JP4212452B2 - コークス炉の熱間補修用断熱装置 - Google Patents

コークス炉の熱間補修用断熱装置 Download PDF

Info

Publication number
JP4212452B2
JP4212452B2 JP2003368723A JP2003368723A JP4212452B2 JP 4212452 B2 JP4212452 B2 JP 4212452B2 JP 2003368723 A JP2003368723 A JP 2003368723A JP 2003368723 A JP2003368723 A JP 2003368723A JP 4212452 B2 JP4212452 B2 JP 4212452B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
heat insulation
carbonization chamber
insulation box
coke oven
support plate
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP2003368723A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2005132908A (ja
Inventor
智一 藤田
秀基 堂山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Chemical Corp
Original Assignee
Mitsubishi Chemical Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Chemical Corp filed Critical Mitsubishi Chemical Corp
Priority to JP2003368723A priority Critical patent/JP4212452B2/ja
Publication of JP2005132908A publication Critical patent/JP2005132908A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4212452B2 publication Critical patent/JP4212452B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Furnace Housings, Linings, Walls, And Ceilings (AREA)

Description

この発明は、コークス炉の炭化室を補修する際、その炭化室に作業用断熱ボックスを装入するためのコークス炉の熱間補修用断熱装置に関するものである。
コークス炉は、その一例を、この発明の一実施形態を示す図1を参照して説明すると、耐火煉瓦を積んだ大きな長方形の乾留炉であり、上半分に多数の炭化室1と燃焼室2とが交互に配置され、下半分には蓄熱室3を設けたものである。炭化室1は、幅400〜450mmの薄い長方形の箱で、この中に、上の投入口4から原料炭cを入れる。燃焼室2は、多数の炎道に分かれ、そこで、発生炉ガスや石炭ガスなどの燃焼用ガスを絶えず燃やして、両側の煉瓦壁を所要温度、例えば、1200〜1350℃に熱している。蓄熱室3は、燃焼用ガスの顕熱を回収利用するものであり、これによって、炭化用燃料を著しく節約することができる。図中、5は燃焼室点検口である(特許文献1、2参照)。
特公昭62−16239号公報 特開平10−265778号公報
このコークス炉Aにおいて、炭化室1の炉壁煉瓦は、常温の原料炭cの装入による冷却と、燃焼室2からの加熱による乾留とが繰り返され、また、乾留後のコークス押出し時には、赤熱コークスとの摩擦や側圧、乾留中に発生するカーボンの付着とその剥離などの苛酷な条件に晒される。このため、炭化室1の炉壁煉瓦は使用につれて劣化し、損傷、亀裂、角欠け等が発生する。
したがって、コークス炉Aを安定して操業し、均一なコークスを得るためには、その炉壁煉瓦を定期的に点検補修する必要があり、この作業を、一般に熱間補修と称している。この熱間補修をする際、隣接する燃焼室2の温度をあまり低下させると、炉壁煉瓦や目地部に亀裂が生じる場合がある。このため、従来から、図7に示す断熱ボックスBが使用され、この断熱ボックスBは、四角枠6aの一側面を除いた各面を石綿などの断熱材6bにより覆ったものである。その使用は、断熱ボックスBをその開口を手前にして炭化室1にその側面開口からを装入し、開口から断熱ボックスBに作業者が入って、ボックスB内の各面に形成した作業窓から作業具を挿し出して点検修理を行う(特許文献3〜5参照)。
特開平8―104875号公報 要約 特開平6―41538号公報 特開2000―8044号公報 図面
上記従来の断熱ボックスBは、その高さが、炭化室1に装入された際、その天井の作業ができる程度に設定、すなわち炭化室1の側面開口とほぼ近い高さに設定されている。このため、炭化室1への装入は、断熱ボックスBを炭化室1の底面に沿って挿入すればよく、そのスライダなどの水平方向の移動手段で十分である。
しかし、その高さが、炭化室1の側面開口とほぼ同じ大きなものであるため、コークス炉Aの炉団方向に各炭化室1に沿って移動する際の運搬性が悪いなどの不都合がある。
この発明は、作業者が作業し得るに十分な大きさの断熱ボックスを使用しても、炭化室の補修修理を円滑に行い得るようにすることを課題とする。
上記課題を解決するために、この発明は、断熱ボックスを昇降可能にして上下方向の作業範囲をカバーできるようにしたのである。
具体的には、コークス炉の炭化室にその側面開口から断熱ボックスを装入する装置であって、基台上に前記断熱ボックスの昇降手段を備え、その昇降手段の上端支板に前記断熱ボックスを上記炭化室に装入可能に設けたのである。
その基台は、コークス炉の炉団方向に炭化室に沿って移動する台車として、移動可能とすることが好ましい。
断熱ボックスを炭化室に装入する手段としては、例えば、上記上端支板に、断熱ボックスをその炭化室側端で炭化室側に回転可能に設けるとともに、その断熱ボックスと前記上端支板の間に伸縮自在のリンク機構を設けた構成を採用し、断熱ボックスを回転させて炭化室内に装入した際、そのリンク機構が伸張して断熱ボックスの90度回転を維持するようにし得る。
また、他の手段としては、前記上端支板に、断熱ボックスを炭化室にスライダを介して装入可能に設け、そのスライダは、前記上端支板に固定の前記装入方向のレール部材と、そのレール部材に離反不能にスライド自在の断熱ボックスに固定のスライド部材からなる構成を採用し得る。この構成は、スライダにより、断熱ボックスが炭化室に装入され、そのスライダの長さを適宜に選択することにより、その装入長さを任意に得ることができる。
上記何れの構成も転倒防止手段を設けることが好ましく、その手段としては、上端支板などの装置の上部にウエイトを設けたり、装置下部にアウトリガーを設けたり、コークス炉のバックスティ等のフレームに装置を固定する器具を備える等の公知の種々のものを採用し得る。
上端支板の昇降手段としては、(水平ねじにより伸縮する)シザースリンク機構、ねじジャッキ機構などの公知の種々のものを採用し得る。
この発明は、以上のように、断熱ボックスを昇降可能にして上下方向の作業範囲をカバーできるようにしたので、小さい断熱ボックスでも十分に炭化室の補修を行うことができ、小さくし得る分、移動動作が容易となって、作業性が向上する。
一実施形態を図1乃至図5に示し、この実施形態は、上述のコークス炉Aの炭化室1を補修するための断熱ボックスBを装入するための熱間補修用断熱装置に係わり、このコークス炉A内は上半分に多数の炭化室1と燃焼室2とが交互に配置され、下半分には蓄熱室3を設けたものであり、上述と同一の作用によりコークスが製造される。
このコークス炉Aの炭化室1下部側面に作業エリアSが構築されており、その作業エリアを台車10が炉団方向に移動自在に設けられている。この台車は、自走式でも手動式でも良く、また、レールを走行しても、無限軌道走行可能なものとするなどと走行態様は任意である。台車10の上にはシザースリンク機構11が設けられ、このシザースリンク機構11は図示省略の水平ねじを回すことにより上下方向に伸縮して、その上端の支板12を昇降させる。
支板12には、スライダ13を介して上記の断熱ボックスBが設けられ、この断熱ボックスBの高さは作業者の背丈より少し高く設定され、幅は炭化室1に入る得るように設定されている。スライダ13は、支板12に固定の装入方向のレール部材13aと、そのレール部材13aに離反不能にスライド自在の断熱ボックスBに固定のスライド部材13bとからなり、図3に示すように、スライド部材13bがレール部材13aから突出することにより、支板12から断熱ボックスBが飛び出して炭化室1内に入り込む。スライダ13(レール部材13a、スライド部材13b)の長さは、断熱ボックスBの装入長さなどを考慮して適宜に設定する。
支板12の前縁には、図4に示すようにコークス炉Aのバックスティなどの固定物に挟持等によりその支板12を固定する器具14を設け、この器具14により、装置の転倒を防止する。また、支板12の後方には、図3、図4に示すようにウエイト15を設けて前方(炭化室1側)への転倒を防止する。さらに、図5に示すようにアウトトリガー機構16を台車10に備えて転倒を防止する。
この装置は、台車10を移動させて補修修理する炭化室1まで移動し、シザースリンク機構11を伸長させて、補修する高さに断熱ボックスBを揚げる。その後、断熱ボックスBをスライダ13を介して炭化室1内に装入し、従来と同様にして炉壁煉瓦の点検・補修を行う。作業が終了すれば、断熱ボックスBを炭化室1から引き出して支板12上に戻し、次の補修個所に移動し、以後、同様な作業により、炭化室1の炉壁煉瓦の点検を行う。
この実施形態は、スライダ13により断熱ボックスBを炭化室1に装入するようにしたが、図6に示すように、支板12に、断熱ボックスBをその炭化室1側端で炭化室1側に回転可能に設けるとともに、その断熱ボックスBと支板12の間に伸縮自在のリンク機構17を設けて、断熱ボックスBを回転させて炭化室1内に装入した際、そのリンク機構17が伸張して断熱ボックスBの90度回転を維持するようにした構成により、断熱ボックスBを炭化室1に装入するようにし得る。この構成は、スライダ13と併用できる。併用すれば、装入長さを長く採ることができる。このとき、スライダ13を炭化室1側端で炭化室1側に回転可能に設けることとなる。
一実施形態の概略断面図 同実施形態の概略斜視図 同実施形態の要部切断正面図 同実施形態の要部切断正面図 同実施形態の要部正面図 他の実施形態の要部切断正面図 断熱ボックスの斜視図
符号の説明
A コークス炉
B 断熱ボックス
1 炭化室
2 燃焼室
3 蓄熱室
10 台車
11 シザースリンク機構
12 上端支板
13 スライダ
13a スライダレール部材
13b スライダスライド部材
14 固定器具
15 ウエイト
16 アウトトリガー機構
17 リンク機構

Claims (6)

  1. コークス炉(A)の炭化室(1)にその側面開口から断熱ボックス(B)を装入する装置であって、
    コークス炉(A)の炉団方向に炭化室(1)に沿って移動する台車(10)上に上記断熱ボックス(B)の昇降手段を備え、その昇降手段の上端支板(12)に前記断熱ボックス(B)を上記炭化室(1)に装入可能としたことを特徴とするコークス炉の熱間補修用断熱装置。
  2. 上記上端支板(12)に、上記断熱ボックス(B)をその炭化室(1)側端で炭化室(1)側に回転可能に設けるとともに、その断熱ボックス(B)と前記上端支板(12)の間に伸縮自在のリンク機構(17)を設けて、断熱ボックス(B)を回転させて炭化室(1)内に装入した際、そのリンク機構(17)が伸張して断熱ボックス(B)の90度回転を維持するようにしたことを特徴とする請求項1に記載のコークス炉の熱間補修用断熱装置。
  3. コークス炉(A)の炭化室(1)にその側面開口から断熱ボックス(B)を装入する装置であって、
    基台上に上記断熱ボックス(B)の昇降手段を備え、その昇降手段の上端支板(12)に、前記断熱ボックス(B)をその炭化室(1)側端で炭化室(1)側に回転可能に設けるとともに、その断熱ボックス(B)と前記上端支板(12)の間に伸縮自在のリンク機構(17)を設けて、断熱ボックス(B)を回転させて炭化室(1)内に装入可能とし、その断熱ボックス(B)を炭化室(1)内に装入した際、そのリンク機構(17)が伸張して断熱ボックス(B)の90度回転を維持するようにしたことを特徴とするコークス炉の熱間補修用断熱装置。
  4. 上記上端支板(12)に、上記断熱ボックス(B)を上記炭化室(1)にスライダ(13)を介して装入可能に設け、そのスライダ(13)は、前記上端支板(12)に固定の前記装入方向のレール部材(13a)と、そのレール部材(13a)に離反不能にスライド自在の断熱ボックス(B)に固定のスライド部材(13b)からなることを特徴とする請求項1に記載のコークス炉の熱間補修用断熱装置。
  5. 転倒防止手段を設けたことを特徴とする請求項1乃至4の何れかに記載のコークス炉の熱間補修用断熱装置。
  6. 請求項1乃至5の何れかに記載の熱間補修用断熱装置を用いてコークス炉の炭化室を補修する方法。
JP2003368723A 2003-10-29 2003-10-29 コークス炉の熱間補修用断熱装置 Expired - Lifetime JP4212452B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003368723A JP4212452B2 (ja) 2003-10-29 2003-10-29 コークス炉の熱間補修用断熱装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003368723A JP4212452B2 (ja) 2003-10-29 2003-10-29 コークス炉の熱間補修用断熱装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2005132908A JP2005132908A (ja) 2005-05-26
JP4212452B2 true JP4212452B2 (ja) 2009-01-21

Family

ID=34646297

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2003368723A Expired - Lifetime JP4212452B2 (ja) 2003-10-29 2003-10-29 コークス炉の熱間補修用断熱装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4212452B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN106225483B (zh) * 2016-07-21 2018-08-10 金川集团股份有限公司 一种闪速炉平炉顶热态挖补修复方法
KR101950607B1 (ko) * 2017-10-25 2019-02-20 현대제철 주식회사 코크스 오븐용 승강장치

Also Published As

Publication number Publication date
JP2005132908A (ja) 2005-05-26

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US11845898B2 (en) System and method for repairing a coke oven
JPH0649450A (ja) コークス炉の熱間補修工事における昇温時の防炎壁
JP2004169016A (ja) コークス炉の熱間補修作業用断熱ボックスおよび断熱ボックス等のコークス炉への装入装置
JP4212452B2 (ja) コークス炉の熱間補修用断熱装置
JPH027860Y2 (ja)
JP2819229B2 (ja) コークス炉の炉壁補修方法
JP4846274B2 (ja) コークス炉炭化室の熱間補修で使用する断熱ボックス
JP5991478B2 (ja) コークス炉の部分積替え補修方法
JP4851127B2 (ja) 断熱ボックスの挿入方法および挿入装置
JP4972766B2 (ja) コークス炉炉壁補修装置
JP2017160364A (ja) コークス炉における煉瓦モジュール取込装置及び取込方法
JPH11106756A (ja) コークス炉の炭化室用作業部屋
JP2000313882A (ja) コークス炉炉壁煉瓦熱間積替え時の非積替え煉瓦の拘束方法
JP2009197212A (ja) 白炭製造方法及びその装置
JP2009120795A (ja) コークス炉の補修方法
JP3156901B2 (ja) コークス炉装炭口下部の炉壁補修方法および装置
JP2000178561A (ja) コークス炉内作業装置
RU1834842C (ru) Способ графитации электродов
JP6707919B2 (ja) コークス炉のコークス詰まり除去装置
JP2004345891A (ja) 引出式工芸窯
JPH09302353A (ja) コークス炉の熱間補修用断熱パネル
JP5464075B2 (ja) コークス炉炭化室の天井煉瓦熱間積替え時の断熱板設置方法
JPH0820778A (ja) コークス炉の炉壁補修用仮炉蓋
JP2006342291A (ja) コークス炉炭化室の熱間補修で使用する断熱ボックス
Pirogov et al. Partial reconstruction of furnaces for firing carbon-graphite products

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20060620

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20080729

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20080919

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20081021

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20081028

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111107

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4212452

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121107

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131107

Year of fee payment: 5

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

EXPY Cancellation because of completion of term