JP4207975B2 - 可変圧縮比内燃機関 - Google Patents
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Description
前記内燃機関におけるシリンダが形成されるとともに、前記クランクケースに相対移動可能に取り付けられたシリンダブロックと、
前記シリンダブロックにおけるシリンダの両側方に平行に配置されて互いに逆方向に回転する一対のカム軸と、を備え、
前記カム軸は、軸部と、前記軸部に固定されているカム部とからなるとともに、前記軸部に対して回転可能に取り付けられた可動軸受部を有し、前記カム部が、前記シリンダブロック又は前記クランクケースの一方に形成されたカム収納孔に回転可能に収納されると共に、前記可動軸受部が、前記シリンダブロック又は前記クランクケースの他方に形成された軸受収納孔に回転可能に収納されており、
前記軸部は円柱形の外形を有し、
前記カム部は前記軸部の中心に対して偏心し、前記軸部より径の大きい円形のカムプロフィールを有するとともに、前記カム収納孔は前記カム部と同一の円形の孔形状を有し、
前記可動軸受部は前記軸部の中心に対して偏心し、前記カム部と同一の円形の外径を有するとともに、前記軸受収納孔は前記可動軸受部と同一の円形の孔形状を有し、
前記カム軸を回転させて、前記クランクケースと前記シリンダブロックとを、相対的に接近または離反させることにより、前記内燃機関の圧縮比を変更する可変圧縮比内燃機関であって、
前記カム軸における前記可動軸受部の中心、前記軸部の中心及び前記カム部の中心が、前記カム軸の軸線方向から見て、該順番で前記シリンダの軸方向に略平行に略一直線上に並んだ第1状態から、前記カム軸を該第1状態より略90度回転させることによって、前記カム軸の軸線方向から見て、前記可動軸受部の中心と前記カム部の中心とが重なるとともに、前記可動軸受部の中心及び前記カム部の中心と、前記軸部の中心とが、前記シリンダの軸方向に略垂直に並んだ第2状態までの間で、前記カム軸を回転させ、圧縮比を前記第1状態における圧縮比である第1圧縮比と前記第2状態における圧縮比である第2圧縮比の間で制御する第1制御手段と、
前記第2状態から、圧縮比を前記第2圧縮比に維持しつつ、前記カム軸を、前記可動軸受部の中心と前記カム部の中心とが重なったまま、前記第1状態となるべき回転方向と逆方向にさらに回転させる第2制御手段と、
を備えたことを特徴とする。
前記第2状態において軸受収納孔における回転のアソビが大きくなるので、上記振動が生じ易くなるとともに圧縮比の制御精度の維持が困難となる場合があった。
前記目標圧縮比が前記第2圧縮比である場合には、前記第1制御手段によって前記カム軸を前記第2状態として圧縮比を前記第2圧縮比とするとともに、前記第2制御手段によって、前記カム軸を、前記第2状態から前記第1状態となるべき回転方向と逆方向にさらに回転させた第3状態とし、
前記第2制御手段は、前記運転状態が前記第2圧縮比領域において前記他の圧縮比領域との境界に近いほど、前記カム軸の前記第3状態における角度を前記第2状態における角度に近づけるようにしてもよい。
って前記カム軸を、前記第2状態から前記第1状態となるべき回転方向と逆方向にさらに回転させた第3状態とする。そうすることによって、可動軸受作用線分とカム作用線分の方向に燃焼圧に起因する負荷が増幅して作用することを抑制する。
前記目標圧縮比が前記第2圧縮比である場合には、前記第1制御手段によって前記カム軸を前記第2状態として圧縮比を前記第2圧縮比とするとともに、前記第2制御手段によって、前記カム軸を、前記第2状態から前記第1状態となるべき回転方向と逆方向にさらに回転させた第3状態とし、
前記第2制御手段は、前記運転状態が前記第2圧縮比領域に属する場合において前記運転状態の変化速度が大きいほど、前記第3状態における前記カム軸の角度を前記第2状態における角度に近づけるようにしてもよい。
a)から図2(c)及び図4(a)において、軸部9aの中心をa、カム部9bの中心をb
、可動軸受部9cの中心をcとして示す。図2(a)は、圧縮比の可変範囲の最低圧縮比の状態を示している。この状態においては、可動軸受部9cの中心c、軸部9aの中心軸a、カム部9bの中心bが図2(a)の上側からこの順番で一直線状に並んでいる。この状態では、図4(a)におけるカム軸回転角が0度の状態に示すとおり、線分L1及びL2は軸部9aの中心aを挟んでシリンダ2の軸方向に平行に配置されている。
なり、この状態が最高圧縮比となった。
リンダ2の軸方向と平行な方向に作用する。
2(c)及び図3(a)の状態は本実施例における第2状態に相当する。そして、その際の圧縮比である最高圧縮比は本実施例における第2圧縮比に相当する。さらに、本実施例における第1制御手段は、内燃機関1を図2(a)の状態から図2(c)の状態に移行させるカム軸9を含んで構成される。
ば各運転状態においてノッキングが生じない範囲で最も高い圧縮比が目標値とされる。その場合、目標値が最高圧縮比となる運転状態の領域が存在する(以下「最高圧縮比領域」という。)。
2・・・シリンダ
3・・・シリンダブロック
4・・・クランクケース
9・・・カム軸
9a・・・軸部
9b・・・カム部
9c・・・可動軸受部
10・・・ギア
11a、11b・・・ウォームギア
12・・・モータ
14・・・ストッパ
L1・・・軸部の中心とカム部の中心とを結んだ線分
L2・・・軸部の中心と可動軸受部の中心とを結んだ線分
Claims (9)
- 内燃機関におけるクランク軸が組み付けられたクランクケースと、
前記内燃機関におけるシリンダが形成されるとともに、前記クランクケースに相対移動可能に取り付けられたシリンダブロックと、
前記シリンダブロックにおけるシリンダの両側方に平行に配置されて互いに逆方向に回転する一対のカム軸と、を備え、
前記カム軸は、軸部と、前記軸部に固定されているカム部とからなるとともに、前記軸部に対して回転可能に取り付けられた可動軸受部を有し、前記カム部が、前記シリンダブロック又は前記クランクケースの一方に形成されたカム収納孔に回転可能に収納されると共に、前記可動軸受部が、前記シリンダブロック又は前記クランクケースの他方に形成された軸受収納孔に回転可能に収納されており、
前記軸部は円柱形の外形を有し、
前記カム部は前記軸部の中心に対して偏心し、前記軸部より径の大きい円形のカムプロフィールを有するとともに、前記カム収納孔は前記カム部と同一の円形の孔形状を有し、
前記可動軸受部は前記軸部の中心に対して偏心し、前記カム部と同一の円形の外径を有するとともに、前記軸受収納孔は前記可動軸受部と同一の円形の孔形状を有し、
前記カム軸を回転させて、前記クランクケースと前記シリンダブロックとを、相対的に接近または離反させることにより、前記内燃機関の圧縮比を変更する可変圧縮比内燃機関であって、
前記カム軸における前記可動軸受部の中心、前記軸部の中心及び前記カム部の中心が、前記カム軸の軸線方向から見て、該順番で前記シリンダの軸方向に略平行に略一直線上に並んだ第1状態から、前記カム軸を該第1状態より略90度回転させることによって、前記カム軸の軸線方向から見て、前記可動軸受部の中心と前記カム部の中心とが重なるとともに、前記可動軸受部の中心及び前記カム部の中心と、前記軸部の中心とが、前記シリンダの軸方向に略垂直に並んだ第2状態までの間で、前記カム軸を回転させ、圧縮比を前記第1状態における圧縮比である第1圧縮比と前記第2状態における圧縮比である第2圧縮比の間で制御する第1制御手段と、
前記第2状態から、圧縮比を前記第2圧縮比に維持しつつ、前記カム軸を、前記可動軸受部の中心と前記カム部の中心とが重なったまま、前記第1状態となるべき回転方向と逆方向にさらに回転させる第2制御手段と、
を備えたことを特徴とする可変圧縮比内燃機関。 - 前記第2制御手段は、前記カム軸が前記第2状態から、前記第1状態となるべき回転方向と逆方向に回転した場合に、前記シリンダブロックと前記クランクケースとのさらなる接近または離反を禁止する禁止手段を有することを特徴とする請求項1に記載の可変圧縮比内燃機関。
- 前記第1圧縮比は前記可変圧縮比内燃機関の可変圧縮比範囲の最低圧縮比であり、前記第2圧縮比は、前記可変圧縮比範囲の最高圧縮比であることを特徴とする請求項1または2に記載の可変圧縮比内燃機関。
- 前記第1圧縮比は前記可変圧縮比内燃機関の可変圧縮比範囲の最高圧縮比であり、前記第2圧縮比は、前記可変圧縮比範囲の最低圧縮比であることを特徴とする請求項1または2に記載の可変圧縮比内燃機関。
- 圧縮比を変更する際の目標圧縮比が前記第2圧縮比である場合には、前記第1制御手段によって前記カム軸を前記第2状態として圧縮比を前記第2圧縮比とするとともに、前記第2制御手段によって、前記カム軸を、前記第2状態から前記第1状態となるべき回転方向と逆方向にさらに略90度回転させることを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の可変圧縮比内燃機関。
- 前記可変圧縮比内燃機関がアイドル状態であり、且つ圧縮比が前記第2圧縮比である場合には、前記第2制御手段によって、前記カム軸を、前記第2状態から前記第1状態となるべき回転方向と逆方向にさらに略90度回転した状態とすることを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の可変圧縮比内燃機関。
- 前記可変圧縮比内燃機関の運転状態が所定の第2圧縮比領域に属する場合に、目標圧縮比を前記第2圧縮比とし、前記運転状態が、所定の第2圧縮比領域の他の圧縮比領域に属する場合に前記圧縮比を第2圧縮比から変更させ、
前記目標圧縮比が前記第2圧縮比である場合には、前記第1制御手段によって前記カム軸を前記第2状態として圧縮比を前記第2圧縮比とするとともに、前記第2制御手段によって、前記カム軸を、前記第2状態から前記第1状態となるべき回転方向と逆方向にさらに回転させた第3状態とし、
前記第2制御手段は、前記運転状態が前記第2圧縮比領域において前記他の圧縮比領域との境界に近いほど、前記カム軸の前記第3状態における角度を前記第2状態における角度に近づけることを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の可変圧縮比内燃機関。 - 前記可変圧縮比内燃機関の運転状態が所定の第2圧縮比領域に属する場合に、目標圧縮比を前記第2圧縮比とし、前記運転状態が、所定の第2圧縮比領域の他の圧縮比領域に属する場合に前記圧縮比を第2圧縮比から変更させ、
前記目標圧縮比が前記第2圧縮比である場合には、前記第1制御手段によって前記カム軸を前記第2状態として圧縮比を前記第2圧縮比とするとともに、前記第2制御手段によって、前記カム軸を、前記第2状態から前記第1状態となるべき回転方向と逆方向にさらに回転させた第3状態とし、
前記第2制御手段は、前記運転状態が前記第2圧縮比領域に属する場合において前記運転状態の変化速度が大きいほど、前記第3状態における前記カム軸の角度を前記第2状態における角度に近づけることを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の可変圧縮比内燃機関。 - 前記運転状態の変化速度は前記可変圧縮比内燃機関の機関負荷および/または機関回転数に基づいて取得されることを特徴とする請求項8に記載の可変圧縮比内燃機関。
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