JP4208410B2 - 回路動作検証方法及び回路動作検証装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、LSIの設計回路の動作の検証にOPC(Optical Proximity Effect Correction)技術を用いて光近接効果による寸法偏りを考慮した検証を行うことができる回路動作検証方法及び回路動作検証装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年のLSIの微細化ぺースはここで述べるまでもなく日進月歩であるが、その微細化技術を支える一技術としてOPC技術がある。この技術は光近接効果に因って生じるレイアウト(Layout)データと、仕上がり寸法との誤差をデータに補正を掛けることによって最小にする為の技術である。
【0003】
一方、回路設計者によって設計された回路図(Schematic)に対する回路シミュレーションが図7に示すように回路動作検証方法で従来から行われる。図7において、回路設計者によってSchematic が生成される(ステップ701)。この中には各素子の接続情報、素子寸法情報及び電気特性情報等が含まれている。但し、この状態では回路図であり回路シミュレータヘ入力することは出来ない。そこで、ネットリスター(Net1ister)によって素子などの接続情報であるネットリスト(Net1ist)に変換され(ステップ702)、ネットリストが得られる(ステップ703)。回路シミュレータ(Circuit Simu1ator)は、このネットリストを入力してシミュレーションを行い、その出力結果である出力ファイル(Output Vector)1を出力する(ステップ704)。回路設計者は、出力ファイル1を期待値ファイル(Ref.Vector)2と比較することによって回路機能が正常に動作するかどうかを判断することが出来る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上記のような従来の回路動作検証方法でも、ネットリスト内で酸化膜厚やゲート長を3σ増減して計算し、回路シミュレーションによりタイミングを検証することは行われている。しかし、これはプロセスのばらつきを含めてシミュレーションする手法であるが、チップ全体の変化が一律であり、チップ内の部分的な偏りを検証できないという不具合がある。
【0005】
ここで、上記したOPC技術を使っても最先端のプロセスを用いて製造された微細化が進んだLSIでは、チップ内のパターンの粗密により仕上がり寸法の偏りが生じてしまう。例えばポリ(Poly)ゲート長にこの偏りが生じると,チップ内の信号の完全性(Signal Integrity)を悪化させ最悪、機能(Function)不良となる。
【0006】
ところが、従来の回路動作検証方法でも、一律10%程度の寸法変化は行われていたが、チップ内の寸法変化の部分的な偏りを考慮した回路検証はなされていないため、微細化が進んだLSIについては検証精度が落ちてしまうという問題があった。
【0007】
本発明は、上述の如き従来の課題を解決するためになされたもので、その目的は、OPCによるチップ内の寸法補正後の部分的な寸法の偏りを考慮した回路シミュレーションによる動作検証を行うことによって、微細化が進んだLSIについても精度の高い回路動作検証を行うことができる回路動作検証方法及び回路動作検証装置を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明の第1の特徴は、設計された回路図に対する回路シミュレーションを行って得られる出力値を期待値と比較して前記回路の動作を検証する回路動作検証方法において、前記回路図からレイアウトデータを作成するステップと、前記作成されたレイアウトデータにMDP/OPC処理を施して修正レイアウトデータを得るステップと、前記レイアウトデータと前記修正レイアウトデータを比較して両者の間で異なる点のデータを抽出するステップと、前記抽出された異なる点のデータの内、トランジスタのゲート長、ゲート幅ならびにメタルの幅を前記回路図に反映させるステップとを具備することにある。
【0009】
本発明の第2の特徴は、設計された回路図に対する回路シミュレーションを行って得られる出力値を期待値と比較して前記回路の動作を検証する回路動作検証方法において、前記回路図からネットリストを作成するステップと、前記ネットリストを入力して回路シミュレーションを行うことによりその結果である出力値を得るステップと、前記回路シミュレーション結果である出力値と前記期待値を比較するステップと、前記出力値と前記期待値が一致した場合、前記回路図からレイアウトデータを作成するステップと、前記レイアウトデータにMDP/OPC処理を施して修正レイアウトデータを得るステップと、前記修正レイアウトデータにリソシミュレーションを施してMDP/OPC処理後のトランジスタのゲート長を得るステップと、前記得られたゲート長を前記ネットリストに反映させてMDP/OPC処理後のネットリストを得るステップと、前記MDP/OPC処理後のネットリストを入力して回路シミュレーションを行うことによりMDP/OPC処理後の出力値を得るステップと、前記得られたMDP/OPC処理後の出力値と前記期待値を比較するステップとを具備することにある。
【0011】
本発明の第3の特徴は、設計された回路図に対する回路シミュレーションを行って得られる出力値を期待値と比較して前記回路の動作を検証する回路動作検証方法において、前記回路図からネットリストを作成するステップと、前記ネットリストを入力して回路シミュレーションを行うことによりその結果である出力値を得るステップと、前記回路シミュレーション結果である出力値と前記期待値を比較するステップと、前記出力値と期待値値が一致した場合、前記回路図からレイアウトデータを作成するステップと、前記レイアウトデータにMDP/OPC処理を施して修正レイアウトデータを得るステップと、前記修正レイアウトデータを入力してリソシミュレーションを施すステップと、前記修正レイアウトデータにリソシミュレーションを施して得たデータからデバイスシミュレーション用のデータを抽出するステップと、前記デバイスシミュレーション用のデータを入力してデバイスシミュレーションを行うことによりSPICEモデルファイルを得るステップと、前記ネットリストに前記SPICEモデルファイルを結合してMDP/OPC処理後のネットリストを得るステップと、前記MDP/OPC処理後のネットリストを入力して回路シミュレーションを行うことによりMDP/OPC処理後の出力値を得るステップと、前記得られたMDP/OPC処理後の出力値と前記期待値を比較するステップとを具備することにある。
【0013】
本発明の第4の特徴は、設計された回路図に対する回路シミュレーションを行って得られる出力値を期待値と比較して前記回路の動作を検証する回路動作検証装置において、前記回路図からレイアウトデータを作成する機能と、前記作成されたレイアウトデータにMDP/OPC処理を施して修正レイアウトデータを得る機能と、前記レイアウトデータと前記修正レイアウトデータを比較して両者の間で異なる点のデータを抽出する機能と、前記抽出された異なる点のデータの内、トランジスタのゲート長、ゲート幅ならびにメタルの幅を前記回路図に反映させる機能とを具備することにある。
【0014】
本発明の第5特徴は、設計された回路図に対する回路シミュレーションを行って得られる出力値を期待値と比較して前記回路の動作を検証する回路動作検証装置において、前記回路図からネットリストを作成する機能と、前記ネットリストを入力して回路シミュレーションを行うことによりその結果である出力値を得る機能と、前記回路シミュレーション結果である出力値と前記期待値を比較する機能と、前記出力値と期待値が一致した場合、前記回路図からレイアウトデータを作成する機能と、前記レイアウトデータにMDP/OPC処理を施して修正レイアウトデータを得る機能と、前記修正レイアウトデータにリソシミュレーションを施してMDP/OPC処理後のトランジスタのゲート長を得る機能と、前記得られたゲート長を前記ネットリストに反映させてMDP/OPC処理後のネットリストを得る機能と、前記MDP/OPC処理後のネットリストを入力して回路シミュレーションを行うことによりMDP/OPC処理後の出力値を得る機能と、前記得られたMDP/OPC処理後の出力値と前記期待値を比較する機能とを具備することにある。
【0016】
本発明の第6の特徴は、設計された回路図に対する回路シミュレーションを行って得られる出力値を期待値と比較して前記回路の動作を検証する回路動作検証装置において、前記回路図からネットリストを作成する機能と、前記ネットリストを入力して回路シミュレーションを行うことによりその結果である出力値を得る機能と、前記回路シミュレーション結果である出力値と前記期待値を比較する機能と、前記出力値と前記期待値が一致した場合、前記回路図からレイアウトデータを作成する機能と、前記レイアウトデータにMDP/OPC処理を施して修正レイアウトデータを得る機能と、前記修正レイアウトデータを入力してリソシミュレーションを施す機能と、前記修正レイアウトデータにリソシミュレーションを施して得たデータからデバイスシミュレーション用のデータを得る機能と、前記デバイスシミュレーション用のデータを入力してデバイスシミュレーションを行うことによりSPICEモデルファイルを得る機能と、前記ネットリストに前記SPICEモデルファイルを結合してMDP/OPC処理後のネットリストを得る機能と、前記MDP/OPC処理後のネットリストを入力して回路シミュレーションを行うことによりMDP/OPC処理後の出力値を得る機能と、前記得られたMDP/OPC処理後の出力値と前記期待値を比較する機能とを具備することにある。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。図1は、本発明の回路動作検証方法及び装置の第1の実施形態に係るフローを示したフローチャートである。本例の動作検証方法はブロックAとブロックBにより構成され、ブロックAは従来の方法と同様である。
【0018】
次に本実施形態の動作について説明する。回路設計者によってSchematic が生成される(ステップ101)。この中には各素子の接続情報、素子寸法情報及び電気特性情報等が含まれている。但し、この状態では回路図でありサーキットシミュレータヘ入力することは出来ない。そこで、ネットリスター(Net1ister)によって素子などの接続情報であるネットリスト(Net1ist)に変換され(ステップ102)、ネットリストが得られる(ステップ103)。回路シミュレータ(Circuit Simu1ator)は、このネットリストを入力として回路シミュレーションを行い、その出力結果である出力ファイル(Output Vector)1を出力する(ステップ104)。
【0019】
回路設計者は、出力ファイル1を期待値ファイル(Ref.Vector)2と比較することによって、回路機能が設計どおりに正常に動作するかどうかを判断する。正常に動作すると判断されない場合はSchematic に戻って手直しし、再度、上記した動作検証を行うことを繰り返す。
【0020】
回路機能が正常に動作すると判断されることによって、通常ブロックAで検証の取れたSchematic からは、これに対応するレイアウトパターンが作成される(ステップ105)。デザインルールの緩やかだった世代では、このレイアウト通りにパターンをシリコンウェハ上に転写することが出来たが、最近の超微細化プロセスでは、MDP(Mask Data Processing)/OPC処理を施さないと(ステップ106)、回路設計者が意図したMOSFETのポリゲート長等のターゲット寸法を実現することは非常に困難である。
【0021】
このMDP/OPC処理後のレイアウトデータを修正レイアウトデータとしてGDS形式でファイル化し(ステップ107)、このGDSデータを入力としてリソシミュレーション(Litho Simu1ation)を行なった後(ステップ108)、チップ内寸法偏りを反映したMDP/OPC処理後のゲート長のファイルを作成する(ステップ109)。この情報をGate 1ength Back Anotate by LVS プログラムによりブロックAのネットリストに戻して(ステップ110)、MDP/OPC処理後のネットリストファイルに反映し(ステップ111)、もう一度、回路シミュレーションを実行する(ステップ112)。これにより得られる出力ファイル3は、チップ内の補正偏りを反映したものとなるため、これを期待値ファイル2と比較して回路検証を行う。
【0022】
ここで、図2の破線で示したポリゲートはリソシミュレーションを行う前のレイアウトパターンで、実線で示したポリゲートの形状がリソシミュレーションを行った後のパターンである。
【0023】
図3は図1のブロックBの実線で示した処理の詳細を示したフローチャートで、本例のキーとなる部分を詳述したものである。ステップ108のリソシミュレーションの処理からステップ111のポリゲート長をBack Annotate する所までを示してある。
【0024】
まず、リソシミュレーション(ステップ108)によって計算された形状のGDSデータを取得する(ステップ113)。このGDSデータには、チップ内のパターン粗密によるチップ内ポリゲート長の偏りが含まれたデータとなっている。このデータを入力としてポリゲート長とチップ内の座標とを抽出するプログラムにより、これら2種類のデータを取得する。よって、ステップ109で作成されたファイルはポリゲート長とチップ内の座標が含まれている。これらの情報とLVS の情報をリンクし、ステップ110のBack Annotateプログラムによって推定仕上がりポリゲート長を持つネットリストが生成される(ステップ111)。
【0025】
本実施形態によれば、OPCによって補正をかけたデータより得られる推定仕上がり寸法(例えばゲート長)をschematicにBack Anotationして回路シミュレーションすることにより、チップ内の部分的な寸法偏りを考慮した回路動作検証を行うことができ、微細化が進んだLSIについても精度の高い回路動作検証を行うことができる。
【0026】
図4は、本発明の回路動作検証方法及び装置の第2の実施形態に係るフローを示したフローチャートである。本例の基本フローは第1の実施形態と同じであり、MOSFETが全てストレートゲートを有する場合はステップ401からステップ412までの処理を行い、第1の実施形態と同一である。MOSFETにベントゲートが使用されている場合、ステップ401からステップ408までの処理は上記と同一であるが、その後、ステップ415からステップ417経由でステップ411、412に進むところが、第1の実施形態と異なるところである。
【0027】
図5はベントゲートの例で、リソシミュレーション後には図中、aで示すようにゲートが太ってしまうことがあり、元のレイアウトデータと異なってしまう。
【0028】
次に本実施形態の動作の特徴部分について説明する。ステップ408で修正レイアウトを入力してリソシミュレーションした後、そのシミュレーション結果からベンドゲートのデバイスシミュレーションするためのデータを取り出し(ステップ415)、このデータを用いてデバイスシミュレーションを行う(ステップ416)。このデバイスシミュレーション結果をSPICEモデルファイルとして保存した後(ステップ417)、このSPICEモデルファイルをステップ403の処理で作成されたネットリストに結合し(ステップ411)、このネットリストを用いて、もう一度、回路シミュレーションを実行する(ステップ412)。これにより、得られる出力ファイル3は、チップ内のベントゲートの補正偏りを反映したものとなるため、これを期待値ファイル2と比較して回路検証を行う。
【0029】
本実施形態によれば、ベントゲートのチップ内の部分偏差に対しても考慮した回路動作検証を行うことができ、微細化が進んだLSIについても精度の高い回路動作検証を行うことができる。ストレートゲートについても第1の実施形態と同様の効果がある。
【0030】
図6は、本発明の回路動作検証方法及び装置の第3の実施形態に係るフローを示したフローチャートである。上記第1、第2の実施形態がMOSFETのポリゲート長に特化して検証する方法について説明してあるが、本例は、MOSFETのゲート長の他にメタル配線の幅などに対しても、精度の高い回路動作検証を行う方法について説明してある。
【0031】
次に本実施形態の動作について説明する。まず、回路設計者によってSchematicが生成され(ステップ601)。このSchematicからレイアウトデザイナーによってレイアウトが作成される(ステップ602)。この時点で、Schematic とレイアウトの回路属性(ゲート長、ゲート幅、メタルのRC等;但しメタルのRCを考慮した場合、本SchematicにはレイアウトよりBack AnnotateされたRCを含むものとする)は1対1に対応している。次に作成されたレイアウトにMDP/OPC処理を施して(ステップ603)、修正レイアウトを作成する(ステップ604)。
【0032】
この時点で、ステップ602のレイアウトとステップ604の修正レイアウトの回路属性は等しくなくなっている。その後、ステップ603で作成したレイアウトとステップ604で作成した修正レイアウトを比較して、異なる点を抽出し(ステップ605)、異なる点のデータを得る(ステップ606)。この異なる点のデータをステップ601のSchematicに反映させて(Back Annotation)、Schematic をパターンの粗密に起因するチップ内の偏りを考慮したものとする。その後、このSchematic からネットリストを作成して、回路シミュレーションを行う。
【0033】
本実施形態によれば、MOSFETのゲート長やゲート幅だけでなく、メタルの幅(RC)についても、OPCによって補正をかけたデータより得られる推定仕上がり寸法をschematicにBack Anotationして回路シミュレーションすることにより、ゲート長やメタル幅のチップ内の部分的な寸法偏りを考慮した回路動作検証を行うことができ、微細化が進んだLSIについても精度の高い回路動作検証を行うことができる。
【0034】
ここで、上記した第1、第2、第3の実施形態においてリソシミュレーションの適用範囲については言及していない。勿論、チップ全体についてシミュレーションが出来れば設計者にとって負担がなく理想的ではあるが、検証する範囲が広くなるので、適切な時間内に結果を出すには、高速の計算機が必要になり、コストが高くなってしまう。そこで、適切な時間及び適切なコストで検証を行うには、リソシミュレーションを行う範囲を限定することが必要となってくる。例えば、ロジックLSIにおいてクリテイカルパスを含むセルのみを処理対象としてリソシミュレーションを実行して処理時間を現実的な範囲に抑えることも重要なポイントである。
【0035】
尚、本発明は上記実施形態に限定されることなく、その要旨を逸脱しない範囲において、具体的な構成、機能、作用、効果において、他の種々の形態によっても実施することができる。
【0036】
【発明の効果】
以上詳細に説明したように、本発明によれば、半導体製造における光近接効果によるレイアウト起因の回路・物理特性の回路設計値との相違を考慮した回路シミュレーションを行うことによって起こるタイミングミスマッチを製品試作前に発見することが出来る。
【0037】
また、ポリゲートの光近接効果によるチップ内寸法偏りを考慮した回路シミュレーションを行うことによって起こるタイミングミスマッチを製品試作前に発見することが出来る。
【0038】
さらに、光近接効果に起因するBendGate形状を元に素子特性の精度向上をデバイスシミュレーションにより実現し回路シミュレーションを行うことによって起こるタイミングミスマッチを製品試作前に発見することが出来る。
【0039】
さらに、検証方法中のリソシミュレーションの時間制約(現実的な処理時間を確保する)を解決することが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の回路動作検証方法及び装置の第1の実施形態に係るフローを示したフローチャートである。
【図2】ポリゲートのリソシミュレーション前後の形状変化例を示した図である。
【図3】図1のブロックBの破線で示した処理の詳細を示したフローチャートで、本例のキーとなる部分を詳述した図である。
【図4】本発明の回路動作検証方法及び装置の第2の実施形態に係るフローを示したフローチャートである。
【図5】ベントゲートのリソシミュレーション前後の形状変化例を示した図である。
【図6】本発明の回路動作検証方法及び装置の第3の実施形態に係るフローを示したフローチャートである。
【図7】従来の回路動作検証方法を説明するフローを示した図である。
【符号の説明】
1 出力ファイル
2 期待値ファイル
3 MDP/OPC後の出力ファイル
Claims (9)
- 設計された回路図に対する回路シミュレーションを行って得られる出力値を期待値と比較して前記回路の動作を検証する回路動作検証方法において、
前記回路図からレイアウトデータを作成するステップと、
前記作成されたレイアウトデータにMDP/OPC処理を施して修正レイアウトデータを得るステップと、
前記レイアウトデータと前記修正レイアウトデータを比較して両者の間で異なる点のデータを抽出するステップと、
前記抽出された異なる点のデータの内、トランジスタのゲート長、ゲート幅ならびにメタルの幅を前記回路図に反映させるステップと、
を具備することを特徴とする回路動作検証方法。 - 設計された回路図に対する回路シミュレーションを行って得られる出力値を期待値と比較して前記回路の動作を検証する回路動作検証方法において、
前記回路図からネットリストを作成するステップと、
前記ネットリストを入力して回路シミュレーションを行うことによりその結果である出力値を得るステップと、
前記回路シミュレーション結果である出力値と前記期待値を比較するステップと、
前記出力値と前記期待値が一致した場合、前記回路図からレイアウトデータを作成するステップと、
前記レイアウトデータにMDP/OPC処理を施して修正レイアウトデータを得るステップと、
前記修正レイアウトデータにリソシミュレーションを施してMDP/OPC処理後のトランジスタのゲート長を得るステップと、
前記得られたゲート長を前記ネットリストに反映させてMDP/OPC処理後のネットリストを得るステップと、 前記MDP/OPC処理後のネットリストを入力して回路シミュレーションを行うことによりMDP/OPC処理後の出力値を得るステップと、
前記得られたMDP/OPC処理後の出力値と前記期待値を比較するステップと、
を具備することを特徴とする回路動作検証方法。 - 前記修正レイアウトデータにリソシミュレーションを施してGDSデータを得るステップと、
前記GDSデータからゲート長とその座標を抽出するステップとを具備することを特徴とする請求項2記載の回路動作検証方法。 - 設計された回路図に対する回路シミュレーションを行って得られる出力値を期待値と比較して前記回路の動作を検証する回路動作検証方法において、
前記回路図からネットリストを作成するステップと、
前記ネットリストを入力して回路シミュレーションを行うことによりその結果である出力値を得るステップと、
前記回路シミュレーション結果である出力値と前記期待値を比較するステップと、
前記出力値と期待値値が一致した場合、前記回路図からレイアウトデータを作成するステップと、
前記レイアウトデータにMDP/OPC処理を施して修正レイアウトデータを得るステップと、
前記修正レイアウトデータを入力してリソシミュレーションを施すステップと、
前記修正レイアウトデータにリソシミュレーションを施して得たデータからデバイスシミュレーション用のデータを抽出するステップと、
前記デバイスシミュレーション用のデータを入力してデバイスシミュレーションを行うことによりSPICEモデルファイルを得るステップと、
前記ネットリストに前記SPICEモデルファイルを結合してMDP/OPC処理後のネットリストを得るステップと、 前記MDP/OPC処理後のネットリストを入力して回路シミュレーションを行うことによりMDP/OPC処理後の出力値を得るステップと、
前記得られたMDP/OPC処理後の出力値と前記期待値を比較するステップと、
を具備することを特徴とする回路動作検証方法。 - 前記回路動作の検証をチップ上の限定された範囲の回路にのみ施すことを特徴とする請求項1乃至4いずれか1項に記載の回路動作検証方法。
- 設計された回路図に対する回路シミュレーションを行って得られる出力値を期待値と比較して前記回路の動作を検証する回路動作検証装置において、
前記回路図からレイアウトデータを作成する機能と、
前記作成されたレイアウトデータにMDP/OPC処理を施して修正レイアウトデータを得る機能と、
前記レイアウトデータと前記修正レイアウトデータを比較して両者の間で異なる点のデータを抽出する機能と、
前記抽出された異なる点のデータの内、トランジスタのゲート長やゲート幅、メタルの幅を前記回路図に反映させる機能と、
を具備することを特徴とする回路動作検証装置。 - 設計された回路図に対する回路シミュレーションを行って得られる出力値を期待値と比較して前記回路の動作を検証する回路動作検証装置において、
前記回路図からネットリストを作成する機能と、
前記ネットリストを入力して回路シミュレーションを行うことによりその結果である出力値を得る機能と、
前記回路シミュレーション結果である出力値と前記期待値を比較する機能と、 前記出力値と期待値が一致した場合、前記回路図からレイアウトデータを作成する機能と、
前記レイアウトデータにMDP/OPC処理を施して修正レイアウトデータを得る機能と、
前記修正レイアウトデータにリソシミュレーションを施してMDP/OPC処理後のトランジスタのゲート長を得る機能と、
前記得られたゲート長を前記ネットリストに反映させてMDP/OPC処理後のネットリストを得る機能と、
前記MDP/OPC処理後のネットリストを入力して回路シミュレーションを行うことによりMDP/OPC処理後の出力値を得る機能と、
前記得られたMDP/OPC処理後の出力値と前記期待値を比較する機能と、
を具備することを特徴とする回路動作検証装置。 - 前記修正レイアウトデータにリソシミュレーションを施してGDSデータを得る機能と、
前記GDSデータからゲート長とその座標を抽出する機能とを具備することを特徴とする請求項7記載の回路動作検証装置。 - 設計された回路図に対する回路シミュレーションを行って得られる出力値を期待値と比較して前記回路の動作を検証する回路動作検証装置において、
前記回路図からネットリストを作成する機能と、
前記ネットリストを入力して回路シミュレーションを行うことによりその結果である出力値を得る機能と、
前記回路シミュレーション結果である出力値と前記期待値を比較する機能と、 前記出力値と前記期待値が一致した場合、前記回路図からレイアウトデータを作成する機能と、
前記レイアウトデータにMDP/OPC処理を施して修正レイアウトデータを得る機能と、
前記修正レイアウトデータを入力してリソシミュレーションを施す機能と、
前記修正レイアウトデータにリソシミュレーションを施して得たデータからデバイスシミュレーション用のデータを得る機能と、
前記デバイスシミュレーション用のデータを入力してデバイスシミュレーションを行うことによりSPICEモデルファイルを得る機能と、
前記ネットリストに前記SPICEモデルファイルを結合してMDP/OPC処理後のネットリストを得る機能と、 前記MDP/OPC処理後のネットリストを入力して回路シミュレーションを行うことによりMDP/OPC処理後の出力値を得る機能と、
前記得られたMDP/OPC処理後の出力値と前記期待値を比較する機能と、
を具備することを特徴とする回路動作検証装置。
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