JP4201007B2 - 有機感光体、画像形成装置、画像形成方法及びプロセスカートリッジ - Google Patents
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Description
即ち、本発明は以下の構成を有することにより達成される。
1.導電性支持体上に中間層、感光層を有する有機感光体において、該中間層が数平均一次粒径5〜200nmのメチルハイドロジェンシロキサン単位を含む重合体あるいは反応性有機ケイ素化合物で表面処理された酸化チタンを含有し、該中間層膜厚が8μmより大きく、25μm以下であり、前記感光層の膜厚が8μm以上、18μm以下であって、該中間層の膜厚の方が感光層膜厚よりも大きいことを特徴とする有機感光体。
2.前記中間層膜厚をAμm、感光層膜厚をBμmとすると、下記関係式を満たすことを特徴とする前記1に記載の有機感光体。
3.前記A/Bが、下記関係式を満たすことを特徴とする前記2に記載の有機感光体。
4.前記中間層の膜厚が9μm以上、20μm以下であることを特徴とする前記1〜3
のいずれか1項に記載の有機感光体。
5.前記感光層の膜厚が10μm以上、17μm以下あることを特徴とする前記1〜4
のいずれか1項に記載の有機感光体。
6.前記有機感光体は、導電性支持体上に中間層、電荷発生層、電荷輸送層を順に積層
することを特徴とする前記1〜5のいずれか1項に記載の有機感光体。
7.前記中間層の体積抵抗が1×108〜1015Ω・cmであることを特徴とする前記
1〜6のいずれか1項に記載の有機感光体。
8.前記酸化チタンの数平均一次粒径が15〜100nmであることを特徴とする前記
1〜7のいずれか1項に記載の有機感光体。
9.前記中間層が前記酸化チタンとバインダー樹脂を含有し、該酸化チタンとバインダー樹脂との体積比は、バインダー樹脂の体積を1として、1.0〜2.0であることを特徴とする前記1〜8のいずれか1項に記載の有機感光体。
10.前記酸化チタンが結晶形としてアナターゼ型、ルチル型、ブルッカイト型の何れ
かであることを特徴とする前記1〜9のいずれか1項に記載の有機感光体。
11.前記酸化チタンが少なくともシリカ、アルミナあるいはジルコニアから選ばれる
少なくとも1種類以上の表面処理後、次いでメチルハイドロジェンシロキサン単位を含む
重合体あるいは反応性有機ケイ素化合物で表面処理されていることを特徴とする前記1〜
10のいずれか1項に記載の有機感光体。
12.前記中間層のバインダーがポリアミドであることを特徴とする前記9に記載の有
機感光体。
13.有機感光体上に均一帯電を付与する帯電手段、発振波長が350〜500nmの
半導体レーザ又は発光ダイオードの像露光光源を用いて有機感光体上に静電潜像を形成す
る露光手段及び該静電潜像をトナー像に顕像化する為の現像手段を有する画像形成装置に
用いられる有機感光体において、該有機感光体が、導電性支持体上に数平均一次粒径5〜
200nmのメチルハイドロジェンシロキサン単位を含む重合体あるいは反応性有機ケイ
素化合物で表面処理された酸化チタンを含有する中間層及び該中間層上に感光層を積層し
た構成を有し、該中間層の膜厚が8μmより大きく、25μm以下であり、前記感光層の
膜厚が8〜18μmであって、該中間層の膜厚の方が感光層膜厚よりも大きいことを特徴
とする有機感光体。
14.有機感光体と該有機感光体上に均一帯電を付与する帯電手段、発振波長が350
〜500nmの半導体レーザ又は発光ダイオードの像露光光源を用いて有機感光体上に静
電潜像を形成する露光手段及び該静電潜像をトナー像に顕像化する為の現像手段を有する
画像形成装置において、該有機感光体が、導電性支持体上に数平均一次粒径5〜200n
mのメチルハイドロジェンシロキサン単位を含む重合体あるいは反応性有機ケイ素化合物
で表面処理された酸化チタンを含有する中間層及び該中間層上に感光層を積層した構成を
有し、該中間層の膜厚が8μmより大きく、25μm以下であり、前記感光層の膜厚が8
〜18μmであって、該中間層の膜厚の方が感光層膜厚よりも大きいことを特徴とする画
像形成装置。
15.前記現像手段が、トナー粒子の50%体積粒径(Dv50)と50%個数粒径(
Dp50)の比(Dv50/Dp50)が1.0〜1.15であり、体積粒径の大きい方
からの累積75%体積粒径(Dv75)と個数粒径の大きい方からの累積75%個数粒径
(Dp75)の比(Dv75/Dp75)が1.0〜1.20であり、且つ粒径が0.7
×(Dp50)以下のトナー粒子の個数が10個数%以下であるトナーを含有することを
特徴とする前記14に記載の画像形成装置。
16.有機感光体上に均一帯電を付与し、発振波長が350〜500nmの半導体レー
ザ又は発光ダイオードの像露光光源を用いて有機感光体上に静電潜像を形成し、該静電潜
像を現像手段を用いてトナー像に顕像化する画像形成方法において、該有機感光体が、導
電性支持体上に数平均一次粒径5〜200nmのメチルハイドロジェンシロキサン単位を
含む重合体あるいは反応性有機ケイ素化合物で表面処理された酸化チタンを含有する中間
層及び該中間層上に感光層を積層した構成を有し、該中間層の膜厚が8μmより大きく、
25μm以下であり、前記感光層の膜厚が8〜18μmであって、該中間層の膜厚の方が
感光層膜厚よりも大きいことを特徴とする画像形成方法。
17.有機感光体と帯電手段、現像手段及びクリーニング手段の少なくとも1つの手段
とを一体に構成し、画像形成装置に着脱自在に用いるプロセスカートリッジにおいて、該
有機感光体が前記1〜12のいずれか1項に記載の有機感光体であることを特徴とするプ
ロセスカートリッジ。
本発明の感光体に用いられる導電性支持体としては円筒状或いはシート状の導電性支持体が用いられる。
本発明において、中間層とは導電性支持体と感光層の間に設けられた層をいう。
(上式中、Siはケイ素原子、Rは該ケイ素原子に炭素が直接結合した形の有機基を表し、Xは加水分解性基を表し、nは0〜3の整数を表す。)
上式で表される有機ケイ素化合物において、Rで示されるケイ素に炭素が直接結合した形の有機基としては、メチル、エチル、プロピル、ブチル、ペンチル、ヘキシル、オクチル、ドデシル等のアルキル基、フェニル、トリル、ナフチル、ビフェニル等のアリール基、γ−グリシドキシプロピル、β−(3,4−エポキシシクロヘキシル)エチル等の含エポキシ基、γ−アクリロキシプロピル、γ−メタアクリロキシプロピルの含(メタ)アクリロイル基、γ−ヒドロキシプロピル、2,3−ジヒドロキシプロピルオキシプロピル等の含水酸基、ビニル、プロペニル等の含ビニル基、γ−メルカプトプロピル等の含メルカプト基、γ−アミノプロピル、N−β(アミノエチル)−γ−アミノプロピル等の含アミノ基、γ−クロロプロピル、1,1,1−トリフロオロプロピル、ノナフルオロヘキシル、パーフルオロオクチルエチル等の含ハロゲン基、その他ニトロ、シアノ置換アルキル基を挙げられる。また、Xの加水分解性基としてはメトキシ、エトキシ等のアルコキシ基、ハロゲン基、アシルオキシ基が挙げられる。
攪拌機、窒素、窒素導入管、温度計、脱水管等を備えた重合釜にラウリルラクタム215質量部、3−アミノメチル−3,5,5−トリメチルシクロヘキシルアミン112質量部、1,12−ドデカンシカルボン酸153質量部及び水2質量部を混合し、加熱加圧下、水を留出させながら9時間反応させた。重合物を取り出し、C13−NMRにより共重合組成を求めたところ、N−1の組成と一致した。尚、上記合成された共重合のメルトフローインデックス(MFI)は(230℃/2.16kg)の条件で、5g/10minであった。
測定条件:測定プローブ HRS
印加電圧:500V
測定環境:30±2℃、80±5RH%
体積抵抗が1×108未満では中間層の電荷ブロッキング性が低下し、黒ポチの発生が増大し、有機感光体の電位保持性も劣化し、良好な画質が得られない。一方1015Ω・cmより大きいと繰り返し画像形成で残留電位が増大しやすく、良好な画質が得られない。
本発明の感光体の感光層構成は前記中間層上に電荷発生機能と電荷輸送機能を1つの層に持たせた単層構造の感光層構成でもよいが、より好ましくは感光層の機能を電荷発生層(CGL)と電荷輸送層(CTL)に分離した構成をとるのがよい。機能を分離した構成を取ることにより繰り返し使用に伴う残留電位増加を小さく制御でき、その他の電子写真特性を目的に合わせて制御しやすい。負帯電用の感光体では中間層の上に電荷発生層(CGL)、その上に電荷輸送層(CTL)の構成を取ることが好ましい。正帯電用の感光体では前記層構成の順が負帯電用感光体の場合の逆となる。本発明の最も好ましい感光層構成は前記機能分離構造を有する負帯電感光体構成である。尚、電荷輸送層の上に表面保護層を積層する構成も好ましいが、表面保護層が電荷輸送機能を有する場合は、該表面保護層も本発明に係わる感光層の膜厚に加算される。
本発明の有機感光体には、電荷発生物質として350nm〜500nmの波長領域に高感度特性を有する電荷発生物質を用いることが好ましい。このような電荷発生物質としてはアゾ顔料、ペリレン顔料、多感キノン顔料等が好ましく用いられる。又、これらの顔料を併用して用いることができる。本発明に好ましく用いられる顔料化合物を下記に例示する。
前記したように、本発明では電荷輸送層を複数の電荷輸送層から構成し、且つ最上層の電荷輸送層にフッ素系樹脂粒子を含有させた構成が好ましい。
本発明に用いるトナーは、粉砕トナーでも、重合トナーでも、本発明の上記範囲に作製されたトナーであればよいが、本発明のトナーとしては、安定した粒度分布を得られる観点から、重合法で作製できる重合トナーが好ましい。
本発明のトナーを構成する離型剤としては、特に限定されるものではないが、下記一般式(5)で示される結晶性のエステル化合物(以下、「特定のエステル化合物」という。)からなるものであることが好ましい。
(式中、R1およびR2は、それぞれ、置換基を有していてもよい炭素数が1〜40の炭化水素基を示し、nは1〜4の整数である。)
〈特定のエステル化合物〉
特定のエステル化合物を示す一般式(5)において、R1およびR2は、それぞれ、置換基を有していてもよい炭化水素基を示す。
本発明のトナーにおける離型剤の含有割合としては、通常1〜30質量%とされ、好ましくは2〜20質量%、更に好ましくは3〜15質量%とされる。
本発明において「離型剤を含有する樹脂粒子」は、結着樹脂を得るための単量体中に離型剤を溶解させ、得られる単量体溶液を水系媒体中に分散させ、この系を重合処理することにより、ラテックス粒子として得ることができる。
本発明のトナーを構成する結着樹脂は、GPCにより測定される分子量分布で100,000〜1,000,000の領域にピークまたは肩を有する高分子量成分と、1,000〜20,000の領域にピークまたは肩を有する低分子量成分とを含有する樹脂であることが好ましい。
〔単量体〕
樹脂粒子を得るために使用する重合性単量体としては、ラジカル重合性単量体を必須の構成成分とし、必要に応じて架橋剤を使用することができる。また、以下の酸性基を有するラジカル重合性単量体または塩基性基を有するラジカル重合性単量体を少なくとも1種類含有させることが好ましい。
(1)ラジカル重合性単量体:
ラジカル重合性単量体としては、特に限定されるものではなく従来公知のラジカル重合性単量体を用いることができる。また、要求される特性を満たすように、1種または2種以上のものを組み合わせて用いることができる。
架橋剤としては、トナーの特性を改良するためにラジカル重合性架橋剤を添加しても良い。ラジカル重合性架橋剤としては、ジビニルベンゼン、ジビニルナフタレン、ジビニルエーテル、ジエチレングリコールメタクリレート、エチレングリコールジメタクリレート、ポリエチレングリコールジメタクリレート、フタル酸ジアリル等の不飽和結合を2個以上有するものが挙げられる。
酸性基を有するラジカル重合性単量体または塩基性基を有するラジカル重合性単量体としては、例えば、カルボキシル基含有単量体、スルホン酸基含有単量体、第1級アミン、第2級アミン、第3級アミン、第4級アンモニウム塩等のアミン系の化合物を用いることができる。
樹脂粒子の分子量を調整することを目的として、一般的に用いられる連鎖移動剤を用いることが可能である。
本発明に用いられるラジカル重合開始剤は水溶性であれば適宜使用が可能である。例えば過硫酸塩(過硫酸カリウム、過硫酸アンモニウム等)、アゾ系化合物(4,4′−アゾビス4−シアノ吉草酸及びその塩、2,2′−アゾビス(2−アミジノプロパン)塩等)、パーオキシド化合物等が挙げられる。
前述のラジカル重合性単量体を使用して重合を行うためには、界面活性剤を使用して水系媒体中に油滴分散を行う必要がある。この際に使用することのできる界面活性剤としては特に限定されるものでは無いが、下記のイオン性界面活性剤を好適なものの例として挙げることができる。
本発明のトナーを構成する着色剤としては無機顔料、有機顔料、染料を挙げることができる。
本発明のトナーには、流動性、帯電性の改良およびクリーニング性の向上などの目的で、いわゆる外添剤を添加して使用することができる。これら外添剤としては特に限定されるものでは無く、種々の無機微粒子、有機微粒子及び滑剤を使用することができる。
本発明のトナーを製造する方法の一例としては、
(1)単量体に離型剤を溶解して単量体溶液を調製する溶解工程、
(2)得られる単量体溶液を水系媒体中に分散する分散工程、
(3)得られる単量体溶液の水系分散系を重合処理することにより、離型剤を含有する樹脂粒子の分散液(ラテックス)を調製する重合工程、
(4)得られる樹脂粒子と、前記着色剤粒子とを水系媒体中で塩析/融着させて会合粒子(トナー粒子)を得る塩析/融着工程、
(5)得られる会合粒子を水系媒体中より濾別し、当該会合粒子から界面活性剤などを洗浄除去する濾過・洗浄工程、
(6)洗浄処理された会合粒子の乾燥工程から構成され、
(7)乾燥処理された会合粒子に外添剤を添加する外添剤添加工程が含まれていてもよい。
単量体に離型剤を溶解する方法としては特に限定されるものではない。
単量体溶液を水系媒体中に分散させる方法としては、特に限定されるものではないが、機械的エネルギーにより分散させる方法が好ましく、特に、臨界ミセル濃度以下の濃度の界面活性剤を溶解してなる水系媒体中に、機械的エネルギーを利用して単量体溶液を油滴分散させること(ミニエマルジョン法における必須の態様)が好ましい。
重合工程においては、基本的には従来公知の重合法(乳化重合法、懸濁重合法、シード重合法などの造粒重合法)を採用することができる。
塩析/融着工程においては、上記の重合工程により得られる樹脂粒子の分散液に着色剤粒子の分散液を添加し、前記樹脂粒子と、前記着色剤粒子とを水系媒体中で塩析/融着させる。
この濾過・洗浄工程では、上記の工程で得られたトナー粒子の分散液から当該トナー粒子を濾別する濾過処理と、濾別されたトナー粒子(ケーキ状の集合物)から界面活性剤や塩析剤などの付着物を除去する洗浄処理とが施される。
この工程は、洗浄処理された着色粒子を乾燥処理する工程である。
この工程は、乾燥処理された着色粒子に外添剤を添加する工程である。
本発明のトナーは、一成分現像剤でも二成分現像剤として用いてもよい。
下記の様に感光体1を作製した。
洗浄済み円筒状アルミニウム基体(切削加工により十点表面粗さRz:0.45μmに加工した)上に、下記中間層塗布液を浸漬塗布法で塗布し、120℃30分で乾燥し、乾燥膜厚20μmの中間層を形成した。
バインダー樹脂:(例示ポリアミドN−1) 1部
ルチル形酸化チタン(一次粒径35nm;末端に水酸基を有するジメチルポリシロキサンで表面処理を行ない、疎水化度を33に調製した酸化チタン顔料) 5.6部
エタノール/n−プロピルアルコール/THF(=45/20/30質量比)10部
上記成分を混合し、サンドミル分散機を用い、10時間、バッチ式にて分散して、中間層分散液を作製した。
電荷発生物質(CGM):前記CGM−1 24部
ポリビニルブチラール樹脂「エスレックBL−1」(積水化学社製) 12部
2−ブタノン/シクロヘキサノン=4/1(v/v) 300部
上記組成物を混合し、サンドミルを用いて分散し、電荷発生層塗布液を調製した。この塗布液を浸漬塗布法で塗布し、前記中間層の上に乾燥膜厚0.5μmの電荷発生層を形成した。
電荷輸送物質(前記CTM−4) 225部
ポリカーボネート(Z300:三菱ガス化学社製) 300部
酸化防止剤(AO1−1) 6部
ジクロロメタン 2000部
シリコンオイル(KF−54:信越化学社製) 1部
を混合し、溶解して電荷輸送層塗布液1を調製した。この塗布液を前記電荷発生層の上に浸漬塗布法で塗布し、110℃70分の乾燥を行い、乾燥膜厚14.0μmの電荷輸送層を形成し、感光体1を作製した。
感光体1の作製において、中間層の膜厚、電荷輸送層の膜厚を表1のように変化させた以外は感光体1と同様にして感光体2〜10を作製した。
感光体1の作製において、中間層の種類、電荷発生層の電荷発生物質をCGM−1から表1に記載の如くCGM−2、CGM−3、CGM−4等に変更し、電荷輸送層の電荷輸送物質もCTM−4から表1に記載の如くCTM−1、CTM−2、CTM−3、CTM−5等にに変更し、電荷輸送層の膜厚も表1のようにした以外は同様にして感光体11〜18を作製した。
感光体1の作製において、中間層のルチル型酸化チタンを除いた他は同様にして感光体19を作製した。
A1はルチル形酸化チタン
A2はアナターゼ形酸化チタン
Zは酸化亜鉛
*1はメチルハイドロジェンシロキサンとジメチルシロキサンの共重合体(モル比1:1)
*2はメチルハイドロジェンシロキサンとメチルエチルシロキサンの共重合体(モル比1:1)
*3はメチルハイドロジェンポリシロキサン
*4は一次処理:シリカ・アルミナ、二次処理メチルトリメトキシシラン
尚、表中、表面処理とは粒子の表面に施した表面処理に用いた物質を示す(但し、一次処理のシリカ・アルミナは粒子表面に析出したシリカ・アルミナを意味する)。
測定機:島津製作所「島津熱流速示差走査熱量計DSC−50」を用いて測定した。
測定対象の試料を70〜80℃で3〜4時間で十分に乾燥させ、その質量を精密に秤量する。次に、20℃に維持したイオン交換水に試料を投入し、一定時間経過後に引き上げ試料表面の水を清潔な布で拭き取り、質量を測定する。以上の操作を質量増が飽和するまで繰り返し、その結果得られた試料の増加質量(増加分)を初期の質量で除した値を吸水率とした。
撹拌装置、温度センサー、冷却管、窒素導入装置を付けた5000mlのセパラブルフラスコに予めアニオン系活性剤(ドデシルベンゼンスルフォン酸ナトリウム:SDS)7.08gをイオン交換水(2760g)に溶解させた溶液を添加する。窒素気流下230rpmの撹拌速度で撹拌しつつ、内温を80℃に昇温させた。一方で例示化合物19)72.0gをスチレン115.1g、n−ブチルアクリレート42.0g、メタクリル酸10.9gからなる単量体に加え、80℃に加温し溶解させ、単量体溶液を作製した。
着色粒子1の製造
n−ドデシル硫酸ナトリウム9.2gをイオン交換水160mlに撹拌溶解する。この液に、撹拌下、リーガル330R(キャボット社製カーボンブラック)20gを徐々に加え、ついで、クレアミックスを用いて分散した。大塚電子社製の電気泳動光散乱光度計ELS−800を用いて、上記分散液の粒径を測定した結果、重量平均径で112nmであった。この分散液を「着色剤分散液1」とする。
着色粒子1の製造において、塩析/融着に係わる製造条件を表3のように変更して、着色粒子2〜11を製造した。
トナー1〜11の各々10質量部と、スチレン−メタクリレート共重合体で被覆した45μmフェライトキャリア100質量部とを混合することにより、評価用の現像剤1〜11を製造した。
得られた感光体及び現像剤を表5に記載の組み合わせで、市販のカラープリンターmagicolor2200DeskLaser(ミノルタキューエムエス社製)に搭載し、耐久試験を行った。詳しくは、スタート時及び5000枚毎に、べた画像、文字画像及びハーフトーン画像が混在するオリジナル画像を計2万枚印刷して評価した。評価項目と評価基準を以下に示す。
露光器:半導体レーザ(発振波長;405nm)
現像:反転現像法
転写:中間転写ベルト使用
クリーニング:クリーニングブレード
定着:加熱定着
プロセススピード:100mm/sec
画像濃度
マクベス社製RD−918を使用して測定。紙の反射濃度を「0」とした相対反射濃度で測定した。多数枚のコピーで残留電位が増加すると、画像濃度が低下する。2万枚コピー後のべた黒画像部で測定した。
○:黒ベタ画像が1.0以上、1.2以下(実用上問題なし)
×:黒ベタ画像が1.0未満(実用上問題あり)
カブリ
カブリ濃度はべた白画像をマクベス社製RD−918を使用し反射濃度で測定した。該反射濃度は相対濃度(印刷していないA4紙の濃度を0.000とする)で評価した。2万枚コピー後のべた白画像部で測定した。
○:濃度が0.010以上、0.020以下(実用上問題ないレベル)
×:濃度が0.020より高い(実用上問題となるレベル)
(画像欠陥)
白ヌケ、黒ポチについては、周期性が感光体の周期と一致し、長径が0.4mm以上の白ヌケ、黒ポチが、A4サイズ当たり何個あるかで判定した。
○:白ヌケ及び黒ポチの頻度:2個/A4以上、5個/A4以下が1枚以上発生(実用上問題なし)
×:白ヌケ及び黒ポチの頻度:6個/A4以上が1枚以上発生(実用上問題有り)
鮮鋭性
評価スタート時に、レーザビームのスポット径を変化し、600dpi(スポット径を50nm)、1200dpi(スポット径を30nm)、2400dpi(スポット径を15nm)のハーフトーン画像を作製し、2万枚の印刷を通して評価した。
前記評価1で、露光器の半導体レーザを発光ダイオード(発振波長:430nm)に変更した以外は評価1と同し組み合わせを評価した。発光ダイオードを像露光光源として用いても、評価結果はほぼ評価1と同様であった。
前記評価1で、露光器の半導体レーザを発振波長:405nmのものから発振波長:480nmのものに変更した以外は評価1と同し組み合わせを評価した。発振波長:480nmの半導体レーザを像露光光源として用いても、評価結果はほぼ評価1と同様であった。
21 感光体
22 帯電手段
23 現像手段
24 転写極
25 分離極
26 クリーニング装置
30 露光光学系
45 転写搬送ベルト装置
50 定着手段
250 分離爪ユニット
Claims (17)
- 導電性支持体上に中間層、感光層を有する有機感光体において、該中間層が数平均一次粒
径5〜200nmのメチルハイドロジェンシロキサン単位を含む重合体あるいは反応性有
機ケイ素化合物で表面処理された酸化チタンを含有し、該中間層膜厚が8μmより大きく
、25μm以下であり、前記感光層の膜厚が8μm以上、18μm以下であって、該中間
層の膜厚の方が感光層膜厚よりも大きいことを特徴とする有機感光体。 - 前記中間層膜厚をAμm、感光層膜厚をBμmとすると、下記関係式を満たすことを特徴
とする請求項1に記載の有機感光体。
1.1<A/B<3.0 - 前記A/Bが、下記関係式を満たすことを特徴とする請求項2に記載の有機感光体。
1.5<A/B<2.5 - 前記中間層の膜厚が9μm以上、20μm以下であることを特徴とする請求項1〜3のい
ずれか1項に記載の有機感光体。 - 前記感光層の膜厚が10μm以上、17μm以下あることを特徴とする請求項1〜4のい
ずれか1項に記載の有機感光体。 - 前記有機感光体は、導電性支持体上に中間層、電荷発生層、電荷輸送層を順に積層するこ
とを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の有機感光体。 - 前記中間層の体積抵抗が1×108〜1015Ω・cmであることを特徴とする請求項1〜
6のいずれか1項に記載の有機感光体。 - 前記酸化チタンの数平均一次粒径が15〜100nmであることを特徴とする請求項1〜
7のいずれか1項に記載の有機感光体。 - 前記中間層が前記酸化チタンとバインダー樹脂を含有し、該酸化チタンとバインダー樹脂との体積比は、バインダー樹脂の体積を1として、1.0〜2.0であることを特徴とする請求項1〜8のいずれか1項に記載の有機感光体。
- 前記酸化チタンが結晶形としてアナターゼ型、ルチル型、ブルッカイト型の何れかである
ことを特徴とする請求項1〜9のいずれか1項に記載の有機感光体。 - 前記酸化チタンが少なくともシリカ、アルミナあるいはジルコニアから選ばれる少なくと
も1種類以上の表面処理後、次いでメチルハイドロジェンシロキサン単位を含む重合体あ
るいは反応性有機ケイ素化合物で表面処理されていることを特徴とする請求項1〜10の
いずれか1項に記載の有機感光体。 - 前記中間層のバインダーがポリアミドであることを特徴とする請求項9に記載の有機感光
体。 - 有機感光体上に均一帯電を付与する帯電手段、発振波長が350〜500nmの半導体レ
ーザ又は発光ダイオードの像露光光源を用いて有機感光体上に静電潜像を形成する露光手
段及び該静電潜像をトナー像に顕像化する為の現像手段を有する画像形成装置に用いられ
る有機感光体において、該有機感光体が、導電性支持体上に数平均一次粒径5〜200n
mのメチルハイドロジェンシロキサン単位を含む重合体あるいは反応性有機ケイ素化合物
で表面処理された酸化チタンを含有する中間層及び該中間層上に感光層を積層した構成を
有し、該中間層の膜厚が8μmより大きく、25μm以下であり、前記感光層の膜厚が8
〜18μmであって、該中間層の膜厚の方が感光層膜厚よりも大きいことを特徴とする有
機感光体。 - 有機感光体と該有機感光体上に均一帯電を付与する帯電手段、発振波長が350〜500
nmの半導体レーザ又は発光ダイオードの像露光光源を用いて有機感光体上に静電潜像を
形成する露光手段及び該静電潜像をトナー像に顕像化する為の現像手段を有する画像形成
装置において、該有機感光体が、導電性支持体上に数平均一次粒径5〜200nmのメチ
ルハイドロジェンシロキサン単位を含む重合体あるいは反応性有機ケイ素化合物で表面処
理された酸化チタンを含有する中間層及び該中間層上に感光層を積層した構成を有し、該
中間層の膜厚が8μmより大きく、25μm以下であり、前記感光層の膜厚が8〜18μ
mであって、該中間層の膜厚の方が感光層膜厚よりも大きいことを特徴とする画像形成装
置。 - 前記現像手段が、トナー粒子の50%体積粒径(Dv50)と50%個数粒径(Dp50
)の比(Dv50/Dp50)が1.0〜1.15であり、体積粒径の大きい方からの累
積75%体積粒径(Dv75)と個数粒径の大きい方からの累積75%個数粒径(Dp7
5)の比(Dv75/Dp75)が1.0〜1.20であり、且つ粒径が0.7×(Dp
50)以下のトナー粒子の個数が10個数%以下であるトナーを含有することを特徴とす
る請求項14に記載の画像形成装置。 - 有機感光体上に均一帯電を付与し、発振波長が350〜500nmの半導体レーザ又は発
光ダイオードの像露光光源を用いて有機感光体上に静電潜像を形成し、該静電潜像を現像
手段を用いてトナー像に顕像化する画像形成方法において、該有機感光体が、導電性支持
体上に数平均一次粒径5〜200nmのメチルハイドロジェンシロキサン単位を含む重合
体あるいは反応性有機ケイ素化合物で表面処理された酸化チタンを含有する中間層及び該
中間層上に感光層を積層した構成を有し、該中間層の膜厚が8μmより大きく、25μm
以下であり、前記感光層の膜厚が8〜18μmであって、該中間層の膜厚の方が感光層膜
厚よりも大きいことを特徴とする画像形成方法。 - 有機感光体と帯電手段、現像手段及びクリーニング手段の少なくとも1つの手段とを一体
に構成し、画像形成装置に着脱自在に用いるプロセスカートリッジにおいて、該有機感光
体が請求項1〜12のいずれか1項に記載の有機感光体であることを特徴とするプロセス
カートリッジ。
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