JP4210933B2 - 海水魚水槽のための浄化装置 - Google Patents

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Description

本発明は、水槽の浄化装置に関し、特に、海水魚を飼育して釣り堀としている水槽のための浄化装置に関するものである。
海水魚であれ、淡水魚であれ、これらを飼育する水槽においては、魚の糞や鱗、魚に与えられた餌の余ったものが貯まると、水または海水を汚すだけでなく腐らせてしまうため、何等かの方法で浄化をしなければならない。
このような水槽内の水または海水を浄化する装置あるいは方法としては、従来より種々なものが提案されてきており、例えば、特許文献1〜特許文献5に種々見受けられる。
特開平5−115870号公報、要約、代表図 特開平5−219861号公報、要約、代表図 特開平7−46950号公報、要約、代表図 特開2000−119279号公報、要約、代表図 特開2000−116276号公報、要約、代表図
特許文献1に記載されている「鑑賞魚飼育用水処理装置」は、図7に示すように、「鑑賞魚飼育用水槽5にイオン交換処理部10と流動電解処理部12とを飼育水流通路6で直列閉回路状に連結し、当該水槽5を基準にイオン交換処理部10を流通電解処理部12の流通上手側に配置し、イオン交換処理部10には多孔状無機鉱物を母体にした多孔状イオン交換体14を収容し、流動電解処理部12には誘電率の異なる複数の粒状無機物17の混合体を摩擦・衝突可能に収容する」ようにしたものである。
つまり、この特許文献1に記載された「鑑賞魚飼育用水処理装置」では、イオン交換処理部10と流動電解処理部12とを収納し、これらを飼育水流通路6で直列閉回路状に連結するようにしたものである。そうなると、イオン交換処理部10と流動電解処理部12の分水槽全体が大型化するだけでなく、水中となる回路6等がショートし易いものとなっていると考えられる。それだけでなく、この特許文献1の水槽を海水魚用のものに適用した場合、海水中の塩分によって各部が錆び易くなているし、毎日発生した余剰餌や糞等の分解には時間が掛かるものとなっていて、十分な浄化が行えないと考えられる。
そこで、浄化装置そのものを水槽の外に出すことが当然考えられるが、そのことは特許文献2〜特許文献5に記載されている。
特許文献2に記載された「水槽の水浄化装置」は、図8に示すように、「魚類を収容する水槽11と、水槽11内の魚類に餌を供給する自動給餌装置21と、水槽1の底部11Bに設けた取入口51からポンプ55を介して水槽11の上部11Aに戻す循環路53と、循環路53から分岐し濾過器59を介し再び水槽11に戻す分岐路61と、循環路53または分岐路61に配置した制御弁57とを設け、水槽11内の排泄物を検出する排泄物センサ71と餌の通過を検出する餌センサ73とを設け、排泄物センサ71が排泄物を検出した時、制御弁57により取入口51と濾過器59とを接続し、一方餌センサ73が餌を検出した時、制御弁57により取入口51と濾過器59との接続を遮断し、循環路53を介し水槽11に戻すようにしてなる」ものであり、「餌の無駄を防止するとともに、魚類の排泄物や餌の堆積による水質の悪化を防止し得る」ものと考えられる。
しかしながら、この特許文献2の水槽において採用されている「濾過器59」は、当該文献の段落0013に記載されているように、「内部にフィルタが内蔵され、側方から水を取り入れフィルタを通して下方の排出口から抜く様に構成されている」ものであり、フィルタのよって捕捉された糞等がどのように処理されるのかは、全く不明となっている。糞や余剰餌等の水や海水に溶け込み易い有機物は、これがフィルタによって捕捉されたとしても、それを直ちに除去しないと海水中に溶け込んでしまい、水槽の汚れの原因となってしまうことは言うまでもない。
この捕捉された糞等の問題は、特許文献3に記載されている「養魚用水浄化装置」においても同様に発生するものと考えられる。つまり、この特許文献3の装置では、図9に示すように、「飼育水槽3の外部に設置される浄化装置1において、浄化微生物を付着させた担体5と、この担体5を浄化装置1内に保有させるための支持床1−1と、担体5を浄化装置1内で流動させるためのエアレーション管1−2とを備え、このエアレーション管1−2から発生する微細気泡によって、飼育水中に溶存する可溶性有機物を凝固して該有機物を含む泡を形成し、この有機物を含む泡6−1を除去する泡沫除去槽6と、泡を除去した水滴を飼育水槽3へ戻す配管とを備え」たものであり、糞や余剰餌が「飼育水中に溶存する可溶性有機物」である必要があるからである。
また、特許文献4及び特許文献5に記載された「水浄化装置」も、図10に示すように、「水浄化装置Dは、魚介などを飼育するための水槽1と、水収納槽2と、自動給餌装置3と、濾過槽10と、水収納槽2における一組の電極4・4と、電極4・4に電流を供給するための直流電源(図示略)と、電極ホルダ5と、汲上管6と、汲上ポンプ7と、戻し管12とを備えてなる。水収納槽2は、水槽1内の水に含まれるリン酸を除去するためのものであり、汲上管6と濾過槽10との間に設けられている。電極4・4は、長方形板状の鉄板であり、水中のリン酸を除去するための鉄イオンを電気分解により溶出する。溶出した鉄イオンは、水中のリン酸と反応して、水不溶性リン化合物となって凝集する」ものであり、「電極4・4は、長方形板状の鉄板」であるため、「海水魚水槽」には適用が困難なものとなっていると考えられる。
それだけでなく、この特許文献4及び5の「濾過槽10」は、特許文献4の段落0028の記載によると、「濾過槽10は、水収納槽2に隣接してその下流側に設けられ、水収納槽2で電気分解された水をその上部の移流口2aを通して導入し、前記リン化合物を除去するとともに、魚介の糞尿や残餌などの水中の有機物を物理濾過及び生物濾過するためのものであり、濾過を行うためのフィルタ11を内蔵している」ものであって、「フィルタ11」の洗浄をどのようにするのかは不明なままのため、魚介の糞尿や残餌を直ちに処理できるものではない、と考えられる。
以上の通り、水槽の浄化装置としては種々なものが提案されてはいるが、どれも一長一短があって十分なものではない。特に、水槽の中に入っているのが海水魚であって、使用する水が「海水」である場合には、それなりの工夫が必要である。
特に、出願人は、「ビルの中の海釣り」と銘打って、アジやひらめ等の海水魚をビル内の水槽で飼育し、これを「釣り堀」とした営業を行っているのであるが、海水の中に上述した魚介の糞尿や残餌が貯まることは勿論、釣りの仕掛け等の無機物、紙くずや鱗等の「生物濾過(浄化)」できないものも混在し残るものである。
そこで、本発明者等は、この海水魚釣り堀の浄化を確実に行えるようにするにはどうしたらよいか、について種々検討を重ねてきた結果、本発明を完成したのである。
すなわち、本発明の目的とするところは、海水魚を飼育している海水の浄化を短時間内で確実に行うことができて、汚れの大きな原因である糞や残り餌が海水中に溶け込まない内に除去できる浄化装置を、簡単な構成によって提供することにある。
以上の課題を解決するために、まず、請求項1に係る発明の採った手段は、後述する最良の形態の説明中において使用する符号を付して説明すると、
「海水魚水槽20中のゴミ30を含んだ海水を汲み出して、ゴミ30を除去したきれいな海水だけを再び海水魚水槽20内へ送り込むようにした浄化装置100であって、
装置本体枠11と、この装置本体枠11内にて略水平状態で回転駆動される無端網体12と、この無端網体12の上下両部分の間に配置されて、受け止めた海水を無端網体12の両側に流し出す傾斜板13と、この傾斜板13の下方に配置されて、これから流下してきた海水を一旦溜めておく補助水槽14と、傾斜板13の前方または後方であって、無端網体13の上下両部分の間に配置した振動装置18と、を備えるとともに、
振動装置18を、無端網体12の下側部分12dに上側から当接する従動ローラ18aと、この従動ローラ18aを回転自在に支持すべく、この従動ローラ18a内に収納した偏芯軸18bとにより構成したことを備えたことを特徴とする海水魚水槽のための浄化装置10」
である。
すなわち、本発明に係る浄化装置10は、図1に示すように、海水魚水槽20中のゴミ30を含んだ海水を汲み出して、ゴミ30が海水中に溶け込まない内にこれを除去することにより、きれいな海水だけを再び海水魚水槽20内へ送り込むようにしたものである。そして、この浄化装置100には、これを構成している供給管17によって、海水魚水槽20側からの海水が供給されるようにしてあるが、この海水中には、海水魚の糞、余剰となった餌、仕掛けの一部、たまたま落ち込んでしまった入場券やパンフレット等の紙類からなるゴミ30が混ざり込んでいるのである。
このようなゴミ30を除去するための、本発明に係る浄化装置100は、図1〜図4に示すように、主として、装置本体枠11と、この装置本体枠11内にて略水平状態で回転駆動される無端網体12と、この無端網体12の上下両部分の間に配置されて、受け止めた海水を無端網体12の両側に流し出す傾斜板13と、この傾斜板13の下方に配置されて、これから流下してきた海水を一旦溜めておく補助水槽14とを備えているのである。
つまり、浄化装置10を構成している各部材は、海水の自然落下を利用するものとなっているとともに、その全てが海水魚水槽20の外側に配置されているため、「海水中の塩分」による悪影響、例えば電気的ショートを発生させることは殆どない。勿論、駆動プーリ12aの駆動自体を、ユニバーサルジョイントを使用する等して、遠くから行うようにすれば、海水中の塩分による悪影響を極力避けることができる。
なお、駆動プーリ12aを駆動するもの自体も、海水の自然落下や水道の圧力を利用するものとして構成することもある。
さて、この浄化装置10においては、その無端網体12が駆動プーリ12aと従動プーリ12bとの間に掛装されていて、この無端網体12の上側部分12cと下側部分12dとは、図2〜図4に示すように、互いに水平状かつ平行となるように支持されている。つまり、この無端網体12は、ゴミ30を含んだ海水を供給する供給管17の下側に配置されており、また、当該無端網体12の上側部分12cとなる部分は、駆動プーリ12aの図示しないモータ等による回転駆動によって、図2中の白抜き矢印にて示した方向に常に搬送されているのである。
ここで、供給管17を通してゴミ30を含む海水が、図2に示したように無端網体12の上側部分12c上に供給されたとすると、ゴミ30は、次々に送られてくる無端網体12の上側部分12cによって漉し取られる。そして、漉し取られたゴミ30は、後述する最良形態のものでは、図2の図示右側に配置してある駆動プーリ12aに向けて送られるのであるが、この上側部分12cは駆動プーリ12aにて急に方向が変えられるため、そこに付着していたゴミ30は無端網体12から強制的に振り落とされるのである。この振り落とされたゴミ30は、最良形態の浄化装置10にあってはゴミ受板16によって受け取られるため、このゴミ受板16上に溜められるか、流し出される。
一方、ゴミ30が漉し取られた海水は、図2及び図3に示すように、傾斜板13上に流下し、この傾斜板13の下端13bから補助水槽14内に送られる。このとき、傾斜板13が無端網体12の上側部分12cと下側部分12dとの間に配置してあるから、ゴミ30が除去された海水は、直接傾斜板13上に流下し、この傾斜板13の影(下側)になっている無端網体12の下側部分12dを洗浄することはない。つまり、浄化された海水が、無端網体12上に残っているゴミ30によって再び汚されることはないのであり、傾斜板13の下方にある補助水槽14内には浄化された海水のみが溜められる。
勿論、以上のゴミ30の漉し取りは供給管17の直下で行われるのであるが、この供給管17の直下にくる無端網体12は、これが駆動プーリ12aと従動プーリ12bに掛装されて搬送駆動されているから、その表面にゴミ30がない状態となっている。このため、ゴミ30の漉し取りは、常に新しい無端網体12によって行われるのであり、ゴミ30の除去、そして海水の浄化は、常に安定した状態で行われるのである。
また、漉し取られたゴミ30は、その漉し取り作業が行われている場所とは異なる部分へ無端網体12によって搬送されて、ここで無端網体12から取り除かれるのであるから、浄化された海水が、無端網体12上に残っているゴミ30によって再び汚されることはない。
また、この請求項1に係る浄化装置10では、無端網体12の上下両部分12c・12dの間に振動装置18を配置したものであり、この振動装置18によって無端網体12の下側部分12dを上下に振動させるようにしたものである。
振動装置18は、図5及び図6に示すように、無端網体12の下側部分12dに上側から当接する従動ローラ18aと、この従動ローラ18aを回転自在に支持すべく、この従動ローラ18a内に収納した偏芯軸18bとからなるものであり、この偏芯軸18bを外部の回転駆動装置によって回転させるようにしたものである。従って、この振動装置18によれば、偏芯軸18bが回転されることにより従動ローラ18aの全体が、図6にも示すように、上下動し、これにより、無端網体12の下側部分12dを上下方向に振動させるのである。
このとき、上下動している従動ローラ18aは、偏芯軸18bに対して回転自在であって、しかも下側部分12dの上面に当接しているのであるから、下側部分12dの動きに従って回転し、無端網体12に損傷を与えることはない。このため、当該浄化装置10を昼夜作動させたとしても、各部の損傷が発生するのは極めて希であり、耐久性の優れた浄化装置10となっているのである。また、偏芯軸18bは外部の回転駆動装置によって回転させるようにしたものであるから、この偏芯軸18bの外部回転駆動装置は、海水中の塩分から十分保護できる。
以上の結果、この請求項1に係る浄化装置10によれば、供給管17から送られてきた海水魚水槽20中の海水の中に含まれていたゴミ30を、直ちにしかも繰り返して除去されることになり、このゴミ30が糞等の海水に溶けやすい有機物であっても、海水中に溶け込むことなく除去できるし、振動装置18を従動ローラ18aと偏芯軸18bとによって構成したから、無端網体12に損傷を与えることがなくて、偏芯軸18bの外部回転駆動装置を海水中の塩分から保護できるから、耐久性の優れたものとなっているのである。
また、上記課題を解決するために、請求項2に係る発明の採った手段は、上記請求項1に記載の海水魚水槽20のための浄化装置10について、
「傾斜板13の前方または後方であって、無端網体12の上下両部分12c・12dの間に、この無端網体12の幅方向に位置する流体噴射ノズル15を配置して、この流体噴射ノズル15から吹き出される流体により、無端網体12の下側部分に付着したゴミ30を除去するようにしたこと」
である。
すなわち、この請求項2の浄化装置10では、図2及び図4に示すように、無端網体12の上下両部分12c・12dの間に流体噴射ノズル15を配置したものであり、この流体噴射ノズル15から下側部分12dに向けて水(本最良形態では海水が用いられる)またはエアを噴射して、下側部分12dの下側に付着したままになっているゴミ30を、洗い流すか吹き飛ばして除去するようにしたものである。
勿論、この流体噴射ノズル15は、図2に示すように、装置本体枠11の後流側(図示右側)に配置しても、また、空間さえあれば、装置本体枠11の上流側(図2の図示左側)に配置してもよいものである。また、この流体噴射ノズル15は、図4に示すように、無端網体12の幅方向に位置するものとすると、細い流体噴射ノズル15で無端網体12の全幅をカバーできるため、効率よくゴミ30の除去が行える。
そして、請求項3に係る発明の採った手段は、上記請求項2に記載の海水魚水槽20のための浄化装置10について、
「装置本体枠11の、流体噴射ノズル15または振動装置18より下方に、無端網体12の下側部分12dから落とされたゴミ30を受け止めるゴミ受板16を設けるとともに、このゴミ受板16の排出口16aを補助水槽14以外に開口させたこと」
である。
すなわち、この請求項3の浄化装置10では、図2に示すように、流体噴射ノズル15または振動装置18より下方に、無端網体12の下側部分12dから落とされたゴミ30を受け止めるゴミ受板16を設けたものであり、このゴミ受板16の存在によって漉し取られ除去されたゴミ30を、浄化された海水中に混入しないようにすることができるのである。
特に、このゴミ受板16は、流体噴射ノズル15による流体の噴射や、振動装置18による無端網体12の下側部分12dの振動によって飛び散るゴミ30や流体を確実に囲い込むため、ゴミ30が補助水槽14内に混入するのを確実に防止するものである。勿論、このゴミ受板16の排出口16aからはゴミ30が簡単に取り出せるのであり、特に流体噴射ノズル15を採用して海水を使用した場合には、ゴミ30をこの排出口16aから簡単に排出できるのである。
以上、詳述した通り、請求項1に係る発明においては、
「海水魚水槽20中のゴミ30を含んだ海水を汲み出して、ゴミ30を除去したきれいな海水だけを再び海水魚水槽20内へ送り込むようにした浄化装置100であって、
装置本体枠11と、この装置本体枠11内にて略水平状態で回転駆動される無端網体12と、この無端網体12の上下両部分の間に配置されて、受け止めた海水を無端網体12の両側に流し出す傾斜板13と、この傾斜板13の下方に配置されて、これから流下してきた海水を一旦溜めておく補助水槽
14と、傾斜板13の前方または後方であって、無端網体13の上下両部分の間に配置した振動装置18と、を備えるとともに、
振動装置18を、無端網体12の下側部分12dに上側から当接する従動ローラ18aと、この従動ローラ18aを回転自在に支持すべく、この従動ローラ18a内に収納した偏芯軸18bとにより構成したこと」
にその特徴があり、これにより、海水中のゴミ30の除去を、これが海水中の溶け込む前の短時間内に確実に行うことができ、振動装置18を従動ローラ18aと偏芯軸18bとによって構成したから、無端網体12に損傷を与えることがなくて、偏芯軸18bの外部回転駆動装置を海水中の塩分から保護できるから、耐久性の優れた浄化装置10を、簡単な構成によって提供することができるのである。
また、請求項2の発明に係る浄化装置10は、上記請求項1のそれについて、
「傾斜板13の前方または後方であって、無端網体12の上下両部分12c・12dの間に、この無端網体12の幅方向に位置する流体噴射ノズル15を配置して、この流体噴射ノズル15から吹き出される流体により、無端網体12の下側部分に付着したゴミ30を除去するようにしたこと」
にその構成上の特徴があり、これにより、上記請求項1の浄化装置10と同様な効果を発揮する他、無端網体12によって漉し取ったゴミ30の除去を、流体噴射ノズル15から噴射される水またはエアによって簡単且つ確実に行うことができるのである。
そして、請求項3の発明に係る浄化装置10は、上記請求項2に記載の海水魚水槽20のための浄化装置10について、
「装置本体枠11の、流体噴射ノズル15より下方に、無端網体12の下側部分12dから落とされたゴミ30を受け止めるゴミ受板16を設けるとともに、このゴミ受板16の排出口16aを補助水槽14以外に開口させたこと」
にその構成上の特徴があり、これにより、上記請求項2または3のそれと同様な効果を発揮する他、海水魚水槽20内に戻される浄化された海水中にゴミ30の再混入を確実に防止することができて、効率のよいものとすることができるのである。
次に、以上のように構成した各請求項に係る発明を、図面に示した最良の形態に係る浄化装置10に基づいて説明するが、この浄化装置10としては、図1〜図4に示した実施例1と、図5及び図6に示した実施例2とに係るものがあるので、それぞれについて順に説明することとする。
図1には、本発明に係る浄化装置10を採用した釣り堀の概略構成が示してあり、この釣り堀では、海水魚水槽20内に鯛や平目を入れて、これを釣り上げるようにしたものである。そして、この海水魚水槽20の下側には浄化装置10が設置してあり、この浄化装置10によって、海水魚水槽20から供給管17を介して送られてくるゴミ30を含む海水の浄化を行うものである。
浄化装置10は、主として、装置本体枠11と、この装置本体枠11内にて略水平状態で回転駆動される無端網体12と、この無端網体12の上下両部分の間に配置されて、受け止めた海水を無端網体12の両側に流し出す傾斜板13と、この傾斜板13の下方に配置されて、これから流下してきた海水を一旦溜めておく補助水槽14とを備えたものである。
装置本体枠11は、無端網体12、駆動プーリ12a及び従動プーリ12b、そして傾斜板13を支持するものであり、流体噴射ノズル15や、これに代わる振動装置18をも支持するものである。また、この装置本体枠11の一部は、図2に示したように、傾斜されたゴミ受板16となるものであり、このゴミ受板16の下端は排出口16aとなるものである。
無端網体12は、合成樹脂あるいはステンレススチール等によって形成して、海水中の塩分に対して強靱であるとともに、駆動プーリ12a及び従動プーリ12b間にて張設してある。駆動プーリ12aは、図示しない外部のモータ等によって回転駆動されるものであり、従動プーリ12bとの協同作用によって、弛まないようにしながら、無端網体12を、例えば図2中の白抜き矢印に示した方向に回転駆動するものである。
無端網体12が駆動プーリ12aによって回転駆動されると、無端網体12においては、互いに平行で反対方向に移動することになる上側部分12cと下側部分12dとができ上がる。そして、上側部分12cの一部に対しては、図2及び図3に示したように、海水魚水槽20からの海水を送り込んでくる供給管17の一端が開口されているのである。
また、供給管17の開口の直下であって、上側部分12cと下側部分12dとの間には、図2及び図3に示したように、傾斜板13が配置される。本最良形態の傾斜板13は、図3に示したように、中央が頂点13aとなって左右の下端13bが、無端網体12の下側部分12dを覆うような形状のものであるが、単なる一枚の板であって、頂点13aが下側部分12dの一方の端に、また下端13bが下側部分12dの他方の端に位置するようにして実施してもよいものである。
そして、傾斜板13の下端13bの下方には、図1に示したように、当該傾斜板13上を流下してきた浄化された海水が流し込まれる補助水槽14が配置してある。なお、この補助水槽14には図示しないポンプが付設してあり、このポンプによって浄化された海水を海水魚水槽20内に戻すようにしている。
さて、供給管17から無端網体12上にゴミ30を含んだ海水を流し込めば、無端網体12の上側部分12cによってゴミ30が漉し取られる。このゴミ30は、上側部分12cの搬送とともに送られるが、この上側部分12cの駆動プーリ12aによる方向転換による遠心力、あるいは、当該実施例1で採用している流体噴射ノズル15によって、上側部分12cから除去される。流体噴射ノズル15は、図4に示したように、無端網体12の全幅に亘って配置され、かつ、図2に示したように、無端網体12の上側部分12cと下側部分12dとの間に設置されるものであり、図示しないポンプによって、水や海水あるいはエアを下側部分12dの内側(上側)から吹き出して、下側部分12dに付着しているゴミ30を短時間内で除去するものである。
本発明の実施例2に係る浄化装置10は、実施例1における流体噴射ノズル15に代えて振動装置18を採用したことにのみ、実施例1との差異があるものであり、以下の説明では、この振動装置18を中心に説明して他の部分の説明は省略する。
振動装置18は、図5及び図6に示したように、無端網体12の上下両部分12c・12dの間に配置したものであり、この振動装置18によって無端網体12の下側部分12dを上下に振動させるようにしたものである。そして、この振動装置18は、無端網体12の下側部分12dに上側から当接する従動ローラ18aと、この従動ローラ18aを回転自在に支持すべく、この従動ローラ18a内に収納した偏芯軸18bとにより構成したものであり、この偏芯軸18bを外部の回転駆動装置によって回転させるようにしたものである。
この振動装置18は、偏芯軸18bが回転されることにより、従動ローラ18aの全体を、図6中の矢印にて示したように上下動させるのであり、無端網体12の下側部分12dを上下方向に振動させるのである。このとき、上下動している従動ローラ18aは、偏芯軸18bに対して回転自在であって、しかも下側部分12dの上面に当接しているのであるから、下側部分12dの動きに従って回転し、無端網体12に損傷を与えることはない。このため、当該浄化装置10を昼夜作動させたとしても、各部の損傷が発生するのは極めて希であり、当該浄化装置10は、耐久性の優れたものとなっているのである。
本発明に係る浄化装置を採用した釣り堀の概略斜視図である。 同浄化装置の拡大縦断面図である。 図2中の1−1線に沿って見た断面図である。 図2中の2−2線に沿って見た断面図である。 振動装置を採用したときの無端網体に対する位置関係を示すもので、当該振 動装置と無端網体との縦断面図である。 振動装置の側面図である。 従来技術を示す浄化装置の縦断面図である。 別の従来技術を示す浄化装置の縦断面図である。 さらに別の従来技術を示す浄化装置の縦断面図である。 他の従来技術を示す浄化装置の縦断面図である。
符号の説明
10 浄化装置
11 装置本体枠
12 無端網体
12a 駆動プーリ
12b 従動プーリ
12c 上側部分
12d 下側部分
13 傾斜板
13a 頂点
13b 下端
14 補助水槽
15 流体噴射ノズル
16 ゴミ受板
16a 排出口
17 供給管
18 振動装置
18a 従動ローラ
18b 偏芯軸
20 海水魚水槽
30 ゴミ

Claims (3)

  1. 海水魚水槽中のゴミを含んだ海水を汲み出して、前記ゴミを除去したきれいな海水だけを再び前記海水魚水槽内へ送り込むようにした浄化装置であって、
    装置本体枠と、この装置本体枠内にて略水平状態で回転駆動される無端網体と、この無端網体の上下両部分の間に配置されて、受け止めた海水を前記無端網体の両側に流し出す傾斜板と、この傾斜板の下方に配置されて、これから流下してきた海水を一旦溜めておく補助水槽と、前記傾斜板の前方または後方であって、前記無端網体の上下両部分の間に配置した振動装置と、を備えるとともに、
    前記振動装置を、無端網体の下側部分に上側から当接する従動ローラと、この従動ローラを回転自在に支持すべく、この従動ローラ内に収納した偏芯軸とにより構成したことを特徴とする海水魚水槽のための浄化装置。
  2. 前記傾斜板の前方または後方であって、前記無端網体の上下両部分の間に、この無端網体の幅方向に位置する流体噴射ノズルを配置して、この流体噴射ノズルから吹き出される流体により、前記無端網体の下側部分に付着したゴミを除去するようにしたことを特徴とする請求項1に記載の海水魚水槽のための浄化装置。
  3. 前記装置本体枠の、前記流体噴射ノズルまたは振動装置より下方に、前記無端網体の下側部分から落とされたゴミを受け止めるゴミ受板を設けるとともに、このゴミ受板の排出口を前記補助水槽以外に開口させたことを特徴とする請求項2に記載の海水魚水槽のための浄化装置。
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