JP4210666B2 - 配送計画立案システム及び配送計画立案プログラム - Google Patents

配送計画立案システム及び配送計画立案プログラム Download PDF

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Description

この発明は、一定期間の最適化された配送計画を立案するシステムに関するものである。
従来、配送計画の立案を行うシステムでは、予め配送日を特定する必要があった。そのため、配送先(顧客)側の条件が、「在庫切れを起こさなければ、いつ補充のための配送があってもよい。」とされていたとしても、配送日と配送量とを予め指定しないと配送計画の立案はできなかった。このとき、配送日と配送量は、顧客からの指定または、配送業者の配送計画者(配送マン)の設定によっていた。
顧客からの指定によるときは、顧客の在庫管理担当者の決定に委ねられるので、在庫切れをなくすために早めの補充を指定する顧客への配送は頻繁になり、効率化が悪い。逆に在庫切れぎりぎりの補充を指定する顧客への配送は、配送量が多くなるため、近隣顧客への荷物との共積みが難しくなるという問題があった。
また、配送計画者の設定によるときは、経験と勘とに委ねられるが、顧客数が多くなると全体の管理ができず、顧客ごとに配送間隔を固定させてしまい、顧客需要の変化に対応できない場合があった。
また、特開平10−254964号公報には、納入期限を考慮して、1日当たりの配送先件数を平準化することを目的とした、配送計画システムが開示されている。
特開平10−254964号公報
従来の配送計画システムは、上述のように、配送日を特定しないと配送計画が立案できないため、配送日、配送量の指定が人為的に行われ、それぞれの顧客の日々変動する在庫量(在庫数)を考慮しながら、複数の顧客への効率的な配送計画を立案することができなかった。
また、特許文献1の配送計画システムによると、納入期限、配送サイクルを考慮し、納入期限内の同一納入先への配送をまとめることで、トラックの使用効率を高めている。しかしながら特許文献1で対象としている配送物は、「配送日が変動しても、配送量が変動しない」物品であり、特許文献1は期限内に決められた配送物を配送することを前提している。よって、それぞれの顧客の在庫量を適量に保ちつつ、一定期間内の最適な配車計画を立案することができない。
この発明は、かかる問題点を解決するためになされたものであり、よって、それぞれの顧客の在庫量を適量に保ちつつ、一定期間内の最適な配車計画を立案することを目的とする。
この発明にかかる配送計画立案システムは、一定期間内の各日の配送計画を立案する配送計画立案システムであって、顧客毎の最大量、入れ頃量、最少量、一定期間内の1日当りの使用量、及び計画立案開始時の在庫量が記憶される顧客需要データファイルと、目安配送日と配送量とを定めた配送データが記憶される配送データファイルと、配送先が指定する車種や車型が記憶される配送先情報データファイルと、車両の積載容量、制限条件が記憶される車両情報データファイルと、顧客名が指定された配送データ作成指示を受け付け、配送データ作成指示受け付け時に顧客名が指定されたときは一定期間内の初日を該当日と設定し、配送データ作成指示受け付け時に配送伝票が指定されたときは配送伝票に記憶された配送日の翌日を該当日と設定し、上記顧客需要データファイルに記憶された、上記顧客名に対応する計画立案開始時の在庫量、該当日1日当りの使用量、最大量、入れ頃量及び最少量を取得し、配送データ作成指示受け付け時に顧客名が指定されたときは上記顧客需要データファイルに記憶された上記顧客名に対応する計画立案開始時の在庫量を該当日の在庫量と設定し、配送データ作成指示受け付け時に配送伝票が指定されたときは上記顧客需要データファイルに記憶された上記顧客名に対応する最大量から該当日1日当りの使用量を減算した値を該当日の在庫量と設定し、該当日の在庫量から該当日1日当りの使用量を減算した値が、入れ頃量と最小量の間に含まれるか、または最小量を下回るときは、該当日を目安配送日と定め、上記顧客名に対応する最大量から該当日の在庫量を減算した量を配送量と定めた、配送データを作成し、作成した配送データを上記配送データファイルに記憶する配送データ作成部と、上記配送データ作成部が作成し、上記配送データファイルに記憶された配送データを、記憶された目安配送日に基づき、上記配送先情報データファイルに記憶された配送先が指定する車種や車型の条件に含まれる上記車両情報データファイルに記憶された車両に割り付け、割り付いた日にちを配送日とする配送伝票からなる初期解を作成し、この初期解を一時的配送計画データファイルに記憶する初期解作成部と、上記一時的配送計画データファイルに記憶された上記初期解の配送伝票に関して、配送伝票の組み換えにより、配送日を一定期間内で前倒しまたは後ろずらしにし、この配送日の前倒しまたは後ろずらしにより一定期間内の各日の在庫量が最少量が下回らないとしたときは、配送伝票が組み替えられた配送計画案を作成し、予め定められた算出情報及び重み付け情報から上記配送計画案の評価点を算出し、この評価点が予め定められた条件を満たすときは、上記配送計画案を既に記憶されている一時的配送計画データファイルに上書きする最適化計算部とを備えたものである。
また、上記最適化計算部から顧客名、配送日及び配送量の指定を受付け、上記顧客需要データファイルに記憶された該当顧客の最大量、入れ頃量、最少量、一定期間内の1日当りの使用量及び計画立案開始時の在庫量を取得し、在庫量が最小量を下回る日にちと、そのときの在庫量を算出する配送伝票確認部を備え、
上記最適化計算部は、上記初期解に対して解の改善対象となる配送伝票を指定し、対象配送伝票に対応する顧客名、配送日及び配送量を指定して上記配送伝票確認部に、在庫量が最少量を下回る日にちと、在庫量を問い合わせ、上記配送データ確認部から受理した、在庫量が最少量を下回る日にちを配送日とし、最大量から在庫量を減算した数値を配送量とした配送計画案を作成することを特徴とする。
また、上記最適化計算部は、最適化処理終了の割り込み指示により、上記一時的配送計画データファイルに記憶された配送計画案を配送計画データとして出力することを特徴とする
また、上記初期解作成部は、顧客の1つめの配送データ作成指示を上記配送データ作成部に対し送信し、上記顧客の1つめの配送データを上記配送データ作成部より受信し、上記配送データに記憶された目安配送日に基づき、上記配送先情報データファイルに記憶された配送先が指定する車種や車型の条件に含まれる上記車両情報データファイルに記憶された車両に割り付け、次に配送伝票を受け渡し、顧客の次の配送データ作成指示を上記配送データ作成部に対し送信し、上記顧客の次の配送データを上記配送データ作成部より受信し、上記配送データに記憶された目安配送日に基づき、上記配送先情報データファイルに記憶された配送先が指定する車種や車型の条件に含まれる上記車両情報データファイルに記憶された車両に割り付け、割り付いた日にちを配送日とする配送伝票からなる初期解を作成し、割り付けられなかった配送データは未割付伝票として記憶し、
上記最適化計算部は、配送計画案を作成するとき、未割付伝票を未割付伝票に記憶された配送目安日を目安として割り付け、また割り付けられていた伝票が未割付になるときは未割付伝票として記憶することを特徴とする。
この発明にかかる配送計画立案プログラムは、コンピュータを、請求項1〜4のいずれかに記載の配送計画立案システムとして機能させることを特徴とするものである。
本発明の配送計画立案システム及び配送計画立案プログラムによると、一定期間内の在庫量から配送データを作成し、配送計画を立案するので、配送日の特定をすることなく、かつ顧客の在庫切れを起こさずに、最適化された長期間の配送計画を立案することができる。
実施の形態1.
長期間の配送計画を立案するシステムについて、説明する。本配送計画では、1日から数日の間に1回の配送がある複数の顧客(配送先)を対象とし、配送される荷物は顧客の貯蔵庫に蓄積される。また配送される荷物は、例えばセメント、ガス、原油等なんらかの原料または燃料として用いられるものであり、同一日に複数の顧客に配送される荷物は、車両に共積みされて配送されるとする。
図1は、本実施の形態のシステム構成図である。図1において、発着地登録部1は、あらかじめ車庫、配送先及び倉庫の位置データ(発着地コード、緯度・経度)を発着地位置データファイル2に登録する。発着地位置登録データファイル2に登録された情報をもとに、発着地間ルート検索部3は、発着地間の移動にかかる時間(所要時間)やその時の走行距離を算出し、その結果を発着地間時間・距離データファイル4に登録する。顧客基本情報登録部5は顧客貯蔵庫の発着地コードと、顧客に関する属性(例えば、車両に関する指定等)を顧客基本データファイル6に登録する。
顧客需要情報登録部7は、複数の顧客の貯蔵庫に関して、最大量、入れ頃量、最少量、一定期間内の1日当りの使用量、及び計画立案開始時の在庫量を顧客需要データファイル8に登録する。また配送先情報登録部12は、配送先情報を配送先情報データファイル13に登録し、車両情報登録部14は、車両情報を車両情報データファイル15に登録する。
配送データ処理部9は、配送データに関する処理を行う処理部であり、図2に示すように、配送データ作成部21と、配送伝票確認部22を含んで構成される。配送データ作成部21は、顧客名(または配送伝票)の指定とともに、配送データ作成指示を受け付けると、開始日から順番に在庫量を算出、在庫量、1日当りの使用量に基づき、目安配送日と配送量とを定めた配送データを作成し、配送データファイル11に記憶する。また配送データ作成部21は、在庫量が入れ頃量と最少量の間に含まれる、または在庫量が最少量より下回る日にちを目安配送日とし、最大量から該当日にち開始時の在庫量を減算した数値を配送量として、配送データを作成し、目安配送日までの在庫量を在庫量データファイル10に一時記憶する。在庫量データファイル10は、図1においてファイルとして図示しているが、配送データを算出する都度、値が算出され記憶される構成のため、記憶装置(図示せず)に一時的に記憶される構成が望ましい。配送伝票確認部22は、顧客名、配送日及び配送量の指定を受付け、該当顧客の在庫に関する情報から在庫量が最小量を下回る日にちと、そのときの在庫量を算出する。
配送計画計算部16は、最適化された配送計画を策定する処理部であり、図3に示すように、初期解作成部31と、最適化計算部32を含んで構成される。初期解作成部31は、配送データ処理部に対して、配送データ作成を指示し、作成された配送データを組み合わせることで初期解を作成する。なお以降の説明では、配送データ作成部21が作成した配送データに対し、初期解作成部31が作成した初期解に含まれるものを配送伝票と示す。また後述するように、初期解の中には、初期解に割り付いた配送伝票と、初期解として採用されずに割り付かない配送伝票とがある。割り付いた配送伝票を、「割付済み配送伝票」と表し、割りつかない配送伝票を「未割付伝票」と表す。初期解作成部31は、配送データに指定された目安配送日を目安として、「割付済み配送伝票」の配送日を設定する。配送伝票の配送日は必ずしも目安配送日と一致するわけではなく、「割付済み配送伝票」には、「目安配送日」とともに、設定された日付を表す「配送日」が記憶される。
また最適化計算部32は、初期解作成部31が作成した初期解を改善していくことで、最適化された配送計画を策定し、配送計画データファイル19に記憶する。最適化計算部32は、改善された配送計画を評価するために、重み付け情報ファイル17と算出情報ファイル18とを用いる。また最適化計算部32は、初期解の配送伝票に関して解の改善案を設定し、この改善案により一定期間内の各日の在庫量が最少量が下回らないとしたとき(禁止事項を含まないとき)は、改善案を採用し、この採用した改善案に基づく第1の配送計画案を作成し、予め定められた算出情報及び重み付け情報から作成した配車計画案の評価点を算出し、この評価点が予め定められた条件を満たすときは、第1の配送計画案を第2の配送計画案として、上書きする。予め定められた条件とは、一般的には「既に記憶されている第2の配送計画案の評価点より高い」という条件が採用されるが、最適化手法の中で、一時的に「第2の配送計画案の評価点より低い」という条件が採用されるときもある。第2の配送計画案は、配送計画立案者からの指示により、配送計画データファイル19に出力される。
このように、直近の案より改善された第1の配送計画案を、第2の配送計画案に上書きすることにより、第2の配送計画案は常に現行での最適な配送計画となる。また禁止事項とは、解の改善により、一定期間内の各日の在庫量が最少量を下回ることを禁止する事項であり、一定期間内のいずれかの日の在庫量が最少量を下回る配送計画案は採用しない。
図4は、配送データ作成部21の処理を示した概念図であり、初期解作成部31または最適化計算部32からの指示により、配送データを作成する。配送データ作成に当っては、顧客需要データファイル8に記憶された顧客貯蔵庫毎の、最大量、入れ頃量、最少量、各日の使用量及び期間内初日の在庫量を参照する。図4に示した例では、顧客Aの貯蔵庫では、最大量 200、入れ頃量 80、最少量 50とする。また一定期間を、平日の5日間とし、月曜日、火曜日、水曜日、木曜日、金曜日の使用量をそれぞれ50、35、60、70、35とし、期間内初日の在庫量を180とする。月曜日以降に用いる配送計画を策定するとしたとき、期間内初日とは月曜日を示す。また、最大量は、顧客の貯蔵庫の大きさにもよるが、入れ頃量、最少量とともに、顧客の希望や立案者の設定により、顧客毎に定められる。各日の使用量は、過去の実績等により算出された予想値であるとする。期間内初日の在庫量は、使用量と割り付いた配送伝票とにより、都度更新される。
配送データは、自動採番される伝票コード、顧客(配送先)の発着地コード、目安配送日、配送量を含む。図4に示した例では、顧客Aに対して、「配送データ1、顧客Aの発着地コード、水曜日、105」と「配送データ2、顧客Aの発着地コード、木曜日、60」の2件の配送データが作成されている。また、配送データを作成するために、各日の在庫量を算出するが、月曜日 130、火曜日 95、水曜日 140、木曜日 130、金曜日 95と算出され、その在庫量は在庫量データファイル10に記憶される。図4には、在庫量データファイル10及び配送データファイル11はファイルとして図示しているが、必ずしもファイルとして保管する必要はなく、指示を受けた処理部に対して、作成できた配送データを受け渡すまでの間、記憶装置(図示せず)に一時的に記憶しておけばよい。それぞれの数値には、単位を付加していないが、配送される荷物により、適宜付加される。
図5は、配送データ作成部21の処理を示したフローチャートである。初期解作成部31または最適化計算部32から顧客名または、配送伝票を指定されるともに、配送データ作成の指示を受けると、処理を開始する。顧客名が指定されるときは、その顧客に対して、最初の配送データ作成指示になるので、一定期間内の初日が該当日となり、配送伝票が指定されるときは、配送日の在庫量を算出して、配送日の翌日が該当日となる。
処理を開始し、最初に指定された顧客名または配送伝票から顧客名を特定し、顧客需要データファイル8から顧客に対応した最大量、入れ頃量、最少量の数値を取得する。顧客名が指定されたときは、一定期間内初日を開始日として設定し、配送伝票が指定されたときは、配送日の在庫量を[最大量−配送日の使用量]として算出し、在庫量データファイル10に記憶し、配送日の翌日を開始日に設定する(ステップS1)。
次に該当日開始時の在庫量と、該当日当日の使用量を取得する(ステップS2)。その後、該当日開始時の在庫量から該当日の使用量を減算し(以下、「該当日開始時の在庫量−該当日の使用量」を(a)と示す)(ステップS3)、(a)が入れ頃量と最少量の間に含まれるか、あるいは最少量を下回るかを比較し(入れ頃量>(a)>最少量または、(a)<最少量となるかどうかを確認する)(ステップS4)。ステップS4で(a)の数値が条件に一致するときは、該当日を目安発送日として、[最大量−該当日開始時の在庫量](b)を配送量とした、配送データを作成し(ステップS5)、指示元に作成した配送データを渡す(ステップS6)。ステップS4で、(a)の数値が条件に一致しないとき、算出した(a)を該当日の在庫量として、在庫量データファイル10に記憶して(ステップS7)、期間内に翌日があれば、該当日を翌日に移行させて(ステップS8)、ステップS2の処理に戻る。ステップS8で期間内に翌日がなければ、配送データ作成処理は終了し、指示元には配送データは作成不可(作成不要)の通知をして処理が終了する。図5に示すように、期間内の最終日まで数値(a)を算出して、配送データ作成条件に一致しないとき以外は、期間内配送データ作成部21は作成指示を受けて、1つの配送データを作成して、指示元に受け渡す。なお、該当日開始時の在庫量は、前日の終了時の在庫量とする。また、ステップS4で示した配送データ作成条件は、該当日の在庫量((a))と、入れ頃量、最少量との大小関係について、適宜設計できる。例えば、(a)が入れ頃量のプラス5%以内であれば、配送データを作成するように条件を変更することが可能である。
図5に示した処理について、図4で示した顧客Aの条件にて、一例を示す。例1は、顧客Aに関して、最初の配送データ作成指示を示している。ステップS1で、顧客Aの最大量 200、入れ頃量 80、最少量 50を取得し、顧客名指定であるため、期間内初日の開始日とする。ステップS2で、月曜日開始時の在庫量 180と、月曜日の使用量 50を取得する。ステップS3で在庫量から使用量を減算した数値(a)を180−50=130として算出し、ステップS4で配送条件作成条件を確認するが、数値(a)=130のときは、条件に含まれないので、ステップS7に処理が移り、月曜日の在庫量を130と記憶する。ステップS8で翌日があることを確認し、火曜日に処理が移る。
ステップS2に戻り、火曜日開始時の在庫量 130と、火曜日の使用量 35を取得する。ステップS3で在庫量から使用量を減算した数値(a)を130−35=95として算出し、ステップS4で配送条件作成条件を確認するが、数値(a)=95のときは、条件に含まれないので、ステップS7に処理が移り、火曜日の在庫量を95と記憶する。ステップS8で翌日があることを確認し、水曜日に処理が移る。
ステップS2に戻り、水曜日開始時の在庫量 95と、曜日の使用量 60を取得する。ステップS3で在庫量から使用量を減算した数値(a)を95−60=35として算出し、ステップS4で配送条件作成条件を確認するが、数値(a)=35のときは、条件に含まれるので、ステップS5に処理が移り、数値(b)を200−95=105として算出し、目安配送日を水曜日、配送量を105とした配送データを作成し、ステップS6で指示元に配送データを渡す。
次に、例2は配送伝票が指定された例である。例2では、顧客Aに関して、水曜日に105の配送伝票が指定されたとする。ステップS1で、水曜日の在庫量を、[最大量−水曜日の使用量(200−60=140)]として算出し、算出した在庫量 140を水曜日の在庫量として、在庫量データファイル10に記憶する。該当日を翌日の木曜日とする。ステップS2で、木曜日開始時の在庫量(=水曜日終了時の在庫量) 140と、木曜日の使用量 70を取得する。ステップS3で在庫量から使用量を減算した数値(a)を140−70=70として算出し、ステップS4で配送データ作成条件を確認するが、数値(a)=70のときは、条件に含まれるので、ステップS5に処理が移り、数値(b)を200−140=60として算出し、目安配送日を木曜日、配送量を60とした配送データを作成し、ステップS6で指示元に配送データを渡す。以上説明したような処理にて、配送データ作成部21は、配送データを作成する。
次に図6を用いて、配送計画計画部16の処理の概要を説明する。図3に示すように、配送計画計算部16は、初期解作成部31と、最適化計算部32とを含む。初期解作成部31は発着地間時間・距離データファイル4、配送先情報データファイル13、車両情報データファイル15及び受注データファイル11を用いて、初期解を作成し、一時的配送計画データファイル41に記憶する。初期解作成部31が作成した初期解に全ての配送伝票が割り付くときもあるが、割り付かない配送伝票が発生するときもある。割り付かない配送伝票は、「未割付伝票」として、一時的配送計画データファイル41の中に、配送計画とは別に記憶する。
また最適化計算部32は、一時的配送計画データファイル41に対して、最適化を行うために、受注データファイル11、重み付け情報17、算出情報18を用いて、評価値42を算出し、評価値が直近の配送計画より高いときは、一時的配送計画データファイル41を更新する処理を繰り返す。その後、最適化が終了した時点の一時的配送計画データファイル41を、配送計画データファイル19に出力する。一時的配送計画データファイル41には、禁止事項を含まない直近の配送計画案で評価点が高い第2の配送計画案が記憶され、その第2の配送計画案より改善された第1の配送計画案が策定できたら、第1の配送計画案を第2の配送計画案に上書きする。
次に、初期解作成部31の処理の流れを、図7及び図8に示したフローチャートにて説明する。処理を開始し、配送データ作成部21に対して、全顧客の1つめの配送データの作成指示をし(ステップS11)、その結果の全顧客の1つめの配送データを受け取る(ステップS12)。その後、期間内の各日について、車両割付処理を行い(ステップS13)、初期解を作成し(ステップS14)、処理を終了する。ステップS11での指示は、図5を用いて説明したように、顧客名を指定して行う。
またステップS13での処理は、図8に仔細を示している。車両割付処理を開始し、最初に車両を選択する(ステップS21)。選択できる車両がなければ(ステップS22)、処理を終了するが、選択できる車両があれば、未割付の配送データがあるかどうか確認し(ステップS23)、未割付配送データがあれば、配送データの配送先が割付可能な配送先があるかどうかを確認する(ステップS24)。割付可能かどうかは、配送先情報データファイル13、車両情報データファイル15を参照して、配送先が指定する車種、車型や、車両の積載容量、制約条件等を考慮して、判断する。ステップS23で、未割付配送データがないときは、処理を終了し、ステップS24で、割当て可能な配送先がないときは、ステップS21の処理に戻る。
ステップS24で、割付可能な配送先があれば、発着地間時間・距離データファイル4を参照して、最も近い配送先を割り付ける(ステップS25)。このとき、配送データに指定された目安配送日を参照して、割付処理が行われるが、割り付いた配送日は目安配送日とは異なる可能性がある。この目安配送日を参照して、配送データを割り付ける処理は、既存の初期解作成部の機能に基づく。割り付けた配送データを「割付済み配送伝票」として、顧客名と配送日を照合する(ステップS26)。次に、配送データ作成部21に対して、配送伝票を受け渡し、同じ顧客に関して、次の配送データの作成指示をして(ステップS27)、ステップS23に処理が戻る。このように動作することで、ある顧客に関して、配送データを配送伝票として割り付けたら、次の配送データを作成させ、順番に割り付けていくことで、初期解が作成される。また割りつかなかった配送データは、未割付伝票として初期解とは別に保管される。
次に、図9のフローチャートを用いて、最適化計算部32の処理の流れを説明する。処理を開始し、一時的配送計画データファイル41から初期解を取得する(ステップS31)。距離データファイル4、配送先情報データファイル13、車両情報データファイル15の情報を取得して(ステップS32)、最適化処理終了の割り込みがあれば(ステップS33)、一時的配送計画データファイル41(第1の配送計画案) を配送計画データファイル19(第2の配送計画案)に上書きして処理を終了する。ステップS33で割り込みがない間は、以降の処理を繰返す。割り込みは、配送計画立案者により、適宜入力されるが、配送計画立案システムの入力装置(図示せず)に入力されるものとする。
次に、解の改善、確認処理を行い(ステップS34)、配送計画案を作成する(ステップS35)。その後、算出情報ファイル18を参照して、評価点を算出し(ステップS36)、重み付け情報ファイル17を参照して、評価点を変更する(ステップS37)。ステップS37で算出した評価点が直近の案の評価点より高いときには(ステップS38)、一時的配送計画データファイル41を更新して(ステップS39)、各顧客に対して未割付配送伝票の更新処理を行い(ステップS40)、ステップS33の処理に戻る。ステップS38で算出した評価点が直近の案の評価点以下のときは、ステップS33の処理に戻る。このように、直近の配送計画案より評価が高く、禁止事項を含まない配送計画案を作成したときは、その配送計画案を採用して、第2の配送計画案として、一時的配送計画データファイル41に記憶する。
図9のステップS40で示した処理について、図10を用いて仔細な処理を説明する。処理を開始し、全顧客の未割付配送伝票について処理したかどうか確認し(ステップS51)、確認していない顧客があれば、その顧客に対応する未割付配送伝票を全て取り出す(ステップS52)。取り出した未割付配送伝票があれば(ステップS53)、一番直近(一番配送日が早い)の未割付配送伝票だけ残して、他の未割付配送伝票は削除して(ステップS54)、処理が終了する。ステップS53で、未割付配送伝票がないときは、その顧客に対して、配送計画案に割り付いている最後の割付済み配送伝票以降で期間内に在庫切れがあるかどうかを、配送伝票確認部22に対して問い合わせ(ステップS55)、在庫切れがあると通知されたときは、配送データ作成部21に対して、最後に割り付いている配送伝票を指定して、新規の配送データ作成を指示する(ステップS56)。処理した顧客データを判別するために、記憶装置(図示せず)に一時的に記憶する全ての未割付配送伝票に処理フラグ等を付加して、「処理済」の状態を記憶する。ステップS51で、全ての顧客に関する処理が終了したとき、またステップS55で期間内に在庫切れが発生しないと通知されたときは、処理を終了する。
次に、図9のステップS34で示した解の改善及び確認処理に関して、図11〜図14を用いて詳細に説明する。図11及び図12は、配送伝票の配送日を前倒しにするときの処理を示し、図13及び図14は、配送伝票の配送日を後ろずらしにするときの処理を示す。なお、前倒しとは、例えば水曜日の配送日を、月曜日または火曜日に設定することであり、後ろずらしとは、例えば水曜日の配送日を、木曜日または金曜日に設定することである。
まず前倒しの処理について説明する。図11において処理を開始し、対象の配送伝票に対して改善案を設定し、改善案に関して、対象の顧客名、配送日、配送量を抜き出す(ステップS61)。ステップS61で抜き出した、顧客名、配送日及び配送量を配送伝票確認部22に通知し(ステップS62)、配送伝票確認部22からの結果を受理し(ステップS63)、その結果が「在庫切れあり」であったときは(ステップS64)、在庫切れ日を取得する(ステップS65)。その後、同一の顧客に対して、次に割り付いている配送伝票を取得し(ステップS66)、通知された在庫切れ日、在庫切れ日の在庫量及び次の配送伝票の配送量により、期間内の在庫切れを再確認する(ステップS67)。ステップS67の確認の結果、期間内に在庫切れが発生しないことが確認できたときは(ステップS68)、改善案を確定する(ステップS69)。ステップS68での確認で、期間内に在庫切れが発生するとしたときは、該当の改善案は採用しないで、ステップS61の処理に戻る。
ステップS64で配送伝票確認部22からの通知が「在庫切れなし」であるときは、配送量変更の通知があるかどうかを確認し(ステップS70)、配送量の変更があるときは、配送伝票の配送量を変更して(ステップS71)、改善案を確定する(ステップS72)。ステップS70で配送量の変更がないときは、ステップS72で改善案を確定する。
なお、ステップS61で設定される改善案は、配送伝票の順番を組み替えたり、ある車両に割りついている伝票を他の車両に割り付けたり、あるいは未割付伝票を割り付けたりと言った、配送伝票の組み換えである。最適化計算部32は、未割付伝票を割り付けるときは記憶されている「目安配送日」を目安として、「配送日」を設定する。また改善案により、「割付済み配送伝票」が「未割付伝票」となるときがあるが、その後新たに割り付けられるときに、「目安配送日」により新たな「配送日」が設定される。配送伝票の組み換えを1回行う度に、図11に示した処理を実行することが望ましい。また解の改善は、同一の顧客に関する配送伝票の順番を変えない範囲で行われる。例えば、配送日が金曜日の配送伝票を、配送日が水曜日の配送伝票の前に持ってくるような組み換えは行わない。
次に前倒しのときの、配送伝票確認部22の処理の流れについて、図12を用いて説明する。処理を開始し、最適化計算部32から顧客名、配送日、配送量の指定を受け付けると(ステップS81)、該当の顧客に関して、最大量、入れ頃量、最少量、使用量、初日の在庫量を取得し(ステップS82)、期間内の各日の在庫量を算出し、算出した在庫量は、記憶装置(図示せず)に一時的に記憶される(ステップS83)。各日の在庫量に関して、最少量を下回らないかどうかを確認し(ステップS84)、いずれかの日にちで下回るときは、下回った最初の日にちを在庫切れ日として、最適化計算部32に対して、顧客名、在庫切れ日、在庫量を通知する(ステップS85)。ステップS84で、各日の在庫量が最少量を下回らないときは、該当の配送伝票が割り付け可能な旨と、割り付け可能な配送量を最適化計算部32に対して、通知する(ステップS86)。ステップS86で示す、割り付け可能な配送量とは、最適化計算部32から指定された配送量を配送することにより、在庫量が最大量を超えてしまうときは、最大量を超えない範囲で、最大の配送量に補正した量である。例えば、該当日開始時の在庫量が180、使用量が50、配送量が105としたとき、180+50+105=235で、最大量の200を超えてしまう。そのときは、配送量を105−35=70と補正して、最適化計算部32に通知する。
図11及び図12の前倒しの処理について、一例を挙げて説明する。顧客Aに関して、[配送伝票1 水 105]と、[配送伝票2 木 60]とが割り付いていて、「配送伝票1の配送日を、水曜日から月曜日に変更する」改善案をステップS61で設定したとする。ステップS62で、「顧客名 A、配送日 月曜日、配送量 105」が通知されたとする。図12で示した処理に移り、ステップS81〜S83の処理で、各日の在庫量を算出する。ここで、上述のように配送量がいずれかの日にちで最大量を超えてしまうときは、配送量の書き換えが行われる。図12に示した例では、木曜日に在庫量 35で最少量より下回ることがわかるため、木曜日を在庫切れ日として、かつ配送量を70に補正して、「木曜日に在庫量 35で在庫切れになる」旨を最適化計算部32に通知する。期間内で在庫切れが発生しないことが判明したときは、ステップS86でその旨を最適化計算部32に通知するが、もし配送量の書き換えがあれば、合わせて通知する。
最適化計算部32では、ステップS64で在庫切れがあるかどうかの通知を受け、この例のように、ステップS65で「木曜日に在庫量 35で在庫切れになる」ことを取得したときは、ステップS66で次の配送伝票を取得する。次の配送伝票は、木曜日に60であることが判明したため、ステップS67で、在庫切れ情報と、次の配送伝票情報とに基づき、期間内の在庫量を再計算する。その結果木曜日は、35+60(配送伝票2の配送量)=95で、在庫切れとはならず、金曜日も95−35=60で在庫切れにはならないことが判明したため、「配送伝票1‘ 月 70」は、改善案として確定されることになる。
次に、後ろずらしの処理について説明する。図13において処理を開始し、改善案の対象となる配送伝票を設定する(ステップS91)。ステップS91で設定した配送伝票の前に割り付いている全ての配送伝票の、顧客名、配送日及び配送量を配送伝票確認部22に通知し(ステップS92)、配送伝票確認部22からの結果を受理し(ステップS93)、その結果が「在庫切れあり」であったときは(ステップS94)、在庫切れ日を取得する(ステップS95)。次に、該当の配送伝票の次に割り付いている割付済み配送伝票があるかどうかを確認し(ステップS96)、次の割付済み配送伝票があれば、ステップS95で取得した在庫切れ日から期間内の最終日まで、次の割付済み配送伝票の配送量を加算して、在庫量を再計算する(ステップS97)。その結果、在庫切れがあるとしたときは(ステップS121)、在庫切れ日の配送伝票を作成し(ステップS122)、改善案を確定する(ステップS123)。ステップS96で、次の割付済み配送伝票がないときは、ステップS122に移行し、在庫切れ日の配送伝票を作成する。
ステップS94で配送伝票確認部22からの通知が「在庫切れなし」であるとき及びステップS121で「在庫切れなし」としたときは、該当の配送伝票による配送がなくても、期間内で在庫切れが発生しないことが判明したため、該当の配送伝票を削除し(ステップS98)、削除した改善案を確定する(ステップS99)。
次に後ろずらしのときの、配送伝票確認部22の処理の流れについて、図14を用いて説明する。処理を開始し、最適化計算部32から1または複数の配送伝票に関する顧客名、配送日、配送量の指定を受け付けると(ステップS101)、該当の顧客に関して、最大量、入れ頃量、最少量、使用量、初日の在庫量を取得し(ステップS102)、期間内の各日に関して、配送量を含んだ在庫量を算出し、算出した在庫量は、記憶装置(図示せず)に一時的に記憶される(ステップS103)。各日の在庫量に関して、最少量を下回らないかどうかを確認し(ステップS104)、下回るときは、最適化計算部32に対して、顧客名、在庫切れ日、在庫量を通知する(ステップS105)。ステップS104で、各日の在庫量が最少量を下回らないときは、最適化計算部32に対して、「在庫切れなし」を通知する(ステップS106)。
図13及び図14の後ろずらしの処理について、一例を挙げて説明する。顧客Aに関して、「配送伝票1 水 105」と、「配送伝票2 木 60」とが割り付いていて、ステップS91で配送伝票2を後ろにずらす改善案を設定したとする。このとき、配送伝票2をどの程度後ろにずらすかは、まだ定めていない。ステップS62で、配送伝票2の前に割り付いている配送伝票1のデータ、「顧客名 A、配送日 水曜日、配送量 105」が通知されたとする。図14で示した処理に移り、ステップS101〜S103の処理で、各日の在庫量を算出する。在庫量は、配送伝票1の数値も含み、「月 130、火 95、水 140、木 70、金 35」と算出される。
ステップS104で金曜日に「在庫量 35」で、在庫切れが発生することが判明するため、ステップS105で、最適化計算部32に対して、その旨を通知する。また、期間内で在庫切れが発生しないことが判明したときは、ステップS106でその旨を通知する。
最適化計算部32では、ステップS94で在庫切れがあるかどうかの通知を受け、この例のように、ステップS95で「金曜日に在庫量 35で在庫切れになる」ことを取得したときは、ステップS96で金曜日の配送伝票を作成する。金曜日の配送量は、[最大量−在庫量]で算出するので、200−35=165となる。
このように、前倒し処理と、後ろずらし処理とは、配送伝票確認部22に渡す配送伝票が異なる。前倒しのときは、最適化計算部32で改善案を設定し、設定した改善案の配送日、配送量を渡す。後ろずらしのときは、後ろずらしの対象となる配送伝票より前に位置する全ての配送伝票に記憶されている、配送日と配送量とを渡す。それにより、前倒しのときは、前倒しによりいつ在庫切れが発生するかを確認し、後ろずらしのときは前の配送伝票からどの程度ずらしたら、在庫切れが発生するかを確認する。
図9及び図11〜図14を用いて説明した解の改善の確認処理は、各顧客貯蔵庫の在庫切れに関する確認について、記載したものである。またこの方法は、一般的にはタブーサーチ法(Tabu Search)と呼ばれる手法であり、タブーリスト(ステップS34及び図11〜図14の例では、「期間内の在庫切れ」をタブーとする)に登録された改善案は採用しない。タブーリストは、本実施の形態で示した以外に、車両や倉庫、荷物に関して設定することが可能である。タブーサーチ法は、基本的な方法である局所探索法(山登り法)で陥りやすい局所解から抜け出すために、改善案の近傍を探索し評価点がよければ、即座にその改善案を採用する。しかし、近傍を探索し終わっても、評価がよくならないときは、局所解に陥っているとし、その局所解を抜け出すために、一時的に評価が悪い改善案を採用することもある。よって、図9のステップS38で、「直前の案より、評価点がいいか?」という条件分岐にしているが、一時的に分岐する条件が変更になることもあり、それは、最適化の手法に委ねられることになる。
以上説明したように、本実施の形態によると、一定期間内の在庫量から配送データを作成し、配送計画を立案するので、配送日の特定をすることなく、かつ顧客の在庫切れを起こさずに、最適化された長期間の配送計画を立案することができる。
また本実施の形態では、一定期間を、平日の5日間とし、月曜日、火曜日、水曜日、木曜日、金曜日に設定した。月曜日以降用いる配送計画を立案するときは、月曜日、火曜日、水曜日、木曜日、金曜日の5日間について立案し、火曜日以降用いる配送計画を立案するときは、火曜日、水曜日、木曜日、金曜日、翌月曜日について立案する。立案された配送計画を、期間内初日から何日間使用するかも適宜設定でき、通常は初日から2日または3日間を用いるのが望ましい。
実施の形態2.
実施の形態1では、タブーサーチ法による最適化処理について説明した。最適化処理については、タブーサーチ法によらず、他の手法を用いることも可能である。それぞれの手法については周知の技術であるため、詳細な説明は省略するが、本実施の形態ではタブーサーチ法以外の手法による最適化処理について、説明する。
図15は、本実施の形態における最適化計算部32の処理の流れを説明したものである。処理を開始し、配送計画データファイル19から初期解を取得する(ステップS111)。距離データファイル4、配送先情報データファイル13、車両情報データファイル15の情報を取得して(ステップS112)、最適化処理終了の割り込みがあれば(ステップS113)、一時的配送計画データファイル41(第1の配送計画案)を配送計画データファイル19(第2の配送計画案)に上書きして処理を終了する。ステップS113で割り込みがない間は、以降の処理を繰返す。割り込みは、配送計画立案者により、適宜入力されるが、配送計画立案システムの入力装置(図示せず)に入力されるものとする。
次に、解の改善、確認処理を行い(ステップS114)、配送計画案を作成する(ステップS115)。その後、算出情報ファイル18を参照して、評価点を算出し(ステップS116)、重み付け情報ファイル17を参照して、評価点を変更する(ステップS117)。ステップS117で算出した評価点が、採用した最適化の手法による条件を満たすときは(ステップS118)、一時的配送計画データファイル41を更新して(ステップS119)、各顧客に対して未割付配送データの更新処理を行い(ステップS120)、ステップS113の処理に戻る。ステップS118で算出した評価点が条件を満たさないときは、ステップS113の処理に戻る。このように、直近の配送計画案より評価が高く、禁止事項を含まない配送計画案を作成したときは、その配送計画案を採用して、第2の配送計画案として、一時的配送計画データファイル41に記憶する。
最適化の手法により、一時的に評価点が悪い配送計画案を採用するときもあるが、本実施の形態に記載の方法で、各種方法を取り入れることが可能になる。
以上の各実施の形態で、配送計画立案システムは、コンピュータで実現できるものである。また図示していないが、配送計画立案システムは、プログラムを実行するCPU(Central Processing Unit)を備えている。
例えば、CPUは、バスを介して、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、通信ボード、表示装置、K/B(キーボード)、マウス、FDD(Flexible Disk Drive)、CDD(コンパクトディスクドライブ)、磁気ディスク装置、光ディスク装置、プリンタ装置、スキャナ装置等と接続されている。
RAMは、揮発性メモリの一例である。ROM、FDD、CDD、磁気ディスク装置、光ディスク装置は、不揮発性メモリの一例である。これらは、記憶装置あるいは記憶部の一例である。
前述した実施の形態の配送計画立案システムが扱うデータや情報は、記憶装置あるいは記憶部に保存され、配送計画立案システムの各部により、記録され読み出されるものである。
また、通信ボードは、例えば、LAN、インターネット、或いはISDN等のWAN(ワイドエリアネットワーク)に接続されている。磁気ディスク装置には、オペレーティングシステム(OS)、ウィンドウシステム、プログラム群、ファイル群(データベース)が記憶されている。
プログラム群は、CPU、OS、ウィンドウシステムにより実行される。
上記配送計画立案システムの各部は、一部或いはすべてコンピュータで動作可能なプログラムにより構成しても構わない。或いは、ROMに記憶されたファームウェアで実現されていても構わない。或いは、ソフトウェア或いは、ハードウェア或いは、ソフトウェアとハードウェアとファームウェアとの組み合わせで実施されても構わない。
上記プログラム群には、実施の形態の説明において「〜部」として説明した処理をCPUに実行させるプログラムが記憶される。これらのプログラムは、例えば、C言語やHTMLやSGMLやXMLなどのコンピュータ言語により作成される。
また、上記プログラムは、磁気ディスク装置、FD(Flexible Disk)、光ディスク、CD(コンパクトディスク)、MD(ミニディスク)、DVD(Digital Versatile Disk)等のその他の記録媒体に記憶され、CPUにより読み出され実行される。
実施の形態1における配送計画立案システムのシステム構成図である。 配送データ処理部9の構成を示した図である。 配送計画計算部16の構成を示した図である。 配送データ作成部21の処理を示した概略図である。 配送データ作成部21の処理を示したフローチャートである。 配送計画計算部16の処理を示した概略図である。 初期解作成部31の処理を示したフローチャートである。 初期解作成部31の車両割り付け処理を示したフローチャートである。 最適化計算部32の処理を示したフローチャートである。 最適化計算部32の未割付配送データ更新処理を示したフローチャートである。 最適化計算部32の解の確認処理(前倒し)について示したフローチャートである。 配送伝票確認部22の解の確認処理(前倒し)について示したフローチャートである。 最適化計算部32の解の確認処理(後ろずらし)について示したフローチャートである。 配送伝票確認部22の解の確認処理(後ろずらし)について示したフローチャートである。 実施の形態2における最適化計算部32の処理を示したフローチャートである。
符号の説明
7 顧客需要情報登録部、21 配送データ作成部、22 配送伝票確認部、31 初期解作成部、32 最適化計算部。

Claims (5)

  1. 一定期間内の各日の配送計画を立案する配送計画立案システムであって、
    顧客毎の最大量、入れ頃量、最少量、一定期間内の1日当りの使用量、及び計画立案開始時の在庫量が記憶される顧客需要データファイルと、
    目安配送日と配送量とを定めた配送データが記憶される配送データファイルと、
    配送先が指定する車種や車型が記憶される配送先情報データファイルと、
    車両の積載容量、制限条件が記憶される車両情報データファイルと、
    顧客名が指定された配送データ作成指示を受け付け、配送データ作成指示受け付け時に顧客名が指定されたときは一定期間内の初日を該当日と設定し、配送データ作成指示受け付け時に配送伝票が指定されたときは配送伝票に記憶された配送日の翌日を該当日と設定し、上記顧客需要データファイルに記憶された、上記顧客名に対応する計画立案開始時の在庫量、該当日1日当りの使用量、最大量、入れ頃量及び最少量を取得し、配送データ作成指示受け付け時に顧客名が指定されたときは上記顧客需要データファイルに記憶された上記顧客名に対応する計画立案開始時の在庫量を該当日の在庫量と設定し、配送データ作成指示受け付け時に配送伝票が指定されたときは上記顧客需要データファイルに記憶された上記顧客名に対応する最大量から該当日1日当りの使用量を減算した値を該当日の在庫量と設定し、該当日の在庫量から該当日1日当りの使用量を減算した値が、入れ頃量と最小量の間に含まれるか、または最小量を下回るときは、該当日を目安配送日と定め、上記顧客名に対応する最大量から該当日の在庫量を減算した量を配送量と定めた、配送データを作成し、作成した配送データを上記配送データファイルに記憶する配送データ作成部と、
    上記配送データ作成部が作成し、上記配送データファイルに記憶された配送データを、記憶された目安配送日に基づき、上記配送先情報データファイルに記憶された配送先が指定する車種や車型の条件に含まれる上記車両情報データファイルに記憶された車両に割り付け、割り付いた日にちを配送日とする配送伝票からなる初期解を作成し、この初期解を一時的配送計画データファイルに記憶する初期解作成部と、
    上記一時的配送計画データファイルに記憶された上記初期解の配送伝票に関して、配送伝票の組み換えにより、配送日を一定期間内で前倒しまたは後ろずらしにし、この配送日の前倒しまたは後ろずらしにより一定期間内の各日の在庫量が最少量が下回らないとしたときは、配送伝票が組み替えられた配送計画案を作成し、予め定められた算出情報及び重み付け情報から上記配送計画案の評価点を算出し、この評価点が予め定められた条件を満たすときは、上記配送計画案を既に記憶されている一時的配送計画データファイルに上書きする最適化計算部と
    を備えることを特徴とする配送計画立案システム。
  2. さらに、上記最適化計算部から顧客名、配送日及び配送量の指定を受付け、上記顧客需要データファイルに記憶された該当顧客の最大量、入れ頃量、最少量、一定期間内の1日当りの使用量及び計画立案開始時の在庫量を取得し、在庫量が最小量を下回る日にちと、そのときの在庫量を算出する配送伝票確認部を備え、
    上記最適化計算部は、上記初期解に対して解の改善対象となる配送伝票を指定し、対象配送伝票に対応する顧客名、配送日及び配送量を指定して上記配送伝票確認部に、在庫量が最少量を下回る日にちと、在庫量を問い合わせ、上記配送データ確認部から受理した、在庫量が最少量を下回る日にちを配送日とし、最大量から在庫量を減算した数値を配送量とした配送計画案を作成することを特徴とする請求項1に記載の配送計画立案システム。
  3. 上記最適化計算部は、最適化処理終了の割り込み指示により、上記一時的配送計画データファイルに記憶された配送計画案を配送計画データとして出力することを特徴とする請求項1または2に記載の配送計画立案システム。
  4. 上記初期解作成部は、顧客の1つめの配送データ作成指示を上記配送データ作成部に対し送信し、上記顧客の1つめの配送データを上記配送データ作成部より受信し、上記配送データに記憶された目安配送日に基づき、上記配送先情報データファイルに記憶された配送先が指定する車種や車型の条件に含まれる上記車両情報データファイルに記憶された車両に割り付け、次に配送伝票を受け渡し、顧客の次の配送データ作成指示を上記配送データ作成部に対し送信し、上記顧客の次の配送データを上記配送データ作成部より受信し、上記配送データに記憶された目安配送日に基づき、上記配送先情報データファイルに記憶された配送先が指定する車種や車型の条件に含まれる上記車両情報データファイルに記憶された車両に割り付け、割り付いた日にちを配送日とする配送伝票からなる初期解を作成し、割り付けられなかった配送データは未割付伝票として記憶し、
    上記最適化計算部は、配送計画案を作成するとき、未割付伝票を未割付伝票に記憶された配送目安日を目安として割り付け、また割り付けられていた伝票が未割付になるときは未割付伝票として記憶することを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の配送計画立案システム。
  5. コンピュータを、請求項1〜4のいずれかに記載の配送計画立案システムとして機能させるための配送計画立案プログラム。
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