JP4210708B1 - 音響式容積計又は音響式体積計による測定方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 複雑な形状の容器などの容積測定に必要な校正作業を効率よく行うことができる音響式容積計による測定方法を提供する。
【解決手段】 基準槽と被測定体に載置される測定槽で音響式容積計の基準容器を形成し、基準槽と測定槽に交番的な容積変化を与え、その時の基準槽と測定槽の圧力変化を検出して、この二つの圧力変化の比を算出し、この比を用いて被測定体の容積を測定する音響式容積計による測定方法であって、一つの標準容積器に基準容器を載置すると音響式容積計の簡易校正を開始して、一定時間間隔で前記簡易校正を繰り返す校正工程と、この校正工程で校正された音響式容積計により被測定体の容積を測定する測定工程を備えた。
【選択図】 図6

Description

本発明は、複雑な形状の容器や物体などの容積・体積を音響的な手法により測定する音響式容積計又は音響式体積計による測定方法に関する。
複雑な形状の容器や物体などの容積を測定する方法として、基準槽と測定槽からなる基準容器の測定槽側を被測定容器に載置して測定槽と被測定容器を連通させ、次いで基準槽と測定槽にスピーカなどの音源によって交番的な容積変化を差動的に与え、この時に生ずる基準槽と測定槽の圧力変化を検出し、この圧力変化を用いることにより被測定容器の表面積の影響を除去して被測定容器の容積を演算によって求める方法が知られている(例えば、特許文献1参照)。
この測定方法では、測定前に初めの校正作業として、容積の演算に必要な3個の未知数を求めるために、容積が既知である3個の標準容積器の容積を測定する必要がある。次の校正作業からは1個の標準容積器の容積を測定することで、最初に求めた3個の未知数を補正すればよいことになる。一般に、基準槽と測定槽の圧力変化を検出するマイクロホンや電気回路は、夫々温湿度特性を有しているので、これらの特性の変化により容積の測定値に誤差が生じる。この対応策として、測定環境に温湿度変化などが生じる毎に校正作業を行っている。
特開2006−284473号公報
しかし、このような校正作業は作業者の判断による手作業で行われているため、作業者による測定環境の温湿度変化への対応の遅れにより、容積の測定値に誤差が生じてしまう。また、測定作業の合間に校正作業を行わなければならないため、校正作業の頻度によって測定作業の効率が悪くなるという問題がある。
本発明は、従来の技術が有するこのような問題点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、複雑な形状の容器や物体などの容積又は体積測定に必要な校正作業を効率よく行うことができる音響式容積計又は音響式体積計による測定方法を提供しようとするものである。
上記課題を解決すべく請求項1に係る発明は、基準槽と被測定体に載置される測定槽で音響式容積計の基準容器を形成し、基準槽と測定槽に交番的な容積変化を与え、その時の基準槽と測定槽の圧力変化を検出して、この二つの圧力変化の比を算出し、この比を用いて被測定体の容積を測定する音響式容積計による測定方法であって、3個の標準容積器を用いる音響式容積計の通常校正の後で、これら3個の標準容積器のうちの1個を用いて校正する簡易校正を行う際に、1個の標準容積器に基準容器を載置すると標準容積器に設けたセンサが校正モード指令信号を与え、この校正モード指令信号により音響式容積計の簡易校正を一定時間間隔で繰り返す校正工程と、この校正工程で校正された音響式容積計により被測定体の容積を測定する測定工程を備えたものである。
請求項2に係る発明は、基準槽と被測定体に載置される測定槽で音響式容積計の基準容器を形成し、基準槽と測定槽に交番的な容積変化を与え、その時の基準槽と測定槽の圧力変化を検出して、この二つの圧力変化の比を算出し、この比を用いて被測定体の容積を測定する音響式容積計による測定方法であって、3個の標準容積器を用いる音響式容積計の通常校正の後で、これら3個の標準容積器のうちの1個を用いて校正する簡易校正を行う際に、1個の標準容積器に基準容器を載置すると標準容積器に設けたセンサが校正モード指令信号を与え、この校正モード指令信号により音響式容積計の簡易校正を一定時間間隔で繰り返す校正工程と、この校正工程で校正された音響式容積計により被測定体の容積を測定する測定工程を備え、スイッチ操作により校正モードが測定モードに切り替わるようにした。
請求項に係る発明は、基準槽と被測定体に載置される測定槽で音響式体積計の基準容器を形成し、基準槽と測定槽に交番的な容積変化を与え、その時の基準槽と測定槽の圧力変化を検出して、この二つの圧力変化の比を算出し、この比を用いて被測定体の体積を測定する音響式体積計による測定方法であって、3個の標準体積器を用いる音響式体積計の通常校正の後で、これら3個の標準体積器のうちの1個を用いて校正する簡易校正を行う際に、1個の標準体積器に基準容器を載置すると標準体積器に設けたセンサが校正モード指令信号を与え、この校正モード指令信号により音響式体積計の簡易校正を一定時間間隔で繰り返す校正工程と、この校正工程で校正された音響式体積計により被測定体の体積を測定する測定工程を備えたものである。
請求項に係る発明は、基準槽と被測定体に載置される測定槽で音響式体積計の基準容器を形成し、基準槽と測定槽に交番的な容積変化を与え、その時の基準槽と測定槽の圧力変化を検出して、この二つの圧力変化の比を算出し、この比を用いて被測定体の体積を測定する音響式体積計による測定方法であって、3個の標準体積器を用いる音響式体積計の通常校正の後で、これら3個の標準体積器のうちの1個を用いて校正する簡易校正を行う際に、1個の標準体積器に基準容器を載置すると標準体積器に設けたセンサが校正モード指令信号を与え、この校正モード指令信号により音響式体積計の簡易校正を一定時間間隔で繰り返す校正工程と、この校正工程で校正された音響式体積計により被測定体の体積を測定する測定工程を備え、スイッチ操作により校正モードが測定モードに切り替わるようにした。
請求項1に係る発明によれば、一つの標準容積器に音響式容積計の基準容器を載置するだけで、作業者による測定準備作業の間に校正が行われるので、作業者の校正要否の判断や作業者の手を煩わすことがない。また、校正が一定時間の間隔で繰り返されるので、最新の校正処理に基づく容積測定が可能となり、測定精度を維持することができる。更に、作業者は測定環境の温湿度変化などに基づく校正要否の判断をする必要がなく、測定作業に集中することができ、測定作業の効率が向上する。
請求項2に係る発明によれば、一つの標準容積器に音響式容積計の基準容器を載置するだけで、作業者による測定準備作業の間に校正が行われ、作業者の意思により望ましいタイミングで容積の測定作業を開始することができるので、測定作業の効率が向上する。
請求項に係る発明によれば、一つの標準体積器を用いるだけで、作業者による測定準備作業の間に校正が行われるので、作業者の校正要否の判断や作業者の手を煩わすことがない。また、校正が一定時間の間隔で繰り返されるので、最新の校正処理に基づく体積測定が可能となり、測定精度を維持することができる。更に、作業者は測定環境の温湿度変化などに基づく校正要否の判断をする必要がなく、測定作業に集中することができ、測定作業の効率が向上する。
請求項に係る発明によれば、一つの標準体積器に音響式体積計の基準容器を載置するだけで、作業者による測定準備作業の間に校正が行われ、作業者の意思により望ましいタイミングで体積の測定作業を開始することができるので、測定作業の効率が向上する。
以下に本発明の実施の形態を添付図面に基づいて説明する。ここで、図1は本発明に係る音響式容積計による測定方法に用いる音響式容積計の構成図、図2は3個の標準容積器により測定された音響インピーダンスを示す複素平面図、図3は図2の音響インピーダンスを表示した複素平面を角度θだけ座標回転させた図、図4は校正に用いるパラメータを求めるための手順を示すフローチャート、図5は簡易校正の複素平面による説明図、図6は本発明に係る音響式容積計による測定方法のフローチャート、図7は同じく説明図、図8は本発明に係る音響式体積計による測定方法に用いる音響式体積計の構成図、図9は測定容器に被測定体を収納して測定する音響式体積計の構成図である。
本発明に係る音響式容積計による測定方法に用いる音響式容積計は、図1に示すように、基準容器1内に形成された隔壁2にスピーカ3を配置し、基準容器1内を容積Vrの基準槽4と容積V0の測定槽5に画成している。基準槽4と測定槽5には、夫々マイクロホン6,7が設けられている。隔壁2には連通管8が設けられ、連通管8は基準槽4と測定槽5側の静圧(大気圧)を平衡させ気体成分を均一化させる機能を有する。
また、校正時には測定槽5が標準容積器9,10,11に載置され、測定時には測定槽5が被測定容器12に載置される。測定槽5と、標準容積器9,10,11及び被測定容器12との接合面からは空気洩れがないものとする。ここで、V1は標準容積器9の凹部9aの容積(既知)、V2は標準容積器10の凹部10aの容積(既知)、V3は標準容積器11の凹部11aの容積(既知)、Vtは被測定容器12の凹部12aの被測定容積である。
スピーカ3は、基準容器1、標準容積器9,10,11及び被測定容器12の内部に交番的な容積変化を差動的に与え、マイクロホン6,7は、スピーカ3によってなされる基準容器1、標準容積器9,10,11及び被測定容器12の内部の圧力変化を検出する。また、基準槽4と測定槽5の容積変化が同じであれば、夫々の槽にスピーカを配置してもよい。
また、音響式容積計は、マイクロホン6,7の出力信号を増幅する増幅器13,14と、増幅器13,14の出力信号E1,E2をA/D(アナログ/デジタル)変換し、演算処理して記憶する信号処理装置15と、信号処理装置15で制御されるスピーカ3に容積変化を与える信号(例えば、正弦波信号)を入力する信号発生器16と、信号処理装置15に校正モード又は測定モードの指令信号を与えるスイッチ17などを備えている。
また、標準容積器9,10,11には、標準容積器9,10,11に基準容器1を載置した時、基準容器1を認識して信号処理装置15に校正モード指令信号を与えるセンサ18,19,20が設けられている。なお、3個の標準容積器9,10,11を用いて行う通常の校正作業の後で、少なくとも一個の標準容積器(例えば、標準容積器9)にセンサ18を設ければ、測定準備作業の間に簡易校正を自動で開始させることができる。更に、標準容積器9,10,11にセンサ18,19,20を設けると、標準容積器9,10,11が特定されるので、校正時の作業者による標準容積器の取り違えを防止することができる。
また、標準容積器9,10,11にセンサ18,19,20を設けず、スイッチ17の操作により校正モードと測定モードの切り替えを行うこともできる。なお、信号処理装置15は、センサ18,19,20の指令信号による校正モードと測定モードの切り替え機能と、スイッチ17の指令信号による校正モードと測定モードの切り替え機能を有している。
次に、表面積の影響による誤差の補正方法(容積の測定原理)について説明する。測定時における基準容器1及び被測定容器12の表面からの熱の出入りを考慮したスピーカ3から容器内部を見た時の音響インピーダンス(圧力変化/体積変化速度)Zは、被測定容器12の大きさが音の波長に比べて十分小さい場合、近似的に次式(1),(2),(3)で表される(音響ブリッジ式容積計:鳥越・石井 計測自動制御学会論文集Vol.30,No.11 1303/1309,1994参照)。
Figure 0004210708
ここで、P0は基準容器1及び被測定容器12の内部の静圧(大気圧)、γは気体の比熱比(空気:約1.4)、Vは容器の容積、Sは容器内部の全表面積、ωは音(容積変化)の角周波数、κは空気の熱伝導度、ρは空気の密度、Cは定圧比熱、δtは熱的境界層の厚さ、jは虚数単位である。εはδt(熱的境界層)の音響インピーダンスへの影響を表し、式(2)からその影響は表面積Sに比例する。
基準容器内部の圧力変化ΔP1と被測定容器内部の圧力変化ΔP2の比から容積が求まることが知られている。
基準槽4(容積Vr)の容積変化と測定槽5側(容積V0の測定槽5と容積Vtの被測定容器12)の容積変化は同じである。従って、基準槽4と測定槽5側の圧力変化の比は、それぞれの容器の音響インピーダンスZr,Zaの比に等しい。式(4)に記載する音圧変化ΔP1(基準槽4),ΔP2(測定槽5側)は、スピーカ3の駆動周波数成分での各槽の圧力変化分を表す。
Figure 0004210708
ここで、添え字rは基準容器1の基準槽4側を表し、添え字aは測定槽5側を表すものとする。
次に、A/D変換後の両マイクロホン6,7の出力信号E1,E2をフーリエ変換し、駆動周波数成分の比を求め、これをB(複素量)とする。この駆動周波数成分の比Bと音圧変化比の関係は、次式(5)で表される。
Figure 0004210708
ここで、Gejφは、基準槽4側と測定槽5側の両チャンネル間、音圧−マイクロホン6,7の出力間、増幅器13,14入力−A/D変換波形間の位相差φ、ゲイン(感度)比Gである。式(4)と式(5)より、式(6)が得られる。
Figure 0004210708
αejθを次式(7)のように置く(αは実数)。
Figure 0004210708
駆動周波数成分の比Bは、式(7)を用いると、次式(8)で表される。
Figure 0004210708
更に、次式(9)で表すように、座標回転を行った音圧比で式(8)を表すと、式(10)のように表される。
Figure 0004210708
容積Va(V0+Vt)は、次式(11)のように表される。
Figure 0004210708
式(11)では、基準槽4側の位相のずれ(表面積の影響)やマイクロホン6,7及び回路系(増幅器13,14入力−A/D変換波形間)の位相廻りの影響が排除されている。
次に、複素平面上で式(10)のB’を勾配−1で実数軸上に外挿した値B’xは、B’を式(12)のように表すと、値B’xは式(13)のようになる。
Figure 0004210708
勾配−1で実数軸上に外挿することは、表面積の影響εaをゼロと置くことと等価であるので、式(11)は、次式(14)として、容積について表面積の影響εaを排除した式で表すことができる。
Figure 0004210708
Va=Vt+V0であるから、共通容積V0を差し引いた被測定容器12の被測定容積Vtは、次式(15)で表され、表面積の影響を受けないで被測定容積Vtを測定することができる。
Figure 0004210708
次に、被測定容器12の被測定容積Vtの測定に先立つ校正作業において、3個の未知数α,θ,V0を求める手順を、図4に示すフローチャートに基づいて説明する。
先ず、ステップSP1において、基準容器1を容積V1,V2,V3の3個の標準容積器9,10,11に順次載置した時に、スピーカ3により基準容器1及び標準容積器9,10,11の内部に交番的な容積変化を差動的に与えた場合に増幅され、A/D変換されたマイクロホン6,7の出力信号E1,E2をフーリエ変換する。
次いで、ステップSP2において、標準容積器(容積V1)9、標準容積器(容積V2)10及び標準容積器(容積V3)11について、駆動周波数成分の比B1,B2,B3を、図2に示すように、複素平面にプロットする。
次いで、ステップSP3において、座標回転角θの初期値をゼロ(θ=0)とし、ステップSP4で式(9)を用いてB1、B2からB’1、B’2を求める。そして、式(13)を用いて、図3に示すように、B’1x、B’2xを求める。
次いで、ステップSP5において、求めたB’1x、B’2xと、既知である標準容積器9の容積V1と標準容積器10の容積V2を式(15)に代入し、式(16)と式(17)の連立方程式から未知数α,V0を求める。
Figure 0004210708
次いで、ステップSP6において、この時のα,θ,V0を用いて、式(15)からB’3xを求め、式(18)でV’3を求める。
Figure 0004210708
次いで、ステップSP7において、このV’3がV3±x%(例えば、0.1%)の範囲内でないと判断された場合には、ステップSP8で座標回転角θを微小変化させて(θ±Δθ)、V’3がV3±x%の範囲内になるまでステップSP4〜ステップSP7を繰り返す。
また、ステップSP7において、V’3がV3±x%の範囲内になったと判断された場合には、ステップSP9でα,θ,V0を決定し、校正作業は終了する。
次に、校正作業で決定されたパラメータα,θ,V0を用いて被測定容器12の被測定容積Vtを測定する手順を説明する。
先ず、複素量Bを計算する。次に、式(9)を用いてB’を求める。そして、式(15)を用いて被測定容器12の被測定容積Vtが求まる。
このような関係になることを、図2と図3により説明する。基準容器1を3個の標準容積器9,10,11に順次載置した場合の音圧比(マイクロホン6,7の出力信号E1,E2のフーリエ係数の比)Bを複素平面上に表示すると、図2に示す点B1,B2,B3のように表される。この中には、容積の効果以外に表面積の影響、マイクロホン6,7及び回路系(増幅器13,14入力−A/D変換波形間)の位相廻りの効果、連通管8の駆動周波数におけるリークなどが含まれている。
式(7)で示されるマイクロホン6,7及び回路系の位相特性の差、基準容器1側の表面積の影響による音圧の位相廻り、連通管8のリークによる位相廻りの総和の位相廻りθを差し引いた、即ちθだけ回転した座標系でプロットしたものがB’1,B’2,B’3である。
式(10)から明らかなように、B’1,B’2,B’3において被測定容器12側の表面積の影響は、この座標系の上では勾配−1の直線上の動きになる。従って、表面積の影響を除く、即ちεをゼロにすることは、実数軸に勾配−1で外挿することになり、式(14)が得られる。よって、このθと比例係数αが分かれば、未知の容積Va(=Vt+V0)が表面積の影響を除去した状態で求められる。
α,θ,V0は、ここで、B1,B2,B3が複素平面上で1直線に並ぶと解が求められないので、そのような組み合わせは除く。このようにして決められたパラメータα,θ,V0を用いて、図1に示す被測定容器12の被測定容積Vt(=Va−V0)を表面積の影響なしで測定することができる。
また、図3にB空間の実数軸を書いた時、その実数軸とデータ点から勾配−1で引いた3本直線の交点の原点からの距離はB’軸上の交点と比例関係にある。従って、どちらの軸に対する交点を用いても同じ結果を得ることができる。これをB空間で眺めると、勾配−1からθ回転した直線と実数軸との交点Bxを求めることである。即ち、実数軸から眺めた時の勾配をkとし、BxのB空間上の実数成分をBR、同じく虚数成分をBIとすると、次式(19)で表される。
Figure 0004210708
即ち、θだけ座標軸を回転する代わりに、外挿する時の勾配を−1からθだけ回転した値を用いても同じ結果を得る。α,k,V0は、回転角度θを勾配kに置き換え、図4に示すフローチャートと同じ手順で求めることができる。
ところで、校正後の時間経過と、主にマイクロホン及びアンプ系のゲイン及び位相の微妙な変動により誤差が生じる場合がある。この誤差を修正するために3個の標準容積器9,10,11を用いてパラメータα,θ,V0の再校正(通常の校正)を行うことは可能であるが、僅かな誤差が生じている場合には、以下に示す方法により、1個の標準容積器(例えば、標準容積器9)を用いて簡易な校正を行うことができる(簡易校正)。
先ず、図5に示すように、3個の標準容積器9,10,11の前回校正(通常の校正)時における音圧比をB1,B2,B3とする。そして、その中の一つの標準容積器9に対する簡易校正時の音圧比をB1nとするとき、B1とB1nとの関係を次式(20)とする。
Figure 0004210708
このηを用いて算出した、B1η,B2η,B3ηを用いてパラメータα,θ,V0の再校正を、通常の校正と同様に、図4に示すフローチャート(B1→B1η、B2→B2η、B3→B3ηとする)に従って行う。これは、B1nという複素量(2個の独立変数)を用いて、新たなα,θ,V0を求め、これらα,θ,V0を用いて被測定容器12の容積Vtが測定できることを示している。
以上のように構成された本発明に係る音響式容積計による測定方法について、図6に示す作業手順と図7に示す作業内容より説明する。先ず、図4に示すフローチャートに基づいて、音響式容積計で3個の標準容積器9,10,11の容積を測定し、校正に用いるパラメータα,θ,V0を求める(通常の校正工程)。
次いで、作業者は最初の被測定品21の測定準備作業である被測定品21の作業台22への搬入作業及び被測定品21への音響シール用グリスの塗布作業(所要時間、約5〜10分)などを行う(測定準備工程)。測定準備作業が終了すると、作業者は基準容器1を最初の被測定品21に載置し、スイッチ17を操作して信号処理装置15に測定モード指令信号を与える。すると、通常の校正工程で求めたパラメータα,θ,V0を用いて最初の被測定品21の容積Vtを測定する(測定工程)。
最初の被測定品21の容積測定作業が終了すると、作業者は被測定品21から基準容器1を外して作業台22の所定位置に設置されている標準容積器9に載置する。すると、標準容積器9に設けたセンサ18が基準容器1を認識して、信号処理装置15に校正モード指令信号を与える。センサ18による校正モード指令信号により、所定時間(例えば、3分)経過後に音響式容積計は校正を開始し、一定時間間隔(例えば、30秒間隔)で簡易校正を繰り返す(簡易な校正工程)。なお、センサ18,19,20を用いず、基準容器1を標準容積器9に載置し、測定していない状態が所定時間(例えば、3分)経過継続すると音響式容積計の校正を開始する機能を信号処理装置15に備えることもできる。
一方、作業者は音響式容積計が簡易校正を繰り返し行っている間に、2番目の被測定品21の測定準備作業である被測定品21の作業台22への搬入作業及び被測定品21への音響シール用グリスの塗布作業などを行う(測定準備工程)。測定準備作業が終了すると、作業者は標準容積器9から基準容器1を外して作業台22に置かれた2番目の被測定品21に載置する。基準容器1が外されたことで、センサ18により信号処理装置15に測定モード指令信号を与える。すると、直前の簡易校正で求めたパラメータα,θ,V0を用いて2番目の被測定品21の容積Vtを測定する(測定工程)。または、スイッチ17を操作して、信号処理装置15に測定モード指令信号を与えることもできる。3番目の被測定品21の容積測定作業からは、2番目の被測定品21の容積測定作業と同様の作業が行われる。
このように、簡易な校正工程、測定準備工程、測定工程を繰り返すことにより、多数の被測定品21の容積測定を行うことができる。そして、一つの標準容積器9に音響式容積計の基準容器1を載置するだけで、作業者による測定準備作業の間に校正が行われるため、作業者の校正要否の判断や作業者の手を煩わすことがない。また、校正が一定時間間隔で繰り返されるので、最新の校正処理に基づく容積測定が可能となり、測定精度を維持することができる。更に、作業者は測定環境の温湿度変化などに基づく校正要否の判断をする必要がなく、測定作業に集中することができ、測定作業の効率が向上する。
本発明に係る音響式体積計による測定方法に用いる音響式体積計は、図8に示すように、基準容器1内に形成された隔壁2にスピーカ3を配置し、基準容器1内を容積Vrの基準槽4と容積V0の測定槽5に画成している。基準槽4と測定槽5には、夫々マイクロホン6,7が設けられている。隔壁2には連通管8が設けられ、連通管8は基準槽4と測定槽5の静圧(大気圧)を平衡させ気体成分を均一化させる機能を有する。
また、校正時には測定槽5が標準体積器30,31,32に載置され、測定時には測定槽5が被測定体33に載置される。測定槽5と、標準体積器30,31,32及び被測定体33との接合面からは空気洩れがないものとする。ここで、V4は標準体積器30の凸部30aの体積(既知)、V5は標準体積器31の凸部31aの体積(既知)、V6は標準体積器32の凸部32aの体積(既知)、Vtは被測定体33の凸部33aの体積である。
スピーカ3は、基準容器1の内部に交番的な容積変化を差動的に与え、マイクロホン6,7は、スピーカ3によってなされる基準容器1の内部の圧力変化を検出する。
また、音響式体積計は、マイクロホン6,7の出力信号を増幅する増幅器13,14と、増幅器13,14の出力信号E1,E2をA/D(アナログ/デジタル)変換し演算処理する信号処理装置15と、信号処理装置15で制御されるスピーカ3に容積変化を与える信号(例えば、正弦波信号)を入力する信号発生器16と、信号処理装置15に校正モード又は測定モードの指令信号を与えるスイッチ17などを備えている。
また、標準体積器30,31,32には、標準体積器30,31,32に基準容器1を載置した時、基準容器1を認識して信号処理装置15に校正モード指令信号を与えるセンサ34,35,36が設けられている。なお、3個の標準体積器30,31,32を用いて行う通常の校正作業の後で、少なくとも一個の標準体積器(例えば、標準体積器30)にセンサ34を設ければ、測定準備作業の間に簡易校正を自動で開始させることができる。また、標準体積器30,31,32にセンサ34,35,36を設けず、スイッチ17の操作により校正モードと測定モードの切り替えを行うこともできる。
このような音響式体積計の構成は、音響式容積計の構成と同じであり、通常の校正工程、測定工程、簡易な校正工程、測定準備工程の作業は、音響式容積計と同様の測定方法で行うことができる。
また、図9に示すように、基準容器1の測定槽5に測定容器37を接続し被測定体38の体積を測定することもできる。ここで、Vcは測定容器37の容積(既知)、Vtは被測定体38の被測定体積、Vd(=Vc −Vt )は被測定体38を入れた後の測定容器37の容積である。この場合の校正には、2個の標準体積器39,40が用いられる。V7は標準体積器39の体積(既知)、V8は標準体積器40の体積(既知)である。
このように、簡易な校正工程、測定準備工程、測定工程を繰り返すことにより、多数の被測定品の体積測定を行うことができる。そして、一つの標準体積器(例えば、標準体積器30)又は空の測定容器37に音響式体積計の基準容器1を載置するだけで、作業者による測定準備作業の間に校正が行われるため、作業者の校正要否の判断や作業者の手を煩わすことない。また、校正が一定時間間隔で繰り返されるので、最新の校正処理に基づく体積測定が可能となり、測定精度を維持することができる。更に、作業者は測定環境の温湿度変化などに基づく校正要否の判断をする必要がなく、測定作業に集中することができ、測定作業の効率が向上する。
作業者による測定準備作業の間に校正が行われるため、作業者は測定環境の温湿度変化などに基づく校正要否の判断をする必要がなく、測定作業に集中することができ、測定作業の効率が向上するので、あらゆる産業分野における複雑な形状の容積及び体積の測定に適用することができる。
本発明に係る音響式容積計による測定方法に用いる音響式容積計の構成図 3個の標準容積器により測定された音響インピーダンスを示す複素平面図 図2の音響インピーダンスを表示した複素平面を角度θだけ座標回転させた図 校正に用いるパラメータα,θ,V0を求めるための手順を示すフローチャート 簡易校正の複素平面による説明図 本発明に係る音響式容積計による測定方法のフローチャート 本発明に係る音響式容積計による測定方法の説明図 本発明に係る音響式体積計による測定方法に用いる音響式体積計の構成図 測定容器に被測定体を収納して測定する音響式体積計の構成図
符号の説明
1…基準容器、2…隔壁、3…スピーカ、4…基準槽、5…測定槽、6,7…マイクロホン、9,10,11…標準容積器、12,33,38…被測定体、13,14…増幅器、15…信号処理装置、16…信号発生器、17…スイッチ、18,19,20,34,35,36…センサ、21…被測定品、30,31,32,39,40…標準体積器、37…測定容器。

Claims (4)

  1. 基準槽と被測定体に載置される測定槽で音響式容積計の基準容器を形成し、基準槽と測定槽に交番的な容積変化を与え、その時の基準槽と測定槽の圧力変化を検出して、この二つの圧力変化の比を算出し、この比を用いて被測定体の容積を測定する音響式容積計による測定方法であって、3個の標準容積器を用いる音響式容積計の通常校正の後で、これら3個の標準容積器のうちの1個を用いて校正する簡易校正を行う際に、1個の標準容積器に基準容器を載置すると標準容積器に設けたセンサが校正モード指令信号を与え、この校正モード指令信号により音響式容積計の簡易校正を一定時間間隔で繰り返す校正工程と、この校正工程で校正された音響式容積計により被測定体の容積を測定する測定工程を備えたことを特徴とする音響式容積計による測定方法。
  2. 基準槽と被測定体に載置される測定槽で音響式容積計の基準容器を形成し、基準槽と測定槽に交番的な容積変化を与え、その時の基準槽と測定槽の圧力変化を検出して、この二つの圧力変化の比を算出し、この比を用いて被測定体の容積を測定する音響式容積計による測定方法であって、3個の標準容積器を用いる音響式容積計の通常校正の後で、これら3個の標準容積器のうちの1個を用いて校正する簡易校正を行う際に、1個の標準容積器に基準容器を載置すると標準容積器に設けたセンサが校正モード指令信号を与え、この校正モード指令信号により音響式容積計の簡易校正を一定時間間隔で繰り返す校正工程と、この校正工程で校正された音響式容積計により被測定体の容積を測定する測定工程を備え、スイッチ操作により校正モードが測定モードに切り替わることを特徴とする音響式容積計による測定方法。
  3. 基準槽と被測定体に載置される測定槽で音響式体積計の基準容器を形成し、基準槽と測定槽に交番的な容積変化を与え、その時の基準槽と測定槽の圧力変化を検出して、この二つの圧力変化の比を算出し、この比を用いて被測定体の体積を測定する音響式体積計による測定方法であって、3個の標準体積器を用いる音響式体積計の通常校正の後で、これら3個の標準体積器のうちの1個を用いて校正する簡易校正を行う際に、1個の標準体積器に基準容器を載置すると標準体積器に設けたセンサが校正モード指令信号を与え、この校正モード指令信号により音響式体積計の簡易校正を一定時間間隔で繰り返す校正工程と、この校正工程で校正された音響式体積計により被測定体の体積を測定する測定工程を備えたことを特徴とする音響式体積計による測定方法。
  4. 基準槽と被測定体に載置される測定槽で音響式体積計の基準容器を形成し、基準槽と測定槽に交番的な容積変化を与え、その時の基準槽と測定槽の圧力変化を検出して、この二つの圧力変化の比を算出し、この比を用いて被測定体の体積を測定する音響式体積計による測定方法であって、3個の標準体積器を用いる音響式体積計の通常校正の後で、これら3個の標準体積器のうちの1個を用いて校正する簡易校正を行う際に、1個の標準体積器に基準容器を載置すると標準体積器に設けたセンサが校正モード指令信号を与え、この校正モード指令信号により音響式体積計の簡易校正を一定時間間隔で繰り返す校正工程と、この校正工程で校正された音響式体積計により被測定体の体積を測定する測定工程を備え、スイッチ操作により校正モードが測定モードに切り替わることを特徴とする音響式体積計による測定方法。
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