上述した非特許文献1及び非特許文献2に係る内容は、文字のみを組み合わせて新たな文章を作成するに留まるため、作成した文章の内容を視覚的にアピールできる画像がもたらす楽しみをユーザに提供できないと云う問題がある。
また、特許文献1に係る内容は、文章データと画像データの組み合わせが適宜変更されるため、文章データの内容に合致しない画像データが組み合わされることもあり、特許文献1に係る内容を文章作成ゲームに適用したとしても、文章の内容に画像が適合せず、文章と画像を密接に連携させた楽しさをユーザに提供できないと云う問題がある。さらに、特許文献2に係る内容は、素片インデックスに基づき創作物素片を繋ぎ合わせて創作物を自動生成するので、生成される創作物は素片インデックスに基づいた妥当な内容となり、通常では思いつかない内容、突拍子もない内容、支離滅裂な内容の創作物を生成できず、面白みに欠けると云う問題がある。
一方、非特許文献3に係る内容は、基本的にスタンドアロンタイプのコンピュータを想定して作成されたものであり、そのため、上述したウェブサイトでは所定のプレーヤソフトの処理により内容が適宜表示されるに過ぎないため、ネットワークを利用してコンテンツを効率的に提供できないと云う問題がある。また、非特許文献3に係る内容をスタンドアロンタイプからネットワークタイプへと変更すれば、コンテンツが選択される頻度を調整すること、ユーザから新たなコンテンツをアップロードすること、ネットワークに接続できる様々な機器に記憶されているコンテンツの中から広くコンテンツを選択できること、完成したコンテンツの内容を友人へ見せること等の新たな展開を想定できるが、現状のスタンドアロンタイプの構成では、このような新たな展開を実現するための処理に対応できないと云う問題がある。
本発明は、斯かる問題に鑑みてなされたものであり、コンテンツを提供する側の装置で、複数のコンテンツを登録したコンテンツデータベースを準備すると共に、各コンテンツを選択する選択条件を予め設定し、その選択条件に基づいてコンテンツを選択してコンテンツの配信を行うことにより、効率的なコンテンツ選択処理を実現すると共にネットワークを用いてスムーズにコンテンツを配信できるようにしたコンテンツ提供方法、コンテンツ提供システム、コンテンツ提供装置、及びコンピュータプログラムを提供することを目的とする。
また、本発明は、ネットワークに対応した処理を行うことで、コンテンツの選択に係る頻度の調整、及び新たなコンテンツのアップロードを実現できるようにしたコンテンツ提供方法を提供することを目的とする。
さらに、本発明は、ネットワークに対応した処理を行うことで、ネットワークに接続できる様々な機器に記憶されているコンテンツの中から広くコンテンツを選択できるようにしたコンテンツ提供方法を提供することを目的とする。
さらにまた、本発明は、ネットワークに対応した処理を行うことで、完成したコンテンツの内容を他の人が閲覧できるようにしたコンテンツ提供方法及びコンテンツ提供システムを提供することを目的とする。
上記課題を解決するために本発明に係るコンテンツ提供方法は、一文に応じた文字及び画像を含む複数の場面からなり、一文における主語を表す場面及び一文における述語を表す場面を少なくとも有する全体コンテンツの各場面に係る場面コンテンツが場面ごとに分類して複数登録されたコンテンツデータベースを有するコンテンツ提供装置が、表示部を有する通信機器へ場面コンテンツを選択的に送信し、該通信機器は受信した場面コンテンツを前記表示部に表示して、全体コンテンツを提供するコンテンツ提供方法であって、前記コンテンツ提供装置は、外部から送信されてくる場面コンテンツ、その場面コンテンツが対応する場面を示す場面情報及び送信元に係る識別情報の受信が可能であり、前記通信機器は、場面コンテンツを取得可能にしており、場面コンテンツを取得した場合、取得した場面コンテンツ、その場面コンテンツが対応する場面を示す場面情報及び自身の識別情報を前記コンテンツ提供装置へ送信し、前記コンテンツ提供装置は、場面コンテンツ、場面情報及び識別情報を受信した場合、受信した場面コンテンツ及び識別情報を対応付けて、受信した場面情報が示す場面に分類して前記コンテンツデータベースに追加登録し、前記通信機器は、自身の識別情報を付したコンテンツ要求信号を前記コンテンツ提供装置へ送信し、前記コンテンツ提供装置は、識別情報を付したコンテンツ要求信号を受信した場合、該識別情報に対応付けられた場面コンテンツの選択に係る選択確率を変更し、変更した選択確率に基づき、場面コンテンツを追加登録したコンテンツデータベースの分類した各場面から、全体コンテンツの各場面のそれぞれに対して、場面コンテンツを選択し、選択した複数の場面コンテンツを前記通信機器へ送信し、前記通信機器は、複数の場面コンテンツを受信した場合、受信した複数の場面コンテンツを、全体コンテンツの各場面に合わせて前記表示部に順次表示して、全体コンテンツを提供することを特徴とする。
本発明に係るコンテンツ提供方法は、前記コンテンツ提供装置は、場面コンテンツの選択に係る選択確率を変更する変更指示を場面コンテンツ毎に受け付け可能にしており、選択確率の変更指示を受け付けた場合、変更指示に係る場面コンテンツの選択確率を変更し、変更した選択確率に基づき前記コンテンツデータベースから、全体コンテンツの各場面のそれぞれに対して、場面コンテンツを選択することを特徴とする。
本発明に係るコンテンツ提供方法は、前記通信機器は、前記コンテンツ提供装置への通信アクセス処理を規定した通信プログラムを記憶した記憶装置を接続可能にしており、前記記憶装置が接続された場合、前記通信プログラムの規定に従って前記コンテンツ提供装置へアクセスして通信接続を確立することを特徴とする。
本発明に係るコンテンツ提供方法は、前記記憶装置は、コンテンツ識別情報が付された場面コンテンツを記憶しており、前記通信機器は、接続された記憶装置から前記コンテンツ識別情報を読み出して前記コンテンツ提供装置へ送信し、前記コンテンツ提供装置は、コンテンツ識別情報を受信した場合、前記記憶装置が記憶する前記コンテンツ識別情報に係る場面コンテンツを選択対象に含めた中から、全体コンテンツの各場面のそれぞれに対して、場面コンテンツを選択し、前記記憶装置が記憶する場面コンテンツを選択した場合、選択した場面コンテンツに係るコンテンツ識別情報を前記通信機器へ送信し、前記通信機器は、コンテンツ識別情報を受信した場合、受信したコンテンツ識別情報が付された場面コンテンツを前記記憶装置から読み出し、読み出した場面コンテンツを、該場面コンテンツに応じた全体コンテンツの場面に合わせて前記表示部に表示することを特徴とする。
本発明に係るコンテンツ提供方法は、前記通信機器は複数であり、前記コンテンツデータベースは、コンテンツ識別情報を付した場面コンテンツを登録しており、第1の通信機器は、前記コンテンツ提供装置からコンテンツ識別情報を付した場面コンテンツを受信した場合、受信したコンテンツ識別情報を第2の通信機器へ送信する送信指示の受け付けを可能にしており、前記送信指示を受け付けた場合、コンテンツ識別情報を第2の通信機器へ送信し、前記第2の通信機器は、コンテンツ識別情報を受信した場合、コンテンツ要求信号を送信する要求送信指示の受け付けを可能にしており、前記要求送信指示を受け付けた場合、受信したコンテンツ識別情報を付したコンテンツ要求信号を前記コンテンツ提供装置へ送信し、前記コンテンツ提供装置は、コンテンツ識別情報を付したコンテンツ要求信号を受信した場合、受信したコンテンツ識別情報が付された場面コンテンツを前記コンテンツデータベースから選択し、選択した場面コンテンツを前記第2の通信機器へ送信することを特徴とする。
本発明に係るコンテンツ提供システムは、一文に応じた文字及び画像を含む複数の場面からなり、一文における主語を表す場面及び一文における述語を表す場面を少なくとも有する全体コンテンツの各場面に係る場面コンテンツが場面ごとに分類して複数登録されたコンテンツデータベースを有するコンテンツ提供装置、及び該コンテンツ提供装置から選択的に送信される場面コンテンツを表示する表示部を有する通信機器を備えるコンテンツ提供システムであって、前記通信機器は、場面コンテンツを取得する手段と、場面コンテンツを取得した場合、取得した場面コンテンツ、その場面コンテンツが対応する場面を示す場面情報及び自身の識別情報を前記コンテンツ提供装置へ送信する手段と、自身の識別情報を付したコンテンツ要求信号を前記コンテンツ提供装置へ送信する手段とを備え、前記コンテンツ提供装置は、外部から送信されてくる場面コンテンツ、その場面コンテンツが対応する場面を示す場面情報及び送信元に係る識別情報を受信する手段と、場面コンテンツ、場面情報及び識別情報を受信した場合、受信した場面コンテンツ及び識別情報を対応付けて、受信した場面情報が示す場面に分類して前記コンテンツデータベースに追加登録する手段と、識別情報を付したコンテンツ要求信号を受信した場合、該識別情報に対応付けられた場面コンテンツの選択に係る選択確率を変更する手段と、変更した選択確率に基づき、場面コンテンツを追加登録したコンテンツデータベースの分類した各場面から、全体コンテンツの各場面のそれぞれに対して、場面コンテンツを選択する手段と、選択した複数の場面コンテンツを前記通信機器へ送信する手段とを備え、前記通信機器は更に、複数の場面コンテンツを受信した場合、受信した複数の場面コンテンツを、全体コンテンツの各場面に合わせて前記表示部に順次表示して、全体コンテンツを提供する処理を行う手段を備えることを特徴とする。
本発明に係るコンテンツ提供システムは、前記通信機器は、コンテンツ識別情報が付された場面コンテンツを記憶する手段と、前記コンテンツ識別情報を前記コンテンツ提供装置へ送信する手段とを備え、前記コンテンツ提供装置は、コンテンツ識別情報を受信した場合、前記通信機器が記憶する前記コンテンツ識別情報に係る場面コンテンツを選択対象に含めた中から、全体コンテンツの各場面のそれぞれに対して、場面コンテンツを選択する手段と、前記通信機器が記憶する場面コンテンツを選択した場合、選択した場面コンテンツに係るコンテンツ識別情報を前記通信機器へ送信する手段とを備え、前記通信機器は更に、コンテンツ識別情報を受信した場合、受信したコンテンツ識別情報が付された場面コンテンツを、該場面コンテンツに応じた全体コンテンツの場面に合わせて前記表示部に表示する処理を行う手段を備えることを特徴とする。
本発明に係るコンテンツ提供装置は、一文に応じた文字及び画像を含む複数の場面からなり、一文における主語を表す場面及び一文における述語を表す場面を少なくとも有する全体コンテンツの各場面に係る場面コンテンツが場面ごとに分類して複数登録されたコンテンツデータベースを有するコンテンツ提供装置であって、外部から送信されてくる場面コンテンツ、その場面コンテンツが対応する場面を示す場面情報及び送信元に係る識別情報を受信する手段と、場面コンテンツ、場面情報及び識別情報を受信した場合、受信した場面コンテンツ及び識別情報を対応付けて、受信した場面情報が示す場面に分類して前記コンテンツデータベースに追加登録する手段と、外部から送信されてくる識別情報を付したコンテンツ要求信号を受信する手段と、外部から識別情報を付したコンテンツ要求信号を受信した場合、該識別情報に対応付けられた場面コンテンツの選択に係る選択確率を変更する手段と、変更した選択確率に基づき、場面コンテンツを追加登録したコンテンツデータベースの分類した各場面から、全体コンテンツの各場面のそれぞれに対して、場面コンテンツを選択する手段と、選択した複数の場面コンテンツを前記コンテンツ要求信号の送信元へ送信する手段とを備えることを特徴とする。
本発明に係るコンテンツ提供装置は、場面コンテンツの選択に係る選択確率を変更する変更指示を場面コンテンツ毎に受け付ける手段と、選択確率の変更指示を受け付けた場合、変更指示に係る場面コンテンツの選択確率を変更する手段と、変更した選択確率に基づき前記コンテンツデータベースから、全体コンテンツの各場面のそれぞれに対して、場面コンテンツを選択する手段とを備えることを特徴とする。
本発明に係るコンピュータプログラムは、一文に応じた文字及び画像を含む複数の場面からなり、一文における主語を表す場面及び一文における述語を表す場面を少なくとも有する全体コンテンツの各場面に係る場面コンテンツが場面ごとに分類して複数登録されたコンテンツデータベースを記憶させており、通信手段を有するコンピュータに場面コンテンツの送信を行わせて、全体コンテンツを提供させるためのコンピュータプログラムであって、前記コンピュータを前記通信手段を介して、外部から送信されてくる場面コンテンツ、その場面コンテンツが対応する場面を示す場面情報及び送信元に係る識別情報を受信する処理を行う手段と、場面コンテンツ、場面情報及び識別情報を受信した場合、受信した場面コンテンツ及び識別情報を対応付けて、受信した場面情報が示す場面に分類して前記コンテンツデータベースに追加登録する手段と、前記通信手段を介して、外部から識別情報を付したコンテンツ要求信号を受信する処理を行う手段と、前記通信手段を介して、外部から識別情報を付したコンテンツ要求信号を受信した場合、該識別情報に対応付けられた場面コンテンツの選択に係る選択確率を変更する手段と、変更した選択確率に基づき、場面コンテンツを追加登録したコンテンツデータベースの分類した各場面から、全体コンテンツの各場面のそれぞれに対して、場面コンテンツを選択する手段と、選択した複数の場面コンテンツを外部のコンテンツ要求信号の送信元へ前記通信手段を用いて送信させる手段として機能させることを特徴とする。
本発明に係るコンピュータプログラムは、前記コンピュータを場面コンテンツの選択に係る選択確率を変更する変更指示を場面コンテンツ毎に受け付ける手段と、選択確率の変更指示を受け付けた場合、変更指示に係る場面コンテンツの選択確率を変更する手段と、変更した選択確率に基づき前記コンテンツデータベースから、全体コンテンツの各場面のそれぞれに対して、場面コンテンツを選択する手段として機能させることを特徴とする。
本発明にあっては、複数のコンテンツをコンテンツデータベースに登録すると共に、コンテンツデータベースからコンテンツを選択する選択条件をコンテンツ提供装置が予め記憶し、その選択条件に基づいて複数の中からコンテンツを選択するので、効率的なコンテンツの選択を行えるようになる。また、コンテンツの選択及び送信は通信機器からのコンテンツ要求信号の受信に応じて行うので、通信を用いてコンテンツの提供を行う場合でも、ユーザの操作に応答したタイミングで選択処理を行ってコンテンツを送信でき、それに伴い通信機器ではレスポンス良くコンテンツの内容を表示できる。
なお、コンテンツ提供装置から通信機器へ送信するコンテンツの具体的な内容としては、通信機器側で再生表示処理が行える場合は、コンテンツに係るデータをファイルの状態で送信することが好適であり、通信機器側で再生処理が行えない場合は、コンテンツ提供装置側でコンテンツに係るファイルの再生処理を行い、その再生処理を行った内容を閲覧できるデータ状態で通信機器へ送信することが好適である。また、複数のコンテンツの内容を通信機器側で順次表示する場合は、上記のコンテンツ要求信号の送信からコンテンツの受信の処理を適宜繰り返すことで対応可能になる。
本発明にあっては、コンテンツ提供装置が複数のコンテンツを選択して送信するので、コンテンツ提供装置における選択処理をまとめて行うことができると共に、コンテンツの送信をコンテンツ毎に行う場合に比べて送信回数も減少でき、コンテンツ提供装置の処理負担を低減できる。
本発明にあっては、コンテンツ提供装置は、選択確率の変更指示により所定のコンテンツの選択確率を変更するので、コンテンツデータベースに登録されているコンテンツが選択される頻度を適宜調整可能になる。例えば、本発明に係るコンテンツ提供サービスの実際的な運営を考慮した場合、あるコンテンツに広告を含ませてスポンサー料を徴収するようにしたときに、スポンサー料に応じて、そのコンテンツの選択確率を高めるように調整でき、そのコンテンツが選択されやすくする頻度を適宜変えられる。また、本発明に係るコンテンツ提供サービスの利用者の年齢を通信機器が送信するようにしたときは、年齢に応じてコンテンツの選択をコントロールでき、例えば、未成年に有害な内容を含むコンテンツは、未成年者がコンテンツ要求をした際、未成年に不適なコンテンツの選択確率をゼロにすると云った調整を行うことができ、コンテンツの提供元及び提供先等の事情に応じてコンテンツの選択を自在に調整できる。
本発明にあっては、通信機器で文字及び画像を対応付けたコンテンツを取得して、コンテンツ提供装置へ送信すれば、コンテンツデータベースに登録されるので、コンテンツデータベースの中身をユーザからのアップロードにより随時増強でき、新たなコンテンツの新たな組み合わせにより、表示できる内容も一段と豊富にできる。なお、通信機器でのコンテンツの取得は、例えば、通信機器として撮像機能を具備した携帯電話器を用いた場合では、撮像機能を利用してユーザが撮像を行うと共に、撮像された画像に応じた文章をユーザが操作キーで入力することで、撮像機器は文字及び画像を対応付けたコンテンツを取得できることになる。
本発明にあっては、通信機器でコンテンツを取得して、コンテンツ提供装置へ送信すれば、コンテンツデータベースに登録されるので、コンテンツデータベースの中身をユーザからのアップロードにより随時増強できる。また、コンテンツデータベースへの登録は、通信機器を識別する識別情報に対応付けて行われると共に、通信機器は識別情報を付してコンテンツ要求を行い、このような要求に対してコンテンツ提供装置は識別情報に係るコンテンツの選択確率を変更するので、コンテンツを送信した通信機器に対して、自身がアップロードしたコンテンツの選択頻度を他のコンテンツと相異させることができる。例えば、自分がアップロードしたコンテンツを表示させたいと云うユーザには、アップロードを行ったユーザからコンテンツの要求信号が送信されると、そのユーザがアップロードしたコンテンツの選択確率を高くすればよく、この場合は、アップロードしたコンテンツを自ら楽しめる機会が増え、本発明に係るコンテンツ提供サービスにユーザが参加すると云う楽しみの度合を高められる。また、自分がアップロードしたコンテンツは表示させたくないと云うユーザには、アップロードを行ったユーザからコンテンツの要求信号が送信されると、そのユーザがアップロードしたコンテンツの選択確率を低くすることで対応できる。
本発明にあっては、通信プログラムを記憶した記憶装置を通信機器に接続するので、コンテンツ提供装置へのアクセスを、通信プログラムに従って自動で行えるようになり、コンテンツ提供装置への通信接続の確立に係るユーザの操作負担を大幅に低減できる。
本発明にあっては、記憶装置に記憶されたコンテンツも選択対象に含めるので、コンテンツ提供装置が有するコンテンツデータベースに加えて記憶装置のコンテンツも選択されるようにでき、ユーザが所有するコンテンツの利用度を高められる。また、記憶装置で記憶されているコンテンツが選択された場合、そのコンテンツに係るコンテンツ識別情報が通信機器へ伝えられるので、通信機器はコンテンツ識別情報に基づいて記憶装置からコンテンツをスムーズに読み出して、コンテンツの内容を表示できるようになる。
本発明にあっては、通信機器がコンテンツを記憶する場合、通信機器が記憶するコンテンツも選択対象に含めるので、コンテンツ提供装置が有するコンテンツデータベースに加えて通信機器が有するコンテンツも選択されるようにでき、選択対象のコンテンツ数を豊富にできる。また、通信機器のコンテンツが選択された場合、そのコンテンツに係るコンテンツ識別情報が通信機器へ伝えられるので、通信機器はコンテンツ識別情報に基づき、自らが記憶するコンテンツの内容をスムーズに表示できるようになる。
本発明にあっては、コンテンツにはコンテンツ識別情報が付されており、第1の通信機器で受信したコンテンツのコンテンツ識別情報を第2の通信機器へ送信し、第2の通信機器は受信したコンテンツ識別情報をコンテンツ提供装置へ送信し、コンテンツ提供装置はコンテンツ識別情報に係るコンテンツを第2の通信機器へ送信するので、第1の通信機器で受信したコンテンツを第2の通信機器でも容易に取得できるようになる。即ち、第1の通信機器は、コンテンツ自体を送信するのではなく、コンテンツ識別情報だけを第2の通信機器へ送信するので、第1の通信機器と第2の通信基地の間の通信負担は少なくなり、また、第2の通信機器は受信したコンテンツ識別情報を付してコンテンツ要求信号をコンテンツ提供装置へ送信することで、確実に第1の通信機器が受信したコンテンツを取得できる。その結果、第1の通信機器のユーザは、気に入った内容のコンテンツを第2の通信機器のユーザへ容易に伝えることができ、ユーザ間で組み合わされたコンテンツがもたらす楽しさを共有でき、本発明の利用範囲の拡大を図れる。
本発明にあっては、コンテンツデータベースから所定の選択条件に基づいてコンテンツを選択して送信を行うので、ネットワークを用いてコンテンツを配信する場合で、多数のコンテンツに対して効率的なコンテンツの選択及び送信処理を実現できる。
本発明にあっては、コンテンツ提供装置が複数のコンテンツを選択して送信するので、コンテンツ提供装置における選択処理及び送信処理をまとめて行うことができ、コンテンツ提供装置の処理負担を低減できる。
本発明にあっては、コンテンツ提供装置が所定のコンテンツの選択確率を変更するので、コンテンツデータベースに登録されているコンテンツの選択頻度を適宜調整できる。
本発明にあっては、通信機器で取得したコンテンツをアップロードしてコンテンツデータベースに登録するので、コンテンツデータベースの中身をユーザが取得したコンテンツにより増強でき、ユーザが取得する様々なコンテンツにより新たな組み合わせ内容も生成できる。
本発明にあっては、通信機器が取得したコンテンツをコンテンツデータベースに登録できると共に、コンテンツの登録を行った通信機器からのコンテンツ要求に対しては、登録されたコンテンツの選択確率を高めるので、コンテンツの登録を行ったユーザは、登録したコンテンツを利用した表示を楽しめる機会が増え、コンテンツの登録と云う楽しさをユーザに提供できると同時に、コンテンツデータベースの増強も図れる。
本発明にあっては、通信プログラムを記憶した記憶装置を通信機器に接続するので、コンテンツ提供装置へのアクセスに係るユーザの操作負担を解消できる。
本発明にあっては、記憶装置に記憶されたコンテンツも選択対象に含めるので、コンテンツの選択対象を広げて、多様なコンテンツをユーザに提供できる。
本発明にあっては、通信機器が記憶するコンテンツも選択対象に含めるので、ユーザが有するコンテンツの利用度を高められる。
本発明にあっては、第1の通信機器で受信したコンテンツのコンテンツ識別情報を第2の通信機器へ送信し、第2の通信機器は受信したコンテンツ識別情報に応じたコンテンツをコンテンツ提供装置から受信するので、気に入ったコンテンツを別のユーザへも気軽に通知することができ、取得したコンテンツがもたらす楽しさをユーザ間で容易に共有できる。
図1は、本発明の第1実施形態に係るコンテンツ提供システム1の全体的な構成を示している。第1実施形態のコンテンツ提供システム1は、ユーザへコンテンツを提供するコンテンツ提供サービスを行うものであり、具体的には、コンテンツ提供システム1のコンテンツ提供装置2が、ユーザの端末10、20(本実施形態では携帯電話器を利用)からのコンテンツ要求に応じて、ネットワークNW及び複数の通信中継装置T1〜Tnを通じてコンテンツを配信する。なお、図1では2台の端末10、20のみを示しているが、実際には2台以上の端末が本発明に係るサービスを利用可能である。
コンテンツ提供装置2が提供するコンテンツの中身は、図5(a)〜(d)に示すように、文字と画像を対応付けたものであり、コンテンツ提供装置2は、このようなコンテンツを多数記憶すると共に、ユーザからのコンテンツ要求を受けて記憶している中から4つのコンテンツを選択し端末10、20へ配信する。一方、コンテンツの配信を受けたユーザは、選択されたコンテンツを端末10、20の表示部11、21で順次表示することで、4つのコンテンツを4コマ漫画的に組み合わせた内容を楽しめる。
図2は、コンテンツ提供装置2の主要な内部構成を示すブロック図であり、本実施形態ではコンテンツ提供装置2にサーバコンピュータを用いている。コンテンツ提供装置2は、CPU2a、通信処理部2b、RAM2c、ROM2d、ハードディスク装置2fを内部バス2gで接続しており、ハードディスク装置2fに記憶されたコンテンツデータベース5に多数のコンテンツを登録している。なお、図2では示していないが、コンテンツ提供装置2は、オペレータの操作を受け付けるキーボード及びマウス等の入力受付手段が、内部バス2gに接続されている。
通信処理部2bは、ネットワークNWと接続され、端末10、20からの送信内容を受信すると共に、CPU2aの制御に基づき端末10、20へ所定の内容を送信する処理を行う。また、RAM2cはCPU2aの処理に係る各種データ等を一時的に記憶し、ROM2dはCPU2aの基本的な処理に必要なプログラム等を予め記憶している。
ハードディスク装置2fは、装置プログラム3、配信用プログラム4、コンテンツデータベース5、各種メニュー用データ、及びダウンロード用のプレーヤプログラム等を予め記憶している。装置プログラム3は、CPU2aが行うコンテンツ提供処理に係る全般的な制御内容を規定したものであり、詳細は後述する。配信用プログラム4はコンテンツ提供サイトをネットワークNW上に開設して、ネットワークNWを通じたアクセスに対してCPU2aが行う各種処理内容を規定したものである。
配信用プログラム4が規定する内容は多数あり、例えば、ユーザが用いる通信機器として端末10がコンテンツ提供装置2に係るネットワークNW上のコンテンツ提供サイトへアクセスした場合、図3(a)に示すようなコンテンツ提供サイトのトップページ6を端末10の表示部11表示させるために、トップページ6に係るページ画像のデータを送信する処理を規定している。
また、配信用プログラム4は、トップページ6に設けられた「入る」と云う項目6aが端末10側で選択されると、配信用プログラム4は、次に図3(b)に示す選択メニューページ7を表示部11に表示させるために、選択メニューページ7に係るページ画像のデータを端末10へ送信する処理を規定している。さらに、配信用プログラム4は、選択メニューページ7に設けられた「プレーヤソフトをダウンロード」と云う項目7aが端末10側で選択された場合、本サービスの利用に必要な事項(ユーザの氏名、連絡先、パスワード等)を入力させる画面(図示せず)を表示部11に表示させて、必要な事項がコンテンツ提供装置2へ送信されると、コンテンツの閲覧に必要なプレーヤプログラムを端末10へ送信する処理を規定している。なお、コンテンツ提供装置2では、ユーザから本サービスの利用に必要な事項が送信されると、本サービスの利用者として登録し、登録のために送信された事項をハードディスク装置2fに記憶する処理を行う。
一方、図3(b)の選択メニューページ7で、「物語を始める」と云う項目7aが端末10側で選択されると、配信用プログラム4は、次に図3(c)に示すスタートページ8を表示部11に表示させるために、スタートページ8に係るページ画像のデータを端末10へ送信する処理を規定している。また、スタートページ8に設けられたパスワード入力欄8aにパスワードが入力されて「スタート」と云う項目8bが選択されると、コンテンツ提供装置2へパスワード(端末を識別する識別情報に相当)と共にコンテンツ要求信号が送信されることになる。コンテンツ提供装置2は、送信されたパスワードがハードディスク装置2fに記憶されているか否かを確認し、記憶されている場合、コンテンツ送信処理を開始する。また、パスワードが記憶されていない場合は、図3(c)のスタートページ8を端末10の表示部11に再度表示させて、正しいパスワードの再入力をユーザに通知する。
図4は、コンテンツ提供装置2に記憶されるコンテンツデータベース5のデータベース構造を示しており、コンテンツデータベース5は、多数のコンテンツを登録し、登録したコンテンツは、ユーザ側の端末10、20で文字を表示させるための文字データと、ユーザ端末で画像を表示させるための画像データとが対応付けられたものになっている。また、コンテンツには、そのコンテンツを識別するための識別コード(コンテンツ識別情報に相当)、及びそのコンテンツが選択される選択条件の確率値が付されていると共に、そのコンテンツに係る各種情報を示す付加データを付加できる構造になっている。なお、各コンテンツの確率値は、初期値として「1」を登録している。
本実施形態のコンテンツデータベース5は、4コマ漫画的な組み合わせを実現できるように、1コマ用、2コマ用、3コマ用、及び4コマ用と云うように4種類の内容に分類してコンテンツを登録している。
1コマ用コンテンツデータとして登録されるコンテンツは、データのファイル名の最初に「A」が付されており、文字データの中身は「・・・が」と云う内容であり、具体例としては「モアイが」、「お菊人形が」、「ハムスターが」、「宇宙人が」等がある。また、1コマ用コンテンツの画像データは、対応付けられた文字データの中身を視覚的に表したような画像(動画も含む)になっている(他のコマの画像データも同様)。図5(a)に示す内容は、1コマ用コンテンツの一例であり、文字データのファイルAL1の文字内容は「山田が」であり、そのファイルAL1に対応付けられた画像データのファイルAF1は、胸に「山田」と云う名札を付けた青年の画像になっている。
2コマ用コンテンツデータとして登録されるコンテンツは、データのファイル名の最初に「B」が付されており、文字データの中身としては、時間又は場所等を表す「・・・で」と云う内容であり、具体例としては「古井戸で」、「スクランブル交差点で」、「こたつの下で」、「日焼けサロンで」、「地中海で」、「冬のあだたら山で」等がある。図5(b)に示す内容は、2コマ用コンテンツの一例であり、文字データのファイルBL1の文字内容は「机の下で」であり、そのファイルBL1に対応付けられた画像データのファイルBF1は、机を示す画像になっている。
3コマ用コンテンツデータとして登録されるコンテンツは、データのファイル名の最初に「C」が付されており、文字データの中身は、基本的に状況、状態を表した内容であり、具体例としては「真剣なまなざしで」、「わき目もふらず」、「さめた様子で」、「アイマスクをして」、「ロマンチックに」、「見事な手並みで」、「リラックスしながら」等がある。図5(c)に示す内容は、3コマ用コンテンツの一例であり、文字データのファイルCL1の文字内容は「一服した後に」であり、そのファイルCL1に対応付けられた画像データのファイルCF1は、タバコと灰皿を示す画像になっている。
4コマ用コンテンツデータとして登録されるコンテンツは、データのファイル名の最初に「D」が付されており、文字データの中身としては「・・・した。」と云う内容であり、具体例としては「宇宙人と友だちになった。」、「フリーズした。」、「出航した。」、「入団会見を行った。」、「宇宙に飛び出した。」、「山分けした。」等がある。図5(d)に示す内容は、4コマ用コンテンツの一例であり、文字データのファイルDL1の文字内容は「スプーンを曲げた」であり、そのファイルDL1に対応付けられた画像データのファイルDF1は、曲げられたスプーンを表した画像になっている。
また、コンテンツ提供装置2に記憶される装置プログラム3は、通信処理部2bの通信処理、RAM2c、ROM2d及びハードディスク装置2fの記憶に係る処理等を、CPU2aが適宜制御する内容を規定しており、本発明に関連する処理としては、上述したコンテンツデータベース5からコマごとに1つのコンテンツを選択する処理を規定している。コンテンツの選択処理には、選択条件として各コンテンツが所定の割合で選択されるように、ランダム選択に係るランダム関数を用いて乱数を発生させ、各コンテンツを選択するようにしており、初期状態では各コンテンツの選択に係る確率値が「1」で同じであるため、各コンテンツが同等の割合で選択されるようになっている。
選択に係る具体的な処理を、1コマ用のコンテンツを選択する場合で説明する。1コマ用のコンテンツがn個(nは整数)あるとすると、CPU2aはランダム関数を用いて1〜nの範囲で1つの整数(乱数に相当)を発生させ、発生させた整数に対応する識別コードのコンテンツを選択するようにしている。よって、CPU2aがランダム関数を用いて「2」と云う整数を発生させれば、識別コードが「A2」のコンテンツを選択し、CPU2aが「3」と云う整数を発生させれば、識別コードが「A3」のコンテンツを選択する。
また、本実施形態の装置プログラム3は、特定のコンテンツを選択する割合を調整することも規定しており、例えば、識別コードが「A1」のコンテンツが選択される割合を初期状態の5倍にするには、コンテンツ提供装置2のオペレータが「A1」のコンテンツの選択確率を5倍にする旨を入力することで、CPU2aはその旨を受け付けてコンテンツデータベース5の識別コード「A1」に対応する確率値を「5」に書き換える処理を行う。また、選択処理時には、1コマ用のコンテンツのn個に対して、n+1、n+2、n+3、n+4と云う数値を生成し、n+1〜n+4に識別コード「A1」のコンテンツを割り当て、ランダム関数を用いて1〜n+4の範囲で1つの整数を発生させる。このようにすることで、識別コード「A1」のコンテンツだけが5個含まれる母集団の中から1つのコンテンツを選択することになり、特定のコンテンツを選択する度合を調整できる。
さらに、装置プログラム3は、コンテンツ提供装置2がコンテンツの識別コードを通信処理部2bで受信した場合は、その識別コードに対応するコンテンツをコンテンツデータベース5から選択する処理も規定している。なお、装置プログラム3は、上述したコンテンツの選択処理を、コンテンツ提供装置2がユーザ側の端末10、20からコンテンツ要求信号を通信処理部2bで受信したことに応じて開始するようにしており、また、各コマ用に計4つのコンテンツを選択した場合、それらのコンテンツに係るデータをファイルの状態で各コンテンツの識別コードと共にコンテンツ要求信号の送信元の端末10、20へ通信処理部2bから送信する処理を規定している。
一方、図6は、ユーザが用いる端末10(通信機器に相当)の主要な内部構造を示し、図1に示す端末10、20は本発明に関連する構成に関しては同等であるため、以下、代表して端末10で説明する。端末10は、各種制御を行う制御部10aに通信部10b、操作部12、表示処理部10c、表示インタフェース部10d、撮像部10e、記憶部10f、RAM10g、接続インタフェース部10hを内部バス10iで接続している。
通信部10bは、制御部10aの制御に基づき通話内容及び通信内容の送受信を行い、本実施形態では、コンテンツ要求信号の送信及びコンテンツの受信等を行う。操作部12は、図1にも示すように、端末筐体の前面に設けられた上下左右キー、決定キー、数字及び文字入力キー等で形成されており、ユーザからの操作指示を受け付けるものである。操作部12の各キーには所定の操作信号が割り当ててあり、各キーが操作されると、割り当てられた操作信号が制御部10aへ送られて、制御部10aはユーザの操作内容を認識することになる。なお、操作部12の各キーを操作することで、ユーザは所望の文字、文章を入力でき、それに伴い端末10は文字、文章のデータを取得する。
表示処理部10cは、制御部10aの制御に基づき受信したコンテンツのデータを再生して表示できる形態にする処理を行うものであり、処理を行ったデータを表示インタフェース部10dへ送っている。表示インタフェース部10dは、表示部11と接続されており、表示処理部10cから送られてきたデータを表示部11で描画する処理を行う。また、撮像部10eは、CCD又はCMOS等の撮像素子を有し、操作部12の各キーの操作に応じて撮像を行い、撮像画像を取得する処理を行うものである。
記憶部10fは半導体メモリを適用しており、制御部10が行う各種制御処理を規定した基本プログラム15を予め記憶すると共に、通信部10bでプレーヤプログラム16をダウンロード(受信した)場合は、プレーヤプログラム16も記憶するようにしている。RAM10gは、制御部10aが行う処理に係る内容及びファイル等を一時的に記憶するものであり、接続インタフェース部10hは、外部機器との接続を行うものである。
また、制御部10aは、端末10の携帯電話器に係る機能を作動させる制御、及び通信に係る制御等を基本プログラム15が規定する内容に基づき行うと共に、コンテンツの再生表示に係る制御等をプレーヤプログラム16が規定する内容に基づき行う。よって、図3(a)〜(c)に係る各ページ等の画像を表示部11に表示させる制御、各ページ及びメニュー等における項目を選択する制御、選択した内容を送信する制御等の処理は、主に基本プログラム15の規定内容に基づき実行されている。また、図3(c)のスタートページ8の「スタート」と云う項目8bが選択されてコンテンツ要求信号を送信し、端末10がコンテンツを通信部10bで受信すると、それに応じてプレーヤプログラム16が起動し、プレーヤプログラム16も制御部10aの制御処理の内容を規定している。なお、受信したコンテンツ(識別コードも含む)は一時的にRAM10gに記憶されている。
プレーヤプログラム16は起動すると、図7(a)に示すプレーヤ画面17を表示部11に表示させる内容を規定している。プレーヤ画面17は、1コマ用コンテンツの文字内容を表示する第1表示欄17a、2コマ用コンテンツの文字内容を表示する第2表示欄17b、3コマ用コンテンツの文字内容を表示する第3表示欄17cを有し、コンテンツ再生画面17が表示されると、各表示欄17a〜17cはルーレット状に表示内容が回転する形態となり、ユーザに各コマの選択操作を促すような表示状態にしている。
また、プレーヤプログラム16は、図7(a)の表示状態で操作部12の決定キーが操作されると、図7(b)に示すように第1表示欄17aのルーレット状の回転表示を停止して受信してRAM10gに記憶していた1コマ用コンテンツに含まれる文字を表示する処理を規定している。さらに、プレーヤプログラム16は、図7(b)の表示状態で決定キーが操作されると、図7(c)に示すように2コマ用コンテンツの文字を第2表示欄17bに表示し、さらにまた、図7(c)の表示状態で決定キーが操作されると、図7(d)に示すように3コマ用コンテンツの文字を第3表示欄17cに表示する処理を規定している。このように、決定キーの操作に応じて第3コマまでの文字を表示することで、ユーザの操作に応じて各コマ用の内容が選択されるような操作雰囲気を表現している。
図7(d)の表示状態で決定キーが操作されると、プレーヤプログラム16は、4コマ用コンテンツの文字を表示するのではなく、図7(e)に示す火のついたロウソクの画像Gを一定時間、表示部11に表示させ、その後、図8(a)〜(d)に示す1コマから4コマまでのコンテンツを表示部11に順次表示させる処理を規定している。図8(a)〜(d)は、コンテンツ再生画面18であり、画面を二分割した上側を画像表示欄18a、下側を文字表示欄18bにしており、各コンテンツに含まれる対応付けられた文字(AL1〜DL1)及び画像(AF1〜DF1)の内容を合わせて表示部11で表示する。また、プレーヤプログラム16は、図8(a)〜(d)の表示内容を約1秒で切替表示し、ユーザの次の操作があるまで図8(d)の表示状態を維持することを規定している。
また、プレーヤプログラム16は、図8(d)に示す4コマ用のコンテンツを表示した状態では、表示部11の下端に「停止」と云う項目18c、「保存」と云う項目18d、「リプレイ」と云う項目18eを表示する処理を規定している。「停止」の項目18cがユーザの操作部12の操作により選択されると、プレーヤプログラム16の処理が終了し、通常の携帯電話器としての処理状態に戻る。また、「保存」の項目18dが選択されると、RAM10gに記憶していたコンテンツのデータ(ファイル)を記憶部10fに書き込んで保存する処理を行う。なお、記憶部10fで保存されたコンテンツのデータは、ユーザの所定の操作でプレーヤプログラム16を起動させることで、随時再生可能になっている。さらに、「リプレイ」の項目18eが選択された場合、プレーヤプログラム16は、図8(a)〜(d)の表示を再度行う処理を規定している。
さらにまた、プレーヤプログラム16は、図8(d)の表示状態で「保存」の項目18dが選択された場合、図9に示す送信確認メニュー30を表示部11に表示させる内容を規定している。送信確認メニュー30は、受信したコンテンツの内容を他の人へも見せたいと云う状況を想定して作られたものであり、コンテンツを見せたい人が所有する端末のネットワーク上のアドレスを入力する入力欄30a及び送信ボタン30bが設けられている。ユーザの操作により入力欄30aに所定のアドレスが入力され、送信ボタン30bが選択されると、プレーヤプログラム16は、再生した各コンテンツの識別コードを入力されたアドレスへ送信すると共に、コンテンツ再生処理を終了する旨を規定している。
図10は、上述したようなアドレスの送信処理を別の端末から端末10が受信した場合に表示部11で表示される閲覧確認メニュー31を示している。端末10は識別コードを受信した場合、その受信内容を確認すると、プレーヤプログラム16は、図10のような閲覧確認メニュー31を表示部11に表示することを規定しており、「見る」と云う項目31aがユーザの操作により選択されると、受信した識別コード及び端末10のアドレスを示す情報等を付帯したコンテンツ要求信号をコンテンツ提供装置2へ送信することを規定している。なお、「見ない」と云う項目31bが選択された場合、受信した識別コードが消去されて、受信内容の確認処理が終了することになる。
なお、閲覧確認メニュー31の「見る」と云う項目31aの選択に従って、コンテンツ提供装置2は識別コード及びアドレス等を受信すると、識別コードに係るコンテンツをコンテンツデータベースから選択して、識別コードと共に受信したアドレスへ選択したコンテンツに係るデータ(ファイル)を送信することになる。また、コンテンツを受信した端末10は、プレーヤプログラム10を起動してコンテンツを再生表示できる。このような処理を行うことで、ユーザ間の端末での処理負担を低減した上で、所望のコンテンツを他の端末でも容易に再生表示できるようになる。
次に上述したコンテンツ提供システム1が行う各種処理内容を整理して、図11〜図13に示す第1フローチャート乃至第3フローチャートに基づき説明する。
図11に示す第1フローチャートは、コンテンツ提供システム1が行うコンテンツ提供方法のコンテンツ取得段階に係る処理手順を示したものであり、端末10でコンテンツを取得する場合での説明になっている。なお、端末10のユーザは予め、コンテンツ提供サービスを利用するためのパスワードをコンテンツ提供装置2に登録していると共に、コンテンツを再生表示するためのプレーヤプログラム16をダウンロードして端末10の記憶部10fに記憶しているものとする。
先ず、端末10は、コンテンツ提供装置2がネットワークNW上で開設するコンテンツ提供サイトへ所定のURLの入力又は検索サイト等を利用してアクセスする(S1)。コンテンツ提供装置2は、端末10からのアクセスを受けて、図3(a)等の画面内容を端末10の表示部11で表示させるためにページ画像(画像データ)を送信する(S2)。また、端末10は、ページ画像の送信を受けてコンテンツ提供サイトのページを表示すると共に、図3(c)のスタートページ8でパスワードを入力し、そのパスワードをコンテンツ要求信号と共にコンテンツ提供装置2へ送信する(S3)。
コンテンツ提供装置2は、受信したパスワードを確認して正規のユーザであることを判断すると共に、コンテンツ要求信号の受信に伴いコンテンツデータベース5から4コマ分のコンテンツを所定の選択条件(選択確率)に基づいて一度に選択し(S4)、選択したコンテンツを端末10へ送信する処理を行う(S5)。なお、コンテンツ送信に際には、各コンテンツの識別コードも送信しており、このコンテンツ送信に伴いコンテンツ提供装置2での処理は終了する。また、端末10は、コンテンツ提供装置2から送られたコンテンツを受信し(S6)、コンテンツ取得段階の処理を終了する。このように、コンテンツ提供装置2は、4コマ分のコンテンツを一度に選択して端末10へ送信するので、効率的なコンテンツ配信を実現している。
図12の第2フローチャートは、コンテンツ提供システム1が行うコンテンツ提供方法の端末側でのコンテンツ再生段階に係る処理手順を示し、第1フローチャートの処理内容に続くものである。
端末10は、コンテンツの受信に伴いプレーヤプログラム16を起動し(S10)、図7(a)に示すコンテンツ再生画面17を表示部11に表示する。この表示状態でユーザが決定キーを押し下げると云う1コマ目の選択操作が行われたか否かを判断し(S11)、ユーザの選択操作が無い場合(S11:NO)、操作待ちとなる一方、ユーザの選択操作が行われた場合(S11:YES)、図7(b)に示すように1コマ目のコンテンツに係る文字を表示する(S12)。
1コマ目の文字を表示した状態で、端末10は2コマ目の選択操作が行われたか否かを判断し(S13)、ユーザの選択操作が無い場合(S13:NO)、操作待ちとなり、選択操作が行われた場合(S13:YES)、図7(c)に示すように2コマ目のコンテンツに係る文字を表示する(S14)。また、2コマ目の文字を表示した状態で、端末10は3コマ目の選択操作が行われたか否かを判断し(S15)、ユーザの選択操作が無い場合(S15:NO)、操作待ちとなり、選択操作が行われた場合(S15:YES)、図7(d)に示すように3コマ目のコンテンツに係る文字を表示する(S16)。
3コマ目の文字を表示した状態で、端末10は4コマ目の選択操作が行われたか否かを判断し(S17)、ユーザの選択操作が無い場合(S17:NO)、操作待ちとなり、選択操作が行われた場合(S17:YES)、図7(e)に示すようにロウソクの画像Gを一定時間表示し(S18)、それから、図8(a)〜(d)に示すように各コマに対応するコンテンツの内容を順次再生表示する(S19)。さらに、端末10は、図8(d)の表示状態で「停止」、「保存」、「リプレイ」のいずれの項目18c〜18eが選択されるかを判断する(S20)。
この段階で「リプレイ」の項目18eが選択された場合(S20:リプレイ)、ロウソクの画像Gを表示する段階(S18)へ戻り、「保存」の項目18dが選択された場合(S20:保存)、図13の第3フローチャートで示す処理段階へ進み、「停止」の項目18cが選択された場合(S20:停止)、コンテンツ再生に係る処理を終了する。
本発明では、上述したようなコンテンツの再生処理を行うことで、処理的には既にコンテンツの内容が選択されていても、選択操作に応じてコンテンツが選択されているような印象をユーザに抱かせて、ユーザの注意を画面に引きつけている。また、本発明におけるコンテンツ再生は、図7(a)〜(d)に示すように、コンテンツに含まれる文字だけを3コマ目まで順次表示する一方、4コマ目の文字は表示しないで図7(d)に示すようにロウソクの画像Gを一定時間表示することにより、4コマ目の内容及び各コマに対応付けられた画像内容へのユーザの期待感を十分高めることができる。さらに、本発明では、図8(a)〜(d)に示すように、コマごとに文字及び画像を合わせて表示し、既に判明している3コマ目までの内容を画像の表示により補足し、最後に4コマ目の文字及び画像を表示することで、4コマ目の内容のインパクト度を高めて、完成させた4コマ漫画の内容の意外性、及び支離滅裂度などをユーザが楽しめるように演出している。
また、図13に示す第3フローチャートは、コンテンツ提供システム1が行うコンテンツ提供方法の第1の端末で受信したコンテンツ内容を第2の端末へ通知して閲覧させる場合の処理手順を示し、第2フローチャートの項目選択段階(S20)で「保存」と云う項目18dが選択されたときに生じる処理である。なお、第3フローチャートに係る処理では、端末10(第1の通信機器に相当)のユーザが、受信したコンテンツを友人の端末20(第2の通信機器に相当)で閲覧できるようにする場合で説明しており、端末20にも予めプレーヤプログラム16がダウンロードされているものとする。
先ず、端末10は、「保存」の項目18dの選択に伴いコンテンツに係る文字及び画像を保存すると共に(S30)、図9に示す送信確認メニュー30を表示部11に表示して、友人の端末20のネットワーク上のアドレスが入力されて送信ボタン30bが選択されたか否かを判断する(S31)。送信ボタン30bが選択されていない場合(S31:NO)、送信ボタン30bの選択待ちとなり、送信ボタン30bが選択された場合(S31:YES)、端末10が受信した4コマのコンテンツに係る識別コードを端末20へ送信する(S32)。なお、この識別コードの送信により端末10の処理は終了する。
また、ユーザの友人の端末20は、端末10から送られた識別コードを受信し(S33)、受信した内容を確認して図10に示す閲覧確認メニュー31を表示部12に表示して、操作部12の操作により「見る」と云う項目31aが選択されると、端末10から送られた識別コード及び自身のアドレス等を付帯させたコンテンツ要求信号をコンテンツ提供装置2へ送信する(S34)。コンテンツ提供装置2は、端末20から送られた識別コードに対応するコンテンツをコンテンツデータベース5から選択し(S35)、選択したコンテンツを受信したアドレスに基づいて端末20へ送信する(S36)。なお、このコンテンツ送信処理でコンテンツ提供装置2の処理は終了する。
端末20は、コンテンツ提供装置2から送られたコンテンツを受信し(S37)、受信に伴い起動させたプレーヤプログラム16の再生処理により、端末10で受信された内容と同一のコンテンツを端末20の表示部21に表示し、端末10のユーザの友人も閲覧できるようにしている。その結果、端末10のユーザは、面白いコンテンツを選択できたときは、その内容を友人に見せることができ、選択されたコンテンツがもたらす楽しさをユーザ間で容易に共有できる。
なお、第1実施形態に係る内容は、上述した形態に限定されるものではなく種々の変形例の適用が可能である。例えば、図4に示すコンテンツデータベース5の内容は、4コマ漫画的にコンテンツを組み合わせるように構成されたものであるが、端末側で表示させる内容が4コマ以外のコマ数であれば、そのコマ数に適宜合わせた変更が可能であり、技術的にはコマ数の数値は1コマから適用できる。また、コンテンツの選択確率値はサービスの実施状況等に応じてオペレータが適宜変更するようにしてもよく、例えば、あるコンテンツがスポンサーの商品・サービス等に係る内容を含んでいる場合は、そのコンテンツの選択確率値をスポンサー料に応じて設定するなどにより、本発明の商業的な利用価値を高めることができる。
さらに、コンテンツデータベース5に登録されたコンテンツに対して、文字及び画像と云うデータ要素に加えて、音声と云うデータ要素も対応付けることで多面的にユーザがコンテンツを楽しめるようにしてもよい。さらにまた、コンテンツの組み合わせで生まれる内容の支離滅裂度を高めるためには、コンテンツデータベース5は、各コマ用のコンテンツを分類せずに登録し、コンテンツ提供装置2ではコンテンツデータベース5から所定数のコンテンツを選択させるようにする。このようにすることで、選択されたコンテンツの中には、「・・・が」に相当するコンテンツが複数含まれたり、「・・・した。」と云うコンテンツが含まれなかったりするような文章として成立しない組み合わせも生じるが、意味不明と云う予測できない点で、ひと味違った楽しさをユーザに提供できる。
また、コンテンツの提供を受ける端末10、20は、携帯電話器以外にもPDA、パーソナルコンピュータのような通信機能及び表示機能を具備した情報処理装置を適用でき、それら情報処理装置が有する表示部の寸法に応じて、表示形態を適宜変更してもよい。さらに、コンテンツ提供装置2からのコンテンツ送信は、上述したようにコンテンツをファイル形態で送信する以外に、コンテンツ提供装置2側でコンテンツの再生処理を行って端末側が具備する閲覧ソフトで閲覧できる状態にし、その閲覧可能状態にしたコンテンツのデータを送信する形態も適用可能である。このような形態では、端末側にプレーヤプログラムのインストール処理が不要になるため、端末側でのコンテンツ提供に係る手間が一段と軽減される。なお、この場合でも友人へ受信したコンテンツを知らせられるように、コンテンツ提供装置2は識別コードを付加して閲覧可能状態のコンテンツを送信することになる。
さらにまた、コンテンツ提供装置2は、図2に示すようにハードディスク装置2fにコンテンツデータベース5を記憶させているが、ネットワークNW上に接続されたデータベースサーバを設け、そのデータベースサーバにコンテンツデータベース5を記憶させて、コンテンツ提供サイトに係る処理とコンテンツ配信処理とを別々のサーバで連携処理させて、各サーバコンピュータの処理負担を低減させてもよい。
また、本発明は、ユーザからコンテンツの提供(アップロード)を受けて、コンテンツデータベース5に登録されるコンテンツ数を増強する形態も適用できる。例えば、図6に示す端末10の撮像部10eの撮像機能を用いて、図14(a)に示すような箱に猫が入った撮像画像F1を取得し、また、ユーザが操作部12を操作して図14(b)に示すような文字(箱入り娘が)を撮像画像F1に対応して入力することで、端末10は撮像画像F1に対応付けた文字21を取得する。
このように文字21及び撮像画像F1を対応づけたコンテンツを、図15の第4フローチャートに示すように、端末10を識別する識別情報(例えば、端末10のユーザのパスワード、端末10に係るアドレス、通信する際に自動で送信する識別コード等)及び何コマ用のコンテンツであるかを示す情報と共に、端末10からコンテンツ提供装置2へ送信する(S40)。一方、コンテンツ提供装置2は、端末10から送られた画像及び文字を対応付けたコンテンツを付随する情報と共に受信し(S41)、受信したコンテンツをCPU2aの制御に基づきコンテンツデータベース5に登録する(S42)。このような処理を適用することで、様々な種類のコンテンツを集めてコンテンツ数を増強できると共に、ユーザがコンテンツ提供サービスに参加する形態となり本発明のサービスにユーザの関心を集めやすくなる。
さらに、このようにユーザからアップロードされたコンテンツを登録するサービスを行う場合、図4に示すコンテンツデータベース5の付加データの欄に、コンテンツと共に送られてきた端末10の識別情報を書き込んで、そのコンテンツと対応付けて登録し、また、端末10は自身の識別情報を付してコンテンツ要求信号をコンテンツ提供装置2へ送信するようにしてもよい。この場合、コンテンツ提供装置2は識別情報を付したコンテンツ要求信号の受信に応じて、識別情報に対応付けられたコンテンツの選択確率値を、登録されている数値(例えば1)から高めて(例えば10)、そのコンテンツを選択されやすくすることが好ましい。
即ち、上述したような処理を行うことで、端末10から送られたコンテンツを端末10からのコンテンツ要求時に表示されやすくなるので、端末10のユーザは独自に取得したコンテンツが他のコンテンツと組み合わされて楽しめる機会が増え、コンテンツを送信する意欲が刺激されることから、コンテンツ提供装置2側も新たなコンテンツを収集しやすくなる。なお、上記のようにアップロードを行ったユーザからコンテンツ要求信号があった場合で、自身がアップロードを行ったコンテンツの選択を希望しないユーザには、そのユーザがアップロードを行ったコンテンツの選択確率値を低めてもよい。
図16、17に示す第5、6フローチャートは、本発明の第2実施形態に係るコンテンツ提供方法の一連の処理手順を示すものである。第2実施形態のコンテンツ提供方法を行うコンテンツ提供システムは、コンテンツの送信を随時行う点で処理内容が第1実施形態と相異しており、構成に関しては図1に示す内容と同等にしている。そのため、符号に関しては第1実施形態と同じ数字を用いて第2実施形態に係る処理内容を中心に説明し、第2実施形態に係るコンテンツ提供システムのコンテンツ提供装置2及び端末10等の構成の説明は第1実施形態と同様であるため省略する。
第2実施形態では、コンテンツ提供装置2のハードディスク装置2fに記憶される装置プログラム3及び配信用プログラム4の規定内容、並びに端末10の記憶部10fに記憶される基本プログラム15及びプレーヤプログラム16の規定内容が第1実施形態と相異し、相異する処理内容を、以下、第5、6フローチャートに基づき説明する。なお、第5、6フローチャートでコンテンツ提供装置2が行う処理は、装置プログラム3又は配信用プログラム4が規定する内容に基づき行われ、端末10が行う処理は、基本プログラム15又はプレーヤプログラム16が規定する内容に基づき行われている。
先ず、図16の第5フローチャートに示すように、端末10は、コンテンツ提供装置2が開設するコンテンツ提供サイトへアクセスし(S50)、それに伴い、コンテンツ提供装置2は、所定のページ画像(画像データ)を端末10へ送信し(S51)、図3(a)等の画面内容を端末10は表示して、ユーザから入力されたパスワードをコンテンツ要求信号と共にコンテンツ提供装置2へ送信する(S52)。
コンテンツ提供装置2は、パスワードの確認を行った上で正規のユーザであることを判断し(S53)、それから、端末10のプレーヤプログラム16を起動させる起動指示を端末10へ送信する(S54)。端末10は、起動指示を受けて図7(a)に示すコンテンツ再生画面17を表示部11に表示し、この表示状態でユーザにより1コマ目の選択操作が行われたか否かを判断する(S55)。
1コマ目の選択操作が無い場合(S55:NO)、操作待ちとなる一方、選択操作が行われた場合(S55:YES)、端末10から1コマ目のコンテンツの選択に係るコンテンツ要求信号がコンテンツ提供装置2へ送信される(S56)。コンテンツ提供装置2は、1コマ目のコンテンツ要求信号を受けて、図4に示すコンテンツデータベース5の1コマ用コンテンツデータの中から、そのときに設定されている選択条件(選択確率)に基づき1つのコンテンツを選択して、その選択したコンテンツを端末10へ送信する(S57)。
端末10は、1コマ目のコンテンツを受信すると図7(b)に示すように1コマ目の文字のみを表示し(S58)、2コマ目の選択操作が行われたか否かを判断する(S59)。2コマ目の選択操作が無い場合(S59:NO)、操作待ちとなる一方、選択操作が行われた場合(S59:YES)、端末10から2コマ目のコンテンツ要求信号をコンテンツ提供装置2へ送信する(S60)。
次に、図17の第6フローチャートに示すように、コンテンツ提供装置2は、2コマ目のコンテンツ要求信号を受けて、コンテンツデータベース5の2コマ用コンテンツデータの中から1つのコンテンツを選択して、その選択したコンテンツを端末10へ送信する(S61)。端末10は、2コマ目のコンテンツを受信すると図7(c)に示すように2コマ目の文字を表示し(S62)、3コマ目の選択操作が行われたか否かを判断する(S63)。3コマ目の選択操作が無い場合(S63:NO)、操作待ちとなる一方、選択操作が行われた場合(S63:YES)、3コマ目のコンテンツ要求信号をコンテンツ提供装置2へ送信する(S64)。
3コマ目のコンテンツ要求信号を受けると、コンテンツ提供装置2は、コンテンツデータベース5の3コマ用コンテンツデータの中から1つのコンテンツを選択して、その選択したコンテンツを端末10へ送信する(S65)。端末10は、3コマ目のコンテンツを受信すると図7(d)に示すように3コマ目の文字を表示し(S66)、最後に4コマ目の選択操作が行われたか否かを判断する(S67)。4コマ目の選択操作が無い場合(S67:NO)、操作待ちとなる一方、選択操作が行われた場合(S67:YES)、4コマ目のコンテンツ要求信号をコンテンツ提供装置2へ送信すると共に、図7(e)のロウソクの画像Gを表示する(S68)。
4コマ目のコンテンツ要求信号を受けると、コンテンツ提供装置2は、コンテンツデータベース5の4コマ用コンテンツデータの中から1つのコンテンツを選択して、その選択したコンテンツを端末10へ送信する(S69)。端末10は、4コマ目のコンテンツを受信すると、図8(a)〜図8(d)に示すように1コマ目から4コマ目までの各コンテンツに含まれる対応付けられた文字及び画像を順次表示する(S70)。
このように、第2実施形態では、コマ毎のコンテンツ要求信号に応じてコンテンツ提供装置2がコンテンツの選択処理を行うので、どのようなコンテンツが選ばれるかと云うワクワク感をユーザが実際的に楽しむことができると共に、コンテンツデータベース5の最新状況を反映してコンテンツの選択を行うことができる。例えば、端末10のユーザが1コマ目の選択操作を行った後に、コンテンツ提供装置2のオペレータが4コマ用コンテンツに対して選択確率の変更を行った場合、又は4コマ用のコンテンツを新たにコンテンツデータベース5に登録した場合、新しくなった状態のコンテンツデータベース5に対して4コマ用のコンテンツの選択が行われることになり、最新の状態でコンテンツの選択を行える。なお、第2実施形態の他の処理に関しては、第1実施形態と同様であり、また、第2実施形態においても第1実施形態で説明した各種変形例の適用が可能である。
図18は、本発明の第3実施形態に係るコンテンツ提供システム50の全体的な構成を示している。第3実施形態では、端末60に記憶装置80を接続することで、コンテンツ提供装置2へ自動的に通信アクセスを行う点と、コンテンツ提供装置2が有するコンテンツデータベースに加えて端末60及び記憶装置80が記憶するコンテンツも選択対象になる点が特徴である。なお、第3実施形態に係るコンテンツ提供装置2の構成は、図2に示す内容と同等であるため、コンテンツ提供装置2に係る符号は第1実施形態と同じものを用いて説明する。また、コンテンツ提供装置2のハードディスク装置2fに記憶された装置プログラム3は、選択対象に関する処理内容を第1実施形態と相異させており、相異する内容に関しては図20の第7フローチャートに基づき後述する。
図19は、端末60及び記憶装置80が接続された状態での主要な内部構成を示すブロック図である。端末60に係る制御部60a〜接続インタフェース部60h、表示部61、及び操作部62は、図6に示す第1実施形態の端末10に係る制御部10a〜接続インタフェース部10h、表示部11、及び操作部12と同等の構成であり、第3実施形態では記憶部60fにコンテンツ64を記憶している点が相異している。コンテンツ64は、図5(a)〜(d)で示すような文字及び画像(動画も含む)が対応付けられたものであり、コンテンツ64のファイル名には何コマ用であるか示すローマ字が付されると共に、識別コードも付帯している。
また、端末60の記憶部60fに記憶されている基本プログラム65及びプレーヤプログラム66は、第1実施形態の基本プログラム15及びプレーヤプログラム16と同等の規定内容に加えて他の処理内容を規定したものになっており、追加された処理内容に関しては図20の第7フローチャートの中で後述する。
記憶装置80は、端末60の接続インタフェース部60hに接続される端子部81を設けていると共に、内部は接続バス80cで制御処理部80a及びメモリ部80bを接続した構成にしている。制御処理部80aは、端子部81が接続インタフェース部60hに接続されたか否かを検出し、接続を検出した場合、端末60の制御部60aへ接続が完了した旨を知らせる接続信号を送るようにしている。また、メモリ部80bは半導体メモリを用いており、通信プログラム82及びコンテンツ83を記憶している。
通信プログラム82は、コンテンツ提供装置2が開設するコンテンツ提供サイトへ自動的にアクセスして通信接続を確立する処理を規定したものであり、接続先の端末60の制御部60aを作動させて通信処理を行わせる。コンテンツ83は、端末60に記憶されているコンテンツ64と同様に、文字及び画像(動画も含む)が対応付けられたデータである。
次に、図20の第7フローチャートに基づいて第3実施形態のコンテンツ提供システム50が行うコンテンツ提供方法のコンテンツ取得段階の処理手順を説明する。なお、第7フローチャートでは、端末側の処理は、通信プログラム82、基本プログラム65、及びプレーヤプログラム66の規定内容に基づき行われ、コンテンツ提供装置2側の処理は、装置プログラム3及び配信用プログラム4(図2参照)の規定内容に基づき行われる。
図20に示すように、先ず、端末60は記憶装置80が接続されたか否かを判断し(S80)、接続されていない場合(S80:NO)、接続待ちとなる一方、接続された場合(S80:YES)、端末60は記憶装置80の通信プログラム80bに従って通信部60bを用いてコンテンツ提供装置2のコンテンツ提供サイトへ自動的にアクセスし(S81)、ネットワークNW及び通信中継装置T1〜Tnを介在させて接続確立を行う。
コンテンツ提供装置2は、接続確立に伴い所定のページ画像(画像データ)を端末60へ送信し(S82)、端末60は図3(a)等の画面内容を表示して、ユーザから入力されたパスワード及び端末側で記憶されるコンテンツ64、83に係る識別コードをコンテンツ要求信号と共にコンテンツ提供装置2へ送信する(S83)。コンテンツ提供装置2は、パスワードの確認を行った上で、受信した識別コードを一時的にコンテンツデータベース5に登録してからコンテンツの選択を行う(S84)。
このときのコンテンツ選択処理は、識別コードがコンテンツデータベース5に登録されることで、端末60に記憶されるコンテンツ64及び記憶装置80に記憶されるコンテンツ83も選択対象に含まれることになる。なお、コンテンツ提供装置2での選択処理の具体例を説明すると、端末60が1コマ用のコンテンツ64を2個記憶し、記憶装置80が1コマ用のコンテンツ83を3個記憶し、合わせて計5個のコンテンツに係る識別コードが、1コマ用のコンテンツをn個記憶しているコンテンツ提供装置2に送信されてきた場合、コンテンツ提供装置2は、送信されてきた各識別コードにn+1〜n+5の整数値を割り当てると共に、1〜n+5の範囲で1つの乱数(整数)を発生する処理を行う。この場合、発生した整数が1〜nであれば、コンテンツデータベース5からコンテンツが選択されることになり、発生した整数がn+1〜n+5であれば端末60又は記憶装置80に記憶されるコンテンツ64、83の中から選択されることになる。
また、コンテンツ提供装置2は選択したコンテンツを端末60へ送信する(S85)。なお、選択したコンテンツに端末60又は記憶装置80が記憶するコンテンツ64、83が含まれる場合は、選択されたコンテンツ64、83に係る識別コードを端末60へ送信することになる。最後に、端末60はコンテンツ提供装置2から送られたコンテンツを受信して(S86)、コンテンツ取得段階の処理が終了する。コンテンツ取得後の処理は、第1実施形態の図12の第2フローチャートに示す内容と同等である。但し、コンテンツ提供装置2から識別コードが送られてきた場合は、その識別コードに係るコンテンツを端末60の記憶部60f又は記憶装置80のメモリ部80bから読み出して再生処理を行うことになる。
このように、第3実施形態では、記憶装置80を端末60に接続するだけで、コンテンツ提供装置2が開設するサイトへ自動的にアクセスを行えるので、コンテンツ提供装置2へのアクセスに係るユーザの操作負担を低減できる。また、第3実施形態では、端末60及び記憶装置80が記憶するコンテンツ64、83も選択対象に含まれるので、多様なコンテンツを選択できるようになり、各コンテンツの組み合わせにより完成した内容をユーザは楽しめる。
なお、第3実施形態では、必ずしも端末60及び記憶装置80の両方にコンテンツを記憶させておく必要はなく、いずれか一方にコンテンツが記憶されている場合でも、そのコンテンツを選択対象に含めることができ、また、両方にコンテンツが記憶されていない場合は、自動アクセスを実現できることになる。さらに、コンテンツ提供装置2とのオフライン状態で、コンテンツ64を記憶する端末60に、コンテンツ83を記憶した記憶装置80を接続した場合、コンテンツ64、コンテンツ83を適宜組み合わせてプレーヤプログラム66で再生表示処理を行うようにしてもよい。
さらにまた、第3実施形態でも第1実施形態で説明した各種変形例の適用が可能であると共に、第2実施形態のようにコマ毎にコンテンツを選択して送信する処理形態の適用も可能である。なお、第3実施形態で第1実施形態の変形例の一つであるコンテンツ提供装置2側でコンテンツの再生処理を適用する場合は、識別コードを送信するのではなく、端末60及び記憶装置80が記憶するコンテンツ64、83自体を送信することになる。