JP4203234B2 - ミストシャワー装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は多数のミストシャワー孔からミストを噴射するミストシャワー装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
ミストシャワー装置は、ミストによってマイナスイオンを発生して癒し効果,リラクゼーション効果を発揮したり、或いはまたミストの温度設定を高温に設定することで室内をミストサウナ空間とすることができたり、或いはまた冬の寒い日には室内暖房ができるなど様々な効果を発揮する。
【0003】
この種ミストシャワー装置として、浴室に設置された水栓の本体から延び出した可撓性のシャワーホースの先端に多数のミストシャワー孔を有するシャワーヘッドを接続して浴室の上部に位置させ、そこからミストシャワーを浴室内に噴射するようになしたものや、或いはミストシャワー専用に構成した単体のミストシャワー装置ユニットを浴室に設置し、ミストシャワーを浴室内に噴射するようになしたもの等が知られている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら前者の場合、シャワーヘッドのミストシャワー孔からミストシャワーを噴射するためにシャワーヘッドに水流を導くと、可撓性のシャワーホースの内圧が高くなってシャワーホースが曲り難くなり、通常の状態ではシャワーフックに掛止状態に静止できていたシャワーヘッドが、その高まった内圧によりシャワーフックから飛び出してしまうといった不都合が生じていた。
【0005】
またこの場合ミストシャワーが室の上部から噴射されるために、シャワーヘッドから高温のミストを噴射して室内暖房を行おうとしたとき、或いは浴室をミストサウナ空間として利用しようとしたとき、ミストシャワー孔から噴射された高温のミストが室内の上部にだけ漂ってしまい、室内全体にミストを漂わせることができないといった問題があった。
【0006】
またシャワーヘッドより室の上部からミストシャワーを室内に噴射するようになした場合、室内暖房のために高温のミストを噴射した後において通常のシャワー水をシャワーヘッドから噴射してシャワーを浴びようとしたとき、そこに残っていた湯が高温のシャワー水として出てしまって、人体に当るといった恐れがあった。
【0007】
また後者の専用のミストシャワー装置ユニットを用いる場合においても同様の問題があり、加えてこの専用のミストシャワー装置ユニットを用いる場合、通常の水栓設備とは別途に専用のミストシャワー装置ユニットが必要であってコストが高くなり、また室内のスペースがそのミストシャワー装置ユニットによって狭められてしまうといった問題があった。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明のミストシャワー装置はこのような課題を解決するために案出されたものである。
而して請求項1のものは、パイプ状をなし先端部のヘッド部にミストシャワー孔を有するとともに、基端部には水栓の蛇口に対して脱着可能に連結される連結部を有する、該連結部の側から前記先端部のヘッド部の側に向って突出し状態に非屈曲形状で直線状に延び、該ヘッド部を片持状態で支持する本体パイプを備えた吐水パイプを、該連結部において該蛇口に取り付けて該蛇口からの水を前記ミストシャワー孔から室内に噴射するようになしてあり、前記蛇口はカウンターから下向きに突き出す状態で設けてあって、該カウンターよりも下側に前記連結部を位置させる状態で、該蛇口に対して前記吐水パイプを連結することで、該カウンター下からミストシャワーを室内に噴射するようになし、且つ前記吐水パイプは前記蛇口に対して前記本体パイプを前記直線状に維持しつつ前記連結部において該蛇口の軸心回りに回動可能となして、前記吐水パイプを該蛇口に連結した状態で前記カウンターの下に収納可能となしてあることを特徴とする。
【0009】
請求項2のものは、請求項1において、前記吐水パイプの前記ミストシャワー孔を有する前記ヘッド部が該吐水パイプの軸心回りに回転可能となしてあることを特徴とする。
【0010】
請求項3のものは、請求項1,2の何れかにおいて、前記吐水パイプには基端部にストレート吐水を行う吐水口が設けてあるとともに、水の流れを前記ヘッド部側又は該吐水口側に切り替える切替弁が設けてあることを特徴とする。
【0011】
請求項4のものは、請求項3において、前記切替弁は前記吐水パイプに内蔵してあることを特徴とする。
【0012】
請求項5のものは、請求項3,4の何れかにおいて、前記切替弁は前記吐水パイプ全体の回動により切替動作を行うものとなしてあることを特徴とする。
【0013】
請求項6のものは、請求項5において、前記切替弁は固定弁体と可動弁体とを有しており、該可動弁体には該固定弁体の通水孔を前記ヘッド部側に連通させるヘッド部側通水孔と、前記吐水口に連通させる吐水口側通水孔とが設けられていて、該可動弁体が前記吐水パイプの回動と一体に回転することで該可動弁体における前記ヘッド部側通水孔及び吐水口側通水孔が前記固定弁体の通水孔に対して回転方向に位置変化させ、以って水流を前記ヘッド部側又は前記吐水口側に切り替えるものとなしてあることを特徴とする。
【0014】
【作用及び発明の効果】
上記のように請求項1のものは、先端部にミストシャワー孔を有するヘッド部を、また基端部に連結部を有する吐水パイプを、その連結部において蛇口に取り付け、蛇口からの水をミストシャワー孔から室内に噴射させるようになしたもので、本発明によれば単に吐水パイプを蛇口に取り付けるだけで室内にミストシャワーを噴射することができる。
【0015】
従って本発明によれば、ミストシャワー専用のミストシャワー装置ユニットを室内に設置する場合のようにコストが高くなるといった問題を生じず、また室の上部のシャワーヘッドから多数のミストシャワー孔を通じてミストシャワーを噴射する場合のようにシャワーホースの内圧によって可撓性のシャワーホースが曲り難くなり、またシャワーフックに掛止してあるシャワーヘッドがその内圧の高まりによってシャワーフックから飛び出してしまうといった問題も生じない。
【0016】
またこの請求項1によれば水栓に従来備わっている蛇口に対して単に吐水パイプを連結するだけでミストシャワー装置を構成し、室内にミストシャワーを噴射することができる。
即ち予め専用のミストシャワー装置ユニットを備え付けておかなくても、単に吐水パイプを蛇口に連結するだけでそこにミストシャワーの噴射機能を持たせることができる。
また必要でない場合にはその吐水パイプを蛇口から外すことによって、その蛇口を通常の水栓の蛇口として使用することができる。
【0017】
この請求項1では、上記吐水パイプの全体を蛇口に対してその軸心回りに回動可能となしてあり、このようにすれば蛇口の軸心回りにミストシャワーの噴射位置を変化させることができる。
【0018】
請求項1のものはまた、カウンターから下向きに突き出す蛇口に対し吐水パイプを連結することで、そのカウンター下からミストシャワーを室内に噴射するようになしてある。
通常カウンターは浴室等の室内の下部に設けて有り、従ってこのようにすることで、ミストシャワーを室内の下方から上方に向けて噴射することが可能である。
【0019】
特にミストシャワー孔から浴室等の室内暖房のため、或いは浴室をミストサウナ空間として利用するため、ミストシャワー孔から高温のミストシャワーを噴射するようになした場合、噴射されたミストが従来と異なり浴室等の室内の上部のみならず下部にも万遍なく漂う状態となり、室内暖房を効率的に行うことができる。或いは室内全体をミストが万遍なく漂ったミストサウナ空間となすことができる。
【0020】
またこの請求項1によれば、ミストシャワー孔から高温のミストシャワーを噴射して室内暖房を行った後、吐水パイプを蛇口から取り外して蛇口を本来の蛇口として使用する際、即ち蛇口から水を吐水する際、たまたま残っていた高温の水が蛇口から吐水されたとしても、それが直接人体に当ってしまう危険が無く、安全である利点も得られる。
【0021】
請求項1のものでは、ミストシャワーを噴射しないとき、吐水パイプを回動させることによりカウンター下に収納可能となしておくことができる。
このようにすれば、吐水パイプを使用しないときにこれが室内に突き出した状態となって邪魔になるといった問題を回避することができる。
【0022】
本発明においては、吐水パイプを通じて送られて来た水を加速してミストシャワー孔に供給する水流加速機構をヘッド部に内蔵しておくことができる。
このようにすることで水流を効率高くミストと成して各ミストシャワー孔から噴射することができる。
【0023】
ここにおいて水流加速機構は各ミストシャワー孔に対応して設けた、水流を旋回運動させる螺旋溝となしておくことができる。
またこの場合においてこの螺旋溝は二重螺旋溝と成しておくことができる。
【0024】
一重の螺旋溝となした場合、水流を効果的に加速した上でミストシャワー孔から噴射するためには、そのリード角をある程度大きく取らざるを得ない。
しかしながらそのようにすると螺旋溝のピッチが大きくなってしまい、小さいピッチで螺旋溝を形成することが難しくなる。
しかるに螺旋溝を二重螺旋溝となした場合、リード角を大きく取りながら、即ち水流に対する加速機構を高めながらなお且つ螺旋溝と螺旋溝との間のピッチを小さく取ることができ、多くの水を同時に旋回運動させながらミストシャワー孔に導くことができる。
【0025】
本発明においては、上記ヘッド部に水道水中の塩素分を除去する塩素除去カートリッジを内蔵しておくことができる。
例えば浴室内においてミストシャワー孔からミストシャワーを噴射し浴室内に漂わせた場合、水道水中には塩素分が含まれていることから浴室内にカルキ臭が漂った状態となる。
しかるにヘッド部に塩素除去カートリッジを内蔵しておいて、水道水中の塩素分を除去した上でミストシャワー孔から噴射するようになした場合、そうした不都合を解決することができる。
【0026】
更にまた浴室等においてミストシャワー孔から噴射したミストを顔面に当てるように使用する場合、即ち洗願等に使うような場合、水道水中の塩素分を除去することによって肌に優しいミストとしてこれを噴射することができる。
【0027】
本発明においては上記連結部をカプラーにて構成しておくことができる。
このようにすることで吐水パイプを極めて簡単に水栓の蛇口に対して脱着することができる。
【0028】
請求項2のものは、ヘッド部を吐水パイプの軸心に対して回転可能となしたもので、このようになした場合、ミストシャワーの噴射位置を吐水パイプの軸心回りに変化させ得るとともに、その噴射の向きを様々に変化させることができる。
例えば上向きから下向き,横向き,斜め向き等にミストシャワーの噴射の向きを様々に変化させることができる。
【0029】
このようにすればミストシャワー孔、即ちミストシャワーの噴射位置のみならず噴射の向きを様々に変化させることができ、望みの位置から且つ望みの方向にミストシャワーを噴射することが可能となる。
【0030】
次に請求項3のものは、吐水パイプを、先端部にミストシャワー孔を有するヘッド部を、基端部にはストレート吐水を行う吐水口を有するものとして構成するとともに、水の流れをそのヘッド部側又は吐水口側に切り替える切替弁を設けたもので、このようにした場合、切替弁の切替えによってミストシャワーを噴射したり、吐水口からストレート吐水を行ったりすることができる。
このようにすれば、敢えて蛇口に対し吐水パイプを脱着しなくてもミストシャワーを噴射したり、ストレート吐水を行ったりすることができる。
【0031】
この場合において、上記切替弁は吐水パイプに内蔵しておくことができる(請求項4)。
このようにした場合、切替弁が外部に露出することによって美観が損なわれるのを防止することができるとともに、吐水パイプ周りの外観をすっきりとしたものとすることができる。
【0032】
またこれらの場合においてその切替弁は、吐水パイプ全体の回動により切替動作を行うものとなしておくことができる(請求項5)。
このようになした場合、ミストシャワーを使用しないときにはこれを引込み側に回動操作するだけで、自動的に水流を吐水口側に切り替えることができる。
【0033】
この場合においてその切替弁は、固定弁体と可動弁体とを有し、その可動弁体が吐水パイプとともに回転運動することで水流をヘッド部側に又は吐水口側に切り替えるものとなしておくことができる(請求項6)。
【0034】
【実施例】
次に本発明の実施例を図面に基づいて詳しく説明する。
図1において、10は浴室内に設置されたカウンターで、このカウンター10には水と湯とを混合する混合部12と、整流吐水且つストレート吐水を行う蛇口14と、シャワー吐水を行うシャワーヘッド16とが設けられている。
ここで混合部12とシャワーヘッド16とはカウンター10の奥部且つ傾斜面18に設けられている。
一方蛇口14はカウンター10の前端部に下向きに突出する状態で設けられている。
【0035】
ここで混合部12と蛇口14とは金属配管20で連絡されており、また混合部12とシャワーヘッド16とは可撓性のホース22にて連絡されている。
尚、シャワーヘッド16はストレート吐水(整流吐水)及びシャワー吐水の何れも可能なものとされており、それらストレート吐水,シャワー吐水を切り替えるための切替操作部24が設けられている。
この例では、混合部12からの水が金属配管20を通じて蛇口14に導かれ、或いはまたホース22を通じてシャワーヘッド16へと導かれる。
【0036】
図2に示しているように、混合部12には水,湯の供給管26が接続されており、それら供給管26を通じて送られて来た水と湯とがここで混合される。
この混合部12には、水と湯との混合比率を調節する温調ハンドル28がカウンター10の上に露出する状態で回転可能に設けられている。
尚、図2において30は継手管である。
【0037】
図3に蛇口14及びその周辺部の構造が具体的に示してある。
同図において32はハンドル34の回転操作によって蛇口14からの吐止水及び吐水の水量調節を行う弁で、ボデー36の内部に組み込まれている。
この例において弁32はシリンダ式の弁であって、円筒状をなす弁体38と、弁体38に水密に外嵌する弁ケーシング40とを有している。
【0038】
弁体38及び弁ケーシング40にはそれぞれ通水用の開口42,42及び開口44,44が設けられており、また弁体38には上記ハンドル34が一体回転状態に連結されている。
この弁32は、ハンドル34の回転操作によって弁体38が回転し、その弁体38の開口42,42と弁ケーシング40の開口44,44とが完全一致することで、蛇口14から最大吐水量で吐水が行われ、また開口42,42と開口44,44とが完全不一致となることによって止水が行われる。
また開口42と開口44との重なり面積が変化することで蛇口14からの吐水の水量調節が行われる。
【0039】
図4において、46は蛇口14からの水をミストシャワーとして噴射する機能を有する吐水パイプで、本体パイプ48の先端部に多数のミストシャワー孔50を有するヘッド部52が設けられている。
また基端部には吐水パイプ46を蛇口14に対して脱着可能に連結するための連結部54が設けられている。
尚、ヘッド部52は本体パイプ48に対しその軸心回りに回転可能とされている。
【0040】
この例において、ヘッド部52には蛇口14からの水を整流束でストレート吐水するストレート吐水口56が設けてあり、これを取り巻くようにして上記ミストシャワー孔50が多数形成されている。
これらストレート吐水口56からのストレート吐水とミストシャワー孔50からのミストシャワー噴射とは、ヘッド部52に設けられた切替弁58によって切り替えられる。
【0041】
切替弁58は、弁体60とシーソースイッチ式の切替操作部62とを有しており、それら弁体60と切替操作部62とが作動的に連結されている。
詳しくは、弁体60には回転運動する軸部64が一体に設けられており、切替操作部62が操作されることでその軸部64を介して弁体60が軸部64の軸心回りに回転運動させられ、これによって本体パイプ48を通じて送られて来た水が、ストレート吐水口56側に又はミストシャワー孔50側に切り替えられる。
【0042】
尚、この例ではミストシャワー孔50の上流部に塩素除去カートリッジ66が配設されている。
この塩素除去カートリッジ66は水道水中の塩素分を除去するもので、本体パイプ48から送られて来た水はこの塩素除去カートリッジ66により塩素分が除去された上で各ミストシャワー孔50からミストシャワーとして浴室内に噴射される。
【0043】
ヘッド部52には、ミストシャワー孔50に隣接した位置に溝形成部材68が配設されており、この溝形成部材68が収容室70内に収容されている。
この溝形成部材68には、外周面に沿って二重に螺旋突条が設けられている。即ちこの溝形成部材68の外周面には螺旋突条72A,72Bが二重螺旋をなすように設けられており、それら螺旋突条72Aと72Bとによって、溝形成部材68の外周面に螺旋溝74A,74Bが二重螺旋をなす状態で形成されている。
【0044】
本体パイプ48を通じて送られて来た水は、これら二重螺旋を成した螺旋溝74A,74Bによって旋回運動させられ、加速された上でミストシャワー孔50からミストとして浴室内に噴射される。
【0045】
吐水パイプ46の基端部には、本体パイプ48の軸心に対し直角をなす縦向きの管体76が設けられており、その管体76の図中上端部に上記連結部54が設けられている。ここで連結部54はカプラーにて構成されている。
即ちこの連結部54は、半径方向に出入り可能な係止球78と、係止球78を蛇口14の環状溝80に係止する状態にこれをロックするロックリング82と、ロックリング82をそのロック位置に向けて、即ち図中上方に向けて付勢するスプリング84とを有している。
【0046】
このカプラーで構成された連結部54の場合、ロックリング82をスプリング84の付勢力に抗して図中下向きに押し下げておいて蛇口14の下端部に嵌め合せ、その状態でロックリング82に加えていた解除操作力を除くと、スプリング84の付勢力でロックリング82が図中上方に向けて押し上げられ、係止球78を環状溝80に係止する状態にロックする。
【0047】
この管体76は、軸方向(図中上下方向)の中間部において本体パイプ48に一体回転状態に連結されており、その本体パイプ48より図中下側の部分において吐水口86を構成している。
尚この管体76は、連結部54において蛇口14に連結された状態で本体パイプ48、即ち吐水パイプ46と一体に蛇口14の軸心回りに回転運動する。
【0048】
管体76の内側にはスリーブ88が管体76に対して相対回転可能な状態で配設されている。
このスリーブ88の上端部内側には図5に示しているように切欠部90が設けられており、この切欠部90が、蛇口14の下端に突設された一対の位置決突起92に嵌り合うことで、スリーブ88が蛇口14に対して回転方向に位置決めされるようになっている。
即ちスリーブ88が蛇口14に対し回転方向に固定されるようになっている。
【0049】
管体76と本体パイプ48との連結部には、蛇口14からの水をヘッド部52側に若しくは吐水口86側に切り替えるための切替弁94が組み込まれている。
この切替弁94は、ディスクから成る固定弁体96と可動弁体98とを有している。
【0050】
固定弁体96には、図5及び図6に示しているように楕円形状の掛止突起100が設けられていて、この掛止突起100が、スリーブ88の対応する楕円形状の掛止凹部102に嵌合しており、これによって固定弁体96がスリーブ88に対し回転方向に固定とされている。
【0051】
一方、可動弁体98の下端部には楕円形状の掛止突起104が設けられていて、この掛止突起104が、本体パイプ48と一体回転する管体76の対応する楕円形状の掛止凹部106に嵌合しており、これによって可動弁体98が管体76と一体に、即ち本体パイプ48と一体に回転運動するようになっている。
【0052】
固定弁体96には、図5及び図6に示しているように周方向に180°隔たった2位置において固定弁体96を軸方向に貫通する扇形状の一対の通水孔108が形成されている。
また一方可動弁体98には、同じく周方向に180°隔った2位置において扇形状の一対の第1通水孔(ヘッド部側通水孔)110が設けられており、またこれらとは90°づつ隔った2位置において扇形状の一対の第2通水孔(吐水口側通水孔)112が形成されている。
【0053】
ここで第1通水孔110は、蛇口14からの水を本体パイプ48側、即ちヘッド部52側に導くためのもので、図6に示しているように可動弁体98の軸方向中間位置において外周面で開口している。
また第2通水孔112は、蛇口14からの水を吐水口86側に導くためのもので、図6に示しているように可動弁体98を軸方向に貫通する形態で設けられている。
【0054】
本例にあっては、図9(I)に示しているように吐水パイプ46を蛇口14に連結しない状態の下では、ハンドル34の操作によって蛇口14から下向きにストレート吐水を行うことができる。
一方、蛇口14に吐水パイプ46を連結した状態の下では、図9(II)に示しているように吐水パイプ46を蛇口14から、即ちカウンター10の前端部から浴室内側に突き出すように位置させておくことで、更に切替操作部62をミストシャワー孔50側に切り替えておくことで、蛇口14からの水をそれら多数のミストシャワー孔50から浴室内に向けて且つ上方に向けて、ミストシャワーとして噴射することができる。
この状態の下では切替弁94は流路をヘッド部52側に切り替えた状態にあり、従って蛇口14からの水はヘッド部52側へと導かれてミストシャワー孔50から噴射されるのである。
【0055】
尚このとき、切替操作部62をストレート吐水口56側に切り替えておくことで、蛇口14からの水がストレート吐水口56からストレート吐水される。但しこのとき通常はストレート吐水口56を下方に向けた状態で吐水することとなる。
【0056】
一方図7(I)に示しているように、吐水パイプ46を図7(II)に示すようにカウンター10の前端部から突き出した状態から90°回動させて、これをカウンター10の前端部下側に位置させた状態で吐水を行うと、蛇口14からの水は吐水パイプ46における吐水口86から下向きにストレート吐水される。
即ちこの例では、吐水パイプ46を回動させるだけで切替弁94を自動的に切替作動させ、ミストシャワー孔50からのミストシャワーの噴射と吐水口86からのストレート吐水とを切り替えることができる。
【0057】
以上のような本例のミストシャワー装置によれば、単に吐水パイプ46を蛇口14に取り付けるだけで浴室内にミストシャワーを噴射することができる。
【0058】
従って本例によれば、ミストシャワー専用の装置ユニットを室内に設置する場合のようにコストが高くなるといった問題を生じず、また浴室の上部のシャワーヘッドからミストシャワーを噴射する場合のように、シャワーホースの内圧によって可撓性のホースが曲り難くなり、またシャワーフックに掛止してあるシャワーヘッドが内圧によってシャワーフックから飛び出してしまうといった問題も生じない。
【0059】
また本例によれば、蛇口14に対して単に吐水パイプ46を連結するだけでミストシャワー装置を構成し、室内にミストシャワーを噴射することができるため、必要でない場合にはその吐水パイプ46を蛇口14から外すことによって、通常の水栓を使用するようにその蛇口14から吐水させることができる。
【0060】
本例では吐水パイプ46が図8(A)に示しているように蛇口14に対してその軸心回りに回動可能であるので、蛇口14の軸心回りにミストシャワーの噴射位置を変化させることができる。
また図8(B)に示しているようにヘッド部52を本体パイプ48の軸心回りに回転可能となしてあるので、ミストシャワーの噴射の向きを様々に変化させることができる。
従って望みの位置且つ望みの方向にミストシャワーを噴射することができる。
尚、この例では図8(A)に示しているように吐水パイプ46をカウンター10の前端部から突き出させた状態でこれを回動操作することにより、その回動角度の変化に応じてヘッド部52からの吐水の水量調節を行うことができる。
【0061】
本例では、カウンター10から下向きに突き出す蛇口14に対し吐水パイプ46を連結するようになしているため、そのカウンター10の下から、即ち浴室内の下方から上方に向けてミストシャワーを噴射することができる。
【0062】
特にミストシャワー孔50から浴室の室内暖房のため、或いは浴室をミストサウナ空間として利用するため高温のミストシャワーを噴射するようになした場合、噴射されたミストが従来と異なり浴室内の上部のみならず下部にも万遍なく漂う状態となり、室内暖房を効率的に行うことができる。或いは浴室内全体をミストの万遍なく漂ったミストサウナ空間となすことができる。
【0063】
また本例によればミストシャワー孔50から高温のミストシャワーを噴射して室内暖房等を行った後、吐水パイプ46を蛇口14から取り外して蛇口14から吐水させたとき、たまたま残っていた高温の水が吐水されたとしてもそれが直接人体に当ってしまう危険が無く、安全である利点も得られる。
【0064】
本例においては、ミストシャワーを噴射しないときに吐水パイプ46をカウンター10の下に収納可能となしてあるので、不使用時に吐水パイプ46が室内に突き出した状態となって邪魔になるといった問題を回避することができる。
【0065】
その他本例においてはヘッド部52に塩素除去カートリッジ66が内蔵してあるので、ミストシャワー孔50からミストシャワーを噴射して浴室内に漂わせた場合、水道水中の塩素分が除去されているので浴室内にカルキ臭が漂うといった不都合を回避することができる。
【0066】
また浴室においてミストシャワー孔50から噴射したミストを顔面に当てるように使用する場合、即ち洗願等に使うような場合、水道水中の塩素分を除去することによって肌に優しいミストを噴射することができる。
【0067】
本例においては、切替弁94が吐水パイプ46に内蔵してあるので、切替弁94が外部に露出することによって蛇口14周りの美観が損なわれるのを防止することができるとともに、吐水パイプ46周りの外観もすっきりとしたものとなすことができる。
【0068】
また本例においてはその切替弁94が吐水パイプ46の蛇口14の軸心回りの回動により切替動作を行うことから、ミストシャワーを使用しない場合に吐水パイプ46を収納側(引込み側)に回動操作するだけで、自動的に蛇口14からの水の流れを吐水口86側に切り替えることができる。
【0069】
上記実施例では、吐水パイプ46に吐水口86と切替弁94とを設けているが、図10に示すようにそのような吐水口86及び切替弁94を設けない形態で吐水パイプ46を構成し、連結部54において蛇口14に対し脱着可能に吐水パイプ46を連結するようになすことも可能である。
【0070】
また図1〜図9及び図10の実施例では、ヘッド部52に水道水から塩素を除去するための塩素除去カートリッジ66を内蔵しているが、図11に示しているようにそのような塩素除去カートリッジ66を設けない形態でヘッド部52を構成することも可能である。
【0071】
また図12に示しているように、脱着クリップ114の操作によってヘッド部52を本体パイプ48に対し脱着できるようにし、そしてヘッド部52に設けた係止孔116においてこれを壁等に設けたフック118に掛止して保持できるように、かかるヘッド部52を構成しておくことも可能である。
このようにしておいた場合、本体パイプ48の先端部に種々形態のヘッド部52を取り付けて使用できるようになる。
【0072】
以上本発明の実施例を詳述したがこれはあくまで一例示であり、本発明はその主旨を逸脱しない範囲において種々変更を加えた形態で構成可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例であるミストシャワー装置をカウンターとともに示す図である。
【図2】 図1における混合部を周辺部とともに示す図である。
【図3】 図1における蛇口とその周辺部の内部構造を示す図である。
【図4】 図1における吐水パイプの内部構造を示す図である。
【図5】 図4の吐水パイプにおける基端部の構造を各部材に分解して示す図である。
【図6】 図4の切替弁の弁体の構成を示す図である。
【図7】 図1のミストシャワー装置の使用説明用の斜視図である。
【図8】 同じ実施例のミストシャワー装置の使用説明用の平面図,正面図及び側面図である。
【図9】 同じ実施例のミストシャワー装置における吐水パイプを蛇口への連結前と連結した後の状態で示す図である。
【図10】 本発明の他の実施例の要部を示す図である。
【図11】 本発明の更に他の実施例の要部を示す図である。
【図12】 本発明の更に他の実施例の要部を示す図である。
【符号の説明】
10 カウンター
14 蛇口
46 吐水パイプ
50 ミストシャワー孔
52 ヘッド部
54 連結部
66 塩素除去カートリッジ
68 溝形成部材
72A,72B 螺旋突条
74A,74B 螺旋溝(水流加速機構)
76 管体
86 吐水口
94 切替弁
96 固定弁体
98 可動弁体
108 通水孔
110 第1通水孔(ヘッド部側通水孔)
112 第2通水孔(吐水口側通水孔)
Claims (6)
- パイプ状をなし先端部のヘッド部にミストシャワー孔を有するとともに、基端部には水栓の蛇口に対して脱着可能に連結される連結部を有する、該連結部の側から前記先端部のヘッド部の側に向って突出し状態に非屈曲形状で直線状に延び、該ヘッド部を片持状態で支持する本体パイプを備えた吐水パイプを、該連結部において該蛇口に取り付けて該蛇口からの水を前記ミストシャワー孔から室内に噴射するようになしてあり、
前記蛇口はカウンターから下向きに突き出す状態で設けてあって、該カウンターよりも下側に前記連結部を位置させる状態で、該蛇口に対して前記吐水パイプを連結することで、該カウンター下からミストシャワーを室内に噴射するようになし、
且つ前記吐水パイプは前記蛇口に対して前記本体パイプを前記直線状に維持しつつ前記連結部において該蛇口の軸心回りに回動可能となして、
前記吐水パイプを該蛇口に連結した状態で前記カウンターの下に収納可能となしてあることを特徴とするミストシャワー装置。 - 請求項1において、前記吐水パイプの前記ミストシャワー孔を有する前記ヘッド部が該吐水パイプの軸心回りに回転可能となしてあることを特徴とするミストシャワー装置。
- 請求項1,2の何れかにおいて、前記吐水パイプには基端部にストレート吐水を行う吐水口が設けてあるとともに、水の流れを前記ヘッド部側又は該吐水口側に切り替える切替弁が設けてあることを特徴とするミストシャワー装置。
- 請求項3において、前記切替弁は前記吐水パイプに内蔵してあることを特徴とするミストシャワー装置。
- 請求項3,4の何れかにおいて、前記切替弁は前記吐水パイプ全体の回動により切替動作を行うものとなしてあることを特徴とするミストシャワー装置。
- 請求項5において、前記切替弁は固定弁体と可動弁体とを有しており、該可動弁体には該固定弁体の通水孔を前記ヘッド部側に連通させるヘッド部側通水孔と、前記吐水口に連通させる吐水口側通水孔とが設けられていて、該可動弁体が前記吐水パイプの回動と一体に回転することで該可動弁体における前記ヘッド部側通水孔及び吐水口側通水孔が前記固定弁体の通水孔に対して回転方向に位置変化させ、以って水流を前記ヘッド部側又は前記吐水口側に切り替えるものとなしてあることを特徴とするミストシャワー装置。
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