JP4201294B2 - セルフサービス・チェックアウト・ターミナル及びその操作方法 - Google Patents
セルフサービス・チェックアウト・ターミナル及びその操作方法 Download PDFInfo
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、概して、チェックアウトまたは販売時点情報管理システム(POS)ターミナルに関し、特にセルフサービス・チェックアウト・ターミナルの動作における不具合をなくすための方法および装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
小売業界における、最も大きな経費は、通常、販売商品コストで次は人件費であり、その差はあまりない。特に、小売食品雑貨業界、すなわち、スーパーマーケット業界においては、人件費削減運動の焦点は、消費者、すなわち、顧客が購入する品目または商品を取扱いおよび/または処理するために必要な時間を低減またはゼロにすることに絞られている。この目的のために、カウンタの店員の数をほぼゼロにするための、多数のセルフサービス・チェックアウト・ターミナルのコンセプトが開発されてきた。
【0003】
セルフサービス・チェックアウト・ターミナルは、店員の力を借りずに、顧客が操作するシステムのことをいう。このようなシステムの場合には、顧客は購入する個々の品目をスキャナで走査し、その後で、必要な場合には、走査した品目を店のバッグに入れる。その後、顧客は、セルフサービス・チェックアウト・ターミナルが、その機能を持っている場合には、このターミナルで、または店員が待機している中央の支払いセンターで、自分が購入した商品の金額を払う。それ故、セルフサービス・チェックアウト・ターミナルにより、顧客は、店員の力を借りずに、自分が購入する商品を選択し、仕訳し、場合によっては、自分が購入した商品の金額を支払うことができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
セルフサービス・チェックアウト・ターミナルを評価する場合、小売業者の重要な関心は、顧客がターミナルを使用したために起こる場合がある不具合の程度である。本明細書においては、前記用語「不具合」は、顧客が正当に支払いをしないで、小売店から持ち去る商品の数、パーセンテージまたは金額を意味する。不具合は、(例えば、窃盗または詐欺のような)顧客の故意によるものもあるが、(チェックアウト手順の際に、顧客が支払いをしなかった商品が、ショッピング・カートの底に残っていたのに気がつかずに、店を出てしまった時のように)顧客の不注意により起こる場合もあることを理解されたい。
【0005】
従来の(すなわち、店員のいる)チェックアウト・システムの場合には、小売業者が、チェックアウト・システムを操作するために雇っている店員が、不具合をある程度防止していた。特に、不注意による不具合の場合には、チェックアウトが終わるまでに、走査していない商品があるかどうかを調べるために、ショッピング・カートを視覚により走査またはチェックするように、小売業者は店員を教育している。しかし、顧客は、通常、チェックアウト・システムを最初に使用する前、セルフサービス・チェックアウト・ターミナルの操作について、ほとんどまたは全然教育を受けていない。それ故、セルフサービス・チェックアウト・ターミナルの場合には、ターミナルそれ自身が、不具合に対する必要な保護手段を持っていなければならない。
【0006】
それ故、動作中、不具合を少なくするセルフサービス・チェックアウト・ターミナルでが必要になる。さらに、使用中、不具合が少なくなるように顧客を助け、または補佐するセルフサービス・チェックアウト・ターミナルが必要になる。
【0007】
それ故、本発明の一つの目的は、新しく有用なセルフサービス・チェックアウト・ターミナル、およびその操作方法を提供することである。本発明の他の目的は、セルフサービス・チェックアウト・ターミナルの動作中、不具合を少なくするための方法および装置を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
ある観点から見た場合、本発明は、ユーザが、チェックアウト・ターミナルに入れる商品が、もうないことを表示した場合、それに応じて入力終了制御信号を発生するステップと;前記入力終了制御信号に応じて、(1)チェックアウト・ターミナルに入れる商品が、もうないことを確認し、(2)ユーザが、チェックアウト・ターミナルに入れる商品がない場合には、第一の確認動作を行うように、ユーザに指示するメッセージを発生するステップと;ユーザの第一の確認動作の実行に応じて、確認制御信号を発生するステップとを含むセルフサービス・チェックアウト・ターミナルの操作方法である。
【0009】
他の観点から見た場合、本発明は、ユーザが、チェックアウト・ターミナルに入れる商品が、もうないことを表示した場合、それに応じて入力終了制御信号を発生するための手段と;前記入力終了制御信号に応じて、(1)チェックアウト・ターミナルに入れる商品が、もうないことを確認し、(2)ユーザが、チェックアウト・ターミナルに入れる商品がもうない場合には、第一の確認動作を行うように、ユーザに指示するメッセージを発生する手段と;ユーザの第一の確認動作の実行に応じて、確認制御信号を発生する手段とを含むセルフサービス・チェックアウト・ターミナルである。
【0010】
本発明をより容易に理解してもらうために、添付の図面を参照するが、これは単に説明上の都合に過ぎない。
【0011】
【発明の実施の形態】
図1および図2について説明すると、これらの図は、食品雑貨店のような小売店で使用するためのセルフサービス・チェックアウト・ターミナル10である。前記セルフサービス・チェックアウト・ターミナル10は、処理ユニット12、スキャナ14、ビデオ・システム16、表示モニタ18、手動入力装置20、商品用秤22、音声発生装置24、カード・リーダ34、および現金受領装置36を含む。前記セルフサービス・チェックアウト・ターミナル10は、また一つまたはそれ以上の雑貨バッグ17を収容するためのバッグ入れ15、カウンタ19、およびバスケット棚21を含む。前記表示モニタ18、カード・リーダ34、手動入力装置20、現金受領装置36、および前記ビデオ・システム16に関連する多数の構成部品は、個々の装置とすることもできるし、または、好適には、自動金銭受け払い機(ATM)23の内蔵構成部品とすることもできる。例えば、ビデオ・システム16のビデオ・カメラ16aは、個々の構成部品(図1参照)とすることもできるし、または、別の方法としては、ATM23の内蔵構成部品とすることもできる(図2参照)。
【0012】
スキャナ14は、従来のように、統一商品コード(UPC)、工業記号、英数字、または購入する商品に関連する他の記号のような、商品識別コードを走査、または読み出す。本発明で使用することができるスキャナとしては、米国、オハイオ州、デイトン所在のNCR社が市販している、バイ・オプッティク・スキャナ、モデル番号7875等がある。
【0013】
前記スキャナ14は、第一の走査窓14aおよび第二の走査窓14bを含む。図1に示すように、前記第一の走査窓14aはほぼ水平に配置されていて、一方、第二の走査窓14bはほぼ垂直に配置されている。商品秤22は、前記スキャナ14に内蔵されている。より詳しく説明すると、前記商品秤22は、前記走査窓14aにほぼ平行に配置され、前記走査窓14aを包みこんでいる。農産物のようなある商品が商品秤22の上、または第一の走査窓14aの上に置くと、その商品の重量を測定するために前記商品秤22を使用することができる。
【0014】
前記スキャナ14は、またレーザのような光源(図示せず)、モータ(図示せず)により駆動される回転ミラー(図示せず)、およびミラー・アレイ(図示せず)を含む。動作中、レーザ・ビームは、回転ミラーおよびミラー・アレイから反射し、走査光ビームのパターンを形成する。ある商品上の商品識別コードがスキャナ14の前を通過すると、走査光ビームは、コードに当たって散乱し、スキャナ14に戻り、そこで集められ検出される。前記反射光は、その後、この反射光は、有効な商品識別コードのパターンを含んでいるかどうかを判断するために、電子的に分析される。有効なコード・パターンを含んでいる場合には、前記商品識別コードは、価格情報に変換され、周知の方法でその商品のコストを判断するために使用される。
【0015】
ビデオ・システム16のビデオ・カメラ16aは、カウンタ19の上に位置し、セルフサービス・チェックアウト・ターミナル10を取り囲む、領域の視野を捕捉するように配置される。さらに、ビデオ・カメラ16aは、ビデオ・システム16に関連する、多数のターゲット領域内の動きを検出するために設置されている。本明細書においては、ビデオ・システム16の前記ターゲット領域という用語は、ビデオ・システム16が、そこを横切る動きを検出することができる、一つの領域を意味する。例えば、第一のターゲット領域は、ある商品がスキャナ14を横切った場合、その商品をうまく走査することができる最大領域により定義される。一方、第二のターゲット領域は、バッグ入れ15に最も近い領域により定義される。前記ターゲット領域内の動きを検出することによって、ビデオ・カメラ16aを、セルフサービス・チェックアウト・ターミナルの動作に関連する安全性を、強化するために使用することができる。例えば、スキャナ14により走査される前に、ビデオ・システム16が、バッグ入れ15内の食品雑貨バッグ17の一つにユーザが入れているある商品を検出した場合には、ユーザにその商品を食品雑貨バッグ17から取り出すように指示するため、表示モニタ18上にエラー・メッセージを表示することができる。
【0016】
前記表示モニタ18は、チェックアウトを行う際に、ユーザを助けるための指示を表示する。例えば、食品雑貨カート32からある商品を取り出し、その商品をスキャナ14で走査するようにとのユーザに対する指示が、表示モニタ18上に表示される。スキャナ14が、前記商品に関連する商品識別コードの、走査または読み出しに成功した場合には、表示モニタ18上に視覚的な表示が行われる。何等かの理由で、スキャナ14が、前記商品に関連する商品識別コードを読み出すことができなかった場合、または判断することができなかった場合、表示モニタ18上に視覚的エラー・メッセージが表示される。さらに、表示モニタ18は、不注意による不具合を少なくするための、視覚的メッセージを発生するのにも使用することができる。特に、以下により詳細に説明するように、ユーザに対して、ショッピング・カート32内に、不注意により置き忘れている商品がないかどうかを問い合わせるメッセージを表示モニタ18上に表示することができる。表示モニタ18は、好適には、スクリーン上のある領域にユーザが触れ、そうすることにより、ユーザが、表示モニタ18上に表示されている指示および/または質問に応答することができる場合に、データ信号を発生することができる周知のタッチ・スクリーン・モニタの形に形成することが好ましい。
【0017】
表示モニタ18の他に、または代わりに、音声発生す装置24により、メッセージおよび指示を発生することができる。前記音声発生装置24は、他の方法では、セルフサービス・チェックアウト10を使用することができないユーザに対して、オーディオまたは音声指示を発生するために特に役に立つ。例えば、前記音声発生装置24は、視覚障害を持つユーザが、セルフサービス・チェックアウト・ターミナル10を使用する際に、その動作を容易に行わせることができる。さらに、前記音声発生装置24は、継続的にまたは選択的に動作を行うように構成することができる。特に、音声発生装置24は、表示モニタ18と一緒に動作するように構成することができる。例えば、音声発生装置24は、ユーザに走査した各商品のタイプおよびコストを知らせ、それによりセルフサービス・チェックアウト・ターミナル10を操作中に、ユーザが表示モニタ18をチェックする回数を減らすために使用することができる。別の方法としては、食品雑貨店のチェックアウト領域で発生するノイズの量を減らすために、ユーザが始動した後に限って動作するように、音声発生装置24を構成することもできる。音声発生装置24は、多数の異なる方法で作動させることができることを理解されたい。例えば、カード・リーダ34にカードを挿入した時に、ユーザが視覚障害者であることを識別し、処理ユニット12に音声発生装置24を作動させるように、ユーザ・ロイヤルティ・カード上に情報を記憶させることができる。さらに、表示モニタ18または手動入力装置20に関連するキーの一部に、ユーザが触れるかまたは押した場合に、音声発生装置24の動作をスタートおよび/またはストップするようにすることもできる。
【0018】
バッグ入れ15は、スキャナ14とATM23の間に配置される。バッグ入れ15は、多数の食品雑貨バッグ17をサポートするのを助ける多数のポスト15aを含む。前記バッグ入れ15は、任意の時点に、ユーザが二つまたはそれ以上の食品雑貨バッグ17に、アクセスすることができるように構成される。特に、ポスト15aは、二つまたはそれ以上の口を開けた食品雑貨バッグ17と一緒に、多数のまだ口を開けていない食品雑貨バッグ17を固定するのに十分な長さを持ち、それにより、ユーザは、種々の商品タイプを食品雑貨バッグ17に選択的に入れることができる。例えば、石鹸または漂白剤のような家庭化学薬品用に、第一の食品雑貨バッグ17を使用し、肉および農作物のような食品用に、第二の食品雑貨バッグ17を使用することができる。
【0019】
セルフサービス・チェックアウト・ターミナルを使用するユーザが、購入する商品を容易に取り出すことができるように、その上にショッピングまたは手提げバスケット(図示せず)等を置くことができる、バスケット棚21が設置されている。別の方法としては、バスケット棚21を、セルフサービス・チェックアウト・ターミナル10の側部パネル29に形成された、スロット(図示せず)内に収容し、ユーザが、チェックアウト手順中に、食品雑貨カート32から商品を容易に取り出すことができるように、食品雑貨カート32を、セルフサービス・チェックアウト・ターミナル10に、より接近して位置させることができる。
【0020】
図2は、セルフサービス・チェックアウト・ターミナル10の、簡単なブロック図である。処理ユニット12は、スキャナ14、ビデオ・システム16、表示モニタ18、手動入力装置20、商品秤22、音声発生装置24、カード・リーダ34、および現金受領装置36に電気的に接続している。さらに、図2に示すように、前記処理ユーザ12は、ネットワーク28およびメモリ装置30に電気的に接続している。
【0021】
前記処理ユニット12は、チェックアウト手順を監督し、その機密保護を監視するために、スキャナ14およびビデオ・システム16により発生した出力信号をモニタする。特に、処理ユニット12は、データ通信ライン40を通してスキャナ14と通信する。スキャナ14は、スキャナ14により、ある商品に関連するバー識別コード、または商品識別コードの走査または読み出しに成功した場合には、前記出力通信ライン40上に出力信号を発生する。
【0022】
前記処理ユニット12は、データ通信ライン42を通して、前記ビデオ・システム16と通信する。前記ビデオ・システム16は、ビデオ・カメラ16a、フレーム・グラバー16bおよびパソコン(PC)のような処理システム16cを含む。前記パソコン16cおよびフレーム・グラバー16bを一緒にしてビデオ・プロセサ16eと呼ぶ。前記ビデオ・プロセサ16eは、ビデオ・カメラ16aからの、RS−170、NTSC、CCIR、またはPALのような、標準ビデオ信号フォーマットを受信する。
【0023】
ビデオ・カメラ16aからのビデオ入力信号は、前記フレーム・グラバー16bに送られる。前記フレーム・グラバー16bは、ビデオ・カメラ16aからのアナログ・ビデオ信号をデジタル画像に変換し、この変換したたデジタル画像は、ビデオ・プロセサ16eによる後からの処理のために、メモリ16dに記憶される。ビデオ・カメラ16aからのデジタル画像のストリームの表現が、順次メモリ16dに記憶されると、ビデオ・プロセサが、前記ビデオ画像の分析または処理を開始する。1997年2月7日付のラルフ・クラブツリーの「自己チェックアウト・システム用運動パターン認識」という名称の米国仮特許出願(NCRドケット番号7408)が、本発明での使用に適している、一つのビデオ・システム16を開示している。前記出願は、本発明と同じ譲受人に譲渡されたもので、引用によって本明細書の記載に援用する。
【0024】
前記処理ユニット12は、データ通信ライン41を通して、音声発生装置24と通信する。それ故、前記処理ユニット12は、データ通信ライン41上に、選択的に出力信号を発生し、それにより、音声発生装置24により、オーディオ・メッセージまたは指示を発生させる。
【0025】
前記処理ユニット12は、データ通信ライン44を通して、前記表示モニタ18と通信する。前記処理ユニット12は、データ通信ライン44上に、出力信号を発生し、この出力信号により、表示モニタ18上に種々の指示メッセージが表示される。すでに説明したように、前記表示モニタ18は、ユーザが、前記表示モニタ18に関連する、表示スクリーンの特定の領域に触れた場合、出力信号を発生することができ、それにより、表示モニタ18が、セルフサービス・チェックアウト・ターミナル10の、データ入力装置として機能することができるようにする、周知のタッチ・スクリーン技術を含むことができる。前記表示スクリーンが発生した信号は、前記データ通信ライン44を通して、前記処理ユニット12に送られる。
【0026】
前記処理ユニット12は、データ通信ライン48を通して、商品秤22に接続している。前記商品秤22は、データ通信ライン48上に、前記商品秤22上に置かれた商品の重量を示す出力信号を発生する。
【0027】
前記手動入力装置20は、データ通信ライン49を通して、前記処理ユニット12に接続している。前記手動入力装置20は、一つまたはそれ以上のキー・パッドまたはタッチ・パッドを含むことができ、それにより、手動入力装置20は、前記セルフサービス・チェックアウト・ターミナル10の、データ入力装置として機能することができる。
【0028】
前記カード・リーダ34は、データ通信ライン45を通して、前記処理ユニット12に接続している。前記カード・リーダ34は、一つまたはそれ以上のクレジット・カード・リーダ、デビット・カード・リーダ、またはスマート・カード・リーダを含むことができ、それにより、ユーザは、(1)デビットまたはATMカードのようなキャッシュ・カード上の金額から減額し、または(2)クレジット・カードに金額を加算することにより、自分の購入した商品の金額を支払うことができる。
【0029】
前記現金受領装置36は、データ通信ライン47を通して、前記処理ユニット12に接続している。前記現金受領装置36は、紙幣受領装置および硬貨受領装置の両方を含むことができ、それにより、ユーザは、自分が購入した商品の価格を現金で支払うことができる。
【0030】
前記処理ユニット12は、従来通り前記セルフサービス・チェックアウト・ターミナル10が、有線接続46を通して、LANまたはWANのようなネットワーク28と、通信することができるようにする、ネットワーク・インターフェース回路(図示せず)を含む。前記処理ユニット12は、以下に説明するように、小売店の店員にページングしたり、通知したりするページング・システム(図示せず)と通信するために、チェックアウト中、ネットワーク28と通信する。さらに、前記処理ユニット12は、走査している商品の価格情報のような情報を入手し、必要な場合には、ユーザのクレジットの承認を確認するために、ネットワーク28と通信する。前記セルフサービス・チェックアウト・ターミナル10に関連する、前記ネットワーク・インターフェース回路は、周知のエサネット拡張カードを含むことができ、前記有線接続46は、周知のツイスト・ペア通信ラインを含むことができる。別の方法としては、前記ネットワーク・インターフェース回路は、ネットワーク28との無線通信をサポートすることができる。
【0031】
前記処理ユニット12は、データ通信ライン51を通して、前記メモリ装置30と通信することができる。ユーザが、前記セルフサービス・チェックアウト・ターミナル10を操作している間に、走査、重量測定または入力される各商品に関連する、商品情報の記録を含む電子取引表を維持するために、前記メモリ装置30が設置されている。例えば、ユーザがスープの缶を走査した場合、スープの銘柄およびそれに関連する価格情報が、前記メモリ装置30の前記取引表に記録される。同様に、ユーザが前記商品秤22で、スイカの重量を計り、手動入力装置20を通して、スイカに関連する商品情報を入力した場合には、スイカに関連する商品情報が、前記取引表に記録される。さらに、ユーザがクーポンまたは商品券を入力した場合には、それに関連する情報も、前記取引表に記録される。
【0032】
それ故、(1)すべての値引き(例えば、クーポン)を差し引き、(2)適用される税金を加算した、前記取引表の記録商品のそれぞれの合計が、ユーザが自分の取引に対して支払う金額になる。さらに、前記取引表に記憶されたデータが、プリンタ(図示せず)により印刷され、それにより、ユーザの取引終了時に、ユーザに対するレシートが作成される。
【0033】
図3について説明すると、この図は、前記セルフサービス・チェックアウト・ターミナル10を通して、商品をチェックアウトするための、一般的手順50を示すフローチャートである。ユーザが前記セルフサービス・チェックアウト・ターミナル10のところへ行った場合、このターミナルはアイドル状態にある(ステップ52)。購入商品をチェックアウトする前に、初期化ステップが行われる。特に、一つまたはそれ以上の初期化指示が、前記表示モニタ18上に表示されるが、前記指示は、(1)必要な支払い金額を選択し、および/または(2)ショッピング・カード、ロイヤリィティ・カード、デビット/ATMカード、クレジット・カード等をカード・リーダ34に挿入して、自分を識別するように求める(図1参照)。すでに説明したように、前記セルフサービス・チェックアウト・ターミナル10の動作を特定のユーザの特定のニーズに合わせるために、前記カードが記憶している情報を前記カード・リーダ34により読み出すことができる。例えば、ユーザのロイヤルティ・カードは、そのユーザが視力障害者であることを識別し、それにより、前記音声発生装置24を作動させる情報をその上に記憶している。
【0034】
前記初期化ステップ54が終了すると、ルーチン50は初期化ステップ56へ進み、そこでユーザは、スキャナ14により、購入する個々の商品を走査する。さらに、ステップ56において、ユーザは肉または農産物のような商品を商品秤22で計量し、その後、前記セルフサービス・チェックアウト・ターミナル10に関連するデータ入力装置により、(すなわち、前記手動入力装置20に関連する特定のキーを押すか、または前記表示モニタ18の特定の領域に触れることにより)、その商品に関連する商品識別コードを入力する。前記初期化ステップ56が終了すると、ルーチン50は初期化ステップ58へ進み、そこで(1)現金を現金受領装置36に挿入するか、クレジット・カードに課金するか、前記カード・リーダ34により、デビット・カード、ATMカードまたはスマート・カード上に記憶している金額から差し引くかして、支払いを行い、(2)食品雑貨のレシートが印刷される。ユーザが現金を前記現金受領装置36に挿入した場合には、前記セルフサービス・チェックアウト・ターミナル10は、前記紙幣受領装置(図示せず)および/または硬貨受領装置(図示せず)により、釣銭を払うことができることを理解されたい。初期化ステップ58が終了した後、ルーチン50はステップ52に戻る。この場合、前記セルフサービス・チェックアウト・ターミナル10は、後続のユーザがチェックアウト手順を開始するまで、アイドル状態になる。
【0035】
図4について説明すると、この図は前記初期化ステップ56をより詳細に示すフローチャートである。前記初期化ステップが終了した後(図3参照)、ルーチン56は、ステップ60に進み、そこで前記表示モニタ18上に、ユーザに対して、(1)前記商品識別コードを、前記走査窓14a、14bの一つに向けた状態で、前記スキャナ14により、個々の商品を撫でるか、走査し、(2)それに関連する重量を判断するために、ある商品を前記商品秤22上に乗せ、(3)前記手動入力装置20により前記商品に関連する前記商品識別コードを入力し、(4)(クーポンまたは商品券が、その上に印刷されたバー・コードを持っている場合には)前記スキャナ14により走査するか、または前記手動入力装置20により、クーポンまたは商品券に関連する識別コードを入力するように指示するメッセージが表示される。
【0036】
その後、ルーチン56は、ステップ62に進み、そこで前記処理ユニット12は、前記スキャナ14が、前記商品に関連する前記商品識別コードの、読み出しまたは入手に成功したかどうかを判断するために、前記データ通信ライン40を走査または読み出す。より詳しく説明すると、前記スキャナ14は、このスキャナ14が、前記商品に関連する商品識別コードの読み出しに成功した場合、出力信号を発生し、それを前記処理ユニット12に送る。前記商品からの前記コードの読み出しが成功した場合、前記ルーチン56は、ステップ64に進む。前記コードの読み出しに失敗した場合には、前記ルーチン56は、ステップ56に進む。
【0037】
ステップ64においては、処理ユニット12は、ステップ62で走査した前記商品の記録を前記取引表に追加する。特に、前記処理ユニット12は、前記の走査した商品の、前記商品情報(例えば、銘柄および価格)を入手するために、ネットワークと通信する。その後、前記処理ユニット12は、前記の走査した商品に関連する商品情報を記録するために、前記メモリ装置30の前記取引表を更新するための出力信号を発生し、それを前記メモリ装置30に送る。前記ルーチン56は、ステップ68へ進む。
【0038】
ステップ68においては、前記処理ユニット12は、ユーザが、入力する他の商品を持っているかどうかを判断するために、前記手動入力装置20からの通信ライン49、および前記表示モニタ18からの通信ライン44をモニタする。特に、ユーザが購入するすべての商品の入力を終了した場合、前記表示モニタ18上に、ユーザに対して、前記表示モニタ18上に表示されている、特定のタッチ・スクリーンに触れるように、または前記手動入力装置20に関連する、特定のキーに触れるようにとのメッセージが表示される。
【0039】
通信ライン44または49上で、特定の信号を検出した場合、および前記処理ユニット12が、ユーザは、前記セルフサービス・チェックアウト・ターミナル10に入れる、他の商品を持っていないと考えていると判断した場合には、前記ルーチン56はステップ70に進む。前記通信ライン44または49のいずれの上にも、特定の信号が検出されなかった場合には、前記ルーチン56は、ステップ62に戻る。
【0040】
ステップ62に戻って説明すると、前記スキャナ14により、前記商品から前記コードの読み出しに失敗した場合には、前記ルーチン56はステップ66に進む。ステップ66においては、前記処理ユニット12は、ユーザが重量を測定し、それにより前記商品秤22により、ある商品に関連する商品情報を入力したかどうか判断するために、通信ライン48を走査し、読み出す。より詳しく説明すると、前記商品秤22は、この商品秤22がその上に置かれたある商品の重量を検出すると、出力信号を発生し、前記処理ユニット12に送る。前記商品秤22が、その上のある商品の重量を検出すると、前記ルーチン56は、ステップ72に進む。前記商品秤22が、その上のある商品の重量を検出しない場合には、前記ルーチン56はステップ74へ進む。
【0041】
ステップ72においては、前記処理ユニット12は、ステップ66で計量した前記商品の記録を前記取引表に追加する。より詳しく説明すると、前記処理ユニット12は、計量した商品の商品情報(例えば、銘柄および価格)を入手するために、ネットワーク28と通信する。最初に、ユーザに前記商品秤22上の前記商品が、何であるかについて問い合わせを行うことができることを理解されたい。ユーザは、前記表示モニタ18の特定の領域に触れるか、または前記手動入力装置20に関連する、特定のキーに触れることにより、前記商品の身元を入力することができる。その後、前記処理ユニット12は、前記取引表を更新する。より詳しく説明すると、前記処理ユニット12は、前記計量した商品に関連する商品情報を追加するために、前記メモリ装置30の前記取引表を更新させる出力信号を前記メモリ装置30に送る。前記ルーチン56はステップ68へ進む。
【0042】
すでに説明したように、ステップ68においては、前記処理ユニット12は、ユーザが他に入力する商品を持っているかどうかを判断するために、前記手動入力装置20からの通信ライン49、および前記表示モニタ18からの通信ラインをモニタする。特に、ユーザが購入するすべての商品の入力を終了すると、前記表示モニタ18上には、ユーザに、対して、前記表示モニタ18上に表示されている、特定のタッチ・スクリーン領域に触れるようにとの、または前記手動入力装置20に関連する、特定のキーに触れるようにとのメッセージが表示される。
【0043】
通信ライン44または49いずれかの上で特定の信号を検出した場合には、入力終了制御信号が発生し、前記処理ユニット12は、ユーザが自分は入力する商品を何も持っていないと考えていると判断し、前記ルーチン56は、ステップ70に進む。通信ライン44間49上で特定の信号が検出されない場合には、前記ルーチン56はステップ62に進む。
【0044】
ステップ66に戻って説明すると、前記商品秤22がその上の商品の重量を検出しない場合には、前記ルーチン56はステップ74に進む。ステップ74においては、前記処理ユニット12は、ユーザが、前記手動入力装置20を通して、ある商品に関連する商品情報を手動で入力したかどうかを判断するために、前記データ通信ライン49を走査し、読み出す。より詳しく説明すると、前記手動入力装置20は、この手動入力装置20が、ユーザがある商品に関連する商品情報を入力したことを検出した場合には、出力信号を発生し、それを前記処理ユニット12に送る。前記手動入力装置20が、入力中のある商品に関連する商品情報を検出した場合には、前記ルーチン56はステップ76に進む。前記手動入力装置20が、入力中のある商品に関連する商品情報を検出しなかった場合には、前記ルーチン56はステップ78に進む。
【0045】
ステップ76においては、前記処理ユニット12は、ステップ74で手動で入力した前記商品の記録を前記取引表に追加する。より詳しく説明すると、前記処理ユニット12は、前記の手動で入力した商品の、商品情報(例えば、銘柄および価格)を入手するために、ネットワーク28と通信する。その後、前記処理ユニット12は、前記の取引表を更新する。より詳しく説明すると、前記手動で入力した商品に関連する商品情報を記録するために、前記メモリ装置30の前記取引表を更新するための出力信号を発生し、それを前記メモリ装置30に送る。前記ルーチン56は、ステップ68へ進む。
【0046】
すでに説明したように、ステップ68においては、前記処理ユニット12は、ユーザが他に入力する商品を持っているかどうかを判断するために、前記手動入力装置20からの通信ライン49、および前記表示モニタ18からの通信ライン44をモニタする。特に、ユーザが購入するすべての商品の入力を終了すると、前記表示モニタ18上には、ユーザに対して、前記表示モニタ18上に表示されている、特定のタッチ・スクリーン領域に触れるようにとの、または前記手動入力装置20に関連する、特定のキーに触れるようにとのメッセージが表示される。
【0047】
通信ライン44または49いずれかの上で特定の信号を検出した場合には、入力終了制御信号が発生し、前記処理ユニット12は、ユーザが自分は入力する商品を何も持っていないと考えていると判断し、前記ルーチン56は、ステップ70に進む。通信ライン44または49上で特定の信号が検出されない場合には、前記ルーチンはステップ62に進む。
【0048】
ステップ74に戻って説明すると、前記手動入力装置20が、入力中のある商品に関連する商品情報を検出しない場合には、前記ルーチン56はステップ78に進む。ステップ78において、前記処理ユニット12は、ユーザが、前記手動入力装置20または前記スキャナ14を通して、クーポンに関連する商品情報を入力したかどうかを判断するために、それぞれ、前記データ通信ライン49、40を走査し、読み出す。より詳しく説明すると、前記手動入力装置20は、この手動入力装置20または前記スキャナ14が、ユーザがクーポンに関連する情報を入力したことを検出した場合には、出力信号を発生し、それを前記処理ユニット12に送る。前記手動入力装置20または前記スキャナ14が、入力中のクーポンに関連する情報を検出した場合には、前記ルーチン56はステップ80に進む。前記手動入力装置20または前記スキャナ14が、入力中のクーポンに関連する情報を検出しなかった場合には、前記ルーチン56はステップ82に進む。
【0049】
ステップ80においては、前記処理ユニット12は、ステップ78で入力した前記クーポンの記録を前記取引表に追加する。より詳しく説明すると、前記処理ユニット12は、前記クーポンの、情報(例えば、額面)を入手するために、ネットワーク28と通信する。その後、前記処理ユニット12は、前記取引表を更新する。より詳しく説明すると、前記クーポンに関連する情報を記録するために、前記メモリ装置30において、前記取引表を更新するための出力信号を発生し、それを前記メモリ装置30に送る。前記ルーチン56は、ステップ68へ進む。
【0050】
すでに説明したように、ステップ68においては、前記処理ユニット12は、ユーザが他に入力する商品を持っているかどうかを判断するために、前記手動入力装置20からの通信ライン49、および前記表示モニタ18からの通信ライン44をモニタする。より詳しく説明すると、ユーザが購入するすべての商品の入力を終了すると、前記表示モニタ18上には、ユーザに、前記表示モニタ18上に表示されている、特定のタッチ・スクリーン領域に触れるようにとの、または前記手動入力装置20に関連する、特定のキーに触れるようにとのメッセージが表示される。
【0051】
通信ライン44または49いずれかの上で特定の信号を検出した場合には、入力終了制御信号が発生し、前記処理ユニット12は、ユーザが自分は入力する商品を何も持っていないと考えていると判断し、前記ルーチン56は、ステップ70に進む。通信ライン44または49上で特定の信号が検出されない場合には、前記ルーチンはステップ62に戻る。
【0052】
ステップ78に戻って説明すると、前記手動入力装置20または前記スキャナ14が、入力中のクーポンに関連する情報を検出しない場合には、前記ルーチン56はステップ82に進む。ステップ82において、それぞれ、(1)前記スキャナ14は、データ通信ライン40上に、ある商品を走査したことを示す出力信号を発生しなかったし、(2)前記商品秤22は、前記データ通信ライン48上に、ある商品がその上に置かれたことを示する出力信号を発生しなかったし、(3)前記手動入力装置20は、前記データ通信ライン49上に、ある商品が手動で入力されたことを示す出力信号を発生しなかったし、(4)前記手動入力装置20または前記スキャナ14が、前記データ通信ライン49または40上に、クーポンが入力されたことを示す出力信号を発生しなかったので、前記処理ユニット12は、ユーザが入力しようとしていないか、またはある商品をチェックアウトしようとしていないと結論する。それ故、前記ルーチン56はステップ68に進む。
【0053】
すでに説明したように、ステップ68においては、前記処理ユニット12は、ユーザが他に入力する商品を持っているかどうかを判断するために、前記手動入力装置20からの通信ライン49、および前記表示モニタ18からの通信ライン44をモニタする。より詳しく説明すると、ユーザが購入するすべての商品の入力を終了すると、前記表示モニタ18上には、ユーザに、前記表示モニタ18上に表示されている、特定のタッチ・スクリーン領域に触れるようにとの、または前記手動入力装置20に関連する、特定のキーに触れるようにとのメッセージが表示される。
【0054】
通信ライン44または49いずれかの上で特定の信号を検出した場合には、入力終了制御信号が発生し、前記処理ユニット12は、ユーザが自分は入力する商品を何も持っていないと考えていると判断し、前記ルーチン56は、ステップ70に進む。通信ライン44または49上で特定の信号が検出されない場合には、前記ルーチンはステップ62に戻る
ステップ70においては、前記処理ユニット12は、ステップ68における入力終了制御信号の発生に応じて、メッセージを表示させる。より詳しく説明すると、前記処理ユニット12は、ユーザが、前記セルフサービス・チェックアウト・ターミナル10に入れる商品を持っていない場合には、(1)前記チェックアウト・ターミナルに入れる商品がもうないことを確認し、(2)(前記表示モニタ18に関連する特定のタッチ・スクリーン領域に触れたり、または前記手動入力装置20に関連する特定のキーに触れたりするような)第一の確認動作を行うようにユーザに指示するメッセージを前記表示モニタ18上に表示させる。
【0055】
ステップ70において、前記表示モニタ18上に表示するメッセージは、ユーザが、前記セルフサービス・チェックアウト・ターミナル10に入力する、追加の商品を持っているかどうかを判断するために、多数の種々の指示の中に一つを含むことができることを理解されたい。例えば、前記メッセージは、(1)うっかりして、自分のショッピング・カート内および/またはその下に、商品を忘れていないかどうか、(2)うっかりして、自分のショッピング・バスケット内に商品を忘れていないかどうか、または(3)前記セルフサービス・チェックアウト・ターミナル10の周囲に商品が残っていないかどうかをチェックするように、ユーザに指示することができる。さらに、ステップ70で発生したメッセージに、前記音声発生装置24で発生した対応する音声メッセージを追加したり、または代わりに使用することができることを理解されたい。
【0056】
図5は、ステップ70において、前記表示モニタ18上に、表示するのに適している一つのスクリーン表示である。図5においては、テキスト・メッセージ84により、ユーザに対して、ユーザのカート(例えば、ショッピング・カート32)内およびその下から、すべての商品を取り出したかどうかを確認するようにとの指示が与えられる。前記メッセージは、うっかりして、商品を入れ忘れていないかどうかを判断するために、バスケット領域32aおよび底部ラックまたは下部ラック32b(図1参照)の両方をチェックするように、ユーザに指示するためのものであることを理解されたい。テキスト・メッセージ86は、前記カート内またはその下に商品があった場合、ユーザにタッチ・スクリーン領域88に触れるように指示する。一方、テキスト・メッセージ90は、ユーザが自分の購入した商品の支払いを開始することができるように、カート内で商品を発見しなかった場合、ユーザにタッチ・スクリーン92に触れるように指示する。
【0057】
ステップ70で前記メッセージを表示した後で、前記ルーチン56はステップ94に進む。ステップ94においては、前記処理ユニット12は、ユーザが自分のカート(例えば、ショッピング・カート32)内またはその下に、商品が残っているかどうかを確認したかどうか判断する。より詳しく説明すると、ユーザが前記タッチ・スクリーン領域88に触れると、再入力制御信号が発生し、前記セルフサービス・チェックアウト・ターミナル10への商品の追加入力をモニタするために、前記ルーチン56はステップ62に戻る。ユーザがタッチ・スクリーン領域92に触れた場合には、確認制御信号が発生し、それにより前記ルーチン56は終了する。前記ルーチン56が終了すると、支払い信号が発生し、それにより、前記ルーチン50は最終ステップ58に進む(図3参照)。
【0058】
すでに説明したように、最終ステップ58中に、前記セルフサービス・チェックアウト・ターミナル10で、ユーザは自分の購入した商品の金額を支払うことができる。より詳しく説明すると、前記支払い信号に応じて、前記セルフサービス・チェックアウト・ターミナル10は、(1)前記表示モニタ18上に、前記現金受領装置36に現金を挿入するように、ユーザに指示するメッセージを発生するか、(2)前記カード・リーダ34により、クレジット・カードに金額を課金するか、または(3)前記カード・リーダ34により、デビット・カード、ATMカードまたはスマート・カードの金額から購入金額を差し引く。ユーザが前記現金受領装置36に現金を挿入すると、前記セルフサービス・チェックアウト・ターミナル10は、必要な場合には、紙幣払い戻し装置(図示せず)および/または、硬貨払い戻し装置(図示せず)により釣銭を返却する。
【0059】
さらに、最終ステップ58においては、レシートも発行される。より詳しく説明すると、前記処理ユニット12は、前記取引表の内容を食料雑貨のレシートとして使用するのに適したフォーマットで印刷するために、ATM23に関連するプリンタ(図示せず)と通信する。レシートが印刷されると、最終ステップ58は終了し、それにより、前記ルーチン56はステップ52に戻り、そこで前記セルフサービス・チェックアウト・ターミナル10は、後続のユーザにより初期化されるまでアイドル状態になる。
【0060】
本発明の好適な実施形態を図面および上記記述により説明してきたが、上記説明および記述は例示としてのためのものだけであって、本発明を制限するものではない。添付の特許請求の範囲に定義するように、本発明の範囲から逸脱することなしに、種々の変更および修正を行うことができることを理解されたい。
【0061】
例えば、前記セルフサービス・チェックアウト・ターミナル10を前記ショッピング・カート内にうっかり商品を忘れていないかどうかをさらに確認するために、追加の構成部品を設置できるように構成することもできる。より詳しく説明すると、前記セルフサービス・チェックアウト・ターミナル10を、前記ショッピング・カート32の下のラック32b内に、商品が入っているかどうかを検出するための、一つまたはそれ以上赤外線センサまたは近接センサを含むように構成することもできる。
【0062】
さらに、本明細書において説明した前記確認動作は、データ入力装置(すなわち、前記表示モニタ18のタッチ・スクリーンおよび/または前記手動入力装置20)を使用して、ユーザによって行われるが、そのことは本発明の有意な利点になっていることを理解されたい。しかし、追加の商品が存在すること、および/または存在しないことを表示するために、他のタイプの確認動作も使用することができる。例えば、追加商品が存在すること、および/または存在しないことを確認するため、ビデオ・システム16により検出を行うために、特定の動作または他のタイプの活動を行うように、ユーザに指示することもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のいくつかの特徴を含むセルフサービス・チェックアウト・ターミナルの斜視図である。
【図2】図1のセルフサービス・チェックアウト・ターミナルの簡単なブロック図である。
【図3】図1のセルフサービス・チェックアウト・ターミナルにより商品をチェックアウトする一般的な手順のフローチャートである。
【図4】図3の一般的な手順の、個々のステップの詳細を示すフローチャートである。
【図5】図4の個々のステップ中の表示モニタ上に表示されるスクリーン画像である。
Claims (11)
- ユーザが、チェックアウト・ターミナルに入れる商品が、もうないことを表示した場合、それに応じて入力終了制御信号を発生するステップと、
前記入力終了制御信号の発生に応じて、(1)チェックアウト・ターミナルに入れる商品がもうないことを確認し、(2)チェックアウト・ターミナルに入れる商品がない場合には、第一の確認動作を行うように、ユーザに指示するメッセージ(84)を発生するステップと、
ユーザの前記第一の確認動作の実行に応じて、確認制御信号を発生するステップと、
を含むことを特徴とするセルフサービス・チェックアウト・ターミナルの操作方法。 - 前記確認制御信号に発生に応じて、支払信号を発生するステップを含むことを特徴とする請求項1に記載のセルフサービス・チェックアウト・ターミナルの操作方法。
- キャッシュ・カード上に記憶されている金額から減額し、および/またはクレジット・カードにある金額を課金し、および/または前記支払信号の発生に応じて、現金受領装置に現金を挿入するように、ユーザに指示するメッセージを発生するステップを含むことを特徴とする請求項2に記載のセルフサービス・チェックアウト・ターミナルの操作方法。
- 前記メッセージ発生ステップが、ユーザが、前記チェックアウト・ターミナルに入れる他の商品を持っている場合には、第二の確認動作を行うように、ユーザに指示するメッセージを発生するステップを含み、ユーザが前記第二の確認動作を行った場合、それに応じて再入力制御信号が発生することを特徴とする請求項1乃至3に記載のセルフサービス・チェックアウト・ターミナルの操作方法。
- 前記再入力制御信号の発生に応じて、ユーザが前記チェックアウト・ターミナルに、追加商品を入れることができるステップ
を含むことを特徴とする請求項4に記載のセルフサービス・チェックアウト・ターミナルの操作方法。 - 前記メッセージ発生ステップが、(1)前記ショッピング・カート内に商品が残っていないことを確認するために、ユーザのショッピング・カートをチェックし、(2)前記ショッピング・カート内に商品が残っていない場合、前記第一の確認動作を行うように、ユーザに指示するメッセージ(84)を発生するステップを含むことを特徴とする前記請求項の何れかに記載のセルフサービス・チェックアウト・ターミナルの操作方法。
- 前記チェックアウト・ターミナル(10)が、タッチ・スクリーンを持つ表示モニタ(18)を含み、前記第一の確認活動が、前記タッチ・スクリーンの第一の部分(92)に触れる行為を含むことを特徴とする前記請求項の何れかに記載のセルフサービス・チェックアウト・ターミナルの操作方法。
- 前記チェックアウト・ターミナル(10)が、手動入力装置(20)を含み、前記第一の確認動作が前記手動入力装置の第一のキーを押す行為を含むことを特徴とする前記請求項の何れかに記載のセルフサービス・チェックアウト・ターミナルの操作方法。
- ユーザが、チェックアウト・ターミナルに入れる商品が、もうないことを表示した場合、それに応じて入力終了制御信号を発生するための手段(18、20)と、
前記入力終了制御信号の発生に応じて、(1)チェックアウト・ターミナルに入れる商品がもうないことを確認し、(2)ユーザが、チェックアウト・ターミナルに入れる商品がない場合には、第一の確認動作を行うように、ユーザに指示するメッセージを発生するための手段(12)と、
ユーザの前記第一の確認動作の実行に応じて、確認制御信号を発生するための手段(12)と、
を含むことを特徴とするチェックアウト・ターミナル。 - 前記確認制御信号に発生に応じて、支払信号を発生するための手段(12)を含むことを特徴とする請求項9に記載のチェックアウト・ターミナル。
- 前記入力終了制御信号の発生に応じて、ユーザが前記チェックアウト・ターミナルに入れる商品を持っている場合、ユーザに第二の確認動作を行うよう指示するメッセージを発生するための手段(12)と、ユーザが前記第二の確認動作を行った場合、それに応じて再入力制御信号を発生するための手段を含むことを特徴とする請求項9又は10に記載のチェックアウト・ターミナル。
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