JP4198102B2 - 半導体装置、並びに、画像読取ユニット、及び、画像形成装置 - Google Patents

半導体装置、並びに、画像読取ユニット、及び、画像形成装置 Download PDF

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本発明は、CCDやLEDアレイ等の光学機能素子を備えた半導体装置、並びに、該半導体装置を用いた画像読取ユニット、及び、複写機、ファクシミリ等の画像形成装置に関する。
従来、前記のような半導体装置として、例えば特開2000−223603号公報に開示されたものがある。この従来の半導体装置は半導体素子チップを搭載したものであり、この半導体装置を実装する際の位置決めを高精度に行うこと、また、実装基板に実装した状態でも高い放熱効果を得ることを目的としている。
そして、半導体素子チップを搭載しているリードフレームの搭載ランドの複数箇所をウインドフレームから露出しておき、実装時にその露出されている複数箇所を認識することで、セラミックよりも加工精度の高い金属等からなる搭載ランドを利用しての位置決めを可能としている。また、搭載ランドの裏面がベースフレームに設けた窓を通して露出されているので、その露出されている搭載ランドの裏面を認識することで、半導体装置の高さ方向の位置決めを高精度に行うようにしている。さらに、露出されている搭載ランドの裏面から、半導体素子チップで発生した熱を放熱し、放熱効果を高めるようにしている。
特開2000−223603号公報
前記特許文献1のものは半導体の放熱効果を上げるため、絶縁性のパッケージの裏面に穴をあけ、ランド面を剥き出しにして放熱効果を上げている。また、他の実用化されている方式としてはパッケージに放熱板を取付け、放熱効果を上げている物もある。しかし、この様なパッケージの表面の大部分は絶縁体であるが、ランド面は金属である。この2つの部材は線膨張係数が異なるため、半導体素子の発熱により反りが生じてしまう。
ここで、半導体素子が光学的な機能を載せていない演算回路のみの回路であれば、反りが生じても、回路が壊されたりパッケージが破損しない限りは、すぐに大きな問題が生じることはない。ところが半導体素子が光学機能素子の場合には、パッケージに反りが発生した場合、素子にも反りが生じ、例え反り量が微細であっても光学的な特性に影響することがある。
例えば素子が600dpi用のカラーラインCCDであった場合、10μm程度の反りが生じただけでも、光学的な結像状態が崩れ、読み取り画像のMTF特性(ピントの合い具合)は悪くなり、狙いの光学特性を得られない場合がある。そのため、光学機能素子の場合、反りはできるだけ抑える必要がある。また、光学機能素子ではない場合も反りの繰り返しは、やがてはパッケージの破壊や接点の破壊を引き起こすため、できるだけ反りは少ないほうがよい。
しかし、前記従来技術に記載の方式ではランドが平面であるため、パッケージの大部分を占める絶縁体と、ランドの金属とが、半導体素子の発熱の影響を受け、線膨張係数の違いにより、たやすく反りを生じてしまい、このとき上記の問題が生じる。
また、反りを防ぐため、パッケージの大部分を占める絶縁体と、ランド(放熱板)の金属との線膨張係数を合わせる方法があるが、完全に一致させるのは困難である。また、その二つが一致しても半導体チップとランド(放熱板)の線膨張係数は一致させるのは困難である。また、昨今のコストダウンの要求から、半導体パッケージのプラスチックモールド化が進んでいるが、パッケージの大部分を占める絶縁体と、ランド(放熱板)と、半導体チップの線膨張係数を合わせ、反りを低減させるのは非常に困難である。
そこで、本発明は上記の問題を解決すべく、熱によるひずみで生じる応力の緩和をはかり、半導体の光学機能素子の反りを少なくして素子と放熱板との剥離を防止するとともに、光学特性を安定させることを課題とする。
請求項1の発明は、光学機能素子が放熱板に固定されるとともに、該光学機能素子が絶縁体の構造体にパッケージされた半導体装置において、前記放熱板は、該放熱板の前記光学機能素子を固定した素子固定面に対し垂直で、長手方向に伸びる突起が形成されるとともに、該放熱板には当該半導体装置を固定するための固定部位があり、該固定部位は放熱板の素子固定面と同一平面であり、かつ、接着用平面を構成していることを特徴とする。
請求項2の発明は、光学機能素子が放熱板に固定されるとともに、該光学機能素子が絶縁体の構造体にパッケージされた半導体装置において、前記放熱板は、該放熱板の前記光学機能素子を固定した素子固定面に対し垂直で、長手方向に伸びる突起が形成されるとともに、該放熱板には当該半導体装置を固定するための固定部位があり、該固定部位は放熱板の素子固定面と同一平面であり、かつ、固定用平面と穴とを有することを特徴とする。
請求項3の発明は、請求項1に記載の半導体装置であって、前記突起の一部は大気に露出していることを特徴とする。
請求項の発明は、請求項1または2に記載の半導体装置であって、前記放熱板の突起は、該突起の長手方向の中央部に行くにつれ、前記素子固定面からの高さが高くなることを特徴とする。
請求項の発明は、請求項1〜3のいずれか一項に記載の半導体装置であって、前記放熱板の素子固定面以外の面に、凹凸の突起または穴が設けられていることを特徴とする。
請求項の発明は、請求項に記載の半導体装置であって、前記放熱板は板金であり、曲げにより凹凸の突起を設けたことを特徴とする。
請求項の発明は、請求項1〜3のいずれか一項に記載の半導体装置であって、前記放熱板は押し出し材で構成されていることを特徴とする。
請求項の発明は、請求項1〜のいずれか一項に記載の半導体装置であって、前記放熱板は導電性であり、電気的に接地されていることを特徴とする。
請求項の発明は、請求項1〜のいずれか一項に記載の半導体装置であって、前記放熱板は導電性であり、当該放熱板の大気に露出された面は電気的に絶縁されていることを特徴とする。
請求項10の発明は、請求項1〜のいずれか一項に記載の半導体装置であって、前記放熱板と当該半導体装置を固定する構造体は良伝熱体によって接続されていることを特徴とする。
請求項11の発明は、請求項1〜10のいずれか一項に記載の半導体装置であって、前記放熱板と光学機能素子とが接着剤により固定され、該接着剤はシリコン系接着剤であることを特徴とする。
請求項12の発明は、請求項1〜11のいずれか一項に記載の半導体装置であって、前記光学機能素子が固体撮像素子であることを特徴とする。
請求項13の発明は、請求項12に記載の半導体装置を備えていることを特徴とする画像読取ユニットである。
請求項14の発明は、請求項13に記載の画像読取ユニットを備えていることを特徴とする画像形成装置である。
請求項1の発明によれば、光学機能素子の発生する熱により半導体装置内の各部品で収縮が起きても、放熱板の素子固定面に対し垂直で、長手方向に伸びる突起があるため、放熱板の曲げ方向の強度が強くなり、変形が起こりにくくなる。すなわち、光学機能素子と放熱板との線膨張係数の違いによる曲げの力は特に長手方向が反るように生じるが、放熱板の長手方向の反りに対する強度が強い。これにより、光学機能素子の位置や姿勢の変動が少なくなり、光学的な機能を安定して確保できる。また、放熱板には、本発明の半導体装置を例えば画像読取ユニットの固定部材等に固定するためのの固定部位があるため、安定して当該半導体装置を固定することができ、光学的な機能を安定して確保できる。さらに、固定部位は放熱板の素子固定面と同一平面であり、かつ、接着用平面を構成しているため、光学機能素子の表面から接着用平面までの位置ずれの積み上げ量が減り、精度の高い位置決めを行うことができ、これにより、光学機能素子の位置や姿勢の変動が少なくなり、光学的な機能を安定して確保できる。
請求項2の発明によれば、光学機能素子の発生する熱により半導体装置内の各部品で収縮が起きても、放熱板の素子固定面に対し垂直で、長手方向に伸びる突起があるため、放熱板の曲げ方向の強度が強くなり、変形が起こりにくくなる。すなわち、光学機能素子と放熱板との線膨張係数の違いによる曲げの力は特に長手方向が反るように生じるが、放熱板の長手方向の反りに対する強度が強い。これにより、光学機能素子の位置や姿勢の変動が少なくなり、光学的な機能を安定して確保できる。また、放熱板には、本発明の半導体装置を例えば画像読取ユニットの固定部材等に固定するためのの固定部位があるため、安定して当該半導体装置を固定することができ、光学的な機能を安定して確保できる。さらに、固定部位は放熱板の素子固定面と同一平面であり、かつ、固定平面と穴を有するため、光学機能素子の表面から固定用平面までの位置ずれの積み上げ量がへり、精度の高い位置決めを行うことができるとともに、穴があるため、ねじ締め固定時に強固な固定ができ、光学機能素子の位置や姿勢の変動が少なくなり、光学的な機能を安定して確保することができる。
請求項3の発明によれば、突起の一部は大気に露出しているため、光学機能素子から発生した熱を放熱板を介して効果的に大気に放出できるため、半導体装置の温度上昇が抑えられ、変形が起こりにくくなる。これにより、光学機能素子の位置や姿勢の変動が少なくなり、光学的な機能を安定して確保できる。なお、放熱効果を向上させることができるため、半導体がCCDチップの場合、チップの温度低化を図り、暗時のレベル低減によっても読取画像品質の向上を図ることができる。
請求項の発明によれば、放熱板の突起は中央部に行くにつれ突起が高くなるため、長手方向の強度が中心部に行くほど高くなり、中央部と端部での反りのバランスが取れ、必要最小限の材料で反り量の低減を図ることができ、光学機能素子の位置や姿勢の変動が少なくなり、光学的な機能を安定して確保できる。なお、使用材料が少なくなってコストを低減することもできる。
請求項の発明によれば、放熱板の素子固定面以外の面に、凹凸の突起または穴が設けられているため、放熱板の表面積が広くなり、光学機能素子から発生した熱を放熱板を介して効果的に大気に放出できるため、半導体装置の温度上昇が抑えられ、変形が起こりにくくなる。これにより、光学機能素子の位置や姿勢の変動が少なくなり、光学的な機能を安定して確保できる。
請求項の発明によれば、放熱板は板金であり、曲げにより凹凸の突起を設けたため、部品コストを大幅に上げることなく放熱構造を作ることができるとともに、放熱板の表面積が広くなり、光学機能素子から発生した熱を放熱板を介して効果的に大気に放出できるため、半導体装置の温度上昇が抑えられ、変形が起こりにくくなる。これにより、光学機能素子の位置や姿勢の変動が少なくなり、光学的な機能を安定して確保できる。
請求項の発明によれば、放熱板は押し出し材で構成されているため、請求項1〜3の効果に加え、光学機能素子に対する素子固定面の面精度を高くすることができ、光学機能素子を固定する際、変形を少なくすることができるため、光学機能素子の位置や姿勢の固定初期時の変動が少なくなり、光学的な機能を安定して確保できる。
請求項の発明によれば、請求項1〜の効果に加えて、放熱板は導電性であり、電気的に接地されているため、本発明の半導体装置内で電気的に浮いているものが無くなり、電磁波ノイズなどに対して安定度が増し、光学的な機能を安定して確保することができる。
請求項の発明によれば、請求項1〜の効果に加えて、放熱板は導電性であり、大気に露出された面は電気的に絶縁されているため、本発明の半導体装置を他の装置に組み込んだ時など、周りの部品とショートする対策を打つ必要がない。また、人に対して感電等の危険を無くすことができる。また、放熱板を通じて外部から入ってくる電気的衝撃がなくなり、光学機能素子へのダメージを無くすことができる。
請求項10の発明によれば、請求項1〜の効果に加えて、放熱板と、本発明の半導体装置を固定する構造体は良伝熱体によって接続されているため、光学機能素子から発生した熱を放熱板を介して効果的に大気に放出できるため、半導体装置本体の温度上昇が抑えられ、変形が起こりにくくなる。これにより、光学機能素子の位置や姿勢の変動が少なくなり、光学的な機能を安定して確保できる。なお、放熱効果を向上させることができるため、半導体がCCDチップの場合、チップの温度低化を図り、暗時のレベル低減によっても読取画像品質の向上を図ることができる。
請求項11の発明によれば、請求項1〜10の効果に加えて、放熱板と光学機能素子とを固定する接着剤は、シリコン系接着剤であるため、硬化後の接着剤の硬度を低くすることができ、放熱板と光学機能素子との線膨張係数の違いによるひずみを効果的に緩和することができ、本発明の半導体装置の全体的な反りを低減できる。これにより、光学機能素子の位置や姿勢の変動が少なくなり、光学的な機能を安定して確保できる。
請求項12の発明によれば、請求項1〜11の効果に加えて、光学機能素子が固体撮像素子であり、この固体撮像素子において光学的な機能を安定して確保でき、高い撮像性能を得ることができる。
請求項13の発明によれば、請求項12の半導体装置により、撮像性能の高い高信頼性の画像読取ユニットを得ることができる。
請求項14の発明によれば、請求項13の画像読取ユニットにより、撮像性能の高い高信頼性の画像形成装置を得ることができる。
以下、本発明の実施形態について説明する。図1は第1実施形態の半導体装置の斜視図、図2は図1におけるA−A断面図である。この第1実施形態は請求項1、3、7、8、9、11に対応する実施形態である。なお、図の断面図等において、見易くするために、高さ方向の縮尺を部品ごとに変えて図示し、断面を示す斜線(ハッチング)は適宜省略してある。
光学機能素子1は600dpi用のカラーラインCCD(固体撮像素子)であり、この光学機能素子1は接着剤12(図2)によって放熱板2に接着されている。光学機能素子1は、光を受光する光学的機能部1aと電極部1bを備えており、光学機能素子1はその外部との電気信号のやり取りをするためのリード5に対して、電極部1bにおいてワイヤーボンディング6によって電気的に接続されている。光学機能素子1と、放熱板2の一部、ワイヤーボンディング6及びリード5の一部は、プラスチックモールドの絶縁体である構造体3によってパッケージされている。構造体3の光学機能素子1を配置している部分は凹形状の凹部3aとなっており、その凹部3aの開口部分は透光性部材4で封止されている。そして、光学機能素子1の光学機能部1aは透光性部材4に対向しており、この透光性部材4から入光する光を受光する。なお、透光性部材4はガラス板、孔リード5は42アロイ、ワイヤーボンディング6は金線である。また、接着剤12はシリコン系の接着剤(例えばGE東芝シリコーン社のTSE322SX)である。
図2に示すように、絶縁体の構造体3にパッケージされた放熱板2は、アルミの押し出し材を所定の長さに切断して形成されたものである(請求項7)。この放熱板2は光学機能素子1を固定する素子固定面2aを有するとともに、この素子固定面2aに対し垂直で、当該放熱板2の長手方向(図1の矢印Pの方向)に伸びる突起2bを有している(請求項1)。このように突起2bは素子固定面2aに対して垂直で長手方向に延びているので、放熱板2の2次断面モーメントが大きくなり、長手方向の反りに対する強度が強くなてっている。また、この放熱板2は構造体3によってその一部のみがパッケージされており、その突起2bは大気に露出している(請求項3)。したがって、光学機能素子1から発生した熱を放熱板2を介して効果的に大気に放出できる、半導体装置全体の温度上昇を抑えることができる。したがって、熱による変形が起こりにくくなる。
さらに、光学機能素子1は接着剤12で放熱板2に固定されているが、この接着剤12は前記のようにシリコン系接着剤である(請求項11)。このため、硬化後の接着剤12の硬度を低くすることができ、放熱板2と光学機能素子1との線膨張係数の違いによるひずみを効果的に緩和することができる。したがって、半導体装置の全体的な反りを低減できる。
保できる。
放熱板2は導電性であるが、導電性である場合、電気的に浮いているのはノイズの観点から好ましくないため、光学機能素子1の裏面を電気的な接地面とするとともに接着剤12を導電性のものとして、この放熱板2を、接着剤12、光学機能素子1(その接地面)及びリード5を介して外部と接地するのが好ましい(請求項8)。ただし、この放熱板2の接地の方法はこの限りではなく、半導体装置の外部からワイヤーや、ばね等で直接放熱板2を接地してもよく、この場合には接着剤12は前記のようにシリコン系接着剤でよいことはいうまでもない。
また、図2に示したように、放熱板2の少なくとも構造体3から露出している部分は絶縁皮膜2cで覆われている。これにより、放熱板2の大気に露出された表面は電気的に絶縁されている(請求項9)。したがって、当該半導体装置を他の装置に組み込んでも周りの部品とショートすることがなく、また、人に対して感電等の危険もない。さらに、放熱板2を通じて外部から入ってくる電気的衝撃がなくなり、光学機能素子1へのダメージを無くすことができる。絶縁皮膜2cは必要に応じて設けたものであり、なくてもよい。
なお、外部に露出している放熱板2の突起2bの伸び方向(素子固定面2aと直交する方向)の長さは、リード5の足の長さより短いほうが実装する際に、該突起2bが基盤等にあたらずに実装しやすいが、基板上で放熱板2とあたる部分を逃げてやる工夫をすれば突起2bの伸び方向の長さはリード5の足の長さより長くてもよい。
図3は第2実施形態の半導体装置の斜視図であり、請求項4に対応する実施形態である。なお、以下の各実施形態において第1実施形態と対応する要素には図1及び図2同符号を付記してその詳細な説明は省略する。この第2実施形態では、第1実施形態における放熱板2の形状を変更し、放熱板2の中央部の高さ(素子固定面2aからの高さ)を高くしたものである(請求項4)。この放熱板2の縁2Pは直線状であるが、中央部2Qが端部2Rより高くなっていれば、この縁2Pは曲線でもよい。このように、この第2実施形態では、放熱板2の突起2bは端部2Rから中央部2Qに行くにつれ突起が高くなるため、長手方向(図の矢印P方向)の強度が中心部に行くほど高くなり、中央部2Qと端部2Rでの反りのバランスが取れ、放熱板2として必要最小限の材料で反り量の低減を図ることができる。そして、光学機能素子の位置や姿勢の変動が少なくなり、光学的な機能を安定して確保できる。なお、使用材料が少なくなってコストを低減することもできる。
図4は第3実施形態の半導体装置の斜視図であり、請求項5に対応する実施形態である。この第3実施形態では、第1実施形態における放熱板2の形状を変更し、放熱板2の突起2bの部分に複数の穴7を形成したものである(請求項5)。この穴7は放熱板2の表面積を増やすために設けたものであり、構造的に強度が確保できていれば、図の位置や大きさに限らず、自由に位置や大きさを設定できる。これにより、光学機能素子1から発生した熱を放熱板2を介して効果的に大気に放出できる。
図5は第4実施形態の半導体装置の斜視図であり、請求項1に対応する実施形態である。この第4実施形態では、第1実施形態における放熱板2の形状を長手方向に延長し、放熱板2の端部に当該半導体装置の固定部位Aを配置したものである(請求項1)。固定部位Aは、光学機能素子1に対する素子固定面2aと同一平面である平行面8と、素子固定面2aと垂直な面である垂直面8′とがあり、この平行面8と垂直面8′はどちらも当該半導体装置の固定用平面として使える。なお、平行面8は、放熱板2の素子固定面2aと同一平面であり、接着用平面としても構成されている(請求項1)。接着用平面の大きさは1cm×1cm程度あると接着しやすいが、当該半導体装置の大きさに応じて大きさを設定してよい。このように、固定部位Aのうちの平行面8は放熱板2の素子固定面2aと同一平面であり、かつ、接着用平面を構成しているため、光学機能素子1の表面から接着用平面までの位置ずれの積み上げ量が減り、精度の高い位置決めを行うことができる。
図6は第5実施形態の半導体装置の斜視図であり、請求項2に対応する実施形態である。この第5実施形態では、第1実施形態における放熱板2の形状を長手方向に延長し、放熱板2の端部2Rに当該半導体装置の固定部位Bを配置したものである(請求項2)。固定部位Bは、光学機能素子1に対する素子固定面2aと同一平面である平行面9と穴10とを有し、また、素子固定面2aと垂直な面である垂直面9′と穴10′とを有している。この平行面9と垂直面9′は、どちらも当該半導体装置の固定用平面として使える。なお、平行面9は、放熱板2の素子固定面2aと同一平面であり、固定用平面としても
構成されている(請求項2)。固定用平面の大きさは1cm×1cm程度あると固定しやすいが、当該半導体装置の大きさに応じて大きさを設定してよい。このように、固定部位Bのうちの平行面9は放熱板2の素子固定面2aと同一平面であり、かつ、固定用平面を構成しているため、光学機能素子1の表面から固定用平面までの位置ずれの積み上げ量が減り、精度の高い位置決めを行うことができる。また、穴10、10′は丸穴になっているが、必要に応じて長穴やねじ穴にしてもよい。
以上の各実施形態は、放熱板2が例えばアルミの押し出し材で形成したような部材の例であるが、例えば図7に示したように、放熱板2′として板金の曲げ加工によって形成したものを用いてもよい。この場合も構造体3から露出している部分を絶縁皮膜2c′で覆うとよいが、絶縁皮膜2c′はなくてもよい。このように板金で構成すると、部品コストを低減することができる。また、このように放熱板を板金で構成する場合、請求項6に対応して例えば図8のように、板金の曲げにより突起2b′に凹凸部11を設けるようにするとよい(請求項6)。このように凹凸部11により波形状となっているので、部品コストを大幅に上げることなく放熱構造を作ることができるとともに、放熱板2′の表面積が広くなり、光学機能素子1から発生した熱を放熱板を介して効果的に大気に放出できる。
前述のように、各実施形態において高さ方向の縮尺を部品ごとに変えて描いてあるが、、光学機能素子1の厚さは約1mm、透光性部材4は数mm、放熱板2は数mm、接着剤12の膜厚は約0.1mm程度の厚さであり、接着層は非常に薄い構造である。
また、光学機能素子1は幅が細いため、構造体3の光学機能素子1を配置している凹形状の部分において、両側のリード5,5の間隔が狭くなっている。このため、このリード5,5と放熱板2とが干渉し易い構造となっている。そこで、このリード5,5に対向する部分で放熱板2を絞ったり、リード5,5の間隔を広げてワイヤーボンディング6を長く伸ばす等絞るなどして電気的なショートを防ぐようにしてもよい。また、この放熱板2において、少なくともこのリード5,5に対向する部分に(大気に露出された部分ではないが)、電気的が絶縁を施すようにしてもよい。
以上の各実施形態の半導体装置は光学機能素子1が固体撮像素子(ラインCCD)である。図9はこのような固体撮像素子を用いた半導体装置50を備えた画像読取ユニット100の実施形態を示す斜視図であり、請求項13,10に対応する実施形態である。半導体装置50は例えば第4実施形態の半導体装置であり、この半導体装置50は前記固定部位Aと固定部材22を介して受台23(半導体装置を固定する構造体)に接着固定されている。また、受台23には固定部材24を介して結像素子(レンズ)21も固定されており、図示しない読み取り原稿と、結像素子(レンズ)21と、光学機能素子(固体撮像素子)1との光学的位置関係を形成している。そして、結像素子21により原稿からの反射光を受光して半導体装置50の前記光学機能素子1上に画像を写しだし、その画像が光学機能素子1により読み取られて画像信号に変換される。なお、半導体装置50の固定方法はこれに限らず、位置精度が確保できればねじ止めなどでもよい。また、半導体装置50の放熱板2は良伝熱体13によって、受台23に接続されており、半導体装置で発生した熱を鉄製の受台23に逃がす構造にもなっている(請求項10)
図10は実施形態の画像読取ユニット100を備えた画像形成装置200の実施形態を示す図であり、請求項14に対応する実施形態である。この画像形成装置200は多機能型デジタル画像形成装置であり、図10に示すように、画像読取ユニット100を備えた画像形成装置は、自動原稿送り装置101、読み取りユニット150、書込ユニット157、給紙ユニット130及び後処理ユニット140とを備えて構成されている。自動原稿送り装置101は、原稿を読み取りユニット150のコンタクトガラス106上に自動的に給送し、読み取りが終了した原稿を自動的に排出する。読み取りユニット150は、原稿を載置するコンタクトガラス106と光学走査系で構成され、光学走査系は露光ランプ151、第1ミラー152、画像読取ユニット100、第2ミラー155および第3ミラー156などからなっている。そして、読み取りユニット150はコンタクトガラス106上にセットされた原稿を照明して画像読取ユニット100によって読み取り、書込ユニット157は読み取られた原稿の画像信号に応じて感光体115上に画像を形成し、給紙ユニット130から給紙された転写紙上に画像を転写して定着する。定着が完了した転写紙は後処理ユニット140に排紙され、ソートやステープルなどの所望の後処理が行われる。
以上の実施形態では、導電性の放熱板2,2′としてアルミを使っているが、銀や銅などの放熱板であれば、より高熱伝導性の物質となるため、より高い放熱性が期待できる。また、各実施形態における光学機能素子1は主に固体撮像素子としてのラインCCDを例に説明したが、光学機能素子1はLEDアレイのような発光素子であってもよく、この場合も光学的な機能を安定して確保でき、高い性能を得ることができる。
以上の各実施形態の他に、次のような構成とすることもできる。第2実施形態(図3)における放熱板2のように中央部に行くにつれ高さが高くなる構成、第3実施形態(図4)における穴7を設けた構成は、図7あるいは図8のように板金で構成した放熱板にも適用できる。また、第4実施形態(図5)あるいは第5実施形態(図6)における平行面8,9と垂直面8′,9′を設けた構成は、図7のように板金で構成した放熱板にも適用できる。また、図2あるいは図7に示したように放熱板の大気に露出された面に設けた絶縁皮膜は、各実施形態においてあってもなくてもよい。
本発明の第1実施形態の半導体装置の斜視図である。 本発明の図1におけるA−A断面図である。 本発明の第2実施形態の半導体装置の斜視図である。 本発明の第3実施形態の半導体装置の斜視図である。 本発明の第4実施形態の半導体装置の斜視図である。 本発明の第5実施形態の半導体装置の斜視図である。 本発明の板金の放熱板を用いた半導体装置の実施形態を示す断面図である。 本発明における板金の曲げにより突起に凹凸部を設けた実施形態の半導体装置の斜視図である。 本発明の実施形態における画像読取ユニットの斜視図である。 本発明の実施形態にける画像形成装置を示す図である。
符号の説明
1 光学機能素子
2,2′ 放熱板
2a 素子固定面
2b,2b′ 突起
2c,2c′ 絶縁皮膜
3 構造体
4 透光性部材
5 リード
6 ワイヤーボンディング
7 穴
A,B 固定部位
8,9 平行面
8′,9′ 垂直面
11 凹凸部
12 接着剤
13 良伝熱体
50 半導体装置
100 画像読取ユニット
22 固定部材
23 受台
21 結像素子(レンズ)
200 画像形成装置

Claims (14)

  1. 光学機能素子が放熱板に固定されるとともに、該光学機能素子が絶縁体の構造体にパッケージされた半導体装置において、
    前記放熱板は、該放熱板の前記光学機能素子を固定した素子固定面に対し垂直で、長手方向に伸びる突起が形成されるとともに、該放熱板には当該半導体装置を固定するための固定部位があり、該固定部位は放熱板の素子固定面と同一平面であり、かつ、接着用平面を構成していることを特徴とする半導体装置。
  2. 光学機能素子が放熱板に固定されるとともに、該光学機能素子が絶縁体の構造体にパッケージされた半導体装置において、
    前記放熱板は、該放熱板の前記光学機能素子を固定した素子固定面に対し垂直で、長手方向に伸びる突起が形成されるとともに、該放熱板には当該半導体装置を固定するための固定部位があり、該固定部位は放熱板の素子固定面と同一平面であり、かつ、固定用平面と穴とを有することを特徴とする半導体装置。
  3. 前記突起の一部は大気に露出していることを特徴とする請求項1に記載の半導体装置。
  4. 前記放熱板の突起は、該突起の長手方向の中央部に行くにつれ、前記素子固定面からの高さが高くなることを特徴とする請求項1または2に記載の半導体装置。
  5. 前記放熱板の素子固定面以外の面に、凹凸の突起または穴が設けられていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の半導体装置。
  6. 前記放熱板は板金であり、曲げにより凹凸の突起を設けたことを特徴とする請求項に記載の半導体装置。
  7. 前記放熱板は押し出し材で構成されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の半導体装置。
  8. 前記放熱板は導電性であり、電気的に接地されていることを特徴とする請求項1〜のいずれか一項に記載の半導体装置。
  9. 前記放熱板は導電性であり、当該放熱板の大気に露出された面は電気的に絶縁されていることを特徴とする請求項1〜のいずれか一項に記載の半導体装置。
  10. 前記放熱板と当該半導体装置を固定する構造体は良伝熱体によって接続されていることを特徴とする請求項1〜のいずれか一項に記載の半導体装置。
  11. 前記放熱板と光学機能素子とが接着剤により固定され、該接着剤はシリコン系接着剤であることを特徴とする請求項1〜10のいずれか一項に記載の半導体装置。
  12. 前記光学機能素子が固体撮像素子であることを特徴とする請求項1〜11のいずれか一項に記載の半導体装置。
  13. 前記請求項12に記載の半導体装置を備えていることを特徴とする画像読取ユニット。
  14. 前記請求項13に記載の画像読取ユニットを備えていることを特徴とする画像形成装置。
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