JP4200466B2 - 鉄錯体を触媒とする重合体の製造方法 - Google Patents
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Description
一般式(1)で表される新規鉄錯体および、該鉄錯体(Y)を重合触媒とし、ラジカル重合開始剤(Z)の存在下で、少なくとも1種類のラジカル重合性単量体を重合することを特徴とする重合体の製造方法、及び該重合体の重合後、他のラジカル重合性単量体をブロック重合することを特徴とするブロック共重合体の製造方法、さらに鉄錯体を簡便に回収する方法を提供する。
また、無水臭化鉄(III)を用いても、同様に上記一般式(1)で表される鉄錯体を製造することができる。
更には、脱水エーテルのような、水分量の少ない乾燥溶媒を使用して合成することが望ましい。かかる非水系での合成法により、上記一般式(1)中のR1、R2、R3の炭素数を増大させることで、重合性モノマーや有機溶剤に対して高い溶解性を有する鉄錯体(Y)を提供することができる。
反応時間は、触媒系の種類、ラジカル重合性単量体の種類及び反応温度によりその反応時間を設定することが望ましい。更に、反応時間の設定は、得られる重合体の分子量制御に合わせて、設定することが望ましい。
本発明の上記一般式(1)の鉄錯体による重合反応に用いることができる溶剤としては、ジクロロメタン、1,2−ジクロロエタン、テトラヒドロフラン、アセトニトリル、ベンゼン、トルエン、クロロベンゼン、ジクロロベンゼン、アニソール、シアノベンゼン、ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド、メチルエチルケトン、アセトン、メタノール、エタノール、プロパノール、ブタノール、ペンタノール、ヘキサノール等が挙げられる。また、水および水と溶解し合う有機溶剤を混合して得る水性媒体中、重合反応も行うこともできる。
(GPC測定法)
Waters社製GPC600コントロールシステム(RI検出器:610示差屈折計システム)、GPCカラム:Shodex社製GPC KF−800シリーズ:KF−802×2本+KF−803×1本+KF−804×1本、溶離液:THF、流速:1.0mL/min、温調:40℃にて測定した。
(NMR測定)
1H−NMRの測定は、日本電子(株)製のLambda300にて行った。
(単結晶X線構造解析)
単結晶X線構造解析は単結晶X線構造解析装置RASA5R型(理学電機製)にて行った。
アルゴン雰囲気下、100mLのシュレンク管に、無水FeCl3 178mg(1.1mmol)と無水ジエチルエーテル40mLを加え、完全に溶解させたのち、Inorganica Chimica Acta 1999年、295巻、189頁記載の方法に従い合成した1−ベンジル−4,7−ジメチル−1,4,7−トリアザシクロノナン247mg(1.0mmol)の無水ジエチルエーテル溶液10mLを室温でゆっくり滴下し、1時間撹拌した後、錯体1を含む粗生成物をろ過により分離した。この固体をアセトニトリル50mLに加熱溶解させ不溶物をろ過により除去した後、ろ液を濃縮して、山吹色の鉄錯体1(化3)を得た。(収量:323mg、収率94%)。錯体の構造は単結晶X線構造解析により確認した。それを図1に示す。
アルゴン雰囲気下、100mLのシュレンク管に、無水FeCl3 422mg(2.6mmol)と無水ジエチルエーテル80mLを加え、完全に溶解させたのち、Journal of American Chemical Society 1996年、118巻、11575頁記載の方法に従い合成した1,4,7−トリス(4−メトキシベンジル)−1,4,7−トリアザシクロノナン978mg(2.0mmol)の無水ジエチルエーテル溶液15mLを室温でゆっくり滴下し、1時間撹拌した後、錯体2を含む粗生成物をろ過により分離した。この固体を塩化メチレン130mLに溶解させ不溶物をろ過により除去した後、ろ液を濃縮して、山吹色の鉄錯体2(化4)を得た(収量:1.22g、収率94%)。錯体の構造は単結晶X線構造解析により確認した。それを図2に示す。
アルゴン雰囲気下、100mLのシュレンク管に、無水FeCl3 162mg(1.0mmol)と無水ジエチルエーテル40mLを加え、完全に溶解させたのち、Organometallics 1996年、15巻、491頁記載の方法に従い合成した1,4,7−トリベンジル−1,4,7−トリアザシクロノナン533mg(1.33mmol)の無水ジエチルエーテル溶液10mLを室温でゆっくり滴下し、1時間撹拌した後、錯体3を含む粗生成物をろ過により分離した。この固体を塩化メチレン100mLに溶解させ不溶物をろ過により除去した後、ろ液を濃縮して、黄色の鉄錯体3(化5)を得た(収量:533mg、収率95%)。
(比較例1)
アルゴン雰囲気下、100mLのシュレンク管に、FeCl3・6H2O 300mg(1.1mmol)と無水ジエチルエーテル40mLを加え、完全に溶解させたのち、1,4,7−トリベンジル−1,4,7−トリアザシクロノナン400mg(1.0mmol)の無水ジエチルエーテル溶液10mLを室温でゆっくり滴下し、2時間撹拌した後、錯体3を含む粗生成物をろ過により分離した。この固体をメタノール200mLで洗浄し、黄色の鉄錯体3を不溶物として得た(収量:160mg、収率29%)。
アルゴン雰囲気下、100mLのシュレンク管に、無水FeCl3 211mg(1.3mmol)と無水ジエチルエーテル40mLを加え、完全に溶解させたのち、Zeitschrift fuer anorganische und allgemeine Chemie 1998年、608号、60頁記載の方法に従い合成した1,4−ジメチル−1,4,7−トリアザシクロノナン157mg(1.0mmol)の無水ジエチルエーテル溶液10mLを室温で滴下し、1時間撹拌した後、錯体4を含む粗生成物をろ過により分離した。この固体をアセトニトリル70mLに加熱溶解させ不溶物をろ過により除去した後、橙色溶液を濃縮して、橙色の鉄錯体4(化6)を得た。(収量:297mg、収率93%)。錯体の構造は単結晶X線構造解析により確認した。それを図3に示す。
1,4−ジメチル−1,4,7−トリアザシクロノナンの代わりに、Tetrahedron Letters 1991年、32巻、52号、7755頁記載の方法に従い合成した1,5,9−トリメチル−1,5,9−トリアザシクロドデカン213mg(1.0mmol)を用いた以外は実施例4に従い、実施した。錯体5(化7):茶色固体(収量:260mg、収率70%)。
1,4−ジメチル−1,4,7−トリアザシクロノナンの代わりに、Macromolecules 2000年、33巻、1986頁に記載の方法に従い合成した1,4,7−トリ−n−ブチル−1,4,7−トリアザシクロノナン298mg(1.0mmol)を用いた以外は実施例4に従い、実施した。錯体6(化8):黄色固体(収量:412mg、収率90%)。
アルゴン雰囲気下、滴下漏斗を備えた200mLの三口フラスコに、トリアザシクロノナン(1.0g、7.74mmol)、トリエチルアミン(5.1g、50mmol)、無水塩化メチレン(100mL)を加えた。この混合物中に、n−オクタン酸クロリド(4.2g、25.8mmol)を室温で滴下漏斗より加え、反応混合物を室温にて2日間攪拌した。この反応混合物を水で洗浄し(25mL×4)、次いで得られた有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥し、濃縮した後、シリカゲルカラムクロマトグラフィーにより生成し、1,4,7−トリ(n−ヘプチルカルボニル)−1,4,7−トリアザシクロノナンを得た(3.14g、収率80%)。
アルゴン雰囲気下、還流管を備えた200mLの三口フラスコに、上記で得られた1,4,7−トリ(n−ヘプチルカルボニル)−1,4,7−トリアザシクロノナンの全量を入れ、そこにBH3・THF溶液(100mmol、100mL)を加え、1晩還流させた。過剰のBH3・THFを分解させるために、室温に放冷後、反応混合物にメタノールをゆっくりと加え、濃縮した後、これを1−ブタノール(50mL)、水(50mL)、濃塩酸(100mL)に溶解させ、一晩還流させた。得られた反応混合物を氷浴にて冷却し、pHが12を超えるまで48%水酸化ナトリウム水溶液を加え、アミンを遊離させた後、この水溶液を塩化メチレンにて抽出した(8×50mL)。得られた有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥した後、濃縮し、淡黄色油状の1,4,7−トリ−n−オクチル−1,4,7−トリアザシクロノナンを得た(2.45g、収率85%)。
1,4−ジメチル−1,4,7−トリアザシクロノナンの代わりに、1,4,7−トリ−n−オクチル−1,4,7−トリアザシクロノナン466mg(1.0mmol)を用いた以外は実施例4に従い、実施した。錯体7(化9):黄色固体(収量:577mg、収率92%)。
1,4,7−トリ(n−ヘプチルカルボニル)−1,4,7−トリアザシクロノナンの代わりに、Langmuir 1994年、10巻、4630頁に記載の方法に従い合成した1,4,7−トリラウリロイル−1,4,7−トリアザシクロノナン3.87g(5.7mmol)を用いた以外は実施7に従い、1,4,7−トリ−n−ドデシル−1,4,7−トリアザシクロノナンを合成した。(2.96g、82%)。
1,4−ジメチル−1,4,7−トリアザシクロノナンの代わりに、1,4,7−トリ−n−ドデシル−1,4,7−トリアザシクロノナン634mg(1.0mmol)を用いた以外は実施例4に従い、実施した。錯体8(化10):黄色固体(収量:733mg、収率92%)。
n−オクタン酸クロリドの代わりに(4−n−オクチロキシ)ベンゾイルクロリド6.94g(25.8mmol)を用いた以外は実施例7に従い、1,4,7−トリス(4−n−オクチロキシベンジル)−1,4,7−トリアザシクロノナンを合成した(2.96g、64%)。
1,4−ジメチル−1,4,7−トリアザシクロノナンの代わりに、1,4,7−トリス(4−n−オクチロキシベンジル)−1,4,7−トリアザシクロノナン784mg(1.0mmol)を用いた以外は実施例4に従い、実施した。錯体9(化11):黄色固体(収量:861mg、収率91%)。
アルゴン雰囲気下で、スリ付き試験管に攪拌子、鉄錯体1(41mg,0.1mmol)、AIBN(8.2mg、0.05mmol)を入れ、メタクリル酸メチル(2.0g,20mmol)、アセトニトリル2mLを加えた。容器を密閉して80℃で14時間攪拌した。このときの転化率は94%であった。反応混合物をTHF7mLで希釈し、攪拌したメタノール140mL中に滴下した。濾過により重合物を分離し、減圧乾燥を行った(収量:1.79g)。得られたPMMAはMn=29300、Mw/Mn=1.35であった。
錯体1の代わりに鉄錯体4(32mg,0.1mmol)を用いた以外は、実施例10と同様に実施した。転化率は98%であり、反応混合物のMn=32600、Mw/Mn=1.49であった。
錯体1の代わりに鉄錯体5(38mg,0.1mmol)を用いた以外は、実施例10と同様に実施した。転化率は90%であり、反応混合物のMn=28500、Mw/Mn=1.38であった。
アルゴン雰囲気下で、スリ付き試験管に攪拌子、鉄錯体3(56mg,0.1mmol)、アゾビスシクロヘキサンカルボニトリル(12.2mg、0.05mmol)を入れ、スチレンモノマー(2.08g,20mmol)を加えた。容器を密閉して120℃で14時間攪拌した。転化率は98%であり、反応混合物をTHF7mLで希釈し、攪拌したメタノール140mL中に滴下した。濾過により重合物を分離し、減圧乾燥を行った(収量:1.98g)。得られたPStはMn=23800、Mw/Mn=1.45であった。
鉄錯体2を添加しない以外は、上記実施例13と同様の条件で重合をおこなった。結果として1.75gのポリマーを得た(転化率:80%、Mn=44600,Mw/Mn=2.78)。これより、錯体を添加しない系では分子量分布が広がっており、鉄錯体2による重合への関与は明らかである。
アルゴン雰囲気下で、反応容器に、鉄錯体2(1.30g,2mmol)、アゾビスシクロヘキサンカルボニトリル(224mg、1mmol)、スチレンモノマー(10.4g,0.1mol)を入れ、120℃で8時間攪拌した。このときの転化率は84%であり、生成したポリスチレンはMn=5200、Mw/Mn=1.13であった。
アルゴン雰囲気下で、スリ付き試験管に攪拌子、鉄錯体2(65mg,0.1mmol)、アゾビスシクロヘキサンカルボニトリル(12.2mg、0.05mmol)を入れ、スチレンモノマー(2.08g,20mmol)を加えた。容器を密閉して130℃で17時間攪拌した。転化率は99%であり、反応混合物のMn=22600、Mw/Mn=1.26であった。
アルゴン雰囲気下で、スリ付き試験管に攪拌子、鉄錯体2(65mg,0.1mmol)、アゾビスシクロヘキサンカルボニトリル(12.2mg、0.05mmol)を入れ、スチレンモノマー(2.08g,20mmol)、メシチレン2mLを加えた。容器を密閉して120℃で40時間攪拌した。転化率は88%であり、反応混合物のMn=19500、Mw/Mn=1.27であった。
アルゴン雰囲気下で、スリ付き試験管に攪拌子、鉄錯体2(65mg,0.1mmol)、アゾビスシクロヘキサンカルボニトリル(12.2mg、0.05mmol)を入れ、アクリル酸ブチル(2.56g,20mmol)、シクロヘキサノン2mLを加えた。容器を密閉して120℃で20時間攪拌した。転化率は66%であり、反応混合物のMn=13400、Mw/Mn=1.69であった。
アルゴン雰囲気下で、反応容器に、鉄錯体2(326mg,0.5mmol)、AIBN(41mg、0.25mmol)、アクリル酸エチル(5g,50mmol)、メタクリル酸フェノキシエチル(10.3g,50mmol)、アセトニトリル15mLを入れ、80℃で20時間攪拌した。このときのアクリル酸エチルとメタクリル酸フェノキシエチルの転化率は、それぞれ67%と94%であった。生成した重合物はMn=27900、Mw/Mn=1.93であった。得られた重合物を1H−NMR(600MHz、CDCl3)にて解析したところ、アクリル酸エチルとメタクリル酸フェノキシエチルとのランダム共重合物であることが判明した。
アルゴン雰囲気下で、反応容器に、鉄錯体2(652mg,1mmol)、アゾビスシクロヘキサンカルボニトリル(122mg、0.5mmol)、スチレンモノマー(20.8g,0.2mol)を入れ、120℃で23時間攪拌した。このときの転化率は88%であり、生成したポリスチレンはMn=22300、Mw/Mn=1.18であった。次いで、反応混合物にメタクリル酸メチル(20g、0.2mol)とアセトニトリル20mLの混合物を60℃にて加えた後、さらに95℃で17時間反応した。このときのメタクリル酸メチルの転化率は68%であり、生成したポリマーのMn=39500、Mw/Mn=1.41であった。図4はブロック共重合前後のポリマーのGPCチャートである。ブロック共重合進行の結果、ポリマーは高分子量側へ大きくシフトした。
アルゴン雰囲気下で、反応容器に、鉄錯体2(1.30g,2mmol)、2,2’−アゾビス(イソ酪酸)ジメチル(231mg、1mmol)、メタクリル酸メチル(10g、0.1mol)、アセトニトリル(10mL)を入れ、80℃で19時間攪拌した。このときの転化率は99%であり、生成したポリメタクリル酸メチルはMn=8900、Mw/Mn=1.23であった。次いで、反応混合物にメタクリル酸メチル(80g、0.8mol)を60℃にて加えた後、さらに80℃で22時間反応した。このときのメタクリル酸メチルの転化率は71%であり、生成したポリマーのMn=98400、Mw/Mn=1.12であった。図5はポスト重合前後のポリマーのGPCチャートである。ポスト重合進行の結果、ポリマーは高分子量側へ大きくシフトした。
〔重合反応〕
アルゴン雰囲気下で、スリ付き試験管に攪拌子、鉄錯体2(65mg,0.1mmol)、アゾビスシクロヘキサンカルボニトリル(12.2mg、0.05mmol)を入れ、スチレンモノマー(2.08g,20mmol)を加えた。容器を密閉して120℃で12時間攪拌した。転化率は86%であり、生成したPStはMn=21000、Mw/Mn=1.20であった。
上記重合1回目で合成したポリマーを、7mLのTHFに溶解させて、140mLのメタノールに滴下して再沈殿精製を行った。沈殿したポリマーと、触媒を含む溶液部分をそれぞれ減圧下で乾燥させると、ほぼ無色の精製ポリマーが1.73g得られ、触媒を含む溶液部分からは黄色の100mgの固体が回収された。
Claims (16)
- 前記一般式(1)中のR1、R2又はR3が、炭素数1〜8の置換基を有していても良いベンジル基である請求項1に記載の鉄錯体。
- 前記炭素数1〜8の置換基を有していても良いベンジル基が、ベンゼン環上の4位に前記置換基を有する基である請求項2に記載の鉄錯体。
- 前記置換基が炭素数1〜8のアルキル基、炭素数1〜8のアルコキシ基又は炭素数1〜8のフッ素化アルキル基である請求項2又は3に記載の鉄錯体。
- 請求項1〜4のいずれかに記載の鉄錯体を重合触媒とし、ラジカル重合開始剤の存在下で、少なくとも一種のラジカル重合性単量体を重合することを特徴とする重合体の製造方法。
- 前記ラジカル重合開始剤が過酸化物及びアゾ系化合物からなる群から選ばれるいずれか一種のラジカル重合開始剤である請求項6に記載の重合体の製造方法。
- 前記ラジカル重合開始剤として、更にα−ハロゲノカルボニル化合物、α−ハロゲノカルボン酸エステル、ハロゲンメチルアレン及びポリハロゲン化アルカンからなる群から選ばれる少なくとも一種のラジカル重合開始剤を併用して用いる請求項7に記載の重合体の製造方法。
- 前記ラジカル重合性単量体が、スチレン系単量体、ビニルピリジン系単量体、(メタ)アクリル酸エステル系単量体及び(メタ)アクリルアミド系単量体からなる群から選ばれる少なくとも1種のラジカル重合性単量体である請求項6〜8のいずれかに記載の重合体の製造方法。
- 前記ラジカル重合性単量体として、2種類以上のラジカル重合性単量体を用いてランダム共重合する請求項6〜8記載の重合体の製造方法。
- 前記ラジカル重合性単量体として、2種類以上のラジカル重合性単量体を用いてブロック共重合する請求項6〜8記載の重合体の製造方法。
- 水媒体中で重合を行う請求項6〜11のいずれかに記載の重合体の製造方法。
- 前記水媒体が、水溶性有機溶媒を含有する請求項12記載の重合体の製造方法。
- 有機媒体中で重合を行う請求項6〜11のいずれかに記載の重合体の製造方法。
- 無媒体で重合を行う請求項6〜11のいずれかに記載の重合体の製造方法。
- 請求項6〜15のいずれかの製造方法で重合体を製造した後、該重合体を水及び/または水溶性有機溶媒で洗浄することによる鉄錯体の回収方法。
以上
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