JP4205976B2 - 液体封入マウント及びそれを用いた鉄道車両用軸箱支持装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、低周波数域から高周波数域にわたる広範囲の振動周波数域において高減衰特性を有すると共に、オイル漏れが発生することのない極めて信頼性の高い液体封入マウント、及び、減衰装置としてこの液体封入マウントを装備した鉄道車両用軸箱支持装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
液体封入マウントには従来より種々のものが存在する。その内、中・高周波数域の振動に対して優れた防振性を有するものとして、液体封入ゴムマウントが提案されている(例えば特許文献1参照。)。
【0003】
【特許文献1】
特開平6−257638号公報(第1頁、図3)
【0004】
前記液体封入マウントは、図7に示すように、その下縁に沿ってストッパプレート6を設けたケース1と、このケース1の中心に挿入した案内棒2との間に、ゴムとプレートを積層した積層マウント3を設けると共に、高減衰液4が封入された液体封入室5を前記ケース1の下端に接合している。
【0005】
そして、複数の小孔7aを設けると共に、その外周縁にゴムストッパ9を取り付けて液体封入室5の内周との間に隙間10を形成するダンパプレート7を、前記案内棒2の下端に嵌め、案内棒2の下端に形成したねじ軸2aにナット8をねじ込むことにより取り付けている。
【0006】
このような構成の液体封入マウントでは、ケース1と案内棒2が上下方向に相対変位した際には、ダンパプレート7が液体封入室5内の高減衰液4を撹拌することにより、大きな減衰力を得ることができる。しかしながら、この液体封入マウントが中・高周波数域で優れた防振性を発揮するには、上下方向振動に対する減衰係数C2 は、図5(b)に示すように(2〜6)×9.8(N・sec/mm)で、また、動ばね定数K2 は、図6(b)に示すように(200〜400)×9.8(N/mm)の条件を満たすことが必要である。
【0007】
また、鉄道車両における上下方向の振動を減衰する手段としては、通常、軸ばねのばね系を利用して行われているが、高速車両では図8に示すように軸ばねに軸ダンパ11を付設している。この図8に示した高速車両は、台車枠の側梁12の端に設けた支持枠13のばね座14と軸箱15の上に設けたばね座16との間に軸ばね17を装着し、側梁12と軸箱15の側面との間をリンク装置18で接続したリンク式軸箱支持装置を示しており、側梁12の先端と軸箱15の側面との間に軸ダンパ11を設けている。なお、図8中の19は前記軸ばね7の内部空間に挿入された特殊ゴムを示す。
【0008】
前記軸ダンパ11を設置することにより、良好な乗り心地を維持するのに十分な振動減衰性能が発揮されるが、油漏れを防ぎ良好な減衰作用を維持するには軸ダンパ11の定期的な分解補修が必要不可欠である。しかしながら、軸ダンパ11は多数の部品を組み合せた複雑な構成であるため、オーバホールに時間がかかりメンテナンス性が悪い。
【0009】
すなわち、前記特許文献1に記載の液体封入ゴムマウントは、中・高周波数域での振動に対し優れた減衰効果を発揮するものの、低周波数域を含めた全周波数域での優れた減衰性能は期待できない。また、密封式オイルダンパからなる軸ダンパは、前記のようにオーバホールに時間がかかりメンテナンス性が悪い。
【0010】
そこで、本出願人らは、低周波数域を含めた全周波数域で高減衰特性を発揮し得るように、図9に示したように、筒体の上部にフランジ21aを設けたケース21の軸芯に支軸22を配置し、支軸22の上部とケース21の上部との間を可撓性密封蓋23で、また、ケース21の下部と支軸22の下部との間を複数の円筒状ゴム24aと円筒状プレート24bを積層した積層マウント24で夫々水密に保持し、可撓性密封蓋23と積層マウント24によりケース21内に形成された水密室内の、ケース内周面との間に隙間25aを有する減衰板25を支軸22の上部に取り付けると共に、支軸22との間に隙間26aを有する減衰板26をケース内周面に形成し、水密室に高粘性液27を封入した液体封入マウント28と、従来の軸ダンパに比べ安価な前記液体封入マウント28を使用し、故障した際は液体封入マウント28のみを取り換えることにより減衰装置のメンテナンス性を改善した鉄道車両用軸箱支持装置29(図10参照)を提案した(特許文献2参照)。
【0011】
【特許文献2】
特開平10−148233号公報(第3〜4及び7,8頁、図2,3)
【0012】
本出願人らが提案した前記特許文献2に記載の液体封入マウント及びこの液体封入マウントを備えた鉄道車両用軸箱支持装置は、特許文献1に記載の液体封入ゴムマウントや、密封式オイルダンパからなる軸ダンパを設けた鉄道車両用軸箱支持装置にあった問題を解決できるものであった。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、本出願人らが先に提案した前記特許文献2に記載の液体封入マウント及びこの液体封入マウントを備えた鉄道車両用軸箱支持装置を更に改善し、仮に振動により積層マウントに繰り返し剪断力が加わって積層マウントに亀裂が入る等の万一の事態が生じた場合であっても、オイル漏れの発生することがない、極めて信頼性の高い液体封入マウント、及び、減衰装置としてこの液体封入マウントを装備した鉄道車両用軸箱支持装置を提供することを目的としている。
【0014】
【課題を解決するための手段】
上記した目的を達成するために、本発明に係る液体封入マウントは、筒状のケースと、このケースの軸芯等に配置された支軸間に形成された環状空間に封入する高粘性液を、この環状空間の一方の側に配置した可撓性密閉蓋と、他方の側に配置した積層マウントで、夫々水密に密封した液体封入マウントにおいて、前記支軸には前記ケースとの間に隙間を有する第1の減衰板を、また、前記ケースの内面には前記支軸との間に隙間を有する第2の減衰板を、夫々形成或いは取り付けると共に、前記積層マウントに近接する減衰板に減衰力を調整するための孔を設け、前記環状空間内の、前記積層マウントと前記積層マウントに近接する減衰板との間に、内外周部を前記の支軸とケースに夫々取り付けられ、前記可撓性密閉蓋との間で水密室を形成するシールラバーを、前記積層マウントに近接する減衰板の隙間及び孔と傾斜角を有して対向させるように配置している。
【0015】
そして、このようにすることで、低周波数域を含む広範囲の振動周波数域にわたって高減衰特性を得ることができるようになると共に、積層マウントに亀裂が入る等の事態が生じても、この亀裂からの高粘性液の漏れが皆無になる。また、シールラバーの破壊を起こしにくくなる。従って、この液体封入マウントを、減衰装置として軸ばねの内部空間に挿入配置した鉄道車両用軸箱支持装置では、減衰装置のメンテナンス性が更に向上する。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る液体封入マウントと、この液体封入マウントを装備した鉄道車両用軸箱支持装置を図1〜図4を参照しつつ詳細に説明する。
本発明に係る液体封入マウント31は、例えば図1に例示したような構成である。32は円筒状のケースであり、このケース32の例えば軸芯に支軸33を配置している。そして、この支軸33と前記ケース32との間に形成された環状空間34に封入する高粘性液35を、この環状空間34の一方の側(図1では紙面上部)に配置した例えば合成ゴム製の可撓性密閉蓋36と、他方の側(図1では紙面下部)に配置した複数の筒状弾性体37a(例えば筒状ゴム)と筒状プレート37bを積層した積層マウント37で、夫々水密に密封するようにしている。
【0017】
38は前記支軸33の例えば段部に取り付けた第1の減衰板であり、前記ケース32との間に隙間38aを有している。39は前記ケース32の内面に形成した第2の減衰板であり、前記支軸33との間に隙間39aを有している。なお、これら第1の減衰板38及び第2の減衰板39は、図1に示したように、ケース32と支軸33とを同一軸芯に配置し、隙間38a,39aを周方向で同一となすことが望ましいが、必ずしもケース32と支軸33とは同一軸芯に配置しなくても良い。
【0018】
40は前記可撓性密閉蓋36との間で水密室を形成すべく配置されたシールラバーであり、前記環状空間34内の、積層マウント37とこの積層マウント37に近接する減衰板(図1の例では第2の減衰板39)との間に、その内外周部を前記の支軸33とケース32に夫々取り付けられている。このシールラバー40の取り付け手段は、可撓性密閉蓋36との間で水密室が形成できるものであればどのような手段でも良いが、例えば加硫接着により接着すれば容易に水密室を形成することができる。シールラバー40は支軸33の左右動を許容可能とするため、その断面形状をS字状とすることが望ましい。
【0019】
上記の本発明に係る液体封入マウント31では、図1における紙面上下方向の振動が作用した場合には、可撓性密閉蓋36とシールラバー40で密封した環状空間34内の高粘性液体35中に配置した第1の減衰板38の動きにより第1の減衰板38とケース32との隙間38a、及び、第2の減衰板39と支軸33との隙間39aを通して高粘性液体35が撹拌される。
【0020】
そしてその際、上下方向の減衰係数C1 は、図5(a)に示すように(0.5〜3)×9.8(N・sec/mm)、動ばね定数K1 は、図6(a)に示すように(40〜80)×9.8(N/mm)の条件を満足させることにより、本発明に係る液体封入マウント31では、低周波数域を含めた全周波数域で高い減衰性能が得られることになる。
【0021】
加えて、本発明に係る液体封入マウント31は、積層マウント37側にシールラバー40を配置した二重の密封構造を採用することで、仮に積層マウント37に亀裂が入った場合にも高粘性液体35の漏れが皆無になり、更に信頼性が向上する。ちなみに、図1に記載の本発明に係る液体封入マウント31に荷重をかけ、紙面上下方向に±10mm、紙面左右方向に±4mmの変位を2Hzの周波数で500万回繰り返す耐久性試験を行った結果、シールラバー40の亀裂は皆無であった。
【0022】
第1と第2の減衰板38,39の設置枚数は、図1に示した例では各1枚ずつ設置した例を示しているが、設置枚数を多くしたほうが減衰効果が大きくなることは言うまでもない。この場合、第1の減衰板38と第2の減衰板39をケース32の軸方向に交互に配置するほうが高い減衰性能を得ることができる。また、図1に示した例では、第2の減衰板39の同一円周位置に複数の孔39bを設けたものを示しているが、このように減衰板に孔を設けた場合には、減衰力の調整が容易に行えるようになる。なお、この孔は第2の減衰板39に限らず、第1の減衰板38に設けても良く、また、同一円周位置に限らないことは言うまでもない。
【0023】
上記の本発明に係る液体封入マウント31では、シールラバー40と積層マウント37やシールラバー40に近接する例えば第2の減衰板39との間隔a,bは、振動による上下変位を阻害しないように、前記上下変位以上有するようにすれば良い。
【0024】
図1に示した液体封入マウント31の場合、振動すると第2の減衰板39の隙間39a及び孔39bを高粘性液体35が流動し、この隙間39a及び孔39bに対向するシールラバー40の部位に高粘性液体35が強くあたることになる。従って、第2の減衰板39の隙間39a及び孔39bに対向するシールラバー40の部位は、図1に示したように、隙間39a及び孔39bと傾斜角を有して対向させるようにする。こうすることにより、シールラバー40の破壊を起こしにくくすることができる。
【0025】
また、本発明に係る液体封入マウント31に使用する高粘性液体35は、粘度が高く温度依存性の低い液体であれば、その種類は特に問わないが、主にシリコン油、ポリイソブチレン油、ポリプロピレン油等が適している。同様に、シールラバー40の材質は、封入される高粘性液体35により物性変化が起こり難いもので、振動による変位に耐えられる強度を備えたものであれば、その種類は特に問わないが、例えば高粘性液体35としてシリコン油を使用する場合には、ゴム硬さHsが60程度(JIS K 6253 スプリング式タイプAデュロメータ)の天然ゴム(厚さ13mm程度)を採用すればよい。
【0026】
本発明に係る鉄道車両用軸箱支持装置51は、図2に例示したように、上記の本発明に係る液体封入マウント31を、減衰装置として軸ばね17の内部空間に挿入配置したものである。
【0027】
本発明に係る鉄道車両用軸箱支持装置51は、図2に示したような軸ばね17を軸箱15の上部に装備した構成のものに限らず、▲1▼図3に示したように、軸ばね17を例えば軸箱15の下部から前後方向に突出させたウイング15aと側梁12との間に設けた軸箱支持装置や、▲2▼図示省略したが、軸ばねを軸箱の上面に装備し、かつ軸箱から張り出した腕を台車枠に固定する軸はり式軸箱支持装置にも適用が可能である。
【0028】
この場合、図1に示したような液体封入マウント31では、例えば図2に示したように、例えばケース32の上部に形成したフランジ32aをボルトを用いて支持枠13に取り付け、支軸33の下部に設けた案内孔33aに、軸箱15の上面に取り付けた支柱52を挿入させて取り付ければ良い。
【0029】
また、図1に示したように支軸33の下部に案内孔33aを設けた液体封入マウント31に代えて、図4に示したように、軸箱15側の部材53にボルト54で取り付けるようにしても良い。
【0030】
上記の本発明に係る軸箱支持装置51における液体封入マウント31の取り付けは上記の例に限定されるものではない。例えば可撓性密閉蓋36側では、前記フランジ32aを用いて取り付けるものに代えて、支軸33の可撓性密閉蓋36側にボルト挿入穴を設け、このボルト挿入穴に挿入したボルトを介して取り付けても良い。
【0031】
このような本発明に係る鉄道車両用軸箱支持装置51では、積層マウント37の剛性を車両の前後・左右に、例えば(200〜1500)×9.8(N/mm/軸箱)となる範囲に選定することで、軸ばね17のばね性と相俟って鉄道車両の軸ばね支持装置として優れた支持特性が得られると共に、上下方向の振動は減衰装置の第1、第2の減衰板38,39が高粘性液体35を撹拌することに加え積層マウント37の剪断抵抗が作用することにより、優れた減衰性能が得られ、車両の乗り心地が向上する。
【0032】
また、軸ばね17の中に液体封入マウント31を取り付けた後、軸ばね17に予圧縮を与えた場合でも、液体封入マウント31の可撓性密封蓋36の存在により簡単に予圧縮を与えることができる。
【0033】
上記の本発明に係る液体封入マウント31における第1の減衰板38とケース32の内周面との隙間38a及び第2の減衰板39と支軸33との隙間39aは特に限定されるものではないが、本発明者が実験により減衰性能を調べた結果、2〜9mmの範囲内の場合に望ましい結果が得られた。
【0034】
また、上記の本発明に係る液体封入マウント31では、ケース32の形状は円筒状に限るものではなく、角筒状等でも良いが、製造の容易さや円周方向における隙間の均一化等から円筒状のものを使用することが望ましい。
【0035】
また、上記の本発明に係る液体封入マウント31は、図1や図4に示したものと上下逆向きに設置しても良い。
また、第1の減衰板38は支軸33と一体に形成したものでも、また、第2の減衰板39は例えばケース32に設けた段部に係止して取り付けても良い。
【0036】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明に係る液体封入マウントによれば、低周波数域から高周波数域までの全周波数域で優れた減衰性能を発揮することができ、各種の振動源に対し防振装置として利用できる。加えて、仮に振動による繰り返し剪断力で積層マウントに亀裂が入る等の万一の事態が生じた場合であっても、オイル漏れが発生せず、また、シールラバーの破壊も起こりにくく、極めて高い信頼性を確保できる。
【0037】
また、鉄道車両の軸箱支持装置において、軸ダンパに比べ安価な本発明に係る液体封入マウントを減衰装置として使用すれば、軸ダンパを使用した場合に比べメンテナンス性が大幅に改善される。また、軸ばね内の空間に装着するので、設置空間の節減も可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は本発明に係る液体封入マウントの一例を示す縦断面図、(b)は(a)の下面図である。
【図2】本発明に係る液体封入マウントを減衰装置として装着した、軸ばねを軸箱の上部に装備した構成の本発明に係る鉄道車両用箱支持装置を一部破断して示す説明図である。
【図3】本発明に係る液体封入マウントを減衰装置として装着する、軸ばねを軸箱の下部から前後方向に突出させたウイングと側梁との間に設けた構成の鉄道車両用箱支持装置の説明図である。
【図4】本発明に係る液体封入マウントの他の例を示す縦断面図である。
【図5】液体封入マウントに要求される上下方向の減衰係数Cと周波数との関係を示すグラフで、(a)は本発明の場合、(b)は比較例としての従来品の場合である。
【図6】液体封入マウントに要求される動ばね定数Kと周波数との関係を示すグラフで、(a)は本発明の場合、(b)は比較例としての従来品の場合である。
【図7】従来の液体封入マウントの一例を示す縦断面図である。
【図8】従来の減衰装置として軸ダンパを付設したリンク方式軸箱支持装置を一部破断して示す説明図である。
【図9】本出願人らが先に提案した液体封入マウントの断面図である。
【図10】減衰装置として本出願人らが先に提案した液体封入マウント装着した鉄道車両のリンク方式軸箱支持装置を一部破断して示す説明図である。
【符号の説明】
31 液体封入マウント
32 ケース
33 支軸
34 環状空間
35 高粘性液体
36 可撓性密封蓋
37 積層マウント
37a 筒状弾性体
37b 筒状プレート
38 第1の減衰板
38a 隙間
39 第2の減衰板
39a 隙間
40 シールラバー
51 鉄道車両用軸箱支持装置

Claims (3)

  1. 筒状のケースと、このケースの軸芯或いは軸芯の近傍に配置された支軸を備え、この支軸と前記ケース間に形成された環状空間に封入した高粘性液を、この環状空間の一方の側に配置した可撓性密閉蓋と、他方の側に配置した複数の筒状弾性体と筒状プレートを積層した積層マウントで、夫々水密に密封した液体封入マウントにおいて、
    前記支軸には前記ケースとの間に隙間を有する第1の減衰板を、また、前記ケースの内面には前記支軸との間に隙間を有する第2の減衰板を、夫々形成或いは取り付けると共に、
    前記積層マウントに近接する減衰板に減衰力を調整するための孔を設け、
    前記水密に密封した環状空間内の、前記積層マウントと前記積層マウントに近接する減衰板との間に、内外周部を前記の支軸とケースに夫々取り付けられ、前記可撓性密閉蓋との間で水密室を形成するシールラバーを、前記積層マウントに近接する減衰板の隙間及び孔と傾斜角を有して対向させるように配置したことを特徴とする液体封入マウント。
  2. 前記第1の減衰板と第2の減衰板が、ケースの軸方向に交互に配置されていることを特徴とする請求項1記載の液体封入マウント。
  3. 請求項1又は2に記載の液体封入マウントを、減衰装置として軸ばねの内部空間に挿入配置したことを特徴とする鉄道車両用軸箱支持装置。
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