JP4212306B2 - 熱交換器のパイプ取付構造 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、熱交換器のタンクへ熱交換媒体を流入ないし流出させるためのパイプの取付構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、熱交換器は、フィンとチューブとからなるコアが正面視で略矩形状をなし、その縦方向に延びるチューブの両端部にそれぞれ該チューブの並設方向(横方向)に長いタンクを配設してなる。そして、該タンクのコアと反対側の外側壁部には熱交換媒体の流通孔が形成されていて、該熱交換媒体の流通孔に熱交換媒体流入用のパイプや熱交換媒体流出用のパイプが接続されるようになっている。
【0003】
また、空調装置のレイアウト等によって、前記パイプのタンク側を全体的に該タンクの外側壁部に沿うように配管するものがある。このものでは、熱交換媒体がパイプからタンクへ流入(またはタンクから流出)する際に、その流れの向きが大きく変わることになり、熱交換媒体の圧力損失が比較的大きくなり易いので、このときの圧力損失を低減するために、通常、パイプのタンク側を該タンク外側壁部の熱交換媒体の流通孔から略垂直外方へ延びるように形成した後、タンクの長手方向に延びるように緩やかに屈曲させている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前記のようにパイプのタンク側に垂直部分及び屈曲部分を形成すると、そのパイプはタンクから外方へ大きく突出することになり、その分、場所を取るという不具合がある。逆に言うと、熱交換器の配設のためのスペースが限られている場合には、パイプが突出している分、コアを小さくせざるを得ず、空気の通過面積が縮小してしまう。
【0005】
また、例えば、自動車の空調装置では、車種によりパイプの車体側の取り廻しが異なる場合があり、この場合には、熱交換器のタンクのパイプとの接続部分の構造がそれぞれ異なることになるから、異なる車種の間で熱交換器のタンクを共通化することができず、製造コストの十分な低減が困難である。
【0006】
本発明は斯かる諸点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、熱交換媒体の流通するパイプのタンク側を該タンクの外側壁部に沿うように配管する場合に、そのパイプとタンクとを連通させる構造に工夫を凝らし、複数の種類の空調装置の間でタンクを共通化しながら、熱交換器の配設に必要なスペースを拡大させることなく、熱交換媒体の流通時の圧力損失の低減と空調用空気の通過面積の十分な確保との両立を図ることにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するために、本発明の解決手段では、タンクと熱交換媒体の流通するパイプとを管状の中間部材を介して連通させるようにした。
【0008】
具体的には、請求項1の発明では、熱交換器のコアが正面視で略矩形状とされ、その縦方向に延びる複数のチューブの端部がコアの横方向に長いタンクにそれぞれ接続されており、このタンクにおけるコアと反対側の外側壁部に熱交換媒体の流通孔を設けるとともに、当該タンクの長手方向に延びるパイプの端部を接続して、熱交換媒体を流入ないし流出させるようにした熱交換器のパイプ取付構造を前提とする。そして、前記熱交換媒体の流通孔を、タンクの外側壁部においてその長手方向に長い略だ円形状に形成し、流通孔の断面積を、前記パイプの断面積と同等以上とし、一側及び他側がそれぞれ前記タンクの熱交換媒体の流通孔及びパイプ内の通路に連通する管状の中間部材を、当該タンクの外側壁部に沿ってその長手方向に延びるように設け、前記中間部材の断面積を一側から他側に亘って略一定とし、前記中間部材の少なくとも前記タンク外側壁部に沿う部分における断面形状を、当該タンクの幅方向についての寸法が厚み方向と比べて短い扁平形状とし、前記中間部材の一側の端部は前記タンクの熱交換媒体の流通孔よりもタンク内方へ延出し、その延出部を前記タンクの熱交換媒体の流通孔の周縁部にかしめ固定するとともに、ろう付けする構成とする。
【0009】
この構成によれば、タンクと熱交換媒体の流通するパイプとが、該タンクの外側壁部に隣接してその長手方向に延びるように形成された中間部材を介して連通する。そして、タンクに熱交換媒体を流入させる際、タンクの熱交換媒体の流通孔がタンク長手方向に長い長孔状とされているので、この流通孔を通過する間に熱交換媒体の流れの向きは徐々にタンク内方へ向かうように緩やかに変化することとなり、このことで、パイプのタンク側に垂直部分や屈曲部分を形成することなく、熱交換媒体の圧力損失を低減できる。尚、タンクから熱交換媒体を流出させる際も同様に、熱交換媒体の流れの向きが緩やかに変わり、圧力損失を低減できる。さらに、中間部材の断面積が一側から他側に亘って略一定とされているので急激な断面積変化による圧力損失を防ぐことができる。
【0010】
また、中間部材の少なくともタンク外側壁部に沿う部分における断面形状が、タンクの幅方向についての寸法が比較的短い扁平形状とされているので、熱交換媒体通路の断面積を所要の広さとしつつ、タンクの外側壁部から中間部材が外方に突出するのを抑えることができる。つまり、熱交換器の配設に必要なスペースの拡大を抑えながら、熱交換媒体の流通時の圧力損失の低減と空調用空気の通過面積の十分な確保とを両立できる。
【0011】
さらに、パイプは中間部材を介してタンクに接続されるので、パイプの車体側の取り廻しが互いに異なる複数の空調装置の間で熱交換器のタンクを共通化できる。
【0012】
また、中間部材の一側の端部はタンクの熱交換媒体の流通孔よりもタンク内方へ延出し、その延出部を前記タンクの熱交換媒体の流通孔の周縁部にかしめ固定するとともに、ろう付けする構成とする。
【0013】
このことで、中間部材とタンクとを加熱炉でろう付けする場合、中間部材の延出部をタンクの熱交換媒体の流通孔の周縁部にかしめ固定した後に加熱することができるので、その加熱中に中間部材の一側の端部がタンクの熱交換媒体の流通孔の周縁部から浮き上がるようになることはなく、ろう付け不良を未然に防止できる。
【0014】
また、タンクの熱交換媒体の流通孔の断面積をパイプの断面積と同等以上とすることで、熱交換媒体流通時の圧力損失を低減でき、また、その熱交換媒体の流通孔を略だ円形状とすることで、該流通孔の周縁部が円弧状となるので、その全周に亘って容易にかしめ固定できる。
【0015】
請求項2の発明では、請求項1において、パイプを略円管状に形成し、中間部材の他側の端部には、タンクの長手方向の端部よりも外方へ突出してパイプの端部に嵌合する円筒部を形成し、熱交換器の正面視で、前記円筒部の軸心を、中間部材のタンク外側壁部に沿う部分と比べてタンクの幅方向内方にオフセットさせている構成とする。
【0016】
すなわち、熱交換媒体の流通するパイプは、一般に略円管状とされているので、そのパイプの接続される中間部材の他側のタンク幅方向の寸法は、少なくともパイプの外径に対応した長さとなる。言い換えると、中間部材のタンク幅方向の寸法がその他側だけ長くなり、熱交換器の配設のためのスペースが無用に拡大する場合がある。これに対し、本発明によれば、中間部材の他側の端部に、タンクの長手方向の端部よりも外方へ突出してパイプの端部に嵌合する円筒部を形成し、熱交換器の正面視で、その円筒部の軸心を中間部材のタンク外側壁部に沿う部分よりもタンク幅方向内方へオフセットさせたので、熱交換器の配設のためのスペースが円筒部によって無用に拡大することはない。
【0017】
請求項3の発明では、請求項1または2の発明において、タンクの内部を、その長手方向の中間部において熱交換媒体流入部と熱交換媒体流出部とに区画し、熱交換媒体の流通孔を前記熱交換媒体流入部の外側壁部と前記熱交換媒体流出部の外側壁部とにそれぞれ形成し、中間部材は、前記熱交換媒体流入部に連通する第1管状部と、前記熱交換媒体流出部に連通する第2管状部とを有するとともに、該第1管状部及び第2管状部をタンク厚み方向に並設してなり、前記熱交換媒体流入部及び熱交換媒体流出部の熱交換媒体の流通孔のいずれか一方を、その中心がタンク外側壁部の幅方向の中心から一側または他側のいずれかに偏位させる構成とする。
【0018】
このことで、中間部材の第1及び第2管状部がそれぞれタンクの熱交換媒体流入部及び熱交換媒体流出部の熱交換媒体の流通孔に接続され、両管状部がタンク厚み方向に並んで延びるように設けられるので、熱交換媒体流入用及び流出用の2本のパイプを一方のタンク側にまとめて配管する際に、熱交換器の縦方向の寸法を抑制できる。
【0019】
一方で、このように2つの管状部を並設すると、熱交換媒体の流通孔をタンク外側壁部の幅方向(タンクの厚み方向)中心に位置付けた場合には、その熱交換媒体流通孔に接続される管状部も中心に位置することになり、熱交換器を縦に見て、他方の管状部がタンクから相対的に大きくはみ出すようになり、熱交換器の配設のためのスペースが無用に拡大することが考えられる。
【0020】
これに対し、本発明では、前記2つの熱交換媒体の流通孔のうちの一方の中心をタンク外側壁部の幅方向中心から一側または他側のいずれかに偏位させることにより、その熱交換媒体の流通孔に接続される一方の管状部をタンク幅方向の一方に偏位させることができ、このことで、他方の管状部のタンクからのはみ出し量を抑えることができる。
【0021】
請求項4の発明では、請求項3の発明において、中間部材の第1管状部と第2管状部とを別体とすることで、第1管状部ないし第2管状部が複雑な形状を有する場合、それぞれを別の成形型により成形できるので、該成形型の製作が容易になる。
【0022】
請求項5の発明では、請求項3の発明において、中間部材の第1管状部と第2管状部とを一体成形することで、第1管状部及び第2管状部が一体に成形されるので、両管状部の間隔を略一定に保つことができ、中間部材のタンク幅方向の寸法のばらつきを抑えることができる。
【0023】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
【0024】
図1は、本発明を自動車用空調装置の熱交換器に適用した実施形態を示す。この熱交換器は、複数のチューブ2,2,…及びフィン3,3,…が交互に並設されて正面、即ち空気通過方向一側から見て略矩形状となるように形成されたコア4と、該コア4のチューブ2の長手方向両端にそれぞれ配設されて、該チューブ2の並設方向に延びるとともに各チューブ2が接続されるヘッダタンク5,6とを有している。
【0025】
尚、この図1は、前記熱交換器1を車室のインストルメントパネル内に配設された室内ユニット(図示せず)に収容固定した状態を車体上側から見た図である。すなわち、この状態では、熱交換器1は、前記コア4の横方向、即ちヘッダタンク5,6の長手方向が前後方向となるように、かつコア4の縦方向、即ちチューブ2の延びる方向が車幅方向となるように配置されており、車体下側から上側へ空調用の空気が通過するようになっている。
【0026】
前記コア4のチューブ2は、車体上下方向に細長い矩形状断面を有しており、一方、フィン3はチューブ2の車幅方向両端に亘るようにかつ車体上下方向に見て波状に形成されている。隣接する2つのチューブ2,2の離間距離はフィン3の前後方向の長さに対応していて、該フィン3の前端がチューブ2の後面にろう付けされる一方、該フィン3の後端がそのチューブ2の後側に隣接するチューブ2の前面にろう付けされるようになっている。
【0027】
前記車体左側のヘッダタンク5及び右側のヘッダタンク6は、ともに略矩形箱状に形成されており、熱交換器1の前端に位置するチューブ2から後端に位置するチューブ2に亘って直線的に延びている。このヘッダタンク5、6の車体上下方向(タンクの厚み方向)の寸法は、チューブ2の同方向の寸法よりも若干、長く設定されている。車体右側のヘッダタンク6は、車幅方向(タンクの幅方向)の中間部で2つの部材に分割されており、そのうちの車体左側の部材8は、前記各チューブ2の接続される孔部(図示せず)の形成された左側壁部8aと、この左側壁部8aの周縁部から該左側壁部8aに対し略垂直に右側へ延びる周壁部8bとを有している。一方、ヘッダタンク6の車体右側の部材9は、該ヘッダタンク6の右側壁部9aと該右側壁部9aの周縁部から前記左側部材8の周壁部8bの内側に嵌合するように延びる周壁部9bとを有している。そして、前記左側部材8及び右側部材9の周壁部8b,9b同士がろう付けされるようになっている。また、車体左側のヘッダタンク5も右側のヘッダタンク6と同様に、車幅方向の中間部で左側部材10と右側部材11とに分割され、両部材10,11の周壁部同士がろう付けされるようになっている。
【0028】
前記車体右側のヘッダタンク6の内部は、図2に示すように、その前後方向の略中央部おいて略鉛直に拡がるように設けられた区画壁13により2つに区画されており、該区画壁13よりも前側の部分が熱交換媒体の流入する流入タンク部(熱交換媒体流入部)14とされ、後側の部分が熱交換媒体を流出させるための流出タンク部(熱交換媒体流出部)15とされている。そして、前記流入タンク部14には、熱交換媒体流入用のパイプ16が中間部材20(後述する)を介して接続される一方、後側に位置する流出タンク部15には熱交換媒体流出用のパイプ17が前記中間部材20を介して接続されている。
【0029】
一方、前記車体左側のヘッダタンク5の内部は前端から後端まで連通しており、従って、前記熱交換媒体流入用のパイプ16から中間部材20を介して車体右側のヘッダタンク6の流入タンク部14に流入した熱交換媒体は、該流入タンク部14に接続された前側約半分の各チューブ2を車体左側へ流通して車体左側のヘッダタンク5に流れ込んだ後、該ヘッダタンク5を後方へ流れながら前記流出タンク部15に接続された後側の各チューブ2へ流入する。そして、その後側のチューブ2に流入した熱交換媒体は、該チューブ2を車体右側に流通してヘッダタンク6の流出タンク部15に流れ込み、その後、中間部材20を介して熱交換媒体流出用のパイプ17へ流出する。
【0030】
前記パイプ16,17と車体右側のヘッダタンク6との連通構造について詳しく説明すると、図3に示すように、該ヘッダタンク6におけるコア4と反対側の壁部である右側壁部(外側壁部)9aには、前記区画壁13よりも前側の部分に熱交換媒体流入孔(熱交換媒体の流通孔)9cが形成され、一方、その右側壁部9aの区画壁13よりも後側の部分に熱交換媒体流出孔(熱交換媒体の流通孔)9dが形成されている。前記熱交換媒体流入孔9cは、前後に長い略だ円形とされ、その前端部はヘッダタンク6の前端部近傍に位置付けられている。一方、熱交換媒体流出孔9dは、前記熱交換媒体流入孔9cよりも若干、大きくかつ前後に長い略だ円形とされており、その前端部は区画壁13に近接するように位置付けられている。前記熱交換媒体流入孔9cは、その中心部が前記ヘッダタンク6の右側壁部9aの車体上下方向(右側壁部9aの幅方向)の中央よりも上側に偏位しており、一方、熱交換媒体流出孔9dは、その中心部が前記右側壁部9aの車体上下方向の中央と略一致している。
【0031】
前記中間部材20は、図2に示すように、前記熱交換媒体流入用のパイプ16及びヘッダタンク6の流入タンク部14を連通させる第1管状部21と、前記熱交換媒体流出用のパイプ17及びヘッダタンク6の流出タンク部15を連通させる第2管状部22とを有しており、該第1管状部21と第2管状部22とは別体とされている。前記第1管状部21は、ヘッダタンク6の熱交換媒体流入孔9cの後端近傍から該ヘッダタンク6の車体右側壁部9aに沿って前方へ略直線的に延びる筒状に形成されていて、その前端側はヘッダタンク6の前端よりも前方へ突出している。
【0032】
前記第1管状部21は、図1、図4及び図5に示すように、車幅方向の中間部で2つの部材に分割されていて、車体左側の部材23は、第1管状部21の左側壁部23aと、該左側壁部23aの周縁部から右側へ延びる周壁部23bとからなる。一方、車体右側の部材24は、第1管状部21の右側壁部24aと、該右側壁部24aの周縁部から前記左側部材23の周壁部23bの内側に嵌合するように延びる周壁部24bとからなる。そして、前記ヘッダタンク5,6と同様に、左側部材23及び右側部材24の周壁部23b,24b同士がろう付けされるようになっている。
【0033】
前記第1管状部21における後端部からヘッダタンク6の前端部に対応する部位までのヘッダタンク右側壁部9aに沿う部分の断面形状は、図5(b)に示すように、車幅方向の寸法が車体上下方向の寸法と比べて短い扁平な矩形状とされている。一方、この第1管状部21のヘッダタンク6前端部よりも前側の部分は、同図(a)示すように、パイプ16の端部に嵌合する円筒部25とされている。
【0034】
前記第1管状部21の円筒部25は、図6に示すように、該第1管状部21の車体左側壁部23aの前端側を車体左側へ膨出させることにより形成されており、言い換えると、この円筒部25の軸心Xが、第1管状部21における前記ヘッダタンク右側壁部9aに沿う部分の車幅方向の中心Yよりも、ヘッダタンク6の車幅方向内方にオフセットしている。すなわち、通常、パイプ16は円管状とされているので、第1管状部21における前記ヘッダタンク右側壁部9aに沿う部分と略同じ通路断面積を確保するためには、そのパイプ16の外径は第1管状部21の前記ヘッダタンク右側壁部9aに沿う部分の車幅方向の寸法よりも大きくなり、熱交換器1の配設のためのスペースが円筒部25により無用に拡大することが考えられる。
【0035】
そこで、この実施形態では、第1管状部21の前端側をヘッダタンク6の前端よりも前方へ突出させているので、第1管状部21の左側壁部23aを車体左側へ膨出させることにより円筒部25を形成することができ、このことで、円筒部25の右端が、第1管状部21の前記ヘッダタンク右側壁部9aに沿う部分の右端よりも車体右側に位置することはなく、よって、熱交換器1の配設のためのスペースが無用に拡大することはない。
【0036】
また、前記第1管状部21は、その後端部から前端側の円筒部25に亘って全体が略同じ断面積を有するように形成されている。すなわち、円筒部25とその後側の扁平形状断面を有する部分との間は、断面積が変化しないようにかつ断面形状が滑らかに変化するように形成されており、このことで、第1管状部21を流れる熱交換媒体の圧力損失を低減することができる。
【0037】
また、前記第1管状部21の後端部には、前記熱交換媒体流入孔9cに接続される接続孔23cが形成されるとともに、該接続孔23cの全周に亘るように熱交換媒体流入孔9cよりもヘッダタンク6内方へ延出する延出部23dが設けられている。
【0038】
前記のようにパイプ16から第1管状部21を介してヘッダタンク6へ流入する熱交換媒体は、そのときに流れの向きが大きく変化することになるので、圧力損失が比較的増加し易い。これに対して、この実施形態では、熱交換媒体流入孔9cを前後方向に長いだ円形状としているので、熱交換媒体は該熱交換媒体流入孔9cを通過する間にその流れの向きが徐々にヘッダタンク6内方へ向かうように緩やかに変化し、このことによって、熱交換媒体の圧力損失を低減できる。尚、この熱交換媒体流入孔9cの開口面積は第1管状部21の通路断面積よりも若干、広く設定されているが、両者を略同じとしてもよく、こうすることで熱交換媒体の圧力損失をより低減できる。
【0039】
一方、前記中間部材20の第2管状部22は、前記第1管状部21と同様に構成されており、すなわち、この第2管状部22は、図2及び図7に示すように、ヘッダタンク6の車体右側壁部9aに沿って大略、前後に延びる筒状に形成され、前記熱交換媒体流出孔9dの下端近傍からヘッダタンク6の前後方向略中央部までは略水平に延び、その後、車体上側の壁部が前記第1管状部21の車体下側の壁部に沿うように全体的に車体下方へ屈曲し、そこから前側は前記第1管状部21に沿って該第1管状部21の前端部と略同じ位置まで延びている。また、前記第2管状部22は、車幅方向の中間部で2つの部材に分割され、車体左側部材26の周壁部の内側に右側部材27の周壁部が嵌合するようになっている。
【0040】
さらに、前記第2管状部22は、後端部から前端部に亘って略同じ断面積を有するように形成されており、後端部には接続孔26aが形成されるとともに、熱交換媒体流出孔9dよりもヘッダタンク6内方へ延びる延出部(図示せず)が設けられている。また、この第2管状部22の前端部には、前記第1管状部21の円筒部25と同様な円筒部28が形成されており、パイプ17の端部に嵌合している。
【0041】
前記ヘッダタンク6から第2管状部22へ流出するときの熱交換媒体の圧力損失は、前記した第1管状部21からヘッダタンク6へ流入する場合と同様に増加し易いが、熱交換媒体流出孔9dを前後方向に長いだ円形状としているので、そのときの圧力損失を低減できる。
【0042】
前記の如く構成した熱交換器1では、車体右側のヘッダタンク6の内部を流入タンク部14と流出タンク部15とに区画して、熱交換媒体流入用及び流出用のパイプ16,17を該熱交換器1の車体右側にまとめて配管する際に、各パイプ16,17の接続される第1及び第2管状部21,22を車体上下方向に並設するようにしたので、熱交換器1の車幅方向の寸法を抑えることができる。
【0043】
そして、そのように2つの管状部21,22を車体上下方向に並設するようにした場合、熱交換媒体流入孔9cをヘッダタンク右側壁部9aの車体上下方向(右側壁部9aの幅方向)中心に位置付けると、その熱交換媒体流入孔9cに接続される第1管状部21もその右側壁部9aの車体上下方向中心に位置することになる。こうなると、熱交換器1を車幅方向に見て、第1管状部21の車体下側に並設される第2管状部22は、ヘッダタンク6の右側壁部9aから車体下方へのはみ出し量が相対的に大きくなって、熱交換器1の車体上下方向の寸法が拡大する虞れがある。このことを抑制するために、第1管状部21ないし第2管状部22の車体上下方向の幅を狭めることが考えられるが、これでは、熱交換媒体流入孔9cないし熱交換媒体流出孔9dの幅も狭くなって熱交換媒体流通時の圧力損失が増加することになる。
【0044】
そこで、この実施形態では、前記熱交換媒体流入孔9cをヘッダタンク6の車体右側壁部9aの車体上側に偏位させることにより、図2に示すように車体右側から見て、第1管状部21の車体上端とヘッダタンク6の右側壁部9aの車体上端とを略一致させるようにして、ヘッダタンク6の右側壁部9aの下側の部分を比較的広く確保することができ、このことで、第1及び第2管状部21,22の幅を確保しつつ、第2管状部22のはみ出し量を少なくできる。
【0045】
次に、この熱交換器1の製造手順について説明すると、まず、中間部材20の第1管状部21及び第2管状部22をヘッダタンク6の右側部材9に組み付ける。すなわち、第1及び第2管状部21,22のそれぞれの左側部材23,26と右側部材24,27とを成形型によりプレス成形する。この際、第1及び第2管状部21,22は、前端側と後端側との間で断面形状を変化させていることから複雑な形状を有しており、このような2つの管状部21,22を一体成形するようにした場合には、成形型の製作が極めて煩雑になることが考えられる。これに対して、この実施形態では、中間部材20を第1及び第2管状部21,22に分割して、それぞれを別々の成形型により成形するようにしているので、各成形型の製作が容易になる。
【0046】
その後、前記第1及び第2管状部21,22のそれぞれの左側部材23,26に右側部材24,27を嵌合固定する。そうして形成された第1及び第2管状部21,22をヘッダタンク6の右側部材9にかしめ固定する。すなわち、まず、前記第1管状部21の延出部23dをヘッダタンク6の右側部材9の熱交換媒体流入孔9cの車体右側に位置付け、そこから延出部23dを熱交換媒体流入孔9cへ挿入した後、図6に示すように、延出部23dの先端側が熱交換媒体流入孔9cの周縁部に当接するように、該延出部23dを全周に亘って熱交換媒体流入孔9cの外方へ向けて折り曲げる。この際、熱交換媒体流入孔9cは、だ円形状とされているので、周縁部は円弧状であり、容易にかしめ固定することができる。図示しないが、前記第2管状部22も同様にして延出部を熱交換媒体流出孔9dに挿入した後、その先端側を折り曲げる。しかる後、ヘッダタンク6の左側部材8と右側部材9とを嵌合固定する。
【0047】
その後、チューブ2,2,…及びフィン3,3,…を積層してコア4を組み立ててから、そのチューブ2,2,…の両端をヘッダタンク5,6の孔部に挿入して、コア4とヘッダタンク5,6とを一体化した後、炉内に搬入して加熱し、各部をろう付けする。
【0048】
この炉内での加熱中には、第1及び第2管状部21,22の接続孔23c,26aの周縁部とヘッダタンク6の熱交換媒体流入孔9c及び熱交換媒体流出孔9dの周縁部とが互いに離間して一方が浮き上がるように変形する虞れがあるが、この実施形態では、第1及び第2管状部21,22にそれぞれ延出部23dを設けて該延出部23dを熱交換媒体流入孔9c及び熱交換媒体流出孔9dの周縁部にかしめ固定しているので、そのような変形を未然に防止することができる。よって、ろう付け不良の発生が無くなるとともに、接続孔23c,26a周縁部を熱交換媒体流入孔9c及び熱交換媒体流出孔9dに強固にろう付けできる。
【0049】
尚、前記第1及び第2管状部21,22は、アルミ合金製の板材の表面に犠牲材及びろう材を順にクラッドした材料から形成されており、ろう付けによる板材の腐食が犠牲材によって防止されるようになっている。
【0050】
また、この実施形態では、熱交換媒体流入孔9c及び熱交換媒体流出孔9dの断面積は、それぞれ流入用のパイプ16及び流出用のパイプ17の断面積と同等以上とされており、このことによっても、熱交換媒体の圧力損失を低減できる。
【0051】
したがって、この実施形態に係る熱交換器のパイプ取付構造によれば、熱交換器1を、そのヘッダタンク5,6の長手方向が前後方向となるように配置して、該ヘッダタンク6の長手方向に延びる流入用及び流出用のパイプ16,17の端部を、それぞれヘッダタンク6の右側壁部9aに設けた熱交換媒体流入孔9c及び熱交換媒体流出孔9dに接続するようにしたものにおいて、熱交換媒体流入孔9c及び熱交換媒体流出孔9dを前後に長い略だ円形とし、パイプ16,17と熱交換媒体流入孔9c、熱交換媒体流出孔9dとを、ヘッダタンク6の右側壁部9aに沿ってその長手方向に延びる中間部材20を介して連通させ、該中間部材20におけるヘッダタンク右側壁部9aに沿う部分の断面形状を扁平形状としたので、ヘッダタンク6から中間部材20へ流入する(ヘッダタンク6から中間部材20へ流出する)熱交換媒体の圧力損失を抑制しつつ、熱交換器1の車幅方向の寸法の増大を抑えることができる。つまり、この実施形態によれば、熱交換器1の配設に必要なスペースの拡大を抑えながら、流通する熱交換媒体の圧力損失の低減とコア4の十分な大きさの確保とを両立できる。
【0052】
また、ヘッダタンク6に、該ヘッダタンク6とは別体に構成された第1及び第2管状部21,22を介してパイプ16,17を取り付けるようにしたので、例えば該パイプ16,17の配管が異なる空調装置の間で熱交換器1本体の共通化を図る場合には、第1及び第2管状部21,22の形状を変更し、かつそれに伴ってヘッダタンク6の熱交換媒体流入孔9c及び熱交換媒体流出孔9dの位置ないし形状を変更するだけで対応できる。すなわち、ヘッダタンク6については、熱交換媒体流入孔9c及び熱交換媒体流出孔9dを形成するためのパンチ型のみを変更すれば対応できるので、複数の空調装置間で同じ形状のプレス型を用いてヘッダタンク5,6を製造することが可能となり、大幅なコストの低減を図ることができる。
【0053】
(他の実施形態)
尚、本発明は前記実施形態に限定されるものではなく、その他の種々の実施形態を包含するものである。すなわち、前記実施形態では、中間部材20の第1管状部21と第2管状部22とを分割して別々に成形するようにしているが、これに限らず、図8に示すように、例えば第1及び第2管状部21、22を一体成形してもよい。すなわち、第1及び第2管状部21,22を別体にすると、両管状部21,22に生じる製造上の寸法誤差により、該両管状部21,22をヘッダタンク6に組み付けたときに、2つの管状部21,22の車体前後方向の間隔のばらつきが大きくなり、熱交換器1の外形寸法が製品によって比較的大きく異なる虞れがある。これに対して、第1及び第2管状部21,22を一体成形することにより、両管状部21,22の間隔のばらつきを相対的に小さくできる。
【0054】
また、前記実施形態では、熱交換媒体流入用及び熱交換媒体流出用のパイプ16,17を熱交換器1の車体右側にまとめて配管するようにしているが、これに限らず、例えば、車体左側にまとめて配管するようにしてもよい。また、パイプ16,17を左右にそれぞれ配管するようにしてもよく、例えば、熱交換媒体流入用のパイプ16及び第1管状部21を右側に配置し、一方、熱交換媒体流出用のパイプ17及び第2管状部22を左側に配置するようにしてもよい。
【0055】
さらに、前記実施形態では、第1及び第2管状部21,22の延出部23dをそれぞれ熱交換媒体流入孔9c,熱交換媒体流出孔9dの周縁部の全周に亘るように設けているが、これに限らず、周縁部の一部分に断続的に設けるようにしてもよい。
【0056】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1の発明に係る熱交換器のパイプ取付構造によると、熱交換器のコアが略矩形状とされ、その縦方向に延びる複数のチューブの端部がコアの横方向に長いタンクにそれぞれ接続されており、このタンクの外側壁部に熱交換媒体流通孔を設けるとともに、当該タンクの長手方向に延びるパイプの端部を接続して、熱交換媒体を流入ないし流出させるようにしたものにおいて、前記熱交換媒体流通孔を、タンクの長手方向に長い長孔状に形成し、一側及び他側がそれぞれ前記タンクの熱交換媒体流通孔及びパイプ内の通路に連通する管状の中間部材を、当該タンクの外側壁部に沿ってその長手方向に延びるように設け、前記中間部材の少なくとも前記タンク外側壁部に沿う部分における断面形状を、当該タンクの幅方向についての寸法が比較的短い扁平形状としたので、熱交換器の配設に必要なスペースの拡大を抑えながら、熱交換媒体の流通時の圧力損失の低減と空調用空気の通過面積の十分な確保とを両立できる。さらに、パイプは中間部材を介してタンクに接続されるので、互いに異なる複数の空調装置の間で熱交換器のタンクを共通化できる。
【0057】
また、中間部材とタンクとを加熱炉でろう付けする場合に、中間部材の延出部を熱交換媒体流通孔の周縁部にかしめ固定した後に加熱することができるので、ろう付け不良の発生を未然に防止できる。
【0058】
また、熱交換媒体の圧力損失をより低減できるとともに、熱交換媒体流通孔の周縁部が円弧状となるので、その全周に亘って容易にかしめ固定できる。
【0059】
請求項2記載の発明によると、中間部材の他側の端部に、パイプの端部に嵌合する円筒部を形成し、熱交換器の正面視で、円筒部の軸心を、中間部材のタンク外側壁部に沿う部分と比べてタンクの幅方向内方にオフセットさせたので、熱交換器の配設のためのスペースが円筒部によって無用に拡大することはない。
【0060】
請求項3記載の発明によると、中間部材の第1及び第2管状部をそれぞれタンクの熱交換媒体流入部及び熱交換媒体流出部の熱交換媒体流通孔に接続し、両管状部をタンク厚み方向に並んで延びるように設けたので、熱交換媒体流入用及び流出用の2本のパイプを一方のタンク側にまとめて配管する際に、熱交換器の縦方向の寸法を抑制できる。また、2つの熱交換媒体流通孔のうちの一方の中心をタンク外側壁部の幅方向中心から一側または他側のいずれかに偏位させたので、管状部のタンクからのはみ出し量を抑えることができる。
【0061】
請求項4記載の発明によると、第1管状部及び第2管状部を別の成形型により成形できるので、成形型の製作が容易になる。
【0062】
請求項5記載の発明によると、第1管状部及び第2管状部を一体に成形できるので、中間部材のタンク幅方向の寸法のばらつきを抑えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施形態に係る熱交換器の車体後面図である。
【図2】 ヘッダタンクに中間部材及びパイプを接続した状態を示す右側面図である。
【図3】 車体右側のヘッダタンクの図2相当図である。
【図4】 第1管状部の右側面図である。
【図5】 (a)は図4におけるA−A線断面図であり、(b)は同図におけるB−B線断面図である。
【図6】 図2におけるC−C線断面図である。
【図7】 第2管状部の右側面図である。
【図8】 他の実施形態に係る中間部材の右側面図である。
【符号の説明】
1 熱交換器
2 チューブ
4 コア
5,6 ヘッダタンク
9a 右側壁部(外側壁部)
9c 熱交換媒体流入孔(熱交換媒体の流通孔)
9d 熱交換媒体流出孔(熱交換媒体の流通孔)
14 流入タンク部(熱交換媒体流入部)
15 流出タンク部(熱交換媒体流出部)
16 流入用パイプ
17 流出用パイプ
20 中間部材
21 第1管状部
22 第2管状部
23d 延出部
25,28 円筒部
X 軸心
Claims (5)
- 熱交換器のコアが正面視で略矩形状とされ、その縦方向に延びる複数のチューブの端部がコアの横方向に長いタンクにそれぞれ接続されており、このタンクにおけるコアと反対側の外側壁部に熱交換媒体の流通孔を設けるとともに、当該タンクの長手方向に延びるパイプの端部を接続して、熱交換媒体を流入ないし流出させるようにした熱交換器のパイプ取付構造において、
前記熱交換媒体の流通孔は、タンクの外側壁部においてその長手方向に長い略だ円形状に形成され、流通孔の断面積は、前記パイプの断面積と同等以上とされ、
一側及び他側がそれぞれ前記タンクの熱交換媒体の流通孔及びパイプ内の通路に連通する管状の中間部材が、当該タンクの外側壁部に沿ってその長手方向に延びるように設けられ、
前記中間部材の断面積は一側から他側に亘って略一定とされ、
前記中間部材の少なくとも前記タンク外側壁部に沿う部分における断面形状は、当該タンクの幅方向についての寸法が厚み方向と比べて短い扁平形状とされ、
前記中間部材の一側の端部は前記タンクの熱交換媒体の流通孔よりもタンク内方へ延出し、その延出部が前記タンクの熱交換媒体の流通孔の周縁部にかしめ固定されるとともに、ろう付けされていることを特徴とする熱交換器のパイプ取付構造。 - 請求項1において、
パイプは略円管状に形成され、
中間部材の他側の端部には、タンクの長手方向の端部よりも外方へ突出してパイプの端部に嵌合する円筒部が形成され、
熱交換器の正面視で、前記円筒部の軸心が、中間部材のタンク外側壁部に沿う部分と比べてタンクの幅方向内方にオフセットしていることを特徴とする熱交換器のパイプ取付構造。 - 請求項1または2において、
タンクの内部は、その長手方向の中間部において熱交換媒体流入部と熱交換媒体流出部とに区画され、
熱交換媒体の流通孔は前記熱交換媒体流入部の外側壁部と前記熱交換媒体流出部の外側壁部とにそれぞれ形成され、
中間部材は、前記熱交換媒体流入部に連通する第1管状部と、前記熱交換媒体流出部に連通する第2管状部とを有するとともに、該第1管状部及び第2管状部をタンク厚み方向に並設してなり、
前記熱交換媒体流入部及び熱交換媒体流出部の流通孔のいずれか一方は、その中心がタンク外側壁部の幅方向の中心から一側または他側のいずれかに偏位していることを特徴とする熱交換器のパイプ取付構造。 - 請求項3において、
中間部材の第1管状部と第2管状部とは別体とされていることを特徴とする熱交換器のパイプ取付構造。 - 請求項3において、
中間部材の第1管状部と第2管状部とは一体成形されていることを特徴とする熱交換器のパイプ取付構造。
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