JP4205606B2 - ディスク状記録媒体の情報記録再生装置と回転制御装置 - Google Patents

ディスク状記録媒体の情報記録再生装置と回転制御装置 Download PDF

Info

Publication number
JP4205606B2
JP4205606B2 JP2004035145A JP2004035145A JP4205606B2 JP 4205606 B2 JP4205606 B2 JP 4205606B2 JP 2004035145 A JP2004035145 A JP 2004035145A JP 2004035145 A JP2004035145 A JP 2004035145A JP 4205606 B2 JP4205606 B2 JP 4205606B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
switching
signal
disk
recording medium
linear velocity
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2004035145A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2005228395A (ja
Inventor
伸司 木村
政明 辻
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ricoh Co Ltd filed Critical Ricoh Co Ltd
Priority to JP2004035145A priority Critical patent/JP4205606B2/ja
Publication of JP2005228395A publication Critical patent/JP2005228395A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4205606B2 publication Critical patent/JP4205606B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Rotational Drive Of Disk (AREA)

Description

本発明は、CD、CD−R、DVD、DVD−RAM、MOなどのディスク状記憶媒体を回転駆動しつつ、情報の読み出しや書き込みを行うディスク状記憶媒体の記録再生装置に関する。
螺旋状のトラック上に密度一定で情報が記録されるCD、DVDなどのディスク状記憶媒体での情報の読み出しと書き込みには、CLV制御方式とCAV制御方式の2つの方式が用いられている。CLV制御方式では、ディスクの内周と外周とで回転速度を変化させて、単位時間にピックアップが読み出しまたは書き込むトラック長さ(いわゆる線速度)を一定に保つ。これに対し、CAV制御方式では、ディスクの内周と外周で、ピックアップが読み出しまたは書き込む情報の転送速度を変化させて、ディスクの回転速度を一定に保つ。
CLV制御方式とCAV制御方式はそれぞれ特有の問題を有する。CLV制御方式では、たとえば、ディスクを回転駆動するスピンドルモータの回転を高速で加減速するため高価なスピンドルモータが必要となる。CAV制御方式では、たとえば、ディスクの内周側では処理される情報量が少ないが、外周側では多量の情報を処理可能としなければならない。そこで、両者を組み合わせた駆動装置も提案されている。
特開2001−344891号公報に記載されたディスク状記録媒体駆動装置は、CLV制御方式のため、モータードライバにより、ディスク状記録媒体の回転速度に比例したパルス信号を生成する。また、CAV制御方式のため、CLV基準信号生成手段は、読み出され又は書き込まれる情報の量に応じて生成された同期クロック信号に基づき、線速度に比例したパルス信号を生成する。スピンドルサーボ手段は、CLV制御方式及びCAV制御方式においてパルス信号が一定間隔に現れるようにスピンドルモータの回転制御を行う。ここで、スピンドルサーボ手段への入力信号をディスク状記録媒体上の所定の情報読出し又は書込み位置に基づき、モータードライバからのパルス信号とCLV基準信号生成手段からのパルス信号との間で切替える。また、特開2001−256718号公報に記載されたディスク状記録媒体駆動装置では、情報記録媒体へのデータ記録時の記録速度を向上させる。このため、光ディスクへの記録時に、光ディスクの回転時の線速度検出データと線速度設定データ用レジスタの線速度設定データとに基づいてCAV制御用のパルス信号とCLV制御用のパルス信号の切替えを制御して、FG信号とCLV用基準信号のいずれか一方を選択する。そして、選択されたFG信号またはCLV用基準信号が一定周期になるようにスピンドルモータの回転速度を制御する。
特開2001−256718号公報 特開2001−344891号公報
CLV制御方式とCAV制御方式の両方に対応可能な従来のディスク駆動装置では、変動によりディスクの回転速度が急激に変化した場合に制御方式の切替えが所望の切替位置からずれてしまう。この場合、スピンドルサーボ手段から余剰な制御信号が生成され、スピンドルモータの回転速度にふれが生じる。また、突発的な速度変化によりディスクからの信号が同期クロック生成器のロックレンジから外れ、情報の読み出し又は書込みが出来ない期間が生じる。したがって、CLV制御方式とCAV制御方式の両方に対応可能なディスク駆動装置では、回転変動によるディスク回転速度の急激な変化によって起こる予期せぬ制御方式の切替えを防ぐ必要がある。
本発明の目的は、CLV制御方式とCAV制御方式の両方に対応可能なディスク状記憶媒体の回転駆動において、記録再生において、回転速度の急激な変化によって起こる予期せぬ制御方式の切替えを防ぐことである。
本発明に係るディスク状記録媒体の回転制御装置は、螺旋状のトラック上に密度一定で情報が記録されるディスク状記録媒体を回転しつつ、情報の読出し又は書込みを行うディスク状記録媒体の回転制御装置である。この回転制御装置は、記録媒体を回転するスピンドルモータを回転駆動するとともに、ディスク状記録媒体の回転速度に比例した周波数のパルス信号を出力するモータードライバと、ディスク状記録媒体において読み出され又は書き込まれる情報の量に応じて、同期クロック信号を生成する同期クロック生成手段と、上記同期クロック生成手段から出力される同期クロック信号に基づき、線速度に比例したパルス信号を生成するCLV基準信号生成手段と、ディスク状記録媒体の回転が所定の切替線速に至ったことを連続して所定の複数回数検出したときに、切替信号を出力する切替信号出力手段と、上記切替信号出力手段からの切替信号に基づいて、上記モータードライバからのパルス信号と上記CLV基準信号生成手段からのパルス信号との一方を出力する切替器と、上記切替器から入力されたパルス信号が一定間隔に現れるように上記モータードライバの制御を行うモータサーボ手段とを備える。
この回転制御装置において、上記切替信号出力手段は、たとえば、切替線速を設定する記憶手段と、同期クロック生成手段からの同期クロックを基にディスク状記録媒体の線速度をモニタするモニタ手段と、モニタ手段によりモニタされる線速度が上記切替線速に至ったことを所定回数連続で検出すると、上記モータードライバからのパルス信号と上記CLV基準信号生成手段からのパルス信号のどちらか一方を出力させる切替信号を生成する切替信号生成手段とを備える。
この回転制御装置において、上記モータサーボ手段は、好ましくは、上記CLV基準信号生成手段からのパルス信号から上記モータードライバからのパルス信号への切替えに際して、上記モータサーボ手段内の切替直前の回転周波数のデータを保持する。
本発明に係るディスク状記録媒体の記録再生装置は、螺旋状のトラック上に密度一定で情報が記録されるディスク状記録媒体について情報の記録再生を行う。この記録再生装置は、ディスク状記録媒体を回転するスピンドルモータと、上記スピンドルモータを回転駆動するとともに、ディスク状記録媒体の回転速度に比例した周波数のパルス信号を出力するモータードライバと、ディスク状記録媒体において情報を読み出し又は書き込むピックアップと、上記ピックアップにより読み出された信号又は書き込まれる信号を処理して記録再生を行う記録再生信号処理部と、上記ピックアップのトラッキングとフォーカシングを制御するピックアップサーボ手段と、ディスク状記録媒体において読み出され又は書き込まれる情報の量に応じて、同期クロック信号を生成する同期クロック生成手段と、上記同期クロック生成手段から出力される同期クロック信号に基づき、線速度に比例したパルス信号を生成するCLV基準信号生成手段と、ディスク状記録媒体の回転が所定の切替線速に至ったことを連続して所定の複数回数検出したときに、切替信号を出力する切替信号出力手段と、上記切替信号出力手段からの切替信号に基づいて、上記モータードライバからのパルス信号と上記CLV基準信号生成手段からのパルス信号との一方を出力する切替器と、上記切替器より入力されたパルス信号が一定間隔に現れるように上記モータードライバの制御を行うモータサーボ手段とを備える。
この記録再生装置において、上記切替信号出力手段は、たとえば、上記切替線速を設定する記憶手段と、同期クロック生成手段からの同期クロックを基にディスク状記録媒体の線速度をモニタするモニタ手段と、モニタ手段によりモニタされる線速度が上記切替線速に至ったことを所定回数連続で検出すると、上記モータードライバからのパルス信号と上記CLV基準信号生成手段からのパルス信号のどちらか一方を出力させる切替信号を生成する切替信号生成手段とを備える。
この記録再生装置において、上記モータサーボ手段は、好ましくは、上記CLV基準信号生成手段からのパルス信号から上記モータードライバからのパルス信号への切替えに際して、上記モータサーボ手段内の切替直前の回転周波数のデータを保持する。
CAV制御方式とCLV制御方式の間の切替えに際し、あらかじめ設定されている切替え位置の判定を複数回連続して行って切替えを行うので、外乱によってディスク回転速度の急激な変化が起きた場合にも、切替設定位置を誤認識して制御方式が切替わることを防ぐことができる。
以下、添付の図面を参照して発明の実施の形態を説明する。
図1は、ディスク状記録媒体駆動装置10の構成を示す。この駆動装置で10は、モータードライバ3が発生するパルス信号に基づいて、スピンドルモータ2が、ディスク状記録媒体(以下、ディスクという)1を回転駆動する。このパルス信号は、スピンドルモータ2の回転速度すなわちディスク1の回転速度の大きさに比例する周波数を備える。ピックアップ(PU)4は、ディスク1に記録された情報をレーザビームで読み出し、再生信号検出手段5は、ピックアップ4により読み出された情報を二値化信号として検出する。サーボ手段7は、再生信号検出手段5により検出された情報に基づき、ピックアップ4のトラッキングサーボ制御及びフォーカシングサーボ制御を行う。同期クロック生成手段6は、再生信号検出手段5により検出された情報の量に応じた同期クロック信号を生成する。再生・記録信号処理器9は、再生信号検出手段5により検出された情報信号および同期クロック生成手段6により生成された同期クロック信号を受信して、再生・記録の信号処理を行う。レーザ駆動手段8は、同期クロック信号および再生・記録信号処理器9からの信号に基づいて、ピックアップ4に含まれるレーザデバイスを駆動する。次に説明するように、スピンドルサーボ手段16が、CAV制御方式またはCLV制御方式により加減速信号を生成し、回転駆動部17は、加減速信号に基づきスピンドルモータ2を駆動制御する。
このディスク駆動装置10では、内周側では回転速度を一定にするCAV制御方式で、外周側では線速度を一定にするCLV制御方式で、ディスク1の回転を制御する。ディスク1の情報読出し又は書込みを制御する方式が、切替器12の設定に応じて、CAV制御方式とCLV制御方式との間で切替えられる。具体的に説明すると、CLV基準信号生成器19は、同期クロック生成手段6から同期クロック信号を受信して、CLV制御時に用いられる基準クロック信号を生成し、切替器12に出力する。一方、モータードライバ3からのパルス信号も切替器12に出力される。切替器12は、CAV/CLV切替信号生成器13により制御される。切替え線速データ記憶部18には図示しないCPUからの制御を受け、任意の切替え線速データが書き込まれる。この切替え線速データは、CAV/CLV切替信号生成器13が制御方式の切替えを行う際に参照する線速を設定する。CAV/CLV切替信号生成器13は、また、CLV基準信号生成器19に対して所定の切替え信号を出力する。この切替信号の出力は、ディスクの回転と同期クロック生成手段が同期した状態で行う。切替器12は、切替信号に従って、CAV制御時にはモータードライバ3からのパルス信号を、CAV制御時にはCLV基準信号生成器19からのCLV基準信号を、FGサーボ回路11へ出力する。FGサーボ回路11は、波形整形器14,回転速度検出器15及びスピンドルサーボ手段16からなり、入力パルス信号から回転速度を検出して、回転を制御するための信号を回転駆動部17に出力する。ここで、波形整形器14は、入力パルス信号の波形を整形し、回転速度検出器15は、整形されたパルス信号からディスク回転速度を検出する。そして、スピンドルサーボ手段16は、予め設定された所定の回転周波数を参照しつつ、回転速度検出器15で検出されるパルス信号の周期(回転速度)が一定になるように加減速信号を生成し、回転駆動部17へ出力する。回転駆動部17は、FGサーボ回路11から入力される加減速信号に基づきスピンドルモータ2を駆動制御する。
次に、ディスクの回転速度を一定にするCAV制御方式について説明する。切替器12が、モータードライバ3からのパルス信号がFGサーボ回路11へ入力するように設定された場合、ディスク駆動装置10は、CAV制御方式でディスク1の情報読出し又は書込みを制御する。このとき、モータードライバ3からFGサーボ回路11へ入力されたパルス信号は、波形整形器14により整形された上で回転速度検出器15に送られ、回転速度検出器15では、パルス信号からスピンドルモータ2の回転速度(すなわちディスク1の回転速度)が検出される。スピンドルサーボ手段16は、予め設定された所定の回転周波数を参照しつつ、ディスク1の回転速度に比例した入力パルス信号の間隔が一定になるように、すなわち、回転速度検出器15で検出される回転速度が一定になるように加減速信号を生成し、回転駆動部17へ出力する。回転駆動部17は、入力された加減速信号に基づき、スピンドルモータ2を駆動制御する。
このように、ディスク駆動装置10では、CAV制御方式でディスク1の情報の読出し又は書込みを制御する場合、ディスク1の回転速度をリアルタイムでモニタし調整を行うことにより、ディスク1上の情報読出し又は書込み位置にかかわらず、ディスク1の回転速度を一定に維持できる。また、この場合には、ディスク1の内周側及び外周側で線速度が異なることから、ピックアップ4により単位時間当たりに読み出される情報量が異なるが、これに対応すべく、読み出される情報量に応じた同期クロック信号が同期クロック生成手段6により生成され、その同期クロック信号は、再生・記録信号処理器9により基準クロック信号として用いられる。これにより、再生・記録信号処理器9は、読み出される情報量の変化に応じて、再生・記録信号の処理速度を変化させる。
次に、情報読出し又は書込み位置での線速度を一定にするCLV制御方式について説明する。切替器12が、CLV基準信号生成器19からの基準クロック信号がFGサーボ回路11へ入力するように設定された場合には、ディスク駆動装置10は、CLV制御方式でディスク1の情報読出し又は書込みを制御する。FGサーボ回路11へ入力される基準クロック信号は、CLV基準信号生成器19により生成される、同期クロック生成手段6からの同期クロック信号に比例するパルス信号である。このとき、FGサーボ回路11内のスピンドルサーボ手段16は、同期クロック生成手段6からの同期クロック信号に比例するパルス信号の間隔が一定になるように、すなわち、回転速度検出器15で検出される線速度が一定になるように加減速信号を生成し、回転駆動部17へ出力する。このCLV制御に際して、回転速度検出器15は、ディスク1における情報読出し又は書込みによる線速度を検出する。回転駆動部17は、スピンドルサーボ手段16から入力された加減速信号に基づき、スピンドルモータ2を駆動制御する。
このように、CLV制御方式でディスク1の情報読出し又は書込みを制御する場合、読出し又は書込みによる線速度を、同期クロック生成手段6からの同期クロック信号より検出して、それをモニタし調整することにより、ディスク1上のあらゆる情報読出し又は書込み位置において、線速度を一定に維持できる。このとき、再生・記録信号処理器9は、読み出された情報を一定の速度で処理する。また、この場合には、線速度が一定に維持されることから、ディスク1上の読出し又は書込み位置の移動に応じて、ディスク1の回転速度が変化させられる。すなわち、ディスク1上の読出し又は書込み位置が、ディスク1の内周側に近づくにつれ、ディスク1の回転速度は速くなる。なお、CLV制御方式でディスク1の読出し又は書込みが制御される場合、ディスク1の回転駆動の開始に際して、ディスク1が回転停止状態にあれば、同期クロック信号の読出しが不可能であるため、ディスク1の回転速度が所定値に達するまで、FGサーボ回路11が用いられる。
CLV基準信号生成器19は、CAV制御方式が採用される場合に、モータードライバ3からのパルス信号を受信して、それと位相を合わせるように動作する。これにより、CLV制御方式への切替えに際して、FGサーボ回路11への入力信号の周波数をほぼ一定に維持し、スピンドルモータ2の回転速度(すなわちディスク1の回転速度)をスムースに変化させる。その結果、同期クロック信号と回転速度との間の同期ずれがなく、情報の読出しエラー及び書込みエラーが低減して、安定した情報読出し及び書込みの精度を実現することができる。
FGサーボ回路11は、CLV制御方式が採用される場合に、CAV制御方式への切替えに際して、CLV基準信号生成器19からのパルス信号とモータードライバからのパルス信号との位相ずれによる影響を受けないように切替前後のデータを保持する。これにより安定した情報読出し及び書込みの精度を実現することができる。
図2は、CAV制御方式およびCLV制御方式の2つの制御方式の切替えに用いるCAV/CLV切替信号生成器13の回路の1例を示す。このCAV/CLV切替信号生成器13では、FGエッジ検出器20は、モータードライバ3からのパルス信号のエッジを検出し、第1カウンタ21をリセットする。第1カウンタ21は、同期クロック生成手段6からの同期クロックをカウントするカウンタであり、計数値よりディスク1の線速度をモニタする。すなわち、第1カウンタ21は、線速度検出器である。コンパレータ22は、第1カウンタ21の出力(線速度)と切替線速データ記憶部18からの予め書き込まれた切替え線速度とを比較し、第2カウンタ23は、コンパレータ22からの比較信号を入力して、連続して切替え線速度を越えるか、または下回る回数をカウントする。すなわち、第2カウンタ23は、切替線速監視カウンタである。このCAV/CLV切替信号生成器13は、モータードライバ3からのパルス信号と同期クロック生成手段6からの同期クロック信号とを受信して、FGエッジ検出器20からのパルス信号より検出される回転速度と同期クロック信号より検出される線速度との相対速度をモニタしている。
CAV制御方式ではピックアップ4が外周に近づくにつれて、ディスク1の線速が速くなり、情報の転送処理などの信号処理が追いつかなくなる。ディスク1上の所定位置において情報読出し又は書込みが実行されるに際して、CAV/CLV切替信号生成器13では、コンパレータ22により上記相対速度について切替え線速データ記憶部18に予め設定された線速に対する超過を検出し、第2カウンタ23が予め設定された複数回数の超過を検知すると、切替器12及びCLV基準信号生成器19へ切替え信号を出力する。第2カウンタ23は、切替え線速度の超過が所定の回数連続で検知されない場合には、リセットされるので、制御方式切替え信号は出力されない。
CLV制御方式ではピックアップ4が内周に近づくにつれて、それに伴いディスク1の回転速度が遅くなる。ピックアップ4の半径位置に応じてディスク1の回転速度を変化させる必要があり余分な負荷が発生する。また内周部では情報の転送処理などの信号処理に余裕があるためにCAV制御方式での制御が有利である。CAV/CLV切替信号生成器13では、コンパレータ22により上記相対速度について切替え線速データ記憶部18に予め設定された線速を下回った回数を検出し、第2カウンタ23が予め設定された複数回数連続して下回ったことを検知すると、切替器12及びCLV基準信号生成器19へ切替え信号を出力する。この場合も第2カウンタ23は、切替条件を所定回数連続で満たさなければリセットされるので、制御方式切替え信号は出力されない。
第2カウンタ23に予め設定された連続の判定回数を1とすると、従来の方式と同様に、単に一度の切替え位置通過をもって制御方式を切替えることになる。この場合、外乱がなければ、情報の読み出し又は書き込み位置が設定切替点(所定の半径)にきたときに所定の線速度になり、制御方式が切替えられる。しかし、外乱によって突発的な速度変化が起きた場合、CAV/CLV切替え信号生成器13においてピックアップ4が予め設定された切替え位置に達したと判断し、ディスク1の線速度が所定の切替え線速度に達していないにも関わらず制御方式の切替えが起こる。
CAV制御方式からCLV制御方式に遷移した場合、CLV制御方式ではCLV基準信号生成器19からのパルス信号をディスク1の回転から得られるパルス信号としてFGサーボ回路11がディスクの駆動制御を行うために、CLV制御方式でのスピンドル制御を行うものの、同期クロック生成手段6が突発的な速度変化に追従出来ず、正確な情報の読み出し又は書込みが出来ない期間が生じる。言い換えると、外乱による線速度の変化に同期クロック生成手段6が追従しきれていないにも関わらず、CLV制御方式へと切替わることによりFGサーボ回路11から線速度一定となる加減速制御信号が出力される。これは同期クロック生成器6が追従できていない線速度に固定するような制御信号であり、同期クロック生成器6の線速度への追従をより困難にする。
CLV制御方式からCAV制御方式に遷移した場合、CAV制御方式ではモータードライバ3からのパルス信号のよってFGサーボ回路11がディスクの駆動制御を行う。この場合も同期クロック生成手段6が突発的な速度変化に追従出来ず、正確な情報の読み出し又は書込みが出来ない期間が生じる。同様に、外乱による線速度の変化に同期クロック生成手段6が追従しきれていないにも関わらず、CAV制御方式へと切替わることによりFGサーボ回路11から角速度一定となる加減速制御信号が出力される。これは同期クロック生成器6が追従できていない角速度に固定するような制御信号であり、同期クロック生成器6の線速度への追従をより困難にする。
結果として制御方式の切替えで、外乱の発生から同期クロック生成器6の追従までの期間が延びることになる。外乱によって起こり得る読み出し位置のずれや書込み情報の欠落などの影響を助長することになる。参考のため、図3に、CAV制御方式からCLV制御方式へと切替わる際に外乱により設定切替え位置より前でCLV制御方式に切替わったときの半径位置と回転速度検出器15の出力を示す。
また、外乱による一時的な速度の変化にも関わらず切替えが起こり、CLV基準信号生成器19からのFGパルス信号と実際にディスク1の回転から生成されるFGパルス信号とにずれが生じる。ピックアップ4の半径位置が所定の切替え位置に達してないにも関わらず線速度が一時的に切替え目標線速度に達したため、FGサーボ回路11はCLV制御方式に則った加減速制御信号を出力する。しかし、ここで求められる制御信号は、外乱による線速度の乱れを速やかに収束させ、線速度あるいはピックアップ4の半径位置が所定の切替え線速度あるいは半径位置に達するまでCAV制御を行わなくてはならない。線速度にずれがある状態でCLV制御を行うため、スピンドルサーボ手段16から出力される加減速制御信号が制御方式切替え後で目的にそぐわないものとなり速度制御が乱れる。参考のため、図4に、FGサーボ回路11への入力パルス信号(破線)と、この入力パルス信号を受けて、FGサーボ回路11より出力された制御信号によって制御されたモータードライバ3から得られるパルス信号(実線)を示す。
また、外乱による一時的な速度の変化にも関わらず切替えが起こり、CLV基準信号生成器19からのFGパルス信号と実際にディスク1の回転から生成されるFGパルス信号とにずれが生じる。例えばCAV制御方式からCLV制御方式に遷移した場合、ピックアップ4の半径位置が所定の切替え位置に達してないにも関わらず線速度が一時的に切替え目標線速度に達したため、FGサーボ回路11はCLV制御方式に則った加減速制御信号を出力する。しかし、ここで求められる制御信号は、外乱による線速度の乱れを速やかに収束させ、線速度あるいはピックアップ4の半径位置が所定の切替え線速度あるいは半径位置に達するまでCAV制御を行わなくてはならない。線速度にずれがある状態でCLV制御を行うため、スピンドルサーボ手段16から出力される加減速制御信号が制御方式切替え後で目的にそぐわないものとなり速度制御が乱れる。参考のため、図4に、FGサーボ回路11への入力パルス信号(破線)と、この入力パルス信号を受けて、FGサーボ回路11より出力された制御信号によって制御されたモータードライバ3から得られるパルス信号(実線)を示す。
このように、従来は、変動によりディスク1の回転速度が急激に変化した場合に制御方式の切替えが所望の切替え位置からずれてしまっていた。これはCLV制御方式とCAV制御方式の切替え判定においてディスクの回転変動に対してのマージンが無いためである。そこで、予期せぬ切替えを回避するために、本発明では、CAV制御方式とCLV制御方式の間の切替えに際し、CAV/CLV切替信号生成器13は、切替え判位置判定を複数回連続して行い、一定期間連続して判定基準を満たしたときに切替え信号を出力する。すなわち、複数回連続して所定の切替え設定位置を超過するか、下回ることで制御方式の切替えを行う。このように両制御方式間の切替えは、記録媒体の回転速度がある一定期間以上所定値を超過したこと、または下回ったことをもって行う。これにより、図5に示すように、回転変動による突発的な速度変化により切替え位置を超過しても、ある期間連続して超過していなければ切替えを行わない。外乱による速度変化は切替え前の制御方式領域内で安定状態に引き戻され、ディスク情報から得る同期クロック信号の追従も速やかに行われる。これにより外乱によって大きな速度変化が起きた場合にも、予期せぬ切替わりにより、制御方式切替え時に余剰な加減速制御信号が出力されることがなく、設定位置超過を誤認識したために制御方式が切替わることを防ぐことができる。
また、CAV制御方式からCLV制御方式への切替えに際して、ディスク1の回転と同期クロック生成手段6のパルス信号が同期した状態で切替えを行う。このため、モータードライバ3からのパルス信号とCLV基準信号生成器19からのパルス信号とにずれがないことから、スピンドルサーボ手段16からの加減速制御信号の乱れを抑えられる。したがって、切替え時でもディスク上の情報の読み出し及び書込みを安定して行うことが可能になる。また、CLV制御方式からCAV制御方式への切替えに際しては、CLV制御時に、CLV基準クロック生成器19からのパルス信号とモータードライバ3からのパルス信号がずれてしまうために、切替えの時は回転制御を行うFGサーボ回路11において切替え直前の制御を維持する。これによりCLV基準信号生成器19からのパルス信号からモータードライバ3からのパルス信号への非同期の切替えでも回転制御の乱れを低減できる。
ディスク状記録媒体駆動装置のブロック図 CAV/CLV切替信号生成器のブロック図 外乱により設定切替え位置より内周側でCLV制御方式に切替わったときの従来の半径位置と回転速度検出器の出力を示すグラフ 外乱により設定切替え位置より内周側でCLV制御方式に切替わったときの従来の半径方向位置と線速を示すグラフ 設定切替え位置より内周側で外乱が生じたときの本発明によるCLV制御方式への切替を説明するための半径方向位置と線速を示すグラフ
符号の説明
1 ディスク状記録媒体、 2スピンドルモータ、 3 モータードライバ、 4 ピックアップ、 5 再生信号検出手段、 6 同期クロック生成手段、 7サーボ手段、 8 レーザ駆動手段、 9 再生・記録信号処理器、 10 駆動装置、 11 FGサーボ回路、 12 切替器、 13 CAV/CLV切替信号生成器、 14 波形整形器 15 回転速度検出器、 16 スピンドルサーボ手段、 17 回転駆動部、 18 切替線速データ記憶部、 19 CLV基準信号生成器。

Claims (6)

  1. 螺旋状のトラック上に密度一定で情報が記録されるディスク状記録媒体を回転しつつ、情報の読出し又は書込みを行うディスク状記録媒体の回転制御装置において、
    ディスク状記録媒体を回転するスピンドルモータを回転駆動するとともに、ディスク状記録媒体の回転速度に比例した周波数のパルス信号を出力するモータードライバと、
    ディスク状記録媒体において読み出され又は書き込まれる情報の量に応じて、同期クロック信号を生成する同期クロック生成手段と、
    上記同期クロック生成手段から出力される同期クロック信号に基づき、ディスク状記録媒体の線速度に比例したパルス信号を生成するCLV基準信号生成手段と、
    ディスク状記録媒体の回転が所定の切替線速に至ったことを連続して所定の複数回数検出したときに、切替信号を出力する切替信号出力手段と、
    上記切替信号出力手段からの切替信号に基づいて、上記モータードライバからのパルス信号と上記CLV基準信号生成手段からのパルス信号との一方を出力する切替器と、
    上記切替器から入力されたパルス信号が一定間隔に現れるように上記モータードライバの制御を行うモータサーボ手段と
    を備える回転制御装置。
  2. 上記切替信号出力手段は、
    上記切替線速を設定する記憶手段と、
    同期クロック生成手段からの同期クロックを基にディスク状記録媒体の線速度をモニタするモニタ手段と、
    モニタ手段によりモニタされる線速度が上記切替線速に至ったことを所定回数連続で検出すると、上記モータードライバからのパルス信号と上記CLV基準信号生成手段からのパルス信号のどちらか一方を出力させる切替信号を生成する切替信号生成手段と
    を備えることを特徴とする請求項1に記載された回転制御装置。
  3. 上記モータサーボ手段は、上記CLV基準信号生成手段からのパルス信号から上記モータードライバからのパルス信号への切替えに際して、上記モータサーボ手段内の切替直前の回転周波数のデータを保持することを特徴とする請求項1または2に記載された回転制御装置。
  4. 螺旋状のトラック上に密度一定で情報が記録されるディスク状記録媒体について情報の記録再生を行うディスク状記録媒体の記録再生装置において、
    ディスク状記録媒体を回転するスピンドルモータと、
    上記スピンドルモータを回転駆動するとともに、ディスク状記録媒体の回転速度に比例した周波数のパルス信号を出力するモータードライバと、
    ディスク状記録媒体において光学的に情報を読み出し又は書き込むピックアップと、
    上記ピックアップのトラッキングとフォーカシングを制御するピックアップサーボ手段と、
    上記ピックアップにより読み出された信号又は書き込まれる信号を処理して記録再生を行う記録再生信号処理部と、
    ディスク状記録媒体において読み出され又は書き込まれる情報の量に応じて、同期クロック信号を生成する同期クロック生成手段と、
    上記同期クロック生成手段から出力される同期クロック信号に基づき、線速度に比例したパルス信号を生成するCLV基準信号生成手段と、
    ディスク状記録媒体の回転が所定の切替線速に至ったことを連続して所定の複数回数検出したときに、切替信号を出力する切替信号出力手段と、
    上記切替信号出力手段からの切替信号に基づいて、上記モータードライバからのパルス信号と上記CLV基準信号生成手段からのパルス信号との一方を出力する切替器と、
    上記切替器より入力されたパルス信号が一定間隔に現れるように上記モータードライバの制御を行うモータサーボ手段と
    を備える記録再生装置。
  5. 上記切替信号出力手段は、
    上記切替線速を設定する記憶手段と、
    同期クロック生成手段からの同期クロックを基にディスク状記録媒体の線速度をモニタするモニタ手段と、
    モニタ手段によりモニタされる線速度が上記切替線速に至ったことを所定回数連続で検出すると、上記モータードライバからのパルス信号と上記CLV基準信号生成手段からのパルス信号のどちらか一方を出力させる切替信号を生成する切替信号生成手段と
    を備えることを特徴とする請求項4に記載された記録再生装置。
  6. 上記モータサーボ手段は、上記CLV基準信号生成手段からのパルス信号から上記モータードライバからのパルス信号への切替えに際して、上記モータサーボ手段内の切替直前の回転周波数のデータを保持することを特徴とする請求項4または5に記載された記録再生装置。
JP2004035145A 2004-02-12 2004-02-12 ディスク状記録媒体の情報記録再生装置と回転制御装置 Expired - Fee Related JP4205606B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004035145A JP4205606B2 (ja) 2004-02-12 2004-02-12 ディスク状記録媒体の情報記録再生装置と回転制御装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004035145A JP4205606B2 (ja) 2004-02-12 2004-02-12 ディスク状記録媒体の情報記録再生装置と回転制御装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2005228395A JP2005228395A (ja) 2005-08-25
JP4205606B2 true JP4205606B2 (ja) 2009-01-07

Family

ID=35002963

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004035145A Expired - Fee Related JP4205606B2 (ja) 2004-02-12 2004-02-12 ディスク状記録媒体の情報記録再生装置と回転制御装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4205606B2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JP2005228395A (ja) 2005-08-25

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP0751514B1 (en) Optical disk recording and reproducing apparatus
JP4418425B2 (ja) 光ディスク装置及び情報記録再生方法
US20070195661A1 (en) Power down apparatus for optical data drive
KR100312369B1 (ko) 디스크회전 제어장치
JP3459864B2 (ja) 偏重心ディスク検出方法,ディスク再生装置及び再生方法
JP4205606B2 (ja) ディスク状記録媒体の情報記録再生装置と回転制御装置
EP0403224B1 (en) Method of reading recorded information from information storage medium with tracks
JPH02177064A (ja) 情報処理装置
JPH11328828A (ja) ディスク信号再生装置の回転数制御装置
JPH01128276A (ja) 情報記録再生装置
JP3773395B2 (ja) ディスク状記録媒体駆動装置
US5583841A (en) Apparatus for improved search on information storage member rotating at constant linear velocity
JP2006252647A (ja) 情報信号振幅計測回路および光情報記録および/または再生装置
JP4048060B2 (ja) 光ディスク装置及び光ディスク再生方法
JP3801483B2 (ja) ディスク駆動装置の制御装置
KR20010051802A (ko) 디스크 재생 방법 및 디스크 재생 장치
JPH1031863A (ja) 再生装置
JPH06318371A (ja) ディスク状記録媒体及びディスク再生装置
JP2000082225A (ja) 光学式ディスク再生装置
JP2874643B2 (ja) 光ディスク駆動方法及び光ディスク駆動装置
JP4874472B2 (ja) 光ディスクドライブ及びその駆動方式切り替え方法
JP4349184B2 (ja) ディスクドライブ装置、トラックジャンプ方法
JP3047876B2 (ja) ディスク状記録媒体の駆動装置及び駆動方法
JP2004118912A (ja) 光ディスク装置及びその装置の制御方法
US20070036051A1 (en) Disc drive apparatus

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20070202

RD03 Notification of appointment of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423

Effective date: 20080131

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20080514

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20080527

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20080728

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20081007

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20081016

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111024

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121024

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131024

Year of fee payment: 5

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees