JP4199586B2 - 螺着具 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ボルト、ナットまたはワッシャにデータキャリアを設置したデータ記憶可能な螺着具に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
工業的に生産される製品、例えば自動車、家電製品、工具、治具等の有形な物体は生産現場で生産され、流通過程を経て使用現場に届けられ、そこで長期間の使用に供された後、更にリサイクル過程に搬出される。
【0003】
近年、このような物体は生産現場、流通過程、使用現場、或いはリサイクル現場において、それぞれ個別管理を行うことが一般的になり、そのため物体ごとにその製造番号、形式、仕様、流通経路、メンテナンス経歴等の情報を記憶する手段が必要になる。
【0004】
個々の物品の情報管理を効率的に行うには、物品自体に情報記憶手段を取り付けることが望ましい。従来から、物品に容易に取り付け可能な情報記憶手段として極めて小型に形成されたRFIDタグ(Radio frequency Identification TAG)等のデータキャリアが知られている。
【0005】
通常、データキャリアは制御部とアンテナコイルを備え、例えばリーダライタ機やリーダ機等の通信手段との間で無線周波数の電磁波を利用した非接触通信により情報の書き込みや読み出しを行うようになっている。
【0006】
図13はデータキャリアの模式的構成図、図14はデータキャリアの制御部のブロック図である。図13に示すデータキャリア6は、棒状に形成されたフェライト等のコア9の外周にアンテナコイル10を螺旋状に密に巻回したロッドアンテナを有し、そのアンテナコイル10の両端をIC回路で構成した制御部11に接続して構成される。
【0007】
そして、アンテナコイル10が送受信を行う際には、該アンテナコイル10の中心を貫通する磁束φが発生し、その磁束φによりリーダライタ機やリーダ機等の通信手段との間で通信を行う。
【0008】
尚、図13に示す全体が棒状に形成されたデータキャリア6は、コア9とアンテナコイル10を含むロッドアンテナ部分とIC回路からなる制御部11を細長いガラス容器に密封し、外径直径が数ミリ程度で全長を十数ミリから数十ミリ程度に小型化したものが市販されている。
【0009】
図14はデータキャリア6の制御部11のブロック図である。制御部11はアンテナコイル10に接続した送受信部15と、該送受信部15に接続した電源用のコンデンサ16及びCPU(中央演算処理装置)17と、該CPU17に接続した記憶部18を備え、コンデンサ16からの電源は送受信部15及びCPU17に供給される。
【0010】
例えば、一般に使用されているリーダライタ機は制御部と送受信部を備え、送受信部には送受信用のアンテナコイルが設けられる。そして、そのアンテナコイルをデータキャリア6のアンテナコイル10に接近させた状態で電磁波通信により情報の書き込みや読み出しを行う。尚、データキャリア6を読み出し専用とする場合は、通信手段として簡単なリーダ機を使用することが出来る。
【0011】
データキャリア6は精密電気部品であるため、外部からの強い衝撃で損傷することがある。そこで、データキャリア6は損傷を受けないようにプラスチック製のホルダに収容したり、物品の表面に凹部等を設けてそこに設置することが多い。
【0012】
物品にデータキャリアを設置する場合、物品のケース等の表面に設置することも出来るが、例えば物品を構成する部品同士を固定するボルトに設置することも出来る。例えば以下の特許文献1には金属製のボルトの頭部上面に凹部を形成し、その凹部にデータキャリアを設置することが記載されている。
【0013】
ところで、データキャリアとリーダライタ機との間で電磁波通信を行う際に、データキャリアの周囲に導電性を有する金属部材が存在すると、電磁波により発生する磁束の電磁誘導作用により金属部材に渦電流を生じ、それによって磁束の一部が吸収されて通信感度が減衰するという問題がある。
【0014】
特にデータキャリアが金属材料で覆われている場合には、その減衰の程度が著しくなる。そこで上記のような金属製のボルトにデータキャリアを設置する場合には、ボルトの頭部に大きな開口部を有する凹部を設け、そこにデータキャリアを設置することにより、減衰の影響を出来るだけ回避するようにしている。
【0015】
また、以下の特許文献2には、鉄道レールをボルトで締結するために、金属製のレール止め部材に設けたネジ孔に金属製ボルトを螺着することが記載されている。具体的には中央に貫通孔を設けたタグカードを2枚のワッシャで挟んだ状態で、ボルトを挿通し締結し、ボルト頭部の底面から半径方向に周囲に突出した状態のタグカードと外部との間で電磁波通信を行っている。
【0016】
一方、金属部材で覆われたデータキャリアと外部との電磁波通信を実用的な通信感度で行えるようにした技術が以下の特許文献3に提案されている。この技術は金属部材に形成した微小な間隙を通る漏洩磁束を利用して外部との間で電磁波通信を行っている。
【0017】
【特許文献1】
特開平5−107352号公報
【特許文献2】
特開平6−241927号公報
【特許文献3】
特開2002−157565号公報
【0018】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前述の従来例において、特許文献1の技術のようにボルトの頭部に設けた凹部にデータキャリアを設置した場合、外部からの衝撃でデータキャリアが損傷する場合があり、屋外に曝される場合には紫外線によりデータキャリアのIC回路に損傷を与える虞れもある。
【0019】
また、特許文献2の技術ではボルト締結時にタグカードを損傷する虞れがある。また、特許文献3にはボルト、ナット、ワッシャ等の螺着具についての開示はなく、上記特許文献1〜3の技術によってもボルト、ナット、ワッシャ等の螺着具にデータキャリアを設置するにあたり、外部衝撃や紫外線による損傷、更には螺着時の損傷等を効果的に防止することが出来なかった。
【0020】
本発明は前記課題を解決するものであり、その目的とするところは、ボルト、ナット、ワッシャ等の螺着具にデータキャリアを設置する場合に外部衝撃や紫外線による損傷、更には螺着時の損傷等を防止することが出来る螺着具を提供せんとするものである。
【0021】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するための本発明に係る螺着具は、外ネジを形成した軸部と、その軸部の先端から半径方向に拡大した底面を有する頭部とを備えた金属製のボルトからなり、ナットまたは金属部材に設けた内ネジに螺着することにより該金属部材に固定される螺着具において、前記ボルト頭部の底面に設けた凹部に、棒状に形成されたフェライトのコアの外周にアンテナコイルを螺旋状に巻回したロッドアンテナと制御部とを有する全体が棒状に形成されたデータキャリアがその軸方向を前記ボルト頭部の底面の面方向と同じ方向に向けて設置され、前記ボルトが前記金属部材に固定された状態で、前記ボルト頭部の底面と前記金属部材との間に電磁波通信のための磁束が漏洩する微細な間隙が形成され、その漏洩磁束を利用して、前記データキャリアが外部と電磁波通信出来るように構成されていることを特徴とする。
【0022】
本発明は、上述の如く構成したので、金属製のボルト頭部の底面に凹部を設け、その凹部にデータキャリアを設置することにより、ボルトが金属部材に固定されたときにそのデータキャリアは実質的に金属体で覆われた状態になるので、外部衝撃や紫外線による損傷を防止することが出来る。
【0023】
また、データキャリアはボルト自体に設置されるので、ボルト螺着時にデータキャリアが損傷する虞れもない。そしてボルト頭部の底面と金属部材との間に形成される微細な間隙を通る漏洩磁束を利用して、データキャリアと外部との間で電磁波通信出来る。
【0024】
また、前記ボルトと前記金属部材との間に金属製のワッシャが介在するときは、前記ボルト頭部の底面と前記ワッシャとの間に電磁波通信のための磁束が漏洩する微細な間隙が形成され、その漏洩磁束を利用して、前記データキャリアが外部と電磁波通信出来るように構成することが出来る。このようにするとワッシャが介在される場合においても、上記と同様に電磁波通信を行うことが出来る。
【0025】
また、本発明に係る螺着具の他の構成は、内ネジを形成した本体を備えた金属製のナットからなり、ボルトまたは金属部材に固定したネジ棒と螺着することにより該金属部材に固定される螺着具において、前記ナット本体の片面に設けた凹部に、棒状に形成されたフェライトのコアの外周にアンテナコイルを螺旋状に巻回したロッドアンテナと制御部とを有する全体が棒状に形成されたデータキャリアがその軸方向を前記ナット本体の片面の面方向と同じ方向に向けて設置され、前記ナットが前記金属部材に固定された状態で、前記ナット本体の片面と前記金属部材との間に電磁波通信のための磁束が漏洩する微細な間隙が形成され、その漏洩磁束を利用して、前記データキャリアが外部と電磁波通信出来るように構成されていることを特徴とする。
【0026】
上記構成によれば、金属製のナット本体の片面に凹部を設け、その凹部にデータキャリアを設置することにより、ナットが金属部材に固定されたときにそのデータキャリアは実質的に金属体で覆われた状態になるので、外部衝撃や紫外線による損傷を防止することが出来る。
【0027】
また、データキャリアはナット自体に設置されるので、ナット螺着時にデータキャリアが損傷する虞れもない。そしてナット本体の片面と金属部材との間に形成される微細な間隙を通る漏洩磁束を利用して、データキャリアと外部との間で電磁波通信出来る。
【0028】
また、前記ナットと前記金属部材との間に金属製のワッシャが介在するときは、前記ナット本体の片面と前記ワッシャとの間に電磁波通信のための磁束が漏洩する微細な間隙が形成され、その漏洩磁束を利用して、前記データキャリアが外部と電磁波通信出来るように構成することが出来る。このようにするとワッシャが介在される場合においても、上記と同様に電磁波通信を行うことが出来る。
【0029】
また、本発明に係る螺着具の他の構成は、金属製のボルトまたは金属製のナットと金属部材との間に介在される金属製のワッシャからなる螺着具において、前記ワッシャ本体の片面に設けた凹部または前記ワッシャ本体に設けた貫通穴に、棒状に形成されたフェライトのコアの外周にアンテナコイルを螺旋状に巻回したロッドアンテナと制御部とを有する全体が棒状に形成されたデータキャリアがその軸方向を前記ワッシャ本体の面方向と同じ方向に向けて設置され、前記ワッシャが前記ボルトまたはナットと前記金属部材との間に介在された状態で、前記ワッシャとそれに接する前記ボルトまたは前記ナットまたは前記金属部材との間に電磁波通信のための磁束が漏洩する微細な間隙が形成され、その漏洩磁束を利用して、前記データキャリアが外部と電磁波通信出来るように構成されていることを特徴とする。
【0030】
上記構成によれば、金属製のワッシャ本体の片面に凹部を設けるか、若しくは金属製のワッシャ本体に貫通穴を設け、その凹部または貫通穴にデータキャリアを設置することにより、ワッシャが金属製のボルトまたは金属製のナットと金属部材との間に固定されたときにそのデータキャリアは実質的に金属体で覆われた状態になるので、外部衝撃や紫外線による損傷を防止することが出来る。
【0031】
また、データキャリアはワッシャ自体に設置されるので、ボルトやナット螺着時にデータキャリアが損傷する虞れもない。そしてワッシャとそれに接する前記ボルトまたは前記ナットまたは前記金属部材との間に形成される微細な間隙を通る漏洩磁束を利用して、データキャリアと外部との間で電磁波通信出来る。
【0032】
ワッシャに貫通穴を設ける場合には製造が簡単であり、ワッシャの上下両面は必ずナット、ボルト、或いは金属部材等と接するように利用されるためワッシャ本体に貫通穴を設けてそこにデータキャリアを設置してもデータキャリアは実質的に金属体で覆われた状態になるので、外部衝撃や紫外線による損傷を防止することが出来る。
【0033】
【発明の実施の形態】
図により本発明に係る螺着具の一実施形態を具体的に説明する。先ず、図1及び図2を用いて本発明に係る螺着具の第1実施形態の構成について説明する。図1(a)は本発明に係る螺着具としての金属製のボルト頭部の底面図、図1(b)は本発明に係る螺着具としての金属製のボルト頭部の一部破断側面図である。
【0034】
また、図2は図1のボルトを金属部材に固定した状態を示すもので、図2(a)は肉厚の金属部材に設けたネジ孔に図1のボルトを螺着して固定した状態を示す断面説明図、図2(b)は肉厚の金属部材に設けたネジ孔にワッシャを介在して図1のボルトを螺着して固定した状態を示す断面説明図、図2(c)は2枚の金属部材に設けた挿通孔に図1のボルトを挿通し、ナットを螺着することにより固定した状態を示す断面説明図である。
【0035】
図1において、1は外ネジを形成した軸部2と、その軸部2の先端から半径方向に拡大した底面4を有する頭部3とを備えた螺着具となる金属製のボルトであり、図2に示すように、金属部材12または金属製のナット20に設けられた内ネジに螺着することにより金属部材12、或いは金属部材13,14に固定される。
【0036】
ボルト1の頭部3の底面4には該底面4が開放した凹部5が形成されており、その凹部5には図13に示して前述したデータキャリア6が設置され、接着剤等の充填剤7を充填して固定されている。
【0037】
図1に示すようにデータキャリア6を設置した螺着具としての金属製のボルト1は、図2に示すように肉厚の金属部材12、或いはナット20により2枚の金属部材13,14にそれぞれ固定することが出来る。
【0038】
図2(a)は肉厚の金属部材12に設けた内ネジとなるネジ孔12aにボルト1の軸部2の外ネジを螺着して固定した状態を示し、図2(b)は肉厚の金属部材12に設けたネジ孔12aに金属製のワッシャ8を介在してボルト1の軸部2の外ネジを螺着して固定した状態を示し、図2(c)は2枚の金属部材13,14に設けた挿通孔13a,14aにボルト1の軸部2を挿通し、ナット20の内ネジにボルト1の軸部2の外ネジを螺着して固定した状態を示す。
【0039】
そして、図2(a)〜(c)に示すように、ボルト1が金属部材12〜14にそれぞれ固定された状態で、図2(a),(c)では、ボルト1の頭部3の底面4と金属部材12,13との間にそれぞれ形成される微細な間隙からなる磁束漏洩路19が形成され、図2(b)に示すように、ボルト1と金属部材12との間に金属製のワッシャ8が介在するときはボルト1の頭部3の底面4とワッシャ8との間に形成される微細な間隙からなる磁束漏洩路19が形成される。
【0040】
そして、その磁束漏洩路19を通る漏洩磁束φを利用して実質的に金属体で覆われた状態のデータキャリア6と外部との間で電磁波通信を行うことが出来る。尚、磁束漏洩路19の間隙厚さは数十μ〜数百μ程度とされるが、各図面上では理解し易くするために間隙厚さを拡大して示している。
【0041】
このような磁束漏洩路19の間隙厚さを大きくすることにより、そこを通る漏洩磁束φも増加する。ゴムやプラスチック、または繊維材料等の非導電性材料で作られた薄いパッキンや介在物等をボルト1の頭部3の底面4と金属部材12,13またはワッシャ8との間に介在させることにより磁束漏洩路19の間隙厚さを大きく出来る。これらパッキンや介在物の厚さは例えば数mmから十数mm程度が望ましい。
【0042】
次に図2及び図14を参照して金属製のボルト1の頭部3の底面4側内部に設置され、且つ金属部材12,13或いは金属製のワッシャ8により周囲を覆われたデータキャリア6と外部との間で非接触通信を行う様子について説明する。
【0043】
先ず図2に示すボルト1の頭部3に通信手段となるリーダライタ機21を接近して、その通信開始ボタン(図示せず)を押すと、該リーダライタ機21に予め設定されたシーケンスにより、該リーダライタ機21のアンテナコイルから最初に電源用電磁波が送信される。
【0044】
その電磁波は磁束漏洩路19を介してデータキャリア6のアンテナコイル10で受信され、該アンテナコイル10には電磁誘導による電流が流れ、その電流がコンデンサ16に充電され、該コンデンサ16が所定電圧まで充電されると送受信部15及びCPU17が作動状態になる。
【0045】
次にデータキャリア6のアンテナコイル10から応答信号の電磁波が磁束漏洩路19を介してリーダライタ機21に送信され、それによってリーダライタ機21は次に読み出し信号または書き込み信号をデータキャリア6に送信する。
【0046】
データキャリア6はその信号を受けてCPU17が読み出し制御または書き込み制御を行う。そして読み出し制御の場合は、その読み出し信号に応じた情報を記憶部18から読み出し、アンテナコイル10からリーダライタ機21に送信する。またリーダライタ機21から送信された書き込み情報は記憶部18に記憶される。
【0047】
尚、リーダライタ機21はこの分野では周知のものであり、上記電源用電磁波送信、応答用電磁波送信、データキャリア6からの受信制御等のシーケンスは、前記通信開始ボタンを押した後、極めて短時間のインターバルで繰り返されるようになっている。
【0048】
そして、リーダライタ機21を利用してデータキャリア6に、そのデータキャリア6が取り付けられる物品や設備に関する各種情報を非接触で記憶させるか、または読み出すことが出来る。
【0049】
次に図3〜図6を用いて本発明に係る螺着具の第2実施形態の構成について説明する。図3(a)は本発明に係る螺着具としての金属製の六角ナットの底面図、図3(b)は本発明に係る螺着具としての金属製の六角ナットの断面説明図、図4(a)は本発明に係る螺着具としての金属製の方形ナットの底面図、図4(b)は本発明に係る螺着具としての金属製の方形ナットの断面説明図、図5(a)は本発明に係る螺着具としての金属製の円形ナットの底面図、図5(b)は本発明に係る螺着具としての金属製の円形ナットの断面説明図である。
【0050】
また、図6は図3及び図4に示すナットを金属部材に固定した状態を示すもので、図6(a)は肉厚の金属部材に設けたネジ棒に金属部材を介在して図3及び図4に示すナットを螺着して固定した状態を示す断面説明図、図6(b)は肉厚の金属部材に設けたネジ棒に金属部材とワッシャを介在して図3及び図4に示すナットを螺着して固定した状態を示す断面説明図、図6(c)は2枚の金属部材に設けた挿通孔にボルトを挿通し、該ボルトに図3及び図4に示すナットを螺着することにより固定した状態を示す断面説明図である。尚、前記第1実施形態と同様に構成したものは同一の符号を付して説明を省略する。
【0051】
図3〜図5において、本実施形態の螺着具となるナット20は、内ネジ20aを形成した本体を備えた金属製のナットであり、図6に示すように、金属部材12に固定したネジ棒22または金属製のボルト1に螺着することにより金属部材12、或いは金属部材13,14に固定される。
【0052】
図3及び図4に示す六角形或いは方形のナット20は本体を貫通する内ネジ20aが形成されており、図5に示す円形ナット20は袋ナットで有底の孔の内壁面に内ネジ20aが形成され、本体外周面にローレット加工が施されたものである。
【0053】
各ナット20の本体の片面23には該片面23が開放した凹部24が形成されており、その凹部24には図13に示して前述したデータキャリア6が設置され、接着剤等の充填剤7を充填して固定されている。
【0054】
図3〜図5に示すようにデータキャリア6を設置した螺着具としての金属製のナット20は、図6に示すように肉厚の金属部材12に設けたネジ棒22、或いはボルト1により2枚の金属部材13,14にそれぞれ固定することが出来る。
【0055】
図6(a)は肉厚の金属部材12に設けたネジ棒22に金属部材13を介在して図3及び図4に示すナット20を、データキャリア6が設けられた片面23が金属部材13側になるように配置して螺着して固定した状態を示す。
【0056】
また、図6(b)は肉厚の金属部材12に設けたネジ棒22に金属部材13とワッシャ8を介在して図3及び図4に示すナット20を、データキャリア6が設けられた片面23がワッシャ8側になるように配置して螺着して固定した状態を示す。
【0057】
また、図6(c)は2枚の金属部材13,14に設けた挿通孔13a,14aにボルト1の軸部2を挿通し、該ボルト1の軸部2に図3及び図4に示すナット20を、データキャリア6が設けられた片面23が金属部材13側になるように配置して螺着することにより固定した状態を示す。
【0058】
また、図5に示すナット20も金属部材12に設けられるネジ棒22やボルト1の軸部2の長さを袋ナットの内ネジ20aの深さに応じて設定することにより前述と同様に螺着することが出来る。
【0059】
そして、図6(a)〜(c)に示すように、ナット20が金属部材12〜14にそれぞれ固定された状態で、図6(a),(c)では、ナット20の本体の片面23と金属部材13との間に形成される微細な間隙からなる磁束漏洩路19が形成され、図6(b)に示すように、ナット20と金属部材13との間に金属製のワッシャ8が介在するときはナット20の本体の片面23とワッシャ8との間に形成される微細な間隙からなる磁束漏洩路19が形成される。
【0060】
そして、その磁束漏洩路19を通る漏洩磁束φを利用して前述した第1実施形態と同様に実質的に金属体で覆われた状態のデータキャリア6と外部との間で電磁波通信を行うことが出来る。
【0061】
これらの場合も前記第1実施形態で前述したように、ゴムやプラスチック、または繊維材料等の非導電性材料で作られた薄いパッキンや介在物等を、ナット20のデータキャリア6が設けられた片面23と金属部材13またはワッシャ8との間に介在させることにより磁束漏洩路19の間隙厚さを大きく出来る。他の構成は前記第1実施形態と同様に構成され、同様の効果を得ることが出来る。
【0062】
次に図7及び図8を用いて本発明に係る螺着具の第3実施形態の構成について説明する。図7(a)は本発明に係る螺着具としての金属製の円形ワッシャの底面図、図7(b)は本発明に係る螺着具としての金属製の円形ワッシャの断面説明図である。
【0063】
また、図8は図7に示すワッシャを金属部材に固定した状態を示すもので、図8(a),(b)はボルトを肉厚の金属部材に設けた内ネジに螺着する際に図7のワッシャを介在させて固定した状態を示す断面説明図、図8(c)は2枚の金属部材に設けた挿通孔にボルトを挿通し、該ボルトにナットを螺着する際に図7のワッシャを介在させて固定した状態を示す断面説明図である。尚、前記各実施形態と同様に構成したものは同一の符号を付して説明を省略する。
【0064】
図7において、本実施形態の螺着具となるワッシャ8は、挿通孔8aを形成した本体を備えた金属製のワッシャであり、図8(a),(b)に示すように、金属製のボルト1と金属部材12との間に介在されるか、若しくは、図8(c)に示すように、金属製のナット20と金属部材14との間に介在されてボルト1とナット20を螺着することにより金属部材12、或いは金属部材13,14に固定される。
【0065】
ワッシャ8の本体の片面25には該片面25が開放した凹部26が形成されており、その凹部26には図13に示して前述したデータキャリア6が設置され、接着剤等の充填剤7を充填して固定されている。
【0066】
図7に示すようにデータキャリア6を設置した螺着具としての金属製のワッシャ8は、図8(a),(b)に示すように肉厚の金属部材12に設けた内ネジとなるネジ孔12aに螺着されるボルト1の頭部3の底面4と金属部材12との間に介在されるか、或いは図8(c)に示すように、金属部材13,14の挿通孔13a,14aに挿通されたボルト1の軸部2に螺着されるナット20と金属部材14との間に介在された状態でそれぞれ固定することが出来る。
【0067】
図8(a)は肉厚の金属部材12に形成された内ネジとなるネジ孔12aに、図7に示すワッシャ8を、データキャリア6が設けられた片面25がボルト1の頭部3の底面4側になるように配置して介在させてボルト1の軸部2の外ネジを螺着して固定した状態を示す。尚、このワッシャ8の外径直径はボルト1の外径直径に合わせてある。
【0068】
また、図8(b)は肉厚の金属部材12に形成された内ネジとなるネジ孔12aに、図7に示すワッシャ8を、データキャリア6が設けられた片面25が金属部材12側になるように配置して介在させてボルト1の軸部2の外ネジを螺着して固定した状態を示す。尚、このワッシャ8の外径直径はボルト1の外径直径よりも大きくなっている。
【0069】
また、図8(c)は2枚の金属部材13,14に設けた挿通孔13a,14aにボルト1の軸部2を挿通し、該ボルト1の軸部2の外ネジに図7に示すワッシャ8を、データキャリア6が設けられた片面25がナット20側になるように配置して介在させてナット20を螺着することにより固定した状態を示す。
【0070】
そして、図8(a)〜(c)に示すように、ワッシャ8が金属部材12〜14にそれぞれ固定された状態で、図8(a)では、ワッシャ8の本体の片面25と金属製のボルト1の頭部3の底面4との間に形成される微細な間隙からなる磁束漏洩路19が形成され、図8(b)では、ワッシャ8の本体の片面25と金属部材12との間に形成される微細な間隙からなる磁束漏洩路19が形成され、図8(c)では、ワッシャ8の本体の片面25と金属製のナット20の本体の片面との間に形成される微細な間隙からなる磁束漏洩路19が形成される。
【0071】
そして、その磁束漏洩路19を通る漏洩磁束φを利用して前述した各実施形態と同様に実質的に金属体で覆われた状態のデータキャリア6と外部との間で電磁波通信を行うことが出来る。
【0072】
これらの場合も前記各実施形態で前述したように、ゴムやプラスチック、または繊維材料等の非導電性材料で作られた薄いパッキンや介在物等を、ワッシャ8のデータキャリア6が設けられた片面25とボルト1の頭部3の底面4または金属部材12またはナット20の片面との間に介在させることにより磁束漏洩路19の間隙厚さを大きく出来る。
【0073】
尚、図8(c)において、ワッシャ8のデータキャリア6が設けられた片面25を金属部材14側になるように配置して介在させても良いし、ワッシャ8をボルト1の底面4と金属部材13との間に介在させても良い。このときのワッシャ8のデータキャリア6が設けられた片面25をボルト1の頭部3の底面4側や金属部材13側になるように配置して介在させても良い。
【0074】
いずれの場合もワッシャ8の本体の片面25と金属部材13,14、或いは金属製のボルト1の頭部3の底面4との間に形成される微細な間隙からなる磁束漏洩路19が形成され、その磁束漏洩路19を通る漏洩磁束φを利用して前述した各実施形態と同様にデータキャリア6と外部との間で電磁波通信を行うことが出来る。他の構成は前記各実施形態と同様に構成され、同様の効果を得ることが出来る。
【0075】
次に図9及び図10を用いて本発明に係る螺着具の第4実施形態の構成について説明する。図9(a)は本発明に係る螺着具としての金属製の方形ワッシャの底面図、図9(b)は本発明に係る螺着具としての金属製の方形ワッシャの断面説明図である。
【0076】
また、図10は図9に示すワッシャを金属部材に固定した状態を示すもので、ボルトを肉厚の金属部材に設けた内ネジに螺着する際に図9のワッシャを介在させて固定した状態を示す断面説明図である。尚、前記各実施形態と同様に構成したものは同一の符号を付して説明を省略する。
【0077】
本実施形態の螺着具としてのワッシャ8は、図9に示すように方形状に形成された金属製のワッシャ8の片面25に凹部26が形成され、その凹部26に図13に示して前述したデータキャリア6を設置した例であり、図10に示すように、皿形の頭部3を有するボルト1を螺着出来るようにワッシャ8の貫通孔からなる挿通孔8aの一部内壁がテーパ部8bとされている。
【0078】
図10は皿形の頭部3を有するボルト1の軸部2の外ネジを肉厚の金属部材12に設けた内ネジとなるネジ孔12aに螺着する際に図9のワッシャ8を、該ワッシャ8のデータキャリア6が設けられた片面25を金属部材12側になるように配置して介在させて金属部材12に固定したものである。
【0079】
本実施形態においてもワッシャ8の本体の片面25と金属部材12との間に形成される微細な間隙からなる磁束漏洩路19が形成され、その磁束漏洩路19を通る漏洩磁束φを利用して前述した各実施形態と同様に実質的に金属体で覆われた状態のデータキャリア6と外部との間で電磁波通信を行うことが出来る。
【0080】
本実施形態においても前述したように、ゴムやプラスチック、または繊維材料等の非導電性材料で作られた薄いパッキンや介在物等をワッシャ8と金属部材12との間に介在させることにより、磁束漏洩路19の間隙厚さを大きく出来る。他の構成は前記各実施形態と同様に構成され、同様の効果を得ることが出来る。
【0081】
次に図11及び図12を用いて本発明に係る螺着具の第5実施形態の構成について説明する。図11(a)は本発明に係る螺着具としての金属製の円形ワッシャの底面図、図11(b)は本発明に係る螺着具としての金属製の円形ワッシャの断面説明図である。
【0082】
また、図12は図11に示すワッシャを金属部材に固定した状態を示すもので、図12(a)はボルトを肉厚の金属部材に設けた内ネジに螺着する際に図11のワッシャを介在させて固定した状態を示す断面説明図、図12(b)は2枚の金属部材に設けた挿通孔にボルトを挿通し、該ボルトにナットを螺着する際に図11のワッシャを介在させて固定した状態を示す断面説明図である。尚、前記各実施形態と同様に構成したものは同一の符号を付して説明を省略する。
【0083】
図11において、本実施形態の螺着具となるワッシャ8は、挿通孔8aを形成した本体を備えた金属製のワッシャであり、図12(a)に示すように、金属製のボルト1と金属部材12との間に介在されるか、若しくは、図12(b)に示すように、金属製のナット20と金属部材14との間に介在されてボルト1とナット20を螺着することにより金属部材12、或いは金属部材13,14に固定される。
【0084】
ワッシャ8本体には貫通穴27が形成されており、その貫通穴27には図13に示して前述したデータキャリア6が設置され、接着剤等の充填剤7を充填して固定されている。
【0085】
図11に示すようにデータキャリア6を設置した螺着具としての金属製のワッシャ8は、図12(a)に示すように肉厚の金属部材12に設けた内ネジとなるネジ孔12aに螺着されるボルト1の頭部3の底面4と金属部材12との間に介在されるか、或いは図12(b)に示すように、金属部材13,14の挿通孔13a,14aに挿通されたボルト1の軸部2に螺着されるナット20と金属部材14との間に介在された状態でそれぞれ固定することが出来る。
【0086】
図12(a)は肉厚の金属部材12に形成された内ネジとなるネジ孔12aに、図11に示すワッシャ8を介在させてボルト1の軸部2の外ネジを螺着して固定した状態を示す。尚、このワッシャ8の外径直径はボルト1の外径直径に合わせてある。
【0087】
また、図12(b)は2枚の金属部材13,14に設けた挿通孔13a,14aにボルト1の軸部2を挿通し、該ボルト1の軸部2の外ネジに図11に示すワッシャ8を介在させてナット20を螺着することにより固定した状態を示す。
【0088】
そして、図12(a),(b)に示すように、ワッシャ8が金属部材12〜14にそれぞれ固定された状態で、図12(a)では、ワッシャ8の本体の両面と金属製のボルト1の頭部3の底面4及び金属部材12との間に形成される微細な間隙からなる磁束漏洩路19がそれぞれ形成され、図12(b)では、ワッシャ8の本体の両面と金属製のナット20の本体の片面及び金属部材14との間に形成される微細な間隙からなる磁束漏洩路19がそれぞれ形成される。
【0089】
そして、その磁束漏洩路19を通る漏洩磁束φを利用して前述した各実施形態と同様に実質的に金属体で覆われた状態のデータキャリア6と外部との間で電磁波通信を行うことが出来る。
【0090】
これらの場合も前記各実施形態で前述したように、ゴムやプラスチック、または繊維材料等の非導電性材料で作られた薄いパッキンや介在物等を、ワッシャ8とボルト1の頭部3の底面4または金属部材12またはナット20の片面または金属部材14との間に介在させることにより各磁束漏洩路19の間隙厚さを大きく出来る。他の構成は前記各実施形態と同様に構成され、同様の効果を得ることが出来る。
【0091】
【発明の効果】
本発明は、上述の如き構成と作用とを有するので、ボルト、ナット、ワッシャ等の螺着具にデータキャリアを設置する場合に外部衝撃や紫外線による損傷、更には螺着時の損傷等を防止することが出来る螺着具を提供することが出来る。
【0092】
即ち、請求項1に記載した発明によれば、金属製のボルト頭部の底面に凹部を設け、その凹部にデータキャリアを設置することにより、ボルトが金属部材に固定されたときにそのデータキャリアは実質的に金属体で覆われた状態になるので、外部衝撃や紫外線による損傷を防止することが出来る。
【0093】
また、データキャリアはボルト自体に設置されるので、ボルト螺着時にデータキャリアが損傷する虞れもない。そしてボルト頭部の底面と金属部材との間に形成される微細な間隙を通る漏洩磁束を利用して、データキャリアと外部との間で電磁波通信出来る。
【0094】
また、ボルトと金属部材との間に金属製のワッシャが介在するときは、ボルト頭部の底面とワッシャとの間に形成される微細な間隙を通る漏洩磁束を利用して、データキャリアが外部と電磁波通信出来るように構成することが出来る。このようにするとワッシャが介在される場合においても電磁波通信を行うことが出来る。
【0095】
また、請求項3に記載した発明によれば、金属製のナット本体の片面に凹部を設け、その凹部にデータキャリアを設置することにより、ナットが金属部材に固定されたときにそのデータキャリアは実質的に金属体で覆われた状態になるので、外部衝撃や紫外線による損傷を防止することが出来る。
【0096】
また、データキャリアはナット自体に設置されるので、ナット螺着時にデータキャリアが損傷する虞れもない。そしてナット本体の片面と金属部材との間に形成される微細な間隙を通る漏洩磁束を利用して、データキャリアと外部との間で電磁波通信出来る。
【0097】
また、ナットと金属部材との間に金属製のワッシャが介在するときは、ナット本体の片面とワッシャとの間に形成される微細な間隙を通る漏洩磁束を利用して、データキャリアが外部と電磁波通信出来るように構成することが出来る。このようにするとワッシャが介在される場合においても電磁波通信を行うことが出来る。
【0098】
また、請求項5に記載の発明によれば、金属製のワッシャ本体の片面に凹部を設けるか、若しくは金属製のワッシャ本体に貫通穴を設け、その凹部または貫通穴にデータキャリアを設置することにより、ワッシャが金属製のボルトまたは金属製のナットと金属部材との間に固定されたときにそのデータキャリアは実質的に金属体で覆われた状態になるので、外部衝撃や紫外線による損傷を防止することが出来る。
【0099】
また、データキャリアはワッシャ自体に設置されるので、ボルトやナット螺着時にデータキャリアが損傷する虞れもない。そしてワッシャとそれに接するボルトまたはナットまたは金属部材との間に形成される微細な間隙を通る漏洩磁束を利用して、データキャリアと外部との間で電磁波通信出来る。
【0100】
ワッシャに貫通穴を設ける場合には製造が簡単であり、ワッシャの上下両面は必ずナット、ボルト、或いは金属部材等と接するように利用されるためワッシャ本体に貫通穴を設けてそこにデータキャリアを設置してもデータキャリアは実質的に金属体で覆われた状態になるので、外部衝撃や紫外線による損傷を防止することが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 (a)は本発明に係る螺着具としての金属製のボルト頭部の底面図、(b)は本発明に係る螺着具としての金属製のボルト頭部の一部破断側面図である。
【図2】 (a)は肉厚の金属部材に設けたネジ孔に図1のボルトを螺着して固定した状態を示す断面説明図、(b)は肉厚の金属部材に設けたネジ孔にワッシャを介在して図1のボルトを螺着して固定した状態を示す断面説明図、(c)は2枚の金属部材に設けた挿通孔に図1のボルトを挿通し、ナットを螺着することにより固定した状態を示す断面説明図である。
【図3】 (a)は本発明に係る螺着具としての金属製の六角ナットの底面図、(b)は本発明に係る螺着具としての金属製の六角ナットの断面説明図である。
【図4】 (a)は本発明に係る螺着具としての金属製の方形ナットの底面図、(b)は本発明に係る螺着具としての金属製の方形ナットの断面説明図である。
【図5】 (a)は本発明に係る螺着具としての金属製の円形ナットの底面図、(b)は本発明に係る螺着具としての金属製の円形ナットの断面説明図である。
【図6】 (a)は肉厚の金属部材に設けたネジ棒に金属部材を介在して図3及び図4に示すナットを螺着して固定した状態を示す断面説明図、(b)は肉厚の金属部材に設けたネジ棒に金属部材とワッシャを介在して図3及び図4に示すナットを螺着して固定した状態を示す断面説明図、(c)は2枚の金属部材に設けた挿通孔にボルトを挿通し、該ボルトに図3及び図4に示すナットを螺着することにより固定した状態を示す断面説明図である。
【図7】 (a)は本発明に係る螺着具としての金属製の円形ワッシャの底面図、(b)は本発明に係る螺着具としての金属製の円形ワッシャの断面説明図である。
【図8】 (a),(b)はボルトを肉厚の金属部材に設けた内ネジに螺着する際に図7のワッシャを介在させて固定した状態を示す断面説明図、(c)は2枚の金属部材に設けた挿通孔にボルトを挿通し、該ボルトにナットを螺着する際に図7のワッシャを介在させて固定した状態を示す断面説明図である。
【図9】 (a)は本発明に係る螺着具としての金属製の方形ワッシャの底面図、(b)は本発明に係る螺着具としての金属製の方形ワッシャの断面説明図である。
【図10】 図9に示すワッシャを金属部材に固定した状態を示すもので、ボルトを肉厚の金属部材に設けた内ネジに螺着する際に図9のワッシャを介在させて固定した状態を示す断面説明図である。
【図11】 (a)は本発明に係る螺着具としての金属製の円形ワッシャの底面図、(b)は本発明に係る螺着具としての金属製の円形ワッシャの断面説明図である。
【図12】 (a)はボルトを肉厚の金属部材に設けた内ネジに螺着する際に図11のワッシャを介在させて固定した状態を示す断面説明図、(b)は2枚の金属部材に設けた挿通孔にボルトを挿通し、該ボルトにナットを螺着する際に図11のワッシャを介在させて固定した状態を示す断面説明図である。
【図13】 データキャリアの模式的構成図である。
【図14】 データキャリアの制御部のブロック図である。
【符号の説明】
1…ボルト
2…軸部
3…頭部
4…底面
5…凹部
6…データキャリア
7…充填剤
8…ワッシャ
8a…挿通孔
8b…テーパ部
9…コア
10…アンテナコイル
11…制御部
12〜14…金属部材
12a…ネジ孔
13a,14a…挿通孔
15…送受信部
16…コンデンサ
17…CPU
18…記憶部
19…磁束漏洩路
20…ナット
20a…内ネジ
21…リーダライタ機
22…ネジ棒
23…片面
24…凹部
25…片面
26…凹部
27…貫通穴

Claims (5)

  1. 外ネジを形成した軸部と、その軸部の先端から半径方向に拡大した底面を有する頭部とを備えた金属製のボルトからなり、ナットまたは金属部材に設けた内ネジに螺着することにより該金属部材に固定される螺着具において、
    前記ボルト頭部の底面に設けた凹部に、棒状に形成されたフェライトのコアの外周にアンテナコイルを螺旋状に巻回したロッドアンテナと制御部とを有する全体が棒状に形成されたデータキャリアがその軸方向を前記ボルト頭部の底面の面方向と同じ方向に向けて設置され、前記ボルトが前記金属部材に固定された状態で、前記ボルト頭部の底面と前記金属部材との間に電磁波通信のための磁束が漏洩する微細な間隙が形成され、その漏洩磁束を利用して、前記データキャリアが外部と電磁波通信出来るように構成されていることを特徴とする螺着具。
  2. 前記ボルトと前記金属部材との間に金属製のワッシャが介在するときは、前記ボルト頭部の底面と前記ワッシャとの間に電磁波通信のための磁束が漏洩する微細な間隙が形成され、その漏洩磁束を利用して、前記データキャリアが外部と電磁波通信出来るように構成されていることを特徴とする請求項1に記載の螺着具。
  3. 内ネジを形成した本体を備えた金属製のナットからなり、ボルトまたは金属部材に固定したネジ棒と螺着することにより該金属部材に固定される螺着具において、
    前記ナット本体の片面に設けた凹部に、棒状に形成されたフェライトのコアの外周にアンテナコイルを螺旋状に巻回したロッドアンテナと制御部とを有する全体が棒状に形成されたデータキャリアがその軸方向を前記ナット本体の片面の面方向と同じ方向に向けて設置され、前記ナットが前記金属部材に固定された状態で、前記ナット本体の片面と前記金属部材との間に電磁波通信のための磁束が漏洩する微細な間隙が形成され、その漏洩磁束を利用して、前記データキャリアが外部と電磁波通信出来るように構成されていることを特徴とする螺着具。
  4. 前記ナットと前記金属部材との間に金属製のワッシャが介在するときは、前記ナット本体の片面と前記ワッシャとの間に電磁波通信のための磁束が漏洩する微細な間隙が形成され、その漏洩磁束を利用して、前記データキャリアが外部と電磁波通信出来るように構成されていることを特徴とする請求項3に記載の螺着具。
  5. 金属製のボルトまたは金属製のナットと金属部材との間に介在される金属製のワッシャからなる螺着具において、
    前記ワッシャ本体の片面に設けた凹部または前記ワッシャ本体に設けた貫通穴に、棒状に形成されたフェライトのコアの外周にアンテナコイルを螺旋状に巻回したロッドアンテナと制御部とを有する全体が棒状に形成されたデータキャリアがその軸方向を前記ワッシャ本体の面方向と同じ方向に向けて設置され、前記ワッシャが前記ボルトまたはナットと前記金属部材との間に介在された状態で、前記ワッシャとそれに接する前記ボルトまたは前記ナットまたは前記金属部材との間に電磁波通信のための磁束が漏洩する微細な間隙が形成され、その漏洩磁束を利用して、前記データキャリアが外部と電磁波通信出来るように構成されていることを特徴とする螺着具。
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