JP4212872B2 - 送信局、データ伝送方法、及びデータ伝送システム - Google Patents

送信局、データ伝送方法、及びデータ伝送システム Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、映像や音声などのデータが伝送可能な送信局、データ源、データ伝送方法、及びデータ伝送システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
現在、通信路を介して映像や音声などの視聴用のデータが伝送可能なデータ伝送システムが実現されている。これらのデータ伝送システムの中には、受信局において送信局が行うデータの送信の制御を行う機能を具備している端末がある。以下、データ伝送システムの中でも特に通信路に無線を用いて映像データを伝送する、無線映像伝送システムについて述べる。
【0003】
上記のような無線映像伝送システムにおいては、送信映像の選択、再生、停止、一時停止、一時停止解除の制御を受信局側のユーザが遠隔操作することができる。たとえば、送信局から受信局へ映像データを伝送している最中にユーザが一時停止の操作を行うと、送信局は映像を一時停止し、受信局の映像表示部が静止画を表示する。
【0004】
このような無線映像伝送システムにおいて、送信局から受信局までの通信路が無線であるが故に、妨害波や物体による電波遮断や通信距離の変化等により、通信路の品質が急激に劣化して正常な受信が出来なくなった場合などは、映像表示部の映像が停止状態のままとなることがある。このような場合、ユーザは通信路の品質劣化によって映像がストップしたのか、送信局が送信している現在の映像が静止画であるのかを区別することができない。
【0005】
上記のような問題を解決する手段として、特開2001−103437号公報(特許文献1)の方法がある。特開2001−103437号公報は、図10に示すような受信局によって現在の映像通信の状態を検出し、映像表示部に[動]、[一時停止]、[静]と表示したり、LEDを点灯させたりして、ユーザが常に映像通信の状態を把握できるとしている。特開2001−103437号公報では送信局について詳細は述べられていないが、従来のこのようなデータ伝送システムの送信局は、映像データと、その映像データが動画であるのか、もしくは静止画であるのかということを示す通信モード情報とを送信する。
【0006】
以下、図10を用いて、通信状態に関する情報と通信モード情報とを判定することのできる従来の受信局100について説明する。受信局100は、アンテナ105、受信部110、送信部115、通信状態判定部120、通信モード判定部125、操作コマンド処理部130、映像表示部135、通信モード表示指示部140、および操作コマンド入力部145から構成されている。
【0007】
受信局100は、アンテナ105を介して送信局からの無線信号を受信し、受信部110によって該無線信号を復調し、映像データおよび通信モード情報を取り出し、合わせて通信状態に関する情報も得る。映像データは映像表示部135にて表示されるとともに、通信状態に関する情報と通信モード情報とがそれぞれ通信状態判定部120、通信モード判定部125に渡される。一方、操作コマンド入力部145からユーザによって操作コマンドが入力されると、操作コマンド処理部130によって検出された操作コマンド情報が、送信部115と通信モード判定部125とに渡される。送信部115には操作コマンド情報を変調し、これをアンテナ105を介して送信する。
【0008】
通信モード判定部125は、受信された通信モード情報と、操作コマンド処理部130からの操作コマンド情報とから、現在の通信モードを判定し、通信モード表示指示部140に通知する。通信モード判定部125において通信モードを判定する方法としては、映像データの通信モード情報を検出する方法や、操作コマンド情報から入力された操作コマンドを検出して判定する方法がある。通信路の品質の劣化を判定する方法としては、通信状態判定部120において、受信電界強度(RSSI)やパケットエラー率など通信状態に関する情報から通信状態を判定する方法がある。通信モード表示指示部140は、通信状態判定部120と通信モード判定部125とによって判定された通信モード情報と通信状態情報とに基づき、映像表示部135に対して、現在の通信モードを表示する指示を行う。
【0009】
従って、このようなデータ伝送システムでは、受信局側で動画通信モードであることが表示されているだけで静止画のような状態になっている場合には、システムの状態について、送信局側の機器の動作状態は動画を送信している状態であり、通信路の品質が劣化した通信状態にあるということがユーザに分かる。また、静止画通信モードであればそのことが表示されることから、動画通信モードを静止画通信モードと見誤ることがない。
【0010】
また、異なるネットワーク間で映像や音声などの視聴用のデータを伝送するシステムもある。
【0011】
このようなシステムの例として、図5に示すように、映像源206と送信局202が無線通信路205を介して接続され、送信局202と受信局201はIEEE1394ケーブル230を介して接続されるデータ伝送システムが挙げられる。
【0012】
なお、映像源206は視聴するためのデータを保持するHDD(ハードディスクドライブ)レコーダ204とHDDレコーダ204からのデータを無線伝送する送受局203がIEEE1394ケーブル232で接続されて構成される。
【0013】
受信局201の映像表示部210にHDDレコーダ204の映像記憶部216に保持されている映像データを表示するために、まず受信局201と送信局202の間でコネクションを確立し、次に送信局202が無線通信路205のリソースを確保した上で送受局203との間にコネクションを確立し、最後に送受局203がHDDレコーダ204との間でコネクションを確立する必要がある。
【0014】
【特許文献1】
特開2001−103437号公報(公開日:平成13年4月13日)
【0015】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、図10のような構成の受信局を備える従来のデータ伝送システムでは、受信局が複数あることは想定されていない。例えば前記特開2001−103437号公報の方法では、同報通信のような1つの送信局から2つ以上の受信局へ映像を伝送する場合を想定していない。送信局に対して受信局が複数あって、ユーザが送信局側の機器の動作指示操作をある受信局から行った場合に、そのユーザが操作した受信局以外の受信局では、該ユーザが動画通信モードにおいて一時停止を指示したことなどが分からないため、正確なシステムの状態を把握することができないという問題がある。また、ユーザが操作した受信局においても一時停止中に通信状態が劣化した場合には正確な通信状態を把握することができない。
【0016】
また、複数の受信局がある場合に、すべての受信局に、映像通信の状態を検出する検出手段と報知手段とを具備してこの問題に対処しようとすると、コストが膨大になってしまう。
【0017】
一方、異なるネットワーク間で映像や音声などの視聴用のデータを伝送するシステムの場合、図5において、受信局201は既存のIEEE1394機器であるため送信局202よりリモートの映像源206の間にある固有の操作の情報を知ることができない。具体的には、次のような問題点を有している。
【0018】
たとえば、送信局202が無線通信路205のリソースを確保できない場合や送受局203間のコネクション確立に失敗した場合、受信局201と送信局202との間に確立されたコネクションを切断する必要がある。
【0019】
しかしながら、IEEE1394上のコネクションの仕様であるIEC61883−1では、受信局201が送信局202のIEEE1394ノード220と受信局201のIEEE1394ノード218との間に確立したコネクションを、送信局202が切断することができない。2つのノード(厳密にはノード上のプラグ)を結ぶコネクションは、そのコネクションを確立したノード上のアプリケーションのみが切断できる。
【0020】
また、受信局201は、送信局202が送受局203とのコネクション確立に失敗したことを知ることができないため、受信局201のIEEE1394ノード218が送信局202のIEEE1394ノード220との間に確立されたコネクションを切断することができない。
【0021】
受信局201からHDDレコーダ204までコネクションが確立済みの状態において、映像源206の送受局203で送信局202を介して受信局201からHDDレコーダ204への操作コマンドを受信したが、受信局201がHDDレコーダ204への制御権を有していない場合、受信局201はHDDレコーダ204を操作することができない。また、受信局201はHDDレコーダ204を操作できないことを知ることができない。
【0022】
本発明は、上記従来の問題点に鑑みなされたものであり、その目的は、受信局に特別な検出手段や報知手段を具備することなく、全ての受信局においてユーザが常に正確なシステムの状態を認識することのできるデータ伝送システムを提供することにある。
【0023】
【課題を解決するための手段】
本発明の送信局は、上記課題を解決するために、データ源からの視聴用のデータを通信路を介して受信局に送信するものであって、データ伝送に関する指示操作を行うことを含めて上記受信局によって行われる通信接続動作に応じて所定状態が発生したことを、対応する事象の発生として検出する状態検出手段と、上記状態検出手段によって検出された上記所定状態の発生を、上記受信局が上記データを視聴することができるように出力するときに、上記通信路における通信状態の良否を判別することができる状態で上記データとともにユーザに報知することができるように、上記所定状態が発生したことを示す報知情報を上記受信局に送信する送信手段とを備えている。
【0024】
上記の発明によれば、受信局で送信局に対する所定の通信接続動作が行われ、それに応じて所定状態が発生すると、送信局において、状態検出手段はその所定状態を、送信局での対応する事象の発生として検出する。
【0025】
そして、所定状態が発生したことを示す報知情報は、送信手段によって受信局に送信される。このとき、送信手段は、受信局によるデータの出力時に、通信路における通信状態の良否を判別することができる状態でデータとともに所定状態の発生をユーザに報知することができるように報知情報を受信局に送信する。報知情報を受信した受信局は、データを出力するときに併せて報知情報を出力することができる。
【0026】
これにより、受信局が特別な検出手段や報知手段を備えていなくても、ユーザは所定状態が発生したことを、少なくとも通信路における通信状態の良否を判別しながら認識することができる。
【0027】
したがって、例えば通信路の品質が劣化した通信状態となることにより所定状態が発生したのではなく、通信状態は良好であって受信局からの通信接続動作に応じて所定状態が発生したことを、ユーザは正確に認識することができる。
【0028】
以上により、受信局に特別な検出手段や報知手段を具備することなく、低コストで受信局においてユーザが常に正確なシステムの状態を認識することを可能ならしめる送信局を提供することができる。
【0029】
上記送信局は、上記報知情報を上記データに合成する合成手段を更に備え、上記送信手段は、上記合成手段によって合成された合成内容を上記受信局に送信することが好ましい。
【0030】
この場合、合成手段は、所定状態が発生したことを示す報知情報を視聴用のデータに合成し、送信手段はその合成内容を送信する。このとき、合成手段は、通信路における通信状態の良否を判別することができる状態でデータと所定状態の発生をユーザに報知する報知情報とを受信局が出力できるように合成する。
【0031】
例えば、動画が一時停止したことを報知することができるように、表示データに一時停止であることが分かるような動画表示データや音声データを付加する。したがって、合成内容を受信した受信局は、データを出力するとき、動画の一時停止が行われていることなどの報知情報を併せて出力することができる。
【0032】
上記送信局において、上記状態検出手段は、上記データ源との通信路のリソースを確保できたか否かを検出し、上記リソースを確保できなかったことを検出した場合にその旨を示す報知情報を上記送信手段を介して上記受信局に送信すると共に、上記リソースを確保できたことを検出した場合に上記データ源にコネクション確立を要求することが好ましい。
【0033】
上記送信局によれば、上記データ源との通信路のリソースを確保できなかったことが状態検出手段によって検出された場合、その旨を示す報知情報が上記送信手段を介して上記受信局に送信される。これにより、受信局において、ユーザは、データ源との通信路のリソースを確保できなかったことを認識し、送信局と受信局との接続解除処理を行い、両局間で確立されているコネクションを切断することができる。これに対して、上記リソースを確保できたことが状態検出手段によって検出された場合、上記データ源にコネクション確立が要求される。
【0034】
上記状態検出手段は、上記データ源にコネクション確立を要求した場合、上記データ源からコネクション確立完了の通知を受信したか否かを検出し、上記通知を受信した場合にはコネクション確立を完了すると共に、上記通知を受信できなかった場合にはコネクション確立に失敗した旨の報知情報を上記送信手段を介して上記受信局に送信することが好ましい。
【0035】
この場合、状態検出手段は、上記データ源からコネクション確立完了の通知を受信したか否かを検出する。状態検出手段が上記通知を受信した場合、送信局とデータ源との間のコネクション確立が完了する。
【0036】
これに対して、状態検出手段がデータ源からコネクション確立完了の通知を受信できなかった場合、その旨を示す報知情報が上記送信手段を介して上記受信局に送信される。これにより、受信局において、ユーザは、データ源とのコネクションの確立に失敗したことを認識し、送信局と受信局との接続解除処理を行い、両局間で確立されているコネクションを切断することができる。
【0037】
本発明に係るデータ源は、上記課題を解決するために、視聴用のデータを通信路及び送信局を介して受信局に送信するものであって、上記通信路及び上記送信局を介して上記受信局から受信したデータ伝送に関する指示操作のコマンド情報に基づいて、上記受信局が上記データ源への制御権を有しているか否かを判断し、制御権を有している場合には上記コマンドに応じて上記データを上記通信路及び上記送信局を介して上記受信局に送信すると共に、上記制御権を有していない場合には上記データ源への制御権を有していない旨を示す報知情報を上記通信路及び上記送信局を介して上記受信局に送信する状態検出手段を備えている。
【0038】
上記の発明によれば、状態検出手段は、通信路及び送信局を介して受信局から受信したデータ伝送に関する指示操作のコマンド情報に基づいて、上記受信局が上記データ源への制御権を有しているか否かを判断する。
【0039】
制御権を有していると状態検出手段によって判断された場合、上記コマンドに応じて視聴用のデータが通信路及び送信局を介して上記受信局に送信される。
【0040】
これに対して、制御権を有していないと状態検出手段によって判断された場合、当該受信局が上記データ源への制御権を有していない旨を示す報知情報が上記通信路及び上記送信局を介して上記受信局に送信される。これにより、受信局において、ユーザは、データ源への制御権を有していないことを認識し、送信局と受信局との接続解除処理を行い、両局間で確立されているコネクションを切断することができる。
【0041】
上記報知情報は、上記送信局との間で確保された通信リソースを介して上記受信局に送信されることが好ましい。この場合、既に確保済の通信リソースを用いるので、別途、通信リソースを設けることが不要となり、構成及びソフトウェアを簡素化できる。
【0042】
上記報知情報は、報知すべき情報を送信する理由を文字、絵、音声、動画などユーザが認識できる形態を有していることが好ましい。この場合、ユーザは、即座に且つ正確に報知されてきた情報の内容を認識できる。
【0043】
本発明に係るデータ伝送方法は、上記課題を解決するために、データ源からの視聴用のデータを通信路及び送信局を介して受信局に送信するものであって、データ伝送に関する指示操作を行うことを含めて上記受信局によって行われる通信接続動作に応じて所定状態が発生したことを、対応する事象の発生として検出する工程と、検出した上記所定状態の発生を、上記受信局が上記データを視聴することができるように出力するときに、上記通信路における通信状態の良否を判別することができる状態で上記データとともにユーザに報知することができるように、上記所定状態が発生したことを示す報知情報を上記送信局から上記受信局に送信する工程と備えている。
【0044】
上記の発明によれば、受信局で送信局に対する所定の通信接続動作が行われ、それに応じて所定状態が発生すると、送信局において、その所定状態を、送信局での対応する事象の発生として検出する。
【0045】
そして、所定状態が発生したことを示す報知情報は、受信局に送信される。このとき、受信局によるデータの出力時に、通信路における通信状態の良否を判別することができる状態でデータとともに所定状態の発生をユーザに報知することができるように報知情報を受信局に送信する。報知情報を受信した受信局は、データを出力するときに併せて報知情報を出力することができる。
【0046】
これにより、受信局が特別な検出手段や報知手段を備えていなくても、ユーザは所定状態が発生したことを、少なくとも通信路における通信状態の良否を判別しながら認識することができる。
【0047】
したがって、例えば通信路の品質が劣化した通信状態となることにより所定状態が発生したのではなく、通信状態は良好であって受信局からの通信接続動作に応じて所定状態が発生したことを、ユーザは正確に認識することができる。
【0048】
以上により、受信局に特別な検出手段や報知手段を具備することなく、低コストで受信局においてユーザが常に正確なシステムの状態を認識することのできるデータ伝送方法を提供することができる。
【0049】
上記報知情報を上記データに合成する工程を更に備え、合成した内容を上記受信局に送信することが好ましい。
【0050】
この場合、所定状態が発生したことを示す報知情報は視聴用のデータに合成され、その合成内容が受信局に送信される。このとき、通信路における通信状態の良否を判別することができる状態でデータと所定状態の発生をユーザに報知する報知情報とを受信局が出力できるように合成される。
【0051】
例えば、動画が一時停止したことを報知することができるように、表示データに一時停止であることが分かるような動画表示データや音声データを付加する。したがって、合成内容を受信した受信局は、データを出力するとき、動画の一時停止が行われていることなどの報知情報を併せて出力することができる。
【0052】
上記データ源との通信路のリソースを確保できたか否かを検出し、上記リソースを確保できなかったことを検出した場合にその旨を示す報知情報を上記送信手段を介して上記受信局に送信すると共に、上記リソースを確保できたことを検出した場合に上記データ源にコネクション確立を要求する工程を更に備えていることが好ましい。
【0053】
上記データ伝送方法によれば、上記データ源との通信路のリソースを確保できなかったことが検出された場合、その旨を示す報知情報が上記受信局に送信される。これにより、受信局において、ユーザは、データ源との通信路のリソースを確保できなかったことを認識し、送信局と受信局との接続解除処理を行い、両局間で確立されているコネクションを切断することができる。これに対して、上記リソースを確保できたことが検出された場合、上記データ源にコネクション確立が要求される。
【0054】
上記データ源にコネクション確立を要求した場合、上記データ源からコネクション確立完了の通知を上記送信局が受信したか否かを検出し、上記通知を受信した場合にはコネクション確立を完了すると共に、上記通知を受信できなかった場合にはコネクション確立に失敗した旨の報知情報を上記受信局に送信する工程を備えていることが好ましい。
【0055】
この場合、上記データ源からコネクション確立完了の通知を送信局が受信したか否かが検出される。上記通知を受信した場合、送信局とデータ源との間のコネクション確立が完了する。
【0056】
これに対して、データ源からコネクション確立完了の通知を送信局が受信できなかった場合、その旨を示す報知情報が上記受信局に送信される。これにより、受信局において、ユーザは、送信局とデータ源とのコネクションの確立に失敗したことを認識し、送信局と受信局との接続解除処理を行い、両局間で確立されているコネクションを切断することができる。
【0057】
本発明の他のデータ伝送方法は、上記課題を解決するために、視聴用のデータを通信路及び送信局を介して受信局に送信するデータ伝送方法であって、上記通信路及び上記送信局を介して上記受信局から受信したデータ伝送に関する指示操作のコマンド情報に基づいて、上記受信局が上記データ源への制御権を有しているか否かを判断し、制御権を有している場合には上記コマンドに応じて上記データを上記通信路及び上記送信局を介して上記受信局に送信すると共に、上記制御権を有していない場合には上記データ源への制御権を有していない旨を示す報知情報を上記通信路及び上記送信局を介して上記受信局に送信する工程を備えている。
【0058】
上記の発明によれば、通信路及び送信局を介して受信局から受信したデータ伝送に関する指示操作のコマンド情報に基づいて、上記受信局が上記データ源への制御権を有しているか否かが判断される。
【0059】
制御権を有していると判断された場合、上記コマンドに応じて視聴用のデータが通信路及び送信局を介して上記受信局に送信される。
【0060】
これに対して、制御権を有していないと判断された場合、当該受信局が上記データ源への制御権を有していない旨を示す報知情報が上記通信路及び上記送信局を介して上記受信局に送信される。これにより、受信局において、ユーザは、データ源への制御権を有していないことを認識し、送信局と受信局との接続解除処理を行い、両局間で確立されているコネクションを切断することができる。
【0061】
本発明のデータ伝送システムは、上記課題を解決するために、視聴用のデータを送信する送信局と、上記送信局から送信されて通信路を介して受信した上記データを視聴することができるように出力する受信局とを備え、上記受信局は、上記送信局に対してデータ伝送に関する指示操作を行うことを含めて上記送信局への通信接続動作が可能なデータ伝送システムにおいて、上記送信局は、所定の上記通信接続動作に応じてシステムに所定状態が発生したことを、上記送信局での対応する事象の発生として検出する状態検出手段と、上記状態検出手段によって検出された上記所定状態の発生を、上記受信局による上記データの出力時に、上記通信路における通信状態の良否を判別することができる状態で上記データとともにユーザに報知することができるように、上記所定状態が発生したことを示す報知情報を上記データに合成する合成手段と、上記合成手段によって生成された合成内容を上記受信局に送信する送信手段とを備えていることを特徴としている。
【0062】
上記の発明によれば、受信局で所定の通信接続動作が行われて、それに応じてシステムに所定状態が発生すると、送信局において、状態検出手段はその所定状態を送信局での対応する事象の発生として検出する。例えば、ユーザが受信局から送信局へ視聴用のデータである動画の一時停止を指示する操作を行った場合には、この操作に対応する送信局での事象の発生を検出して、システムが動画の一時停止の状態になったことを検出する。
【0063】
そして、合成手段は、所定状態が発生したことを示す報知情報をデータに合成し、送信手段はその合成内容を送信する。このとき合成手段は、受信局によるデータの出力時に、通信路における通信状態の良否を判別することができる状態でデータとともに所定状態の発生をユーザに報知することができるように合成を行う。例えば動画が一時停止したことを報知することができるように、表示データに一時停止であることが分かるような動画表示データや音声データを付加する。従って、合成内容を受信した受信局は、データを出力するときに併せて、動画の一時停止が行われていることなどの報知情報を出力することができる。
【0064】
これにより、受信局が特別な検出手段や報知手段を備えていなくても、ユーザはシステムに所定状態が発生したことを、少なくとも通信路における通信状態の良否を判別しながら認識することができる。従って、例えば通信路の品質が劣化した通信状態となることにより動画が静止画のようになっているのではなく、通信状態は良好であって受信局から一時停止の指示操作が行われて動画が一時停止しているといったことを、正確に認識することができる。
【0065】
また、送信局への所定の通信接続動作としては、新たな受信局がネットワークに接続されたような場合に、この新受信局が送信局にネットワーク接続の通知を行う動作なども挙げられ、このとき送信局は、新受信局が接続されたことを所定状態の発生としてデータに合成して送信することができる。また、受信局がネットワークから離脱したことを所定状態の発生とすることも同様にできる。
【0066】
以上により、受信局に特別な検出手段や報知手段を具備することなく、低コストで全ての受信局においてユーザが常に正確なシステムの状態を認識することのできるデータ伝送システムを提供することができる。
【0067】
さらに本発明のデータ伝送システムは、上記課題を解決するために、上記状態検出手段は、上記受信局において行われた所定の上記指示操作の内容を上記送信局が受信したことを上記事象の発生として、上記所定状態が発生したことを検出することを特徴としている。
【0068】
上記の発明によれば、データ伝送に関して受信局からの指示操作を受け付けるシステムにおいては、指示操作の内容を検出することは予めシステムの基本動作として行われていることであるので、所定の指示操作の内容を検出することを事象の発生とすることにより、所定状態の発生を検出するためのデータ源から送信局に対するインタフェースの数を抑制することができる。
【0069】
さらに本発明のデータ伝送システムは、上記課題を解決するために、上記状態検出手段は、上記受信局において行われた所定の上記指示操作に応じたデータ源の機器の動作状態についての情報を、上記送信局が上記データ源から受け取って認識することを、上記事象の発生として、上記所定状態が発生したことを検出することを特徴としている。
【0070】
上記の発明によれば、所定の指示操作に応じたデータ源の機器の動作状態についての情報を、送信局がデータ源から受け取って認識することを、事象の発生とするので、所定状態を直接検出することとなり、事象の発生から所定状態の発生を検出するための処理機構が不要となり、送信局の構成を簡略化することができる。
【0071】
さらに本発明のデータ伝送システムは、上記課題を解決するために、上記状態検出手段は、上記受信局において行われた所定の上記指示操作に応じたデータ源のデータ状態を上記送信局が認識することを上記事象の発生として、上記所定状態が発生したことを検出することを特徴としている。
【0072】
上記の発明によれば、指示操作に応じたデータ源のデータ状態を認識することを事象の発生とするので、所定状態を直接検出することとなり、事象の発生から所定状態の発生を検出するための処理機構が不要となり、送信局の構成を簡略化することができる。また、送信局はデータをデータ状態に応じて送信することを基本動作として行うので、データ状態を認識することを事象の発生とすることにより、所定状態の発生を検出するためのデータ源から送信局に対するインタフェースの数を抑制することができる。
【0073】
さらに本発明のデータ伝送システムは、上記課題を解決するために、上記通信路が無線通信路であることを特徴としている。
【0074】
上記の発明によれば、無線通信路という、通信状態が不安定な通信路を用いる場合に、ユーザはシステムに所定状態が発生したことを認識することができる。
【0075】
さらに本発明のデータ伝送システムは、上記課題を解決するために、上記報知情報に動画を用いることを特徴としている。
【0076】
上記の発明によれば、所定状態が発生したことを動画を用いて報知するので、静止画のような状態でデータが出力されているときに、通信状態は良好であって動画の一時停止が行われているのか、あるいは通信路環境の変化などにより通信路の品質が劣化した通信状態となることによって通信が途切れたのか、さらには動画の一時停止中に通信路の品質が劣化した通信状態となっているのかということを容易に区別することができる。
【0077】
さらに本発明のデータ伝送システムは、上記課題を解決するために、上記報知情報に音声を用いることを特徴としている。
【0078】
上記の発明によれば、所定状態が発生したことを音声を用いて報知するので、静止画のような状態でデータが出力されているときに、通信状態は良好であって動画の一時停止が行われているのか、あるいは通信路環境の変化などにより通信路の品質が劣化した通信状態となることによって通信が途切れたのか、さらには動画の一時停止中に通信路の品質が劣化した通信状態となっているのかということを容易に区別することができる。
【0079】
さらに本発明のデータ伝送システムは、上記課題を解決するために、上記報知情報に文字を用いることを特徴としている。
【0080】
上記の発明によれば、受信局側に動画や音声を表示・再生する機構がなくても文字情報を表示する機構が存在すれば、ユーザはシステムの状態を正確に認識することができる。
【0081】
さらに本発明のデータ伝送システムは、上記課題を解決するために、1つの上記送信局と複数の上記受信局とを備えていることを特徴としている。
【0082】
上記の発明によれば、同報通信を行う場合でも、全ての受信局においてシステムの状態を正確に認識することができる。
【0083】
さらに本発明のデータ伝送システムは、上記課題を解決するために、上記合成手段による合成を行うか否かが設定可能であることを特徴としている。
【0084】
上記の発明によれば、システムの状態を報知する必要性の大小に応じて、合成を行うか否かを切り替えることができる。
【0085】
さらに本発明のデータ伝送システムは、上記課題を解決するために、上記合成手段による合成を行うか否かについて、上記受信局から上記送信局に設定変更を要求することが可能であることを特徴としている。
【0086】
上記の発明によれば、システムの状態を報知する必要性の大小に応じて、合成を行うか否かの設定を受信局から行うことができる。
【0087】
さらに本発明のデータ伝送システムは、上記課題を解決するために、上記合成手段による合成を行うか否かについての上記受信局からの設定変更要求を、上記送信局において受け付けるかどうかが選択可能であることを特徴としている。
【0088】
上記の発明によれば、システムの状態を報知する必要性の大小に応じて、合成を行うか否かについての受信局からの設定を、送信局において受け付けるか否かを決定することができる。
【0089】
【発明の実施の形態】
〔実施の形態1〕
本発明の一実施の形態について、図1および図2を用いて説明すれば、以下の通りである。なお、本実施の形態では、無線によって映像データの伝送を行うシステムの場合について説明する。
【0090】
図1に本実施の形態に係る無線映像伝送システム(データ伝送システム)51のブロック図を示す。無線映像伝送システム51は、送信局1、映像源2、および受信局3…を備えている。受信局3は1つでも構わないが、ここでは複数存在することとし、送信局1と各受信局3とは無線通信路4によって結合される。送信局1は視聴用のデータを送信し、受信局3は送信局1から送信されて無線通信路4を介して受信したデータを視聴することができるように出力する。また、受信局3では、ユーザが送信局1に対してデータ伝送に関する指示操作(後の一時停止操作や一時停止解除操作など)という、送信局1への通信接続動作を行うことが可能である。
【0091】
送信局1は、送信部10、受信部12、パケット生成部14、重畳部16、操作コマンド受信処理部18、報知情報生成部20、アンテナ22、および制御部24を備えている。また、重畳部16と報知情報生成部20とは合成部26を構成している。
【0092】
送信局1において、アンテナ22を介して受信された無線信号は、受信部12において元の操作コマンド情報に復調され、操作コマンド受信処理部18に渡される。操作コマンド受信処理部(状態検出手段)18は操作コマンドの受信処理を行い、これによって、操作コマンド情報に対応した所定状態(一時停止状態など)がシステムに発生したことを検出する。そして、受信された操作コマンド情報を映像源2に伝送するとともに、報知情報生成部20にも渡す。報知情報生成部20は、操作コマンド情報に対応する報知情報を生成し、重畳部16に渡す。報知情報はアニメーションなどの動画であったり、アナウンスや音楽などの音声であったり、テロップなどの文字であったりする。
【0093】
重畳部16は、操作コマンドに対応する映像源2からの映像データと、報知情報生成部20からの報知情報とを重畳することにより報知情報を映像データに合成し、その合成内容をパケット生成部14に渡す。報知情報生成部20と重畳部16とを備える合成部26は合成手段を構成している。合成部26は、受信局3による映像データの出力時に、無線通信路4における通信状態の良否を判別することができる状態で映像データとともに操作コマンドに応じた前記所定状態の発生をユーザに報知することができるように、報知情報を映像データに合成する。パケット生成部14は、重畳された映像データと報知情報とをパケット化し、送信部10に渡す。送信部(送信手段)10はパケット化された合成内容を無線信号に変調し、アンテナ22を介して受信局3に送信する。
【0094】
また、操作コマンド受信処理部18は、報知情報生成部20の機能を有効とするか無効とするかについて受信局3から送信された設定変更要求を検出することも行い、その検出を行うと、その情報を制御部24に渡す。制御部24は、予め送信局1の設定として報知情報生成部20の機能を有効とするか無効とするかについての設定が可能であったり、受信局3からの設定変更要求に応じて報知情報生成部20の機能を有効とするか無効とするかを制御したりする。また、制御部24において受信局3からの設定変更要求を受け付けるかどうかが選択可能になっているような構成も考えられる。なお、図1には、無線映像伝送システム51において一般的に想定している送信局1の構成を示しているが、この他に、制御部24を構成要件としない送信局であってもよい。
【0095】
映像源(データ源)2はTVチューナ、DVDプレーヤ、ホームサーバなどの視聴用のデータを提供する外部機器であるが、映像源2と送信局1とが一体となった形態の無線映像伝送システムであってもよい。
【0096】
受信局3は、映像表示部30、操作コマンド入力部32、操作コマンド送信処理部34、受信部36、送信部38、およびアンテナ40を備えている。ユーザは、リモコンやキーとして実現される操作コマンド入力部32から、映像データの選択、再生、停止、一時停止、一時停止解除、早送り、巻戻しなどの操作コマンドを入力する。操作コマンド送信処理部34は、入力された操作コマンド情報を送信部38に渡す。送信部38は操作コマンド情報を変調し、アンテナ40を介して送信局1に送信する。また受信部36は、アンテナ40を介して受信した無線信号を元の映像データに復調し、映像表示部30は、復調された映像データを映像として表示し、併せて音声も出力する。
【0097】
上記の構成の無線映像伝送システム51において、送信局1から受信局3へ映像データを伝送している最中に、例えば、ユーザが受信局3の操作コマンド入力部32から動画の一時停止の操作を行ったとき、操作コマンド送信処理部34において、一時停止の操作コマンド情報が生成され、送信部38に渡される。送信部38において、操作コマンド情報が変調され、アンテナ40を介して送信される。送信局1では、アンテナ22を介して受信した無線信号は受信部12によって元の操作コマンド情報に復調され、操作コマンド受信処理部18に渡される。受信した一時停止の操作コマンド情報は操作コマンド受信処理部18によって映像源2へ伝送されるとともに、報知情報生成部20に渡される。ここで、操作コマンド受信処理部18は、システムに動画の一時停止という所定の状態が発生したことを、一時停止の操作コマンドを受信したという、送信局1での事象の発生として検出している。
【0098】
映像源2は、一時停止の操作コマンドを受けて機器を一時停止の状態とする。報知情報生成部20は、一時停止コマンドに対応する報知情報を生成して重畳部16に渡す。重畳部16によって、一時停止コマンドに対応する映像源2からの一時停止の映像データと、報知情報生成部20からの一時停止を表す報知情報とが重畳され、パケット生成部14に渡される。重畳するときには、無線通信路4における通信状態の良否をユーザが受信局3で判別することができるように、報知情報を動画や時間的に表示状態が変化する文字、音声などのデータとする。無線通信路4における通信状態が悪い場合には、受信局4で提示される報知情報に時間的な動きがないので、ユーザは通信状態が悪いことを認識することができる。
【0099】
重畳された一時停止映像データと一時停止報知情報とは、パケット生成部14によってパケット化され、送信部10に渡される。合成内容は、送信部10によって無線信号に変調され、アンテナ22を介して受信局3に送信される。受信局3では、アンテナ40を介して受信された無線信号は受信部36において元の映像データに復調され、映像表示部30に一時停止映像が表示されるとともに、一時停止状態を示す報知情報が、動画や時間的に表示状態が変化する文字で表示されたり、音声でアナウンスされたりする。
【0100】
ここで受信局3において、ユーザが操作コマンド入力部32から一時停止解除の操作を行うと、操作コマンド送信処理部34によって一時停止解除の操作コマンド情報が生成され、送信部38に渡される。そして送信部38によって操作コマンド情報が変調され、アンテナ40を介して送信される。送信局1において、アンテナ22を介して受信された無線信号は受信部12によって復調され、操作コマンド受信処理部18に渡される。受信された一時停止解除の操作コマンド情報は操作コマンド受信処理部18によって映像源2へ伝送されるとともに、報知情報生成部20に渡される。ここで、操作コマンド受信処理部18は、システムに動画の一時停止解除という所定の状態が発生したことを、一時停止解除の操作コマンドを受信したという、送信局1での事象の発生として検出している。
【0101】
報知情報生成部20は、一時停止解除コマンドに対応する報知情報を生成し、重畳部16に渡す。この場合の報知情報は、動画・静止画などに関わらず何らかの画像や、音声のデータでよい。重畳部16は、一時停止解除コマンドに対応する映像源2からの映像データと、報知情報生成部20からの一時停止解除報知情報とを重畳してパケット生成部14に渡す。パケット生成部14において、重畳された映像データと一時停止解除報知情報とがパケット化され、送信部10に渡される。合成内容は、送信部10によって無線信号に変調され、アンテナ22を介して受信局3に送信される。受信局3では、アンテナ40を介して受信した無線信号は受信部36によって元の映像データに復調され、映像表示部30に映像が表示されるとともに、一時停止解除状態を示す報知情報が動画や文字で表示されたり、音声でアナウンスされたりする。もし、一時停止解除状態であることが表示されていて映像が停止しているならば、一時停止解除を報知し始めた後に無線通信路4における通信状態が悪化したことが分かる。
【0102】
次に本実施の形態における送信局1の動作について図2に示すフローチャートを用いて説明する.
送信局1の報知情報生成部20が一時停止操作を検出すると(ステップS1)、一時停止状態を表す報知情報を生成して(ステップS2)、重畳部16に渡す。一時停止状態の時に、一時停止解除操作を検出すると(ステップS3)、一時停止解除を表す報知情報を生成して(ステップS4)、重畳部16に渡す。
【0103】
上記の例では一時停止解除の報知情報を生成し、ユーザに映像源2の機器の動作状態を示す方法を説明したが、操作コマンド受信処理部18によって一時停止解除の操作コマンドが検出されたときに、報知情報生成部20によって生成する報知情報を無表示や無音として映像データに何も重畳せず、受信局3で一時停止時の報知情報を消すことによって一時停止状態から一時停止解除に移行したことを示すことも可能である。無線通信路4における通信状態が良好であれば、一時停止の報知情報が消えた後に動画の映像データが出力される。一時停止中に無線通信路4における通信状態が悪化した場合には、一時停止であることを示す報知情報に時間的な動きがなくなったり、音声で示す報知情報が途切れたりするので、ユーザはこれを一時停止中の問題として捉えることとなり、一時停止解除についての誤認識は起こらない。
【0104】
このような一連の映像表示部10への表示は、受信する映像データが終了するか、ユーザによって停止操作が行われるまで続くことになる。
【0105】
以上に述べた本実施の形態の無線映像伝送システム51によれば、受信局3が特別な検出手段や報知手段を備えていなくても、ユーザはシステムに所定状態が発生したことを、少なくとも無線通信路4における通信状態の良否を判別しながら認識することができる。従って、例えば無線通信路4の品質が劣化した通信状態となることにより動画が静止画のようになっているのではなく、通信状態は良好であって受信局3から一時停止の指示操作が行われて動画が一時停止しているといったことを、正確に認識することができる。
【0106】
また、送信局1への所定の通信接続動作としては、新たな受信局3が通信可能エリアに加わるなどしてネットワークに接続されたような場合に、この新受信局3が送信局1にネットワーク接続の通知を行う動作なども挙げられる。このとき送信局1は、新受信局3が接続されたことを所定状態の発生として映像データに合成して送信することができる。また、受信局3がネットワークから離脱したことを所定状態の発生とすることも同様にできる。
【0107】
以上により、無線映像伝送システム51では、受信局3に特別な検出手段や報知手段を具備することなく、低コストで全ての受信局3においてユーザが常に正確なシステムの状態を認識することができる。
【0108】
また、無線映像伝送システム51によれば、受信局3においてユーザによって行われた一時停止操作や一時停止解除操作といった指示操作の内容を送信局1が受信したことを、操作コマンド受信処理部18が送信局1での事象の発生として検出することにより、所定状態が発生したことを検出するようにしている。
【0109】
データ伝送に関して送信局が受信局からの指示操作を受け付けるシステムにおいては、指示操作の内容を検出することは予めシステムの基本動作として行われていることである。従って、所定の指示操作の内容を検出することを事象の発生とすることにより、所定状態の発生を検出するための映像源2から送信局1に対するインタフェースの数は抑制されたものとなる。
【0110】
また、本実施の形態によれば、無線映像伝送システム51のように、無線通信路という、通信状態が不安定な通信路を用いる場合において、ユーザはシステムに所定状態が発生したことを認識することができる。
【0111】
また、無線映像伝送システム51によれば、所定状態が発生したことを動画や音声を用いて報知する。従って、静止画のような状態でデータが出力されているときに、通信状態は良好であって動画の一時停止が行われているのか、あるいは通信路環境の変化などによる通信路の品質が劣化した通信状態となることによって通信が途切れたのか、さらには動画の一時停止中に通信路の品質が劣化した通信状態となっているのかということを容易に区別することができる。
【0112】
また、無線映像伝送システム51によれば、報知情報に文字を用いることもできる。従って、受信局3側に動画や音声を表示・再生する機構がなくても文字情報を表示する機構が存在すれば、ユーザはシステムの状態を正確に認識することができる。
【0113】
また、無線映像伝送システム51のように、1つの送信局1と複数の受信局3…とを備えているときには、同報通信を行う場合でも、全ての受信局3においてシステムの状態を正確に認識することができる。
【0114】
また、前述したように、無線映像伝送システム51において報知情報の映像データへの合成を行うか否かを設定可能とすれば、システムの状態を報知する必要性の大小に応じて、合成を行うか否かを切り替えることができる。
【0115】
上記の場合にさらに、合成を行うか否かについて、受信局3から送信局1に設定変更を要求することを可能とすれば、システムの状態を報知する必要性の大小に応じて、合成を行うか否かの設定を受信局3から行うことができる。
【0116】
この場合にさらに、合成を行うか否かについての受信局3からの設定変更要求を、送信局1において受け付けるかどうかを選択可能とすれば、システムの状態を報知する必要性の大小に応じて、合成を行うか否かについての受信局3からの設定を、送信局1において受け付けるか否かを決定することができる。
【0117】
なお、本実施の形態では、指示操作の例として一時停止操作および一時停止解除操作を挙げて説明したが、指示操作はこれに限定されるものではなく、映像の選択、再生、停止、早送り、巻戻しなどの機器の動作状態を指示する操作であってもよい。
【0118】
〔実施の形態2〕
本発明の他の実施の形態について、図3を用いて説明すれば以下の通りである。なお、前記実施の形態1で述べた構成要素と同一の機能を有する構成要素については同一の符号を付し、その説明を省略する。
【0119】
実施の形態1では、送信局1の操作コマンド受信処理部18が状態検出手段として、受信した操作コマンド情報から映像源2の機器の動作状態を検出することについて説明した。これに対して本実施の形態では、映像源から機器の動作状態の情報を直接受け取ることによって、システムに所定状態が発生したことを検出することについて述べる。
【0120】
図3に本実施の形態に係る無線映像伝送システムの送信側の構成を示す。受信側については、実施の形態1と同じであるため省略している。
【0121】
送信側は送信局1’および映像源2’を備えている。送信局1’は、送信部10、受信部12、パケット生成部14、重畳部16、操作コマンド受信処理部18’、報知情報生成部20’、アンテナ22、および制御部24を備えている。このうち送信部10、受信部12、パケット生成部14、重畳部16、アンテナ22、および制御部24は実施の形態1と同じである。また、重畳部16と報知情報生成部20’とは合成部26’を構成している。
【0122】
操作コマンド受信処理部18’は、受信された操作コマンド情報を映像源2’に伝送する。映像源2’は、操作コマンドに対応する映像データを重畳部16に渡し、映像源2’の機器の動作状態の情報を報知情報生成部20’に渡す。報知情報生成部(状態検出手段)20’は、機器の動作状態の情報に対応する報知情報を生成して重畳部16に渡す。合成部26’は合成手段として、実施の形態1の合成部26と同様に報知情報を映像データに合成する。
【0123】
すなわち、受信局3において行われた一時停止操作や一時停止解除操作などの所定の指示操作に応じて映像源2’の機器の動作状態が決まるが、本実施の形態では、この機器の動作状態についての情報を送信局1’が映像源2’から受け取って認識することを、報知情報生成部20’が送信局1’での事象の発生として検出することにより、所定状態が発生したことを検出する。従って、所定状態を直接検出することとなり、事象の発生から所定状態の発生を検出するための処理機構が不要となり、送信局1’の構成は簡略化されたものとなる。
【0124】
なお、機器の動作状態の情報を映像源から直接受け取る他の方法として、受信局3において行われた所定の指示操作に応じた映像源2・2’のデータ状態を送信局1・1’が認識することを、重畳部(状態検出手段)16が送信局1・1’での事象の発生として検出することにより、所定状態が発生したことを検出する方法もある。このとき、重畳部16は報知情報生成部20・20’としても機能するようにすればよい。すなわち、重畳部16は映像源2・2’から入力される映像データとしての入力データの流れを観察し、入力データの変化状態から、入力データが動画データ、一時停止データ、静止画データなどの状態のいずれにあるかということを検出する。例えば入力データが一定である場合は静止画であると判断して、その状態を報知情報にする。
【0125】
これによっても、送信局1・1’では事象の発生から所定状態の発生を検出するための処理機構が不要となり、送信局1・1’の構成は簡略化されたものとなる。また、送信局1・1’はデータをデータ状態に応じて送信することを基本動作として行うので、データ状態を認識することを事象の発生とすることにより、所定状態の発生を検出するための映像源2・2’から送信局1・1’に対するインタフェースの数は抑制されたものとなる。
【0126】
〔実施の形態3〕
本発明のさらに他の実施の形態について、図1を用いて説明すれば以下の通りである。
【0127】
実施の形態1および2では、映像源の機器の動作状態について報知するときに該動作状態がどのようになっているかということのみを報知することについて述べた。本実施の形態では、より詳しい情報を報知すること、例えばどの受信局3によって指示操作が行われたかという情報をも報知することについて説明する。無線映像伝送システムの構成は図1と同様であるが、送信局1の制御部24の内部メモリには、通信プロトコル上で規定される各受信局3のネットワークアドレスと、受信局名のテーブルとが保持されている。なお、受信局3および送信局1側の映像源2、重畳部16、パケット生成部14、および送信部10の動作については実施の形態1と同様であるため省略する。
【0128】
送信局1において、アンテナ22を介して受信された無線信号は、受信部12において元の操作コマンド情報に復調され、操作コマンド受信処理部18に渡される。操作コマンド受信処理部18は、受信された操作コマンド情報を映像源2に伝送するとともに、報知情報生成部20にも渡す。また、操作コマンドを送信した受信局3のネットワークアドレス情報が制御部24に渡される。制御部24は、内部メモリに保持している受信局3のネットワークアドレス情報と受信局名のテーブルとに対して該当する受信局名についての参照を行い、該当する受信局名があればこれを報知情報生成部20に渡す。報知情報生成部20は、例えば操作コマンドが一時停止であって、操作した受信局名がT1であったとすると、T1によって一時停止されたということを示す報知情報を生成し、重畳部16に渡す。
【0129】
〔実施の形態4〕
本発明のさらに他の実施の形態について、図4を用いて説明すれば、以下の通りである。なお、前記実施の形態1ないし3で述べた構成要素と同一の機能を有する構成要素については同一の符号を付し、その説明を省略する。
【0130】
実施の形態1ないし3では、映像データを扱うシステムについて述べたが、本実施の形態では音声データを扱うシステムについて述べる。以下、無線により音声データの伝送を行う無線音声伝送システムについて説明する。
【0131】
図4に無線音声伝送システム61の構成を示す。送信側は送信局1および音源5を備えており、送信局1については実施の形態1と同じである。また受信側は受信局6を備えており、指示操作やネットワーク接続などの、送信局1と受信局6との通信関係については実施の形態1ないし3の送信局と受信局との通信関係と同様である。
【0132】
送信局1において、アンテナ22を介して受信された無線信号は、受信部12において元の操作コマンド情報に復調され、操作コマンド受信処理部18に渡される。操作コマンド受信処理部18は、受信した操作コマンド情報を音源5に伝送するとともに、報知情報生成部20にも渡す。報知情報生成部20は、操作コマンド情報に対応する報知情報を生成し、重畳部16に渡す。報知情報としては音声が用いられる。重畳部16は、操作コマンドに対応する音源5からの音声データと、報知情報生成部20からの報知情報とを重畳して合成し、パケット生成部14に渡す。パケット生成部14は、重畳された音声データと報知情報とをパケット化して送信部10に渡す。送信部10は合成内容を無線信号に変調し、アンテナ22を介して受信局6に送信する。
【0133】
また、操作コマンド受信処理部18は、報知情報生成部20の機能を有効とするか無効とするかについての設定変更要求を検出すると、その情報を制御部24に渡す。制御部24は、予め送信局1の設定として報知情報生成部20の機能を有効とするか無効とするかについての設定が可能であったり、受信局6からの設定変更要求から報知情報生成部20の機能を有効とするか無効とするかを制御したりする。また受信局6からの設定変更要求を受け付けるかどうかが、制御部24において選択可能になっている構成も考えられる。なお、図4には、無線映像伝送システム61において一般的に想定している送信局1の構成を示しているが、この他に、制御部24を構成要件としない送信局であってもよい。
【0134】
音源(データ源)5はステレオ、CDプレーヤ、ホームサーバ、パソコンなどの視聴用のデータを提供する外部機器であるが、音源5と送信局1とが一体となった形態の無線音声伝送システムであってもよい。
【0135】
受信局6は、音声再生部70、操作コマンド入力部72、操作コマンド送信処理部74、受信部76、送信部78、およびアンテナ80を備えている。ユーザは、リモコンやキーとして実現される操作コマンド入力部72から音声データの選択、再生、停止、一時停止、一時停止解除、早送り、巻戻しなどの操作コマンドを入力する。入力された操作コマンドは、操作コマンド送信処理部74によって送信部78に渡される。送信部78は、操作コマンド情報を変調し、アンテナ80を介して送信局1に送信する。またアンテナ80を介して受信された無線信号は、受信部76によって元の音声データに復調され、音声再生部70によって音声となって出力される。
【0136】
上記の構成の無線音声伝送システム61において、送信局1から受信局6へ音声データを伝送している最中に、例えば、ユーザが受信局6の操作コマンド入力部72から一時停止の操作を行ったとき、操作コマンド送信処理部74は、一時停止の操作コマンド情報を生成して送信部78に渡す。送信部78は、操作コマンド情報を変調してアンテナ80を介して送信する。送信局1では、アンテナ22を介して受信された無線信号が受信部12によって元の操作コマンド情報に復調され、操作コマンド受信処理部18に渡される。操作コマンド受信処理部18は、受信された一時停止の操作コマンド情報を音源5へ伝送するとともに、報知情報生成部20に渡す。
【0137】
報知情報生成部20は、一時停止コマンドに対応する報知情報を生成して重畳部16に渡す。一時停止であるので、このことは無音の音声データに一時停止報知情報を重畳して合成したことに等しい。重畳部16は、報知情報生成部20からの一時停止報知情報をパケット生成部14に渡す。パケット生成部14は、一時停止報知情報をパケット化して送信部10に渡す。送信部10は、一時停止報知情報を無線信号に変調し、アンテナ22を介して受信局6に送信する。受信局6において、アンテナ80を介して受信された無線信号は、受信部76によって元の音声データに復調され、音声再生部70によって一時停止状態を表す音声としてアナウンスされたり、音楽として出力されたりする。もし、一時停止状態を示す報知がなされなくて、何も音声データが出力されないならば、ユーザは無線通信路4における通信状態が悪いことを判別することができる。
【0138】
ここでユーザが操作コマンド入力部72から一時停止解除の操作を行うと、操作コマンド送信処理部74によって、一時停止解除の操作コマンド情報が生成され、送信部78に渡される。送信部78は操作コマンド情報を変調してアンテナ80を介して送信する。送信局1では、アンテナ22を介して受信された無線信号が受信部12において復調され、操作コマンド受信処理部18に渡される。操作コマンド受信処理部18は、受信された一時停止解除の操作コマンド情報を音源5へ伝送するとともに、報知情報生成部20に渡す。
【0139】
報知情報生成部20は、一時停止解除コマンドに対応する報知情報を生成して重畳部16に渡す。重畳部16は、一時停止解除コマンドに対応する音源5からの音声データと、報知情報生成部20からの一時停止解除報知情報とを重畳し、パケット生成部14に渡す。パケット生成部14は、重畳された音声データと一時停止解除報知情報とをパケット化し、送信部10に渡す。送信部10は、合成内容を無線信号に変調して、アンテナ22を介して送信する。受信局6において、アンテナ80を介して受信された無線信号は、受信部76によって元の音声データに復調され、音声再生部70によって一時停止解除を表す音声としてアナウンスされたり、音楽として出力されたりする。もし、一時停止解除を報知する音声が出力され始めてから途中で、または出力され終わった後に何も音声が出力されなければ、一時停止解除を報知し始めた後に無線通信路4における通信状態が悪化したことが分かる。
【0140】
上記の例では一時停止解除の報知情報を生成し、ユーザに音源5の機器の動作状態を示す方法を説明したが、操作コマンド受信処理部18によって一時停止解除の操作コマンドが検出されたときに、報知情報生成部20によって生成する報知情報を無音として音声データに何も重畳せず、受信局6で一時停止時の報知情報を消すことによって一時停止状態から一時停止解除に移行したことを示すことも可能である。無線通信路4における通信状態が良好であれば、一時停止の報知情報が消えた後に音源5からの音声が出力される。一時停止中に無線通信路4における通信状態が悪化した場合には、一時停止中に何も音声が出力されなくなるので、ユーザはこれを一時停止中の問題として捉えることとなり、一時停止解除についての誤認識は起こらない。
【0141】
また、上記の例では報知情報として音声を用いたが、受信局6においてLCDなどの映像表示手段を具備している形態においては、報知情報として映像や文字を用いることも可能である。
【0142】
また、本実施の形態では、実施の形態1ないし3で述べた種々の構成を、映像源を音源に変えて同様に適用することができる。
【0143】
以上、実施の形態1から4まで述べたが、本発明のデータ伝送システムにおいては、通信方式、符号化方式、変調方式などは一切限定されるものではない。
【0144】
〔実施の形態5〕
ここで、送信局202で無線通信路205上のコネクション確立失敗を検知でき、受信局201との間に確立されたコネクションを用いて、コネクション確立に失敗した旨の報知情報を伝送することができる実施の形態について以下に説明する。
【0145】
本実施の形態について、図5、図6および図7を用いて説明すれば、以下の通りである。なお、本実施の形態では、無線によって映像データの伝送を行うシステムの場合について説明するが、本発明はこれに限定されるものではない。また、受信局は複数個存在する場合であってもよい。
【0146】
図5に本実施の形態に係る無線映像伝送システムのブロック図を示す。無線映像伝送システムは、ローカルのIEEE1394機器である受信局201とリモートのIEEE1394機器であるHDD(ハードディスクドライブ)レコーダ204との間に無線通信機能を有する送信局202、送受局203を介して映像データを伝送する。
【0147】
この無線映像伝送システムは、ローカルのIEEE1394機器で少なくともIEEE1394ノード218及び映像表示部210から成る受信局201と、リモートのIEEE1394機器と通信を行うために少なくとも無線通信を行うための無線部212及びIEEE1394ノード220から成る送信局202と、ローカルのIEEE1394機器と通信を行うために少なくとも無線通信機能を有する送受局203、及び視聴するための映像データを保持するHDDレコーダ204から成る映像源206とで構成される。
【0148】
上記HDDレコーダ204は、少なくとも、データを記憶するための映像記憶部216とIEEE1394ノード224とから成り、上記の送受局203は、少なくとも、無線通信を行うための無線部214とIEEE1394ノード222とから成る。
【0149】
たとえば、受信局201と送信局202の間、及び送受局203とHDDレコーダ204の間は、IEEE1394ケーブル230、及び232でそれぞれ接続され、送信局202と送受局203は無線通信路205を介して接続されている。なお、本発明は、このような接続に限定されるものではなく、たとえば、受信局201と送信局202の間、及び送受局203とHDDレコーダ204の間が、IEEE1394ケーブルの代わりに、無線通信路でそれぞれ接続されているシステムにも適用可能である。
【0150】
リモートのIEEE1394機器であるHDDレコーダ204の映像記憶部216に記憶されている映像データをローカルのIEEE1394機器である受信局201の映像表示部210に表示するために受信局201からHDDレコーダ204までコネクションを確立する手順は次のとおりである。
【0151】
まず、受信局201のIEEE1394ノード218が送信局202のIEEE1394ノード220に対して、HDDレコーダ204へのコネクション確立要求を行うことによってコネクション確立処理を行う。
【0152】
上記IEEE1394ノード218と上記IEEE1394ノード220とのコネクションが確立されると、送信局202の無線部212は、送受局203への無線通信路205のリソースを確保した上で、コネクション確立要求パケットの送信処理を行う(送信局202の詳細な動作については後述する)。
【0153】
送受局203の無線部214がコネクション確立要求パケットを受信し、送受局203のIEEE1394ノード222との間のコネクションが確立されると、IEEE1394ノード222はHDDレコーダ204のIEEE1394ノード224へコネクション確立要求を行う。HDDレコーダ204のIEEE1394ノード224との間のコネクションが確立されると、受信局201からHDDレコーダ204までのコネクション確立が完了する。
【0154】
なお、受信局201から送信局202にコネクション要求を行うためには、HDDレコーダ204の持つConfigROM,PCR/MPRなどの情報を送信局202へ事前にコピーするなどして送信局202をHDDレコーダ204に見せかけるとともに、受信局201からHDDレコーダ204までの通信経路(送信局202と送受局203を経由すること)を事前に確定させておくことが必要である。
【0155】
送信局202から送受局203へのコネクション確立処理において、無線通信路205のリソースが確保できない場合や、送信局202から送受局203へのコネクション確立に失敗した場合には、送信局202のIEEE1394ノード220が受信局201のIEEE1394ノード218との間に確立されたコネクションを用いて、送受局203とのコネクション確立に失敗した旨を告げる報知情報を受信局201に出力する。
【0156】
上記の報知情報は、これを受け取った受信局201の映像表示部210に表示される。報知情報を介して、送信局202と送受局203との間のコネクション確立に失敗したことを知ったユーザは、送信局202のIEEE1394ノード220と受信局201のIEEE1394ノード218との間の接続を解除する処理を行い、コネクションを切断することができる。
【0157】
ここで、本実施の形態における上記の送信局202の構成と動作について、図6のブロック図および図7のフローチャートを参照しながら詳細に説明する。
【0158】
送信局202は、IEEE1394機器とのインターフェースである1394IF262と、受信局201との間で送信及び受信をそれぞれ行う送信部258および受信部260と、受信局201から受信したリモートのIEEE1394機器への操作コマンドを処理する操作コマンド処理部266と、事象を報知するための報知情報を記憶する報知情報記憶部264と、コネクション確立の制御を行うコネクション確立制御部268と、映像源206からのデータかコネクション確立制御部268からのデータかを切り替えて受信局201にデータを送信するスイッチ270と、無線信号の送受信を行うアンテナ276と、送信データをパケット化して変調しアンテナ276を介して送信する無線送信部274と、アンテナ276を介して受信した無線信号を復調する無線受信部272とから構成されている。
【0159】
受信局201は、IEEE1394機器とのインターフェースである1394IF256と、送信局202との間で送信及び受信をそれぞれ行う送信部252および受信部254と、受信した映像データを表示するための映像表示部210と、ユーザがコマンド入力を行うコマンド入力部250とから構成されている。
【0160】
このような送信局202と受信局201において、ユーザが、受信局201のコマンド入力部250を介して、HDDレコーダ204に見せかけている送信局202を接続相手として選択すると、1394IF256を介して送信部252はコネクション確立要求を送信局202へ送信する。1394IF262を介してコネクション確立要求を受け取ると、送信局202の受信部260は、上記コネクション確立要求をコネクション確立制御部268に送る。
【0161】
コネクション確立制御部268は、図7に示すように、上記コネクション確立要求を受け取る(ステップS1)と、映像源206への無線通信路205のリソースを確保するために、無線送信部274へ無線リソース確保を指示し、無線リソース管理局(図示せず)からのリソースの確保を試みる(ステップS2)。
【0162】
無線送信部274から映像源206への無線リソースが確保できなければ(ステップS3)、コネクション確立制御部268は報知情報記憶部264から無線リソースの確保に失敗した旨を告げる報知情報を読み出し、スイッチ270をコネクション確立制御部268側に切り替えて、送信部258に渡す。送信部258は、その報知情報を1394IF262を介して受信局201に送信する(ステップS4)。
【0163】
受信局201の受信部254は、1394IF256を介して上記の報知情報を受け取って映像表示部210に送り、ここで無線リソースの確保に失敗した旨が表示される。この表示を介して無線リソースの確保に失敗したことを知ると、ユーザは、先に選択したHDDレコーダ204をキャンセルする、あるいは別の機器を選択することにより、受信局201と送信局202との間に確立されたコネクションを切断することが可能となる。
【0164】
これに対して、ステップS3において、無線送信部274から映像源206への無線リソースの確保に成功すれば、無線送信部274から映像源206へコネクション確立要求パケットが送信される(ステップS5)。
【0165】
このコネクション確立要求パケットに対し、一定時間以内に(ステップS6)無線受信部272がアンテナ276を介して映像源206からのコネクション確立完了パケットを受信する(ステップS7)と、コネクション確立完了情報がコネクション確立制御部268に送られる。このコネクション確立完了情報を受けると、コネクション確立制御部268は、スイッチ270を無線受信部272側に切り替えてコネクション確立を完了する(ステップS8)。
【0166】
コネクション確立要求パケットに対し、映像源206からのコネクション確立完了パケットを受信できなかった(コネクション確立不可応答パケットを受信したか、応答パケットを一定時間内に受信できなかった)場合(ステップS9)、コネクション確立制御部268は報知情報記憶部264からコネクション確立に失敗した旨を告げる報知情報を読み出し、スイッチ270をコネクション確立制御部268側に切り替えて、上記の報知情報を送信部258に渡す。送信部258はその報知情報を1394IF262を介して受信局201に送信する(ステップS10)。
【0167】
受信局201の受信部254は、1394IF256を介して上記の報知情報を受け取って映像表示部210に送り、ここでコネクション確立に失敗した旨が表示される。コネクション確立に失敗したことを知ると、ユーザは、受信局201と送信局202との間で確立されたコネクションを切断することができる。
〔実施の形態6〕
ここで、映像源206の送受局203において、受信局201がHDDレコーダ204への制御権を有していないことが検知でき、送受局203から受信局201まで確立されたコネクションを用いて、制御権を有していない旨の報知情報を伝送することができる実施の形態について以下に説明する。
【0168】
本実施の形態について、図8および図9用いて説明すれば以下の通りである。なお、映像源206の送受局203は前記実施の形態5で述べた送信局202の構成要素と同一の機能を有する構成要素については同一の符号を付し、その説明を省略する。また、本実施の形態では、無線によって映像データの伝送を行うシステムの場合について説明するが、本発明はこれに限定されるものではない。更に、受信局は複数個存在する場合であってもよい。
【0169】
実施の形態5では、送信局202が映像源206への無線通信路205のリソースの確保に失敗した場合と、映像源206とのコネクション確立に失敗した場合について述べた。
【0170】
これに対して本実施の形態6では、受信局201からHDDレコーダ204までコネクションが確立済みの状態において、映像源206の送受局203で送信局202を介して受信局201からHDDレコーダ204への操作コマンドを受信したが、受信局201がHDDレコーダ204への制御権を有していない場合について説明する。
【0171】
本実施の形態に係る無線映像伝送システムの映像源206の構成と動作について、図8のブロック図および図9のフローチャートを参照しながら説明する。なお、送信局202及び受信局201については、実施の形態5と同じ構成であるため、説明を省略する。
【0172】
映像源206のHDDレコーダ204は、IEEE1394機器とのインターフェースである1394IF278と、送受局203との間で送信及び受信をそれぞれ行う送信部280および受信部282と、送受信の制御を行う制御部284と、視聴するための映像データを記憶する映像記憶部286とから構成されている。
【0173】
上記の送受局203は、HDDレコーダ204への制御権を管理する操作コマンド管理部265を備えている。なお、図8においては、HDDレコーダ204の1394IF278と、送受局203の1394IF262とが有線で接続されている場合が描かれているが、本発明はこれに限定されるものではなく、無線接続されている場合にも適用可能である。
【0174】
送受局203の無線受信部272が送信局202を介して受信局201からのHDDレコーダ204への再生開始などの操作コマンドを受信すると、図9に示すように、コマンド情報が操作コマンド処理部266を介して操作コマンド管理部265に渡される(ステップS1)。
【0175】
操作コマンド管理部265は受領したコマンド情報から、受信した操作コマンドの送信元が受信局201であり、コマンドの送信先がHDDレコーダ204であることを識別し、受信局201がHDDレコーダ204への制御権を有しているかどうかを検査する(ステップS2)。
【0176】
検査の結果、受信局201がHDDレコーダ204への制御権を有していると判断された場合(ステップS3)、操作コマンド処理部266から再生開始などの操作コマンドが送信部258に渡され、送信部258は1394IF262を介してHDDレコーダ204に対して、再生開始などの操作コマンドを送信する(ステップS4)。
【0177】
HDDレコーダ204の受信部282が1394IF278を介して再生開始などの操作コマンドを受信すると、その操作コマンドが制御部284に渡される。制御部284は、再生開始などの操作コマンドを受け取ると映像記憶部286から映像データを読み出し、その映像データを送信部280から1394IF278を介して送受局203に送信することで、再生などの操作を開始する。
【0178】
ステップS3において、受信局201がHDDレコーダ204への制御権を有していないと判断された場合、操作コマンド管理部265は、受信局201がHDDレコーダ204への制御権を有していない旨を告げる報知情報を報知情報記憶部264から読み出し、スイッチ270を操作コマンド管理部265側に切り替えて、上記の報知情報を無線送信部274に渡す。無線送信部274は受け取った報知情報をアンテナ276から、送信局202を介して受信局201へ送信する(ステップS5)。
【0179】
これにより、受信局201において、ユーザは、HDDレコーダ204への制御権を有していないことを認識し、送信局202と受信局201との接続解除処理を行い、両局間で確立されているコネクションを切断することができる。
【0180】
本実施の形態では、送受局203が再生開始の操作コマンドを受信したときの例について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、たとえば、停止、一時停止、早送り、巻戻し、チャンネル切り替え、又は映像データ切り替えなどの操作コマンドを受信した場合にも適用することが可能である。
【0181】
また、本実施の形態では、送受局203の操作コマンド管理部265がHDDレコーダ204への操作コマンドを受信したとき、コマンド送信元の受信局201に制御権が存在しない場合について説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。
【0182】
すなわち、たとえば、HDDレコーダ204の電源がOFFの状態であった場合や、送受局203からHDDレコーダ204へのコネクション確立に失敗した場合や、HDDレコーダ204から受信局201へ映像データを伝送中に送受局203とHDDレコーダ204との間の通信が切断された場合等にも、各々、その旨を告げる報知情報を送受局203が送信局202を介して受信局201に対して送信することも可能である。
【0183】
また、本実施の形態では、送受局203が送信局202を介して受信局201に対して報知情報を送信する場合について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、たとえば、送受局203が送信局202に対して、受信局201にはHDDレコーダ204の制御権が存在しない旨の情報を送信し、送信局202から受信局201に対して報知情報を送信することも可能である。
【0184】
また、本実施の形態では、確保済みの通信リソースを利用して報知情報を送信する例について記したが、報知情報送信直前に通信リソースを確保しても良いし、通信リソースの確保が不要な方法で報知情報を送信しても良い。
【0185】
また、実施の形態5および6では、視聴する映像データを保持する機器としてHDDレコーダ204を用いた構成について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、たとえば、ビデオ、DVD、テレビチューナなどにも適用することが可能である。
【0186】
また、実施の形態5および6では、リモートのIEEE1394機器からローカルのIEEE1394機器へ映像データを伝送するデータ伝送システムの例について記したが、本発明はこれに限定されるものではなく、たとえば、ラジオ、カセットプレーヤ、CDプレーヤなどのオーディオ機器の音声データを伝送するデータ伝送システムにも適用することが可能である。
【0187】
更に、実施の形態5および6において無線とIEEE1394機器との組み合わせについて説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。
【0188】
なお、本発明は、上述した各実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的手段に含まれる。
【0189】
【発明の効果】
本発明の送信局は、以上のように、データ伝送に関する指示操作を行うことを含めて受信局によって行われる通信接続動作に応じて所定状態が発生したことを、対応する事象の発生として検出する状態検出手段と、上記状態検出手段によって検出された上記所定状態の発生を、上記受信局が上記データを視聴することができるように出力するときに、上記通信路における通信状態の良否を判別することができる状態で上記データとともにユーザに報知することができるように、上記所定状態が発生したことを示す報知情報を上記受信局に送信する送信手段とを備えている。
【0190】
上記の発明によれば、受信局で送信局に対する所定の通信接続動作が行われ、それに応じて所定状態が発生すると、送信局において、状態検出手段はその所定状態を、送信局での対応する事象の発生として検出する。
【0191】
そして、所定状態が発生したことを示す報知情報は、送信手段によって受信局に送信される。このとき、送信手段は、受信局によるデータの出力時に、通信路における通信状態の良否を判別することができる状態でデータとともに所定状態の発生をユーザに報知することができるように報知情報を受信局に送信する。報知情報を受信した受信局は、データを出力するときに併せて報知情報を出力することができる。
【0192】
これにより、受信局が特別な検出手段や報知手段を備えていなくても、ユーザは所定状態が発生したことを、少なくとも通信路における通信状態の良否を判別しながら認識することができる。
【0193】
したがって、例えば通信路の品質が劣化した通信状態となることにより所定状態が発生したのではなく、通信状態は良好であって受信局からの通信接続動作に応じて所定状態が発生したことを、ユーザは正確に認識することができる。
【0194】
以上により、受信局に特別な検出手段や報知手段を具備することなく、低コストで受信局においてユーザが常に正確なシステムの状態を認識することのできる送信局を提供することができるという効果を併せて奏する。
【0195】
上記送信局は、上記報知情報を上記データに合成する合成手段を更に備え、上記送信手段は、上記合成手段によって合成された合成内容を上記受信局に送信することが好ましい。
【0196】
この場合、合成手段は、所定状態が発生したことを示す報知情報を視聴用のデータに合成し、送信手段はその合成内容を送信する。このとき、合成手段は、通信路における通信状態の良否を判別することができる状態でデータと所定状態の発生をユーザに報知する報知情報とを受信局が出力できるように合成する。
【0197】
例えば、動画が一時停止したことを報知することができるように、表示データに一時停止であることが分かるような動画表示データや音声データを付加する。したがって、合成内容を受信した受信局は、データを出力するとき、動画の一時停止が行われていることなどの報知情報を併せて出力することができる。
【0198】
上記送信局において、上記状態検出手段は、上記データ源との通信路のリソースを確保できたか否かを検出し、上記リソースを確保できなかったことを検出した場合にその旨を示す報知情報を上記送信手段を介して上記受信局に送信すると共に、上記リソースを確保できたことを検出した場合に上記データ源にコネクション確立を要求することが好ましい。
【0199】
上記送信局によれば、上記データ源との通信路のリソースを確保できなかったことが状態検出手段によって検出された場合、その旨を示す報知情報が上記送信手段を介して上記受信局に送信される。これにより、受信局において、ユーザは、データ源との通信路のリソースを確保できなかったことを認識し、送信局と受信局との接続解除処理を行い、両局間で確立されているコネクションを切断することができるという効果を併せて奏する。なお、上記リソースを確保できたことが状態検出手段によって検出された場合、上記データ源にコネクション確立が要求される。
【0200】
上記状態検出手段は、上記データ源にコネクション確立を要求した場合、上記データ源からコネクション確立完了の通知を受信したか否かを検出し、上記通知を受信した場合にはコネクション確立を完了すると共に、上記通知を受信できなかった場合にはコネクション確立に失敗した旨の報知情報を上記送信手段を介して上記受信局に送信することが好ましい。
【0201】
この場合、状態検出手段は、上記データ源からコネクション確立完了の通知を受信したか否かを検出する。状態検出手段が上記通知を受信した場合、送信局とデータ源との間のコネクション確立が完了する。
【0202】
これに対して、状態検出手段がデータ源からコネクション確立完了の通知を受信できなかった場合、その旨を示す報知情報が上記送信手段を介して上記受信局に送信される。これにより、受信局において、ユーザは、データ源とのコネクションの確立に失敗したことを認識し、送信局と受信局との接続解除処理を行い、両局間で確立されているコネクションを切断することができるという効果を併せて奏する。
【0203】
本発明に係るデータ源は、以上のように、通信路及び送信局を介して受信局から受信したデータ伝送に関する指示操作のコマンド情報に基づいて、上記受信局が上記データ源への制御権を有しているか否かを判断し、制御権を有している場合には上記コマンドに応じて上記データを上記通信路及び上記送信局を介して上記受信局に送信すると共に、上記制御権を有していない場合には上記データ源への制御権を有していない旨を示す報知情報を上記通信路及び上記送信局を介して上記受信局に送信する状態検出手段を備えている。
【0204】
上記の発明によれば、状態検出手段は、通信路及び送信局を介して受信局から受信したデータ伝送に関する指示操作のコマンド情報に基づいて、上記受信局が上記データ源への制御権を有しているか否かを判断する。
【0205】
制御権を有していると状態検出手段によって判断された場合、上記コマンドに応じて視聴用のデータが通信路及び送信局を介して上記受信局に送信される。
【0206】
これに対して、制御権を有していないと状態検出手段によって判断された場合、当該受信局が上記データ源への制御権を有していない旨を示す報知情報が上記通信路及び上記送信局を介して上記受信局に送信される。これにより、受信局において、ユーザは、データ源への制御権を有していないことを認識し、送信局と受信局との接続解除処理を行い、両局間で確立されているコネクションを切断することができるという効果を併せて奏する。
【0207】
上記報知情報は、上記送信局との間で確保された通信リソースを介して上記受信局に送信されることが好ましい。この場合、既に確保済の通信リソースを用いるので、別途、通信リソースを設けることが不要となり、構成及びソフトウェアを簡素化できるという効果を併せて奏する。
【0208】
上記報知情報は、報知すべき情報を送信する理由を文字、絵、音声、動画などユーザが認識できる形態を有していることが好ましい。この場合、ユーザは、即座に且つ正確に報知されてきた情報の内容を認識できるという効果を併せて奏する。
【0209】
本発明に係るデータ伝送方法は、以上のように、データ伝送に関する指示操作を行うことを含めて受信局によって行われる通信接続動作に応じて所定状態が発生したことを、対応する事象の発生として検出する工程と、検出した上記所定状態の発生を、上記受信局が上記データを視聴することができるように出力するときに、上記通信路における通信状態の良否を判別することができる状態で上記データとともにユーザに報知することができるように、上記所定状態が発生したことを示す報知情報を上記送信局から上記受信局に送信する工程と備えている。
【0210】
上記の発明によれば、受信局で送信局に対する所定の通信接続動作が行われ、それに応じて所定状態が発生すると、送信局において、その所定状態を、送信局での対応する事象の発生として検出する。
【0211】
そして、所定状態が発生したことを示す報知情報は、受信局に送信される。このとき、受信局によるデータの出力時に、通信路における通信状態の良否を判別することができる状態でデータとともに所定状態の発生をユーザに報知することができるように報知情報を受信局に送信する。報知情報を受信した受信局は、データを出力するときに併せて報知情報を出力することができる。
【0212】
これにより、受信局が特別な検出手段や報知手段を備えていなくても、ユーザは所定状態が発生したことを、少なくとも通信路における通信状態の良否を判別しながら認識することができる。
【0213】
したがって、例えば通信路の品質が劣化した通信状態となることにより所定状態が発生したのではなく、通信状態は良好であって受信局からの通信接続動作に応じて所定状態が発生したことを、ユーザは正確に認識することができる。
【0214】
以上により、受信局に特別な検出手段や報知手段を具備することなく、低コストで受信局においてユーザが常に正確なシステムの状態を認識することのできるデータ伝送方法を提供することができるという効果を併せて奏する。
【0215】
上記報知情報を上記データに合成する工程を更に備え、合成した内容を上記受信局に送信することが好ましい。
【0216】
この場合、所定状態が発生したことを示す報知情報は視聴用のデータに合成され、その合成内容が受信局に送信される。このとき、通信路における通信状態の良否を判別することができる状態でデータと所定状態の発生をユーザに報知する報知情報とを受信局が出力できるように合成される。
【0217】
例えば、動画が一時停止したことを報知することができるように、表示データに一時停止であることが分かるような動画表示データや音声データを付加する。したがって、合成内容を受信した受信局は、データを出力するとき、動画の一時停止が行われていることなどの報知情報を併せて出力することができる。
【0218】
上記データ源との通信路のリソースを確保できたか否かを検出し、上記リソースを確保できなかったことを検出した場合にその旨を示す報知情報を上記送信手段を介して上記受信局に送信すると共に、上記リソースを確保できたことを検出した場合に上記データ源にコネクション確立を要求する工程を更に備えていることが好ましい。
【0219】
上記データ伝送方法によれば、上記データ源との通信路のリソースを確保できなかったことが検出された場合、その旨を示す報知情報が上記受信局に送信される。これにより、受信局において、ユーザは、データ源との通信路のリソースを確保できなかったことを認識し、送信局と受信局との接続解除処理を行い、両局間で確立されているコネクションを切断することができるという効果を併せて奏する。なお、これに対して、上記リソースを確保できたことが検出された場合、上記データ源にコネクション確立が要求される。
【0220】
上記データ源にコネクション確立を要求した場合、上記データ源からコネクション確立完了の通知を上記送信局が受信したか否かを検出し、上記通知を受信した場合にはコネクション確立を完了すると共に、上記通知を受信できなかった場合にはコネクション確立に失敗した旨の報知情報を上記受信局に送信する工程を備えていることが好ましい。
【0221】
この場合、上記データ源からコネクション確立完了の通知を送信局が受信したか否かが検出される。上記通知を受信した場合、送信局とデータ源との間のコネクション確立が完了する。
【0222】
これに対して、データ源からコネクション確立完了の通知を送信局が受信できなかった場合、その旨を示す報知情報が上記受信局に送信される。これにより、受信局において、ユーザは、送信局とデータ源とのコネクションの確立に失敗したことを認識し、送信局と受信局との接続解除処理を行い、両局間で確立されているコネクションを切断することができるという効果を併せて奏する。
【0223】
本発明の他のデータ伝送方法は、以上のように、通信路及び送信局を介して受信局から受信したデータ伝送に関する指示操作のコマンド情報に基づいて、上記受信局が上記データ源への制御権を有しているか否かを判断し、制御権を有している場合には上記コマンドに応じて上記データを上記通信路及び上記送信局を介して上記受信局に送信すると共に、上記制御権を有していない場合には上記データ源への制御権を有していない旨を示す報知情報を上記通信路及び上記送信局を介して上記受信局に送信する工程を備えている。
【0224】
上記の発明によれば、通信路及び送信局を介して受信局から受信したデータ伝送に関する指示操作のコマンド情報に基づいて、上記受信局が上記データ源への制御権を有しているか否かが判断される。
【0225】
制御権を有していると判断された場合、上記コマンドに応じて視聴用のデータが通信路及び送信局を介して上記受信局に送信される。
【0226】
これに対して、制御権を有していないと判断された場合、当該受信局が上記データ源への制御権を有していない旨を示す報知情報が上記通信路及び上記送信局を介して上記受信局に送信される。これにより、受信局において、ユーザは、データ源への制御権を有していないことを認識し、送信局と受信局との接続解除処理を行い、両局間で確立されているコネクションを切断することができるという効果を併せて奏する。
【0227】
本発明のデータ伝送システムは、以上のように、上記送信局は、所定の上記通信接続動作に応じてシステムに所定状態が発生したことを、上記送信局での対応する事象の発生として検出する状態検出手段と、上記状態検出手段によって検出された上記所定状態の発生を、上記受信局による上記データの出力時に、上記通信路における通信状態の良否を判別することができる状態で上記データとともにユーザに報知することができるように、上記所定状態が発生したことを示す報知情報を上記データに合成する合成手段と、上記合成手段によって生成された合成内容を上記受信局に送信する送信手段とを備えている構成である。
【0228】
それゆえ、受信局が特別な検出手段や報知手段を備えていなくても、ユーザはシステムに所定状態が発生したことを、少なくとも通信路における通信状態の良否を判別しながら認識することができる。従って、例えば通信路の品質が劣化した通信状態となることにより動画が静止画のようになっているのではなく、通信状態は良好であって受信局から一時停止の指示操作が行われて動画が一時停止しているといったことや、ネットワークに新たに接続された受信局およびネットワークから離脱した受信局などを、ユーザは正確に認識することができる。
【0229】
以上により、受信局に特別な検出手段や報知手段を具備することなく、低コストで全ての受信局においてユーザが常に正確なシステムの状態を認識することのできるデータ伝送システムを提供することができる。
【0230】
さらに本発明のデータ伝送システムは、以上のように、上記状態検出手段は、上記受信局において行われた所定の上記指示操作の内容を上記送信局が受信したことを上記事象の発生として、上記所定状態が発生したことを検出する構成である。
【0231】
それゆえ、所定状態の発生を検出するためのデータ源から送信局に対するインタフェースの数を抑制することができるという効果を奏する。
【0232】
さらに本発明のデータ伝送システムは、以上のように、上記状態検出手段は、上記受信局において行われた所定の上記指示操作に応じたデータ源の機器の動作状態についての情報を、上記送信局が上記データ源から受け取って認識することを、上記事象の発生として、上記所定状態が発生したことを検出する構成である。
【0233】
それゆえ、所定状態を直接検出することとなり、事象の発生から所定状態の発生を検出するための処理機構が不要となり、送信局の構成を簡略化することができるという効果を奏する。
【0234】
さらに本発明のデータ伝送システムは、以上のように、上記状態検出手段は、上記受信局において行われた所定の上記指示操作に応じたデータ源のデータ状態を上記送信局が認識することを上記事象の発生として、上記所定状態が発生したことを検出する構成である。
【0235】
それゆえ、所定状態を直接検出することとなり、事象の発生から所定状態の発生を検出するための処理機構が不要となり、送信局の構成を簡略化することができるという効果を奏する。また、所定状態の発生を検出するためのデータ源から送信局に対するインタフェースの数を抑制することができるという効果を奏する。
【0236】
さらに本発明のデータ伝送システムは、以上のように、上記通信路が無線通信路である構成である。
【0237】
それゆえ、無線通信路という、通信状態が不安定な通信路においても、ユーザはシステムに所定状態が発生したことを認識することができるという効果を奏する。
【0238】
さらに本発明のデータ伝送システムは、以上のように、上記報知情報に動画を用いる構成である。
【0239】
それゆえ、静止画のような状態でデータが出力されているときに、通信状態は良好であって動画の一時停止が行われているのか、あるいは通信路環境の変化などにより通信路の品質が劣化した通信状態となることによって通信が途切れたのか、さらには動画の一時停止中に通信路の品質が劣化した通信状態となっているのかということを容易に区別することができるという効果を奏する。
【0240】
さらに本発明のデータ伝送システムは、以上のように、上記報知情報に音声を用いる構成である。
【0241】
それゆえ、静止画のような状態でデータが出力されているときに、通信状態は良好であって動画の一時停止が行われているのか、あるいは通信路環境の変化などにより通信路の品質が劣化した通信状態となることによって通信が途切れたのか、さらには動画の一時停止中に通信路の品質が劣化した通信状態となっているのかということを容易に区別することができるという効果を奏する。
【0242】
さらに本発明のデータ伝送システムは、以上のように、上記報知情報に文字を用いる構成である。
【0243】
それゆえ、受信局側に動画や音声を表示・再生する機構がなくても文字情報を表示する機構が存在すれば、ユーザはシステムの状態を正確に認識することができるという効果を奏する。
【0244】
さらに本発明のデータ伝送システムは、以上のように、1つの上記送信局と複数の上記受信局とを備えている構成である。
【0245】
それゆえ、同報通信を行う場合でも、全ての受信局においてシステムの状態を正確に認識することができるという効果を奏する。
【0246】
さらに本発明のデータ伝送システムは、以上のように、上記合成手段による合成を行うか否かが設定可能である構成である。
【0247】
それゆえ、システムの状態を報知する必要性の大小に応じて、合成を行うか否かを切り替えることができるという効果を奏する。
【0248】
さらに本発明のデータ伝送システムは、以上のように、上記合成手段による合成を行うか否かについて、上記受信局から上記送信局に設定変更を要求することが可能である構成である。
【0249】
それゆえ、システムの状態を報知する必要性の大小に応じて、合成を行うか否かの設定を受信局から行うことができるという効果を奏する。
【0250】
さらに本発明のデータ伝送システムは、以上のように、上記合成手段による合成を行うか否かについての上記受信局からの設定変更要求を、上記送信局において受け付けるかどうかが選択可能である構成である。
【0251】
それゆえ、システムの状態を報知する必要性の大小に応じて、合成を行うか否かについての受信局からの設定を、送信局において受け付けるか否かを決定することができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態におけるデータ伝送システムの構成を示すブロック図である。
【図2】図1のデータ伝送システムにおける一時停止動作および一時停止解除動作を説明するフローチャートである。
【図3】本発明の第2の実施の形態におけるデータ伝送システムの送信局の構成を示すブロック図である。
【図4】本発明の第4の実施の形態におけるデータ伝送システムの構成を示すブロック図である。
【図5】本発明と従来技術との双方を説明するデータ伝送システムの構成を示すブロック図である。
【図6】本発明の第5の実施の形態における送信局の構成例を示すブロック図である。
【図7】上記図6の送信局の動作例を示すフローチャートである。
【図8】本発明の第6の実施の形態における映像源の構成例を示すブロック図である。
【図9】上記図8の映像源の動作例を示すフローチャートである。
【図10】従来のデータ伝送システムの映像受信端末の構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
1 送信局
1’ 送信局
2 映像源(データ源)
2’ 映像源(データ源)
3 受信局
4 無線通信路(通信路)
5 音源(データ源)
10 送信部(送信手段)
16 重畳部
18 操作コマンド受信処理部(状態検出手段)
20 報知情報生成部
20’ 報知情報生成部(状態検出手段)
26 合成部(合成手段)
26’ 合成部(合成手段)
51 無線映像伝送システム(データ伝送システム)
61 無線音声伝送システム(データ伝送システム)
206 映像源(データ源)
265 操作コマンド管理部(状態検出手段)
268 コネクション確立制御部(状態検出手段)

Claims (19)

  1. データ源からの視聴用のデータを通信路を介して受信局に送信する送信局であって、
    データ伝送に関する指示操作を行うことを含めて上記受信局によって行われる通信接続動作に応じて所定状態が発生したことを、対応する事象の発生として検出する状態検出手段と、
    上記状態検出手段によって検出された上記所定状態の発生を、上記受信局が上記データを視聴することができるように出力するときに、上記通信路における通信状態の良否を判別することができる状態で上記データとともにユーザに報知することができるように、上記所定状態が発生したことを示す報知情報を上記データに合成する合成手段と、
    上記合成手段によって合成された合成内容を上記受信局に送信する送信手段とを備えていることを特徴とする送信局。
  2. 上記状態検出手段は、
    上記データ源との通信路のリソースを確保できたか否かを検出し、
    上記リソースを確保できなかったことを検出した場合にその旨を示す報知情報を上記送信手段を介して上記受信局に送信すると共に、
    上記リソースを確保できたことを検出した場合に上記データ源にコネクション確立を要求することを特徴とする請求項1に記載の送信局。
  3. 上記状態検出手段は、上記データ源にコネクション確立を要求した場合、上記データ源からコネクション確立完了の通知を受信したか否かを検出し、上記通知を受信した場合にはコネクション確立を完了すると共に、上記通知を受信できなかった場合にはコネクション確立に失敗した旨の報知情報を上記送信手段を介して上記受信局に送信することを特徴とする請求項2に記載の送信局。
  4. 上記報知情報は、報知すべき情報を送信する理由を文字、絵、音声、動画などユーザが認識できる形態を有していることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の送信局。
  5. データ源からの視聴用のデータを通信路及び送信局を介して受信局に送信するデータ伝送方法であって、
    データ伝送に関する指示操作を行うことを含めて上記受信局によって行われる通信接続動作に応じて所定状態が発生したことを、対応する事象の発生として検出する工程と、
    検出した上記所定状態の発生を、上記受信局が上記データを視聴することができるように出力するときに、上記通信路における通信状態の良否を判別することができる状態で上記データとともにユーザに報知することができるように、上記所定状態が発生したことを示す報知情報を上記データに合成する工程と、
    上記合成した内容を上記送信局から上記受信局に送信する工程とを含むデータ伝送方法。
  6. 上記データ源との通信路のリソースを確保できたか否かを検出し、
    上記リソースを確保できなかったことを検出した場合にその旨を示す報知情報を上記送信手段を介して上記受信局に送信すると共に、
    上記リソースを確保できたことを検出した場合に上記データ源にコネクション確立を要求する工程を更に含むことを特徴とする請求項5に記載のデータ伝送方法。
  7. 上記データ源にコネクション確立を要求した場合、上記データ源からコネクション確立完了の通知を上記送信局が受信したか否かを検出し、上記通知を受信した場合にはコネクション確立を完了すると共に、上記通知を受信できなかった場合にはコネクション確立に 失敗した旨の報知情報を上記受信局に送信する工程を含むことを特徴とする請求項6に記載のデータ伝送方法。
  8. 視聴用のデータを送信する送信局と、上記送信局から送信されて通信路を介して受信した上記データを視聴することができるように出力する受信局とを備え、上記受信局は、上記送信局に対してデータ伝送に関する指示操作を行うことを含めて上記送信局への通信接続動作が可能なデータ伝送システムにおいて、
    上記送信局は、
    所定の上記通信接続動作に応じてシステムに所定状態が発生したことを、上記送信局での対応する事象の発生として検出する状態検出手段と、
    上記状態検出手段によって検出された上記所定状態の発生を、上記受信局による上記データの出力時に、上記通信路における通信状態の良否を判別することができる状態で上記データとともにユーザに報知することができるように、上記所定状態が発生したことを示す報知情報を上記データに合成する合成手段と、
    上記合成手段によって生成された合成内容を上記受信局に送信する送信手段とを備えていることを特徴とするデータ伝送システム。
  9. 上記状態検出手段は、上記受信局において行われた所定の上記指示操作の内容を上記送信局が受信したことを上記事象の発生として、上記所定状態が発生したことを検出することを特徴とする請求項8に記載のデータ伝送システム。
  10. 上記状態検出手段は、上記受信局において行われた所定の上記指示操作に応じたデータ源の機器の動作状態についての情報を、上記送信局が上記データ源から受け取って認識することを、上記事象の発生として、上記所定状態が発生したことを検出することを特徴とする請求項8または9に記載のデータ伝送システム。
  11. 上記状態検出手段は、上記受信局において行われた所定の上記指示操作に応じたデータ源のデータ状態を上記送信局が認識することを上記事象の発生として、上記所定状態が発生したことを検出することを特徴とする請求項8〜10のいずれか1項に記載のデータ伝送システム。
  12. 上記通信路が無線通信路であることを特徴とする請求項8〜11のいずれか1項に記載のデータ伝送システム。
  13. 上記報知情報に動画を用いることを特徴とする請求項8〜12のいずれか1項に記載のデータ伝送システム。
  14. 上記報知情報に音声を用いることを特徴とする請求項8〜13のいずれか1項に記載のデータ伝送システム。
  15. 上記報知情報に文字を用いることを特徴とする請求項8〜14のいずれか1項に記載のデータ伝送システム。
  16. 1つの上記送信局と複数の上記受信局とを備えていることを特徴とする請求項8〜15のいずれか1項に記載のデータ伝送システム。
  17. 上記合成手段による合成を行うか否かが設定可能であることを特徴とする請求項8〜16のいずれか1項に記載のデータ伝送システム。
  18. 上記合成手段による合成を行うか否かについて、上記受信局から上記送信局に設定変更 を要求することが可能であることを特徴とする請求項17に記載のデータ伝送システム。
  19. 上記合成手段による合成を行うか否かについての上記受信局からの設定変更要求を、上記送信局において受け付けるかどうかが選択可能であることを特徴とする請求項18に記載のデータ伝送システム。
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