JP4203733B2 - 物干器の係止装置及び物干器 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、物干竿又は同等の支持杆に安定係止させることを目的とした物干器の係止装置及び物干器に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来物干器を物干竿に掛ける際に、風などにより、物干器が物干竿から外れないようにする為に、フック部へ設ける各種の係止装置が提案され、使用されている。
【0003】
また、前記係止装置の一部を物干竿に協力当接させる提案もある。
【0004】
更に物干器の枠部を金属製にする提案もある。
【0005】
【特許文献1】
特許第2949062号
【0006】
【特許文献2】
特許第3383249号
【0007】
【発明により解決しようとする課題】
前記従来の係止装置は、物干竿の導入と、当接とを一つの回転体と、フック壁とに依存した構造であるが、物干竿の直径の大小により、支持中心がずれたり、保定が不安定になる問題点があった。
【0008】
また金属フレーム利用の物干器においては、構造が複雑になる問題点があった。
【0009】
【課題を解決するための手段】
この発明は、物干竿の導入手段と弾力押圧手段を有する2つの部材で物干器を弾力的に挟着させることにより、円滑な導入と、確実な挟着を可能にしたのである。
【0010】
また金属フレームと、合成樹脂吊枠とを組み合わせることにより、両者の特質を生かした物干器を得たのである。
【0011】
即ちこの発明は、物干竿に掛けるフック部と、物干竿に当接保持する係止手段を有する係止装置において、フック部の基端部に物干器と接続する接続手段を有し、フック部の先端部に、物干竿の外周壁に当接する3つの弧状凹入部を外周に均等配置した回転体を回転可能に取り付けると共に、フック部の中間部の内側に、前記回転体の凹入部と対向して物干竿と当接すべく弧状に形成した弾性当接片を片持ち状に設けたことを特徴とする物干器の係止装置であり、回転体は、凹入部内壁に摩擦手段を備えたことを特徴とするものである。
【0012】
またフック部は、内壁へ弾性当接片端を退避させる凹入部を設けたことを特徴とするものである。
【0013】
次に物干器の発明は、請求項1記載の係止装置を、物干器の上部へ回転自在に取り付けたことを特徴とする物干器である。また他の発明は、請求項1記載の係止装置を有するフック付の物干器において、管体よりなる環状の金属フレームの側壁に、薄板を突設して、該部へ取付手段を介してピンチを取り付け、前記金属フレームの中央位置に、合成樹脂製の吊枠の下部を回転自在に取り付け、該吊枠の上部へフックの下端部を回転自在に取り付けたことを特徴とする物干器である。
【0014】
この発明における係止装置は、回転体の凹入部が対称的に配置されるのが好ましく、通状凹入部の数は2つ〜4つである。また弾性当接片は、片持ちでも両持ち(両端を固定)でもよいが、物干竿を挿入する僅かな力(例えば、物干器に吊下げした洗濯物の重量)で容易に変形し、かつ所定の押圧力(通常の風力ではフックが外れない程度)を必要とする。
【0015】
弾性押圧片の材質は、フックの材質と同様にポリプロピレン、塩化ビニール、ポリカーボネイトその他通常使用する合成樹脂を使用することができるが、室外で使用されることが多いので、耐候性の大きい材質が好ましい。
【0016】
また金属フレームを使用した物干器にあっては、最も力の掛かるフレームに金属を使用したので、耐候性が飛躍的に大きくなると共に、アルミニウム又はステンレススチールなどを使用すれば、軽量かつ強靱である。前記におけるステンレススチールは比重が大きいけれども、強靱の為に肉厚を薄くしても十分の拡張力を有するので、全体として軽量にできる。
【0017】
この発明における係止装置は、回転体と弾性当接片の協同によって物干竿を保持しているので、物干竿の外径による自由度が大きく(例えば外径25mm〜30mmに対応)作用、効果の信頼性がある。
【0018】
また物干器については、ピンチ取り付け部のフレームは、平面方形、円形又は楕円形が考えられるが、特に限定はない。
【0019】
またこの発明の係止装置を取り付ける物干器の形状には制約はなく、衣服等を支持するハンガー部と、物干竿へ係止する係止装置を具備すれば良く、衣服用ハンガーから、ピンチ付の洗濯用ハンガーまで使用できる。
【0020】
この発明における弾性当接片は、その変形により物干竿を押さえる作用を有するので、物干竿が嵌入すると前記当接片は適宜変形し、フック部及び回転体と共同して物干竿を支持する。
【0021】
この発明における金属フレームの薄板は、水平方向、垂直方向又は傾斜して取り付けることができる。若干傾斜させることによって水切りを良くすることができる。
【0022】
【発明の実施の形態】
この発明の係止装置は、フック部の先端部へ物干竿を案内する回転体を軸支すると共に、フック部の中間部内側へ、前記回転体と共同して物干竿を支持する弾性当接片を設けたものである。
【0023】
従ってフックを物干竿に掛ける際に、回転体が物干竿を案内して奥に導き、物干竿が当接片に当たってこれを変形させると共に、変形による弾力で、物干竿をフック内壁及び回転体の当接部に押しつけ、物干竿を安定保持することができる。
【0024】
この発明における物干器は、前記フックを使用すると共に、金属フレームにピンチを取り付け、合成樹脂吊枠を用いたものである。
【0025】
従ってフレームが軽量、強靱、耐候性を保有して耐用年限を伸ばすことができると共に、構造も簡単で組立が容易である。前記物干器は、金属と、合成樹脂のよい所を組み合わせた優れた製品である。
【0026】
【実施例1】
この発明の係止装置の実施例を図1、2、3について説明する。フック部2の基端部に物干器の吊枠の上部の取付軸受け部と係止する段部3aと、拡狭の変形可能な挿入部3bよりなる掛止手段3を設け、前記フック部2の先端側へ、物干竿の外周壁に当接する3つの弧状凹入部4a、4b、4cを均等配置した回転体4、4を軸杆5で連結し、この軸杆5をフック部の先端側の内側へ設けた軸受溝2aへ回転自在に嵌入する。
【0027】
前記フック部2の中間部の内側に、物干竿11と当接できる弾性当接片6を前記回転体4と対向して片持ち状に取り付け、この発明の係止装置1を構成した。
【0028】
前記において、この係止装置1を物干竿11に係止するには、フック部2を図2−(a)中、矢示7のように下降させると、まず回転体4の凹入部4aの下側が物干竿11に当接し、フック部2の下降に伴って物干竿の上部が凹入部4aの上部に当接すると、回転体4が矢示8のように回転して、フック部2の内壁2b中央部へ物干竿11を導くと共に、前記弾性当接片6が矢示9のように物干竿11に押圧されて変形し(図2−(b))、その弾発力により、矢示10のように物干竿11を押圧する。
【0029】
そこで弾性当接片6、フック部2の内壁2b及び回転体4の凹入部4aにより物干竿11は支持される。
【0030】
前記支持は、フック部2が矢示7の方向へ力を受けている間(物干器吊下中)は持続するので、係止状態を保つことができる。
【0031】
前記実施例において、図2−(b)中フック部2を矢示12のように上方へ持ち上げると、回転体4は矢示13のように回転し、物干竿11から外れるので、物干器の係止装置1を容易に取り外すことができる。
【0032】
前記実施例においては、弾性当接片6の上端は自由端としたが、その上端をフック部内壁へ固定することもできる。またフック部2の内壁へ凹入部2cを設け、弾性当接片6の先端側を凹入部2c内に退避できるようにすることもできる。
【0033】
前記実施例における回転体4の凹入部4a、4b、4cの物干竿当接部へ摩擦手段28を設けることもある。
【0034】
前記摩擦手段としては、粗面(微小凹凸)にしたり、摩擦シートを貼着するなどが考えられ、従来知られている簡易な摩擦付与手段を採用することができる。このようにすれば、回転体と、物干竿11とが確実に当接保持される。
【0035】
【実施例2】
この発明の実施例を図4について説明する。アルミニウム製の2つのコ状枠16、16aの内側に夫々薄板17、17を突設し、該薄板17へピンチ18の連結材19の取付孔27を設け、該取付孔27へ連結材19の一端を取り付け、連結材19の他端へピンチ18を連結する。
【0036】
前記コ状枠16、16aの開口側を互いに対向させ、コ状枠16、16aの端部を取付板20、20、20a、20aへ夫々固定し、前記取付板20、20aを夫々重ねて、軸杆21により回転可能に取り付ける。前記軸杆21、21には軸受け22、22を夫々固定し、該軸受け22、22に、吊枠23の取付杆24、24を固定し、前記吊枠23の上部中央の軸受け26に、前記係止装置1の下端接続部を嵌入して取り付ければ、この発明の物干器25が完成する。図中35は支持線である。
【0037】
前記取付板20、20aは、軸杆21へ回動可能に取り付けてあるので、図4中鎖線図示(矢示29)のように折り畳みすることができる。
【0038】
前記実施例は、方形のフレームを使用した物干器について説明したが、形状は方形に限定されることなく、円形、楕円形その他の形状でも同様である。
【0039】
またコ状枠16、16aの内側へ薄板17、17を突設したが、薄板17の方向は水平方向に限らず垂直方向又は斜の方向もあり得る。
【0040】
この発明の他の実施例を図5−(b)について説明する。ハンガー本体14にこの発明の係止装置1を回転自在に取り付けて物干器15を構成した。
【0041】
前記ハンガー本体14の支杆14aの中央部の軸受け板32へ、フック30の取付け筒31を、軸杆33で回転自在に取り付けてある。
【0042】
前記のように、フック30を取り付けると、ハンガー本体14を物干竿11に掛ける時に、物干竿11の位置が高くても比較的容易に掛けることができるので、背の低い人の場合に特に有利である。
【0043】
またこのフックへ、他のハンガーのフックを掛け多段にして使用することも可能である。前記フック30を使用しない場合には、矢示34のように鎖線図示の位置まで廻せば邪魔になるおそれなく、従来のハンガーと同様に取り扱うことができる。
【0044】
【発明の効果】
この発明の係止装置は、弾性当接片と、回転体によって物干竿を係止したので、取付取り外しが簡単容易であり、物干竿の固定が確実である効果がある。また回転体と弾性当接片の協同によって物干竿を保持しているので、物干竿の外径の自由度が大きい効果がある。
【0045】
また金属フレームに合成樹脂吊枠を組み合わせたので、前記効果の他に、製造が容易になり、価格を低減できる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例の一部を破切した正面図。
【図2】(a)同じく物干竿にかける初期の説明図。
(b)同じく物干竿にかけた説明図。
【図3】(a)同じく図1中A−A側面図。
(b)同じく図1中B−Bで切断した一部斜視図。
(c)同じく回転体の側面図。
【図4】同じくこの発明の係止装置をつけた物干器の一部を省略した斜視図。
【図5】(a)同じく図4の一部断面拡大図。
(b)同じく他の実施例の一部を省略した正面図。
【符号の説明】
1 係止装置
2 フック部
3 掛止手段
4 回転体
5 軸杆
6 弾性当接片
Claims (5)
- 物干竿に掛けるフック部と、物干竿に当接保持する係止手段を有する係止装置において、フック部の基端部に物干器と接続する接続手段を有し、フック部の先端部に、物干竿の外周壁に当接する3つの弧状凹入部を外周に均等配置した回転体を回転可能に取り付けると共に、フック部の中間部の内側に、前記回転体の凹入部と対向して物干竿と当接すべく弧状に形成した弾性当接片を片持ち状に設けたことを特徴とする物干器の係止装置。
- 回転体は、凹入部内壁に摩擦手段を備えたことを特徴とする請求項1記載の物干器の係止装置。
- フック部は、内壁へ弾性当接片端を退避させる凹入部を設けたことを特徴とする請求項1記載の物干器の係止装置。
- 請求項1記載の係止装置を、物干器の上部へ回転自在に取り付けたことを特徴とする物干器。
- 請求項1記載の係止装置を有するフック付の物干器において、管体よりなる環状の金属フレームの側壁に、薄板を突設して、該部へ取付手段を介してピンチを取り付け、前記金属フレームの中央位置に、合成樹脂製の吊枠の下部を回転自在に取り付け、該吊枠の上部へフックの下端部を回転自在に取り付けたことを特徴とする物干器。
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