JP4210880B2 - 携帯情報端末装置及び情報処理方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は携帯情報端末装置、情報処理方法及び媒体に関し、例えば携帯して持ち運ぶPDA(Personal Digital Assistant)に適用して好適なものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、携帯情報端末装置として例えばPDAにおいては携帯電話機やPHS(Personal Handy-Phone System) 等の送受信手段を介してメールサーバにアクセスし、当該メールサーバのメールスプールに蓄積された自分宛の電子メールを受信するようになされている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところでかかる構成の携帯情報端末装置(PDA)においては、受信した電子メールに添付ファイルが存在する場合、電子メールソフトウェアに基づいて「添付ファイルが有ります」のようなメッセージを表示するが、ユーザによって添付ファイルを開く指示が与えられない限り添付ファイルの内容を表示部に表示することはなく、ユーザに対して煩雑な操作を強いるという問題があった。
【0004】
本発明は以上の点を考慮してなされたもので、自分宛に送られてきたデータの添付ファイルを自動的に再生し得る操作性の優れた携帯情報端末装置、当該携帯情報端末装置を用いた情報処理方法及び当該情報処理方法を携帯情報端末装置に実行させる媒体を提案しようとするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
かかる課題を解決するため本発明においては、所定のクレイドルに設置されるようになされ、当該クレイドルを介してサーバとの間で電子メールの送受信を行なう携帯情報端末装置において、電子メールの内容を表示する表示手段と、サーバから自分宛となっている電子メールのメールヘッダを受信して取得するメールヘッダ取得手段と、メールヘッダに記述されている当該電子メールの形式を示す第1形式情報に基づいてメール本文だけで構成されているか、当該メール本文に添付ファイルが付加されているかを判別する判別手段と、電子メールがメール本文だけで構成されていることを判別したときは電子メールの転送要求をサーバに対して行なわないが、添付ファイルが付加されていることを判別したときは電子メールの転送要求をサーバに対して行なう電子メール転送要求手段と、サーバから転送要求に応じて送られてくる電子メールを受信する電子メール受信手段と、電子メールのうちサブメッセージヘッダに記述されている添付ファイルの形式を示す第2形式情報の拡張子を検出する検出手段と、第2形式情報の拡張子を検出した場合にのみ添付ファイルの静止画像を自動再生して静止画像を表示部に表示する自動再生手段とを設けるようにする。
【0006】
これにより携帯情報端末装置は、クレイドルに設置された状態で、メールヘッダの第1形式情報に基づいて電子メールに添付ファイルが付加されていることを判別したときサーバから当該電子メールを受信し、サブメッセージヘッダの第2形式情報の拡張子を検出したときのみ添付ファイルの静止画像を自動再生し、その静止画像を表示部に表示することができるので、添付ファイルの静止画像を全て表示するのではなく、特定の拡張子が付された静止画像だけを選択して表示することができ、その結果クレイドルに設置された携帯情報端末装置を写真立てに見立てて、その表示部を介して映し出された特定の静止画像だけをユーザに目視確認させることができる。
【0007】
また本発明においては、所定のクレイドルに設置されるようになされ、当該クレイドルを介してサーバとの間で電子メールの送受信を行なう携帯情報端末装置における情報処理方法において、サーバから自分宛となっている電子メールのメールヘッダを受信して取得するメールヘッダ取得ステップと、メールヘッダに記述されている当該電子メールの形式を示す第1形式情報に基づいてメール本文だけで構成されているか、当該メール本文に添付ファイルが付加されているかを判別する判別ステップと、電子メールがメール本文だけで構成されていることを判別したときは電子メールの転送要求をサーバに対して行なわないが、添付ファイルが付加されていることを判別したときは電子メールの転送要求をサーバに対して行なう電子メール転送要求手段と、サーバから転送要求に応じて送られてくる電子メールを受信する電子メール受信ステップと、電子メールのうちサブメッセージヘッダに記述されている添付ファイルの形式を示す第2形式情報の拡張子を検出する検出ステップと、第2形式情報の拡張子を検出した場合にのみ添付ファイルの静止画像を自動再生して静止画像を表示部に表示する自動再生ステップとを有するようにする。
【0008】
これにより携帯情報端末装置は、クレイドルに設置された状態で、メールヘッダの第1形式情報に基づいて電子メールに添付ファイルが付加されていることを判別したときサーバから当該電子メールを受信し、サブメッセージヘッダの第2形式情報の拡張子を検出したときのみ添付ファイルの静止画像を自動再生し、その静止画像を表示部に表示することができるので、添付ファイルの静止画像を全て表示するのではなく、特定の拡張子が付された静止画像だけを選択して表示することができ、その結果クレイドルに設置された携帯情報端末装置を写真立てに見立てて、その表示部を介して映し出された特定の静止画像だけをユーザに目視確認させることができる。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下図面について、本発明の一実施の形態を詳述する。
【0012】
(1)携帯情報端末通信システムの全体構成
図1において、1は全体として携帯情報端末通信システムを示し、携帯情報端末装置2が充電及びデータ授受用の台座(以下、これをクレイドルと呼ぶ)3にセットされ、当該クレイドル3からRS232C(Recommended Standard 232C) 規格のシリアルケーブル4を介してLAN(Local Area Network)5に接続されている。
【0013】
ここでクレイドル3は、携帯情報端末装置2と当接する部分に図示しない充電端子及びデータ端子が設けられており、携帯情報端末装置2のバッテリ(図示せず)を充電端子を介して充電し得ると共に、当該データ端子からシリアルケーブル4及びLAN5を経由して携帯情報端末専用サーバ6(以下、これを単に専用サーバと呼ぶ)とアクセスし得るようになされている。
【0014】
専用サーバ6は、携帯情報端末装置2から要求されたホームページの転送及びメールスプール6Aに蓄積される電子メールの管理、及び携帯情報端末装置2から転送された静止画像に対する種々の画像加工処理を実行するようになされている。
【0015】
LAN5にはパーソナルコンピュータ7が接続されており、当該パーソナルコンピュータ7と携帯情報端末装置2との間で通話状態が設定されると、パーソナルコンピュータ7はLAN5からシリアルケーブル4及びクレイドル3のデータ端子を介してユーザ所望の制御命令を携帯情報端末装置2に送信することにより、当該携帯情報端末装置2を遠隔操作し得るようになされている。
【0016】
また、LAN5にはゲートウェイサーバ8が接続されており、専用サーバ6及びパーソナルコンピュータ7はゲートウェイサーバ8を介してインターネット9に接続されている外部端末(図示せず)との間でデータ通信し得るようになされている。
【0017】
携帯情報端末装置2は、正面ほぼ中央に液晶ディスプレイ(LCD(Liquid Crystal Display))でなる表示部11が設けられ、正面上部に設けられたCCD(Charge Coupled Device) カメラ12によって撮像された静止画像又は動画像を表示し、又はLAN5を介して送られてきた電子メールやホームページを表示する。なお表示部11は、メモや電子メールを入力する際のデータ入力モード時にはタッチペン等の入力手段を介して手書き入力するためのタッチパネル(図示せず)となる。
【0018】
CCDカメラ12の右隣部分には、マイクロフォン13が設けられており、ユーザの音声を集音する。CCDカメラ12の左隣部分には、スピーカ14が内蔵されており、上面左端部に設けられたアンテナ18を介して着信があったときの着信音や、ホームページの音声等を出力する。
【0019】
因みに携帯情報端末装置2は、アンテナ18に接続された無線通信ユニット(図示せず)を内部に有し、通常の携帯電話機やPHS(Personal Handy-Phone System) のように無線通信することもできる。
【0020】
また携帯情報端末装置2は、右側面上部にIrDA(Infrared Data Association) 規格準拠の赤外線ポート15が設けられており、他の携帯情報端末装置2やパーソナルコンピュータ7に対して例えばCCDカメラ12によって撮像した静止画像データを赤外線ポート15を介して転送し得ると共に、他の携帯情報端末装置2やパーソナルコンピュータ7から転送される静止画像データを赤外線ポート15を介して受信し得るようになされている。
【0021】
なお携帯情報端末装置2は、左側面上部にも赤外線ポート15(図示せず)が設けられており、使用条件に応じて左右の赤外線ポート15を使い分けるようになされている。
【0022】
赤外線ポート15の下方には、メモリスティック(商標)16用のメモリスティックスロット17が設けられており、メモリスティック16がメモリスティックスロット17に装着されると、携帯情報端末装置2はメモリスティック16を増設フラッシュメモリとして使用し得るようになされている。
【0023】
ここでメモリスティック16は、本願出願人であるソニー株式会社によって開発されたフラッシュメモリカードの一種である。このメモリスティック16は、縦21.5×横50×厚さ2.8[mm] の小型・薄型形状のプラスチックケース内に電気的に書き換えや消去可能な不揮発性メモリであるEEPROM(Electrically Erasable and Programmable Read Only Memory) の一種であるフラッシュメモリ素子を格納したものであり、10ピン端子を介して画像や音声、音楽等の各種データの書き込み及び読み出しが可能となっている。
【0024】
またメモリスティック16は、使用する機器で互換性を確保することができる独自のシリアルプロトコルを採用していることにより、大容量化などによる内蔵フラッシュメモリの使用変更に対しても対応し得るようになされている。さらにメモリスティック16は、最大書込速度1.5[MB/S] 、最大読出速度2.45[MB/S]の高速性能を実現すると共に、誤消去防止スイッチによって誤消去を防止して高い信頼性を確保している。
【0025】
(1−1)携帯情報端末装置の回路構成
次に、携帯情報端末装置2の回路構成について図2を用いて説明する。携帯情報端末装置2は、大きく分けて制御ユニット21と無線通信ユニット22とから構成されている。
【0026】
制御ユニット21は、CPU(Central Processing Unit) でなるシステムコントロール部23によって制御ユニット21全体及び無線通信ユニット22を制御しており、当該システムコントロール部23には、ROM(Read Only Memory)24、DRAM(Dynamic Random Access Memory)25、書き換え可能な不揮発性メモリでなるフラッシュメモリ26及びメモリスティック16を装着するためのメモリスティックスロット17が接続されている。
【0027】
ここでDRAM25は、ROM24から読み出した所定のプログラムやアプリケーションソフトウェアをロードして所定の処理を実行するためのワークエリアとして用いられる。
【0028】
ROM24は、無線通信ユニット22による無線通信を制御するための無線通信制御プログラム、電子メールの送受信や電子メールに関する他の種々の処理を実行する電子メールプログラム、HTML(Hyper Text Markup Language)ファイルを解析してホームページを表示するためのWWW(World Wide Web)ブラウザ、表示部11を表示制御するための表示制御プログラム、メニュー画面を表示するメニュープログラム等の種々のアプリケーションソフトウェアが記憶されており、必要に応じて読み出されてDRAM25にロードされる。
【0029】
またシステムコントロール部23は、ROM24から読み出した表示制御プログラムや種々のアプリケーションソフトウェア基づいてLCDドライバ27を駆動することにより、LCDでなる表示部11にメニュー画面や受信した電子メール、ホームページ等を表示させると共に、スピーカ14を介して音声を出力する。
【0030】
さらにシステムコントロール部23は、CCDカメラ12によって撮像された静止画像データ、マイクロフォン13によって集音した音声データ、表示部11のタッチパネル28上でタッチペンやタッチキーの操作によって作成された電子メール等の入力データを送受信データ処理部31によって所定のデータ処理を施した後、これを送信データとしてデータ送受信インターフェース32又はモデム29へ送出する。
【0031】
ここで送受信データ処理部31は、携帯情報端末装置2がクレイドル3にセットされている場合には送信データをモデム29へ送出し、当該モデム29を介してクレイドル3のデータ端子3Aから専用サーバ6やパーソナルコンピュータ7へ送信する。
【0032】
これに対して携帯情報端末装置2がクレイドル3にセットされていない場合、送受信データ処理部31は無線通信又は赤外線通信によってデータ送信するためにデータ送受信インターフェース32へ送出する。
【0033】
データ送受信インターフェース32は、送信データを無線通信し得るデータ形式に変換し、これを無線通信ユニット22に送出する。無線通信ユニット22は、送信データに基づいて所定の変調処理(例えばQPSK(Quadrature Phase Shift Keying) 変調処理)を施した後に所定の周波数帯域に周波数変換して送信信号を生成し、これを所定電力に増幅した後にアンテナ18を介して所定のアクセスポイント(図示せず)へ送信し、当該アクセスポイントを経由してLAN5(図1)から専用サーバ6やパーソナルコンピュータ7へ送信する。
【0034】
(1−2)携帯情報端末装置における添付ファイルの自動再生処理
実際上携帯情報端末装置2においては、システムコントロール部23が電子メールプログラムに基づいて自分宛の電子メールがメールスプール6Aに蓄積されているか否かを専用サーバ6に対して問い合わせ、メールスプール6Aに自分宛の電子メールが存在していた場合、その電子メールのメールヘッダの転送要求を行う。
【0035】
ここでSMTP(Simple Mail Transfer Protocol) に従った電子メールにおけるメールヘッダの具体例を図3〜図7に表示する。図3においては、添付ファイルが付加されていない電子メールのデータ内容であり、大きく分けてメールヘッダとメール本文とから構成されている。
【0036】
メール本文には実際の自分宛のメール内容が表示されており、メールヘッダには送信時の年月日、曜日及び時刻や、発信者及び受信者のメールアドレス並びに送信されてきた電子メールの形式(タイプ)等が表示されている。
【0037】
またメールヘッダには、「Content-Type: ……」と呼ばれる電子メールの形式を表す形式情報KD1が表示されている。ここで形式情報KD1とは、この電子メールのコンテンツタイプを示しており、メールヘッダを除いた部分が例えばテキストデータだけで構成されているか、テキストデータと何らかの添付ファイルとで構成されているか等である。
【0038】
この場合メールヘッダの形式情報KD1には、「Content-Type: text/plain;」と表示されており、これは電子メールがテキストデータでなるメール本文だけで構成されていることを示している。
【0039】
また図4及び図5に示すように、添付ファイルが付加されている電子メールのデータ内容では、メールヘッダの形式情報KD1が「Content-Type: multipart/mixed;」と表示されており、この電子メールがテキストデータでなるメール本文と、メール本文とは異なる形式の添付ファイルとによって構成されていることを示している。
【0040】
またメッセージヘッダ(図5)には、「Content-Type: text/plain;」と表示されており、メッセージヘッダに続いてテキストデータでなるメール本文が表示されている。
【0041】
そしてサブメッセージヘッダには、形式情報KD2が「Content-Type:image/pict; name="3shot.pct" 」と表示され、形式情報KD2に「.pct」の拡張子が付加されていることにより、添付ファイルの内容が静止画像データであることを示している。
【0042】
ここで添付ファイルの内容である静止画像データは、MIME(Multipurpose Internet Mail Extensions) と呼ばれる方式のキャラクタコードに変換された状態でサブメッセージヘッダに続いて表示されている。
【0043】
さらに図6に示すように、添付ファイルが付加されている電子メールのデータ内容では、メールヘッダの形式情報KD1が「Content-Type: multipart/mixed;」と表示されていると共に、サブメッセージヘッダには形式情報KD2が「Content-Type:image/jpeg;name="3shot.jpg" 」と表示されており、形式情報KD2に「.jpg」の拡張子が付加されていることにより、添付ファイルの内容がJPEG(Joint Photographic Expert Group) 方式で画像圧縮された静止画像データであることを示している。
【0044】
このようなデータ構成でなるメールヘッダの転送要求を受けた専用サーバ6は、転送要求を行った携帯情報端末装置2に対して電子メールのメールヘッダだけを送信する。
【0045】
携帯情報端末装置2は、クレイドル3にセットされている場合にはデータ端子3Aを介してメールヘッダを受信し、送受信データ処理部31を介してシステムコントロール部23に送出する。また携帯情報端末装置2は、クレイドル3にセットされていない場合にはアンテナ18を介してメールヘッダを受信し、送受信データ処理部31を介してシステムコントロール部23に送出する。
【0046】
システムコントロール部23は、電子メールプログラムに基づいてメールヘッダを参照し、形式情報KD1が「Content-Type: multipart/mixed;」であった場合に、添付ファイルが存在することを認識し、添付ファイルの存在する電子メールの転送要求を専用サーバ6に対して行う。
【0047】
専用サーバ6は、転送要求に基づいて電子メールを携帯情報端末装置2に対して送信する。携帯情報端末装置2は、電子メールを受信し、送受信データ処理部31によりデータ処理を施した後、システムコントロール部23によってサブメッセージヘッダの形式情報KD2を参照して「.pct」の拡張子を検出すると、添付ファイルの静止画像データを再生して表示部11に静止画像を表示すると共に、静止画像データをフラッシュメモリ26に格納する。
【0048】
この場合電子メールプログラムでは、形式情報KD1が「Content-Type: multipart/mixed;」で、形式情報KD2において「.pct」の拡張子を検出した場合にのみ、システムコントロール部23の制御に基づいて専用サーバ6から受信した電子メールの添付ファイルを自動再生するようにプログラミングされている。
【0049】
従ってシステムコントロール部23は、形式情報KD1における「Content-Type: multipart/mixed;」を検出しても形式情報KD2における「.jpg" 」の拡張子を検出した場合には、専用サーバ6から受信した電子メールの添付ファイルを自動再生することはない。
【0050】
続いて携帯情報端末装置2による添付ファイルの自動再生処理手順を図8のフローチャートを用いて説明する。携帯情報端末装置2のシステムコントロール部23は、RT1の開始ステップから入ってステップSP1に移る。
【0051】
ステップSP1においてシステムコントロール部23は、転送要求を行った電子メールのメールヘッダを専用サーバ6から受信して取り込み、次のステップSP2に移る。ステップSP2においてシステムコントロール部23は、メールヘッダを参照して形式情報KD1が「Content-Type: multipart/mixed;」であるか否かを判定する。
【0052】
ここで否定結果が得られると、このことはメールヘッダの形式情報KD1が「Content-Type: text/plain;」であることを表しており、このときシステムコントロール部23は、テキストデータのメール本文だけで添付ファイルが存在しないことを認識し、次のステップSP7に移って次のユーザ命令を待ち受けて処理を終了する。
【0053】
これに対してステップSP2において肯定結果が得られると、このことはメールヘッダの形式情報KD1が「Content-Type: multipart/mixed;」と表示されていることを表しており、このときシステムコントロール部23は、添付ファイルが存在しているので次のステップSP3に移る。
【0054】
ステップSP3においてシステムコントロール部23は、添付ファイルが存在しない電子メールについては転送要求をせずに専用サーバ6のメールスプール6Aに残しておき、添付ファイルが存在する電子メールについてのみ専用サーバ6にから取り込み、次のステップSP4に移る。
【0055】
ステップSP4においてシステムコントロール部23は、取り込んだ電子メールのサブメッセージヘッダを参照し、サブメッセージヘッダの形式情報KD2における拡張子を取り出して、次のステップSP5に移る。
【0056】
ステップSP5においてシステムコントロール部23は、取り出した拡張子が予め電子メールプログラムによって指定されたもの(この場合「.pct」)であるか否かを判定する。ここで否定結果が得られると、このことは電子メールプログラムによって予め指定された拡張子「.pct」ではないことを表しており、このときシステムコントロール部23はステップSP7に移って次のユーザ命令を待ち受けて処理を終了する。
【0057】
これに対してステップSP5において肯定結果が得られると、このことは電子メールプログラムによって予め指定された拡張子「.pct」であることを表しており、このときシステムコントロール部23はステップSP6に移る。
【0058】
ステップSP6においてシステムコントロール部23は、添付ファイルの静止画像データを再生して表示部11に静止画像を表示し、次のステップSP7に移って次のユーザ命令を待ち受ける待ち受け状態に移行した後、添付ファイルの自動再生処理を全て終了する。
【0059】
(2)実施の形態における動作及び効果
以上の構成において、携帯情報端末装置2のシステムコントロール部23は電子メールプログラムに基づいて動作し、専用サーバ6から受信したメールヘッダの形式情報KD1に基づいて添付ファイルの存在する電子メールだけを専用サーバ6から取り込む。
【0060】
そしてシステムコントロール部23は、取り込んだ電子メールのサブメッセージヘッダにおける形式情報KD2の拡張子を参照し、当該拡張子が予め自動再生するように設定されたものであった場合に添付ファイルを自動再生して表示部11に表示すると共に、止画像データをフラッシュメモリ26に格納する。
【0061】
これにより携帯情報端末装置2は、専用サーバ6から添付ファイルの存在する電子メールを取り込んだ後、添付ファイルを開く指示がユーザが与えられること無く添付ファイルを自動的に再生して表示部11に静止画像を表示することができる。
【0062】
従って、携帯情報端末装置2がクレイドル3にセットされていた場合には表示部11に静止画像が表示されるので、ユーザはあたかも写真立てのように表示部11に表示された静止画像を見ることができる。
【0063】
またユーザが携帯情報端末装置2の近傍に存在していない場合でも、パーソナルコンピュータ7からLAN5を介して携帯情報端末装置2のシステムコントロール部23に制御命令を供給することにより、当該システムコントロール部23を制御して添付ファイルの自動再生処理を電子メールプログラムに基づいて実行させることができる。
【0064】
以上の構成によれば、携帯情報端末装置2は自動再生するように設定された添付ファイルの存在する電子メールを受信したときには、添付ファイルを開くための操作なしに電子メールプログラムに基づいて添付ファイルを自動再生することができる。
【0065】
(3)他の実施の形態
なお上述の実施の形態においては、データ取得手段としてのモデム29又は無線通信ユニット22によってデータとしての電子メールを専用サーバ6から取り込み、検出手段としてのシステムコントロール部23によりメールヘッダの形式情報KD1が「Content-Type: multipart/mixed;」であり、かつサブメッセージヘッダの形式情報KD2の中から予め指定された拡張子「.pct」を検出したとき、自動再生手段としてのシステムコントロール部23により添付ファイルを自動再生して表示手段としての表示部11に静止画像を表示するようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、メールヘッダを参照した段階で添付ファイルが存在するか否かを判定するだけではなく、自動再生設定された添付ファイルであるか否かを示す拡張子をメールヘッダにも付加し、当該拡張子に基づいて自動再生設定された添付ファイルがないときには専用サーバ6から電子メールを取り込まないようにしても良い。これにより自動再生する必要のない添付ファイルの電子メールを無駄にダウンロードすることを防止して、通信時間を短縮することができる。
【0066】
また上述の実施の形態においては、添付ファイルのデータ内容として静止画像データを用いるようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、添付ファイルのデータ内容として音楽データや音声データ又は動画像データを用いるようにしても良い。この場合、ユーザは携帯情報端末装置2で受信した電子メールを開いて読みながら自動再生された添付ファイルの音楽を音声出力手段としてのスピーカ14から出力されるバックグランドミュージックとして聞くことができ、又は表示部11に表示された動画像を楽しむことができる。
【0067】
例えば、ある送信者が常に同一の音楽データでなる音楽ファイルを電子メールの添付ファイルとして送信している場合には、携帯情報端末装置2で電子メールを受信したときに必ず同一の音楽が再生されることになるので、受信したユーザは自動再生された音楽を聞くだけで送信者が誰であるかを容易に認識することができる。
【0068】
さらに上述の実施の形態においては、媒体としての電子メールプログラムが携帯情報端末装置2のROM24からロードされて提供されるようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、CD−ROM(Compact Disc-Read Only Memory) 、DVD(Digital Video Disc)、メモリスティック16等のパッケージメディアや、一時的又は永続的に格納される半導体メモリ、磁気ディスク、並びにローカルエリアネットワーク、インターネット、ディジタル衛星放送等の無線通信媒体、さらにルータやモデム等の各種通信インターフェースによって提供されるようにしても良い。
【0069】
さらに上述の実施の形態においては、携帯情報端末装置2が専用サーバ6と電子メールの送受信を行うようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、携帯情報端末装置専用ではないサーバと電子メールの送受信を行うようにしても良い。
【0070】
さらに上述の実施の形態においては、記述子としての拡張子「.pct」を検出したとき添付ファイルを自動再生するようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、「.jpg」を検出したとき添付ファイルを自動再生するようにしたり、又は添付ファイルの内容を認識し得れば拡張子以外の他の種々の記述子を用いて自動再生するようにしても良い。
【0071】
【発明の効果】
上述のように本発明によれば、携帯情報端末装置はクレイドルに設置された状態で、メールヘッダの第1形式情報に基づいて電子メールに添付ファイルが付加されていることを判別したときサーバから当該電子メールを受信し、サブメッセージヘッダの第2形式情報の拡張子を検出したときのみ添付ファイルの静止画像を自動再生し、その静止画像を表示部に表示することができるので、添付ファイルの静止画像を全て表示するのではなく、特定の拡張子が付された静止画像だけを選択して表示することができ、その結果クレイドルに設置された携帯情報端末装置を写真立てに見立てて、その表示部を介して映し出された特定の静止画像だけをユーザに目視確認させることができる。
【0072】
また本発明の情報処理方法によれば、携帯情報端末装置はクレイドルに設置された状態で、メールヘッダの第1形式情報に基づいて電子メールに添付ファイルが付加されていることを判別したときサーバから当該電子メールを受信し、サブメッセージヘッダの第2形式情報の拡張子を検出したときのみ添付ファイルの静止画像を自動再生し、その静止画像を表示部に表示することができるので、添付ファイルの静止画像を全て表示するのではなく、特定の拡張子が付された静止画像だけを選択して表示することができ、その結果クレイドルに設置された携帯情報端末装置を写真立てに見立てて、その表示部を介して映し出された特定の静止画像だけをユーザに目視確認させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による携帯情報端末通信システムの全体構成を示す略線概略図である。
【図2】携帯情報端末装置の回路構成を示すブロック図である。
【図3】添付ファイルが付加されていない電子メールのデータ内容を示すデータ構成図である。
【図4】添付ファイルが付加されている電子メールのデータ内容(1)−1を示すデータ構成図である。
【図5】添付ファイルが付加されている電子メールのデータ内容(1)−2を示すデータ構成図である。
【図6】添付ファイルが付加されている電子メールのデータ内容(2)−1を示すデータ構成図である。
【図7】添付ファイルが付加されている電子メールのデータ内容(2)−2を示すデータ構成図である。
【図8】添付ファイルの自動再生処理手順を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1……携帯情報端末通信システム、2……携帯情報端末装置、3……クレイドル、5……LAN、6……専用サーバ、11……表示部、12……CCDカメラ14……スピーカ、23……システムコントロール部、24……ROM、25……DRAM、26……フラッシュメモリ、27……LCDドライバ31……送受信データ処理部。
Claims (2)
- 所定のクレイドルに設置されるようになされ、当該クレイドルを介してサーバとの間で電子メールの送受信を行なう携帯情報端末装置において、
上記電子メールの内容を表示する表示手段と、
上記サーバから自分宛となっている上記電子メールのメールヘッダを受信して取得するメールヘッダ取得手段と、
上記メールヘッダに記述されている当該電子メールの形式を示す第1形式情報に基づいてメール本文だけで構成されているか、当該メール本文に添付ファイルが付加されているかを判別する判別手段と、
上記電子メールが上記メール本文だけで構成されていることを判別したときは上記電子メールの転送要求を上記サーバに対して行なわないが、上記添付ファイルが付加されていることを判別したときは上記電子メールの転送要求を上記サーバに対して行なう電子メール転送要求手段と、
上記サーバから上記転送要求に応じて送られてくる上記電子メールを受信する電子メール受信手段と、
上記電子メールのうちサブメッセージヘッダに記述されている上記添付ファイルの形式を示す第2形式情報の拡張子を検出する検出手段と、
上記第2形式情報の拡張子を検出した場合にのみ上記添付ファイルの静止画像を自動再生して上記静止画像を上記表示部に表示する自動再生手段と
を具える携帯情報端末装置。 - 所定のクレイドルに設置されるようになされ、当該クレイドルを介してサーバとの間で電子メールの送受信を行なう携帯情報端末装置における情報処理方法において、
上記サーバから自分宛となっている上記電子メールのメールヘッダを受信して取得するメールヘッダ取得ステップと、
上記メールヘッダに記述されている当該電子メールの形式を示す第1形式情報に基づいてメール本文だけで構成されているか、当該メール本文に添付ファイルが付加されているかを判別する判別ステップと、
上記電子メールが上記メール本文だけで構成されていることを判別したときは上記電子メールの転送要求を上記サーバに対して行なわないが、上記添付ファイルが付加されていることを判別したときは上記電子メールの転送要求を上記サーバに対して行なう電子メール転送要求手段と、
上記サーバから上記転送要求に応じて送られてくる上記電子メールを受信する電子メール受信ステップと、
上記電子メールのうちサブメッセージヘッダに記述されている上記添付ファイルの形式を示す第2形式情報の拡張子を検出する検出ステップと、
上記第2形式情報の拡張子を検出した場合にのみ上記添付ファイルの静止画像を自動再生して上記静止画像を上記表示部に表示する自動再生ステップと
を有する情報処理方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
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