JP4199702B2 - 液化ガス燃料供給装置の加温システム - Google Patents
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Description
請求項1に記載の発明は、液化ガス燃料を気化器にて気化させて内燃機関に供給する液化ガス燃料供給装置に適用され、前記気化器と機関内部との間で熱媒体を循環させる循環通路を備える液化ガス燃料供給装置の加温システムにおいて、前記循環通路に、前記熱媒体を貯留する断熱容器を設け、前記循環通路は、前記機関内部を通過することなく前記気化器と前記断熱容器との間で前記熱媒体を循環させる第1循環通路と、前記気化器を通過することなく前記断熱容器と前記機関内部との間を循環する第2循環通路と、前記断熱容器を通過することなく前記気化器と前記機関内部との間で前記熱媒体を循環させる第3循環通路とを備え、前記第1循環通路での前記熱媒体の循環を遮断する第1循環通路遮断弁と、前記第2循環通路での前記熱媒体の循環を遮断する第2循環通路遮断弁とが設けられ、前記第1循環通路に前記熱媒体を循環させてから前記第1循環通路遮断弁を閉じ、その後に前記第2循環通路に前記熱媒体を循環させて前記機関内部の前記熱媒体の温度が前記気化器内の前記熱媒体の温度よりも高い状態となると前記第2循環通路遮断弁を閉じ、更にその後に前記第3循環通路に前記熱媒体を循環させることをその要旨とする。
さらに、前記第2循環通路に前記熱媒体を循環させて前記機関内部の前記熱媒体の温度が前記気化器内の前記熱媒体の温度よりも高い状態となると前記第2循環通路遮断弁を閉じ、更にその後に前記第3循環通路に前記熱媒体を循環させるため、熱媒体の熱によって気化器を機関運転中に継続して加温することができる。
請求項2に記載の発明は、液化ガス燃料を気化器にて気化させて内燃機関に供給する液化ガス燃料供給装置に適用され、前記気化器と機関内部との間で熱媒体を循環させる循環通路を備える液化ガス燃料供給装置の加温システムにおいて、前記循環通路に、前記熱媒体を貯留する断熱容器を設け、前記循環通路は、前記機関内部を通過することなく前記気化器と前記断熱容器との間で前記熱媒体を循環させる第1循環通路と、前記気化器を通過することなく前記断熱容器と前記機関内部との間を循環する第2循環通路と、前記断熱容器を通過することなく前記気化器と前記機関内部との間で前記熱媒体を循環させる第3循環通路とを備え、前記第1循環通路での前記熱媒体の循環を遮断する第1循環通路遮断弁と、前記第2循環通路での前記熱媒体の循環を遮断する第2循環通路遮断弁とが設けられ、前記第1循環通路に前記熱媒体を循環させてから前記第1循環通路遮断弁を閉じ、その後に前記第2循環通路に前記熱媒体を循環させて前記機関内部の前記熱媒体の温度が前記気化器内の前記熱媒体の温度よりも高い状態となると、更にその後に前記第2循環通路および前記第3循環通路に前記熱媒体を循環させることをその要旨とする。
上記構成では、前記第2循環通路に前記熱媒体を循環させて前記機関内部の前記熱媒体の温度が前記気化器内の前記熱媒体の温度よりも高い状態となると、更にその後に前記第2循環通路および前記第3循環通路に前記熱媒体を循環させるため、機関停止時点での機関内部において過熱された熱媒体を断熱容器に貯留することが可能となる。
さらに、前記三方弁により前記第2,3,5通路に前記熱媒体を循環させてから前記遮断弁を閉じ、その後に前記三方弁により前記第1,3,4通路に前記熱媒体を循環させて前記機関内部の前記熱媒体の温度が前記気化器内の前記熱媒体の温度よりも高い状態となると前記遮断弁を開き、更にその後に前記三方弁により前記第1,2,4,5循環通路に前記熱媒体を循環させるため、上記請求項1,2に記載の発明に準じた作用効果を奏することができる。
このとき、三方弁32は、第1通路33と第2通路34と第3通路35との全てを相互に連通する「第4の状態」とされ、且つ循環遮断弁40は開状態とされる。また、循環ポンプ39は停止されるとともに、ウォータポンプ15cは駆動される。即ちこの状態では、ウォータポンプ15cが上述のような循環を生じさせる。
先ず、運転者によって車両のイグニッションスイッチがON状態に切り替え操作されると(時点t1)、同スイッチのON状態を維持すべく運転者に対してそのスイッチ操作の継続を促すインジケータ表示等が所定期間だけなされる。そして、上記切り替え操作と同時に循環ポンプ39の駆動が開始されるとともに、三方弁32が上記第1の状態とされる。これにより、循環通路30は図2の循環状態となる。即ち、循環ポンプ39は上記第1循環通路における機関冷却水の循環流を発生させ、これにより、前回の機関運転時に加熱された機関冷却水が断熱容器31からレギュレータ21及び温水加温器22に向けて流動する。そしてこの断熱容器31内で保温状態にあった高温な機関冷却水がレギュレータ21や温水加温器22に達すると、その熱によってこれらレギュレータ21、温水加温器22が加温される。この加温によってレギュレータ21や温水加温器22での燃料の気化が促進される(以上、期間A)。
これにより、循環通路30の循環状態は図5の状態となる。即ちこの状態では、ウォータポンプ15cによる上記第2循環通路での循環流と上記第3循環通路での循環流とが同時に生じたような循環状態となる。従って、上記のような内燃機関15内部の熱によるレギュレータ21及び温水加温器22の継続的な加温や、同内燃機関15内部で加熱された機関冷却水を断熱容器31に供給して同容器31内の機関冷却水を最も高温なものに置き換えることができるようになる(以上、期間D)。
(1)循環通路30に、機関冷却水を貯留する断熱容器31を設けた。これによれば、機関冷却水がレギュレータ21及び温水加温器22と内燃機関15内部との間で循環されると、内燃機関15の熱で加熱された機関冷却水の熱がレギュレータ21及び温水加温器22に伝えられる。そのため、内燃機関15の熱を利用してレギュレータ21及び温水加温器22を効率的に加温することができる。
・循環遮断弁40に関してはこれを必ずしも設ける必要はなく、例えばこれを省略して三方弁32によってのみレギュレータ21、温水加温器22等への機関冷却水の封じ込みを行うようにしてもよい。
・上記実施形態では熱媒体として機関冷却水が用いられたが、他の熱媒体が用いられてもよい。
Claims (3)
- 液化ガス燃料を気化器にて気化させて内燃機関に供給する液化ガス燃料供給装置に適用され、前記気化器と機関内部との間で熱媒体を循環させる循環通路を備える液化ガス燃料供給装置の加温システムにおいて、
前記循環通路に、前記熱媒体を貯留する断熱容器を設け、
前記循環通路は、前記機関内部を通過することなく前記気化器と前記断熱容器との間で前記熱媒体を循環させる第1循環通路と、前記気化器を通過することなく前記断熱容器と前記機関内部との間を循環する第2循環通路と、前記断熱容器を通過することなく前記気化器と前記機関内部との間で前記熱媒体を循環させる第3循環通路とを備え、
前記第1循環通路での前記熱媒体の循環を遮断する第1循環通路遮断弁と、前記第2循環通路での前記熱媒体の循環を遮断する第2循環通路遮断弁とが設けられ、
前記第1循環通路に前記熱媒体を循環させてから前記第1循環通路遮断弁を閉じ、その後に前記第2循環通路に前記熱媒体を循環させて前記機関内部の前記熱媒体の温度が前記気化器内の前記熱媒体の温度よりも高い状態となると前記第2循環通路遮断弁を閉じ、更にその後に前記第3循環通路に前記熱媒体を循環させる
ことを特徴とする
液化ガス燃料供給装置の加温システム。 - 液化ガス燃料を気化器にて気化させて内燃機関に供給する液化ガス燃料供給装置に適用され、前記気化器と機関内部との間で熱媒体を循環させる循環通路を備える液化ガス燃料供給装置の加温システムにおいて、
前記循環通路に、前記熱媒体を貯留する断熱容器を設け、
前記循環通路は、前記機関内部を通過することなく前記気化器と前記断熱容器との間で前記熱媒体を循環させる第1循環通路と、前記気化器を通過することなく前記断熱容器と前記機関内部との間を循環する第2循環通路と、前記断熱容器を通過することなく前記気化器と前記機関内部との間で前記熱媒体を循環させる第3循環通路とを備え、
前記第1循環通路での前記熱媒体の循環を遮断する第1循環通路遮断弁と、前記第2循環通路での前記熱媒体の循環を遮断する第2循環通路遮断弁とが設けられ、
前記第1循環通路に前記熱媒体を循環させてから前記第1循環通路遮断弁を閉じ、その後に前記第2循環通路に前記熱媒体を循環させて前記機関内部の前記熱媒体の温度が前記気化器内の前記熱媒体の温度よりも高い状態となると、更にその後に前記第2循環通路および前記第3循環通路に前記熱媒体を循環させる
ことを特徴とする
液化ガス燃料供給装置の加温システム。 - 液化ガス燃料を気化器にて気化させて内燃機関に供給する液化ガス燃料供給装置に適用され、前記気化器と機関内部との間で熱媒体を循環させる循環通路を備える液化ガス燃料供給装置の加温システムにおいて、
前記循環通路に、前記熱媒体を貯留する断熱容器を設け、
前記循環通路に三方弁を設けるとともに、
前記機関内部の熱媒体通路の一端と前記三方弁とを繋ぐ第1通路と、
前記三方弁と前記気化器とを繋ぐ第2通路と、
前記三方弁と前記断熱容器とを繋ぐ第3通路と、
前記断熱容器と前記機関内部の熱媒体通路の他端とを繋ぐ第4通路と、
前記気化器と前記第4通路とを遮断弁を介して繋ぐ第5通路と
を備え、
前記三方弁により前記第2,3,5通路に前記熱媒体を循環させてから前記遮断弁を閉じ、その後に前記三方弁により前記第1,3,4通路に前記熱媒体を循環させて前記機関内部の前記熱媒体の温度が前記気化器内の前記熱媒体の温度よりも高い状態となると前記遮断弁を開き、更にその後に前記三方弁により前記第1,2,4,5循環通路に前記熱媒体を循環させる
ことを特徴とする
液化ガス燃料供給装置の加温システム。
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