JP4193200B2 - トロイダル型無段変速機の入力軸およびトロイダル型無段変速機 - Google Patents

トロイダル型無段変速機の入力軸およびトロイダル型無段変速機 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、トロイダル型無段変速機の入力軸およびトロイダル型無段変速機に関する。
【0002】
【従来の技術】
例えば、自動車などの車両に用いられる無段変速機として、特開平11−182645号公報に開示された高トルク用トロイダル型無段変速機が知られている。
この公報に開示されたトロイダル型無段変速機は、図7に示すように、2つの入力ディスク2A,2Bと2つの出力ディスク3A,3Bとが、入力軸1の外周に取り付けられている。また、入力軸1の中間部の外周には出力歯車4が回転自在に支持されている。この出力歯車4の中心部に設けられた円筒状のフランジ部4a,4aには、出力ディスク3A,3Bがスプライン係合によって連結されている。
【0003】
入力軸1は、フロント側(図中左側)に位置する入力ディスク2Aとカム板7との間に設けられたローディングカム式の押圧装置12を介して、駆動軸22により回転駆動されるようになっている。また、出力歯車4は、2つの部材の結合によって構成された仕切壁13を介して図示しないハウジング内に支持されており、これにより、軸線Oを中心に回転できる一方で、軸線O方向の変位が阻止されている。
【0004】
出力ディスク3A,3Bは、入力軸1との間に介在されたニードル軸受5,5によって、入力軸1の軸線Oを中心に回転自在に支持されている。また、入力ディスク2A,2Bは、入力軸1と共に回転するように、その入力軸1の両端部にボールスプライン6,6を介して支持されている。また、入力ディスク2A,2Bの内面(凹面)2a,2aと出力ディスク3A,3Bの内面(凹面)3a,3aとの間には、パワーローラ11が回転自在に挟持されている。
【0005】
また、図8に拡大して示すように、リア側(図中右側)に位置する入力ディスク2Bと、この入力ディスク2Bの軸線O方向の変位を規制するためのローディングナット9との間には皿ばね10およびシム30が設けられている。
ローディングナット9の内周面には雌ねじ31が設けられ、入力軸1のリア側には、ローディングナット9のねじ31が螺合する雄ねじ33が設けられ、これら雌ねじ31および雄ねじ33の螺合により、ローディングナット9は、入力軸1のリア側に締結される。また、ローディングナット9は、その当接部9aが入力軸1に設けられたストッパ35に当接されることにより、軸線O方向に位置決めされている。
また、皿ばね10は、シム30を介して入力ディスク2Bを出力ディスク3Bに向けて押圧しており、この皿ばね10は、ローディングナット9およびシム30とともに、各ディスク2A,2B,3A,3Bの凹面2a,2a,3a,3aとパワーローラ11,11の周面11a,11aとの当接部に押圧力を付与する予圧付与装置を構成する。
【0006】
したがって、上記構成の無段変速機では、駆動軸22から入力軸1に回転力が入力されると、入力軸1と一体で入力ディスク2A,2Bが回転し、その回転がパワーローラ11,11によって出力ディスク3A,3Bに一定の変速比で伝達される。また、出力ディスク3A,3Bの回転は、出力歯車4から伝達歯車15などを介して、図示しない出力軸に伝達される。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、入力軸1の雄ねじ33には、ローディングナット9の雌ねじ31とのねじの締め付け力および皿ばね10からの荷重(ローディング力を含む)が同時にかかり、これら締め付け力と皿ばね10の荷重との合計は、たとえば、15tにも及ぶ。
また、パワーローラ11と入力ディスク2Bとの押し付け力で入力ディスク2Bが変形し、入力軸1の雄ねじ33に荷重がかかると、この雄ねじ33の円周方向にかかる荷重が不均一となり、局部的に荷重が集中してしまう。特に、高トルクのトロイダル型無段変速機では、入力軸1の雄ねじ33にかかる荷重が大きくなってしまう。
【0008】
この入力軸1の雄ねじ33の荷重分布は、図8に示すように、ストッパ35側に向かうにつれて次第に大きくなることがわかっている。すなわち、雄ねじ33のストッパ35側の部分33aには、雄ねじ33の他の部分33bより大きな荷重がかかってしまう。また、雄ねじ33の谷底は小さな局率半径の曲面(小さいR形状)であるので、雄ねじ33に大きな荷重がかかると、亀裂などが生じやすくなる。したがって、入力軸1の雄ねじ33のうち、ストッパ側の部分33aにおいては、特に耐久力が低下してしまう。
【0009】
この入力軸1の耐久力の低下を防止するために、入力軸1の径を大きくして入力軸1の断面積を大きくする(入力軸1の肉厚を厚くする)ことが考えられるが、このトロイダル型無段変速機の小型化、ワイドレンジ化のために寸法上の制約があり、入力軸1の径を大きくできない。
【0010】
本発明は、上記事情に鑑みて為されたもので、入力軸の耐久力を向上させることができるトロイダル型無段変速機の入力軸およびトロイダル型無段変速機を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、入力ディスクの軸線方向の変位を規制するローディングナットの内周面に形成された雌ねじを螺合するための雄ねじが外周面に形成されるとともに、前記ローディングナットを当接させることにより、前記ローディングナットを位置決めさせるストッパが設けられたトロイダル型無段変速機の入力軸において、
前記雄ねじのうち、前記ストッパ側の部分のねじ山の高さが、他の部分のねじ山の高さより低く形成されているとともに、
前記入力軸の内側に、給油通路が前記入力軸の軸線方向に延びるように設けられており、この給油通路の前記雄ねじの内側に位置する部分は、前記ストッパ側に向かうにつれて次第に内径が狭まるテーパ状に形成されていることを特徴とする。
【0012】
請求項1に記載の発明においては、入力軸の雄ねじのうち、ストッパ側の部分のねじ山の高さが、雄ねじの他の部分のねじ山の高さより低く形成されているので、雄ねじのストッパ側の部分と、このストッパ側の部分に螺合するローディングナットの雌ねじとの噛み合い(嵌め合い)率が低くなる。
このため、雄ねじのストッパ側の部分にかかる荷重(ねじの締め付け力および入力ディスクからの荷重)が分散するので、この部分にかかる荷重が低減し、雄ねじの谷底に作用する曲げ応力が低減する。したがって、雄ねじのうち、特に荷重が大きくかかるストッパ側の部分の谷底に亀裂などが生じ難くなるので、入力軸の耐久力が向上する。また、入力軸の雄ねじのストッパ側の部分と、ローディングナットの雌ねじの当接部側の部分との噛み合い率が低くなるので、ローディングナットの雌ねじの当接部側の部分にかかる荷重も低減し、ローディングナットの耐久力も向上する。
また、給油通路のうち、雄ねじの内側に位置する部分は、ストッパ側に向かうにつれて次第に内径が狭まるテーパ状に形成されているので、特に大きな荷重がかかる雄ねじのストッパ側に向かうにつれて、入力軸の断面積(入力軸の肉厚)が大きくなり、入力軸の剛性が高まる。その結果、入力軸の耐久力がさらに向上する。
請求項2に記載の発明は、入力ディスクの軸線方向の変位を規制するローディングナットの内周面に形成された雌ねじを螺合するための雄ねじが外周面に形成されるとともに、前記ローディングナットを当接させることにより、前記ローディングナットを位置決めさせるストッパが設けられたトロイダル型無段変速機の入力軸において、
前記雄ねじのうち、前記ストッパ側の部分のねじ山の高さが、他の部分のねじ山の高さより低く形成されているとともに、
前記入力軸の内側に、給油通路が前記入力軸の軸線方向に延びるように設けられており、この給油通路のうち、前記雄ねじのストッパ側の部分の内側に位置する部分は、前記雄ねじの他の部分の内側に位置する部分より内径が狭いことを特徴とする。
請求項2に記載の発明においては、入力軸の雄ねじのうち、ストッパ側の部分のねじ山の高さが、雄ねじの他の部分のねじ山の高さより低く形成されているので、雄ねじのストッパ側の部分と、このストッパ側の部分に螺合するローディングナットの雌ねじとの噛み合い(嵌め合い)率が低くなる。
このため、雄ねじのストッパ側の部分にかかる荷重(ねじの締め付け力および入力ディスクからの荷重)が分散するので、この部分にかかる荷重が低減し、雄ねじの谷底に作用する曲げ応力が低減する。したがって、雄ねじのうち、特に荷重が大きくかかるストッパ側の部分の谷底に亀裂などが生じ難くなるので、入力軸の耐久力が向上する。また、入力軸の雄ねじのストッパ側の部分と、ローディングナットの雌ねじの当接部側の部分との噛み合い率が低くなるので、ローディングナットの雌ねじの当接部側の部分にかかる荷重も低減し、ローディングナットの耐久力も向上する。
また、給油通路のうち、雄ねじのストッパ側の部分の内側に位置する部分は、雄ねじの他の部分の内側に位置する部分より内径が小さいので、この部分における入力軸の断面積(入力軸の肉厚)が大きくなり、入力軸の剛性が高まる。その結果、入力軸の耐久力がさらに向上する。
【0013】
請求項3に記載の発明は、請求項1または請求項2に記載の発明において、前記雄ねじのストッパ側の部分のねじ山の高さは、前記ストッパ側に向かうにつれて次第に低くなるように形成されていることを特徴とする。
【0014】
請求項3に記載の発明においては、雄ねじのストッパ側の部分のねじ山の高さは、ストッパ側に向かうにつれて次第に低くなるように形成されているので、雄ねじのストッパ側の部分と雌ねじとの噛み合い率は、かかる荷重の大きなストッパ側に向かうにつれて次第に低くなる。したがって、かかる荷重の大きなストッパ側に向かうにつれて、その荷重をより低減することが可能となり、入力軸の耐久力がさらに向上する。
【0023】
請求項4に記載の発明は、請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の入力軸を備えることを特徴とするトロイダル型無段変速機である。
【0024】
請求項4に記載の発明においては、上記請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の発明と同様な作用効果を奏するトロイダル型無段変速機を得ることができる。
【0025】
【発明の実施の形態】
以下、添付した図面を参照しながら本発明の実施の形態を説明する。なお、以下の各図において、図7および図8と同一の構成部分については同一符号を付してその説明を簡略化する。
図1乃至図3は、本発明の第1実施の形態を示している。図1の(a)に示すように、入力軸1のリア側の端部の外周面には、雄ねじ37が形成されている。また、図1の(b)に示すように、ローディングナット9の内周面には、入力軸1の雄ねじ37に螺合される雌ねじ39が形成されている。なお、雄ねじ37および雌ねじ39は、特に限定されないが、ねじ37、39の谷底の局率半径を大きくしている、MJねじが望ましい。
【0026】
図2に示すように、入力軸1の雄ねじ37のうち、入力軸1のストッパ35側の部分37aのねじ山40の高さは、雄ねじ37の他の部分37bのねじ山41の高さより低く形成されている。また、これらストッパ35側の部分37aのねじ山40は、その高さがストッパ35側に向かうにつれて次第に低くなるように形成されている。なお、ストッパ35側の部分37aのねじ山40の高さは、他の部分37bのねじ山41より20%〜70%低くするのが望ましい。
【0027】
また、入力軸1の内側には、給油通路43が設けられている。この給油通路43は、入力軸1の軸線O方向に延びるように設けられており、図示しない給油ポンプから送り込まれた潤滑油(トラクションオイル)を、分岐通路42,42を介して各ボールスプラインに供給するようになっている。
この給油通路43のリア側(図中右側)の端部は、入力軸1のリア側の端面から入力軸1のストッパ35まで、このストッパ35側に向かうにつれて次第に内径が狭まるテーパ状に形成されている。すなわち、給油通路43の雄ねじ37の内側に位置する部分43aは、ストッパ35側に向かうにつれて次第に内径が狭まるテーパ状をなしている。したがって、入力軸1のリア側の端部において、入力軸1の断面積(肉厚)は、入力軸1のリア側の端面から入力軸1のストッパ35側に向けて徐々に大きくなっている。
【0028】
また、図3に示すように、ローディングナット9の内周面に形成された雌ねじ39のうち、ローディングナット9の当接部9a側の部分39aのねじ山44の高さは、雌ねじ39の他の部分39bのねじ山45の高さより低く形成されている。また、この当接部9aの部分39aのねじ山44は、その高さが当接部9a側に向かうにつれて次第に低くなるように形成されている。なお、当接部9a側の部分39aのねじ山44の高さは、他の部分39bのねじ山45より20%〜70%低くするのが望ましい。
【0029】
以上のように、本実施の形態では、入力軸1の雄ねじ37のうち、ストッパ35側の部分37aのねじ山 0の高さが、雄ねじ37の他の部分37bのねじ山の高さより低く形成されているとともに、ローディングナット9の雌ねじ39のうち、当接部9a側の部分39aのねじ山の高さが、雌ねじ39の他の部分39bのねじ山45の高さより低く形成されているので、雄ねじ37のストッパ35側の部分37aと、雌ねじ39の当接部9a側の部分39aとの噛み合い率が下がる。
このため、雄ねじ37のストッパ35側の部分37aにかかる荷重(ねじの締め付け力および入力ディスク2Bからの荷重)が分散するので、この部分37aにかかる荷重を低減することができ、雄ねじ37のストッパ35側の部分37aの谷底に作用する曲げ応力を低減することができる。したがって、雄ねじ37のうち、特に荷重が大きくかかるストッパ35側の部分37aの谷底に亀裂などが生じるのを防止することができるので、入力軸1の耐久力を向上させることができる。
【0030】
また、入力軸1の雄ねじ37のストッパ35側の部分37aと、この部分37aに螺合するローディングナット9の雌ねじ39の当接部9a側の部分39aとの噛み合い率が低くなるので、ローディングナット9の雌ねじ39のストッパ35側の部分39aにかかる荷重をも低減でき、ローディングナット9の耐久力も向上させることができる。
【0031】
また、入力軸1の雄ねじ37のストッパ35側の部分37aのねじ山40は、その高さがストッパ35側に向かうにつれて次第に低くなるように形成されているとともに、ローディングナット9の雌ねじ39の当接部9a側の部分39aのねじ山44は、その高さが当接部9aに向かうにつれて次第に低くなるように形成されているので、雄ねじ37のストッパ35側の部分37aと、雌ねじ39の当接部9a側の部分39aとの噛み合い率は、かかる荷重の大きなストッパ35側に向かうにつれて次第に低くなる。したがって、かかる荷重の大きなストッパ35側に向かうにつれて、その荷重をより低減することができ、入力軸1の耐久力をさらに向上させることができる。
【0032】
また、給油通路43の雄ねじ37の内側に位置する部分43aは、ストッパ35側に向かうにつれて次第に径が狭まるテーパ状に形成されているので、特に大きな荷重がかかる雄ねじ37のストッパ35側に向かうにつれて次第に入力軸1の断面積が大きくなり、入力軸1の剛性を高めることができる。その結果、入力軸1の耐久力をさらに向上させることができる。
【0033】
図4乃至図6は、本発明の第2実施の形態を示している。なお、第2実施の形態では、第1実施の形態と同一の構成部分については同一符号を付してその説明を簡略化する。
図4の(a)に示すように、入力軸1のリア側の端部の外周面には、雄ねじ47が形成されている。また、図4の(b)に示すように、ローディングナット9の内周面には、入力軸1の雄ねじ47に螺合される雌ねじ49が形成されている。なお、雄ねじ47および雌ねじ49は、特に限定されないが、ねじ47、49の谷底の局率半径を大きくしている、MJねじが望ましい。
【0034】
図5に示すように、入力軸1の雄ねじ47のうち、入力軸1のストッパ35側の部分47aのねじ山50の高さは、雄ねじ47の他の部分47bのねじ山51より低く形成されており、これらストッパ35側の部分47aのねじ山50の高さは全て同じである。すなわち、雄ねじ47は、他の部分47bよりストッパ35側の部分47aが低い段差状をなしている。なお、ストッパ35側の部分47aのねじ山50の高さは、他の部分47bのねじ山51より20%〜70%低くするのが望ましい。
【0035】
また、入力軸1の給油通路43のうち、雄ねじ47のストッパ35側の部分47aの内側に位置する部分43bは、雄ねじ47の他の部分47bの内側に位置する部分43cより内径が狭くなっている。したがって、入力軸1の上記部分43b側の断面積は、上記43c側の断面積より大きくなっている。
【0036】
また、図6に示すように、ローディングナット9の内周面に形成された雌ねじ49のうち、ローディングナット9の当接部9a側の部分49aのねじ山54の高さは、雌ねじ49の他の部分49bのねじ山55の高さより低く形成されており、これら当接部9a側の部分49aのねじ山54の高さは全て同じである。すなわち、雌ねじ49は、他の部分49bより当接部9a側の部分49aが低い段差状をなしている。なお、当接部9a側の部分49aのねじ山54の高さは、他の部分49bのねじ山55より20%〜70%低くするのが望ましい。
【0037】
以上のように、本実施の形態では、第1実施の形態と同様な作用効果を奏するとともに、給油通路43の雄ねじ47のストッパ35側の部分47aの内側に位置する部分43bは、雄ねじ47の他の部分47bの内側に位置する部分43cより内径が狭いので、入力軸1の上記部分43b側の断面積は、上記部分43c側の断面積より大きくなる。したがって、特に大きな荷重がかかる入力軸1の雄ねじ47のストッパ35側の部分47bの剛性が高まるので、入力軸1の耐久力をさらに向上させることができる。
【0038】
本発明は、上述した実施の形態に限定されず、その要旨を逸脱しない範囲内において種々の変形が可能である。
たとえば、第1実施の形態では、ストッパ35側の部分37aのねじ山40を低くした入力軸1の雄ねじ37に、当接部9a側の部分39aのねじ山44を低くしたローディングナット9の雌ねじ39を螺合させたが、これに代えて、入力軸1の雄ねじの全てのねじ山の高さを同一にし、この入力軸1の雄ねじに、当接部9a側の部分39aのねじ山44を低くしたローディングナット9の雌ねじ39を螺合させるようにしても良い。これは、第2実施の形態の入力軸1の雄ねじ47についても同様である。
また、ローディングナット9の雌ねじの全てのねじ山の高さを同一にし、この雌ねじを、ストッパ35側の部分37aのねじ山40を低くした入力軸1の雄ねじ37に螺合させるようにしても良い。これは、第2実施の形態のローディングナット9の雌ねじ49についても同様である。
【0039】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、入力軸の耐久力を向上させることができるトロイダル型無段変速機の入力軸およびトロイダル型無段変速機を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施の形態の入力軸およびローディングナットを示す断面図である。
【図2】図1の入力軸のストッパの近傍を拡大して示す断面図である。
【図3】図1のローディングナットの当接部側を拡大して示す断面図である。
【図4】本発明の第2実施の形態の入力軸およびローディングナットを示す断面図である。
【図5】図4入力軸のストッパの近傍を拡大して示す断面図である。
【図6】図4のローディングナットの当接部側を拡大して示す断面図である。
【図7】従来のトロイダル型無段変速機の一例を示す断面図である。
【図8】図7の入力軸のストッパの近傍を拡大して示す断面図である。
【符号の説明】
1 入力軸
2A、2B 入力ディスク
9 ローディングナット
9a 当接部
35 ストッパ
37,47 雄ねじ
37a,47a 雄ねじのストッパ側の部分
37b,47b 雄ねじの他の部分
39,49 雌ねじ
39a,49a 雌ねじの当接部側の部分
39b,49b 雌ねじの他の部分
40,41,50,51 雄ねじのねじ山
44,45,54,55 雌ねじのねじ山
43 給油通路
43a 給油通路の雄ねじの内側に位置する部分
43b 給油通路の雄ねじのストッパ側の部分の内側に位置する部分
43c 給油通路の雄ねじの他の部分の内側に位置する部分

Claims (4)

  1. 入力ディスクの軸線方向の変位を規制するローディングナットの内周面に形成された雌ねじを螺合するための雄ねじが外周面に形成されるとともに、前記ローディングナットを当接させることにより、前記ローディングナットを位置決めさせるストッパが設けられたトロイダル型無段変速機の入力軸において、
    前記雄ねじのうち、前記ストッパ側の部分のねじ山の高さが、他の部分のねじ山の高さより低く形成されているとともに、
    前記入力軸の内側に、給油通路が前記入力軸の軸線方向に延びるように設けられており、この給油通路の前記雄ねじの内側に位置する部分は、前記ストッパ側に向かうにつれて次第に内径が狭まるテーパ状に形成されていることを特徴とするトロイダル型無段変速機の入力軸。
  2. 入力ディスクの軸線方向の変位を規制するローディングナットの内周面に形成された雌ねじを螺合するための雄ねじが外周面に形成されるとともに、前記ローディングナットを当接させることにより、前記ローディングナットを位置決めさせるストッパが設けられたトロイダル型無段変速機の入力軸において、
    前記雄ねじのうち、前記ストッパ側の部分のねじ山の高さが、他の部分のねじ山の高さより低く形成されているとともに、
    前記入力軸の内側に、給油通路が前記入力軸の軸線方向に延びるように設けられており、この給油通路のうち、前記雄ねじのストッパ側の部分の内側に位置する部分は、前記雄ねじの他の部分の内側に位置する部分より内径が狭いことを特徴とするトロイダル型無段変速機の入力軸。
  3. 前記雄ねじのストッパ側の部分のねじ山の高さは、前記ストッパ側に向かうにつれて次第に低くなるように形成されていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のトロイダル型無段変速機の入力軸。
  4. 請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の入力軸を備えることを特徴とするトロイダル型無段変速機
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