JP4209650B2 - 画像表示方法及び画像伝送装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は複数の動画像圧縮装置と動画像データ表示装置を組合せたシステムの改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、画像処理技術、とりわけ画像情報、音声情報の圧縮技術は、めざましい発展を遂げており、容量の小さい伝送路であっても高品質な動画像や音声の伝送が可能となった。 例えば、ネットワークを介して遠隔地の被写体の様子を監視する用途において、データ伝送容量の小さい伝送路であっても、画像データ圧縮装置との組み合わせで、高品質な動画像を送信することが出来る。
【0003】
また、画像圧縮技術を利用することによって、従来は、1つの動画像伝送しか行えないデータ伝送容量の伝送路に、複数の動画像データを伝送することが可能になった。 例えば、ネットワークに複数の動画像データ圧縮装置を接続して、カメラで撮影した動画像に対し画像圧縮処理を行い、ネットワークに伝送するという構成で、遠隔監視などの用途に用いられている。
【0004】
本出願人は、特願2001−292666「圧縮画像伝送装置」において、以下に説明するような圧縮画像伝送システムを考案している。 このシステムは、ネットワークに伝送された複数の動画像圧縮データを、同じネットワークに接続された受信端末内の動画像データ伸張装置で伸張し、モニタ画面に映し出す。 モニタ画面には複数の参照画像が表示されており、それぞれのカメラで撮影された映像が小さな画面で確認できるようになっている。 その参照画像を操作卓より選択することで、その参照画像に対応する高精細なカメラの映像が画面上に映し出される。
【0005】
この複数の動画像データ圧縮装置と参照画像を伴う受信端末をネットワークに接続した圧縮画像伝送装置の構成例を図2に示す。 この圧縮画像伝送装置の送信側には、映像データ出力手段(以下、カメラを例にして説明)と、該映像データを圧縮処理するエンコーダを1つの単位として、この組み合わせが複数台、ネットワークに接続されている。 この例では、カメラ1−1、カメラ1−9の2台のカメラがあり、この2つの組み合わせがそれぞれネットワーク1−25に接続されている。
【0006】
カメラ1−1から出力された映像信号1−2は、エンコーダ2−1で画像圧縮処理される。 エンコーダ2−1から出力された圧縮データ1−4は、ネットワーク1−25へ出力される。 またエンコーダ2−1は、映像信号1−2に対し、高圧縮が可能な画像圧縮処理を行い、参照画像データ1−5として出力する。参照画像データ1−5は、圧縮率が高いことが特徴である。
【0007】
そのため、映像信号1−2の画像サイズより小さい画像データに変換した後に圧縮処理を行う。 又は、フレームレートを映像信号1−2よりも少ない枚数にして圧縮処理を行うことで高圧縮を実現する。 画質も圧縮データ1−4のような高精細画像ではなく劣化した画像になってもかまわず、ある程度の画像の劣化を許容できる場合は、より高圧縮な画像圧縮処理を可能にする。 同様に、カメラ1−9から出力された映像信号1−10は、エンコーダ2−2で画像圧縮処理され、圧縮データ1−12として、ネットワーク1−25に出力される。 またエンコーダ2−2は、映像信号1−10に対し高圧縮が可能な画像圧縮処理を行い、参照画像データ1−13として、ネットワーク1−25へ出力する。 以上が圧縮データ送信側の構成である。
【0008】
次に受信側は、圧縮データに伸張処理を行うデコーダとモニタの組み合わせを1つの単位として、この組み合わせが複数台、ネットワークに接続されている。この例では、デコーダ1−27とモニタ1−31から成る組み合わせが1組接続されている。 この例では、デコーダ1−27は、ネットワーク1−25に伝送された2つの圧縮データ1−4,1−12の内のいずれか一方を、圧縮データ1−26として取り込み、画像伸張処理を行う。 伸張された画像データは映像信号1−28として映像信号合成器2−4に出力される。
【0009】
またデコーダ1−38は、ネットワーク1−25に伝送された参照画像データ1−5を、参照画像データ1−37として取り込み、画像伸張処理を行った後、参照画像1−39として映像信号合成器2−4へ出力する。 またデコーダ1−41は、ネットワーク1−25に伝送された参照画像データ1−13を、参照画像データ1−40として取り込み、画像伸張処理を行った後、参照画像1−42として映像信号合成器2−4へ出力する。 映像信号合成器2−4は、入力された映像信号1−28、参照画像1−39、参照画像1−42を合成し、1枚の画像データである合成映像信号1−30としてモニタ1−31へ出力する。
【0010】
操作卓1−32は、モニタ1−31の参照画像を見ながら、どのカメラの映像を選択するか指示する信号を送信側に送るために設置される。 操作卓1−32からのカメラ選択信号1−33は、圧縮データ選択器2−3へ出力される。
【0011】
圧縮データ選択器2−3は、カメラ選択信号1−33の内容から、操作卓1−32で、どのカメラ映像を選択したかを判断する。 そして、圧縮データ選択器2−3は、選択したカメラ映像に対応する圧縮データを選択するための圧縮データ選択信号1−35を、デコーダ1−27へ出力する。 デコーダ1−27は、入力された圧縮データ選択信号1−35の情報に基づき、伸張処理を行う圧縮データを選択する。
【0012】
次に、図2の複数の動画像データ圧縮装置と参照画像を伴う受信端末をネットワークに接続した圧縮画像伝送装置の動作を説明する。 カメラ1−1から出力された映像信号1−2は、エンコーダ2−1で画像圧縮処理され、圧縮データ1−4としてネットワーク1−25へ出力される。 同時に、エンコーダ2−1で映像信号1−2に対し、より高圧縮処理が行われ、参照画像データ1−5がネットワーク1−25へ出力される。 圧縮データ1−4と参照画像データ1−5は同じ映像が基であるが、その圧縮データサイズは大きく異なり、圧縮データ1−4に対する参照画像データ1−5の比は10分の1から100分の1である。
【0013】
同様に、カメラ1−9から出力された映像データ1−10はエンコーダ2−2で画像圧縮処理され、圧縮データ1−12と参照画像データ1−13として出力される。 これにより、ネットワーク1−25には、圧縮データ1−4,1−12、参照画像データ1−5,1−13の4つの画像圧縮データが入力されることになる。ここで、ネットワーク1−25の伝送容量は有限であるため、4つの圧縮データの合計が、伝送容量を超えないデータ量となるように制御しなければならない。
【0014】
そこで、圧縮データ1−4と1−12の圧縮データサイズを、ネットワーク1−25の伝送容量を3分の1に等分割した際の圧縮データサイズと同じ値に制限する。 そして、圧縮データ1−4と1−12は、それぞれ伝送容量の3分の1の伝送容量を用いて伝送し、残りの3分の1の伝送容量を用いて参照画像データ1−5と1−13を伝送する。 前述したように、圧縮データに比べ、参照画像データのサイズは、10分の1から100分の1と小さいため、例えば、100分の1のサイズ比だとすると、100個の参照画像データを合わせることで1つの圧縮データのサイズと等しくなる。 これは、全ての参照画像データを1つにまとめた場合、100個の参照画像データを同時に伝送できるということである。 なお、この伝送容量の分割の仕方についての詳しい説明は後述する。 以上が送信側の動作である。
【0015】
一方、受信側では、ネットワーク1−25に接続されたデコーダ1−27で、ネットワーク1−25上に伝送された圧縮データ1−4か1−12のいずれかの圧縮データを取り込み、画像伸張処理を行う。 ここで、デコーダ1−27に、どの圧縮データを取り込むかは、圧縮データ選択信号1−35によって決まる。デコーダ1−27は、圧縮データ1−4か1−12を元の映像信号に戻す伸張処理を行う。 デコーダ1−27で伸張された映像信号1−28は、映像信号合成器2−4へ出力する。
【0016】
デコーダ1−38は、参照画像データ1−5をネットワーク1−25を介して参照画像データ1−37として取り込む。 そして、画像伸張処理を行い、参照画像1−39として映像信号合成器2−4へ出力する。 同様にデコーダ1−41は、参照画像データ1−13をネットワーク1−25を介して参照画像データ1−40として取り込む。 そして画像伸張処理を行い、参照画像1−42として映像信号合成器2−4へ出力する。
【0017】
映像信号合成器2−4には、映像信号1−18、参照画像1−39,1−42の3つの映像が入力される。 そして、それぞれの映像信号は、モニタ1−31の画面レイアウトに合わせた位置に表示されるように重ね合わせ処理が行われ、1枚の画像である合成映像信号1−30として、モニタ1−31へ出力される。この画面レイアウトに関しても後述する。
【0018】
モニタ1−31は、この合成映像信号1−30を表示する。 これによって、モニタ1−31の画面上には、全ての参照画像が表示されるため、この映像により全てのカメラが何を撮影しているかを把握することが出来る。 そこで、モニタ1−31の近くにある操作卓1−32で、モニタ画面上に表示された複数の参照画像を基に、監視したい1つのカメラ映像を選択する。 この操作卓1−32で選択した情報は、カメラ選択信号1−33として、圧縮データ選択器2−3へ出力される。
【0019】
圧縮データ選択器2−3は、カメラ選択信号1−33の内容から、操作卓1−32で、どのカメラ映像を選択したかを判断する。 そして、圧縮データ選択器2−3は、選択したカメラ映像に対応する圧縮データを選択するための圧縮データ選択信号1−35を、デコーダ1−27へ出力する。 デコーダ1−27は、入力された圧縮データ選択信号1−35の情報に基づき、伸張処理を行う圧縮データを選択する。 この例であれば、カメラ1−1に対応する圧縮データは圧縮データ1−4であり、カメラ1−9は圧縮データ1−12が対応する。 以上のような動作で、操作卓1−32を用いて、参照画像を見ながら、複数のカメラの中から、監視したい1つのカメラに対応する圧縮データを選択し、このカメラ映像をモニタ1−31に表示する。
【0020】
次に、上記構成において、モニタ1−31の画面表示例を図3に示し、カメラ映像の選択方法について説明する。 この例では、モニタ1−31はコンピュータ画面であり、カメラ映像はコンピュータ画面の一部分に重ね合わせ、映し出されている。 この場合、操作卓1−32は、コンピュータの入力デバイスであり、例えばコンピュータに接続されているキーボードやマウスである。
【0021】
図3は、モニタ1−31に表示されたモニタ表示画像3−5の例であり、この画面には、カメラ映像3−1、参照画面3−2,3−3、指示用ポインタ3−4が表示されている。 カメラ映像3−1は、送信側のカメラ映像を画像圧縮し、ネットワーク1−25へ伝送、受信側のデコーダ1ー27で伸張処理を行った映像が映し出されたものである。 この例では、送信側のカメラは2台であるので、2種類のいずれかのカメラ映像が映し出される。 参照画面3−2には、カメラ1−1で撮影している映像が縮小された参照画像が表示され、参照画面3−3には、カメラ1−9で撮影している映像が縮小された参照画像が表示される。
【0022】
カメラ映像の選択方法は、操作卓1−32を用い、モニタ画面上を自由に動かすことが出来る指示用ポインタ3−4を参照画像の上に移動し、カメラ選択のための操作を行う。 例えば操作卓1−32にマウスが接続されていれば、マウスを動かすことで、指示用ポインタ3−4をモニタ表示画像3−5の上で動かし、選択したい参照画像の上で静止させ、マウスのボタンを押すことで、選択映像を決定する。 このような操作により、参照画像を基にして現在カメラが撮影している映像を見ながら、接続されているカメラのうちから1台を選択し、モニタ1−31上にカメラ映像3−1として表示することが出来る。 なお、このモニタ表示画像3−5での、カメラ映像3−1、参照画面3−2、参照画面3−3、指示用ポインタ3−4の表示位置や大きさは、この図と同じでなくてもかまわず、様々なレイアウトが考えられる。
【0023】
次に、ネットワークの伝送容量の分割方法について、図4を用いて説明する。この例では、複数の動画像データ圧縮装置と受信端末をネットワークに接続した圧縮画像伝送装置において、送信側にカメラが4台接続されていると仮定する。ここでは、ネットワークの伝送容量を越えないように4台のカメラ映像を伝送するため、伝送容量を5分の1に等分割し、1つの圧縮データのための伝送容量とする。 図4に示すように、それぞれのカメラに対応する圧縮データを4−1,4−2,4−3,4−4とすると、カメラは4台であるので、1つの圧縮データに相当する分だけの伝送容量が使われず空いている。 この空いた伝送容量を、送信側から出力される全ての参照画像データ4−5,4−6,4−7,4−8の伝送容量に割り当てる。
【0024】
この例では、1台のエンコーダは、1つの圧縮データと1つの参照画像データを出力するので、カメラが4台あれば、参照画像データは4つあることになる。また、前述のように、圧縮データに対する参照画像データの比は、10分の1から100分の1と小さいので、例えば10分の1の比率だとしても、4つ全ての参照画像データを合わせても、1つの圧縮データのサイズより小さくなる。
従って、全ての参照画像データを合わせて、空いた伝送容量の部分に割り当てても、全ての合計がネットワークの伝送容量を超えることは無い。
【0025】
送信側のカメラの台数が増えた場合も同様であり、例えば、送信側に99台のカメラが接続されている場合、圧縮データに対する参照画像データの比を100分の1になるようにすれば、参照画像データを全て合わせても、ネットワークの伝送容量を超えることは無い。
【0026】
以上のように、送信側のエンコーダで、圧縮データと対応する参照画像データを同時に出力し、またネットワークの伝送容量の一部を参照画像データの伝送に割り当てることによって、受信側で参照画像を見ながらカメラを選択することが出来るようになる。
【0027】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、実際の運用では、例えば4台のカメラ映像を同時に伝送できる容量をもつ伝送路に対して、カメラやモニタを5台以上接続しなければならない場合がある。 この様な場合の伝送容量を分割した様子を図5を例に用いて説明する。
【0028】
この例では、ネットワークには6台のカメラが接続されているとする。 また、4台のカメラ映像を同時に配信できる容量のネットワークには、カメラ1の圧縮データ5−1、カメラ2の圧縮データ5−2、カメラ3の圧縮データ5−3、カメラ4の圧縮データ5−4の4つが伝送されている。 カメラの台数は6台なので、参照画像データは5−5,5−6,5−7,5−8,5−9,5−10の6つが伝送されている。
【0029】
この伝送状態において、新たな受信端末よりカメラ3の映像を圧縮したデータを受信したいという要求があったとする。 この場合、圧縮データ5−3がカメラ3の映像なので、受信端末は圧縮データ5−3を受信するようにすれば良い。もし、新たな受信端末が、カメラ5の映像を圧縮したデータを受信したいという要求を出した場合、伝送容量に空きが無いので、新たなカメラ5の圧縮データを伝送することは出来ない。 しかし、受信端末側のユーザは、モニタ上に映し出された参照画像を見てカメラ映像を選択しているだけなので、どのカメラ映像が伝送可能であるかを判断することは出来ない。
【0030】
即ち、1つのネットワークに割り振られた圧縮データの伝送可能数より多い数のカメラを接続した場合、受信端末側では参照画像を見ただけでは、どのカメラ映像を見ることが出来るのかを判断することが出来ない。 また、受信側で絶えず参照画像を表示するには、1つのエンコーダで、高精細画像と参照画像の2つの画像データに対し、圧縮処理を行いデータを出力しなければならない。 このためにはエンコーダ内に、2つの画像圧縮器か、圧縮処理能力の高い画像圧縮器を必要とする。
【0031】
本発明はこれらの欠点を除去し、受信側で参照画像を見ながらカメラの映像を切り換える際に、どの映像は伝送可能であるかを判断しながら切り換えることが出来る圧縮画像伝送装置を実現することを目的とする。
【0032】
【課題を解決するための手段】
本発明は上記目的を達成するため、複数の送信装置からネットワーク上に伝送される複数の圧縮画像データの中から所望の圧縮画像データを該ネットワークに接続された受信端末で選択し、受信する圧縮画像伝送システムにおいて、各送信装置では、それぞれの圧縮画像データに対応するそれぞれの参照画像をネットワーク上に伝送し、各受信端末では、受信した各参照画像をモニタに表示し、当該参照画像の表示状態に基づき受信すべき圧縮画像データを特定するようにしたものである。
【0033】
また、各送信装置では、何れの受信端末からも選択されていない圧縮画像データについては伝送せず、当該圧縮画像データに対応する参照画像のみ、ネットワークに伝送するようにしたものである。
また、各送信装置では、受信端末から配信要求があった場合、対応する圧縮画像データをネットワークに伝送するようにしたものである。
さらに、各送信装置では、受信端末からの配信要求に応じ、圧縮画像データと当該圧縮画像データに対応する参照画像のいずれか一方を選択して出力するようにしたものである。
【0034】
また、圧縮画像データと当該圧縮画像データに対応する参照画像を、1つの画像圧縮器で圧縮するようにしたものである。
さらに、受信端末では、ネットワーク上の圧縮画像データ伝送状況を監視し、受信端末のモニタ上で、受信可能な圧縮画像データを特定できるようにしたものである。
また、受信端末のモニタ上で、受信可能な圧縮画像データに対応する参照画像と受信できない圧縮画像データに対応する参照画像とを区別できる画面表示としたものである。
また、受信端末では、モニタ表示された各参照画像の表示状態に基づき、受信すべき圧縮画像データを特定し、対応する送信装置に配信要求を行うようにしたものである。
【0035】
また、複数の送信装置からネットワークに伝送される複数の圧縮画像データの中から所望の圧縮画像データを該ネットワークに接続された受信装置で選択し、受信する圧縮画像伝送システムにおいて、各送信装置には、少なくともそれぞれの圧縮画像データに対応するそれぞれの参照画像をネットワーク上に伝送する手段を有し、各受信装置には、受信した各参照画像をモニタに表示し、当該参照画像の表示状態に基づき受信すべき圧縮画像データを特定する手段を有するようにしたものである。
また、各送信装置には、受信装置から配信要求があった場合、対応する圧縮画像データをネットワークに伝送する手段を有するようにしたものである。
また、各受信装置に、ネットワーク上の圧縮画像データ伝送状況を監視する手段と、当該伝送状況に基づき各受信装置のモニタ上で受信可能な圧縮画像データを特定する手段を有するようにしたものである。
また、各受信装置のモニタ上で、受信可能な圧縮画像データに対応する参照画像と受信できない圧縮画像データに対応する参照画像とを区別して画面表示する手段を有するようにしたものである。
また、受信装置に、モニタ表示された各参照画像の表示状態に基づき、受信すべき圧縮画像データを特定し、対応する送信装置に配信要求を行う手段を有するようにしたものである。
【0036】
この様に、受信端末側から配信要求データを送信装置側へ伝送することで、どの受信端末からも選択されていない圧縮データを伝送することを止め、ネットワークの伝送容量に空き容量が発生するようにする。 また、ネットワーク上の圧縮データを監視して、どの送信装置に対応するデータが伝送されているかを検出し、同時に伝送容量に余裕があるかも検出し、この2つの検出結果をモニタ上に表示することで受信端末側では、どの送信装置の映像を見ることが出来るのかを判断することが出来る。
【0037】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る、複数の動画像データ圧縮装置と受信端末をネットワークに接続した圧縮画像伝送装置の一実施例の構成を図1に示し、詳細に説明する。この圧縮画像伝送装置の送信側には、映像データを出力するカメラと、該映像データを圧縮処理するエンコーダを1つの単位として、この組み合わせが複数台、ネットワークに接続されている。 この例では、カメラ1−1、カメラ1−9の2台のカメラがあり、この2つの組み合わせがそれぞれネットワーク1−25に接続されている。
【0038】
カメラ1−1から出力された映像信号1−2は、エンコーダ1−3で画像圧縮処理される。 エンコーダ1−3から出力された圧縮データ1−4は、ネットワーク1−25へ出力される。 またエンコーダ1−3は、映像信号1−2に対し、高圧縮が可能な画像圧縮処理を行い、参照画像データ1−5として出力する。
【0039】
参照画像データ1−5は、圧縮率が高いことが特徴である。 さらに従来と異なり、受信端末から、ネットワーク1−25を介して配信要求データ1−43が出力され、エンコーダ1−3に入力される。
【0040】
同様にカメラ1−9から出力された映像信号1−10は、エンコーダ1−11で画像圧縮処理され、圧縮データ1−12として、ネットワーク1−25に出力される。 また、エンコーダ1−11は、映像信号1−10に対し高圧縮が可能な画像圧縮処理を行い、参照画像データ1−13として、ネットワーク1−25へ出力する。 さらに、受信端末から、ネットワーク1−25を介して配信要求データ1−44が出力され、エンコーダ1−11に入力される。 以上が、圧縮データ送信側の構成である。
【0041】
次に受信側は、圧縮データに伸張処理を行うデコーダとモニタの組み合わせを1つの単位として、この組み合わせが複数台、ネットワークに接続されている。この例では、デコーダ1−27とモニタ1−31から成る組み合わせが1組接続されている。 この例では、デコーダ1−27は、ネットワーク1−25に伝送された2つの圧縮データ1−4,1−12の内のいずれか一方を、圧縮データ1−26として取り込み、画像伸張処理を行う。 伸張された画像データは映像信号1−28として映像信号合成器1−29に出力される。
【0042】
またデコーダ1−38は、ネットワーク1−25に伝送された参照画像データ1−5を、参照画像データ1−37として取り込み、画像伸張処理を行った後、参照画像1−39として映像信号合成器1−29へ出力する。 またデコーダ1−41は、ネットワーク1−25に伝送された参照画像データ1−13を、参照画像データ1−40として取り込み、画像伸張処理を行った後、参照画像1−42として映像信号合成器1−29へ出力する。
【0043】
伝送情報検出器1−45は、ネットワーク1−25上の圧縮データを監視し、どのカメラからの圧縮データが伝送されているかを検出し、また伝送容量に空き容量があるか否かを監視している。 この結果を、伝送情報1−46として情報表示発生器1−48へ出力する。 また、伝送情報検出器1−45は、上記伝送データの検出結果とカメラ選択信号1−33の情報とに基づき、圧縮データ選択器1−34を制御する選択器制御信号1−47と後述の配信要求データ1−46をネットワーク1−25へ出力する。
【0044】
情報表示発生器1−48は、入力された伝送情報1−46の内容に基づいて、どのカメラの圧縮データが伝送されているか、伝送容量に空きはあるかといった情報を、画像データにした情報表示映像1−49にして映像信号合成器1−29に出力する。 映像信号合成器1−29は、入力された映像信号1−28、参照画像1−39、参照画像1−42、情報表示映像1−49を合成し、1枚の画像データである合成映像信号1−30にしてモニタ1−31へ出力する。
【0045】
操作卓1−32は、モニタ1−31の映像を見ながら、どのカメラ映像を選択するか指示する信号を送信側に送るために設置される。 この操作卓1−32の構成は従来と同様である。 操作卓1−32からのカメラ選択信号1−33は、圧縮データ選択器1−34と伝送情報検出器1−45へ出力される。 圧縮データ選択器1−34は、カメラ選択信号1−33の内容から、操作卓1−32で、どのカメラの映像を選択したかを判断する。 また、選択器制御信号1−47の内容から、選択したカメラからの圧縮データが、伝送容量が足りずにネットワーク上に存在しないと分かった場合、操作卓1−32からのカメラ選択要求を破棄する。 その結果、選択したカメラに対応する圧縮データを選び出し、圧縮データ選択信号1−35としてデコーダ1−27へ出力する。
【0046】
次に、図1の本発明の複数の動画像データ圧縮装置と参照画像を伴う受信端末をネットワークに接続した圧縮画像伝送装置の動作を説明する。 カメラ1−1から出力された映像信号1−2は、エンコーダ1−3において、入力された配信要求データ1−43の内容から圧縮データ出力が要求されていると判断した場合、画像圧縮処理され、圧縮データ1−4としてネットワーク1−25へ出力される。 同時にエンコーダ1−3では、配信要求データ1−43の内容とは無関係に、映像信号1−2に対し、より高圧縮処理が行われ、参照画像データ1−5がネットワーク1−25へ出力される。 圧縮データ1−4と参照画像データ1−5は同じ映像が基であるが、圧縮データサイズは大きく異なり、圧縮データ1−4に対する参照画像データ1−5の比は10分の1から100分の1である。
【0047】
同様に、カメラ1−9から出力された映像データ1−10は、エンコーダ1−11で画像圧縮処理され、圧縮データ1−12と参照画像データ1−13として出力される。 なお、入力された配信要求データ1−44の内容から圧縮データ出力が要求されていないと判断した場合は、参照画像データ1−13のみを出力する。 これにより、ネットワーク1−25には、圧縮データ1−4,1−12、参照画像データ1−5,1−13の4つの画像圧縮データが入力されることになる。 ここで、ネットワーク1−25の伝送容量は有限であるため、4つの圧縮データの合計が伝送容量を超えないデータ量となるように制御しなければならないのは、従来と同様である。 但し、配信要求データ1−43,1−44の内容が、圧縮データの出力を要求していない場合、圧縮データ1−4,1−12の出力が行われず、ネットワーク1−25の伝送容量に空きが発生する。 以上が送信側の動作である。
【0048】
一方、受信側では、ネットワーク1−25に接続されたデコーダ1−27で、ネットワーク1−25上に伝送された圧縮データ1−4か1−12のいずれかの圧縮データを取り込み、画像伸張処理を行う。 ここで、デコーダ1−27に、どの圧縮データを取り込むかは、圧縮データ選択信号1−35によって決まる。デコーダ1−27は、圧縮データ1−4か1−12を元の映像信号に戻す伸張処理を行う。 デコーダ1−27で伸張された映像信号1−28は、映像信号合成器1−29へ出力する。
【0049】
デコーダ1−38は、参照画像データ1−5をネットワーク1−25を介して参照画像データ1−37として取り込む。 そして、画像伸張処理を行い、参照画像1−39として映像信号合成器1−29へ出力する。 同様にデコーダ1−41は、参照画像データ1−13をネットワーク1−25を介して参照画像データ1−40として取り込む。 そして画像伸張処理を行い、参照画像1−42として映像信号合成器1−29へ出力する。
【0050】
伝送情報検出器1−45は、ネットワーク1−25上の圧縮データを監視し、どのカメラからの圧縮データが伝送されているか、もしくは、伝送容量に空きがあるかという情報を、伝送情報1−46として情報表示発生器1−48へ、出力する。 ここで、伝送容量に空きが無く、操作卓1−32より入力されたカメラ選択信号1−33の内容が、現在のネットワーク1−25上に圧縮データが存在しないカメラを選択している場合には、その圧縮データを選択しないように制御する選択器制御信号1−47を圧縮データ選択器1−34へ出力する。 また、どの圧縮データを選択したかという情報から該当するカメラを特定し、配信要求データ1−46’を出力する。 これはネットワーク1−25を経由して送信側の動画像圧縮装置に入力される。
【0051】
情報表示発生器1−48は、伝送情報1−46の内容から、ネットワーク1−25上に圧縮データが存在するか、または伝送容量に空きがあるかという情報をモニタ1−31に表示することが出来る映像データにし、情報表示映像1−49として映像信号合成器1−29へ出力する。 この情報の表示方法については後述する。 映像信号合成器1−29は、映像信号1−18、参照画像1−39,1−42、情報表示映像1−49の4つの映像が入力される。 それぞれの映像信号は、モニタ1−31の画面レイアウトに合わせた位置に表示されるよう、重ね合わせ処理が行われ、1枚の画像である合成映像信号1−30としてモニタ1−31へ出力される。
【0052】
モニタ1−31は、この合成映像信号1−30をカメラ映像として表示する。モニタ1−31の画面上には、全ての参照画像が表示されており、この映像により全てのカメラが何を撮影しているかを把握することが出来る。 モニタ1−31の近くには操作卓1−32があり、画面に表示されている複数の参照画像に基づき、1つのカメラ映像を選択する。 操作卓1−32でカメラ映像を選択した情報は、カメラ選択信号1−33として、圧縮データ選択器1−34と伝送情報検出器1−45へ出力される。
【0053】
圧縮データ選択器1−34は、入力された圧縮データ選択信号1−35の情報から伸張処理を行う圧縮データを選択する。 この例であれば、カメラ1−1に対応する圧縮データは圧縮データ1−4であり、カメラ1−9は圧縮データ1−12が対応する。 以上のような動作で、操作卓1−32を用いて、参照画像を見ながら、複数のカメラの中から1つのカメラに対応する圧縮データを選択し、選択した対応するカメラ映像をモニタ1−31に表示する。
【0054】
次に、ネットワーク1−25上の圧縮データの状態をどのようにモニタ画面に表示するかについて説明する。 個々のカメラからの圧縮データの状態を表示するため、ここでは参照画像と組み合わせた表示方法を採用した場合を例にとる。
【0055】
この参照画像と状態表示の表示例を図6に示す。
図6は、モニタ1−31に表示されたモニタ表示画像6−5の例であり、この画面には、カメラ映像6−1、参照画面6−2,6−3、指示用ポインタ6−4が表示されている。 カメラ映像6−1は、送信側のカメラ映像を画像圧縮しネットワーク1−25へ伝送、受信側のデコーダ1ー27で伸張処理を行った映像が映し出されたものである。 この例では、送信側のカメラは2台であるので、2種類のいずれかのカメラ映像が映し出される。 参照画面6−2,6−3には、カメラ1−1,カメラ1−9でそれぞれ撮影している映像が縮小された、それぞれの参照画像6−6が表示される。
【0056】
カメラ映像の選択方法は、操作卓1−32を用い、モニタ画面上を自由に動かすことが出来る指示用ポインタ6−4を参照画像の上に移動し、カメラ選択のための操作を行う。 例えば操作卓1−32にマウスが接続されていれば、マウスを動かすことで、指示用ポインタ6−4をモニタ表示画像6−5の上で動かし、選択したい参照画像の上で静止させ、マウスのボタンを押すことで、選択映像を決定する。
【0057】
このような操作により、参照画像を基にして現在カメラが撮影している映像を見ながら、接続されているカメラのうちから1台を選択し、モニタ1−31上にカメラ映像6−1として表示することが出来る。 なお、このモニタ表示画像6−5での、カメラ映像6−1、参照画面6−2,6−3、指示用ポインタ6−4の表示位置や大きさは、この図と同じでなくてもかまわず、様々なレイアウトが考えられる。
【0058】
ここで、図7を用い、この参照画像の構成を参照画面6−2により更に詳しく説明する。 参照画面6−2の参照画像6−6の上部に、対応するカメラ番号6−7を表示し、参照画像6−6の下にそのカメラ番号のカメラから出力される圧縮データの様子を示す伝送情報表示6−8を表示する。 ここで、選択しようとする参照画像6−6部分を操作卓1−32の指示用ポインタ6−4により選択すると、モニタ1−31にカメラ番号6−7に対応するカメラ映像が表示される。
【0059】
これにより、ネットワーク1−25上に圧縮データが存在する場合には、その圧縮データを、受信端末に表示する映像データとして使用することが出来る。
この場合、図7(a)の様に、伝送情報表示6−8には、「配信中」という文字が表示される。 この表示は、ネットワーク1−25上に圧縮データが存在する全ての参照画面6−2,6−3,・・・に対して行われる。
【0060】
またネットワーク1−25上に圧縮データが存在せず、伝送容量に空きが無い場合は、新たな圧縮データをネットワーク1−25で伝送することが出来ないため、操作卓1−32より、そのカメラ番号6−7に対応する参照画像6−6を選択しても、モニタ1−31にカメラ映像を表示することが出来ない。 従って、このような場合は、参照画像6−6を選択しないよう、図7(b)に示すように伝送情報表示6−8には、「×」が表示される。 この表示は、ネットワーク1−25上に圧縮データが存在しない全ての参照画面6−2,6−3,・・・に対して行われる。
【0061】
またネットワーク1−25上に圧縮データが存在しないが、伝送容量に空きがある場合、新たな圧縮データをネットワーク1−25で伝送することが出来る。この場合、ネットワーク1−25上に伝送データが存在しない参照画像6−6の全てに対し、図7(c)のように「配信可」が伝送情報表示6−8として表示される。 例えば、参照画面6−2を操作卓1−32より選択した場合、その伝送状態表示6−8を図7(d)のように「配信中」に変更し、伝送情報検出器1−45より、対応する配信要求データ1−46をカメラ番号6−7に対応するカメラの接続されている動画像圧縮装置へ出力する。 この時、新たな圧縮データの伝送で伝送容量に空きが無くなった場合は、ネットワーク1−25上に圧縮データが存在しない全ての参照画像6−6に対して、それぞれの伝送情報表示6−8を、図7(b)のように「×」に変更する。
【0062】
このように参照画像6−6と伝送情報表示6−8を組み合わせることで、受信端末側のユーザは、伝送情報表示6−8が「送信中」もしくは「送信可」の場合はカメラ番号6−7に対応するカメラ映像を選択でき、伝送情報表示6−8が「×」の場合は選択できないと判断することが出来る。 この伝送情報表示6−8は、文字表示である必要はなく、例えば「送信中」を青色、「送信可」を黄色、「×」を赤色にして画面に表示するなど、受信端末側のユーザが状態の区別をつけられれば、色、形、音など、どのような違いで表現してもかまわない。
【0063】
次に本発明の他の実施例について説明する。多数の受信端末がネットワークに接続されている場合、それぞれの参照画面データは絶えず伝送されているので、全ての受信端末で全てのカメラが出力する画像データを参照映像として見ることが出来る。しかし、ネットワークの伝送容量に空きがある場合、参照映像でなく高精細画像の圧縮データを伝送しても、受信端末で参照映像の代わりに見ることが出来れば、現在のカメラが出力している画像を見るという目的は達せられる。よって、配信要求データにより、高精細画像と参照画像を切り換えて画像圧縮器に入力する。画像圧縮器にも配信要求データを入力し、画像圧縮器への入力の切り換えに合わせ圧縮設定を変えて圧縮する。これにより、画像圧縮器を2つ用いたり、画像圧縮器の圧縮処理能力を高くする必要が無くなり、1つの画像圧縮器で高精細画像と参照画像の伝送に対応できる。
【0064】
図8は、本発明の他の実施例に基づく、動画像データ圧縮装置をカメラとネットワークに接続した構成を示す図である。 カメラ1−1が出力した映像信号1−2は、エンコーダ3−1に入力される。 エンコーダ3−1は、映像信号1−2に対し画像圧縮処理を行い、圧縮データ3−2としてネットワーク1−25へ出力する。 ネットワーク1−25からは、受信側から伝送した配信要求データ1−43がエンコーダ3−1に入力される。 エンコーダ3−1の動作は、通常は映像信号1−25に対し高い圧縮率の設定でデータ圧縮処理を行う。 この時の圧縮データ3−2は、受信側で参照映像として表示するための画像圧縮データとして、ネットワーク1−25へ出力する。
【0065】
配信要求データ1−43が入力されると、エンコーダ3−1は映像信号1−2に対し高精細な画像となるような圧縮設定でデータ圧縮処理を行う。 この時の圧縮データ3−2は、受信側で高精細なカメラ映像として表示するための画像圧縮データとして、ネットワーク1−25へ出力する。 このように、配信要求データ1−43の入力により、エンコーダ3−1が出力する圧縮データ3−2の内容は、参照画像のような高圧縮処理された画像データと、高精細な画像データの2種類に切り換えられる。
【0066】
次に、図9を用いて、このエンコーダ3−1の構成について詳細に説明する。図9は、エンコーダ3−1内部の処理構成を示す図である。 エンコーダ3−1に入力した映像信号1−2は、画像変換器2−1と参照画像変換器2−4の両方に入力する。 画像変換器2−1は、受信側で高精網画像として表示するための画像変換処理を行う。 すなわち、高精細画像として表示するために、何も処理を行わない、もしくは映像信号1−2が劣化しない程度、例えば縦横3分の1程度の画像サイズに縮小する。 この変換した画像データを映像信号2−2として出力する。
【0067】
参照画像変換器2−4は、映像信号1−2を参照画像に変換する。 例えば、画像サイズは、画質よりもデータ量を優先させ、表示している映像が認識できる程度にデータが間引かれる。データの間引き方法は、例えば、画像サイズを小さくする画像フィルタにより、画像の高周波成分を削減するなどの方法が考えられる。この変換した画像データを参照画像2−5として出力する。
【0068】
画像変換器2−1から出力した映像信号2−2と、参照画像変換器2−4から出力した参照画像2−5は、共に画像選択器3−3に入力される。 画像選択器3−3には、この他に配信要求データ1−43が接続されている。 画像選択器3−3は、通常は、参照画像2−5を選択画像3−4として画像圧縮器3−5ヘ出力する。 ここで、配信要求データ1−43が入力されると、映像信号2−2を選択画像3−4として画像圧縮器3−5へ出力する。
【0069】
画像圧縮器3−5は、入力した選択画像3−4に対し、画像圧縮処理を行う。画像選択器3−3と同様に、画像圧縮器3−5にも配信要求データ1−43が接続されている。 つまり、画像圧縮器3−5は、通常、高圧縮な設定で選択画像3−4に対し圧縮処理を行い、配信要求データ1−43が入力されると、高精細な画像となるような圧縮の設定で圧縮処理を行う。 そして、圧縮データ3−2として出力する。
【0070】
これにより受信側には、1つのカメラからの画像は、高精細画像か参照画像のどちらか一方だけの圧縮データが伝送されることになる。 参照画像を表示するのに、高精細画像の圧縮データが伝送されてきた場合は、参照画像相当の画質、もしくは画像サイズに変換して表示する処理が必要になる場合がある。この処理を行う必要があるかは、受信側で圧縮データの内容と、どのカメラからの画像を選択しているかで、判断する。
【0071】
以上の動作により、エンコーダ3−1から出力される圧縮データ3−2の内容は、通常は、参照画像2−5を圧縮処理したデータで、配信要求データ1−43が入力されると、高精細な映像信号2−2を圧縮処理したデータに切り替わる。したがって、圧縮器は、1つの入力映像を圧縮処理する処理能力があれば良く、1つの画像圧縮器で高精細画像と参照画像の両方の圧縮データを出力することが出来る。
【0072】
【発明の効果】
以上説明した本発明の構成を用いれば、受信側で参照画像を見ながら、カメラ映像を切り換える際に、どの映像は伝送可能であるかを判断しながら切り換える事が出来る圧縮画像伝送装置が実現できる。 また、送信側のエンコーダ内に、2つの画像圧縮器や、圧縮処理能力の高い画像圧縮器を必要としない圧縮画像伝送装置が実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の圧縮画像伝送装置の全体構成の一実施例を示すブロック図
【図2】従来の圧縮画像伝送装置の全体構成の一例を示すブロック図
【図3】従来の参照画像を伴うモニタ画面表示を示す模式図
【図4】従来の参照画像を伴うネットワークの伝送容量の分割方法を示す模式図
【図5】カメラを6台接続した場合の伝送容量の分割方法を示す模式図
【図6】本発明のモニタ画面表示を示す模式図
【図7】本発明の参照画像と圧縮データの状態表示を示す模式図
【図8】本発明の他の実施例の圧縮画像装置とネットワークの構成を示すブロック図
【図9】本発明のエンコーダの一実施例の構成を示すブロック図
【符号の説明】
1−1,1−9:カメラ、1−2,1−10,1−28:映像信号、1−3,1−11,3−1:エンコーダ、1−4,1−12,3−2:圧縮データ、1−5,1−13,1−37,1−40,2−5:参照画像データ、1−25:ネットワーク、1−27,1−38,1−41:デコーダ、1−29:映像信号合成器、1−30:合成映像信号、1−31:モニタ、1−32:操作卓、1−33:カメラ選択信号、1−34,3−3:圧縮データ選択器、1−35:圧縮データ選択信号、1−43,1−44:配信要求データ、1−45:伝送情報検出器、1−46:伝送情報、1−47:選択器制御信号、1−48:情報表示発生器、1−49:情報表示映像、3−5:圧縮圧縮器、6−1:カメラ映像、6−2,6−3:参照画像、6−4:指示用ポインタ、6−5:モニタ表示画像、6−6:参照画像、6−7:カメラ番号、6−8:伝送情報表示。

Claims (1)

  1. ネットワークを介して複数の画像伝送装置から圧縮画像データと該圧縮画像データと同じ映像データを基とする該圧縮画像データ容量の10分の1から100分の1の容量に圧縮された参照画像データとの少なくともいずれか一方を伝送する画像伝送システムにおける画像表示方法であって、伝送容量が足り配信可能な前記圧縮画像データと同じ映像データを基とする前記圧縮データ容量の10分の1から100分の1の容量に圧縮された参照画像データと、伝送容量が足りずに配信できない前記圧縮画像データと同じ映像データを基とする前記圧縮データ容量の10分の1から100分の1の容量に圧縮された参照画像データとを、ネットワーク上で前記圧縮画像データが伝送されているという伝送情報とネットワーク上に前記圧縮画像データが存在せずかつネットワーク伝送容量に空きがあるという伝送情報とのいずれか1つの伝送情報と前記参照画像データとを組み合わせて表示すること、伝送容量に空きが無いという伝送情報と前記参照画像データとを組み合わせて表示すること、とのいづれか一つの表示することで区別できる表示様態としたことを特徴とする画像表示方法。
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