JP4209294B2 - 犬用運動管理装置 - Google Patents

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Description

本発明は、犬の歩様別の運動量を反映させた、精度の高いエネルギー量の算出を可能とする犬用運動管理装置に関する。
従来、動物用の歩数計においては、歩行時の振動を検出してカウントし、運動量及び消費エネルギー量を算出するものがあった(例えば、特許文献1参照。)。
また、体重値に基づいて安静時エネルギー量を算出する、安静時エネルギー量=70×(体重)0.75なる算出式が開示されている。更に1日に必要なエネルギー量を求めるのに前記算出した安静時エネルギー量に、予め設定してある犬の成長度合いに従って区分した係数を掛けることにより求めていた。(例えば、非特許文献1参照。)。
特開平11−76217号公報 坂根弘,「米国での取り組み」,PROVET,1999年2月,P6−15
しかしながら、犬の歩様には、通常歩く時の左右の脚を交互に動かすウォーク及びトロット歩行と、早く走る時の左右をほぼ同時に動かすギャロップ歩行と呼ばれる脚運びがあり、各々運動量が異なるが、従来の歩数計ではこれを区別できなかった。
また、人間や動物に関わらず一般的に、安静時エネルギーを消費する生体組織は除脂肪であるとされ、脂肪組織による影響はほとんど無い、とされているが、従来の体重値に基づいて安静時エネルギーを求める式では、同じ体重であれば、筋肉質の犬と肥満傾向にある犬とが同じ安静時エネルギー量を消費することになり、運動管理を行う上で大きな誤差要因となっていた。
更に、安静時エネルギー量に一定の係数を掛けることにより算出された1日に必要なエネルギー量は、犬個別の運動量を反映しておらず正確ではなかった。
従って本発明は上述の問題点を解決し、犬の歩様別の運動量を反映させた、精度の高いエネルギー量の算出を可能とする犬用運動管理装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために本発明は、犬の左右各脚の歩数を各々独立に検出する左右1対の歩数検出手段と、前記各歩数の検出のタイミングを比較して、犬の歩様を判定する歩様判定手段と、犬の体重を入力する体重入力手段と、前記各歩数と体重と前記判定された歩様とに基づいて、前記歩様に伴う消費エネルギー量を算出する消費エネルギー量算出手段とを有する犬用運動管理装置を提供する。
また本発明は、犬の除脂肪量を入力する除脂肪量入力手段と、前記除脂肪量に基づいて安静時エネルギー量を算出する安静時エネルギー量算出手段とを更に有する。
更に本発明は、前記消費エネルギー量と安静時エネルギー量とから、1日に必要なエネルギー量を算出するエネルギー必要量算出手段を更に有する。
前記除脂肪量入力手段は、少なくとも犬の体長と胴周囲径とを入力する形態計測値入力手段を更に有し、前記形態計測値に基づいて除脂肪量を算出して入力する。
前記除脂肪量入力手段は、犬のインピーダンスを測定するインピーダンス測定手段を更に有し、前記インピーダンスに基づいて除脂肪量を算出して入力する。
前記体重入力手段は、少なくとも犬の体長と胴周囲径とを入力する形態計測値入力手段を更に有し、前記形態計測値に基づいて体重を算出して入力する。
前記歩様判定手段は、脚を左右交互に動かすトロット歩行と、左右同時に動かすギャロップ歩行とを判定する。
本発明の犬用運動管理装置は、犬の左右各脚の歩数を各々独立に検出する左右1対の歩数検出手段と、前記各歩数の検出のタイミングを比較して、犬の歩様を判定する歩様判定手段と、犬の体重を入力する体重入力手段と、前記各歩数と体重と前記判定された歩様とに基づいて、前記歩様に伴う消費エネルギー量を算出する消費エネルギー量算出手段とを有することから、犬の運動量を正確に反映させた消費エネルギー量を算出することができ、精度の高い運動管理が可能である。
また本発明は、犬の除脂肪量を入力する除脂肪量入力手段と、前記除脂肪量に基づいて安静時エネルギー量を算出する安静時エネルギー量算出手段とを更に有することから、生体組織中、安静時においてエネルギーを消費する除脂肪組織に基づいた、正確なエネルギー量の算出が可能である。
更に本発明は、前記消費エネルギー量と安静時エネルギー量とから、1日に必要なエネルギー量を算出するエネルギー必要量算出手段を更に有することから、犬個別の運動量を反映させることにより、摂取エネルギー量、つまり食餌量を正確にコントロールすることが可能である。
前記除脂肪量入力手段は、少なくとも犬の体長と胴周囲径とを入力する形態計測値入力手段を更に有し、前記形態計測値に基づいて除脂肪量を算出して入力することにより、簡便に犬の除脂肪量を求めることができる。
前記除脂肪量入力手段は、犬のインピーダンスを測定するインピーダンス測定手段を更に有し、前記インピーダンスに基づいて除脂肪量を算出して入力することにより、公知のインピーダンス測定法に基づいて、より精度良く犬の除脂肪量を求めることができる。
前記体重入力手段は、少なくとも犬の体長と胴周囲径とを入力する形態計測値入力手段を更に有し、前記形態計測値に基づいて体重を算出して入力することにより、別途体重測定装置を必要とすることなく、簡便に体重値を推定することが可能である。
前記歩様判定手段は、脚を左右交互に動かすトロット歩行と、左右同時に動かすギャロップ歩行とを判定することにより、歩様による運動量の差異を明確にし、正確なエネルギー量を算出することが可能である。
本発明は、犬の歩様別の運動量を反映させた精度の高いエネルギー量を算出し、運動量に基づく健康管理を実現させるものである。
本発明の犬用運動管理装置は、犬の左右各脚の歩数を各々独立に検出する左右1対の歩数検出手段と、前記各歩数の検出のタイミングを比較して、犬の歩様を判定する歩様判定手段と、犬の体重を入力する体重入力手段と、前記各歩数と体重と前記判定された歩様とに基づいて、前記歩様に伴う消費エネルギー量を算出する消費エネルギー量算出手段とを有し、犬の運動量を正確に反映させた消費エネルギー量を算出する。
また、除脂肪量入力手段と、前記除脂肪量に基づいて安静時エネルギー量を算出する安静時エネルギー量算出手段と、前記消費エネルギー量と安静時エネルギー量とから、1日に必要なエネルギー量を算出するエネルギー必要量算出手段を有して構成する。
本発明の実施例1は、犬の左右前脚の歩数を各々独立に検出し、前記歩数検出のタイミングにより犬の歩様を判定する。また犬の形態計測値から体重と体脂肪率とを推定し、前記歩様に伴う消費エネルギー量を算出する。更に前記体重と体脂肪率とから算出した除脂肪量に基づいて安静時エネルギー量を求め、前記消費及び安静時エネルギー量により1日に必要な摂取エネルギーを算出することにより、犬の運動量に基づく健康管理を可能とするものである。

ここで、本実施例において、前記体重と体脂肪率は、形態計測値として体長及び胴周囲径との相関によって得られる回帰式により求めるものであり、ここで体長は前後脚間距離とし、胴周囲径は、前脚付け根付近の胸囲径を指すものとする。
本発明の実施例1の構成を図1及び2を用いて説明する。図1は本装置の使用時の外観図であり、図2は本装置の電気ブロック図である。
まず図1より、本犬用運動管理装置1は、犬の胸部及び前脚部に装着する前脚部ハーネス2と本体部3から成り、前脚部ハーネス2は左右一対の歩数検出センサを備え、各々左用歩数検出センサ4と図示しない右用歩数検出センサ4から成る。また、前脚部ハーネス2を形成するロープ5と、前記前脚部ハーネス2を犬の胸部にぴったりと合わせて装着するため、前記ロープ5の長さを調節するハーネス調節部6とを備えて成る。
前記本体部3は、飼い主が握る把持部7、データ入力等行う操作部8及び結果を表示する表示部9を備えて成り、リード部10により前記前脚部ハーネス2と接続して構成される。また、前記歩数検出センサ4及び4により検出された各信号は、リード部10を介して本体部3に送信される。
また、図2の電気ブロック図に従って説明すると、前脚部ハーネス2内の前記歩数検出センサ4及び4は、本体部3内の制御部11に接続されている。また本体部3内においては、前記操作部8及び表示部9が制御部11に接続されており、また各種エネルギー算出式や取得したデータ等を記憶しておくメモリ部12と、前記歩数検出センサ4及び4から得られる各信号より、トロット歩行かギャロップ歩行かを判定する歩様判定部13と、各種算出式に従って体脂肪率や消費エネルギーなどを演算する演算部14とが制御部11に接続されている。また本装置に電力を供給する電源15及び、日時を計時する計時部16を備えて構成されている。
本発明の実施例1の動作を図3乃至図9を用いて説明する。まず、図3は本犬用運動管理装置1のメイン動作を示すメインフローチャートであり、図4はメイン動作時の結果表示の一例である。また、図5は基礎データを習得するサブルーチンを示したものであり、図6及び図7は各々体重及び体脂肪率と形態計測値との関係を示したグラフであり、図8は基礎データ習得時の表示の一例である。更に、図9は歩数検出及び歩様判定のサブルーチンを示したものである。
まず、図3及び図4を用いてメイン動作を説明する。まず、操作部8内の電源スイッチにより電源オンすると、ステップS1において、本犬用運動管理装置1の初期設定がなされ、歩様判定部13において、後述するトロット歩数(以下、nとする)カウンタn=0とし、ギャロップ歩数(以下、iとする)カウンタi=0とする。また計時部16より日付及び時刻を読み込む。
続くステップS2において、図5を用いて後述する基礎データを習得するサブルーチンに移行する。ここでは、犬の胸囲及び体長を入力し、予め設定してある回帰式を用いて犬の体重値及び体脂肪率を算出し、更に前記体重値と体脂肪率とから算出した除脂肪量に基づいて安静時エネルギー量を算出するものである。
基礎データの習得が終了すると、ステップS3において、歩数検出のために操作部8内の測定スイッチがオンされたかどうか判断される。スイッチが押されていない場合にはNOに進み、測定開始スイッチオンの検出を繰り返し、スイッチが押されるとYESに進み、ステップS4において、図9を用いて後述する歩数検出及び歩様判定のサブルーチンに進む。すなわち、前記左右の各歩数検出センサ4及び4から、各々独立に歩数を検出し、両歩数のタイミングに基づいて、歩様を判定するものである。
歩様が判定されると、ステップS5において、測定終了かどうか判断される。ここで、測定の終了は、操作部6内の測定スイッチがオフされるか、又は計時部16により日付の変更が検出されるか、何れかによるものとする。測定終了されなかった場合にはNOに進み、再びステップS4において歩数検出及び歩様判定を繰り返し、測定終了と判断された場合YESに進み、ステップS6において消費エネルギーを算出する。
前記ステップS6において、前記ステップS2の基礎データ習得において算出した体重値(以下、Wとする)を用いて、前記各歩様に従い消費エネルギー量(以下、EERと言う)を算出する。すなわち、前記各歩数n及びiに従って、EER=a×W×n+b×W×iの式により算出する。ここで、体重と歩数とを用いたEERの算出に関しては、一般的にEER=係数×歩幅×歩数×体重、なる式により示されてきたが、歩幅と体重との間には、歩幅∝(体重)−1/3なる比例関係が成り立つとされていることから、上式が成り立つ。また、a及びbはa<bなる定数であり、例えば、予め各歩様別に犬をトレッドミル上で歩行させると同時に呼気分析を行い、呼気分析結果から得られるEERと、体重値と歩数との相関から定数を算出する。
ステップS7において、1日に必要とするエネルギー量(以下、エネルギー必要量と言う)を、前記ステップS2において基礎データとして習得された安静時エネルギー量(以下、RERと言う)の範囲と前記EERとから算出する。すなわち、エネルギー必要量=(RER+EER)/0.9なる式により推定する。ここで一般的に、犬の1日のエネルギー消費の内訳は、RERとEERとで90%程度占めており、残り10%程度は食餌や環境による熱生産であるとされている。従って、本装置を用いて算出されるエネルギー必要量は上式のように示される。
ステップS8において、図4に示した表示例のように、トロット及びギャロップ歩行時の各歩数、全歩数、及び前記算出したEERとエネルギー必要量とを表示部9に表示し、以上のデータをメモリ部12に格納する。
続いてステップS9において、前記ステップS5の測定終了で、測定OFFスイッチが押されたのか、又は日付が変更されたのか、何れにより測定が終了したのかが判定される。すなわち、操作部6内の測定スイッチをオフして終了させた場合、ステップS3まで戻り、測定ONスイッチの検出を行う。また、日付変更時には自動で測定を終了し、ステップS1まで戻る。
次に、図5乃至図8を用いて基礎データ習得時の動作を説明する。
図3のステップS1において初期設定がなされると、図5のステップS11において、犬の胸囲径及び体長がメモリ部12に記憶されているかどうか自動で判断する。記憶されていればYESに進み、ステップS12において、メモリ部12内の胸囲径及び体長を読み込み表示部9に表示する。また記憶されていなければNOに進み、ステップS13において、操作部8内のアップ/ダウンキー及び決定キーとを用いて、予め別途メジャー等で測定しておいた胸囲径と体長とを入力する指示を表示部9に表示する。前記ステップS12又はステップS13に従って、ステップS14においては、操作部8内のアップ/ダウンキーにより数値を設定し決定キーにより入力する。胸囲径及び体長共に決定キーが押されると、入力完了となりメモリ部12に記憶される。
ステップS15において、予め設定してある、胸囲径及び体長とから得られる形態パラメータと、体重との相関より得られる回帰式をメモリ部12より読み込み、前記入力した胸囲径及び体長とから体重値Wを求める。この回帰式は例えば、図6に示すように、W=α{体長×(胸囲径)}+βで表されるものとする。ここで、α及びβは定数である。
続いてステップS16において、予め設定してある、胸囲径及び体長とから得られる形態パラメータと、DEXA測定により算出された体脂肪率との相関より得られる回帰式をメモリ部12より読み込み、前記入力した胸囲径及び体長とから体脂肪率を求める。この回帰式は例えば、図7に示すように、体脂肪率=γ×(胸囲径/体長)+δで表されるものとする。ここで、γ及びδは定数である。
ステップS17において、前記算出した体重値及び体脂肪率により、除脂肪量を算出し、続くステップS18において、この除脂肪量に基づいて犬のRERを求める。すなわち、RERの生成は除脂肪組織により行われることから、呼気分析により得られるRERとDEXA測定により算出された除脂肪量との相関から、予め設定してある回帰式によって算出される。この回帰式は例えば、RER=j×除脂肪量+kで表され、j及びkは定数である。
ステップS19において、前記算出した体重値、体脂肪率及び除脂肪量、及び前記RER範囲とを、メモリ部12に記憶した後、図8に示すように表示部9に表示して図3のメインフローチャートに戻る。
また、図9を用いて歩数検出及び歩様判定時の動作を説明する。
図3のステップS3において測定スイッチがオンされると、図9のステップS21において、前記左右の各歩数検出センサ4及び4による信号の検出を一旦リセットした後、歩数検出を開始する。すなわち、前記各歩数検出センサ4及び4からの信号が各々独立に、制御部11を介して歩様判定部13に送信される。
続くステップS22において、前記左右の各歩数検出センサ4及び4の内、何れか一方の信号が検出されたかどうか判断する。検出されない場合NOに進み、検出を繰り返し、信号が検出されるとYESに進み、ステップS23において、計時部16により左右の信号の時間差(以下、tとする)、つまり左右の歩行のタイミングを計時するタイマーをセットする。
ステップS24において、予め設定した時間差以上経過したかどうか判断される。ここでは例えばt=5(sec)とすると、5(sec)以上経過した場合YESに進み、ステップS21まで戻り、前記検出した一方の歩数検出センサの信号をリセットした後、再び歩数の検出を開始する。
また、5(sec)経過していない場合NOに進み、ステップS25において、前記ステップS22において歩数を検出したセンサとは逆側のセンサによって、歩数が検出されたかどうか判断される。逆側の歩数が検出されない場合NOに進み、再びステップS24においてtが5(sec)以上経過したかどうか判定を繰り返す。
逆側の歩数が検出された場合YESに進み、ステップS26において前記検出した左右の歩行のタイミングtに基づいて歩様が判定される。すなわち、歩様判定部13において、予め設定してある歩様判定の閾値t=x(ただし、0<x<5)により、t≧xであれば左右交互に脚を着いたトロット歩行であると判定しYESに進み、ステップS27において、前記トロット歩数としてn=n+1とカウントする。また、t≦xであれば、左右ほぼ同時に脚を着いたギャロップ歩行であると判定しNOに進み、ステップS28において前記ギャロップ歩数としてi=i+1とカウントする。ステップS27又はS28において、歩様に伴う歩数がカウントされると、サブルーチンを終了し、再び図3のメインフローチャート戻る。
なお、本実施例においては、前後脚間距離を体長として定義したが、犬の頭部付近から尻尾付け根付近までを、骨の位置等により正確に計測可能な距離を定義すれば良く、例えば、鼻先、目の位置、頚椎(首の骨)の付け根、又は上腕骨と肩甲骨との関節位置の内、何れかを始点とし、尾の付け根、肛門又は大腿骨の内、何れかを終点として、始点及び終点間距離を体長として定義しても良い。
また、前記定義した体長と相関のある部位の距離を、前記体長に代えて入力しても良い。例えば、犬の後脚の爪先から踵までの長さ(以下、後脚長と言う)は、図10に示すように体長と高い相関があり、体長=ε×後脚長+ζなる式により表される。ここで、ε及びζは定数である。よって、図5に示した基礎データ習得サブルーチンにおいて、前記体長に代えて予め測定した後脚長を入力し、ステップS14において、数値入力完了後メモリ部12に記憶させる直前に、図10で示された関係に基づいて体長を算出することにより、続くステップS15及びステップS16において、同様に体重値及び体脂肪率の算出が可能である。
本発明の実施例2は、犬に装着するハーネスに前記胸囲径と体長とを自動計測する計測部を備えることにより、より簡便な測定を可能とし、更に生体インピーダンス測定装置を備え、この生体インピーダンスに基づいて犬の体脂肪率を正確に算出することにより、より精度の高い運動管理を可能とするものである。
実施例2の構成を図面を用いて説明する。図11は実施例2の外観図であり、図12は胸囲径計測部の詳細図であり、図13は電気ブロック図であり、図14は実施例2の基礎データ習得のサブルーチンである。ここで、メイン動作は実施例1において図5により示したメインフローチャートと同じ動作である。
なお、実施例1と同じ構成部分に関しては、同じ符号を用いて説明する。
まず、図11を用いて実施例2の構成を説明する。実施例2は図1を用いて示した実施例1の構成に次のものを追加して構成されている。すなわち、犬の後脚に装着する後脚部ハーネス20と、この後脚部ハーネス20と前記前脚部ハーネス2とを接続し、体長を計測する体長計測部21を備えた。また、図1において前脚部ハーネス2を犬にぴったりと装着するために設けたハーネス調節部6に代えて、図12を用いて後述する胸囲径計測部22を備えた。
更に、前脚部ハーネス2及び後脚部ハーネス20に、各々2個ずつインピーダンス測定電極を配し、各ハーネス2及び20装着に伴い各電極を動物の皮膚に接触させるものである。犬の身体の外側に接触させる電極を電流印加電極23とし、内側を電圧測定電極24として公知の4電極法によりインピーダンスを測定する。またこの時、電極は体毛を避けて皮膚表面に接触させるため、例えば電極表面が複数の突起状を成し、突起先端が体毛を掻き分けて皮膚表面に接触するような電極を用いる。
ここで、前記体調計測部21は、犬の体長に合わせて長さが可変であり、図示しないエンコーダによって長さを自動計測することにより、犬の体長を計測するものである。
また図12を用いて前記胸囲径計測部22を説明する。図12は、図11において前記胸囲径計測部を図中A方向から見た一部断面図である。左右のロープ5の両端は中央部で1つに接続され、接続部をベース部25から引き出すことにより左右のロープ5が各々同じ長さだけ締められ、犬の胸部にぴったり装着することができる。ベース部25の内部にはロープ5を引き出した後引き戻されないようにするストッパー26と、引き出した分の長さを計測するエンコーダ27とを備えており、ロープ5の全長から、引き出された分の長さの差を取ることにより、犬の胸部に装着されている分のロープ5の長さ、すなわち胸囲径を算出することができる構造となっている。
図13は実施例2の電気ブロック図である。図2に示した実施例1の電気ブロック図との差異を次に示す。前記前脚部ハーネス2及び新たに設けた後脚部ハーネス20内において、前記体長計測部21と胸囲径計測部22とが、前記歩数検出センサ4及び4と同様に、リード10を介して本体部3内の制御部11に接続されて成る。更に、前脚及び後脚の各電流印加電極23及び電圧測定電極24も制御部11に接続されて成る。
図14に示す基礎データ習得時のサブルーチンを用いて、実施例2の基礎データ習得にかかる動作を説明する。メイン動作は実施例1と同様に図3で表されるメインフローチャートと同様であるため、図3のステップS1において初期設定が終了すると、図14のステップS31において、前脚部及び後脚部ハーネス2及び20が犬にしっかり装着され、測定準備が整っているかどうかを本体部3の操作部8により計測スイッチが押されたかどうかにより判断する。計測スイッチが押されていなければNOに進み検出を繰り返し、計測スイッチが押されると、前記前脚部及び後脚部ハーネス2及び20が犬に装着され測定準備が整っていると判断しYESに進み、ステップS32において、犬の形態計測を行う。すなわち、前記体長計測部21を用いて犬の体長を自動で計測する。また前記胸囲径計測部22によりロープ5を引き出した分の長さを、制御部11を介し演算部14に送信して胸囲径を算出し、体長と胸囲径をメモリ部12に記憶する。
体長及び胸囲径の計測が終わると、続いてステップS33において、生体インピーダンス測定が自動で行なわれる。制御部11を介して、電源15からインピーダンス測定用交流電流を電流印加電極23より生体に印加し、前記電流印加電極23よりも内側に配した電圧測定電極24により電圧を測定し、再び制御部11を介してメモリ部12に記憶される。
ステップS34において、前記体長及び胸囲径から得られるパラメータと体重との相関より得られる回帰式に基づいて体重値を推定し算出する。この回帰式は実施例1において図5のステップS15により示した回帰式、W=α{体長×(胸囲径)}+βと同様である。
更にステップS35において、前記測定した生体インピーダンス値と前記算出した体重値とに基づいて予め設定されている回帰式より体脂肪率を求める。この回帰式は、DEXA測定により導出した体脂肪率と、生体インピーダンス及び体重との相関から得られる式である。
以下、ステップS36からステップS38は実施例1において図5に示した基礎データ習得サブルーチンにおけるステップS17からステップS19と同様の動作である。すなわち、前記算出した体重と体脂肪率とから除脂肪量を求め、この除脂肪量に基づくRER算出の回帰式、RER=j×除脂肪量+kによりRERを算出し、結果を表示部9に表示して、再び図3のメインフローチャートに戻る。
なお、本実施例においては、体長及び胸囲径に基づいて、メモリ部8内に格納してある回帰式を用いて体重又は体脂肪率を算出したが、前記回帰式を予め犬種別に複数設定しておき、図5及び図14に示した基礎データ習得時に犬種を入力して、前記犬種に合った回帰式を選択することにより、より精度の高い体重及び体脂肪率の算出が可能となる。
また、消費エネルギー量EER算出において、トロット歩行及びギャロップ歩行の各歩数と体重とから求めたが、歩行に影響を与える脚の長さをパラメータとして加えることにより、より正確なEERの算出が可能である。すなわち、前記各歩数、体重及び脚の長さとを入れたパラメータと、前記EERとの重相関から回帰式を得るものである。
更に、図5及び図14の基礎データ習得サブルーチンにおいて、各々ステップS18及びステップS37のRERの算出においては、前述した回帰式RER=j×除脂肪量+k(以下、式1と言う)により、除脂肪量に基づいてRERを算出したが、従来より用いられてきた体重に基づくRER算出式、すなわちRER=70×(W)0.75(以下、式2と言う)を用いても良い。
すなわち、前記式2は体重が同じであればRERも同じであるというものであるが、実際はRERのほとんどが除脂肪組織により生成される。従って、前記式2における体組成分布を次のように示す。図15は前記式2のグラフである。例えば体重値wにおいて、前記式2より上側はRERが大きいため除脂肪量が多く、逆に下側は脂肪量が多い。よって前記式2は体組成分布において平均値を示していると見なせる。この平均値は、発明者によるDEXAを用いた実測結果によると、体脂肪率が14.2(%FAT)であるという結果が得られた。ここで、前記式2算出時の被検体の母集団と前記DEXAを用いた実測時の被検体の母集団とを統計的に差がないと見なし、式2は体脂肪率14.2(%FAT)の時の体重とエネルギーの関係を示していると見なすことができる。
以上により、例えば、体重値w1=10(kg)、体脂肪率25(%FAT)の犬のRERを求める場合、前記体重値w1と体脂肪率とからこの犬の除脂肪量は、7.5(kg)と算出され、この除脂肪量に基づき、前記体脂肪率が14.2(%FAT)の時の体重値w2を求める。すなわちw2=8.7(kg)と算出される。w2を前記式2に代入して、RER=355(kcal)として、除脂肪量に基づくRERが算出される。RERは除脂肪組織により生成されることから、体重に関わらず除脂肪量が同じであれば同じRERが算出される。
実施例1の使用時外観図である。 実施例1の電気ブロック図である。 実施例1のメイン動作を示すメインフローチャートである。 表示の一例である。 実施例1の基礎データ習得時の動作を示すサブルーチンである。 体重と形態計測値との関係を示したグラフである。 体脂肪率と形態計測値との関係を示したグラフである。 表示の一例である。 実施例1の歩数検出及び歩様判定の動作を示すサブルーチンである。 体長と後脚長との関係を示したグラフである。 実施例2の使用時外観図である。 胸囲径計測部の詳細図である。 実施例2の電気ブロック図である。 実施例2の基礎データ習得時の動作を示すサブルーチンである。 体重と安静時エネルギーとの関係を示すグラフである。
符号の説明
1 犬用運動管理装置
2 前脚部ハーネス
3 本体部
左用歩数検出センサ
右用歩数検出センサ
5 ロープ
6 ハーネス調節部
7 把持部
8 操作部
9 表示部
10 リード部
11 制御部
12 メモリ部
13 歩様判定部
14 演算部
15 電源
20 後脚部ハーネス
21 体長計測部
22 胸囲径計測部
23 電流印加電極
24 電圧測定電極
25 ベース部
26 ストッパー
27 エンコーダ

Claims (7)

  1. 犬の左右各脚の歩数を各々独立に検出する左右1対の歩数検出手段と、
    前記各歩数の検出のタイミングを比較して、犬の歩様を判定する歩様判定手段と、
    犬の体重を入力する体重入力手段と、
    前記各歩数と体重と前記判定された歩様とに基づいて、前記歩様に伴う消費エネルギー量を算出する消費エネルギー量算出手段とを有することを特徴とする犬用運動管理装置。
  2. 犬の除脂肪量を入力する除脂肪量入力手段と、前記除脂肪量に基づいて安静時エネルギー量を算出する安静時エネルギー量算出手段とを更に有することを特徴とする請求項1記載の犬用運動管理装置。
  3. 前記消費エネルギー量と安静時エネルギー量とから、1日に必要なエネルギー量を算出するエネルギー必要量算出手段を更に有することを特徴とする請求項2記載の犬用運動管理装置。
  4. 前記除脂肪量入力手段は、少なくとも犬の体長と胴周囲径とを入力する形態計測値入力手段を更に有し、前記形態計測値に基づいて除脂肪量を算出して入力することを特徴とする請求項2記載の犬用運動管理装置。
  5. 前記除脂肪量入力手段は、犬のインピーダンスを測定するインピーダンス測定手段を更に有し、前記インピーダンスに基づいて除脂肪量を算出して入力することを特徴とする請求項2記載の犬用運動管理装置。
  6. 前記体重入力手段は、少なくとも犬の体長と胴周囲径とを入力する形態計測値入力手段を更に有し、前記形態計測値に基づいて体重を算出して入力することを特徴とする請求項1記載の犬用運動管理装置。
  7. 前記歩様判定手段は、脚を左右交互に動かすトロット歩行と、左右同時に動かすギャロップ歩行とを判定することを特徴とする請求項1記載の犬用運動管理装置。
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