JP4209211B2 - 内燃機関検査用の治具 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、自動車用エンジン等の内燃機関を検査する際に利用される内燃機関検査用の治具であって、インテークマニホールドの代わりに内燃機関に設置されるインテーク部材と、エキゾーストマニホールドの代わりに内燃機関に設置されるエキゾースト部材とを有する内燃機関検査用の治具に関する。
【0002】
【従来の技術】
自動車用エンジン等の内燃機関は、通常、自動車ボディー等に搭載される前に検査が行われている。例えばエンジンの配管経路のリークテストや、仮想運転テストや、排気ガス成分テストなどの検査が行われている。
そして内燃機関を検査する際に利用される治具が従来いくつか提案されていた。例えば特許文献1によると、エキゾーストマニホールドの代わりに内燃機関に設置され、排気側配管を構成するエキゾースト部材を有する治具が開示されていた。また特許文献2によると、インテークマニホールドの代わりに内燃機関に設置され、吸気側配管を構成するインテーク部材を有する治具が開示されていた。
【0003】
【特許文献1】
特開2002−155742号公報
【特許文献2】
特開2002−250680号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし特許文献1,2に開示された治具は、どちらも取付ネジによってエキゾースト部材あるいはインテーク部材が内燃機関に押圧されていた。そのためエキゾースト部材あるいはインテーク部材を内燃機関へ押圧する作業は、面倒であった。
そこで本発明は、インテークマニホールドの代わりに内燃機関へ設置されるインテーク部材と、エキゾーストマニホールドの代わりに内燃機関へ設置されるエキゾースト部材とを有する内燃機関検査用の治具であって、インテーク部材とエキゾースト部材を内燃機関に容易に押圧することができる内燃機関検査用の治具を提供することを課題とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記の課題を解決するために前記各請求項に記載のとおりの構成を備える内燃機関検査用の治具としたことを特徴とする。
請求項1に記載の発明によると、インテーク部材とエキゾースト部材の両部材は、内燃機関を跨ぐ支持体に支持されるとともに、両部材のうちの少なくとも一つの部材が支持体に対して移動可能に支持される。そして移動可能に支持された部材が内燃機関側に移動することで両部材が協働して内燃機関を押し挟み、これによって両部材が協働して内燃機関に押圧される。
【0006】
すなわち内燃機関検査用の治具は、インテーク部材とエキゾースト部材の両部材を有する。そして両部材のうちの一つの部材、あるいは両部材を内燃機関に移動させることで両部材が内燃機関に押圧される。
したがって両部材は、従来のように取付ネジなどで内燃機関へ押圧する必要がない。また両部材が同時に内燃機関に押圧されるため、両部材を別々に内燃機関に押圧する必要もない。したがって両部材を内燃機関に容易に押圧することができる。
【0007】
さらに請求項1に記載の発明によると、インテーク部材またはエキゾースト部材を内燃機関に向けて直線移動させるために、支持体に対して直線移動可能に支持された移動部材と、その移動部材に回動可能に連結された回動レバーと、その回動レバーと支持体のそれぞれに回動可能に連結され、回動レバーの回動動作を移動部材の直線移動に変換するリンク部材とを備える。
すなわち治具は、移動部材と回動レバーとリンク部材を有する。そして回動レバーを回動させることでインテーク部材またはエキゾースト部材を直線移動させることができる。
【0008】
したがってインテーク部材またはエキゾースト部材を直接、直線移動させる形態に比べてインテーク部材またはエキゾースト部材を容易に移動させることができる。またその構造は、移動部材とリンク部材と回動レバーにより構成されており、容易な構造で構成され得る。またこの構成によると回動レバーの回動時に必要なトルクを調整することも可能である。例えば、回動レバーとリンク部材の連結位置を変えることで、回動時に必要なトルクを調整することが可能である。
【0009】
さらに請求項1に記載の発明によれば、インテーク部材またはエキゾースト部材を内燃機関に押圧するために、回動レバーは、リンク部材との連結部が移動部材の移動線上または移動線を越える押圧位置まで回動される。また回動レバーは、支持体または移動部材に設けられたストッパーによって連結部が押圧位置を超えて同方向に回動することが規制される。これにより内燃機関に押圧されたインテーク部材またはエキゾースト部材が内燃機関から離間する方向に移動することが防止される。
【0010】
すなわち回動レバーを回動させることで、リンク部材との連結部が回動する。そして連結部が、移動部材の移動線上または移動線を越える押圧位置まで回動することで、インテーク部材またはエキゾースト部材を内燃機関に押圧する。そしてこの状態において移動部材が内燃機関から離間する方向に移動しようした場合、回動レバーは、回動しないか、あるいは連結部が押圧位置を越える同方向に回動しようとする。
これに対して回動レバーは、ストッパーによって同方向への回動が規制されている。したがって回動レバーが回動できず、インテーク部材またはエキゾースト部材が内燃機関から離間する方向に移動することが防止される。
かくしてインテーク部材またはエキゾースト部材が内燃機関から離間する方向に移動することが防止される。またその構造は、回動レバーの回動方向を一方向に規制するという比較的容易な構造によって構成され得る。
【0011】
請求項2に記載の発明によれば、支持体の下面には、内燃機関の上面に当接して位置決めをなす位置決め部が設けられている。そして位置決め部は、支持体に対して張出し長さを調整できる調整部を介して支持体に設けられている。
すなわち支持体は、位置決め部によって内燃機関に対する高さ方向が位置決めされる。そして位置決め部は、張出し長さが調整部によって調整される。
したがって位置決め部の張出し長さを内燃機関の形状に応じて調整することができる。このため支持体は、位置決め部によって内燃機関に適宜位置決めされ得る。
【0012】
【発明の実施の形態】
(実施の形態1)
実施の形態1を図1〜5にしたがって説明する。
実施の形態1に係る治具1は、図2に示すように自動車用エンジン10などの内燃機関を検査する際に利用される内燃機関検査用の治具である。例えばエンジン10の配管経路のリークテストや、仮想運転テストや、排気ガス成分テストなどの検査の際に利用される治具1である。
エンジン10は、空気を取り入れる吸気口11と、燃焼後の空気を排気する排気口12を有する。そして製品時には、吸気口11側にインテークマニホールドが取付けられ、排気口12側にエキゾーストマニホールドが取付けられる。
そして治具1は、インテークマニホールドとエキゾーストマニホールドが取付けられていない状態のエンジン10を検査する際に利用される。
【0013】
治具1は、図2に示すようにインテークマニホールドの代わりにエンジン10の吸気口11に設置されるインテーク部材3と、エキゾーストマニホールドの代わりに排気口12に設置されるエキゾースト部材4を有する。
また治具1は、図1に示すようにインテーク部材3とエキゾースト部材4の両部材を支持する支持体2を有する。そしてインテーク部材3またはエキゾースト部材4を支持体2に対して移動可能にするために、支持体2には、移動部材50が直線移動可能に取付けられている。
【0014】
また治具1は、図1に示すように回動レバー6とリンク部材51を有する。そして回動レバー6の回動動作がリンク部材51によって移動部材50の直線運動に変換される。
したがって回動レバー6を回動させることでインテーク部材3とエキゾースト部材4を図4,5に示すように直線移動させることができる構造になっている。
【0015】
支持体2は、図2に示すようにエンジン10の上方を跨ぐ梁部20と、梁部20から下方に延出する二つの柱部21,22を一体に備えたブリッジ状に形成されている。
梁部20は、エンジン10の吸気口11と排気口12の上方を超えて延出し、柱部21がエンジン10の吸気口11側に延出する。そして柱部22が排気口12側に延出する。
【0016】
柱部21,22には、図1に示すように移動部材50が貫通されている。
移動部材50は、棒状に構成され、柱部21,22の貫通孔に案内されることで略水平方向に直線移動する。
また移動部材50の内側先端には、インテーク部材3またはエキゾースト部材4が取付けられている。そして移動部材50外側先端には、回動レバー6が回動可能に連結されている。
【0017】
回動レバー6は、図1に示すように二股に分かれた二股部64を有し、二股部64の間に移動部材50の外側先端が差し込まれている。そして図3に示すように二股部64と移動部材50に回動軸55が貫通されている。したがって回動レバー6は、回動軸55を介して移動部材50に回動可能に連結されている。
また回動レバー6は、図2に示すようにリンク部材51が回動可能に連結される連結部61を中央寄り位置に有する。そして図3に示すように連結部61に回動軸54が貫通されており、回動軸54の両端にリンク部材51が連結されている。
【0018】
そして各リンク部材51は、図2に示すように回動ピン56によって柱部21,22に回動可能に連結されている。
また回動レバー6は、作業者に把持される把持部63を有する。把持部63は、図4に示すようにリンク部材51が回動可能に取付けられる連結部61から略水平方向に延出し、その先端外周には、MCナイロンなどの樹脂材で形成されたグリップが設けられている。
【0019】
そして把持部63を図4に示す水平状態から図5に示す垂直状態に回動させて回動レバー6を回動させた際、リンク部材51が回動ピン56を軸中心に上方に回動する。
また回動レバー6は、リンク部材51との連結部61を軸中心に回動し、移動部材50との連結部62がエンジン10側へ直線移動する。
そして移動部材50がエンジン10に向けて直線移動し、エキゾースト部材4(インテーク部材3)がエンジン10に押圧される。
【0020】
また回動レバー6は、エキゾースト部材4(インテーク部材3)をエンジン10に押圧する際、図5に示すように連結部61が移動部材50の移動線L上の押圧位置まで回動する。あるいは連結部61が移動線Lを越える押圧位置まで回動する。
したがって図5の状態で移動部材50がエンジン10から離間する方向に移動しようとした場合、回動レバー6は、回動しないか、あるいは連結部61が押圧位置を超える同方向に回動しようとする。
【0021】
そして回動レバー6と支持体2の間には、連結部61が押圧位置を越えて上方へ回動することを規制するストッパ機構を有する。すなわち回動レバー6には、図5に示すように支持体2に向けて突出する突部53が設けられている。そして支持体2には、移動線Lよりも上方位置から突部53に向けて突出するストッパー52が設けられている。
なおストッパー52は、支持体2からの突出量を調整できる構造になっており、微調整が可能な構造になっている。
【0022】
かくして回動レバー6は、押圧位置を越えて上方に回動しようとした場合、ストッパー52によって回動動作が規制される。そして移動部材50がエンジン10から離間する方向に移動することが規制され、エキゾースト部材4(インテーク部材3)がエンジン10から離間する方向に移動することが防止される。
なお回動ピン56は、移動線Lと同一高さ位置、あるいは移動線Lよりも高い位置に設けられている。
【0023】
また支持体2の梁部20には、図2に示すようにワイヤーなどが掛け止められる掛止部23が設けられている。したがって治具1は、工場の天井から吊り下げられた状態で利用され得る構造になっている。
また梁部20の下面には、下側に向けて突出する複数の位置決め部70,72が設けられている。位置決め部70,72は、支持体2が下げられた際にエンジン10の上面に当接する。したがって治具1は、位置決め部70,72によってエンジン10に対する高さ方向の位置決めがなされる。
【0024】
位置決め部70は、図2に示すように梁部20からの張出し量を調整できる調整部71を介して梁部20に取付けられている。
また位置決め部72は、図1,3に示すように梁部20の下面に取付けられた棒部材74と、棒部材74に取付けられた調整部73を介して梁部20に取付けられている。棒部材74は、梁部20の長手方向に対して略垂直方向に延出し、その両端に調整部73が取付けられている。また調整部73は、棒部材74からの張出し量を調整できる構造を有する。
【0025】
したがって位置決め部70,72は、調整部71,73によって張出し長さが調整される。そのため張出し長さをエンジン10の形状に応じて調整することができる。このため支持体2は、位置決め部70,72によってエンジン10に適宜位置決めされ得る。
また位置決め部70,72は、MCナイロンなどの樹脂材で形成されている。したがって位置決め部70,72によってエンジン10の外表面が傷付いてしまうことが防止されている。
【0026】
インテーク部材3は、エンジン10に配設されることで吸気側配管を構成する。そしてエキゾースト部材は、エンジン10に配設されることで排気側配管を構成する。
すなわちインテーク部材3(エキゾースト部材4)は、図1に示すようにエンジン10のピストンの数と同じ数を有する開口部32(開口部42、図4参照)を有する。
またインテーク部材3(エキゾースト部材4)は、図4に示すように内部に複数の開口部32間を連通させる通気路33(通気路43)を有する。また図1に示すようにエキゾースト部材4は、外側面の左右両端寄りに開口部44を有し、開口部44が通気路43と連通されている。またインテーク部材3も、エキゾースト部材4と同様の開口部44を有する。
かくしてインテーク部材3およびエキゾースト部材4は、それぞれ吸気側配管または排気側配管を構成する。
【0027】
また支持体2の上端角部には、図1に示すように配管ブロック8が取付けられている。配管ブロック8は、三つあるいは四つの開口部80と、これら開口部80を内部において連通させる通気路を有する。
開口部80の一つは、エキゾースト部材4(インテーク部材3)の左端寄りに設けられた開口部44と配管82によって接続される。そして他の一つの開口部80は、エキゾースト部材4(インテーク部材3)の右端寄りに設けられた開口部44と配管82によって接続される。そして残りの開口部80にエアー配管などの工場設備の配管、または検査用の配管が接続される。
【0028】
また開口部32(開口部42)の開口周縁には、図1に示すようにゴム材などの弾性材料から形成されたOリング34が取付けられている。
したがってインテーク部材3とエキゾースト部材4が図5に示すようにエンジン10に押圧された際、Oリング34が空気漏れを確実に防止する。
【0029】
以上のようにして治具1が形成される。
すなわち治具1は、インテーク部材3とエキゾースト部材4を有する(図2参照)。そしてインテーク部材3がインテークマニホールドの代わりに吸気口11を覆う位置に配設され、エキゾースト部材4がエキゾーストマニホールドの代わりに排気口12を覆う位置に配設される。
そしてインテーク部材3がエンジン10の一側面(図2の左面)を押圧し、エキゾースト部材4がその裏側の面(図2の右面)を押圧する。したがってインテーク部材3とエキゾースト部材4は、協働してエンジン10を押し挟む。
したがってインテーク部材3とエキゾースト部材4の両部材は、従来のように取付ネジなどでエンジン10へ押圧することなく、エンジン10へ押圧される。また両部材を別々にエンジン10に押圧する必要もなく、両部材を同時にエンジン10に押圧することができる。かくして両部材をエンジン10に容易に押圧することができる。
またインテーク部材3とエキゾースト部材4の両部材は、それぞれがエンジン10に押圧されるため、両部材は、エンジン10に対して密接し、確実にマスキングを行う。
【0030】
また治具1は、移動部材50と回動レバー6とリンク部材51を有する(図4,5参照)。そして回動レバー6を回動動作させることでインテーク部材3またはエキゾースト部材4を直線移動させることができる。
したがってインテーク部材3またはエキゾースト部材4を直接、直線移動させる形態に比べてインテーク部材3またはエキゾースト部材4を容易に移動させることができる。
またその構造は、移動部材50とリンク部材51と回動レバー6により構成されており、容易な構造で構成され得る。またこの構成によると回動レバー6の回動時に必要なトルクを調整することも可能である。例えば、回動レバー6とリンク部材51の連結位置を変えることで、回動時に必要なトルクを調整することが可能である。
【0031】
また回動レバー6を回動させることで、リンク部材51との連結部61が回動する(図4,5参照)。そして連結部61が、移動部材50の移動線L上または移動線Lを越える押圧位置まで回動することで、インテーク部材3またはエキゾースト部材4をエンジン10に押圧する。そしてこの状態において移動部材50がエンジン10から離間する方向に移動しようとした場合、回動レバー6は、回動しないか、あるいは連結部61が押圧位置を越える同方向に回動しようとする。
【0032】
これに対して回動レバー6は、ストッパー52によって同方向への回動が規制されている。したがって回動レバー6が回動できず、インテーク部材3またはエキゾースト部材4がエンジン10から離間する方向に移動することが防止される。
かくしてインテーク部材3またはエキゾースト部材4がエンジン10から離間する方向に移動することが防止される。またその構造は、回動レバー6の回動方向を一方向に規制するという比較的容易な構造によって構成され得る。
【0033】
また回動レバー6は、図5に示すように把持部63を上方に回動させることで、インテーク部材3またはエキゾースト部材4をエンジン10に押圧する。したがって回動レバー6は、目の高さ位置に近づき、作業者は、その回動レバー6を見ることでインテーク部材3またはエキゾースト部材4をエンジン10に押圧した状態を実感しやすい。
また把持部63が上方に回動された場合は、把持部63が通路に突出せず、作業の邪魔をしない。
【0034】
(実施の形態2)
実施の形態2を図6,7にしたがって説明する。実施の形態2は、実施の形態1とほぼ同様に形成されている。しかし支持体2に対する回動レバー6の取付向きと、支持体2に対するリンク部材51の取付向きと、支持体2に対するストッパー52の取付位置とが実施の形態1と異なっている。
すなわち回動レバー6は、図6に示すようにインテーク部材3またはエキゾースト部材4をエンジン10から離間させた状態で、連結部61が移動部材50の移動線Lよりも上方に位置する。そしてリンク部材51が、その連結部61に連結されている。
【0035】
また回動レバー6の把持部63は、連結部61から略水平方向に延出している。
そして把持部63を図6に示す水平状態から図7に示す垂直状態に回動させて回動レバー6を回動させた場合、リンク部材51が回動ピン56を軸中心に下方に回動する。また回動レバー6は、リンク部材51との連結部61を軸中心に回動する。そして移動部材50がエンジン10側へ直線移動する。
【0036】
そして図7に示すように連結部61が移動部材50の移動線L上の押圧位置まで、あるいは移動線Lを越えた(下方側の)押圧位置まで回動される。これによりエキゾースト部材4(インテーク部材3)がエンジン10に押圧される。
そして支持体2には、連結部61が押圧位置を越えてさらに下方へ回動しようとすることを防止するためのストッパー52が設けられている。
このストッパー52は、移動線Lよりも下方位置の支持体2の一部から回動レバー6に向けて突出している。
【0037】
したがって回動レバー6は、ストッパー52によって回動方向が規制される。かくしてエンジン10に押圧されたインテーク部材3またはエキゾースト部材4がエンジン10から離間する方向に移動することが防止される。
なお回動ピン56は、移動線Lと同一高さ位置に設けれられる形態であってもよいし、移動線Lよりも低い位置に設けられる形態であってもよい。
【0038】
以上のようにして実施の形態2が形成される。
すなわち回動レバー6の把持部63は、図6に示すようにインテーク部材3またはエキゾースト部材4をエンジン10に押圧した状態で下方に向く。したがって回動レバー6は、自重によって上方に回動されにくく、インテーク部材3またはエキゾースト部材4が不意にエンジン10から離間することが防止される。
また把持部63が下方に回動された場合は、把持部63が通路に突出せず、作業の邪魔をしない。
【0039】
なお、本発明は実施の形態1,2に限定されず、例えば以下の形態であってもよい。
(1)すなわち実施の形態1,2では、インテーク部材とエキゾースト部材の両部材が支持体に対して移動可能に支持されていた。しかし両部材のうちの一つの部材のみが支持体に対して移動可能に支持される形態であってもよい。そして移動可能な部材が内燃機関側に移動することで、両部材が協働して内燃機関を押し挟む。そしてこれによって両部材が協働して内燃機関に押圧される形態であってもよい。
(2)また実施の形態1,2では、回動レバーの回動を規制するためのストッパーが支持体に設けられており、ストッパーが回動レバーに直接当接することで回動レバーの回動方向を規制していた。しかしストッパーがリンク部材の回動方向を規制する形態であって、回動レバーの回動方向を一方向に規制する形態であってもよい。
あるいはストッパーが移動部材に設けられ、そのストッパーが回動レバーの回動方向を規制する形態であってもよい。
【0040】
【発明の効果】
本発明に係る治具によれば、インテーク部材とエキゾースト部材の両部材を容易に内燃機関に押圧することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】治具の斜視図である。
【図2】治具の正面図である。
【図3】治具の右側面図である。
【図4】移動部材および回動レバーの動作を説明するための模式図である。
【図5】移動部材および回動レバーの動作を説明するための模式図である。
【図6】実施の形態2にかかる移動部材および回動レバーの動作を説明するための模式図である。
【図7】実施の形態2にかかる移動部材および回動レバーの動作を説明するための模式図である。
【符号の説明】
1…治具
2…支持体
3…インテーク部材
4…エキゾースト部材
6…回動レバー
10…エンジン
20…梁部
50…移動部材
51…リンク部材
52…ストッパー
61,62…連結部
70,72…位置決め部
71,73…調整部
Claims (2)
- 内燃機関を検査する際に、インテークマニホールドの代わりに前記内燃機関へ設置されて吸気側配管を構成するインテーク部材と、エキゾーストマニホールドの代わりに前記内燃機関へ設置されて排気側配管を構成するエキゾースト部材とを有する内燃機関検査用の治具であって、
前記インテーク部材と前記エキゾースト部材の両部材は、前記内燃機関を跨ぐ支持体に支持されるとともに、前記両部材のうちの少なくとも一つの部材が前記支持体に対して移動可能に支持され、前記移動可能に支持された部材が前記内燃機関側に移動することで前記両部材が協働して前記内燃機関を押し挟み、これによって前記両部材が協働して前記内燃機関に押圧され、
前記インテーク部材または前記エキゾースト部材を前記内燃機関に向けて直線移動させるために、前記支持体に対して直線移動可能に支持された移動部材と、その移動部材に回動可能に連結された回動レバーと、その回動レバーと前記支持体のそれぞれに回動可能に連結され、前記回動レバーの回動動作を前記移動部材の直線移動に変換するリンク部材とを備え、
前記インテーク部材または前記エキゾースト部材を前記内燃機関に押圧するために、前記回動レバーは、前記リンク部材との連結部が前記移動部材の移動線上または移動線を越える押圧位置まで回動され、
前記回動レバーは、前記支持体または前記移動部材に設けられたストッパーによって前記連結部が前記押圧位置を超えて同方向に回動することが規制され、これにより前記内燃機関に押圧された前記インテーク部材または前記エキゾースト部材が前記内燃機関から離間する方向に移動することが防止されることを特徴とする内燃機関検査用の治具。 - 請求項1に記載の内燃機関検査用の治具であって、
支持体の下面には、内燃機関の上面に当接して位置決めをなす位置決め部が設けられており、
前記位置決め部は、前記支持体に対して張出し長さを調整できる調整部を介して前記支持体に設けられていることを特徴とする内燃機関検査用の治具。
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2003
- 2003-01-30 JP JP2003021736A patent/JP4209211B2/ja not_active Expired - Fee Related
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CN106312177A (zh) * | 2016-08-27 | 2017-01-11 | 河南飞龙(芜湖)汽车零部件有限公司 | 一种排气歧管大面锯槽用夹具 |
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