JP4192198B1 - 車両運転体験用障害物装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】車両の体験運転時,その車両の障害物への衝突によるも,その衝突衝撃を効果的に緩和し得ると共に,衝突後,障害物の定位置への設置を容易,迅速に行い得るようにした車両運転体験用障害物装置を提供する。
【解決手段】車両Vの進路P外に配設される支持アーム3と,この支持アーム3に支持されて進路Pに沿って前後に揺動し得る支持棹4と,この支持棹4の先端部に付設されて車両Vの進路P内に配置される障害物5とを備え,支持アーム3及び支持棹4間には,車両Vの障害物5への衝突による支持棹4の前方への揺動抵抗よりも,支持棹4の前方揺動位置から後方への復帰揺動抵抗を大きくする揺動制御手段30を設けた。
【選択図】 図7

Description

本発明は,車両の進路内に配置される障害物を備え,自動車等の車両の各種機能を体験させるべく,上記障害物に向けて車両を走行させる車両運転体験用障害物装置に関する。
自動車には,走行中,自車の先行車等の障害物に対する相対速度及び距離を検出して,その障害度が所定値を超えたと判断したとき,自車のシートベルトに緊張力を付与したり,ブレーキを自動的に作動させたりしてドライバに注意を喚起する追突軽減ブレーキシステム等の障害物対応装置(特許文献1参照)を装備したものがあるが,一般の路上で上記装置の機能を実際に体験することは極めて稀である。しかしながら,ドライバが上記装置の機能を体得しておくことは,安心,安全運転上,有意義である。
そこで,ドライバに上記装置の機能を体験してもらうために,従来では,テストコース等の安全な場所で,車両が衝突しても車両を破損させず,またドライバに大きな衝撃を与えないような衝撃吸収材製の複数のブロックを障害物として車両の進路上に積み上げ,上記装置を備えた車両をドライバに上記障害物に向けて走らせて,上記装置の機能を体験してもらうことが行われている。この場合,追突被害軽減のための自動ブレーキが作動したとき,ドライバ自身で急ブレーキを実行させて上記障害物の手前で停車させることが好ましいが,ドライバによっては,車両を上記障害物に衝突させてしまうことも多くある。そうしたときは,直ちに衝撃吸収材製の複数のブロックを積み上げ障害物を組み立て,次のドライバの運転体験に備えなければならないので,その組み立て作業に手間取り,多くのドライバの運転体験に迅速に対応することが困難であった。
特許第3046186号公報
本発明は,かゝる事情に鑑みてなされたもので,車両の体験運転時,その車両の障害物への衝突によるも,その衝突衝撃を効果的に緩和し得ると共に,衝突後,障害物の定位置への設置を容易,迅速に行い得るようにした車両運転体験用障害物装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために,本発明の車両運転体験用障害物装置は,車両の進路外に配設される支持部と,この支持部に支持されて前記進路に沿って前後に揺動し得る支持棹と,この支持棹の先端部に付設されて車両の進路内に配置される障害物とを備え,前記支持部及び支持棹間には,車両の障害物への衝突による支持棹の前方への揺動抵抗よりも,支持棹の前方揺動位置から後方への復帰揺動抵抗を大きくする揺動制御手段を設けたことを第1の特徴とする。
尚,前記支持部は,後述する本発明の実施例中の支持アームに対応する。
また本発明は,第1の特徴に加えて,前記支持部を,車両の進路上方に配設すると共に,この支持部に前記揺動制御手段を介して前記支持棹を吊持し,この支持棹の下端部に前記障害物を付設したことを第2の特徴とする。
さらに本発明は,第1又は第2の特徴に加えて,前記支持部及び支持棹間に,前記支持棹の前記前方への揺動を許容するが,前記後方への揺動を拘束する一方向クラッチと,前記支持棹の少なくとも前記後方への揺動に対して減衰力を発生するダンパとを直列に介装して前記揺動制御手段を構成したことを第3の特徴とする。
さらにまた本発明は,第2又は第3の特徴に加えて,車両の進路外に設置される支持台に支柱を立設し,この支柱の上端部に,車両の進路の上方まで延出する,前記支持部としての支持アームを連結し,この支持アームの先端部に前記支持棹を着脱可能に取り付ける一方,前記支持アームを,前記支持棹を吊持し得る伸長状態と,前記支持台上に格納する縮小状態とに状態変化可能に構成したことを第4の特徴とする。
本発明の第1の特徴によれば,車両の体験運転の際,進路を走行する車両が障害物に衝突しても,揺動制御手段は支持棹の前方への揺動に対して殆ど抵抗しないので,その衝撃力により障害物が支持棹と共に,車両前方へスムーズに揺動して,車両及び障害物に対する衝撃力を効果的に緩和することができる。衝突後,障害物及び支持棹は復帰揺動しようとするが,その復帰揺動に対しては,揺動制御手段が比較的大きい抵抗力を発揮するので,支持棹は前方揺動位置で停止するか,もしくは復帰揺動を緩徐に行うことになり,その復帰揺動によるドライバ,車両及び障害物への衝撃を回避することができる。
衝突後は,障害物が車両の進路上の所定位置に来るように,支持棹を回動すれば,即座に次の車両の体験運転に対応することができる。
本発明の第2の特徴によれば,支持棹及び障害物は,進路内で揺動することになり,進路外で監視する作業者の作業の邪魔なることがない。
本発明の第3の特徴によれば,支持棹の車両前方への揺動時には,一方向クラッチがその前方揺動をスムーズに制御し,また後方への揺動時には,ダンパがその後方揺動を減衰することになるから,これら一方向クラッチ及びダンパにより揺動制御手段の所期の機能を確実に発揮することができる。
本発明の第4の特徴によれば,車両運転体験用障害物装置の使用後,該装置を支持台上にコンパクトに纏めることができ,したがって該装置の移動及び格納を容易に行うことができる。
本発明の実施例の形態を,添付図面に示す本発明の好適な実施例に基づいて説明する。
図1は本発明の実施例に係る車両運転体験用障害物装置の使用状態での側面図,図2は同装置の折り畳み状態での側面図,図3は図1の3矢視図,図4は図3の要部拡大図,図5は図1の5−5線拡大断面図,図6は図1の6矢視拡大図,図7は図1の7部拡大縦断面図,図8は図7の8矢視図,図9は障害物の正面図(図4の9矢視拡大図),図10は図9の10−10線断面図,図11は図10の11−11線断面図,図12は車両運転体験用障害物装置の作用説明図,図13は本発明の別の実施例を示す,図7との対応図である。
先ず,図1において,車両Vは前述した公知の障害物対応装置を装備しており,該装置の電波探知機45(図3をも参照)が車両Vの前端面に取り付けられている。この車両Vの進路P上の,車両Vから前方へ充分に離れた地点に本発明の車両運転体験用障害物装置Dが設置される。
本発明の車両運転体験用障害物装置Dは,車両Vの進路P外に設置される支持台1と,この支持台1上に立設されて支柱2と,この支柱2の上端部に連結されて車両Vの進路P上方まで延出する支持アーム3と,この支持アーム3の先端部に吊持されて前記進路Pに沿って前後に揺動し得る支持棹4と,この支持棹4の下端部に付設されて前記進路P内に配置される障害物5とを備える。
図1〜図4において,支持台1は平面視で方形をなしており,その四隅にブレーキ付きキャスタ13が設けられ,また車両Vの進路Pと反対側の後部に手押し用のハンドル6が固設されていて,人力による支持台1の移動が可能になっている。支持台1及び支柱2間には,支柱2を補強する複数本のステー7が斜めに接続される。
図4において,支柱2は,その上端に進路Pと平行する左右方向に延びる水平腕部2aが設けられており,この水平腕部2a上面に突設された左右一対のブラケット8に支持アーム3の基端部が枢軸9(図1も参照)を介して連結される。
支持棹4は,枢軸9に回転自在に支持されるボス10を基端部に有する第1アーム半体3aと,この第1アーム半体3aの先端部にジョイントピン11を介して折り畳み可能に連結される第2アーム半体3bとで構成される。第1アーム半体3aは,左右一対のアーム部材12と,この両アーム部材12を,その基端部近傍で相互に一体に連結するクロスメンバ15とよりなっており,それらの基端部に前記ボス10が一体に形成される。これらアーム部材12は,基端部側でく字状に屈曲しており,その屈曲部の手前に前記クロスメンバ15は配置され,このクロスメンバ15と支柱2との間に伸縮シリンダ16が取り付けられる。この伸縮シリンダ16は空圧ポンプを内蔵しており,ポンプ作動レバー16aを往復作動することにより伸縮シリンダ16を伸長させ,また伸縮シリンダ16から圧力を抜くことにより伸縮シリンダ16を収縮し得るようになっている。
両アーム部材12は,先端に向かって相互間隔を狭めており,それらの先端部上面にブラケット17が突設される。一方,第2アーム半体3bには,その基端部近傍に両ブラケット17間に配置されるボス18が形成されており,このボス18がジョイントピン11を介してブラケット17に回転可能に連結される。そして第1及び第2アーム半体3a,3bの伸展状態を保持すべく,図1及び図6に示すように,第1アーム部材12の一対のアーム部材12には,第2アーム半体3bの先端部上面を支承する第1ストッパ板19と,第2アーム半体3bの中間部上面を支承する第2ストッパ板20とが固設される。
而して,伸縮シリンダ16を伸長させれば,第1アーム半体3aを図1に示すように水平方向に回動し,その際,第2アーム半体3bは,これをジョイントピン11周りに外方へ回動して水平に伸展させることができる。また反対に伸縮シリンダ16を収縮させれば,図2に示すように第1アーム半体3aを下方へ回動することができる。その際,第2アーム半体3bは,第1及び第2ストッパ板19,20から離間するようにジョイントピン11周りに回動して,第1アーム半体3aと重なる折り畳み状態となり,支持台1上に格納される。この折り畳み状態を保持し得るように,第1及び第2アーム半体3a,3bには,その状態で互いに対向するブラケット41,42が設けられ,これらに連結ピン43が抜き差し可能に挿入される(図2参照)。
次に,図7及び図8を参照しながら上記支持アーム3及び支持棹4間の連結構造について,説明する。
支持アーム3の先端,即ち第2アーム半体3bの先端面には制御ボックス21がボルト22により固着される。この制御ボックス21の外端壁に,該ボックス21内に配置される軸受ハウジング23が溶接されており,この軸受ハウジング23に装着される複列のボールベアリング24により,車両Vの進路Pと直交する水平方向に配置される支軸25が回転自在に支承される。この支軸25は,両端部を制御ボックス21の内外に突出させており,その制御ボックス21外に突出した大径軸部25aと,制御ボックス21内で支軸25に螺合するナット27とでボールベアリング24に対する支軸25の軸方向移動が拘束される。
制御ボックス21内には,公知のロータリ式油圧ダンパ29が設けられ,この油圧ダンパ29のケーシングが制御ボックス21に固定され,その内部のロータに支軸25が連結され,支軸25の回転に対して一定の減衰力を付与するようになっている。
また制御ボックス21外では,支軸25の大径軸部25aに,先端部を下向きにした揺動レバー26が一方向クラッチ28を介して着脱可能に嵌装される。
揺動レバー26は,支軸25に螺着されるローレット付きナット31により大径軸部25aから離脱が拘束され,またこのローレット付きナット31は,支軸25の先端部に装着される割りピン32により離脱が阻止される。揺動レバー26の下端部には,上記支軸25と直交する方向に配置される枢軸33を介して支持棹4の上端部が連結される。
前記一方向クラッチ28は,支持棹4が揺動レバー26と共に車両Vの進路P前方へ向かう前方回動を許容するが,それらの後方回動を阻止するもので,ラチェット型,スプラグ型,ローラ型等の公知のものが使用される。また割りピン32及びローレット付きナット31を外すことにより,揺動レバー26を一方向クラッチ28と共に支軸25から分離し得るようになっている。
次に,図4,図9〜図11により,前記障害物5及び,それの支持棹4への取り付け構造について説明する。
図9及び図10に示すように,障害物5は,車両V側からの正面視で上下に長い長方形をなす発泡ウレタン等の衝撃吸収材よりなる障害物本体5aと,この障害物本体5aに埋設される板ばね製の十字状をなす弾性取り付け板5bと,この弾性取り付け板5bに取り付けられて,弾性取り付け板5bと共に障害物本体5aに埋設される電波反射手段34とよりなっており,その弾性取り付け板5bの上端部に支持棹4の下端部がボルト結合される。そのボルト結合部も障害物本体5aに埋設される。電波反射手段34は,図示例では,三角錐状の凹状反射面を有する複数の反射鏡34aよりなっており,図示例では,弾性取り付け板5bの中央部,左右両端部及び下端部に計4個所に,反射鏡34aが1個宛固着される。障害物5は,車両V前面に付設される前記電波探知機45に対向するように進路P内に配置される。
進路P上の車両Vに対向する障害物本体5aの正面中央部には,図9に示すような,遠方に待機する車両Vのドライバが認識し得る大きさで色調を周囲より際立たせたターゲットマーク35が表示される。
図4に示すように,障害物5の背面には,路面に設置可能の安定ブロック36が面ファスナ37を介して接続される。またこの安定ブロック36の上端には,これを支持棹4に接続するための長さ調節可能の繋ぎ索38が設けられる。
再び図2において,前記支柱2を補強する複数のステー7の一部には,支持アーム3から外した支持棹4を障害物5と共に支持台1を載置したとき,起立状態の支持棹4を上記ステー7に固縛するベルト39が設けられる。
以上において,一方向クラッチ28及び油圧ダンパ29は,車両Vの障害物5への衝突による支持棹4の前方への揺動抵抗よりも,支持棹4の前方揺動位置から後方への復帰揺動抵抗を大きくする揺動制御手段30を構成する。
次に,この実施例の作用について説明する。
車両Vに装備される障害物対応装置の機能をドライバに体験してもらう際には,先ず車両Vの進路Pの脇に支持台1を固定し,連結ピン43を外してから伸縮シリンダ16を伸長作動して,第1アーム半体3aを上方へ水平状態に回動すれば,第2アーム半体3bはジョイントピン11周り外方に回動していく。その途中で支軸25に,軸受棹4に連結した揺動レバー26を前述のようにローレット付きナット31及び割りピン32により取り付ける。その取り付け後,伸縮シリンダ16を更に伸長させて,第1アーム半体3aを水平にすれば,第2アーム半体3bも第1及び第2ストッパ板19,20に支承されて水平状態となる。こうして第1及び第2アーム半体3a,3bよりなる支持アーム3が水平状態になると,その先端部に連結した支持棹4は吊り下げ状態となる。このとき,作業者が支持棹4に鉛直方向に荷重を加えれば,支持アーム3及び支持棹4間に介裝される一方向クラッチ28及び油圧ダンパ29の作用により支持棹4を容易に鉛直状態にすることができる。また伸縮シリンダ16の作動により支持アーム3先端の高さ位置を微調整することにより,支持棹4の下端部に連結した障害物5のターゲットマーク35を進路P上の車両Vの前記電波探知機45との正対位置に配置することができる。
その後,路面に摩擦接触状態に置いた安定ブロック36を障害物5の背面に面ファスナ37を介して接続すると共に,障害物5から延びる繋ぎ索38を支持棹4に縛る。この安定ブロック36は,路面との摩擦抵抗により障害物5を定位置に安定させ,風による障害物5及び支持棹4の揺れを防ぐことができる。
この場合,繋ぎ索38には,面ファスナ37による安定ブロック36の障害物5への接続位置の調節を可能にする適度な弛みを持たせることが好ましい。面ファスナ37による安定ブロック36の障害物5への接続位置の調節は,車両Vの電波探知機45の高さに応じた障害物5の高さ調節に対応して行うもので,この調節により,常に安定ブロック36を路面との摩擦接触状態に置くことができる。
以上のように障害物5を所定位置にセットした状態で,ドライバに車両Vを障害物5から充分に離れた位置から障害物5に向けて走らせれば,その車両Vの障害物対応装置が,電波探知機45及び電波反射手段34間での電波の送受信の状況から,車両Vの障害物5に対する相対速度及び距離を演算し,さらに障害度を演算して,その障害度が所定値を超えたと判断したとき,車両Vのシートベルトに緊張力を付与したり,ブレーキを自動的に作動させたりして,ドライバに注意を喚起することになる。このように,ドライバは,車両Vを障害物5に接近させることで,その車両Vが装備する障害物対応装置の機能を確実に体験することができる。
その際,障害物5の正面には,遠方に待機する車両Vのドライバが認識し得る大きさで色調を周囲より際立たせたターゲットマーク35が表示してあるので,ドライバは,そのターゲットマーク35により障害物5を注視し易くなり,周囲の景色に幻惑されることなく,障害物5に正確に向けて車両を運転することができる。
車両Vの障害物対応装置が作動した場合には,ドライバが直ちに急ブレーキ操作を実行して,障害物5の手前で車両Vを停止させることが望まれるが,ドライバによっては,図12に示すように,車両Vを障害物5に衝突させてしまうことがある。この場合,障害物5及び安定ブロック36は車両Vからの衝撃力を受けが,このとき,支持棹4に連結した揺動レバー26が一方向クラッチ28を介して支持アーム3の支軸25に支持されていて,車両Vの進行方向への揺動を許容されていており,また障害物5の障害物本体5aが衝突吸収材製であることから,障害物5は前方へスムーズにすることで車両Vの衝突エネルギを吸収する。したがって,車両Vは勿論,障害物5への損傷を抑制され,またその車両Vのドライバに与える恐怖心をも大幅に抑えることができる。
ところで,支持アーム3から吊り下げられる障害物5は,電波反射手段34を内包するに足る比較的小さなものに構成することもでき,小さなものであれば,ドライバに与える恐怖心も少なく,車両Vをできるだけ障害物5に近づけてから緊急ブレーキ操作を行うという練習をさせることもできる。
一方,障害物5に取り付けられた安定ブロック36は,路面との摩擦抵抗と車両Vからの衝撃力により衝撃力による面ファスナ37の剥離により,障害物5から分離しても,支持棹4及び安定ブロック36間の繋ぎ索38の存在により,障害物5と共に揺動することになり,安定ブロック36が分離して遠方へ飛ばされることを防ぐことができる。
また支持棹4と揺動レバー26とは,支軸25と直交する枢軸33を介して揺動レバー26に連結しているので,車両Vが障害物5に対して斜めに衝突して障害物5に左右方向の衝撃分力が作用しても,この場合,支持棹4は,枢軸33周りに左右方向へも抵抗なく揺動して上記衝撃分力を逃がすことができるので,支持棹4に左右方向の曲げ荷重が加わることを抑制し得る。
また障害物5は,障害物本体5aに埋設される弾性取り付け板5bを介して支持棹4に連結され,その弾性取り付け板5bに電波反射手段34が取り付けられているので,障害物5が車両Vから受ける衝撃は,衝撃吸収材製の障害物本体5aに吸収される他,弾性取り付け板5bの撓みによっても吸収され,車両V,支持棹4及び電波反射手段34に加わる衝撃を効果的に緩和することができる。
また支持棹4は,車両Vの進路P外上方に配設される支持アーム3から垂下されるので,支持棹4及び障害物5は,進路P内で揺動することになり,進路P外で監視する作業者の作業の邪魔になることがない。
上記衝突後,車両V前方へ大きく揺動した障害物5が勢いを失って,戻り側に揺動しようとすると,一方向クラッチ28はロック状態となって支持棹4の戻り揺動を阻止する。しかしながら,支軸25と支持アーム3間には,支持アーム3の揺動を減衰させる油圧ダンパ29が介裝されているので,一方向クラッチ28のロック状態に拘わらず,油圧ダンパ29が支持棹4の緩徐な戻り揺動を許容することになる。したがって,車両Vが障害物5の戻り揺動軌跡上に停止していても,障害物5は車両Vにソフトな感触で当接することになるから,車両V及び障害物5に悪影響を及ぼすことは抑制される。また油圧ダンパ29の減衰力が大きく,支持棹4が前方への揺動位置で停止した場合には,車両Vを衝突位置から移動させた後,作業者が支持棹4に戻り方向の揺動力を加えることにより,当初の鉛直位置まで容易に戻すことができる。
こうして支持棹4を鉛直状態に戻すると共に,路面に摩擦接触させた安定ブロック36を障害物5に再び面ファスナ37を介して接続することにより,次の体験運転の準備作業を簡単,迅速に行うことができる。
車両運転体験用障害物装置Dの使用後は,図2に示すように,支持アーム3を折り畳んで支持台1上に格納すると共に,その支持棹4から支持アーム3を取り外して,支持棹4を障害物5と共に支持台1に載せ,支持棹4をステー7にベルト39で固縛し,また繋ぎ索38を解くと共に面ファスナ37を外して安定ブロック36をも支持台1に載せることにより,車両運転体験用障害物装置Dを支持台1上にコンパクトに纏めることができ,したがって該装置Dの移動及び格納を容易に行うことができる。
次に,図13に示す本発明の別の実施例について説明する。この別の実施例は,制御ボックス21に,ロータリ式油圧ダンパ29に代えて,皿ばね47と多板の摩擦板48とを組み合わせてなる公知の摩擦ダンパ129を収容した点を除けば,前実施例と同様の構成であるので,図13中,前実施例と対応する部分には同一の参照符号を付して,重複する説明を省略する。
上記摩擦ダンパ129も,油圧ダンパ29と同様に,支軸25の回転に減衰力を付与するので,車両Vの障害物5への衝突後,支持棹4の戻り揺動を緩徐に制御することができる。したがって,上記摩擦ダンパ129は一方向クラッチ28と協働して,車両Vの障害物5への衝突による支持棹4の前方への揺動抵抗よりも,支持棹4の前方揺動位置から後方への復帰揺動抵抗を大きくする揺動制御手段30を構成する。
尚,本発明は上記実施例に限定されるものではなく,その要旨を逸脱しない範囲で種々の設計変更が可能である。例えば,障害物5を先端に備えた支持棹4を水平又は斜めに配置することもできる。また本発明の車両運転体験用障害物装置は,上記実施例以外の用途にも使用可能である。例えば,障害物5に向けて走行する車両のドライバに,所定位置から急ブレーキ操作させて障害物5の手前で停車させる,急ブレーキ体験運転時にも使用することができる。この場合の障害物5には電波反射手段34を設ける必要はない。
本発明の実施例に係る車両運転体験用障害物装置の使用状態での側面図。 同装置の折り畳み状態での側面図。 図1の3矢視図。 図3の要部拡大図。 図1の5−5線拡大断面図。 図1の6矢視拡大図。 図1の7部拡大縦断面図。 図7の8矢視図。 障害物の正面図(図4の9矢視拡大図)。 図9の10−10線断面図。 図10の11−11線断面図。 車両運転体験用障害物装置の作用説明図。 本発明の別の実施例を示す,図7との対応図。
符号の説明
D・・・・・車両運転体験用障害物装置
P・・・・・進路
V・・・・・車両
1・・・・・支持台
2・・・・・支柱
3・・・・・支持部(支持アーム)
4・・・・・支持棹
5・・・・・障害物
28・・・・一方向クラッチ
29・・・・ダンパ(油圧ダンパ)
129・・・ダンパ(摩擦ダンパ)
30・・・・揺動制御手段

Claims (4)

  1. 車両(V)の進路(P)外に配設される支持部(3)と,この支持部(3)に支持されて前記進路(P)に沿って前後に揺動し得る支持棹(4)と,この支持棹(4)の先端部に付設されて車両(V)の進路(P)内に配置される障害物(5)とを備え,前記支持部(3)及び支持棹(4)間には,車両(V)の障害物(5)への衝突による支持棹(4)の前方への揺動抵抗よりも,支持棹(4)の前方揺動位置から後方への復帰揺動抵抗を大きくする揺動制御手段(30)を設けたことを特徴とする車両運転体験用障害物装置。
  2. 請求項1記載の車両運転体験用障害物装置において,
    前記支持部(3)を,車両(V)の進路(P)上方に配設すると共に,この支持部(3)に前記揺動制御手段(30)を介して前記支持棹(4)を吊持し,この支持棹(4)の下端部に前記障害物(5)を付設したことを特徴とする車両運転体験用障害物装置。
  3. 請求項1又は2記載の車両運転体験用障害物装置において,
    前記支持部(3)及び支持棹(4)間に,前記支持棹(4)の前記前方への揺動を許容するが,前記後方への揺動を拘束する一方向クラッチ(28)と,前記支持棹(4)の少なくとも前記後方への揺動に対して減衰力を発生するダンパ(29,129)とを直列に介装して前記揺動制御手段(30)を構成したことを特徴とする車両運転体験用障害物装置。
  4. 請求項2又は3記載の車両運転体験用障害物装置において,
    車両(V)の進路(P)外に設置される支持台(1)に支柱(2)を立設し,この支柱(2)の上端部に,車両(V)の進路(P)の上方まで延出する,前記支持部としての支持アーム(3)を連結し,この支持アーム(3)の先端部に前記支持棹(4)を着脱可能に取り付ける一方,前記支持アーム(3)を,前記支持棹(4)を吊持し得る伸長状態と,前記支持台(1)上に格納する縮小状態とに状態変化可能に構成したことを特徴とする車両運転体験用障害物装置。
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