(実施の形態1)
以下、本発明に係る動画記録再生装置を、その実施の形態を示す図面に基づいて詳述する。
図1は、本発明に係る動画記録再生装置を模式的に示す略示斜視図である。図中、10は被写体からの光を集光するレンズであり、レンズ10は略直方体の筐体11の一側面に設けられている。筐体11は、レンズ10に向かって右側面11aにアスペクト比が4/3の表示部4を枢支している。右側面11aの表示部4より上側部分には、メニュー表示ボタン5a、動画の再生を開始する再生ボタン5b、再生を停止する停止ボタン5c、再生される動画を構成する時系列で一定時間の間隔を隔てた複数の静止画n(n=0,1,2・・・,nend )の内、再生されて表示部4に表示されている一の静止画iを指定する指定ボタン5d、十字キー5e、決定ボタン5f、キャンセルボタン5g、画像形成ボタン5h、及び電源スイッチ5iが設けられている。また、表示部4を閉じた場合に、表示部4で隠れるような右側面11aの部分に、USBバスインタフェースの接続部6が設けられている。
また、動画記録再生装置は、動画及び静止画を記録する記録媒体Aが着脱自在に装着される媒体装着部3(図2参照)を背面に備えている。記録媒体Aの例としては半導体メモリが挙げられる。
図2は、動画記録再生装置の構成を示すブロック図である。動画記録再生装置は、レンズ10で集光されて結像した像をアナログの撮像信号に光電変換するアスペクト比が4/3の撮像素子21と、撮像信号の光電変換の同期を取るタイミングジェネレータ22と、を備えており、撮像素子21は光電変換した撮像信号を撮像信号処理部23に出力する。動画記録再生装置はマイクロコンピュータの制御部20を備えており、撮像素子21、タイミングジェネレータ22及び後述する各種ハードウェアは制御部20によって制御されるように構成されている。制御部20は、制御部20による制御に必要なプログラム及び種々のデータ等が予め格納されている図示しないROMと、プログラム実行中に必要な一時記憶用のRAMとを備えている。
撮像信号処理部23は、撮像素子21が光電変換したアナログの撮像信号をデジタルの動画データにAD変換するADコンバータを有しており、AD変換した動画データをワークメモリ24に出力して記憶させる。
動画記録再生装置は、ワークメモリ24が記憶した動画データにガンマ補正、色補正等の画像処理を行う画像処理部25aと、画像処理部25aが画像処理した動画データをMotionJPEGの圧縮伸張方式で圧縮及び伸張するビデオコーデック部25bとを備えている。MotionJPEGによれば、時系列の複数の静止画n夫々は順次JPEGの圧縮伸張方式で圧縮され、圧縮された動画は、時系列で一定時間の間隔を隔てた複数の静止画nとして伸張される。本発明の実施の形態では、JPEGの圧縮伸張方式で圧縮されたフレーム画を静止画として説明するが、テレビジョン放送規格の2フィールド画(1フレーム画)を1つの静止画としてもよく、また1フィールド画を1つの静止画としても良い。
また、動画記録再生装置は、ビデオコーデック部25bで圧縮された動画データを、媒体装着部3に装着された記録媒体Aに記録する記録再生部25dと、記録再生部25dにより記録及び再生される動画を表示部4に表示するための信号に変換して、表示部4へ出力するビデオコントローラ25cとを備えている。
更に、動画記録再生装置は、並置画像生成部25eと、USBデバイスコントローラ25fとを備えている。並置画像生成部25eは、ビデオコーデック部25bが伸張した動画を構成する複数の静止画nから特定された複数の静止画N−2d,N−d,N,N+d,N+2dを縮小し、縮小した縮小画像41〜45を並置した並置画像を生成する機能を有している。ここにおいてdは、静止画Nと静止画Nの前後の静止画N±dとの時系列上のフレーム差を示す自然数であり、受付メニューにおける十字キー5e及び決定ボタン5fの操作によって設定される。並置画像生成部25eで生成された画像は、表示部4に表示される。USBデバイスコントローラ25fは、接続部6に、USBケーブルを介して接続される画像形成装置Bのホストコントローラと各種データのやり取りを行う機能を有している。画像形成装置Bは、静止画のデータに基づいて、前記静止画を紙面に形成する装置、例えばプリンタである。制御部20は、USBデバイスコントローラ25fを制御することによって、静止画のデータを第1出力手段及び第1出力手段と異なる第2出力手段により出力する機能を有している。
メニュー表示ボタン5a、再生ボタン5b、停止ボタン5c、指定ボタン5d、十字キー5e、決定ボタン5f、キャンセルボタン5g、画像形成ボタン5h、及び電源スイッチ5iの操作状態は、入出力インタフェースのI/O部26を介して制御部20により検出されるように構成されている。
図3乃至図6は、静止画の抽出及び静止画のデータ出力に係る制御部の処理手順を示すフローチャートである。電源スイッチ5iがオンになった場合、制御部20は、接続部6から静止画のデータを画像形成装置Bへ出力する出力手段及び前記フレーム差を示すdの初期設定を行う(ステップS1)。具体的には、制御部20は、静止画のデータを画像形成装置Bへ出力する手段として、第1出力手段を設定し、dに9を設定する。dに9を設定した場合、静止画Nと静止画N+dとの時系列上の時間間隔ΔTは、例えば動画のフレームレートを30フレーム/秒としたとき、ΔT=d/30=0.3秒となる。
次いで、制御部20は、メニュー表示ボタン5aの操作状態を検出し、メニュー表示ボタン5aが押されているか否かを判定する(ステップS2)。メニュー表示ボタン5aが押されていると判定した場合(ステップS2:YES)、制御部20は、出力手段の設定、及び時間間隔ΔT=d/30の設定を受け付ける受付メニューを表示する(ステップS3)。そして、制御部20は、十字キー5e及び決定ボタン5fの操作状態を検出して、第1及び第2出力手段から出力手段の選択及びΔTの入力を受け付ける(ステップS4)。そしてまた、制御部20は、受け付けたΔTに動画のフレームレートの30フレーム/秒を乗じ、乗じて得た値30ΔTをdに設定する(ステップS5)。
ステップS2乃至ステップS4の処理によって、受付手段、即ち第1及び第2出力手段から、静止画のデータを出力するための手段の選択を受け付ける手段が実現される。
ステップS5の処理を終えた場合、又はステップS2においてメニュー表示ボタン5aが押されていないと判定した場合(ステップS2:NO)、制御部20は、電源スイッチ5iの状態を検出し、電源スイッチ5iがオンの状態にあるか否かを判定する(ステップS6)。電源スイッチ5iがオンの状態にないと判定した場合(ステップS6:NO)、制御部20は処理を終了する。
電源スイッチ5iがオンの状態にあると判定した場合(ステップS6:YES)、制御部20は、再生ボタン5bの操作状態を検出し、再生ボタン5bが押されているか否かを判定する(ステップS7)。再生ボタン5bが押されていると判定した場合(ステップS7:YES)、動画として記録されている静止画nの中から、再生する静止画i、例えば静止画0を設定する(ステップS8)。再生ボタン5bが押されていないと判定した場合(ステップS7:NO)、制御部20は、処理をステップS2に戻す。
ステップS8の処理を終えた場合、制御部20は、静止画iを再生して表示部4に表示する(ステップS9)。具体的には、制御部20は、静止画iを含む動画データを記録媒体Aから読み出し、読み出した動画データをビデオコーデック部25bで伸張し、伸張した静止画iを表示部4に表示させる。次いで、制御部20は、停止ボタン5cの操作状態を検出し、停止ボタン5cが押されているか否かを判定する(ステップS10)。停止ボタン5cが押されていると判定した場合(ステップS10:YES)、制御部20は処理をステップS2に戻す。
停止ボタン5cが押されていないと判定した場合(ステップS10:NO)、制御部20は、指定ボタン5dの操作状態を検出し、指定ボタン5dが押されているか否かを判定する(ステップS11)。指定ボタン5dが押されていないと判定した場合(ステップS11:NO)、制御部20は、再生する静止画iの番号iを1インクリメントする(ステップS12)。そして、制御部20は、ステップS9で静止画iの再生及び表示の処理を行ってから1/30秒が経過したか否かを判定する(ステップS13)。例えば、ステップS9において動画記録再生装置が備える計時手段をスタートさせ、ステップS13において計時手段が1/30秒以上を計時しているか否かを判定することにより行う。1/30秒が経過したと判定した場合(ステップS13:YES)、制御部20は、処理をステップS9に戻す。1/30秒が経過していないと判定した場合(ステップS13:NO)、制御部20は、再度ステップS13の処理を実行する。
指定ボタン5dが押されていると判定した場合(ステップS11:YES)、制御部20は、静止画の特定及び画像形成装置Bへ出力する静止画の選択受付に係る処理を行うサブルーチンを呼び出す(ステップS14)。
ステップS11の処理によって、指定受付手段、即ち動画から一の静止画の指定を受け付ける手段が実現される。
静止画の特定及び画像形成装置Bへ出力する静止画の選択受付に係るサブルーチンにおいて制御部20は、縮小画像43として表示する静止画Nの番号Nに番号iの値を設定する(ステップS101)。次いで、制御部20は、静止画N,N±d,N±2dを含む動画データを記録媒体Aから読み出し、静止画N,N±d,N±2dの縮小画像41〜45を並置画像生成部25eにより生成する(ステップS102)。
縮小画像41〜45の生成を終えた場合、制御部20は、図8に示すように静止画N−2d,N−d,N、N+d,N+2dの縮小画像41〜45を左側から右側に昇順で並置した並置画像を生成し、生成した並置画像を表示部4に表示する(ステップS103)。
ステップS101乃至ステップS103の処理によって、特定手段、即ち指定された静止画の前後の静止画を特定する手段が実現される。
そして、制御部20は、縮小画像41〜45の選択を受け付けるためのカーソル40を表示する(ステップS104)。例えば、縮小画像43の縁を囲む略長方形のカーソル40を表示する。
ステップ104の処理を終えた後、制御部20は、十字キー5eの操作状態を検出し、十字キー5eが押されているか否かを判定する(ステップS105)。十字キー5eが押されていると判定した場合(ステップS105:YES)、制御部20は十字キー5eの操作に応じてカーソル40を移動させる(ステップS106)。例えば、カーソル40が縮小画像43を指定している場合において、十字キー5eの右ボタンが押されているとき、縮小画像43を指定するカーソル40を移動させ、縮小画像43の右隣に並置している縮小画像44にカーソル40を合わせる。同様に、カーソル40が縮小画像43を指定している場合において、十字キー5eの左ボタンが押されているとき、縮小画像43を指定するカーソル40を移動させ、縮小画像43の左隣に並置している縮小画像42にカーソル40を合わせる。
ステップS106の処理を終えた場合、又はステップS105において、十字キー5eが押されていないと判定した場合(ステップS105:NO)、制御部20は、フレーム差を示すdが1であるか否かを判定する(ステップS107)。dが1でないと判定した場合(ステップS107:NO)、制御部20は、決定ボタン5fの操作状態を検出し、決定ボタン5fが押されているか否かを判定する(ステップS108)。決定ボタン5fが押されていると判定した場合(ステップS108:YES)、制御部20は、カーソル40で指定されている縮小画像41〜45に係る静止画kの番号kを番号Nに設定する(ステップS109)。例えば、縮小画像41がカーソル40で指定されている場合、縮小画像41に係る静止画k=N−2dの番号k=N−2dを、番号Nに設定する。そして、制御部20は、dを3で除し、除した値d/3を整数に変換した値Int(d/3)を新たなdの値として設定する(ステップS110)。整数への変換は、dを3で除した値の端数を切り上げることにより行う。dにInt(d/3)を設定した場合、制御部20は処理をステップS102に戻す。
ステップS107においてdが1であると判定した場合(ステップS107:YES)、又はステップS108において決定ボタン5fが押されていないと判定した場合(ステップS108:NO)、制御部20は、画像形成ボタン5hの操作状態を検出し、画像形成ボタン5hが押されているか否かを判定する(ステップS111)。画像形成ボタン5hが押されていると判定した場合(ステップS111:YES)、制御部20は、カーソル40で選択されている縮小画像41〜45の静止画kのデータを、接続部6から画像形成装置Bへ出力する処理を行うサブルーチンを呼び出す(ステップS112)。
ステップS104乃至ステップS106及びステップS111の処理によって、選択受付手段、即ち特定した各静止画から1の静止画の選択を受け付ける手段が実現される。
静止画のデータ出力に係るサブルーチンにおいて制御部20は、USBデバイスコントローラ25fを介して、接続部6に画像形成装置Bが接続されているか否かを判定する(ステップS201)。画像形成装置Bが接続されていないと判定した場合(ステップS201:NO)、制御部20は、画像形成装置Bが接続されていないため、静止画の画像形成、即ち印刷を実行できない旨を表示部4に表示し(ステップS213)、静止画のデータ出力に係るサブルーチンの処理を終える。
ここで、動画記録再生装置と画像形成装置Bとの接続について説明する。画像形成装置Bに接続しているUSBケーブルのプラグが接続部6に挿入された場合、プラグの接続をトリガとして、制御部20は、第1出力手段又は第2出力手段のいずれかに対応するように、USBデバイスコントローラ25fと画像形成装置Bのホストコントローラとの接続を確立する処理を実行する。
ステップS1又はステップS4において第1出力手段が設定されている場合に、画像形成装置Bが接続されていると判定したとき、制御部20は、第1出力手段に対応する機能を画像形成装置Bが有しているか否かを接続部6を介して確認する。そして、第1出力手段に対応していることを確認した場合、制御部20は、第1出力手段による画像データの出力に必要な各種プログラムを起動する。例えば、PTP(Picture Transfer Protocol)の画像転送プロトコルによって画像データを転送するために必要なプログラムを起動する。また、制御部20は、第1出力手段による画像データの出力に必要な機能を有していることを通知する信号を接続部6を介して、画像形成装置Bへ出力する。
ステップS1又はステップS4において第2出力手段が設定されている場合に、画像形成装置Bが接続されていると判定したとき、制御部20は、例えば、媒体装着部3に装着されている記録媒体AをUSBマスストレージクラスのデバイスとして画像形成装置Bに接続する。なお、USBマスストレージクラスによる接続は、一例である。
制御部20は、第1出力手段又は第2出力手段に対応した画像形成装置Bとの接続を確立している場合、ステップS201の処理で、画像形成装置Bが接続されていると判定する。
画像形成装置Bが接続されていると判定した場合(ステップS201:YES)、制御部20は、第1出力手段が設定されているか否かを判定する(ステップS202)。第1出力手段が設定されていると判定した場合(ステップS202:YES)、制御部20は、画像形成の開始を要求する信号を接続部6から画像形成装置Bへ出力する(ステップS203)。つまり、画像形成装置Bへ画像形成の開始を要求する。次いで、制御部20は、ステップS203で出力した信号に応じた静止画のデータ要求信号を接続部6で受け付けたか否かを判定する(ステップS204)。静止画のデータ要求信号は、前記画像形成の開始を要求する信号を受けた画像形成装置Bが、動画記録再生装置の接続部6へ出力する信号である。
静止画のデータ要求信号を受け付けたと判定した場合(ステップS204:YES)、制御部20は、静止画kのデータを接続部6から画像形成装置Bへ所定の画像転送プロトコルに従って出力する(ステップS205)。静止画のデータ要求信号を受け付けていないと判定した場合(ステップS204:NO)、制御部20は、再びステップS204の処理を実行する。ステップS205の処理を終えた場合、制御部20は、画像形成装置Bから接続部6へ出力された画像形成の結果を通知する信号を受け付けて、画像形成の結果を表示部4に表示する(ステップS206)。
ステップS205の処理によって、静止画kのデータが接続部6から画像形成装置Bへ出力された場合、画像形成装置Bは、受信した各種形式のデータを、紙面に画像形成可能な表色系のデータに色変換し、色変換したデータに基づいて静止画kを紙面に画像形成する。
第1出力手段が設定されていないと判定した場合(ステップS202:NO)、即ち第2出力手段が設定されていると判定した場合、制御部20は、静止画kをDCF規格に従って記録する処理を行うサブルーチンを呼び出す(ステップS207)。
静止画の記録に係るサブルーチンにおいて制御部20は、媒体装着部3の状態を検出し、媒体装着部3が記録媒体Aを装着しているか否かを判定する(ステップS301)。媒体装着部3が記録媒体Aを装着していないと判定した場合(ステップS301:NO)、制御部20は、記録媒体Aを装着すべき旨を表示部4に表示し(ステップS302)、静止画の記録に係るサブルーチンの処理を終える。
媒体装着部3が記録媒体Aを装着していると判定した場合(ステップS301:YES)、制御部20は、データを階層的に管理するための管理情報を記録媒体Aから読み出し、管理情報に基づいてルートディレクトリ7aにDCFイメージディレクトリ7b(図7参照)があるか否かを判定する(ステップS303)。具体的には、ファイル名が「DCIM」のディレクトリがあるか否かを判定する。DCFイメージディレクトリ7bがないと判定した場合(ステップS303:NO)、制御部20は、記録媒体Aのルートディレクトリ7aにファイル名が「DCIM」のディレクトリを作成する(ステップS304)。
ステップS304の処理を終えた場合、又はステップS303においてDCFイメージディレクトリ7bがあると判定した場合(S303:YES)、制御部20は、管理情報に基づいてDCFイメージディレクトリ7bの下層にDCFディレクトリ7cがあるか否かを判定する(ステップS305)。DCFディレクトリ7cがないと判定した場合(ステップS305:NO)、制御部20は、DCFイメージディレクトリ7bの下層にDCFディレクトリ7cを作成する(ステップS306)。DCFディレクトリ7cは、ディレクトリ名が100〜999のディレクトリ番号と5文字の自由文字とからなるディレクトリである。例えば、ディレクトリ名が「100SHARP」のディレクトリを作成する。
ステップS306の処理を終えた場合、又はステップS305において、DCFディレクトリ7cがあると判定した場合(ステップS305:YES)、制御部20は、静止画kを一旦ワークメモリ24に本来の解像度で展開し、展開した静止画kを画素数が160×120の画像に縮小し、JPEGの圧縮伸張方式で圧縮したサムネイルを生成する(ステップS307)。そして、制御部20は、MotionJPEGの圧縮伸張方式で圧縮されている動画の一部である静止画kをJPEGの圧縮伸張方式に添うように、展開及び圧縮することなく、ヘッダ部の変更により静止画kをJPEGの圧縮伸張方式のファイルに変換する(ステップS308)。ヘッダ部の変更によりファイル形式を変換するため、画質のさらなる劣化を伴うことは無い。次いで、制御部20は、静止画kの圧縮されたデータにステップS307で生成したサムネイルと、静止画kに関する特定の情報を付加したExif(Exchangeable Image File Format)ファイル形式のDCF基本ファイルを生成する(ステップS309)。
DCF基本ファイルのファイル名は、4文字の自由文字と0001〜9999のファイル番号とからなり、「JPG」の拡張子を有する。例えば、ファイル名を「PICT0001.JPG」として記録する。特定の情報は、Exif必須タグ及びDCFの規格により要求される、動画記録再生装置の情報、色空間情報等に関する情報である。より具体的には、動画記録再生装置のメーカー名、モデル名、静止画kの原画像の生成日時、静止画kのデジタルデータの作成日時、DCF基本ファイルであることを判別するためのDCF判別情報、sRGBの色空間を示す情報等を記録する。更に、制御部20は、ステップS309で生成したDCF基本ファイルを、DCFディレクトリ7cに記録し(ステップS310)、静止画の記録に係るサブルーチンの処理を終える。
図7は、図6に示す処理によって記録媒体Aに記録される静止画ファイル及び記録媒体のディレクトリ構造を示す概念図である。図7(a)は、記録媒体Aに記録する静止画ファイルを示している。静止画ファイルは、JPEGの圧縮伸張方式で圧縮された静止画kのデータと、静止画kのサムネイル画像と、動画記録再生装置の情報、色空間等に関するExif規定に従った特定の情報を含み、データの起点及び終点を示すSOI(Start of Image)及びEOI(End of Image)により構成されている。
図7(b)は、図7(a)に示す静止画ファイルを記録する記録媒体Aのディレクトリ構造を示している。記録媒体Aのルートディレクトリ7aには、ファイル名が「DCIM」のDCFイメージディレクトリ7bが作成されており、DCFイメージディレクトリ7bには、DCFディレクトリ7cが作成されている。そして、ファイル名が「100SHARP」のDCFディレクトリ7cに、静止画ファイルがファイル名「PICT0001.JPG」で記録されている。
静止画の記録に係るサブルーチンを終えた場合、制御部20は、画像形成の開始を要求する信号、つまり記録媒体A中のDCFディレクトリ内に記録された静止画kのファイルを読み出して、画像形成することを要求する信号を接続部6から画像形成装置Bへ出力する(ステップS208)。
次いで、制御部20は、ステップS208で出力した信号に応じた静止画のファイル要求信号を接続部6で受け付けたか否かを判定する(ステップS209)。静止画のファイル要求信号は、前記画像形成の開始を要求する信号を受けた画像形成装置Bが、動画記録再生装置の接続部6へ出力する信号である。
静止画のファイル要求信号を受け付けたと判定した場合(ステップS209:YES)、制御部20は、記録媒体Aに記録された静止画kのファイルを接続部6から画像形成装置Bへ出力する(ステップS210)。静止画のファイル要求信号を受け付けていないと判定した場合(ステップS209:NO)、制御部20は、再びステップS209の処理を実行する。
ステップS210の処理を終えた場合、制御部20は、接続部6から出力した静止画kのファイルを記録媒体Aから削除するか否かの選択を受け付ける(ステップS211)。前記選択の受け付けは、例えば、静止画kのファイルを削除するか否かの選択を受け付けるメニューを表示部4に表示し、十字キー5e及び決定ボタン5fの状態を検出することにより行う。静止画kのファイルを削除する選択を受け付けた場合(ステップS211:YES)、制御部20は、接続部6から出力した静止画kのファイルを記録媒体Aから削除する(ステップS212)。ステップS212の処理を終えた場合、又はステップS211において、静止画kのファイルを記録媒体Aから削除しない選択を受け付けた場合(ステップS211:NO)、制御部20は、画像形成の結果を表示するステップS206の処理を実行し、静止画のデータ出力に係るサブルーチンの処理を終える。
ステップS112の処理を終えた場合、又はステップS111において画像形成ボタン5hが押されていないと判定した場合(ステップS111:NO)、制御部20は、キャンセルボタン5gの操作状態を検出し、キャンセルボタン5gが押されているか否かを判定する(ステップS113)。キャンセルボタン5gが押されていると判定した場合(ステップS113:YES)、制御部20は、ステップS1又はステップS5で設定されたdの初期設定値をdに設定する(ステップS114)。そして制御部20は、静止画の特定及び画像形成装置Bへ出力する静止画の選択受付に係るサブルーチンの処理を終え、処理をステップS9へ戻す。キャンセルボタン5gが押されていないと判定した場合(ステップS113:NO)、処理をステップS104に戻す。
図8は、並置画像生成部25eにより生成された並置画像の模式図である。並置画像の上側には、静止画N,N±d,N±2d夫々の縮小画像41〜45が左側から右側に昇順に並置されている。縮小画像41〜45の下側には、カーソル40で選択されている縮小画像43の静止画k=Nが拡大されて表示されている。
図9は、並置画像として表示される複数の静止画間の時間間隔を段階的に短くして並置画像を再表示した場合の縮小画像の模式図である。図9(a)は、動画の再生中に指定ボタン5dが押された場合に、表示される縮小画像41〜45である。縮小画像41〜45間の時間間隔はd/30=9/30=0.3秒であり、縮小画像42がカーソル40で選択されている。図9(b)は、図9(a)の状態で決定ボタン5fが押された場合に再表示される縮小画像46〜50である。縮小画像46〜50間の時間間隔は0.3/3=0.1秒であり、縮小画像48が選択されている。図9(c)は、更に図9(b)の状態で決定ボタン5fが押された場合に再表示される縮小画像51〜55である。縮小画像間の時間間隔は0.1/3=約0.03秒である。
本発明に係る動画記録再生装置にあっては、動画として再生され、順々に表示部4に表示される静止画iを指定するタイミングがずれた場合であっても、図9(a)に示すように、指定ボタン5dが押された時に再生されている静止画i=Nを含む複数の静止画N,N±d,N±2dの縮小画像41〜45が表示部4に表示されるため、所望の静止画kを選択して、直接的に印刷することができる。
また、第1及び第2出力手段から出力手段を選択することができるため、第1出力手段又は第2出力手段の一方にのみ対応する画像形成装置Bを用いる場合であっても、画像形成装置Bを用いて静止画kを直接的に印刷することができる。
更に、前記第2出力手段に対応した画像形成装置Bを用いて静止画を直接的に印刷した後、必要に応じて印刷済のファイルを記録媒体Aから削除し、又は印刷済のファイルを記録媒体Aに残しておくことができる。
更にまた、静止画kは、DCF規格に従って記録媒体Aに記録されるため、DCF規格に対応した他の機器によっても、記録媒体Aに記録した静止画kを再生することができる。例えば、DCF規格及び第2出力手段に対応する画像形成装置Bを用いて静止画kを直接的に印刷することができる。
更にまた、図9(a)に示すように、縮小画像41〜45間の時間間隔は、0.03秒に比べ0.3秒と長いため、時系列の連続する静止画nの変化が乏しい場合であっても、画像の変化が比較的大きい縮小画像41〜45の中から所望の静止画kを選択して、直接的に印刷することができる。
更にまた、図9(b)、(c)に示すように、縮小画像41〜45間の時間間隔をより短くした縮小画像46〜55を表示させることにより、連続する時系列の静止画nの変化が大きい場合であっても、所望の静止画kを選択して、直接的に印刷することができる。
なお、実施の形態1にあっては、第2出力手段による画像データの出力を終えた後、静止画のファイルを記録媒体から削除するか否かの選択を受け付けるように構成しているが、削除するか否かを予め設定することができるように構成しても良い。削除するか否かを予め設定することができる構成の場合、画像データを出力する度に、ファイルを削除するか否かの選択を問われることが無くなり、煩わしい応答の操作が不要となる。
また、選択を受け付けることなく、画像データの出力を終えた後、静止画のファイルを記録媒体から削除するように構成しても良い。逆に、選択を受け付けることなく静止画のファイルを記録媒体に残すように構成しても良い。
更に、画像形成する1つの静止画の選択を受け付けて、選択された静止画を直接的に印刷するように構成しているが、画像形成する複数の静止画の選択を受け付けて、複数の静止画を直接的に印刷するように構成しても良い。
更にまた、第1出力手段は、所定の画像転送プロトコルによってデータ出力を行い、第2出力手段は、記録媒体からのファイル転送によるデータ出力を行うように構成しているが、これに限るものではなく、他のプロトコル、例えばSBP2(Serial Bus Protocol)又はSBP3によって静止画のデータを出力するように構成しても良い。特に、第2出力手段は、静止画のデータを画像形成装置へ出力する際、静止画のファイルを記録媒体に記録しておくことが必要となる全ての出力手段を含む。
更にまた、第2出力手段の処理で、静止画のデータをExif規定に従って記録するように構成しているがこれに限らず、他の任意の規定に従って記録するように構成しても良い。
更にまた、接続部をUSBのインタフェースとして構成しているが、これに限らず他のインタフェース、例えばIEEE1394に準拠したインタフェースであっても良い。
更にまた、並置画像として表示される複数の静止画間のフレーム差の設定を、時間間隔d/30によって受け付けているが、dを直接受け付けるように構成しても良い。また、具体的な時間間隔の指定を受け付けず、時間間隔の長短のいずれかを選択できるように構成しても良い。
更にまた、5つの静止画を特定し、特定した静止画の縮小画像を5つ並置した並置画像を生成しているが、3つ、4つ、又は6つ以上の静止画を特定し、特定した静止画の縮小画像を並置した並置画像を生成するようにしても良い。
更にまた、dを、関数Int(d/3)によって段階的に小さくしているが、異なる比率、例えばInt(d/5)、又はInt(d/2)等でdを段階的に変化させても良い。
(実施の形態2)
図10は、実施の形態2に係る動画記録再生装置が備える制御部の処理手順を示すフローチャートである。制御部20は、図3乃至図6に示す処理に加えて図10に示す処理を行う。つまり、ステップS104の処理を終えた後、ステップS105の処理を行う前に、ステップS401乃至ステップS412の処理を行う。
制御部20は、ステップS104の処理を終えた場合、並置画像を表示した状態で本発明に係る合成静止画141の生成指示を受け付けるようにしてあり、合成静止画141生成の指示を受け付けたか否かを判定する(ステップS401)。具体的には、図8に示した並置画像に合成静止画141の生成を受け付けるためのボタンを表示し、制御部20は、十字キー5e及び決定ボタン5fの操作状態を検出することにより、合成静止画141生成の指示を受け付けたか否かを判定する。合成静止画141の生成指示を受け付けていないと判定した場合(ステップS401:NO)、制御部20は、図4に示すステップS105の処理を実行する。
合成静止画141の生成指示を受け付けたと判定した場合(ステップS401:YES)、制御部20は、静止画N,N±d,N±2dを記録媒体Aから読み出す(ステップS402)。静止画N,N±d,N±2dは、画素数X0×Y0の画素(x,y)毎に0〜255の画素値Iα(x,y)を有しており、制御部20は、静止画N,N±d,N±2dの画素位置を示すx及びyに0を設定する(ステップS403、S404)。但し、xは静止画N,N±d,N±2dの水平方向の画素位置を示しており、0及び最大値X0間の整数である。yは静止画N,N±d,N±2dの垂直方向の画素位置を示しており、0及び最大置Y0間の整数である。また、Iの添え字αは、−2〜2の整数であり、夫々静止画N,N±d,N±2dに対応する画素値を示している。以下、静止画をモノクロ画像として説明するが、カラー画像の場合もRGB(R=Red、G=Green、B=Blue)夫々の画素値に同様の処理を行えば良い。
そして、制御部20は、静止画N,N±d,N±2d夫々の画素値Iα(x,y)の平均値を算出し、算出した平均値をP(x,y)に代入する(ステップS405)。つまり、静止画N,N±d,N±2d夫々の画素値Iα(x,y)を加算して、加算した加算値ΣIα(x,y)を5で除する。5は、合成する静止画N,N±d,N±2dの総数である。
次いで、制御部20は、xがX0であるか否かを判定する(ステップS406)。xがX0でないと判定した場合(ステップS406:NO)、制御部20はxを1インクリメントして(ステップS407)、処理をステップS405に戻す。
xがX0であると判定した場合(ステップS406:YES)、次いで制御部20はyがY0であるか否かを判定する(ステップS408)。yがY0でないと判定した場合(ステップS408:NO)、制御部20は、yを1インクリメントして(ステップS409)、処理をステップS404に戻す。
yがY0であると判定した場合(ステップS408:YES)、制御部20はP(x,y)を画素毎に有する合成静止画141を表示部4に表示する(ステップS410)。次いで、制御部20は、キャンセルボタン5g及び画像形成ボタン5hの状態を検出することにより、データ出力を要するか否かを判定する(ステップS411)。
データ出力を要すると判定した場合(ステップS411:YES)、制御部20は、合成静止画141のデータを出力する処理を行うサブルーチンを呼び出す(ステップS412)。合成静止画141のデータを出力する処理を行うサブルーチンは、図5に示したサブルーチンの処理と同様である。
データ出力を要しないと判定した場合(ステップS411:NO)、又はステップS412の処理を終えた場合、制御部20は、図4に示すステップS105の処理を実行する。
実施の形態2に係る動画記録再生装置が備える制御部20の処理内容以外の構成、作用及び効果は、実施の形態1で示した動画記録再生装置と同様であるため、同様な箇所には同様の符号を付してその詳細な説明を省略する。
図11は、合成する5つの静止画の縮小画像、及び5つの静止画を合成した合成静止画の模式図である。図5(a)は、図4に示すステップS102及びS103の処理によって表示されている縮小画像41〜45であり、図11(b)は縮小画像41〜45の静止画N,N±d,N±2dをステップS402〜S408の処理により合成した合成静止画141を示している。
実施の形態2に係る動画記録再生装置にあっては、静止画の画素毎に画素値の平均を算出することにより、動画の特徴、即ち静止画間の変化の特徴を1つの画像により示すことができる合成静止画を生成することができる。
また、生成した合成静止画を、画像形成装置を用いて直接的に印刷することができる。
(実施の形態3)
図12は、実施の形態3に係る動画記録再生装置が備える制御部の処理手順を示すフローチャートである。図13及び14は、実施の形態3に係る動画記録再生装置の処理によって合成される静止画を示す説明図である。制御部20は、図3乃至図6に示す処理に加えて図12に示す処理を行う。つまり、ステップS104の処理を終えた後、ステップS105の処理を行う前にステップS501乃至ステップS514の処理を行う。以下、指定ボタン5dの操作により、6つの静止画N,N±d,N±2d,N+3dが特定されているものとして説明する。
制御部20は、ステップS104の処理を終えた場合、並置画像を表示した状態で本発明に係る合成静止画241(図15参照)の生成指示を受け付けるようにしてあり、合成静止画241生成の指示を受け付けたか否かを判定する(ステップS501)。合成静止画241の生成指示を受け付けていないと判定した場合(ステップS501:NO)、制御部20は、図4に示すステップS105の処理を実行する。
合成静止画241の生成指示を受け付けたと判定した場合(ステップS501:YES)、制御部20は、図13及び図14に示す静止画N,N±d,N±2d,N+3dを記録媒体Aから読み出す(ステップS502)。図13(a)、(b)、(c)は夫々、静止画N−2d、静止画N−d、静止画Nを示しており、図14(d)、(e)、(f)は夫々、静止画N+d、静止画N+2d、静止画N+3dを示している。静止画N,N±d,N±2d,N+3dは、画素数X0×Y0の画素(x,y)毎に0〜255の画素値Iα(x,y)を有しており、制御部20は、静止画N,N±d,N±2d,N+3dの画素位置を示すx及びyに0を設定する(ステップS503、S504)。Iの添え字αは、−2〜3の整数であり、夫々静止画N,N±d,N±2d,N+3dに対応する画素値を示している。
そして、制御部20は、静止画N,N±d,N±2d,N+3d夫々の互いに対応する画素(x,y)夫々が有する輝度を比較して、最大の輝度を有する画素(x,y)の画素値Imaxを特定する(ステップS505)。Imaxの特定は、例えば静止画N−2dから静止画N+3dまで順々に画素(x,y)が有する輝度を比較して、輝度のより大きい画素(x,y)の画素値を特定することにより行う。
なお、RGBのカラー画像の場合、画素(x,y)が有する輝度の比較は、ワークメモリ24に静止画のデータとして展開されている輝度情報に基づいて行う。また、RGBの色成分を有する画素値から輝度を算出しても良い。
次いで、制御部20は、静止画N,N±d,N±2d,N+3d夫々の互いに対応する画素(x,y)夫々が有する輝度を比較して、最小の輝度を有する画素(x,y)の画素値Iminを特定する(ステップS506)。そして、制御部20は、ステップS505及びS506で特定したImax及びIminの加算平均値を算出し、算出した加算平均値をP(x,y)に代入する(ステップS507)。加算平均値は、(Imax+Imin)/2により算出する。
ステップS507の処理を終えた場合、制御部20は、xがX0であるか否かを判定する(ステップS508)。xがX0でないと判定した場合(ステップS508:NO)、制御部20はxを1インクリメントして(ステップS509)、処理をステップS505に戻す。
xがX0であると判定した場合(ステップS508:YES)、次いで制御部20はyがY0であるか否かを判定する(ステップS510)。yがY0でないと判定した場合(ステップS510:NO)、制御部20は、yを1インクリメントして(ステップS511)、処理をステップS504に戻す。
yがY0であると判定した場合(ステップS510:YES)、制御部20はP(x,y)を画素毎に有する合成静止画241を表示部4に表示する(ステップS512)。次いで、制御部20は、キャンセルボタン5g及び画像形成ボタン5hの状態を検出することにより、データ出力を要するか否かを判定する(ステップS513)。
データの出力を要すると判定した場合(ステップS513:YES)、制御部20は、合成静止画241のデータを出力する処理を行うサブルーチンを呼び出す(ステップS514)。合成静止画241のデータを出力する処理を行うサブルーチンは、図5に示したサブルーチンの処理と同様である。
データの出力を要しないと判定した場合(ステップS513:NO)、又はステップS514の処理を終えた場合、制御部20は、図4に示すステップS105の処理を実行する。
実施の形態3に係る動画記録再生装置が備える制御部20の処理内容以外の構成、作用及び効果は、実施の形態1に係る動画記録再生装置と同様であるため、同様な箇所には同様の符号を付してその詳細な説明を省略する。また、x、y、X0及びY0は、実施の形態2と同様の画素位置及び最大値を示している。
図15は、加算平均される画素値を有する画像及び合成された画像を示す説明図である。図15(a)は、ステップS505で特定される画素値Imaxを画素毎に有する画像を示しており、図15(b)は、ステップS506で特定される画素値Iminを画素毎に有する画像を示している。図15(a)及び(b)に示すように、ステップS505及びS506の処理により、静止画N,N±d,N±2d,N+3d夫々の間で、輝度が明るく又は暗く変化した画素値、即ち画像の変化に係る情報が特定されている。図15(c)は、図15(a)及び図15(b)の画像が有する画素値の加算平均値を画素毎に有する画像を示しており、ステップS507により生成される画像に相当する。
実施の形態3に係る動画記録再生装置にあっては、図15(c)に示すように、静止画N,N±d,N±2d,N+3dの変化に関する特徴を1つの画像により表すことができる合成静止画を生成することができる。
また、生成した合成静止画を、画像形成装置を用いて直接的に印刷することができる。