JP4199341B2 - 内視鏡の加圧液噴射装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、送液ポンプから送られてくる加圧液を任意の操作でノズルから噴射させることができるようにした内視鏡の加圧液噴射装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
大腸検査用の内視鏡等には、被写体に付着している汚物を洗い流したり、粘膜面を観察し易くするための液を被写体に向けて噴射させるためのノズル(いわゆるジェット噴射ノズル)が設けられている。
【0003】
そのような噴射ノズルからの液噴射は、必要なときだけ即座に行われなければならないので、送液ポンプから送られてくる加圧液を通す送液管路を開閉するための操作弁が、内視鏡の操作部に設けられている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上述のような液噴射は、操作者が必要と感じたときに速やかに行われなければならない。
【0005】
したがって、送液ポンプを一々オン/オフ操作していたのでは操作が煩雑になるので、被写体へ向けての液噴射が必要となり得る時間帯には送液ポンプを運転したままの状態で内視鏡検査が行われる。
【0006】
すると、液噴射が行われていない間は、送液管路が塞がれたままの状態で送液ポンプが運転されるので、送液管路とポンプのモータに大きな負担がかかって各部が早期に劣化すると共に、操作弁が噴射ノズル側に開かれた瞬間には非常に高い圧力の液が噴射ノズルから噴射されて粘膜面を傷める恐れがある。
【0007】
そこで本発明は、待機状態において送液ポンプを運転したままでも何ら無理が発生しない内視鏡の加圧液噴射装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するため、本発明の内視鏡の加圧液噴射装置は、送液ポンプから送られてくる加圧液を挿入部先端に設けられた噴射ノズルに送る送液管路の途中に、上記送液ポンプから送られてきた加圧液を上記噴射ノズルに送り出す状態と送り出さない状態とを切り換えるための切換操作弁を設けた内視鏡の加圧液噴射装置において、上記切換操作弁と上記送液ポンプの上流側との間を接続する帰還管路を設け、上記加圧液が上記噴射ノズルに送り出されない状態のときには、上記送液ポンプから上記切換操作弁に送られてきた加圧液が上記帰還管路を通って上記送液ポンプの上流側に戻されるようにしたことを特徴とする。
【0009】
なお、上記噴射ノズルが、上記内視鏡によって観察される被写体の方向に向けて配置されていてもよい。
また、上記送液ポンプによって吸い上げられる液を貯留するタンクが設けられており、上記切換操作弁から帰還された加圧液が上記タンクに戻されるようにしてもよい。
【0010】
【発明の実施の形態】
図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。
図1において10は内視鏡であり、内視鏡10の管路構成だけを拡大して示す図2をも参照して説明をする。
【0011】
操作部11に連結された挿入部12の先端には、観察視野Aの正面にある被写体Bの方向に向けて開口する噴射ノズル13が配置されており、操作部11に設けられた切換操作弁20と噴射ノズル13との間を接続する送液チューブ14が挿入部12内に挿通配置されている。
【0012】
また、操作部11に連結された連結可撓管15の先端には、図示されていない光源装置(兼ビデオプロセッサ)に着脱自在に接続されるコネクタ16が設けられている。
【0013】
コネクタ16の側部には、給液装置と接続される送液コネクタ30が配置されており、連結可撓管15内に挿通配置された給液チューブ17と帰還チューブ18によって、切換操作弁20と送液コネクタ30との間が接続されている。19は、切換操作弁20に対する各チューブ14,17,18の接続部を緊縛補強するコイルバネである。
【0014】
図3は切換操作弁20の構成を例示しており、操作部11内に配置されて外方に向かって開口する有底のシリンダ21の側面に、送液チューブ14、給液チューブ17及び帰還チューブ18が接続されている。
【0015】
シリンダ21内に軸線方向に進退自在に嵌挿されたピストン22の先端部分には、圧縮コイルスプリング24によって常時外方に付勢された状態で、操作ボタン23が一体的に連結されている。
【0016】
したがって、操作者が手を触れない待機状態においては、ピストン22は図3の左半部に示されるようにストッパ25に当接する位置にあって、ピストン22に形成された連通溝26を介して給液チューブ17と帰還チューブ18とが連通した状態を維持する。
【0017】
図3の右半部に示されるように、操作者が操作ボタン23を押し込み操作してピストン22がシリンダ21内に押し込まれると、連通溝26を介して給液チューブ17と送液チューブ14とが連通し、操作ボタン23から指先を放せば元の待機状態に戻る。
【0018】
図4は送液コネクタ30の構造を例示しており、コネクタ16側には、給液チューブ17と通じる凹部31の中心位置に、帰還チューブ18と通じる孔が軸線位置に穿設された突起32が配置されている。
【0019】
そして、凹部31に着脱自在に嵌合接続される接続外筒33の中心部に、突起32に着脱自在に嵌合する接続内筒34が配置されている。35と36は、接続外筒33が凹部31に差し込まれた状態のときに係合する、クリック用の溝とCリングである。
【0020】
接続外筒33の内側と接続内筒34の内側は、二重管状に形成された給液路37と帰還路38に連通しており、図4に示されるように、送液コネクタ30が接続状態にあるときは給液チューブ17と給液路37とが連通し、帰還チューブ18と帰還路38とが連通する状態になる。
【0021】
図1に戻って、40は送液ポンプ41を内蔵する送液装置であり、送液ポンプ41を運転することにより、タンク42内に貯留された水(又は、消泡剤や染色液等でもよい)が汲み上げ管43を通って汲み上げられて加圧され、給液路37へ送り出される。
【0022】
帰還路38の出口はタンク42内に開口しており、タンク42の蓋部分に形成された通気孔44には、空気は通すが水は通さない例えば四フッ化エチレン樹脂の発泡材等が取り付けられていて、タンク42内へのゴミの侵入を防止している。
【0023】
図5は、送液ポンプ41の構成を例示しており、汲み上げ管43と給液路37に両端が接続された例えば四フッ化エチレン樹脂からなる可撓性チューブ412が、円形枠411の内面に沿って配置されている。
【0024】
そして、その内側で回転駆動される十字形の回転アーム413の各先端部分に、可撓性チューブ412を押しつぶすローラー414が回転自在に取り付けられている。その結果、可撓性チューブ412内の水が汲み上げ管43側から吸い込まれ、加圧されて給液路37側に送り出される。
【0025】
このように構成された実施の形態の内視鏡の加圧液噴射装置は、送液ポンプ41を運転することにより、タンク42から汲み上げられて加圧された水が給液路37から給液チューブ17を通って切換操作弁20に送られる。
【0026】
そして、操作ボタン23が押し込まれた送液状態の時は、切換操作弁20において給液チューブ17と送液チューブ14とが連通するので、加圧液が送液チューブ14側に送り出され、噴射ノズル13から被写体の粘膜面に向けて噴射される。
【0027】
一方、切換操作弁20が操作されない待機状態の時は、切換操作弁20において給液チューブ17と帰還チューブ18とが連通しているので、切換操作弁20に送られてきた加圧液が帰還チューブ18から帰還路38を通ってタンク42に戻され、循環をする。
【0028】
したがって、加圧液が送液ポンプ41から送り出される給液路37や給液チューブ17或いは送液ポンプ41自身に大きな負担がかからない。また、切換操作弁20が開かれた瞬間に噴射ノズル13から非常に高い圧力の液が噴射することもない。
【0029】
【発明の効果】
本発明によれば、切換操作弁が操作されない待機状態の時は、切換操作弁に送られてきた加圧液が送液ポンプの上流側に戻されて循環をするので、送液ポンプを運転したままの状態にしておいても送液管路やポンプのモータに負担がかからず、また、切換操作弁が噴射ノズル側に開かれた瞬間にノズルから非常に高い圧力の液が噴射されることもなく、いわゆるジェット噴射操作を円滑かつ安全に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の内視鏡の加圧液噴射装置全体の構成を示す略示図である。
【図2】本発明の実施の形態の内視鏡の管路構成を示す略示図である。
【図3】本発明の実施の形態の切換操作弁の構成例を示す側面断面図である。
【図4】本発明の実施の形態の送液コネクタの構成例を示す側面断面図である。
【図5】本発明の実施の形態の送液ポンプの構成例を示す側面断面図である。
【符号の説明】
13 噴射ノズル
14 送液チューブ
17 給液チューブ
18 帰還チューブ
20 切換操作弁
21 シリンダ
22 ピストン
23 操作ボタン
26 連通溝
37 給液路
38 帰還路
41 送液ポンプ
42 タンク
43 汲み上げ管
Claims (3)
- 送液ポンプから送られてくる加圧液を挿入部先端に設けられた噴射ノズルに送る送液管路の途中に、上記送液ポンプから送られてきた加圧液を上記噴射ノズルに送り出す状態と送り出さない状態とを切り換えるための切換操作弁を設けた内視鏡の加圧液噴射装置において、
上記切換操作弁と上記送液ポンプの上流側との間を接続する帰還管路を設け、上記加圧液が上記噴射ノズルに送り出されない状態のときには、上記送液ポンプから上記切換操作弁に送られてきた加圧液が上記帰還管路を通って上記送液ポンプの上流側に戻されるようにしたことを特徴とする内視鏡の加圧液噴射装置。 - 上記噴射ノズルが、上記内視鏡によって観察される被写体の方向に向けて配置されている請求項1記載の内視鏡の加圧液噴射装置。
- 上記送液ポンプによって吸い上げられる液を貯留するタンクが設けられており、上記切換操作弁から帰還された加圧液が上記タンクに戻される請求項1又は2記載の内視鏡の加圧液噴射装置。
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