JP4200845B2 - Method for measuring point defect distribution of silicon single crystal ingot - Google Patents

Method for measuring point defect distribution of silicon single crystal ingot Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、チョクラルスキー法(以下、CZ法という。)により引上げられたシリコン単結晶インゴット(以下、インゴットという。)内に形成される真性点欠陥の欠陥分布を測定する方法に関する。更に詳しくは、無欠陥領域シリコンウェーハの製造を容易にするシリコンウェーハの真性点欠陥の欠陥分布評価方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年の半導体集積回路の超微細化にともないデバイスの歩留まりを低下させる要因として、シリコン単結晶インゴットの結晶成長中に形成される結晶成長時導入欠陥である結晶に起因したパーティクル(Crystal Originated Particle、以下、COPという。)や、酸化誘起積層欠陥(Oxidation Induced Stacking Fault、以下、OISFという。)の核となる酸素析出物の微小欠陥や、或いは侵入型転位(Interstitial-type Large Dislocation、以下、L/Dという。)の存在が挙げられている。
COPは、鏡面研磨されたシリコンウェーハをアンモニアと過酸化水素の混合液でSC−1洗浄すると、ウェーハ表面に出現する結晶起因のピットである。このウェーハをパーティクルカウンタで測定すると、このピットがパーティクル(Light Point Defect、LPD)として検出される。COPは電気的特性、例えば酸化膜の経時絶縁破壊特性(Time Dependent dielectric Breakdown、TDDB)、酸化膜耐圧特性(Time Zero Dielectric Breakdown、TZDB)等を劣化させる原因となる。またCOPがウェーハ表面に存在するとデバイスの配線工程において段差を生じ、断線の原因となり得る。そして素子分離部分においてもリーク等の原因となり、製品の歩留りを低くする。
【0003】
OISFは、結晶成長時に形成される微小な酸素析出が核となっていると考えられ、半導体デバイスを製造する際の熱酸化工程等で顕在化する積層欠陥である。このOISFは、デバイスのリーク電流を増加させる等の不良原因になる。L/Dは、転位クラスタとも呼ばれたり、或いはこの欠陥を生じたシリコンウェーハをフッ酸を主成分とする選択エッチング液に浸漬すると方位を持ったエッチングピットを生じることから転位ピットとも呼ばれる。このL/Dも、電気的特性、例えばリーク特性、アイソレーション特性等を劣化させる原因となる。
以上のことから、半導体集積回路を製造するために用いられるシリコンウェーハからCOP、OISF及びL/Dを減少させることが必要となっている。
【0004】
このCOP、OISF及びL/Dを有しない無欠陥のインゴット及びこのインゴットからスライスされたシリコンウェーハが開示されている(例えば、特許文献1及び2参照。)。この無欠陥のインゴットは、インゴット内での空孔型点欠陥の凝集体及び格子間シリコン型点欠陥の凝集体がそれぞれ検出されないパーフェクト領域を[P]とするとき、パーフェクト領域[P]からなるインゴットである。パーフェクト領域[P]は、インゴット内で空孔型点欠陥が優勢であって過飽和な空孔が凝集した欠陥を有する領域[V]と、格子間シリコン型点欠陥が優勢であって過飽和な格子間シリコンが凝集した欠陥を有する領域[I]との間に介在する。
【0005】
また、点欠陥が凝集した欠陥を有しないパーフェクト領域[P]が空孔型点欠陥が優勢である領域[Pv]と、格子間シリコン型点欠陥が優勢である領域[Pi]とに分類されることが示される(例えば、特許文献3参照。)。領域[Pv]は領域[V]に隣接し、かつOISF核を形成し得る最低の空孔型点欠陥濃度未満の空孔型点欠陥濃度を有する領域である。領域[Pi]は領域[I]に隣接し、かつ侵入型転位を形成し得る最低の格子間シリコン型点欠陥濃度未満の格子間シリコン型点欠陥濃度を有する領域である。
パーフェクト領域[P]からなるインゴットは、インゴットの引上げ速度をV(mm/分)とし、シリコン融液とシリコンインゴットの固液界面近傍におけるインゴット鉛直方向の温度勾配をG(℃/mm)とするとき、熱酸化処理をした際にリング状に発生するOISF(Pバンド)がウェーハ中心部で消滅し、かつL/D(Bバンド)を発生しない領域のV/G(mm2/分・℃)の範囲内で作られる。
【0006】
無欠陥のシリコンウェーハを製造するためには、軸方向及び径方向の点欠陥濃度分布を制御することが重要であることから、従来、インゴット内の熱処理によって生じた2次欠陥、即ち凝集した欠陥分布を測定するためには次の方法が採られていた。先ず軸方向及び径方向の点欠陥濃度分布評価には無欠陥領域が形成される結晶引上げ条件でシリコン単結晶インゴットを作製する。次いでインゴットを軸方向にスライスしてサンプルを作製する。次にこのサンプルをミラーエッチングした後、窒素又は酸化性雰囲気下で800℃で4時間熱処理し、更に続いて1000℃で16時間熱処理する。この熱処理したサンプルを銅デコレーション(copperdecoration)、セコエッチング(secco-etching)、X線トポグラフ像(X-Ray Topography)分析、ライフタイム(lifetime)測定等の方法により測定する。図13及び図14に示すように、上記熱処理により酸素析出物がインゴット内に出現するため、この酸素析出物から各領域及び各境界を識別、判別していた。ここで図13は、無欠陥のシリコン単結晶インゴットを作製可能なホットゾーンを有する結晶引上げ装置で引上げ速度を高速から低速に変化させて作製された領域[V]、領域[Pv]、領域[Pi]及び領域[I]を含むサンプルに酸素析出熱処理した場合の再結合ライフタイムの面内分布を示す図であり、図14は図13のA−A線断面における再結合ライフタイムを示す図である。
【0007】
【特許文献1】
米国特許第6,045,610号明細書
【特許文献2】
特開平11−1393号公報
【特許文献3】
特開2001−102385号公報
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記測定方法の場合、再結合ライフタイムの測定値がサンプル内の酸素濃度、酸素析出熱処理条件に著しく依存することが知られている。例えば、インゴット内に固溶する酸素濃度が低濃度である場合、酸素析出熱処理によって形成される酸素析出物の密度は、酸素濃度が高濃度に固溶するサンプルと比較して低密度であることから、再結合ライフタイムの測定値の差分値が小さくなる。
このように低酸素濃度、高酸素濃度において、領域[Pv]と領域[Pi]との境界領域を明確にすることができない問題があった。
更に、酸素析出熱処理には長時間の熱処理が必要なだけでなく、熱処理条件によってインゴット内の酸素析出に影響を与えることから点欠陥領域の境界領域が領域[Pv]又は領域[Pi]のいずれかの領域側にシフトすることになる。従って、本来の点欠陥領域を識別、判別することが困難となっていた。
【0009】
本発明の目的は、インゴットに固溶する酸素濃度に依存することなくインゴット内の領域[Pv]及び領域[Pi]並びにこれらの境界を高い精度でかつ短時間に識別する、シリコン単結晶インゴットの点欠陥分布を測定する方法を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
請求項1に係る発明は、図1に示すように、(a) シリコン融液から引上げ速度を変えて引上げられたシリコン単結晶インゴットを軸方向に単結晶インゴット中心軸を含むように切断して、領域[V]、領域[Pv]、領域[Pi]及び領域[I]を含む測定用サンプルを作製する工程と、(b) 測定用サンプルをインゴット中心軸に対して対称となるように2分割して第1及び第2サンプルを作製する工程と、(c) Cu又はFeからなる第1遷移金属が1〜1000ppmの濃度で溶解している第1遷移金属溶液を第1サンプルの表面に塗布して金属汚染する工程と、(d) Ni又はCoからなる第2遷移金属が1〜1000ppmの濃度で溶解している第2遷移金属溶液を第2サンプルの表面に塗布して金属汚染する工程と、(e) 金属汚染された第1及び第2サンプルをアルゴン、窒素、酸素、水素、又はそれらの混合ガス雰囲気下、600℃〜1150℃で0.5時間〜30時間熱処理して第1及び第2サンプル表面にそれぞれ塗布した第1及び第2遷移金属をサンプル内部に拡散させる拡散熱処理工程と、(f) 熱処理された第1及び第2サンプル全体における再結合ライフタイムをそれぞれ測定する工程と、(g) 上記(f)工程の測定結果の鉛直方向の測定値を重ね合わせる工程と、(h) 上記(g)工程の測定結果から、領域[Pi]と領域[I]の境界及び領域[V]と領域[Pv]の境界をそれぞれ規定する工程とを含むシリコン単結晶インゴットの点欠陥分布を測定する方法である。
但し、領域[V]は空孔型点欠陥が優勢であって過剰な空孔が凝集した欠陥を有する領域、領域[Pv]は空孔型点欠陥が優勢であって空孔が凝集した欠陥を有しない領域、領域[Pi]は格子間シリコン型点欠陥が優勢であって格子間シリコンが凝集した欠陥を有しない領域及び領域[I]は格子間シリコン型点欠陥が優勢であって格子間シリコンが凝集した欠陥を有する領域である。
【0011】
請求項1に係る発明では、高い精度で領域[V]と領域[Pv]の境界を規定する第1遷移金属の再結合ライフタイム分布と、高い精度で領域[Pi]と領域[I]の境界を規定する第2遷移金属の再結合ライフタイム分布を組合わせることで、インゴット内に固溶する酸素濃度に依存することなく、高い精度でかつ短時間に領域[Pv]及び領域[Pi]並びにこれらの境界を規定する。なお、上記第1及び第2遷移金属のうち、第1遷移金属をCu、第2遷移金属をNiの組合わせにすると、領域[P v ]及び領域[P i ]の再結合ライフタイムが顕著に異なるため、領域[P v ]及び領域[P i ]の境界をより明確に判別できる。
【0012】
請求項2に係る発明は、図7に示すように、(a) シリコン融液から引上げ速度を変えて引上げられたシリコン単結晶インゴットを軸方向に単結晶インゴット中心軸を含むように切断して、領域[V]、領域[Pv]、領域[Pi]及び領域[I]を含む測定用サンプルを作製する工程と、(b) 測定用サンプルをインゴット中心軸に対して対称となるように2分割して第1及び第2サンプルを作製する工程と、(c) Cuからなる第1遷移金属が1〜1000ppmの濃度で溶解している第1遷移金属溶液を第1サンプルの表面に塗布して金属汚染する工程と、(d) Feからなる第1遷移金属と異なる第2遷移金属が1〜1000ppmの濃度で溶解している第2遷移金属溶液を第2サンプルの表面に塗布して金属汚染する工程と、(e) 金属汚染された第1及び第2サンプルをアルゴン、窒素、酸素、水素、又はそれらの混合ガス雰囲気下、600℃〜1150℃で0.5時間〜30時間熱処理して第1及び第2サンプル表面にそれぞれ塗布した第1及び第2遷移金属をサンプル内部に拡散させる拡散熱処理工程と、(f) 熱処理された第1及び第2サンプル全体における再結合ライフタイムをそれぞれ測定する工程と、(g) 上記(f)工程の測定結果の鉛直方向の測定値を重ね合わせる工程と、(i) 熱処理された第1サンプルをTID法により第1遷移金属の鉛直方向の濃度を求める工程と、(j) 熱処理された第2サンプルをDLTS法により第2遷移金属の鉛直方向の濃度を求める工程と、(k) 上記(f)工程の第1サンプルにおける鉛直方向の測定結果と上記(i)工程の測定結果から、第1遷移金属濃度と再結合ライフタイムの相関直線を作成する工程と、(l) 上記(f)工程の第2サンプルにおける鉛直方向の測定結果と上記(j)工程の測定結果から、第2遷移金属濃度と再結合ライフタイムの相関直線を作成する工程と、(m) 上記(g)工程の測定結果、上記(k)工程の相関直線及び上記(l)工程の相関直線から、領域[V]及び領域[Pv]の境界、領域[Pi]及び領域[I]の境界をそれぞれ規定する工程とを含むシリコン単結晶インゴットの点欠陥分布を測定する方法である。
但し、領域[V]、領域[Pv]、領域[Pi]及び領域[I]は請求項1にそれぞれ記載した意味と同じであり、TID法とはシリコン単結晶中に固溶するCu濃度を金属半導体接合ダイオードの過渡容量特性の解析から定量化する方法であり、DLTS法とは、接合(或いは界面)に逆方向電界をかけた状態で正方向のパルス電圧を加え、空乏層内の準位にキャリアを捕獲させる方法である。
【0013】
請求項2に係る発明では、第1遷移金属の再結合ライフタイム分布と第2遷移金属の再結合ライフタイム分布を組合わせ、更に、第1遷移金属の金属濃度と第1遷移金属の再結合ライフタイム分布から相関直線を、同様に、第2遷移金属の金属濃度と第2遷移金属の再結合ライフタイム分布から相関直線をそれぞれ作成し、組合わせた再結合ライフタイム分布と2つの相関直線から、インゴット内に固溶する酸素濃度に依存することなく、高い精度でかつ短時間に領域[Pv]及び領域[Pi]並びにこれらの境界を規定する。
【0014】
【0015】
請求項に係る発明は、請求項1又は2に係る発明であって、(e)工程における第1遷移金属及び第2遷移金属の拡散熱処理を600℃〜1150℃で0.5時間〜24時間熱処理する測定方法である。
請求項に係る発明は、請求項1又は2に係る発明であって、(f)工程における再結合ライフタイム測定をLM−PCD(レーザ/マイクロ波光導電率減衰法)を用いて測定する測定方法である。
【0016】
請求項に係る発明は、請求項1に係る発明であって、第2サンプルに金属汚染させる第2遷移金属がNiであるとき、(e)工程で熱処理された第2サンプル表面を選択エッチングする工程を更に含む測定方法である。
第2遷移金属がNiの場合、第2サンプルに拡散熱処理を施すとサンプル表面にはNiシリサイドが形成される。このNiシリサイドが形成されると、次に続く再結合ライフタイム測定を施す工程において、表面再結合速度の増加を招き、正確な数値が測定できない不具合を生じる。そのため、サンプル表面を選択エッチングしてNiシリサイドを除去する。
【0017】
【発明の実施の形態】
(1) 本発明の測定方法の対象となるインゴット
本発明の測定方法の対象となるインゴットは、シリコン融液から領域[V]、領域[Pv]、領域[Pi]及び領域[I]を含むようにV/G比を制御して引上げられる。
またこのインゴットはその酸素濃度が8.0×1017atoms/cm3〜1.0×1018atoms/cm3(旧ASTM、以下同じ)の範囲にあるか、又はこのインゴットをスライスされたサンプルを窒素雰囲気下で800℃で4時間熱処理し、更に続いて1000℃で16時間熱処理した後に再結合ライフタイムを測定したときにこのサンプルにおける、領域[Pv]と領域[Pi]の境界を識別不能であるインゴットである。
【0018】
こうしたインゴットは、CZ法又は磁場印加CZ法によりホットゾーン炉内のシリコン融液からボロンコフ(Voronkov)の理論に基づいて引上げられる。一般的に、CZ法又は磁場印加CZ法によりホットゾーン炉内のシリコン融液からシリコン単結晶のインゴットを引上げたときには、シリコン単結晶における欠陥として、点欠陥(point defect)と点欠陥の凝集体(agglomerates:三次元欠陥)が発生する。点欠陥は空孔型点欠陥と格子間シリコン型点欠陥という二つの一般的な形態がある。空孔型点欠陥は一つのシリコン原子がシリコン結晶格子で正常的な位置の一つから離脱したものである。このような空孔が凝集し空孔型欠陥を形成する。一方、格子シリコンが凝集し格子間シリコン型欠陥を形成する。
【0019】
点欠陥は一般的にシリコン融液(溶融シリコン)とインゴット(固状シリコン)の間の接触面で導入される。しかし、インゴットを継続的に引上げることによって接触面であった部分は引上げとともに冷却していく。冷却の間、空孔又は格子間シリコンは拡散や対消滅反応をする。約1100℃まで冷却した時点での過剰な点欠陥が空孔型欠陥の凝集体(vacancy agglomerates)又は格子間シリコン型欠陥の凝集体(interstitial agglomerates)を形成する。言い換えれば、過剰な点欠陥が凝集体を形成して発生する三次元構造である。
空孔型欠陥の凝集体は前述したCOPの他に、LSTD(Laser Scattering Tomograph Defects)又はFPD(Flow Pattern Defects)と呼ばれる欠陥を含み、格子間シリコン型欠陥の凝集体は前述したL/Dと呼ばれる欠陥を含む。FPDとは、インゴットをスライスして作製されたシリコンウェーハを30分間セコエッチング(Secco etching、HF:K2Cr27(0.15mol/l)=2:1の混合液によるエッチング)したときに現れる特異なフローパターンを呈する痕跡の源であり、LSTDとは、シリコン単結晶内に赤外線を照射したときにシリコンとは異なる屈折率を有し散乱光を発生する源である。
【0020】
ボロンコフの理論は、欠陥の数が少ない高純度インゴットを成長させるために、インゴットの引上げ速度をV(mm/分)、シリコン融液とシリコンインゴットの固液界面近傍の温度勾配をG(℃/mm)とするときに、V/G(mm2/分・℃)を制御することである。この理論では、図2に示すように、V/Gをよこ軸にとり、空孔型欠陥濃度と格子間シリコン型欠陥濃度を同一のたて軸にとって、V/Gと点欠陥濃度との関係を図式的に表現し、空孔領域と格子間シリコン領域の境界がV/Gによって決定されることを説明している。より詳しくは、V/G比が臨界点(V/G)c以上では空孔濃度が上昇したインゴットが形成される反面、V/G比が臨界点(V/G)c以下では格子間シリコン濃度が上昇したインゴットが形成される。図2において、[I]は格子間シリコンが優勢であって格子間シリコンが凝集した欠陥を有する領域((V/G)1以下)を示し、[V]は空孔が優勢であって空孔が凝集した欠陥を有する領域((V/G)2以上)を示し、[P]は空孔型欠陥の凝集体及び格子間シリコン型欠陥の凝集体が存在しないパーフェクト領域((V/G)1〜(V/G)2)を示す。領域[P]に隣接する側の領域[V]との境界にはOISF核を形成するPバンド領域((V/G)2〜(V/G)3)が存在する。Pバンド領域は微小な板状析出物が存在し、酸化性雰囲気下での熱処理でOISF(積層欠陥)が形成される。また領域[P]に隣接する側の領域[I]の境界にはBバンド領域((V/G)4〜(V/G)1)が存在する。Bバンド領域とは、格子間シリコンの凝集体が核となり熱処理によって酸素析出が高濃度に発生している領域である。
【0021】
このパーフェクト領域[P]は更に領域[Pi]と領域[Pv]に分類される。[Pi]はV/G比が上記(V/G)1から臨界点までの領域であり、格子間シリコンが優勢であって凝集した欠陥を有しない領域である。[Pv]はV/G比が臨界点から上記(V/G)2までの領域であり、空孔が優勢であって凝集した欠陥を有しない領域である。即ち、[Pi]は領域[I]に隣接し、かつ侵入型転位を形成し得る最低の格子間シリコン濃度未満の格子間シリコン濃度を有する領域であり、[Pv]は領域[V]に隣接し、かつOISF核を形成し得る最低の空孔濃度未満の空孔濃度を有する領域である。
従って、本発明の測定方法の対象となるインゴットは、領域[V]、領域[Pv]、領域[Pi]及び領域[I]を含むためには、V/G比が上記(V/G)4以下から臨界点、(V/G)3以上とそれぞれの領域を含むように制御されて引上げられることになる。
(2) 本発明の第1測定方法
次に図1及び図3に基づいて本発明の第1測定方法を説明する。
図1に示すように、先ずテストインゴットから測定用サンプルを作製する(工程(a))。即ち、CZ法又は磁場印加CZ法に基づく引上げ装置の石英るつぼに貯留されたシリコン融液からインゴットを引上げる。このとき上述した領域[V]、領域[Pv]、領域[Pi]及び領域[I]がインゴットの軸方向に含むように、インゴットの引上げ速度V(mm/分)を高速(トップ側)から低速(ボトム側)又は低速(ボトム側)から高速(トップ側)に速度を変えて引上げる。
【0022】
図3に示すように、テストで得られたインゴットを軸方向にインゴット中心軸を含むように切断し、かつミラーエッチングすることにより、500〜2000μmの厚さを有する、表面が鏡面化した測定用サンプルが作られる(図3(a)及び図3(b))。この測定用サンプルには領域[V]、領域[Pv]、領域[Pi]及び領域[I]がそれぞれ含まれる。図3(a)に示されるインゴットは、引上げ速度V(mm/分)を高速(トップ側)から低速(ボトム側)に速度を変えて引上げたインゴットである。
【0023】
測定用サンプルに固溶する酸素濃度をFT−IR(Fourier transform infrared absorption spectroscopy)法により測定し、酸素濃度が1.0×1018atoms/cm3以上である場合には、窒素雰囲気下で800℃で4時間熱処理し、更に続いて1000℃で16時間熱処理する。この熱処理した測定用サンプルの再結合ライフタイムをLM−PCD法でサンプル全体にわたって測定する。図13は測定結果の一例である。図13に示すように、上記2段熱処理により酸素析出物が高密度にサンプル内に出現する。その濃度分布に応じて、サンプル全体が領域[V]、領域[Pv]、領域[Pi]及び領域[I]が明瞭に識別される。領域[V]内にはOISF核を形成するPバンド領域が存在し、領域[I]内にはBバンド領域が存在する。
【0024】
一方、測定用サンプルの酸素濃度が1.0×1018atoms/cm3未満である場合には、上記と同様に測定用サンプルを熱処理して測定用サンプルの再結合ライフタイムの測定しても、図5に示すように、この再結合ライフタイムの測定結果からでは、パーフェクト領域[P]が領域[Pv]であるか、又は領域[Pi]であるかを識別することができない。
【0025】
このため、本発明では、測定用サンプルを図3(b)の矢印に示す位置でインゴット中心軸に対して対称となるように2分割する(工程(b))。上記工程(b)により分割した測定用サンプルを、図3(c)に示すように、第1サンプル及び第2サンプルとする。
図1に戻って、第1遷移金属が1〜1000ppmの濃度で溶解している第1遷移金属溶液を第1サンプルの表面に塗布してこの第1サンプルを金属汚染する(工程(c))。第1遷移金属としてはCu、Feが好ましい。第1遷移金属溶液は第1遷移金属が1〜1000ppm、好ましくは1〜100ppmの濃度で溶解している溶液である。特にCu又はFeが10〜100ppmの濃度で溶解している原子吸光用標準溶液が入手が可能でかつ濃度精度に優れるため好ましい。塗布方法としては、スピンコート法、ディッピング法が挙げられる。第1遷移金属溶液の濃度が下限値未満では、各領域の境界が十分に判別できず、再結合ライフタイムを高精度に測定することができない。また上限値を越えるとサンプルの表面及び裏面に遷移金属が拡散して表裏面の近傍で金属シリサイド(析出物)を形成することから、サンプル内部(結晶中)に深いエネルギ準位である再結合中心を形成することができない。
【0026】
第1遷移金属と異なる第2遷移金属が1〜1000ppmの濃度で溶解している第2遷移金属溶液を第2サンプルの表面に塗布してこの第2サンプルを金属汚染する(工程(d))。第2遷移金属としてはNi、Coが好ましい。第2遷移金属溶液は第2遷移金属が1〜1000ppm、好ましくは1〜100ppmの濃度で溶解している溶液である。特にNi又はCoが10〜100ppmの濃度で溶解している原子吸光用標準溶液が入手が可能でかつ濃度精度に優れるため好ましい。塗布方法は上記第1遷移金属の塗布方法と同様の方法を使用する。第2遷移金属溶液の濃度が下限値未満では、各領域の境界が十分に判別できず、再結合ライフタイムを高精度に測定することができない。また上限値を越えるとサンプルの表面及び裏面に遷移金属が拡散して表裏面の近傍で金属シリサイド(析出物)を形成することから、サンプル内部(結晶中)に深いエネルギ準位である再結合中心を形成することができない。
【0027】
次に、第1及び第2サンプルをアルゴン、窒素、酸素、水素又はそれらの混合ガス雰囲気下、600℃〜1150℃で0.5時間〜30時間熱処理して、第1及び第2サンプル表面にそれぞれ塗布した第1及び第2遷移金属をサンプル全体に拡散させる(工程(e))。熱処理の方法として、0.5〜10℃/分の速度で昇温して600〜1150℃の温度で0.5〜30時間、好ましくは0.5時間〜24時間熱処理する。5〜10℃/分の速度で昇温して900〜1000℃で1〜2時間熱処理することがより好ましい。熱処理の時間及び温度が下限値未満では遷移金属が十分にサンプル内に拡散しない。また上限値を越えるとサンプルの表面及び裏面に遷移金属が拡散して表裏面の近傍で金属シリサイド(析出物)を形成することから、サンプル内部(結晶中)に深いエネルギ準位である再結合中心を形成することができない。
【0028】
第2サンプルに汚染させた第2遷移金属がNiの場合、熱処理した第2サンプルの再結合ライフタイムを測定すると、図5に示すように、領域[Pi]と領域[I]の再結合ライフタイムが十分に増加せず、この領域間の境界を識別することができない。Niは第1遷移金属のCuやFeと比べて拡散係数が大きいため熱処理によりサンプル表面近傍に析出しているためである。そこでNH3とHFとCH3OOHを含むエッチング液でサンプル表面をエッチングする。このエッチングにより表面近傍に存在するNiは除去される。この状態で再度、第2サンプルの再結合ライフタイムを測定すると、化学エッチング後では、領域[Pi]と領域[I]での再結合ライフタイムの増加が顕著であり、一方、領域[V]は、化学エッチング前後での再結合ライフタイムに変化がないことが判る。
【0029】
次に、熱処理された第1及び第2サンプルについて遷移金属の再結合ライフタイムの測定を行う(工程(f))。測定にはLM−PCD(レーザ/マイクロ波光導電率減衰法)が好ましい。LM−PCDによりサンプル全体にわたって再結合ライフタイムを定量化する。第1及び第2サンプルの再結合ライフタイムを図4にそれぞれ示す。図4に示すように、第1サンプルは再結合ライフタイムが最も低い領域は、領域[Pi]であり、最も高いのは領域[Pv]であった。第2サンプルでは再結合ライフタイムが最も低い領域は、領域[Pv]であり、最も高いのは領域[Pi]であった。
【0030】
第1及び第2サンプルの再結合ライフタイムを測定し、この測定結果を鉛直方向に分布を重ね合わせる(工程(g))。第1遷移金属にCuを、第2遷移金属にNiを用い、第2サンプルに選択エッチングを施した第1及び第2サンプルの再結合ライフタイムを測定し、鉛直方向に分布の重ね合わせを行った結果を図6に示す。図6において、それぞれよこ軸はサンプルを切断する前のインゴットの軸方向に相当する。
【0031】
Cuが拡散した第1サンプルの場合は領域[Pv]の再結合ライフタイムがその他の点欠陥領域と比較して高い。一方、Niが拡散した第2サンプルの場合は、再結合ライフタイムが最も高い領域は領域[Pi]であることが判る。従って、遷移金属の種類と点欠陥領域の再結合ライフタイム依存性から領域[Pv]及び領域[Pi]を識別することができる。
【0032】
結晶の同一部位から作製されたサンプルにNi及びCuをそれぞれのサンプルに表面汚染し拡散処理後の再結合ライフタイム分布を測定することにより遷移金属の種類によって各種点欠陥領域での再結合ライフタイムが顕著に異なる性質を利用して領域[Pv]及び領域[Pi]の識別を実現できる。
【0033】
このように本発明の第1測定方法では、インゴット内に固溶する酸素を測定対象とした識別方法ではないため、インゴット内に固溶する酸素濃度に依存することがない。また酸素析出熱処理条件に左右されることがないため、高い精度で識別することができる。
(3) 本発明の第2測定方法
次に図7に基づいて本発明の第2測定方法を説明する。
先ず、工程(a)及び工程(b)は前述した第1測定方法と同様である。次いで、図7に示すように、第1遷移金属が1〜1000ppmの濃度で溶解している第1遷移金属溶液を第1サンプルの表面に塗布してこの第1サンプルを金属汚染する(工程(c))。ここでの第1遷移金属にはCuが選択される。次に、第1遷移金属と異なる第2遷移金属が1〜1000ppmの濃度で溶解している第2遷移金属溶液を第2サンプルの表面に塗布してこの第2サンプルを金属汚染する(工程(d))。ここでの第2遷移金属にはFeが選択される。工程(e)では前述した第1測定方法と同様の条件で第1及び第2サンプルに拡散熱処理を施す。
【0034】
次に、熱処理された第1及び第2サンプルについて遷移金属の再結合ライフタイムの測定を行う(工程(f))。測定にはLM−PCDが好ましい。LM−PCDによりサンプル全体にわたって再結合ライフタイムを定量化する。第1及び第2サンプルの再結合ライフタイムを図8及び図9にそれぞれ示す。図8に示すように、第1サンプルは再結合ライフタイムが最も高い領域は[Pi]であり、最も低いのは領域[V]であった。また図9に示すように、第2サンプルでは再結合ライフタイムが最も低い領域は、領域[Pi]であり、最も高いのは領域[Pv]であった。
【0035】
この第1及び第2サンプルの再結合ライフタイム測定の結果を鉛直方向に分布を重ね合わせる(工程(g))。第1及び第2サンプルの再結合ライフタイムを鉛直方向に分布の重ね合わせを行った結果を図10に示す。図10において、それぞれよこ軸はサンプルを切断する前のインゴットの軸方向に相当する。Cuが拡散した第1サンプルの場合は領域[Pv]の再結合ライフタイムがその他の点欠陥領域と比較して高い。一方、Feが拡散した第2サンプルの場合は、再結合ライフタイムが最も低い領域は領域[Pv]であることが判る。従って、遷移金属の種類と点欠陥領域の再結合ライフタイム依存性から領域[Pv]及び領域[Pi]を識別することができる。
【0036】
次に、熱処理された第1サンプルをTID法により第1遷移金属の鉛直方向の濃度を求める(工程(i))。TID法によりサンプル内に第1遷移金属であるCuによって形成される再結合中心の濃度を定量化する。TID(Transient Ion Drift)法とはシリコン単結晶中に固溶するCu濃度を金属半導体接合ダイオードの過渡容量特性の解析から定量化する方法である。熱平衡状態においては空間電荷層領域に均一にCuiイオンが分布していると仮定する。金属半導体接合ダイオード(P型Si)に正電圧を印加すると表面近傍のCuiイオンは空間電荷層の端にドリフトし、高濃度なCuiイオンが蓄積される。蓄積状態においては空間電荷層の端では、Cuiイオンは熱拡散によりその一部が空間電荷層の外側へ拡散する。再び、ゼロバイアスの状態においてはCuiイオンは表面近傍及び空間電荷層の端から熱拡散していくと考えられる。TID法はゼロバイアス状態からの空間電荷層領域に蓄積されたCuiイオン濃度の濃度変化を接合容量の過渡応答減衰特性を測定し定量化を実現できる評価方法である。
【0037】
続いて、熱処理された第2サンプルをDLTS法により第2遷移金属の鉛直方向の濃度を求める(工程(j))。DLTS法によりサンプル内に第2遷移金属であるFeによって形成される再結合中心の濃度を定量化する。DLTS(Deep Level Transient Spectroscopy;過渡容量分光法)法とは、接合(或いは界面)に逆方向電界をかけた状態で正方向のパルス電圧を加え、空乏層内の準位にキャリアを捕獲させる方法である。
【0038】
再結合ライフタイムと再結合中心濃度の両者には相関があることが推察されることから、工程(f)で得られた第1サンプルの再結合ライフタイム測定値の逆数と工程(i)の測定値とをプロットして第1遷移金属濃度と再結合ライフタイムの相関直線を作成する(工程(k))。図11に工程(k)で作成した相関直線を示す。更に、工程(f)で得られた第2サンプルの再結合ライフタイム測定値の逆数と工程(j)の測定値とをプロットして第2遷移金属濃度と再結合ライフタイムの相関直線を作成する(工程(l))。図12に工程(l)で作成した相関直線を示す。図11及び図12の相関直線から各種点欠陥領域での再結合中心濃度が判り、遷移金属の種類と点欠陥種によって再結合中心濃度が顕著に異なることが判る。
【0039】
最後に、工程(g)の測定結果、工程(k)の相関直線及び工程(l)の相関直線から、領域[V]及び領域[Pv]の境界、領域[Pi]及び領域[I]の境界をそれぞれ規定する(工程(m))。あらかじめ相関直線(検量線)を作成することにより、Cu及びFe拡散試料の再結合ライフタイムをLM−PCDで測定することにより、領域[Pv]及び領域[Pi]を識別することができる。
【0040】
結晶の同一部位から作製されたサンプルにCu及びFeをそれぞれのサンプルに表面汚染し拡散熱処理後の再結合ライフタイム分布を測定し、TID法及びDLTS法によりCu及びFe濃度を測定し、更に相関直線(検量線)を作成することにより、遷移金属の種類によって各種点欠陥領域での再結合ライフタイムが顕著に異なる性質を利用して領域[Pv]及び領域[Pi]の識別を実現できる。
【0041】
このように本発明の第2測定方法では、インゴット内に固溶する酸素を測定対象とした識別方法ではないため、インゴット内に固溶する酸素濃度に依存することがない。また酸素析出熱処理条件に左右されることがないため、高い精度で識別することができる。
【0042】
【発明の効果】
以上述べたように、本発明のシリコン単結晶インゴットの点欠陥分布の第1及び第2測定方法は、前述した第1及び第2の測定方法における各工程を経ることにより、インゴット内の領域[Pv]及び領域[Pi]並びにこれらの境界を高い精度でかつ短時間に識別することができる。本発明の測定方法により領域[Pv]及び領域[Pi]を明確に判別できることから、従来無欠陥シリコン単結晶を製造する際に問題となっていたV/G制御を精密に制御することができ、無欠陥シリコン単結晶の安定した量産を実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1測定方法における測定用サンプルに関するフローチャート。
【図2】ボロンコフの理論を基づいた、V/Gをよこ軸にとり、空孔型点欠陥濃度と格子間シリコン型点欠陥濃度を同一のたて軸にとって、V/Gと点欠陥濃度との関係を示す図。
【図3】本発明の第1及び第2測定方法の工程(c)におけるインゴットから第1及び第2サンプルを作製する状況を示す図。
【図4】本発明の第1測定方法の工程(f)における無欠陥のシリコン単結晶インゴットを作製可能なホットゾーンを有する結晶引上げ装置で作製された領域[V]、領域[Pv]、領域[Pi]及び領域[I]を含む第1及び第2サンプルに拡散熱処理した場合の再結合ライフタイムの面内分布を示す図。
【図5】本発明の第1測定方法における低酸素濃度の第2サンプルをLM−PCD法により測定したときのエッチング前後におけるサンプル全体のNiの再結合ライフタイムを示す図。
【図6】本発明の第1測定方法の工程(g)における低酸素濃度の第1及び第2サンプルをLM−PCD法により測定し、得られた再結合ライフタイムを鉛直方向に重ね合わせた再結合ライフタイム分布を示す図。
【図7】本発明の第2測定方法における測定用サンプルに関するフローチャート。
【図8】本発明の第2測定方法の工程(f)における低酸素濃度の第1サンプルをLM−PCD法により測定したときのサンプル全体のCuの再結合ライフタイムの面内分布を示す図。
【図9】本発明の第2測定方法の工程(f)における低酸素濃度の第2サンプルをLM−PCD法により測定したときのサンプル全体のFeの再結合ライフタイムの面内分布を示す図。
【図10】本発明の第2測定方法の工程(g)における低酸素濃度の第1及び第2サンプルをLM−PCD法により測定し、得られた再結合ライフタイムを鉛直方向に重ね合わせた再結合ライフタイム分布を示す図。
【図11】本発明の第2測定方法の工程(k)において、低酸素濃度の第1サンプルのLM−PCD法による測定値の逆数とTID法による測定値とをプロットしたときの検量線を示す図。
【図12】本発明の第2測定方法の工程(l)において、低酸素濃度の第2サンプルのLM−PCD法による測定値の逆数とDLTS法による測定値とをプロットしたときの検量線を示す図。
【図13】無欠陥のシリコン単結晶インゴットを作製可能なホットゾーンを有する結晶引上げ装置で作製された領域[V]、領域[Pv]、領域[Pi]及び領域[I]を含むサンプルに析出熱処理した場合の再結合ライフタイムの面内分布を示す図。
【図14】図13のA−A線断面における再結合ライフタイムを示す図。
[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a method for measuring a defect distribution of intrinsic point defects formed in a silicon single crystal ingot (hereinafter referred to as an ingot) pulled by the Czochralski method (hereinafter referred to as a CZ method). More specifically, the present invention relates to a defect distribution evaluation method for intrinsic point defects of a silicon wafer that facilitates the manufacture of a defect-free region silicon wafer.
[0002]
[Prior art]
Crystal Originated Particles (hereinafter referred to as “Crystal Originated Particles”) are factors that reduce device yields due to the recent miniaturization of semiconductor integrated circuits. , COP), and oxygen-deposited stacking faults (hereinafter referred to as “OISF”). D)).
COP is a crystal-derived pit that appears on the wafer surface when a mirror-polished silicon wafer is SC-1 cleaned with a mixture of ammonia and hydrogen peroxide. When this wafer is measured by a particle counter, this pit is detected as a particle (Light Point Defect, LPD). COP causes deterioration of electrical characteristics, for example, dielectric breakdown characteristics (Time Dependent dielectric Breakdown, TDDB) of oxide film, breakdown voltage characteristics of oxide film (Time Zero Dielectric Breakdown, TZDB), and the like. Further, if COP exists on the wafer surface, a step is generated in the device wiring process, which may cause disconnection. In addition, the element isolation portion also causes leakage and the like, thereby reducing the product yield.
[0003]
OESF is considered to have a minute oxygen precipitate formed during crystal growth as a nucleus, and is a stacking fault that becomes apparent in a thermal oxidation process or the like when manufacturing a semiconductor device. This OISF causes a failure such as increasing the leakage current of the device. L / D is also called a dislocation cluster, or it is also called a dislocation pit because an etching pit having an orientation is generated when a silicon wafer having such a defect is immersed in a selective etching solution mainly containing hydrofluoric acid. This L / D also causes deterioration of electrical characteristics such as leakage characteristics and isolation characteristics.
From the above, it is necessary to reduce COP, OISF, and L / D from a silicon wafer used for manufacturing a semiconductor integrated circuit.
[0004]
A defect-free ingot having no COP, OISF, and L / D and a silicon wafer sliced from the ingot are disclosed (for example, see Patent Documents 1 and 2). This defect-free ingot is composed of a perfect region [P], where [P] is a perfect region in which agglomerates of vacancy type point defects and agglomerates of interstitial silicon type point defects are not detected in the ingot, respectively. It is an ingot. The perfect region [P] includes a region [V] having defects in which vacancy-type point defects are dominant and supersaturated vacancies are agglomerated in an ingot, and a supersaturated lattice in which interstitial silicon-type point defects are dominant. The interstitial silicon intervenes between the regions [I] having defects.
[0005]
Further, the perfect region [P] having no agglomerated point defects is classified into a region [Pv] in which vacancy-type point defects are dominant and a region [Pi] in which interstitial silicon-type point defects are dominant. (For example, refer to Patent Document 3). The region [Pv] is a region adjacent to the region [V] and having a vacancy-type point defect concentration lower than the lowest vacancy-type point defect concentration capable of forming an OISF nucleus. The region [Pi] is adjacent to the region [I] and has an interstitial silicon type point defect concentration lower than the lowest interstitial silicon type point defect concentration capable of forming an interstitial dislocation.
The ingot composed of the perfect region [P] has an ingot pulling speed V (mm / min) and a temperature gradient in the vertical direction of the ingot near the solid-liquid interface between the silicon melt and the silicon ingot G (° C./mm). When the thermal oxidation treatment is performed, the OISF (P band) generated in a ring shape disappears at the center of the wafer, and V / G (mm) in the region where L / D (B band) is not generated.2/Min.°C).
[0006]
In order to manufacture defect-free silicon wafers, it is important to control the concentration distribution of point defects in the axial direction and the radial direction. In order to measure the distribution, the following method was adopted. First, for evaluation of the point defect concentration distribution in the axial direction and the radial direction, a silicon single crystal ingot is produced under the crystal pulling condition in which a defect-free region is formed. The ingot is then sliced in the axial direction to produce a sample. Next, this sample is mirror-etched, and then heat-treated at 800 ° C. for 4 hours in a nitrogen or oxidizing atmosphere, and further heat-treated at 1000 ° C. for 16 hours. The heat-treated sample is measured by a method such as copper decoration, secco-etching, X-ray topography analysis, lifetime measurement, or the like. As shown in FIG. 13 and FIG. 14, oxygen precipitates appear in the ingot by the heat treatment, and therefore, each region and each boundary are identified and discriminated from this oxygen precipitate. Here, FIG. 13 shows a region [V], a region [Pv], and a region [V] produced by changing the pulling speed from a high speed to a low speed with a crystal pulling apparatus having a hot zone capable of manufacturing a defect-free silicon single crystal ingot. FIG. 14 is a diagram showing an in-plane distribution of recombination lifetime when oxygen precipitation heat treatment is performed on a sample including Pi] and region [I], and FIG. 14 is a diagram showing the recombination lifetime in the section AA in FIG. It is.
[0007]
[Patent Document 1]
US Pat. No. 6,045,610
[Patent Document 2]
Japanese Patent Application Laid-Open No. 11-1393
[Patent Document 3]
JP 2001-102385 A
[0008]
[Problems to be solved by the invention]
However, in the case of the above measuring method, it is known that the measured value of the recombination lifetime remarkably depends on the oxygen concentration in the sample and the oxygen precipitation heat treatment conditions. For example, when the concentration of oxygen dissolved in the ingot is low, the density of oxygen precipitates formed by the oxygen precipitation heat treatment is lower than that of the sample in which the oxygen concentration is solid dissolved. Therefore, the difference value of the measurement value of the recombination lifetime becomes small.
Thus, there is a problem that the boundary region between the region [Pv] and the region [Pi] cannot be clarified at low oxygen concentration and high oxygen concentration.
Furthermore, the oxygen precipitation heat treatment requires not only a long time heat treatment, but also the oxygen precipitation in the ingot depending on the heat treatment conditions, so that the boundary region of the point defect region is either the region [Pv] or the region [Pi]. Will shift to that area. Therefore, it has been difficult to identify and discriminate the original point defect area.
[0009]
An object of the present invention is to provide a silicon single crystal ingot that can accurately identify the region [Pv] and the region [Pi] in the ingot and their boundaries in a short time without depending on the concentration of oxygen dissolved in the ingot. It is to provide a method for measuring a point defect distribution.
[0010]
[Means for Solving the Problems]
  As shown in FIG. 1, the invention according to claim 1 includes: (a) cutting a silicon single crystal ingot pulled from a silicon melt at a different pulling speed so as to include the single crystal ingot central axis in the axial direction. A step of preparing a measurement sample including the region [V], the region [Pv], the region [Pi], and the region [I], and (b) 2 so that the measurement sample is symmetrical with respect to the ingot center axis. (C) dividing and producing the first and second samples;Made of Cu or FeApplying a first transition metal solution in which the first transition metal is dissolved at a concentration of 1 to 1000 ppm to the surface of the first sample to contaminate the metal; (d)Made of Ni or CoApplying a second transition metal solution in which the second transition metal is dissolved at a concentration of 1 to 1000 ppm to the surface of the second sample to contaminate the metal; and (e) first and second samples contaminated with the metal. First and second transition metals applied to the first and second sample surfaces by heat treatment at 600 ° C. to 1150 ° C. for 0.5 to 30 hours in an atmosphere of argon, nitrogen, oxygen, hydrogen, or a mixed gas thereof, respectively. A diffusion heat treatment step for diffusing the sample into the sample, (f) a step of measuring the recombination lifetime in each of the heat-treated first and second samples, and (g) a vertical direction of the measurement result of the step (f) And (h) a step of defining a boundary between the region [Pi] and the region [I] and a boundary between the region [V] and the region [Pv] from the measurement results of the step (g), respectively. Silicon single crystal ingot containing It is a method for measuring the point defect distribution of bets.
  However, the region [V] is a region having a defect in which vacancy type point defects are dominant and excessive vacancies are aggregated, and the region [Pv] is a defect in which vacancy type point defects are dominant and vacancies are aggregated. The region [Pi] in which the interstitial silicon type point defect is dominant and the region [I] in which the interstitial silicon is agglomerated is dominant and the region [I] is dominant in the interstitial silicon type point defect. This is a region having defects in which interstitial silicon is agglomerated.
[0011]
  In the invention according to claim 1, the recombination lifetime distribution of the first transition metal that defines the boundary between the region [V] and the region [Pv] with high accuracy, and the region [Pi] and the region [I] with high accuracy. By combining the recombination lifetime distribution of the second transition metal that defines the boundary, the region [Pv] and the region [Pi] can be obtained with high accuracy and in a short time without depending on the oxygen concentration dissolved in the ingot. As well as defining these boundaries.Of the first and second transition metals, when the first transition metal is Cu and the second transition metal is Ni, the region [P v ] And region [P i ], The recombination lifetimes of the region [P v ] And region [P i ] Can be more clearly identified.
[0012]
  In the invention according to claim 2, as shown in FIG. 7, (a) a silicon single crystal ingot pulled up from a silicon melt at a different pulling speed is cut in the axial direction so as to include the central axis of the single crystal ingot. A step of preparing a measurement sample including the region [V], the region [Pv], the region [Pi], and the region [I], and (b) 2 so that the measurement sample is symmetrical with respect to the ingot center axis. (C) dividing and producing the first and second samples;Made of CuApplying a first transition metal solution in which the first transition metal is dissolved at a concentration of 1 to 1000 ppm to the surface of the first sample to contaminate the metal; (d)Made of FeApplying a second transition metal solution in which a second transition metal different from the first transition metal is dissolved at a concentration of 1 to 1000 ppm to the surface of the second sample to contaminate the metal; and (e) a metal-contaminated first The first and second samples were heat-treated at 600 ° C. to 1150 ° C. for 0.5 to 30 hours in an atmosphere of argon, nitrogen, oxygen, hydrogen, or a mixed gas thereof and applied to the first and second sample surfaces, respectively. A diffusion heat treatment step for diffusing the first and second transition metals into the sample, (f) a step of measuring recombination lifetimes in the whole of the heat-treated first and second samples, and (g) the step (f) (I) a step of determining the vertical concentration of the first transition metal by the TID method on the heat-treated first sample; and (j) a heat-treated second sample. DL the sample From the step of obtaining the vertical concentration of the second transition metal by the S method, and (k) the first transition metal from the vertical measurement result in the first sample of the step (f) and the measurement result of the step (i). A step of creating a correlation line between the concentration and the recombination lifetime; (1) a second transition metal concentration from the vertical measurement result in the second sample of the step (f) and the measurement result of the step (j) From the step of creating the correlation line of the recombination lifetime, (m) the measurement result of step (g), the correlation line of step (k) and the correlation line of step (l), region [V] and region A method of measuring a point defect distribution of a silicon single crystal ingot including a step of defining a boundary of [Pv], a region [Pi], and a region [I].
  However, the region [V], the region [Pv], the region [Pi], and the region [I] have the same meanings as described in claim 1, and the TID method is the concentration of Cu dissolved in a silicon single crystal. The DLTS method is a quantification method based on the analysis of transient capacitance characteristics of metal-semiconductor junction diodes. The DLTS method applies a pulse voltage in the forward direction with a reverse electric field applied to the junction (or interface), and generates a quasi-depletion layer in the depletion layer. This is a way to capture carriers.
[0013]
In the invention according to claim 2, the recombination lifetime distribution of the first transition metal and the recombination lifetime distribution of the second transition metal are combined, and the metal concentration of the first transition metal and the recombination of the first transition metal are further combined. A correlation line is created from the lifetime distribution, and similarly, a correlation line is created from the metal concentration of the second transition metal and the recombination lifetime distribution of the second transition metal, respectively, and the combined recombination lifetime distribution and two correlation lines Therefore, the region [Pv] and the region [Pi] and their boundaries are defined with high accuracy and in a short time without depending on the oxygen concentration dissolved in the ingot.
[0014]
[0015]
  Claim3The invention according to claim 1 is the invention according to claim 1 or 2, wherein the diffusion heat treatment of the first transition metal and the second transition metal in step (e) is performed at 600 ° C. to 1150 ° C. for 0.5 hour to 24 hours. This is a measurement method.
  Claim4The invention according to claim 1 is the invention according to claim 1 or 2, wherein the recombination lifetime measurement in step (f) is measured using LM-PCD (laser / microwave photoconductivity decay method). .
[0016]
  Claim5The invention according to claim1In this invention, when the second transition metal that contaminates the second sample with metal is Ni, the measurement method further includes a step of selectively etching the surface of the second sample heat-treated in the step (e).
  When the second transition metal is Ni, Ni silicide is formed on the sample surface when diffusion heat treatment is applied to the second sample. When this Ni silicide is formed, the subsequent recombination lifetime measurement step causes an increase in surface recombination speed, resulting in a problem that an accurate numerical value cannot be measured. Therefore, the Ni silicide is removed by selectively etching the sample surface.
[0017]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
(1) Ingot to be measured by the measurement method of the present invention
The ingot that is the object of the measurement method of the present invention is pulled from the silicon melt by controlling the V / G ratio so as to include the region [V], the region [Pv], the region [Pi], and the region [I].
This ingot has an oxygen concentration of 8.0 × 1017atoms / cmThree~ 1.0 × 1018atoms / cmThree(Old ASTM, the same applies hereinafter), or a sample sliced from this ingot was heat treated at 800 ° C. for 4 hours under a nitrogen atmosphere, followed by heat treatment at 1000 ° C. for 16 hours followed by a recombination lifetime. It is an ingot that cannot distinguish the boundary between the region [Pv] and the region [Pi] in this sample when measured.
[0018]
Such an ingot is pulled from the silicon melt in the hot zone furnace based on the Boronkov theory by the CZ method or the magnetic field applied CZ method. Generally, when a silicon single crystal ingot is pulled up from a silicon melt in a hot zone furnace by a CZ method or a magnetic field application CZ method, point defects and aggregates of point defects are formed as defects in the silicon single crystal. (Agglomerates: three-dimensional defects) occurs. There are two general forms of point defects: vacancy-type point defects and interstitial silicon-type point defects. A vacancy-type point defect is one in which one silicon atom leaves one of the normal positions in the silicon crystal lattice. Such vacancies aggregate to form vacancy-type defects. On the other hand, lattice silicon aggregates to form interstitial silicon type defects.
[0019]
Point defects are generally introduced at the contact surface between a silicon melt (molten silicon) and an ingot (solid silicon). However, by continuously pulling up the ingot, the portion that was the contact surface is cooled as it is pulled up. During cooling, vacancies or interstitial silicon undergo diffusion and pair annihilation reactions. Excess point defects upon cooling to about 1100 ° C. form vacancy agglomerates or interstitial agglomerates. In other words, it is a three-dimensional structure in which excessive point defects are generated by forming aggregates.
The agglomerates of vacancy-type defects include defects called LSTD (Laser Scattering Tomograph Defects) or FPD (Flow Pattern Defects) in addition to the above-mentioned COP. Contains a defect called. FPD is a silicon wafer made by slicing an ingot for 30 minutes (Secco etching, HF: K)2Cr2O7(0.15 mol / l) = 2: 1: a trace source that exhibits a unique flow pattern that appears when the mixture is etched). LSTD is a silicon single crystal that is irradiated with infrared rays. It is a source that generates scattered light with different refractive indices.
[0020]
Boronkov's theory is that in order to grow a high-purity ingot with a small number of defects, the pulling speed of the ingot is V (mm / min), and the temperature gradient in the vicinity of the solid-liquid interface between the silicon melt and the silicon ingot is G (° C. / mm), V / G (mm2/ Min · ° C.). In this theory, as shown in FIG. 2, the relationship between V / G and point defect concentration is obtained with V / G as the horizontal axis and the vacancy type defect concentration and interstitial silicon type defect concentration as the same vertical axis. It is represented graphically and explains that the boundary between the void region and the interstitial silicon region is determined by V / G. More specifically, the V / G ratio is the critical point (V / G)cIn the above, an ingot with an increased vacancy concentration is formed, but the V / G ratio is the critical point (V / G).cIn the following, an ingot having an increased interstitial silicon concentration is formed. In FIG. 2, [I] is a region ((V / G) having a defect in which interstitial silicon is dominant and interstitial silicon is aggregated.1[V] is a region having a defect in which vacancies are dominant and vacancies are aggregated ((V / G))2[P] represents a perfect region ((V / G) where no agglomerates of void type defects and agglomerates of interstitial silicon type defects exist.1~ (V / G)2). A P-band region ((V / G) forming an OISF nucleus at the boundary with the region [V] on the side adjacent to the region [P].2~ (V / G)Three) Exists. In the P band region, fine plate-like precipitates are present, and an OISF (stacking fault) is formed by heat treatment in an oxidizing atmosphere. Further, a B band region ((V / G) is provided at the boundary of the region [I] on the side adjacent to the region [P].Four~ (V / G)1) Exists. The B-band region is a region where an aggregate of interstitial silicon serves as a nucleus and oxygen precipitation occurs at a high concentration by heat treatment.
[0021]
The perfect area [P] is further classified into an area [Pi] and an area [Pv]. [Pi] has the V / G ratio above (V / G)1To the critical point, and is a region in which interstitial silicon is dominant and has no agglomerated defects. [Pv] is the above V / G ratio from the critical point (V / G)2This is a region where vacancies are dominant and have no agglomerated defects. That is, [Pi] is adjacent to the region [I] and has an interstitial silicon concentration lower than the lowest interstitial silicon concentration capable of forming an interstitial dislocation, and [Pv] is adjacent to the region [V]. And a region having a vacancy concentration lower than the lowest vacancy concentration capable of forming an OISF nucleus.
Therefore, in order for the ingot to be the object of the measurement method of the present invention to include the region [V], the region [Pv], the region [Pi] and the region [I], the V / G ratio is the above (V / G)FourCritical point from below, (V / G)ThreeThe above-mentioned and each area are controlled to be pulled up.
(2) First measurement method of the present invention
Next, the first measuring method of the present invention will be described with reference to FIGS.
As shown in FIG. 1, first, a measurement sample is prepared from a test ingot (step (a)). That is, the ingot is pulled up from the silicon melt stored in the quartz crucible of the pulling apparatus based on the CZ method or the magnetic field application CZ method. At this time, the pulling speed V (mm / min) of the ingot is increased from a high speed (top side) so that the above-mentioned area [V], area [Pv], area [Pi], and area [I] are included in the axial direction of the ingot. Pull up by changing the speed from low speed (bottom side) or low speed (bottom side) to high speed (top side).
[0022]
As shown in FIG. 3, the ingot obtained by the test is cut so as to include the ingot central axis in the axial direction and mirror-etched to have a thickness of 500 to 2000 μm, and the surface is mirrored. A sample is made (FIGS. 3 (a) and 3 (b)). This measurement sample includes a region [V], a region [Pv], a region [Pi], and a region [I]. The ingot shown in FIG. 3A is an ingot pulled up by changing the pulling speed V (mm / min) from a high speed (top side) to a low speed (bottom side).
[0023]
The oxygen concentration dissolved in the sample for measurement was measured by FT-IR (Fourier transform infrared absorption spectroscopy), and the oxygen concentration was 1.0 × 10.18atoms / cmThreeIn the case described above, heat treatment is performed at 800 ° C. for 4 hours in a nitrogen atmosphere, and then heat treatment is performed at 1000 ° C. for 16 hours. The recombination lifetime of this heat-treated measurement sample is measured over the entire sample by the LM-PCD method. FIG. 13 shows an example of the measurement result. As shown in FIG. 13, oxygen precipitates appear in the sample at a high density by the two-stage heat treatment. Depending on the concentration distribution, the entire sample is clearly identified as region [V], region [Pv], region [Pi], and region [I]. In the region [V], there is a P band region that forms an OISF nucleus, and in the region [I], there is a B band region.
[0024]
On the other hand, the oxygen concentration of the measurement sample is 1.0 × 1018atoms / cmThreeIf it is less than, even if the measurement sample is heat-treated in the same manner as described above and the recombination lifetime of the measurement sample is measured, as shown in FIG. It is not possible to identify whether the perfect area [P] is the area [Pv] or the area [Pi].
[0025]
For this reason, in the present invention, the measurement sample is divided into two so as to be symmetrical with respect to the central axis of the ingot at the position indicated by the arrow in FIG. 3B (step (b)). The measurement samples divided in the step (b) are defined as a first sample and a second sample as shown in FIG.
Returning to FIG. 1, a first transition metal solution in which the first transition metal is dissolved at a concentration of 1 to 1000 ppm is applied to the surface of the first sample to contaminate the first sample (step (c)). . As the first transition metal, Cu and Fe are preferable. The first transition metal solution is a solution in which the first transition metal is dissolved at a concentration of 1 to 1000 ppm, preferably 1 to 100 ppm. In particular, an atomic absorption standard solution in which Cu or Fe is dissolved at a concentration of 10 to 100 ppm is preferable because it is available and excellent in concentration accuracy. Examples of the coating method include spin coating and dipping. If the concentration of the first transition metal solution is less than the lower limit value, the boundaries between the regions cannot be sufficiently determined, and the recombination lifetime cannot be measured with high accuracy. If the upper limit is exceeded, the transition metal diffuses on the front and back surfaces of the sample and metal silicide (precipitate) is formed near the front and back surfaces, so recombination is a deep energy level inside the sample (in the crystal). The center cannot be formed.
[0026]
A second transition metal solution in which a second transition metal different from the first transition metal is dissolved at a concentration of 1 to 1000 ppm is applied to the surface of the second sample to contaminate the second sample (step (d)). . Ni and Co are preferable as the second transition metal. The second transition metal solution is a solution in which the second transition metal is dissolved at a concentration of 1 to 1000 ppm, preferably 1 to 100 ppm. In particular, a standard solution for atomic absorption in which Ni or Co is dissolved at a concentration of 10 to 100 ppm is preferable because it is available and excellent in concentration accuracy. As the coating method, the same method as the coating method of the first transition metal is used. If the concentration of the second transition metal solution is less than the lower limit value, the boundaries between the regions cannot be sufficiently determined, and the recombination lifetime cannot be measured with high accuracy. If the upper limit is exceeded, the transition metal diffuses on the front and back surfaces of the sample and metal silicide (precipitate) is formed near the front and back surfaces, so recombination is a deep energy level inside the sample (in the crystal). The center cannot be formed.
[0027]
Next, the first and second samples are heat-treated at 600 ° C. to 1150 ° C. for 0.5 hours to 30 hours in an atmosphere of argon, nitrogen, oxygen, hydrogen, or a mixed gas thereof to form surfaces of the first and second samples. The applied first and second transition metals are diffused throughout the sample (step (e)). As a heat treatment method, the temperature is raised at a rate of 0.5 to 10 ° C./minute, and the heat treatment is performed at a temperature of 600 to 1150 ° C. for 0.5 to 30 hours, preferably 0.5 to 24 hours. More preferably, the temperature is increased at a rate of 5 to 10 ° C./min and heat-treated at 900 to 1000 ° C. for 1 to 2 hours. When the heat treatment time and temperature are less than the lower limit, the transition metal does not sufficiently diffuse into the sample. If the upper limit is exceeded, the transition metal diffuses on the front and back surfaces of the sample and metal silicide (precipitate) is formed near the front and back surfaces, so recombination is a deep energy level inside the sample (in the crystal). The center cannot be formed.
[0028]
When the second transition metal contaminated in the second sample is Ni and the recombination lifetime of the heat-treated second sample is measured, as shown in FIG. 5, the recombination life of the region [Pi] and the region [I] The time does not increase sufficiently and the boundaries between these areas cannot be identified. This is because Ni has a larger diffusion coefficient than Cu and Fe of the first transition metal, and is thus deposited in the vicinity of the sample surface by heat treatment. So NHThreeAnd HF and CHThreeThe sample surface is etched with an etching solution containing OOH. This etching removes Ni present in the vicinity of the surface. When the recombination lifetime of the second sample is measured again in this state, the increase in the recombination lifetime in the region [Pi] and the region [I] is remarkable after the chemical etching, while the region [V] It can be seen that there is no change in the recombination lifetime before and after chemical etching.
[0029]
Next, the transition metal recombination lifetime is measured for the heat-treated first and second samples (step (f)). For measurement, LM-PCD (Laser / Microwave Photoconductivity Decay Method) is preferred. Quantify recombination lifetime across the sample by LM-PCD. The recombination lifetimes of the first and second samples are shown in FIG. 4, respectively. As shown in FIG. 4, in the first sample, the region having the lowest recombination lifetime was the region [Pi], and the region having the highest recombination lifetime was the region [Pv]. In the second sample, the region having the lowest recombination lifetime was the region [Pv], and the region having the highest recombination lifetime was the region [Pi].
[0030]
The recombination lifetimes of the first and second samples are measured, and the distributions of the measurement results are overlaid in the vertical direction (step (g)). Cu is used for the first transition metal, Ni is used for the second transition metal, the recombination lifetimes of the first and second samples subjected to selective etching on the second sample are measured, and the distribution is superimposed in the vertical direction. The results are shown in FIG. In FIG. 6, each weft axis corresponds to the axial direction of the ingot before cutting the sample.
[0031]
In the case of the first sample in which Cu is diffused, the recombination lifetime of the region [Pv] is higher than that of other point defect regions. On the other hand, in the case of the second sample in which Ni is diffused, the region having the highest recombination lifetime is the region [Pi]. Accordingly, the region [Pv] and the region [Pi] can be identified from the transition metal type and the recombination lifetime dependency of the point defect region.
[0032]
Recombination lifetimes at various point defect regions depending on the type of transition metal by measuring the recombination lifetime distribution after diffusion of Ni and Cu on the sample prepared from the same part of the crystal and surface contamination of each sample. The region [Pv] and the region [Pi] can be discriminated using properties that are significantly different from each other.
[0033]
As described above, the first measurement method of the present invention is not an identification method for measuring oxygen dissolved in the ingot as a measurement object, and therefore does not depend on the concentration of oxygen dissolved in the ingot. Moreover, since it does not depend on oxygen precipitation heat processing conditions, it can identify with high precision.
(3) Second measurement method of the present invention
Next, the second measurement method of the present invention will be described with reference to FIG.
First, step (a) and step (b) are the same as in the first measurement method described above. Next, as shown in FIG. 7, a first transition metal solution in which the first transition metal is dissolved at a concentration of 1 to 1000 ppm is applied to the surface of the first sample to contaminate the first sample (step ( c)). Here, Cu is selected as the first transition metal. Next, a second transition metal solution in which a second transition metal different from the first transition metal is dissolved at a concentration of 1 to 1000 ppm is applied to the surface of the second sample to contaminate the second sample with metal (step ( d)). Here, Fe is selected as the second transition metal. In step (e), diffusion heat treatment is performed on the first and second samples under the same conditions as in the first measurement method described above.
[0034]
Next, the transition metal recombination lifetime is measured for the heat-treated first and second samples (step (f)). LM-PCD is preferable for the measurement. Quantify recombination lifetime across the sample by LM-PCD. The recombination lifetimes of the first and second samples are shown in FIGS. 8 and 9, respectively. As shown in FIG. 8, in the first sample, the region having the highest recombination lifetime was [Pi], and the region having the lowest recombination lifetime was the region [V]. Further, as shown in FIG. 9, in the second sample, the region having the lowest recombination lifetime was the region [Pi], and the region having the highest recombination lifetime was the region [Pv].
[0035]
The results of the recombination lifetime measurement of the first and second samples are overlaid in the vertical direction (step (g)). FIG. 10 shows the result of superimposing the distributions of the recombination lifetimes of the first and second samples in the vertical direction. In FIG. 10, each weft axis corresponds to the axial direction of the ingot before cutting the sample. In the case of the first sample in which Cu is diffused, the recombination lifetime of the region [Pv] is higher than that of other point defect regions. On the other hand, in the case of the second sample in which Fe is diffused, the region having the lowest recombination lifetime is the region [Pv]. Accordingly, the region [Pv] and the region [Pi] can be identified from the transition metal type and the recombination lifetime dependency of the point defect region.
[0036]
Next, the vertical concentration of the first transition metal is determined for the heat-treated first sample by the TID method (step (i)). The concentration of recombination centers formed by Cu as the first transition metal in the sample is quantified by the TID method. The TID (Transient Ion Drift) method is a method for quantifying the Cu concentration dissolved in a silicon single crystal from analysis of transient capacitance characteristics of a metal semiconductor junction diode. It is assumed that Cui ions are uniformly distributed in the space charge layer region in the thermal equilibrium state. When a positive voltage is applied to the metal semiconductor junction diode (P-type Si), Cui ions near the surface drift to the end of the space charge layer, and high-concentration Cui ions are accumulated. In the accumulation state, at the end of the space charge layer, Cui ions partially diffuse outside the space charge layer due to thermal diffusion. Again, in the zero bias state, it is considered that Cui ions are thermally diffused from the vicinity of the surface and the end of the space charge layer. The TID method is an evaluation method capable of realizing quantification by measuring the transient response attenuation characteristics of the junction capacitance of the concentration change of the Cui ion concentration accumulated in the space charge layer region from the zero bias state.
[0037]
Subsequently, the concentration of the second transition metal in the vertical direction is obtained from the heat-treated second sample by the DLTS method (step (j)). The concentration of recombination centers formed by the second transition metal Fe in the sample is quantified by the DLTS method. DLTS (Deep Level Transient Spectroscopy) is a method in which a pulse voltage in the forward direction is applied with a reverse electric field applied to the junction (or interface), and carriers are trapped at the level in the depletion layer. It is.
[0038]
Since it is inferred that there is a correlation between the recombination lifetime and the recombination center concentration, the reciprocal of the recombination lifetime measurement of the first sample obtained in step (f) and that of step (i) The measured values are plotted to create a correlation line between the first transition metal concentration and the recombination lifetime (step (k)). FIG. 11 shows the correlation line created in step (k). Furthermore, the reciprocal of the recombination lifetime measurement value of the second sample obtained in step (f) and the measurement value of step (j) are plotted to create a correlation line between the second transition metal concentration and the recombination lifetime. (Step (l)). FIG. 12 shows the correlation line created in step (l). 11 and FIG. 12, the recombination center concentration in various point defect regions can be seen, and it can be seen that the recombination center concentration differs significantly depending on the type of transition metal and the point defect type.
[0039]
Finally, from the measurement result of step (g), the correlation line of step (k) and the correlation line of step (l), the boundary of region [V] and region [Pv], region [Pi] and region [I] Each boundary is defined (step (m)). By creating a correlation line (calibration curve) in advance, the region [Pv] and the region [Pi] can be identified by measuring the recombination lifetime of the Cu and Fe diffusion samples with LM-PCD.
[0040]
Samples made from the same part of the crystal were contaminated with Cu and Fe, and the recombination lifetime distribution after diffusion heat treatment was measured. The Cu and Fe concentrations were measured by the TID method and DLTS method, and further correlated. By creating a straight line (calibration curve), it is possible to identify the region [Pv] and the region [Pi] by utilizing the property that recombination lifetimes in various point defect regions are remarkably different depending on the type of transition metal.
[0041]
As described above, the second measurement method of the present invention is not an identification method for measuring oxygen dissolved in the ingot as a measurement object, and thus does not depend on the concentration of oxygen dissolved in the ingot. Moreover, since it does not depend on oxygen precipitation heat processing conditions, it can identify with high precision.
[0042]
【The invention's effect】
As described above, the first and second measurement methods of the point defect distribution of the silicon single crystal ingot according to the present invention are performed by performing the respective steps in the first and second measurement methods described above to obtain a region in the ingot [ Pv] and region [Pi] and their boundaries can be identified with high accuracy and in a short time. Since the region [Pv] and the region [Pi] can be clearly discriminated by the measurement method of the present invention, it is possible to precisely control the V / G control that has been a problem in the conventional production of defect-free silicon single crystals. Stable mass production of defect-free silicon single crystal can be realized.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a flowchart relating to a measurement sample in a first measurement method of the present invention.
FIG. 2 is based on Boronkov's theory, taking V / G as the horizontal axis, and using the same vertical axis for the vacancy-type point defect concentration and the interstitial silicon-type point defect concentration, The figure which shows a relationship.
FIG. 3 is a view showing a situation in which first and second samples are produced from an ingot in step (c) of the first and second measurement methods of the present invention.
FIG. 4 shows a region [V], a region [Pv], and a region produced by a crystal pulling apparatus having a hot zone capable of producing a defect-free silicon single crystal ingot in step (f) of the first measurement method of the present invention. The figure which shows the in-plane distribution of the recombination lifetime at the time of carrying out the diffusion heat processing to the 1st and 2nd sample containing area | region [I] and [Pi].
FIG. 5 is a diagram showing the Ni recombination lifetime of the entire sample before and after etching when a second sample having a low oxygen concentration is measured by the LM-PCD method in the first measurement method of the present invention.
FIG. 6 shows the first and second samples having a low oxygen concentration in step (g) of the first measurement method of the present invention, measured by the LM-PCD method, and the obtained recombination lifetimes were superimposed in the vertical direction. The figure which shows recombination lifetime distribution.
FIG. 7 is a flowchart relating to a measurement sample in the second measurement method of the present invention.
FIG. 8 is a diagram showing an in-plane distribution of Cu recombination lifetime of the entire sample when the low oxygen concentration first sample in step (f) of the second measurement method of the present invention is measured by the LM-PCD method. .
FIG. 9 is a graph showing an in-plane distribution of Fe recombination lifetime of the entire sample when the second sample having a low oxygen concentration in step (f) of the second measurement method of the present invention is measured by the LM-PCD method. .
FIG. 10 shows the measurement of the first and second samples having a low oxygen concentration in step (g) of the second measuring method of the present invention by the LM-PCD method, and the obtained recombination lifetimes were superposed in the vertical direction. The figure which shows recombination lifetime distribution.
FIG. 11 shows a calibration curve when plotting the reciprocal of the measured value by the LM-PCD method and the measured value by the TID method of the first sample having a low oxygen concentration in the step (k) of the second measuring method of the present invention. FIG.
FIG. 12 shows a calibration curve when plotting the reciprocal of the measured value by the LM-PCD method and the measured value by the DLTS method of the second sample having a low oxygen concentration in the step (l) of the second measuring method of the present invention. FIG.
FIG. 13 shows deposition on a sample including a region [V], a region [Pv], a region [Pi], and a region [I] manufactured by a crystal pulling apparatus having a hot zone capable of manufacturing a defect-free silicon single crystal ingot. The figure which shows in-plane distribution of the recombination lifetime at the time of heat processing.
14 is a diagram showing a recombination lifetime in the cross section along the line AA in FIG. 13;

Claims (5)

(a) シリコン融液から引上げ速度を変えて引上げられたシリコン単結晶インゴットを軸方向に前記単結晶インゴット中心軸を含むように切断して、領域[V]、領域[Pv]、領域[Pi]及び領域[I]を含む測定用サンプルを作製する工程と、
(b) 前記測定用サンプルを前記インゴット中心軸に対して対称となるように2分割して第1及び第2サンプルを作製する工程と、
(c) Cu又はFeからなる第1遷移金属が1〜1000ppmの濃度で溶解している第1遷移金属溶液を前記第1サンプルの表面に塗布して金属汚染する工程と、
(d) Ni又はCoからなる第2遷移金属が1〜1000ppmの濃度で溶解している第2遷移金属溶液を前記第2サンプルの表面に塗布して金属汚染する工程と、
(e) 前記金属汚染された第1及び第2サンプルをアルゴン、窒素、酸素、水素、又はそれらの混合ガス雰囲気下、600℃〜1150℃で0.5時間〜30時間熱処理して前記第1及び第2サンプル表面にそれぞれ塗布した第1及び第2遷移金属を前記サンプル内部に拡散させる拡散熱処理工程と、
(f) 前記熱処理された第1及び第2サンプル全体における再結合ライフタイムをそれぞれ測定する工程と、
(g) 前記(f)工程の測定結果の鉛直方向の測定値を重ね合わせる工程と、
(h) 前記(g)工程の測定結果から、領域[Pi]と領域[I]の境界及び領域[V]と領域[Pv]の境界をそれぞれ規定する工程と
を含むシリコン単結晶インゴットの点欠陥分布を測定する方法。
但し、領域[V]は空孔型点欠陥が優勢であって過剰な空孔が凝集した欠陥を有する領域、領域[Pv]は空孔型点欠陥が優勢であって空孔が凝集した欠陥を有しない領域、領域[Pi]は格子間シリコン型点欠陥が優勢であって格子間シリコンが凝集した欠陥を有しない領域及び領域[I]は格子間シリコン型点欠陥が優勢であって格子間シリコンが凝集した欠陥を有する領域である。
(a) A silicon single crystal ingot pulled up from a silicon melt at a different pulling rate is cut in the axial direction so as to include the central axis of the single crystal ingot, and region [V], region [Pv], region [Pi And a measurement sample including the region [I],
(b) producing the first and second samples by dividing the measurement sample into two so as to be symmetric with respect to the central axis of the ingot;
(c) applying a first transition metal solution in which a first transition metal composed of Cu or Fe is dissolved at a concentration of 1 to 1000 ppm to the surface of the first sample to contaminate the metal;
(d) applying a second transition metal solution in which a second transition metal made of Ni or Co is dissolved at a concentration of 1-1000 ppm to the surface of the second sample to contaminate the metal;
(e) The first and second samples contaminated with the metal are heat-treated at 600 ° C. to 1150 ° C. for 0.5 hours to 30 hours in an atmosphere of argon, nitrogen, oxygen, hydrogen, or a mixed gas thereof. And a diffusion heat treatment step for diffusing the first and second transition metals applied to the surface of the second sample respectively into the sample;
(f) measuring the recombination lifetime in each of the heat treated first and second samples respectively;
(g) The step of superimposing the measurement values in the vertical direction of the measurement results of the step (f),
(h) From the measurement result of the step (g), a point of the silicon single crystal ingot including the step of defining the boundary between the region [Pi] and the region [I] and the boundary between the region [V] and the region [Pv], respectively. A method of measuring defect distribution.
However, the region [V] is a region having a defect in which vacancy type point defects are dominant and excessive vacancies are aggregated, and the region [Pv] is a defect in which vacancy type point defects are dominant and vacancies are aggregated. The region [Pi] in which the interstitial silicon type point defect is dominant and the region [I] in which the interstitial silicon is agglomerated is dominant and the region [I] is dominant in the interstitial silicon type point defect. This is a region having defects in which interstitial silicon is agglomerated.
(a) シリコン融液から引上げ速度を変えて引上げられたシリコン単結晶インゴットを軸方向に前記単結晶インゴット中心軸を含むように切断して、領域[V]、領域[Pv]、領域[Pi]及び領域[I]を含む測定用サンプルを作製する工程と、
(b) 前記測定用サンプルを前記インゴット中心軸に対して対称となるように2分割して第1及び第2サンプルを作製する工程と、
(c) Cuからなる第1遷移金属が1〜1000ppmの濃度で溶解している第1遷移金属溶液を前記第1サンプルの表面に塗布して金属汚染する工程と、
(d) Feからなる第2遷移金属が1〜1000ppmの濃度で溶解している第2遷移金属溶液を前記第2サンプルの表面に塗布して金属汚染する工程と、
(e) 前記金属汚染された第1及び第2サンプルをアルゴン、窒素、酸素、水素、又はそれらの混合ガス雰囲気下、600℃〜1150℃で0.5時間〜30時間熱処理して前記第1及び第2サンプル表面にそれぞれ塗布した第1及び第2遷移金属を前記サンプル内部に拡散させる拡散熱処理工程と、
(f) 前記熱処理された第1及び第2サンプル全体における再結合ライフタイムをそれぞれ測定する工程と、
(g) 前記(f)工程の測定結果の鉛直方向の測定値を重ね合わせる工程と、
(i) 前記熱処理された第1サンプルをTID法により第1遷移金属の鉛直方向の濃度を求める工程と、
(j) 前記熱処理された第2サンプルをDLTS法により第2遷移金属の鉛直方向の濃度を求める工程と、
(k) 前記(f)工程の第1サンプルにおける鉛直方向の測定結果と前記(i)工程の測定結果から、第1遷移金属濃度と再結合ライフタイムの相関直線を作成する工程と、
(l) 前記(f)工程の第2サンプルにおける鉛直方向の測定結果と前記(j)工程の測定結果から、第2遷移金属濃度と再結合ライフタイムの相関直線を作成する工程と、
(m) 前記(g)工程の測定結果、前記(k)工程の相関直線及び前記(l)工程の相関直線から、領域[V]及び領域[Pv]の境界、領域[Pi]及び領域[I]の境界をそれぞれ規定する工程と
を含むシリコン単結晶インゴットの点欠陥分布を測定する方法。
但し、領域[V]、領域[Pv]、領域[Pi]及び領域[I]は請求項1にそれぞれ記載した意味と同じであり、TID法とはシリコン単結晶中に固溶するCu濃度を金属半導体接合ダイオードの過渡容量特性の解析から定量化する方法であり、DLTS法とは、接合(或いは界面)に逆方向電界をかけた状態で正方向のパルス電圧を加え、空乏層内の準位にキャリアを捕獲させる方法である。
(a) A silicon single crystal ingot pulled up from a silicon melt at a different pulling rate is cut in the axial direction so as to include the central axis of the single crystal ingot, and region [V], region [Pv], region [Pi And a measurement sample including the region [I],
(b) producing the first and second samples by dividing the measurement sample into two so as to be symmetric with respect to the central axis of the ingot;
(c) applying a first transition metal solution in which a first transition metal made of Cu is dissolved at a concentration of 1 to 1000 ppm to the surface of the first sample to contaminate the metal;
(d) applying a second transition metal solution in which a second transition metal composed of Fe is dissolved at a concentration of 1 to 1000 ppm to the surface of the second sample to contaminate the metal;
(e) The first and second samples contaminated with the metal are heat-treated at 600 ° C. to 1150 ° C. for 0.5 hours to 30 hours in an atmosphere of argon, nitrogen, oxygen, hydrogen, or a mixed gas thereof. And a diffusion heat treatment step for diffusing the first and second transition metals applied to the surface of the second sample respectively into the sample;
(f) measuring the recombination lifetime in each of the heat treated first and second samples respectively;
(g) The step of superimposing the measurement values in the vertical direction of the measurement results of the step (f),
(i) determining the vertical concentration of the first transition metal by the TID method from the heat-treated first sample;
(j) obtaining a vertical concentration of the second transition metal from the heat-treated second sample by a DLTS method;
(k) creating a correlation line between the first transition metal concentration and the recombination lifetime from the measurement result in the vertical direction of the first sample in the step (f) and the measurement result in the step (i);
(l) creating a correlation line between the second transition metal concentration and the recombination lifetime from the measurement result in the vertical direction in the second sample of the step (f) and the measurement result of the step (j);
(m) From the measurement result of step (g), the correlation line of step (k) and the correlation line of step (l), the boundary between region [V] and region [Pv], region [Pi] and region [ I]] each measuring the boundary, and measuring the point defect distribution of the silicon single crystal ingot.
However, the region [V], the region [Pv], the region [Pi], and the region [I] have the same meanings as described in claim 1, and the TID method is the concentration of Cu dissolved in a silicon single crystal. The DLTS method is a quantification method based on the analysis of transient capacitance characteristics of metal-semiconductor junction diodes. The DLTS method applies a pulse voltage in the forward direction with a reverse electric field applied to the junction (or interface), and generates a quasi-depletion layer in the depletion layer. This is a way to capture carriers.
(e)工程における第1遷移金属及び第2遷移金属の拡散熱処理を600℃〜1150℃で0.5時間〜24時間熱処理する請求項1又は2記載の測定方法。  The measurement method according to claim 1 or 2, wherein the diffusion heat treatment of the first transition metal and the second transition metal in step (e) is performed at 600 ° C to 1150 ° C for 0.5 hours to 24 hours. (f)工程における再結合ライフタイム測定をLM−PCD(レーザ/マイクロ波光導電率減衰法)を用いて測定する請求項1又は2記載の測定方法。  The measurement method according to claim 1 or 2, wherein the recombination lifetime measurement in the step (f) is performed using LM-PCD (laser / microwave photoconductivity decay method). 第2サンプルに金属汚染させる第2遷移金属がNiであるとき、(e)工程で熱処理された第2サンプル表面を選択エッチングする工程を更に含む請求項1記載の測定方法。When the second transition metal to metal contamination in the second sample is Ni, (e) measuring method according to claim 1 Symbol placing further comprises the step of the second sample surface is selectively etched heat treated in step.
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