JP4211911B2 - 電源装置及び画像形成装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、インターロックスイッチを有する電源装置およびそれを用いる画像形成装置に関する。具体的には、これに限定する意図ではないが、事務機器などのオペレータ保護のために設けられたインターロック回路に関する。
【0002】
【従来技術】
インターロックする必要性がある電源系統として、人の手が触れる可能性のあるモータ類、ネクタイ,ブレスレット,ネックレス等の巻き込みの可能性の有るモータ類、感電の可能性のある高圧電源、被爆する可能性のあるレーザ光源類、等の人体に何らかの危害を被る可能性のあるユニットに給電する電源系統は、カバー開に連動して遮断する必要がある。特開平5−64352号公報には、定着装置のヒータ給電回路と交流100V電源の間に、複写機のドアが開かれたときに開くインターロックスイッチを介挿したヒータ給電回路が開示されている。
【0003】
インターロックスイッチはON−OFF回数1万回以上の接点耐久および溶着防止がなされていること、開時の接点間隔3mm以上、半導体部品使用不可、などの制約があり、シンプルな構造で安全性が保証されているものである必要があった。従って従来は、本体側に端子を、カバー側に接点を取り付けて、本体とカバーにスイッチ機構が分散したインターロックスイッチの構成、あるいはインターロック専用のマイクロスイッチ又は汎用のマイクロスイッチの形状をしたもので、上記安全性の要綱を満すものを使って、カバー開閉とともにマイクロスイッチのレバーを連動させ、負荷装置への電源供給の続,断を行っている。
【0004】
例えば複写機では、インターロックが必要な電源系統には、ヒータ給電回路に限らず、電気モータやソレノイドに給電する系統,チャージャに給電する高圧電源および潜像形成のためのレーザ光源等、複数系統があり、出力電圧が異なる場合が多い。
【0005】
各系統の電源の入力側を一系統に統合しそこにインターロックスイッチを介挿すると、その接点を流れる電流が相当大きくなり、通常の接点構造のインターロックでは接点容量(電流)が不足になる。そこで、必要な各電源系統ごとにインターロックスイッチを設ける方式が一般的になってきている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
例えば、図8の(a)に示すように、複数の電源系統(38V,24V,−12V,+12V)それぞれの出力側にインターロックスイッチ87a〜87dを介挿して、これらのインターロックスイッチを電源系統とともに電源回路基板に実装し、カバー開閉と連動しインターロックスイッチを切断することが考えられる。しかしこの問題点として図8の(b)に示すように、複数個のインターロックスイッチが存在したとき、各インターロック接点の切断タイミングが異なるため、電源回路ごとに電源出力のOFF/ONタイミングが異なり、負荷装置側の内部回路の電源間電流回り込みなどが発生し、異常動作に陥ることが有った。すなわち、インターロックの解除(アンロック)による電源出力の立上り、インターロックの効き(ロック)による電源出力の立下りの際の過渡期に、電源系統間の電流廻り込みにより、電源回路又は負荷の入力端子に過剰な電圧が印加され、ラッチアップ発生の可能性がある。これを抑えるため負荷側にコンデンサや抵抗を挿入し、シーケンスの維持を確保している。しかしコストアップとなるだけでなく、確実性も欠けていた。また電源回路基板の実装面積の増大等の問題点が有った。
【0007】
本発明は、インターロックのロック/アンロックによる複数の電源系統のオン/オフを時間的に整合させることを第1の目的とし、複数の電源系統に対するインターロックスイッチの個数を低減することを第2の目的とする。インターロック配線を簡素にすることを第3の目的とし、インターロックのロック/アンロックによるノイズ輻射を低減することを第4の目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
(1)開閉カバーを持つ機器にあって、元電源(AC,81,82)からそれぞれ受電しそれぞれが負荷に給電する第1,第2及び第3電源回路(PC5,PC4,PC3);
第1電源回路(PC5)の受電側又は給電側の通電ラインに介挿された、前記開閉カバーの開閉にリンクを介して機械的に連動して開閉されるインターロックスイッチ(87);
第2および第3電源回路(PC4,PC3)の受電側又は給電側の通電ラインにそれぞれが介挿された複数のリレー接点(b,c)、および、前記インターロックスイッチを通った第1電源回路の給電により通電されて前記複数のリレー接点(b,c)を同時に閉成するリレーコイル(a)、を有する電気リレー(88);および、
第1電源回路 (PC5) の給電出力の立上り/立下りの変化に対する、前記リレーコイル (a) の給電開始/停止を遅延する手段 (89)
を備える、電源装置(図6の(b))
【0009】
なお、理解を容易にするためにカッコ内には、図面に示し後述する実施例の対応要素又は対応事項もしくは相当要素の符号を、参考までに付記した。以下も同様である。
【0010】
これによれば、インターロックのロック/アンロックの変化の時、まず第1電源回路(PC5)が給電停止/開始に切換り、その後に第2および第3電源回路(PC5,PC4)が同時に給電停止/開始に切換る。このように電源回路の動作順が定まるので、電源系統間の電流廻り込みを回避する対策が容易である。たとえばインターロックのロック時に対しては、第2,第3電源回路から第1電源回路への電流廻りこみ保護を検討すればよく、インターロックのアンロック時に対しては、第1電源回路から第2,第3電源回路への電流廻りこみ保護を検討すればよい。第2,第3電源回路の給電停止/開始の切換りは同時になるので、第2,第3電源回路の間の電流廻りこみ保護は不要、もしくは、それらによって給電される負荷側に小容量のコンデンサや抵抗を装備すればよい。一個のインターロックスイッチで複数の電源回路のインターロックを行うので、インターロックスイッチの数が少なくて済む。インターロック配線が簡素になる。電源回路基板(80)にインターロックスイッチを容易に装備することができ、電源回路基板(80)に装備すると、電源回路/インターロックスイッチ間のハーネスが省略となり従来の、ハーネスによるロック/アンロック時のノイズ輻射が無くなる。
【0011】
遅延手段 (89) の遅延値によって、第2および第3電源回路の遅れ時間を適値に設定又は調整出来る。
【0012】
【発明の実施の形態】
)開閉カバーを持つ機器にあって、元電源(AC,81,82)からそれぞれ受電しそれぞれが負荷に給電する第1,第2及び第3電源回路(PC5,PC4,PC3);
第1電源回路(PC5)の受電側又は給電側の通電ラインに介挿された、前記開閉カバーの開閉にリンクを介して機械的に連動して開閉されるインターロックスイッチ(87);
第2電源回路(PC4)の受電側又は給電側の通電ラインに介挿された第1リレー接点、および、前記インターロックスイッチを通った第1電源回路の給電により通電されて第1リレー接点を閉成する第1リレーコイル、を有する第1電気リレー(88a);
第1電源回路の給電出力の立上り/立下りの変化に対する、第1リレーコイル(a)の給電開始/停止を遅延する第1遅延手段(89a);
第3電源回路(PC3)の受電側又は給電側の通電ラインに介挿された第2リレー接点、および、前記インターロックスイッチを通った第1電源回路の給電により通電されて第2リレー接点を閉成する第2リレーコイル、を有する第2電気リレー(88b);および、
第1電源回路の給電出力の立上り/立下りの変化に対する、第2リレーコイルの給電開始/停止を遅延する第2遅延手段(89b);
を備える、電源装置(図7)。
【0013】
これによれば、第1遅延手段(89a)および第2遅延手段(89b)の各遅延値によって、第2および第3電源回路の遅れ時間を個別に適値に設定又は調整出来る。
【0014】
)感光体(101)に静電潜像を形成し該静電潜像を現像装置(106a-106d)でトナー像に顕像化し該トナー像を直接に又は中間媒体(109)を介して間接に転写紙に転写する像形成、の電気的負荷(11,30,34,36,41,50,60,70,90,92,・・・)、ならびに、開閉カバーを持つ画像形成装置において、
元電源(AC,81,82)からそれぞれ受電しそれぞれが負荷に給電する第1,第2及び第3電源回路(PC5,PC4,PC3);第1電源回路(PC5)の受電側又は給電側の通電ラインに介挿された、前記開閉カバーの開閉にリンクを介して機械的に連動して開閉されるインターロックスイッチ(87);第2電源回路(PC4)の受電側又は給電側の通電ラインに介挿された第1リレー接点、および、前記インターロックスイッチを通った第1電源回路の給電により通電されて第1リレー接点を閉成する第1リレーコイル、を有する第1電気リレー(88a);
第1電源回路の給電出力の立上り/立下りの変化に対する、第1リレーコイル(a)の給電開始/停止を遅延する第1遅延手段(89a);第3電源回路(PC3)の受電側又は給電側の通電ラインに介挿された第2リレー接点、および、前記インターロックスイッチを通った第1電源回路の給電により通電されて第2リレー接点を閉成する第2リレーコイル、を有する第2電気リレー(88b);および、第1電源回路の給電出力の立上り/立下りの変化に対する、第2リレーコイルの給電開始/停止を遅延する第2遅延手段(89b);を含むインターロック電源装置(80c)、を備えたことを特徴とする画像成形装置。
【0015】
これによれば、第1遅延手段(89a)および第2遅延手段(89b)の各遅延値によって、第2および第3電源回路の遅れ時間を個別に適値に設定又は調整出来る。
【0016】
)画像データに基づいて変調したレーザで感光体を走査露光するレーザ露光装置(105)を含む、上記()の画像成形装置。レーザ露光装置(105)のレーザ光源に通電するレーザドライバ(92)に、第1電源回路又は第2電源回路から給電することにより、画像形成装置のドア又はカバーが開かれると、自動的にレーザ発光が停止する。レーザ光源による被爆が避けられる。
【0017】
)前記インターロックスイッチ(87)および前記電気リレーが、すべて電源回路(80dc:PC5-PC2)の基板(80)上に配置されている事を特徴とする、上記(1)〜(6)の電源回路装置又は画像形成装置。
【0018】
インターロックスイッチ(87)も、電気リレーも、電源回路(80dc:PC5-PC2)と同一基板上にあるため、インターロックスイッチ(87)/電気リレー間を接続するハーネスが不要になり、簡素にまとめられる。不要輻射電波などの発生もハーネスが無くなることにより、激減効果が期待できる。
【0019】
本発明の他の目的および特徴は、図面を参照した以下の実施例の説明より明らかになろう。
【0020】
【実施例】
−第1実施例−
図1に本発明の一実施例の電源装置を組込んだ複合機能複写機の外観を示す。この複合機能複写機は、大略で、自動原稿送り装置〔ADF〕30と、操作部20と、カラースキャナ10と、カラープリンタ100と、中継ユニット32と、ステープラ及び作像された用紙を大量に積載可能なシフトトレイ付きのフィニッシャ34と、両面反転ユニット33と、給紙バンク35と、大容量給紙トレイ36及び1ビン排紙トレイ31、の各ユニットで構成されている。
【0021】
図2に、カラープリンタ100の構成を示す。101はベルト状像担持体たる可撓性の感光体ベルトであり、感光体ベルト101は、回動ローラ102,3間に架設され、回動ローラ102の回転駆動により図中矢印A方向(時計方向)に搬送される。図中104は、感光体ベルト101表面を均一に帯電する帯電チャージャ、図中105は、像書込みユニットであるレーザ露光装置である。また、図中106はカラー現像装置であり、106aはマゼンタ、106bはシアン、106cはイエロー、106dは黒現像ユニットである。
【0022】
更に、図中109は、像担持体かつ中間転写媒体たる中間転写ベルトであり、中間転写ベルト109は回動ローラ110−112に架設され、回動ローラ110の回転駆動により図中矢印B方向(反時計方向)に搬送される。感光体ベルト101と、中間転写ベルト109は、感光体ベルト101の無記号の回動ローラ部で接触している。該接触部の中間転写ベルト109側には、導電性を有するバイアスローラ113が、中間転写ベルト110裏面に所定の条件で接触している。
【0023】
感光体ベルト101は帯電チャージャ104により一様に帯電された後、レーザ露光装置105による、画像記録信号で変調されたレーザ光の走査により、露光される。これにより感光体ベルト101上に静電潜像が形成される。ここで、レーザ光を変調する画像記録信号は、所望のフルカラー画像をマゼンタ,シアン,イエロー、及び黒(Bk)の色情報に分解した、各色(単色)宛てのものであり、1色宛ての静電潜像の形成と、現像装置106a−106dの中の該色宛のものによる現像が、色数分(例えばマゼンタ,シアン,イエロー、及び黒、計4回)繰返される。現像により現われた顕像(トナー像)は、それぞれ中間転写ベルト9に重ね合わせ転写される。
【0024】
即ち、図中矢印A方向に回転する感光体ベルト1上に形成される各単色画像(トナー像)は、感光体ベルト101と同期して図中矢印B方向に回転する中間転写ベルト109上に、マゼンタ,シアン,イエロー、及び黒の単色毎に、バイアスローラ113に印加された所定の転写バイアスにより順次重ね転写される。中間転写ベルト109上に重ね合わされたマゼンタ,シアン,イエロー、及び黒の画像は、給紙台116の給紙カセット116aから給紙ローラ117,搬送ローラ対118a,118b、レジストローラ対119a,119bを経て転写ローラ114へ搬送された転写紙上に一括転写される。転写終了後、転写紙上のトナー像は定着装置120により転写紙に定着(加熱圧着)される。これによりフルカラー画像が完成し、転写紙は、排紙ローラ対121a,121bを経て排紙スタック部122に排出される。
【0025】
なお、図中107は、感光体ベルト101に常時当接し、感光体ベルト101上のトナーを拭い取るクリーニングブレード、図中115は、中間転写ベルト109のクリーニング装置で、該クリーニング装置115のクリーニングブラシ115aは、画像形成動作中には中間転写ベルト110表面から離間した位置に保持され、形成像が上述の転写紙上に転写された後に中間転写ベルト110表面に当接される。
【0026】
また、感光体ベルト101,帯電チャージャ104,中間転写ベルト109,クリーニング装置107,115は、プロセスカートリッジに一体的に組付けられてユニット化されている。
【0027】
108が、感光体ベルト101上のトナー付着量を検出するためのトナー付着量センサである。今回使用したトナー付着量センサ108は、発光部が赤外発光ダイオード、拡散反射光受光部がフォトダイオードの、フォトダイオードの受光量に応じたレベルの電圧Vs即ち検出信号を発生し出力するもの、即ち、拡散反射光光量を測定するトナー濃度センサ、である。
【0028】
定着装置120の定着ローラの内部には、定着ヒータ(ハロゲンランプ)123Cがあり、この定着ヒータ123Cに、第3電源回路PC3(図4)が通電し、これにより定着ヒータ123Cが発熱し且つ赤外線を発生して、定着ローラを加熱する。
【0029】
図3に、図1に示す複写機の電気系システムの概要を示す。複写機メカ制御部すなわち画像読取りおよび画像形成プロセス制御の主要部に、メイン制御板50上の1つのMPU51と、スキャナ制御板11上の1つのCPU12が用いられている。MPU51は作像シーケンスおよび定着制御とシステム関係の制御を、CPU12はスキャナ関係の制御をそれぞれ行う。MPU51とCPU12とは、画像データインターフェース及びシリアルインターフエースによって接続されている。
【0030】
また、図3において、20は操作部、70はI/O制御板、92は画像露光用のレーザ光を制御するLD制御板、41は給紙制御板、13はCCDを搭載する読み取り制御板、90はマザーボード、60,91は、複合機能を実現するためのアプリケーション拡張ユニットで、91は、FAX機能を搭載したファクシミリ制御ユニット、60は、パソコン,ワープロなどホストのドキュメントを印刷するプリンタ機能及びコピー,ファクシミリ,プリンタの複合動作モードを制御するためのプリンタコントローラ(ボード)である。80は電源装置である。
【0031】
DC電源/AC制御板80上には、数種の電圧値の直流電圧を発生するスイッチング電源部80dcと、定着ヒータに商用交流を通電し定着温度を制御する、トライアックの導通位相によりヒータ投与電力を制御しうる定着ヒータ通電回路(交流出力)80acがある。
【0032】
図4にDC電源/AC制御板80上の、スイッチング電源部80dcの概要とそれによって給電される電気負荷の概要を示す。スイッチング電源部80dcには、図示しない元電源スイッチ(交流入力スイッチ)の閉(オン)によって給電される交流ACのノイズを除去するフィルタ81と、交流電圧を整流平滑する整流平滑回路82、直流電圧の生成を行う各直流電源回路PC1〜PC5と、各直流電源回路の電圧生成(生成/停止および出力電力)を制御するデジタルコントローラ(デジタルシグナルプロセッサDSPを用いた)85、元電源スイッチが開(OFF)から閉(ON)に切換えられて交流電源ACがスイッチング電源部80dcに印加され整流平滑回路82に直流電圧が表れるとONされてバッテリ84をDSP85に印加するスイッチ回路(SW)83、このスイッチ回路83がONすると、DSP85に必要な電源電圧を供給するバッテリ84、図示しない複写機前面カバーの開閉に、リンクを介して機械的に連動して開閉されるインターロックスイッチ87およびパワーリレー88がある。
【0033】
定着通電回路80acの内部にあって交流の遮断,接続を行う図示しないパワーリレーならびに、直流電源回路PC2〜PC4の給電を遮断,接続するパワーリレー88の通電に適した24Vを発生する直流電源回路PC5の給電出力端と負荷の間には、複写機の前面カバーの開閉によって開閉するインターロックスイッチ87が介挿されている。定着通電回路80acの内部にある図示しないパワーリレーならびに図4に示すパワーリレー88のリレーコイルaには、インターロックスイッチ87を介して24V直流電源回路PC5の出力電圧24Vが印加される。
【0034】
パワーリレー88のリレー接点b,cおよびdはそれぞれ、38V直流電源回路PC4,−12V直流電源回路PC3および+12V直流電源回路PC2と、負荷の間に介挿されている。
【0035】
各直流電源回路PC1〜PC5は、スキャナモータ、ADF(原稿自動送り装置),信号処理回路,制御回路などの各負荷に必要な電圧を供給する。スイッチング電源部80dcのDSP85は、マザーボード90に搭載のプリンタコントローラ60とUART(ユニバーサル・アシンクロナス・レシーバ・トランスミッタ:シリアル通信)による通信を行う。図示しないが、プリンタコントローラ90は、CPU,不揮発性メモリ,ROM,RAMおよび画像メモリを含むコンピュータシステムである。
【0036】
電源波形検出回路86が、交流電源ACを全波整流した脈流(サイン半波の連続)を発生して、DSP85のA/D変換入力ポートに印加する。電源波形検出回路86は、交流電源ACを3/100にし、144Vがちょうど4.32Vになるよう調整して、DSP85に入力する。
【0037】
DSP85は、短周期で該脈流の振幅を繰返しA/D変換して読み込んで、交流半波の期間の振幅データ群を、メモリに格納している50Hz交流半波の振幅データ群と照合して交流電源ACが50Hzか否(60Hz)かを判定する。その後は、短周期で該脈流の振幅を繰返しA/D変換して読み込みを繰返すと共に、読み込んだ振幅データを判定した周波数の、メモリに格納している交流半波の振幅データ群と照合してその時点の位相を推定し、位相が交流半波の始点=終点すなわちsin0°(=sin180°)になると計時を開始し、位相がsin90°(半波の頂点)になるとその時の計時値Tcをセーブして、ゼロクロスパルスの始端タイミングA=Tc−10(1単位は100μs)および終端タイミングB=Tc+10を設定し、ゼロクロスパルスの始端タイミングになるとゼロクロスパルス出力ポートのゼロクロス信号のレベルを、ゼロクロスパルスを表すレベルに切換え、終端タイミングになるとゼロクロスパルスを表わさないレベルに戻す。この処理を繰り返す。このように生成されるゼロクロスパルスが、I/O制御板70を介して、メイン制御板50のMPU51(図3)の、ゼロクロスパルス割込み入力端子に印加される。
【0038】
定着ヒータ123Cに交流通電する定着通電回路80ac(図4)には、交流電源ACと定着ヒータ123Cの間に介挿した、トライアックおよびパワーリレーの直列回路がある。パワーリレーのリレーコイルには、インターロックスイッチ87を介して、電源回路PC5が発生する直流24Vが印加され、この直流電圧が加わっている間、パワーリレーが交流電源ACとトライアックとの間を通電にしている。電源回路PC53が直流24Vを発生しなくなると、あるいは前面カバーの開によりインターロックスイッチ87が開くと、直流24Vの印加がなくなるので、定着通電回路80ac内のパワーリレー電気リレーが、定着通電回路80ac内において交流電源ACとトライアックとの間の電路を遮断する。
【0039】
前記メイン制御板50のMPU51が、定着温度が必要な期間では、定着温度(検出値)と目標値との偏差に対応するトライアック導通位相を算出し、DSP85からゼロクロスパルスが到来すると、ゼロクロスパルス割込み処理により、I/O制御板70を介して定着通電回路80acのトライアックのゲートに与えるトライアック制御信号を非導通を指示するレベルに切換え、算出したトライアック導通位相値のタイマをスタートして内部タイマ割込みを許可する。そして、該タイマーがタイムオーバすると内部タイマ割込み処理により、トライアックのゲートに与えるトライアック制御信号を導通を指示するレベルに切換える。このような割込み処理によりMPU50がトライアックの導通位相を制御する。これにより定着装置123の定着温度が目標値に制御される。
【0040】
図5に、スイッチング電源部80dcの、スイッチ回路83と、5V直流電源回路 PC1の構成を示す。100V商用交流電圧が、図示しない元電源スイッチのオンにより、交流入力端子IN1,IN2からノイズフィルタ81を通して整流平滑回路82に印加される。ノイズフィルタ81は、100V商用交流ラインの高周波ノイズがスイッチング電源部80dcの内部に入るのを遮断し、しかもスイッチング電源部80dcが発生する高周波ノイズが商用交流ラインに漏出するのを防ぐ入力フィルタである。交流電圧はこの入力フィルタを通して、全波整流ダイオードブリッジと平滑コンデンサで構成される整流平滑回路82に印加される。
【0041】
また、交流電圧は抵抗R1とリレーRA1からなる起動回路にも加わる。交流電圧が加わると、リレーRA1の、スイッチ回路(SW)83のダイオードD4とDSP85の動作電圧入力端Vccの間に介挿したリレー接点をリレー接片RA1で閉じる。ダイオードD4はバッテリ84に接続しているので、バッテリ電圧がDSP85に加わり、これによりDSP85が起動して、5V直流電源回路PC1乃至38V直流電源回路PC4および24V直流電源回路PC5に、それぞれ第1〜第5のPWMパルスを出力する。
【0042】
これにより、5V直流電源回路PC1乃至38V直流電源回路PC4および24V直流電源回路PC5のすべてが動作状態になり、図4上に示した各直流電圧を発生する。以下、5V直流電源回路PC1を例にして説明する。
【0043】
整流平滑回路82の出力直流電圧は、5V直流電源回路PC1の中のトランスTR1の1次巻線に印加される。スイッチング素子であるFET1がオンになると、整流平滑回路82から、1次巻線,スイッチング素子FET1ならびに電流値検出回路ISEN1介して、1次側グランドに電流が流れる。
【0044】
電流値検出回路ISEN1では、FET1に流れる電流が、電流検出用の抵抗に流れその抵抗の電圧が、1次電流に比例する。この電圧が、1次電流検出信号であり、電流値検出回路ISEN1は、この検出信号が設定レベルを超えると、過電流を示す信号を発生してDSP85に与える。DSP85はこれに応答してFET1をオフにする。そして、次のPWMパルス出力周期になると、FET1をオンにする。すなわち新たなPWMパルスの出力を開始する。
【0045】
ドライブ回路DRIV1は、DSP85のスイッチングON/OFF信号である第1のPWMパルスを出力するPWM出力ポートにつながっている。DRIV1,トランスTR1およびスイッチング素子FET1によって、1次側スイッチング回路が構成され、整流平滑回路82の出力電圧をPWMパルスに応答したスイッチングによりチョッピングして、トランスTR1の1次巻線にパルス通電する。
【0046】
トランスTR1の2次側には、2次巻線に誘起したパルス状電圧を直流に変換して出力する出力回路がある。出力回路は、ダイオードD1,D2、チョークコイルCH1、2次側の過電流を検出する2次側過電流検出回路ISEN2、出力電圧検出回路VSEN1および平滑コンデンサにより構成される。
【0047】
2次側過電流検出回路ISEN2は、5V直流電源回路PC1の出力回路に流れる電流を、その大小に応じた電圧(2次電流検出信号)に変換して出力するよう構成され、ISEN2から出力された電圧(2次電流検出信号)は、DSP85のA/D変換入力ポートに印加する。DSP85は、2次側過電流検出回路ISEN2が過電流を検出すると、あるいは出力電圧検出回路VSEN1が過電圧を検出すると、FET1をオフにしかつPWMパルス出力をとめる。
【0048】
他の各値電圧を生成する回路PC2〜PC5の構成および動作、ならびにそれらに対するDSP85の制御動作も同様である。しかし、生成回路の電力容量が大きい生成回路は、スイッチング素子FETが複数個並列接続で用いられるとか、回路の温度保護用のサーミスタを付加してその電圧(温度)をDSP85に与えて、DSP85で温度異常を監視するなどが行われる。
【0049】
プリンタコントローラ60,I/O制御板70およびメイン制御板50の、省エネ待機モードでも入力監視をするCPUおよびMPU、ならびに省エネ待機モードで外部入力信号を発生する回路には、5V直流電源回路PC1が給電する。
【0050】
複写機の元電源スイッチがONされると、スイッチング電源部80dcに交流電源ACが入力する。交流電源はノイズ81をフィルタを通り、整流平滑回路82にて全波整流され、その出力電圧が設定値を越えたとき、電気リレーコイルRA1に流れる電流により、スイッチ回路83のリレー接片RA1が閉じる。
【0051】
これによりバッテリ84に溜まっている電圧がDSP85に供給され、DSP85が起動する。DSP85はまず5V直流電源回路PC1へのPWMパルス出力を開始し、これにより5V直流電源回路PC1が5V電圧を生成する。生成された5V電圧は、プリンタコントローラ60,I/O制御板70およびメイン制御板50の、省エネ待機モードでも入力監視をするCPUおよびMPU、ならびに省エネ待機モードで外部入力信号を発生する回路に印加される。トランスTR1の1次巻線がPWMパルスに応答FET1のオン/オフで励振され、これによりスイッチ回路83がつながった3次巻線が電圧を誘起し、これがダイオードD3で整流されてコンデンサC2で平滑化され、定電圧回路CV1で定電圧化されて、ダイオードD5を通して、DSP85の駆動用電圧を補充する。
【0052】
5V直流電源回路PC1の出力が、0Vから5Vに立ち上がったのに応答して、プリンタコントローラ60のCPUが起動し、プリンタコントローラ60のCPUがUART通信により、DSP85に全ての直流電圧の生成(PC1〜PC5)をONするよう指令する。指令を受けDSP85は、全ての直流電圧の直流電源回路(PC1〜PC5)をONする。すなわちPC1〜PC5それぞれへの、PWMパルスの出力を行う。ここで第1の直流電源回路PC1のONは、元電源スイッチのオン応答の起動動作から、プリンタコントローラ60のCPUの指令(制御)に従うDSP85の電源出力制御の開始を意味する。
【0053】
全ての直流電源回路PC1〜PC5が立ち上がると、すなわち各出力電圧が各設定値以上になると、DSP85は、プリンタコントローラ60のCPUに、直流電圧が立ち上がった旨(レディ)をUART通信により伝達する。
【0054】
その後、プリンタコントローラ60は、省エネ待機モードへの移行条件が成立すると、DSP85に、直流電源回路PC2−PC5の出力停止(PWM2−5出力の停止)を指示する。これに応答してDSP85が直流電源回路PC2−PC5へのPWM2−5の出力を停止し、それらの出力ポートをFETオフに開放するので、直流電源回路PC2−PC5の動作が停止し、これらの回路による電力消費も無くなる。この省エネ待機モードにしているとき、操作部20へのオペレータ入力又は外部パソコンからのプリントコマンドが到来すると、あるいはファクシミリ受信があると、すなわち動作モードへの復帰が必要になると、プリンタコントローラ60は、DSP85に、直流電源回路PC2−PC5の出力開始(PWM2−5の出力を開始)を指示する。これに応答してDSP85が直流電源回路PC2−PC5へのPWM2−5の出力を開始し、直流電源回路PC2−PC5の出力が立上る。
【0055】
直流電源回路PC1−PC5のすべてが規定値の電圧を出力しているときに、複写機の前面カバーが開いてインターロックスイッチ87が閉から開に切換ると、パワーリレー88のリレーコイルaの通電が止まるので、各1対の接点に接触して接点間を接続していた各接片e−gが接点から離れる。すなわち、各リレー接点b−dが開く。これにより、直流電源回路PC2−PC5から負荷への給電がとまる。すなわち、インターロックスイッチ87の開により直流電源回路PC5から負荷への給電が止まり、これによってパワーリレー88のリレーコイルaの電流が消えて、接片e−fが機械的に移動して接点b−dから離れるので、直流電源回路PC5から負荷への給電停止よりも、直流電源回路PC2−PC4から負荷への給電停止の方が必ず遅くなる。
【0056】
図6の(a)に、インターロックスイッチ87の開閉に対する、パワーリレー88の接点の開閉タイミングを示す。以上のように、第1実施例では、直流電源回路PC2−PC4に対しては、インターロックスイッチに変わるためのスイッチとしてパワーリレー88を使用し、インターロックスイッチ87の開による直流電源回路PC5の負荷への給電の遮断より必ず後で直流電源回路PC2−PC4の負荷への給電が遮断される。遅れる時間は、パワーリレー88の特性による。
【0057】
インターロックスイッチ87及びパワーリレー88ともに、直流電源回路PC1−PC5を含むスイッチング電源および定着通電回路80acを装備したDC電源AC制御板80すなわち電源回路板に実装しているので、不要なハーネス配廻しが不要となり、複写機内の給電配線が簡素になり、またインターロックスイッチを前面カバー近くに装備してそれをハーネスで電源回路板に接続する場合の、インターロックスイッチの開,閉による輻射電波(ノイズ)が低減する。また電源ハーネスコストも低減した。
【0058】
−第2実施例−
第2実施例では、図6の(b)に示すように、インターロックスイッチ87の負荷接続側の給電ラインとパワーリレー88のリレーコイルaとの間に、遅延回路89を介挿した。第2実施例のその他の構成は、上述の第1実施例と同じである。この第2実施例では、遅延回路89は抵抗値を調整しうる抵抗器RuおよびRdとコンデンサCで構成したものであり、インターロックスイッチ87の負荷接続側の給電ラインに抵抗器Ruを介してコンデンサCを接続し、コンデンサCに抵抗器Rdを介してリレーコイルaを接続している。
【0059】
インターロックスイッチ87の負荷接続側の給電ラインの電圧が立上るとき、遅延回路89においては抵抗器Ruを通してコンデンサCが充電されるので、リレーコイルaに加わる電圧の立上りは、抵抗器RuとコンデンサCの抵抗値および容量値で定まる充電時定数に略対応する遅延を示す。これにより、インターロックスイッチ87が開から閉に切換る負荷給電開始時には、直流電源回路PC5から負荷への給電開始に対して、直流電源回路PC2−PC4から負荷への給電開始は、抵抗器RuとコンデンサCの抵抗値および容量値で定まる充電時定数に略対応する遅延時間に、パワーリレー88のオフからオンへの切り替わり遅れ時間を加えた分、遅れる。この遅れ時間すなわち給電開始の遅れ時間は、抵抗器Ruの抵抗値を変えることにより調整出来る。
【0060】
インターロックスイッチ87が閉から開に切換る時、すなわちスイッチ87の負荷接続側の給電ラインの電圧が立下るとき、遅延回路89においては抵抗器Rdを通してコンデンサCがリレーコイルaに放電するので、リレーコイルaを流れる電流の立下りは、抵抗器RdとコンデンサCの抵抗値および容量値で定まる放電時定数に略対応する遅延を示す。これにより、インターロックスイッチ87が閉から開に切換る負荷給電停止時には、直流電源回路PC5から負荷への給電の停止に対して、直流電源回路PC2−PC4から負荷への給電の停止は、抵抗器RdとコンデンサCの抵抗値および容量値で定まる放電時定数に略対応する遅延時間に、パワーリレー88のオンからオフへの切り替わり遅れ時間を加えた分、遅れる。この遅れ時間すなわち給電遮断の遅れ時間は、抵抗器Rdの抵抗値を変えることにより調整出来る。
【0061】
図6の(c)に、第2実施例でのインターロックスイッチ87の開閉に対する、パワーリレー88の接点の開閉タイミングを示す。第2実施例では、直流電源回路PC2−PC4に対しては、インターロックスイッチに変わるためのスイッチとしてパワーリレー88を使用し、かつ遅延回路89を加えて、インターロックスイッチ87の開による直流電源回路PC5の負荷への給電の遮断より必ず後に、直流電源回路PC2−PC4の負荷への給電が遮断される。遅延時間は、遅延回路89で定めた遅延時間に、パワーリレー88の遅延特性による遅れ分を加えた値である。
【0062】
−第3実施例−
第3実施例では、図7の(a)に示すように、直流電源回路PC2−PC4のそれぞれにパワーリレー88a−88cを接続し、しかも、パワーリレー88a−88cのそれぞれを、各遅延回路89a−89cを介して、個別の遅延時間で給電遮断,開始をするようにした。第2実施例のその他の構成は、上述の第1実施例と同じである。この第3実施例でも、遅延回路89a−89cのそれぞれは、抵抗値を調整しうる抵抗器RuおよびRdとコンデンサCで構成しており、各遅延回路89a−89c毎に、給電開始の遅れ時間および給電遮断の遅れ時間を設定している。
【0063】
図7の(b)に、第3実施例での、インターロックスイッチ87の開閉に対する、各パワーリレー88a−88cの接点の開閉タイミングを示す。第3実施例では、直流電源回路PC2−PC4に対しては、インターロックスイッチに変わるためのスイッチとしてパワーリレー88a−88cを使用し、かつ遅延回路89a−89cを加えて、インターロックスイッチ87の開による直流電源回路PC5の負荷への給電の遮断より必ず後に、直流電源回路PC2−PC4の負荷への給電が遮断される。各回路PC2−PC4の給電遮断,開始の遅延時間は、各遅延回路89a−89cで定めた遅延時間に、各パワーリレー88a−88cの遅延特性による遅れ分を加えた値である。
【0064】
以上に説明した実施例では、インターロックスイッチ87およびパワーリレー88を、直流電源回路PC2−PC5の出力端と負荷の間に介挿しているが、それらを直流電源回路PC2−PC5の入力端と整流平滑回路82の出力端との間に介挿し、リレーコイルには直流電源回路PC5の出力電圧を印加するようにすることもできる。また、インターロックスイッチ87およびパワーリレー88の一方のみを直流電源回路の入力端と整流平滑回路82の出力端との間に移すことが出来る。
【0065】
しかしながら、図4に示す電源装置の場合は、整流平滑回路82の出力電圧が100V交流を整流平滑したものであって、直流電源回路PC2−PC5の出力電圧はそれよりもかなり低い電圧であるので、図4に示すように、直流電源回路PC2−PC5の出力側にインターロックスイッチ87およびパワーリレー88を接続する方が、耐電圧設計ならびに絶縁対策が容易である。
【0066】
【発明の効果】
インターロックのロック/アンロックの変化の時、まず第1電源回路(PC5)が給電停止/開始に切換り、その後に第2および第3電源回路(PC5,PC4)が同時に給電停止/開始に切換る。このように電源回路の動作順が定まるので、電源系統間の電流廻り込みを回避する対策が容易である。たとえばインターロックのロック時に対しては、第2,第3電源回路から第1電源回路への電流廻りこみ保護を検討すればよく、インターロックのアンロック時に対しては、第1電源回路から第2,第3電源回路への電流廻りこみ保護を検討すればよい。第2,第3電源回路の給電停止/開始の切換りは同時になるので、第2,第3電源回路の間の電流廻りこみ保護は不要、もしくは、それらによって給電される負荷側に小容量のコンデンサや抵抗を装備すればよい。一個のインターロックスイッチで複数の電源回路のインターロックを行うので、インターロックスイッチの数が少なくて済む。インターロック配線が簡素になる。電源回路基板(80)にインターロックスイッチを容易に装備することができ、電源回路基板(80)に装備すると、電源回路/インターロックスイッチ間のハーネスが省略となり従来の、ハーネスによるロック/アンロック時のノイズ輻射が無くなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1実施例の電源装置を装備した複写機の正面図である。
【図2】 図1に示すプリンタ100の画像形成機構の概要を示すブロック図である。
【図3】 図1に示す複写機の電気系統のシステム構成を示すブロック図である。
【図4】 図3に示すDC電源/AC制御板80上の電源回路の概要を示すブロック図である。
【図5】 図4に示すスイッチ回路83および直流電源回路PC1の構成を示すブロック図である。
【図6】 (a)は、図1に示す複写機の前面カバーの開閉による図4に示すインターロックスイッチ87の開閉に対する、パワーリレー88の接点の開閉タイミングを示すタイムチャートである。(b)は、本発明の第2実施例の電源装置の主要部を示すブロック図であり、(c)は、第2実施例のインターロックスイッチ87の開閉に対する、パワーリレー88の接点の開閉タイミングを示すタイムチャートである。
【図7】 (a)は、本発明の第3実施例の電源装置の主要部を示すブロック図であり、(b)は、第3実施例のインターロックスイッチ87の開閉に対する、パワーリレー88の接点の開閉タイミングを示すタイムチャートである。
【図8】 (a)は、従来の電源装置の主要部を示すブロック図であり、(b)は、前面カバーの開閉に対する、(a)に示すインターロックスイッチ87a−87dの開閉タイミングを示すタイムチャートである。
【符号の説明】
101:感光体ベルト 102,103:回動ローラ
104:帯電チャージャ 105:レーザ露光装置
106:カラー現像装置 107:クリーニングブレード
109:中間転写ベルト 110−112:回動ローラ
113:バイアスローラ 114:転写ローラ
115:クリーニング装置 116:給紙台
117:給紙ローラ 118a,118b:搬送ローラ対
119a,119b:レジストローラ対
120:定着装置 121a,121b:排紙ローラ対
122:排紙スタック部

Claims (4)

  1. 開閉カバーを持つ機器にあって、元電源からそれぞれ受電しそれぞれが負荷に給電する第1,第2及び第3電源回路;
    第1電源回路の受電側又は給電側の通電ラインに介挿された、前記開閉カバーの開閉にリンクを介して機械的に連動して開閉されるインターロックスイッチ;
    第2および第3電源回路の受電側又は給電側の通電ラインにそれぞれが介挿された複数のリレー接点、および、前記インターロックスイッチを通った第1電源回路の給電により通電されて前記複数のリレー接点を同時に閉成するリレーコイル、を有する電気リレー;および、第1電源回路の給電出力の立上り/立下りの変化に対する、前記リレーコイルの給電開始/停止を遅延する手段;を備える電源装置。
  2. 開閉カバーを持つ機器にあって、元電源からそれぞれ受電しそれぞれが負荷に給電する第1,第2及び第3電源回路;
    第1電源回路の受電側又は給電側の通電ラインに介挿された、前記開閉カバーの開閉にリンクを介して機械的に連動して開閉されるインターロックスイッチ;
    第2電源回路の受電側又は給電側の通電ラインに介挿された第1リレー接点、および、前記インターロックスイッチを通った第1電源回路の給電により通電されて第1リレー接点を閉成する第1リレーコイル、を有する第1電気リレー;
    第1電源回路の給電出力の立上り/立下りの変化に対する、第1リレーコイルの給電開始/停止を遅延する第1遅延手段;
    第3電源回路の受電側又は給電側の通電ラインに介挿された第2リレー接点、および、前記インターロックスイッチを通った第1電源回路の給電により通電されて第2リレー接点を閉成する第2リレーコイル、を有する第2電気リレー;および、
    第1電源回路の給電出力の立上り/立下りの変化に対する、第2リレーコイルの給電開始/停止を遅延する第2遅延手段;
    を備える、電源装置。
  3. 感光体に静電潜像を形成し該静電潜像を現像装置でトナー像に顕像化し該トナー像を直接に又は中間媒体を介して間接に転写紙に転写する像形成、の電気的負荷、ならびに、開閉カバーを持つ画像形成装置において、
    元電源からそれぞれ受電しそれぞれが負荷に給電する第1,第2及び第3電源回路;第1電源回路の受電側又は給電側の通電ラインに介挿された、前記開閉カバーの開閉にリンクを介して機械的に連動して開閉されるインターロックスイッチ;第2電源回路の受電側又は給電側の通電ラインに介挿された第1リレー接点、および、前記インターロックスイッチを通った第1電源回路の給電により通電されて第1リレー接点を閉成する第1リレーコイル、を有する第1電気リレー;第1電源回路の給電出力の立上り/立下りの変化に対する、第1リレーコイルの給電開始/停止を遅延する第1遅延手段;第3電源回路の受電側又は給電側の通電ラインに介挿された第2リレー接点、および、前記インターロックスイッチを通った第1電源回路の給電により通電されて第2リレー接点を閉成する第2リレーコイル、を有する第2電気リレー;および、第1電源回路の給電出力の立上り/立下りの変化に対する、第2リレーコイルの給電開始/停止を遅延する第2遅延手段;を含むインターロック電源装置、
    を備えたことを特徴とする画像成形装置。
  4. 画像データに基づいて変調したレーザで感光体を走査露光するレーザ露光装置を含む、請求項記載の画像成形装置。
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