、本発明の第1発光素子は、透明層を外殻とする中空の球体形状を有し、透明層の内壁が発光面となっている発光素子において、上記透明層の内壁と外壁とは、同一の中心を有する球面をなしており、上記発光面における微小単位面から放出される光は、等方的な分布となっており、上記透明層の内半径a,外半径rおよび透明層の屈折率nが、上記(a)なる関係を満たすことで、自素子の外部に取り出された取り出し光束量の、上記発光面から放出された全光束量に対する比である光の取り出し効率が、一方側の面が発光面である平板状の透明層からなる平面蛍光素子における光の取り出し効率を超えるように構成されていることを特徴としている。
これにより、第1発光素子は、光取り出し効率を100%に近い高効率とできるようになっている。
なお、上記の(a)式を満足することで光取り出し効率を高められる理由については、後述する〔発明を実施するための最良の形態〕を参照されたい。
従って、第1発光素子を、電子機器(液晶パネル等)の光源や、飾色用光源として用いれば、その消費電力を簡単に(低コストで)低減させられる。
また、透明層の外半径rの値を大きくし過ぎると、第1発光素子の自重・サイズを大きくする必要が生じる。
0.4≦n(a/r)≦1 … (b)
これにより、第1発光素子の光取り出し効率を100%に近く高められるとともに、サイズを適切化できる。
1.4≦n≦1.6 … (c)
を満たし、かつ、
透明層の内半径aおよび透明層の外半径rが、
0.2≦(r−a)/r<0.5 … (d)
なる関係を満たすことで、自素子の外部に取り出された取り出し光束量の、上記発光面から放出された全光束量に対する比である光の取り出し効率が、一方側の面が発光面である平板状の透明層からなる平面蛍光素子における光の取り出し効率を超えるように構成されていることを特徴としている。なお、ランバート分布とは、上記微小単位面における法線方向から極角θだけ傾いた方向での光強度の、上記法線方向の光強度に対する比が、上記極角θの余弦で近似される分布である。
しかし、第2発光素子では、透明層が円筒形状を有しており、従って、発光面も円筒形となっている。
従って、第2発光素子では、光取り出し効率を、平面形状の蛍光素子(平面蛍光素子)よりも高い値とできるようになっている。
なお、上記の(c)(d)式を満足することで光取り出し効率を高められる理由については、後述する〔発明を実施するための最良の形態〕を参照されたい。
従って、第2発光素子を、電子機器(液晶パネル等)の光源や、飾色用光源として用いれば、その消費電力を効率的に低減させられる。
しかしながら、上記の(a)式や(d)式を満足するために透明層を厚くすると、発光素子が重くなってしまう。
すなわち、内側に重材料からなる第1層を配するとともに、その外側に、第1層と屈折率の等しく、比重の小さい第2層(例えば透明な樹脂層)を配するように構成してもよい。
なお、このような第2層の屈折率は、第1層の屈折率と小数点以下1桁の範囲で(小数点以下2桁目を四捨五入したとき)等しくなるような範囲に設定されていることが好ましい。
n(a/r)≦1
なる関係を満たすように設定することを特徴としている。また、本発明の第1製造方法は、透明層を外殻とする中空の球体形状を有し、透明層の内壁が発光面となっている発光素子の製造方法において、上記透明層の内壁と外壁とを、同一の中心を有する球面とし、上記発光面における微小単位面から放出される光が、等方的な分布となっている場合に、自素子の外部に取り出された取り出し光束量の、上記発光面から放出された全光束量に対する比である光の取り出し効率が、一方側の面が発光面である平板状の透明層からなる平面蛍光素子における光の取り出し効率を超えるように、上記透明層の内半径a,外半径rおよび透明層の屈折率nを、
n(a/r)≦1
なる関係を満たすように設定することを特徴としている。
0.4≦n(a/r)≦1
を満たすように設定することが好ましい。
これにより、製造される発光素子の光取り出し効率を100%に近く高められるとともに、サイズを適切化できる。
1.4≦n≦1.6
を満たすように設定し、かつ、
透明層の内半径aおよび透明層の外半径rを、
0.2≦(r−a)/r<0.5
なる関係を満たすように設定することを特徴としている。
n(a/r)≦1 … (a)
なる関係を満たすことで、自素子の外部に取り出された取り出し光束量の、上記発光面から放出された全光束量に対する比である光の取り出し効率が、一方側の面が発光面である平板状の透明層からなる平面蛍光素子における光の取り出し効率を超えるように構成されていることを特徴としている。また、本発明の第1発光素子は、透明層を外殻とする中空の球体形状を有し、透明層の内壁が発光面となっている発光素子において、上記透明層の内壁と外壁とは、同一の中心を有する球面をなしており、上記発光面における微小単位面から放出される光は、等方的な分布となっており、上記透明層の内半径a,外半径rおよび透明層の屈折率nが、上記(a)なる関係を満たすことで、自素子の外部に取り出された取り出し光束量の、上記発光面から放出された全光束量に対する比である光の取り出し効率が、一方側の面が発光面である平板状の透明層からなる平面蛍光素子における光の取り出し効率を超えるように構成されていることを特徴としている。
これにより、第1発光素子は、光取り出し効率を100%に近い高効率とできるようになっている。
従って、第1発光素子を、電子機器(液晶パネル等)の光源や、飾色用光源として用いれば、その消費電力を簡単に(低コストで)低減させられる。
本実施の形態にかかる発光素子(本発光素子)は、液晶パネルなどのフラットパネルディスプレイに使用されるバックライトや、ファックス,スキャナー,複写機用の読み取り光源、さらには照明器具として利用できるものである。
この図に示すように、本発光素子は、ガラス層12(内半径a,外半径r)を外殻とする中空の球体であり、ガラス層12の内壁が、白色用または3原色用の蛍光体の粉末(蛍光体粒子)を塗布した発光面(蛍光面)11となっている球状発光素子である。
これにより、発光面11における蛍光体粒子が励起され、この粒子から可視光が照射される。そして、この可視光が、ガラス層12を抜けて外部に放出されるようになっている。
なお、図1では、本発光素子の構成を簡潔に示すために、上記した電極や真空排気のための枝管を省略している。
ここで、発光素子の光源に関する全光束量と光分布(光放出分布)との関係について、簡単に説明する。
一般に、点光源からの発光強度(光度;I)は、点光源から立体角(dΩ)以内に放出される光束(dΦ)を用いて、
I=dΦ/dΩ
と表される。
II=d2F/(dΩ・dS)
となる。
このため、本発光素子のような蛍光素子では、微小発光面dSから放出される光分布は、ランバート分布となる。従って、微小発光面dSの法線方向から極角θだけ傾いた方向での光強度(IIθ)は、
IIθ=IInCos[θ]
によって近似される。
なお、IInは、微小発光面における法線方向の光度である。
なお、光取り出し効率とは、発光面11のような光源から放出された全て光の量(全光束量)と、発光素子の外部に出た(取り出された)光束の量(取り出し光束量)との比である。
図8は、平面蛍光素子の構成を示す説明図である。
この図に示すように、平面蛍光素子は、紫外線源を含む希ガスGをガラスの平板からなる透明層22で覆った形状を有している。また、透明層22における希ガスGに対向する面は、平面蛍光素子の発光面21となっている。
なお、この図に示した光取り出し効率は、平面蛍光素子のサイズの影響を受けない場合(透明層22の膜厚が十分に薄く(発光面が十分に浅く)、さらに、平面蛍光素子の全体サイズが十分に大きい場合)の値である。
一方、図9に示した曲線HT0・HT1は、平面蛍光素子の発光面21が等方的発光面である場合における、光取り出し効率の概略値(HT0)および実質値(HT1)を示すものである。
このような幾何学的因子のみを考慮した概略的な場合、光取り出し効率は、発光面21が等方的発光面である場合に曲線HT0,ランバート面である場合に曲線HL0で表現される。
HT0;η=1−(1−1/n2)1/2〜1/(2n2)
HL0;η=1/n2
となる。
従って、平面蛍光素子では、屈折率nの低い透明層22を用いることによって、光取り出し効率を上げられることとなる。
なお、曲線HT1・HL1の導出には、フレネルの透過率に対する式(非特許文献4)を用いた。
従って、等方的発光面では、残りの78%の光束は、透明層22とその外側の空気層との界面反射により、発光面11に戻ることになる。
従って、戻り光の一部は、発光面21に吸収されて熱となり、電気光変換効率の低下に関与することとなる。
図3(a)は、ランバート面の発光面11を有する、本発光素子の光取り出し効率を示すグラフである。
また、図3(b)は、本発光素子と同様のガラス層12を有する発光素子において、発光面11が等方的発光面であった場合における、光取り出し効率を示すグラフである。
なお、このことは、発光面が等方的発光面であっても、ランバート面であっても成り立っている。
そして、この図3(a)より、本発光素子では、有効屈折率n(a/r)を以下の式(1)を満たすように設定することで、光取り出し効率を100%に近い高効率とできることがわかる。
n(a/r)≦1 … (1)
すなわち、(1)式を満たすようにガラス層12を肉厚化する(ガラス層12の内半径aを小さくする、あるいは、ガラス層12の外半径rを大きくする)ことで、平面蛍光素子を越える性能(非常に高い光取り出し効率)を非常に容易に実現することが可能となっている。
一方、ガラス層12の外半径rの値を大きくし過ぎると、本発光素子の自重・サイズを大きくする必要が生じる。
0.4≦n(a/r)≦1 … (2)
これにより、本発光素子の光取り出し効率を100%に近く高められるとともに、サイズを適切化できる。
従って、本発光素子の発光面11を、等方的発光面(接合型の発光面)として構成してもよい。
この場合、有効屈折率n(a/r)の値を1以下とするために、ガラス層12の内半径aを小さくするとともに外半径rを大きくし、ガラス層12を肉厚化すると、本発光素子が重くなりすぎてしまう。
この場合には、ガラス層12の肉厚を、本発光素子が重くなり過ぎないような適切な値とし、樹脂層の外半径bを、上記の式(2)に応じた以下の式(3)を満足するように設定することが好ましい。
0.4≦na/(r+b)≦1 …(3)
これにより、光取り出し効率の向上およびサイズの適正化とともに、本発光素子の重量増加を抑制できる。また、樹脂層を保護膜として利用できるので、破壊されたときのガラス破片の飛散抑制性、本発光素子の力学的強度を向上させられる。
また、このような樹脂層を用いる場合、樹脂層の屈折率を、ガラス層12の屈折率と小数点以下1桁の範囲で(小数点以下2桁目を四捨五入したとき)等しくなるような範囲に設定することが好ましい。
また、この場合、樹脂層のさらに外側に、ガラス層12と屈折率のほぼ等しい別の層を設けてもよい。
この図に示すように、この構成は、円筒形のガラス層12の内側に紫外線源を含んだ希ガスを封入し、ガラス層12の内壁を発光面11とするように設計されている。
なお、以下では、ガラス層12の内半径(心から発光面11までの距離)をa,外半径をrとし、ガラス層12の肉厚をh(=r−a)とする。
また、図5(b)は、図4に示した本発光素子と同様のガラス層12を備えた発光素子において、発光面11が等方的発光面である発光素子の光取り出し効率を示すグラフである。
さらに、光取り出し効率は、形状因子h/rが小さすぎても、また、大きすぎても、低下する傾向にある。
また、このグラフには、図9に示した曲線HL1を合わせて示している。上記したように、この曲線HL1は、発光面がランバート面である場合の、平面蛍光素子における実質的な光取り出し効率の屈折率依存性である。
なお、図7に示した点線は、ガラス層12の屈折率nを1.5とした場合の平面蛍光素子の光取り出し効率である。
1.4≦n≦1.6 … (4)
0.2≦h/r≦0.6 … (5)
なお、図7より、屈折率を一定としたまま、0.1のh/rを0.3〜0.5の範囲とするようにガラス層12を肉厚化すると、本発光素子の光取り出し効率は、0.5から0.6程度に増加する(10%程度向上する)。
このようにガラス層12を肉厚化すると、図1に示した構成と同様に、発光面11の内部で発生する紫外線を外部に漏らしてしまうことを防止できる。これにより、本発光素子を備えた電子機器の劣化を抑制できる。
例えば、本発光素子を液晶パネルに備えた場合、液晶材料や接着剤などの紫外線による劣化を防止できる。
すなわち、大型の液晶パネルに有効な発光素子は、小型のものではなく、高い輝度での表示を行える、多量の光束を効率よく放出できるものである。すなわち、発光効率が悪いと放熱量が上昇するため、液晶パネルに熱歪が発生して、表示ムラやパネルの劣化を招来してしまう。
従って、本発光素子を液晶パネルのバックライトとして用いることで、表示ムラやパネル劣化を防止することの可能な、大型の液晶パネルを実現できる。
また、ガラス層12の外半径rの値を大きくし過ぎると、本発光素子の自重・サイズを大きくする必要が生じる。
この場合には、ガラス層12の肉厚hを、本発光素子が重くなり過ぎないような適切な値とし、樹脂層の外半径bを、以下の式(6)を満足するように設定することが好ましい。
0.2≦(h+b)/(r+b)≦0.6 … (6)
これにより、光取り出し効率を高くできるとともに、本発光素子の重量増加を抑制できる。また、樹脂層を保護膜として利用できるので、本発光素子の強度を向上させられる。
また、この場合も、樹脂層のさらに外側に、ガラス層12と屈折率のほぼ等しい別の層を設けてもよい。
ここで、発光素子の形状については、できるだけ簡単であることが好ましい。例えば、透明層を、レンズや散乱光学作用を有する複雑な構造とすると、製造コストを増大させるため、好ましくない。
従って、特許文献3に記載の蛍光管では、形状因子h/rの範囲が広すぎるため、h/rと透明層の屈折率nとを同時に最適化して、光取り出し効率(発光効率)を光学的に向上させることは困難である。
なお、特許文献4では、このような細径の蛍光ランプについて、形状因子を適切に設定する手法ではなく、内部に封入する希ガスの圧力を20Torrから100Torrの範囲にすることによって高効率化を図るようになっている。
従って、この測定に用いられる値(D,0.8mm)と上記したh/rとの関係は、
h/r=0.8/(0.8+D/2)
となる。
従って、この測定に関し、蛍光ランプにおける形状因子h/rの範囲は、
0.12≦h/r≦0.28
となる。
従って、この測定に用いられる値とh/rとの関係は、
h/r=h/(4+h)
なる関係を満たす。
従って、この測定に関し、蛍光ランプにおける形状因子h/rの範囲は、
0.09≦h/r≦0.23
となる。
すなわち、第1発光素子は、発光面とそれに接する透明層とを有し、透明層表面が発光面と相似形状を有する非平面形状発光素子において、発光面における微小単位面積からの発光分布が等方的またはコサイン法則に従う発光束である構成である。また、第2発光素子は、第1発光素子において、発光面が球形の場合、透明層と空気層界面の半径rと発光面の半径aおよび透明層の屈折率nが、0.4<n(a/r)<1、なる関係を満たす構成である。
12 ガラス層(透明層)
21 発光面
22 透明層
G 希ガス
a ガラス層の内半径
r ガラス層の外半径
b 樹脂層の外半径
h 肉厚
n 屈折率
η 光取り出し効率
Claims (13)
- 透明層を外殻とする中空の球体形状を有し、透明層の内壁が発光面となっている発光素子において、
上記透明層の内壁と外壁とは、同一の中心を有する球面をなしており、
上記発光面における微小単位面から放出される光は、ランバート分布となっており、
上記透明層の内半径a,外半径rおよび透明層の屈折率nが、
n(a/r)≦1
なる関係を満たすことで、
自素子の外部に取り出された取り出し光束量の、上記発光面から放出された全光束量に対する比である光の取り出し効率が、一方側の面が発光面である平板状の透明層からなる平面蛍光素子における光の取り出し効率を超えるように構成されていることを特徴とする発光素子。 - 透明層を外殻とする中空の球体形状を有し、透明層の内壁が発光面となっている発光素子において、
上記透明層の内壁と外壁とは、同一の中心を有する球面をなしており、
上記発光面における微小単位面から放出される光は、等方的な分布となっており、
上記透明層の内半径a,外半径rおよび透明層の屈折率nが、
n(a/r)≦1
なる関係を満たすことで、
自素子の外部に取り出された取り出し光束量の、上記発光面から放出された全光束量に対する比である光の取り出し効率が、一方側の面が発光面である平板状の透明層からなる平面蛍光素子における光の取り出し効率を超えるように構成されていることを特徴とする発光素子。 - 透明層の外半径rが、1mm〜50mmの範囲に設定されているとともに、
透明層の内半径a,外半径rおよび透明層の屈折率nが、
0.4≦n(a/r)≦1
なる関係を満たしていることを特徴とする請求項1または2に記載の発光素子。 - 円筒形の透明層を有し、この透明層の内壁が発光面となっている発光素子において、
上記透明層の内壁と外壁とが平行となっており、
上記発光面における微小単位面から放出される光は、ランバート分布となっており、
透明層の屈折率nが、
1.4≦n≦1.6
を満たし、かつ、
透明層の内半径aおよび透明層の外半径rが、
0.2≦(r−a)/r<0.5
なる関係を満たすことで、
自素子の外部に取り出された取り出し光束量の、上記発光面から放出された全光束量に対する比である光の取り出し効率が、一方側の面が発光面である平板状の透明層からなる平面蛍光素子における光の取り出し効率を超えるように構成されていることを特徴とする発光素子。 - 上記ランバート分布は、上記微小単位面における法線方向から極角θだけ傾いた方向での光強度の、上記法線方向の光強度に対する比が、上記極角θの余弦で近似される分布であることを特徴とする請求項1または4に記載の発光素子。
- 上記透明層が、屈折率が等しく比重の異なる複数の層からなることを特徴とする請求項1、2または4に記載の発光素子。
- 上記透明層が、発光面を内壁に有するガラス層と、このガラス層を覆う樹脂層とからなることを特徴とする請求項6に記載の発光素子。
- 請求項1〜7のいずれかに記載の発光素子を備えた電子機器。
- 透明層を外殻とする中空の球体形状を有し、透明層の内壁が発光面となっている発光素子の製造方法において、
上記透明層の内壁と外壁とを、同一の中心を有する球面とし、
上記発光面における微小単位面から放出される光が、ランバート分布となっている場合に、
自素子の外部に取り出された取り出し光束量の、上記発光面から放出された全光束量に対する比である光の取り出し効率が、一方側の面が発光面である平板状の透明層からなる平面蛍光素子における光の取り出し効率を超えるように、
上記透明層の内半径a,外半径rおよび透明層の屈折率nを、
n(a/r)≦1
なる関係を満たすように設定することを特徴とする発光素子の製造方法。 - 透明層を外殻とする中空の球体形状を有し、透明層の内壁が発光面となっている発光素子の製造方法において、
上記透明層の内壁と外壁とを、同一の中心を有する球面とし、
上記発光面における微小単位面から放出される光が、等方的な分布となっている場合に、
自素子の外部に取り出された取り出し光束量の、上記発光面から放出された全光束量に対する比である光の取り出し効率が、一方側の面が発光面である平板状の透明層からなる平面蛍光素子における光の取り出し効率を超えるように、
上記透明層の内半径a,外半径rおよび透明層の屈折率nを、
n(a/r)≦1
なる関係を満たすように設定することを特徴とする発光素子の製造方法。 - 透明層の外半径rを1mm〜50mmの範囲に設定するとともに、
透明層の内半径a,外半径rおよび透明層の屈折率nを、
0.4≦n(a/r)≦1
を満たすように設定することを特徴とする請求項9または10に記載の発光素子の製造方法。 - 円筒形の透明層を有し、この透明層の内壁が発光面となっている発光素子の製造方法において、
上記透明層の内壁と外壁とを平行とし、
上記発光面における微小単位面から放出される光が、ランバート分布となっている場合に、
自素子の外部に取り出された取り出し光束量の、上記発光面から放出された全光束量に対する比である光の取り出し効率が、一方側の面が発光面である平板状の透明層からなる平面蛍光素子における光の取り出し効率を超えるように、
透明層の屈折率nを、
1.4≦n≦1.6
を満たすように設定し、かつ、
透明層の内半径aおよび透明層の外半径rを、
0.2≦(r−a)/r<0.5
なる関係を満たすように設定することを特徴とする発光素子の製造方法。 - 請求項9〜12のいずれかに記載の発光素子の製造方法によって製造された発光素子を備えた電子機器。
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