JP4205690B2 - コネクタ - Google Patents

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Description

本発明は、一方の回路基板に実装したソケットと他方の回路基板に実装したプラグを嵌合させる基板間用のコネクタに係り、特に、回路基板に表面実装され且つフローティング機能を有するものに関する。
プラグとソケットとの嵌合の際の位置ずれを吸収する基板間コネクタとして、ソケットに取り付けられた端子の接触部(プラグ側の端子と接触する部分)とテール部(回路基板に半田付けされる部分)との間に弾性変形部を設け、プラグとソケットが位置ずれ状態で嵌合する際に該弾性変形部が変形することで、上記嵌合を円滑に成し得るようにしたフローティングタイプが知られている。しかし、このコネクタにあっては、弾性変形部の変形に伴って発生する応力がプラグ及びソケットの各端子のテール部に集中し、それを回路基板に表面実装する半田部にクラックが発生し、ひいては回路基板から剥離し兼ねないという問題を有していた。
この点に鑑み、特許文献1に記載された発明では、コネクタ本体(ソケット本体又はプラグ本体)を回路基板にその平面に沿って所定範囲で移動可能に装着し、このコネクタ本体に装着される端子に上記回路基板に形成したランド部に摺接される接点部を設けている。これにより、プラグとソケットが位置ずれ状態で嵌合する際には、コネクタ本体が回路基板に対して移動されて上記ずれを吸収できると共に、端子の接点部が回路基板のランド部に摺接することで電気的接続を確保でき、しかも半田部が無くなるので半田部のクラック等による接触不良の問題を回避できる。
しかし、上記構造のコネクタでは、端子の接点部を回路基板のランド部に摺接させる構造としていることから、構造が複雑とならざるを得ず、高コストとなり、組立作業性も良くない。また、上記コネクタでは、コネクタの長手方向(以下X方向)と直交する方向(以下Y方向)へのプラグ・ソケットのずれに対してはフローティング機能を発揮できるものの、X方向のずれには何等の配慮もされていないため、プラグ・ソケットがX方向にずれている場合そのずれを吸収できず、プラグの端子とソケットの端子が接触不良となったり位相ずれ接触(一ピッチずれた接触)を起こし兼ねない。この問題は、近年の端子間ピッチの狭小化の傾向に伴ってより深刻となる。
この点に関し、特願2004−267177号では、図17に示すようにプラグ1に押圧部(隔壁)2を設けると共に図14に示すようにソケット3の端子ブロック4に被押圧部5を設け、プラグ1をソケット3に嵌合するときこれらにX方向のずれが存在する場合、上記押圧部2が上記被押圧部5を押圧して端子ブロック4をX方向にスライドさせることで、プラグ1の端子6とソケット3の端子7の接触不良や位相ずれ接触を防止している。また、Y方向のずれに対しては、図15に示す端子7の中間部分に設けた弾性変形部8が的確に変形することで、プラグ1とソケット3の円滑な嵌合を達成できる。
特開2000−133342号公報
この発明においては、プラグ1とソケット3とがX方向及びY方向にずれていた場合、図16に示す端子7にX方向とY方向の力が作用する訳であるが、回路基板K1(図18(a)参照)のランド部L1に半田で表面実装される端子7のテール部9は、Y方向がX方向よりも長く形成されているため(例えばY方向1.8mm、X方向0.2mm)、上記ランド部L1に半田付けされた場合、Y方向の力に対しては比較的強い実装構造となる。
しかし、X方向の力に対しては比較的弱い。その理由を詳述すると、図18(a)に示すように、例えばテール部9の板厚T1が0.2mmの端子7を端子間ピッチP1=0.5mmで実装する場合、半田ブリッジの発生を回避するためのランド間隔Sとして0.2mmを設定するとなると、回路基板K1のランド部L1の幅W1は0.3mm程度となり、上記テール部9が表面実装されるX方向の半田の広がり(フィレット幅F1)は片側で僅かに0.05mmしか確保できず、この薄いフィレットにX方向の力が働くからである。よって、このX方向の力が働いた場合、半田部10にクラックが生じたり、テール部9がランド部L1から剥離したりする可能性があった。
X方向の力に対する実装強度を増す手段としては、図18(b)に示すように、テール部9’の板厚T2を増してランド部L2への接触面積をX方向に拡大することが考えられるが、この場合、ランド間隔Sを半田ブリッジの発生を回避できる間隔とすべく前記と同様0.2mmとする必要があるから、端子間ピッチP2が図18(a)の端子間ピッチP1よりも広がりコネクタが大型化してしまう。また、半田フィレット幅F2を大きく設定することも考えられるが、この場合、ランド部L2が幅広W2となり、コネクタ3の大型化を招く。更に、テール部9の下面にアンダーカット11を形成して半田溜まり部を設けることも考えられるが、この場合、テール部9’の板厚T2を増さないと実効が得られない。すなわち、いずれもコネクタ3の大型化を招いてしまい、端子7間のピッチP2の狭小化、及びコネクタ3の軽薄短小化の市場ニーズに応え得るものではなかった。
そこで、本発明の目的は、ソケットとプラグを有する表面実装型の基板間コネクタであって、ソケットとプラグのY方向及びX方向の位置ずれを吸収、両者のX方向のずれ吸収に起因する端子の基板への半田固定部に生じるクラックを、端子間ピッチを拡大することなく防止でき、且つ安価で組立性の良いコネクタ(プラグ、ソケット)を提供することにある
上記目的を達成すべく創案された本発明ハウジングとその内方に配置されたブロックとの間に、該ブロックを前記ハウジングフローティング支持する端子を架け渡したソケットと、該ソケットに嵌合するプラグとを備えたコネクタであって、前記ブロックは、信号端子ブロックとその両端に夫々間隔を隔てて配置された電源端子ブロックとからなり前記ハウジングは、前記信号端子ブロック及び電源端子ブロックを囲むように形成された共通ハウジングからなり前記端子は、前記共通ハウジングと前記信号端子ブロックとの間に架け渡されて信号端子ブロックを共通ハウジングにフローティング支持する信号端子であり、前記信号端子は、前記共通ハウジングの側部からこの信号端子の架渡方向Yに長く延出され長脚端子と、それよりも短く延出され短脚端子とを備え、これら長脚端子と短脚端子とは、前記共通ハウジング及び信号端子ブロックに、前記架渡方向Yと直交する方向Xに交互に配設され前記長脚端子と短脚端子とは、夫々、回路基板に表面実装される長脚テール部短脚テール部とを有しこれら長脚テール部と短脚テール部とは、前記方向Xから見て重ならないように形成され前記電源端子ブロックは、該電源端子ブロックと前記共通ハウジングとの間に架け渡された電源端子によって、前記共通ハウジングに対して前記方向Yにフローティング支持され前記電源端子は、前記プラグを前記ソケットに嵌合させたとき、前記プラグに設けた電源端子と前記方向Xに摺接可能に接触する接触部を有し前記ソケットの信号端子ブロックに、前記プラグを前記ソケットに嵌合させたとき、前記プラグによって前記方向Xに押圧され得る被押圧部を設け前記プラグに、前記被押圧部を前記方向Xに押圧するための押圧部を設けたものである。
前記ソケットの電源端子が、前記方向Xに所定の幅を有する板をU字状に屈曲して形成された弾性変形部を有し前記ソケットの電源端子の接触部が、前記方向Xに間隔が隔てられ且つ前記架渡方向Yに交互に向き合うように配置された複数の対向爪部を有し前記プラグに設けた電源端子が、前記X方向に延出された平板部を有し前記プラグを前記ソケットに嵌合させたとき、前記平板部が前記対向爪部に、前記方向Xにスライド可能に挟持されることが好ましい。
前記被押圧部が、前記ソケットの信号端子ブロックの前記方向Xの両端部に設けられ、前記押圧部が、前記方向Xに間隔を隔てて前記プラグに2個設けられることが好ましい。
前記被押圧部は、前記信号端子ブロックの前記方向Xの両端部の内の一方に設けられたもののみが凹部を有し前記押圧部は、前記方向Xに間隔を隔てて2個設けたものの内の一方のみが凸部を有することが好ましい。
前記長脚端子が、前記方向Xから見て前記短脚テール部の少なくとも一部を跨ぐ迂回部を有することが好ましい。
本発明によれば、ソケットとプラグを有する表面実装型の基板間コネクタであって、ソケットとプラグのY方向及びX方向の位置ずれを吸収できるフローティングタイプであり、両者のX方向のずれ吸収に起因する端子の基板への半田固定部に生じるクラックを、端子間ピッチを拡大することなく防止でき、且つ安価で組立性の良いコネクタ(プラグ、ソケット)を提供できる。
本発明の実施形態ではない参考形態を図1〜図7を用いて説明する。
図1に示すソケット20は回路基板K1(図2参照)に表面実装され、図5に示すプラグ21は別の回路基板K2(図6参照)に表面実装される。これらソケット20及びプラグ21は基板間コネクタであり、双方の回路基板K1、K2同士を対向させて近接させることで嵌合され、双方の回路基板K1、K2を電気的に接続する。以下、上記ソケット20、プラグ21について説明する。
図1に示すように、このソケット20は、上方から見て細長い枠状に形成されたハウジング22と、ハウジング22の内方にそれと所定隙間を隔てて配置された細長いブロック23とを有し、ハウジング22とブロック23との間には、図2に示すように、ブロック23をハウジング22に対してフローティング支持するための端子24が、ソケット20の長手方向(X方向)に所定ピッチで複数架け渡されている。各端子24の架渡方向は、X方向と直交する方向(Y方向)となる。
端子24は、図3(a)及び図3(b)にも示すように、ハウジング22に形成された孔に圧入すべく上方に延出されたハウジング固定部25と、ブロック23に形成された孔に圧入すべく上方に延出されたブロック固定部26と、ブロック固定部26とハウジング固定部25との間に略山型(逆U字状)に形成された弾性変形部27とを備える。弾性変形部27は、適宜弾性変形することで、ブロック23をハウジング22に対してフローティング支持する。
更に端子24は、ブロック固定部26の下部に形成されたブロック側基部28から上方に延出されブロック23に形成された溝に収容される接触部29と、ハウジング固定部25の下部に形成されたハウジング側基部30に接続されたテール部31とを備える。接触部29には、図5に示すプラグ21の端子32の接触部33が圧接される。また、テール部31は、図2に示すように、回路基板K1に形成されたランド部L3に半田付けにより表面実装される。
プラグ21は、図5及び図6に示すように、細長い有底箱状に形成されたハウジング34と、ハウジング34に長手方向(X方向)に所定ピッチで装着された複数の端子32とを備えている。各端子32のテール部35は、X方向と直交する方向(Y方向)に延出されており、ソケット20とは別の回路基板K2に形成されたランド部L4に半田付けにより表面実装される。
図5のプラグ21を図1及び図2に示すソケット20に嵌合する際には、プラグ21のハウジング34のX方向に沿った長壁部36がソケット20のX方向に沿った長隙間37に挿入され、プラグ21のハウジング34のY方向に沿った短壁部38がソケット20のY方向に沿った短隙間39に挿入される。これにより、プラグ端子32の接触部33がソケット端子24の接触部29に圧接される。
このとき、ソケット20とプラグ21とがY方向にずれていると、ソケット20のブロック23がプラグ端子32の接触部33によってY方向に押圧されるが、この押圧によるブロック23のY方向の移動は、ソケット端子24の弾性変形部27が弾性変形することによって吸収され、ソケット20とプラグ21との的確な嵌合が可能となる。
また、ソケット20とプラグ21とがX方向にずれている場合、プラグ21の短壁部38に設けた押圧部40がソケット20のブロック23のX方向の端部に設けた被押圧部41を押圧することで、ブロック23がプラグ21の位置に合わせてX方向に移動され、プラグ端子32とソケット端子24とのX方向の接触不良や位相ずれ接触が防止され、ソケット20とプラグ21との適切な嵌合が可能となる。
ここで、各端子24、32のテール部31、35は、前述の如くY方向がX方向よりも長く形成されているため(例えばY方向のテール部の長さ:1.8mm、X方向のテール部の幅(端子の板厚):0.2mm)、各テール部31、35のランド部L3、L4に対する半田付けの実装強度は、Y方向に対しては比較的強いが、X方向に対しては弱い。よって、X方向のずれ吸収に基づく力によって、テール部31、35をランド部L3、L4に固定する半田部にクラックや剥離が生じやすい。これを防止するために本参考形態では以下の工夫が成されている。
先ず、図1〜図3に基づきソケット20について説明すると、端子24として、ハウジング22の側部からY方向に長く延出された長脚部42Lを有する長脚端子24Lとそれよりも短く延出された短脚部42Sを有する短脚端子24Sとを用意し、これら長脚端子24Lと短脚端子24Sとをハウジング22及びブロック23にX方向に交互に植設する。そして、長脚部42L及び短脚部42Sの先端に、それぞれ回路基板K1のランド部L3L、L3Sに表面実装される長脚テール部31L及び短脚テール部31Sを設け、これらテール部31L、31SがX方向から見て重ならないように形成した。
これにより、回路基板K1に長脚テール部31L及び短脚テール部31Sを夫々半田付けするために形成されるランド部L3L、L3Sを、図4(b)に示すように、長脚テール部31L及び短脚テール部31Sの位置に対応させて千鳥配置とすると共にX方向から見て重ならないように形成できる。よって、各ランド部L3L、L3SのX方向の幅W3を図4(a)に示すタイプのランド部L1の幅W1よりも広げることができ、もってフィレット幅F3を上記タイプのフィレット幅F1よりも稼ぐことができ、X方向の力に対する強度が向上する。
この点を詳述すると、図4(a)のタイプでは、例えば端子7のテール部9の厚さT1が0.2mm、端子7のX方向のピッチP3が0.5mmとすると、各ランド部L1のX方向の間隔Sを半田ブリッジによる短絡を防止するための間隔0.2mmにする都合上、ランド部L1のX方向の幅W1は最大0.3mmとならざるを得ず、これではフィレット幅F1は片側で0.05mmと極めて小さくなってしまい、X方向の力に対する実装強度が低い。
これに対して、図4(b)に示す本参考形態では、前述のように長脚テール部31Lと短脚テール部31Sとを半田付けすべく回路基板K1(図2参照)に形成されるランド部L3L、L3Sが、X方向から見てY方向に重ならないように千鳥状に配置されるので、テール部31L、31Sの厚さT1及び端子間ピッチP3が上記タイプと同じであっても、実質的にX方向に隣接するランド部L3L又はL3Sの間隔を半田ブリッジによる短絡を防止するための間隔S(0.2mm)を確保した上で、各ランド部L3L、L3SのX方向の幅W3を上記タイプよりも広げることができる。よって、上記フィレット幅F3を大きくでき、X方向の力に対する実装強度が向上する。
換言するに、図4(b)の本参考形態では、短脚テール部用のランド部L3Sと長脚テール部用のランド部L3Lとが重ならない千鳥配置としたので、各ランド部L3S同士、L3L同士のピッチが図4(a)のタイプの二倍となり、長脚テール部用のランド部L3Lおよび短脚テール部用のランド部L3SのX方向の幅W3を広くしても、短脚テール部用のランド部L3S同士のX方向の間隔および長脚テール部用のランド部L3L同士のX方向の間隔を、半田ブリッジによる短絡を防止するために必要な間隔S(0.2mm)以上に確保できるのである。従って、上記フィレット幅F3を大きくでき、X方向の力に対する実装強度が向上することになる。
因みに図例では、端子板厚T1=0.2mm、端子間ピッチP3=0.5mm、ランド間隔S=0.2mmとした場合、各ランド部L3L、L3SのX方向の幅W3を0.4mmとすることができ、これらのランド部L3L、L3Sに各テール部31L、31Sを半田付けしたときのフィレット幅F3は片側で0.1mmとなり、図4(a)のタイプ(片側0.05mm)の二倍となる。よって、X方向の力に対する実装強度が大凡二倍に向上し、図4(a)では問題となり得るX方向の力による半田部のクラックや剥離を回避できる。
ランド部L3L、L3SのX方向の幅W3は0.4mmに限らずそれ以上であってもよい。但し、隣接するランド部同士(L3LとL3L、L3SとL3S同士)の間隔S1を、半田ブリッジによる短絡を防止するための間隔S(0.2mm)以上とする必要がある。このため、上述した各寸法の下では、ランド部L3L、L3SのX方向の幅W3は、最大0.8mmとなる。
ところで、上述のように短脚テール部用のランド部L3Sの幅W3を広げて半田部のフィレット幅F3を増大させると、この半田部とその隣りに位置される長脚端子24Lとの間隔が減少するため、半田ブリッジによる両者の短絡が憂慮される。そこで、本参考形態では、図2に示すように、長脚端子24Lの長脚部42Lに、X方向から見て短脚テール部31Sを跨ぐように形成された迂回部44を設けている。この迂回部44により、上記間隔を拡大し、半田ブリッジの発生を防止することができる。
また、図4(b)に示すように、短脚テール部用ランド部L3Sと長脚テール部用ランド部L3LとのY方向の間隔S’も、半田ブリッジによる短絡を防止するために必要な間隔(0.2mm以上)としている。これにより、Y方向の半田ブリッジによるランド部L3S、L3Lの短絡をも防止できる。
参考形態によれば、表面実装型の基板間用のコネクタであって、ソケット20とプラグ21のY方向のずれのみならずX方向のずれをも吸収し得るフローティングタイプのコネクタにおいて、コネクタの大型化を阻止しつつ、即ち端子間ピッチP3を拡大することなく、前記半田部のクラックや剥離を防止でき、且つ特許文献1の発明の如く構造が複雑で組立工数が多いと言った問題も解消し、安価で使い勝手の良いコネクタを提供できる。
なお、上記数値は全て例示であり他の数値であってもよい。
さて、上記ソケット20に上記プラグ21を嵌合させた際、これらにX方向のずれがあると、上述したように押圧部40が被押圧部41を押圧し、この力がブロック23を介してソケット端子24のテール部31に伝達されるのであるが、この反力がプラグ端子32のテール部35に逆向きに加わり、プラグ端子32のテール部35にも半田部のクラック・剥離の問題が生じるため、プラグ端子32もソケット端子24と同様の構造となっている。
すなわち、図5〜図7に示すように、プラグ端子32として、ハウジング34の側部からY方向に長く延出された長脚部45Lを有する長脚端子32Lとそれよりも短く延出された短脚部45Sを有する短脚端子32Sとを用意し、これら長脚端子32Lと短脚端子32Sとをハウジング34にX方向に交互に植設している。そして、長脚部45L及び短脚部45Sの先端に、それぞれ回路基板K2のランド部L4L、L4Sに表面実装される長脚テール部35L及び短脚テール部35Sを設け、これら長脚テール部35Lと短脚テール部35Sとを、X方向から見て重ならないように形成した。
これにより、上述したことと重複するが、回路基板K2に長脚テール部35L及び短脚テール部35Sを夫々半田付けするために形成されるランド部L4L、L4Sを、図4(b)に示すように、長脚テール部35L及び短脚テール部35Sの位置に対応させて千鳥配置とすると共にX方向から見て長脚端子32Lと短脚端子32Sとが重ならないように形成できる。よって、各ランド部35L、35SのX方向の幅W3を図4(a)に示すタイプのランド部L1よりも広げることができ、もってフィレット幅F3を稼ぐことができ、X方向の力に対する強度が向上する。
また、図6に示すように、長脚部45Lに、X方向から見て短脚テール部35Sの少なくとも一部を跨ぐように形成された迂回部46を設け、短脚テール部用のランド部L4Sの半田部(フィレット)とその隣りに位置付けされる長脚端子32Lとの間の半田ブリッジ生成を回避している。
その他、作用効果は、ソケット20で説明したものと同様である。
次に、本発明の実施形態を図8〜図13を用いて説明する。
図8に示すソケット50は、回路基板K1(図9参照)に表面実装され、別の回路基板K2(図12参照)に表面実装された図11に示すプラグ51と嵌合するものであり、ソケット50の信号端子24がプラグ51の信号端子32と、ソケット50の電源端子52がプラグ21の電源端子53と、夫々接触するようになっている。
上記ソケット信号端子24(24L、24S)の部分については、前実施形態と同様の構成となっているので同一の符号を用いて詳しい説明を省略するが、図1〜図7を用いて説明したように、フローティング機構によりプラグ51とソケット50とのX方向及びY方向のずれを吸収でき、テール部31(31L、31S)の千鳥配置によりフィレット幅F3を広げることができX方向の表面実装の強度を高めることができる。また、プラグ信号端子32(32L、32S)の部分についても既述のように、テール部35(35L、35S)の千鳥配置によりフィレット幅F3を広げることができX方向の表面実装の強度を高めることができる。
上記電源端子52、53の部分について説明すると、プラグ51とソケット50とがY方向にずれている場合には、図9及び図10に示すソケット50の電源端子52の弾性変形部54が弾性変形し、ずれを吸収する。このY方向のずれの場合、ソケット50の電源端子52のテール部55にはその長手方向(Y方向)に力が加わるが、この力は、テール部55を回路基板K1のランド部L5に表面実装する半田部に長手方向から加わり、しかもテール部55のX方向の幅が広く基板K1への接触面積が大きいため、半田部にクラックや剥離が生じることはない。また、上記力の反力がプラグ51の電源端子53にY方向に加わることになるが、この力は、図12に示すようにテール部59をランド部L6に固定する半田部の長手方向に沿っているので、テール部59の基板K2への接触面積が大きいこととも相俟って半田部にクラックや剥離が生じることはない。
また、プラグ51とソケット50とがX方向にずれている場合には、ソケット50の電源端子52の接触部56を成す三個の対向爪部56a、56b、56cは、図12及び図13に示すプラグ51の電源端子53の接触部57を成す平板部58を挟持しつつそのスライドを許容することで、上記ずれが逃がされる。よって、電源端子52、53のテール部55、59に、上記X方向のずれによる応力が発生することはなく、半田部にクラックや剥離が生じることはない。
図8のソケット50について、図1のソケット20と対比して説明する。図8のソケット50は、枠状に形成されたハウジング22’とその内方に配置されたブロック23’と、ハウジング22’とブロック23’との間にY方向に架け渡されブロック23’をハウジング22’に対してフローティング支持する端子24(24L、24S)と、ブロック23’に形成された被押圧部41とを有する点は図1のソケット20と略同様である。
ブロック23’は、信号端子ブロック23aとこれのX方向の両端部から所定間隔を隔てて配置された電源端子ブロック23bとからなり、ハウジング22’は、これら信号端子ブロック23a及び電源端子ブロック23bを囲むように形成された共通ハウジング22’からなり、端子24は、共通ハウジング22’と信号端子ブロック23aとの間に架け渡されて信号端子ブロック23aを共通ハウジング22’に対してフローティング支持する信号端子24(24L、24S)からなり、共通ハウジング22’と電源端子ブロック23bとの間に架け渡されて電源端子ブロック23bを共通ハウジング22’に対してフローティング支持する電源端子52を更に備え、被押圧部41は、信号端子ブロック23aのX方向の両端部に形成されている。
電源端子52は、図9及び図10に示すように、共通ハウジング22’に形成された溝に圧入されるハウジング固定部60と、電源端子ブロック23bに形成された溝に圧入されるブロック固定部61と、ブロック固定部61とハウジング固定部60との間に略山型(逆U字状)に形成された弾性変形部54とを備える。弾性変形部54は、適宜弾性変形することで、共通ハウジング22’に対して電源端子ブロック23bをフローティング支持する。
また、端子52は、ハウジング固定部60の下部から側方(Y方向)に延出されたテール部55を備える。テール部55は、回路基板K1に形成されたランド部L5に半田付けにより表面実装される。これにより、共通ハウジング22’は、信号端子24のテール部31(図2参照)のみならず、電源端子52のテール部55によっても回路基板K1に表面実装されることになり、図1のタイプよりも電源端子52の分だけソケット50の実装強度が向上する。
更に端子52は、ブロック固定部61から上方に延出された接触部56を有する。接触部56は、三個の対向爪部56a、56b、56cからなり、図11のプラグ51の電源端子53の接触部57である平板部58をX方向にスライド可能に挟持する。よって、端子52、53のテール部55、59に、X方向のずれに基づく応力が発生することはなく、このテール部55、59を回路基板K1、K2のランド部L5、L6に表面実装する半田部にX方向のずれによるクラックや剥離が生じることはない。
図11のプラグ51について、図5のプラグ21と対比して説明する。図11のプラグ51は、図5のハウジング34のX方向の両端部に有底箱状の電源端子ハウジング部34aを一体的に設け、これら全体を共通ハウジング34bとしている。プラグ51のハウジング34と電源端子ハウジング部34aとの間には、押圧部40としての隔壁70が形成されている。隔壁70は、図8に示す被押圧部41を押圧するものである。
共通ハウジング34bの電源端子ハウジング部34aには、図12に示すようにプラグ電源端子53が装着されている。電源端子53は、図13に示すように、平板部58からなる接触部57と、回路基板K2のランド部L6に表面実装されるテール部59とを有する。これら接触部57、テール部59の作用効果については、既述の通りである。
本発明は、パソコンやAV機器を始めとする民生部品のコネクタや、信頼性の要求される、コンピュータ、車載部品、交換局等で用いられるコネクタに利用できる。
本発明の実施形態ではない参考形態に係る基板間コネクタのソケットの斜視図である。 図1のII−II線断面図である。 (a)は長脚端子の側面図、(b)は短脚端子の側面図である。 (a)は対比例のランド部の平面図、(b)は本実施形態のランド部の平面図である。 上記基板間コネクタのプラグを示す斜視図である。 図1のVI−VI線断面図である。 (a)は長脚端子の側面図、(b)は短脚端子の側面図である。 本発明の実施形態に係る基板間コネクタのソケットの斜視図である。 図8のIX−IX線断面図である。 上記ソケットの電源端子の斜視図である。 上記基板間コネクタのプラグを示す斜視図である。 図11のXII−XII線断面図である。 上記プラグの電源端子の斜視図である。 対比例(非公知発明)に係る基板間コネクタのソケットの斜視図である。 図14のXV−XV線断面図である。 ソケットの信号端子の斜視図である。 上記基板間コネクタのプラグを示す斜視図である。 (a)は対比例の端子のテール部及び回路基板のランド部を示す断面図であり、(b)はその改良例を示す断面図である。
符号の説明
20 ソケット
21 プラグ
22 ハウジング
22’ 共通ハウジング
23 ブロック
23a 信号端子ブロック
23b 電源端子ブロック
24 端子(ソケット用)
24L 長脚端子
24S 短脚端子
31L 長脚テール部
31S 短脚テール部
32 端子(プラグ用)
32L 長脚端子
32S 短脚端子
35L 長脚テール部
35S 短脚テール部
41 被押圧部
42L 長脚部
42S 短脚部
44 迂回部
46 迂回部
50 ソケット
51 プラグ
52 電源端子(ソケット用)
53 電源端子(プラグ用)
L3L 長脚端子用のランド部(ソケット用)
L3S 短脚端子用のランド部(ソケット用)
L4L 長脚端子用のランド部(プラグ用)
L4S 短脚端子用のランド部(プラグ用)
Y 架渡方向
X 直交方向
K1 回路基板
K2 回路基板

Claims (5)

  1. ハウジングとその内方に配置されたブロックとの間に、該ブロックを前記ハウジングフローティング支持する端子を架け渡したソケットと、
    該ソケットに嵌合するプラグとを備えたコネクタであって、
    前記ブロックは、信号端子ブロックとその両端に夫々間隔を隔てて配置された電源端子ブロックとからなり
    前記ハウジングは、前記信号端子ブロック及び電源端子ブロックを囲むように形成された共通ハウジングからなり
    前記端子は、前記共通ハウジングと前記信号端子ブロックとの間に架け渡されて信号端子ブロックを共通ハウジングにフローティング支持する信号端子であり、
    前記信号端子は、前記共通ハウジングの側部からこの信号端子の架渡方向Yに長く延出され長脚端子と、それよりも短く延出され短脚端子とを備え、
    これら長脚端子と短脚端子とは、前記共通ハウジング及び信号端子ブロックに、前記架渡方向Yと直交する方向Xに交互に配設され
    前記長脚端子と短脚端子とは、夫々、回路基板に表面実装される長脚テール部短脚テール部とを有し
    これら長脚テール部と短脚テール部とは、前記方向Xから見て重ならないように形成され
    前記電源端子ブロックは、該電源端子ブロックと前記共通ハウジングとの間に架け渡された電源端子によって、前記共通ハウジングに対して前記方向Yにフローティング支持され
    前記電源端子は、前記プラグを前記ソケットに嵌合させたとき、前記プラグに設けた電源端子と前記方向Xに摺接可能に接触する接触部を有し
    前記ソケットの信号端子ブロックに、前記プラグを前記ソケットに嵌合させたとき、前記プラグによって前記方向Xに押圧され得る被押圧部を設け
    前記プラグに、前記被押圧部を前記方向Xに押圧するための押圧部を設けた
    ことを特徴とするコネクタ。
  2. 前記ソケットの電源端子が、前記方向Xに所定の幅を有する板をU字状に屈曲して形成された弾性変形部を有し
    前記ソケットの電源端子の接触部が、前記方向Xに間隔が隔てられ且つ前記架渡方向Yに交互に向き合うように配置された複数の対向爪部を有し
    前記プラグに設けた電源端子が、前記X方向に延出された平板部を有し
    前記プラグを前記ソケットに嵌合させたとき、前記平板部が前記対向爪部に、前記方向Xにスライド可能に挟持される請求項1に記載のコネクタ。
  3. 前記被押圧部が、前記ソケットの信号端子ブロックの前記方向Xの両端部に設けられ、 前記押圧部が、前記方向Xに間隔を隔てて前記プラグに2個設けられた請求項1又は2記載のコネクタ。
  4. 前記被押圧部は、前記信号端子ブロックの前記方向Xの両端部の内の一方に設けられたもののみが凹部を有し
    前記押圧部は、前記方向Xに間隔を隔てて2個設けたものの内の一方のみが凸部を有する請求項3に記載のコネクタ。
  5. 前記長脚端子が、前記方向Xから見て前記短脚テール部の少なくとも一部を跨ぐ迂回部を有する請求項1〜4のいずれかに記載のコネクタ。
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