JP4209065B2 - 木材の薬液注入装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、木材に難燃性、防腐・防蟻性を付与したり、強化木を形成するための薬液を注入して、高機能建築材料等を製造する木材の薬液注入装置に関する。なお、本発明における薬剤には、難燃性、防腐・防蟻性を付与したり、強化木を形成するための薬液の他に、油、パラフィン等も含むものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、杉や檜等の木材あるいは集成材に薬剤を浸透させる薬液注入方法として、例えば、特開平11−300707号公報に記載されているように、木材を耐圧30kg/cm2 程度の円筒型容器からなる耐圧液体注入槽の中に入れて蓋をし、130℃以下に加熱した薬液を薬液ポンプ等により静水圧圧縮に必要な、例えば15気圧程度の圧力で耐圧液体注入槽の中に供給し、所定時間加圧した状態を保持して木材の組織内に薬液を注入する。その後、薬液の圧力を下げて木材を耐圧液体注入槽から取り出すと、木材の圧縮状態が回復して元の木材の寸法に戻り薬液が注入された木材が得られる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来の方法では、木材の圧縮のために、長さが4〜8m程度の柱材などが装入可能な容積を有し、耐圧30kg/cm2 程度の耐圧液体注入槽や15気圧程度の高圧の薬液ポンプが必要であり、設備費が極めて高価となるという問題があった。
また、耐圧液体注入槽の中に木材を装着する手間、所定時間高圧の薬液の圧力を保持する機能が必要であり、バッチ式の作業となり流れ作業が難しく、多くの手間と時間を要するという問題があった。
本発明はこのような事情に鑑みてなされたもので、操作が簡単で生産性が高く、設備費等が安価な木材の薬液注入装置を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】
【0005】
【0006】
前記目的に沿う本発明に係る木材の薬液注入装置は、木材の表面に疵を付けるインサイジング装置と、インサイジング装置に隣接して、一方側に送入口を、対向する他方側に送出口をそれぞれ設け、しかも薬液が充填された薬液槽と、薬液槽の中に設けられたロールプレスと、薬液槽内に設けられた加熱装置とを備えている。
これにより、薬液槽の中に薬液が充填され、加熱装置によって木材の軟化する温度、例えば30〜180℃に加熱される。例えば、土台等に使用される、疵があっても商品価値の下がらない木材は、上下又は左右の表面に小さな疵(幅1〜3mm、長さ10mm、深さ10mm程度)がインサイジング装置によって付加される。その外の滑らかな表面肌が要求される建築材料等ではインサイジング装置を動作させないで、薬液槽の送入口から薬液槽内に送り込まれ、ロールプレスによって連続的に圧縮される。木材は、例えば5〜10mm(5〜20%)程度圧縮されて導管内の空気及び水分が追い出され、その後、順次薬液内に解放され、導管の中に薬液が注入される。薬液が注入された木材は薬液槽の送出口から次の乾燥工程等に送り出される。
【0007】
本発明に係る木材の薬液注入装置において、送入口及び送出口にそれぞれ設けられ、送入口及び送出口から漏出する薬液を回収する第1及び第2の薬液回収装置と、回収された薬液を貯留する貯留タンクと、貯留タンクから薬液槽に薬液を供給する薬液供給ポンプとを備える。
この場合、木材が送入、送出されるときに送入口及び送出口から漏出した薬液や木材から滴下した薬液等は、薬液回収装置によって回収され、貯留タンクに送られる。貯留タンクからは、薬液供給ポンプによって常に薬液槽の薬液が所定量維持されるように薬液が供給される。このようにして、木材には薬液の中で連続して所定の圧縮力が加えられた後、解放されて薬液が注入され、自動的に木材への注入作業を行うことが出来る。
【0008】
本発明に係る木材の薬液注入装置において、ロールプレスは複数個、所定間隔を開けて設けてもよい。
この場合、ロールプレスによる木材の圧縮動作が終わったあと、所定間隔移動する間に、予備圧縮、変形特性ならびに形状回復特性によって薬液が注入される。そして導管から十分空気及び水分が抜けていない部分は更に圧縮されて導管内の空気及び水分が追い出されるので、完全に導管内の空気及び水分が追い出され、薬液の注入が十分行われる。
本発明に係る木材の薬液注入装置において、送入口及び送出口は薬液槽の側面に開口して設けられ、送入口及び送出口にはそれぞれ、木材が入出する際に木材に押し付けられて開く、弾性を有する第1及び第2のシャッター装置を設けてもよい。
【0009】
この場合、薬液のレベルが送入口及び送出口より上方にあるので、送入口及び送出口から薬液が排出されようとする。しかし、木材が送入口及び送出口を通過するときに、例えばゴムなどの弾性を有するシャッター装置は、木材に押し付けられて開かれる形が木材の断面の形に倣うので、送入口及び送出口からの薬液の漏洩量は最少限に押さえられる。また、漏洩した薬液は薬液回収装置によって貯留タンクに送られる。
本発明に係る木材の薬液注入装置において、第2のシャッター装置に隣接して熱風により木材の表面を乾燥する乾燥装置を備えてもよい。
この場合、乾燥装置から吹き出す熱風によって薬液槽で薬液が注入された木材の表面に付着した薬液や水分を直ちに除去することが出来るので、薬液注入から乾燥までの工程を連続して行うことができ、自動化が容易となる。
【0010】
【発明の実施の形態】
続いて、添付した図面を参照しつつ、本発明を具体化した実施の形態につき説明し、本発明の理解に供する。
ここに、図1は本発明の第1の実施の形態に係る木材の薬液注入装置の正断面図、図2(A)、(B)はそれぞれ同木材の薬液注入装置の薬液槽の送入口及び送出口の正面図、側断面図、図3は同木材の薬液注入装置の薬液槽の側断面図、図4は本発明の第2の実施の形態に係る木材の薬液注入装置の正断面図である。
【0011】
図1、図2に示すように、本発明の第1の実施の形態に係る木材の薬液注入装置10は、角材からなる木材20を搬送するローラーコンベア30を備えている。ローラーコンベア30の進行方向の先には木材20の上下左右の面に小さな疵(幅1〜3mm、長さ10mm、深さ10mm程度)を均一に付加するインサイジング装置40が設けられている。インサイジング装置40は、垂直方向に平行に取付けられた2本の垂直回転軸41と水平方向に平行に取付けられた2本の水平回転軸42にそれぞれ支持された垂直ドラム43と水平ドラム44とを備え、垂直ドラム43及び、水平ドラム44の外周面には幅方向及び円周方向にそれぞれ等間隔に薄刃状の複数のインサイジング刃45が放射状に設けられている。垂直ドラム43及び、水平ドラム44は、それぞれ2本の垂直回転軸41の間及び2本の水平回転軸42の間の距離を調節可能にしてあり、木材20の寸法に合わせたりする必要がない場合や、インサイジング加工を行う必要がない場合に、木材20にインサイジング刃45が接触しないようにしている。
【0012】
インサイジング加工を行う場合は、垂直ドラム43及び、水平ドラム44によって木材20の左右の両面及び上下の両面にインサイジング刃45を押し付けて垂直ドラム43及び、水平ドラム44を駆動装置46により回転することにより、木材20の表面にインサイジング刃45を食い込ませて疵を付け、更に、垂直ドラム43及び、水平ドラム44の回転によってローラーコンベア30から送られてきた木材20を、インサイジング装置40に隣接して設けられたブラッシング装置47に送出するようにしている。
ブラッシング装置47は、木材20の上下左右の面にそれぞれ接触して回転する垂直回転ブラシ48と水平回転ブラシ49を備え、インサイジング装置40から送られてきた木材20の表面を清掃し、更にブラッシング装置47に隣接して設けた薬液槽50の送入口51に送出するようにしている。
【0013】
薬液槽50は、長さが4m程度の木材20を装入可能な大きさの上方が解放された槽からなり、一方端の側壁501には送入口51を、対向する他方側の側壁502には送出口52をそれぞれ開口させている。送入口51及び送出口52の外側には、それぞれ第1及び第2の薬液回収装置53、54を備えている。第1及び第2の薬液回収装置53、54は、送入口51又は送出口52を囲んで突出させた筒状のケーシング531、541と、ケーシング531、541の内側に側壁501、502からそれぞれ間隔を開けて設けられ、送入口51又は送出口52と同じ大きさの開口部532、542を有する隔壁533、543と、ケーシング531、541の端面に設けられ、隔壁533、543の開口部532、542と同じ大きさの開口部534、544を有する開口壁535、545とを備えている。また、ケーシング531、541の下面には回収孔536、546を設け、回収管55に連通させて、回収管55を介して、薬液槽50の下方に隣接して設けた貯留タンク56に接続させている。貯留タンク56には、液量計561を設け、貯留タンク56内の薬液11のレベルを測定し、木材20に注入されて木材の薬液注入装置10内で減少する薬液量を計測できるようにしている。
【0014】
図2(A)、(B)に示すように、送入口51と隔壁533の開口部532には第1のシャッター装置57を、送出口52と隔壁543の開口部542には第2のシャッター装置58をそれぞれ設けている。第1及び第2のシャッター装置57、58は、例えばゴム板等の弾性を有するシート部材571、581から構成され、それぞれ送入口51と開口部532又は送出口52と開口部542の周囲に固定され、シート部材571、581には周囲から中央部に向かって複数の切れ目572、582が設けられている。
木材20が角材である場合は、シート部材571、581は角材の対角線方向に切れ目572、582が入れられて、切れ目572、582の交差する中央部が木材20によって押し付けられると、図2(B)に示すように、木材20の側面に沿って湾曲して密着するようにしている。
薬液槽50の中には、難燃性、防腐・防蟻性を付与したり、強化木を形成するための薬液11が充填されている。
【0015】
また、第1及び第2の薬液回収装置53、54の中には、それぞれ第1及び第2のシャッター装置57、58の中央部付近に向かって圧縮空気を吹き出すエアノズル573、583を設けて、シート部材571、581と木材20との接触する隙間にエアを吹き付けることによって、その隙間から薬液11が漏洩するのを防ぐようにしている。第2の薬液回収装置54には、隣接して乾燥装置584を設けている。乾燥装置584は、第2の薬液回収装置54から送り出された木材20の回りを囲むケーシング585を備え、ケーシング585の木材20が送られる先には開口部586を設け、開口部586には例えばゴム板等の弾性を有するシート部材587を取付けて開口部586を塞いでいる。また、ケーシング585の中には、例えば70〜200℃の熱風を木材20の上下左右の表面に向けて吹き込む熱風ノズル588を設けて、エアカーテンを形成するようにしている。ケーシング585の上部には排気管589を設けて、ケーシング585内の空気を外部に排出するようにしている。
貯留タンク56に溜められた薬液11は、薬液槽50の薬液11のレベルが所定範囲に維持されるように、薬液供給ポンプ59によって、薬液槽50に送給管591を介して送給される。薬液槽50の底面503には、薬液11を70〜135℃に加熱する加熱装置504が設けられている。
【0016】
図1及び図3に示すように、薬液槽50の中には、送入口51から送出口52に向かって木材20を挟んで移動させるように回転する上下1対の下ロール61、71及び上ロール62、72をそれぞれ有する第1のロールプレス60及び第2のロールプレス70を所定間隔を開けて設けている。第1のロールプレス60及び第2のロールプレス70の間には、木材20の浮き上がりを防止し、第1のロールプレス60から出た木材20を第2のロールプレス70に送り込む上下一対のガイドローラー601を設けている。下ロール61、71の回転軸611、711は両側を底面503に固定された軸受612、712によって支持されている。回転軸611、711は薬液槽50の側壁505に設けた軸孔506を通り、側壁505の外側に設けられたシール部613、713によって薬液11が側壁505から漏れないようにシールされ、シール部613、713の外側に設けられた軸受614、714に支持されている。回転軸611、711の軸端には、側壁505にブラケット507を介して取付けられた減速機付きの駆動モータ615、715が結合されて、回転軸611、711を介して下ロール61、71を回転駆動するようにしている。
【0017】
上ロール62、72の回転軸621、721は両側を軸受622、722によって支持され、回転軸621、721の軸端には傘歯車623、723が設けられている。両側の軸受622、722は門型の移動枠63、73に固定され、移動枠63、73は薬液槽50の底面503から垂直に設けられた門型のガイドポスト64、74に沿って垂直方向に摺動可能に取付けられている。ガイドポスト64、74の上部には、例えば電動リニアアクチュエータからなる昇降装置65、75が設けられ、移動枠63、73を昇降させ、それに伴って軸受622、722を介して上ロール62、72を昇降させ、それぞれ下ロール61と上ロール62との間隔又は下ロール71と上ロール72との間隔を調整可能にしている。移動枠63、73の両側面には、フレーム631、731と軸受632、732が設けられ、軸受632、732は傘歯車623、723と噛み合う傘歯車633、733を軸端に設けた回転軸634、734を支持し、フレーム631、731には回転軸634、734の軸端に結合されて、上ロール62、72を駆動する減速機付きの駆動モータ635、735が取付けられている。送出口52に隣接してローラーコンベア66が設けられ、送出口52から送り出された木材20を次の工程に送るようにしている。
【0018】
ここで、本発明の第1の実施の形態に係る木材の薬液注入方法について説明する。
(1)先ず、薬液槽50の中に、薬液11を第1のロールプレス60及び第2のロールプレス70の上ロール62、72が沈む程度のレベルまで充填する。また、上ロール62、72の位置を昇降装置65、75を駆動することによって調節し、下ロール61と上ロール62との間隔及び下ロール71と上ロール72との間隔を、例えば木材20の厚みの90〜95%程度、あるいは10〜20mm程度狭くなるようにしておく。更に、加熱装置504により薬液槽50の中の薬液11を加熱して、薬液11の温度を30〜180℃、好ましくは60〜100℃に上昇させておく。
なお、薬液の温度は薬液の種類によって異なる場合がある。例えば、住宅建築材料や公園遊具等に使用される防腐・防蟻薬液の場合は30〜60℃程度でもよく、強化木用薬液、難燃性・準不燃性木材用不燃薬液として、フェノール系、ポリエステル系、セラミック系等の薬液を注入するときは60〜100℃の高温にすることが望ましい。
【0019】
(2)土台等の疵を付けても商品価値の下がらない材料としての木材20を処理する場合、木材20をローラーコンベア30によってインサイジング装置40に搬送し、垂直回転軸41及び水平回転軸42を駆動装置46によって回転して、木材20の上下左右の表面にインサイジング刃45を食い込ませて幅1〜3mm、長さ10mm、深さ10mm程度の多数の疵を付ける(インサイジング処理)と共に、木材20を隣接するブラッシング装置47に送り込む。
なお、住宅建築材で化粧材等の表面の疵が商品価値を下げる材料としての木材20を処理する場合は、上下左右のインサイジング刃45の間隔を広げて、インサイジング装置40が動作しないようにしておく。
(3)ブラッシング装置47では、垂直回転ブラシ48、水平回転ブラシ49を回転して木材20の上下左右の表面を清掃し、搬送途中で付着したゴミやインサイジング装置40で付着した木屑等を除去し、薬液槽50の送入口51の方向に送り込む。
【0020】
(4)送入口51の方向に送り込まれた木材20は、送入口51の近傍に設けた第1のシャッター装置57のシート部材571の中央部を押し付けて、シート部材571を湾曲させ、薬液槽50の中に送り込まれる。
このとき、薬液11は送入口51より上方まで充填されているので、シート部材571が湾曲して木材20の断面形状に倣い、木材20の表面に密着するが、シート部材571と木材20との間に隙間が出来るのは避けられないので、エアノズル573からエアをシート部材571に向かって吹きつけて、シート部材571と木材20の表面との間からの薬液11の流出を防ぐ。それでも漏洩する薬液11は、第1の薬液回収装置53によって回収し、回収管55を介して貯留タンク56に送給する。
【0021】
(5)薬液槽50に送給された木材20は、第1のロールプレス60の下ロール61と上ロール62との間に送り込まれ、第1のロールプレス60の駆動モータ615、635を駆動することにより、下ロール61と上ロール62によって圧縮されながら第2のロールプレス70に向かって移動する。
このとき、木材20は、例えば圧縮前の厚みの90〜95%程度にまで圧縮され、木材組織の導管が押し潰されて、導管内の空気及び水分が追い出される。圧縮が終わって第1のロールプレス60から送り出された部分は、順次解放されて導管が膨らんで次第に形状を回復するが、その回復過程で周囲の薬液11が導管内に注入される。
(6)次に木材20は、第2のロールプレス70の下ロール71と上ロール72との間で再度圧縮され、導管内に残っていた空気及び水分が完全に追い出される。第2のロールプレス70から送り出された木材20は、順次解放されて次第に形状を回復し、その回復過程で周囲の薬液11が導管内に注入され、木材20に薬液が十分に注入される。
【0022】
(7)第2のロールプレス70から送り出された木材20は、送出口52に送られ、第2のシャッター装置58のシート部材581を押し付けて、薬液槽50の外部に送り出される。
このとき、薬液11は送出口52より上方まで充填されているので、シート部材581が湾曲して木材20の表面に密着するが、隙間が出来るのは避けられないので、エアノズル583からエアをシート部材581に向かって吹きつけて、シート部材581と木材20の表面との間からの薬液11の流出を防ぐ。それでも漏洩する薬液11は、第2の薬液回収装置54によって回収し、回収管55を介して貯留タンク56に送給する。
【0023】
(8)送出口52から送り出された木材20は、乾燥装置584に送られ、熱風ノズル588から吹き出された熱風によって、木材20の表面の薬液11、水分などが吹き飛ばされ、木材20の表面を乾燥する。
(9)乾燥装置584の開口部586から送り出された木材20は、ローラーコンベア66によって次の工程に送り出される。
なお、薬液槽50の中の薬液11は、木材20に注入される量だけ減少するが、減少分の薬液11は液量計561によって計測されて、貯留タンク56の中に別の薬液タンク(図示しない)から減少した薬液11が補給される。
【0024】
これにより、従来のような耐圧液体注入槽や高圧の薬液ポンプを必要とせず、大気圧の中で第1及び第2のロールプレス60、70によって機械的に圧縮することにより、木材20の中に薬液11を注入することが出来る。また、所定時間高圧の薬液の圧力を保持する必要もなく、木材20をローラーコンベア30によってインサイジング装置40に送り込み、インサイジング処理を行ったあと、薬液槽50の中で第1のロールプレス60及び第2のロールプレス70で機械的に圧縮を行うという、自動化が容易な流れ作業の形態にすることが可能となった。
【0025】
図4に示すように、本発明の第2の実施の形態に係る木材の薬液注入装置100は、前記第1の実施の形態に係る木材の薬液注入装置10の薬液槽50の代わりに、木材20の送入及び送出方法を変えた薬液槽80を設けたものである。なお、第2の実施の形態に係る木材の薬液注入装置100において、第1の実施の形態に係る木材の薬液注入装置10と同一機能を有する要素については、同一符号を付して説明する。
すなわち、第1の実施の形態に係る木材の薬液注入装置10において用いたブラッシング装置47に隣接して、木材20の長さの3倍程度の長さを有する薬液槽80を配置し、その中央部に第1の実施の形態に係る木材の薬液注入装置10において用いた第1及び第2のロールプレス60、70、加熱装置504及びガイドローラー601を設置している。
【0026】
薬液槽80のインサイジング装置40側の側壁801と第1のロールプレス60との間及び第2のロールプレス70と側壁802との間にはそれぞれ木材20を浮遊させる第1及び第2の貯木スペース81、82を設けている。第1のロールプレス60とインサイジング装置40の間には、第1の貯木スペース81に浮遊する木材20を把持する一対の伸縮把持腕831を設けた第1の搬送装置83を設置している。第1の搬送装置83は、薬液槽80の上方に設置したレール832に沿って移動可能にしてあり、インサイジング装置40から送り出されて第1の貯木スペース81に浮遊する木材20を伸縮把持腕831によって把持したあと、伸縮把持腕831を伸ばして下降させ、木材20を薬液11の中に沈ませ、木材20の端部を第1のロールプレス60の下ロール61と上ロール62の間に装入させるように移動可能にしている。
【0027】
第2のロールプレス70とローラーコンベア66との間には、木材20を把持する一対の伸縮把持腕841を設けた第2の搬送装置84を設置し、薬液槽80とローラーコンベア66の上方に設置したレール842に沿って移動可能にして、第2のロールプレス70から排出され、第2の貯木スペース82に浮遊する木材20をローラーコンベア66に搬送するようにしている。ローラーコンベア66の下方には回収樋85を設け、ローラーコンベア66上に搬送された木材20から滴下した薬液11を受けて薬液槽80に流して回収するようにしている。
なお、薬液槽80の中の薬液11は、木材20に注入される量だけ減少するが、減少分の薬液11は計測されて、薬液槽80の中に別の薬液タンク(図示しない)から補給されるようにしている。
【0028】
ここで、本発明の第2の実施の形態に係る木材の薬液注入方法について、主として第1の実施の形態に係る木材の薬液注入方法と異なる部分について説明する。
(1)木材20をインサイジング装置40によってインサイジング処理を行った後、ブラッシング装置47により木材20の表面を清掃して、木材20を薬液槽80の第1の貯木スペース81に投入する。
(2)薬液槽80に投入された木材20を第1の搬送装置83の伸縮把持腕831によって把持して薬液槽80の中に沈ませ、木材20の端部を第1のロールプレス60の下ロール61と上ロール62の間に装入させる。
(3)第1のロールプレス60で木材20の圧縮を行い、第1のロールプレス60から出た木材20の回復による薬液11の注入を行う。
(4)第2のロールプレス70で木材20の再度の圧縮を行い、第2のロールプレス70から出た木材20の回復による薬液11の完全な注入を行う。
(5)第2のロールプレス70から出た木材20は第2の貯木スペース82に浮遊させ、第2の搬送装置84の伸縮把持腕841によって把持してローラーコンベア66に搬送する。
【0029】
これにより、インサイジング処理及びブラッシング処理を行った木材20は、薬液槽80に上方から投入され、薬液槽80の中で薬液11の注入が完了した木材20は第2の搬送装置84によって上方に持ち上げられて搬出されるので、薬液槽80への投入及び、搬出を行うときに薬液が漏れることがなく、薬液11の漏洩防止処理が簡単で、木材20の流れも簡単で自動化が容易である。また、第2のロールプレス70から出た木材20を第2の貯木スペース82に浮遊させることにより、木材20の圧縮から回復する時間は十分に確保することが可能となる。
【0030】
以上、本発明の第1及び第2の実施の形態に係る木材の薬液注入方法及び装置について説明してきたが、本発明は、何ら前記の実施の形態に記載の構成に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載されている事項の範囲内で考えられるその他の実施の形態や変形例も含むものである。
例えば、前記第1の実施の形態に係る木材の薬液注入装置では、第1及び第2のロールプレス60、70を用いた例について説明したが、1台のロールプレスを用いても木材の薬液注入は可能である。
また、上下に圧縮するロールプレスを用いた例について説明したが、木材の左右から圧縮するようにしてもよい。
第2の実施の形態に係る木材の薬液注入装置では、第1の搬送装置83と第2の搬送装置84を設けた例について説明したが、1台の搬送装置で木材20の装入と搬出を行うようにしてもよい。
木材は断面が四角形(角材)に限るものではなく、丸材についても、ロールプレスの上下ロールの中央部が半円形に窪んだ鼓状に形成することによって圧縮が可能となるので、ロールプレスによる薬液槽の中での丸材からなる木材の薬液注入方法が可能である。
【0031】
【発明の効果】
【0032】
【0033】
請求項1〜4記載の木材の薬液注入装置においては、木材の表面に疵を付けるインサイジング装置と、インサイジング装置に隣接して、一方側に送入口を、対向する他方側に送出口をそれぞれ設け、しかも薬液が充填された薬液槽と、薬液槽の中に設けられたロールプレスと、薬液槽内に設けられた加熱装置とを備えているので、木材には薬液の中で連続して所定の圧縮力を機械的に加える自動化が容易で、生産性が高い木材の薬液注入装置を提供できる。
そして、この木材の薬液注入装置においては、送入口及び送出口にそれぞれ設けられて送入口及び送出口から漏出する薬液を回収する第1及び第2の薬液回収装置と、回収された薬液を貯留する貯留タンクと、貯留タンクから薬液槽に薬液を供給する薬液供給ポンプとを備えているので、薬液が送入口及び送出口より上方まで充填されていても、送入口及び送出口から漏洩する薬液は、第1及び第2の薬液回収装置によって貯留タンクに回収することが可能となる。
【0034】
請求項2記載の木材の薬液注入装置においては、ロールプレスは複数個、所定間隔を開けて設けているので、ロールプレスによる木材の圧縮動作が終わったあと、所定間隔移動する間に、木材が回復して導管に薬液が注入される。そして導管から十分空気及び水分が抜けていない部分は更に圧縮されて導管内の空気及び水分が追い出され、薬液の十分な注入を行うことができる。
請求項3記載の木材の薬液注入装置においては、送入口及び送出口は薬液槽の側面に開口して設けられ、送入口及び送出口にはそれぞれ、木材が入出する際に木材に押し付けられて開く、弾性を有する第1及び第2のシャッター装置を設けているので、木材を水平方向に移動するだけで、薬液槽の中に送入でき、薬液注入作業が極めて簡単になり、作業コストを低減することが可能である。
請求項4記載の木材の薬液注入装置においては、第2のシャッター装置に隣接して熱風により木材の表面を乾燥する乾燥装置を備えているので、薬液注入から乾燥までの工程を連続して行うことができ、自動化が容易となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る木材の薬液注入装置の正断面図である。
【図2】(A)、(B)はそれぞれ同木材の薬液注入装置の薬液槽の送入口及び送出口の正面図、側断面図である。
【図3】同木材の薬液注入装置の薬液槽の側断面図である。
【図4】本発明の第2の実施の形態に係る木材の薬液注入装置の正断面図である。
【符号の説明】
10:木材の薬液注入装置、11:薬液、20:木材、30:ローラーコンベア、40:インサイジング装置、41:垂直回転軸、42:水平回転軸、43:垂直ドラム、44:水平ドラム、45:インサイジング刃、46:駆動装置、47:ブラッシング装置、48:垂直回転ブラシ、49:水平回転ブラシ、50:薬液槽、51:送入口、52:送出口、53:第1の薬液回収装置、54:第2の薬液回収装置、55:回収管、56:貯留タンク、57:第1のシャッター装置、58:第2のシャッター装置、59:薬液供給ポンプ、60:第1のロールプレス、61:下ロール、62:上ロール、63:移動枠、64:ガイドポスト、65:昇降装置、66:ローラーコンベア、70:第2のロールプレス、71:下ロール、72:上ロール、73:移動枠、74:ガイドポスト、75:昇降装置、80:薬液槽、81:第1の貯木スペース、82:第2の貯木スペース、83:第1の搬送装置、84:第2の搬送装置、85:回収樋、100:木材の薬液注入装置、501、502:側壁、503:底面、504:加熱装置、505:側壁、506:軸孔、507:ブラケット、531:ケーシング、532:開口部、533:隔壁、534:開口部、535:開口壁、536:回収孔、541:ケーシング、542:開口部、543:隔壁、544:開口部、545:開口壁、546:回収孔、561:液量計、571:シート部材、572:切れ目、573:エアノズル、581:シート部材、582:切れ目、583:エアノズル、584:乾燥装置、585:ケーシング、586:開口部、587:シート部材、588:熱風ノズル、589:排気管、591:送給管、601:ガイドローラー、611:回転軸、612:軸受、613:シール部、614:軸受、615:駆動モータ、621:回転軸、622:軸受、623:傘歯車、631:フレーム、632:軸受、633:傘歯車、634:回転軸、635:駆動モータ、711:回転軸、712:軸受、713:シール部、714:軸受、715:駆動モータ、721:回転軸、722:軸受、723:傘歯車、731:フレーム、732:軸受、733:傘歯車、734:回転軸、735:駆動モータ、801:側壁、831:伸縮把持腕、832:レール、841:伸縮把持腕、842:レール
Claims (4)
- 木材の表面に疵を付けるインサイジング装置と、該インサイジング装置に隣接して、一方側に送入口を、対向する他方側に送出口をそれぞれ設け、しかも薬液が充填された薬液槽と、該薬液槽の中に設けられたロールプレスと、前記薬液槽内に設けられた加熱装置とを備え、しかも、前記送入口及び送出口にそれぞれ設けられ、前記送入口及び送出口から漏出する前記薬液を回収する第1及び第2の薬液回収装置と、回収された前記薬液を貯留する貯留タンクと、該貯留タンクから前記薬液槽に前記薬液を供給する薬液供給ポンプとを備えたことを特徴とする木材の薬液注入装置。
- 請求項1記載の木材の薬液注入装置において、前記ロールプレスは複数個、所定間隔を開けて設けられていることを特徴とする木材の薬液注入装置。
- 請求項1及び2のいずれか1項に記載の木材の薬液注入装置において、前記送入口及び送出口は、前記薬液槽の側面に開口して設けられ、前記送入口及び送出口にはそれぞれ、前記木材が入出する際に該木材に押し付けられて開く、弾性を有する第1及び第2のシャッター装置を備えていることを特徴とする木材の薬液注入装置。
- 請求項3記載の木材の薬液注入装置において、前記第2のシャッター装置に隣接して熱風により前記木材の表面を乾燥する乾燥装置を備えていることを特徴とする木材の薬液注入装置。
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