JP4210366B2 - 静止画再生装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、静止画再生装置に関し、より特定的には、動画再生装置の動画再生機能を拡張して、当該動画再生装置に静止画再生機能を持たせるための静止画再生装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、通信衛星等を用いたデジタル放送サービスが注目されている。このようなサービスでは通常、デジタル映像の受信端には動画再生装置が設置される。図22は、従来の動画再生装置の構成を示すブロック図である。図22において、動画再生装置は、フレームデータ受信部1601と、フレームデータ格納部1602と、デコード処理部1603と、表示データ管理部1604と、表示データ格納部1605と、表示制御部1606と、表示部1607と、ヘッダ情報格納部1608と、タイミング制御部1609とを備える。また、タイミング制御部1609は、タイマー部1610と、時刻情報格納部1611とを含む。
【0003】
上述した動画再生装置には、動画情報を構成し、MPEG(Motion Picture Experts Group)に基づいて圧縮・符号化されたPES(Packetized Elementary Stream)形式のフレームデータが順次に入力する。
【0004】
ここで、図23は、図22に示す動画再生装置の入力フレームデータのフォーマットを示している。図23において、フレームデータのフォーマットは、ISO/IEC13818−1及び2の規格に基づいており、大略的に、PESヘッダ(PES header)と、当該PESヘッダ以降に続くエレメンタリストリーム(Elementary Stream) とを備えている。PESヘッダは、開始コード(packet_start_code_prefix) と、ストリームID(stream_id)と、パケット長(PES_packet_length)と、PTS(presentation_time_stamp)と、DTS(decoding_time_stamp) とのフィールド(図示参照)を含んでおり、他にも上記規格に基づく所定のフィールド(図示せず)を含んでいる。エレメンタリストリームは、階層的な構造を有し、シーケンス層やピクチャ層を含んでいる。エレメンタリストリームは、その他にも上記規格に基づく層(図示せず)を含んでいる。シーケンス層の先頭にはシーケンスヘッダ (Sequence header)が付加されており(図示参照)、当該シーケンスヘッダは、シーケンスヘッダコード(sequence_header_code)その他上記規格に基づくヘッダ情報を有する。また、ピクチャ層の先頭にはピクチャヘッダ(Picture header)が付加されており(図示参照)、当該ピクチャヘッダは、ピクチャ開始コード(picture_start_code)、テンポラルリファレンス(temporal_reference)及びピクチャコーディングタイプ(picture_coding_type) その他上記規格に基づくヘッダ情報を有する。そして、フレームデータの末尾には、終了コード(sequence_end_code) が付加される。
【0005】
また、図24は、図22に示す動画再生装置に順次に入力する動画情報を構成するフレームデータI0、P3、…を示している。図24において、フレームデータI0のテンポラルリファレンスは「0」であり、ピクチャコーディングタイプは「I」である。また、フレームデータP3のテンポラルリファレンスは「3」であり、ピクチャコーディングタイプは「P」である。このように、図24に示す各フレームデータ内の左側に示されたアルファベットはピクチャコーディングタイプを表し、その右側に示された数字はテンポラルリファレンスを表す。
【0006】
次に、フレームデータP3(図24参照)がフレームデータ受信部1601に到着した時刻から表示部1607に表示されるまでの動作を具体例として、動画再生装置の処理手順を説明する。
【0007】
まず、フレームデータP3の到着時、表示データ格納部1605の格納領域IP[1]には、図31に示すように、表示データ(フレームデータ)I0が格納されており、そのフラグ情報格納領域にはフラグ情報「書き込み完了」が設定されている。このような表示データの格納については後述するので、ここでは述べない。
【0008】
次に、図25に示すフローチャートを参照して、フレームデータの受信部分であるフレームデータ受信部1601、フレームデータ格納部1602及びヘッダ情報格納部1608の処理手順について説明する。フレームデータ受信部1601は、図23及び図24に示すようなPES形式でエンコードされたフレームデータ(現時点では、P3)を受信する(図25;ステップS1901)。次に、フレームデータ受信部1601は、フレームデータのヘッダ情報の内、ストリームIDと、PTSと、DTSと、ピクチャコーディングタイプと、テンポラルリファレンスとを必要なヘッダ情報としてコピーし、ヘッダ情報格納部1608に出力する(ステップS1902)。ここで、ヘッダ情報とは、図23に示すPESヘッダ、シーケンスヘッダ及びピクチャヘッダその他上記規格に基づくヘッダに含まれる情報を意味する。
【0009】
ヘッダ情報格納部1608は、図26に示すような第1のリストを保持している。図26において、第1のリストは、ストリームIDと、PTSと、DTSと、ピクチャコーディングタイプと、テンポラルリファレンスと、格納領域とのフィールドを有する。ヘッダ情報格納部1608は、フレームデータ受信部1601から入力されるヘッダ情報を、対応するフィールドにそれぞれ格納する。なお、ヘッダ情報格納部1608は、表示データ管理部1604から入力される格納領域を示す情報(IP[0]、IP[1]、B[0]又はB[1])を、格納領域フィールドに格納する。現時点では、第1のリストには、図26に示すように、ストリームID、PTS、DTS、ピクチャコーディングタイプ、テンポラルリファレンス及び格納領域のフィールドには、既に到着しているフレームデータI0に関し、「0xE0」、「0x15000」、「0x6000」、「I」、「0」及び「IP[1]」が設定され、同様に、新たに到着したフレームデータP3に関し、「0xE0」、「0x24000」、「0x9000」、「P」及び「3」が設定される。なお、フレームデータP3の格納領域フィールドが空白であるのは、表示データ管理部1604から格納領域を示す情報がヘッダ情報格納部1608に入力していないためである。
ヘッダ情報格納部1608は、上述のようにして第1のリストを更新すると、その旨をデコード処理部1603及び表示制御部1606に通知する(図25;ステップS1903)。なお、この通知を以下「第1のリスト更新通知」という。
【0010】
次に、フレームデータ受信部1601は、受信したフレームデータ(現時点ではP3)をフレームデータ格納部1602に出力する(ステップS1904)。フレームデータ格納部1602は、受信したフレームデータを内部の格納領域に格納する。
フレームデータの受信部分は、フレームデータが入力する毎に、上述したステップS1901〜S1904を実行する。
【0011】
ここで、図27に示すフローチャートを参照してタイミング制御部1609の処理手順について説明するが、まず最初に時刻情報格納部1611が保持する第2のリストについて、図28を参照して説明する。図28において、第2のリストは、時刻情報と、その通知元の識別情報とのフィールドを有する。この時刻情報及び識別情報は、タイミング制御部1609によって格納されるが、この処理については後述するので、ここでは述べない。図28に示す例では、時刻情報及びその通知元の識別情報のフィールドには、「0x15000」及び「表示制御部」、「0x9000」及び「デコード処理部」、並びに「0x24000」及び「表示制御部」が格納される。
【0012】
まず、タイミング制御部1609は、上述した第2のリストに時刻情報が格納されているか否かを確認し(図27;ステップS2101及びS2102)、時刻情報が格納されている場合、ステップS2103に進む。タイミング制御部1609は、時刻情報が格納されていない場合、第2のリストに時刻情報が格納されるまで、ステップS2101及びS2102を繰り返し実行する。今、現在の時刻は「0x9000」の直前であると仮定する。この時刻において、第2のリストには、図28に示したように少なくとも3個の時刻情報が存在するので、タイミング制御部1609はステップS2103に進む。
【0013】
次に、タイミング制御部1609は、第2のリスト中のすべての時刻情報と、タイマー部1610が計時している現在の時刻とを比較し(ステップS2103)、両者の関係を判断する(ステップS2104)。タイミング制御部1609は、現在の時刻が第2のリスト中のいずれかの時刻情報に到達していると判断した場合、又は現在の時刻が第2のリスト中のいずれかの時刻情報を経過していると判断した場合に、該当する時刻情報の通知元にその旨を通知する(ステップS2105)。なお、この通知を以下「時刻通知」という。タイミング制御部1609は、それ以外の場合、現在の時刻が時刻通知を出力すべき時刻に到達するまで、ステップS2101〜S2104を繰り返し実行する。今、現在の時刻が時刻「0x9000」に到達したと仮定する。この場合、図28から明らかなように、タイミング制御部1609は、デコード処理部1603に時刻通知を出力する。
【0014】
次に、タイミング制御部1609は、第2のリストから、時刻通知を出力するために参照した時刻情報及び通知元の識別情報を削除する(ステップS2106)。現時点では、時刻情報「0x9000」及び識別情報「デコード処理部」が削除される。
タイミング制御部1609は、上述したステップS2101〜S2106を繰り返し実行する。
【0015】
次に、図29に示すフローチャートを参照してデコード処理部1603の処理手順を説明する。デコード処理部1603は、前述した図25のステップS1903で出力されるヘッダ情報格納部1608からの第1のリスト更新通知を待ち(図29;ステップS2301)、当該通知を受け取ると(ステップS2302)、ヘッダ情報格納部1608(図26参照)にアクセスし、新たに到着したフレームデータのDTS及び当該フレームデータを特定するためのフレーム特定情報(本説明では、ピクチャコーディングタイプ及びテンポラルリファレンス)を第1のリストから読み出し、保持する。現時点では、フレームデータP3に関し、DTS「0x9000」と、ピクチャコーディングタイプ「P」と、テンポラルリファレンス「3」とが読み出される。
次に、デコード処理部1603は、保持中のDTSと、自身を特定するために予め付与されている識別情報「デコード処理部」とをタイミング制御部1609に通知する(ステップS2303)。また、タイミング制御部1609は、この通知に基づいて、上述した第2のリストに新規情報を追加する(なお、この処理は図27に示していない)。現時点では、図28の中段に示すように、時刻情報「0x9000」及び通知元の識別情報「デコード処理部」が、第2のリストに追加される。
【0016】
次に、デコード処理部1603は、タイミング制御部1609が図27のステップS2105で出力する時刻通知を待ち(ステップS2304)、当該通知を受け取ると(ステップS2305)、フレームデータ格納部1602にアクセスし、保持中のフレーム特定情報により特定されるフレームデータを読み出してデコードする(ステップS2306)。次に、デコード処理部1603は、デコードしたフレームデータ、及び保持中のフレーム特定情報を表示データ管理部1604に出力する(ステップS2307)。現時点では、現在の時刻がDTS「0x9000」になると、ピクチャコーディングタイプ「P」とテンポラルリファレンス「3」とにより特定されるフレームデータP3が読み出されデコードされた後、これらが表示データ管理部1604に出力される。
デコード処理部1603は、上述したステップS2301〜S2307を繰り返し実行する。
【0017】
次に、図30の示すフローチャートを参照し、表示データの格納処理部分である表示データ管理部1604及び表示データ格納部1605の処理手順を説明するが、まず最初に表示データ格納部1605のより詳細な構成を、図31を参照して説明する。図31において、表示データ格納部1605の格納領域は、フラグ情報を格納するためのフラグ情報格納領域と、上記表示データを格納するための表示データ格納領域とをそれぞれ有する4つの格納領域IP[0]、IP[1]、B[0]及びB[1]に分割される。このフラグ情報は、2種類存在し、対応する表示データ格納領域に表示データを格納できるか否かを示す情報である。本説明では、フラグ情報「使用可能」は、対応する表示データ格納領域に新たな表示データを書き込んでもよいことを示す。一方、フラグ情報「書き込み完了」は、対応する表示データ格納領域に現在格納されている表示データが未だ必要であり、当該表示データ格納領域に新たな表示データを書き込んではならないことを示す。
【0018】
格納領域IP[0]及びIP[1]の表示データ格納領域は、フレーム内予測により圧縮・符号化されたフレーム(Iピクチャ;ピクチャコーディングタイプが「I」のフレームデータ)、又は、過去のフレームとの間でのフレーム間予測により圧縮・符号化されたフレーム(Pピクチャ;ピクチャコーディングタイプが「P」のフレームデータ)を格納する。また、格納領域B[0]及びB[1]の表示データ格納領域は、過去と未来のフレームを用いたフレーム間予測により圧縮・符号化されたフレーム(Bピクチャ;ピクチャコーディングタイプが「B」のフレームデータ)を格納する。
【0019】
次に、表示データの格納処理部分の処理手順を説明する。まず、初期設定時等に、表示データ格納部1605の格納領域は、格納領域IP[0]、IP[1]、B[0]及びB[1]に分割される(図30;ステップS2401)。初期設定時点では、4つのフラグ情報は「使用可能」と設定される。しかし、現時点、つまり、前述のフレームデータP3が入力する時点では、図31に示すように、フレームデータI0が格納領域IP[1]の表示データ格納領域に既に格納されており、そのフラグ情報は「書き込み完了」と設定されている。
【0020】
表示データ管理部1604は、デコード処理部1603によって出力されるデコード後のフレームデータ及びフレーム特定情報が、表示データ及び表示データ特定情報として入力すると(ステップS2402)、当該表示データ及び表示データ特定情報を保持する。現時点では、表示データP3が入力し、さらにピクチャコーディングタイプ「P」及びテンポラルリファレンス「3」が表示データ特定情報として入力する。
次に、表示データ管理部1604は、表示データ格納部1605にアクセスし、各格納領域から現在設定されているフラグ情報を読み出し、保持する(ステップS2403)。現時点では、図31から明らかなように、格納領域IP[0]、B[0]及びB[1]のフラグ情報は「使用可能」であり、格納領域IP[1]のものは「書き込み完了」である。
次に、表示データ管理部1604は、保持中の表示データのピクチャタイプが「B」か否かを、保持中の表示データ特定情報(ピクチャコーディングタイプ)を参照して判断する(ステップS2404)。現時点では、表示データ管理部1604は、ピクチャコーディングタイプ「P」を保持しているので、ステップS2405に進む。
【0021】
次に、表示データ管理部1604は、すべての格納領域IPの内、フラグ情報「使用可能」が設定されているものを1つ選択し、選択した格納領域IPの表示データ格納領域に、保持中の表示データを書き込む(ステップS2405)。現時点では、図31から明らかなように、格納領域IP[0]に表示データP3が書き込まれる。
次に、表示データ管理部1604は、今回表示データを書き込んだ格納領域IP(現時点では、[0])のフラグ情報を「書き込み完了」に変更する一方、今回の書き込み以前に「書き込み完了」と設定されていた格納領域IP(現時点では、[1])のフラグ情報を「使用可能」に変更する(ステップS2406)。
次に、表示データ管理部1604は、表示データ特定情報及び表示データが今回書き込まれた格納領域を示す情報を出力して、図26に示す第1のリストにおいて該当する格納領域フィールドに当該格納領域を示す情報を追加するように、ヘッダ情報格納部1608に要求する(ステップS2407)。ヘッダ情報格納部1608は、この要求に応答し、入力される表示データ特定情報に基づいて、同時に入力される格納領域を示す情報を、該当する格納領域フィールドに追加する。現時点では、上述から明らかなように、図26に示す第1のリストにおける空白の格納領域フィールドにIP[0]が追加される。
【0022】
なお、表示データ管理部1604は、ピクチャコーディングタイプ「I」を保持中の場合、上述のステップS2405、S2406及びS2407を同様に実行するが、ピクチャコーディングタイプ「B」を保持している場合、ステップS2408、S2409及びS2407を実行する。ステップS2408及びS2409は、図30から明らかなように、ステップS2405及びS2406と比較すると、単に格納領域がBタイプである点でのみ相違するので、それらの説明を省略する。
【0023】
表示データの格納・処理部分は、上述したピクチャタイプに応じた2種類の処理手順(ステップS2401〜S2407、又はステップS2401〜S2404→S2408→S2409→S2407)を繰り返す。
【0024】
次に、図32に示すフローチャートを参照し、動画の表示部分である表示制御部1606及び表示部1607の処理手順を説明する。まず、表示制御部1606は、前述したヘッダ情報格納部1608から第1のリスト更新通知を待ち(図32;ステップS2601)、当該通知を受け取ると(ステップS2602)、ヘッダ情報格納部1608(図26参照)にアクセスし、新たに到着したフレームデータのPTSを第1のリストから読み出し、保持する。現時点では、フレームデータP3のPTS「0x24000」が読み出される。次に、表示制御部1606は、保持中のPTSと、自身を特定するために予め付与されている識別情報「表示制御部」とをタイミング制御部1609に通知する(ステップS2603)。また、タイミング制御部1609は、前述と同様に、この通知に基づいて第2のリストに新規情報を追加する。現時点では、図28の下段に示すように、時刻情報「0x24000」及び通知元の識別情報「表示制御部」が新規に追加される。
【0025】
次に、表示制御部1606は、前述したタイミング制御部1609からの時刻通知を待ち(ステップS2604)、当該通知を受け取ると(ステップS2605)、今回表示すべき表示データが格納されている表示データ格納部1605の格納領域を把握するために、ヘッダ情報格納部1608にアクセスし、保持中のPTSを参照して検索する(ステップS2606)。次に、表示制御部1606は、ステップS2606で把握した格納領域にアクセスし、当該格納領域から表示データを読み出して表示部1607に出力し(ステップS2607)、当該表示部1607は、入力される表示データを表示する(ステップS2608)。
現時点では、図26に示す第1のリストにおいて、PTS「0x24000」に対応する格納領域フィールドにはIP[0]が設定されている(前述参照)。表示データP3は、内部のPTS「0x24000」に基づいて、格納領域IP[0]から読み出され表示される。
【0026】
次に、表示制御部1606は、保持中のPTSを出力することにより、今回表示された表示データに対応するヘッダ情報を第1のリストから削除するように、ヘッダ情報格納部1608に要求する(ステップS2609)。ヘッダ情報格納部1608は、この要求と同時に入力されるPTSに基づいて、該当する表示データのヘッダ情報を削除する。なお、このヘッダ情報格納部1608の処理は、図25のフローチャートには示されていない。現時点では、表示データP3に関し、「0xE0」、「0x24000」、「0x9000」、「P」、「3」及びIP[0]が削除される。
動画の表示部分は、上述したステップS2601〜S2609を繰り返し実行する。
【0027】
以上のようにして、本動画再生装置は、外部から入力する動画情報のフレームデータを連続的に再生する。なお、タイマー部1610による現在の時刻と、フレームデータの到着時刻との間の調整については、本願発明の論点ではないので上述では説明していない。また、動画再生装置において、動画の表示部分の処理手順である図32のステップS2609が実行されず、ヘッダ情報格納部1608がすべてのフレームデータに関する情報を保持するように構成されてもよい。
【0028】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、デジタル放送サービスでは動画及び静止画情報が提供される。図22に示す従来の動画再生装置は、主として動画を途切れなく連続的に再生するように構成されている。つまり、表示データ管理部1604と表示制御部1606とは、ヘッダ情報格納部1608を介して連携し、表示データ格納部1605に対してトグル処理を実行する。より詳細には、表示データ管理部1604は、デコードされたフレームデータを、使用可能かつそのピクチャタイプに合致する格納領域に書き込んでいく。この書き込みの最中に、表示制御部1606は、PTSに従いつつ、書き込みが完了している格納領域から表示データを読み出していく。
【0029】
次に、従来の動画再生装置の問題点について説明する。動画情報と静止画情報とを比較すると、顕著に異なる点がある。つまり、動画情報の各フレームデータは、予め定められた順番に従って連続的に再生される必要がある。一方、静止画情報は、視聴者側の好みに応じて選択的に表示される必要がある。言い換えれば、静止画情報は、予め定められた順番に従ってフレームデータが表示されるとは限らない。この点で、動画情報と静止画情報とは顕著に異なる。
【0030】
しかしながら、従来の動画再生装置は、上述したトグル処理を実行するため、一定時間間隔で表示データ格納部1605の格納領域のいずれかに表示データが上書きされていく。そのため、従来の動画再生装置が静止画を再生する場合、視聴者側にとって必要な表示データが、後続の表示データであって不必要な表示データによって上書きされてしまい、視聴者側が必要とする表示データを表示し続けることができないという問題点があった。例えば、第1〜第10のフレームデータで構成される静止画情報が連続して入力する場合に、従来の動画再生装置は、第1のフレームデータを再生した後に第10のフレームデータを再生しようとすると、その間の入力フレームデータをブラックアウトさせなければならない。このブラックアウトは情報品質の観点から好ましくないので、視聴者側で必要とされる表示データ(例えば、視聴者側の好みに応じて選択された静止画情報等)を表示し続けることは重要である。
【0031】
それ故に、本発明の目的は、動画再生装置の機能を拡張し、なおかつ入力された静止画情報のうち、必要な静止画情報(例えば、視聴者側の好みに応じて選択された静止画情報等)をブラックアウトすることなく表示する静止画再生装置を提供することである。
【0032】
【課題を解決するための手段および発明の効果】
第1の発明は、フレームの静止画情報が一定の時間間隔及び所定の順序で連続して入力される静止画再生装置であって、
再生すべきフレームの静止画情報を特定するための情報であって、フレームの静止画情報を再生する時刻を示した情報である条件情報をユーザから受け付ける条件設定部と、
条件情報を格納する条件格納部と、
入力された静止画情報が条件格納部に格納されている条件情報に合致するか否かを判断し、当該条件情報に合致する静止画情報のみを選択するフレーム選択部と、
フレーム選択部が選択した静止画情報をデコードするデコード処理部と、
デコード処理部によってデコードされた静止画情報である表示データを複数枚分格納するために複数の領域を有する表示データ格納部と、
トグル処理部と、
トグル処理部により読み出された表示データを表示する表示部とを備え、
トグル処理部は、
条件情報に合致すると判断された静止画情報であって前記デコード処理部でデコードされた表示データが入力されてきた場合に、複数の領域の中で書き込みが可能な領域である使用可能領域に表示データを書き込み、
条件情報が示す時刻に到達するまで、使用可能領域以外の他の領域であって、前記表示データとは別の表示データの書き込みが既に完了している領域から再生すべき表示データを読み出し続けることを特徴とする。
【0033】
上述したように、第1の発明では、トグル処理部は、複数の領域の内、使用可能な領域に表示データを書き込み、当該使用可能な領域以外の他の領域から再生すべき表示データを読み出す。しかし、表示データ格納部の各領域には再生すべき表示データのみが格納され、トグル処理部は、次に再生すべき表示データの書き込みが終了するまでは、既に表示データが書き込まれている格納領域にアクセスし続けることになる。そのため、上述のトグル処理を実行しても、静止画情報の表示切り替えは、ブラックアウトすることなくスムーズに行われる。これによって、入力された静止画情報のうち、条件に合致するものを必要な静止画情報としてブラックアウトすることなく表示し続けることができる。
【0063】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態に係る静止画再生装置について説明するが、それに先だって、図1を参照して、フレームデータI0、I1、I2、I3、…から構成される静止画情報を説明する。本実施形態では、各フレームデータのフォーマットは、図23と同様に、ISO/IEC13818−1及び2の規格、つまりMPEG2のPart1及びPart2の規格に基づいていると仮定する。そのフォーマットの詳細については、従来技術の欄で既に説明しているので、ここではその詳細な説明を省略する。さらに、図24と同様に、図示した各フレームデータ内の左側に示されているアルファベットはピクチャコーディングタイプを表し、その右側に示されているテンポラルリファレンスを表す。また、図示した各フレームデータの直下の数字はそれぞれ、そのDTS及びPTSを表す。したがって、例えば、フレームデータI0は、テンポラルリファレンス「0」と、ピクチャコーディングタイプ「I」と、DTS「0x10000」と、PTS「0x18000」とを含むこととなる。
【0064】
また、典型的な静止画情報は、それを構成するフレームデータI0がメニューになっており、視聴者側が、当該メニュー上で、次に表示させたい静止画情報(例えば、フレームデータI2)を選択できるように構成されている。これによって、視聴者は、好みに応じた静止画情報を必要な静止画情報として選択的に視聴することができる。さらに、静止画情報は、視聴者が各フレームデータを一度捉え損なっても、再度捉えることができるように、サイクリックに送信されることが好ましい。本静止画再生装置は、以下に説明する動作を実行することにより、静止画情報がどのような形式で入力したとしても、必要な静止画情報のみをブラックアウトすることなく再生することができる。以下、本発明の各実施形態について説明する。
【0065】
図2は、本発明の第1の実施形態に係る静止画再生装置の構成を示すブロック図である。図2の静止画再生装置は、図22の動画再生装置と比較して、表示フレーム条件設定部111、表示フレーム条件格納部112及び表示フレーム選択部113をさらに備える点と、表示データ管理部1604及び表示制御部1606がトグル処理部114(一点鎖線内参照)を構成する点とで異なる。これら以外に異なる点はないので、図1において、図22に相当する構成については、同一の参照符号を付し、その説明を簡素化する。以下、図2に示す静止画再生装置の動作について説明する。
【0066】
本静止画再生装置には、図1を参照して上述したフレームデータI0、I1、…が入力する。ここで、以下の説明の明確化のため、本静止画再生装置は、メニューとしてのフレームデータI0を表示していると仮定し、このメニュー上で視聴者側は、次に表示させる静止画情報(例えば、フレームデータI2)を選択し指定すると仮定する。このような場合、本静止画再生装置は、フレームデータI0を再生した後、フレームデータI1をスキップしてフレームデータI2をブラックアウトすることなく再生する。
【0067】
まず、表示フレーム条件設定部111は、本静止画再生装置が再生すべきフレームデータを特定するための条件を設定するが、より具体的には、上述の視聴者の指定に応じて、再生すべきフレームデータ(例えば、I2)を特定するための条件に関する情報(以下、「条件情報」という)を生成して後段の表示フレーム条件格納部112に出力する。表示フレーム条件格納部112は内部の格納領域に、入力された条件情報を格納する。以下の説明では、条件情報としてPTSを用いた場合を説明する。かかる場合、表示フレーム条件格納部112の格納領域には、図3に示すようにフレームデータI2のPTS「0x24000」(及びフレームデータI3のPTS「0x27000」)が格納される。
【0068】
この後、表示フレーム選択部113は、静止画情報のフレームデータが入力すると、入力フレームデータ内のPTSのみをコピーして保持した後、表示フレーム条件格納部112にアクセスして、その格納領域から条件情報としてのPTSをすべて読み出し、保持する。この後、表示フレーム選択部113は、条件情報としてのPTS中に、入力フレームデータのPTSがあるか否かを判断する。条件に合致すると判断された入力フレームデータは、再生すべきものとして、後段のフレームデータ受信部1601に出力され、従来技術の欄において説明したように処理され、最終的に表示部1607によって表示される。一方、条件に合致しないと判断されたフレームデータは、後段のフレームデータ受信部1601に出力されず、そのまま廃棄される。
【0069】
今、表示フレーム条件格納部112が図3に示すPTSを保持しており、表示フレーム選択部113には、図1に示すフレームデータI1、I2、…が順次に入力すると仮定する。この場合、フレームデータI1のPTSは「0x21000」であり、表示フレーム条件格納部112にはPTS「0x21000」が格納されていないので、表示フレーム選択部113はフレームデータI1を廃棄する。しかし、表示フレーム選択部113は、フレームデータI2が入力した場合には、そのPTSが「0x24000」であるから、当該フレームデータI2をフレームデータ受信部1601に出力する。これによって、フレームデータI2は最終的に表示部1607によって表示される。
【0070】
このとき、トグル処理部114を構成する表示データ管理部1604と表示制御部1606とは、ヘッダ情報格納部1608を介して連携し、表示データ格納部1605に対してトグル処理を実行し、表示データ管理部1604は、デコードされたフレームデータを、使用可能な格納領域IP(例えば、IP[0])に書き込んでいく。この書き込みの最中に、表示制御部1606は、PTSに従いつつ、書き込みが終了している格納領域IP(例えば、IP[1])から表示データを読み出していく。この点は、従来の動画再生装置と同様である。しかし、フレームデータ受信部1601は、再生すべきフレームデータのみをフレームデータ格納部1602に書き込み、表示データ管理部1604は再生すべき表示データのみを表示データ格納部1605のある格納領域に書き込むので、表示制御部1606は、次に再生すべき表示データのPTSに現在の時刻が到達するまでは、その他の格納領域であって既に表示データが書き込まれている格納領域に一定時間間隔でアクセスし続け、このアクセスによって読み出される表示データを表示部1607は表示する。上述の具体例に従えば、フレームデータI0は、格納領域IP[0]に書き込まれるフレームデータI2のPTSに現在の時刻が到達するまでは、格納領域IP[1]から読み出され続ける。そのため、上述のトグル処理を実行しても、静止画情報の表示切り替えは、ブラックアウトすることなくスムーズに行われる。これによって、第1の実施形態に係る静止画再生装置は、入力された静止画情報のうち、設定された条件に合う静止画情報、つまり必要な静止画情報(例えば、視聴者が指定した静止画情報)のみをブラックアウトすることなく表示し続けることができる。
【0071】
図4は、本発明の第2の実施形態に係る静止画再生装置の構成を示すブロック図である。図4の静止画再生装置は、図22の動画再生装置と比較して、表示フレーム条件設定部111及び表示フレーム条件格納部112をさらに備える点と、表示データ管理部1604及び表示制御部1606がトグル処理部114(一点鎖線内参照)を構成する点とで異なる。これら以外に異なる点はないので、図4において、図22に示したものに相当する構成については、同一の参照符号を付す。ただし、図4に示すデコード処理部1603と表示制御部1606とが実行する処理は、図22において相当する構成と相違する。そのため、以下には、図22に示す静止画再生装置との相異点を中心に、図4に示す静止画再生装置の動作について説明する。
【0072】
本静止画再生装置にも、図1に示すフレームデータI0、I1、…が順次に入力する。本実施形態でも説明の明確化のため、現在、本静止画再生装置は、フレームデータI0に基づくメニューを表示していると仮定する。
【0073】
表示フレーム条件設定部111及び表示フレーム条件格納部112は、図1において相当する構成と同様の処理手順を実行するので、それらの説明を簡素化する。つまり、表示フレーム条件設定部111は、視聴者側の指定に応答して、条件情報としてのPTSを表示フレーム条件格納部112に出力し、表示フレーム条件格納部112の格納領域には、入力された条件情報としてのPTSが、図3に示すように格納される。
【0074】
この後、フレームデータ受信部1601がフレームデータを受信すると、当該フレームデータ受信部1601、フレームデータ格納部1602及びヘッダ情報格納部1608からなるフレームデータの受信部分は、図25のフローチャートに示した処理手順を実行する。そのため、その詳細な説明を省略する。ここで、ヘッダ情報格納部1608の第1のリストは、図26に示したと同様のフィールドを有するが、本静止画再生装置にはIピクチャのみが入力するので、図5に示すようになる。
また、タイミング制御部1609は、図27のフローチャートに示した処理手順を実行するので、その詳細な説明を省略するが、到着したフレームデータが内部に含むDTS又はPTSに現在の時刻が到達すると、ステップS2105でデコード処理部1603又は表示制御部1606に時刻通知を出力する。
【0075】
次に、図6に示すフローチャートを参照してデコード処理部1603の処理手順を説明する。図6に示すフローチャートは、図29に示すものと比較して、ステップS601〜S604をさらに備える点で異なる。それ以外に異なる点はないので、相当するステップについては同一のステップ番号を付し、その説明を簡素化する。
【0076】
デコード処理部1603は、図6のステップS2301及びS2302で示される処理手順(前述参照)を実行し、新たなフレームデータが到着したことを通知されると、ヘッダ情報格納部1608(図5参照)にアクセスし、そのPTSを第1のリストから読み出し、保持する(図6;ステップS601)。次に、デコード処理部1603は、表示フレーム条件格納部112にアクセスして、再生すべきフレームデータの条件情報としてのPTSを、当該表示フレーム条件格納部112の格納領域からすべて読み出し、保持する(ステップS602)。この後、デコード処理部1603は、この条件情報としてのPTS中に、到着したフレームデータのPTSがあるか否かを判断する(ステップS603)。デコード処理部1603は、条件に合致すると判断した場合、ステップS2303→S2304→S2305→S2306→S2307で示される処理手順(前述参照)を実行する。その結果、そのDTSに従ってデコードされたフレームデータとフレーム特定情報が表示データ管理部1604に出力される。
ここで、フレームデータI2が新たに到着したと仮定すると、デコード処理部1603は、PTS「0x24000」を第1のリストから読み出す。このPTS「0x24000」は、図3に示す条件情報としてのPTSに合致するので、フレームデータI2は、デコードされた後にそのフレーム特定情報と共に表示データ管理部1604に出力される。
【0077】
ところで、デコード処理部1603は、ステップS603で条件情報に合致しないと判断する場合、保持中のPTSを出力して、再生すべきでないフレームデータを削除するようにフレームデータ格納部1602に要求する(ステップS604)。フレームデータ格納部1602は、この要求に応答し、同時に入力されるPTSに基づいて、内部に格納しているフレームデータを削除する。
デコード処理部1603は、例えばフレームデータI1が本静止画再生装置に入力した場合も、上述のステップS2301→S2302→S601→S602→S603の処理手順を実行するが、そのPTSが条件情報に合致しないため、当該フレームデータI1が再生されるべきではないと判断し、ステップS604の処理を実行する。その結果、フレームデータ格納部1602の格納領域から、フレームデータI1は削除される。
【0078】
次に、表示データ格納処理部分である表示データ管理部1604及び表示データ格納部1605は、図30のフローチャートに示した処理手順を実行するので、その説明を省略する。ただし、図1から明らかなように、フレームデータはIピクチャのみであるので、格納領域B[0]及びB[1]は使用される必要はなく、図30のステップS2404、S2408及びS2409は実行される必要はない。
【0079】
次に、図7に示すフローチャートを参照して静止画の表示部分である表示制御部1606及び表示部1607の処理手順を説明する。図7に示すフローチャートは、図32に示すものと比較して、ステップS701〜S703をさらに備える点で異なる。それ以外に異なる点はないので、相当するステップについては同一のステップ番号を付し、その説明を簡素化する。
【0080】
表示制御部1606は、図7のステップS2601及びS2602で示される処理手順(前述参照)を実行し、新たなフレームデータが到着したことを通知されると、ヘッダ情報格納部1608(図5参照)にアクセスし、そのPTSを第1のリストから読み出し、保持する(図7;ステップS701)。次に、表示制御部1606は、表示フレーム条件格納部112にアクセスして、その格納領域から条件情報としての再生すべきフレームデータのPTSをすべて読み出し、保持する(ステップS702)。この後、デコード処理部1603は、この条件情報としてのPTS中に、到着したフレームデータのPTSがあるか否かを判断する(ステップS703)。表示制御部1606が条件に合致すると判断した場合、当該表示制御部1606又は表示部1607ステップS2603→S2604→S2605→S2606→S2607→S2608で示される処理手順(前述参照)を実行する。その結果、表示制御部1606は、そのPTSに従って、今回表示する表示データを該当する格納領域から一定時間間隔でアクセスし続け、このアクセスによって読み出される表示データを表示部1607は表示する。
現時点で、フレームデータI2が新たに到着したと仮定すると、そのPTS「0x24000」は、図3に示す条件情報としてのPTSに合致するので、フレームデータI2は、例えば格納領域IP[0]に書き込まれ、現在の時刻がそのPTS「0x24000」に到達すると、表示制御部1606によって読み出され、表示部1607によって表示される。
【0081】
表示制御部1606は、表示データを読み出した後、第1のリストから、今回表示された表示データに関し格納されている情報(ヘッダ情報及び格納領域を示す情報)を、ヘッダ情報格納部1608に削除させる(ステップS2609)。上述の仮定に従うと、表示された表示データI2に関し、「0xE0」、「0x24000」、「0x16000」、「I」、「2」及びIP[0](図5参照)が削除される。
【0082】
ところで、表示制御部1606は、ステップS703で条件情報に合致しないと判断する場合、保持中のPTSを出力して、第1のリストからフレームデータ格納部1602によって廃棄されたフレームデータ(再生されないフレームデータ)に関し格納されている情報をヘッダ情報格納部1608に削除させる(ステップS2609)。
表示制御部1606は、例えばフレームデータI1が本静止画再生装置に入力した場合も、前述のステップS2601→S2602→S701→S703の処理手順を実行するが、そのPTSが条件情報に合致しないため、当該フレームデータI1が既に廃棄されていると判断し、直接ステップS2609に進み、上述の処理を実行する。その結果、ヘッダ情報格納部1608は、内部に保持する第1のリストから、フレームデータI1に関し、「0xE0」、「0x21000」、「0x13000」、「I」及び「1」を削除する。図5はさらに、かかる削除後の第1のリストの状態を示している。
【0083】
前述したように、表示データ管理部1604と表示制御部1606とはトグル処理部114を構成する。このトグル処理部114は、表示データ管理部1604と表示制御部1606とが上述したような処理手順を実行することにより、ヘッダ情報格納部1608を参照して表示データ格納部1605に対してトグル処理を実行することとなる。つまり、表示データ管理部1604は、デコードされたフレームデータを、使用可能な格納領域IP(例えば、IP[0])に書き込んでいく。この書き込みの最中に、表示制御部1606は、PTSに従いつつ、書き込みが終了している格納領域IP(例えば、IP[1])から表示データを読み出していく。この点は、従来の動画再生装置と同様である。しかし、デコード処理部1603は再生すべきフレームデータのみをデコードし出力し、表示データ管理部1604は再生すべき表示データのみを表示データ格納部1605のある格納領域に書き込むので、表示制御部1606は、現在の時刻が次に再生すべき表示データのPTSに到達するまでは、他の格納領域であって既に表示データが書き込まれている格納領域に一定時間毎にアクセスし続ける。このアクセスによって読み出される表示データを表示部1607は表示する。上述の具体例に従えば、フレームデータI0は、格納領域IP[0]に書き込まれていくフレームデータI2のPTSに到達するまでは、格納領域IP[1]から読み出され続ける。そのため、上述のトグル処理を実行しても、静止画情報の表示切り替えは、ブラックアウトすることなくスムーズに行われる。これによって、第2の実施形態に係る静止画再生装置は、入力された静止画情報のうち、設定された条件に合う静止画情報、つまり必要な静止画情報(例えば、視聴者が指定した静止画情報)のみをブラックアウトすることなく表示し続けることができる。
【0084】
図8は、本発明の第3の実施形態に係る静止画再生装置の構成を示すブロック図である。図8の静止画再生装置は、図22の動画再生装置と比較して、表示フレーム条件設定部111及び表示フレーム条件格納部112をさらに備える点と、表示データ管理部1604及び表示制御部1606がトグル処理部114(一点鎖線内参照)を構成する点とで異なる。これら以外に異なる点はないので、図8において、図22に示すものに相当する構成については、同一の参照符号を付す。ただし、図8に示す表示データの格納処理部分(表示データ管理部1604及び表示データ格納部1605)と静止画の表示部分(表示制御部1606と表示部1607)とが実行する処理は、図22において相当する構成の処理と相違する。そのため、以下には、図22に示す静止画再生装置との相異点を中心に、図8に示す静止画再生装置について説明する。
【0085】
本静止画再生装置にも、図1に示すフレームデータI0、I1、…が順次に入力する。本実施形態でも説明の明確化のため、現在、本静止画再生装置は、フレームデータI0に基づくメニューを表示していると仮定する。
【0086】
表示フレーム条件設定部111及び表示フレーム条件格納部112は、図1において相当する構成と同様の処理手順を実行するので、それらの説明を簡素化する。つまり、表示フレーム条件設定部111は、視聴者側の指定に応答して、条件情報としてのPTSを表示フレーム条件格納部112に出力し、表示フレーム条件格納部112の格納領域には、入力された条件情報としてのPTSが、図3に示すように格納される。
【0087】
この後、フレームデータ受信部1601がフレームデータを受信すると、当該フレームデータ受信部1601、フレームデータ格納部1602及びヘッダ情報格納部1608からなるフレームデータの受信部分は、図25のフローチャートに示した処理手順を実行する。そのため、その詳細な説明を省略する。前述したように、ヘッダ情報格納部1608の第1のリストには、Iピクチャのみのヘッダ情報が、図5に示すように格納される。
また、タイミング制御部1609は、図27のフローチャートに示した処理手順を実行するので、その詳細な説明を省略する。
さらにデコード処理部1603は、図29のフローチャートに示した処理手順を実行するので、その詳細な説明を省略する。
【0088】
次に、図9に示すフローチャートを参照して表示データの格納処理部分(表示データ管理部1604及び表示データ格納部1605)の処理手順を説明する。図9に示すフローチャートは、図30に示すものと比較して、ステップS2401、S2402、S2403、S2405及びS2407のみを備える点で異なる。それ以外に異なる点はないので、相当するステップについては同一のステップ番号を付し、その説明を簡素化する。以下、表示データの格納処理部分の処理手順について説明する。
【0089】
まず、初期設定時等に、表示データ格納部1605の格納領域は、図31に示したように、格納領域IP[0]、IP[1]、B[0]及びB[1]に分割される(図9;ステップS2401)。初期設定時点では、4つのフラグ情報は「使用可能」に設定される。次に、表示データ管理部1604は、デコード処理部1603から表示データ及び表示データ特定情報が入力すると(ステップS2402)、当該表示データ及び表示データ特定情報を保持する。次に、表示データ管理部1604は、表示データ格納部1605の各格納領域から現在設定されているフラグ情報を読み出し、保持する(ステップS2403)。次に、表示データ管理部1604は、すべての格納領域IPの内、使用可能な1つの格納領域IPの表示データ格納領域に、保持中の表示データを書き込む(ステップS2405)。次に、表示データ管理部1604は、ヘッダ情報格納部1608に要求して、図5に示す第1のリストにおいて該当する格納領域フィールドに、今回表示データを書き込んだ格納領域を示す情報を追加させる(ステップS2407)。
【0090】
次に、図10に示すフローチャートを参照して静止画の表示部分(表示制御部1606及び表示部1607)の処理手順を説明する。図10に示すフローチャートは、図7に示すものと比較して、ステップS1001をさらに備える点で異なる。それ以外に異なる点はないので、相当するステップについては同一のステップ番号を付し、その説明を簡素化する。
【0091】
表示制御部1606は、図10のステップS2601→S2602→S701で示される処理手順(前述参照)を実行して、新たなフレームデータが到着したことを通知されると、そのPTSをヘッダ情報格納部1608の第1のリスト(図5参照)から読み出し、保持する(図10;ステップS701)。次に、表示制御部1606は、表示フレーム条件格納部112の格納領域から条件情報(再生すべきフレームデータのPTS)をすべて読み出し、保持する(ステップS702)。この後、デコード処理部1603は、この条件情報としてのPTS中に、到着したフレームデータのPTSがあるか否かを判断する(ステップS703)。表示制御部1606が条件に合致すると判断した場合、当該表示制御部1606又は表示部1607は、ステップS2603→S2604→S2605→S2606→S2607で示される処理手順(前述参照)を実行する。その結果、表示制御部1606は、そのPTSに従って今回表示する表示データを該当する格納領域から読み出し、表示部1607に出力する。
ここで、到着したフレームデータがI2の場合、表示制御部1606は、PTS「0x24000」を第1のリストから読み出す。このPTS「0x24000」は、図3に示す条件情報としてのPTSに合致するので、フレームデータI2は、書き込まれていた格納領域IP[0]から読み出され、出力される。
【0092】
次に、表示制御部1606は、今回表示した表示データを読み出した格納領域IPのフラグ情報格納領域にフラグ情報「書き込み完了」を変更し、今回の読み出し以前に「書き込み完了」と設定されていた格納領域IPのフラグ情報を「使用可能」に変更する(ステップS1001)。
また、表示部1607は、前述と同様に、表示制御部1606により読み出された表示データを表示する(ステップS2608)。
表示制御部1606は、表示データを読み出した後、第1のリストから、今回表示された表示データに関し格納されている情報(ヘッダ情報及び格納領域を示す情報)を、ヘッダ情報格納部1608に削除させる(ステップS2609)。上述の場合、表示データI2が表示され、そして、当該表示データI2に関し、「0xE0」、「0x24000」、「0x16000」、「I」、「2」及びIP[0](図5参照)が第1のリストから削除される。
【0093】
ところで、表示制御部1606は、第2の実施形態と同様に、ステップS703で条件情報に合致しないと判断する場合、保持中のPTSを出力して、第1のリストから表示すべきでないフレームデータに関し格納されている情報をヘッダ情報格納部1608に削除させる(ステップS2609)。
【0094】
このように、本実施形態において、デコード処理部1603は、到着したすべてのフレームデータをデコードする。そして、前述したように表示データ管理部1604と表示制御部1606とはトグル処理部114を構成し、当該トグル処理部114は、ヘッダ情報格納部1608を参照して表示データ格納部1605に対してトグル処理を実行する。このトグル処理部114の一部を構成する表示データ管理部1604は、デコードされたフレームデータを、使用可能な第2の領域として割り当てられている格納領域(例えばIP[0])に書き込んでいく。この書き込みの最中に、トグル処理部114の他の一部を構成する表示制御部1606は、PTSに従いつつ、既に書き込まれている表示データを読み出すために第1の領域として割り当てられている格納領域(例えばIP[1])から表示データを読み出していく。この点は、従来の動画再生装置と同様である。しかし、相違するのは、表示制御部1606が、表示データが条件情報に合致する場合には、フラグ情報を「書き込み完了」と設定することにより、当該表示すべき表示データの格納領域IP[1]を第1の領域として割り当てる点である。これによって、表示制御部1606は、次に第2の領域としての格納領域IP[0]に書き込まれた表示データが条件情報に合致しない場合、現在第1の領域として割り当てられている格納領域IP[1]に一定時間毎にアクセスし続け、このアクセスによって読み出される表示データを表示部1607は表示する。これによって、表示制御部1606は、次に再生すべき表示データのPTSに現在の時刻が到達するまでは、その他の格納領域であって、条件に合致する表示データが既に書き込まれている格納領域に一定時間間隔でアクセスし続け、表示部1607は、このアクセスによって読み出される表示データ(例えば、I2)を表示する。 そのため、上述のトグル処理を実行しても、静止画情報の表示切り替えは、ブラックアウトすることなくスムーズに行われる。これによって、第3の実施形態に係る静止画再生装置は、入力された静止画情報のうち、設定された条件に合う静止画情報、つまり必要な静止画情報(例えば、視聴者が指定した静止画情報)のみをブラックアウトすることなく表示し続けることができる。
ところで、ステップS703でフレームデータのPTSが条件情報に合致しない場合、ステップS1001のフラグ情報の変更は実行されないので、該当する格納領域IPは、連続して使用可能なものとして割り当てられることとなる。そのため、表示データ管理部1604は連続して同一の格納領域IPにフレームデータを書き込む。上述したように、条件情報に合致する表示データ(例えば、I0)が格納領域IP[1]に書き込まれている場合において、条件情報に合致しない表示データI1は、格納領域IP[0]に書き込まれる。しかしながら、最初にこの格納領域IPに書き込まれるフレームデータ(例えば、I1)は、表示制御部1606によって表示部1607で表示しないと判断され、表示データI2が、格納領域IP[0]に格納されている表示データI1上に上書きされることとなるので、トグル処理や静止画情報の表示処理に問題は生じない。
【0095】
図11は、本発明の第4の実施形態に係る静止画再生装置の構成を示すブロック図である。図11の静止画再生装置は、図8のものと比較して、領域管理情報格納部1111をさらに備える点で異なる。それ以外に異なる点はないので、図11において、図8に示すものに相当する構成については、同一の参照符号を付す。ただし、図11に示す表示データの格納処理部分(表示データ管理部1604及び表示データ格納部1605)と静止画情報の表示部分(表示制御部1606と表示部1607)とが実行する処理は、図8において相当する構成と相違する。そのため、以下には、第4の実施形態に係る静止画再生装置について、図8に示す静止画再生装置との相異点を中心に説明する。
【0096】
本静止画再生装置にも、図1に示すフレームデータI0、I1、…が順次に入力する。本実施形態でも説明の明確化のため、現在、本静止画再生装置は、フレームデータI0に基づくメニューを表示していると仮定する。
【0097】
表示フレーム条件設定部111及び表示フレーム条件格納部112は、図1において相当する構成と同様の処理手順を実行するので、それらの説明を簡素化する。つまり、表示フレーム条件設定部111は、視聴者側の指定に応答して、条件情報としてのPTSを表示フレーム条件格納部112に出力し、表示フレーム条件格納部112の格納領域には、入力された条件情報としてのPTSが、図3に示すように格納される。
【0098】
この後、フレームデータ受信部1601がフレームデータを受信すると、当該フレームデータ受信部1601、フレームデータ格納部1602及びヘッダ情報格納部1608からなるフレームデータの受信部分は、図25のフローチャートに示した処理手順(前述参照)を実行するので、その詳細な説明を省略する。前述したように、ヘッダ情報格納部1608の第1のリストには、Iピクチャのみのヘッダ情報が、図5に示すように格納される。また、タイミング制御部1609は、図27のフローチャートに示した処理手順(前述参照)を実行するので、その詳細な説明を省略する。さらに、デコード処理部1603は、図29のフローチャートに示した処理手順(前述参照)を実行するので、その詳細な説明を省略する。
【0099】
次に、図12に示すフローチャートを参照して表示データの格納処理部分(表示データ管理部1604及び表示データ格納部1605)の処理手順を説明する。図12に示すフローチャートは、図9に示すものと比較して、ステップS2403に代えて、S1201及びS1202を備える点で異なる。それ以外に異なる点はないので、相当するステップについては同一のステップ番号を付し、その説明を簡素化する。
【0100】
まず、初期設定時等に、表示データ格納部1605の格納領域は、図23に示すように分割され(図12;ステップS2401)、各フラグ情報は「使用可能」に設定される。
表示データ管理部1604は、デコード処理部1603から表示データ及び表示データ特定情報が入力すると(ステップS2402)、当該表示データ及び表示データ特定情報を保持する。その後、表示データ管理部1604は、領域管理情報格納部1111からの領域管理情報の更新通知が予め定められたタイミングで入力したか否かを判断し(ステップS1201)、当該更新通知が入力した場合ステップS1202に進むが、当該通知が入力しない場合、ステップS2405に直接進む。
【0101】
ここで、領域管理情報格納部1111について説明する。前述したように、表示データ格納部1605の各格納領域にはフラグ情報が設定される。領域管理情報格納部1111は、表示制御部1606によって設定される格納領域を示す情報及びフラグ情報が設定されるフィールドを有する第3のリストを保持し、これによって各格納領域の領域管理情報を格納する。そして、領域管理情報格納部1111は、第3のリストが更新される毎に、領域管理情報の更新通知を、表示データ管理部1604に出力する。
【0102】
表示データ管理部1604は、ステップS1202に進む場合、領域管理情報格納部1111にアクセスし、表示データ格納部1605の格納領域IP[0]、IP[1]の領域管理情報を読み出して保持する(ステップS1202)。次に、表示データ管理部1604は、保持中の領域管理情報に基づいて、使用可能な格納領域IPを選択し、選択した格納領域IPの表示データ格納領域に、保持中の表示データを書き込む(ステップS2405)。
次に、表示データ管理部1604は、ヘッダ情報格納部1608に、今回書き込んだ表示データに対応する格納領域のフィールドに、当該表示データを書き込んだ格納領域を示す情報を追加させる(ステップS2307)。
【0103】
次に、図13に示すフローチャートを参照して静止画情報の表示部分(表示制御部1606及び表示部1607)の処理手順を説明する。図13に示すフローチャートは、図10に示すものと比較して、ステップS1001に代えて、ステップS1301及びS1302をさらに備える点で異なる。それ以外に異なる点はないので、相当するステップについては同一のステップ番号を付し、その説明を簡素化する。
【0104】
表示制御部1606は、図13のステップS2601→S2602→S701→S702で示される処理手順(前述参照)を実行することにより、新たに到着したフレームデータのPTS、及び条件情報としてのPTS(図3参照)を読み出して保持する。次に、表示制御部1606は、到着したフレームデータのPTSが上記条件情報に合致するか否かを判断し(ステップS703)、条件情報に合致する場合ステップS2603に進むが、条件情報に合致しない場合、ステップS2609に進む。
【0105】
表示制御部1606は、ステップS2603に進む場合、当該ステップS2603〜S2607を実行することにより、今回表示すべき表示データを読み出して表示部1607に出力する。
次に、表示制御部1606は、格納領域IP[0]及びIP[1]のフラグ情報の設定を実行し、当該フラグ情報の現状を領域管理情報として、上述した第3のリストに設定する(ステップS1301)。現時点で、格納領域IP[0]から表示データを読み出したと仮定する。この場合、格納領域IP[0]のフラグ情報を「書き込み完了」に設定し、格納領域IP[1]を「使用可能」に設定した後、格納領域IP[0]及び「書き込み完了」と格納領域IP[1]及び「使用可能」とを領域管理情報として第3のリストに書き込む。これによって、現時点で、表示データ管理部1604は、格納領域IP[0]に表示データを書き込むことができなくなる。
領域管理情報格納部1111は、第3のリストが表示制御部1606によって更新されると、上述した領域管理情報の更新通知を表示データ管理部1604に出力する(ステップS1302)。表示データ管理部1604は、この更新通知に応答して、前述したステップS1202を実行する。
【0106】
表示部1607は、表示制御部1606から入力される表示データを表示する(ステップS2608)。また、表示制御部1606は、第1のリストから、今回表示された表示データに関し、第1のリストに格納されている情報(ヘッダ情報及び格納領域を示す情報を、ヘッダ情報格納部1608に削除させる(ステップS2609)。
【0107】
ところで、表示制御部1606がステップS703での判断によって(ステップS2609に直接進む場合、図7を参照して第3の実施形態で説明したのと同様に、単にヘッダ情報の削除が要求されるだけである。
【0108】
このように、本実施形態に係る静止画再生装置は、第3の実施形態に係る静止画再生装置と同様に、すべてのフレームデータ(Iピクチャ)が、デコードされた後に、表示データ格納部1605の使用可能な格納領域IPに格納される。このとき、トグル処理部114の一部を構成する表示制御部1606は、表示する条件に合致する表示データのみを的確に選択し、一定時間間隔で読み出し続け、表示部1607は、この読み出された表示データを表示する。これによって、表示制御部1606は、次に再生すべき表示データ(例えば、I2)のPTSに現在の時刻が到達するまでは、その他の格納領域であって、条件に合致する表示データが既に書き込まれている格納領域に一定時間間隔でアクセスし続け、表示部1607は、このアクセスによって読み出される表示データ(例えば、I0)を表示する。これによって、第4の実施形態に係る静止画再生装置は、入力された静止画情報のうち、設定された条件に合う静止画情報、つまり必要な静止画情報(例えば、視聴者が指定した静止画情報)のみをブラックアウトすることなく表示し続けることができる。
ところで、ステップS703でフレームデータのPTSが条件情報に合致しない場合、ステップS1301及びS1302の領域管理情報の更新及びその通知は実行されないので、第3の実施形態に係る静止画再生装置と同様に、該当する格納領域IPは連続して使用可能なものとして割り当てられることとなる。このとき、表示データ管理部1604は2回連続して同一の格納領域IPにフレームデータを書き込む。しかしながら、前述したように、最初にこの格納領域IPに書き込まれるフレームデータは、表示制御部1606によって表示部1607で表示しないと判断されるので、トグル処理や静止画情報の表示処理に問題は生じない。
【0109】
図14は、本発明の第5の実施形態に係る静止画再生装置の構成を示すブロック図である。図14の静止画再生装置は、図8のものと比較して、表示メモリ部1401をさらに備える点で異なる。それ以外に異なる点はないので、図11において、図8に示すものに相当する構成については、同一の参照符号を付す。ただし、図14に示す表示データの格納処理部分(表示データ管理部1604及び表示データ格納部1605)と静止画の表示部分(表示制御部1606と表示メモリ部1401と表示部1607)とが実行する処理は、図8において相当する構成の処理と相違する。そのため、以下には、第5の実施形態に係る静止画再生装置について、図8のものとの相異点を中心に説明する。
【0110】
本静止画再生装置にも、図1に示すフレームデータI0、I1、…が順次に入力する。本実施形態でも説明の明確化のため、現在、本静止画再生装置は、フレームデータI0に基づくメニューを表示していると仮定する。
【0111】
表示フレーム条件設定部111及び表示フレーム条件格納部112は、図1において相当する構成を同様の処理手順を実行する。つまり、表示フレーム条件設定部111は、視聴者側の指定に応答して、条件情報としてのPTSを、後段の表示フレーム条件格納部112に出力し、表示フレーム条件格納部112は、内部の格納領域に、入力された条件情報としてのPTSを、図3に示すように格納する。
【0112】
この後、フレームデータ受信部1601にフレームデータが入力すると、当該フレームデータ受信部1601、フレームデータ格納部1602及びヘッダ情報格納部1608からなるフレームデータの受信部分は、図25のフローチャートに示した処理手順(前述参照)を実行するので、その詳細な説明を省略する。ここで、ヘッダ情報格納部1608の第1のリストには、図5に示すように、Iピクチャに関するフレームデータのヘッダ情報のみが設定される。
また、タイミング制御部1609は、図27のフローチャートに示した処理手順(前述参照)を実行するので、その詳細な説明を省略するが、到着したフレームデータが内部に含むDTS又はPTSに現在の時刻が到達すると、ステップS2105でデコード処理部1603又は表示制御部1606に時刻通知を出力する。また、デコード処理部1603は、図29のフローチャートに示した処理手順(前述参照)を実行するので、その詳細な説明を省略する。
さらに、表示データの格納処理部分(表示データ管理部1604及び表示データ格納部1605)は、図30に示した処理手順の内、ステップS2401〜S2403→S2405→S2406→S2407(前述参照)を実行するので、その詳細な説明を省略する。
【0113】
次に、図15に示すフローチャートを参照して静止画の表示部分(表示制御部1606、表示メモリ部1401及び表示部1607)の処理手順を説明する。図15に示すフローチャートは、図32に示すものと比較して、ステップS701〜S703をさらに備える点と、ステップS2607及びS2608に代えて、ステップS1501及びS1502を備える点とで異なる。それ以外に異なる点はないので、相当するステップについては同一のステップ番号を付し、その説明を簡素化する。なお、ステップS701〜S703は、図10において相当するステップ番号が付されている処理と同様であるので、それらについても、その説明を簡素化する。
【0114】
表示制御部1606は、前述したステップS2601→S2602→S701を実行して、新たなフレームデータが到着したことを通知されると、そのPTSをヘッダ情報格納部1608の第1のリスト(図5参照)から読み出し、保持する(ステップS701)。次に、表示制御部1606は、表示フレーム条件格納部112の格納領域から条件情報(再生すべきフレームデータのPTS)をすべて読み出し、保持する(ステップS702)。この後、デコード処理部1603は、この条件情報としてのPTS中に、入力フレームデータのPTSがあるか否かを判断する(ステップS703)。表示制御部1606は、この条件に合致すると判断した場合、ステップS2603→S2604→S2605→S2606で示される処理手順(前述参照)を実行する。その結果、表示制御部1606は、そのPTSに従って、今回表示する表示データの格納領域を把握する。
【0115】
次に、表示制御部1606は、上述の処理により把握した格納領域から、今回表示する表示データを読み出し、表示メモリ部1401に出力する(ステップS1501)。表示部1607は、表示メモリ部1401に格納されている表示データを一定時間間隔で読み出し続けて表示する(ステップS1502)。表示制御部1606は、表示データをその格納領域から読み出した後、第1のリストから、今回表示される表示データに関し格納されている情報(ヘッダ情報及び格納領域を示す情報)を、ヘッダ情報格納部1608に削除させる(ステップS2609)。
【0116】
ところで、表示制御部1606は、第2の実施形態等と同様に、ステップS703で条件情報に合致しないと判断する場合、保持中のPTSを出力して、第1のリストから表示すべきでないフレームデータに関し格納されている情報を削除、ヘッダ情報格納部1608に削除させる(ステップS2609)。
【0117】
このように、本実施形態では、デコード処理部1603は、到着したすべてのフレームデータをデコードする。そして、表示データ管理部1604と表示制御部1606とはトグル処理部114を構成し、当該トグル処理部114は、ヘッダ情報格納部1608を参照して表示データ格納部1605に対してトグル処理を実行する。このトグル処理部114の一部を構成する表示データ管理部1604は、デコードされたフレームデータを、使用可能な格納領域IPに書き込んでいく点では従来技術と同様である。しかし、相違する点は、この書き込みの最中に、トグル処理部114の他の一部を構成する表示制御部1606は、PTSに従いつつ、表示フレーム条件格納部112及びヘッダ情報格納部1608を参照し、書き込みが終了している格納領域IPから表示すべき表示データのみを選択し読み出す。この読み出された表示データは表示メモリ部1401に格納され、表示部1607は当該表示メモリ部1401から表示データを一定時間間隔で読み出し続けるので、静止画情報の表示切り替えは、ブラックアウトすることなくスムーズに行われる。これによって、第5の実施形態に係る静止画再生装置は、入力された静止画情報のうち、設定された条件に合う静止画情報、つまり必要な静止画情報(例えば、視聴者が指定した静止画情報)のみをブラックアウトすることなく表示し続けることができる。
しかも、本実施形態の表示制御部1606は、図10のステップS1001又は図13のステップS1301に示す表示データ格納部1605の使用状況を管理するための処理手順が必要なくなり、これによって処理の負担が軽くなるという効果も奏する。
【0118】
なお、上述の第3又は第4の実施形態に係る静止画再生装置は、受信する静止画情報が所定の条件を満たしていなければならず、例えば、図16に示すようなフレームデータI0、I1、I2、I3、…Inから構成される静止画情報を正確に再生することができない。なお、図16の参照の仕方は、図1に示す静止画情報と同様であるため、その説明を省略する。
より具体的には、上述の静止画再生装置は、表示データ格納部1605に格納領域IP[0]及びIP[1]を含んでおり、この2つの格納領域にIピクチャを格納していた。しかしながら、上述の静止画再生装置に、図16に示す静止画情報が入力すると、フレームデータI0、I1、I2、…は、そのDTSに従って、格納領域IP[0]又はIP[1]に順次格納されていく。今、フレームデータI0は、再生すべきフレームデータであると仮定する。また、このフレームデータI0は、図16からも明らかなように、最も早くデコードされ、例えば格納領域IP[0]に格納される。そして、静止画再生装置は、PTS「0x11000」に従って、フレームデータI0を表示しようとする。ところが、第3又は第4の実施形態に係る静止画再生装置において、表示制御部1606は、表示データの読み出し後にはじめて、フレームデータI0の格納先である格納領域IP[0]のフラグ情報を「書き込み完了」に変更し、当該フラグ情報は、この変更まで「使用可能」に設定されたままである。そのため、表示データ管理部1604は、フレームデータI0のPTS「0x11000」よりも早いDTS「0x6000」又は「0x9000」に基づいてデコードされたフレームデータI1又はI2を、フレームデータI0の格納先である格納領域IP[0]に書き込んでしまうおそれがある。したがって、PTS「0x11000」の時点で、表示制御部1606は格納領域IP[0]からフレームデータI0を読み出すことができない場合がある。このように、第3又は第4の実施形態に係る静止画再生装置は、再生すべき表示データが後続の表示データにより上書きされるおそれがあるという問題点を有していた。そこで、このような問題点を解決する第6及び第7の実施形態に係る静止画再生装置を、以下説明する。
【0119】
まず、本発明の第6の実施形態に係る静止画再生装置について説明する。本実施形態に係る静止画再生装置は、図8に示すものと比較して、表示データ格納部1605が内部に含む格納領域の構成、表示データの格納処理部分(表示データ管理部1604及び表示データ格納部1605)及び静止画の表示部分(表示制御部1606と表示部1607)が異なる。それ以外に異なる点はないので、本実施形態において、図8に示すものに相当する構成については同一の参照符号を付すこととし、以下には、図8に示す静止画再生装置との相異点を中心に、本実施形態に係る静止画再生装置について説明する。
【0120】
本静止画再生装置には、図16に示すフレームデータI0、I1、…が順次に入力する。本実施形態では説明の明確化のため、フレームデータI0は再生すべき表示データであると仮定する。
【0121】
表示フレーム条件設定部111及び表示フレーム条件格納部112は、図1において相当する構成と同様の処理手順(前述参照)を実行するので、それらの説明を簡素化する。つまり、表示フレーム条件設定部111は、視聴者側の指定に応答して、条件情報としてのPTSを表示フレーム条件格納部112に出力し、表示フレーム条件格納部112の格納領域には、入力された条件情報としてのPTSが、図3に示すように格納される。ただし、現時点では、図16に示すようなフレームデータが到着し、少なくともフレームデータI0が再生されるので、表示フレーム条件格納部112の格納領域にはPTS「0x11000」が格納される。
【0122】
この後、フレームデータ受信部1601がフレームデータを受信すると、当該フレームデータ受信部1601、フレームデータ格納部1602及びヘッダ情報格納部1608からなるフレームデータの受信部分は、図25のフローチャートに示した処理手順(前述参照)を実行するので、その詳細な説明を省略する。前述したように、ヘッダ情報格納部1608の第1のリストには、Iピクチャのみのヘッダ情報が、図5に示すように格納される。ただし、現時点では、図16に示すようなフレームデータが受信されるので、第1のリストの各フィールドには、当該フレームデータに応じたヘッダ情報が格納される。また、タイミング制御部1609は、図27のフローチャートに示した処理手順(前述参照)を実行するので、その詳細な説明を省略する。さらにデコード処理部1603は、図29のフローチャートに示した処理手順(前述参照)を実行するので、その詳細な説明を省略する。
【0123】
次に、図17に示すフローチャートを参照して表示データの格納処理部分(表示データ管理部1604及び表示データ格納部1605)の処理手順を説明する。図17に示すフローチャートは、図9に示すものと比較して、ステップS17001をさらに備える点で異なる。それ以外に異なる点はないので、相当するステップについては同一のステップ番号を付し、その説明を簡素化する。以下、表示データの格納処理部分の処理手順について説明する。
【0124】
まず、初期設定時等に、表示データ格納部1605の格納領域は、図18に示すように、多くともフレームデータI0〜In(図16参照)を格納しうるn個の格納領域IP[0]、IP[1]、…IP[n]に分割される(図17;ステップS2401)。なお、図18には、図示の簡素化の観点から、Bピクチャを格納するためのB[0]及びB[1]を示していない。初期設定時点では、すべてのフラグ情報は「使用可能」に設定される。次に、表示データ管理部1604は、デコード処理部1603から表示データ及び表示データ特定情報が入力すると(ステップS2402)、当該表示データ及び表示データ特定情報を保持する。次に、表示データ管理部1604は、表示データ格納部1605の各格納領域から現在設定されているフラグ情報を読み出し、保持する(ステップS2403)。次に、表示データ管理部1604は、すべての格納領域IPの内、使用可能な1つの格納領域IPの表示データ格納領域に、保持中の表示データを書き込む(ステップS2405)。
【0125】
次に、表示データ管理部1604は、今回表示データを書き込んだ格納領域IPのフラグ情報を「書き込み完了」に変更する(ステップS17001)。次に、表示データ管理部1604は、ヘッダ情報格納部1608に要求して、図5に示す第1のリストにおいて該当する格納領域フィールドに、今回表示データを書き込んだ格納領域を示す情報を追加させる(ステップS2407)。
【0126】
次に、図19に示すフローチャートを参照して静止画の表示部分(表示制御部1606及び表示部1607)の処理手順を説明する。図19に示すフローチャートは、図10に示すものと比較して、ステップS1001に代えてステップS19001を備える点で異なる。それ以外に異なる点はないので、相当するステップについては同一のステップ番号を付し、その説明を簡素化する。
【0127】
表示制御部1606は、前述したステップS2601→S2602→S701を実行して、新たなフレームデータが到着したことを通知されると、そのPTSをヘッダ情報格納部1608の第1のリスト(図5参照)から読み出し、保持する(図19;ステップS701)。次に、表示制御部1606は、表示フレーム条件格納部112の格納領域から条件情報(再生すべきフレームデータのPTS)をすべて読み出し、保持する(ステップS702)。この後、デコード処理部1603は、この条件情報としてのPTS中に、到着フレームデータのPTSがあるか否かを判断する(ステップS703)。表示制御部1606は、この条件に合致すると判断した場合、ステップS2603→S2604→S2605→S2606→S2607で示される処理手順(前述参照)を実行する。その結果、表示制御部1606はそのPTSに従って表示すべき表示データを把握し、当該PTSで示される時刻に到達すると、対応する表示データを格納領域から読み出し、表示部1607に出力する。
【0128】
次に、表示制御部1606は、上述の処理によって表示すべきでない表示データを把握することができるので、表示しない表示データを格納する格納領域IPのフラグ情報を「使用可能」に変更する(ステップS19001)。また、表示部1607は、前述と同様に、表示制御部1606により読み出された表示データを表示する(ステップS2608)。
表示制御部1606は、表示データを読み出した後、第1のリストから、今回表示された表示データに関し格納されている情報(ヘッダ情報及び格納領域を示す情報)を、ヘッダ情報格納部1608に削除させる(ステップS2609)。
【0129】
ところで、表示制御部1606は、第3の実施形態等と同様に、ステップS703で上記条件に合致しないと判断する場合、保持中のPTSを出力して、第1のリストから表示すべきでない表示データに関し格納されている情報をヘッダ情報格納部1608に削除させる(ステップS2609)。
【0130】
このように、本実施形態に係る静止画再生装置も、第3の実施形態の静止画再生装置と同様に、表示データ管理部1604と表示制御部1606とでトグル処理部114が構成される。この一部分を構成する表示制御部1606は、次に再生すべき表示データのPTSに現在の時刻が到達するまでは、その他の格納領域であって既に表示データが書き込まれている格納領域に一定時間間隔でアクセスし続け、このアクセスによって読み出される表示データを表示部1607は表示する。そのため、上述のトグル処理を実行しても、静止画情報の表示切り替えは、ブラックアウトすることなくスムーズに行われる。これによって、第6の実施形態に係る静止画再生装置は、入力された静止画情報のうち、設定された条件に合う静止画情報、つまり必要な静止画情報(例えば、視聴者が指定した静止画情報)のみをブラックアウトすることなく表示し続けることができる。
【0131】
ところで、本実施形態に係る静止画再生装置が、第3の実施形態に係る静止画再生装置と相違するのは、表示データ格納部1605は、多くともn個の格納領域IPを含んでおり、表示データ管理部1604は、表示データをいずれかの格納領域IPに書き込むとそのフラグ情報を「書き込み完了」に設定する点である。つまり、表示データ管理部1604は、表示データが入力する毎に、フラグ情報「書き込み完了」が設定されていない格納領域に対して書き込みを実行する。一方、表示制御部1606は、表示しない表示データを格納している格納領域のフラグ情報を「使用可能」に変更する。具体的には、図16に示すようなフレームデータI0、I1、…は、本静止画再生装置に順次的に到着し、デコードされた後に、表示データ管理部1604に入力する。表示データ管理部1604は、表示データI0を、例えば格納領域IP[0]に格納すると、その直後に当該格納領域IP[0]のフラグ情報を「書き込み完了」に変更する。また、表示データ管理部1604は、後続の表示データI1、…を、「使用可能」と設定されている格納領域に書き込んでいく。格納領域IP[0]に格納された表示データI0が、そのPTSに基づいて表示制御部1606により読み出されるまでに、後続の表示データI1、…により上書きされるおそれはなくなる。これによって、上述したような問題点、つまり必要な表示データが、後続の他のフレームデータにより上書きされてしまうことがなくなる。
【0132】
次に、本発明の第7の実施形態に係る静止画再生装置について説明する。本実施形態に係る静止画再生装置は、図11に示す静止画再生装置と比較して、表示データ格納部1605が内部に含む格納領域の構成、表示データの格納処理部分(表示データ管理部1604及び表示データ格納部1605)及び静止画の表示部分(表示制御部1606と表示部1607)が異なる。それ以外に異なる点はないので、本実施形態において、図11に示すものに相当する構成については同一の参照符号を付すこととし、以下には、図11に示す静止画再生装置との相異点を中心に、本実施形態に係る静止画再生装置について説明する。
【0133】
本静止画再生装置には、図16に示すフレームデータI0、I1、…が順次に入力する。本実施形態では説明の明確化のため、フレームデータI0は再生すべき表示データであると仮定する。
【0134】
表示フレーム条件設定部111及び表示フレーム条件格納部112は、図1において相当する構成と同様の処理手順を実行するので、それらの説明を簡素化する。つまり、表示フレーム条件設定部111は、視聴者側の指定に応答して、条件情報としてのPTSを表示フレーム条件格納部112に出力し、表示フレーム条件格納部112の格納領域には、入力された条件情報としてのPTSが、図3に示すように格納される。ただし、現時点では、図16に示すようなフレームデータが到着し、少なくともフレームデータI0が再生されるので、表示フレーム条件格納部112の格納領域にはPTS「0x11000」が格納される。
【0135】
この後、フレームデータ受信部1601がフレームデータを受信すると、当該フレームデータ受信部1601、フレームデータ格納部1602及びヘッダ情報格納部1608からなるフレームデータの受信部分は、図25のフローチャートに示した処理手順を実行する。そのため、その詳細な説明を省略する。前述したように、ヘッダ情報格納部1608の第1のリストには、Iピクチャのみのヘッダ情報が、図5に示すように格納される。ただし、現時点では、図16に示すようなフレームデータが受信されるので、第1のリストの各フィールドには、当該フレームデータに応じたヘッダ情報が格納される。
また、タイミング制御部1609は、図27のフローチャートに示した処理手順を実行するので、その詳細な説明を省略する。
さらにデコード処理部1603は、図29のフローチャートに示した処理手順を実行するので、その詳細な説明を省略する。
【0136】
次に、図20に示すフローチャートを参照して表示データの格納処理部分(表示データ管理部1604及び表示データ格納部1605)の処理手順を説明する。図20に示すフローチャートは、図12に示すものと比較して、ステップS20001をさらに備える点で異なる。それ以外に異なる点はないので、相当するステップについては同一のステップ番号を付し、その説明を簡素化する。以下、表示データの格納処理部分の処理手順について説明する。
【0137】
まず、初期設定時等に、表示データ格納部1605の格納領域は、図18に示したように、多くともフレームデータI0〜In(図16参照)を格納することができる格納領域IP[0]、IP[1]、…IP[n]に分割される(図20;ステップS2401)。初期設定時点では、すべてのフラグ情報は「使用可能」に設定される。次に、表示データ管理部1604は、デコード処理部1603から表示データ及び表示データ特定情報が入力すると(ステップS2402)、当該表示データ及び表示データ特定情報を保持する。
【0138】
その後、表示データ管理部1604は、領域管理情報格納部1111からの領域管理情報の更新通知が予め定められたタイミングで入力したか否かを判断し(ステップS1201)、当該更新通知が入力した場合ステップS1202に進むが、当該通知が入力しない場合、ステップS2405に直接進む。
【0139】
ここで、領域管理情報格納部1111は、表示データ管理部1604及び表示制御部1606によって設定される格納領域を示す情報及びフラグ情報が設定されるフィールドを有する第3のリストを保持し、これによって各格納領域の領域管理情報を管理する。そして、領域管理情報格納部1111は、表示制御部1606により第3のリストが更新される毎に、領域管理情報の更新通知を、表示データ管理部1604に出力する(後述する図21のステップS21001参照)。
【0140】
表示データ管理部1604は、ステップS1202に進む場合、領域管理情報格納部1111にアクセスし、表示データ格納部1605の格納領域IP[0]〜[n]の領域管理情報を読み出して保持する(ステップS1202)。次に、表示データ管理部1604は、保持中の領域管理情報に基づいて、使用可能な格納領域IPを選択し、選択した格納領域IPの表示データ格納領域に、保持中の表示データを書き込む(ステップS2405)。次に、表示データ管理部1604は、今回表示データを書き込んだ格納領域IPのフラグ情報を「書き込み完了」に変更した後、領域管理情報格納部1111にアクセスし、フラグ情報を変更した格納領域に関する領域管理情報を「書き込み完了」に変更する(ステップS20001)。次に、表示データ管理部1604は、ヘッダ情報格納部1608に要求して、図5に示す第1のリストにおいて該当する格納領域フィールドに、今回表示データを書き込んだ格納領域を示す情報を追加させる(ステップS2407)。
【0141】
次に、図21に示すフローチャートを参照して静止画の表示部分(表示制御部1606及び表示部1607)の処理手順を説明する。図21に示すフローチャートは、図13に示すものと比較して、ステップS1301に代えてステップS21001を備える点で異なる。それ以外に異なる点はないので、相当するステップについては同一のステップ番号を付し、その説明を簡素化する。
【0142】
表示制御部1606は、図21のステップS2601→S2602→S701で示される処理手順(前述参照)を実行して、新たなフレームデータが到着したことを通知されると、そのPTSをヘッダ情報格納部1608の第1のリスト(図5参照)から読み出し、保持する(図21;ステップS701)。次に、表示制御部1606は、表示フレーム条件格納部112の格納領域から条件情報(再生すべきフレームデータのPTS)をすべて読み出し、保持する(ステップS702)。この後、デコード処理部1603は、この条件情報としてのPTS中に、到着フレームデータのPTSがあるか否かを判断する(ステップS703)。表示制御部1606は、この条件に合致すると判断した場合、当該表示制御部1606は、ステップS2603→S2604→S2605→S2606→S2607で示される処理手順(前述参照)を実行する。その結果、表示制御部1606はそのPTSに従って、表示すべき表示データを把握し、当該PTSで示される時刻に到達すると、対応する表示データを格納領域から読み出し、表示部1607に出力する。
【0143】
次に、表示制御部1606は、上述の処理によって表示すべきでない表示データを把握することができるので、表示しない表示データを格納する格納領域IPのフラグ情報のみを「使用可能」に変更した後、領域管理情報格納部1111にアクセスし、今回フラグ情報を変更した格納領域に関する領域管理情報を「使用可能」に変更する(ステップS21001)。ここで、注意を要するのは、表示制御部1606は、領域管理情報「使用可能」のみを設定し、領域管理情報「書き込み完了」については表示データ管理部1604が設定する点である。
その後、領域管理情報格納部1111は、第3のリストが表示制御部1606によって更新されると、上述した領域管理情報の更新通知を表示データ管理部1604に出力する(ステップS1302)。また、表示部1607は、前述と同様に、表示制御部1606により読み出された表示データを表示する(ステップS2608)。
表示制御部1606は、表示データを読み出した後、第1のリストから、今回表示された表示データに関し格納されている情報(ヘッダ情報及び格納領域を示す情報)を、ヘッダ情報格納部1608に削除させる(ステップS2609)。
【0144】
ところで、表示制御部1606は、第3の実施形態等と同様に、ステップS703で上記条件に合致しないと判断する場合、保持中のPTSを出力して、第1のリストから表示すべきでない表示データに関し格納されている情報をヘッダ情報格納部1608に削除させる(ステップS2609)。
【0145】
このように、本実施形態に係る静止画再生装置も、第4の実施形態の静止画再生装置と同様に、表示データ管理部1604と表示制御部1606とでトグル処理部114が構成され、領域管理情報格納部1111は、当該トグル処理のタイミングを表示データ管理部1604に通知する。この一部分を構成する表示制御部1606は、次に再生すべき表示データのPTSに到達するまでは、その他の格納領域であって既に表示データが書き込まれている格納領域に一定時間間隔でアクセスし続け、このアクセスによって読み出される表示データを表示部1607は表示する。そのため、上述のトグル処理を実行しても、静止画情報の表示切り替えは、ブラックアウトすることなくスムーズに行われる。これによって、第7の実施形態に係る静止画再生装置は、入力された静止画情報のうち、設定された条件に合う静止画情報、つまり必要な静止画情報(例えば、視聴者が指定した静止画情報)のみをブラックアウトすることなく表示し続けることができる。
【0146】
ところで、本実施形態に係る静止画再生装置が、第4の実施形態に係る静止画再生装置と相違するのは、表示データ格納部1605は、多くともn個の格納領域IPを含んでおり、表示データ管理部1604は、表示データをいずれかの格納領域IPに書き込むと、その領域管理情報「書き込み完了」を、領域管理情報格納部1111の第3のリストに設定する点である。これにより、表示データ管理部1604は、表示データが入力する毎に、第3のリストにおいて領域管理情報「書き込み完了」が設定されていない格納領域に対して書き込みを実行する。一方、表示制御部1606は、表示しない表示データを格納している格納領域の領域管理情報を「使用可能」に変更する。具体的には、図16に示すようなフレームデータI0、I1、I2、…は、本静止画再生装置に順次的に到着し、デコードされた後に、表示データ管理部1604に入力する。表示データ管理部1604は、表示データI0を、使用可能な格納領域(例えばIP[0])に格納すると、その直後に当該格納領域IP[0]の領域管理情報を「書き込み完了」に変更する。また、表示データ管理部1604は、領域管理情報の変更通知に基づいて、後続の表示データI1、…を、「使用可能」と設定されている格納領域に書き込んでいく。このように、格納領域IP[0]に格納された表示データI0は、そのPTSに基づいて表示制御部1606により読み出されるまでは、後続の表示データI1、…により上書きされるおそれはない。これによって、上述したような問題点、つまり必要な表示データが、後続の他の表示データにより上書きされてしまうことがなくなる。
【0147】
上述の各実施形態では、静止画情報がISO/IEC13818−1及び2の規格に基づくフォーマットを有していることを前提にし、その場合に、静止画再生装置は、必要な静止画情報の条件としてPTSを用いていた。しかし、この必要な静止画情報の条件には、ストリームIDやDTSその他PESヘッダの各フィールドが用いられてもよい。さらに、PESヘッダの複数のフィールドや、前述したエレメンタリストリーム内のヘッダ情報もまた、必要な静止画情報の条件として用いられてもよい。
【0148】
また、上述の各実施形態では、入力される静止画情報のフレームデータが、図23に示すようなISO/IEC13818−1及び2の規格に基づくフォーマットを有していると仮定した。しかし、静止画情報は、上記ISO/IEC13818−1及び2の規格に限られず、各フレームデータを特定できる情報を内部に有していれば、どのようなフォーマットを有しても良い。
【0149】
また、各実施形態に係る静止画再生装置は、動画再生装置の動画再生機能を拡張するために用いられる。つまり、本静止画再生装置が付加される動画再生装置は、動画再生機能だけでなく、静止画再生機能を持つことができる。ここで、動画情報又は静止画情報の再生機能の切り替えは、例えば、視聴者側で設定するチャネルに基づいて(つまり、設定されたチャネルが動画情報を提供しているか、静止画情報を提供しているかに基づいて)容易にできるので、上述した実施形態では、動画再生機能について特別に説明せず、静止画情報の再生機能についてのみ説明している。
【0150】
また、上述した各実施形態に係る静止画再生装置は、前述した従来の動画再生装置と比較すると、図示及び説明を参照すれば明らかなように、構成及び処理手順が共通する部分がかなり存在する。よって、本静止画再生装置は、従来の動画再生装置と共用できる部分を備えているので、当該動画再生装置に付加されてもコストやサイズの増大を最小限に抑えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係る静止画再生装置に入力する静止画に関するフレームデータの一例を示している。
【図2】本発明の第1の実施形態に係る静止画再生装置の構成を示すブロック図である。
【図3】図2に示す表示フレーム条件設定部111により設定される条件情報としてPTSを用いた場合の表示フレーム条件格納部112の格納領域を示す図である。
【図4】本発明の第2の実施形態に係る静止画再生装置の構成を示すブロック図である。
【図5】図2に示すヘッダ情報格納部1608が保持する第1のリストを示す図である。
【図6】図4に示すデコード処理部1603が実行する処理手順をフローチャートである。
【図7】図4に示す表示制御部1606及び表示部1607からなる静止画の表示部分の処理手順を示すフローチャートである。
【図8】本発明の第3の実施形態に係る静止画再生装置の構成を示すブロック図である。
【図9】図8に示す表示データ管理部1604及び表示データ格納部1605からなるデコードデータの格納処理部分の処理手順を示すフローチャートである。
【図10】図8に示す表示制御部1606及び表示部1607からなる静止画の表示部分の処理手順を示すフローチャートである。
【図11】本発明の第4の実施形態に係る静止画再生装置の構成を示すブロック図である。
【図12】図11に示す表示データ管理部1604及び表示データ格納部1605からなる表示データの格納処理部分の処理手順を示すフローチャートである。
【図13】図8に示す表示制御部1606及び表示部1607からなる静止画の表示部分の処理手順を示すフローチャートである。
【図14】本発明の第5の実施形態に係る静止画再生装置の構成を示すブロック図である。
【図15】図14に示す表示制御部1606、表示メモリ部1401及び表示部1607からなる静止画の表示部分の処理手順を示すフローチャートである。
【図16】本発明の第6から第8の実施形態に係る静止画再生装置に入力する静止画に関するフレームデータの一例を示している。
【図17】第6の実施形態に係る静止画再生装置が備える表示データ管理部1604及び表示データ格納部1605からなる表示データの格納処理部分の処理手順を示すフローチャートである。
【図18】第6から第8の実施形態に係る静止画再生装置が備える表示データ格納部1605のより詳細な構成を示す図である。
【図19】第6の実施形態に係る静止画再生装置が備える表示制御部1606及び表示部1607からなる静止画の表示部分の処理手順を示すフローチャートである。
【図20】第7の実施形態に係る静止画再生装置が備える表示データ管理部1604及び表示データ格納部1605からなる表示データの格納処理部分の処理手順を示すフローチャートである。
【図21】第7の実施形態に係る静止画再生装置が備える表示制御部1606及び表示部1607からなる静止画の表示部分の処理手順を示すフローチャートである。
【図22】従来の動画再生装置の構成を示すブロック図である。
【図23】図22に示す動画再生装置に入力するフレームデータのフォーマットを示す図である。
【図24】図22に示す動画再生装置に入力する動画情報を構成するフレームデータI0、P3、…を示している。
【図25】図22に示すフレームデータ受信部1601、フレームデータ格納部1602及びヘッダ情報格納部1608からなるフレームデータの受信部分の処理手順を示すフローチャートである。
【図26】図22に示すヘッダ情報格納部1608が内部に保持する第1のリストを示す図である。
【図27】図22に示すタイミング制御部1609の処理手順を示すフローチャートである。
【図28】図22に示す時刻情報格納部1611が内部に保持する第2のリストを示す図である。
【図29】図22に示すデコード処理部1603の処理手順を示すフローチャートである。
【図30】図22に示す表示データ管理部1604及び表示データ格納部1605からなる表示データの格納処理部分の処理手順を示すフローチャートである。
【図31】図22に示す表示データ格納部1605のより詳細な構成を示す図である。
【図32】図22に示す表示制御部1606及び表示部1607からなる動画の表示部分の処理手順を示すフローチャートである。
【符号の説明】
111…表示フレーム条件設定部
112…表示フレーム条件格納部
113…表示フレーム選択部
114…トグル処理部
1601…フレームデータ受信部
1602…フレームデータ格納部
1603…デコード処理部
1604…表示データ管理部
1605…表示データ格納部
1606…表示制御部
1607…表示部
1608…ヘッダ情報格納部
1609…タイミング制御部
1610…タイマー部
1611…時刻情報格納部
1111…領域管理情報格納部
1401…表示メモリ部

Claims (1)

  1. フレームの静止画情報が一定の時間間隔及び所定の順序で連続して入力される静止画再生装置であって、
    再生すべきフレームの静止画情報を特定するための情報であって、前記フレームの静止画情報を再生する時刻を示した情報である条件情報をユーザから受け付ける条件設定部と、
    前記条件情報を格納する条件格納部と、
    前記入力された静止画情報が前記条件格納部に格納されている条件情報に合致するか否かを判断し、当該条件情報に合致する静止画情報のみを選択するフレーム選択部と、
    前記フレーム選択部が選択した静止画情報をデコードするデコード処理部と、
    前記デコード処理部によってデコードされた静止画情報である表示データを複数枚分格納するために複数の領域を有する表示データ格納部と、
    トグル処理部と、
    前記トグル処理部により読み出された表示データを表示する表示部とを備え、
    前記トグル処理部は、
    前記条件情報に合致すると判断された静止画情報であって前記デコード処理部でデコードされた表示データが入力されてきた場合に、前記複数の領域の中で書き込みが可能な領域である使用可能領域に前記表示データを書き込み、
    前記条件情報が示す時刻に到達するまで、前記使用可能領域以外の他の領域であって、前記表示データとは別の表示データの書き込みが既に完了している領域から再生すべき表示データを読み出し続けることを特徴とする、静止画再生装置。
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