JP4197714B2 - 移動通信端末及びダウンロード制御方法 - Google Patents

Description

本発明は、受信済みデータ以降の継続データをサーバからダウンロード可能な移動通信端末と、継続データのダウンロードを制御するダウンロード制御方法とに関する。

なお、本願において「データ」とは、音楽の楽曲、着信メロディー、映像等のコンテンツデータを初め、アプリケーションで処理されるデータ、アプリケーションプログラムそれ自体、及び制御データを広く含んだデータを意味する。

従来より、サーバから移動通信端末へ、音楽の楽曲、着信メロディー、映像等のコンテンツデータをダウンロードする技術が知られている。このようなコンテンツデータをダウンロードする際には、そのデータ量によっては、ダウンロードに数十秒又は数分程度の時間を要することがある。一方、移動通信端末による通信では、周囲の通信環境の変化や移動通信端末ユーザの移動などによって通信状態が変動しやすいという特徴がある。

そのため、データのダウンロード中に、移動通信端末ユーザが圏外へ移動した等の要因により、ダウンロード継続不能になることがあり、その後、移動通信端末ユーザが圏内へ戻った等の要因により、再びダウンロード可能になることがある。このような状況の変化は、しばしば起こりうる。
特開２００２−３０４３３４号公報

しかしながら、このようなダウンロードのエラー発生後の復旧時におけるダウンロード再開処理については、ダウンロード済みデータ以降の継続データのみをダウンロードする技術は知られているものの、全てのサーバがこのような継続データのダウンロード機能を備えているわけではない。また、かかる継続データのダウンロード機能の有無をサーバから移動通信端末へ通知する手順は未だ整備されていないため、実際には、移動通信端末とサーバ間のＴＣＰセッションが切断された後、改めて移動通信端末がサーバに継続データのダウンロードを要求してみないと、移動通信端末は、サーバが継続データのダウンロード機能を有しているか否かを明確に判別することができないといった事情がある。

サーバが継続データのダウンロード機能を有しているか否かを判別できない状況でダウンロードを実行した場合、もしダウンロード中にエラーが発生し、その再開後に、継続データのダウンロードを要求した時点で、サーバが継続データのダウンロード機能を有していないことが判明すると、継続データのダウンロードは実行不能であり、無駄なダウンロードを実行したこととなってしまう。

一方、ダウンロード中断／再開処理にてサーバが、該サーバと移動通信端末とのＴＣＰセッションを切断する技術は知られているものの（上記の特許文献１参照）、移動通信端末が上記ＴＣＰセッションの切断をサーバに要求する技術は知られていない。

本発明は、上記課題を解決するために成されたものであり、サーバが継続データのダウンロード機能を有しているか否かを明確に判別できない状況でも、無駄なダウンロードの実行を回避し、継続データのダウンロード実行を適切に制御することができる移動通信端末及びダウンロード制御方法を提供することを目的とする。

上記目的を達成するために、本発明に係る移動通信端末は、ダウンロードが中断した場合の未受信のデータとしての継続データ、をダウンロードするようサーバに要求するダウンロード要求部と、前記ダウンロード要求部からの要求に対し、所定の手順に基づいてサーバから送信されてきた、当該サーバが継続データのダウンロードに対応可能か否かを示す機能情報を受信する機能情報受信部と、前記機能情報受信部により受信された機能情報に基づいて、前記サーバが継続データのダウンロードに対応不可能か否かを判断し、前記サーバが継続データのダウンロードに対応不可能と判断できる場合、継続データのダウンロード処理を中止し、前記サーバが継続データのダウンロードに対応不可能と判断できない場合は、自己の移動通信端末と前記サーバとのＴＣＰセッションを切断して、前記サーバに対し継続データのダウンロードを要求する第１の制御部と、前記第１の制御部からの要求に対し、機能情報によってはサーバが継続データのダウンロードに対応不可能と明確には判断できない場合にサーバから送信されてきた、当該サーバが備えた機能に応じた所定のコードに応じて、継続データのダウンロードを継続するか中止するかを制御する第２の制御部と、を備えたことを特徴とする。

また、本発明に係るダウンロード制御方法は、サーバから移動通信端末へのデータのダウンロードが中断した場合の未受信のデータとしての継続データ、のダウンロードを制御するダウンロード制御方法であって、移動通信端末が、継続データのダウンロードをサーバに要求するダウンロード要求ステップと、サーバが、所定の手順に基づいて、前記要求に対し、当該サーバが継続データのダウンロードに対応可能か否かを示す機能情報を移動通信端末へ送信する機能情報送信ステップと、移動通信端末が、前記機能情報を受信し、受信した機能情報に基づいて、前記サーバが継続データのダウンロードに対応不可能か否かを判断し、前記サーバが継続データのダウンロードに対応不可能と判断できる場合、継続データのダウンロード処理を中止し、前記サーバが継続データのダウンロードに対応不可能と判断できない場合は、自己の移動通信端末と前記サーバとのＴＣＰセッションを切断して、前記サーバに対し継続データのダウンロードを要求する第１の制御ステップと、サーバが、機能情報によってはサーバが継続データのダウンロードに対応不可能と明確には判断できない場合に、継続データのダウンロード要求に対し、当該サーバが備えた機能に応じた所定のコードを移動通信端末へ送信するコード送信ステップと、移動通信端末が、サーバからのコードに応じて、継続データのダウンロードを継続するか中止するかを制御する第２の制御ステップと、を有することを特徴とする。

上記の本発明に係る移動通信端末又はダウンロード制御方法によれば、移動通信端末が継続データのダウンロードをサーバに要求すると、この要求に対し、サーバから所定の手順に基づいて、当該サーバが継続データのダウンロードに対応可能か否かを示す機能情報が移動通信端末へ送信される。移動通信端末は、この機能情報を受信し、受信した機能情報に基づいて、サーバが継続データのダウンロードに対応不可能か否かを判断し、前記サーバが継続データのダウンロードに対応不可能と判断できる場合、継続データのダウンロード処理を中止する。これにより、サーバが継続データのダウンロードに対応不可能と判断できる場合は、継続データの無駄なダウンロード処理を回避できる。

一方、サーバが継続データのダウンロードに対応不可能と判断できない場合は、自己の移動通信端末とサーバとのＴＣＰセッションを切断して、サーバに対し継続データのダウンロードを要求する。この要求に対し、サーバから所定の手順に基づいて、当該サーバが備えた機能に応じた所定のコードが移動通信端末へ送信されると、移動通信端末は、サーバからのコードに応じて、継続データのダウンロードを継続するか中止するかを制御する。これにより、サーバが継続データのダウンロードに対応不可能と判断できない場合でも、サーバからのコードに応じて、継続データのダウンロードを継続するか中止するかを適切に制御することができ、無駄なダウンロードの実行を回避し、継続データのダウンロード実行を適切に制御することができる。

本発明によれば、サーバが継続データのダウンロード機能を有しているか否かを明確に判別できない状況でも、無駄なダウンロードの実行を回避し、継続データのダウンロード実行を適切に制御することができる。

以下、図面を用いて本発明の実施形態を説明する。

図１には、本実施形態の通信システムのハードウェア構成図を示す。この図１に示すように、通信システム１は、本発明に係る移動通信端末１０と、インターネット４０を介してコンテンツを提供するサーバ（いわゆるＷＥＢサーバ）５０とを含んで構成され、移動通信端末１０は、移動通信網２０、ゲートウェイ３０、インターネット４０を介して、サーバ５０と通信可能とされている。

移動通信端末１０は、ＣＰＵ１０Ａ、ＲＡＭ１０Ｂ、ＲＯＭ１０Ｃ、外部との通信処理を行うネットワーク制御部１０Ｄ、及び、不揮発性メモリ１０Ｅを含んで構成されている。同様に、サーバ５０は、ＣＰＵ５０Ａ、ＲＡＭ５０Ｂ、ＲＯＭ５０Ｃ、外部との通信処理を行うネットワーク制御部５０Ｄ、及び、大容量の記憶領域を持つ大容量不揮発性メモリ５０Ｅを含んで構成されている。

上記のようなハードウェア構成を備えた移動通信端末１０及びサーバ５０は、機能ブロック構成の面からみると、図２に示すような機能ブロック構成を有する。この図２に示すように、移動通信端末１０は、機能ブロック構成として、ダウンロード要求部１１、機能情報受信部１２、第１の制御部１３、及び第２の制御部１４を備える。

このうち、ダウンロード要求部１１は、ダウンロードが中断した場合の未受信のデータ（以下「継続データ」という）をダウンロードするようサーバ５０に要求する機能を持つ。機能情報受信部１２は、ダウンロード要求部１１からの要求に対し、所定の手順に基づいてサーバ５０から送信されてきた機能情報（サーバ５０が継続データのダウンロードに対応可能か否かを示す機能情報）を受信する機能を持つ。第１の制御部１３は、受信された機能情報に基づいて、サーバ５０が継続データのダウンロードに対応不可能か否かを判断し、サーバ５０が継続データのダウンロードに対応不可能と判断できる場合に、継続データのダウンロード処理を中止し、サーバ５０が継続データのダウンロードに対応不可能と判断できない場合に、自己の移動通信端末１０とサーバ５０とのＴＣＰセッションを切断して、サーバ５０に対し継続データのダウンロードを要求する機能を持つ。第２の制御部１４は、第１の制御部１３からの要求に対し、所定の手順に基づいてサーバ５０から送信されてきた、当該サーバ５０が備えた機能に応じた所定のコードに応じて、継続データのダウンロードを継続するか中止するかを制御する機能を持つ。

一方、サーバ５０は、リクエスト処理部５１、レスポンス処理部５２、部分ファイル処理部５３、コンテンツデータベース５４を含んで構成される。このうちリクエスト処理部５１は、移動通信端末１０からのさまざまな要求（例えばダウンロード要求、ダウンロードの再開要求等）を受信し、要求内容を部分ファイル処理部５３に伝達する機能を持つ。コンテンツデータベース５４は、さまざまなコンテンツデータを格納する機能を持つ。部分ファイル処理部５３は、移動通信端末１０からの要求が継続データのダウンロード要求であれば、当該要求に含まれる継続データの範囲を表す情報、又は、継続データの開始アドレスを表す情報等に基づいて、継続データの範囲を特定し、コンテンツデータベース５４から継続データを取り出して、レスポンス処理部５２経由で移動通信端末１０へ継続データを送信する機能を持つ。また、部分ファイル処理部５３は、移動通信端末１０からの要求がデータの最初からのダウンロード要求であれば、コンテンツデータベース５４から該当データの全部を取り出して、レスポンス処理部５２経由で移動通信端末１０へデータの最初から送信する機能を持つ。

次に、図３を用いてダウンロード制御処理について説明する。サーバ５０から移動通信端末１０へのデータのダウンロードが中断し、その後、ダウンロードを再開しようとする状況において、図３に示すように、まず、移動通信端末１０のダウンロード要求部１１は、継続データのダウンロード要求をサーバ５０へ送信する（Ｓ１）。このとき、継続データのダウンロード要求には、例えば、データ全体における継続データの範囲を表す情報、又は、継続データの開始アドレスを表す情報が含まれている。この要求を受けたサーバ５０では、リクエスト処理部５１が、所定の手順に基づいて、上記要求に対し、サーバ５０が継続データのダウンロードに対応可能か否かを示す機能情報をレスポンス処理部５２経由で移動通信端末１０へ送信する（Ｓ２）。

移動通信端末１０では、機能情報受信部１２が上記の機能情報を受信すると、第１の制御部１３は、受信した機能情報に基づいて、サーバ５０が継続データのダウンロードに対応不可能か否かを判断する（Ｓ３）。ここで、サーバ５０が継続データのダウンロードに対応不可能と判断された場合、第１の制御部１３は、継続データの無駄なダウンロード処理を回避するべく、速やかに継続データのダウンロード処理を中止する（Ｓ９）。

一方、Ｓ３にてサーバ５０が継続データのダウンロードに対応不可能と明確には判断できない場合には、第１の制御部１３は、移動通信端末１０とサーバ５０とのＴＣＰセッションを切断し（Ｓ４）、その後、サーバ５０に対し継続データのダウンロード要求を再度送信する（Ｓ５）。

この要求を受けたサーバ５０では、リクエスト処理部５１が、所定の手順に基づいて、上記要求に対し、サーバ５０が備えた機能に応じた所定のコードをレスポンス処理部５２経由で移動通信端末１０へ送信する（Ｓ６）。

移動通信端末１０では、第２の制御部１４が、サーバ５０から受信したコードに応じて、サーバ５０が継続データのダウンロードに対応可能か否かを、改めて判断する（Ｓ７）。ここで、サーバ５０が継続データのダウンロードに対応可能でないと判断された場合、第２の制御部１４は、継続データの無駄なダウンロード処理を回避するべく、速やかに継続データのダウンロード処理を中止する（Ｓ９）。

一方、Ｓ７にてサーバ５０が継続データのダウンロードに対応可能と判断された場合には、第２の制御部１４は、継続データのダウンロードを継続するよう制御する（Ｓ８）。このとき具体的には、サーバ５０の部分ファイル処理部５３が、Ｓ５で送信されてきたダウンロード再要求に含まれる継続データの範囲を表す情報、又は、継続データの開始アドレスを表す情報等に基づいて、継続データの範囲を特定し、コンテンツデータベース５４から継続データを取り出して、レスポンス処理部５２経由で移動通信端末１０へ継続データを送信する（Ｓ８：継続データのダウンロード実行）。

以上説明した実施形態によれば、サーバ５０からの機能情報に基づいてサーバ５０が継続データのダウンロードに対応不可能と明確に判断できない場合でも、サーバ５０の機能に応じたコードに基づいて、継続データのダウンロードを継続するか中止するかを適切に制御することができ、無駄なダウンロードの実行を回避するとともに、継続データのダウンロード実行を適切に制御することができる。

なお、図３の処理は、データのサイズが所定範囲内のもののみを対象として実行してもよい。例えば、１００キロバイトよりも大きく１メガバイト以下のデータのみを対象とするなど、処理の対象を限定してもよい。

発明の実施形態における通信システムのハードウェア構成図である。 移動通信端末とサーバの機能ブロック構成図である。 ダウンロード再開制御処理の手順を示す流れ図である。

符号の説明

１…通信システム、１０…移動通信端末、１０Ａ…ＣＰＵ、１０Ｂ…ＲＡＭ、１０Ｃ…ＲＯＭ、１０Ｄ…ネットワーク制御部、１０Ｅ…不揮発性メモリ、１１…ダウンロード要求部、１２…機能情報受信部、１３…第１の制御部、１４…第２の制御部、２０…移動通信網、３０…ゲートウェイ、４０…インターネット、５０…サーバ、５０Ａ…ＣＰＵ、５０Ｂ…ＲＡＭ、５０Ｃ…ＲＯＭ、５０Ｄ…ネットワーク制御部、５０Ｅ…大容量不揮発性メモリ、５１…リクエスト処理部、５２…レスポンス処理部、５３…部分ファイル処理部、５４…コンテンツデータベース。

Claims (2)

1. ダウンロードが中断した場合の未受信のデータとしての継続データ、をダウンロードするようサーバに要求するダウンロード要求部と、
   前記ダウンロード要求部からの要求に対し、所定の手順に基づいてサーバから送信されてきた、当該サーバが継続データのダウンロードに対応可能か否かを示す機能情報を受信する機能情報受信部と、
   前記機能情報受信部により受信された機能情報に基づいて、前記サーバが継続データのダウンロードに対応不可能か否かを判断し、前記サーバが継続データのダウンロードに対応不可能と判断できる場合、継続データのダウンロード処理を中止し、前記サーバが継続データのダウンロードに対応不可能と判断できない場合は、自己の移動通信端末と前記サーバとのＴＣＰセッションを切断して、前記サーバに対し継続データのダウンロードを要求する第１の制御部と、
   前記第１の制御部からの要求に対し、前記機能情報によっては前記サーバが継続データのダウンロードに対応不可能と明確には判断できない場合に前記サーバから送信されてきた、当該サーバが備えた機能に応じた所定のコードに応じて、継続データのダウンロードを継続するか中止するかを制御する第２の制御部と、
   を備えた移動通信端末。
2. サーバから移動通信端末へのデータのダウンロードが中断した場合の未受信のデータとしての継続データ、のダウンロードを制御するダウンロード制御方法であって、
   移動通信端末が、継続データのダウンロードをサーバに要求するダウンロード要求ステップと、
   サーバが、所定の手順に基づいて、前記要求に対し、当該サーバが継続データのダウンロードに対応可能か否かを示す機能情報を移動通信端末へ送信する機能情報送信ステップと、
   移動通信端末が、前記機能情報を受信し、受信した機能情報に基づいて、前記サーバが継続データのダウンロードに対応不可能か否かを判断し、前記サーバが継続データのダウンロードに対応不可能と判断できる場合、継続データのダウンロード処理を中止し、前記サーバが継続データのダウンロードに対応不可能と判断できない場合は、自己の移動通信端末と前記サーバとのＴＣＰセッションを切断して、前記サーバに対し継続データのダウンロードを要求する第１の制御ステップと、
   サーバが、前記機能情報によっては前記サーバが継続データのダウンロードに対応不可能と明確には判断できない場合に、前記継続データのダウンロード要求に対し、当該サーバが備えた機能に応じた所定のコードを移動通信端末へ送信するコード送信ステップと、
   移動通信端末が、サーバからのコードに応じて、継続データのダウンロードを継続するか中止するかを制御する第２の制御ステップと、
   を有するダウンロード制御方法。

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