JP4208480B2 - 直流電源装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば、モータに取り付けられており、入力される交流電圧に基づく直流電流を電磁ブレーキへ供給する電磁ブレーキ用直流電源装置などの直流電源装置に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】
図11は、従来の電磁ブレーキ装置(第1従来例)の構成を示す図である。図11において、10はブレーキ付モータであり、ブレーキ付モータ10は、従来の電磁ブレーキ用直流電源装置20Aと電磁ブレーキ3とモータ4とを有している。3相交流電源(図示せず)の端子R,S,Tはモータ4の端子U,V,Wに接続されている。端子R,端子U間の配線と端子S,端子V間の配線との間に、電磁接触器13と停止用押釦スイッチ12と始動用押釦スイッチ11及び電磁接触器13の補助接点13bの並列回路とが接続されている。端子R,端子U間の配線、端子S,端子V間の配線及び端子T,端子W間の配線には夫々電磁接触器13の回路開閉用の主接点13aが設けられている。
【0003】
電磁ブレーキ用直流電源装置20Aは、端子R,端子U間の配線と端子S,端子V間の配線とに接続されている。図12は、この従来の電磁ブレーキ用直流電源装置20Aの回路図である。電磁ブレーキ用直流電源装置20Aは、入力端子202a,202bと、出力端子202c,202dと、サージ吸収素子211,212と、ダイオード213,214とから構成されている。
【0004】
次に、動作について説明する。始動用押釦スイッチ11が押されると、電磁接触器13のコイルが励磁され、その主接点13aが閉じて、モータ4に電流が流れると共に、電磁ブレーキ用直流電源装置20Aで整流された電流が電磁ブレーキ3に流れ、電磁ブレーキ3は励磁されてその制動が解放される。電磁接触器13のコイルが励磁されると、電磁接触器13の補助接点13bが閉じて、始動用押釦スイッチ11が開いても、電磁接触器13のコイルが励磁され続け、モータ4は回転し続ける。そして、停止用押釦スイッチ12が押されると、電磁接触器13のコイルが無励磁となり、電磁ブレーキ3,電磁ブレーキ用直流電源装置20A及びモータ4は交流電源から遮断される。
【0005】
この第1従来例にあっては、モータ4が停止するまでの間、モータ4の端子U,V,Wに発生している残留電圧が、電磁ブレーキ用直流電源装置20Aに加わって整流され、電磁ブレーキ3が作動するまでの時間が長くなり、ブレーキ付モータ10の停止位置ずれが生じる。例えば、このブレーキ付モータ10を取り付けた減速機または電動シリンダにおいて、慣性の大きな負荷を停止させる際に位置ずれを起こす、昇降運転で下降運転を停止した際に、電磁ブレーキ3が作動するまでの時間が長くて惰走距離が長くなり、本来の停止位置を逸走する、昇降運転で上昇運転を停止した際に、電磁ブレーキ3が作動するまでの時間が長くなり、本来の停止位置まで達しないなどの問題がある。
【0006】
図13は、電磁ブレーキが作動する動作を速くした従来の電磁ブレーキ装置(第2従来例)の構成を示す図である。図13において、図11と同一または同様の部分には同一番号を付している。第2従来例では、電磁接触器14及びその接点14aを第1従来例に追加している。
【0007】
次に、動作について説明する。始動用押釦スイッチ11が押されると、電磁接触器13,14のコイルが励磁され、それらの接点13a,14aが閉じて、モータ4に電流が流れると共に、電磁ブレーキ用直流電源装置20Aで整流された電流が電磁ブレーキ3に流れ、電磁ブレーキ3は励磁されてその制動が解放される。電磁接触器13のコイルが励磁されると、その補助接点13bが閉じて、始動用押釦スイッチ11が開いても、電磁接触器13,14のコイルが励磁され続け、モータ4は回転し続ける。そして、停止用押釦スイッチ12が押されると、電磁接触器13,14のコイルが無励磁となり、電磁ブレーキ3,電磁ブレーキ用直流電源装置20A及びモータ4は交流電源から遮断される。
【0008】
この第2従来例にあっては、モータ4が停止するまでの間、モータ4の端子U,V,Wに発生している残留電圧が電磁ブレーキ用直流電源装置20Aに加わらない。しかし、電磁ブレーキ用直流電源装置20A内のダイオード214と電磁ブレーキ3とには循環電流が流れ続けるため、電磁ブレーキ3が作動するまでの時間は第1従来例に比べて短くはなるが、第1従来例での問題点を完全には解決できていない。また、電磁接触器14が追加され、電磁接触器14とブレーキ付モータ10との配線が必要になるなど、制御回路及び配線工事に多くの費用を要する。よって、第1従来例のような簡易な回路構成において、電磁ブレーキが作動するまでの時間を短くできる電磁ブレーキ用直流電源装置の開発が望まれている。
【0009】
図14は、電磁ブレーキを高速に作動させるように開発された従来の電磁ブレーキ用直流電源装置(第3従来例)の回路図である。この第3従来例の電磁ブレーキ用直流電源装置20Bは、入力端子202a,202bと、出力端子202c,202dと、サージ吸収素子211,212と、ダイオード213,214,215,216と、FET(Field Effect Transistor)218と、半波整流回路221と、比較器用電源回路222と、ゲート駆動用電源回路223と、入力電源遮断検出用充放電回路224と、比較器225と、ゲート駆動回路226とから構成されている。
【0010】
半波整流回路221は、入力された交流電圧Va を整流して、ブレーキ電流Iを出力する。比較器用電源回路222は、抵抗器,ツェナーダイオード及びコンデンサで構成されており、半波整流回路221及びダイオード215,216で交流電圧Va を全波整流した後の電圧が比較器用電源回路222内の抵抗器にて降圧され、ツェナーダイオードとコンデンサとにより、直流電圧が比較器225に供給される。ゲート駆動用電源回路223は、抵抗器,ツェナーダイオード及びコンデンサで構成されており、同じく全波整流した後の電圧がゲート駆動用電源回路223内の抵抗器にて降圧され、ツェナーダイオードとコンデンサとにより、FET218のゲート駆動回路226に直流電圧が供給される。
【0011】
入力電源遮断検出用充放電回路224は、2つの充放電回路を有しており、入力電源の投入と同時に充電を開始し、充電完了後、入力電源が遮断されて交流電圧Va が低下したときに一定時間後、2つの出力電圧Ea ,Eb のレベルの高低が反転する。比較器225は、入力電源遮断検出用充放電回路224からの2つの出力電圧Ea ,Eb のレベルを比較し、そのEa ,Eb のレベルの高低が反転したタイミングでゲート遮断信号をゲート駆動回路226へ出力する。ゲート駆動回路226は、ゲート遮断信号が入力された場合に、ゲート駆動用電源回路223から供給されたゲート電圧を0Vにクランプし、FET218をオフにしてブレーキ電流Iを遮断する。
【0012】
この第3従来例の電磁ブレーキ用直流電源装置20Bでは、部品数が多くてその外形も大きくなり、モータ端子箱に収納させるためには、非常に大きなモータ端子箱が必要である。特に、小型のモータには大きなモータ端子箱を取り付けられないので、図15に示すように、電磁ブレーキ用直流電源装置20Bをモータ端子箱内ではなく制御盤内に収納しなければならない。従って、モータ端子箱と制御盤との間にブレーキ用の配線を施す必要があり、コストがかかるという問題がある。よって、小型のモータのモータ端子箱に収納できるような小型の電磁ブレーキ用直流電源装置の開発が望まれている。
【0013】
図16は、モータと電磁ブレーキ及び電磁ブレーキ用直流電源装置とで使用電圧が異なる場合の従来の電磁ブレーキ装置(第4従来例)の構成を示す図である。図16において、図13と同一または同様の部分には同一番号を付している。但し、モータ4はAC400V用であり、電磁ブレーキ3及び電磁ブレーキ用直流電源装置20AはAC200V用のものを使用している。図12に示した電磁ブレーキ用直流電源装置20Aの半波整流回路にあって、その入力電圧がAC200Vである場合に、その出力電圧はDC90Vとなる。従って、電磁ブレーキ3のコイルはDC90V用である。電磁ブレーキ用直流電源装置20Aへの入力電圧はAC200Vであるので、第4従来例では、三相交流電源の入力電圧AC400VをAC200Vに降圧させる降圧トランス5を第2従来例に追加している。
【0014】
次に、動作について説明する。始動用押釦スイッチ11が押されると、電磁接触器13,14のコイルが励磁され、主接点13aが閉じて、AC400Vの三相交流電源からモータ4に電流が流れる。また、接点14aが閉じて、降圧トランス5にてAC400VからAC200Vに降圧された交流電源から電磁ブレーキ用直流電源装置20Aに電流が流れ、電磁ブレーキ用直流電源装置20Aで整流された電流が電磁ブレーキ3に流れ、電磁ブレーキ3は励磁されてその制動が解放される。電磁接触器13のコイルが励磁されると、その補助接点13bが閉じて、始動用押釦スイッチ11が開いても、電磁接触器13,14のコイルが励磁され続け、モータ4は回転し続ける。そして、停止用押釦スイッチ12が押されると、電磁接触器13,14のコイルが無励磁となり、電磁ブレーキ3,電磁ブレーキ用直流電源装置20A及びモータ4は交流電源から遮断される。
【0015】
この第4従来例にあっては、前述した第2従来例での問題点(電磁接触器14の設置に伴う配線数増加及びコスト増加)に加えて、降圧トランス5を設置することに伴う大型化、配線の増加、コストの上昇などの問題がある。
【0016】
図17は、第4従来例での問題点を解消すべく降圧トランスを除いた従来の電磁ブレーキ装置(第5従来例)の構成を示す図である。図17において、図16と同一または同様の部分には同一番号を付している。第5従来例では、スター結線のモータ4の相電圧(モータ4の中性点Nと三相交流電源のR相との間の電圧)を電磁ブレーキ用直流電源装置20Aに供給する構成としている。
【0017】
三相交流電源がAC400Vである場合に、モータ4の中性点Nと三相交流電源のR相との間の電圧は約AC230V(=400/√3V)となり、この電圧が電磁ブレーキ用直流電源装置20Aに入力されたときに、その出力は約DC103Vになる。そこで、短時間で電磁ブレーキ3の制動を解放する場合には、電磁ブレーキ用直流電源装置20AにDC90V用の電磁ブレーキ3を接続して使用している。
【0018】
しかしながら、電磁ブレーキ用直流電源装置20AにDC90V用の電磁ブレーキ3を接続して長時間使用する場合には、発熱が大きくなるという問題がある。そこで、三相交流電源がAC400Vである場合には、その都度DC103V用の電磁ブレーキを作製する必要がある。また、前述した第2従来例での問題点(電磁接触器14の設置に伴う配線数増加及びコスト増加)も有している。
【0019】
図18は、第5従来例での問題点を解消すべく電磁接触器14を除いた従来の電磁ブレーキ装置(第6従来例)の構成を示す図である。図18において、図17と同一または同様の部分には同一番号を付している。第6従来例では、第1従来例と同様に、電磁接触器13にてモータ電流とブレーキ電流とを開閉する構成としている。しかしながら、第6従来例では前述した第1従来例での問題点(残留電圧によって電磁ブレーキが作動するまでの時間が長くなることによる停止位置ずれ)が避けられない。
【0020】
本発明は斯かる事情に鑑みてなされたものであり、簡単な構成であっても従来例と比べてより短時間で電磁ブレーキを作動させることができる直流電源装置を提供することを目的とする。
【0021】
【課題を解決するための手段】
本発明に係る直流電源装置は、入力される交流電圧に基づく直流電流を電磁ブレーキへ供給する直流電源装置において、入力される単相の交流電圧の一方の入力端が該交流電圧を半波整流する整流ダイオードのアノードに、前記交流電圧の他方の入力端がフライホイルダイオードのアノードにそれぞれ接続され、前記整流ダイオードのカソードと前記フライホイルダイオードのカソードとの接続端が前記電磁ブレーキの一端に接続されている整流回路と、該整流回路の出力電圧と基準電圧とを比較する電圧比較回路と、該電圧比較回路での比較結果に応じて前記交流電圧の1周期毎に充電/放電を繰り返す一つの充放電回路と、該充放電回路のコンデンサがそのゲート・ソース間に接続され、前記整流回路の前記フライホイルダイオードのアノードがそのソースに接続され、前記電磁ブレーキの他端がそのドレインに接続されている電界効果トランジスタとを備えており、前記充放電回路の充電電圧を前記電界効果トランジスタのゲートに印加させ、その印加電圧に基づいて前記電界効果トランジスタの導通/非導通を制御して前記電磁ブレーキへの直流電流の供給を制御するように構成してあり、前記単相の交流電圧が入力される間は、前記充放電回路の充電期間及び放電期間を通して常に、前記電界効果トランジスタのゲート電圧が前記電界効果トランジスタの閾値を超えて、前記電界効果トランジスタが導通するように、前記コンデンサの容量を設定してあることを特徴とする。
また、本発明に係る直流電源装置は、上記構成にあって、前記電磁ブレーキはモータ用の電磁ブレーキであり、入力される前記交流電圧は、前記モータ通電時は前記モータに供給する三相交流電源のいずれかの線間電圧であり、前記モータへの通電が遮断された後は前記モータの残留電圧であることを特徴とする。
【0022】
本発明の直流電源装置に電磁ブレーキを接続させた場合、直流電源装置への入力電源が遮断されたときに、半波整流回路に流れるブレーキ電流をFETで遮断する。よって、半波整流回路のみから構成される従来の電磁ブレーキ用直流電源装置を使用した場合に比べて、より短時間で電磁ブレーキが作動される。また、本発明の直流電源装置と電磁ブレーキとモータとを組み合わせたブレーキ付モータでは、電磁ブレーキとモータとを同一の電磁接触器にて遮断しても、モータの残留電圧が基準電圧より低くなるとFETによってブレーキ電流を遮断するため、従来のブレーキ付モータに比べて、より短時間で電磁ブレーキを作動できる。
【0023】
【発明の実施の形態】
以下、本発明をその実施の形態を示す図面を参照して具体的に説明する。
(第1実施の形態)
図1は、本発明の第1実施の形態に係る電磁ブレーキ装置の構成を示す図である。図1において、1はブレーキ付モータであり、ブレーキ付モータ1は、本発明の電磁ブレーキ用直流電源装置2A(以下、単に電源装置2Aという)と電磁ブレーキ3とモータ4とを有している。3相交流電源(図示せず)の端子R,S,Tはモータ4の端子U,V,Wに接続されている。端子R,端子U間の配線と端子S,端子V間の配線との間に、電磁接触器13と停止用押釦スイッチ12と始動用押釦スイッチ11及び電磁接触器13の補助接点13bの並列回路とが接続されている。端子R,端子U間の配線、端子S,端子V間の配線及び端子T,端子W間の配線には夫々電磁接触器13の主接点13aが設けられている。
【0024】
電源装置2Aは、端子R,端子U間の配線と端子S,端子V間の配線とに接続されている。図2は、この本発明の電源装置2Aの回路図である。電源装置2Aは、入力端子2a,2bと、出力端子2c,2dと、サージ吸収素子21,22と、半波整流回路100と、電圧比較回路200と、充放電回路300と、FET28とから構成されている。半波整流回路100は、ダイオード23,24を有する。なお、ダイオード24はフライホイルダイオードである。電圧比較回路200は、トランジスタ27と、ツェナーダイオード31と、抵抗器32,33,34とを有する。充放電回路300は、ダイオード26と、コンデンサ30と、抵抗器35とを有する。
【0025】
次に、動作について説明する。図3は、第1実施の形態におけるタイミングチャートである。始動用押釦スイッチ11が押されると、電磁接触器13のコイルが励磁され、その主接点13aが閉じて、モータ4に電流が流れると共に、電源装置2Aで整流された電流が電磁ブレーキ3に流れ、電磁ブレーキ3は励磁されてその制動が解放される。電磁接触器13のコイルが励磁されると、電磁接触器13の補助接点13bが閉じて、始動用押釦スイッチ11が開いても、電磁接触器13のコイルが励磁され続け、モータ4は回転し続ける。
【0026】
電源装置2Aの入力端子2a,2b間に交流電圧Va が入力されると、半波整流回路100は、ダイオード23によってその交流電圧Va を半波整流し、整流した電圧Ea を出力する。半波整流回路100から出力された電圧Ea は、電圧比較回路200内の直列に接続された抵抗器32,33の両端に加えられる。電圧Ea は、抵抗器32,33によって分圧される。分圧された電圧がツェナーダイオード31のツェナー電圧Ez より高くなって、下記(1)の条件を満たすと、トランジスタ27は導通してそのコレクタには、電圧Ea を抵抗器32,33にて分圧してツェナー電圧Ez でクリップされた電圧Eb が出力される(図3でのta1)。
a ×{R33/(R32+R33)}≧Ez +VBE …(1)
但し、R32:抵抗器32の抵抗値 R33:抵抗器33の抵抗値
BE:トランジスタ27の導通時のベース電圧
【0027】
半波整流回路100から出力される電圧Ea が、下記(2)の条件を満たすようになると、トランジスタ27は遮断される(図3でのtb1)。
a ×{R33/(R32+R33)}<Ez +VBE …(2)
【0028】
電圧比較回路200から出力される電圧は充放電回路300に与えられ、ダイオード26を通じて抵抗器35及びコンデンサ30に電流が流れる。そして、コンデンサ30が充電され、下記(3)で示される電圧Ec が充放電回路300から出力されてFET28のゲートに加えられる(図3でのta1)。
c =Eb −Vf …(3)
但し、Vf :ダイオード26の順電圧
【0029】
一方、ダイオード26が非導通になると、コンデンサ30に充電されていた電荷が抵抗器35を通じて放電され、FET28のゲートに加えられる電圧Ec は低下していく(図3でのtb1)。
【0030】
そして、半波整流回路100から出力される電圧Ea が再び大きくなって、上記(1)の条件を満たすようになると、FET28のゲートに加えられる電圧Ec は再び上記(3)で示した大きさとなる(図3でのta2)。
【0031】
このような動作期間(図3でのta1,tb1,ta2)において、FET28のゲートに加えられる電圧Ec は、FET28のゲート・ソース電圧の閾値電圧Et を超えているので、FET28は導通し続ける。
【0032】
このような状態で、停止用押釦スイッチ12が押されると、電磁接触器13のコイルが無励磁となって主接点13aが開いて、モータ4は交流電源から遮断される。本例では、図3のサイクルT5 の始めに電磁接触器13が開いて、三相交流電源から遮断されたとする。
【0033】
モータ4が交流電源から遮断されると、電源装置2Aの入力端子2a,2b間にはモータ4の残留電圧が入力される。交流電圧Va が低下すると電圧Ea も低下し、ダイオード23が導通していても、上記(2)の条件を満たすようになると、トランジスタ27は導通しない。その結果、FET28のゲートに加えられる電圧Ec は下がり続け、FET28のゲート・ソース電圧の閾値電圧Et より低くなった場合に、FET28は非導通となり、ダイオード23またはダイオード24を通じて電磁ブレーキ3に流れるブレーキ電流Iを遮断する(図3でのte )。
【0034】
このように本例では、電源装置2Aへの交流電圧の入力が遮断された場合に、半波整流回路100のダイオード23あるいは24に流れるブレーキ電流IをFET28で遮断する。よって、半波整流回路のみから構成される従来の電磁ブレーキ用直流電源装置を使用した場合に比べて、より短時間で電磁ブレーキ3を作動させることができる。
【0035】
また、本例の電源装置2Aと電磁ブレーキ3とモータ4とを組み合わせたブレーキ付モータ1では、電磁ブレーキ3とモータ4とを同一の電磁接触器13にて遮断しても、モータ4の残留電圧が基準電圧より低くなるとブレーキ電流Iを遮断するため、従来のブレーキ付モータ10に比べて、より短時間で電磁ブレーキ3を作動させることができる。電磁接触器13をオフとされた場合に半波整流回路100の出力電圧の低下を検出してFET28でブレーキ電流Iを遮断するので、第2従来例で述べたようなブレーキ用の電磁接触器を使用した制御系及びブレーキ用の配線を追加することなく、第1従来例より高速にブレーキ付けモータを停止できる。そして、ブレーキ付けモータを取り付けた減速機または電動シリンダにおける位置ずれの問題を解決できる。
【0036】
また、半波整流された電圧が電圧比較回路200において基準電圧よりも高い場合には充電し、低い場合には並列に接続された抵抗器35により放電するようにした、FET28のゲート・ソース間に接続されたコンデンサ30の充電電圧をゲート・ソース電圧としてFET28に入力し、半波整流された電圧が周期毎に基準電圧よりも高くなる場合はFET28が導通し続け、半波整流された電圧が基準電圧より低い状態が続くと、コンデンサ30の充電電圧がFET28のゲート電圧の閾値を下回ってFET28を遮断するようにしている。従って、第3従来例のようなFET駆動用の電源回路は不要である。このように本例の電源装置2Aでは、第3従来例に比べて、比較器用直流電源回路及びゲート駆動用直流電源回路が不要であるので、部品点数も少なく、小型の構成を実現できる。よって、小型モータのモータ端子箱にも収納することが可能であり、電磁ブレーキ用直流電源装置を制御盤に収納して、それとモータ端子箱との配線を行う必要があるという第3従来例の問題点を解決できている。
【0037】
更に、この基準電圧に使用するツェナーダイオード31のツェナー電圧を、FET28のゲート・ソース間定格電圧以下とすることにより、ツェナーダイオード31が、電圧比較回路200の基準電圧の設定とFET28のゲートに加わる最大電圧の規制との両方の用途を果たしている。
【0038】
(第2実施の形態)
図4は、本発明の第2実施の形態に係る電磁ブレーキ装置の構成を示す図である。図4において、図1と同一または同様の部分には同一番号を付している。第2実施の形態では、電磁接触器14及びその接点14aを第1実施の形態に追加している。
【0039】
第1実施の形態では、モータ4の残留電圧が電源装置2Aに入力されるが、この第2実施の形態では、主接点13aが開いた際に電磁接触器14の接点14aも開くので、モータ4の残留電圧が電源装置2Aに入力されない。従って、第1実施の形態に比べてより高速にブレーキ電流Iを遮断することができ、この結果、第1実施の形態よりも高速に電磁ブレーキ3を作動させることができる。図5は、第2実施の形態におけるタイミングチャートである。
【0040】
第2従来例でも、電磁接触器13,14をオフにした場合に、モータ4の残留電圧が電磁ブレーキ用直流電源装置20Aに入力されないようになっているが、その電磁ブレーキ用直流電源装置20A内のダイオード214と電磁ブレーキ3との間に循環電流が流れるため、この循環電流によって電磁ブレーキ3が作動する時間は長くかかる。第2実施の形態では、この循環電流を遮断するので、第2従来例よりも速く電磁ブレーキ3を作動させることができる。
【0041】
(第3実施の形態)
図6は、モータと電磁ブレーキ及び電磁ブレーキ用直流電源装置とで使用電圧が異なる場合の本発明の第3実施の形態に係る電磁ブレーキ装置の構成を示す図である。図6において、図1と同一または同様の部分には同一番号を付している。第3実施の形態では、スター結線のモータ4の相電圧(モータ4の中性点Nと三相交流電源のR相との間の電圧)を電磁ブレーキ用直流電源装置2B(以下、単に電源装置2Bという)に供給する構成としている。
【0042】
図7は、この本発明の電源装置2Bの回路図である。電源装置2Bは、入力端子2a,2bと、出力端子2c,2dと、 サージ吸収素子21,22と、半波整流回路100と、電圧比較回路200と、充放電回路300と、FET28とから構成されている。半波整流回路100は、ダイオード23,24を有する。なお、ダイオード24はフライホイルダイオードである。電圧比較回路200は、ダイオード25と、トランジスタ27と、コンデンサ29と、ツェナーダイオード31と、抵抗器32,33,34とを有する。充放電回路300は、ダイオード26と、コンデンサ30と、抵抗器35とを有する。
【0043】
次に、動作について説明する。図8は、第3実施の形態におけるタイミングチャートである。電源装置2Bの入力端子2a,2b間に交流電圧Va が入力されると、半波整流回路100のダイオード23によってその交流電圧Va が半波整流され、整流された電圧Ea が出力される。半波整流回路100から出力された電圧Ea は、電圧比較回路200内の並列に接続された抵抗器32,コンデンサ29とそれに直列に接続された抵抗器33とからなる回路の両端に加えられる。
【0044】
電圧Ea は、抵抗器32及びコンデンサ29の並列インピーダンスZ32と抵抗器33のインピーダンスZ33とによって分圧される。分圧された電圧Eaxがツェナーダイオード31のツェナー電圧Ez より高くなって、下記(4)の条件を満たすと、トランジスタ27は導通してそのコレクタには、電圧Ea をインピーダンスZ32,Z33によって分圧してツェナー電圧Ez でクリップされた電圧Eb が出力される(図8でのta1)。この電圧Eb の大きさは、下記(5)で示される。
ax≧Ez +VBE+Vf25 …(4)
但し、VBE:トランジスタ27の導通時のベース電圧
f25 :ダイオード25の順電圧
b =Ez +VBE−VCE …(5)
但し、VCE:トランジスタ27の導通時のコレクタ・エミッタ電圧
【0045】
半波整流回路100から出力される電圧Ea が低下して、分圧された電圧Eaxが下記(6)の条件を満たすようになると、トランジスタ27は遮断される(図8でのtb1)。
ax<Ez +VBE+Vf25 …(6)
【0046】
電圧比較回路200から出力される電圧Eb は充放電回路300に与えられ、ダイオード26を通じて抵抗器35及びコンデンサ30に電流が流れる。そして、コンデンサ30は下記(7)で示される電圧Ec にて充電され、その電圧Ec が充放電回路300の出力電圧となってFET28のゲートに加えられる(図8でのta1)。この充放電回路300の出力電圧Ec は、FET28のゲート・ソース電圧の閾値電圧Et を上回っている。
c =Eb −Vf26 …(7)
但し、Vf26 :ダイオード26の順電圧
【0047】
上記(6)の条件を満たすと、電圧比較回路200のトランジスタ27が遮断して、電圧比較回路200からの出力電圧Eb が低下し、ダイオード26は非導通になる。この結果、コンデンサ30に充電されていた電荷が抵抗器35を通じて放電され、FET28のゲートに加えられる電圧Ec は低下していく(図8でのtc1)。但し、この充放電回路300の出力電圧Ec は、FET28のゲート・ソース電圧の閾値電圧Et を上回っている。
【0048】
FET28のゲートに加えられる電圧Ec がFET28の閾値電圧Et を超えている動作期間(図8でのta1及びtc1)では、FET28は導通して、電磁ブレーキ3にブレーキ電流Iが流れる。しかし、FET28のゲートに加えられる電圧Ec が更に低下してFET28の閾値電圧Et を下回ると、FET28はブレーキ電流Iを遮断する(図8でのtd1)。
【0049】
そして、交流電圧Va が再び上昇してダイオード23が導通し、電圧Ea が再び大きくなって、電圧Eaxが上記(4)の条件を満たすようになると、トランジスタ27が導通し、FET28のゲートに加えられる電圧Ec がFET28の閾値電圧Et を上回るようになり、FET28は導通して、電磁ブレーキ3にブレーキ電流Iが流れる(図8でのta2)。
【0050】
ブレーキ電流Iが遮断されている期間(図8でのtd1)は、交流電圧Va の周波数の1サイクル毎に現れるが、その長さは数msecである。この長さは、電磁ブレーキ3が作動するために必要な時間の数十msecに比べて短いので、この期間に電磁ブレーキ3が作動することはない。充放電回路300の抵抗器35とコンデンサ30との定数によってコンデンサ30に充電された電圧Ec の放電時間を変化させることにより、ブレーキ電流Iが遮断されている期間(図8でのtd1)の長さを変えることが可能である。
【0051】
電磁ブレーキ3に流れるブレーキ電流Iは、入力端子2a,2b間に入力される交流電源周波数の1サイクル毎に所定期間(図8でのtd1)だけ遮断されるので、電磁ブレーキ3に流れる直流電流(平均値)は、半波整流回路のみで構成される図12の従来の電磁ブレーキ用直流電源装置20Aと比べて小さくなる。従って、本例の電源装置2Bに入力される交流電圧が200Vより高くなっても、従来の電磁ブレーキ用直流電源装置20Aに200Vの交流電圧が入力される場合と等価の直流電流を電磁ブレーキ3に流すことができる。
【0052】
このような状態で、電磁接触器13の主接点13aが開いて、モータ4は交流電源から遮断される。本例では、図8のサイクルT5 の始めに電磁接触器13が開いて、三相交流電源から遮断されたとする。
【0053】
モータ4が交流電源から遮断されると、電源装置2Bの入力端子2a,2b間にはモータ4の残留電圧が入力される。入力端子2a,2b間に入力される交流電圧Va が低下すると半波整流回路100からの出力電圧Ea も低下し、電圧比較回路200の電圧Eaxが低下して、ダイオード23が導通していても、上記(6)の条件を満たすようになると、トランジスタ27は導通しない。その結果、FET28のゲートに加えられる電圧Ec は下がり続け、FET28の閾値電圧Et より低くなった場合に、FET28は非導通となり、電磁ブレーキ3に流れるブレーキ電流Iを遮断する(図8でのte )。
【0054】
本例では、電源装置2Bの充放電回路300のコンデンサ30と抵抗器35との定数によって決められる放電時間を変えることにより、電源装置2Bの出力電圧を半波整流回路100の出力電圧よりも低くすることが可能である。従って、電磁ブレーキ用直流電源装置の入力電源の電圧が異なっていても、この電源装置2Bを使用することにより、電磁ブレーキ3の定格電圧を同一にすることができる。
【0055】
また、モータ4及び電磁ブレーキ3を同一の電磁接触器13で遮断しても、電磁ブレーキ3が作動する時間は短く、モータ4と電磁ブレーキ3とを夫々の電磁接触器で遮断する必要はない。ブレーキ付モータ1には、スター結線で中性点を外部に引き出したAC400V用のモータ4と、モータ4の一相の端子と中性点とから入力する電源装置2Bと、電源装置2Bの出力に接続されたAC200V用の電磁ブレーキ3とを設けており、モータ4及び電磁ブレーキ3を400Vの交流電源から同一の電磁接触器13にて開閉することができる。
【0056】
電源装置2Bは、交流電圧を半波整流した出力よりも低い、予め設定した直流電圧を出力することができるので、DC90V用の電磁ブレーキにこの電源装置2Bを組み合わせたAC400V用のブレーキ付モータ1においては、第4従来例では必要であったトランス、追加の電磁接触器、配線を不要にできる。また、AC400V用のブレーキ付モータにおいて、第5従来例で述べたような特別の電磁ブレーキを作製する必要はなく、AC400V用のブレーキ付モータに使用されて生産数も多くて低コストのDC90V用の電磁ブレーキを使用できる。更に、電磁ブレーキ用の電磁接触器を使用した制御回路及びブレーキ用の配線を追加することなく、ブレーキ付モータを高速で停止することができる。よって、ブレーキ付モータを取り付けた減速機または電動シリンダにおける第6従来例で述べたような位置ずれの問題を解決できる。
【0057】
(第4実施の形態)
図9は、本発明の第4実施の形態に係る電磁ブレーキ装置の構成を示す図である。図9において、図6と同一または同様の部分には同一番号を付している。第4実施の形態では、電磁接触器14及びその接点14aを第3実施の形態に追加している。
【0058】
第3実施の形態では、電磁接触器13の主接点13aが開いても、モータ4の残留電圧が電源装置2Bに入力されるが、この第4実施の形態では、主接点13aが開いた際に電磁接触器14の接点14aも開くので、モータ4の残留電圧が電源装置2Bに入力されない。従って、第3実施の形態に比べてより高速にブレーキ電流Iを遮断することができ、この結果、第3実施の形態よりも高速に電磁ブレーキ3を作動させることができる。
【0059】
図10は、第4実施の形態におけるタイミングチャートである。この例では、サイクルT4 の途中で三相交流電源が遮断されている。サイクルT4 の途中で三相交流電源が遮断されると、入力端子2a,2b間への交流電圧Va が0Vとなり、それ以降は、半波整流回路100からの出力電圧Ea 及び電圧比較回路200からの出力電圧Eb は0Vのままである。従って、充放電回路300からの出力電圧(FET28に加えられる電圧)Ec は下がり続け、FET28の閾値電圧Et を下回った時点で、FET28はブレーキ電流Iを遮断する(図10でのte )。
【0060】
第5従来例でも、電磁接触器13,14をオフにした場合に、モータ4の残留電圧が電磁ブレーキ用直流電源装置20Aに入力されないようになっているが、ダイオード214と電磁ブレーキ3との間に循環電流が流れるため、この循環電流によって電磁ブレーキ3が作動する時間は長くかかる。第4実施の形態では、この循環電流を遮断するので、第5従来例よりも速く電磁ブレーキ3を作動させることができる。
【0061】
なお、上述した例では、本発明の直流電源装置を電磁ブレーキ用直流電源装置として用いる場合について説明したが、電磁ブレーキ以外の他の直流動作の外部機器にも本発明の直流電源装置を適用できることは勿論である。
【0062】
【発明の効果】
以上詳述したように、本発明の直流電源装置では、小型の構成であっても、従来例と比較して、より高速に電磁ブレーキを作動させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施の形態に係る電磁ブレーキ装置の構成を示す図である。
【図2】本発明の電磁ブレーキ用直流電源装置の一例の回路図である。
【図3】第1実施の形態の電磁ブレーキ装置におけるタイミングチャートである。
【図4】第2実施の形態に係る電磁ブレーキ装置の構成を示す図である。
【図5】第2実施の形態の電磁ブレーキ装置におけるタイミングチャートである。
【図6】第3実施の形態に係る電磁ブレーキ装置の構成を示す図である。
【図7】本発明の電磁ブレーキ用直流電源装置の他の例の回路図である。
【図8】第3実施の形態の電磁ブレーキ装置におけるタイミングチャートである。
【図9】第4実施の形態に係る電磁ブレーキ装置の構成を示す図である。
【図10】第4実施の形態の電磁ブレーキ装置におけるタイミングチャートである。
【図11】従来の電磁ブレーキ装置(第1従来例)の構成を示す図である。
【図12】従来の電磁ブレーキ用直流電源装置の一例の回路図である。
【図13】従来の電磁ブレーキ装置(第2従来例)の構成を示す図である。
【図14】従来の電磁ブレーキ用直流電源装置の他の例(第3従来例)の回路図である。
【図15】第3従来例の電磁ブレーキ用直流電源装置を使用した従来の電磁ブレーキ装置の構成を示す図である。
【図16】従来の電磁ブレーキ装置(第4従来例)の構成を示す図である。
【図17】従来の電磁ブレーキ装置(第5従来例)の構成を示す図である。
【図18】従来の電磁ブレーキ装置(第6従来例)の構成を示す図である。
【符号の説明】
1 ブレーキ付モータ
2A,2B 電磁ブレーキ用直流電源装置
3 電磁ブレーキ
4 モータ
13,14 電磁接触器
13a 主接点
13b 補助接点
14a 接点
21,22 サージ吸収素子
23 ダイオード(整流ダイオード)
24 ダイオード(フライホイルダイオード)
25,26 ダイオード
27 トランジスタ
28 FET
29,30 コンデンサ
31 ツェナーダイオード
32,33,34,35 抵抗器
100 半波整流回路
200 電圧比較回路
300 充放電回路

Claims (2)

  1. 入力される交流電圧に基づく直流電流を電磁ブレーキへ供給する直流電源装置において、
    入力される単相の交流電圧の一方の入力端が該交流電圧を半波整流する整流ダイオードのアノードに、前記交流電圧の他方の入力端がフライホイルダイオードのアノードにそれぞれ接続され、前記整流ダイオードのカソードと前記フライホイルダイオードのカソードとの接続端が前記電磁ブレーキの一端に接続されている整流回路と、
    該整流回路の出力電圧と基準電圧とを比較する電圧比較回路と、
    該電圧比較回路での比較結果に応じて前記交流電圧の1周期毎に充電/放電を繰り返す一つの充放電回路と、
    該充放電回路のコンデンサがそのゲート・ソース間に接続され、前記整流回路の前記フライホイルダイオードのアノードがそのソースに接続され、前記電磁ブレーキの他端がそのドレインに接続されている電界効果トランジスタとを備えており、
    前記充放電回路の充電電圧を前記電界効果トランジスタのゲートに印加させ、その印加電圧に基づいて前記電界効果トランジスタの導通/非導通を制御して前記電磁ブレーキへの直流電流の供給を制御するように構成してあり、
    前記単相の交流電圧が入力される間は、前記充放電回路の充電期間及び放電期間を通して常に、前記電界効果トランジスタのゲート電圧が前記電界効果トランジスタの閾値を超えて、前記電界効果トランジスタが導通するように、前記コンデンサの容量を設定してあることを特徴とする直流電源装置。
  2. 前記電磁ブレーキはモータ用の電磁ブレーキであり、入力される前記交流電圧は、前記モータ通電時は前記モータに供給する三相交流電源のいずれかの線間電圧であり、前記モータへの通電が遮断された後は前記モータの残留電圧であることを特徴とする請求項1記載の直流電源装置。
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