JP4197880B2 - 半導体記憶装置 - Google Patents

半導体記憶装置 Download PDF

Info

Publication number
JP4197880B2
JP4197880B2 JP2002077608A JP2002077608A JP4197880B2 JP 4197880 B2 JP4197880 B2 JP 4197880B2 JP 2002077608 A JP2002077608 A JP 2002077608A JP 2002077608 A JP2002077608 A JP 2002077608A JP 4197880 B2 JP4197880 B2 JP 4197880B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
write
data
read
command
address
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2002077608A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2003151268A (ja
Inventor
広之 小林
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujitsu Semiconductor Ltd
Original Assignee
Fujitsu Semiconductor Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fujitsu Semiconductor Ltd filed Critical Fujitsu Semiconductor Ltd
Priority to JP2002077608A priority Critical patent/JP4197880B2/ja
Priority to US10/227,430 priority patent/US6829195B2/en
Publication of JP2003151268A publication Critical patent/JP2003151268A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4197880B2 publication Critical patent/JP4197880B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Static Random-Access Memory (AREA)
  • Dram (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、半導体記憶装置の動作サイクル時間を短縮する技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
書き込み動作時に複数のメモリバンクに同一のデータを書き込み、読み出し動作時に順次異なるメモリバンクからデータを読み出すことで、読み出し動作におけるランダムアクセス時間を短縮する半導体記憶装置が、特開平2−94194号公報および特開平7−192458号公報に開示されている。
【0003】
図13は、この種の半導体記憶装置のうち、クロック同期式の半導体記憶装置の動作を示している。半導体記憶装置は、同一のデータを保持する4つのメモリバンクBANK0−BANK3を有している。図13では、複数の読み出しサイクルの間に書き込みサイクルが挿入される例について説明する。
【0004】
まず、読み出しコマンドRD1−RD6がクロック信号CLKに同期して順次供給される(図13(a))。読み出しコマンドRD1−RD6に応答して4つのメモリバンクBANK0−BANK3が交互に動作し(図13(b))、読み出しデータQ1−Q6が連続して出力される(図13(c))。この例では、各メモリバンクBANK0−BANK3の読み出し動作期間は、4クロックサイクルである。しかし、これらメモリバンクBANK0−BANK3は、並列に動作するため、読み出しサイクルは、1クロックサイクルになる。
【0005】
読み出しコマンドRD6の後に書き込みコマンドWR7が供給される(図13(d))。書き込みコマンドWR7に応答する書き込み動作は、全てのメモリバンクBANK0−BANK3に対して同時に実行される。このため、書き込みコマンドWR7は、全てのメモリバンクBANK0−BANK3がアイドル状態になった後に供給される。この例では、メモリバンクBANK1の動作完了に合わせて書き込みコマンドWR7を供給する必要がある。したがって、読み出しコマンドRD6の供給から書き込みコマンドWR7の供給までのREAD−WRITE間隔(タイミング仕様)は、メモリバンクBANK1の動作期間と同じ4クロックサイクルになる。
【0006】
書き込みコマンドWR7に応答する書き込み動作は、4つのメモリバンクBANK0−BANK3に対して同時に実行される。メモリバンクBANK0−BANK3には、同じ書き込みデータD7が書き込まれる(図13(e))。4つのメモリバンクBANK0−BANK3に同じ書き込みデータD7が同時に書き込まれるため、書き込みサイクルは、メモリバンクBANK0−BANK3の書き込み動作期間である4クロックサイクルになる。
【0007】
この後、読み出しコマンドRD8−RD11が順次供給される(図13(f))。そして、上述と同様に、4つのメモリバンクBANK0−BANK3が交互に動作し(図13(g))、読み出しデータQ8−Q11が連続して出力される(図13(h))。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、書き込み動作は、上述したように全てのメモリバンクBANK0−BANK3に対して同時に実行される。このため、読み出しサイクル中に書き込みサイクルが挿入される場合、全てのメモリバンクBANK0−BANK3の読み出し動作の完了を待って書き込みコマンドWR7を供給する必要があった。このため、読み出しコマンドRD6の供給後、書き込みコマンドWR7を供給するまでには、4クロックサイクルを待たなくてはならなかった。さらに、読み出しコマンドRD6から次の読み出しコマンドRD8までの間隔(READ−READコマンド間隔)は、最後に読み出し動作を実行するメモリバンクBANK1の動作期間と書き込み動作の動作期間との和だけ必要であった。
【0009】
この結果、特に、読み出しサイクルと書き込みサイクルがランダムに発生する場合、データ転送レート(データバスの占有率)が低下するという問題があった。
【0010】
本発明の目的は、半導体記憶装置を動作サイクル時間を短縮することにある。特に、ランダムアクセス時のコマンド供給間隔を短くすることで、入出力データの転送レートを向上することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、以下のような半導体記憶装置が提供される。この半導体記憶装置は、同一のアドレスが割り当てられ、書き込みコマンドに応答して同一のデータが書き込まれる複数のメモリバンクと、読み出しコマンドに応答して前記メモリバンクのいずれかを順次選択し、前記読み出しコマンド後の書き込みコマンドに応答して前記メモリバンクのうち前記読み出しコマンドで選択されていないメモリバンクより選択を開始し、順次時間をずらして前記メモリバンクを選択するバンク選択回路と、前記書き込みコマンドに対応して供給される書き込みデータを保持するデータレジスタと、前記書き込みコマンドに対応して供給される書き込みアドレスを保持するアドレスレジスタと、読み出し動作時に、前記読み出しコマンドに対応して供給される読み出しアドレスと前記アドレスレジスタに保持された前記書き込みアドレスとを比較し、両アドレスが同じときに一致信号を出力するアドレス比較回路と、前記一致信号を受けて、前記データレジスタに保持されている前記書き込みデータを読み出しデータとして出力するデータ切替回路と、を備え、前記書き込みコマンドに応答して、前記データレジスタに保持された前回の書き込みコマンドに対応する前記書き込みデータが、前記メモリバンクに書き込まれ、前記データレジスタと、前記アドレスレジスタは、複数の書き込みコマンドに対応する書き込みデータと書き込みアドレスとを格納し、前記書き込みコマンドに応答して、前記データレジスタに保持された複数の書き込みデータが、前記メモリバンクに書き込まれ、所定の前記メモリバンクからデータを読み出そうとするときに、当該メモリバンクが書き込み動作中である場合には、他のメモリバンクからデータを読み出す。
【0024】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を図面を用いて説明する。
図1は、本発明の半導体記憶装置の第1の実施形態を示している。図中、太線で示した信号線は、複数本で構成されていることを示している。
【0025】
この半導体記憶装置は、シリコン基板上にCMOSプロセスを使用してクロック同期式のDRAMとして形成されている。DRAMは、クロックバッファ10、コマンドデコーダ12、アドレスバッファ14、データバッファ16、書き込みタイミング生成回路18、バンク選択回路20、書き込みデータレジスタ22、および4つのメモリバンクBANK0−BANK3を有している。
【0026】
クロックバッファ10は、クロック端子を介して外部からクロック信号CLKを受け、受けた信号を内部クロック信号ICLKとして出力している。内部クロック信号ICLKは、図示しない回路にも供給されている。
【0027】
コマンドデコーダ12は、コマンド端子を介して外部からコマンド信号CMDを受け、受けた信号をデコードし、読み出しコマンド信号READ1および書き込みコマンド信号WRITE1として出力している。コマンドデコーダ12は、図示した以外にも、リフレッシュコマンド信号等を出力する。
【0028】
アドレスバッファ14は、アドレス端子を介して外部からアドレス信号ADDを受け、受けた信号を内部アドレス信号IADDとして出力している。データバッファ16は、データ端子を介して外部からデータ信号(書き込みデータ)DQを受け、受けた信号を書き込みデータレジスタ22に出力している。また、データバッファ16は、メモリバンクBANK0−BANK3から読み出される内部データ信号(読み出しデータ)IDQを受け、受けた信号をデータ端子を介してデータ信号DQとして出力している。書き込みデータレジスタ22は、書き込みデータをラッチし、ラッチしたデータを内部データ信号IDQ(ラッチデータ信号LDATA)として出力している。
【0029】
書き込みタイミング生成回路18は、書き込みコマンド信号WRITE1および内部クロック信号ICLKを受け、内部クロック信号ICLKに同期して書き込みコマンド信号(書き込みタイミング信号)WRITE2を出力している。書き込みコマンド信号WRITE2は、後述するように1回の書き込みコマンド信号WRITE1に応答して4回連続して生成される。
【0030】
バンク選択回路20は、読み出しコマンド信号READ1および書き込みコマンド信号WRITE2の活性化に同期して、バンク選択信号BKSEL0−BKSEL3のいずれかを活性化する。
【0031】
メモリバンクBANK0−BANK3は、同じアドレスが割り当てられており、例えばそれぞれ16Mビットの記憶容量を有している。このため、書き込みコマンドに対応して供給された書き込みデータDQは、後述するように、全てのメモリバンクBANK0−BANK3に書き込まれる。すなわち、本DRAMは、64Mビットの総記憶容量を有するが、16Mビットのメモリとして使用される。
【0032】
また、特に図示していないが、メモリバンクBANK0−BANK3は、ワード線およびビット線に接続された複数のメモリセル、ビット線上に伝達されたデータを増幅するセンスアンプ、ビット線とデータバス線とを接続する列スイッチ、行デコーダ、および列デコーダを有している。行デコーダは、上位のアドレス信号ADDに応じてセンスアンプを活性化するとともに、ワード線を選択する。列デコーダは、下位のアドレス信号ADDに応じて列スイッチを選択する。
【0033】
この実施形態では、上位および下位のアドレス信号ADDは、読み出しコマンドおよび書き込みコマンドとともにDRAMに入力される。メモリバンクBANK0−BANK3は、それぞれ独立に動作し、動作後のビット線のプリチャージは、自身の制御により自動的に実行する。
【0034】
図2は、図1に示したバンク選択回路20の詳細を示している。バンク選択回路20は、ORゲート20aおよびシフトレジスタ20bを有している。ORゲート20aは、読み出しコマンド信号READ1および書き込みコマンド信号WRITE2のOR論理を、シフト信号SFTとして出力している。シフトレジスタ20bは、直列に接続された4つの記憶段S0−S3を有している。
【0035】
記憶段S0−S3は、それぞれバンク選択信号BKSEL0−BKSEL3を出力している。記憶段S3の出力(BKSEL3)は、記憶段S0の入力に帰還されている。記憶段S0−S3は、シフト信号SFTに同期して動作し、保持している値を次段に出力する。
【0036】
シフトレジスタ20bは、電源の投入後にバンク選択信号BKSEL0のみが高レベルを出力するようにイニシャライズされる。その後、シフトレジスタ20bは、読み出しコマンド信号READ1または書き込みコマンド信号WRITE2が活性化される都度、シフト動作し、バンク選択信号BKSEL1、BKSEL2、BKSEL3、BKSEL0、...を順次高レベルに変化させる。バンク選択信号BKSEL0−BKSEL3の活性化により、メモリバンクBANK0−BANK3がそれぞれ動作可能な状態にされる。
【0037】
図3は、上述したDRAMの動作を示している。図3では、読み出しコマンドRD1−RD6が連続して供給された後、書き込みコマンドWR7が供給され、さらに読み出しコマンドRD8−RD11が供給される例について説明する。各コマンドは、クロック信号CLKの立ち上がりエッジに同期して取り込まれる。
【0038】
まず、図1に示したコマンドデコーダ12は、読み出しコマンドRD1を受けて、読み出しコマンド信号READ1を活性化する(図3(a))。バンク選択回路20は、読み出しコマンド信号READ1に同期してバンク選択信号BKSEL0を活性化する(図3(b))。この後、バンク選択信号BKSEL0に応答して、メモリバンクBANK0が活性化される(図3(c))。
【0039】
メモリバンクBANK0は、上位のアドレス信号ADD(図示せず)に応じてワード線を選択し、センスアンプを活性化する。ワード線の選択によりメモリセルからビット線にデータが読み出され、読み出されたデータがセンスアンプにより増幅される。さらに、メモリバンクBANK0は、下位のアドレス信号ADDに応じて列スイッチを選択し、センスアンプにより増幅された読み出しデータをデータバス線に伝達する。
【0040】
そして、メモリセルから読み出された読み出しデータQ1は、読み出しコマンドRD1の供給から2番目のクロック信号CLKの立ち上がりエッジに同期して出力される(図3(d))。すなわち、読み出しコマンドRD1の供給から読み出しデータQ1の出力までのクロック数である読み出しレイテインシは、"2"になる。
【0041】
その後、メモリバンクBANK0は、センスアンプ、行デコーダ、および列デコーダを非活性化し、ビット線を参照電圧に設定するプリチャージ動作を実行し、読み出しコマンドRD1の受信から4クロックサイクル後に読み出し動作を完了する(図3(e))。
【0042】
次に、読み出しコマンドRD2に応答して読み出しコマンド信号READ1が再び活性化される(図3(f))。バンク選択回路20のシフトレジスタ20bは、読み出しコマンド信号READ1に同期してシフト動作し、バンク選択信号BKSEL0を非活性化し、バンク選択信号BKSEL1を活性化する(図3(g))。その後、バンク選択信号BKSEL1に応答してメモリバンクBANK1が活性化される。メモリバンクBANK1は、上述したメモリバンクBANK0と同様に読み出し動作を実行し、読み出しデータQ2を出力する(図3(h))。
【0043】
この後、上述と同様に、読み出しコマンドRD3−RD6に応答してバンク選択信号BKSEL2、BKSEL3、BKSEL0、BKSEL1が順次活性化され(図3(i))、メモリバンクBANK2、BANK3、BANK0、BANK1が順次読み出し動作を実行する(図3(j))。
【0044】
このように、読み出し動作は、4つのメモリバンクBANK0−BANK3が、互いに重複しながら1クロックサイクルずつずれて実行される。1つのメモリバンクBANKの動作期間は、4クロックサイクルであるが、4つのメモリバンクBANK0−BANK3がそれぞれ独立に動作するため、1回の読み出しコマンドRDに必要な読み出し動作時間(読み出しコマンドRDの供給間隔)である読み出しサイクルは、1クロックサイクルになる。
【0045】
読み出しコマンドRD6の供給から2クロック後に、書き込みコマンドWR7が供給される(図3(k))。従来と異なり、メモリバンクBANKの一部(この例ではBANK5、6)は、書き込みコマンドWR7が供給されたときに読み出し動作を実行している。このように、一部のメモリバンクBANKが動作中に、アイドル状態のメモリバンクBANKに対する書き込み動作を開始することで、読み出しコマンドRD6の供給から書き込みコマンドWR7の供給までのREAD−WRITE間隔(タイミング仕様)は、2クロックサイクルになる。これは、図13に示した従来よりも2クロックサイクル短縮されている。より詳細には、READ−WRITE間隔は、書き込みレイテインシが"2"のとき(後述)、データバス線およびデータ端子の競合が避けられるタイミングに設定されている。
【0046】
コマンドデコーダ12は、書き込みコマンドWR7を受けて、書き込みコマンド信号WRITE1を4クロックサイクルの間活性化する(図3(l))。書き込みタイミング生成回路18は、書き込みコマンド信号WRITE1が活性化されている期間、クロック信号CLK(内部クロック信号ICLK)に同期して書き込みコマンド信号(書き込みタイミング信号)WRITE2を生成する(図3(m))。すなわち、書き込みコマンド信号WRITE2は、メモリバンクBANK0−BANK3の数に対応して4回連続して活性化される。バンク選択回路20は、書き込みコマンド信号WRITE2に同期してバンク選択信号BKSEL2、BKSEL3、BKSEL0、BKSEL1を順次活性化する(図3(n))。そして、バンク選択信号BKSEL2、BKSEL3、BKSEL0、BKSEL1に応答してメモリバンクBANK2、BANK3、BANK0、BANK1が、順次活性化される(図3(o))。
【0047】
バンク選択回路20のORゲート20aは、読み出しコマンド信号READ1および書き込みコマンド信号WRITE2に同期してシフト信号SFTを出力する。シフトレジスタ20bは、シフト信号SFTに同期してシフト動作し、バンク選択信号BKSEL0−BKSEL3を順次活性化する。換言すれば、シフトレジスタ20bは、読み出しコマンドおよび書き込みコマンドにかかわらずシフト動作して、バンク選択信号BKSEL0−BKSEL3を順次活性化し、読み出し動作または書き込み動作を実行するメモリバンクBANK0−BANK3を、順次切り替える。このように、ORゲート20aおよびシフトレジスタ20bで構成される簡易なバンク選択回路20を形成することで、READ−WRITE間隔を従来に比べ大幅に短縮できる。
【0048】
書き込みコマンドWR7の供給から2クロック後に書き込みデータD7が供給される(図3(p))。すなわち、書き込みコマンドWR7の供給から書き込みデータD7の供給までのクロック数である書き込みレイテインシは、"2"になる。書き込みデータレジスタ22は、データバッファ16を介して書き込みデータD7を取り込み、取り込んだ信号をラッチデータ信号LDATAとして保持する(図3(q))。
【0049】
そして、メモリバンクBANK2、BANK3、BANK0、BANK1が順次動作し、書き込みデータレジスタ22に保持されたラッチデータ信号LDATAがメモリセルに書き込まれる。すなわち、全てのメモリバンクBANK0−BANK3に同一の書き込みデータD7が書き込まれる。
【0050】
最初に書き込み動作を実行するメモリバンクBANK2は、書き込みコマンドWR7の供給から4クロック目にアイドル状態になる。このため、メモリバンクBANK0−BANK3の書き込み動作がずれて実行されるにもかかわらず、書き込みコマンドWR7の供給から4クロック後に、読み出しコマンドRD8を供給できる(図3(r))。すなわち、1回の書き込みコマンドWRに必要な書き込みサイクルは、従来と同じ4クロックサイクルになる。
【0051】
読み出しコマンドRD8に応答してメモリバンクBANK2が動作し、読み出しデータQ8が出力される(図3(s))。その後、読み出しコマンドRD9−RD11が順次供給され、上述したように、メモリバンクBANK3、BANK0、BANK1が順次読み出し動作を実行し、読み出しデータQ9−Q11が出力される(図3(t))。
【0052】
以上、本実施形態では、書き込みタイミング生成回路18は、1回の書き込みコマンドWRに応答してメモリバンクBANK0−BANK3の数に対応する回数だけ書き込みコマンド信号(書き込みタイミング信号)WRITE2を連続して生成した。バンク選択回路20は、書き込み動作時に、書き込みタイミング信号WRITE2に同期して、バンク選択信号BKSEL0−BKSEL3を順次活性化した。このため、1回の書き込みコマンドWRに応答して、全てのメモリバンクBANK0−BANK3に対する書き込み動作を、開始タイミングをずらしながら容易に実行できる。
【0053】
全てのメモリバンクBANK0−BANK3がアイドル状態になるのを待つことなく書き込み動作を開始できるため、読み出しコマンドRDの供給から書き込みコマンドWRの供給までの間隔を短縮できる。また、書き込みコマンドWRを挟んで読み出しコマンドRDが供給されるとき、読み出しコマンドRDの供給間隔を従来に比べ短縮でき、所定時間当たりのコマンドの供給数を増加することができる。従来に比べ、データ信号の頻繁に入出力できるため、データの転送レート(データバスの占有率)を向上できる。この結果、DRAMが搭載されるシステムの性能を向上できる。
【0054】
バンク選択回路20を簡易なシフトレジスタ20bにより構成したので、DRAMのチップサイズを増大することなく、データの転送レートを向上できる。
図4は、本発明の半導体記憶装置の第2の実施形態を示している。第1の実施形態で説明した回路・信号と同一の回路・信号については、同一の符号を付し、これらについては、詳細な説明を省略する。
【0055】
この実施形態は、第1の実施形態にレイトライト機能が追加されている。レイトライト機能とは、書き込みコマンドに対応して供給される書き込みデータを次の書き込みコマンドの供給時にメモリセルに書き込む機能である。レイトライト機能により、読み出しデータと書き込みデータとが競合するタイミングを減らせるため、データバスの使用効率が向上する。レイトライト機能のために、第1の実施形態に対して、遅延回路24、書き込みレジスタ26、アドレス切換回路28、アドレス比較回路30、データ切換回路32、および転送ゲート34が追加されている。その他の構成は、第1の実施形態とほぼ同一である。
【0056】
遅延回路24は、書き込みコマンド信号WRITE1を書き込みレイテインシ(この実施形態では"3")に対応する時間だけ遅延させ、遅延させた信号を書き込みレジスタ26に出力している。書き込みレジスタ26は、遅延された書き込みコマンド信号WRITE1に同期して動作するアドレスレジスタ26aおよびデータレジスタ26bを有している。アドレスレジスタ26aは、アドレス信号ADD(内部アドレス信号IADD)を保持し、保持した信号をラッチアドレス信号LADDとして出力する。データレジスタ26bは、データ信号DQ(書き込みデータ)を保持し、保持した信号をラッチデータ信号LDATAとして出力する。
【0057】
アドレス切換回路28は、書き込みコマンド信号WRITE1が低レベルのときに内部アドレス信号IADDを選択し、書き込みコマンド信号WRITE1が高レベルのときにラッチアドレス信号LADDを選択する。このため、メモリバンクBANK0−BANK3は、書き込み動作時にラッチアドレス信号LADDに応じて動作し、読み出し動作時に外部からのアドレス信号ADDに応じて動作する。
【0058】
アドレス比較回路30は、内部アドレス信号IADDとラッチアドレス信号LADDが同じときに、一致信号COINを活性化(高レベル)する。アドレス比較回路30により、書き込みアドレスが、書き込み動作を未だ実行していないメモリセルに対するものかどうかが判定される。
【0059】
データ切換回路32は、一致信号COINが高レベルのときにラッチデータ信号LDATAを選択し、選択した信号を読み出しデータとして出力し、一致信号COINが低レベルのときにメモリバンクBANKから読み出される内部データ信号DQ(読み出しデータ)を選択し、選択信号を読み出しデータとして出力する。
【0060】
転送ゲート34は、書き込みコマンド信号WRITE1の高レベル時にラッチデータ信号LDATAを内部データ信号(書き込みデータ)DQとしてメモリバンクBANK0−BANK3に伝達する。すなわち、書き込み動作は、データレジスタ26bに保持されているラッチデータ信号LDATAを使用して実行される。
【0061】
図5は、上述したDRAMの動作を示している。図5では、第1の実施形態と同様に、読み出しコマンドRD1−RD6が連続して供給された後、書き込みコマンドWR7が供給され、さらに読み出しコマンドRD8−RD11が供給される例について説明する。読み出しコマンドRD1−RD6に対応する読み出し動作は、図3と同じであるため、説明を省略する。
【0062】
この実施形態のDRAMは、上述したようにレイトライト機能を有している。このため、書き込みコマンドWR7の供給タイミングは、書き込みデータD7の供給タイミングに依存することなく設定できる。したがって、書き込みコマンドWR7は、読み出しコマンドRD6の供給後の次のクロック信号CLKに同期して供給できる。すなわち、この実施形態では、読み出しコマンドRD6の供給から書き込みコマンドWR7の供給までのREAD−WRITE間隔(タイミング仕様)は、1クロックサイクルになる。読み出しサイクルおよび書き込みサイクルは、第1の実施形態と同様にそれぞれ、1クロックサイクルおよび4クロックサイクルである。
【0063】
図において、書き込みコマンド信号WRITE1は、書き込みコマンドWR7に応答して4クロックサイクルの間活性化される(図5(a))。書き込みコマンド信号WRITE2は、書き込みコマンド信号WRITE1の活性化に対応して、4回連続して活性化される(図5(b))。
【0064】
転送ゲート34は、書き込みコマンド信号WRITE1が活性化されている期間、ラッチデータ信号LDATAをメモリバンクBANK0−BANK3に伝達する。この例では、前回の書き込みコマンドに対応して供給された書き込みデータD0が、書き込みコマンドWR7に同期して、全てのメモリバンクBANK0−BANK3に順次書き込まれる(図5(c))。
【0065】
書き込みコマンドWR7の供給から3クロック後に書き込みデータD7が供給される(図5(d))。すなわち、書き込みレイテインシは、"3"に設定されている。書き込みレジスタ26は、遅延された書き込みコマンド信号WRITE1に同期してアドレス信号および書き込みデータD7をラッチする(図5(e))。書き込みレジスタ26にラッチされた書き込みデータD7は、次の書き込みコマンドに応答してメモリバンクBANK0−BANK3に書き込まれる(図示せず)。
【0066】
書き込みコマンドWR7の供給から4クロック後に、読み出しコマンドRD8−RD11が順次供給される(図5(f))。読み出しコマンドRD8−RD11に応答してメモリバンクBANK2、BANK3、BANK0、BANK1が順次読み出し動作を実行する。ここで、読み出しコマンドRD9とともに供給されたアドレス信号ADD(図示せず)が、アドレスレジスタ26aに保持されているラッチアドレス信号LADDと同じであるとする。
【0067】
アドレス比較回路30は、読み出しコマンドRD9とともに供給されたアドレス信号ADDがラッチアドレス信号LADDと同じであることを検出し、一致信号COINを活性化する(図5(g))。すなわち、読み出しコマンドRD9により読み出すべきデータは、未だメモリバンクBANK0−BANK3に書き込まれていないと判断される。データ切換回路32は、一致信号COINの活性化を受けてデータレジスタ26bに保持されているラッチデータ信号LDATA(書き込みデータD7)を読み出しデータとして出力する(図5(h))。読み出しコマンドRD8、RD10、RD11に対応する読み出し動作は、第1の実施形態と同様に実行される。
【0068】
この実施形態においても、上述した第1の実施形態と同様の効果を得ることができる。さらに、この実施形態では、書き込みコマンドWRに対応して供給される書き込みアドレスおよび書き込みデータを保持する書き込みレジスタ26、およびアドレス切替回路28、転送ゲート34を形成したので、書き込みコマンドに対応して供給された書き込みデータを、次の書き込みコマンドの供給時にメモリセルに書き込むことができる(レイトライト機能)。レイトライト機能により、読み出しデータと書き込みデータとが競合する組み合わせを減らせるため、データバスの使用効率をさらに向上できる。また、書き込みコマンドWRの供給タイミングを、書き込みデータの供給タイミングに依存することなく設定できる。この結果、データの転送レートをさらに向上できる。
【0069】
アドレス比較回路30、データ切替回路32により、読み出しコマンドRDに応答して読み出すべきデータが、未だメモリバンクBANK0−BANK3に書き込まれていない場合にも、正しい読み出しデータを確実に出力できる。
【0070】
図6は、本発明の半導体記憶装置の第3の実施形態を示している。第1の実施形態で説明した回路・信号と同一の回路・信号については、同一の符号を付し、これらについては、詳細な説明を省略する。
【0071】
この実施形態は、第1の実施形態から、書き込みタイミング生成回路18が除外され、また、アドレスバッファ40、ブロック選択デコーダ42、アドレス比較回路&アドレスレジスタ32および書き込みデータレジスタ33が追加され、また、メモリバンクBANK0−BANK3がブロックA−ブロックDにそれぞれ分割されている。更に、バンク選択回路20の構成が一部異なっている。
【0072】
バンク選択回路20は、読み出し用と書き込み用のシフトレジスタ(バンク選択回路20の20bと同様のシフトレジスタ)を有している。また、読み出し用のレジスタには、バンクが書き込み中か否かを示す信号(書き込み動作中、“H”の状態になる信号でバンク毎に具備されている。)が入力されており、読み出しコマンドが入力された場合に対象となるメモリバンクをシフトする動作を行い、シフト後のメモリバンクが書き込み動作中であった場合には、更にもう一度シフトさせる動作を行う。そして、書き込み中でないメモリバンクがアクティブになるまでシフト動作を継続する。
【0073】
一方、書き込みコマンドが入力された場合は、同様にシフトレジスタをシフトし、該当するバンクが読み出し動作中の場合、その動作の完了を待って書き込み動作を実行する。
【0074】
アドレスバッファ40は、アドレス端子を介して外部からアドレス信号ADDを受け、ブロック選択デコーダ42に出力している。なお、アドレスバッファ14にはメモリバンクBANK0−BANK3を選択するためのアドレス信号A0−Anが入力され、アドレスバッファ40にはメモリブロックA−Dを選択するためのアドレス信号P0−Pnが入力される。
【0075】
ブロック選択デコーダ42は、アドレスバッファ40から出力された信号に応じて、各メモリバンクBANK0−3から所定のメモリブロックA−Dを選択する。
【0076】
アドレス比較回路&アドレスレジスタ44は、書き込みデータレジスタ46と同一の個数だけ設けられ、現在書き込み中またはこれから書き込もうとするアドレスを保持しており、読み出し要求がなされた場合には、読み出し対象となっているアドレスと、レジスタに格納されているアドレスとを比較し、一致する場合にはアドレス一致情報を書き込みデータレジスタ46に出力する。
【0077】
書き込みデータレジスタ46は、ブロック単位で設けられており、それぞれのブロックに対する書き込みデータをラッチして一時的に格納し、一定量のデータが格納された場合には、各バンクに対して出力する。また、書き込みデータレジスタ46は、メモリセルに書き込む前のデータに対して読み出しコマンドが発行された場合には、該当するデータを読み出してデータバッファ16に供給する。
【0078】
図7は、書き込みデータレジスタ46の詳細な図である。この図に示すように、書き込みデータレジスタ46は、ブロックA−ブロックDにそれぞれ対応する書き込みデータレジスタブロックA用60a−書き込みデータレジスタブロックD用60d、書き込みデータレジスタブロックA用61a−書き込みデータレジスタブロックD用61d、書き込みデータレジスタブロックA用62a−書き込みデータレジスタブロックD用62dならびにレイテインシカウンタ63によって構成されている。
【0079】
書き込みデータレジスタブロックA用60aは、データバッファ16から供給された書き込みデータをレイテインシカウンタ63からのポインタ信号に応じてラッチし、書き込みデータレジスタブロックA用61aに対して出力する。書き込みデータレジスタブロックB用60b−書き込みデータレジスタブロックD用60dも同様の動作を行う。
【0080】
一方、書き込みデータレジスタブロックA用61aは、書き込みデータレジスタブロックA用60aから出力された書き込みデータをラッチし、書き込みデータレジスタブロックA用62aに出力する。書き込みデータレジスタブロックB用61b−書き込みデータレジスタブロックD用61dも同様の動作を行う。
【0081】
また、書き込みデータレジスタブロックA用62aは、書き込みデータレジスタブロックA用61aから出力された書き込みデータをラッチし、各バンクに対して出力する。書き込みデータレジスタブロックB用62b−書き込みデータレジスタブロックD用62dも同様の動作を行う。
【0082】
なお、以下では、個別に特定して説明する以外は、「ブロック〜用」の表記を省略し、書き込みデータレジスタ60a−60dおよび書き込みデータレジスタ61a−61dと略記することにする。
【0083】
レイテインシカウンタ63は、アドレスバッファ14,40から入力されたアドレス信号を、ライトレイテインシに応じたサイクルだけ遅延して出力する。
次に、以上の実施形態の動作について説明する。
【0084】
図8は、アドレス信号A0−Anおよびアドレス信号P0,P1と、ブロックA−Dの関係を示す図である。この図に示すように、第3の実施形態では、各メモリバンクBANK0−3は、ブロックA−Dの4つのブロックに分割されており、それぞれのブロックが同一のアドレスを有している。アドレス信号A0−Anは、各ブロックの所定の記憶領域を指定するための信号である。一方、アドレス信号P0,P1は、図8の上に示すように、ブロックA−Dのいずれかを選択するために使用される。例えば、P0,P1が双方ともに“L”である場合には、ブロックAが選択される。
【0085】
図9は、本発明の実施形態の動作を説明するタイミングチャートである。この図を参照して、以下に本実施形態の動作を説明する。図9では、読み出しコマンドRD1−RD4が連続して供給された後、書き込みコマンドWRi,WRjが供給され、続いて、読み出しコマンドRD5,RD6が供給され、書き込みコマンドWRkが供給され、読み出しコマンドRD7−RD9が供給され、最後に書き込みコマンドWRl,WRmが供給される例について説明する。なお、読み出しコマンドRD1−RD4が入力される前には、8個の書き込みコマンドが入力され、それぞれの書き込みコマンドに対応するデータDa−Ddがレジスタ61a−61dに、また、データDe−Dhがレジスタ60a−60dに格納された状態であるとする。図9では、書き込みデータレジスタ62a−62dをレジスタ1(A)−(D)と表記し、また、書き込みデータレジスタ61a−61dをレジスタ2(A)−(D)と表記し、さらに、レジスタ60a−60dをレジスタ3(A)−(D)と表記している。
【0086】
なお、読み出しコマンドRD1−RD4に対応する読み出し動作は、図3と同じであるため、説明を省略する。
この実施形態のDRAMは、図4の場合と同様にレイトライト機能を有している。このため、書き込みコマンドWRiの供給タイミングは、書き込みデータDiの供給タイミングに依存することなく設定できる。したがって、書き込みコマンドWRiは、読み出しコマンドRD4の供給後の次のクロック信号CLKに同期して供給できる(図9(a))。すなわち、この実施形態では、読み出しコマンドRD4の供給から書き込みコマンドWRiの供給までのREAD−WRITEコマンド間隔(タイミング仕様)は、1クロックサイクルになる。なお、読み出しサイクルは、第1および第2の実施形態と同様に1クロックサイクルである。なお、読み出しコマンドRD4が入力された時点では、バンク選択回路20の読み出し用シフトレジスタと書き込み用シフトレジスタはともにメモリバンクBANK3を選択しているものとする。
【0087】
書き込みコマンドWRiが入力されると、バンク選択回路20は、書き込み用のシフトレジスタをインクリメントするので、メモリバンクBANK0を選択する。このとき、レジスタ61a−61dには全てデータが格納されているので、レジスタ61a−61dに格納されているデータは、レジスタ62a−62dに移動される(図9(b))。
【0088】
一方、データレジスタ60a−60dに格納されているデータも同様にして、データレジスタ61a−61dに移動される。
レジスタ62a−62dに移動されたデータは、メモリバンクBANK0のそれぞれのブロックA−Dに対して書き込まれる(図9(d))。また、書き込みコマンドWRjに対応する書き込みデータDiは、レジスタ60bに格納される(図9(e))。
【0089】
続いて、書き込みコマンドWRjが入力されると(図9(f))、バンク選択回路20は、書き込み用シフトレジスタをインクリメントするので、メモリバンクBANK1が選択され、レジスタ62a−62dに格納されているデータがブロックA−Dにそれぞれ書き込まれる(図9(g))。また、書き込みコマンドWRjに対応する書き込みデータDjは、レジスタ60cに格納される(図9(h))。
【0090】
続いて、読み出しコマンドRD5が入力されると(図9(i))、このとき、バンク選択回路20の読み出し用シフトレジスタの値がインクリメントされて“0”になる。しかし、メモリバンクBANK0は現在書き書き込み動作中であるので、読み出し用シフトレジスタが再度インクリメントされ“1”となる。しかし、メモリバンクBANK1も現在書き込み動作中であることから、読み出し用シフトレジスタが再度インクリメントされ、書き込み動作中でないメモリバンクBANK2からデータが読み出される(図9(j))。
【0091】
続いて、読み出しコマンドRD6が入力されると(図9(k))、バンク選択回路20の読み出し用シフトレジスタの値がインクリメントされて“3”になるので、メモリバンクBANK3からデータが読み出されることになる(図9(l))。
【0092】
続いて、書き込みコマンドWRkが入力されると(図9(m))、バンク選択回路20の書き込み用シフトレジスタの値がインクリメントされて“2”になるが、メモリバンクBANK2は読み出しコマンドRD5に対応する読み出し動作中であることから、読み出し動作が終了するのを待って書き込み動作を実行する(図9(n))。
【0093】
続いて、読み出しコマンドRD7が入力されると(図9(o))、バンク選択回路20の読み出し用シフトレジスタの値がインクリメントされて“0”になるので、メモリバンクBANK0からデータが読み出されることになる(図9(p))。
【0094】
次に、読み出しコマンドRD8が入力されると(図9(q))、バンク選択回路20の読み出し用シフトレジスタの値がインクリメントされて“1”になるので、メモリバンクBANK1からデータが読み出されることになる(図9(r))。
【0095】
次に、読み出しコマンドRD9が入力されると(図9(s))、バンク選択回路20の読み出し用シフトレジスタの値がインクリメントされて“2”になるが、メモリバンクBANK2はWRkに対応する書き込み動作中であるので、読み出し用シフトレジタの値を再度インクリメントし、メモリバンクBANK3からデータを読み出す(図9(t))。
【0096】
続いて、書き込みコマンドWRlが入力されると(図9(u))、バンク選択回路20の書き込み用シフトレジスタの値がインクリメントされて“3”になるが、メモリバンクBANK3は読み出しコマンドRD9に対応する読み出し動作中であることから、読み出し動作が終了するのを待って書き込み動作を実行する(図9(v))。
【0097】
続いて、書き込みコマンドWRmが入力されると(図9(w))、レジスタ61a−61dに格納されているデータは、レジスタ62a−62dに移動される(図9(x))。
【0098】
一方、データレジスタ60a−60dに格納されているデータも同様にして、データレジスタ61a−61dに移動される(図9(y))。
レジスタ62a−62dに移動されたデータは、メモリバンクBANK0のそれぞれのブロックA−Dに対して書き込まれる(図9(z))。
【0099】
図10は、第3の実施の形態におけるアドレス信号P0,P1と、ブロックとの関係を示す図である。図10(A)は、書き込みコマンドとともに入力されるアドレス(A0−An)が4回とも全て同一の場合(#○○○の場合)を示す図である。このように、4回のアドレスが全て同一である場合には、各ブロックの対応する領域にそれぞれ格納され、これらは個別のデータとして独立して読み出しまたは書き込みすることが可能になる。
【0100】
また、図10(B)は、4回のアドレスが同一でない場合(#○○○、#○×△、#□△○、#○×□の場合)の例である。この場合には、データは各ブロックの異なる場所に格納されることになる。
【0101】
以上に説明したように、この実施形態においても、上述した第1の実施形態と同様の効果を得ることができる。
さらに、この実施形態では、全てのメモリセルに書き込みデータを書き込むまでの間(4ライトコマンドの間)、書き込みデータをレジスタに保持し、アドレスを比較することで、メモリセルに書き込まれていない書き込みデータについては、レジスタから読み出し、書き込まれている場合には、メモリセルから読み出しを行うようにしたので、WRITE−READコマンド間隔を短縮することが可能になる。
【0102】
なお、このような方法だけでは、書き込みデータはレジスタに溜まり続けてしまい、問題が生じる。そこで、複数のアドレスデータ(本実施形態では4コマンド分)を一括して書き込むことで、そのような問題を解消した。つまり、1回の書き込みコマンドで、直前のライトコマンドまでに格納している4コマンド分のデータを書き込むことができるようにしている。
【0103】
次に、本発明の第4の実施形態の構成例について説明する。図11は、本発明の第4の実施形態の構成例を示す図である。第3の実施形態で説明した回路・信号と同一の回路・信号については、同一の符号を付し、これらについては、詳細な説明を省略する。
【0104】
この実施形態では、第3の実施形態のアドレスバッファ40およびブロック選択デコーダ42がポインタバッファ50およびブロック選択デコーダ52に置換されている。それ以外の構成は、第3の実施形態の場合と同様である。
【0105】
ポインタバッファ50は、アドレス信号P0,P1をアドレスとしてではなく、ポインタとして入力し、ブロック選択デコーダ52に出力する。ブロック選択デコーダ52は、ポインタバッファ50から供給されたアドレス信号P0,P1をデコードし、該当するブロックを選択する信号を生成し、各バンクメモリへ供給する。
【0106】
次に、以上の実施形態の動作を説明する。図12は、第4の実施形態のポインタとアドレスとの関係を示す図である。
本発明の第4の実施形態では、ポインタは、書き込むブロックを示すためのものであり、図12の上に示すように、アドレス信号P0,P1の状態により、ブロックA−Dのいずれかひとつを選択する。この実施形態では、ポインタは書き込むブロックを指定するためのもので、第3の実施形態のようにアドレスを指定するものではない。
【0107】
従って、図12(A)に示すように、入力されるアドレスが4回とも全て同一である場合には、各ブロックの同一のアドレスに格納される。即ち、同一アドレスに4つの格納場所が存在している状態となる。
【0108】
一方、4回のアドレスが異なる場合には、図12(B)に示すように、各ブロックの異なるアドレスに格納されることになる。
なお、読み出し時においては、ポインタをインクリメントする必要はなく、ランダムなアドレス信号を入力することができるので、ランダムアクセスが可能になる。
【0109】
なお、これ以外の動作は、第3の実施形態と同様であるので、その説明は省略する。
この実施形態においても、上述した第1の実施形態と同様の効果を得ることができる。
【0110】
また、この実施の形態においても、上述した第3の実施形態と同様に、WRITE−READコマンド間隔およびWRITE−WRITEコマンド間隔も短縮することができるという効果を得る。
【0111】
さらに、アドレス信号P0,P1をポインタとして使用するようにしたので、第3の実施の形態とは異なり、ランダムアクセスが可能になる。すなわち、メモリバンクに書き込む際には、アドレス信号P0,P1をインクリメントしてブロックA−Dの全てに書き込む必要があるので、P0,P1についてもアドレス空間に含めてしまうと、データの書き込みの際にも、この部分がインクリメントされる方法でしか書き込みができなくなってしまう。しかしながら、第4の実施形態では、アドレス空間としてではなく、ポインタとして使用することから、上述のような制限をうけることなく、ランダムにデータを書き込むことが可能になる。
【0112】
なお、上述した実施形態では、本発明をクロック同期式のDRAMに適用した例について述べた。本発明はかかる実施形態に限定されるものではない。例えば、本発明をクロック同期式のSRAMに適用してもよい。SRAMは、元々ランダムアクセス性に優れているが、本発明の適用により、さらにデータ転送レートを向上できる。
【0113】
上述した実施形態では、本発明を読み出しコマンドおよび書き込みコマンドに応答して読み出し動作および書き込み動作を実行するDRAMに適用した例について述べた。本発明はかかる実施形態に限定されるものではない。例えば、本発明をアクティブコマンドによりメモリバンクを活性化し、その後供給される読み出しコマンドおよび書き込みコマンドに応答して読み出し動作および書き込み動作を実行するDRAMに適用してもよい。
【0114】
上述した第3および第4の実施形態では、一度に書き込むデータが4の場合を例に挙げて説明した。本発明はかかる実施形態に限定されるものではない。例えば、2,3または5以上の場合にも本発明を適用することが可能である。
【0115】
以上、本発明について詳細に説明してきたが、上記の実施形態およびその変形例は発明の一例に過ぎず、本発明はこれに限定されるものではない。本発明を逸脱しない範囲で変形可能であることは明らかである。
【0116】
【発明の効果】
定時間当たりのコマンドの供給数を増加することができる。従来に比べ、データ信号を頻繁に入出力できるため、データの転送レート(データバスの占有率)を向上できる。この結果、半導体記憶装置が搭載されるシステムの性能を向上できる。
【0118】
み出しデータと書き込みデータとが競合する組み合わせを減らせるため、データバスの使用効率が向上する。さらに、書き込みコマンドの供給タイミングを、書き込みデータの供給タイミングに依存することなく設定できる。この結果、データの転送レート(データバスの占有率)をさらに向上できる。
【0119】
イトライト機能を有する場合に、読み出しコマンドにより読み出すべきデータが、未だメモリバンクに書き込まれていない場合にも、正しい読み出しデータを確実に出力できる。
【0120】
RITE−READ間隔を短縮するとともに、アドレスレジスタおよびデータレジスタがあふれることを防止することができる。
【0122】
み出そうとするブロックが書き込み動作中である場合には、他のブロックから読み出すようにしたので、データを迅速に読み出すことが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施形態を示すブロック図である。
【図2】図1に示したバンク選択回路の詳細を示すブロック図である。
【図3】第1の実施形態の動作を示すタイミング図である。
【図4】第2の実施形態を示すブロック図である。
【図5】第2の実施形態の動作を示すタイミング図である。
【図6】第3の実施形態を示すブロック図である。
【図7】図6に示した書き込みデータレジスタの詳細を示すブロック図である。
【図8】アドレス信号と、メモリブロックの関係を示す図である。
【図9】第3の実施形態の動作を示すタイミング図である。
【図10】第3の実施の形態におけるアドレス信号P0,P1と、ブロックとの関係を示す図である。
【図11】第4の実施形態の動作を示すタイミング図である。
【図12】第4の実施の形態におけるアドレス信号P0,P1と、ブロックとの関係を示す図である。
【図13】従来の半導体記憶装置の動作を示すタイミング図である。
【符号の説明】
10 クロックバッファ
12 コマンドデコーダ
14 アドレスバッファ
16 データバッファ
18 書き込みタイミング生成回路
20 バンク選択回路
20a ORゲート
20b シフトレジスタ
22 書き込みデータレジスタ
24 遅延回路
26 書き込みレジスタ
26a アドレスレジスタ
26b データレジスタ
28 アドレス切換回路
30 アドレス比較回路
32 データ切換回路
34 転送ゲート
40 アドレスバッファ
42 ブロック選択デコーダ
44 アドレス比較回路&アドレスレジスタ
46 書き込みデータレジスタ
50 ポインタバッファ
52 ブロック選択デコーダ
60a−60d 書き込みデータレジスタ
61a−61d 書き込みデータレジスタ
62a−62d 書き込みデータレジスタ
63 レイテインシカウンタ
ADD アドレス信号
BANK0−BANK3 メモリバンク
BKSEL0−BKSEL3 バンク選択信号
CLK クロック信号
CMD コマンド信号
DQ データ信号
IADD 内部アドレス信号
ICLK 内部クロック信号
COIN 一致信号
IDQ 内部データ信号
LADD ラッチアドレス信号
LDATA ラッチデータ信号
READ1 読み出しコマンド信号
WRITE1 書き込みコマンド信号
WRITE2 書き込みコマンド信号(書き込みタイミング信号)

Claims (1)

  1. 同一のアドレスが割り当てられ、書き込みコマンドに応答して同一のデータが書き込まれる複数のメモリバンクと、
    読み出しコマンドに応答して前記メモリバンクのいずれかを順次選択し、
    前記読み出しコマンド後の書き込みコマンドに応答して前記メモリバンクのうち前記読み出しコマンドで選択されていないメモリバンクより選択を開始し、順次時間をずらして前記メモリバンクを選択するバンク選択回路と
    前記書き込みコマンドに対応して供給される書き込みデータを保持するデータレジスタと、
    前記書き込みコマンドに対応して供給される書き込みアドレスを保持するアドレスレジスタと、
    読み出し動作時に、前記読み出しコマンドに対応して供給される読み出しアドレスと前記アドレスレジスタに保持された前記書き込みアドレスとを比較し、両アドレスが同じときに一致信号を出力するアドレス比較回路と、
    前記一致信号を受けて、前記データレジスタに保持されている前記書き込みデータを読み出しデータとして出力するデータ切替回路と、を備え、
    前記書き込みコマンドに応答して、前記データレジスタに保持された前回の書き込みコマンドに対応する前記書き込みデータが、前記メモリバンクに書き込まれ、
    前記データレジスタと、前記アドレスレジスタは、複数の書き込みコマンドに対応する書き込みデータと書き込みアドレスとを格納し、
    前記書き込みコマンドに応答して、前記データレジスタに保持された複数の書き込みデータが、前記メモリバンクに書き込まれ、
    所定の前記メモリバンクからデータを読み出そうとするときに、当該メモリバンクが書き込み動作中である場合には、他のメモリバンクからデータを読み出すことを特徴とする半導体記憶装置。
JP2002077608A 2001-03-22 2002-03-20 半導体記憶装置 Expired - Fee Related JP4197880B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002077608A JP4197880B2 (ja) 2001-08-31 2002-03-20 半導体記憶装置
US10/227,430 US6829195B2 (en) 2001-03-22 2002-08-26 Semiconductor memory device and information processing system

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001263029 2001-08-31
JP2001-263029 2001-08-31
JP2002077608A JP4197880B2 (ja) 2001-08-31 2002-03-20 半導体記憶装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2003151268A JP2003151268A (ja) 2003-05-23
JP4197880B2 true JP4197880B2 (ja) 2008-12-17

Family

ID=26621374

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002077608A Expired - Fee Related JP4197880B2 (ja) 2001-03-22 2002-03-20 半導体記憶装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4197880B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008041142A (ja) * 2006-08-03 2008-02-21 Nikon Corp メモリアクセス方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2003151268A (ja) 2003-05-23

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8547776B2 (en) Multi-port memory based on DRAM core
US7570541B2 (en) Semiconductor memory device
US20030035335A1 (en) Synchronous semiconductor memory
JP2010135065A (ja) ダイナミック・ランダム・アクセス・メモリ・システム
JP2002216473A (ja) 半導体メモリ装置
US7447109B2 (en) Semiconductor storage device
US8605518B2 (en) Semiconductor memory device, information processing system including the same, and controller
JP2002216483A (ja) 半導体記憶装置
JPH10233091A (ja) 半導体記憶装置およびデータ処理装置
US8248866B2 (en) Semiconductor storage device and its control method
US6829195B2 (en) Semiconductor memory device and information processing system
EP1248267A2 (en) Semiconductor memory device and information processing system
KR100405582B1 (ko) 동기형 반도체 기억 장치
US6151273A (en) Synchronous semiconductor memory device
JPH09161475A (ja) 半導体記憶装置
JP4197880B2 (ja) 半導体記憶装置
US20040085850A1 (en) Semiconductor memory capable of performing high-speed processing
JP2001312887A (ja) 半導体記憶装置
US6272035B1 (en) Integrated memory
US6115289A (en) Flash memory device
JP4817477B2 (ja) 半導体記憶装置
US6700831B2 (en) Integrated memory having a plurality of memory cell arrays and method for operating the integrated memory
JP3179791B2 (ja) 半導体記憶装置
US20020145934A1 (en) Method and apparatus for high-speed read operation in semiconductor memory
JPH07307090A (ja) 半導体記憶装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20041006

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20070813

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20070821

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20071019

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20080603

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20080711

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712

Effective date: 20080730

A911 Transfer of reconsideration by examiner before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20080905

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20080930

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20080930

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111010

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111010

Year of fee payment: 3

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111010

Year of fee payment: 3

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111010

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121010

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121010

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131010

Year of fee payment: 5

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees