JP4201696B2 - 携帯無線機 - Google Patents

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Description

本発明は、携帯無線に搭載されたアンテナの特性改善に関する発明である。
近年、準マイクロ波帯を使用した各種移動体通信が脚光を浴びており、携帯電話にもその使用が普及している。携帯電話のアンテナには、そのグランド層となる回路基板に積極的に電流を流し、回路基板をアンテナの一部として利用する方式が多く採られている。例えば、ホイップアンテナや固定式ヘリカルアンテナ等の外付けアンテナ、逆Fアンテナや基板上に形成されるパターンアンテナ等の内蔵アンテナがこれにあたる。
その一方でユーザーの要望より携帯電話の小型化が進んでいる。小型化に伴い実装基板の面積が小さくなり、使用する周波数によっては、アンテナが必要とするグランドパターンの大きさが十分とは言えなくなっている。特に、2003年に放送が開始される予定である地上波デジタルテレビジョン放送は、その受信機が携帯電話に搭載される可能性が高いが、使用される周波数が携帯電話と比較するとかなり低く、帯域が広いため、小型化された携帯電話にアンテナを実装する場合、筐体の大きさ、つまりグランド層パターンの大きさが波長に較べてかなり小さいため、十分なアンテナの特性を確保することが困難になると予測される。
本発明はこのような課題に鑑みてなされたものであり、十分なアンテナグランドパターンの大きさを確保し、アンテナ特性をより向上させることを目的とする。
本発明は、筐体内に収容した回路基板からアンテナに給電する携帯無線機であって、
上記筐体に配設したアンテナ補助導体と、
上記アンテナ補助導体を上記回路基板のグランドと接続させる接続部とを備え、
上記アンテナ補助導体の接続先を、上記接続部から、上記アンテナに給電する給電部と異なる他の給電部へ切り換えるスイッチを設けたことを特徴とする。
かかる構成によれば、使用する通信方式に応じて、アンテナ補助導体を回路基板のグランドと給電部との間で切り換えることができるので、アンテナ補助導体をアンテナとしても兼用でき、アンテナ設置スペースの削減と部品点数の削減を図ることができる。
筐体内に収容した回路基板からアンテナに給電する携帯無線機であって、上記筐体に配設したアンテナ補助導体と、上記アンテナ補助導体を上記回路基板のグランドと接続させる接続部とを備え、上記アンテナ補助導体と上記回路基板のグランド層との間にフィルタを挿入するとともに、上記アンテナ補助導体を上記アンテナに給電する給電部で扱う周波数とは異なる他の周波数を扱う給電部に接続し、上記フィルタは、上記他の周波数を透過しないように構成したことを特徴とする。
かかる構成によれば、フィルタを通過する周波数では、アンテナ補助導体が回路基板のグランドと接続する一方、フィルタを通過しない周波数では、アンテナ補助導体が回路基板のグランド層から切り離されることとなる。つまり、アンテナ補助導体をアンテナとしても兼用することができので、アンテナ設置スペースと部品点数の削減が可能になる。
筐体内に収容した回路基板からアンテナに給電する携帯無線機であって、上記筐体に配設したアンテナ補助導体と、上記アンテナ補助導体を上記回路基板のグランドと接続させる接続部と、上記アンテナ補助導体の接続先、上記回路基板のグランドから、給電部切り換えるアンテナ補助導体スイッチ、上記アンテナの接続先、上記回路基板の給電部から、上記回路基板のグランド切り換えるアンテナスイッチとを備え、上記アンテナは第1の周波数で共振し、上記アンテナ補助導体は該第1の周波数とは異なる第2の周波数で共振し、該第2の周波数で通信する際は、上記アンテナ補助導体スイッチを上記給電部に、上記アンテナスイッチを上記回路基板のグランドに接続することを特徴とする。
かかる構成によれば、アンテナ補助導体は、使用する周波数帯に応じて、アンテナまたはグランド延長部材としての機能を発揮することなり、アンテナを異なる周波数帯で共用する必要がなくなるため、アンテナの設計が容易になるとともに、各帯域の特性を改善することができる。
以上のように本発明の携帯無線機は、アンテナ補助導体を回路基板のグランドと給電部との間で切り換えるスイッチを設けてある場合、アンテナ補助導体が給電部と接続されていると、アンテナ補助導体は回路基板から給電されるアンテナとして動作する一方、アンテナ補助導体がグランドと接続されていると、アンテナ補助導体がグランドの一部として動作し、アンテナ特性を改善させる。このようにアンテナ特性の改善に加えて、1つの部品が2つの機能を果たすため、部品点数とアンテナ設置スペースの削減が可能となる。
また、スイッチに代わりに、アンテナ補助導体と回路基板のグランドとの間にフィルタを挿入することにより、フィルタを透過する周波数では、アンテナ補助導体がアンテナのグランドの一部として機能するため、アンテナ特性を改善する効果があり、フィルタを透過しない周波数では、アンテナ補助導体を回路基板から給電されるアンテナとして機能することができる。このようにアンテナ特性の改善に加えて、部品点数とアンテナ設置スペースの削減が可能となる。
以下、図面を参照しながら本発明の実施の形態を説明する。
(実施例1)
図1(a)は本発明を実施したストレート型携帯電話を示す斜視図であり、図1(b)は表側の筐体部11aを内側から見た図であり、図1(c)は図1(a)の携帯電話から表側の筐体部11aを取り外した状態を示す図である。
この携帯電話は、表側の筐体部11aと裏側の筐体部11bとからなる筐体11と、液晶表示部17と、操作キー部19と、アンテナ14とを備えている。アンテナ14はホイップ式の携帯電話(PDC800MHZ、1.5GHZ)用のもので、裏側の筐体部11bの上端部に配置されている。裏側の筐体部11bには回路基板16を組み付けてあり、この回路基板16の下端部には、グランドパターン(図示せず)に実装されている接続部としての接続ピン15を設置してある。
一方、表側の筐体部11aの内面には板金製のアンテナ補助導体13を設置してある。このアンテナ補助導体13は板金部材や導電テープ等の導電性を有する材料から構成され、表側の筐体部11aに貼着または成形固着してある。板金のアンテナ補助導体13をクランク型に形成して表側筐体部11aの操作キー部18の列間を縫うように配置してある。そして、表裏の筐体部11a,11bを組み立てると、接続ピン15の先端がアンテナ補助導体13と接触し、板金のアンテナ補助導体13が回路基板16のグランド層に接続されることになる。
アンテナ補助導体13と回路基板16のグランド層が接続ピン15を介して導通することにより、アンテナ14から見たグランドの大きさがアンテナ補助導体13の長さの分だけ大きくなることと等価になる。これにより、ストレート型の小型端末では比較的アンテナ特性が劣化しやすい800MHZ帯においても、広帯域で良好な特性が得られるようになる。
さらに、アンテナ補助導体13をクランク型に形成して操作キー部17の列間を縫うように配置してあるので、筐体11の表面積を増すことなく、アンテナ補助導体13の長さを増すことができる。また、アンテナ補助導体13は筐体組立と同時に回路基板16のグランド層と接続するので、組立工数の増加は全くない。なお、アンテナ補助導体13を裏側の筐体部11bに配置し、同様に接続ピン15で接続した場合にも、当然同様な効果が得られる。
(実施例2)
図2(a)は本発明を実施した折り畳み型の携帯テレビを示す斜視図であり、図2(b)は第2の筐体22の表側部22aを内側から見た図であり、図2(c)は図2(a)の第2の筐体22から表側部22aを取り外した状態を示す図である。
この携帯テレビは、液晶表示部28を備えた第1の筐体21と、操作キー部29を備えた第2の筐体22とを折畳可能に連結してなるもので、第1の筐体21の上端部にアンテナ23を備えている。第2の筐体22には、実施例1と同様の方法でアンテナ補助導体25、回路基板26及び接続ピン27を取り付けてある。
アンテナ23はテレビ放送受信用のホイップ式のアンテナで第1の筐体21の上端部に実装されている。テレビ放送の周波数は携帯電話と比較すると、使用する周波数が低く帯域が広いため、携帯電話のような小型端末では十分なグランド層の大きさが確保できなくなり、アンテナの特性が劣化するが、以上のようにアンテナ補助導体25を設けることによって、周波数の低い場合にも、十分なグランド層の大きさを確保することが可能となるため、アンテナ特性を劣化させることなく良好な特性を得ることができる。
(実施例3)
図3は本発明を実施した携帯電話を示す図で、同図(a)(b)(c)は図2の(a)(b)(c)と対応している。この携帯電話は、第1の筐体21の下端部に携帯電話用(PDC800MHZ、1.5GHZ)の逆Fアンテナアンテナ33を内蔵している。その他の構成は実施例2と同様に構成してあるので、同一符号を付し説明を省略する。
第1の筐体21の下端部にアンテナ33を配置した場合は、第1の筐体21の上端部にアンテナ33を配置した場合と比較すると、アンテナ33からみたグランドの長さが約1/2となってしまい、モノポール系のアンテナや逆Fアンテナ等の、グランド層の大きさに特性が依存するようなアンテナを使用する場合には、周波数が低くなると、放射効率の低下が大きくなる。しかし、以上のようにアンテナ補助導体25を設けることにより、その長さ分だけグランドの長さを延長する効果があり、低い周波数で使用した場合の、放射効率の低下を少なくすることができる。
(実施例4)
図4(a)は本発明を実施した携帯電話を示す斜視図であり、図4(b)は第2の筐体42の表側部42aを内側から見た図であり、図4(c)は図4(a)の第1及び第2の筐体41,42から表側部41a,41bを取り外した状態を示す図である。
この携帯電話は、液晶表示部48を備えた第1の筐体41と、操作キー部49を備えた第2の筐体42とを折畳可能に連結してある。第2の筐体42の上端部には携帯電話(PDC800MHZ)用のホイップ式のアンテナ45を設けてある。第2の筐体42には、実施例2と同様の方法で、アンテナ補助導体44、第2の回路基板46b及び接続ピン47を組み付けてある。第の筐体4の裏側部41bには第1の回路基板46aを組み付けてある。
第2の筐体42にアンテナ45が実装されている場合、筐体に流れる電流は第1の回路基板46aのグランド層に流れる電流が大きくなる。そのため、第1の回路基板46aとアンテナ45の位置関係がアンテナ特性に大きな影響を与えることとなり、筐体を開いた状態と閉じた状態でアンテナ特性の変化が大きくなり、両方の状態で良好な特性を得ることが困難である。しかし、本実施例のように第2の回路基板46bの下端部に設けた接続ピン47をアンテナ補助導体44と接続すると、第2の回路基板46bのグランド層に流れる電流が大きくなり、今度は第2の回路基板46bとアンテナ45の位置関係がアンテナ特性に影響を与えることになる。ところが、アンテナ45と第2の回路基板46bの位置関係は筐体の開閉状態にかかわらず常に一定であることから、筐体の開閉によるアンテナ特性の変化が小さくなり、両方の状態で良好な特性を得ることが可能となる。当然、アンテナ45のグランドを拡大する効果も得られている。
(実施例5)
図5(a)は本発明を実施した携帯テレビを示す斜視図であり、図5(b)は第1の筐体51の表側部51aを内側から見た図であり、図5(c)は図5(a)の第1の筐体51から表側部51aを取り外した状態を示す図である。
この携帯テレビは、液晶表示部58を備えた第1の筐体58と、操作キー部59を備えた第2の筐体52とを折畳可能に連結してある。第2の筐体52の上端部には携帯電話用(PDC800MHZ)のホイップ式アンテナ55を設けてある。第1の筐体51の表側部51aは、その液晶表示部58の上方側のコーナー部内面にL型のアンテナ補助導体54を設けてある。一方、第1の筐体51の裏側部51bには回路基板56が組み付けてあり、回路基板56の上方側のコーナー部には、グランドパターンに実装されている接続ピン57を設置してある。そして、表裏の筐体部51a,51bを組み立てると、接続ピン57の先端がアンテナ補助導体54のコーナー部と接触し、アンテナ補助導体54が回路基板56のグランド層に接続されることになる。
第2の筐体52にアンテナ55が実装されている場合、筐体に流れる電流は第1の筐体51b側の回路基板56のグランド層に流れる電流の方が大きくなる。第2の筐体52の上端部にアンテナ55を配置した場合は、第1の筐体51の上端部にアンテナ55を配置した場合に較べて、アンテナ55からみたグランド層の電気長が約1/2となってしまい、モノポール系のアンテナや逆Fアンテナ等の、グランド層の大きさに特性が依存するようなアンテナを使用する場合には、周波数が低くなると、放射効率の低下が大きくなる。そこで、本実施例では、第1の筐体51の上端部にアンテナ補助装置54を設けることによって、その長さ分だけグランドの長さを延長することと等価し、低い周波数でも、アンテナの放射効率の低下を小さくすることが可能である。
(実施例6)
図6は本発明を実施したストレート型携帯電話を示す図で、同図(a)(b)(c)は図1の(a)(b)(c)と対応している。また、図6(d)は同図(c)の平面図である。
この携帯電話は、アンテナ補助導体としての導体棒64の一端をビス65で回路基板16に回動自在に支持するとともに、この導体棒64を筐体11に対して出し入れする出入口(図示せず)を筐体11に形成してある。導体棒64の一端は接続部としての導電部材66を介して回路基板16のグランド層(図示せず)と接続している。その他の構成は実施例1と同様に構成してあるので、同一符号を付し説明を省略する。
本実施例の基本的な効果は他の実施例と同様にアンテナのグランド層の大きさを導体棒64で補うことによるアンテナ特性の改善であるが、導体棒64を回転させて筐体11の外に取り出すことができるため、導体棒64と回路基板16との位置関係を変化させることによって、アンテナのグランド層状態が変化することとなり、アンテナのグランド層の電気長を調整することができる。そのため、導体棒64が筐体11の内部に固設されている場合と比較すると、より有効な効果が得られる。また、使用周波数の波長対して筐体の大きさが1/4波長以下の場合には、アンテナ特性の大幅な改善が期待できる。また、普段は導体棒64を筐体11の内部に収納しておけるため、ポケットなどに入れても邪魔にならない。
(実施例7)
図7は本発明を実施したストレート型携帯テレビを示す図で、同図(a)(b)(c)は図1の(a)(b)(c)と対応している。
この携帯電話は、接続ピン15と回路基板16のグランド層の間にスイッチ76を挿入してある。アンテナ74はホイップ式のテレビ用のアンテナであり筐体71の上端部に配置されている。裏側の筐体部11bの上端には、ホイップ式のテレビ用アンテナ74を設置してある。その他の構成は実施例1と同様に構成してあるので、同一符号を付し説明を省略する。
携帯テレビの使用に際し、周波数の低いチャンネルを受信する場合、スイッチ76をONにし、周波数の高いチャンネルを受信する場合には、スイッチ76をOFFにする。このように受信周波数に応じてグランドの電気長を最適に近づけることによって、1種類のアンテナ74で2通りのアンテナ特性を得ることができる。また、アンテナ補助導体13にスイッチを複数挿入することによって、受信周波数に応じてアンテナ補助導体13の長さをさらに細かく最適化することによって更なる効果を得ることもできる。
(実施例8)
図8は実施例1の携帯電話にPHS機能を追加したもので、同図(a)(b)(c)は図1の(a)(b)(c)と対応している。
この携帯電話は、アンテナ補助導体13を回路基板16のグランド層とPHS給電部87との間で切り換えるスイッチ86を備えている。その他の構成は実施例1と同様に構成してあるので、同一符号を付し説明を省略する。
つまり、この携帯電話は、スイッチ86の切り換えによって、アンテナ補助導体13をPHS給電部87と接続すると、アンテナ補助導体13をPHS用のアンテナとして機能するようにしたものである。携帯電話を使用する時には、アンテナ補助導体13は回路基板16のグランド層と接続されており、PHS給電部87とは接続されていない状態となる。また、PHSを使用する場合は、アンテナ補助導体13はPHS給電部87と接続され、回路基板16のグランド層とは接続されていない状態となる。携帯電話を使用する場合の効果としては実施例1と同様であるが、アンテナ補助導体13をPHSのアンテナとして兼用しているため、PHS用のアンテナの設置スペースと部品点数を削減できるというメリットがある。
(実施例9)
図9は実施例2の携帯テレビに携帯電話(PDC1.5GHZ)の機能を追加したもので、同図(a)(b)(c)は図2(a)(b)(c)と対応している。
この携帯テレビは、アンテナ補助導体25と回路基板26のグランド層との間にローパスフィルタ97を挿入するとともに、アンテナ補助導体25を回路基板26の携帯電話の給電部96に接続してある。ローパスフィルタ96は1GHZ以下の周波数を透過するものである。その他の構成は実施例1と同様に構成してあるので、同一符号を付し説明を省略する。
テレビ放送はUHF帯及びVHF帯であるため、最も高い周波数でも約800MHZである。ローパスフィルタ96を使用することによって、テレビの周波数(800MHZ以下)では接続ピン27と回路基板26のグランド層は導通しており、携帯電話の周波数(1.5GHZ帯)では接続ピン27と回路基板6のグランド層は導通していないこととなる。つまり、アンテナ補助導体25はテレビの周波数では実施例2と同様な効果があり、同時に携帯電話(PDC1.5GHZ)のアンテナとしての機能も果たしているため、携帯電話用のアンテナの設置スペースと部品点数を削減できるメリットがある。
(実施例10)
図10は実施例1の携帯電話を異なる周波数帯で使用できるようにしたもので、同図(a)(b)(c)は図1の(a)(b)(c)と対応している。
この携帯電話はPDC方式(800MHZ帯と1.5GHZ帯のデュアルチャンネル)を使用している携帯電話であり、アンテナ補助導体13を回路基板16のグランド層と給電部107との間で切り換えるスイッチ106aと、アンテナ104を回路基板16の給電部107とグランド層との間で切り換えるスイッチ106bと備えている。アンテナ104は800MHZ帯で、アンテナ補助導体13は1.5GHZ帯でそれぞれ共振する特性を有している。なお、その他の構成は実施例1と同様に構成してあるので、同一符号を付し説明を省略する。
この携帯電話では800MHZ帯の電波を使用する時は、スイッチ106bはアンテナ104と給電部107とを接続し、スイッチ106aはアンテナ補助導体13と回路基板16のグランド層とを接続する。これにより実施例1と同様にアンテナ補助導体13の長さ分だけグランドの長さを延長する効果が得られる。一方、1.5GHZ帯の電波を使用する場合は、スイッチ106bはアンテナ104と回路基板16のグランド層と接続し、スイッチ106aはアンテナ補助導体13と給電部107を接続する。
このようにアンテナ補助導体13は800MHZ帯ではグランドの延長効果があり、1.5GHZ帯ではアンテナとしての役割を果たすことになるので、アンテナを異なる周波数帯で共用する必要が無くなるため、設計が容易になり、各帯域の特性を改善することができる。
なお、アンテナ補助導体13をダイバーシティ用のアンテナと使用してもよいことは言うまでもない。また、今後予想される3G通信方式での800MHZ帯と2GHZ帯とのデュアルチャンネルで実施しても同様な効果が得られることは言うまでもない。また、送信と受信でアンテナを上記のように切り換えてもよい。
本発明は、携帯電話機や携帯テレビなどの携帯無線機への適用が可能である。
実施例1の携帯無線機を示す図である。 実施例2の携帯無線機を示す図である。 実施例3の携帯無線機を示す図である。 実施例4の携帯無線機を示す図である。 実施例5の携帯無線機を示す図である。 実施例6の携帯無線機を示す図である。 実施例7の携帯無線機を示す図である。 実施例8の携帯無線機を示す図である。 実施例9の携帯無線機を示す図である。 実施例10の携帯無線機を示す図である。
符号の説明
11 筐体
11a 表側筐体部
11b 裏側筐体部
13 アンテナ補助導体
14、45、55 PDC用アンテナ
15 接続ピン
16 回路基板
17 液晶表示部
18 操作キー部
21、41、51 第1の筐体
22、42、52 第2の筐体
22a、42a、52a 表側筐体部
22b、42a、52a 裏側筐体部
23 テレビ用アンテナ
25、44、54 アンテナ補助導体
26 回路基板
27、47、57 接続ピン
28、48、58 液晶表示部
29、49、59 操作キー部
33 PDC用逆Fアンテナ
64 導体棒
65 ビス
66 導電部材
74 携帯テレビ用アンテナ
76 スイッチ
86 スイッチ
87 PHS給電部
96 携帯電話給電部
97 ローパスフィルタ
104 PDC用アンテナ
106a スイッチ
106b スイッチ
107 給電部

Claims (3)

  1. 筐体内に収容した回路基板からアンテナに給電する携帯無線機であって、
    上記筐体に配設したアンテナ補助導体と、
    上記アンテナ補助導体を上記回路基板のグランドと接続させる接続部とを備え、
    上記アンテナ補助導体の接続先を、上記接続部から、上記アンテナに給電する給電部と異なる他の給電部へ切り換えるスイッチを設けたことを特徴とする携帯無線機。
  2. 筐体内に収容した回路基板からアンテナに給電する携帯無線機であって、
    上記筐体に配設したアンテナ補助導体と、
    上記アンテナ補助導体を上記回路基板のグランドと接続させる接続部とを備え、
    上記アンテナ補助導体と上記回路基板のグランド層との間にフィルタを挿入するとともに、上記アンテナ補助導体を上記アンテナに給電する給電部で扱う周波数とは異なる他の周波数を扱う給電部に接続し、上記フィルタは、上記他の周波数を透過しないように構成したことを特徴とする携帯無線機。
  3. 筐体内に収容した回路基板からアンテナに給電する携帯無線機であって、
    上記筐体に配設したアンテナ補助導体と、
    上記アンテナ補助導体を上記回路基板のグランドと接続させる接続部と、
    上記アンテナ補助導体の接続先を、上記回路基板のグランドから、給電部へ切り換えるアンテナ補助導体スイッチと、
    上記アンテナの接続先を、上記回路基板の給電部から、上記回路基板のグランドへ切り換えるアンテナスイッチとを備え、
    上記アンテナは第1の周波数で共振し、上記アンテナ補助導体は該第1の周波数とは異なる第2の周波数で共振し、該第2の周波数で通信する際は、上記アンテナ補助導体スイッチを上記給電部に、上記アンテナスイッチを上記回路基板のグランドに接続することを特徴とする携帯無線機。
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