JP4195542B2 - 回転対陰極 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、X線発生装置の回転対陰極における電流還流機構に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
X線は、高真空に排気された真空容器内で、電子銃から放出された電子が回転対陰極のターゲットに焦点の大きさに収束して衝突することにより発生する。この時、ターゲット内に発生した電荷を遅滞なく、ターゲット外に導出させないと、上記電荷の停滞した部分での電位が変化するのでいろいろな障害が生じる。これを防ぐために、抵抗の少ない電流還流経路を確保する必要がある。
【0003】
また、この時X線の発生に寄与する電子のエネルギーは、電子銃とターゲット間に印加される管電圧と、対陰極の材質によって異なるが、0.1から1%程度であり、残りはすべて熱に変化するので冷却が必要となる。通常、ターゲットの裏面を水などで冷却しているが、流入してくる熱量が排出される熱量よりも大きくなると、ターゲットの表面に亀裂が生じたり部分的に溶解するなどの現象が生じて放出するX線の強度が落ちてしまうので、上記流入してくる熱量と排出される熱量とは常に平衡状態でなければならない。
【0004】
電子銃から出射された電子は、設定条件を変更しなければ常に決まった位置に集束して焦点を形成するが、固定面よりなるターゲットの場合には常に上記ターゲットの同じ場所が上記焦点位置となるので、放出するX線の強度は上記ターゲットの焦点に入出力する熱量の平衡により一義的に決まるのに対して、ターゲットを回転させることにより当該ターゲット上の電子の焦点位置を刻々と移動させる回転ターゲットの場合にはX線は連続して出力されるが、上記ターゲット上の一点から見ると一回転に一度だけ電子の照射を受けることになり、結果として間歇照射しているような効果を得て冷却効率が改善され、入力できる熱量を大きくすることができるため、放出するX線の強度が大きくなる。
【0005】
上記回転対陰極は用途により全く異なる冷却方法で製作されている。医療用のX線発生装置の回転対陰極は間歇運転で電子が照射されるので、平均すると単位時間当たりにターゲットの流入するエネルギーはそれほど大きなものではない。また、透過像を撮影するために使用されるので、特定の波長を選択する必要がないので破損した時以外にターゲットを交換することもない。そこで、回転対陰極は、冷却よりも高電圧印加の初期安定性を重視して運転開始時に短時間で高電圧を印加でき、大電力を供給できる管球内部の環境条件がほとんど変化しない封入管タイプで製作されている。封入管タイプでは回転対陰極がガラス等のハウジングに封じ切られているので、構造上直接冷却することができないため、回転対陰極及びその周囲の構造物からハウジングに熱輻射させることにより冷却している。熱輻射は、高温物質の表面の温度と放射率(黒体の1.0が最大)で決まり、同じ物質でも温度の高い方が放射率も高い。医療用X線装置では、透過像を得る事を主体としているので、ターゲットの材料は白色X線の強く放射されるタングステンなどの重金属ができている。特に、タングステンは融点が高いのでかなり高温での使用が可能なので、X線照射時に大電力を投入しても溶けることがなく、熱輻射の効率もよくターゲットの材料として使用される。
また、上記ハウジングを冷却媒体として絶縁油で冷却することにより、ハウジングが高温となることによる破壊から防いでいる。
【0006】
これに対して工業用X線発生装置の回転対陰極は、常に連続運転で使用されるので、運転中は大容量の電子エネルギーを受け続けなければならず、冷却が最重要課題となるため、回転するターゲットを直接水などで強制冷却している。
本発明に係る回転対陰極は工業用のX線発生装置に使用されるものである。
【0007】
一例として、従来の工業用のX線発生装置に用いられているX線管(前者という)を図4(a)を参照して説明する。図4(a)は、従来用いられている回転対陰極の説明図である。
図4(a)において、回転対陰極1は、ケーシング2と、上記ケーシング2内にベアりング3、3’に回転支持され、該回転対陰極1の中心軸線L−L’を通る同軸を中心として回転自在な中空の回転軸7と、該中空の回転軸7に固着されている傘形フランジ6と、該傘形フランジ6に結合されている有底円筒形のターゲット5とが、一体化となつている。そして、上記中空の回転軸7の内部を同軸的に貫通し、ケーシング2に固定金具11(後述)で固着される中空の固定軸8を備えている。なお、上記傘形フランジ6と上記有底円筒形のターゲット5の結合部は、分解可能となっている。
【0008】
上記中空の固定軸8には、上記ターゲット5側に該中空の固定軸8と固着されている上記中空の回転軸7の内部空間を冷却液の流入側と流出側に区分けするセパレータ9と、上記ターゲット5の反対側に上記中空の固定軸8と固着され、且つ該中空の固定軸8を上記ケーシング2に固定する固定金具11とが設けられ、これらが一体となつている。上記固定金具11の近傍には、冷却水(後述)を冷却水out16に流出させる冷却水穴12が構成されている。
【0009】
上記傘形フランジ6の底面には、モータの動力と回転数、冷却水の水量などで形状が決められた渦巻き状の回転羽根6aが形成されている。
また、上記セパレータ9の底面には、上記中空の回転軸7の回転数、冷却水の水量などで決められた渦巻き状の固定羽根9aが形成されている。
【0010】
上記ケーシング2の内部には、真空容器60の外部(大気圧)に対して中空の回転軸7を真空軸封する磁性流体を用いた真空シール14と、ステータ18とロータ19からなるモータ17と、冷却水の漏れを防止する水シール13とが配設されている。上記モータ17は図示しない制御回路に制御され、ロータ19および該ロータ19と一体的な中空の回転軸7を所定の回転速度で軸回転させる。上記ケーシング2の一端(図示では右端)には冷却水in15および冷却水out16が形成されている。
【0011】
上記冷却水は冷却水in15から回転対陰極1の内部に供給され、中空の回転軸7と中空の固定軸8で作られる空間15a、傘形フランジ6とセパレータ9で作られる空間15b、ターゲットの側面5aの裏面とセパレータ9で作られる空間15c、ターゲット5の底面5bとセパレータ9で作られる空間16a、中空の固定軸8の内部空間16bから該中空の固定軸8の冷却水穴12を経て冷却水out16から排出される。この間、傘形フランジ6とセパレータ9で作られる空間15bでは、傘形フランジ6の裏面に設けられた回転羽根6aによるかき出し作用を受け、また、ターゲットの底面5bとセパレータ9で作られる空間16aでは、セパレータ9の裏面に設けられた固定羽根9aのかき込み作用をそれぞれ受ける。
【0012】
冷却水通路を外側から内側に形成することにより中空の回転軸7が常に供給水の温度に保たれ、寸法精度を維持することは勿論のこと、回転により発熱する真空シール14の磁性流体を冷却することができる。流路を逆に形成すると、ターゲット5に流入する熱量に比例して上記中空の回転軸7の温度が上昇する。詳細な説明を省略するが、磁性流体を用いた真空シール14では磁力を集中させるためにポールピースの先端と上記中空の回転軸7の空隙を100μm以下と、非常に狭くしているので上記中空の回転軸7の寸法が大きくなると、封止力を増すために多段に設けられたポールピースと中空の回転軸7が接触するおそれが出てくる。また、磁性流体は磁性粉をベースオイル中に浮遊させたもので、外部磁力の作用でこの磁性粉をポールピースの先端に集中させることにより、封止力を持たせることができるが、温度上昇によりベースオイルが蒸発してゆくと、流動性が悪くなり、やがてその機能を失ってしまうことになる。
【0013】
一方、上述したようにターゲット5の側面に電子銃から放出された電子が焦点の大きさで照射されるが、ターゲット5に電荷が停滞すると、ターゲット5が帯電する。帯電現象が起きると部分的に電位が下がるため等電位線が曲がり、凸レンズを挿入したような状態となり、焦点寸法が小さくなる。また、帯電現象が起きたり消えたりすると、ターゲット5のX線発生面の電位が変化するために、X線発生面近傍の電位が乱れて焦点寸法が変化する。焦点寸法の変化量は帯電量によって決まるが、焦点寸法が小さいと焦点寸法の変化量が同じでも本来の焦点寸法に対して変化量の占める割合が大きくなるので影響もそれだけ大きくなる。
上記以外にも帯電現象によりターゲット5や水路の材料が水との接触面で電気分解により水中に溶け出したり、ベアリングが電食を起すなどの不具合も生じる。そのため、ベアリング3の近傍に接触子20を設け、帯電を防止していた。
【0014】
上記従来の還流機構の接触子20を図4(b)を参照して説明する。
図4(b)は、図4(a)のX線管の還流機構の接触子のA−A’断面図である。図4(b)に示す如く、外筒22は、ケーシング2に固定されており、この外筒22の内面より斜方にバネ材21を突設し、そのバネ材21の先端部に接触子20を配設し、このバネ材21の弾性力で接触子20をケーシング2に支持された中空の回転軸7の外周面と接触させ、有底円筒形のターゲット5に発生した電荷を環流させていた。
【0015】
他の一例として従来の医療用X線発生装置に用いられているX線管(後者という)を説明する。詳細な図示を省略するが、高真空の状態で封止されたガラスのケーシング中で軸方向に支持され、回転ターゲットと、摩擦接触装置と、この回転ターゲットと連結されたロータと、上記回転ターゲットと対向して配設された電子銃と、ガラスのケーシングの外側に上記ロータと同軸に配設されたステータを備え、上記回転ターゲットに正電位、電子銃に負電位を印加し、摩擦接触装置を介して回転ターゲットの回転と関係なく、電荷を断続可能に流出させるものである。これに関するものとしては特開平1−217840号公報記載の技術がある。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】
上述の前者の電流還流機構の接触子20は、炭素合金で作られており、これを用いる電流還流機構では、上記接触子20が高速回転(6000から10000rpm)する中空の回転軸7の外側にバネ圧で接触させているため、浮き上がったり、消耗したり、ベアリングから漏れだした油で汚れたりして接触不良を起こしたり、接触抵抗が大きくなったりしてターゲット5が帯電するという問題があつた。
上述の後者の医療用X線発生装置に用いられている封入型X線管では、電流還流機構の接触子が摩耗した場合にはX線管全体を取替えねばならなかった。そこで、管電流の流れない冷却時には接触子を退避させて摩耗を防ぐなどの対策が取られていた。
【0017】
医療用X線発生装置の回転対陰極の熱放散は、熱輻射によるために熱伝導による熱放散に比べて、熱放散効率があまりよくない。また、一般の金属では放射率が低く、例えば銅では0.65μmの光に対する放射率が0.1に過ぎない。そこで、ターゲット本体の焦点以外の部分やその他の、熱輻射により熱をケーシングに放射する部品の表面はできるだけ黒色に近付け放射率を改善している。また、放熱を更によくするため、X線管球全体をケースに入れてその周囲に絶縁油を循環させて冷却と絶縁を同時に行われる方式が用いられているが、機構が複雑、且つ大形となるという問題があった。
しかしながら、ターゲットに外部から冷却水を供給していないので回転軸は中空である必要がなかったので、軸の中心に電流還流機構を設けることができた。また、上記摩擦接触装置には上記ターゲットの軸との分離・結合手段が設けられ、上記摩擦接触装置をロータ回転の中心となる対象軸線に沿って移動させることにより、機械的に分離・結合させているが、いずれにしても間歇運転の回転対陰極でなければ、使用できない機構であるという問題があった。
【0018】
工業用X線発生装置の回転対陰極1では、シャフトを中空の二重構造とし、水冷媒で電子ビームの照射面の裏側を強制冷却するのが普通である。この構造では外側にある中空の回転軸7と、内側にある中空の固定軸8からなり、中空の回転軸7は電流通路となっているが、内側に中空の固定軸8があるため、先端迄中空のままであり、中空の固定軸8は先端の固定部分には固定金具11があり、中空ではなくなっているが、電流通路を構成していないので中心軸では電流還流機構を構造上採れないという問題があった。
【0019】
本発明は、上記従来技術の問題点を解決するためになされたもので、中空の回転軸7の中心軸に、該中心軸と同軸で、且つ中空の回転軸7と一体的な電流還流軸を設け、これをケーシング2の外部まで貫通させ、この貫通部分に電流還流機構の接触子構造部を単独のケースとして取り付けることにより、取外しメンテナンスを容易にするとともに、帯電現象が起きないようにしたものである。
ターゲット5の側面に電子銃から放出された電子が焦点の大きさで照射されることによりX線が発生するが、この時、ターゲット5の内部に発生した電荷がそのまま滞留するとターゲット5が帯電する。帯電現象が起きると部分的に電位が下がるため等電位線が曲がり、凸レンズを挿入したような状態となり焦点寸法が小さくなる。また、帯電現象が起きたり消えたりするとターゲット5のX線発生面の電位が変化するために、焦点寸法が変化する。焦点寸法の変化量は帯電量によって決まるが、焦点寸法が小さいと焦点寸法の変化量が同じでも本来の焦点寸法に対して占める割合が大きくなる。それ以外にも帯電現象によりベアリングが電食を起したり、ターゲットや水路の材料が水との接触面で電気分解により水中に溶け出すなどの不具合も生じる。
【0020】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明に係るX線発生装置の回転対陰極の構成は、X線管球の内部を排気しながらX線を発生させる開放型X線発生装置の回転対陰極において、上記回転対陰極が、ターゲットと、該ターゲットと一体的で回転の中心軸を持つ中空の回転軸と、該中空の回転軸と同軸的に、上記中空の回転軸の内部に挿入された中空な固定軸とを有し、上記中空の回転軸の上記回転の中心軸に同軸的、且つ上記回転軸と一体的な電流還流軸を配設し、上記回転対陰極のケーシングの外部に接触端子部とを設け、上記同軸的、且つ一体的な電流還流軸を上記中空な固定軸を貫通させると共に、上記回転軸と一体的な電流還流軸の一端部は、上記接触端子部で回転自在に支持され、上記ターゲットに電子ビームが照射されることにより発生した電荷を上記電流還流軸を介して、上記ターゲット、上記電流還流軸、上記ケーシングの外部に設けられた上記接触端子部という経路により還流させることを特徴とするものである。
【0021】
上記の回転対陰極において、上記接触端子部は、着脱自在であり、該接触端子部を、中空の固定ケースと、該中空の固定ケース内に組み込まれた弾性部材と、該弾性部材の先端に設けた自在接触端子と、上記電流還流軸の支持部材と、蓋部とから構成し、上記自在接触端子が上記電流還流軸に当接するようにしたことを特徴とするものである。
【0022】
上記目的を達成するために、本発明に係るX線発生装置の回転対陰極の他の構成は、X線管球の内部を排気しながらX線を発生させる開放型X線発生装置の回転対陰極において、上記回転対陰極が、ターゲットと、該ターゲットと一体的で回転の中心軸を持つ中空の回転軸と、該中空の回転軸と同軸的に挿入され、且上記ターゲットの内部冷却液を流入側と流出側に仕切る固定隔壁を持つ中空な固定軸とを有し、上記固定隔壁には、上記回転対陰極の回転数と上記冷却液量から定めた固定羽根と、該固定羽根と一体的に中心部が弾性部材で構成された円板とを設け、上記ターゲットには該ターゲットの底面の裏面に固定した金具を設け、該固定した金具を上記円板の中心部の弾性部材に当接させ、上記ターゲットに電子ビームが照射されることにより発生した電荷を上記固定した金具を介して、上記ターゲット、上記固定した金具、上記円板、上記固定軸、上記回転対陰極のケーシングという経路により還流させることを特徴とするものである。
【0023】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施形態を図1ないし図3を参照して説明する。
〔実施の形態 1〕
図1は、本発明に係る回転対陰極が使用される開放型X線発生装置の説明図、図2は、本発明に係る回転対陰極における電流還流機構の一実施の形態の説明図、図3は、本発明に係る回転対陰極における電流還流機構の他の一実施の形態の説明図である。
【0024】
まず、X線管球の内部を排気しながらX線を発生させる開放型X線発生装置の概略を説明する。
開放型X線発生装置に使用される対陰極には電子銃から出射された電子が常に対陰極の同じ場所に焦点を結ぶ固定対陰極と円筒形の対陰極が回転しているので電子銃から出射された電子の焦点位置に対して対陰極の位置が刻々と移動して一回転に一度だけ同じ場所に来る回転対陰極があるが、ここでは区別しないで単に対陰極として説明する。
通常開放型X線発生装置では、対陰極に電圧が印加されることを避けて、電子銃に負の電圧を印加する。もし対陰極に電圧を印加する場合には対陰極をX線管から絶縁しなければならず、さらに外部に対する電撃防止をするとか、冷却をするときには冷媒の絶縁に配慮するなど大掛かりな対策が必要になることによるものである。
管電圧発生回路41に3相または単相交流200Vの入力電源を供給する。管電圧発生回路41は詳細な図示を省略するが、SCRやスライダックによる電圧制御またはインバータによるパルス幅制御による制御回路、高電圧発生回路、整流回路などを包括しており、高電圧導入部51の端子Lを経由してX線管球の真空容器60内にある電子銃52のフィラメント53に管電圧を供給する。
対陰極55は真空容器60を経由してアースに接続されているのでフィラメント53とは大きな電位差を生ずる。
フィラメント53から放出された電子はこの電位差により、対陰極55に引き寄せられる。この時のフィラメント53と対陰極55の電位差が管電圧であり、対陰極55からフィラメント53に流れる電流が管電流であり、高電圧導入部51の端子L、管電圧発生回路41、管電流検出回路57を通って対陰極55に流れるループを形成する。管電圧検出回路43の管電圧の判定により管電圧が制御されて所定の管電圧が保たれる。
【0025】
バイアス電圧発生回路42に入力電源から分岐した単相交流200Vを供給する。バイアス電圧発生回路42で所定のバイアス電圧に制御されて、管電圧発生回路41で発生した管電圧に付加されて高電圧導入部51の端子Sを経由して電子銃52のウェネルトに印加される。端子Sと端子Lの電位差がバイアス電圧となる。電子銃52のウェネルト54にバイアス電圧が印加されると、フィラメント53から放出され対陰極55に向かって飛び出した電子の飛翔方向を制御することができるので、対陰極55上のX線焦点の寸法が決められる。
【0026】
管電流制御回路50には入力電源から分岐した単相交流200Vを供給する。管電流制御回路50によりフィラメント53に高電圧導入部51の端子Lと端子Cとを経由して交流または直流のフィラメント電源が供給される。直流の場合には、端子Cからフィラメント53、端子Lに向かって電流が流れる。端子Lにはフィラメント電流に加算されて管電流が流れるので端子Cとは電流値が異なる。管電流検出回路57の検出電流の判定によりフィラメント電圧、電流が制御されて所定の管電流が保たれる。
【0027】
X線発生装置には、用途によりブロードフォーカス(例えばターゲット上の焦点、2×13mm2),ノーマルフォーカス(例えばターゲット上の焦点0.5×10mm2),ファインフォーカス(例えばタ一ゲット上の焦点0.1×1mm2),マイクロフォーカス(例えばターゲット上の焦点φ10μm)と呼ばれる焦点寸法が異なるものがある。一般にはターゲット上の焦点を6°の取出し角で見込むので焦点の一方の寸法が十分の一となる。幅方向を見込む場合をラインフオ−カスと呼び、長手方向を見込む場合をポイントフォーカスと呼ぶ。
例えば、タ−ゲット上の焦点0.5×10mm2のノーマルフォーカスではラインフォーカスは焦点0.05×10mm2であり、ポイントフォーカスは焦点0.5×1mm2である。取出したX線の焦点寸法はターゲット自体の振れや焦点寸法の伸縮の影響を受けるが、ポイントフォーカスよりラインフォーカスの幅方向が、また、ノーマルフォーカスよりもマイクロフォーカスの方がはるかに寸法が小さいので、受ける影響の度合いも大きくなる。
【0028】
次に、図2を参照して、図1の開放型X線発生装置に係る回転対陰極における電流還流機構の一実施の形態を詳細に説明する。本実施の形態においては、図1で説明した回路、排気装置等については、図示および説明が煩雑となるので省略し、回転対陰極1だけを図示した。
図2において、回転対陰極1は、ケーシング2と、上記ケーシング2内にベアりング3、3’に回転支持され、該回転対陰極1の中心軸線L−L’を通る同軸を中心として回転自在な中空の回転軸7と、上記中空の回転軸7に結合される傘形フランジ6と、上記傘形フランジ6に結合される有底円筒形のターゲット5とが一体化となつている。そして、該中空の回転軸7の内部を同軸的に貫通し、上記ケーシング2に固定金具33(後述)で固着される中空の固定軸8を備えている。なお、上記傘形フランジ6と上記有底円筒形のターゲット5との結合部は、分解可能となっている。
上記中空の固定軸8には、上記ターゲット5側に中空の回転軸7の内部空間を冷却液の流入側と流出側に区分けするセパレータ9と、上記ターゲット5の反対側に該中空の固定軸8に固着し、且つ該中空の固定軸8を上記ケーシング2を固着する固定金具33が設けられ、これらが一体となっている。また、上記中空の固定軸8は、外部への冷却水out16(後述)に連通する上記固定金具33の近傍にあけられた冷却水が流れ出す冷却水穴12を有している。さらに、上記固定金具33には、電流貫通軸31(後述)を貫通させる貫通穴が穿設されている。
【0029】
また、上記傘形フランジ6の底面には、モータの動力と回転数、冷却水の水量などで形状が決められた渦巻き状の回転羽根6aが形成されている。
また、上記セパレータ9の底面には、上記中空の回転軸7の回転数、冷却水の水量などで決められた渦巻き状の固定羽根9aが形成されている。
【0030】
上記ケーシング2の内部には、真空容器60の外部(大気圧)に対して上記中空の回転軸7を真空軸封する磁性流体を用いた真空シール14と、ステータ18とロータ19からなるモータ17と、冷却水の漏れを防止する水シール13とが配設されている。上記モータ17は図示しない制御回路に制御され、ロータ19およびこのロータ19と一体的な上記中空の回転軸7を所定の回転速度で軸回転させる。上記ケーシング2の一端(図示では右端)には冷却水in15および冷却水out16が形成されている。
【0031】
冷却水は、冷却水入口15から回転対陰極1の内部に供給され、中空の回転軸7と中空の固定軸8で作られる空間15a、傘形フランジ6とセパレータ9で作られる空間15b、ターゲットの側面5aの裏面とセパレータ9で作られる空間15c、ターゲットの底面5bとセパレータ9で作られる空間16a、中空の固定軸8の内部空間16bから中空の固定軸8に設けた冷却水穴12を経て冷却水out16から排出される。この間、傘形フランジ6とセパレータ9で作られる空間15bでは傘形フランジ6の裏面に設けられた回転羽根6aによるかき出し作用をうけ、また、ターゲットの底面5bとセパレータ9で作られる空間16aではセパレータ9の裏面に設けられた固定羽根9aのかき込み作用をそれぞれ受ける。
冷却水通路を外側から内側に形成することにより上記中空の回転軸7が常に供給水の温度に保たれ、寸法精度を維持することは勿論のこと、回転により発熱する真空シール14の磁性流体を冷却することができる。流路を逆に形成すると、ターゲット5に流入する熱量に比例して回転軸の温度が上昇する。
【0032】
一方、上述したようにターゲット5の側面に電子銃から放出された電子が焦点の大ききで照射されるが、ターゲット5に電荷が滞留すると該ターゲット5が帯電する。帯電現象が起きると、部分的に電位が下がるため等電位線が曲がり、凸レンズを挿入したような状態となり焦点寸法が小さくなる。また、帯電現象が起きたり消えたりすると、ターゲット5のX線発生面の電位が変化するために、X線発生面近傍の電位が乱れて焦点寸法が変化する。焦点寸法の変化量は帯電量によって決まるが、焦点寸法が小さいと焦点寸法の変化量が同じでも本来の焦点寸法に対して占める割合が大きくなり影響もそれだけ大きくなる。
上記以外にも帯電現象により、ターゲットや水路の材料が水との接触面で電気分解により水中に溶け出したり、ベアリングが電食を起こすなどの不具合も生じる。
【0033】
ここで、電流還流軸31を説明する。
電流還流軸31は、その一端(図示では左端)を上記ターゲットの底面5bの回転中心に端子支持部32を設けて、該端子支持部32に螺入して結合させる。さらに、その他端(図示では右端)は、中空の固定軸8を貫通し、さらに該中空の固定軸8とケーシング2を固着する固定金具33に設けた貫通穴を突き抜けて、ケーシング2の外部に設けられた接触端子部30により、中心軸線L−L’と同軸に回転自在に支持される。上記固定金具33の貫通穴は、該電流還流軸31の径よりやや大きくして設けてある。
【0034】
次に、図2に示した接触端子部30を説明する。
接触端子部30は、中空のケース部30bと、蓋部30aとからなり、上記中空のケース部30bには、ケーシング2の端部に該接触端子部30を着脱自在に取付ける固定部である拡大部30cが設けられ、上記中空のケース部30bの中空部を上記蓋部30aが閉じている。
【0035】
上記中空のケース部30bには上記固定金具33の貫通穴を突き抜け電流還流軸31の先端と当接する炭素合金で製作した自在接触端子30dが設けられ、この中空ケース部30bと蓋部30aとで構成される空間にはバネ材30hが設けられ、自在接触端子30dを介して電流還流軸31の先端を押圧して接触するようになっている。
上記電流還流軸31の上記固定金具33の貫通穴の突抜け部分および上記拡大部30cならびに上記蓋部30aには、それぞれシール兼用軸受(Oリング)30e及び水シール(Oリング)30fならびに蓋部シール(Oリング)30gが設けられている。
【0036】
上記シール兼用軸受(Oリング)30eは上記電流還流軸31を回転自在に支持する。さらに、上記固定金具33の貫通穴が該電流還流軸31の径よりやや大きくして設けられているので、固定金具33の貫通穴より冷却水が洩れる。この冷却水の洩れを上記シール兼用軸受(Oリング)30eで上記中空のケース部30bの内部に洩れないようにしている。また、冷却水が上記シール兼用軸受(Oリング)30eを越えて、上記中空のケース部30bの内部に洩れた場合でも蓋部シール(Oリング)30gにより接触端子部30の外部に洩れ出さないように防止している。さらに、上記固定金具33の貫通穴より洩れた冷却水が固定部である拡大部30cから洩れる場合を、水シール(Oリング)30fにより外部に洩れ出さないように防止している。
【0037】
上記電流還流軸31は、例えば直径3mm、ペリリウム銅製とし、熱処理をして硬化させた若しくはネジインサートを用いてネジ部を強化した上記端子支持部32にネジコミ式で上記電流還流軸31を螺入している。上記端子支持部32は、ターゲット5と一体として製作することが考えられるが、別部品を例えばOリングを介して結合することもできる。上記バネ材30h、自在接触端子30dもペリリウム銅製で好結果が得られた。
また、これらの部材は、回転対陰極1を解体することなく、着脱することができるので、メンテナンスが容易である。
【0038】
上記構成の回転対陰極における電流還流軸の動作を説明する。
図2に示すように、モータ17の回転により電流還流軸31を持った中空の回転軸7が同軸を通る中心軸線L−L’を中心として高速で回転する。フィラメント53から電子ビームが照射され、管電圧により加速され、バイアス電圧により所定の焦点寸法でターゲットの側面5aに集束する。その際、ターゲット5に生じた電荷を速やかに焦点付近から移動させないと、本来アース電位であるはずのターゲット5が帯電することになる。
【0039】
上記の電荷を還流するために、ターゲット5−端子支持部32−電流還流軸31−接触端子部30−ケーシング2−真空容器60の容器壁−接地端子Eからなる電流還流回路が形成される。
【0040】
〔実施の形態 2〕
次に、本発明に係る回転対陰極における電流還流機構の他の一実施形態を図3を参照して説明する。
図3は、本発明に係る回転対陰極における電流還流機構の他の一実施形態の説明図である。図3において、図1と同一符号は同一機能、同一仕様の等価部材であるので再度の説明は省略する。
図3においては、電流還流軸31を設ける代わりにターゲットの底部5bの中心部にピボット35を設ける。また、接触端子部30を設ける代わりにセパレータ9に設けられた水流誘導用の固定羽根9aに円形アース板36を固着する。円形アース板36は、その中心部を弾性部材36aで構成し、上記弾性部材36aと上記ピボット35とを接触させることにより電流を還流させる。上記ピボット35は、ターゲットの底部5bにねじ等で固定する。その場合ターゲットの底部5bとの接面には真空シール用Oリング37が設けられている。もちろん、上記ピボット35はターゲット5と一体であってよい。
【0041】
上記構成の回転対陰極における電流還流機構の動作を説明する。
電流還流機構で電荷は、ターゲット5−ピボット35−アース板36−中空の固定軸8−ケーシング2−真空容器60の容器壁−接地端子Eと環流する。電流は電荷と逆方向に流れるが経路は同じなのでこれが電流還流回路となる。
【0042】
冷却水は、冷却水入口15から回転対陰極1の内部に供給され、中空の回転軸7と中空の固定軸8で作られる空間15a、傘形フランジ6とセパレータ9で作られる空間15b、ターゲットの側面5aの裏面とセパレータ9で作られる空間15c、円形のアース板36とセパレータ9で作られる空間37a、中空の固定軸8の内部空間16bから中空の固定軸8に設けられた冷却水穴12を経て冷却水out16から排出される。この間、傘形フランジ6とセパレータ9で作られる空間15bでは、傘形フランジ6の裏面に設けられた回転羽根6aによるかき出し作用をうけ、また、円形のアース板36とセパレータ9で作られる空間37aでは、セパレータ9の裏面に設けられた固定羽根9aのかき込み作用をそれぞれ受ける。この時、上記円形のアース板36とセパレータ9と固定羽根9aで形成される空間に冷却水が流れ、ターゲットの底面5bと円形のアース板36でつくられる空間37bには冷却水がほとんど流れない。
冷却水通路を外側から内側へと形成することにより、中空の回転軸7が常に供給水の温度に保たれ、寸法精度を維持することは、勿論のこと、回転により発熱する真空シール14の磁性流体を冷却することができる。流路を逆に形成すると、ターゲット5に流入する熱量に比例して回転軸の温度が上昇する。
【0043】
上記接触端子部30の変形例を更に説明する。図1の接触端子部30では、中空のケース部30bに自在接触端子30dが設けられ、この自在接触端子30dと蓋部30aとで構成される空間にはバネ材30hが設けられ、自在接触端子30dが電流還流軸31の先端を当接するようになっていたが、バネ材30hと、自在接触端子30dの代わりにミニチュアベアリングを用いても差し支えない。
【0044】
このようにして、帯電現象によりターゲットや水路の材料が水との接触面で電気分解により水中に溶けだしたり、ベアリングが電食を起こすなどの不具合を解消できる。
【0045】
【発明の効果】
以上詳細に説明したように、本発明の構成によれば、電流還流機構の接触子構造部をケーシングの外側に単独のケースとして取り付けることにより取外しメンテナンスを容易にし、且つ確実に電流を還流させることによりべアリングの電食による破損、冷却水中の金属イオンの減少を計り、焦点形状を安定させることができるのでマイクロフォーカスX線源にも利用可能な開放型X線発生装置の回転対陰極における電流環流機構を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る開放型X線発生装置の説明図である。
【図2】本発明に係る回転対陰極における電流還流機構の一実施形態の説明図である。
【図3】本発明に係る回転対陰極における電流環流機構の他の一実施形態の説明図である。
【図4】従来における回転対陰極における電流環流機構の説明図である。
【符号の説明】
1…回転対陰極
2…ケーシング
3…ベアリング
3’…ベアリング
L−L’…回転の中心軸線
5…ターゲット
5a…ターゲットの側面
5b…タ−ゲットの底面
6…傘形フランジ
6a…回転羽根
7…中空の回転軸
8…中空の固定軸
9…セパレータ
9a…固定羽根
11…固定金具
12…冷却水穴
13…水シール
14…真空シール
15…冷却水in
15a…中空の回転軸7と中空の固定軸8で作られる空間
15b…傘形フランジ6とセパレータ9で作られる空間
15c…ターゲットの側面5aの裏面とセパレータ9で作られる空間
16…冷却水out
16a…ターゲットの底面5bとセパレータ9で作られる空間
16b…中空の固定軸8の内部空間
17…モータ
18…ステータ
19…ロータ
20…接触子
21…バネ材
22…外筒
30…接触端子部
30a…蓋部
30b…ケース部
30c…固定部である拡大部
30d…自在接触端子
30e…シール兼用軸受(Oリング)
30f…水シール(Oリング)
30g…蓋部シール(Oリング)
30h…バネ材
31…電流環流軸
32…端子支持部
33…固定金具
35…ピボット
36…円形アース板
36a…弾性部材
37a…円形アース板36とセパレータ9で作られる空間
37b…ターゲットの底面5bと円形アース板36で作られる空間
38…真空シール(Oリング)
41…管電圧発生回路
42…バイアス電圧発生回路
43…管電圧検出回路
44…管電圧制御回路
50…管電流制御回路
51…高電圧導入部
52…電子銃
53…フィラメント
54…ウェネルト
55…対陰極
56…排気装置
60…真空容器
70…X線管球部

Claims (3)

  1. X線管球の内部を排気しながらX線を発生させる開放型X線発生装置の回転対陰極において、上記回転対陰極が、ターゲットと、該ターゲットと一体的で回転の中心軸を持つ中空の回転軸と、該中空の回転軸と同軸的に、上記中空の回転軸の内部に挿入された中空な固定軸とを有し、上記中空の回転軸の上記回転の中心軸に同軸的、且つ上記回転軸と一体的な電流還流軸を配設し、上記回転対陰極のケーシングの外部に接触端子部とを設け、上記同軸的、且つ一体的な電流還流軸を上記中空な固定軸を貫通させると共に、上記回転軸と一体的な電流還流軸の一端部は、上記接触端子部で回転自在に支持され、上記ターゲットに電子ビームが照射されることにより発生した電荷を上記電流還流軸を介して、上記ターゲット、上記電流還流軸、上記ケーシングの外部に設けられた上記接触端子部という経路により還流させることを特徴とする回転対陰極
  2. 請求項1記載の回転対陰極において、
    上記接触端子部は、着脱自在であり、該接触端子部を、中空の固定ケースと、該中空の固定ケース内に組み込まれた弾性部材と、該弾性部材の先端に設けた自在接触端子と、上記電流還流軸の支持部材と、蓋部とから構成し、上記自在接触端子が上記電流還流軸に当接するようにしたことを特徴とする回転対陰極
  3. X線管球の内部を排気しながらX線を発生させる開放型X線発生装置の回転対陰極において、上記回転対陰極が、ターゲットと、該ターゲットと一体的で回転の中心軸を持つ中空の回転軸と、該中空の回転軸と同軸的に挿入され、且上記ターゲットの内部冷却液を流入側と流出側に仕切る固定隔壁を持つ中空な固定軸とを有し、上記固定隔壁には、上記回転対陰極の回転数と上記冷却液量から定めた固定羽根と、該固定羽根と一体的に中心部が弾性部材で構成された円板とを設け、上記ターゲットには該ターゲットの底面の裏面に固定した金具を設け、該固定した金具を上記円板の中心部の弾性部材に当接させ、上記ターゲットに電子ビームが照射されることにより発生した電荷を上記固定した金具を介して、上記ターゲット、上記固定した金具、上記円板、上記固定軸、上記回転対陰極のケーシングという経路により還流させることを特徴とする回転対陰極
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